JP2003503527A - 光増感剤を含む抗菌性組成物、物体及び使用方法 - Google Patents

光増感剤を含む抗菌性組成物、物体及び使用方法

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Abstract

(57)【要約】 抗菌活性を、好ましくは明所及び暗所のいずれについても有するポリマー組成物及びそれを取り込んだ物体。この様な組成物は1又はそれ以上のポリマー、及び1又はそれ以上の光増感剤を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は微生物学の分野、特に抗菌性組成物、具体的には長期抗菌活性を、特
に明状態及び暗状態にて有するポリマー性フィルム、コーティング又は成形品に
関する。
【0002】 唾液、涙、血液及びリンパ液の様な生物学的液体中に病原性細菌及びウイルス
が存在する可能性は、それら細菌が医療用具の表面に転移する(及びその逆)潜
在性より大きな関心を集めている。この様な理由より、家庭及び病院だけでなく
デイケアセンターへの病原菌の伝播を最少にする方法が重要である。
【0003】 微生物(例えばウイルス、細菌、真菌)は数多くの物理学的及び化学的方法に
より死滅又は抑制することができる。物理的方法には熱及び放射線が含まれる。
ウイルス、真菌及び細菌の増殖を抑制することに使用されている多くの化学物質
が存在する。例としてはアルコール(通常は70容積%のエチル又はイソプロピ
ルアルコールである)、フェノール(石炭酸)及びヘキサクロロフェンの様なフ
ェノール誘導体、フォルムアルデヒド、グルタールアルデヒド、エチレンオキサ
イド、エーテル、海面活性剤、クロロヘキシジン、グルコン酸、銀、銅及び水銀
の様な重金属、マーキュロームの様な水銀の有機化合物、過酸化水素の様な酸化
剤、ヨード、次亜塩素酸塩及び塩素が含まれる。数多くの抗ウイルス剤も知られ
ており、アマンタジン、AZTの様な核酸類似体、アシクロビル、ガンシクロビ
ル及びビダラビンが含まれる。
【0004】 バシトラシン、セファロスポリン、シクロセリン、ペニシリン、バンコマイシ
ン、クロラムフェニコール、エリスロマイシン、テトラサイクリン、スルホンア
ミド及びアミノグリコシド(ストレプトマイシン、ネオマイシン及びゲンタマイ
シンのような)の様な抗生物質は従来細菌を殺滅する微生物により作られる化学
物質として規定されてきた。抗生物質はウイルスには効果を持たない。
【0005】 この様な治療法は永続的でもなく、また連続的でもないため、治療の繰り返し
が必要とされるだろう。表面または液体に持続的な抗菌的、自己消毒特性を付与
することを目的とした組成物が開示されているが、その大部分は抗菌剤の制御放
出を付与するためにポリマーへの抗菌成分の共有結合、又はポリマーと抗菌剤と
の混合物を含んでいる。
【0006】 一般に持続抗菌性の自己消化活性を付与することを目的とした既知組成物は、
抗菌剤又は抗菌成分が問題の細菌、真菌又はウイルスと密接に接触することを必
要とする。特に表面は、抗菌剤又は成分との密接な接触を妨げる可能性のある微
生物に汚染されることは不可避であるため、距離をおいて持続的に抗菌性の自己
消毒活性を付与することは大きな利点となるだろう。この様な方法はDahlら
、Photochemistry and Photobiology,46,
3,345−352(1987)に開示されており、その中では大腸菌が表面よ
り約0.65mm離されており、そして表面はローズベンガルを含んでいる。こ
の方法はローズベンガルを可視光で照射することを含む。この距離をおいた抗菌
活性、空気を通して細菌まで有毒な一重項酸素が拡散することによる。一重項酸
