JP2003505108A - 転写フリーselex - Google Patents

転写フリーselex

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JP2003505108A
JP2003505108A JP2001513635A JP2001513635A JP2003505108A JP 2003505108 A JP2003505108 A JP 2003505108A JP 2001513635 A JP2001513635 A JP 2001513635A JP 2001513635 A JP2001513635 A JP 2001513635A JP 2003505108 A JP2003505108 A JP 2003505108A
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JP2001513635A
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スミス,ジョナサン・ドリュー
ゴールド,ラリー
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ギリード・サイエンシズ・インコーポレーテッド
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    • C12Q1/68Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions involving nucleic acids
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 転写フリー指数関数的濃縮によるリガンドの系統的進化(転写フリーSELEX)として知られている方法により、標的分子に対する核酸リガンドを製造する方法を提供する。前記転写フリーSELEX法とは、相補的なテンプレートに断片をアニ-リングし、次にそれらの断片を互いに連結するすることによって合成核酸の断片から核酸リガンドを調製するというものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、SELEX工程を用いて標的分子に対し特異的に作用する核酸リガ
ンドを産出する方法に関する。本発明は、転写を用いずにRNA核酸リガンドの
候補混合物を作り出す方法を提供する。本方法により、SELEXがRNAポリ
メラーゼの有効な基質として機能しない修飾されたリボヌクレオチドを使って実
施されることが可能となる。
【0002】背景技術 長年にわたり定説となっていたのは、核酸は主として情報を与える役割を担っ
ているというものであった。SELEX法と名付けられている、指数関数的濃縮
によるリガンドの系統的進化として知られている方法により、核酸がタンパク質
のような三次元的な構造的多様性をもつことが明らかになってきた。このSEL
EX法は標的分子に対する極めて特異的に結合する核酸分子をin vitro
で進化させるための方法であり、1990年6月11日に提出され現在放棄され
た、米国特許第07/536,428号「指数関数的濃縮によるリガンドの系統
的進化」、米国特許第5,475,096号「核酸リガンド」および米国特許第
5,270,163号(WO91/19813号も参照のこと)「核酸リガンド
の同定法」に記載されており、これらはそれぞれを参照として特に援用する。こ
れらの出願、まとめてSELEX特許出願と呼ぶ、は所望の標的分子に対する核
酸リガンドを作成する根本的に新しい方法をそれぞれ記載している。このSEL
EX法はそれぞれ非反復配列を持ち、所望の標的化合物または分子に特異的に結
合する性質を持つ核酸リガンド(あるいはアプタマー)と呼ばれる1クラスの生
成物を提供する。各SELEX同定核酸リガンドは、ある標的化合物または分子
に対する特異的リガンドである。このSELEX法は、核酸は様々な二次元およ
び三次元構造を形成することができ、それ自身のモノマー中に、モノマーであろ
うとポリマーであろうと、実質的にいかなる化学的化合物ともリガンドとして作
用する(特異的な結合ペアを形成する)に充分な化学的融通性を持っているとい
う独特の洞察に基づいている。このSELEX法においてはいかなる大きさ、い
かなる組成の分子でも標的とすることができる。高親和性結合の用途に用いるS
ELEX法においては、候補オリゴヌクレオチドの混合物からの選択と、同じ一
般的選択スキームを用いて、結合、分配、および増幅を段階的に反復し、実質的
にどのような基準の結合親和性と選択性を所望したとしても、それを達成するこ
とができる。SELEX法は、好ましくはランダム化した配列のセグメントを含
有する、核酸混合物を原料にし、結合、標的分子に特異的に結合した核酸から非
結合核酸を分配し、核酸-標的複合体を解離し、この核酸-標的複合体から解離し
た核酸を増幅してリガンドに富む核酸混合物を得るのに有利な条件のもとでこの
混合物を標的と接触する工程を含有し、それから結合、分配、解離および増幅工
程を所望回数反復して標的分子に対し極めて特異性の高い高親和性核酸リガンド
を得るものである。
【0003】 本発明者らは化学化合物としての核酸に広範囲にわたる一連の形状、大きさお
よび構造の形成能があり、生物学的システム中で核酸が示しているよりもはるか
に幅広い結合並びにその他の機能の能力があることをこのSELEX法が示して
いるという認識を得た。
【0004】 基本となるSELEX法は多数の特定対象物を得るために修正されている。例
えば1992年10月14日に申請され、現在放棄された米国特許第07/96
0,093号、および米国特許第5,707,796号は共に「構造に基づく核
酸選択法」という標題であるが、ベントDNAなどの特定の構造的特徴を持つ核
酸分子を選択するためにゲル電気泳動と組みあわせたSELEX法の使用が記載
されている。1993年9月17日に申請され現在放棄された、米国特許第08
/123,935号「核酸リガンドの光選択」、米国特許第5,763,177
号および米国特許第6,001,577号は共に「指数関数的濃縮による核酸リ
ガンドの系統的進化:核酸リガンドの光選択と溶液SELEX」においては標的
分子に対する結合、および/または光架橋、および/または標的分子の光不活性
化をおこなうことができる光反応性基を含有する核酸リガンドを選択するSEL
EX法に基づいた方法が記載されている。米国特許第5,580,737号「テ
オフィリンとカフェインとを識別する高親和性核酸リガンド」は密接に関連した
分子同士、これはペプチド性でなくてもよい、を見分けることのできる高特異性
核酸リガンドを同定する方法、カウンターSELEX法と呼ばれている、が記載
されている。米国特許第5,567,588号「指数関数的濃縮によるリガンド
の系統的進化:溶液SELEX」は標的分子に高い親和性を持つオリゴヌクレオ
チドと低い親和性を持つオリゴヌクレオチドを効率的に分配するSELEXベー
スの方法を記載している。
【0005】 SELEX法は、改善された生体内安定性、または改善されたデリバリ特性な
どの改善された特性をリガンドに与える修飾ヌクレオチドを持つ高親和性核酸リ
ガンドの同定を行う。このような修飾の例としてはリボース位置および/または
