JP2003503992A - 再充電可能な電池の充電方法および装置 - Google Patents

再充電可能な電池の充電方法および装置

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Abstract

(57)【要約】 予め設定された充電終了電圧(Veoc)を有する再充電可能な電池、例えば、リチウムタイプの電池が開示される、を高速で充電する方法。充電電圧は、抵抗なし電池セル電圧と、終端抵抗(41a,42a,43a,14a,15a,16a)および電池の内部抵抗(12a,12b,12c)によって生じる電圧降下の合計として表わされる。充電プロセスの一部において、充電電圧は充電終了電圧を超えるように制御され、高い充電電流を可能にする。充電電圧は、抵抗を無視したセル電圧が充電終了電圧を超えないように制御される。保護回路(60)を有する電池については、充電プロセスの一部で保護回路に印加される電圧が、好ましくは、充電終了電圧を超えるが、保護回路のしきい電圧以下に維持され、保護回路による充電の中断を避ける。さらに、このような充電方法を制御する充電装置と、第一および第二の最大充電電圧パラメータを記憶する情報手段を有する電池が開示される。第一および第二の最大充電電圧パラメータは、この発明の充電方法により充電電圧を制御するための充電装置に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、再充電可能電池に充電する方法と装置に関する。詳しくは、本発明
は電池の電圧制御充電法に関する。本発明には、電池の電圧が保護回路のしきい
電圧に到達した場合にその再充電可能電池の充電を中断する電池保護回路に接続
されている電池、および保護回路がない電池が含まれている。
【0002】 一般に、再充電可能な電池、すなわち二次電池、例えばNiCd(ニッケル−
カドミウム)電池またはNiMH(ニッケル金属水素化物)電池に充電する場合
、これらの電池には、比較的高い一定の充電電流を、特定の事象が起こるまで電
池に加えるという迅速充電法があることが知られている。この事象は、電池の温
度の急上昇または電池の端子電圧の低下である。
【0003】 しかし、鉛蓄電池、リチウムイオン電池、リチウムポリマー電池およびリチウ
ム固体電池(lithium solid state battery )を含むリチウム型電池などの再充
電可能電池を充電する場合には、十分に充電された状態に対して特定の事象は全
く認められない。一般に、この種の電池は、まず第一に、電池の検出電圧が予め
定められた完全充電電圧または充電終了電圧(end-of-charge voltage )に到達
するまで、一定電流で充電される。続いて、第二の充電ステップにおいて、電圧
をその充電終了電圧に維持すると、充電電流は低下して、電池が充分に充電され
ていることを示すべく予め定められた小さな電流値に到達する。
【0004】 米国特許第5,637,981号では、再充電可能電池、すなわち二次電池が
、理想電池と内部抵抗体で構成され、そして前記第二充電ステップで充電するの
に使用する一定電圧の回路も理想一定電圧回路と内部抵抗体で構成されているも
のが考察されている。この場合、充電電流は理想電池の内部抵抗体の両端で電圧
効果を起こすので、その結果、理想電池に印加される充電電圧は一定電圧充電モ
ードで低下して充電時間が長くなる。
【0005】 したがって、充電時間をより短くするには、内部抵抗体の両端の電圧低下を考
慮して、充電終了電圧または完全充電電圧より高い高充電電圧で充電する必要が
ある。しかし、再充電可能電池が、充電電圧が予め定められたしきい電圧より高
くなったときに充電を停止する内蔵保護回路を備えている場合、この保護回路は
、通常、かような高い充電電圧で充電している充電プロセスを停止させる。
【0006】 この問題の一つの解決策が米国特許第5,637,981号に提案されている
。この場合、充電器が、特定の電池パック(battery pack)に適合させて作製さ
れ、保護回路の保護動作を停止することができるので高い充電電圧が可能になる
。類似の解決策が米国特許第5,654,622号に提案されている。この場合
、充電器は、保護回路を、高いしきい電圧に対してプログラムすることができる
ので、充電プロセスの少なくとも一部の期間、高い充電電圧が可能になる。
【0007】 上記充電プロセスの共通の欠点は、保護回路に対する妨害であり、それによっ
て保護回路の作動を変化させたり抑止したりする。この欠点によって保護回路の
間違ったプログラミングがなされて電池の過充電が起こり、電池が破壊しまたは
劣化する。
【0008】 したがって、電池が、充電プロセスの少なくとも一部の期間、充電終了電圧よ
り高い充電電圧で充電されて迅速充電が可能であるが、充電プロセスは、予めプ
ログラムされた保護回路が作動するのを避けるよう制御される、充電プロセスを
行える電池を充電する方法と装置が要望されている。
【0009】 本発明は、保護回路に印加される電圧が予め定められたしきい電圧に到達した
ときに充電プロセスを中断する保護回路に接続された再充電可能電池、すなわち
二次電池の充電方法を提供するものである。本発明の方法によれば、保護回路に
よって感知される電圧がしきい値より低い値を維持し、その結果、充電プロセス
が保護回路によって中断されることなく、高い充電速度が可能になるように最適
な方法で充電プロセスを制御することができる。
【0010】 本発明によれば、上記のことは以下の方法で達成される。 すなわち、予め定められた充電終了電圧を有し、かつ電池端子を備えた再充電
可能電池、 保護回路に印加される電圧が予め定められたしきい電圧に到達したとき、再充
電可能電池の充電を中断するよう構成された保護回路、および 該電池を充電するよう構成された電池充電器、 からなるシステムを使用し、 (a) 該電池の端子に充電電流を供給し、 (b) 充電プロセスの少なくとも一部の期間、保護回路に印加する電圧を、充電終
了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持するように該電池と充電し
て、前記保護回路によって充電が中断されるのを避けることからなる再充電可能
電池を充電する方法で達成される。再充電可能電池は保護回路を備えていること
が好ましい。
【0011】 本発明の好ましい実施態様によれば、充電電流が電池に供給されているときの
電池の端子電圧に相当する充電電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に
決定し、そして、電池が、前記の決定された充電電圧に基づいた充電電圧制御モ
ードで、ステップ(b)の少なくとも一部の期間に充電される。
【0012】 したがって、本発明の第一の好ましい実施態様によって、以下の方法が提供さ
れる。すなわち、 予め定められた充電終了電圧を有し、電池端子、および保護回路に印加される
電圧が予め定められたしきい電圧に到達したときに再充電可能電池の充電を中断
する保護回路を備えた再充電可能電池を充電する方法であって; 充電電流を該電池に供給し、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に、充電電流が電池に供給されていると
きの電池の端子電圧に相当する充電電圧を測定し、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された上記充電電圧に基づいて、
充電電圧制御モードで電池を充電して、保護回路に印加される電圧を、充電終了
電圧より高く、かつ、保護回路のしきい電圧より低く維持し、前記保護回路が充
電を中断するのを避けることからなる方法が提供される。
【0013】 前記の電池の端子電圧は、充電電流が中断されずに供給されている期間に測定
されることが好ましい。
【0014】 前記充電電流は、電力源または電力供給装置から供給できる。充電電圧制御モ
ードで電池を充電する場合、充電電圧の測定値が、第一保護電圧と呼ばれている
予め定められたレベルもしくは値を超えないように、電源の出力を制御すること
が好ましい。
【0015】 充電電圧は、電池の端子電圧として測定することが好ましい。しかし、充電電
圧は、他の方法でも測定することができる。このとき、充電電圧の測定値が電池
の端子電圧に一致して、電池の端子電圧の変化が充電電圧の変化に一致すること
が重要である。
【0016】 充電電圧を、電池の端子電圧として測定する場合、充電電圧は、次のような部
分に分けることができる。つまり、充電電流が加えられていないときの電池電圧
に等しい電池電圧の部分、すなわち、開路電池電圧、すなわち内部抵抗を無視し
た電池の電圧(internal resistance free battery voltage)と、電池の端子電
圧を測定するときに存在する他のすべての電圧降下として以下に定義される端子
電圧の部分とに分けることができる。したがって、前記端子電圧の部分は、電池
の内部抵抗の両端の電圧降下、保護回路の抵抗によって起こる電圧降下および/
または電池内の他の電子部品もしくは回路、例えば電池内に配置されているガス
ゲージ回路(gas gauge circuitry )もしくは保護ダイオードによって起こる電
圧降下を含む。さらに、前記端子電圧の部分は、電池端子の抵抗の両端の電圧降
下と呼ばれているものを含み、この電圧降下は、電池の端子または接点の両端で
の電圧降下、電池を充電する充電器の端子または接点の両端の電圧降下および/
または一つ以上の電流検出抵抗体を含む充電器の内部抵抗による電圧降下を含ん
でいる。
【0017】 上記端子電圧の部分は、電池に供給される充電電流の関数であると解すべきで
ある。したがって、高電流の場合、端子電圧の部分は、電池電圧の部分と比べて
高い値が得られる。一方、低電流の場合、端子電圧はかなり低い値になる。この
ことについては、好ましい実施態様を考察する際に、より詳しく述べる。
【0018】 先に考察したように、充電終了電圧および所定のしきい電圧を有する保護回路
をもっている種類の電池、例えばリチウム型、すなわちリチウムイオン型の電池
を充電するとき、電池電圧は、充電プロセスの第一期間の間、充電電圧の測定値
が充電終了電圧に到達するまで上昇する。充電のこの時点で、充電電流は、充電
終了電流に比べて、まだかなり高い値を有している。したがって端子電圧の部分
が高い値になり、その結果、電池電圧の部分は、充電終了電圧より低くなる。電
池電圧の部分がまだ充電終了電圧に到達していない場合は、充電電圧を充電終了
電圧を超えて上昇させることにより、迅速な充電プロセスを行うことができる。
【0019】 したがって、充電電圧は、第一保護電圧まで上昇させることができるが、その
第一保護電圧は、本発明によれば、保護回路に印加される電圧をしきい電圧より
低く維持する。しかし、充電終了電圧より高く維持するように決定しなければな
らない。この場合、第一保護電圧として、いく種類もの値を選ぶことができるが
、保護回路の電圧が、しきい電圧に近くなればなるほど、充電プロセスは一層迅
速に進行する。
【0020】 第一保護電圧の値を決定する一方法は、一定の極大充電電流で試験充電を行い
、次いで保護回路が充電プロセスを中断するまで、充電終了電圧を超えて、充電
電圧を上昇させる方法である。この時点で、しきい充電電圧が確認され、次に、
第一保護電圧を上記しきい充電電圧より少し低い値に設定して、保護回路の電圧
をしきい電圧より低く維持し、かつ各種保護回路のしきい電圧の変化を考慮する
ことができる。
【0021】 充電プロセスを実施して、充電電圧をかような予め定められた第一保護電圧に
到達させたとき、さらに充電を行うと、充電電圧の電池電圧の部分が上昇し、続
いて充電電流が低下し、その結果、端子電圧の部分が低下する。充電電流が低下
すると、電池充電器から保護回路への電圧降下も低下する。したがって、このこ
とは第一保護電圧の値を決定するときに考慮して、第一保護電圧を、上記しきい
充電電圧に比べてさらに低くすべきである。
【0022】 また、第一保護電圧は、関連する充電電流に対する電池電圧の部分の測定値と
比べて端子電圧の部分の電圧降下の異なる部分の計算値および/または測定値か
らも決定することができる。
【0023】 したがって、第一保護電圧は、しきい電圧、電池の内部抵抗、保護回路の内部
抵抗、電池端子の抵抗、充電器端子の抵抗および/または一つ以上の電流検出抵
抗体の充電電流によって起こる電圧降下の関数として決定することができる。
【0024】 充電電圧が高くなるように電池を充電する好ましい方法は、電池を、定電圧充
電モードで充電して、充電電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に第一
保護電圧に実質的に維持する方法である。したがって、第一保護電圧は、保護回
路に印加される電圧を、充電終了電圧より高くかつ保護回路のしきい電圧より低
く維持して、前記保護回路による充電の中断を避けるように決定しなければなら
ない。
【0025】 本発明の実施態様によれば、電池を充電するシステムは、保護回路における電
圧レベルを測定する手段を備えていてもよい。したがって、本発明の方法はさら
に、以下のステップを含んでいてもよい。すなわち、 充電電流が電池に供給されているときの保護回路電圧に相当する保護回路充電
電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定し、 前記保護回路の充電電圧の測定値に基づいて保護回路電圧制御モードで、ステ
ップ(b)の少なくとも一部の期間に電池を充電する、 ステップをさらに含んでいてもよい。
【0026】 したがって、電池が、保護回路の電圧レベルを測定する手段を備えている場合
、本発明の第一の好ましい実施態様の方法は以下のステップを含んでいてもよい
。すなわち、 充電電流が電池に供給されているときの保護回路電圧に相当する保護回路充電
電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定し、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された保護回路充電電圧に基づい
て、保護回路電圧制御モデルで電池を充電して、保護回路に印加される電圧を充
電終了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持し、前記保護回路が充
電を中断するのを避ける、 ステップを含んでいてもよい。保護回路の充電電圧は、充電電流が中断されずに
供給されている期間に測定することが好ましい。
【0027】 本発明によれば、保護回路電圧制御モードは、電池を、一定保護回路電圧モー
ドで充電して、測定された保護回路電圧の測定値を、第二保護電圧に実質的に維
持する工程を含んでいることが好ましく、そして第二保護電圧とは、充電終了電
圧より高い値を有し、かつ第二保護電圧で充電されるときの保護回路に印加され
る電圧をしきい電圧より低くして、前記保護回路によって充電が中断されるのを
避けるように決定される電圧である。
【0028】 保護回路の充電電圧は、保護回路の電圧として直接測定されることが好ましい
。しかし、保護回路の充電電圧は、他の方法でも測定できる。この場合、保護回
路に印加される電圧の変化が、保護回路の充電電圧の測定値の変化に一致するよ
うに、測定される保護回路の充電電圧が保護回路に印加される電圧に一致するこ
とが重要である。
【0029】 保護回路の電圧が実質的に直接、測定される場合、第二保護電圧は、好ましく
は、保護回路のしきい値に近い値に設定すべきである。しかし、各種の保護回路
のしきい電圧の変動および保護回路電圧を測定する際の不正確さを見込んで余裕
を設けることができる。したがって、第二保護電圧は、しきい電圧およびしきい
電圧の変動の関数として測定することができる。さらに第二保護電圧は、保護回
路の内部抵抗の関数としても測定できる。第二保護電圧の下限は、電池の内部抵
抗の充電電流によって起きる電圧降下の関数として測定できる。
【0030】 本発明の第一の側面によって充電を行う場合、少なくとも実質的に内部抵抗を
無視した電池の電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定することが
好ましく、前記抵抗を無視した電圧は、充電電流の供給が中断されているか、少
ない期間に測定することが好ましい。本発明の一実施態様で、電池は、少なくと
も実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達するまで、充電電圧
制御モードまたは一定充電電圧モデルで充電される。
【0031】 電池が保護ダイオードを備えている場合、少なくとも実質的に内部抵抗を無視
した電池の電圧を測定するとき、ダイオードを流れる小電流が必要である。この
場合、測定される電圧は、電池電圧と、ダイオード両端間の電圧降下の合計であ
る。したがって、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池の電圧の測定値を、充
電終了電圧と比較する場合、かようなダイオードが電池内に挿入されているとき
に、電圧測定値は、保護ダイオード両端間の電圧降下について修正しなければな
らないと解すべきである。
【0032】 好ましい実施態様では、第二保護電圧がしきい電圧に近い値に設定され、一方
、第一保護電圧が全保護充電電圧として選択される。したがって、端子の抵抗が
、高電流で充電中に高い電圧降下を起こすような比較的高い値である場合、充電
プロセスの一部の期間で、充電電圧が第一保護電圧を超えないように、充電電圧
制御モードが行われる。この充電電圧制御モードは、充電電流と端子電圧降下が
、保護回路電圧が第二保護電圧まで上昇するほど大きく降下するまで続ける。こ
の段階で、充電プロセスは保護回路電圧制御モードで進行して、保護回路電圧が
第二保護回路電圧を超えないように制御される。ここで、保護回路電圧制御モー
ドは、少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達する
まで続ける。
【0033】 本発明の第二の側面によって、下記の再充電可能電池の充電方法が提供される
。すなわち、予め定められた充電終了電圧を有し、電池端子および保護回路に印
加される電圧が予め定められたしきい電圧に到達したとき再充電可能電池の充電
を中断する保護回路を備えた再充電可能電池の充電方法であって、 充電電流を電池に供給し、 充電電流が電池に供給されているときの保護回路電圧に相当する保護回路充電
電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定し、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された保護回路の充電電圧に基づ
いて保護回路電圧制御モードで充電して、保護回路に印加される電圧を充電終了