素自体は、ローズベンガル及びその他の所謂三重項増感剤の照射により生成され
ることが知られている。
【0007】 一重項酸素は微生物を殺傷するために好中球及びマクロファージ内に生成され
る。スーパーオキサイドジアムターゼ、カタラーゼ及びペルオキシダーゼはラジ
カル−及び還元型酸素種に対する防御であるが、一重項酸素に対しては効果を持
たない。Cercosporaの様な少数の細菌は本来一重項酸素に対し耐性で
あり、グラム陽性細菌は一般にグラム陰性細菌に比べ一重酸素により容易に殺滅
される。エンベロープを持つウイルスはエンベロープを持たないウイルスに比べ
より容易に一重項酸素により不活性化される。細菌、真菌又はウイルスによる一
重項酸素に対する耐性獲得例は一例も知られていないことは注目に値する。
【0008】 “光力学効果”は光存在下での三重項増感剤による細胞及び微生物の破壊を表
すのに使用される用語である。酸素濃度が高く、還元剤が存在しない条件では、
一重酸素は破壊作用物質になると信じられている。これは光増感剤が細胞に入り
込めない場合の細胞破壊に関する優勢なメカニズム(所謂II型メカニズム)で
ある。II型メカニズムは例えばローズベンガルの様なキサンテン色素に関する
大腸菌に対する光毒性の主要手段であることが知られており、そこでは照射によ
り反応性酸素種が生成され、その内の80%が一重項酸素であり、そして20%
がスーパーオキサイドラジカル陰イオンである。脂質二重層膜を通過でき、NA
DPHやグルタチオンの様な還元作用物質の濃度が高い細胞内部に浸入できる光
増感剤については、主にI型のメカニズムにより細胞破壊が起こることが分かっ
ている。このメカニズムは、究極的には光増感型フリーラジカル及び過酸化水素
、ヒドロキシルラジカル及びスーパーオキサイドラジカル陰イオンの形成を含む
【0009】 光と三重項増感剤(例えばフタールシアニン、プロフィリン、ハイパーリシン
及びローズベンガル)の組合せを使って細菌及び真菌を殺滅し、ウイルスを不活
性化する試みが行われている。例えばローズベンガルと光によるインフルエンザ
ウイルスの光不活性化がLenardら、Photochemistry an
d Photobiology,58,527−531(1993)により開示
されている。また国際特許出願WO94/02022は表面上の微生物を殺滅す
る光力学に於ける、ローズベンガルを利用した改良型殺菌性組成物を開示してい
る。
【0010】 上記の如く、多くの当業者は光増感剤のポリマーへの化学的(共有又はイオン
結合)、又は光増感剤とポリマーとの物理的混合に大きな関心を払ってきた。ポ
リマーマトリックスへのローズベンガルといったキサンテン色素の様な色素の取
り込みは、例えば米国特許第5,830,526号(Wilsonら)に記載さ
れており、そこには水溶性ポリマー又はカラベーニンの様な陽イオン性又は陰イ
オン性結合剤による非浸出性活性化色素が結合した織布又は不繊布が記載されて
いる。自然光に曝すことで、色素は微生物及びウイルスを殺滅する一重項酸素を
発生する。米国特許第5,820,526号の実施例4に示される如く、結合剤
を含む組成物については非暗所抗菌活性が観察され、そして結合剤を用いない場
合には比較実施例1(下記)に示す様に接触した物体を着色するのに十分な量の
色素が基質より浸出する。日本国特許出願番号5−39004号は正に荷電した
ポリマーキャリアーへのローズベンガルのイオン性結合及び酸素と光存在下での
微生物の殺滅を開示している。Bezmanら、Photochemistry
and Photobiology,28,325−329(1978)はポ
リスチレンビーズ上に固定されたローズベンガルによる大腸菌の光力学的不活性
化を開示している。しかしローズベンガルの様なポリマー結合光増感剤に関する