ホスフェート位置および/または塩基位置における化学的置換があげられる。修
飾ヌクレオチドを含有するSELEX法同定核酸リガンドは米国特許第5,66
0,985号「修飾ヌクレオチドを含有する高親和性核酸リガンド」に記載され
ているが、ここにはピリミジンの5-および2’-位で化学修飾されたヌクレオチ
ド誘導体を含有するオリゴヌクレオチドが記載されている。上記米国特許第5,
580,737号では2’-アミノ(2’-NH2)、2’-フルオロ(2’-F)
、および/または2’-O-メチル(2’-OMe)で修飾された一つ以上のヌク
レオチドを含有する高度に特異的な核酸リガンドが記載されている。1994年
6月22日に申請された、米国特許出願第08/264,029号「分子間求核
置換による既知および新規の2’-修飾ヌクレオシドの新規調製法」では様々な
2’-修飾ピリミジンを含有するオリゴヌクレオチドが記載されている。
【0006】 SELEX法は、米国特許第5,637,459号「指数関数的濃縮によるリ
ガンドの系統的進化:キメラSELEX」、米国特許第5,683,867号「
指数関数的濃縮によるリガンドの系統的進化:ブレンドSELEX」にそれぞれ
記載されているように、選択されたオリゴヌクレオチドと他の選択されたオリゴ
ヌクレオチドおよび非オリゴヌクレオチド官能性単位とを組みあわせることを包
含する。これらの応用例によりオリゴヌクレオチドの広範囲に渡る形およびその
他の性質、ならびに効率的な増幅や再現性とその他の分子の所望の性質とを組み
あわせることができる。
【0007】 SELEX法はさらに米国特許第6,001,020号「核酸リガンド複合体
」中に記載されているように、選択された核酸リガンドと親油性化合物または非
免疫原性高分子量化合物とを結合し、診断または治療用複合体とすることも包含
する。基本的SELEXプロセスの修正例を記載している上記の特許出願それぞ
れはここにその全体を参照として特に援用する。
【0008】 標的に対する核酸リガンドを同定するための中心となる方法はSELEX法と
よばれるもので、Systematic Evolution of Liga
nds by Exponential enrichment(指数関数的濃
縮によるリガンドの系統的進化)の頭文字を取ったものであり、(a)核酸の候
補混合物を標的と接触させ、(b)前記候補混合物のメンバーを標的に対する親
和力に基づき分配し、そして(c)選択された分子を増幅して標的に対する結合
に対し比較的高い親和力を持つ核酸配列に富む核酸混合物を得ることを包含する
【0009】 SELEX工程の典型的な様態では、核酸リガンドの候補混合物はRNA分子
を含む。前述の分配工程(b)に続き、標的に対して高い親和性を有するRNA
分子が逆転写されてDNAテンプレートを形成する。このDNAテンプレートが
ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によって増幅され、増幅されたDNA分子がS
ELEX工程の次の回での新しいRNA候補混合物を提供するために転写される
【0010】 RNA核酸リガンド候補混合物を形成するSELEX工程においてDNAテン
プレートの転写は一般的に効果的であるが、修飾されたリボヌクレオチドを転写
時にRNA分子中に組み入れようとする場合に問題が発生する。そのような修飾
されたリボヌクレオチドは候補核酸リガンドの機能性および安定性を増加させる
が、多くの場合RNAポリメラーゼの基質とはなりにくい。結果として、そのよ
うな修飾されたリボヌクレオチドの存在下の転写は多くの場合非効果的であり、
低収量を招く、あるいは全く転写されない。例えば、2’-OMe(2’酸素のメ
チル基)のように、2’-Oアルキル-リボヌクレオチド(2’酸素にアルキル基を
有するリボヌクレオチド)を候補RNA核酸リガンドに組み入れることがたいて
いの場合望ましい。なぜならそのようなリボヌクレオチドはRNAにすばらしい
安定性を与えるからである。しかしながら、それらの修飾されたリボヌクレオチ
ドはRNAポリメラーゼの基質ではないので、2’-OMeリボヌクレオチドの
存在下では全く転写は起こらない。
【0011】 典型的なSELEX工程は、最高5つの異なる部分修飾されたヌクレオチドを
候補混合物(転写の延長フェーズ中で組み込まれる4NTPのそれぞれの一つ、
および、転写の開始で5’末端に組み込まれるNMPあるいはNDPの一つのヌ
クレオシド)に組み込むことを可能にする。5’修飾の例外をのぞいて、これら
の修飾は数と位置の双方に関し、転写物のランダム部分の至る所でランダムに分
配される。このランダム分配は不利益となり得、特に化学反応的修飾あるいは転
写物の溶解性あるいは安定性が低下させる修飾を導入する場合においては不都合
である。
【0012】 本発明の目的は、2’-OMeリボヌクレオチドのように修飾されたリボヌク
レオチドが有効にRNA候補混合物に組み込まれるSELEX工程を実施する方
法を提供する。本発明のさらなる目的は、修飾されたリボヌクレオチドが特異的
な位置に組み込まれるSELEX工程を実施する方法を提供する。
【0013】発明の概要 本発明は、標的化合物に対する核酸リガンドを得るためのSELEX工程を実
施する新しい方法を提供する。特に、転写を必要とせずにRNAからなる核酸リ
ガンドの候補混合物を得るための方法を提供する。転写のかわりに、候補RNA
核酸リガンドを、少なくとも部分的にランダムなDNAテンプレートに少なくと
も部分的にランダムなRNA断片をアニーリングすることによって調製する。ア
ニーリングされたRNA断片は、次に候補核酸リガンドを形成するために連結す
る。RNA断片は完全に合成されたものでよく、そして、転写時にRNAポリメ
ラーゼによってRNAに組み込まれない修飾リボヌクレオチドサブユニットを含
み得る。その結果、本発明は、以前可能であったものより多くの異なる核酸化合
物でSELEX工程を実施することを可能にする。
【0014】発明の詳細な説明 定義 本発明の態様を述べるためにここでは様々な用語が使用されている。本発明の
構成要素の記載をより明確にするために、下記の定義を設ける。
【0015】 ここで用いる「核酸リガンド」とは標的に対し所望の作用を行う天然には産出
しない核酸である。核酸リガンドはしばしば「アプタマー」と呼ばれている。望
ましい作用としては、これに限るわけではないが、標的の結合、標的を触媒的に
変化させること、標的、または標的の官能性を修飾/変更するようなやり方で標
的と反応すること、自己不活性化阻害剤で行われるように、標的に共有結合的に
結合すること、標的とその他の分子の間の反応を促進することなどがある。好ま
しい態様において、この作用は標的分子に対する特異的結合親和力であり、この
ような標的分子は、ワトソン/クリックの塩基対合または三重らせん結合に支配
されている機構を通じて核酸リガンドへ結合するポリヌクレオチド以外の三次元
化学構造を持つものであり、ここで核酸リガンドは標的分子によって結合される
既知の生理学的機能を持つ核酸ではない。核酸リガンドは核酸の候補混合物から
同定される核酸を含むが、かかる核酸リガンドは、a)候補混合物に較べ標的に
対して高い親和力を持つ核酸を候補混合物の残りから分配できるように候補混合
物を標的と接触させ、b)候補混合物の残りから親和力の高い核酸を分配し、そ
