JP2003504557A - 燃料噴射ポンプ - Google Patents
燃料噴射ポンプInfo
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02M—SUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
- F02M51/00—Fuel-injection apparatus characterised by being operated electrically
- F02M51/06—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle
- F02M51/0603—Injectors peculiar thereto with means directly operating the valve needle using piezoelectric or magnetostrictive operating means
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃料噴射装置のための噴射弁であって、操作装置によって弁ニードル(12,74)を用いて操作される弁閉鎖体(11,73)を有しており、該弁閉鎖体が弁座面(10,72)と協働してシール座を形成しており、操作装置が、弁ニードル(12,74)の弁ニードルストロークを生ぜしめるために少なくとも1つの圧電式の第1の撓み部材(16)を有していて、該第1の撓み部材(16)が、操作装置を操作する際に撓むようになっている。この場合、第1の撓み部材(16)が、第1の撓み部材(16)の長手方向で重ねられた多数の圧電部材(58a,58b,58c,58d,58e)より成っており、これらの圧電部材(58a,58b,58c,58d,58e)間に配置された内側電極(59a,59b,59c,59d,59e)が、第1の撓み部材(16)の長手方向に対して垂直に配列されている。
Description
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念部に記載された燃料噴射弁に関する。
【0002】
ドイツ連邦共和国特許第3800203号明細書によれば、操作装置によって
弁ニードルを用いて操作可能な弁閉鎖体を備えた燃料噴射弁が公知であって、該
弁閉鎖体は弁座面と協働してシール座を形成している。この場合、操作装置は、
弁ニードルの弁ニードルストロークを生ぜしめるために2つの圧電式の操作部材
を有しており、これらの圧電式の操作部材は、操作装置を操作すると撓むように
なっている。この場合、撓み部材は、その長手方向で弁閉鎖体の運動方向に対し
て垂直に配列されている。各操作部材はセラミックプレートを有しており、この
セラミックプレートは、2つの導電性のシート間に配置されている。この場合、
セラミックプレートと導電性のシートとは、弁閉鎖体の運動方向で積み重ねられ
ている。操作装置を操作するために、導電性のシート間に、セラミックプレート
を負荷する電圧が給電され、これによってセラミックプレートが撓むようになっ
ている。撓みは、ストッパプレートを介して弁ニードルに伝達され、これによっ
て弁閉鎖体は、弁座面から持ち上がって、シール座が開放される。互いに凸状に
若しくは凹状に湾曲するように配置された撓み部材を積み重ねて配置することに
よって、より大きい弁ニードルストロークが生ぜしめられる。
弁ニードルを用いて操作可能な弁閉鎖体を備えた燃料噴射弁が公知であって、該
弁閉鎖体は弁座面と協働してシール座を形成している。この場合、操作装置は、
弁ニードルの弁ニードルストロークを生ぜしめるために2つの圧電式の操作部材
を有しており、これらの圧電式の操作部材は、操作装置を操作すると撓むように
なっている。この場合、撓み部材は、その長手方向で弁閉鎖体の運動方向に対し
て垂直に配列されている。各操作部材はセラミックプレートを有しており、この
セラミックプレートは、2つの導電性のシート間に配置されている。この場合、
セラミックプレートと導電性のシートとは、弁閉鎖体の運動方向で積み重ねられ
ている。操作装置を操作するために、導電性のシート間に、セラミックプレート
を負荷する電圧が給電され、これによってセラミックプレートが撓むようになっ
ている。撓みは、ストッパプレートを介して弁ニードルに伝達され、これによっ
て弁閉鎖体は、弁座面から持ち上がって、シール座が開放される。互いに凸状に
若しくは凹状に湾曲するように配置された撓み部材を積み重ねて配置することに
よって、より大きい弁ニードルストロークが生ぜしめられる。
【0003】
以上のようなドイツ連邦共和国特許第3800203号明細書により公知の燃
料噴射弁においては、セラミックプレートと導体シートとが、弁閉鎖体の運動方
向で互いに層状に重ねられているので、各撓み部材によって生ぜしめられる弁ニ
ードルストロークは小さく、弁ニードルを開放させるために非常に小さい力しか
加えられないという欠点がある。従って、有利なニードルストロークを得るため
に、非常に多数の積み重ねられた撓み部材を必要とすることになる。
料噴射弁においては、セラミックプレートと導体シートとが、弁閉鎖体の運動方
向で互いに層状に重ねられているので、各撓み部材によって生ぜしめられる弁ニ
ードルストロークは小さく、弁ニードルを開放させるために非常に小さい力しか
加えられないという欠点がある。従って、有利なニードルストロークを得るため
に、非常に多数の積み重ねられた撓み部材を必要とすることになる。
【0004】
また、撓み部材は中央の孔を有していて、この孔を通って弁ニードルが突き出
るようになっているので、撓み部材を操作すると、撓み部材の中央領域に大きい
曲げ応力が発生し、これによって、撓み部材によって得られる弁ニードルストロ
ークが制限されるという、別の欠点もある。しかも、燃料噴射弁を高頻度で操作
すると、弁ニードルと操作部材との間の摩擦によって、中央孔の領域に高い摩擦