これら実施例のうち、暗所での抗菌活性を示すものは皆無であると信じられてい
る。
【0011】 一般に持続型の抗菌性、自己殺菌活性を付与することを目的とした三重項感受
性色素組成物は、光と組合せて色素を利用するため、これら組成物の利用は照射
が可能な範囲に強く限定される。即ち、例えば上記光力学組成物の一つを含む床
仕上げ剤は日中又は床に可視光が照射されている間は床に抗菌活性を与えること
ができるが、暗期には床に抗菌活性を与えないだろう。しかしメチレンブルー及
びローズベンガルの様なハロゲン化キサンテン色素は光に無関係(暗所)細胞傷
害活性を有しており、従って明所だけでなく暗所でも有効な抗菌剤である。例え
ばSmithら、Soil Sci.,58,47(1944),Heitzら
Light−Activated Pesticides,ACS Symp
.Ser.339,1−21(1987)及びSchefferら、Inves
tigative Ophtalmology & Visual Scien
ce,35,3295−3307(1994)参照。
【0012】 光増感剤の暗殺菌活性のメカニズムは不明であるが、光増感剤と日切物とが密
に接触することが必要であることは明らかである。これは光増感剤と微生物との
密な接触を必要としない、拡散性一重項酸素が関係する光存在下での光増感剤殺
菌活性に関するII型メカニズムと対照的である。溶媒中(水性又は有機性)に
光増感剤を直接応用するか組成物からの光増感剤の浸出が必要とされる、光増感
剤と微生物の密な接触を可能にする組成物は、従来皮膚や浸出した色素と直接接
触することになる物体を変色させることから避けられてきた。
【0013】 本発明は各種表面をコーティングするのに、又は各種形状の自立型ポリマーフ
ィルム又は物体を形成できる組成物を提供する。組成物は1又はそれ以上のポリ
マー及び1又はそれ以上の光増感剤を含む。一度所望の物体(例えばフィルム)
又はコーティングが組成物より形成されると、それらは硬化(例えばキュア)さ
れ、硬化ポリマー組成物を形成できる。これら硬化ポリマー組成物は抗菌活性を
、好ましくは明時だけでなく暗時にも抗菌活性を有している。更に、それらは好
ましくは生じた硬化ポリマー組成物と接触する皮膚又は物体を可視的に着色(即
ち変色)しない。
【0014】 即ち、本発明の実施態様の一つでは、微生物の存在を限定する方法が提供され
る。方法は、微生物を1又はそれ以上のポリマーと1又はそれ以上の光増感剤(
好ましくはキセテン光増感剤)を含む硬化ポリマー組成物を接触することを含む
方法であって、該ポリマー組成物は明所(例えば室内光)及び暗所(即ち実質的
に光が存在しない)にて抗菌活性(即ち微生物の存在を限定することができる)
を有している。別実施態様では、1又はそれ以上のポリマーと1又はそれ以上の
光増感剤とを含む硬化ポリマー組成物を含む物体にあって、該ポリマー組成物が
明所及び暗所にて抗菌活性を有するものである物体が与えられる。
【0015】 明らかにこれら硬化ポリマー組成物及びそれらを取り込んだ物体は、硬化ポリ
マー組成物中に存在する光増感剤によって使用中にそれらと接触する皮膚又は物
体が可視的に変色しない様に本発明の教示に従い作製することができる。使用条
件は物体及びその応用により様々であろう。このことは当業者に明らか出であろ
う。
【0016】 あるいは本発明の教示により、この様な硬化ポリマー組成物及びそれらを取り
込んだ物体は、光増感剤により5分間50−グラム/cmの圧の下硬化ポリマ
ー組成物と接触させられた、95容積%エタノール/5容積%水溶液に浸された
白色試験紙片を可視的に着色しない様に作ることができる。好ましくは試験紙の
コントロール部分及び硬化ポリマー組成物との接触部分を用いたAF値は約2.
