JP2003505651A - 特に自動車用の流体力学的結合装置 - Google Patents

特に自動車用の流体力学的結合装置

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JP2003505651A JP2001512199A JP2001512199A JP2003505651A JP 2003505651 A JP2003505651 A JP 2003505651A JP 2001512199 A JP2001512199 A JP 2001512199A JP 2001512199 A JP2001512199 A JP 2001512199A JP 2003505651 A JP2003505651 A JP 2003505651A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は横方向壁が設けられ、タービンホイール(12)を収納するケーシング(30)と、タービンホイール(12)と壁(3)との間に設けられたピストン(4)とを含み、前記ピストン(4)は軸方向に弾性的なタング(23)によりケーシング(30)の外周部に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特に自動車のための流体力学的結合装置に関する。
【0002】 かかる流体力学的結合装置はフランス国特許公開第2748539号として公開され
たフランス国特許願第96-05722号明細書に記載されている。この明細書では、結
合装置はほぼ横方向に配置された壁の設けられたケーシング状をした入力要素と
、このケーシングの内部に収納されたタービンホイール/ハブアセンブリを構成
する入力要素とを含む。前記アセンブリと横方向壁との間にはピストンが設けら
れており、このピストンは横方向壁に対して軸方向に移動するように取り付けら
れており、かつ横方向壁と共に回転するように横方向壁に取り付けられている。
【0003】 入力要素はその横方向壁により、共に回転するように駆動シャフトに固定され
るようになっているが、他方、出力要素はそのハブによって共に回転するように
被動シャフトに固定されるようになっている。
【0004】 ピストンはその外周部に第2表面と称される表面を有し、他方、横方向壁は前
記第2表面と対向する、第1表面と称される表面を有する。これら表面は摩擦表
面であり、これら2つの表面の間に摩擦ディスクが挟持されるようになっている
。ピストンの各側に作用する圧力を変えることにより、ピストンは一方向または
反対方向に軸方向に沿って移動される。従って、このピストンはハブに対して軸
方向に移動できるようになっている。上記引用明細書では、摩擦ディスクにはピ
ストンの上に延びるラグが設けられており、よってラグはハブに接続されたダン
パープレートに設けられた出力部品を含む、トーションダンパーの入力部品と噛
合するようになっている。
【0005】 入力部品と出力部品との間で円周方向に作用する弾性部材が作用するようにな
っており、これら入出力部品は弾性部材が嵌合されるような形状となっており、
弾性部材はピストンおよび前記表面の径方向外側に延びている。
【0006】 前記摩擦表面の外径を大きくすることが望ましいが、弾性部材が設けられてい
るために、このようにすることは不可能となっている。
【0007】 従って、本発明の目的は、前記摩擦面の外径を経済的に大きくすることにある
。本発明によれば、上記タイプの結合装置はピストンが軸方向に弾性的なタング
によってケーシングの外周部に接続されていることを特徴とする。
【0008】 本発明によれば、トーションダンパーにより振動を良好に除去しながら、表面
の外径を大きくすることが可能である。
【0009】 更に、タングはピストンの軸方向の移動を可能にしながらケーシングと共に回
転するようにピストンを固定するが、このような接続は例えばほぞとほぞ溝タイ
プの接続よりもより容易である。更にタングは従来技術のトーションダンパーよ
りもかさが小さいので、ケーシングの外周部における軸方向のかさが縮小されて
いる。
【0010】 タングによりピストンは、ピストンとハブの軸方向に向いた環状部分との間に
シールを挿入した状態で径方向の間隙をもって、ハブの軸方向に向いた環状部分
を囲むことができる。従って、ピストンが軸方向に運動する際にピストンが噛み
付きにより移動不能となる危険性が制限される。
【0011】 別の特徴によれば、振動を除くようにピストンと横方向壁との間にトーション
ダンパーが挟持されている。このトーションダンパーはハブとピストンとの間で
解放自在に作用するので、振動を良好に除去することができる。
【0012】 上記引用例から、ピストンとハブとの間の直接接触を防止するように、ピスト
ンとハブとの間に摩擦手段を挟持できることが公知である。
【0013】 本発明によれば、従来技術のダンパープレートは省略され、ピストンはタービ
ンホイールおよびタブに隣接する。ハブの横方向表面とピストンとの間に摩擦手
段が挟持される。一実施例では、ピストンは摩擦手段を支持するような形状とさ
れ、ハブは軸方向に配置された環状部分を有し、この環状部分はこの部分に対し
て軸方向に移動できるように取り付けられたピストンによって囲まれると共に、
横方向壁に向く。
【0014】 別の実施例では、摩擦手段はタービンホイールをタブに固定するように働く少
なくとも1つのリベットによって支持される。いずれのケースでも、ハブを更に
機械加工する必要はない。
【0015】 このことは、特にピストンと摩擦手段との間にラジアル間隙が存在する場合に
、摩擦手段と関連する表面との間を良好に接触できるようにするピストンの運動
を可能にする、軸方向に弾性的なタングによりこれらのいずれも可能となってい
る。
【0016】 一実施例では、本装置は2つの表面の間に挟持された摩擦ディスクに固定され
た入力部品の設けられたトーションダンパーを有する、2フェイスタイプのロッ
クアップクラッチを含む。トーションダンパーは標準的なタイプの摩擦部材また
はクラッチディスクの構造を有するので、解決は簡単で、かつ安価である。従っ
て、入力部品はトーションダンパーの出力部品を構成するダンパープレートの各
側に配置された2つのガイドワッシャーから成る。一実施例におけるこのダンパ
ープレートは、可能な場合には円周方向の間隙がなくされた後に、ハブの軸方向
に配置された部品に形成されている一組の歯、例えばフルート溝と噛合する。
【0017】 一実施例では、タングは第2表面の径方向外側に延びる。この目的のために、
タングの一端はケーシングに固定された中間プレーとに固定され、ピストンの径
方向外側に延びる。一方、タングの他端部は、例えばラグ状をした、ピストンに
設けられたラジアル突起に固定されている。
【0018】 別の実施例では、表面の径を増すために、タングは第2表面に対向して延びる
。一実施例では、タングはピストンに固定された第1部品とケーシングの外周部
に固定された第2部品との間で作用する。当然ながら、タングはケーシングとピ
ストンとの間で直接作用してもよい。
【0019】 これらタングは両端部のうちの一方がピストン上の突出するラグに固定され、
他端部が横方向壁に固定される。これらタングは軸方向のオフセットを生じるよ
うに、高さの異なる波形とすることができる。
【0020】 次の記載は添付図面を参照し、本発明を説明するものである。
【0021】 図中、簡潔にするために、共通する要素には同じ番号を付けることにする。
【0022】 従って、図1〜図3において、第1表面および第2表面をそれぞれ番号1およ
び2で示す。これら表面1および2は横方向に向いており、それぞれの外周部は
ほぼ横方向に向いた壁3およびピストン4からそれぞれ形成されている。
【0023】 表面1、2は本例では壁3およびピストン4と一体的な部品となっている。変
形例では、表面1、2の少なくとも一方は壁3とピストン4とから成る当該要素
に、例えば溶接によって取り付けられた別の部品に属していてもよい。
【0024】 ピストン4は壁3に対して軸方向に移動できるように取り付けられており、壁