してc)親和力の高い核酸を増幅し、リガンドに富む核酸混合物を得る、ことを
含有する方法によるある特定の標的のリガンドなのである。
【0016】 ここで使用する「候補混合物」とは異なる配列を持つ核酸の混合物であり、そ
の中から所望のリガンドを選択するものである。候補混合物の原料は天然産出の
核酸であっても、またその断片であっても、あるいは化学的に合成された核酸で
あっても、酵素により合成された核酸であっても、また前述の技法を組みあわせ
て生産された核酸であってもよい。好ましい様態において、各核酸は増幅プロセ
スを容易にするためにランダム化した領域を取り囲む固定配列を持つ。本発明の
好ましい態様において、候補混合物はより小さなRNA断片から得られる合成R
NAからなる。
【0017】 「SELEX標的」または「標的」とはそのためにリガンドが必要である、対
象化合物または分子を指す。標的はタンパク質、ペプチド、炭水化物、多糖類、
グリコプロテイン、ホルモン、レセプター、抗原、抗体、ウイルス、基質、代謝
産物、遷移状態類似体、補助因子、阻害剤、薬物、染料、栄養素、成長因子など
であってよく、限定されない。
【0018】 ここで使用する「核酸」とはDNAでも、RNAでも、一本鎖でも、二本鎖
であってもよく、またはその化学的修飾物であってもよい。修飾としては、これ
に限るわけではないが、電荷、分極性、水素結合性、静電的相互作用、および流
動性を核酸リガンド塩基へまたは核酸リガンド全体に与える、別の化学基を提供
するものがあげられる。このような修飾には、これに限るわけではないが、2’
-位糖修飾、5-位ピリミジン修飾、8-位プリン修飾、環外アミン修飾、4-チオ
ウリジンの置換、5-ブロモまたは5-ヨード-ウラシルの置換、主鎖修飾、メチ
ル化、イソシチジン、イソグアニジンなどのイソ塩基など珍しい塩基対合の組み
合わせなどが含まれる。修飾にはキャッピングなどの3’および5’修飾もまた
含まれる。本発明において一つの好ましい態様は、リボヌクレオチドの2’酸素
のメチル基のポジショニング(positioning)である。
【0019】 「SELEX」法には所望のやり方で標的と相互作用をする、例えばタンパク
に結合する、核酸リガンドの選択とこれらの選択した核酸の増幅とが組みあわさ
れて含有される。この選択/増幅工程は反復サイクリングを行ってもよく、きわ
めて多数の核酸を含有するプールから標的と最も強力に相互作用する一つまたは
小数の核酸を選択することができる。選択/増幅工程の循環は選択されたゴール
が達成されるまで続けられる。SELEX法は現在放棄された、米国特許第07
/536,428号「指数関数的濃縮によるリガンドの系統的進化」、米国特許
第5,475,096号「核酸リガンド」、および米国特許第5,270,16
3号(W091/19813も参照のこと)「核酸リガンド同定法」に記載され
ている。これらの特許および特許出願は、それぞれここに参照として援用してい
るが、まとめてSELEX特許出願と呼ぶ。
【0020】 もっとも基本的な形のSELEXは下記の一連のステップにより定義すること
ができる。 1)さまざまな配列をもつ核酸の候補混合物を調製する。候補混合物には一般に
固定配列(つまり候補混合物のメンバーそれぞれは同じ位置に同じ配列を含有す
る)とランダム化した配列の領域が含まれる。固定配列の領域は(a)下記に記
載の増幅工程において役立つ、(b)標的に結合することがわかっている配列を
模倣する、あるいは(c)候補混合物の核酸中のある構造配列の濃度を高めるた
めに、選択される。ランダム化配列は全面的にランダム化(例えばある塩基をあ
る位置に見いだす確立は四分の一である)または部分的にランダム化(例えばあ
る塩基をある位置に見いだす確立は0パーセントから100パーセントまでの間
のいずれかである)することができる。 2)候補混合物は標的と候補混合物のメンバー間の結合に好ましい条件の下で選
択された標的と接触させる。これらの状況のもとでは標的と候補混合物の核酸の
間の相互作用により、標的に対して最も親和力の強い核酸と標的との間に核酸-
標的ペアが形成されると考えられる。 3)標的に対して最も親和力の高い核酸と標的に対する親和力がより低い核酸と
を分配する。この候補混合物中に存在するうちで最も親和力の高い核酸に相当す
るのはきわめて少数の配列のみ(そしておそらく核酸一分子のみ)であるので、
分配を通じて維持される、候補混合物中の核酸量がかなりの量(約5-50%)
となるように、分配基準を設定することが一般的に望ましい。 4)標的に対する親和力が比較的高いとして分配で選択された核酸をついで増幅
し、標的に対する親和力が相対的により高められた核酸に富む新しい候補混合物
を作り出す。 5)上記の分配および増幅工程を繰り返すことにより、新しく形成された候補混
合物は、より少ない非反復配列を含有し、標的に対する核酸の平均親和度は一般
に増加する。極端な場合、SELEX法は当初の候補混合物から標的分子に対し
最も高い親和力を持つ核酸を表す、一つまたは小数の非反復配列を含有する候補
混合物を作り出すであろう。
【0021】 この基本的SELEX法は多数の特定の目的物を作り出すために修正されてき
た。例えば1992年、10月14日に出願され、現在放棄された米国特許第0
7/960,093号、米国特許第5,707,796号、これらは共に「構造
に基づき核酸を選択する方法」と言う標題を持つが、においてはベントDNAな
ど、特定の構造的特徴を持つ核酸分子を選択するために、ゲル電気泳動法を組み
あわせたSELEX法の使用について記載している。1993年9月17日に出
願され、現在放棄された米国特許第08/123,935号「核酸リガンドの光
選択」、米国特許第5,763,177号および米国特許第6,001,557
号、共に「指数関数的濃縮による核酸リガンドの系統的進化:核酸リガンドの光
選択と溶液SELEX」という標題であるが、これらは標的分子に結合および/
または光架橋および/または光不活性化する能力のある光反応性基を含有する核
酸リガンド選択のためのSELEXに基づく方法を記載している。米国特許第5
,580,737号「テオリフィンおよびカフェインを見分ける高親和性核酸リ
ガンド」は密接に関連している分子間を見分けることのできる高度に特異的な核
酸リガンドを同定するための方法、カウンターSELEXと呼ばれる、を記載し
ている。米国特許第5,567,588号「指数関数的濃縮によるリガンドの系
統的進化:溶液SELEX」は、標的分子に対し親和性の高いオリゴヌクレオチ
ドと親和性の低いオリゴヌクレオチドとを効率的に分配することができるSEL
EX法に基づく方法を記載している。米国特許第5,496,938号「HIV
-RTおよびHIV-1 revに対する核酸リガンド」はSELEX法を行った
後で改良核酸リガンドを得る方法を記載している。米国特許第5,705,33
7号「指数関数的濃縮によるリガンドの系統的進化:Chemi-SELEX」
はリガンドをその標的へ共有結合で結びつける方法を記載している。
【0022】 SELEX法はリガンドに、改善された生体内安定性、または改善されたデリ
バリ特性などの改善された特性を与える修飾ヌクレオチドを持つ高親和性核酸リ
ガンドの同定を行う。このような修飾の例としてはリボースおよび/またはリン
酸基および/または塩基における化学的置換があげられる。修飾ヌクレオチドを