力が生じ、この場合同時に絶縁シートを電気的に互いに分離する必要がある。従
って、ドイツ連邦共和国特許第3800203号明細書により提案された燃料噴
射弁は、製造が面倒で、高速切換式の燃料噴射弁として又は高圧燃料噴射弁とし
て使用できない。
るようになっているので、撓み部材を操作すると、撓み部材の中央領域に大きい
曲げ応力が発生し、これによって、撓み部材によって得られる弁ニードルストロ
ークが制限されるという、別の欠点もある。しかも、燃料噴射弁を高頻度で操作
すると、弁ニードルと操作部材との間の摩擦によって、中央孔の領域に高い摩擦
力が生じ、この場合同時に絶縁シートを電気的に互いに分離する必要がある。従
って、ドイツ連邦共和国特許第3800203号明細書により提案された燃料噴
射弁は、製造が面倒で、高速切換式の燃料噴射弁として又は高圧燃料噴射弁とし
て使用できない。
【0005】
特公昭62−121860号公報によれば、弁軸線に対して平行に配置された
2つの撓み部材を有する燃料噴射弁が公知である。前記ドイツ連邦共和国特許第
3800203号明細書に記載されているように、撓み部材は、基板に対して平
行に配置された複数の層より成っている。
2つの撓み部材を有する燃料噴射弁が公知である。前記ドイツ連邦共和国特許第
3800203号明細書に記載されているように、撓み部材は、基板に対して平
行に配置された複数の層より成っている。
【0006】
発明の利点
これに対して、請求項1の特徴部に記載した特徴を有する本発明による燃料噴
射弁は、撓み部材の長手方向で積み重ねられた圧電部材によって、大きいストロ
ークが生ぜしめられる、という利点が得られた。しかも本発明による燃料噴射弁
は、高速切換式の燃料噴射弁としても及び/又は高圧燃料噴射弁としても使用す
ることができる。
射弁は、撓み部材の長手方向で積み重ねられた圧電部材によって、大きいストロ
ークが生ぜしめられる、という利点が得られた。しかも本発明による燃料噴射弁
は、高速切換式の燃料噴射弁としても及び/又は高圧燃料噴射弁としても使用す
ることができる。
【0007】
従属請求項に記載した手段によって、請求項1に記載した燃料噴射弁の有利な
実施態様が可能である。
実施態様が可能である。
【0008】
有利な形式で、操作装置は圧電式の第2の撓み部材を有しており、この第2の
撓み部材は、第2の撓み部材の長手方向で積み重ねられた多数の圧電部材より成
っており、この場合、2つの撓み部材は互いにずらして配置されている。これに
よって、操作装置によって生ぜしめられた、弁ニードルの弁ニードルストローク
は増大する。
撓み部材は、第2の撓み部材の長手方向で積み重ねられた多数の圧電部材より成
っており、この場合、2つの撓み部材は互いにずらして配置されている。これに
よって、操作装置によって生ぜしめられた、弁ニードルの弁ニードルストローク
は増大する。
【0009】
有利にはさらに、操作装置を操作すると第2の撓み部材が第1の撓み部材から
離れる方向に撓むようになっている。これによって、付加的な支持装置及び中間
プレートを省くことができる。
離れる方向に撓むようになっている。これによって、付加的な支持装置及び中間
プレートを省くことができる。
【0010】
操作装置が1つのタイロッド若しくは緊締帯材(Zugband)を有してい
て、このタイロッドが撓み部材を弁ニードルに摩擦結合式(kraftschl
uessig;摩擦による束縛)に結合している。これによって、操作装置は、
撓み部材の機能に不都合な影響を与えることなしに、弁ニードルに作用する。弁
ニードルが少なくとも部分的に弁ニードルスリーブによって取り囲まれていて、
弁ニードルスリーブが固定面を有しており、この固定面にタイロッドが溶接結合
によって固定されていれば、有利である。これによって簡単な構成で固定が得ら
れる。有利な形式で、タイロッドは撓み部材を取り囲んでいて、タイロッドの自
由端部が弁ニードル又は弁ニードルスリーブに結合されている。
て、このタイロッドが撓み部材を弁ニードルに摩擦結合式(kraftschl
uessig;摩擦による束縛)に結合している。これによって、操作装置は、
撓み部材の機能に不都合な影響を与えることなしに、弁ニードルに作用する。弁
ニードルが少なくとも部分的に弁ニードルスリーブによって取り囲まれていて、
弁ニードルスリーブが固定面を有しており、この固定面にタイロッドが溶接結合
によって固定されていれば、有利である。これによって簡単な構成で固定が得ら
れる。有利な形式で、タイロッドは撓み部材を取り囲んでいて、タイロッドの自
由端部が弁ニードル又は弁ニードルスリーブに結合されている。
【0011】
有利な形式で、撓み部材の1実施態様によれば、撓み部材は弁軸線に対してほ
ぼ平行に配列されていて、これによって組立易い変化実施例が得られる。
ぼ平行に配列されていて、これによって組立易い変化実施例が得られる。
【0012】
また有利には、撓み部材が、シール座を所定のプレロードで負荷するために、
燃料噴射弁の閉鎖位置において互いに離れる方向に湾曲するようになっている。
これによって、付加的な構成部材は省かれる。さらにプレロードは、プレロード
部材特にばね鋼帯材(Federstahlband)によって補強することが
できる。
燃料噴射弁の閉鎖位置において互いに離れる方向に湾曲するようになっている。
これによって、付加的な構成部材は省かれる。さらにプレロードは、プレロード
部材特にばね鋼帯材(Federstahlband)によって補強することが
できる。
【0013】
図面
本発明の実施例が図面に簡単に示されていて、以下に詳しく説明されている。
【0014】
図1は、本発明による燃料噴射弁の第1実施例の軸方向断面図、
図2は、図1に示した本発明による燃料噴射弁の実施例の、図1に対して直交