3の中心部には軸方向に突出し、かつほぼ管状のセンタリングノーズ5が設けら
れている。
【0025】 この壁3の外周部は第1のケーシング要素3、6を形成するよう、軸方向に向
いた第1環状フランジとして延びている。第1フランジ6の自由端にて軸方向に
向いた第2の環状フランジ7の自由端部がセンタリングされる。従って、この第
2フランジ7は内周部を介し、第1フランジ6の外周部に密に接触し、本例では
溶接によって第1フランジ6に固定されている。第2フランジ7は半ドーナツ状
密閉体8として延びており、この密閉体8にはタービンホイール12のブレード
11に向いたインペラホイール10のホイール9が内側に固定されている。この
フランジ7と密閉体8は第2ケーシング要素7、8に属す。タービンホイール1
2と壁3との間にはピストン4が延びている。
【0026】 このタービンホイール12は内側に環状体13(可能な場合には分割されてい
る)を有し、この環状体13によりタービンホイール12は、本例ではリベット
59により、または変形例では溶接によりハブ14の外周部に固定されており、
このハブ14は壁3に向かって直接軸方向に向き、ほぼL字形をしている。従っ
て、ハブ14のシールド状をした横方向に向いた部品15に環状体13が固定さ
れており、他方、ハブ14の軸方向に向いた部品16の内側にはフルート溝が設
けられており、ハブ14、従ってタービンホイール12と図示していない被動シ
ャフトとを回転接続するようになっている。この被動シャフトの中心には公知の
態様によりチャンネルが設けられており、このチャンネルは軸方向の境界がピス
トン4および壁3によって定められ、径方向内側の境界がハブ14の軸方向部品
16によって定められている液圧制御チャンバ17に流体を供給するようになっ
ている。
【0027】 この目的のために、軸方向部分16の自由端部と壁3との間には制御流体を流
すための少なくとも1つの通路18が形成されている。この制御流体は本例では
オイルであり、被動シャフト内のダクトから流れてくる。軸方向部分16は全体
が管状となっており、その自由端部の近くに外側フルート溝19を有する。軸方
向部分16はプレート15とフルート溝19との間にスムーズな外側表面20を
有する。この表面20の直径はフルート溝19の直径よりも若干大きく、このた
め軸方向部分16は直径に段がついている。表面20に形成された溝(番号なし
)内にシール21が嵌合されている。
【0028】 このシール21はピストン4の内周部に形成された軸方向に向いたフェルール
22と協働する。
【0029】 よってこの高さにシールが形成されており、1つの特徴によれば、表面20は
ガイド表面ではないので、この表面を機械加工する必要はなく、このためハブ1
4のコストが低くなっている。
【0030】 これに関連し、表面20とフェルール22との間には径方向の間隙が形成され
ている。本発明によれば、ピストン4は軸方向に弾性的なタング23によりケー
シング30の外周部に接続されており、ピストン4と横方向壁3との間にトーシ
ョンダンパー28が挟持されており、振動を吸収するようになっている。前記ト
ーションダンパー28はピストン4とハブ14との間で解放自在に作用する。タ
ング23はピストン4を軸方向に移動でき、かつ共に回転するように、ケーシン
グ要素のうちの1つに固定しており、表面20とフェルール22との間のラジア
ル間隙によってピストン4が移動不能になる危険性が制限されている。 一実施例では、ピストン4は軸方向に弾性的なタング23と接続することによ
り、フランジ6、7のうちの1つに共に回転でき、かつ軸方向に移動できるよう
に固定されている。従って、これらタング23はフランジ6、7のうちの1つに
接続されている。
【0031】 タング23の数は応用例に応じて変わり、タング23はいくつかの組となって
円周方向に一定の間隔で隔置されており、本例では各タングの組は少なくとも1
つのタングから成る。本実施例では、3つの組のタング23が設けられている。
【0032】 これらタング23は横方向に向くことができ、例えば三角形または長方形をし
ており、もしくは接線方向に向いてもよい。これらタング23は、図1〜7では
ピストン4に固定された第1部品24とフランジ6、7のうちの1つに固定され
た第2部品25との間に挟持されている。
【0033】 図1に示された実施例では、タング23の両端の各々は特にリベット26によ
ってそれぞれ第1部品24および第2部品25に固定されている。この実施例で
は第1部品24はピストン4と一体的であり、ピストン4の外周部から径方向外
側に突出する複数のラグから成る。図6および7では、部品24はピストン4と
別個の部品であり、この目的のためにピストン4は外周部に軸方向に向いた第1
環状スカート27を有し、この環状スカート27はフェルール22から軸方向に
離間するよう、すなわちタービンホイール12に向かって延びている。
【0034】 スカート27はピストン4を強化している。いずれのケースにおいても、ピス
トン4はその表面2の径方向内側にてタービンホイール12およびハブ14の形
状に一致し、よって流体力学的結合装置の全体のサイズを縮小している。この流
体力学的結合装置は後述するようにタービンホイール12と、インペラーホイー
ル10と、ピストン4と、ハブ14と、トーションダンパー28とを含む。この
装置は軸方向の対称かつ回転軸線X−X’を有する。本例ではこの装置は反作用
ホイール29も含み、よって公知の態様でトルクコンバータを構成している。
【0035】 ケーシング要素7、8および3、6は、油で満たされたシールされたケーシン
グ30を構成する。このケーシングの内部には部品29、10、12、4、14
およびダンパー28が設けられている。ダンパー28は本ケースでは標準的なタ
イプのものである。より正確には、ダンパー28は入力要素31を含み、この入
力要素は表面1と2との間にグリップされるようになっているディスク状となっ
ている。この入力要素31は弾性的に中心ダンパープレート35と結合されてお
り、ダンパープレート35の内側にはハブ14の外側フルート溝19に取り付け
られるように、内側フルート溝が設けられている。本ケースにおけるダンパープ
レート35は円周方向の間隙を生じることなく、ハブ14と噛合するようになっ
ている。ハブ14のフルート溝19とダンパープレート35の内側フルート溝3
2とは互いに相補的な形状となっている。
【0036】 後に理解できるように、公知の態様でピストン4の各側にかかる圧力を変える
ことにより、例えば被動シャフトおよび通路18内の供給チャンネルを使って液
圧制御チャンバ17内の圧力を変えることにより、ピストン4は壁3に接近した
り、この壁から離間するように変位し、よって1つのケースでは表面1と2との
間でディスク31をグリップしたり、またはこのディスク31を解放することが
できる。
【0037】 ディスク31がクランプされると、表面1、2とダンパープレート28を含む
ロックアップクラッチはタービンホイール12とインペラーホイール14との間
の相対的なスライド運動を生じることなく、このロックアップクラッチを介し、
駆動シャフト、すなわち自動車に使用されている場合には自動車のクランクシャ
フトから直接被動シャフトに回転駆動運動を伝達するように係合された状態、す
なわちブリッジされた状態になる。これにより燃費が低減される。
【0038】 ディスク31が解放されると、ロックアップクラッチは係合が外れ、すなわち
アンロックされた状態となり、よってインペラーホイール10のブレード9とタ
ービンホイール12のブレード11との間のオイルの流れにより、駆動シャフト
からトルクコンバータを介し、被動シャフトに回転駆動運動が伝達される。この
ことは、自動車がスタートする時に生じることである。
【0039】 ロックアップクラッチ1、2、28が、ある位置から他の位置に変化する間、
タング23によりピストン4は壁3に対して軸方向に移動できる。このダンパー
28は後述するように振動を除去するので、ディスク31がクランプされている
ときにピストン4とハブ14との間で解放自在に作用する。