0より大きくない。
【0017】 好ましくは、硬化ポリマー組成物(及びそれを取り込んだ物体)内にある光増
感剤の少なくとも1つは次式を有する:
【0018】 式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アンモニ
ウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;そ
して各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素を表している。この様な光増感
剤の好適例には、ローズベンガル、エリスロシン、黄色エオシン、フルオロセイ
ン及びその混合体のグループから選択されたものが含まれる。
【0019】 本発明の硬化ポリマー組成物は例えばコーティング、自立型フィルム、又は成
形物体の形状にできる。それは手術用ドレープ、手術用フェースマスク、手術前
患者準備処置品、IV準備処置品、手洗い品、歯科用アプリアンス又はその他歯
科用装置、美容術用アプリケーター、スポンジ、コンタクトレンズ、コンタクト
レンズケース、カテーテル(例えばIV及び尿道カテーテル)、病院用ガウン、
手術用手袋、聴診器又はキーボードカバーや照明用スイッチカバーの様な装置カ
バーの一部を形成できる。更に野外表面もまた本発明の光増感剤を取り込めるだ
ろう。微生物の増殖が問題となり、本発明の光増感剤の取り込みで利益を得る具
体的野外表面には、屋根板、木製屋根板、タイル等の屋根葺き材;セメント及び
セメントブロック;木材及びその他表面用の塗料及び着色剤;道路、表示板等が
含まれる。
【0020】 即ち本発明は1又はそれ以上のポリマー及びその内の少なくとも一つがキサン
テン光増感剤である1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物を含む
物体にあって、該硬化ポリマー組成物が明所及び暗所で抗菌活性を有し、1又は
それ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧に5分
間接触させられた95容積%エタノール/5容積%水溶液に含浸された白色試験
紙を視覚的に着色しないものを提供する。
【0021】 特に好適な物体は1又はそれ以上のポリマーと1又はそれ以上の光増感剤を含
む硬化ポリマー組成物を含むコンタクトレンズケースにあって、該硬化ポリマー
組成物が抗菌活性を有するコンタクトレンズケースである。その他物体は1又は
それ以上のポリマーと1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物を含
む聴診器にあって、該硬化ポリマー組成物が抗菌活性を有する聴診器である。好
ましくは、硬化ポリマー組成物は明所及び暗所にて抗菌活性を有し、そして1又
はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧に5
分間接触させられた95容積%エタノール/5容積%水溶液で含浸された白色試
験紙を視覚的に着色しない。
【0022】 本発明はまた抗菌性表面を提供する方法にあって、1又はそれ以上のポリマー
と1又はそれ以上の光増感剤とを組合せて、1又はそれ以上のポリマーと1又は
それ以上の光増感剤とを含む硬化ポリマー組成物を含む表面を形成することを含
む方法も提供する。実施態様の一つでは、光増感剤は好ましくはキサンチン光増
感剤であり、これが硬化ポリマー組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、1
又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧に
5分間接触させられた95容積%エタノール/5容積%水溶液で含浸された白色
試験紙を視覚的に着色しない量使用されている。好ましくは、ポリマーは非セル
ロース型ポリマーであり、光増感剤は共有的相互作用を介してポリマーと結合さ
れない。非セルロース型ポリマーは好ましくは非付加型ポリマーである。
【0023】 本発明の目的に於いては、用語“微生物の存在を限定する”又は“抗菌活性”
は少なくとも1種類のウイルス、少なくとも1種類の細菌、少なくとも1種類の
真菌、又はその組合せの存在を制限することを含む。微生物の存在を限定するこ