電圧より高く、かつ保護回路のしきい電圧より低く維持し、前記保護回路によっ
て充電が中断されるのを避けることからなる方法が提供される。
【0034】 本発明のこの第二の側面の方法は、本発明の第一の側面の上記ステップ、すな
ちわ電池を保護回路電圧モードで充電するステップと類似していると解すべきで
ある。しかし、本発明のこの第二の側面では、充電電圧制御モードまたは一定充
電電圧モードで電池を充電するステップは省略することができる。
【0035】 保護回路電圧制御モードは、一定保護回路電圧モードで電池を充電して、保護
回路電圧の測定値を実質的に下記第二保護電圧に維持することがやはり好ましく
、その第二保護電圧は、充電終了電圧を超える値の電圧であり、第二保護電圧で
充電するときに保護回路に印加される電圧がしきい電圧より低いので、前記保護
回路が充電を中断するのを避けられるように決定されている電圧である。
【0036】 本発明の第二の側面の好ましい実施態様では、第二保護電圧はしきい電圧に近
い値に設定することができる。
【0037】 また、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧は、上記のように充
電プロセスの少なくとも一部の期間に測定することが好ましい。この場合、電池
は、少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達するま
で保護回路電圧制御モードで充電することが一層好ましい。
【0038】 少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達するまで
、上記充電プロセスのいずれかを続ける場合、その充電プロセスは、抵抗を無視
した電圧制御モードで電池を充電して、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池
の電圧を、実質的に電池の充電終了電圧に維持するステップをさらに含んでいる
。この場合、抵抗を無視した電圧制御モードでの充電は、この充電電流が定めら
れた低い充電終了電流まで低下したときに終了することが好ましい。充電電流が
、このような低い充電終了電流まで低下したとき、電池はほとんど完全に充電さ
れた状態まで充電されているはずであるから、さらに充電しても電池に容量を追
加することにはならない。
【0039】 本発明の第一と第二の側面の実施態様のいずれかによる方法で電池を充電する
場合、まず第一に、充電電圧が第一保護電圧に到達するまで、または保護回路電
圧が第二保護電圧に到達するまで、一定電流充電モードで電池を充電することが
好ましく、前記一定電流充電モードには、電池が、前記充電期間の少なくとも一
部の期間に実質的に一定の電流で充電される充電期間が含まれている。
【0040】 再充電可能電池を充電する場合、充電電流の値は、電池の容量に対する相対的
な量として与えられる。したがって、電池が、アンペア−アワーで表される電池
の容量に等しいアンペアの量で充電される場合、その電池は1Cの電流で充電さ
れる。本発明によれば、一定電流充電モードの期間に供給される電流は、0.3
Cより大きいアンペアの量で送ることができ、さらに、0.5〜5Cの範囲が好
ましく、約1〜2Cの範囲がさらに好ましい。
【0041】 充電プロセスを終了する場合、充電終了電流は、一定電流充電モードの充電電
流の2〜50%の範囲内に設定することができ、この電流の5〜20%の範囲内
が好ましい。
【0042】 保護回路に印加される電圧を測定するために、再充電可能電池は、この電圧を
測定するための電圧検出回路(好ましくは、ガスゲージ回路)をさらに備えてい
ることが好ましい。
【0043】 しかし、充電終了電圧〜しきい電圧の範囲の電圧ウインドウは、諸実施例に記
載されているように、かなり狭いので、電圧検出回路からの出力が保護回路の電
圧の実質的に正しい値を与えることが大切である。ガスゲージを対象とする市販
の回路を使用する場合は、必ずしもそうではない。この場合、電圧検出回路の出
力を較正する必要がある。
【0044】 したがって、保護回路電圧制御モードを含む本発明の充電方法は、電圧検出回
路の出力を較正する初期充電段階をさらに含むことが好ましく、前記較正の結果
を使用して、電圧検出回路の出力を修正し、保護回路電圧制御モードで充電する
時に修正された保護回路電圧を測定する。較正の段階は以下のステップを含んで
いる。すなわち、 電圧検出回路によって出力として与えられた電池電圧を測定し、 電池の端子電圧を測定し、 前記測定された端子電圧を前記電圧検出回路の測定された出力と比較し、 前記比較に基づいて電圧検出回路の電圧修正値を測定し、 前記電圧修正値を記憶する、 ステップを含んでいる。
【0045】 前記較正プロセス中に、電池の端子電圧および電圧検出回路の出力電圧を測定
する場合、電池への充電電流の供給は中断するか、または充電電流を最も充電電
流と比べて少なくした量で送って、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電圧
を検出可能にすることが好ましい。保護ダイオードを有する電池の場合、このダ
イオードの両端間の電圧降下は、電圧修正値を測定するときには、電池の端子電
圧において修正しなければならない。
【0046】 また、本発明は、再充電可能電池を充電する下記システムを提供するものであ
る。すなわち、そのシステムは、 (a) 電池端子および予め定められた充電終了電圧を有する再充電可能電池を含む
電池パック、 (b) 保護回路に印加される電圧が予め定められたしきい電圧に到達したとき、再
充電可能電池の充電を中断するため、再充電可能電池に連結された保護回路、な
らびに、 (c) 電池端子を電力源に接続して、充電電流を電池パックに送る手段および 充電プロセスを制御して、充電プロセスの少なくとも一部の期間に保護回路に
印加される電圧を、充電終了電圧より高くかつ保護回路のしきい電圧より低く維
持して、保護回路が充電プロセスを中断することなしに電池が充電される手段、
を備えた電池充電器、 を備えている。そしてこのシステムは、好ましくは、 充電電流が電池に供給されているときの電池の端子電圧に相当する充電電圧を
、充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定する手段をさらに備えており、 充電プロセスを制御して、保護回路に印加される電圧を、充電終了電圧より高
くかつ保護回路のしきい電圧より低く維持する上記手段は、測定された充電電圧
に基づいく電圧制御モードで前記充電を制御するよう構成されている。
【0047】 本発明の第一の好ましい実施態様によれば、予め定められた充電終了電圧を有
し、かつ電池端子、および保護回路に印加される電圧が予め定められたしきい電
圧に到達したときに再充電可能電池の充電を中断する保護回路を備えた再充電可
能電池を充電する装置が提供され、その装置は、 電池端子を電力源に接続して充電電流を電池に供給する手段、 充電電流が電池に供給されている時に、電池の端子電圧に相当する充電電圧を
、充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定する手段および 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定した前記充電電圧に基づいて充電
電圧制御モードで充電プロセスを制御して、保護回路に印加される電圧を、充電
終了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持する手段、 を備えている。充電電圧を測定する手段は、好ましくは、充電電流の供給が中断
されていない期間に電池の端子電圧を測定するよう構成されている。
【0048】 前記充電プロセスの制御手段は、一定充電電圧モードで電池を充電して、充電
電圧を記憶手段に記憶されている第一保護電圧に、実質的に維持する手段をさら
に備え、その第一保護電圧は、充電終了電圧を超える値を有し、第一保護電圧で
充電されるとき保護回路に印加される電圧が保護回路のしきい電圧より低くなる
よう決定される。この場合、その一定充電電圧モードは、前記充電電圧制御モー
ドの実施態様であってもよい。
【0049】 本発明の一実施態様で、前記システムおよび/または装置は、充電電流の供給
が中断されていない期間に保護回路の電圧を測定することによって保護回路の充
電電圧を測定する手段および 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された保護回路充電電圧に基づい
て、保護回路電圧制御モードで充電プロセスを制御して、保護回路に印加される
電圧を、充電終了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持する手段を
、さらに備えている。この場合、その充電プロセスの制御手段は、一定保護回路
電圧モードで電池を充電して、前記測定される保護回路電圧を、記憶手段に記憶
されている第二保護電圧に実質的に維持する手段をさらに備えていてもよい。第
二保護電圧は、充電終了電圧を超える値を有し、かつ第二保護電圧によって充電
するときに保護回路に印加される電圧がしきい電圧より低くなるように決定され
る。
【0050】 前記システムおよび/または装置は、好ましくは、少なくとも実質的に内部抵
抗を無視した電池の電圧を測定する手段をさらに備えており、そして前記充電プ
ロセス制御手段は、少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電
圧に到達したとき、充電電圧制御モードまたは保護回路電圧制御モードで充電を
終了するよう構成されている。抵抗を無視した電圧を測定する手段は、好ましく
は、充電電流の供給が中断されているか、または少ない期間に、上記電圧を測定
するよう構成されている。
【0051】 第一と第二の保護電圧の決定については先に考案した。
【0052】 また、本発明の第二の側面は、予め定められた充電終了電圧を有し、かつ電池
端子および保護回路に印加される電圧が予め定められたしきい電圧に到達したと
きに再充電可能電池の充電を中断する保護回路を備えた再充電可能電池と充電す
る装置であって; 電池端子を電力源に接続して、充電電流を電池に供給する手段、 充電電流が電池に供給されているときの保護回路電圧に相当する保護回路充電
電圧を充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定する手段および 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された前記保護回路充電電圧に基
づいく保護回路電圧制御モードで充電プロセスを制御して、保護回路に印加され
る電圧を、充電終了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持する手段
、 を備えた装置を提供する。保護回路充電電圧を測定する手段は、好ましくは、充
電電流の供給が中断されていない期間に、保護回路電圧を測定するよう構成され
ている。
【0053】 本発明の第二の側面の装置の充電プロセス制御手段は、一定保護回路電圧モー
ドで電池を充電して、測定される保護回路電圧を、第二保護電圧に、実質的に維
持する手段をさらに備えていることが好ましく、その第二保護電圧は、充電終了
電圧より高い値を有し、かつ第二保護電圧で充電するときに保護回路に印加され
る電圧がしきい電圧より低くなるように決定される。ここで、一定保護回路電圧
モードは、保護回路電圧制御モードの実施態様でもよい。
【0054】 本発明の第二の側面の装置は、好ましくは、少なくとも実質的に内部抵抗を無
視した電池の電圧を測定する手段をさらに備えており、前記充電プロセス制御手
段は、少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達した
とき、保護回路電圧制御モードで充電を終了するよう構成されている。前記抵抗
を無視した電圧を測定する手段は、好ましくは、充電電流が中断されているか、
または少ない期間にこの電圧を測定するよう構成されている。
【0055】 少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を測定する手段を有する上
記システムおよび/または装置は、いずれも、抵抗を無視した電圧制御モードで
電池を充電して、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池の電圧を、その電池の
充電終了電圧に実質的に維持する手段をさらに備えていてもよい。その充電プロ
セス制御手段は、好ましくは充電電流が予め定められた低い充電終了電流まで低
下したときに、抵抗を無視した電圧制御モードで充電を終了するよう構成されて
いる。
【0056】 本発明のこれら側面のシステムおよび/または装置は、いずれも、充電電圧 が第一保護電圧に到達するまで、保護回路電圧が第二保護電圧に到達するまで、
または内部抵抗を無視した電圧が充電終了電圧に到達するまで、一定電流充電モ
ードで、充電電流の供給を制御するよう構成された充電プロセス制御手段をさら
に備えていてもよく、そして、前記一定電流充電モードが充電期間を含み、電池
が前記充電期間の少なくとも一部の期間に実質的に一定の電流で充電される。こ
の場合、充電制御手段は、0.3Cより大きいアンペアの量で、好ましくは0.
5〜5Cの範囲内で、一層好ましくは約1〜2Cの範囲内で、充電電流の供給を
制御するよう構成されていなければならない
【0057】 保護回路充電電圧を測定する手段を有する本発明のシステムおよび/また は装置の実施態様の場合、これらの手段は、連通しているか、または電圧検 出回路の出力を読み取って保護回路に印加される電圧を測定するよう構成さ れていることが好ましい。電圧検出回路は、電池内に配置され、好ましくは ガスゲージ回路である。さらに、前記充電プロセス制御手段は、初期充電段 階を制御して電圧検出回路の出力を較正するよう構成され、さらに前記較正 の結果を利用して電圧検出回路の出力を修正し、保護回路電圧制御モードで 充電するときの修正保護回路電圧を測定するよう構成されていることが好ま しい。
【0058】 この較正段階を実施するため、充電プロセス制御手段は、さらに記憶手段 を備えていてもよく、 電圧検出回路によって出力として与えられる電池電圧を測定し、 電池の端子電圧を測定し、 測定された端子電圧を電圧検出回路の測定された出力と比較し、 前記比較に基づいて、電圧検出回路に対する電圧修正値を決定し、 電圧修正値を記憶手段に記憶する、 ことによって較正の段階を制御するよう構成されていてもよい。
【0059】 この場合、充電プロセス制御手段は、好ましくは電池に対する充電電流の 供給が中断されているか、または充電電流の供給量が少ないときに、較正段 階中の電圧検出回路の出力電圧と電池の端子電圧を測定するよう構成されて いなければならない。
【0060】 保護回路電圧制御モード中、高速で充電するには、充電プロセスを制御し て充電プロセスが中断されるのを避けるため、保護回路に印加される電圧の 実質的に正しい測定を行うことが大切であるということを、さきに考察して きた。このような中断は、保護回路電圧が予め定められたしきい電圧に到達 したときに起こる。
【0061】 本発明の第三の側面により、上記のことは以下の方法によって達成される 。その方法は、電池端子と、充電中に保護回路に印加される電圧が予め定め られたしきい電圧に到達したとき、再充電可能電池の充電を中断する保護回 路と、保護回路に印加される電池電圧を測定する電圧検出回路を有する再充 電可能電池を充電する方法であって、 電圧検出回路に対する電圧修正値を決定し、 充電電流を電池に供給し、 電圧検出回路の電圧出力と決定された電圧修正値に基づいて、充電プロセ スの少なくとも一部の期間に修正保護回路電圧を決定し、 充電プロセスの前記の少なくとも一部の期間に電池の充電を制御して、修 正された保護回路電圧を保護回路のしきい電圧より低く維持し、前記保護回 路によって充電が中断されるのを回避する、 ことを含んでなる方法である。 上記電圧検出回路は、ガスゲージ回路またはこのような回路の一部であっ てもよい。しかし、上記電圧検出回路は、電圧保護回路の一部であってもよ い。
【0062】 本発明の第三の側面における電圧修正値は以下のステップによって決定さ れる。すなわち、そのステップは、 電圧検出回路によって出力として与えられる電池電圧を測定し、 電池の端子電圧を測定し、 測定された端子電圧と、電圧検出回路の測定された出力を比較し、 前記比較に基づいて、電圧検出回路に対する電圧修正値を決定し、 前記電圧修正値を記憶する ステップである。
【0063】 電圧修正値を決定するとき、電圧検出回路の出力電圧と電子の端子電圧の 測定は、1つ以上の充電期間の電圧測定に相当するよう行うことが好ましい 。電圧の決定に相当する期間には、電池への充電電流の供給が中断されてい るか、または充電電流が最大充電電流に比べて少ない量で供給されている。 これによって、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電圧の検出が可能に なる。保護ダイオードを有する電池の場合、このダイオードの両端間の電圧 降下は、電圧修正値を決定するとき、電池の端子電圧において修正しなけれ ばならない。
【0064】 本発明の第三の側面によって電池を充電する場合、電池は予め定められた 充電終了電圧を有し、その修正保護回路電圧は、充電電流の供給が中断され ていない一つ以上の充電期間の保護回路の電圧に相当するように決定され、 電池は、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定された修正保護回路電 圧に基づいて、保護回路電圧制御モードで充電され、保護回路に印加される 電圧を充電終了電圧より高く、かつ保護回路のしきい電圧より低く維持する ことが好ましい。この保護回路電圧制御モードは、好ましくは電池を一定保 護回路電圧モードで充電して、測定される保護回路電圧を実質的に第二保護 電圧に維持することを含み、第二保護電圧は、充電終了電圧を超える値を有 し、第二保護電圧で充電するときに保護回路に印加される電圧がしきい電圧 より低くなるように決定される。
【0065】 本発明の第三の側面の場合、本発明の第二の側面について考察した別の実 施態様を有していることが好ましい。したがって、第二保護電圧は、異なる 回路のしきい値の変動を考慮してしきい電圧に近い値に設定することができ る。また、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧は、先に述べ たように充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定され、電池は、少なく とも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達するまで、保 護回路電圧制御モードで充電することが好ましい。
