JP2003505302A - 詰め替え可能な清拭用品の取り出しパッケージ - Google Patents

詰め替え可能な清拭用品の取り出しパッケージ

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JP2003505302A
JP2003505302A JP2001511347A JP2001511347A JP2003505302A JP 2003505302 A JP2003505302 A JP 2003505302A JP 2001511347 A JP2001511347 A JP 2001511347A JP 2001511347 A JP2001511347 A JP 2001511347A JP 2003505302 A JP2003505302 A JP 2003505302A
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フレイグ，レイモンド・マイケル
テレサ，ジヨセフイン
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ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ
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Abstract

(57)【要約】 柔軟な清拭用品のスタック（１２）と、清拭用品を収容している詰め替えパッケージ（２２）と、詰め替えパッケージを包囲しているカバーハウジング（２）とを含む清拭用製品が提供される。詰め替えパッケージは、互いに平行な関係の頂壁（２４）及び底壁（２６）を有している。頂壁の開口は清拭用品に近付いて一枚ずつ取り出すことを可能にしており、また、該開口は結合用構造（３２）をもつ剛性口部（３０）によって包囲されている。カバーハウジングは、上面のルーフ（４）と下縁に沿った開放口部（６）とを有するように形成されている。ルーフの取り出し口は、開放口部に向かって下向きに伸びており、水分の移動を防止するために剛性口部の結合用構造にシール可能な関係で係合し得る剛性係合壁（１４）によって形成されている。詰め替えパッケージとカバーハウジングとを互いに接合し清拭用品取り出し口として機能させるために必要なシールは唯一つだけである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 （発明の背景） 本発明は清拭用品を取り出す形式の清拭用製品及び詰め替えパッケージに関す
る。
【０００２】 （従来技術） 化学物質を含浸させたパッド、シート及びティッシュー（集合的に清拭用品と
呼ぶ）は普及した形態の市販製品である。これらは一般に、身体衛生用、化粧用
及び家庭内の掃除用などの用途に使用されている。流体を含浸させた清拭用品は
溶媒の蒸発を防止するように包装する必要がある。ドライケミカルコーティング
（例えば、界面活性剤組成物）を含浸させたドライタイプの清拭用品は貯蔵期間
中に大気の水分を遮断する必要がある。含浸清拭用品を例えばスタックの形態に
まとめて共通容器に梱包するときに幾つかの問題が生じる。品物を１つずつ取り
出すようになっているときは、品物の乾燥または望ましくない水分の吸収を防止
するために、清拭用品を収容している容器が再シール可能でなければならない。
当業界は以下の文献に開示されているような著しい進歩を遂げている。
【０００３】 米国特許第５，６４７，５０６号（Ｊｕｌｉｕｓ）は、製造後にその形態を保
持する十分な剛性を有しているハウジングから交互に重ねられた水分含浸ティッ
シューを一枚ずつ取り出せる再シール可能なディスペンサーを記載している。頂
壁はハウジングからティッシューを一枚ずつ取り出すオリフィスを備えた凹状部
分を有している。再シール可能な可撓性ラベルが頂壁の外面に取り付けられてお
り凹状部分を完全に被覆している。１つの代替実施態様では、ディスペンサーの
底部が１層または複数層の合成樹脂薄膜から任意に形成された底部シートを備え
ている。
【０００４】 米国特許第５，３７９，８９７号（Ｍｕｃｋｅｎｆｕｈｓら）は、ティッシュ
ーのスタックを供給する小型化された使い捨てパッケージを開示している。パッ
ケージは熱成形体として製造され得る。再シール可能なタブ付きラベルがパッケ
ージの底部領域全体に接合されている。
【０００５】 米国特許第４，７９０，４３６号（Ｎａｋａｍｕｒａ）は、ウェットティッシ
ュー用の再シール可能なディスペンサー容器を開示している。ティッシューのス
タックを収容した変形性ポーチは、殆どのティッシューが取り出された後でも形