含有するSELEX法同定核酸リガンドは米国特許第5,660,985号「修
飾ヌクレオチドを含有する高親和性核酸リガンド」に記載されているが、ここに
はピリミジンの5-および2’-位で化学修飾されたヌクレオチド誘導体を含有す
るオリゴヌクレオチドが記載されている。上記米国特許第5,637,459号
では2’-アミノ(2’-NH2)、2’-フルオロ(2’-F)、および/または
2’-O-メチル(2’-OMe)で修飾された一つ以上のヌクレオチドを含有す
る高度に特異的な核酸リガンドが記載されている。1994年6月22日に出願
された米国特許第08/264,029号「分子間求核置換による既知および新
規の2’修飾ヌクレオシドの新規調製法」では様々な2’-修飾ピリミジンを含
有するオリゴヌクレオチドが記載されている。
【0023】 SELEX法は、米国特許第5,637,459号「指数関数的濃縮によるリ
ガンドの系統的進化:キメラSELEX」、米国特許第5,683,867号「
指数関数的濃縮によるリガンドの系統的進化:ブレンドSELEX」にそれぞれ
記載されているように、選択されたオリゴヌクレオチドと他の選択されたオリゴ
ヌクレオチドおよび非オリゴヌクレオチド官能性単位とを組みあわせることを含
有する。これら応用例によりオリゴヌクレオチドの広範囲に渡る形およびその他
の性質、ならびに効率的な増幅および再現性とその他の分子の持つ所望の性質と
を組みあわせることができる。
【0024】 米国特許第5,496,938号はSELEX法を行った後に改良核酸リガン
ドを得る方法を記載している。この「HIV-RTおよびHIV-1 revに対
する核酸リガンド」という標題の特許は、ここに参照として特に援用する。
【0025】 SELEX法はそれぞれ非反復配列を持ち、所望の標的化合物または分子に特
異的に結合する性質を持つ核酸分子である1クラスの生成物を提供する。標的分
子は好ましくはタンパク質であるが、その他にも炭水化物、ペプチドグリカン類
、およびさまざまな小分子であってもよい。SELEX法はまた細胞表面やウイ
ルスなどの標的となる生物学的構造体に対して、その生物学的構造体と一体とな
っている分子との特異的相互作用を通じて用いることもできる。
【0026】 核酸を診断に使用する上で直面する潜在的な問題として、所望の効果が発現す
るまえに、ホスホジエステル形のオリゴヌクレオチドが体液中ではエンドヌクレ
アーゼやエキソヌクレアーゼなどの細胞内、細胞外の酵素により、速やかに分解
されてしまう恐れのあることである。この核酸リガンドの生体内安定性を増加す
るため、あるいは核酸リガンドのデリバリを強化、または媒介するために核酸リ
ガンドのある種の化学修飾を行うことができる。例えば1993年9月9日に申
請され、現在放棄された米国特許第08/117,991号、および米国特許第
5,660,985号、標題はともに「修飾されたヌクレオチドを含有する高親
和性核酸リガンド」であり、ここに参照として特に援用する、を参照されたい。
本発明において考えられている核酸リガンドの修飾は、これに限るわけではない
が、核酸リガンド塩基あるいは核酸リガンド全体にさらに電荷、分極性、疎水性
、水素結合、静電的相互作用、および流動性を与える他の化学基を提供するもの
が含まれる。このような修飾には、これに限るわけではないが、2’-位糖修飾
、5-位ピリミジン修飾、8-位プリン修飾、環外アミン修飾、4-チオウリジン
の置換、5-ブロモまたは5-ヨード-ウラシルの置換、主鎖修飾、ホスホロチオ
エートまたはアルキルホスフェート修飾、メチル化、ホスホン酸メチル(methyl
phosphonates)、ホスホン酸(H phosphonates)、ペプチド修飾、イソシチジ
ンとイソグアニジンなどのような異常な塩基対の組み合わせを含む。修飾は、キ
ャッピング、3’または5’硫黄、3’または5’アミンのような3’および5
’修飾をも含む。修飾された核酸が相補的な配列と二重らせんを形成できるいず
れの核酸が、本発明で考慮される。
【0027】 修飾はSELEXプロセス前の修飾であってもSELEXプロセス後の修飾で
あってもよい。SELEXプロセス前の修飾はSELEX標的に対する特異性と
生体内安定性の改善の両方を核酸リガンドに対して行う。2’-OH核酸リガン
ドに対してSELEXプロセス後の修飾を行うと核酸リガンドの結合能力に悪影
響を及ぼすことなく生体内安定性が向上する。本発明は、候補混合物中で修飾さ
れた核酸を使用したSELEX法を行う方法を提供する。
【0028】 その他の修飾は当業者に公知である。このような修飾はSELEXプロセス後
に行ってもよく(予め同定された未修飾リガンドの修飾)あるいはSELEX法
中に含めて行っても良い。
【0029】 幾つかの実施様態において、核酸リガンドを選択された波長を持つ光で照射す
ると核酸リガンドはその標的に共有結合で結合する。このような核酸リガンドを
得る方法は、1993年9月17日に申請され、現在放棄された米国特許第08
/123,935号「核酸リガンドの光選択」、および米国特許第5,763,
177号および米国特許第6,001,557号、共に「指数関数的濃縮による
リガンドの系統的進化:核酸リガンドの光選択と溶液SELEX」という標題で
あるが、に記載されており、これらはそれぞれここにその全体を参照として特に
援用する。
【0030】 ここで使用している"合成RNA"とは、インビトロで酵素の使用なしに作られ
たリボヌクレオチドポリマーを意味する。リボヌクレオチドポリマー合成に関す
る先行技術として知られたあらゆる化学的システムは、固相および液相の化学反
応を含め考慮される。
【0031】 ここで使用している"ライブラリー"とは、あらかじめ決められた位置で互いに
配列の異なる集団の個々のメンバーが一定の長さを有する核酸分子の集団を意味
する。個々のライブラリーは、ライブラリーのすべてのメンバーが特定の位置で
同じ塩基を有する一つあるいはそれ以上の固定配列領域およびランダム領域を有
する。ランダム領域は部分的あるいは完全にランダムでありうる。本発明の好ま
しい態様は3つのライブラリーを用いる:個々の核酸分子が3’固定領域に隣接
する5’ランダム領域を有する最初のライブラリー:個々の核酸分子が3’ラン
ダム領域に隣接する5’固定領域を有する2番目のライブラリー;および個々の
核酸分子がそれらの長さを通してランダムである3つめのライブラリー。
【0032】 ここで使われる“断片”とは、ライブラリーから得られた個々の核酸分子を意
味する。断片は個々の核酸リガンドよりも典型的に短い。
【0033】転写フリーSELEX SELEX工程のある態様では、核酸リガンドの候補混合物はRNA分子を含
む。そのような態様においてSELEX工程は以下の工程: (a)固定3’および5’配列およびランダム内部配列を含むDNAテンプレー
トライブラリーを提供する工程; (b)前記固定配列の一つから前記DNAテンプレートライブラリーを転写し、
RNA核酸リガンドの候補混合物を形成させる工程; (c)RNA核酸リガンドの前記候補混合物を前記DNAテンプレートライブラ
リーから精製し、RNA核酸リガンドの前記候補混合物を標的と接触させる工程
; (d)望ましい様式で標的と作用するRNA核酸リガンドを、作用しないものか