する方向の断面図、 図3は、本発明による燃料噴射弁の詳細を示す図、 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図、 図5は、本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、非作動状態における軸方向
断面図、 図6は、本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、作動状態における軸方向断
面図、 図7は、本発明の第3実施例による燃料噴射弁の、軸方向断面図である。
する方向の断面図、 図3は、本発明による燃料噴射弁の詳細を示す図、 図4は、図3のIV−IV線に沿った断面図、 図5は、本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、非作動状態における軸方向
断面図、 図6は、本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、作動状態における軸方向断
面図、 図7は、本発明の第3実施例による燃料噴射弁の、軸方向断面図である。
【0015】
実施例の説明
図1には、本発明による燃料噴射弁1の概略的な軸方向断面図が示されている
。この燃料噴射弁1は、燃料特にガソリンを、いわゆるガソリン直接噴射弁とし
ての混合気圧縮外部点火式内燃機関の燃焼室内に直接噴射するために用いられる
。しかしながら本発明による燃料噴射弁1は、その他の使用例、特に内燃機関の
吸気管内に燃料を噴射するためにも適している。
。この燃料噴射弁1は、燃料特にガソリンを、いわゆるガソリン直接噴射弁とし
ての混合気圧縮外部点火式内燃機関の燃焼室内に直接噴射するために用いられる
。しかしながら本発明による燃料噴射弁1は、その他の使用例、特に内燃機関の
吸気管内に燃料を噴射するためにも適している。
【0016】
燃料噴射弁1は、弁座支持体2を有していて、この弁座支持体2は燃料取り入
れスリーブ3に結合されている。弁座支持体2と燃料取り入れスリーブ3とは、
プラスチック被覆部4によって少なくとも部分的に取り囲まれていて、この場合
、プラスチック被覆部4は、弁座支持体2と共に、燃料噴射弁1のケーシングを
形成している。プラスチック被覆部4は、有利な形式で弁座支持体2及び燃料取
り入れスリーブ3を埋め込んで射出成形されている。弁座支持体2とプラスチッ
ク被覆部4との間、若しくは燃料取り入れスリーブ3とプラスチック被覆部4と
の間の形状結合(formschluessige Verbindung;形
状による束縛)を得るために、弁座支持体2に環状の溝5a、5b、5cが設け
られていて、燃料取り入れスリーブ内に環状のつば6が設けられている。燃料噴
射弁1は、外部の装置に燃料噴射弁7を気密に接続することを保証するために、
シールリング7,8を有している。
れスリーブ3に結合されている。弁座支持体2と燃料取り入れスリーブ3とは、
プラスチック被覆部4によって少なくとも部分的に取り囲まれていて、この場合
、プラスチック被覆部4は、弁座支持体2と共に、燃料噴射弁1のケーシングを
形成している。プラスチック被覆部4は、有利な形式で弁座支持体2及び燃料取
り入れスリーブ3を埋め込んで射出成形されている。弁座支持体2とプラスチッ
ク被覆部4との間、若しくは燃料取り入れスリーブ3とプラスチック被覆部4と
の間の形状結合(formschluessige Verbindung;形
状による束縛)を得るために、弁座支持体2に環状の溝5a、5b、5cが設け
られていて、燃料取り入れスリーブ内に環状のつば6が設けられている。燃料噴
射弁1は、外部の装置に燃料噴射弁7を気密に接続することを保証するために、
シールリング7,8を有している。
【0017】
弁座支持体2の内部には弁座体9が配置されており、この弁座体9は、弁座面
10を有していて、この弁座面10は、弁閉鎖体11と協働してシール座を形成
している。図示の実施例では、弁閉鎖体11は部分球状に構成されていて、管状
の内部が中空の弁ニードル12に結合されている。弁座体9は噴射プレート13
に当接している。この噴射プレート13は噴射通路14を有していて、この噴射
通路14を介して、燃料噴射弁1が操作されると燃料が内燃機関の燃焼室内に噴
射される。弁座体9と噴射プレート9とは、弁座支持体2に形状結合式に接続さ
れている。弁座支持体2のシール座側の端部には、シールリング8を支持するた
めの保持部材15が固定されており、この保持部材15は保護キャップも形成し
ている。
10を有していて、この弁座面10は、弁閉鎖体11と協働してシール座を形成
している。図示の実施例では、弁閉鎖体11は部分球状に構成されていて、管状
の内部が中空の弁ニードル12に結合されている。弁座体9は噴射プレート13
に当接している。この噴射プレート13は噴射通路14を有していて、この噴射
通路14を介して、燃料噴射弁1が操作されると燃料が内燃機関の燃焼室内に噴
射される。弁座体9と噴射プレート9とは、弁座支持体2に形状結合式に接続さ
れている。弁座支持体2のシール座側の端部には、シールリング8を支持するた
めの保持部材15が固定されており、この保持部材15は保護キャップも形成し
ている。
【0018】
燃料噴射弁1の固定は、第1の撓み部材16と第2の撓み部材17とを介して
行われる。これらの撓み部材16,17は、弁軸線18方向で互いに重ね合わさ
れている。第1の撓み部材16は圧電層19を有していて、この圧電層19は、
セラミックの基板20とプレート21との間に存在している。第2の撓み部材1
は圧電層22を有していて、この圧電層22は、セラミックの基板23とプレー
ト24との間に存在している。
行われる。これらの撓み部材16,17は、弁軸線18方向で互いに重ね合わさ
れている。第1の撓み部材16は圧電層19を有していて、この圧電層19は、
セラミックの基板20とプレート21との間に存在している。第2の撓み部材1
は圧電層22を有していて、この圧電層22は、セラミックの基板23とプレー
ト24との間に存在している。
【0019】