態維持部材の支援によって剛性に維持されている。適当な形態維持部材は、ポー
チ壁が潰れることを防止する箱型ルーフの下面に接着剤で固着されたポーチを包
囲する外箱を含む。第二の実施態様はポーチの内部に挿入されたＵ形フレームで
ある。これらの解決方法はいずれもコストまたは製造面で難点がある。
【０００６】 米国特許第５，５３１，３２５号（Ｄｅｆｌａｎｄｅｒら）は、交互に重ねた
ティッシューを格納するための再シール可能なフラップ開口をもつポーチを記載
している。ポーチは、容器の中味と外気との間の空気の交換を防止するために閉
鎖位置で十分に気密な剛性外側容器に収納されている。容器が支持面で滑ること
を防止するために、接着ストリップのような滑り止め部材がポーチに取り付けら
れており、容器の底部の開口から突出している。気密性の外側容器の構造には相
当な量のプラスチック材料が必要である。このために少なくとも２つの大きい欠
点が生じる。容器が比較的重くなり、また、比較的大量のプラスチック材料は、
容器の廃棄に関連した環境の問題が存在することを意味する。
【０００７】 清拭用品パッケージ業界から市販されている製品としてはＫａｏ Ｂｉｏｒｅ
（登録商標）の流体含浸ティッシューのディスペンサーがある。比較的剛性の外
側ケースが可撓性ホイルパッケージ内部の比較的柔軟な詰め替えティッシューパ
ックを包囲している。外側ケースは頂壁及び側壁をもつカバー部分を有している
、底壁はカバーの下面にシール自在／交換自在にスナップ止めされている。清拭
用品を取り出す開口及び蝶着された蓋が上部カバーの頂壁に設けられている。水
分の蒸発を防止するために、側壁と底壁との間に気密シールが必要であり、また
、開口に接する蓋の十分な摩擦シールが必要である。双方のシールの十分な気密
性を確保することは必ずしも容易ではない。特に、シールを要する底壁の周囲寸
法が比較的長いので、底壁を側壁の底縁にシールするためにはかなりの注意が必
要である。また、同様の構造的問題を有する比較的類似のパッケージはＳｉｌｃ
ｏｔの商標で日本市場で市販されている。
【０００８】 上記に抜粋した技術からも、水分または溶媒がシールを貫通していずれかの方
向に移動することを防止する良好なシールを確保するより効率的な改良機構が必
要とされていることは明らかである。
【０００９】 従って、本発明の１つの目的は、長期間保存中にも、特にティッシューを一枚
ずつ取り出すために多数回の開閉を繰り返した後でも、清拭用品のスタックを外
気から気密的にシールされた状態に維持し得る清拭用製品を提供することである
。
【００１０】 本発明の別の目的は、清拭用品のスタックから大部分の清拭用品が取り出され
た後でも、完全充填された初期状態でシールされているときと実質的に同様の効
果で再シールされ得る清拭用製品を提供することである。
【００１１】 本発明の別の目的は、ボール箱に入れるなどの別の包装作業を要せずに単独で
店舗の陳列棚に立てておける十分に堅固な詰め替え製品の形態の清拭用製品を提
供することである。
【００１２】 （発明の概要） 柔軟な清拭用品のスタックと、 清拭用品のスタックを収容している詰め替えパッケージと、 内部キャビティを有しているカバーハウジングとから成り、 該パッケージは、互いに平行な関係の上面及び下面にそれぞれ頂壁及び底壁を
形成する壁を有しており、頂壁は清拭用品のスタックに近付いて取り出せる開口
を有しており、開口は結合用構造をもつ剛性口部によって包囲されており、 該ハウジングは、上面のルーフと該ルーフに対向する下縁に沿った開放口部と
を有しており、ルーフは取り出し口を形成する剛性係合壁をもつ取り出し口を有
しており、剛性係合壁は開放口部に向かって下向きに伸びており、シール可能な
関係によって水分の移動を防止するために剛性口部の結合用構造にシール可能な
関係で係合し得ることを特徴とする清拭用製品が提供される。
【００１３】 詰め替えパッケージの底壁は好ましくはセルロース系ボードの構造、特に積層
ボードの構造を有している。あるいは、底壁がポリエステル、ポリアミドまたは
ポリオレフィンのようなプラスチック材料のホイルから形成されてもよく、また
、任意のアルミニウム被覆ホイルから形成されてもよい。側壁は詰め替えパッケ
ージに垂直に存在し、側壁の縁に沿って頂壁及び底壁が接合されている。底壁は
側壁の縁よりも長く伸びて周縁フランジを形成でき、フランジはハウジングの開
口口部の下縁に隣接している。
【００１４】 カバーハウジングの頂壁に蝶着された蓋は取り出し口の内部に閉鎖位置でシー
ル可能に係合するように配備されている。詰め替えパッケージの底壁以外の壁は
特に熱成形品として射出成形され得るという利点を有している。また、カバーハ