とには、微生物の増殖を制限することも含む。この用語はまた、微生物を阻害す
ること、不活性化すること、殺滅すること又はその複製を阻止すること、又はそ
の数を減少させることも含む。異なる微生物には別の用語が使用されてもよい。
【0024】 用語“ウイルスの存在を限定する”、“ウイルスの不活性化”及び“抗ウイル
ス活性”はここでは本発明の硬化ポリマー組成物と接触したサンプルチュうに存
在するウイルス量を減らすことを意味する。好ましくは、用語は以下実施例5に
記載の試験方法を用いた場合に、同一条件化に1又はそれ以上の光増感剤を有し
ない同一硬化ポリマーに比べ、硬化ポリマー組成物の表面上に検出される少なく
とも1種類のウイルスの量が、少なくとも約50%減少していることを表す。よ
り好ましくは、本発明の組成物は少なくとも1種類のウイルス種の量を少なくと
も約75%減少させ、さらにより好ましくは約90%減少させ、そして最適には
少なくとも1種類のウイルスを約99%減少させる。
【0025】 ここに使用される用語“真菌又は細菌の存在を限定する”は、本発明に記載の
硬化ポリマー組成物を使用して、硬化ポリマー組成物の表面上に存在する細菌又
は真菌を阻害し、殺滅し、又はその複製を阻止し、数を減少させる方法を表す。
好ましくは、本用語は以下実施例6に記載の試験方法を用いた場合に、同一条件
化に1又はそれ以上の光増感剤を有しない同一硬化ポリマーに比べ硬化ポリマー
組成物の表面上に検出される少なくとも1種類の真菌又は細菌の量が少なくとも
約40%減少する(例えば増殖の阻害又は殺滅により照明される)ことを表す。
例えば硬化ポリマー組成物より切り出された円盤がその上にある細菌又は真菌の
少なくとも約40%以上を、明所だけでなく暗所に於いても好ましく殺滅するこ
とが、元の細菌又は真菌を洗い流し、寒天表面上にてコロニー増殖させ、元の接
種体及び本発明の1又はそれ以上の光増感剤を含まないコントロールと比較した
場合の増殖コロニー数の減少を観察することで証明された場合、細菌又は真菌の
増殖は本発明のポリマー組成物により限定される。より好ましくは、本発明の組
成物は以下実施例6に記載の試験方法を用いた場合に、同一条件化に1又はそれ
以上の光増感剤を有しない同一硬化ポリマーに比べ硬化ポリマー組成物の表面上
に検出される少なくとも1種類の真菌又は細菌の量の少なとも約75%、さらに
より好ましくは少なくとも約90%、最適には少なくとも約99%の減少を与え
る。
【0026】 本発明の方法に使用される場合の用語“接触させる”は、本発明のポリマー組
成物とウイルス、細菌又は真菌との物理的接触、又はウイルス、細菌、真菌と本
発明の硬化ポリマー組成物との直接的物理接触のない暴露のいずれかを含む。本
発明の範囲を限定することを意図せずに、本発明の光増感剤の多くは明所に於い
て一重項酸素の様なウイルス、細菌又は真菌に対し抗菌作用を表す拡散性の物質
を形成するだろう。そのために直接的物理接触は必要とされないのだろう。
【0027】 ここでは用語“静菌”は細菌増殖を阻害するが、必ずしも細菌を殺滅しない特
性を表している。用語“殺菌”は細菌を殺滅することを表す。用語“静真菌静”
は真菌の複製の阻害を表すが、用語“殺真菌性”は真菌を殺滅することを表す。
従って、本発明のポリマー組成物は殺菌性又は静菌性、又は殺真菌性又は静真菌
性のいずれでもよい。細菌及び真菌の存在を限定する方法には“殺”(即ち殺滅
)活性を含む。
【0028】 ここで用いる場合“視覚的に皮膚又は物体を着色しない”という句は、皮膚又
はその他物体表面への硬化ポリマー組成物の接触が、通常の使用に於いて光増感
剤を原因とする視覚的な色彩の変化を生じないことを意味する。これは必ずしも
本発明のポリマー組成物がそれ自体着色されていないことを意味するものではな
く、むしろ効果型ポリマー組成物は皮膚やその他物体に有意量の光増感剤を転移
しないことを意味する。着色量(即ち転移された色)はΔE(デルタE)値とし
て報告できる。“ΔE”は2種類の物質の色差を決定するのに用いられる、式中
のL−Lが2材料間の明度の差であり、a*−a*が2材料間の赤−緑
光反応の差であり、そしてb*−b*が2材料間の青−黄色光反応の差であ
る様なCIE1976色差式ΔE=[(L−L+(a*−a*
+(b*−b*1/2に従い計算されるが、これは例えばJuddと
WyszeckiがColor in Business,Science,a