これらのプレート21,24は、有利には電気的に絶縁された材料より製造さ
れていて、電気的に絶縁されたシートによって構成されている。セラミックの層
20は、第1の撓み部材16の圧電層19に堅固に結合されていて、セラミック
の基板23は、第2の撓み部材17の圧電層22に堅固に結合されている。撓み
部材16,17の構成の詳細は図3及び図4に示されていて、図面に関する以下
の説明に詳説されている。
れていて、電気的に絶縁されたシートによって構成されている。セラミックの層
20は、第1の撓み部材16の圧電層19に堅固に結合されていて、セラミック
の基板23は、第2の撓み部材17の圧電層22に堅固に結合されている。撓み
部材16,17の構成の詳細は図3及び図4に示されていて、図面に関する以下
の説明に詳説されている。
【0020】
第1の撓み部材16は、プレート21を介して、弁座体2に堅固に結合された
、切欠26a,26bを有するベースプレート25で支えられている。この場合
、プレート21は、操作装置を操作しない状態で、ベースプレート25の上側の
面27にフラット(平ら)に当接している。
、切欠26a,26bを有するベースプレート25で支えられている。この場合
、プレート21は、操作装置を操作しない状態で、ベースプレート25の上側の
面27にフラット(平ら)に当接している。
【0021】
第2の撓み部材17のプレート24は、操作装置を操作しない状態で、プレッ
シャプレート29の下側の面28にフラットに当接している。プレッシャプレー
ト29は、丸味を付けられた縁部30a,30bを有していて、この縁部30a
,30bに沿ってタイロッド31がプレッシャプレート29上に延びている。タ
イロッド31は弁ニードルスリーブ32に固定されている。このために、弁ニー
ドルスリーブ32は固定面33a,33bを有していて、これらの固定面33a
,3bで、タイロッド3が弁ニードル32に溶接されている。弁ニードルスリー
ブ32は、弁ニードル12の、弁閉鎖体11とは反対側を部分的に取り囲んでい
て、部ニードル12に形状結合式に結合されている。この結合は、例えばプレス
嵌めによって行われる。図1に示した状態では、タイロッド31がU字形の形状
を有しており、この場合、タイロッド31の2つの自由端部34a,4bが、弁
ニードル32の固定面33に固定されている。これに対して選択的に、タイロッ
ド31の固定を、弁ニードル12に直接行うか、又は適当な装置を介して弁ニー
ドル12に作用するようになっていてもよい。
シャプレート29の下側の面28にフラットに当接している。プレッシャプレー
ト29は、丸味を付けられた縁部30a,30bを有していて、この縁部30a
,30bに沿ってタイロッド31がプレッシャプレート29上に延びている。タ
イロッド31は弁ニードルスリーブ32に固定されている。このために、弁ニー
ドルスリーブ32は固定面33a,33bを有していて、これらの固定面33a
,3bで、タイロッド3が弁ニードル32に溶接されている。弁ニードルスリー
ブ32は、弁ニードル12の、弁閉鎖体11とは反対側を部分的に取り囲んでい
て、部ニードル12に形状結合式に結合されている。この結合は、例えばプレス
嵌めによって行われる。図1に示した状態では、タイロッド31がU字形の形状
を有しており、この場合、タイロッド31の2つの自由端部34a,4bが、弁
ニードル32の固定面33に固定されている。これに対して選択的に、タイロッ
ド31の固定を、弁ニードル12に直接行うか、又は適当な装置を介して弁ニー
ドル12に作用するようになっていてもよい。
【0022】
タイロッド31の、軸方向に延びる2つの自由な端部34a,34b間に圧縮
コイルばね35が配置されていて、この圧縮コイルばね35は、一方ではベース
プレート25に支えられていて、他方では弁ニードルスリーブ32に支えられて
いる。この場合、圧縮コイルばね35はプレロード(予圧)で負荷されているの
で、弁閉鎖体11は弁ニードル12を介して、弁座支持体9の弁座面10に押し
つけられて、シール座を形成し、これによって、燃料が燃焼室36から噴射通路
14に流れ込むことは避けられる。この場合、燃料取り入れスリーブ3から燃焼
室36への燃料ガイドは、燃料取り入れスリーブ3の内側の長手方向開口37と
、ベースプレート25の内部の切欠26a,26bと、弁ニードル12の内側の
切欠38とを介して行われる。この内側の切欠38は、横方向に延びる孔39a
,39bを介して燃料室36に接続されている。燃料取り入れスリーブ3から、
弁閉鎖体11と弁座面10とによって形成されたシール座の方向に延びる燃料通
路は、図示の実施例では簡略化して図示されている。
コイルばね35が配置されていて、この圧縮コイルばね35は、一方ではベース
プレート25に支えられていて、他方では弁ニードルスリーブ32に支えられて
いる。この場合、圧縮コイルばね35はプレロード(予圧)で負荷されているの
で、弁閉鎖体11は弁ニードル12を介して、弁座支持体9の弁座面10に押し
つけられて、シール座を形成し、これによって、燃料が燃焼室36から噴射通路
14に流れ込むことは避けられる。この場合、燃料取り入れスリーブ3から燃焼
室36への燃料ガイドは、燃料取り入れスリーブ3の内側の長手方向開口37と
、ベースプレート25の内部の切欠26a,26bと、弁ニードル12の内側の
切欠38とを介して行われる。この内側の切欠38は、横方向に延びる孔39a
,39bを介して燃料室36に接続されている。燃料取り入れスリーブ3から、
弁閉鎖体11と弁座面10とによって形成されたシール座の方向に延びる燃料通
路は、図示の実施例では簡略化して図示されている。
【0023】
操作装置を操作するために、撓み部材16,17は電圧で負荷される。第1の
撓み部材16を電気操作電圧で負荷することによって、圧電層19は、弁軸線1
8に対して垂直に整列された、第1の撓み部材16の長手方向で伸張し、セラミ
ックの基板20は伸張しない。圧電層19はセラミックの基板20に堅固に結合