【0040】 このケースにおいて、ディスク31はディスクの面の各々に固定された摩擦ラ
イナー33を支持している。別の変形例では、ライナー33は表面1、2に固定
されており、従って、これら表面は締結表面となっている。別の変形例では、デ
ィスク31の外周部は摩擦ライナー内に埋め込まれている。更に別の変形例では
、ディスク31は表面に直接摩擦接触するようになっている。
【0041】 ライナー33には冷却効果を良好にするために内周部から外周部まで延びる溝
を設けることが好ましい。これら溝は表面1、2またはディスク31に接触する
。 図1〜5では、タング23はライナー33および表面2の径方向内側に設けら
れている。図6および7では、これらタング23は表面2およびライナー33に
対向している。
【0042】 このケースでは、ディスク31はその内周部がリベット34により外周環状体
55、155に固定されており、これら環状体はダンパープレート35の両側に
配置されたガイドワッシャー36、37の一部となっている。
【0043】 環状体55と155とは互いに接触している。ダンパープレート35およびガ
イドワッシャー36、37には弾性部材40を保持するための互いに向き合う開
口部38、39が設けられている。弾性部材40は本例ではコイルスプリングま
たは同心状の螺旋スプリングから成る。壁3の近くのガイドワッシャー37には
軸方向で作用するスプリング41が当接し、ダンパープレート35に作用し、ピ
ストン4に近い他方のガイドワッシャー36に接触するようにダンパープレート
35をクランプするようになっている。
【0044】 この目的のため、ワッシャー36はスプリング40の径方向外側の表面を有す
る波形形状となっている。ダンパープレート35は外周部にラジアルラグ43を
有し、これらラグの各々は円周方向の間隙をもってスカラップ42に進入してい
る。このスカラップ42は図2および3ではガイドワッシャー37の外周部に形
成されており、よってガイドワッシャー37は不連続な環状体155を有する。
ラグ43はスカラップ42の適当なサイドエッジと協働することにより、ダンパ
ープレート35とガイドワッシャー36、37との間の相対的な回転角方向の変
位量を制限する。 図1と6とでは、ガイドワッシャー36内にノッチが形成されるように構造が
逆になっている。
【0045】 ディスク31がクランプされた状態でダンパープレート35とガイドワッシャ
ー36、37とが相対的に回転角方向に変位する間、スプリング40が圧縮され
、ダンパープレート35はワッシャー41を摩擦が生じるように擦る。ワッシャ
ー41は本例ではベルビーユリングであるが、別の変形例では波形リングである
。 従って、ダンパープレート28は従来の摩擦クラッチの形態となっているこ
とが好ましく、摩擦クラッチのガイドワッシャー36、37は本ケースではその
内周部にカラー部分を有する。これらカラー部分は図6ではフランジ15に向か
って軸方向に突出し、図1では互いに接近するように突出している。図2および
3ではガイドワッシャー36しかカラー部分を有しておらず、上記すべての組み
合わせが可能である。各カラー部分は実質的にフルート溝19の外周部と接触し
、その機能は全体を強化することにある。
【0046】 タング23のための第2接続部品25は、図1〜3において段付きタングの形状
となっており、このタングはリベット26によりタング23の一端部を締結する
ためのブラケットを有する。このブラケットはリベット締めにより壁3の外周部
に部品25を締結するための2つの孔を有するストリップに丸くされた部分を介
して接合されている。本例では溶接により、壁3の外側面にねじ切りされたプレ
ート(番号なし)が固定されている。
【0047】 これらプレートには公知の態様でフランジ15が螺合されており、駆動シャフ
トに共に回転するように第1ケーシング要素3、6を結合している。ピストンの
外周部に対して接線方向に接続部品25が延びており、この接続部品は壁3の外
周部にリベット締めされており、よって摩擦ライナー33はトルク伝達に好まし
い、大きい外径を有する。当然ながら、ライナー33の外径を大きくし、図6か
ら判るように更に大きいトルクを伝達することも可能である。
【0048】 従って、図6および7では、タング23のための第2接続部品25はL字形で
あり、従って、横方向に向いた部分を有する。この横方向に向いた部分には軸方
向に向いた部分と共にタング23が固定されており、軸方向に向いた部分はスカ
ートを構成し、その外周部に横方向ラグ53を有する。これらタング23は、ピ
ストン4とターインホイール12との間に挟持されている。
【0049】 ラグ53の各々は相補的なノッチ45に係合しており、このノッチ45は本例
ではフランジ6の自由端内に形成されている。ノッチ45およびラグ53にはフ
ランジ7が重なっている。同様に、本ケースでは平らとなっている第1部品24
は、その外周部にラグ44を有する。これらラグの各々はスカート27の自由端
に形成された相補的スカラップ、すなわちノッチ46内に係合されている。それ
ぞれの部品25、24の各々に対し、2つのラグ53、44が設けられている。
この数は当然ながら応用例によって決まる。ノッチ45、46の側方エッジを冷
間加工または例えば電気加熱により熱間加工で押し潰すことにより、フランジ6
およびスカート27の金属材料はラグ43、44をノッチ34のベースとノッチ
46のベースとの間に軸方向に固定するように流動化され、この金属材料はノッ
チ45、46の側方エッジが塑性流動する間、再び流動化される。こうしてフラ
ンジ6およびピストン4の上に部品25、24がクリンプ加工されて固定される
【0050】 別の変形例では、フランジ7内にノッチ45を形成できるように、フランジ6
はフランジ7を部分的に囲むことができる。更に別の変形例では、溶接または接
着によりフランジ6、7の一方およびピストン4にラグ53、54が固定される
【0051】 更に別の変形例では、溶接、例えばレーザータイプの透過溶接によりフランジ
6に部材25のスカートが固定されている。 第1部品24は直接ピストン4に溶接することができ、この場合、この部品は
一組のタングの適当な端部を締結するための第1部分と、第1部品24を締結す
るための、軸方向にずれた第2部分とを含む。
【0052】 ピストン4は、その外周部に横方向のリターン部を有することもできる。この
横方向のリターン部は軸線X−X’に向いたラグに分割することが可能であり、
このため、例えばポップ式リベットによって第1部品25を固定することが可能
である。このリターン部は180°のエルボーによりピストンの外周部に接続さ
れる。当然ながら、図1〜3では、変形例としてタング23を直接壁3に固定し
、タングを例えば部品25と一体的にすることができる。
【0053】 図1〜6において、ハブ14のラジアルプレート15に形成された横方向表面
とピストン4との間で摩擦手段が作用し、このピストンは上記のように第1表面
1に対向する第2表面2により解放自在に横方向壁に結合されている。
【0054】 この摩擦手段60はピストン4とハブ14の横方向表面との間の直接接触を防
止し、ピストン4の軸方向の変位を制限し、ピストン4はタービンホイール12
に接触するのを防止している。この摩擦手段60は、例えば摩擦係数が小さい少
なくとも1つの摩擦要素を含む。この摩擦要素は合成材料製、例えばプラスチッ
ク材料であることが好ましく、更にグラスファイバーおよび/またはビードによ
って補強されていることが好ましい。
【0055】 図1〜7では、ピストン4はタービンホイーロ12とハブ14とから成るアセ
ンブリに隣接し、摩擦手段60を支持するように構成されており、ハブ14は横
方向壁3に向くと共にピストン4に囲まれた軸方向に向いた環状部分を有し、ピ
ストン4は環状部分に対して軸方向に移動自在となっている。
【0056】 このような構造により摩擦手段60はピストン4によて支持されているので、
ハブ14上のフランジ15を更に機械加工する必要はない。別の結果として、フ
ランジ15の機械的強度が保持され、更に金属製であることが好ましいピストン