【0066】 保護回路電圧制御モードでの充電のステップに続いて、抵抗を無視した電 圧制御モードで電池をさらに充電して、少なくとも実質的に抵抗を無視した 電池の電圧を実質的に電池の充電終了電圧に維持することがやはり好ましい 。この抵抗を無視した電圧制御モードは、好ましくは、充電電流が、予め定 められた低い充電終了電流まで低下したときに終了すべきである。さらに、 充電電流は、好ましくは保護回路電圧制御モードに入る前に、一定電流充電 モードで供給すべきであり、そして、一定電流充電モードは、電池が、前記 充電期間の少なくとも一部の期間に実質的に一定の電流で充電される充電期 間を含んでいなければならない。
【0067】 また、本発明の第三の側面は、電池端子と、充電中に保護回路に印加され る電圧が予め定められたしきい電圧に到達したとき、再充電可能電池の充電 を中断する保護回路と、保護回路に印加される電池電圧を測定するための電 圧検出回路を有する再充電可能電池を充電する装置であって、 電圧検出回路に対する電圧修正値を決定する手段、 充電電流を電池に供給する手段、 電圧検出回路の電圧出力および決定された電圧修正値に基づいて修正保護 回路電圧を決定する装置、および 充電プロセスの少なくとも一部の期間に電池充電プロセスを制御して、修 正保護回路電圧を保護回路のしきい電圧より低く維持する手段、 を有する装置を提供するものである。この場合、電気検出回路は、ガスゲー ジ回路またはかような回路の一部でもよい。しかし、この回路は、電圧保護 回路の一部であってもよい。
【0068】 電圧修正値を決定するために、電圧修正値を決定する手段は、 電圧検出回路によって出力として与えられる電池電圧を測定する手段、 電池の端子電圧を測定する手段、 測定された端子電圧を電圧検出回路の測定された出力と比較する手段、 前記比較に基づいて電圧検出回路に対する電圧修正値を決定する手段、お よび 前記電圧修正値を記憶する手段 を備えていることが好ましい。
【0069】 また、本発明のこの第三の側面の場合、電圧修正値を決定する手段は、好 ましくは、電池への充電電流の供給が中断されているか、または充電電流が 低電流量で供給されている一つ以上の期間に上記決定を実施するよう構成さ れている。
【0070】 本発明の第三の側面の装置の上記実施態様は、好ましくは予め定められた 充電終了電圧を有する電池を充電するのに使用され、修正保護回路電圧を決 定する手段は、好ましくは充電電流の供給が中断されていない一つ以上の充 電期間にこの決定を実施するように構成されており、充電プロセス制御手段 は、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定された修正保護回路電圧に 基づく保護回路電圧制御モードで電池を充電して、保護回路のしきい電圧よ り低く維持するよう構成されている。
【0071】 充電プロセスを制御する手段は、好ましくは、さらに、電池を一定保護回 路電圧モードで充電して、修正保護回路電圧を記憶手段に記憶された第二保 護電圧に実質的に維持するよう構成されていなければならず、その第二保護 電圧は充電終了電圧より高い値を有し、かつ第二保護電圧で充電していると きに保護回路に印加される電圧がしきい電圧より低くなるように決定される 。
【0072】 また本発明の第三側面の装置の場合、本発明の第二の側面について考察し た別の実施態様を有することが好ましい。したがって、第二保護電圧は、異 なる回路のしきい電圧の変化を考慮して、しきい電圧に近い値に設定される 。また、この装置は、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を 測定する手段をさらに含んでいることが好ましく、その電圧は充電電流の供 給が中断されているか、または少ない期間に測定され、充電プロセス制御手 段は、少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達 するまで、保護回路電圧制御モードで電池を充電するよう構成されているこ とが好ましい。その充電プロセス制御手段は、好ましくは、抵抗を無視した 電圧制御モードで電池をさらに充電して、少なくとも実質的に抵抗を無視し た電池の電圧を実質的に電池の充電終了電圧に維持するように構成されてい るべきである。
【0073】 充電プロセス制御手段は、さらに、充電電流が予め定められた低い充電終 了電流まで低下したとき、抵抗を無視した電圧制御モードで充電を終了する ように構成されていてもよい。さらに充電プロセス制御手段は、保護回路電 圧制御モードに入る前に、充電電流の供給を、一定電流充電モードで制御す るよう構成されていてもよい。一定電流充電モードは、電池がその充電期間 の少なくとも一部の期間に実質的に一定の電流で充電される充電期間を含む 。
【0074】 本発明の上記方法と装置は、保護回路を有するあらゆるタイプの再充電可 能電池に適用できるのである。これらのタイプの電池としては、先に述べた 公知のタイプの電池があるが、新しいタイプの電池の、例えば、亜鉛−空気 電池または亜鉛−銀電池も含まれる。しかし、本発明の方法と装置は、リチ ウムイオン型セルを有する電池、リチウム団体(LSS)セルを有する電池 およびリチウムポリマーセルを有する電池を含むリチウム型電池を充電する のに使用することが好ましい。
【0075】 リチウム型電池を、まず、一定電流充電モードで、続いて一定電圧充電モ ードで、予め定められた充電終了電圧で充電することが知られていることは すでに考察してきた。通常、かような充電プロセスは、一定電圧充電モード 中の充電電流が予め定められた低い充電終了電流まで低下したとき終了する 。この終了プロセスは、本発明の上記方法および装置についても利用できる 。
【0076】 しかし、電池の完全充電を保証するために、この充電終了電流は、例えば 、最大充電電流の5〜10%のようなかなり低い値に設定される。このよう な低い充電電流値は、所望の精度の範囲内で測定することはかなり困難であ り、かつ充電時間が必要以上に長くなる。あるいは、さらに複雑で高価な電 流検出回路が使用される。
【0077】 したがって、予め定められた充電終了電池を有するリチウム型電池または 他のタイプの電池の充電プロセスを終了する簡単で、かつ効果的な方法が要 望されている。
【0078】 本発明の第四の側面によれば、上記のことが、以下の方法によって達成さ れる。その方法は、予め定められた充電終了電圧を有する再充電可能電池を 充電する方法であって、 充電電流を電池に供給し、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に電圧制御モードで電池を充電し、 少なくとも一つの充電特性パラメータが、単一もしくは複数の予め定めら れた特定の条件を満たした時に、残りの充電時間を決定し、そして 残りの充電期間が終わった時に充電プロセスを終了する、 ことを含んでなる方法である。
【0079】 ここで、本発明の第四の側面は、保護回路を有する電池と、保護回路をも っていない電池の両方に使用できることに注目すべきである。
【0080】 また、本発明の第四の側面は、予め定められた充電終了電圧を有し、かつ 電池端子を備えた再充電可能電池を充電する装置であって、 電池端子を通じて電池に充電電流を供給する手段、 充電プロセスの少なくとも一つの期間に電圧制御モードで充電プロセスを 制御する手段、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に、少なくとも一つの充電特性パラ メータを測定する手段、 少なくとも一つの充電特性パラメータと、一つ以上の予め定められた基準 パラメータとの比較に基づいて、残りの充電期間を決定する手段、および 上記決定された残りの充電期間に基づいて、充電プロセスを終了させる手 段、 を備えてなる装置を提供するものである。
【0081】 この場合、残りの充電時間は、好ましくは、電池を過充電なしで完全に充 電するのを保証するよう決定される。
【0082】 充電時間パラメータは、例えば、充電電圧、保護回路電圧(保護回路を有 する電池の場合)、開路電圧(少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧と呼 ぶこともある)、充電電流および/または電池の温度などのパラメータから 選択することができる。
【0083】 したがって、充電プロセスは、さらに、充電プロセスの少なくとも一部の 期間に、充電電圧、保護回路電圧または開路電圧を測定すること、ならびに 測定された電圧が予め定められた値に到達したときに、残りの充電期間を決 定することを含むことが好ましい。この予め定められた電圧値は、最大充電 電圧、最大保護回路電圧または最大開路電圧を表す。電圧制御モードは、好 ましくは、充電電圧、保護回路電圧または開路電圧がそれらの対応する最大 電圧値を超えないように制御される。
【0084】 残りの充電期間を決定するため、一つ以上の残りの充電期間を記憶する電 子メモリを利用することが好ましい。これらの期間は、最大充電電圧、最大 保護回路電圧および/または最大開路電圧に対応している。
【0085】 しかし、本発明の第四の側面による他の実施態様で、充電プロセスは、充 電電流が電圧制御充電モードで低下するように制御され、そして残りの充電 期間は、充電電流の関数として決定されるか、または充電電流が予め定めら れた値まで低下したときに決定される。電池の充電プロセスは、電圧制御モ ードに入る前に、まず電流制御モードで行われる。そして装置は、充電プロ セスの少なくとも一部の期間にかような電流制御モードで充電プロセスを制 御する手段をさらに備えている。予め定められた電流値は、電流制御充電モ ードで供給される最大充電電流の関数として決定される。予め定められた電 流値は、最大充電電流の10〜90%の範囲内、好ましくは20〜80%の 範囲内、より好ましくは30〜70%の範囲内、例えば約50%に設定する ことができる。
【0086】 残りの充電期間を、充電電流の関数として決定するとき、単一または複数 の充電電流値に対応する一つ以上の残りの充電期間を記憶する電子メモリを 利用することが好ましい。
【0087】 また、本発明の第四側面による上記方法と装置は、本発明による前記方法 と装置またはシステム(これらにはすべて、予め定められた充電終了電圧を 有する電池の充電が含まれている)のいずれかと組み合わせて使用できる。 かような電池には、先に述べた公知のまたは新しいタイプの電池が含まれて いる。しかし、本発明の第四側面の方法と装置は、リチウムイオン型セルを 有する電池、リチウム固体(LSS)セルを有する電池およびリチウムポリ マーセルを有する電池を含むリチウム型電池を充電するのに使うことが好ま しい。
【0088】 上記のように、本発明は、保護回路を有しているかまたは保護回路に接続 されている電池を充電するための充電解決策を提供するいくつもの側面をも っている。しかし、本発明の上記諸側面の基礎になっている充電原理は、保 護回路なしの電池を迅速充電するときの過充電を避けるため、または保護回 路の電圧が考慮されない充電プロセスに対して使用することもできる。この ことは、本発明の第五側面として、以下に説明する。本発明の第五側面は、 上記タイプの電池および技術すべてに適用できると解すべきである。
【0089】 したがって、本発明の第五側面によって、予め定められた充電終了電圧を 有し、一つ以上の電池セルを有しそして電池端子を備えた再充電可能電池を 充電する下記の方法が提供される。 すなわち、充電電流を電池に供給し、 充電電流が電池に供給されているとき、外部電池端子電圧に相当するかま たはこの圧力を表す外部電池端子充電電圧を、充電プロセスの少なくとも一 部の期間に測定し、充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された外部 電池端子充電電圧に基づく外部電池端子電圧制御モードで電池を充電して、 外部電池端子充電電圧が、充電終了電圧より高い外部安全電圧を超えるのを 実質的に避ける、 ことを含んでなる方法が提供される。
【0090】 この場合、外部安全電圧は、保護回路を有する電池の第一保護電圧の決定 に関する考察にしたがって決定もしくは計算することができる。したがって 、この外部安全電圧は、電池および電池端子のオーム抵抗によるエネルギー 損が高くなるのを避ける値でなければならない。好ましくは、外部安全電圧 は、充電終了電圧の関数として決定される。しかし、安全電圧は、充電終了 電圧の関数および一つ以上の電流検出抵抗体、充電器の端子抵抗、電池の端 子抵抗、内部セルの抵抗および/または充電電流の関数としても決定できる 。充電電流に、計算された端子抵抗、電流検出抵抗および/または内部抵抗 を掛け算することによって与えられる電圧降下を、充電終了電圧に加算して 、外部安全電圧を定義することができる。
【0091】 外部安全電圧は、充電終了電圧の100〜140%の範囲内でなければな らず、好ましくは充電終了電圧の100〜110%の範囲内であることが、 実験から見出された。したがって、充電終了電圧が約4.1V/セルであっ て、電池の充電終了電圧が12.3Vである3セル型電池の場合、外部安全 電圧は約13.5Vに設定できる。しかし、電池が保護ダイオードを備えて いる場合、このダイオードが起こす電圧降下を考慮しなければならない。
【0092】 保護回路をもたないか、または保護回路の電圧が考慮されない電池を充電 する場合、電池端子両端で充電電流が起こす電圧降下を実質的に避けるため 、充電電流を供給中に電池の内部セルの電圧を正しく測定することがやはり 必要である。
【0093】 かような充電プロセスは、以下の方法による本発明の第五側面の別の実施 態様で達成される。その方法は、予め定められた充電終了電圧を有し、一つ 以上の電池セルを有しかつ電池端子を備えている再充電する方法であって、 充電電流を電池に供給し、 充電電流が電池に供給されているとき、内部セル電圧に相当するかまたは この電圧を表す内部セルの充電電圧を充電プロセスの少なくとも一部の期間 に決定し、そして、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された内部セルの充電電圧に 基づいて、内部セル電圧制御モードで電池を充電して内部セルの充電電圧が 内部安全電圧を超えるのを実質的に避ける、 ことを備えてなる方法である。
【0094】 好ましい実施態様において、内部安全電圧は充電終了電圧に実質的に等し いか、または充電終了電圧の関数として決定される。しかし、電池の高速充 電を行うために、内部安全電圧は充電終了電圧より高い電圧に設定される。 したがって、内部安全電圧は、充電終了電圧の関数、ならびに内部セル抵抗 および/または充電電流の関数の両方の関数としても決定できる。したがっ て、充電電流に、測定または計算された内部セルの抵抗を掛算して与えられ る電圧降下を、充電終了電圧に加算して、内部安全電圧を定義できる。外部 安全電圧は、充電終了電圧の100〜140%の範囲内でなければならず、 好ましくは充電終了電圧の100〜110%の範囲内であることが実験から 見出された。
【0095】 本発明の第五側面は、電池を、まず、電池端子電圧制御モードで充電し、 続いて、内部セル電圧制御モードで充電する充電法の組合せもカバーすると 解すべきである。
【0096】 本発明の第五側面の実施態様のいずれかによって充電する場合、少なくと も実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を、充電プロセスの少なくとも一 部の期間に測定することが好ましい。したがって、電池は、少なくとも実質 的に抵抗を無視した電圧が、電池の充電終了電圧に到達するまで、外部電池 端子電圧制御モードおよび/または内部セル電圧制御モードで充電される。 好ましくは、上記充電方法は、さらに、電池を、抵抗を無視した電圧制御モ ードで充電して、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池の電圧を実質的に 電池の充電終了電圧に維持するステップを含んでいてもよい。上記抵抗を無 視した電圧は、充電電流の供給が中断されているか、または減らされている 期間に測定することが好ましい。
【0097】 本発明の第五側面の実施態様のいずれかによって電池を充電する場合、電 圧制御モード、すなわち、内部抵抗を無視した電圧制御モードで、充電を終 了する、先に述べた実施態様のいずれかによって、充電を終了することが好 ましい。
【0098】 本発明の第五側面の実施態様のいずれかによる方法で電池を充電する場合 、外部電池端子電圧が外部安全電圧に到達するまで、または内部セル電圧が 内部安全電圧に到達するまで、または抵抗を無視した電圧が充電終了電圧に 到達するまで、電池をとりあえず一定電流充電モードで充電することが好ま しい。
【0099】 本発明の第五側面の充電方法は、先に述べた本発明の諸方法に挙げたので 同じタイプの電池に使用できると解すべきである。
【0100】 さらに、本発明の第五側面は、本発明の第五側面の充電法の実施態様の一 つ以上によって電池を充電する装置の提供するものであると解すべきである 。したがって、予め定められた充電終了電圧を有し、かつ電池端子を備えた 再充電可能電池を充電する装置であって、 電池端子を電力源に接続して充電電流を電池に供給する手段、 充電電流が電池に供給されているときに、電池の端子電圧に相当するか、 またはこの電圧を表す外部電池端子充電電圧を測定する手段、および/また は、 充電電流が電池に供給されているときに、内部セル電圧を表す内部セル充 電電圧を測定する手段、ならびに 充電プロセスの少なくとも一部の期間に測定された外部電池端子充電電圧 および/または内部セル充電電圧に基づく外部電池端子電圧制御モデルおよ び/または内部セル電圧制御モードで充電プロセスを制御する手段で制御し て、外部電池端子充電電圧が外部安全電圧を超えることおよび/または内部 セル充電電圧が内部安全電圧を超えることを実質的に避ける手段、 を備えてなる装置が提供される。上記装置は、外部安全電圧および/または 内部安全電圧を記憶する記憶手段をさらに備えていることが好ましい。この 外部安全電圧および/または内部安全電圧は、先に述べたようにして決定す ることができる。
【0101】 好ましくは、本発明の第五側面の装置は、充電電流の供給が中断されてい るか、少ない期間に、実質的に少なくとも内部抵抗を無視した電池の電圧を 測定する手段をさらに備えており、前記充電プロセス制御手段は、少なくと も実質的に抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達したとき、外部 電池端子制御モードおよび/または内部セル電圧制御モードで充電を終了す るよう構成されている。また、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池の電 圧を実質的に電池の充電終了電圧に維持する手段をさらに備えていることが 好ましい。好ましくは、上記充電プロセス制御手段は、充電電流が予め定め られた低い充電終了電流まで低下したとき、抵抗を無視した電圧制御モード で充電を終了するよう構成されている。上記装置は、外部電池端子電圧が外 部安全電圧に到達するまで、または内部セル電圧が内部安全電圧に到達する まで、または少なくとも実質的に抵抗を無視した電圧が充電終了電圧に到達 するまで、充電電流の供給を一定電流充電モードで制御するよう構成された 充電プロセス制御手段をさらに備えていてもよい。