されているので、第1の撓み部材16は、第2の撓み部材17に対して凹状に湾
曲される。また第2の撓み部材17は、電圧によって負荷されると第1のの撓み
部材16に対して凹状に湾曲される。
撓み部材16を電気操作電圧で負荷することによって、圧電層19は、弁軸線1
8に対して垂直に整列された、第1の撓み部材16の長手方向で伸張し、セラミ
ックの基板20は伸張しない。圧電層19はセラミックの基板20に堅固に結合
されているので、第1の撓み部材16は、第2の撓み部材17に対して凹状に湾
曲される。また第2の撓み部材17は、電圧によって負荷されると第1のの撓み
部材16に対して凹状に湾曲される。
【0024】
2つの撓み部材16,17が逆の電圧で負荷することによって、撓み部材16
,17の湾曲を逆転させることができる。湾曲の逆転は、撓み部材16,17を
交換することによっても得られる。この場合、撓み部材16,17は、プレート
21,24を介して互いに当接していて、セラミックの基板20,23は、プレ
ッシャプレート29若しくはベースプレート25に当接している。
,17の湾曲を逆転させることができる。湾曲の逆転は、撓み部材16,17を
交換することによっても得られる。この場合、撓み部材16,17は、プレート
21,24を介して互いに当接していて、セラミックの基板20,23は、プレ
ッシャプレート29若しくはベースプレート25に当接している。
【0025】
運動方向における軸方向のストロークを生ぜしめるためには、撓み部材16,
17の縁部が移動して、撓み部材16,17が、電圧が負荷された時に互いに凹
状に湾曲し、中央領域で互いに支えられるようになるか、又は撓み部材16,1
7の中央領域で運動が行われて、撓み部材16,17が互いに凹状に湾曲されて
、それぞれ互いに縁部で支えられるようになっていれば、有利である。
17の縁部が移動して、撓み部材16,17が、電圧が負荷された時に互いに凹
状に湾曲し、中央領域で互いに支えられるようになるか、又は撓み部材16,1
7の中央領域で運動が行われて、撓み部材16,17が互いに凹状に湾曲されて
、それぞれ互いに縁部で支えられるようになっていれば、有利である。
【0026】
操作装置の最大ストロークを得るために、本発明によれば、各撓み部材16を
使用するか、又は別の撓み部材を設けることができる。
使用するか、又は別の撓み部材を設けることができる。
【0027】
操作装置のストロークは、タイロッド31を介して弁ニードル12に伝達され
るので、弁閉鎖体11は、弁座体9の弁座面10から持ち上がって、シール座が
開放され、これによって燃料が燃料室36から噴射通路14に達し、この噴射通
路14から噴射される。タイロッド31は、操作装置が操作されても変形しない
ので、タイロッドは負荷にさらされない。
るので、弁閉鎖体11は、弁座体9の弁座面10から持ち上がって、シール座が
開放され、これによって燃料が燃料室36から噴射通路14に達し、この噴射通
路14から噴射される。タイロッド31は、操作装置が操作されても変形しない
ので、タイロッドは負荷にさらされない。
【0028】
図2に示した燃料噴射弁1は、図1に示した燃料噴射弁1を、弁軸線18を中
心にいて90゜回転させて示したものである。図1に関連して記載した部材は、
図2においても同じ符号で示されているので、繰り返しの説明は省く。
心にいて90゜回転させて示したものである。図1に関連して記載した部材は、
図2においても同じ符号で示されているので、繰り返しの説明は省く。
【0029】
図2に詳細が示されているように、第1の撓み部材16はセラミックの基板2
0と、この基板20上に被着された圧電層19とから成っていて、この圧電層1
9は、第1の撓み部材16の長手方向で重ねられた多数の圧電部材より成ってお
り、この場合、圧電部材間に配置された内側電極は、撓み部材の長手方向に対し
て垂直に配列されている。またこの場合、第1の撓み部材16の長手方向は、弁
軸線18に対して垂直に配列されている。これに相応して、第2の撓み部材17
が構成される。第1の撓み部材16を操作すると、圧電層19が伸張する。この
圧電層19は、セラミックの基板20に結合されているので、第1の撓み部材1
6が湾曲せしめられ、この場合、第1の撓み部材16はその端部50a,50b
が、第2の撓み部材17の端部51a,51bで支えられ、中央部がプレート2
1で支えられる。第2の撓み部材17の圧電層22が電圧で負荷されると、セラ
ミックの基板23に結合された圧電層22が伸張し、それによって第2の撓み部
材17が撓む。この場合、第2の撓み部材17はその端部51a,51bが、第
2の撓み部材16で支えられ、その中央部がプレート24に支えられる。2つの
撓み部材16,17によって生ぜしめられたストロークは、プレッシャプレート
29を介してタイロッド31に伝達される。タイロッド31は固定面33で、弁
ニードルスリーブ32に結合されているので、撓み部材16,17のストローク
は弁閉鎖体11に伝達される。
0と、この基板20上に被着された圧電層19とから成っていて、この圧電層1
9は、第1の撓み部材16の長手方向で重ねられた多数の圧電部材より成ってお
り、この場合、圧電部材間に配置された内側電極は、撓み部材の長手方向に対し
て垂直に配列されている。またこの場合、第1の撓み部材16の長手方向は、弁
軸線18に対して垂直に配列されている。これに相応して、第2の撓み部材17
が構成される。第1の撓み部材16を操作すると、圧電層19が伸張する。この
圧電層19は、セラミックの基板20に結合されているので、第1の撓み部材1
6が湾曲せしめられ、この場合、第1の撓み部材16はその端部50a,50b
が、第2の撓み部材17の端部51a,51bで支えられ、中央部がプレート2
1で支えられる。第2の撓み部材17の圧電層22が電圧で負荷されると、セラ
ミックの基板23に結合された圧電層22が伸張し、それによって第2の撓み部
材17が撓む。この場合、第2の撓み部材17はその端部51a,51bが、第