4は鋳製の容易な部品であるので、この解決案は簡単かつ安価である。
【0057】 ダンパーとタービホイール12およびハブ14から成るアセンブリとの間に、
軸方向にピストン4が嵌合されており、前記アセンブリ、特にプレート15にで
きるだけ接近できるので、ダンパー28といずれも良好に組み合わせできる。更
にピストン4は2つのケーシング要素30の一方の外周部に共に回転するように
結合されており、このためフランジ22と表面20との間にラジアル間隙を形成
することが可能となっており、よってピストン4が噛み付きにより移動不能とな
ることが最小となっている。
【0058】 ピストン4はそのフェルール22を通し、ジョイント21としか協働しない。
このジョイント21は摩擦手段60がプレート15と良好に表面接触するように
、ハブ14に軸方向に固定されている。その理由は、ピストン4はタング23お
よびジョイント21により、特に軸方向かつ円周方向に変位できるので、摩擦手
段60とフランジ15との間の接触表面が常に最大となるからである。更に、ケ
ーシング30の外周部にタング23が位置決めされているので、より大きいトル
クが伝達されるため、ライナー33の外径を大きくすることができる。従って、
表面1、2の外径が大きくなっている。
【0059】 本例では、摩擦手段60またはピストン4のいずれかは、これら要素、すなわ
ちピストンまたは摩擦手段のうちの他方に設けられた相補的孔と係合する少なく
とも1つの突出する要素を有する。
【0060】 このように嵌合協働するように結合する方法は達成が簡単で、かつ安価であり
、回転結合させながら摩擦手段60を正しくセンタリングすることができる。
【0061】 チャンバ17のシールが保持されるように、孔は盲であることが好ましい。こ
の盲孔は貫通ドリル加工または押し出し成形することなく、プレス加工またはド
リル加工によって形成することが好ましい。従って、図1〜6では、摩擦手段6
0はワッシャーから成り、このワッシャーは締結リベット59の径方向内側にて
フランジ15内に形成されたハブ14の横方向表面に接触するようになっている
。このワッシャー60は複数のスタッド61を有する。これらスタッドの各々は
、本ケースではピストンの金属材料を局部的に壁3に向けて押し出し加工するこ
とによって形成された盲孔62に軸方向かつ径方向の間隙をもって係合している
【0062】 スタッド60および孔62は円筒形であり、かつ横断面が円形であるが、他の
変形例では横断面が正方形または他の任意の形状であってもよい。フランジ15
とワッシャー60との間の接触表面は孔62内へのスタッド61の嵌合における
軸方向かつ径方向への間隙により最大となっている。
【0063】 摩擦ワッシャー60内に盲孔66を形成し、押し出し成形およびフランジ15
に向けて材料を塑性状態で流動化することにより、ピストン4内にボス166を
形成するように構造を逆にすることも可能である(図8〜10参照)。別の変形
例では、スタッド166を開口することができ、例えばチムニー形状とすること
もできる。この場合、ピストン4のシールを保持するようにスタッド166に摩
擦ワッシャー60を圧嵌めすることが好ましい。
【0064】 孔の数は応用例に応じて決まる。従って、図1、4および5では摩擦ワッシャ
ー60の円周部に一定の間隔で離間された3つの孔62と3つのスタッド61と
が設けられているが、他方、図8〜10では互いに径方向に対向するように2つ
のスタッド166と2つの孔66とが設けられている。このケースでは、孔66
およびスタッド166は長円形である。
【0065】 当然ながら、孔およびボスの形状および数は組み合わせることができ、好まし
くは少なくとも2つが設けられることが好ましい。
【0066】 別の変形例では、ピストンが上記のように回転運動、すなわち回転角方向に変
位できることを考慮し、径方向の嵌合間隙をもって、すなわち間隙を生じること
なく、すなわち圧嵌めされることなくスタッドは孔に進入してもよい。
【0067】 この結果、摩擦手段60は複数の環状セクターに分割されたワッシャーから構
成でき、これら環状セクターは好ましくは少なくとも2つのスタッドおよび2つ
の孔によりピストン4に係合する。
【0068】 図1〜10において、摩擦手段60はハブ14およびピストン4の横方向表面
と接触する最大表面積を有し、ピストン4は完全にシールされる。
【0069】 図11〜13に示される別の変形例ではスタッド166の各々が摩擦ワッシャ
ー60に形成された貫通孔164に進入した状態でピストン4のシール性を保持
することができ、摩擦表面を若干少なくするように摩擦ワッシャー60を分割さ
れた形状にすることができる。
【0070】 ボス61の各々がピストン4内の貫通孔161内に進入している図14および
15から判るように、当然、ピストン4内に貫通孔164を形成できる。
【0071】 上記のように、摩擦表面60は図4に示されているワッシャーのような少なく
とも1つの摩擦要素を含み、この摩擦要素はプラスチック材料から製造すること
が好ましい。従って、図16および17に示された実施例では、スタッド61は
孔161を横断するように延びており、スタッド61の自由端部はリベットヘッ
ド261を形成するように熱間加工されている。このように、摩擦手段60はピ
ストン4にリベット締めされた状態となるので、シールを保証できる。
【0072】 別の実施例では、ピストン4は摩擦手段60を締結するための少なくとも1つ
のリベットを支持し、このリベットはピストン4と一体的となっている。従って
、図18および19では摩擦ワッシャー60内の開口部266を貫通し、中空ハ
ウジング466内に定着されたリベットヘッド366を形成するように、突出す
る要素166が延びている。ハウジング466の外径は開口部266の直径より
も大きいので、直径の変化する部分にショルダー566が形成されており、ヘッ
ド366はこのショルダー566に接触している。
【0073】 図20および21に示された別の変形例では、ピストン4にリベット666が
取り付けられている。このリベット666は開口部266を貫通し、そのヘッド
はハウジング466のショルダー566に接触するように変形されており、リベ
ット締めを行うようになっている。リベット締め作業の間、リベットのシャンク
は径方向に膨張し、開口部266のエッジとピストン4との間をシールする。
【0074】 当然ながら、このリベットは摩擦手段60内の開口部を必ずしも貫通しない。
従って、図22〜24では、スタッド166は摩擦ワッシャー60の外周部に形
成されたカウンターシンク866によって構成されたショルダー766に接触す
るように変形されており、よってスタッド166はワッシャー60をセンタリン
グし、リベットのヘッド966は、好ましくは冷間加工後、摩擦手段60のカウ
ンターシンク866に係合し、よって前記摩擦手段60は一方のリベットのヘッ
ド966と他方のピストン4との間で軸方向および/または回転方向に固定され
るようになっている。
【0075】 後に明らかに理解できるように、ピストン4から直接突起が延びることが好ま
しい。この突起は盲孔62を構成するように壁3に向くか、または図22〜24
から判るように、逆方向に向く。
【0076】 従って、リベット締めによって接続を行うことができるが、重ね成形またはス
ナップ嵌合によって接続を行うことも可能である。図25および26では、ピス
トン4の突出する部分1066は大きい径のターミナルカラー部分1166を有
するので、ピストン4の突出する部分1066上に成形することによって摩擦手
段60を形成することもできる。この場合、摩擦手段の材料はピストン4とカラ
ー部分1166との間の空間を満たす。従って、カラー部分1166は摩擦手段
60内に封入される。別の変形例では、摩擦手段60は突出する部分1066に
スナップ嵌合してもよく、突出する部分1066のカラー部分1166は突起を
構成する。
【0077】 従って、例えばノッチ状をした摩擦手段60内の孔1266内に突出する部分
1066が係合される。図26から最良に判るように、摩擦手段60はピストン