ら分配する工程; (e)望ましい様式で標的と相互作用するそれらのRNA核酸リガンド逆転写し
てDNAテンプレートを形成する工程; (f)前記固定3’および5’配列とハイブリダイズするプライマー存在下ポリ
メラーゼ連鎖反応を使用して前記DNAテンプレートを増幅させる工程;および
必要により; (g)所望の回数(b)〜(f)工程を繰り返す を含む。
【0034】 本発明は、工程(b)で転写が起こること、および選択的に工程(e)で逆転
写が起こることを必要としない上述のSELEX工程を完成した。本発明は工程
(b)のDNAテンプレート上で相補的RNA分子を直接的に調製するため、代
わりに、合成RNA分子の一つあるいはそれ以上のランダムライブラリーを使用
する。工程(b)のDNAテンプレートと接触させ、ランダム合成RNA分子を
テンプレートにアニーリングする。個々のRNA断片は互いに連結することがで
き、得られたRNA分子を前述したように、核酸リガンドの候補混合物として使
用するために精製する。次に、核酸リガンドの候補混合物は、RNA分子にアニ
ーリングし、互いに連結させるDNA断片を用いてDNAを構築するためのテン
プレートとなる。得られたDNAはPCRにより増幅でき、SELEX法の次の
ラウンドのDNAテンプレートとなる。このように転写を必要とせずにDNAテ
ンプレートからRNA核酸リガンドの候補混合物を生成することが可能であり、
選択的に逆転写を必要とせずにRNA核酸リガンドからDNAテンプレートを生
成することが可能である。この方法を転写フリーSELEXと呼ぶ。
【0035】 転写フリーSELEX法の一つの態様においては、以下の工程を行う(図1)
: (a)固定3’および5’配列領域およびランダム内部配列を含むDNAライブ
ラリーを提供する工程; (b)前記DNAライブラリーをランダムRNA断片を含む一つまたはそれ以上
の合成ライブラリーと接触させる工程、ここで前記断片は前記DNAライブラリ
ーにアニーリングされ、前記DNAライブラリーの個々のメンバーに相補的で本
質的に連続したRNA分子を形成し; (c)前記RNA断片を一緒に連結しRNA核酸リガンドの候補混合物を形成さ
せる工程; (d)RNA核酸リガンドの前記候補混合物を前記DNAライブラリーから精製
し、RNA核酸リガンドの前記候補混合物を標的と接触させる工程; (e)望ましい様式で標的と作用するRNA核酸リガンドを、作用しないものか
ら分配する工程; (f)望ましい様式で標的と相互作用するそれらのRNA核酸リガンド逆転写し
てDNAテンプレートを形成する工程; (g)前記固定3’および5’配列領域とハイブリダイズするプライマー存在下
でのポリメラーゼ連鎖反応を使用してそれらDNAテンプレートを増幅させる工
程;および必要により (h)所望の回数(b)〜(g)工程を繰り返す。 工程を含む、前記方法。
【0036】 RNA核酸リガンドの候補混合物を集めるのに転写よりも合成RNA断片を使
うことの主な利点は、修飾されたリボヌクレオチドがより容易に核酸リガンドに
組み込まれうることである。そのような修飾されたリボヌクレオチドはしばしば
RNAポリメラーゼの基質とはなりにくく、転写物が殆どあるいは全く得られな
い。例えば、ある態様においては2’-OMeであるRNA核酸リガンドを使う
ことが望ましい。2’-OMeリボヌクレオチドはRNA核酸リガンドにリボヌ
クレアーゼに対する安定性を付与する。しかしながら、RNAポリメラーゼは2
’-OMeリボヌクレオチドをRNAに組み入れず、RNAは生成されない。対
照的に、転写フリーSELEX法では、RNA断片は先行技術で知られたあらゆ
る技術によって2’-OMeリボヌクレオチドとともに化学的に合成されたもの
であってもよい。2’-OMeRNA断片を互いに連結することにより、RNA
核酸リガンドの2’-OMe候補混合物は転写によらず効果的に生成される。転
写フリーSELEX法は、求核試薬、RGDペプチド、ケージ、およびPEG基
(以下を参照せよ)を非制限的に含む限定された部位で機能的な活性を含むことを
可能にするであろう。
【0037】 本発明の好ましい様態は、ランダム化および部分ランダム合成RNA断片のラ
イブラリーを使用する。部分ランダムRNA断片はランダム配列領域および固定
配列領域を含み、固定配列領域はDNAテンプレートの固定配列領域に相補的な
配列である。そうして、部分ランダム断片はDNAテンプレートの固定領域、お
よびDNAテンプレートに隣接するランダム配列領域にアニーリングされる。固
定配列領域は迅速にアニーリングされ、(各ランダム配列に対して高濃度である
ので)完全にランダムなRNA分子をアニーリングするための“レジスター”(
register)がなされる。これは正確なサイズの生成物を与え、位置特異
的にとっては必要である(以下参照)。DNAテンプレートの長さに沿ってアニー
リングした個々のランダムおよび部分ランダムRNA分子は、互いに連結されて
DNAテンプレートの配列と相補的な連続したRNA鎖を形成する。
【0038】 本発明の好ましい態様において、少なくとも3つの別のRNAライブラリーを
用いる。それらのライブラリーの概念図を図2に示す。第1のライブラリーはラ
ンダム配列である3’領域のYヌクレオチドの長さ、およびDNAテンプレート
の3’固定配列領域に相補的な固定配列である5’領域のXヌクレオチドの長さ
を有し、;第2のライブラリーはランダム配列である5’領域のAヌクレオチド
の長さ、およびDNAテンプレートの固定5’領域に相補的な固定配列である3
’領域のBヌクレオチドの長さを有し;第3のライブラリーはランダム配列のZ
ヌクレオチドである。3つのライブラリーのランダム部分の合計の長さはDNA
テンプレートのランダム部分の長さに等しい(Y+A+Z=DNAテンプレート
ランダム領域)。第1および第2のライブラリーのそれぞれのRNA分子の合計
の長さは、第3のライブラリーにおけるそれぞれの分子の長さよりも長い(X+
Y>Z;A+B>Z);第1および第2のライブラリーのランダム部分は、第3
の集団の完全にランダムな分子よりも短い(Y<Z;A<Z)。好ましくは、Y
>XおよびA>B。図2に示すようにそれらの配列はDNAテンプレートにアニ
ーリングされる。
【0039】 DNAテンプレートと同じ大きさのランダムなRNA分子を使うのではなく、
複数のランダムなRNA断片を使うことによって、DNAテンプレートの全体の
長さでのハイブリダイゼーションに要する時間は劇的に短くなる。例えば、30
merRNA分子のランダムライブラリーが30merのDNAテンプレートに
アニーリングするには、およそ104年を要するが、短いRNA断片の3つのラ
ンダムライブラリーを用いると完了までに1〜2時間しか要しない。さらに、D
NAテンプレートの固定配列に相補的な領域を第1および第2集団に付与するこ
とにより、それらのRNA断片は適切な位置に保たれる。第1および第2ライブ
ラリーのランダム部分は第三ライブラリーよりも短いので(Y<Z;A<Z)、
DNAテンプレートに第三ライブラリーをアニーリングするにおいて、固定領域
をもアニーリングすることなしにDNAテンプレートのランダム領域に第1およ
び第2ライブラリーがアニーリングするはないであろう。同様に、第1および第
2ライブラリーRNA断片は、第3集団RNA断片より長いので、正しくアニー
リングされた第1および第2ライブラリーRNA断片が、同じ配列に偶然ハイブ