2の撓み部材16で支えられ、その中央部がプレート24に支えられる。2つの
撓み部材16,17によって生ぜしめられたストロークは、プレッシャプレート
29を介してタイロッド31に伝達される。タイロッド31は固定面33で、弁
ニードルスリーブ32に結合されているので、撓み部材16,17のストローク
は弁閉鎖体11に伝達される。
【0030】
セラミックの基板20,23の摩耗を減少させるために、セラミックの基板2
0の端部50a,50bと、セラミックの基板23の端部51a,51bとは、
丸味を付けられている。撓み部材16,17は、圧電層19,22が互いに支え
られて、セラミックの基板2若しくは23がプレート21若しくは24で支えら
れるように、燃料噴射弁1内に組み込んでもよい。このために、プレート21,
24が、撓み部材16,17の全長手方向に亘って延びていれば、有利である。
撓み部材16,17を操作すると、撓み部材16,17は、有利な形式で、その
端部50a,50b及び51a,51bがプレート21及び24で支えられる。
0の端部50a,50bと、セラミックの基板23の端部51a,51bとは、
丸味を付けられている。撓み部材16,17は、圧電層19,22が互いに支え
られて、セラミックの基板2若しくは23がプレート21若しくは24で支えら
れるように、燃料噴射弁1内に組み込んでもよい。このために、プレート21,
24が、撓み部材16,17の全長手方向に亘って延びていれば、有利である。
撓み部材16,17を操作すると、撓み部材16,17は、有利な形式で、その
端部50a,50b及び51a,51bがプレート21及び24で支えられる。
【0031】
図3には、本発明による燃料噴射弁1の詳細が断面図で示されている。第1の
撓み部材16は、圧電層19より成っていて、この圧電層19は、セラミックの
基板20に堅固に結合されている。セラミックの基板20は、その下側55がプ
レート21の上側56に当接している。撓み部材16は、第1の撓み部材16の
長手方向で重ねられた多数の圧電部材58a,58b,58c,58d,58e
より成っており、この場合、圧電部材58a〜58eの間に配置された内側電極
59a,59b,59c,59d,59eは、撓み部材16の長手方向57に対
して垂直に位置決めされている。
撓み部材16は、圧電層19より成っていて、この圧電層19は、セラミックの
基板20に堅固に結合されている。セラミックの基板20は、その下側55がプ
レート21の上側56に当接している。撓み部材16は、第1の撓み部材16の
長手方向で重ねられた多数の圧電部材58a,58b,58c,58d,58e
より成っており、この場合、圧電部材58a〜58eの間に配置された内側電極
59a,59b,59c,59d,59eは、撓み部材16の長手方向57に対
して垂直に位置決めされている。
【0032】
図4には、図3のIV−IV線に沿った、撓み部材16の圧電層19の断面図
が示されている。長手方向57で重ねられた圧電部材58間には、内側電極59
a,59b,59c,59d,59eが重ねられている。長手方向57に対して
垂直に配列された内側電極59a,59b,59c,59d,59e間には、圧
電部材58a〜59eが積み重ねられている。内側電極59a,59c,59e
は、第1の外側電極60に結合されている。内側電極59b,59dは、第2の
外側電極61に結合されている。第1の外側電極60と第2の外側電極61との
間に電圧が供給されることによって、圧電部材58a〜58eは電界によって負
荷され、これによって、これらの圧電部材は、圧電部材58a〜58eの圧電材
料の配列に応じて圧縮又は伸張する。有利な形式で、内側電極59a〜59eは
長手方向で交互に、第1の外側電極60及び第2の外側電極61に結合されてい
る。これによって、すべての圧電部材58a〜58eが長手方向57で伸張する
か、又は長手方向57で圧縮する。この際に、圧電部材58a〜58eの伸張に
、圧電層19のストロークが加えられる。
が示されている。長手方向57で重ねられた圧電部材58間には、内側電極59
a,59b,59c,59d,59eが重ねられている。長手方向57に対して
垂直に配列された内側電極59a,59b,59c,59d,59e間には、圧
電部材58a〜59eが積み重ねられている。内側電極59a,59c,59e
は、第1の外側電極60に結合されている。内側電極59b,59dは、第2の
外側電極61に結合されている。第1の外側電極60と第2の外側電極61との
間に電圧が供給されることによって、圧電部材58a〜58eは電界によって負
荷され、これによって、これらの圧電部材は、圧電部材58a〜58eの圧電材
料の配列に応じて圧縮又は伸張する。有利な形式で、内側電極59a〜59eは
長手方向で交互に、第1の外側電極60及び第2の外側電極61に結合されてい
る。これによって、すべての圧電部材58a〜58eが長手方向57で伸張する
か、又は長手方向57で圧縮する。この際に、圧電部材58a〜58eの伸張に
、圧電層19のストロークが加えられる。
【0033】
図3に示された圧電層19は、接続面65でセラミックの基板20に結合され
ている。圧電層19が電圧によって負荷されると、この圧電層19は伸張するが
、この場合伸張は一様に行われるのではなく、圧電層19の上側の面の領域にお
けるよりも、接続面65の領域内でより少なく行われる。これによって、第1の
撓み部材16は撓み、この際に、第1の撓み部材は部分的に、プレート21の上
側56から持ち上がって、プレート21の縁部面67で支えられる。
ている。圧電層19が電圧によって負荷されると、この圧電層19は伸張するが
、この場合伸張は一様に行われるのではなく、圧電層19の上側の面の領域にお
けるよりも、接続面65の領域内でより少なく行われる。これによって、第1の
撓み部材16は撓み、この際に、第1の撓み部材は部分的に、プレート21の上