4の突出する部分1066の溝に係合する少なくとも1つのリップ1366を含
む。この溝の境界はピストン4とビード1166によって定められている。別の
変形例では、摩擦手段60は少なくとも1つの弾性ラグを有し、このラグはピス
トン4内の孔161に係合し、このラグの自由端には爪が設けられている。
【0078】 このように、図28では、ワッシャー60は孔161を貫通する、爪を備えた
複数のラグ1466を有する。この孔161はラグが孔161内に強制的に係合
される間、後退し、一旦ラグ1466の爪が片側から出ると、外側に向かって展
開できるように、ラジアルプレート15に向かってフレア状となっていることが
好ましい。これら爪は壁3に向いたピストンの面に係合する。
【0079】 こうしてピストン4と摩擦手段60との間でスナップ嵌合手段が作用する。当
然ながら、ピストン4と摩擦手段60との間にクリンプ手段が作用してもよい。
従って、図29および30では摩擦ワッシャー60は図22〜24の形状と同じ
形状を有し、突出部分1066はワッシャー60の外周部に溝をカットするよう
になっているフルート溝を有する。
【0080】 こうしてワッシャーよりも硬い前記突出する部分に共に回転可能にワッシャー
が結合されるよう、突出する部分にワッシャーが強制的に結合されている。この
場合、ワッシャー60の外周部に溝が形成されている。次に、突出する部分の端
部に位置する材料をショルダー766に接触するように据え込み加工することが
できる。ピストン4は少なくとも1つの突出する部分を有する。この突出する部
分はピストンと反対の摩擦手段60の表面(ショルダー766)に接触するよう
に材料を塑性的に流動化することによって変形されている。この表面766は厚
みを薄くした部分によって構成されており、この厚みを薄くした部分は、当然な
がら、図31および32から判るようにワッシャー60の内周部に形成でき、ワ
ッシャー60の内周部にカウンターシンクが形成されている。突出する部分20
66はピストン4の内周部に設けられた軸方向に向いた環状フランジから成る。
この突出する部分にはフルート溝が設けられており、プレート15に向いたワッ
シャー60のショルダーに接触するように変形されている。このフランジは図3
3および34から判るように、ワッシャー60をセンタリングする目的のために
しか働くことはできず、ワッシャー60は厚みの薄い部分は有していない。
【0081】 別の変形例では、フランジに雄ネジを設け、摩擦ワッシャーに雌ネジを設け、
よってボルトとナットタイプの締結を行うことができる。
【0082】 ピストン4は図35〜37から判るように、径方向に延びる局部的リセス40
0を有することができ、フランジ2066にはリセス400が形成されており、
このリセス400はワッシャー60に対して径方向に重なり、ワッシャー60の
内周部と外周との間を油が流れることができるようにしている。このような油の
流れにより、ピストン4と摩擦ワッシャー60との間に油膜が形成され、よって
これら2つの要素の間の摩耗が最小となっている。この場合、摩擦ワッシャー6
0がプレート15を擦ることが好ましい。プレート15に向かうピストン4の移
動は容易であり、ピストン4とプレート15との間に油が存在してることによっ
て阻害されることはない。かかる構造は他の実施例にも適用可能である。プレー
ト15に向いたワッシャー60の面にかかる油の流れを可能にするための溝を設
けてもよい。当然ながら、摩擦ワッシャー60の両面に溝を設けることも可能で
ある。摩擦ワッシャー60は分割された形態である場合、摩擦手段の内周部と外
周部との間に自動的に油の流れが生じるので、摩擦手段とハブの横方向面との間
にも油膜が形成される。
【0083】 こうして摩擦手段はその内周部と外周部との間に流体を流すことができるよう
にするための少なくとも1つの通路を有する。一実施例では、摩擦手段はその内
周部から外周部に延びる溝のような通路を両面のうちの少なくとも一方に有する
ワッシャーから成る。
【0084】 図38〜40では、フランジ2066には突出する要素2067を設けること
ができ、この要素の各々はワッシャー60の内周部に形成された相補的ノッチ2
068に係合し、従って、ワッシャー60は図33〜37から判るように、ピス
トン4によって支持された状態で嵌合協働し、ピストン4と共に回転するように
結合されている。
【0085】 当然ながら上記のすべての組み合わせおよび変形が可能である。
【0086】 図41および42において、突出する部分1066の突起は必ずしもカラー部
分の形状ではなく、図42に番号1067で示されているように、丸い形状に形
成してもよい。突出する部分1066が嵌合される、ワッシャー60内に形成さ
れた貫通孔の内側ボアは、ワッシャー60に圧力を加え、ボタン掛け、すなわち
ある特殊な形態のスナップ嵌合をする、ワッシャー60の取り付けを行うことが
できるような中心ポイントを有することができる。
【0087】 ワッシャー60は図43および44から判るように、ピストン4にリベット締
めすることによって固定できるよう、その外周部を面取りしてもよい。図43お
よび44に示された実施例もスナップ嵌合が可能である。その理由は、ワッシャ
ー60の外周部は突出する部分1066の突起に協働するようになっている面取
りに接合される丸くされた部分を含むからである。従って、ボタン内に形成した
後のポイントはピストン4およびこのピストンの突起1066によって境界の定
められた溝に係合する。
【0088】 摩擦手段60はハブ14によって支持でき、この摩擦手段60はシールド15
内の盲孔に係合する突出する要素によってシールド15に共に回転するように結
合できるが、好ましくは先の図に示されているように、ハブの機械加工を回避し
、よって性能に悪影響を与えることなく、コストを低減しながら、装置の要素を
簡略化するために、タービンホイール12をシールド15に締結するリベット5
9のうちの少なくとも1つによって摩擦手段60を支持することが好ましい。よ
り正確には、上記のように、リベット59は内周部にタービンホイール12を有
するワッシャー13をシールド15に固定するように働き、シールド15は図4
5〜47で最良に示されているように、この目的のためにカウンターシンクを有
する。このため、リベット59は摩擦手段60を締結するための厚くされた部分
159を有する突出するヘッドを有する。図45〜47では、厚くされた部分1
59の幅が一定である。
【0089】 図45〜47に示された実施例では、本例において円周方向に一定間隔で離間
されたリベットのすべてが、かかる厚くされた部分159を有することを条件に
、厚くされた部分159に摩擦手段60が成形される。
【0090】 別の実施例では、リベット58の一部はかかるヘッドを有しない。別の変形例
では、厚くされた部分159はより狭く、進入する形状の部分259を介し、自
由端部に接合されている。図48および49では、部分259はほぼ面取りされ
た形状となっている。従って、摩擦手段はヘッド159、259の厚くされた部
分にスナップ嵌合される。摩擦手段60はこの目的のために盲キャビティ359
を含み、この盲キャビティ359は厚くされた部分が収納されるようにハブ14
のシールド15に向かって開口している。キャビティ359はL字形のラグ45
9によって境界が定められており、これらラグ459は横方向に弾性変形可能で
あり、ピストン4と反対に向いた厚くされた部分159の面に接触するようにな
っている。従って、この部分159はキャビティ359のベースに接触する。
【0091】 図45〜49では、摩擦手段はリベットヘッドに固定された複数の要素を含む
か、またはリング状をした単一の摩擦手段もしくは少なくとも1つのリベットヘ
ッドに固定された少なくとも1つの環状セクターを含む。
【0092】 当然ながら、この部品は図50〜52から判るように、突起159が設けられ
たリベット59があらかじめ設けられた環状セクター160の形態をした1つ以
上の要素を含むことができる。より詳細には、各摩擦セクターは突起159を収
納するよう、形状が円周方向に長円形となっているキャビティ360を有する。