【0102】 本発明の上記側面の一つ以上によって、再充電可能電池を充電する場合、 充電プロセスの少なくとも一部の期間に、比較的高い充電電流を電池に供給 することによって、高速充電プロセスを実施するために、二つ以上の充電電 圧パラメータを使用すると有効であると解される。しかし、電池充電器が、 かような充電電圧パラメータに基づいて充電プロセスを制御するには、これ らのパラメータは、充電器のシステムに対し利用できることが必要である。
【0103】 したがって、異なる電池に対する充電パラメータは、電池充電器のメモリ に事前に記憶させることができ、関連するパラメータは、電池から読み取ら れる電池の識別子または識別コードを利用して選択できる。
【0104】 しかし、新しいタイプの電池を市場に出すとき、かような電池は、充電パ ラメータが電池充電器のメモリに記憶されたときに利用できない充電パラメ ータを必要とすることがある。したがって、最大充電電圧および最大充電電 流などの最大充電パラメータは、電池パック自体に事前記憶され、そして充 電プロセスを開始する前に電池充電器に伝達するという、一層融通性に富ん だ解決策が提案されている。この解決策によって、電池の充電器は、かよう な新しい電池に対して事前に定義された充電パラメータを事前に知ることな く、新しいタイプのいずれの電池にも適合させることができる。
【0105】 しかし、電池内にいくつもの充電電圧パラメータを記憶させて、電池の高 速充電を可能にすることは提案されていない。
【0106】 このような充電システムは、本発明の第六の観点により構成され、電池充電シ
ステムが、少なくとも一つの再充電可能な電池セルおよび少なくとも第一および
第二の充電電圧パラメータを表示する電池の情報を記憶する情報手段を含む電池
と、 第一および第二の充電電圧パラメータに基づいて電池の充電が制御して、記憶
された電池情報を読み出し、または検出する情報受け取り手段を含む電池充電器
とから構成される。
【0107】 第一および第二の充電電圧パラメータは、予め設定された最大充電電圧レベル
を表わすことが好ましい。 さらに、第一の充電電圧パラメータは、第二の充電電圧パラメータによって指
示されたものよりも高い電圧レベルを表わすことが好ましい。
【0108】 充電電圧パラメータに基づいて充電器が充電プロセスを制御するためには、こ
のシステムが、前記電池に充電電流を供給する電源および伝達バスをさらに備え
るべきである。この場合、情報受け取り手段は、通信バスを経由して記憶された
電池情報を受け取ることができ、制御手段は、第一および第二充電電圧パラメー
タに基づいて電源の出力を制御することができる。
【0109】 好ましい実施態様において、充電される電池は、予め設定された充電終了電圧
を有し、このような電池では、第二の充電電圧パラメータが、予め設定された最
大充電終了電圧に実質的に等しい第二電圧レベルを表わすのが好ましい。
【0110】 電池を充電する際、充電器は、第一電圧制御モードで充電プロセスの少なくと
も一部を制御して、測定された充電電圧を第一充電電圧パラメータによって指示
された第一電圧レベルに、またはそれ以下に実質的に維持するよう構成されるこ
とが好ましい。この場合、充電システムは、充電電流が電池に供給されるときの
外部電池端子電圧を表わす外部充電電圧を決定する手段をさらに備えていてもよ
い。また、第一充電電圧パラメータは、予め設定された最大外部充電電圧または
安全電圧に実質的に等しい第一電圧レベルを表わすものであってもよい。 このシステムは、充電電流が電池に供給されるときの内部セル電圧を表わす内
部充電セル電圧の決定手段を付加的に、または代わりに備えていてもよい。この
場合、第一充電電圧パラメータは、予め設定された最大内部充電電圧または安全
電圧に実質的に等しい第一電圧レベルを表わすものであってもよい。保護回路に
印加される電圧が予め設定されたしきい電圧に到達したときに充電を妨げる保護
回路が電池に備わっておれば、このシステムは、充電電流が電池に供給されると
きに保護回路に印加される電圧を表わす保護回路充電電圧を決定する手段を付加
的にまたは代わりに備えていてもよい。この場合、第一充電電圧パラメータは、
予め設定れた最大保護回路充電電圧に実質的に等しい第一電圧レベルを表わすも
のであってもよい。
【0111】 この発明の第六の観点による実施態様によれば、電池情報は、また、第三の充
電電圧パラメータを表わすものであってもよい。この場合、第一充電電圧パラメ
ータは、前記した最大内部充電電圧または最大保護回路電圧に相当する第一電圧
レベルを表わすものであってもよい。一方、第三充電電圧パラメータは、最大外
部充電電圧または安全電圧に相当する第三電圧レベルを次いで表わすものであっ
てもよい。第三充電電圧パラメータは、第一充電電圧パラメータによって表わさ
れるものよりも高い電圧を表わすものであることが好ましい。 したがって、充電器は、第三の電圧制御モードで、少なくとも充電プロセスの
一部で制御して、測定された外部充電電圧を実質的に第三の電圧レベルに、また
はそれ以下に維持するよう構成される。第三の電圧制御モードでの充電に続いて
、第一の電圧制御モードでの充電が行われる。
【0112】 この発明の第六の観念の好ましい実施態様によれば、充電器は、第二の電圧制
御モードで、少なくとも充電プロセスの一部で制御して、測定された電池電圧を
実質的に第二の充電電圧パラメータで表わされた第二の電圧レベルに、またはそ
れ以下に維持するよう構成される。 この場合、充電器は、充電プロセスの他の部分で第一の電圧制御モードで行わ
れる電池の充電に続く、充電プロセスの一部で第二の電圧制御モードにより電池
の充電を行うよう構成されるのが好ましい。 この発明の第六の観点によれば、第三の電圧制御モードで電池を充電し、第一
の電圧制御モードでの充電が続き、第二の電圧制御モードでの充電が続くように
構成された充電器を備えた実施態様がさらに含まれる。
【0113】 このシステムは、少なくとも実質的に抵抗を無視した電池電圧を測定する手段
を備え、充電器が第二の電圧制御モードで構成され、少なくとも実質的に抵抗を
無視した電池電圧を実質的に最大充電終了電圧に、またはそれ以下に維持するの
が好ましい。
【0114】 第一電圧制御モードでの充電の際、充電器は、少なくとも実質的に抵抗を無視
した電池電圧が最大充電終了電圧に到達するときに第一電圧制御モードでの充電
を終了するよう構成されるのが好ましい。
【0115】 この発明の第六の観点によれば、少なくとも1つの再充電可能な電池セルと、
少なくとも第一および第二の充電電圧パラメータを表わす電池情報を記憶する情
報手段を備え、前記電池情報が、対応する充電器の情報受け取り手段によって読
み出しまたは検出が可能な形式を有する電池がさらに提供される。 この発明によれば、対応する充電器は、電池情報を表わす第一よび第二充電電
圧パラメータに基づいて電池の充電を制御制御手段を備えていると理解すべきで
ある。
【0116】 上記の電池は、この発明の第六の観点による前記した電池充電システムの実施
態様のいずれかによる電池充電システムでの使用に適用可能である。
【0117】 一方、電池に記憶された第一および第二の充電電圧パラメータは、予め設定さ
れた最大充電電圧レベルを表わす。第一充電電圧パラメータは、第二の充電電圧
パラメータによって表わされるものよりも高い電圧レベルを表わす。
【0118】 電池は、予め設定された最大充電終了電圧および最大充電終了電圧に実質的に
等しい第二の電圧レベルを表わす第二の充電電圧パラメータを有するのが好まし
い。
【0119】 この発明の第六の観点による電池は、保護回路に印加された電圧が予め設定さ
れたしきい電圧に到達するときに充電を中断させる保護回路をさらに備えてもよ
く、第一充電電圧パラメータは、予め設定された最大保護回路充電電圧に実質的
に等しい第一電圧レベルを表わすのが好ましい。
【0120】 電池情報を記憶するために電池に含まれる情報手段は全く単純な記憶手段であ
り、例えば、1つまたは複数の抵抗器からなる抵抗器ネットワークであり、抵抗
器の値が充電器によって読み出され、それによって電池に記憶された電池情報を
充電器に移送できるものである。 電池情報を記憶する情報手段の好ましい別の実施態様は、1つまたは複数の電
子メモリからなり、不揮発性ROM,EEPROM,EPROMおよびこれらの
組み合わせからなるグループから選択されるものが好ましい。 電池情報は、電子メモリに予め記憶されたものが好ましく、電池情報は最大充
電電流パラメータおよび/または充電終了電流パラメータを表わすものがさらに
好ましい。この場合、最大充電電流パラメータは、電圧制御モードに入る前に充
電プロセスの制御のために使用されてもよく、充電終了電流パラメータは電圧制
御モードのときに充電プロセスを終了させるために使用されてもよい。
【0121】 この発明の第六の観点による電池システムは、この発明の充電プロセスが、予
め設定された充電終了電圧より高い充電電圧が供給される電池を用いた少なくと
も1つの充電電圧制御モードを有する充電プロセスにおいて、前記した観点の充
電方法のいずれかにより充電される電池を用いた充電システムを提供することが
理解されるであろう。
【0122】 したがって、この発明の前記した観点の論議で記載したような第一および第二
保護電圧、外部および内部安全電圧は、第一充電電圧パラメータによって表わさ
れた第一電圧レベルとして使用することができる。 電池がさらに第三充電パラメータの情報を備える場合、第一保護電圧または外
部安全電圧は、第三電圧レベルとして使用されてもよく、同時に、第二保護電圧
または内部安全電圧が第一電圧レベルとして使用されてもよい。
【0123】 この発明の第六の観点は、前述のこの発明の方法および装置あるいはシステム
について言及された、全ての電池の形式および技術に適用できることを理解され
たい。
【0124】 この発明に従って充電される充電器の基本的動作原理を図1に示す。
【0125】 図1は、電池充電器40により充電される電池パック10を示す。電池パック10は
、対応する内部電池セル抵抗12a、12b、12cを有する多数の直列接続された個
々の電池セル11a、11b、11cと、保護回路を有する電池パックスーパバイザ20
と、電池保護ダイオード13と、対応する端子損失抵抗14a、15a、16aをそれぞ
れ有する電池パック端子14、15、16とを備えている。電池電圧が端子14および16
にかけられ、端子15が、電池パック10と充電器40との間における単一ライン通信
のための電池パックスーパバイザ20のシリアル入力/出力21に接続されている。
この単一ライン通信は任意のものであるが、図1の好ましい実施態様には含まれ
る。上記スーパバイザ回路には、電池セルの正端子、電池セルの負端子および電
池出力電圧の負端子16にそれぞれ接続された端子22、23および24が設けられてい
る。好ましい実施態様では、このスーパバイザ回路に、電池セルの単一セル電圧
をモニターするための端子25および26が設けられている。
【0126】 電池充電器40には、対応する端子損失抵抗41a 、42a 、43a をそれぞれ有する
電池端子41、42、43が設けられている。電池充電時には、これらの充電端子41、
42、43を電池端子14、15、16にそれぞれ接続する。充電器40には、また、電源46
と、充電制御のためのマイクロコントローラ45と、単一調整回路 55 と、充電端
子43に接続され、かつ、接地された電流検出抵抗器44とが設けられている。電池
充電時、充電電流によって抵抗器44に電圧降下が生じる。この信号が、調整回路
55 に供給され、接続ライン54を介してマイクロコントローラ45のアナログ−デ
ジタルA/D変換器の入力に送られる。この電池端子電圧信号は、端子41と接地
間にかかる電圧として測定される。この測定は、端子41の信号が調整回路55に供
給され、接続ライン52を介してマイクロコントローラ45のA/D変換器の他の入
力に送られることによって行われる。一方、電池パックからの単一ライン通信信
号は、ライン53を介してマイクロコントローラ45の通信ポートに供給される。
【0127】 電源46は、好ましくは切替モード電源であり、3セル型電池の場合に、好ま
しくは、15〜20Vの範囲のDC電圧を供給する電力入力47を備えている。セルが1
つまたは2つの電池の場合には、このDC電圧はより低くてもよい。上記電源は出
力端子48を有し、この端子により、好ましくはスイッチ49を介して、端子41およ
び14に充電電力を供給する。電源46の充電出力48は、マイクロコントローラ45の
制御出力50により制御される。電源46が切替モード電源である場合、制御出力50
は、PWM (パルス幅変調)信号であることが好ましい。この信号は、可変アナロ
グ電圧への変換用フィルタに供給されてもよく、電源46の制御に用いられる。制
御出力50がPWM 制御信号である場合、マイクロコントローラ45は、このPWM 信号
のオンおよびオフ期間の持続時間を制御することによって、電池10への電力出力
および端子48を制御する。
【0128】 信号調整回路55は、端子電圧および充電電流を表わす端子41および43の入力信
号をマイクロコントローラ45のアナログ−デジタル、A /D 変換器の入力52およ
び54に適する電圧出力信号に変換する。好ましくは、電流検出抵抗器44は約0.1
Ω程度の低い値を示し、信号調整回路55に演算増幅器を備え、適切な出力を行う
。マイクロコントローラ45への供給電圧は約5 Vが好ましいが、電池端子電圧は
5 Vを超過してもよく、調整回路は、電池端子電圧へ適切な出力信号を送るため
の分圧器を備えていてもよい。
【0129】 マイクロコントローラ45は、スイッチ49をオン/オフに切り替えるためのスイ
ッチ制御出力51を備えていることが好ましい。電池の開路電圧を測定するため、
スイッチ49は、短い時間間隔で充電プロセス中にオフしてもよく、これによって
、電池端子電圧測定時に、内部損失抵抗からの電圧降下を避けることができる。
しかしながら、電池に保護ダイオードを設ける場合は、バイパス抵抗器56により
充電出力48が端子41に接続する。これによって、保護ダイオード13に正のバイア
スが生じる。バイパス抵抗器56は、電池パックに小さい電流が流れるだけの小さ
い値、例えば、1kΩをとることが好ましい。
【0130】 図1のように電池を充電するとき、充電電流により、端子41、14、16、43の抵
抗、電池セル11の内部抵抗12、スーパバイザ回路20の内部抵抗および検出抵抗器
44に電圧降下が生じる。さらに、保護ダイオード13にも電圧降下が生じる。これ
らの電圧降下の和は端子電圧パートとも呼ばれる。電池セル11の実際の電流は、
抵抗を無視した電池電圧または電池電圧パートとも呼ばれるが、これを決定する
には、マイクロコントローラ45により測定される端子41にかかる電圧から、上記
電圧降下の和を引かなくてはならない。端子電圧パートは充電電圧の増大ととも
に高くなり、充電電圧が低い場合には、端子電圧パートは保護ダイオード13に生
じる電圧降下に近づき、保護ダイオードを設けていない場合には、電池電圧パー
トに比べると零に近くなる。従って、スイッチ49をオフして開路電圧を測定する
とき、小さい充電電流だけがバイパス抵抗器56を流れることができる。その結果
、保護ダイオード13に生じる電圧降下を考慮して修正されるときに、少なくとも
実質的に抵抗を無視した電池電圧を示す測定された端子電圧は、電池セル電圧を
制御するための好適な尺度となる。
【0131】 マイクロコントローラ45は、例えば、ナショナル セミコンダクター(Nation
al Semiconductor)のCOP 8ACCであってもよく、この発明に従って電池充電を行
うようにプログラムされている。従って、このマイクロコントローラ45は、電源
46から電池10に供給された電力を入力信号に基づいて制御する。この入力信号は
、ライン54を介する充電電流とライン52を介する端子電圧とを含む。ここで、端
子電圧は、充電電流の供給中に測定される充電電圧を示すとともに、スイッチ49
がオフされている期間の上記開路電圧を示す。
【0132】 図1に示した好ましい実施態様において、上記入力信号は、電池パックからの
ライン53を経由する単一ライン通信信号も含む。従って、マイクロコントローラ
45は、電池パック10と相互に通信を行うようにプログラムされた通信インターフ
ェースを備えている。スーパバイザ回路20に、マイクロコントローラ45と通信す
るための通信ポート21を設けた場合、保護回路は、さらに、保護回路にかかる電
圧を測定するとともに、この測定した電圧の情報をマイクロコントローラに送信
するための回路を備えていてもよい。
【0133】 マイクロコントローラ45が正しい充電アルゴリズムおよび/または最大充電パ
ラメータを選択するために、スーパバイザ回路20は、電池のタイプおよび大きさ
に関する情報を備え、こうした情報をマイクロコントローラ45に送信できる構成
としてもよい。スーパバイザ回路20は、また、電池パックの温度を測定し、この
測定された電池温度の情報をマイクロコントローラ45に送信する回路をも備え
てもよい。
【0134】 図1の電池パック10を、電池パックスーパバイザ20の好ましい実施態様を詳細
に説明した図2に示す。図2において、図1と同じ構成要素には同じ符号を用い
た。
【0135】 図2において、電池パックスーパバイザ20は、保護回路60を有する。この保護
回路60は、電池あるいは電池セル11a 、11b 、11c が過充電されないように保護
される。すなわち、電池あるいは電池セルの電圧が所定の充電しきい電圧Vov を
超えると充電プロセスを中断する。この保護回路は、また、充電プロセスの可否
の制御もしてもよい。このため、充電は、セル1 個当たりにかかる電圧が所定の
充電可能電圧Vce より低い場合に可能となる。従って、セル電圧Vov により充電
プロセスが中断された場合には、セル電圧がVce に低下するまでは充電プロセス
を再開することができない。この保護回路60は、さらに、電池あるいは電池セル
11a 、11b 、11c が過放電されないように、すなわち、電池あるいは電池セル電
圧が所定の充電しきい電圧Vuv より低下すると放電プロセスを中断するように構
成されている。
【0136】 保護回路60は、全電池セル電圧のモニターのみを行うようにしてもよいが、個
々のセルの損傷を確実に検出できるように、各電池セルがモニターされることが