nd Industry,第二版、John Wiley and Sons社
、New,York発刊、295−296ページに記載する様なHunter社
製色差計の様な各種市販装置を使い測定することができる。
【0029】 本発明の1又はそれ以上の光増感剤の“有効量”とは、ウイルス、細菌又は心
筋の少なくとも1つの存在を制限するのに十分である、乾燥ポリマー重量当たり
の重量%で表される光増感剤量を意味する。
【0030】 “硬化ポリマー組成物”とは、少なくとも1種類の硬化ポリマーと少なくとも
1種類の光増感剤との組合せである。“硬化ポリマー”は、液体ポリマーを固化
すること、ポリマーを架橋し、又はキュアして不溶性にすることにより、そして
ポリマーを射出又は成形すること等により得ることができる。ポリマーが硬質で
あり非柔軟性である必要はない;むしろポリマーが硬化され、又はその他方法に
より固形化されることを意味する。実際には、柔軟な又は変型可能な基質をコー
ティングする様な特定の応用では、柔軟な“硬化”ポリマー組成物が好ましいだ
ろう。更に、ポリマーのタイプに応じて、“硬化”ポリマーは冷却されて固形化
(熱可塑性プラスチックの様に)されるか、ポリマー前駆体よりキュア(即ち重
合し/又は架橋され)される。
【0031】 本発明は1又はそれ以上のポリマー及び1又はそれ以上の光増感剤を含む組成
物を提供する。好ましくは、硬化ポリマー組成物は明所だけでなく暗所に於いて
も抗菌活性を有している。更に、好ましくはこれら組成物(硬化された場合)は
、組成物と接触する皮膚又は物体を、光増感剤の移行を通し視覚的に着色しない
(即ち変色させない)。典型的には、硬化ポリマー組成物は、コーティング、自
立型フィルム、又はその他所望の形状の物体にできる。
【0032】 本発明のポリマー組成物の多くは明所に保管された場合、硬化される前には退
色に対し極めて不安定であるが、生じた硬化ポリマー組成物は明所に保管された
場合でも退色に優れた耐性を有していることが分かった。更に、本発明の硬化ポ
リマー組成物を含む表面は好ましく、及び好都合には本質的に自己殺菌性(即ち
抗菌性)であり、好ましくは明所及び暗所の両方で自己殺菌性である。即ち、そ
れは明所及び暗所の両方に於いて微生物を殺滅し、不活性化し、あるいはその存
在を制限することができる。これは恐らく硬化ポリマーマトリックス中にある光
増感剤が一般的に優れた安定性を持つことによる利点、明所に於いて一重項酸素
が持続的に発生すること、及び選択された光増感剤の光と無関係な活性によるも
のと信じられている。更に、この光増感剤の光に無関係な活性は、ポリマーマト
リックスより少量の光増感剤が浸出することによる結果であると信じられている
。また、ポリマーと光増感剤が共有結合又はイオン結合ではなく物理的に一つに
混合されたものであることから、この明所及び暗所での活性が可能になると信じ
られている。
【0033】 ポリマー混合体外への光増感剤の浸出はかなりあると信じられているが、その
量は通常の使用に於いて硬化ポリマー組成物と接触する皮膚や物体を視覚的に着
色するには不十分である。ここで使用する場合、通常の使用とは本発明の硬化ポ
リマー組成物を含む物体の典型的な使用を意味する。例えば、本発明のポリマー
組成物によりコーティングされた、または作られたポリマー膜を含む聴診器の通
常及び典型的な使用には、皮膚又は衣服に対し膜を置くこと、及び室温に置いて
アルコール含浸した布でそれを拭うことが含まれる。この様な条件の下では、皮
膚、衣服、布は光増感剤により変色しない。
【0034】 好ましくは、本発明の硬化ポリマー組成物が接触する皮膚又は物体のΔE値が
光増感剤によって約2.0より大きくなってはならない。約2.0より大きくな
いΔE値を持つ2物質間の色差は一般には、ヒトの目で区別することはできない
。着色の強さは本発明の光増感剤を含む、本発明の硬化ポリマー組成物を95容
積%エタノール/5容積%の水溶液に含浸した白色紙片(ハンマーミルレーザー
プリント紙(Hammermill Laseerprint paper)、
商品番号00460−4、インターナショナルペーパー社(Internati
nal Paper)、メンフィス(Memphis)、テネシー州(TN))
に、50グラム/cmの圧で5分間接触させ、次にLa*b*値を測定するこ