リダイズする第3ライブラリー分子によって置き換わることはないであろう。こ
のように、3つのライブラリーのランダムおよび固定配列領域の相対的な長さは
、図2に示すDNAテンプレートへの3つのRNA断片のアニーリングは、最も
熱力学的に安定な配列で起こることを確かにする。
【0040】 上述した態様は3つの集団を使用するが、あらゆる数のRNA断片を使用しう
る。確かに、ある応用例ではかなりの数を使うことが望ましい。例えば、あるS
ELEX反応では一つの優位な配列がライブラリーの10%まで含んでもよいこ
とが知られている。仮に第3の集団のRNA断片(完全にランダム)が、例えば1
1ヌクレオチドの長さであり、DNAテンプレートに対しそれらのRNA断片の
5倍過剰に存在すると、RNA断片の1/411=1/(4×106)のみが優位
な配列にアニーリングする正確な配列を有する。これは優位な配列が後のSEL
EXラウンドであまり増幅されないことを意味する。5倍よりもかなり多く存在
し、11ヌクレオチドより短いRNA断片を用いると、優位な配列のより効果的
な増幅が可能となる。
【0041】 特定の転写フリーSELEXの応用例において、最大限の効果を得るために容
易に調整されうる多くの変化があるということは、前述の記載から理解できるで
あろう。そのような変化を利用できることは転写フリーSELEX法に高度な柔
軟性を与える。利用可能な変化は非制限的に:ランダムおよび部分ランダムRN
A断片の集団の数;それぞれの集団の個々のRNA分子の長さ;それぞれの集団に
おけるRNA分子の濃度;部分ランダムRNA断片集団における固定配列領域の
長さ;およびハイブリダイゼーションを行う時間と温度を含む。それらの変化を
決めるには、当業者のルーチン実験のみが要求される。
【0042】 転写フリーSELEX法は核酸リガンドの候補混合物に組み込まれる修飾ヌク
レオチドの数および位置を調整する方法を提供する。図2に示す例に従い構築さ
れたRNA核酸リガンドについて考える。ライブラリーRNA断片のそれぞれは
別に合成された生成物であり、DNAテンプレート上の特定の位置を占める。例
えば、DNAテンプレートの5’末端にアニーリングするRNA断片におけるす
べてのウリジンは第一の様式で修飾され(例えば、2’OMe)、中央のRNA
断片のすべてのウリジンは第二の様式で修飾され(例えば、BrdU)、およびD
NAテンプレートの3’末端にアニーリングするRND断片のすべてのウリジン
は第三の様式で修飾される(例えば、5-アミノ-ベンゾイル)と指定することが可
能である。この方法は、RNA断片のそれぞれのライブラリーにおけるすべての
4つのヌクレオチドに用いることができる。
【0043】 この概念は個々のヌクレオチドのレベルに拡張することができ、シンセサイザ
ーの利用可能なポートの数によってのみ実施が制限される。つまり、あるRNA
断片の位置1のウリジンが修飾1、位置2のウリジンが修飾2などと指定するこ
とができる。それゆえライブラリーに組み込まれる異なる修飾の数は、オリゴラ
イブラリーを合成する能力によってのみ制限される。本発明は、修飾された核酸
が相補的核酸配列と二重らせんを形成できる、あらゆる核酸化合物の使用を意図
したものである。
【0044】 本発明の好ましい態様において、アニーリングした後、T4DNAリガーゼを
反応混合物に加えることによって個々のRNA断片を連結する。アニーリング工
程の最終段階でリガーゼを加えることが好ましく、さもなくば動力学的中間生成
物(不完全に、および不適切にアニーリングしたRNA断片)が互いに連結されて
しまう。
【0045】 意図した修飾リボヌクレオチドのいくつかはリガーゼの基質になりにくく;そ
のような修飾リボヌクレオチドを含むRNA断片は、それゆえ低効率でしか連結
されないであろう。そういった場合においては、その特定のリボヌクレオチド修
飾が、RNAリガーゼ作用を必要とするRNA断片の重要な部分には存在しない
ように合成RNA分子をデザインすることができる。別の様態においては、ライ
ゲーションはリガーゼを使用しなくても化学的に行える。化学的ライゲーション
の多様性は化学文献に記述されており、Dolinnaya, N. G., N. I. Sokolova et
al. (1988) Nucleic Acids Research 16(9):3721-38に記載されているカルボ
ジイミド縮合;Dolinnaya, N. G., N. I. Sokolova et al (1991) Nucleic Acid
s Research 19(1l):3067-72に記載されている臭化シアン縮合、およびXu and Ko
ol (1999) Nucleic Acids Research 27(3):875-81.に記載されているハロゲン化
硫黄求核置換を含む。前述した参考文献のそれぞれをそのまま参照としてここに
援用する。反応の正確さ、および得られる生成物の活性は、Housby and Souther
n(1998)NAR 26:4259-4266;James, K. D., A. R. Boles et al.(1998) Nucleic
Acids Research 26(22):5203-5211;James and Ellington(1997)Chem. Biol. 4( 8) :595-605;および Shabarova, Z. A., 1. N. Merenkova et al.(1991) Nucleic
Acids Research 19(15)4247-51に示されており、これらのそれぞれをそのま
ま参照としてここに援用する。
【0046】 上述した態様において、ライゲーションにより構築した合成RNA候補混合物
は、逆転写のためのテンプレートとして提供することが可能なはずである。2’
-OMeのように、ある修飾リボヌクレオチドは、逆転写酵素のテンプレートと
なるが、別の有益な修飾リボヌクレオチドはテンプレートとならない。これは、
候補RNA混合物に組み込まれることができる修飾リボヌクレオチドのアイデン
ティティー(identity)をある程度制限するかもしれない。しかしながら、本発明
は逆転写がPCRに必要なDNAテンプレートを提供するために使用されない態
様も意図している。これらの態様において、PCRのためのDNAテンプレート
は、分配されたRNA候補混合物分子(望ましい様式で標的と作用したそれらの
RNA分子)上に、RNA候補混合物分子それ自体が構築されるのと同じ方法で
構築される。つまり、分配されたRNA候補混合物をランダムおよび部分ランダ
ムDNA断片を含むライブラリーと接触させ、それらのDNA断片をRNAテン
プレートにアニーリングし、次にDNA断片を連結し、連結断片をPCR増幅さ
せることによって構築される。上述したように、DNA断片のライゲーションは
DNAリガーゼを用いずに化学的に実施することができる。DNAテンプレート
を逆転写酵素を用いず構築することによって、SELEXで使用できる修飾塩基
の種類をさらに広げることが可能である。RNAポリメラーゼおよび逆転写酵素
では反応しない修飾塩基もこの方法を用いて候補混合物に組み込むことができる
。この方法は、候補混合物を構成する核酸の構造、化学的性質、機能の多様性を
さらに増加させることによりSELEX技術の有用性を非常に高めるであろう。