好ましい。従って、各セルが保護回路60に接続された正極および負極を有しても
よい。図1および図2の実施態様では、電池パックには、3セル型リチウム−イ
オン電池が配され、セル11a はピン61および62を介して、セル11b はピン62およ
び63を介して、セル11c はピン63および64を介して接続されている。保護回路60
は、ピン65および66を介して2 個のスイッチ67および68を制御する。これらのス
イッチは、MOSFETトランジスターであることが好ましく、各トランジスターは対
応する内部損失抵抗67a および68a を有する。この内部損失抵抗67a および68a
は、約50mΩの値をとってもよい。充電しきい電圧に達すると、ピン66を介して
スイッチ68がオフすることにより充電プロセスが中断され、放電しきい電圧に達
すると、ピン65を介してスイッチ67がオフすることによって放電プロセスが中断
される。
【0137】 上記のように動作する保護回路の例としては、ベンチマルク エレクトロニク
ス.インク(BENCHMARQ Microelectronics, Inc.)のbq2053が挙げられる。この
回路についてのさらなる詳細は、引用によりここに組み込まれているベンチマル
クエレクトロニクス.インクの1996年9 月のbq2053データシートに見出される。
ここで、過充電限度Vov は4.20V /セルに設定され許容差が±1.5%であり、Vce
は(Vov −100 mV ±50mV )に、過放電限度Vvu は(2.3V ±100 mV)/セルに
設定されている。従って、この実施態様の3セル型電池では、全電池しきい電圧
は12.6V である。
【0138】 図2の電池パックスーパバイザは、回路70をさらに備えてもよい。この回路70
は、スーパバイザ回路20に印加され、したがって保護回路60に到達する全電池電
圧を測定する。この場合、全保護回路電圧測定用の回路70は、ガスゲージ(gas
gauge )回路である。この回路はまた、検出抵抗器74に生じる電圧降下をピン72
および73を介して測定することにより、充電/放電電流のモニターも行う。従っ
て、充電電流が流れるとき、損失抵抗器67a および68a があるため、保護回路60
のピン61および64にかかる電圧と、保護回路70のピン71および72にかかる電圧と
の間に差異が生じる。
【0139】 電池電圧および充電/放電電流をモニターすることによって、回路70は、電池
へ供給され、かつ電池から供給される電力を決定することができる。こうして、
電池の残留容量を決定することができる。この回路70は、電池温度を測定するよ
う構成される場合には、残留容量を決定する際に温度変化を補償してもよい。充
電電流を測定するには、検出抵抗器74は、この抵抗器74 に生じる電圧降下を抑
えるため、例えば50mΩ程度の低い値に設定しなければならない。回路70はさら
に、シリアル入力/出力ピン75を有する。このシリアル入力/出力ピン75は、ス
ーパバイザ回路20のピン21に対応したマイクロコントローラ45とシリアル通信の
ためのものであって、それにより電圧、電流、温度および/または電池容量に関
するデータ等が送信される。
【0140】 この発明の上記実施態様において、単一通信ライン53を示す。ただし、この発
明において、電池から充電器にデータを通信するための2本以上の通信ラインを
有する通信バスを用いる実施態様も含まれることが理解されるべきである。
【0141】 上記のように動作するガスゲージ回路の例としては、ベンチマルクエレクトロ
ニクス.インクのbq2050が挙げられる。この回路についてのさらなる詳細は、引
用によりここに組み込まれているベンチマルクエレクトロニクス.インクの1996
年9 月のbq2050データシートに見出される。これらのデータシートは、bq2050と
の通信に関する指示、従ってマイクロコントローラ45の通信インターフェースの
プログラム方法に関する一例としての指示も含む。
【0142】 ベンチマルクエレクトロニクス.インクは、bq2053およびbq2050の両方を含む
完全に接続されたスーパバイザ回路bq2165を備えている。この回路についてのさ
らなる詳細は、引用によりここに組み込まれているベンチマルクエレクトロニク
ス.インクの1996年5月のbq2165データシートに見出される。
【0143】 この発明には、全電池しきい電圧に達した場合に充電プロセスが中断されるよ
うに保護回路60が構成された実施態様と、複数の電池セルの1つがセルしきい電
圧に達した場合に充電が中断されるよう保護回路60が構成された実施態様との両
方を含むことが理解されるべきである。単一セル電池では、セルしきい電圧と電
池しきい電圧は等しいであろう。よって、この発明は、1つ以上のセルを有する
電池パックに関する。
【0144】 図2のスーパバイザ回路では、電圧検出回路70は、全ての電池セルの全電圧を
測定するように構成されている。この電圧に対応する信号が、次いで、マイクロ
コントローラ45に送信されるようにしてもよい。このマイクロコントローラ45は
、充電プロセスの少なくとも一部の期間は電力の出力を制御し、これによって、
上記電圧が、全電池しきい電圧、すなわち、過充電限度よりも低くなるよう構成
されてもよい。過充電限度は、この実施態様では、3セル型電池の場合は12.6V
である。しかしながら、この発明の範囲には、1つ以上のセルを有する電池の各
セルのセル電圧が測定できるように電圧検出回路を構成した実施態様も含まれる
。よって、各セルのセル電圧を、単一セルしきい電圧、すなわち、過充電限度電
圧よりも低く維持できるように、充電プロセスの少なくとも一部の期間では充電
プロセスが制御されるようにしてもよい。
【0145】 この発明の目的は、保護回路60を動作させることなく、すなわち、電池セルが
所定のしきい電圧に達して、電池セルにおいて電圧降下(複数のセルの全電圧ま
たは個々のセルにかかる電圧について)を生じることなく、高速充電を可能にす
ることである。ここで、電池が大充電電流で充電される期間、電池セル電圧が最
高になることが理解されるべきである。このように充電されることにより、内部
損失抵抗器12a 、12b 、12c に電圧降下が生じる。この電圧降下が抵抗を無視し
た電池セル電圧に加わり、これによってしきい電圧を超過しない電圧となる。
【0146】 電圧検出回路70を設けない場合のこの発明の実施態様においては、充電電流の
供給時に測定される電圧は、図1の端子41で測定される端子電圧となるであろう
。従って、この端子電圧には、全電池セル電圧と、スイッチ抵抗器67a 、68a 、
端子損失抵抗器14a 、41a 、16a 、43a および検出抵抗器44に生じる電圧降下と
が含まれる。電圧検出回路70を設ける場合には、端子電圧には検出抵抗器74に生
じる電圧降下が含まれる。電池パック10が保護ダイオード13を備える場合、端子
電圧にはこのダイオードに生じる電圧降下も含まれる。
【0147】 端子損失抵抗器14a 、41a 、16a 、43a 、15a 、42a の抵抗は、低い値をとる
ことが好ましく、10mΩ程度であってもよい。しかしながら、この抵抗値は、低
い抵抗値を得るのに好適な選択であるベリリウム−銅のような材料とともに用い
る接触材料により変動する。さらに、電池パック10側の端子14、15、16および充
電側の端子41、42、43の接触抵抗も考慮する必要がある。この接触抵抗は、例え
ば接触の老化や接続の不具合などにより大きく変動する。従って、端子14および
41と端子16および43での全端子損失抵抗は、100 mΩまでかあるいはそれ以上で
あってもよい。
【0148】 例えば、充電電流が1Aのとき、電池セル外部での全電圧降下を以下のように計
算してもよい(括弧内の符号は構成要素)。
【0149】 1A[100 mΩ(41, 14)+50mΩ(67a) +50m Ω(68a) +50m Ω(74)+100mΩ(1
6, 43)+100mΩ(44)] +300mV(13) =750mV
【0150】 充電電流が2 Aのとき、ダイオードに生じる電圧降下を300 mV と設定すると
、1 Aの電流のときの上記抵抗値に対応する全電圧降下は、1.2 Vとなるであろ
う。従って、充電電流2A 、保護回路しきい電圧12.6Vでは、端子電圧は、充電
プロセスが抵抗電圧値のために中断される前に13.8Vに達しなくてはならない。
300 mV のダイオード電圧は、ショットキー型ダイオードにおいて典型的であろ
う。
【0151】 充電プロセスを制御することによって、保護回路により充電プロセスを中断さ
れることなく、充電電流と充電電圧あるいは端子電圧を高くするためには、最大
充電電圧を決定し充電プロセスの制御に用いてもよい。したがって、電源48の出
力を制御し、充電電圧あるいは端子電圧がこの最大充電電圧を超過しないように
することが必要である。この最大充電電圧を第一保護電圧と称してもよい。
【0152】 ここに記載する例では、ダイオード13に生じる電圧降下を300 mV に設定する
。しかしながら、ダイオードに生じる電圧降下をより正確に測定するのに、ダイ
オードのデータシートを用い、電圧降下をダイオード電流の関数として計算して
もよい。従って、電流が大きい場合には電圧降下が400mV に、電流が小さい場合
には電圧降下が200mV になるかもしれない。充電プロセスのうちの大電流が流れ
る一部の期間では300 mV を用いるのが好ましく、ダイオードに生じる電圧降下
を考慮して開路電圧の測定値を修正する場合には200 mV が好ましい。
【0153】 上記のように、抵抗値の低い接触材料を用いる場合、端子損失抵抗は約10mΩ
であってもよい。端子41、14および端子16、43での全端子損失抵抗は、25mΩが
安全な選択であることが実験により見出され、これにより、電圧降下が300 mV
のダイオードを用いた場合、電池セル外部に生じる電圧降下は、1A の電流のと
きに600 mV となり、2Aのときに900 mV となる。最大充電電圧を決定する前に
、しきい電圧の変動も含める必要がある。12.6V に±1.5%の変動を加味すると、
最小しきい電圧は12.411V となるが、安全のために最小しきい電圧は12.4V とな
る。従って、最大しきい電圧を、2A の充電電流のときには13.3V に、充電1A
の電流のときには13.0V に設定し、これによって充電電流がしきい電圧よりも高
くなるようにしてもよい。
【0154】 この発明の実施様態のリチウムイオン電池で、電池充電終了電圧を4.1V/セル
とすると、3セル型電池の充電終了電圧は12.3V となる。従って、充電終了電圧
と最大しきい保護回路電圧との間の電圧ウィンドウが100 mV になる。一方、1A
および2Aのとき、300mV のダイオード電圧を考慮して修正し最大充電電圧まで充
電すると、電圧ウィンドウはそれぞれ400mV 、700mV となる。従って、充電終了
電圧は、小さい充電終了電流で充電したときに測定される、完全に、あるいは、
ほぼ完全に充電された電池の電池電圧であると定義してもよく、上記測定は少な
くとも実質的に抵抗を無視した電池電圧の測定に対応することが理解されるはず
である。よって、電池セルの抵抗のない電圧は充電終了電圧を超過するはずがな
いが、充電電圧の充電時の全電池電圧は、内部抵抗12a 、12b 、12c に生じる電
圧降下を考慮して、充電終了電圧を十分上回ってもよい。充電電流が大きくなる
と、電池の内部抵抗12a 、12b 、12c に生じる電圧降下も大きくなる。
【0155】 ただし、充電プロセス中に最大充電電圧でリチウム型電池を充電するとき、充
電プロセスが進行し最大充電電圧に達すると、充電電流が小さくなるかもしれな
い。このため、最大充電電圧に達した後には、電池セル外部に生じる電圧降下が
小さくなり、その結果、保護回路に達した電圧が高くなるであろう。最大充電電
圧を決定する際には、このことを考慮してもよいかもしれない。
【0156】 例えば、2A の充電電流で充電する場合、この充電電流が1.5A程度の小さいレ
ベルに下がるまで、最大充電電圧で電池を充電してもよい。充電電流が下がって
からは、他の制御機構に引き継がれてもよい。ここで、1.5Aの電流により生じる
電池セル外部の全電圧降下から、最大充電電圧を決定する必要がある。従って、
上記で計算した2A の充電電流のときの電圧降下900 mV よりも約750 mV の電
圧降下が好ましい。よって、最大充電電圧あるいは第一保護電圧が13.15Vとなり
、電圧ウィンドウが850 mV となる。
【0157】 保護回路60と電圧検出回路70の両方を備えた場合のこの発明の実施態様では、
充電プロセスを制御する他の方法または追加の方法を用いてもよい。従って、電
源48の出力を、充電プロセスの一部の期間に電圧検出回路70の電圧の読み出しに
基づいて制御してもよい。充電電流を電池に供給する際、この回路70により検出
される電圧は、スイッチ損失抵抗器67a 、68a に生じる電圧降下があるため、保
護回路60により検出される電圧からずれている。スイッチ1つ当たり約50mΩの
スイッチ損のため、1A および2Aの充電電流では、損失抵抗器67a 、68a に生じ
る全電圧降下がそれぞれ約100 mV および200 mV となる。
【0158】 よって、充電プロセスの一部の期間に最大保護回路電圧で電池を充電するとき
、測定した保護回路電圧は、損失抵抗器67a 、68a に生じる電圧降下を考慮して
修正することが好ましい。この修正は、電圧降下を充電電圧の関数として決定し
、こうして決定した電圧降下を最小しきい電圧に加えることにより行い、これに
よって、充電プロセスを制御するための最大保護回路電圧を得る。しかしながら
、充電電流が小さい場合には電圧降下が小さくなること考慮し、最大保護電圧を
一定にすることが好ましい。この発明の好ましい実施態様のこの例では、回路70
で測定される電流が12.43Vを超過しないように、すなわち、約30mV の電圧降下
を保護回路の最小しきい電圧12.4V に加えて充電プロセスを制御する。この修正
された最大保護回路電圧は、第二保護電圧とも称される。充電終了電圧が12.3V
である場合、12.43Vの第2 保護電圧により電圧ウィンドウは130 mV になる。
【0159】 最大保護回路電圧モードでリチウム電池を充電するとき、充電プロセスが進行
し最大保護回路電圧に達すると、充電電流が小さくなるかもしれない。このため
、電池セルの内部抵抗12a 、12b 、12c に生じる電圧降下が充電電流とともに小
さくなるので、保護回路電圧制御モードが他の充電制御機構に引き継がれ、電池
の過充電が避けられるのが好ましい。これが、充電終了電圧よりも高い電圧に電
池セルが充電された場合に生じるようにしてもよい。
【0160】 この発明の実施態様において、スイッチ49がオフ位置にあり、それによって電
池の開路電圧を測定でき、電池電圧の内部の少なくとも実質的に抵抗のない電圧
を検出できるように構成されていることが好ましい。保護ダイオードが電池パッ
ク内に設けられている場合には、検出した電圧は、このダイオードに生じる電圧
降下を考慮して修正する必要がある。
【0161】 好ましい実施態様では、保護回路電圧制御モードでの充電は、測定された開路
電圧が、ダイオードに生じる電圧降下を考慮して修正された充電終了電圧に達す
ると終了する。この記載された実施態様では、これは、約12.3V+0.2 Vの開路
電圧に対応し、約12.5Vに等しい。この開路電圧に達すると、開路電圧をこの修
正充電終了電圧よりも低く維持するために充電プロセスを制御することにより、
さらに電池を充電することが好ましい。
【0162】 この発明の充電方法および装置は、3つのセルをそれぞれ有し、しきい電圧お
よび充電終了電圧が上記のとおりである2つの異なる大きさのリチウムイオン型
電池に用いた。第一の電池は1300mAh の公称容量、第二の電池は2600mAh の公称
容量を有する。第一の電池は、ほぼ一定の電流モードで1.2 Aの最大充電電流で
、第二の電池は2A の最大充電電流で充電する。充電プロセス中に、充電電圧、
保護回路電圧および開路電圧を決定する。充電電圧が第一保護電圧に達するか、
保護回路電圧が第二保護電圧に達するか、または開路電圧が充電終了電圧に達す
るかのいずれかの場合には、上記のほぼ一定の電流モードを終了し、この時点か
ら充電プロセスが上記のように制御され、開路電圧または抵抗を無視した電池電
圧制御モードで電池が充電され、この抵抗を無視した電池電圧が実質的に充電終
了電圧になる。
【0163】 ここで、この発明による充電プロセスが充電電圧制御モードおよび保護回路電
圧制御モードの両方を含む場合には、プロセスが保護回路電圧制御モードを含ま
ない場合よりも、最大充電電圧あるいは第一保護電圧を高い値に設定してもよい
。実際には、最大充電電圧を、充電プロセスに影響を及ぼさないが単に安全な電
圧として作用する程度には高く設定してもよい。しかしながら、大充電電流で充
電する場合、充電プロセスに影響を及ぼすことによって電池および充電器の端子
および接触に過剰な電力を浪費しないようにする最大充電電圧を用いることが有
利であるかもしれない。
【0164】 充電電流が第一の電池では所定の値である60mA、第二の電池では120 mAま
で低下すると、開路電圧制御モードが終了する。しかしながら、充電終了電流で
は他の値を用いてもよい。充電プロセスのさらに詳細については、以下に記載す
る。
【0165】 電圧検出回路70を用いた保護回路電圧の測定についての上記説明では、回路70
の電圧測定の精度あるいは許容度について述べていない。Bq2050では、電圧は最
小分解能である約56.25 mVに測定されている。しかしながら、電圧の読みは±
60mV/セルを加味してもよく、電池電圧の読みに最大の誤差あるいはずれを加味
すると±180mV となる。従って、保護回路電圧に許容度を加味して読むためには
、保護回路電圧制御モードで電池を制御する前に電圧検出回路70の読みを換算す
る必要がある。この換算プロセスについて以下に記載する。
【0166】 この発明の一以上の観点による充電プロセスの種々の実施態様を、図3〜8を
参照して説明する。
【0167】 図3のフローチャートは、ステップ80を最初として始まりステップ81に進む。
ステップ80は、電池パック80と充電装置40との接続と、マイクロコントローラ45
の初期化とを示す。初期化のステップ80では、マイクロコントローラ45は、マイ
クロコントローラ45に記憶されている電池独自の所定の充電パラメータをアドレ
スとするための基準として用いてもよい電池識別子を、通信インターフェースラ
イン53を介して読み出してもよい。これらのパラメータは、最大充電電流Imax、
最大充電電圧Vchmax、最大保護回路電圧Vpcmax、充電終了電圧Veocおよび/また
は充電終了電流leocを含んでもよい。電池に保護ダイオードを設けた場合、Veoc
を、このダイオードに生じる電圧降下を考慮して修正し、最大開路電圧Vocmaxを