側56から持ち上がって、プレート21の縁部面67で支えられる。
【0034】
図5には、本発明による燃料噴射弁1の第2実施例の軸方向の断面図が示され
ている。
ている。
【0035】
燃料噴射弁1は弁ケーシング70を有していて、この弁ケーシング70は弁座
体71に結合されている。弁座体71には弁座面72が形成されており、この弁
座面72は、弁閉鎖体74と協働してシール座を形成している。弁閉鎖体73は
管状の弁ニードル74に結合されており、この弁ニードル74は、燃料を貫流さ
せるために燃料開口75a〜75eを有している。燃料の供給は、弁ケーシング
70の側方に配置された燃料取り入れスリーブ76を介して、燃料噴射弁1の第
1の内室77内に、及びここから開口78を介して第2の内室79内に行われる
。燃料は、内室79から開口75a〜75e及び弁ニードル74の内側の開口を
介して、第3の内室80内に達する。
体71に結合されている。弁座体71には弁座面72が形成されており、この弁
座面72は、弁閉鎖体74と協働してシール座を形成している。弁閉鎖体73は
管状の弁ニードル74に結合されており、この弁ニードル74は、燃料を貫流さ
せるために燃料開口75a〜75eを有している。燃料の供給は、弁ケーシング
70の側方に配置された燃料取り入れスリーブ76を介して、燃料噴射弁1の第
1の内室77内に、及びここから開口78を介して第2の内室79内に行われる
。燃料は、内室79から開口75a〜75e及び弁ニードル74の内側の開口を
介して、第3の内室80内に達する。
【0036】
管状の弁ニードルスリーブ81は、弁ニードル74を部分的に取り囲んでいて
、この弁ニードル74に堅固に結合されている。圧縮コイルばね82は、一方で
は弁ケーシング70のつば83で支えられていて、他方では弁ニードルスリーブ
81で支えられている。これによって弁閉鎖体73は弁座面72に押し付けられ
る。
、この弁ニードル74に堅固に結合されている。圧縮コイルばね82は、一方で
は弁ケーシング70のつば83で支えられていて、他方では弁ニードルスリーブ
81で支えられている。これによって弁閉鎖体73は弁座面72に押し付けられ
る。
【0037】
燃料噴射部材1の操作は操作装置を介して行われる。この操作装置は第2の撓
み部材17を有している。これらの撓み部材16,17は図示の実施例では、一
端部がばね部材84に結合されていて、他端部が弁ニードル74に結合されてい
る。さらに撓み部材16,17はスリーブ85によって取り囲まれている。ばね
部材84は、弁ケーシング70に形成されたつば86で、圧縮コイルばね82の
ばね力に抗して支えられている。ばね部材84及びスリーブ85によって、撓み
部材16,17はその両端部で保持されている。撓み部材16,17が設けられ
ている側で、弁ケーシング70はプレート87によって閉鎖されている。
み部材17を有している。これらの撓み部材16,17は図示の実施例では、一
端部がばね部材84に結合されていて、他端部が弁ニードル74に結合されてい
る。さらに撓み部材16,17はスリーブ85によって取り囲まれている。ばね
部材84は、弁ケーシング70に形成されたつば86で、圧縮コイルばね82の
ばね力に抗して支えられている。ばね部材84及びスリーブ85によって、撓み
部材16,17はその両端部で保持されている。撓み部材16,17が設けられ
ている側で、弁ケーシング70はプレート87によって閉鎖されている。
【0038】
図6には、本発明による燃料噴射弁1の第2実施例の、操作装置が操作されて
いる状態が示されている。第1の撓み部材16の基板20は、第2の撓み部材1
7のセラミックの基板23に平らに当接している。2つの操作部材16,17を
操作すると、圧電層19,22は伸張し、それによって撓み部材16,17は互
いに凹状に撓む。これによって図6に示した状態が得られる。
いる状態が示されている。第1の撓み部材16の基板20は、第2の撓み部材1
7のセラミックの基板23に平らに当接している。2つの操作部材16,17を
操作すると、圧電層19,22は伸張し、それによって撓み部材16,17は互
いに凹状に撓む。これによって図6に示した状態が得られる。
【0039】
第1の撓み部材16は第2の撓み部材17に対して凹状に湾曲しており、この
場合、撓み部材16,17はその縁部がばね部材84及びスリーブ85によって
保持されていて、中央部が互いに離れている。これによって弁軸線88の方向で
弁ニードル74のストロークが生ぜしめられ、これによって弁閉鎖体73は弁座
体71の弁座面72から持ち上がり、シール座を開放する。
場合、撓み部材16,17はその縁部がばね部材84及びスリーブ85によって
保持されていて、中央部が互いに離れている。これによって弁軸線88の方向で
弁ニードル74のストロークが生ぜしめられ、これによって弁閉鎖体73は弁座
体71の弁座面72から持ち上がり、シール座を開放する。
【0040】
図7の軸方向断面図では、本発明による燃料噴射弁1の第3実施例が示されて
いる。
いる。
【0041】
この図7に示した実施例では、ばね部材84は付加的な支持部材90で弁ケー
シング70のつば86に固定されている。操作装置の撓み部材16,17は、燃
料噴射弁1の閉鎖位置において中央部が互いに湾曲して離れている。これによっ
て、弁閉鎖体73及び弁座面72によって形成されたシール座はプレロードで負
荷される。このプレロードを増大するために、少なくとも1つのプレロードばね
91が設けられており、このプレロードばね91は、この実施例では第1の撓み
部材16に結合されている。2つの撓み部材16,17間に存在していて、軸方
向で弾性的に変形するプレロードばね91を設けてもよい。プレロードばね91
は特に帯材状のばね鋼として構成されている。またこのプレロードばね91は、
撓み部材16,17に対して電気的に絶縁されている。燃料噴射弁1を開放する
ために操作装置が電圧で負荷され、それによって撓み部材16,17が互いにさ