キャビティ360は環状体13、従ってシールド15に向かって軸方向に開口し
ている。この開口部の境界は環状体13に向いた突起の面と協働できるように、
リップ460によって境界が定められている。このキャビティ360の境界はリ
ップ460上の対向するショルダー361によっても定められている。ショルダ
ー361はキャビティ360の各円周方向の端部に孔362を有し、中心に通路
363を有する。ここで、中心の通路363は孔362よりも寸法が大きい。従
って、キャビティ360に挿入された2つのリベットの各々における突起159
は、キャビティ内の通路363を貫通し、キャビティ360の円周方向の端部に
向かって回転角方向に向いている。従って、各セクター160には2つのリベッ
トが設けられている。次に、リベット締め用工具を貫通できる孔362により、
シールド15のリベット締め作業を実施する。
【0093】 変形例では、キャビティ360は当該セクター160の円周方向の端部まで延
びる。これらリベット59はあらかじめシールド15に固定されているので、あ
らかじめシールド15にリベットを取り付け、次にバヨネットタイプの取り付け
によりリベットにセクター160を取り付けることができる。このタイプの取り
付けはピストンが摩擦手段60を支持しており、ピストンにリベットを固定し、
摩擦手段が環状セクターに分割されているケースに適用できる。
【0094】 図53〜55における別の変形例では、リベット59のヘッドは摩擦手段に形
成された開口部364に係合し、このケースでは開口部364は2つの連続する
セクターの隣接する端部によって境界が定められており、これら端部は開口部3
64が円筒形の孔となり、よって各セクター160を2つのリベットヘッドに嵌
合するように、半円形のノッチを有する。このことは、図56〜58についても
当てはまる。これら図において、開口部464は内周部よりも外周部のほうが広
くなっているので、少なくとも1つのリベットヘッドに、または好ましくは先の
図のように2つのヘッドに、各セクターを圧嵌めすることができ、これらヘッド
を連続的なヘッドとすることができる。セクター160の端部はこれらセクター
を2つのリベットヘッドに嵌合できれば、任意の形状とすることができる。例え
ば、各要素60の各端部はV字形のリセスを有することができ、このリセスの大
きさはリベットヘッドの大きさによって決まる。リベットヘッドはピストン4が
摩擦手段から離間した時に、摩擦手段60が外れるのを防止するのに十分大きく
しなければならない。ワッシャー13はプレート15の他方の側に固定でき、こ
の場合、ピストン4とプレート15との間にリベットのフット部が延び、このフ
ット部は図53〜58に示されているタイプと同じタイプの摩擦手段内の開口部
に係合するように延びることができる。
【0095】 図8〜58内のタングは図6および7のタングと置換できることは明らかとな
ろう。このように置換した場合、タング23は第2表面2の径方向外側に位置す
るか、または図6および7に示されるように第2表面2に向く。
【0096】 摩擦手段60は、必ずしもシールド15と協働しないので、この摩擦手段60
はハブ14の軸方向部分、例えばハブ14の直径の変更部分に形成された横方向
表面と協働でき、よって横方向表面は必ずしもシールド15の一部とはならない
。フランジ22は取り付け間隙をもって表面20に沿ってスライドでき、この場
合、摩擦手段60は常に、例えば図4の実施例におけるハブ14の関連する横方
向表面に接触した状態のままとなるように、弾性要素を含むことができ、図4の
実施例においては、各スタッドをエラストマーのような材料製のスリーブによっ
て囲むことができる。次に、このスリーブは孔62の周辺と突出する部分61と
の間に挟持され、このため、ワッシャー60はピストン4に対して移動できるよ
うになっている。
【0097】 すべての図面において、ハブ14の軸方向部分16とシールド15とが接合す
る領域には、溝が設けられている。この溝は機械的な歪みを減少し、特にピスト
ン4が図34、37および50に示されるようなフランジ2066を含む場合の
、ピストン4との干渉を防止するためのものである。
【0098】 ジョイント21は弾性変形可能なセグメントから構成でき、ピストン4とジョ
イント21の取り付けを容易にするために、すべての図面に示されるよう、ピス
トン4のフェルール22の領域が面取りされている。
【0099】 これまでの図では、ディスク31は表面1と2との間に位置するようになって
いるので、ロックアップクラッチは2フェイスタイプのものである。
【0100】 いずれのケースにおいても、トーションダンパーのガイドワッシャー36、3
7は表面1、2の径方向内側に位置するので、装置の外周部における軸方向のか
さが縮小されている。
【0101】 当然ながら(図59では)、ワッシャー状をした摩擦ハブ60をシールド15
とピストン4との間に自由に挟持できる。
【0102】 別の変形例(図6)では、摩擦手段を構成するワッシャー60はシールド15
がハブの軸方向部分16に接合する高さに存在する溝に進入している。この溝へ
の進入は圧嵌めによって実行される。
【0103】 図61では、摩擦手段を構成するように、ピストン4にコーティング(60)
が塗布されている。当然ながら、変形例としてシールド15にもコーティングを
塗布することができる。
【0104】 変形例として、ハブ14の長さを考慮することにより、1999年1月12日
に出願されたフランス国特許願第9900241号に記載されているようなプリダンパ
ーをトーションダンパーに設けることができる。
【0105】 本願では、上記フランス国特許明細書に記載したすべてのダンパーを使用でき
る。更に情報を望む場合には、上記引用明細書および、ハブ14上のフルート溝
19と間隙を生じることなく噛合する第2ダンパープレートを有するかかるプリ
ダンパーを有し、ダンパープレート25が一組の歯を構成するフルート溝19と
円周方向の間隙をなくした状態で噛合する、かかるプリダンパーを示す図14〜
17を参照されたい。
【0106】 このプリダンパーは部材40よりも強度が小さい第2の弾性部材を有する。こ
のプリダンパーは第2ダンパープレートとプリダンパーのガイドワッシャーとの
間に第2弾性部材を介入させた状態で、第2ダンパープレートの各側に配置され
た2つのガイドワッシャーも有する。この第2弾性部材は第2ダンパープレート
とガイドワッシャーと反対に製造されたハウジング内に、この目的のために取り
付けられている。ガイドワッシャー35、36の一方は、通常、コイルスプリン
グ状をした弾性部材がスプリング40の径方向内側に位置しているプリダンパー
のうちのガイドワッシャーの1つを構成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる流体結合装置の半横断面図である。
【図2】 流体力学的結合装置のハブ、ロックアップクラッチ、ケーシング要素およびト
ーションダンパーの分解図である。
【図3】 流体力学的結合装置のハブ、ロックアップクラッチ、ケーシング要素およびト
ーションダンパーの分解図である。
【図4】 本発明に係わる摩擦手段を示す、図1の下方部分から見た拡大図である。
【図5】 ハブおよび摩擦手段を有しない、図4の5−5線に沿った部分横断面図である
【図6】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図7】 トルクコンバータを有しない、図6における矢印7の方向に見たスクラップ図
である。
【図8】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図9】 図8に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図10】 図9における10−10線に沿った横断面図である。
【図11】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図12】 図11に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図13】 図12における13−13線に沿った横断面図である。