マイクロコントローラ45に記憶する必要があることに注意するべきである。しか
しながら、これらのパラメータはコントローラ45に予備記憶する必要はなく、電
池に予備記憶してマイクロコントローラ45に送信してもよい。
【0168】 図3のプロセスにおいて、Vchmaxの値は、大充電電力を供給できるように上述
のように決定してもよい。従って、Vchmaxは、Veocよりも大きいが、保護回路に
よる中断を避けることができる程度には小さい。
【0169】 ステップ80の後、充電プロセスがステップ81から開始される。ここで、充電プ
ロセスは所定の小充電電流で開始され、充電電流Ich 、充電電圧Vch および開路
電圧あるいは少なくとも実質的に抵抗を無視した電池電圧Voc の測定値に基づい
て、充電プロセスが制御される。従ってステップ81では、データが測定され処理
され、Ich 、Vch およびVoc の現段階での値が決定される。充電プロセスの開始
時点では、電圧Voc はVeocよりも低いので、決定ステップ82でのアンサーは決定
ステップ83に到達しない。再度、充電プロセスの最初の時点でIch<Imax、Vch<Vc
hmaxおよびVoc<Veocであり、かつステップ83へのアンサーがイエスであれば、ス
テップ84に進む。ステップ84では充電電力を増加させるが、これは、PWM 信号50
のデューティサイクルを増加させることによって行ってもよい。
【0170】 好ましくは、ステップ81でのデータの測定は、定期的に時間間隔を設けた時間
フレーム、または測定周期で行う。充電電流Ich および充電電圧Vch の測定は、
十分な充電電流が供給されたとき、すなわち、電力供給スイッチ49がオンしたと
きに行われ、開路電圧Voc の測定は、スイッチ49がオフ位置にされることにより
、充電電流が中断されるか低減されるときに行われる。従って、充電電力は、デ
ータ測定の連続した周期間の時間間隔に対応する時間間隔で規定される。
【0171】 充電プロセスの第一の段階では、図3のループはステップ81、82、83および84
の後に続き、これにより充電電力が大きくなり、Ich がImaxに達する。この時点
にほぼ調子を合わせて、ステップ83が決定ステップ85に到達する。Vch およびVo
c のいずれも対応する限界VchmaxおよびVeocに達しないのであれば、ステップ85
の出力はノーであり、充電電力はループ81、82、83および85の後に続くことによ
って維持される。しかしながら、Ich がImaxよりも大きいことが測定されると、
PWM 信号50のデューティサイクルを減少させることにより、ステップ86での充電
電力を小さくする。その結果、Ich がImaxに達すると、充電プロセスが制御され
、Vch またはVoc のいずれかがその限界に達するまで一定の充電電力モードで充
電される。
【0172】 通常の充電プロセスでは、充電電圧Vch が、まず最初にその限界Vchmaxに達す
るであろう。これに調子を合わせて、ループがステップ83から85および86へ進み
、それによって充電電力が低下する。これに調子を合わせて、充電プロセスが一
定の充電電圧モードに入り、Vch が実質的に一定になり、充電電流Ich が小さく
なる。これは、ステップ81、82、83、85および86のループか、電力を小さくする
必要がない期間ではステップ81、82、83および85のループに対応する。
【0173】 図3において、Vchmaxの値をVeocの値より大きく設定し、そして一
定充電電圧モードをVocがVeocに到達するまで維持する。この時点でちょ
うど充電プロセスが抵抗フリーまたはオープン回路電圧制御モードに入る。これ
は、ループ81,82,83,85および86に対応し、電力の減少を必要とし
ないときはループ81,82,83および85に対応する。オープン回路電圧制
御モードを、充電電流が充電終了電流Ieocに減少させるまで維持する。この
時点でちょうど決定ステップ82での応答がイエスとなり、プロセスステップ8
7の充電プロセスの終了に至る。
【0174】 本発明による充電プロセスのもう一つの実施態様は、図3のVchおよびVc
hmaxを、保護回路電圧Vpcおよび最大保護回路電圧Vpcmaxでそれぞ
れ置き換えることによって得られる。すなわち、一定充電電圧モードを、Voc
がVeocに達するまで一定保護回路電圧モードで置き換える。これは、図4で
説明されているが、Vpcmaxの値を、保護回路の限界電圧より低いが充電終
了電圧Veocより高く設定し、それによって充電電圧を充電終了電圧Veoc
より高くできない通常の充電プロセスに比較して、一定保護回路電圧モード中に
充電電力が高くならない。図4では、ステップ90−97が図3のステップ80
−87に相当する。
【0175】 図5では、図3と図4の充電プロセスの組み合わせに対応する充電プロセスの
フローチャートを示す。すなわち、図5のステップ100−107は図3のステ
ップ80−87に対応するが、プロセスのステップ101が保護回路電圧Vpc
からなるデータ測定を含み、さらに決定ステップ103および105が最大許容
保護回路電圧Vpcmaxに比較されるVpcを含む。Vpcmax前にVch
maxに達するよう、VchmaxとVpcmaxの値を決めておくのが好まし
い。すなわち、Vchmaxに達すると、充電電流を下げて減少された端子電圧
の低下に導き、一方、抵抗を無視した電池電圧を増加させて保護回路Vpcで電
圧の増加に導く。従って一定充電電圧モードでの充電時には、Vpcの値はVp
cmaxに達するまで増加する。
【0176】 ここで、Vchmaxが安全電圧として設定される。Vpcmaxの使用は保
護回路を起動しないことを保証できるが、端子の高オーム抵抗、すなわち、接続
不良が各端子にわたって大きい電圧降下や対応する高電力ロスをもたらすかもし
れない。そのような電力ロスを減らすためには、各端子を傷めるかもしれないが
、Vchmaxを上記で検討したように決定し、充電電圧制御モードを加えても
よい。
【0177】 図3の検討に引き続き、図5の充電プロセスは、Imaxに達するまで充電電
力をまず、増加させ、次いでVchがVchmaxに達するまで定電流充電モー
ドにする。ここで、充電プロセスは一定充電電圧制御モードに入り、VpcがV
pcmaxに達するまで継続され、その時点からちょうど充電電力を更に減少さ
せ、一定保護回路電圧制御モードに引き継ぎ、VocがVeocに達するまで継
続してもよい。この時点でちょうど充電電力を減少させ、さらにIchがステッ
プ102でIeocに達するまで開路電圧制御モードに引継ぎ、ステップ107
で充電プロセスの終了に導く。
【0178】 図3から図5の充電プロセスに対しては、その充電プロセスをコントロールす
るために必要な充電パラメータIch,Vch,Vpcおよび/またはVocを
規則正しい時間間隔で測定してもよい。そのような時間間隔の長さを32ミリ秒
とすることもできるが、本発明によればもっと長い時間間隔を使うことができる
ことを理解すべきである。すなわち、数秒までの時間間隔を、使用される測定技
術に応じて使用してもよい。各パラメータを上述の時間間隔よりもっと短い時間
フレーム内で測定してもよい。そのような時間フレームを0.1から1ミリ秒と
することもできるが、時間フレームの総合計が測定時間間隔を超えないかぎり、
より長い時間フレームを使うことができる。
【0179】 図3のプロセスに対しては、充電電圧Ichを約0.1ミリ秒の時間フレーム
内で測定し、Vchの測定のために0.1ミリ秒の時間フレームまで継続しても
よく、それを再び0.1ミリ秒の時間フレームまで継続できる。そのときはスイ
ッチ49がVocを測定のためにオフ位置にある。図4のプロセスに対しては、
Vchの測定をVpcの測定で置き換えるべきである。ここで、Vpcを測定す
るためのより長い時間フレームを通信ラインを介して電圧を読み取るために必要
とするかもしれない。しかしながら、Vpcも、より速い測定を可能にするA/
D変換器の使用によって直接測定できる。図5のプロセスに対しては、測定タイ
ムスロットをVchとVpcの両方に含めてもよい。
【0180】 図6は、図5の充電プロセスに対応する充電プロセスのフローチャートを示す
。しかしながら、図6のプロセスに対しては、保護回路電圧Vpcの読み取りま
たは測定を、Ich,VchおよびVocの測定の時間間隔と異なる時間間隔で
行ない、図3と結びつけて説明した時間間隔で測定する。従って図6でのVpc
の読み取りの時間間隔は図3の時間間隔より大きい数秒までのいずれでもよい。
本発明の一つの実施態様では、Vpcの読み取りを30秒の時間間隔で行う。
【0181】 図6では、ステップ110から117が図3のステップ80から87に対応し
、一方ステップ118から120は保護回路電圧読み取りとコントロールを含む
。VchmaxとVpcmaxの値を図5の検討に従って決定することに注目す
べきである。すなわち、完全に放電した電池を充電するときには、Vpcmax
に達する前にVchmaxに達するべきである。
【0182】 図3の検討に従って、図6の充電プロセスは、まず、Imaxに至るまでは増
大する充電電力を有し、VchがVchmaxに達するまでは定電流充電モード
が続き、その時点でちょうど充電プロセスが一定充電電圧制御モードに入る。決
定ステップ118では、Vpcの読み取りの準備ができているかどうかを決定し
、そして、ノーの場合は、通常の充電プロセスがステップ113で進行し、一方
、イエスの場合はVpcがVpcmaxに達したかどうかを決定ステップ119
で決定する。もしノーであれば、そのときはステップ113にもどり、一方、イ
エスであれば、そのときはプロセスステップ120でVchmaxの予め設定し
た値をステップ113に入る前に減少させる。Vchmaxをステップ120で
減少させていたときは、ステップ113への応答はノーであり、ステップ115
と116を介して充電電力の減少に至る。従って、VpcがVpcmaxに達す
ると、充電プロセスは一定保護回路電圧モードに入り、そこでは最大充電電圧V
chmaxおよびそれによる充電電圧Vchを調整し、充電プロセスの部分につ
いてのVpcmaxに保護回路電圧を維持させる。
【0183】 図6の充電プロセスでは、一定保護回路電圧制御モードをVocがVeocに
達するまで継続してもよい。この時点では、ちょうど充電電圧を更に減少させ、
Ichがステップ112でIeocに達するまで開路電圧制御モードを継続させ
、ステップ117の充電プロセスの終了に至る。
【0184】 保護回路電圧の読み取りが較正を必要とするかもしれないことは、上記で検討
してきた。これを図7で説明する。図7は、図6の充電プロセスに対応し、更に
較正のステップ141と142を含む充電プロセスのフローチャートを示す。図
7では、ステップ130から140は図6のステップ110から120に対応す
る。しかしながら、図7では開始130のステップをプロセスステップ141に
継続し、そのプロセスステップは、ステップ131で充電ループに入る前に、較
正値または訂正値、すなわち、較正の測定および記憶のプロセスを備えている。
Vpcの読み取りが決定ステップ138で準備できているときは、記憶された修
正値、すなわち較正をVpcに加えて、修正された保護回路電圧Vpccをプロ
セスステップ142で得る。Vpccの決定値を決定ステップ139でVpcm
axと比較し、Vchmaxを減少させるか否かを決定する。
【0185】 従って、図7のプロセスに対しては、一定保護回路電圧モードを制御し、訂正
された保護回路電圧Vpccを充電プロセスの一部の間、Vpcmaxに維持す
る。ステップ140でVchmaxを減少させるときは、Vchmaxの新しい
値を、VpccとVpcmaxとの差をVchmaxの古い値から差し引いて決
定するのが好ましい。
【0186】 図7のプロセスの較正ステップ141を図8でより詳細に示す。ここで、較正
プロセスは保護回路電圧Vpcを測定および/または読み取るためのプロセスス
テップ150からなり、保護回路の電圧出力を決定することに対応する。これを
プロセスステップ151によって継続する。そこでは、開路電圧、すなわち、電
池の少なくとも実質的な抵抗を無視した電圧Vocを測定し、プロセスステップ
152に続き、そのプロセスステップでは得られたVpcとVocの値を比較し
、電圧差を決定する。プロセスステップ153では、得られる電圧修正値、すな
わち較正を、ステップ152で得られた電圧差および予め設定された電圧降下を
基にして決定する。もし保護ダイオードがない場合には、電圧修正値はステップ
152の結果と等しい。最後に、プロセスステップ154では、修正電圧、すな
わち較正を充電プロセスの間の再利用のために記憶する。
【0187】 ここで、公知の充電プロセスを示す図9を参照する。図9の電池は、3つのセ
ルを備え、12.3Vの充電終了電圧Veocを有する完全に放電された130
0mAhのリチウムイオン電池である。しかしながら、電池パックは、300m
Vに設定された電圧降下を有する保護ダイオードを備えており、その電圧降下を
電池充電時に考慮に入れるべきである。図9および次の図10と図11では、小
さなくぼみで被われた波形状が測一定充電電圧Vchに表れ、実線が測定開路電
圧Vocに表れ、そして破線による波形状が測一定充電電流Ichに表れる。
【0188】 図9の充電プロセスは、最大充電電流1AのImaxを有する定電流モードを
備え、ダイオードの電圧降下を考慮して最大充電電圧12.66VのVchma
xを有する一定充電電圧モードに続く。充電電流が約60mVまで減少したとき
に、充電プロセスは、一定充電電圧モードで終了する。図9から、次のことがわ
かる。すなわち、約15分以内に充電電圧が約12.66Vに増加して、その結
果、定電流充電モードがきわめて短く、15分の充電後終了し、その時点でちょ
うど一定充電電圧モードに入る。従って一定充電電圧を維持するために、充電電
流を充電プロセスの早期の段階で減少させ、その結果、約190分のかなり長い
充電時間を要する。1300mAhより大きな容量を有する電池に対しては、充
電時間が、図9で説明された公知の充電プロセスを伴うときに非常に長くなる。
図9の充電プロセスを終了するときに、開路電圧は約12.42Vに達し、保護
ダイオードの電圧降下を考慮したときに充電終了電圧が12.3Vよりわずか低
いことを示す。
【0189】 図9の電池パックも、12.6Vのしきい電圧を有する保護回路を備えている
。保護回路60を、図2で説明されるように、電池パック内に配置する。図9の
曲線から次のことがわかる。すなわち、Vchmaxを、ダイオード電圧降下を
考慮して低く設定しているので、保護回路電圧が12.6Vのしきい電圧には決
して達しない。
【0190】 図5から図7のフローチャートで記載したように、本発明による充電方法を、
図10で説明する。図10の電池は、12.3Vの充電終了電圧Veocを有す
る完全に放電された2600mAhの3セル型リチウムイオン電池である。電池
パックは図2の電池パック10に対応し、従って保護ダイオード13、保護回路
60および保護回路電圧を測定する回路70を備えている。
【0191】 充電プロセスの立上がりの間に、保護回路電圧を測定するための回路70を較
正し、その時点からちょうど充電電流を増加させ、充電プロセスは定電流充電モ
ードの、図10の第一段階に入り、最大充電電流Imaxを2Aに設定させる。
充電プロセスの間に、Ich,Vch,VocおよびVpcの値を決定する。図
10の充電プロセスに対しては、最大充電電圧Vchmaxを13.41Vに設
定しておき、この値を、その時点まで異なる電圧に対し2Aで電池にテスト充電
することにより決定し、そこで保護回路60が充電プロセスを中断させる。従っ
て結果として得られるVchmaxをより低い値に設定していた。もし異なる充
電回路のしきい値のばらつきを考慮に入れるべきであれば、Vchmaxを先に
検討したようにより低い値に設定してもよかった。そのようなVchmaxの高
い値を用いることによって、2Aの充電電流を約47分までの長時間供給し、そ
の時点でちょうど充電電圧がVchmaxに達し、そして充電プロセスが一定充
電電圧モードの、図10の第二段階に入る。
【0192】 図10の充電プロセスに対しては、最大開路電圧Vocmaxを、約200V
の保護ダイオードの電圧降下のために調整された充電終了電圧12.3VのVe
ocに対応して、12.48Vに設定していた。更に、最大許容保護回路電圧V
pcmaxの値を、先に検討されたように、12.43Vに設定していた。充電
の第二段階の間に、充電電流を減少させて、一定充電電圧を維持する一方、電池
開路電圧を増加させる。この時点では、図10の充電プロセス内で約67分であ
り、電池電圧が大きく上昇しているので、保護回路電圧がVpcmaxに達する
。本発明の好ましい実施態様では、それはVpcmaxに達すべき訂正電圧Vp
ccである。この時点でちょうど、充電プロセスが一定保護回路電圧モードの、
図10の第三段階に入る。第三段階の間では、電源の出力を制御して充電電流と
充電電圧とを減少させ、保護回路電圧をVpcmaxに維持する。
【0193】 電池電圧が非常に大きく上昇しているので、VocがVocmaxに達し、充
電プロセスが定抵抗フリー電圧制御モード、または定開路電圧モードの、図10
の第四段階に充電プロセス内の約76分で入る。充電プロセスの第四段階は、充
電電流が予め設定された充電終了電流120mAのIeocに減少するまで進行
し、その時点でちょうど充電プロセスを最終的に終了する。図10から次のこと
が明らかである。すなわち、全充電時間が約113分であり、その時間は図9の
従来技術によって得られるものより大変短い。充電プロセスを終了するとき、V
chとVocとの間に約240から300mVの差異がある。この差異は、上記
で検討した損失抵抗の電圧降下と保護ダイオード電圧降下との差異による。
【0194】 図11は、完全放電1300mAhの3セル型リチウムイオン電池のための充
電プロセスを説明する。その充電プロセスを図10の充電プロセスのために用い
られた充電器によって実行する。しかしながら、最大充電電流Imaxを電池の
低容量により1.2Aまで減少させ、充電終了電流Ieocを60mAまで減少
させた。他の記憶充電パラメータは図10のプロセス用と同じ値を有する。従っ
て、12.3Vに等しいVeocに対し、Vocmaxの値を12.48Vに設
定し、Vchmaxを13.41Vに、そしてVpcmaxを12.43Vにそ
れぞれ設定する。 図11から、次のことを理解できる。すなわち、より小さい最大充電電流によ
り、充電プロセスは決して図10の第三段階および第四段階に入らない。従って
開始や較正電圧の記憶のステップの後、一定充電電流モードをVocがVocm
axに達するまでの約55分間継続し、その時点からちょうど充電プロセスが定
抵抗フリー電圧制御モード、または定開路電圧モードに続く。定開路電圧モード
を充電電流がIeoc以下になるまで続け、充電プロセスを充電時間の約89分