らに強く湾曲して、シール座を開放する。弁ニードル74が強く突き当たるの避
けるために、撓み部材16,17がばね部材84を介して燃料噴射弁1の弁ケー
シング70で支えられている。
シング70のつば86に固定されている。操作装置の撓み部材16,17は、燃
料噴射弁1の閉鎖位置において中央部が互いに湾曲して離れている。これによっ
て、弁閉鎖体73及び弁座面72によって形成されたシール座はプレロードで負
荷される。このプレロードを増大するために、少なくとも1つのプレロードばね
91が設けられており、このプレロードばね91は、この実施例では第1の撓み
部材16に結合されている。2つの撓み部材16,17間に存在していて、軸方
向で弾性的に変形するプレロードばね91を設けてもよい。プレロードばね91
は特に帯材状のばね鋼として構成されている。またこのプレロードばね91は、
撓み部材16,17に対して電気的に絶縁されている。燃料噴射弁1を開放する
ために操作装置が電圧で負荷され、それによって撓み部材16,17が互いにさ
らに強く湾曲して、シール座を開放する。弁ニードル74が強く突き当たるの避
けるために、撓み部材16,17がばね部材84を介して燃料噴射弁1の弁ケー
シング70で支えられている。
【0042】
本発明は図示の実施例だけに限定されるものではない。本発明は特に、外方に
開放している燃料噴射弁1のためにも適している。この場合、撓み部材16,1
7の作用は図1及び図2に示した実施例では、形状結合を介して行うこともでき
る。
開放している燃料噴射弁1のためにも適している。この場合、撓み部材16,1
7の作用は図1及び図2に示した実施例では、形状結合を介して行うこともでき
る。
【図1】
本発明による燃料噴射弁の第1実施例の軸方向断面図である。
【図2】
図1に示した本発明による燃料噴射弁の実施例の、図1に対して直交する方向
の断面図である。
の断面図である。
【図3】
本発明による燃料噴射弁の詳細を示す図である。
【図4】
図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】
本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、非作動状態における軸方向断面図で
ある。
ある。
【図6】
本発明の第2実施例による燃料噴射弁の、作動状態における軸方向断面図であ
る。
る。
【図7】
本発明の第3実施例による燃料噴射弁の、軸方向断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 燃料噴射弁(1)、特に内燃機関の燃料噴射装置のための噴
射弁であって、操作装置によって弁ニードル(12,74)を用いて操作される
弁閉鎖体(11,73)を有しており、該弁閉鎖体が弁座面(10,72)と協
働してシール座を形成しており、操作装置が、弁ニードル(12,74)の弁ニ
ードルストロークを生ぜしめるために少なくとも1つの圧電式の第1の撓み部材
(16)を有していて、該第1の撓み部材(16)が、操作装置を操作すると撓
むようになっている形式のものにおいて、 第1の撓み部材(16)が、第1の撓み部材(16)の長手方向で重ねられた
多数の圧電部材(58a,58b,58c,58d,58e)より成っており、
これらの圧電部材(58a,58b,58c,58d,58e)間に配置された
内側電極(59a,59b,59c,59d,59e)が、第1の撓み部材(1
6)の長手方向に対して垂直に配列されていることを特徴とする、燃料噴射ポン
プ。 - 【請求項2】 操作装置が圧電式の第2の撓み部材(17)を有していて、
該第2の撓み部材(17)が、第2の撓み部材(17)の長手方向で重ねて配置
された多数の圧電部材より成っており、2つの撓み部材(16、17)が、互い
にずらして配置されている、請求項1記載の燃料噴射弁。 - 【請求項3】 操作装置を操作すると、第2の撓み部材(17)が、第1の
撓み部材(16)とは逆方向に撓むようになっている、請求項2記載の燃料噴射
弁。 - 【請求項4】 撓み部材(16,17)が初期位置で、弁軸線(18)に対
してほぼ垂直に配列されている、請求項2又は3記載の燃料噴射弁。 - 【請求項5】 操作装置がタイロッド(31)を有していて、該タイロッド
(31)が撓み部材(16,17)を弁ニードル(12)に摩擦結合式に結合し
ている、請求項2から4までのいずれか1項記載の燃料噴射弁。 - 【請求項6】 弁ニードル(12)が少なくとも部分的に弁ニードルスリー
ブ(32)によって取り囲まれており、弁ニードルスリーブ(32)が固定面(
33a,33b)を有していて、該固定面にタイロッド(31)が固定されてい
る、請求項5記載の燃料噴射弁。 - 【請求項7】 タイロッド(31)が溶接結合によって弁ニードルスリーブ
(32)に固定されている、請求項6記載の燃料噴射弁。 - 【請求項8】 タイロッド(31)が撓み部材(16,17)を取り囲んで
いて、タイロッド(31)の自由端部(34a,34b)が弁ニードル(12)
に又は弁ニードルスリーブ(32)に結合されている、請求項5から7までのい
ずれか1項記載の燃料噴射弁。 - 【請求項9】 湾曲宇材(16,17)が初期位置で、弁軸線(38)に対
してほぼ平行に配列されている、請求項2又は3記載の燃料噴射弁。 - 【請求項10】 撓み部材(16,17)がシール座を所定のプレロードで
負荷するために、燃料噴射弁(1)の閉鎖位置で互いに湾曲せしめられるように
なっている、請求項9記載の燃料噴射弁。 - 【請求項11】 操作装置がプレロード部材(91)特にばね鋼帯材を有し
ている、請求項10記載の燃料噴射弁。 - 【請求項12】 撓み部材(16,17)がばね部材(84)を介して燃料
噴射弁(1)の弁ケーシング(70)で支えられている、請求項9から11まで
のいずれか1項記載の燃料噴射弁。
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