【図14】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図15】 図14に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図16】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図17】 図16に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図18】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図19】 図18に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図20】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図21】 図20に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図22】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図23】 図22に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図24】 図23における24−24線に沿った横断面図である。
【図25】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図26】 図25に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図27】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図28】 図27に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図29】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図30】 図29に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図31】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図32】 図31に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図33】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図34】 図33に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図35】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図36】 図35に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図37】 ハブを有しない、図36における矢印37の方向に見た部分図である。
【図38】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図39】 図38に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図40】 図39における40−40線に沿った横断面図である。
【図41】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図42】 図41に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図43】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図44】 図43に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図45】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図46】 図45に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図47】 摩擦手段を有するリベットの分布を示す図である。
【図48】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図49】 図48に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図50】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図51】 図50に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図52】 ピストンまたはハブを有しない、図51における矢印52の方向に見たスクラ
ップ図である。
【図53】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図54】 図53に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図55】 ピストンまたはハブを有しない、図54における矢印55の方向に見たスクラ
ップ図である。
【図56】 本発明の別の実施例を示す、図1に類似する図である。
【図57】 図56に示された実施例を示す、図4に類似する図である。
【図58】 ピストンまたはハブを有しない、図57における矢印58の方向に見たスクラ
ップ図である。
【図59】 更に別の実施例を示す、図4に類似した図である。
【図60】 更に別の実施例を示す、図4に類似した図である。
【図61】 更に別の実施例を示す、図4に類似した図である。
【符号の説明】 1 第1表面 2 第2表面 3 壁 4 ピストン 5 センタリングノーズ 6 第1フランジ 7 第2フランジ 8 密閉体 9 ブレード 11 ブレード 12 タービンホイール 13 環状体 14 ハブ 15 横方向部分 16 軸方向部分 17 液圧制御チャンバ 18 通路 19 外側フルート溝 20 外側スムーズ表面 21 シールリング 22 フェルール 23 弾性タング 24 第1部材 25 第2部材 26 リベット 27 第1スカート 28 トーションダンパー 29 反作用ホイール 30 ケーシング 31 入力要素 32 内側スプライン 33 摩擦ライナー 34 リベット 35 ダンパープレート 36、37 ワッシャー 38、39 開口部 40 弾性部材 41 スプリング 42 スカラップまたはノッチ 43、44、53 ラグ 45、46 ノッチ 55 環状体 59 リベット 60 摩擦手段 61 スタッド 62 孔 66 孔

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動シャフトに共に回転するように固定され、横方向壁(3
    )が設けられたケーシング(30)と、前記ケーシング(30)内に収納され、
    被動シャフトに共に回転するように固定されたタービンホイール(12)と、ケ
    ーシング(30)の横方向壁(3)に固定された第1表面(1)と、横方向壁に
    解放自在に結合するよう第1表面(1)に対向して延びる第2表面(2)を支持
    するピストン(4)を備え、前記タービンホイール(12)と前記横方向壁(3
    )との間で作用するロックアップクラッチとを備えた、特に自動車用の流体力学
    的結合装置(1)において、 ピストン(4)がケーシング(30)の外周部に軸方向に弾性的なタング(2
    3)によって接続されていることを特徴とする流体力学的結合装置(1)。
  2. 【請求項2】 タング(23)が接線方向に向いていることを特徴とする、
    請求項1記載の装置。