後に終了する。
【0195】 図11において一定充電電流モードを終えるとき、充電電圧は、Vchmax
にきわめて近い13.38Vの値を有する。従ってわずかに大きいImaxに対
しては、充電プロセスも一定充電電圧モードおよび一定保護回路モードを備える
べきである。これはまた、より低い値をVocmaxに対し選択した場合である
【0196】 しかしながら、図11の充電プロセスを比較するとき、そこでは充電終了電圧
を充電プロセス中で開路電圧と比較し、図9の充電プロセスでも、そこでは充電
終了電圧を充電電圧と比較し、全充電時間を図9で示された充電時間の約50%
に減少させた。
【0197】 かくして、本発明は、保護回路を有する電池を、そのような保護回路によって
充電プロセスを中断させることなしに、急速に充電する解決法を提供することを
理解すべきである。
【0198】 本発明の第四の観点の実施態様による充電プロセスを説明するフローチャート
を図12に示す。
【0199】 図12の充電プロセスは簡単な充電プロセスを示し、そのプロセスを図1で説
明されるように電池充電器を使って行うことができる。しかしながら、図12の
充電プロセスのみが充電電圧Vchと充電電流Ichの測定を要求するので、電
池監視回路20、通信インタフェースおよび通信ライン53を必要としない。更
に関連して予め設定された充電パラメータをマイクロコントローラ45に記憶で
きる。これらのパラメータは、最大充電電流Imaxと、充電終了電圧Veoc
に等しいかまたは、この電圧の関数であるのが好ましい最大充電電圧Vmaxと
、充電時間の一部またはそれ以上の残り時間と、充電電流を充電時間の残り時間
を決定する前に減少させるべき値である電流値Iendとからなってもよい。
【0200】 この場合、充電時間の記憶された残り時間を、充電プロセス中に電池のテスト
充電から決定してもよく、そこでは電池を定電流モードで充電し、充電電流が定
電流充電モードでの最大電流の5から10%の充電電流Ieocの端値に減少す
るまで定電圧モードが続く。次いで、Iendに達してからIeocに達する時
間を充電時間の残り時間として決定してもよい。
【0201】 図12において、フローチャートは開始ステップ160でスタートし、プロセ
スステップ161に進む。ステップ160は電池パック10の充電器40との接
続およびマイクロコントローラ45の初期化を示す。もし充電器40が異なる型
式および/またはサイズの電池に対して使われる場合は、電池は、通信インタフ
ェースライン53を介してマイクロコントローラ45に電池情報を通知するため
の回路を備えてもよい。従って初期化プロセス160の間は、マイクロコントロ
ーラ45は電池から電池の識別名を読み取り可能であり、その識別名を、マイク
ロコントローラ45に記憶された所定の電池特別充電パラメータのアドレスを指
定するための参照記号として用いてもよい。しかしながら、これらのパラメータ
を、充電器40またはコントローラ45内に記憶する必要はないが、電池に予め
記憶させ、そしてマイクロコントローラ45に通知してもよい。
【0202】 ステップ160の初期化の後、充電プロセスをステップ161でスタートする
。ここでは、充電プロセスを低充電電流でスタートし、そしてその充電プロセス
を充電電流Ichと充電電圧Vchの測定値に基づいて制御する。すなわち、ス
テップ161では、データを測定し、処理して、IchとVchの現在値を決定
する。充電プロセスがちょうどスタートしたときは、電圧VchがVmaxより
低く、決定ステップ162での応答は決定ステップ163に達しない。再び充電
の始めにIch<Imax、Vch<Vmaxを処理すると、ステップ163へ
の応答はイエスでプロセスステップ164に至る。ステップ164では、充電電
力を増し、それをPWN信号50の使用率を上げることによって行ってもよい。
【0203】 充電プロセスの第一段階の間は、図12のループがステップ161,162,
163および164をたどり、それによって充電電力をIchがImaxに達す
るまで増加させ、ちょうどその時点ではステップ163が決定ステップ165に
至る。もしVchが限界のVmaxにまだ達していない場合は、ステップ165
の出力はノーであり、充電電力を、あとに続くループ161,162,163お
よび165によって維持する。しかしながら、Ichを測定してImaxより大
きい場合は、充電電力を、プロセスステップ166でPWN信号50の使用率を
下げることによって減少させる。結果は次のとおりである。すなわち、Ichが
Imaxに達すると、充電プロセスを制御してVchが限界に達するまで一定充
電電流モードで充電する。
【0204】 VchがVmaxに達すると、ループはステップ163からステップ165お
よび166に向かい、それによって充電電力を減少させる。この時点ではちょう
ど、充電プロセスが一定充電電圧モードに入り、そこでは充電電流Ichを低下
させている間、Vchを実質的に一定に保持する。これはステップ161,16
2,163,165および166のループに、または電力を減少させる必要がな
い期間の間はステップ161,162,163および165のループに対応する
【0205】 充電電流IchがIendに減少すると、決定ステップ162への応答はイエ
スであり、プロセスステップ168に入る。ステップ168ではIendの値に
対応する充電時間の残り期間を決定し、そして充電プロセスが一定充電電圧モー
ドに、この決定された期間中にステップ167で充電終了まで進む。
【0206】 本発明による充電プロセスの他の実施形態を、図3から図7のIeocをIe
ndと、充電ステップ終了前に挿入されたステップ168に対応するプロセスス
テップとで置き換えさせることによって得ることができる。
【0207】 図3から図7と図12のフローチャートは、電池温度のいかなる決定または読
み取りも示していない。しかしながら、電池温度の決定および/読み取りの一つ
またはそれ以上のステップを含むことも本発明の範囲内である。電池温度を決定
することにより、その温度を電池内の回路70によって測定し、電池充電器40
のマイクロコントローラ45に移すかもしれないが、もし電池温度が予め設定さ
れた限界以上、例えば45℃以上または50℃以上になれば、充電プロセスを停
止できる。マイクロコントローラ45も、電池温度以下、例えば0℃以下で充電
プロセスをスタートしないよう適合させてもよい。そのような低温に対し、充電
器を、例えば、50mAの低い細流充電電流を供給するよう適合させてもよい。
【0208】 監視回路20を有する電池パック10のもう一つの好ましい実施態様を図13
で説明する。図13の監視回路20は、図2の監視回路20に比較すると、もっ
と簡単である。すなわち、図13の実施態様では、監視回路は保護回路電圧を測
定するためのいかなるガスゲージ回路系70も備えていないし、電流検知抵抗器
74も省略している。代わって、図13の監視回路20が抵抗器77およびコン
デンサ76を有する簡単なRCステージを備えている。抵抗器77およびコンデ
ンサ76をセルの端子を通じて直接接続するのが好ましく、その結果、コンデン
サ76の電圧は電池の単一セルまたは複数のセルを通る電圧に実質的に等しくな
る。図13の電池パック10の他の部品は図2の電池パック10の部品に相当す
る。
【0209】 抵抗器77とコンデンサ76の値を高く設定しているので、コンデンサ76の
電圧を、Vocを測定するために、充電電流をカットオフできる期間内には、大
きく変更しないのが好ましい。従って、コンデンサ76の電圧測定によって保護
回路電圧に対応するセルの端子電圧を測定できる。電圧を、充電電流を中断する
測定期間中にピン15で測定することができる。図13のRCステージを使うと
きには、ライン53に沿ってマイクロコントローラ45に至るデータ通信を必要
としない。ここで、マイクロコントローラ45を電池端子15で、例えば、入力
をライン53を介して有するA/Dコンバータの使用によって、電圧を測定する
よう適合させてもよい。代替として、電池端子15からの電圧信号を信号状態回
路系55に供給し、そこから電圧信号がマイクロコントローラ45に接続ライン
を介して進んでもよい。
【0210】 もし余分の電池端子15をとっておく必要があれば、コンデンサ76の電圧を
、特別に設計された回路系を持つことにより電池端子14を介して充電器40で
検出してもよく、その回路系は、充電電流の供給を中断する期間中にコンデンサ
76の電圧を端子14に供給する。
【0211】 図13のRCステージ77,76も、充電電流の供給中にセル電圧に対応する
内部電池セル電圧を測定する必要がないときは、保護回路なしの電池に使用でき
ることに気付くべきである。コンデンサ76の電圧を、上記のとおり測定できる
【0212】 本発明はまた電池パック10の簡単な実施態様をカバーし、そこでは図13の
抵抗器77とコンデンサ76を省略し、電池端子15を電池の単一セル、または
複数セル11aの正極側に直接接続することを理解すべきである。従って、内部
セル電圧または保護回路電圧を電池端子15および16を介して測定できる。代
替として、余分の電池端子を電池の単一セルまたは複数セル11cの負極側に直
接接続して、保護回路スイッチ67および68によって生じる電圧降下を避けて
もよい。保護回路60を電池パック内に配置していないときは、端子16を電池
の単一セルまたは複数セル11cの負極側に直接接続してもよい。
【0213】 図1、図2および図13の電池パックは全て保護回路60を有する監視回路2
0を備え、当業者にとっては、本発明の第五の観点が、図1の充電器40に対応
する電池充電器によって作動され、図1、図2および図13の電池パック10に
よる電池に対する実施態様をカバーすることは自明である。しかしながら、本発
明の第五の観点の実施態様によれば、保護回路60を必要とせず、従って本発明
のこの観点においても図2および図13の保護回路60なしで電池パックとして
良好に作動する。
【0214】 図3から図6のフローチャートおよび図10の充電プロセスも本発明の第五の
観点による充電プロセスを説明する。仮にVchが外部電池端子電圧に等しい場
合は、Vchmaxを外部安全電圧と置き換え、Vpcを内部セル電圧と置き換
え、かつVpcmaxを内部安全電圧と置き換える。
【0215】 本発明の第六の観点によれば、充電されるべき電池が記憶手段を備え、その手
段がROM、EEPROMおよびEPROMのような電子記憶手段であるものが
好ましい。そのような電子記憶が図1、図2または図13の電池パックの監視回
路20の一部であってもよいが、電子記憶手段も監視回路20および/または保
護回路60なしの電池パックの一部であってもよい。当業者にとっては、本発明
の第六の観点が、図1の充電器40に対応する電池充電器によって作動される実
施態様をカバーすることは自明である。従って記憶された電池情報を通信ライン
53を介して充電コントローラ45に通信できる。しかしながら、本発明はまた
電池から充電器へデータを通信するための2つまたはそれ以上のラインを有する
通信バスを用いる実施態様をカバーする。
【0216】 本発明の第六の実施態様による電池と充電システムはまたいわゆる“スマート
電池”(Smart Battery )および/または“スマート 電池充電器”(Smart
Battery Charger )を備える実施態様をカバーできる。スマート電池およびスマ
ート電池充電器を、いわゆる“システム管理バス”(System Manegement Bus
;SMBus )を介して相互に通信するよう配置構成するのが好ましい。
【0217】 本発明の好ましい典型的な実施態様についての上述の説明は、図解と説明の目
的のために提示されたものである。本発明のすべてを網羅する、すなわち、本発
明を開示された正確な形態に限定することを意図しているのではなく、当業者に
は本発明に照らして多くの改良および変形が可能であることは明らかである。こ
こに開示され、請求された、基本的に元になる原理を保有するそのような変形例
は全て本発明の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
この発明の動作は、そのさらなる目的および利点とともに、以下の詳細な説明を
添付の図面に照らしながら参照することにより最もよく解されるであろう。
【図1】 この発明の実施態様による電池充電装置および電池パックのブロック図である
【図2】 この発明に従って充電される電池パックの実施態様を示す回路図である。
【図3】 この発明の第1 の実施態様による充電工程を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の第2の実施態様による充電工程を示すフローチャートである。
【図5】 この発明の第3の実施態様による充電工程を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の第4の実施態様による充電工程を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の第5の実施態様による充電工程を示すフローチャートである。
【図8】 この発明の実施態様による換算工程を示すフローチャートである。
【図9】 従来の工程を示す。
【図10】 この発明の実施態様による大電流充電工程を示す。
【図11】 この発明の実施態様による低電流充電工程を示す。
【図12】 この発明の第4 の観点の実施態様による充電工程を示すフローチャートである
【図13】 この発明に従って充電される電池パックの他の実施態様を示す回路図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年11月29日(1999.11.29)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正の内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 0129/98 (32)優先日 平成10年1月29日(1998.1.29) (33)優先権主張国 デンマーク(DK) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 オステルガールド,キム デンマーク、ディーケイ−2800 リング ビ、エレミターエパルケン 325エスティ ー.シー (72)発明者 ニールセン,オットー,マルティヌス デンマーク、ディーケイ−2970 ホルショ ルム、ゴーュヴァン 15 (72)発明者 アンデルセン,キム,アルトゥール,スト ウク デンマーク、ディーケイ−2990 ニヴォ、 ブロレスヴァイ 62 (72)発明者 ミケルセン,イェスパー デンマーク、ディーケイ−2800 リング ビ、アルンデルシュヴィレヴェイ 10 (72)発明者 ラスムセン,キム デンマーク、ディーケイ−2750 バレル ブ、ソゴルドスヴァイ 8 Fターム(参考) 2G016 CB06 CB11 CB31 CC03 CC04 CC06 CC07 CC12 CC16 CC23 CC27 CC28 CD06 CD09 CD10 CD14 CF06 5G003 AA01 BA01 CA01 CA11 CC02 GC05 5H030 AA03 BB03 FF43

Claims (72)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定められた充電終了電圧を有し、かつ電池端子を備えた
    再充電可能電池と、 入力される電圧が予め設定されたしきい電圧に到達したとき、再充電可能電池
    の充電を中断するよう構成された保護回路と、 電池を充電するよう構成された電池充電器とからなるシステムを使用し、 (a)前記電池の端子に充電電流を供給し、そして、 (b)充電プロセスの少なくとも一部の期間、保護回路に印加する電圧を、充電
    終了電圧を超えかつ保護回路のしきい電圧より低く維持するように前記電池に充
    電して、前記保護回路によって充電が中断されるのを避けることからなる再充電
    可能電池を充電する方法。
  2. 【請求項2】 再充電可能電池が保護回路を備えてなる請求項1による方法
  3. 【請求項3】 充電電流が電池に供給されているときの電池の端子電圧に相
    当する充電電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定または測定し、
    そして、電池が、前記所定のまたは測定された充電電圧に基づいた充電電圧制御
    モードで、ステップ(b)の少なくとも一部の期間に充電される請求項1または
    2による方法。
  4. 【請求項4】 充電電圧制御モードが、電池を定電圧充電モードで充電して
    、充電電圧を第一保護電圧に、またはそれ以下に実質的に維持し、第一保護電圧
    は、充電終了電圧より高い値を有し、かつ保護回路に印加される電圧が第一保護
    電圧による充電時にしきい電圧より低くして前記保護回路による充電の中断を避
    けるように第一保護電圧が決定される請求項3による方法。
  5. 【請求項5】 充電電流が電池に供給されているときの保護回路電圧に相当
    する保護回路充電電圧を、充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定または測
    定し、決定または測定された前記保護回路の充電電圧に基づいて保護回路電圧制
    御モードでステップ(b)の少なくとも一部の期間に電池を充電する請求項1か
    ら4のいずれか一つによる方法。
  6. 【請求項6】 前記保護回路電圧制御モードが、 電池を一定保護回路電圧モードで充電して測定保護回路電圧を第二保護電圧か
    、またはそれ以下に実質的に維持し、第二保護電圧が充電終了電圧より高い値を
    有し、かつ、第二保護電圧で充電されるときに保護回路に印加される電圧をしき
    い電圧より低くして、前記保護回路によって充電が中断されるのを避けるように
    第二保護電圧が決定される請求項5による方法。
  7. 【請求項7】 少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を、充電
    プロセスの少なくとも一部の期間に測定し、前記の内部抵抗を無視した電圧は、
    好ましくは充電電流の供給が中断されているか減少している期間に測定され、 少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電圧が電池の充電終了電圧に到達する
    まで、ステップ(b)により電池を充電する請求項1から6のいずれか一つによ
    る方法。
  8. 【請求項8】 充電ステップ(b)に続いて内部抵抗を無視した電圧モード
    で電池をさらに充電して少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を実