ウジングを製造するためにも射出成型処理を使用し得る。カバーハウジングは詰
め替えパッケージ形成材料よりも剛性の材料から構成され得る。硬質のカバーハ
ウジングは、詰め替えパッケージの頂壁に対する結合用構造と一緒に良好なシー
ルを確保するだけでなく、清拭用品が消費された空の詰め替えパッケージが潰れ
ることを防止する。
【００１５】 （図面の簡単な説明） 本発明の別の目的、特徴及び利点は以下の図面に基づく考察から明らかになる
であろう。
【００１６】 図１は、本発明の１つの実施態様の平面斜視図である。
【００１７】 図２は、図１の２−２線に沿った断面図である。
【００１８】 （詳細な説明） 本発明の発明者らは、単一のシール継手を有する詰め替え可能な清拭用品のデ
ィスペンサーを設計した。蒸気の減損は改良された構造によって高度に抑制され
る。ディスペンサーシステムの単一シールは、カバーハウジングの取り出し口周
囲の剛性係合壁と詰め替えパッケージの剛性口部の開口との間のシール可能な結
合によって得られる。詰め替えパッケージとハウジングとがシールされるだけで
なく、双方の構成要素が分離しないように一緒に保持される。
【００１９】 図１は、上面にルーフ４をもち、ルーフに対向するハウジングの下縁８によっ
て規定される開口口部６をもつように形成されたカバーハウジング２を含む清拭
用製品を示す。取り出し口１０がルーフを貫通し、清拭用品のスタック１２から
清拭用品を一枚ずつ取り出すことができるようになっている。剛性係合壁１４は
取り出し口を形成しており、開口口部６に向かって下方に伸びている。取り出し
口はルーフに蝶着された蓋１６によって閉鎖される。蓋の閉鎖位置では、蓋が、
蓋の逆止め取り付け手段（ｖａｌｖｅ ｆｉｔｍｅｎｔ）１８と剛性係合壁との
摩擦嵌合によって取り出し口の内部に係合し得る。
【００２０】 カバーハウジングの内部にキャビティ２０が形成されている。詰め替えパッケ
ージ２２は内部キャビティの内部に保護的に収納されている。
【００２１】 詰め替えパッケージは清拭用品のスタックを収納している。パッケージは互い
に平行関係の上面及び下面にそれぞれ頂壁２４と底壁２６とを含む壁から構成さ
れている。頂壁は清拭用品のスタックに近付いて取り出すことができる開口２８
を有している。剛性口部３０が開口を包囲している。戻り止めビード３２の形態
の結合用構造が剛性口部の中心に向かって内側に張り出している。多くの代替的
な結合用構造を利用することができる。係合は、水分の通過を防止する溝と舌片
またはテーパ状ＬＥＵＲロック装置によって得られる。詰め替えパッケージの壁
は好ましくは熱成形構造である。これらの壁は好ましくはカバーハウジングを形
成する壁よりも脆弱でより薄いゲージの材料及び／またはより可撓性のプラスチ
ック材料から形成されている。詰め替えパッケージが熱成形材料に代替してホイ
ルから構成されてもよい。壁の構造にかかわりなく、詰め替えパッケージの底壁
はボード状の剛性を有するのが有利であり、好ましくはセルロース系ボードの剛
性を有している。側壁３４は頂壁及び底壁に接合している。底壁は側壁の縁より
も長く伸びて周縁フランジ３６を形成している。このフランジはハウジングの開
口口部の下縁８に隣接している。詰め替えパッケージとカバーハウジングとが剛
性係合壁及び結合用構造を介して気密的に相互係合される結果として、フランジ
と下縁との間に気密シールが得られる。詰め替えパッケージの壁が熱成形構造で
あるときは特に、底壁が側壁の縁端３８に熱シールされるという利点が得られる
。
【００２２】 カバーハウジングに挿入する前の詰め替えパッケージの開口を着脱自在な接着
ホイルによってシールしてもよい。
【００２３】 詰め替えパッケージをカバーハウジングの内部キャビティの内部に配置すると
きは適正な配向が重要である。適正な配向は、詰め替えパッケージの外壁表面及
びカバーハウジングの内壁表面にそれぞれ設けられた相補的ガイド部材４０、４
２によって得られる。代表的なガイド部材は、凹部／つめ形突出部、棚状の妨害
突起などである。
【００２４】 上記の記載は本発明の選択実施態様を示す。これらの記載に基づいて、様々な
変更が当業者に示唆されるであろう。これらの変更のすべてが本発明の要旨及び
範囲に包含される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の１つの実施態様の平面斜視図である。