【0047】 上記で説明した態様は、一本鎖RNA分子を含む核酸リガンドの候補混合物の
利用を意図している。しかしながら、ここで述べた方法が二本鎖RNA、一本鎖
NDAおよび二本鎖DNAを含む候補混合物に容易に応用できることは当業者に
は明確であろう。
【0048】 転写フリーSELEX法は典型的なSELEX法に勝る多くの利点を有する。
例えば、転写フリーSELEXは典型的なSELEX法よりも小さな核酸リガン
ドを生成することができる。これは2つの要因:(1)基本のヌクレオチドと比
較して修飾されたヌクレオチドの増加した化学的活性;および(2)骨格のチャ
ージ斥力の減少にかかわらず、より小さい構造モチーフの安定性の増加、による
。これらについては順に論議していく。
【0049】 現在の典型的なヌクレオチドは、強い求核的あるいは求電子中心を提供せず、
中性のpH環境下において酸-塩基遷移も与えない。この反応性の欠如は、サイ
ズによっていくらか補うことができる:多くの弱い相互作用が総和して一つの強
い相互作用に置き換わることが可能となる。具体的に述べたそれらの多くの弱い
相互作用を特定する配列はまれにしか選択されず、かつ選択されにくく、それら
が選択されても結果として大きな、合成しにくい配列になるので、核酸リガンド
にとっては不都合である。反応性に富んだしたヌクレオチドを含む修飾断片ライ
ブラリーは、多くの弱い相互作用を一つの強い相互作用に置換することによって
、より小さい核酸リガンドを獲得する。例えば、正電荷は一つの修飾ヌクレオチ
ドによって提供されうる;これは同等のチャージを与える金属結合ポケットを形
成するはずの典型的な核酸リガンドとして、幾つかの典型的なヌクレオチドを置
き換えることができる。
【0050】 核酸リガンドの長さを短くできる、化学的に合成された断片ライブラリーを使
った転写フリーSELEXによる二番目の方法は、静電的斥力の減少によるもの
である。通常のホスホジエステル核酸は、1残基当たり1つの正味負荷電を含む
。リン酸塩基間の斥力は、通常の二重らせんにおいてさえ相当なものであり、そ
れを補うためには多くの水素結合およびスタッキング相互作用を必要とし、そし
て安定した構造を形成することができる。この負荷電を排除する骨格の修飾によ
り、より安定なへリックスを形成する。例えば、DNA-PNA(ペプチド核酸
)へリックスは相当するDNA-DNAへリックスよりも30%以上安定である
、というGiesenおよびKleider(1998)Nucleic Acids Research 26:5004を参照と
してそのままここに援用する。それゆえ荷電されていない残基を組み込んだ修飾
断片ライブラリーは、通常の核酸ライブラリー構造よりもより安定なへリックス
および他の構造的モチーフを有すると期待できる。この増加した安定性により、
より小さな構造的モチーフ、および通常のSELEX法から得られる相当する物
質より小さい核酸リガンドが得られる。
【0051】 核酸リガンド、および実際はすべてのオリゴヌクレオチド剤を商品化する際の
制限要因の一つは価格である。価格を最小限度に抑えるために候補オリゴヌクレ
オチド剤のサイズを最小にすることに相当の努力が注がれる。転写フリーSEL
EX法は従来のSELEX法に比べより小さな核酸リガンドを生成することがで
きるので、本発明の方法は、より価格競争力のある核酸リガンドの開発を顕著に
促進するはずである。
【0052】実施例 以下の実施例は単に本発明の様々な態様を示す目的で述べたものである。これ
らの実施例はいかなる意味においても発明の範囲を制限するものと解釈すべきで
はない。
【0053】実施例1. DNAテンプレートへのランダム11-merRNAのアニーリン
図3は、5’および3’固定配列領域、および内部に29ヌクレオチドランダ
ム配列領域を含む典型的なSELEX DNAテンプレートライブラリーを示す
。それから、RNAの3つのライブラリーが合成される:
【0054】 1.(5+9)nt:このライブラリーにあるそれぞれのRNA分子は、DN
Aテンプレートの3’固定配列領域に相補的な5’5ヌクレオチド固定配列を含
む;5ヌクレオチド固定領域の3’側に接して、それぞれの分子は9ヌクレオチ
ドランダム配列を有する。(5+9)nt RNAライブラリーにおける個々の
分子の5’末端は水酸基(OH)を持つ。
【0055】 2.(9+5)nt:このライブラリーにあるそれぞれのRNA分子は、DN
Aテンプレートの5’固定配列領域に相補的な3’5ヌクレオチド固定配列を含
む; 5ヌクレオチド固定領域の5’側に接して、それぞれの分子は9ヌクレオチ
ドランダム配列を有する。(9+5)nt RNAライブラリーにおける個々の
分子の5’末端はリン酸基(P)を持つ。
【0056】 3.11nt:これはランダム11ヌクレオチドRNA配列を含む;11nt
RNAライブラリーの個々の分子の5’末端はリン酸基(P)を持つ。
【0057】 こうして、平衡状態で、11ntライブラリーからの11ntRNA分子およ
び、(5+9)および(9+5)ntライブラリーからの9nt配列は、それぞ
れのDNAテンプレート分子の29nt領域を完全にカバーするだろう。
【0058】実施例2. RNA候補混合物を集めるためのRNAライブラリーの使用
【0059】 実施例1のライブラリーでのアニーリング比率は次のように計算され: ランダム11-merにおける配列の数:411=4×106 アニーリング比率:1×107-1-1(0.1mM CTAB、65℃にて) DNAテンプレートの濃度:1nmolnmol/50μL=2×10-5M 11merライブラリーの濃度:5nmol/50μL=1×10-4M ランダム11merバイブリダイズでの比率:1×1071-1×1×10-4
/4×106=3×10-4-1。この比率において、アニーリング反応は1〜2時
間で完了する。
【0060】 RNAライブラリーは過剰量であるので、それらの濃度では反応を推し進める
。問題となる数は、総濃度をその配列多様性で割ったそれぞれの配列の濃度であ
る。9merは16倍の高濃縮で存在し、より迅速にアニーリングする。これは
11merを適切な位置に配置させる。不適切なアニーリングは起こりうるが(
適切なアニーリングよりも不適切なアニーリングを起こす場合が多い)、適切な
位置でのアニーリングは塩基対の数および断片を最大にし、最も好ましい配列に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は転写フリーSELEX工程の一つの態様の概念図を示す。 ラ
ンダム(R)および固定(F)配列領域を含むDNAテンプレートライブラリー
を、ランダム領域およびDNAテンプレートの固定領域に相補的な固定領域を含
むRNA断片の3つのライブラリーと接触させる。正確なアニーリング後、RN
A断片を連結し、RNAを核酸リガンドの候補混合物を提供するためにDNAテ
ンプレートから分配する。核酸リガンドの候補混合物を興味のある標的分子と接
触させる;望ましい様式で標的と相互に作用する核酸リガンドを作用しない核酸
リガンドから分配する。望ましい様式で標的と作用する核酸リガンドを、相補的
DNAテンプレートを得るために逆転写する。一方、核酸リガンドが逆転写酵素
の作用しないリボヌクレオチドを含む場合は、DNA断片を核酸リガンドにアニ