    質的に電池の充電終了電圧に維持する請求項1から7のいずれか一つによる方法
  9. 【請求項9】 内部抵抗を無視した電圧制御モードでの充電は、充電電流が
    予め設定された低い充電終了電流まで低下したときに終了する請求項8による方
    法。
  10. 【請求項10】 充電ステップ(a)が、充電電流を実質的に一定の電流値
    で充電することからなる請求項1〜9のいずれか一つによる方法。
  11. 【請求項11】 実質的に一定な電流が、0.3Cより大きいアンペア値で
    あり、好ましくは0.5〜5Cの範囲にあり、より好ましくは約1〜2Cの範囲
    である請求項10による方法。
  12. 【請求項12】 充電終了電流が、一定電流充電モードの充電電流の2〜5
    0%の範囲にあり、好ましくはこの電流の5〜20%の範囲である請求項9およ
    び請求項10〜11のいずれか一つによる方法。
  13. 【請求項13】 第一および/または第二保護電圧が、しきい電圧と、電池
    の内部抵抗、保護回路の内部抵抗、電池端子の抵抗、充電端子および/または1
    つまたは複数の電流検出抵抗器を介して電流を充電することによって生じる電圧
    降下の関数として決定される請求項4〜12のいずれか、または請求項6〜12
    のいずれか一つによる方法。
  14. 【請求項14】 再充電可能電池が、電池電圧を測定するための電圧検出回
    路をさらに有し、それによって保護回路電圧に印加される電圧を測定し、好まし
    くは電圧検出回路がガスゲージ回路である請求項1〜13のいずれか一つによる
    方法。
  15. 【請求項15】 電圧検出回路の出力を較正する初期充電段階をさらに有し
    、前記較正の結果を使用して電圧検出回路の出力を修正し、充電プロセスの制御
    のために修正された保護回路電圧を決定する請求項14による方法。
  16. 【請求項16】 前記の較正の段階が、 電圧検出回路によって出力として与えられた電池電圧を決定し、 電池の端子電圧を決定し、 決定された端子電圧を電圧検出回路の決定された出力と比較し、 前記比較に基づいて、電圧検出回路の電圧修正値を決定し、そして、 前記電圧修正値を記憶する請求項15による方法、
  17. 【請求項17】 充電電流が最大値を有し、較正の段階のときの電圧検出回
    路の出力電圧および電池端子電圧の決定が、電池への充電電流の供給が中断され
    るか、または充電電流が最大充電電流より少ない量で供給される、1つ以上の期
    間に行われる請求項16による方法。
  18. 【請求項18】 電池が、リチウム、リチウム−イオンまたはリチウムポリ
    マー電池である請求項1〜17のいずれか一つによる方法。
  19. 【請求項19】 電池パックが、1つ以上の電池充電パラメータを記憶する
    情報記憶手段を備える請求項1〜18のいずれか一つによる方法。
  20. 【請求項20】 情報記憶手段が、少なくとも第一および第二の充電電圧パ
    ラメータを表示する情報を有する請求項19による方法。
  21. 【請求項21】 少なくとも1つの充電パラメータが、充電終了電圧、保護
    回路しきい電圧、最大充電電流、最大電池端子充電電圧および最大保護回路充電
    電圧からなるグループから選択される請求項19または20による方法。
  22. 【請求項22】 システムが、 (a) 電池端子および予め定められた充電終了電圧を有する再充電可能な電池を備
    えた電池パックと、 (b) 再充電可能電池に連結され、入力される電圧が予め設定されたしきい電圧に
    到達したとき、再充電可能電池の充電を中断する保護回路と、 (c) 電池端子を電力源に接続して充電電流を電池パックに供給する手段、および 充電プロセスを制御して充電プロセスの少なくとも一部の期間、保護回路に印
    加される電圧を、充電終了電圧より高くかつ保護回路のしきい電圧より低く維持
    して保護回路が充電プロセスを中断することなしに電池が充電される手段を備え
    た電池充電器と、 からなる再充電可能な電池を充電するシステム。
  23. 【請求項23】 充電電流が電池に供給されるときの電池の端子電圧に相当
    する充電電圧を充電プロセスの少なくとも一部の期間に決定または測定する手段
    をさらに備え、充電プロセスを制御して保護回路に印加される電圧を充電終了電
    圧より高くかつ保護回路のしきい電圧より低く維持する前記手段が、決定または
    測定された充電電圧に基づく電圧制御モードで前記充電を制御するよう構成され
    てなる請求項22によるシステム。
  24. 【請求項24】 充電プロセスの制御手段が、さらに、一定充電電圧モード
    で電池を充電して、充電電圧を記憶手段に記憶された第一保護電圧か、またはそ
    れ以下に実質的に維持するよう構成され、前記第一保護電圧が、充電終了電圧を
    超える値を有し、かつ保護回路に印加される電圧が第一保護電圧での充電時に保
    護回路のしきい電圧以下になるように決定される請求項23によるシステム。
  25. 【請求項25】 充電電流の供給が中断されていない期間の保護回路の電圧
    を測定することによって保護回路の充電電圧を決定する手段をさらに備え、 保護回路に印加される電圧を充電終了電圧より高くかつ保護回路のしきい電圧
    より低く維持する充電制御手段が、決定された保護回路充電電圧に基づく保護回
    路電圧制御モードで前記充電を制御するよう構成されてなる請求項22から24
    のいずれか一つによるシステム。
  26. 【請求項26】 充電プロセス制御手段が、さらに、一定保護回路電圧モー
    ドで電池を充電して、測定された保護回路電圧を、記憶手段に記憶された第二保
    護電圧に実質的に維持するよう構成され、 前記第二保護電圧が充電終了電圧を超える値を有し、かつ第二保護電圧によっ
    て充電するときに保護回路に印加される電圧がしきい電圧より低くなるように決
    定される請求項25によるシステム。
  27. 【請求項27】 少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池の電圧を決定
    する手段をさらに備え、充電プロセス制御手段が、さらに、内部抵抗を無視した
    電圧制御モードで電池を充電して少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電圧を
    電池の充電終了電圧に実質的に維持するよう構成されてなる請求項22から26
    のいずれか一つによるシステム。
  28. 【請求項28】 充電プロセス制御手段は、充電電流が予め設定された充電
    終了下位電流まで減少したとき、内部抵抗を無視した電圧制御モードでの充電を
    終了するよう構成されてなる請求項27によるシステム。
  29. 【請求項29】 充電プロセス制御手段が、さらに、充電期間の少なくとも
    一部で、実質的に一定の電流値で、充電電流の供給を制御するよう構成されてな
    る請求項22から28のいずれか一つによるシステム。
  30. 【請求項30】 充電プロセス制御手段が、充電プロセスを制御する前に実
    質的に一定な電流で充電電流の供給を制御して、保護回路に印加される電圧を、
    充電終了電圧より高くかつ保護回路のしきい電圧より低く維持するよう構成され
    てなる請求項29によるシステム。
  31. 【請求項31】 充電プロセス制御手段が、0.3Cより大きいアンペア量
    で、好ましくは0.5〜5Cの範囲で、さらに好ましくは約1〜2Cの範囲で、
    実質的に一定電流の充電モードで、充電電流の供給を制御するよう構成されてな
    る請求項29または30によるシステム。
  32. 【請求項32】 記憶された第一および/または第二の保護電圧は、しきい
    電圧、電池の内部抵抗における充電電流によって生じる電圧降下、保護回路の内
    部抵抗、電池端子の抵抗、充電器端子の抵抗および/または、1つ以上の電流検
    出抵抗器の関数として決定される請求項24から31のいずれかまたは請求項2
    6から31のいずれか一つによるシステム。
  33. 【請求項33】 電池パックが、電池電圧を決定することによって、保護回
    路電圧に印加される電圧を決定する電圧検出回路をさらに備え、前記電圧検出回
    路が好ましくはガスケージ回路である請求項22から32のいずれか一つによる
    システム。
  34. 【請求項34】 充電プロセス制御手段が、初期充電段階を制御して電圧検
    出回路の出力を較正するよう構成され、さらに前記較正の結果を利用して電圧検
    出回路の出力を修正し、修正された保護回路電圧を測定して充電プロセスの制御
    を行う請求項33によるシステム。
  35. 【請求項35】 充電プロセス制御手段が、さらに記憶手段を備え、 電圧検出回路によって出力として与えられる電池電圧を測定し、 電池の端子電圧を測定し、 測定された端子電圧を、電圧検出回路の測定された出力と比較し、 前記比較に基づいて、電圧検出回路に対する電圧修正値を決定し、そして、 前記電圧修正値を記憶手段に記憶させることによって較正段階を制御するよう
    構成された請求項34によるシステム。
  36. 【請求項36】 充電プロセス制御手段が、電池に対する充電電流の供給が
    中断されているかまたは充電電流の供給量が少ないときに、較正段階の期間中の
    電圧検出回路の出力電圧と電池の端子電圧を測定するよう構成されてなる請求項
    35によるシステム。
  37. 【請求項37】 電池が、リチウム、リチウム−イオンまたはリチウムポリ
    マー電池である請求項22から36のいずれか一つによるシステム。
  38. 【請求項38】 電池パックが、1つ以上の電池充電パラメータを記憶する
    情報記憶手段をさらに備えてなる請求項22から37のいずれか一つによるシス
    テム。
  39. 【請求項39】 情報記憶手段が、少なくとも第一および第二の充電電圧パ
    ラメータを表わし、前記パラメータの1つ以上が、充電プロセスの前に記憶され
    る請求項38によるシステム。
  40. 【請求項40】 少なくとも1つの充電パラメータが、充電終了電圧、保護
    回路しきい電圧、最大充電電流、最大電池端子充電電圧および最大保護回路充電
    電圧からなるグループから選択されてなる請求項38または39によるシステム
  41. 【請求項41】 請求項22から40のいずれか一つによるシステムで使用
    される電池。
  42. 【請求項42】 請求項22から40のいずれか一つによるシステムで使用
    される電池充電器。
  43. 【請求項43】 電池充電器が、保護回路を有する請求項42による充電器
  44. 【請求項44】 少なくとも1つの再充電可能な電池セルならびに少なくと
    も第一および第二充電電圧パラメータを表す電池情報を記憶する情報手段を有す
    る電池と、 記憶された電池情報を読み出し、または検出する情報受け取り手段とを有し、
    電池の充電が第一および第二充電電圧パラメータに基づいて制御される充電器と
    からなる電池充電システム。
  45. 【請求項45】 第一および第二充電電圧パラメータが、予め設定された最
    大充電電圧レベルを表す請求項44による電池充電システム。
  46. 【請求項46】 第一充電電圧パラメータが、第二充電電圧パラメータで表
    されたものより高いレベルを表す請求項44または45による電池充電システム
  47. 【請求項47】 システムがさらに、前記電池へ充電電流を供給する電源お
    よび通信バスを有し、 情報受け取り手段が、前記通信バスを経由して記憶された電池情報を受け取り
    、さらに、制御手段が第一および第二充電電圧パラメータに基づく電源出力を制
    御する請求項44から46のいずれか一つによる電池充電システム。
  48. 【請求項48】 第二充電電圧パラメータが、予め設定された最大充電終了
    電圧に実質的に等しい第二の電圧レベルを表す請求項44から47のいずれか一
    つによる電池充電システム。
  49. 【請求項49】 充電器が、第一の電圧制御モードで、少なくとも充電プロ
    セスの一部で制御されるよう構成され、 測定された充電電圧を第一充電電圧パラメータで表わされた第一電圧レベルに
    、またはそれ以下に実質的に維持する請求項44から48のいずれか一つによる
    電池充電システム。
  50. 【請求項50】 システムが、充電電流が電池に充電されるときの外部電池
    端子電圧を表す外部充電電圧を決定する手段をさらに備え、 第一充電電圧パラメータが、予め設定された最大外部充電電圧または安全電圧
    に実質的に等しい第一電圧レベルを表す請求項49による電池充電システム。
  51. 【請求項51】 システムが、充電電流が電池に供給されるときの内部セル
    電圧を表す内部充電セル電圧を決定する手段をさらに備え、 第一充電電圧パラメータが、予め設定された最大内部充電電圧または安全電圧
    に実質的に等しい第一電圧レベルを表す請求項49による電池充電システム。
  52. 【請求項52】 電池が、保護回路に印加される電圧が予め設定されたしき
    い電圧に到達するときに充電を中断させる保護回路をさらに備え、 システムが、充電電流が電池に供給されるときに保護回路に印加される電圧を
    表す保護回路充電電圧を決定する手段をさらに備え、 第一充電電圧パラメータが、予め設定された最大保護回路充電電圧に実質的に
    等しい第一電圧レベルを表す請求項49による電池充電システム。
  53. 【請求項53】 充電器が、第二電圧制御モードで、少なくとも充電プロセ
    スの一部で制御されるよう構成され、決定された電圧を、第二充電電圧パラメー
    タによって表された第二電圧レベルに、またはそれ以下に実質的に維持する請求
    項44から52のいずれか一つによる電池充電システム。
  54. 【請求項54】 充電器が、充電プロセスの第一の部分で、第一の電圧制御
    モードによる電池の充電に続いて充電プロセスの第二の部分で、第二の電圧制御
    モードによる電池の充電を行うよう構成されてなる請求項49および53による
    電池充電システム。
  55. 【請求項55】 システムが、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池
    電圧を決定する手段をさらに備え、充電器が、第二電圧制御モードを制御するよ
    う構成され、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池電圧を最大充電終了電
    圧か、またはそれ以下に実質的に維持してなる請求項48および53または54
    による電池充電システム。
  56. 【請求項56】 充電器が、少なくとも実質的に内部抵抗を無視した電池電
    圧が最大充電終了電圧に到達するときに第一電圧制御モードでの充電を終了する
    よう構成されてなる請求項55による電池充電システム。
  57. 【請求項57】 電池情報を記憶する情報手段が、1つ以上の抵抗器からな
    る請求項44から56のいずれか一つによる電池充電システム。
  58. 【請求項58】 電池情報を記憶する情報手段が、1つ以上の電子メモリか
    らなり、これまたはこれらが、不揮発性ROM,EEPROM,EPROMおよ
    びこれらの組み合わせからなるグループから選択される請求項44から56のい
    ずれか一つによる電池充電システム。
  59. 【請求項59】 電池情報が、電子メモリに予め記憶された請求項58によ
    る電池充電システム。
  60. 【請求項60】 電池情報が、さらに、最大充電電流パラメータおよび/ま
    たは充電終了電流パラメータを表す請求項44から59のいずれか一つによる電
    池充電システム。
  61. 【請求項61】 請求項44から60のいずれか一つによる電池充電システ
    ムで使用される電池。
  62. 【請求項62】 少なくとも1つの再充電可能な電池セルと、少なくとも第
    一および第二の充電電圧パラメータを表わす電池情報を記憶する情報手段とを備
    え、前記電池情報が、対応する充電器の情報受け取り手段によって読み出しまた
    は検出が可能な形式を有する電池。
  63. 【請求項63】 第一および第二充電電圧パラメータが、予め設定された最
    大充電電圧レベルを表す請求項62による電池。
  64. 【請求項64】 第一充電電圧パラメータが、第二充電電圧パラメータで表
    されるものより高い電圧レベルを表す請求項62または63による電池。
  65. 【請求項65】 第二充電電圧パラメータが、予め設定された最大充電終了
    電圧に実質的に等しい第二電圧レベルを表す請求項62から64のいずれか一つ
    による電池。
  66. 【請求項66】 第一充電電圧パラメータが、予め設定された最大外部充電
    電圧または安全電圧に実質的に等しい第一電圧レベルを表すか、または、第一充
    電電圧パラメータが、予め設定された最大内部充電電圧、または安全電圧に実質
    的に等しい第一電圧レベルを表す請求項62から65のいずれか一つによる電池
  67. 【請求項67】 電池が、保護回路に印加される電圧が予め設定されたしき
    い電圧に到達するときに、充電を中断する保護回路をさらに備え、第一充電電圧
    パラメータが、予め設定された最大保護回路充電電圧に実質的に等しい第一電圧
    レベルを表す請求項62から66のいずれか一つによる電池。
  68. 【請求項68】 電池情報を記憶する情報手段が、1つ以上のレジスタから
    なる請求項62から67のいずれか一つによる電池。
  69. 【請求項69】 電池情報を記憶する情報手段が1つ以上の電子メモリから
    なり、不揮発性ROM,EEPROM,EPROMおよびこれらの組み合わせか
    らなるグループから選択される請求項62から68のいずれか一つによる電池。
  70. 【請求項70】 電池情報が、電子メモリに予め記憶されてなる請求項69
    による電池。
  71. 【請求項71】 電池情報が、さらに最大充電電流パラメータおよび/また
    は充電終了パラメータを表す請求項62から70のいずれか一つによる電池。
  72. 【請求項72】 電池情報が、さらに第三の充電電圧パラメータを表し、前
    記第三充電電圧パラメータが、好ましくは、第一充電電圧パラメータで表される
    ものよりも高い電圧レベルを表す請求項62から71のいずれか一つによる電池
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