  3. 【請求項3】 タング(23)が径方向に向いていることを特徴とする、請
    求項1記載の装置。
  4. 【請求項4】 タング(23)がいくつかの組のタング(23)として円周
    方向に分散されており、各組が少なくとも1つのタングを含むことを特徴とする
    、請求項1〜3のいずれかに記載の装置。
  5. 【請求項5】 タング(23)が第2表面(2)の径方向外側で延びている
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  6. 【請求項6】 タング(23)が第2表面(2)に対向して延びていること
    を特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の装置。
  7. 【請求項7】 ケーシング(30)がケーシング要素(7、8)〜(3、6
    )を有し、各要素の外周部には軸方向に向いた環状フランジ(7、6)が設けら
    れており、タング(28)がフランジ(6、7)の一方に接続されていることを
    特徴とする、請求項1〜4および6のいずれかに記載の装置。
  8. 【請求項8】 タング(23)がピストン(4)および横方向壁(3)に固
    定されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の装置。
  9. 【請求項9】 タング(23)がピストン(4)に固定された第1部品(2
    4)とフランジ(6、7)の一方に固定された第2部品(25)との間で作用す
    ることを特徴とする、請求項7記載の装置。
  10. 【請求項10】 第1部品がピストン(9)と一体の部品となっており、ラ
    グまたは横方向フランジから成ることを特徴とする、請求項9記載の装置。
  11. 【請求項11】 第1部品(24)がピストン(4)とは別個であるが、例
    えば溶接、接着またはクリンプ留めによってピストンに固定されていることを特
    徴とする、請求項9記載の装置。
  12. 【請求項12】 第1部品(24)に固定するために、ピストン(4)がそ
    の外周部に軸方向に向いた環状スカート(27)を有し、該スカートが横方向壁
    (3)に逆方向に延びていることを特徴とする、請求項11記載の装置。
  13. 【請求項13】 第1部品(24)が平らであり、その外周部にラグ(44
    )を有し、これらラグの各々がスカート(27)の自由端に設けられたノッチ(
    46)に係合していることを特徴とする、請求項12記載の装置。
  14. 【請求項14】 第2部品(25)がフランジ(6、7)と別個であり、対
    応するフランジ(6、7)の自由端に設けられた横方向ラグ(53)を有するこ
    とを特徴とする、請求項1〜13のいずれかに記載の装置。
  15. 【請求項15】 第2部品(25)および第1部品(24)上のラグ(53
    、44)がフランジ(6、7)およびピストンのスカート(27)にそれぞれ固
    定されていることを特徴とする、請求項13および14記載の装置。
  16. 【請求項16】 押し潰すノッチ(45、46)の側方エッジをクリンプ留
    めすることによって固定を実行することを特徴とする、請求項14記載の装置。
  17. 【請求項17】 第2部品がアングルブラケット形状となっており、タング
    (23)が固定された横方向に向いた部品および外周部に横方向ラグ(53)を
    有する軸方向に向いた部品を有することを特徴とする、請求項15または16記
    載の装置。
  18. 【請求項18】 タング(23)が段付きタングの形状をした部品(26)
    に固定されており、段付きタングの各々には一組のタングを固定するためのブラ
    ケットが設けられており、横方向壁の外周部に部品が固定されていることを特徴
    とする、請求項8記載の装置。
  19. 【請求項19】 部品(25)がタング(23)と別個であることを特徴と
    する、請求項8記載の装置。
  20. 【請求項20】 部品がタングと一体的な部品となっていることを特徴とす
    る、請求項19記載の装置。
  21. 【請求項21】 リベット締めによりタングが固定されていることを特徴と
    する、請求項7〜20のいずれかに記載の装置。
  22. 【請求項22】 ハブ(14)が横方向壁に向いた、軸方向に配置された環
    状部品(16)を有し、ピストン(4)が環状の間隙をもってハブ(14)の前
    記軸方向に配置された環状部品(16)を囲むことを特徴とする、請求項10〜
    21のいずれかに記載の装置。
  23. 【請求項23】 振動を除去するようにピストン(4)と横方向壁(3)と
    の間にトーションダンパー(28)が挟持されており、このダンパーがピストン
    (4)とハブ(14)との間で解放自在に作用することを特徴とする、請求項1
    〜22のいずれかに記載の装置。
  24. 【請求項24】 トーションダンパーが2つのガイドワッシャー(36、3
    7)を有し、ガイドワッシャーが可能な場合には間隙がなくなった状態でハブ(
    14)と共に回転するように結合されたダンパープレート(35)の各側に配置
    されており、ガイドワッシャー(36、37)にディスク(31)が固定されて
    おり、ディスク(31)が第1表面(1)と第2表面(2)との間にクランプさ
    れるようになっていることを特徴とする、請求項1〜23のいずれかに記載の装
    置。
  25. 【請求項25】 ディスク(31)がその面の各々に摩擦ライニング(33
    )を支持しており、これらライニング(33)が表面(1)と表面(2)との間
    にクランプされるようになっていることを特徴とする、請求項23または24記
    載の装置。
  26. 【請求項26】 互いに押圧されたフランジ(55、155)にディスク(
    31)が固定されており、ガイドワッシャー(36、37)がその外周部にフラ
    ンジを有することを特徴とする、請求項24または25記載の装置。
  27. 【請求項27】 ピストンが内周部に有するフェルール(22)によって囲
    まれた表面(20)を備えた、軸方向に向いた環状部品(16)をハブ(14)
    が有し、トーションダンパー(28)上のハブ(35)を円周方向の間隙をもっ
    て回転結合するためのフルート溝(19)として表面(20)が横方向壁の方向
    に延びていることを特徴とする、請求項1〜26のいずれかに記載の装置。
  28. 【請求項28】 ハブ(14)の横方向表面(15)とピストン(4)との
    間で摩擦手段(60)が作用し、ピストン(4)が摩擦手段(60)を支持する
    ような形状となっており、ハブ(14)が軸方向に向いた環状部分(16)を有
    し、この環状部分がこの部分に対して軸方向に移動できるように取り付けられた
    ピストン(4)によって囲まれると共に、横方向壁(3)に向いていることを特
    徴とする、請求項1〜27のいずれかに記載の装置。
  29. 【請求項29】 摩擦手段(60)およびピストン(4)から成る要素のう
    ちの1つが少なくとも1つの突起(61、166、....)を有し、この突起がピ
    ストン(4)および摩擦手段(60)から成る要素のうちの他方に設けられた孔
    (62、66、....)に相補的に係合することを特徴とする、請求項28記載の
    装置。
  30. 【請求項30】 タービンホイール(12)が可能な場合に分割された環状
    体(13)を有し、この環状体がリベット(59)によってハブ(14)に固定
    されており、ハブ(14)とピストン(4)との間で摩擦手段(60)が作用し
    、少なくとも1つのリベット(59)によって摩擦手段(60)が支持されてい
    ることを特徴とする、請求項1〜29のいずれかに記載の装置。
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