【図２】 図１の２−２線に沿った断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ， ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ， ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＢＺ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ， ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，Ｋ Ｅ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ， ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，Ｒ Ｕ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ， ＺＡ，ＺＷ (72)発明者 テレサ，ジヨセフイン アメリカ合衆国、コネチカツト・06611、 トランブル、メリツト・ブールバード・ 40、ユニリーバー・ホーム・アンド・パー ソナル・ケア・ユー・エス・エイ Ｆターム(参考） 3E014 LA09 LB06 3E062 AA01 AB10 AC02 3E067 AA12 AB75 AB77 AC14 BA01B BA01C BB14B BB26B BC06B BC06C CA05 CA10 EA06 EA32 EB17 FA04 FC01 GA21

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 柔軟な清拭用品のスタックと、 清拭用品のスタックを収容している詰め替えパッケージと、 内部キャビティを有しているカバーハウジングとから成り、 前記パッケージは、互いに平行な関係の上面及び下面にそれぞれ頂壁及び底壁
    を形成する壁を有しており、頂壁は清拭用品のスタックに近付いて取り出せる開
    口を有しており、開口は結合用構造をもつ剛性口部によって包囲されており、 前記ハウジングは、上面のルーフと前記ルーフに対向する下縁に沿った開放口
    部とを有しており、ルーフは取り出し口を形成する剛性係合壁をもつ取り出し口
    を有しており、剛性係合壁は、開放口部に向かって下向きに伸びていて、シール
    可能な関係によって水分の移動を防止するために剛性口部の結合用構造にシール
    可能な関係で係合し得ることを特徴とする清拭用製品。
  2. 【請求項２】 詰め替えパッケージの底壁以外の壁が熱成形構造を有してい
    ることを特徴とする請求項１に記載の製品。
  3. 【請求項３】 詰め替えパッケージの底壁がセルローズ系ボード構造を有し
    ていることを特徴とする請求項１または２に記載の製品。
  4. 【請求項４】 詰め替えパッケージが更に、側壁の縁に沿って頂壁及び底壁
    に接合している側壁を有しており、底壁は周縁フランジを形成するために側壁の
    縁端よりも外側まで伸びており、フランジはハウジングの開放口部の下縁に隣接
    していることを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の製品。
  5. 【請求項５】 フランジが側壁に熱シールされていることを特徴とする請求
    項４に記載の製品。
  6. 【請求項６】 清拭用品が蒸発性溶媒を含む流体組成物を含浸していること
    を特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の製品。
  7. 【請求項７】 清拭用品が水分によって活性化され易い乾燥化学組成物を含
    浸していることを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の製品。
  8. 【請求項８】 カバーハウジングが更に、ルーフに蝶着されておりかつ取り
    出し口の内部に係合可能な閉鎖位置を有し得る蓋を含んでいることを特徴とする
    請求項１から７のいずれか一項に記載の製品。
  9. 【請求項９】 カバーハウジングが詰め替えパッケージの壁形成材料よりも
    剛性の材料から構成されていることを特徴とする請求項１から８のいずれか一項
    に記載の製品。
  10. 【請求項１０】 結合用構造が剛性口部の表面から突出している妨害ビード
    であることを特徴とする請求項１から９のいずれか一項に記載の製品。
JP2001511347A 1999-07-20 2000-07-06 詰め替え可能な清拭用品の取り出しパッケージ Withdrawn JP2003505302A (ja)

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