ーリングし、それらのDNA断片を一緒に連結することによってDNAテンプレ
ートを調製する。どちらの場合も、これらのDNAテンプレートは転写フリーS
ELEX方法のさらなる選択的サイクルにおけるRNA断片アニーリングのテン
プレートとして提供しうる。
【図2】 図2は、典型的なSELEX DNAテンプレートにアニーリングさ
れた3つのランダム、および部分ランダムRNAライブラリーの概念図を示す。
RNAライブラリーの固定およびランダム配列領域の相対的な大きさは、平衡状
態で、個々のライブラリー断片の最も安定した配置が図示されたものであること
を保証する。
【図3】 図3は、29ntランダム領域を有するDNAテンプレートを用いた
転写フリーSELEX工程で使用されうる3つの可能なRNAライブラリーの概
念図を示す。個々のRNA断片は、熱力学的に最も好ましい配置にてDNAテン
プレートにアニーリングされることを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN,YU, ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 CA01 CA11 HA11 HA12 HA20 4B063 QA20 QQ42 QQ52 QR08 QR32 QR42 QR55 QR82 QS25 QS34 QX01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 標的化合物の核酸リガンドを同定する方法であって、前記方
    法が、 a)リボ核酸の候補混合物を調製する工程; b)核酸の候補混合物を前記標的と接触させる工程、ここで候補混合物と比較し
    、前記標的に対する親和力が高い核酸を残りの候補混合物から分配(partition
    )することができ; c)親和力の高い核酸を残りの候補混合物から分配する工程;および d)親和力の高い核酸を増幅し、前記標的との結合親和性および結合特異性が比
    較的高い核酸に富む核酸混合物を得る工程; を含み、ここでリボ核酸の前記候補混合物がランダム配列を含むRNA断片から
    集められる、前記方法。
  2. 【請求項2】 前記RNA断片が合成RNA分子を含む、請求項1記の方法
  3. 【請求項3】 前記合成RNA分子が少なくとも一つの非天然リボヌクレオ
    チドを含む、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記非天然リボヌクレオチドが2’-OMeリボヌクレオチ
    ドである、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の方法であって、相補的DNAテンプレートに
    前記RNA断片をアニーリングし、次に前記アニーリングされたRNA断片を連
    結することによって、前記核酸混合物がRNA断片から調製される、前記方法。
  6. 【請求項6】 標的に対する核酸リガンドを調製する方法であって、 (a)固定3’および5’配列領域およびランダム内部配列を含むDNAテンプ
    レートライブラリーを提供する工程; (b)前記DNAテンプレートライブラリーを、各ライブラリーが合成ランダム
    RNA断片を含む一つまたはそれ以上のRNAライブラリーと接触させる工程、
    ここで前記RNA断片は前記DNAテンプレートにアニーリングされ、各RNA
    断片が前記DNAテンプレートより短い; (c)前記RNA断片を一緒に連結しRNA核酸リガンドの候補混合物を形成さ
    せる工程; (d)RNA核酸リガンドの前記候補混合物を前記DNAテンプレートライブラ
    リーから精製し、RNA核酸リガンドの前記候補混合物を標的と接触させる工程
    ; (e)前記候補混合物中で望ましい様式で標的と作用するRNA核酸リガンドを
    、作用しないものから分配する工程; (f)望ましい様式で標的と相互作用する、それらのRNA核酸リガンドを逆転
    写してDNAテンプレートを形成する工程; (g)前記固定5’および3’配列領域とハイブリダイズするプライマー存在下
    でのポリメラーゼ連鎖反応を使用して、それらDNAテンプレートを増幅させて
    、新たなDNAテンプレートライブラリーを形成させる工程;および (h)必要により所望の回数(b)〜(g)工程を繰り返す 工程を含む前記方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の方法であって、ここで合成ランダムRNA断片を
    含む第一、第2及び第3ライブラリーが工程(b)で用いられ、ここで、前記第
    1ライブラリーが更に前記DNAテンプレートの固定5’領域と相補的な固定R
    NA配列を含み、第2ライブラリーが更に前記DNAテンプレートの固定3’領
    域と相補的な固定RNA配列を含む、前記方法。
  8. 【請求項8】 請求項7の方法であって、ここで前記第1ライブラリーが固
    定配列のXリボヌクレオチドおよびランダム配列のYリボヌクレオチドを含み;
    前記第2ライブラリーが固定配列のAリボヌクレオチドおよびランダム配列のB
    リボヌクレオチドを含み;前記第3ライブラリーがランダム配列のZリボヌクレ
    オチドを含み;X+Y>Z、A+B>Z、Y>X、B>A、Z>Y、およびZ>
    Bである、前記方法。
  9. 【請求項9】 標的に対するRNA核酸リガンドの調製方法であって、 (a)固定3’および5’配列領域およびランダム内部配列を含むDNAテンプ
    レートライブラリーを提供する工程; (b)前記DNAテンプレートライブラリーを、各ライブラリーが合成ランダム
    RNA断片を含む一つまたはそれ以上のRNAライブラリーと接触させる工程、
    ここで前記RNA断片は前記DNAテンプレートにアニーリングされ、各前記R
    NA断片が前記DNAテンプレートより短い; (c)前記RNA断片を一緒に連結しRNA核酸リガンドの候補混合物を形成さ
    せる工程; (d)RNA核酸リガンドの前記候補混合物を前記DNAテンプレートライブラ
    リーから精製し、RNA核酸リガンドの前記候補混合物を標的と接触させる工程
    ; (e)前記候補混合物中で望ましい様式で前記標的と作用するRNA核酸リガン
    ドを、作用しないものから分配する工程; (f)前記標的と望ましい様式で作用するそれらのRNA核酸リガンドを, 各ライブラリーが合成ランダムDNA断片を含む一つまたはそれ以上のDNAラ
    イブラリーと接触させる工程、ここで前記DNA断片は前記RNA核酸リガンド
    にアニーリングされ、各前記DNA断片が前記RNA核酸リガンドより短い; (g)前記DNA断片を一緒に連結し新たなDNAテンプレートを形成させる工
    程; (h)前記固定5’および3’配列領域とハイブリダイズするプライマー存在下
    ポリメラーゼ連鎖反応を使用して、それら新たなDNAテンプレートを増幅させ
    ることにより、新たなDNAテンプレートライブラリーを形成させる工程;およ
    び (i)必要により所望の回数(b)〜(h)工程を繰り返す 工程を含む、前記方法。
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