とで決定される。この試験では、La*b*値はD65Illuminat a
nd a Colorton II Colorimeter(ライトソース社
(LightSource)、サンラファエル(San Rafael)、カリ
フォルニア(CA))を用いて紙のコントロール域、並びにポリマー組成物と接
触した紙の部分について測定され、L*a*b*データよりΔE値が計算される
。ΔE値が約2.0より大きくない場合には、ポリマー組成物がそれと接触する
物体を、光増感剤により着色しないことを表している。
【0035】 明らかに本発明のポリマー組成物の使用によりDNA及びRNAウイルス(R
NAレトロウイルスを含む)は共に不活性化され、グラム陰性細菌、グラム陽性
細菌及び真菌はその増殖が制限される。
【0036】 本発明の方法を利用することで不活性化できるウイルスは多様である。これら
ウイルスには一本鎖又は2本鎖型核酸ゲノムを持つウイルス、DNA又はRNA
ウイルス及びエンベロープ型及び非エンベロープ型ウイルスが含まれる。本発明
のポリマー組成物を用い不活性化される好適ウイルスはエンベロープ型ウイルス
である。実施例(下記)は、特定のウイルス種、真菌、又は細菌が本発明のポリ
マー組成物により阻害されるか否かを決定する具体的な模範的方法を提供する。
微生物分野の当業者は、本発明に従って、特段実験を行うことなく微生物学分野
の視点から、本発明の特定化合物がウイルス、細菌、又は真菌の存在を制限する
か否か決定することできるだろう。
【0037】 マイナス鎖の単鎖型RNAゲノムを持つウイルスにはオルソミクウイルス、ラ
ブドウイルス、パラミクソウイルス、ブンヤウイルス及びフィロウイスルが含ま
れる。これらはエンベロープ型ウイルスである。オルソミクウイルスにはインフ
ルエンザウイルスA、B及びCが含まれる。ラブドウイルスには狂犬病ウイルス
及び水疱性口内炎ウイルスが含まれる。パラミクソウイルスには哺乳動物のパラ
インフルエンザウイルス(耳下腺炎ウイルス)及びニューモウイルス(ヒト及び
ウシの呼吸系発疹ウイルス)が含まれる。分野ウイルスには韓国出血熱及びハン
タウイルス肺症候群の原因であるハンタウイルスが含まれる。フィロウイルスに
はマールブルグウイルス及びエボラウイルスが含まれる。
【0038】 プラス鎖の単鎖型RNAゲノムを持つウイルスにはピコルナウイルス(非エン
ベロープ型)、レトロウイルス及びトガウイルスが含まれる。ピコルナウイルス
にはポリオウイルス、コクサッキーウイルス、A型肝炎ウイルス、リノウイルス
が含まれる。レトロウイルスには例えばヒト免疫不全症ウイルス(HIV)、シ
ミアン免疫不全ウイルス(SIV)及びウマ感染性貧血ウイルス(EIAV)が
含まれる。トガウイルスにはセムリキ森林熱ウイルス、黄熱病ウイルス、デング
熱ウイルス、ダニ媒介ウイルス、風疹ウイルスが含まれる。パルボウイルス(非
エンベロープ型)は、単鎖型のマイナス−センスDNAゲノムを持つ唯一のウイ
ルスである。このウイルスは主にネコ及びイヌに感染する。
【0039】 その他全てのDNAウイルスは2本鎖型である。2本鎖型ウイルスにはパポバ
ウイルス、アデノウイルス、ヘルペスウイルス、ポックスウイルス及びヘパドナ
ウイルスが含まれる。ヘパドナウイルスを除きこれらウイルスは非エンベロープ
型である。パポバウイルスにはイボや腫瘍を引き起こすパピローマウイルスが含
まれる。アデノウイルスにはマストアデノウイルス及び呼吸器に感染できる各種
ウイルスが含まれる。ヘルペスウイルスには、単純ヘルペス1及び2型、水痘−
帯状疱疹ウイルス、サイトメガロウイルス、エプシュタインバーウイルス、それ
に対する抗体が多発性硬化症に関係することが知られているヒトヘルペスウイル
ス6、及びヒトヘルペスウイルス7が含まれている。ポックスウイルスには痘瘡
ウイルス及びその他の痘産生ウイルスが含まれる。ヘパドナウイルスにはヒトの
B型肝炎ウイルスが含まれる。
【0040】 各種細菌の成長が本発明のポリマー組成物により阻害される。それらにはエン
テロコッカスフェシウム、黄色ブドウ球菌、シュードモナスアエルギノーサ及び
大腸菌が含まれるが、これらに限定されるものではない。本発明のポリマー組成
物存在下での増殖阻害が試験できるその他細菌には、ブドウ球菌、エンテロコッ
カス、連鎖球菌、コリバクテリウム、リステリア、ナイセリア及び腸内細菌(大
腸菌、サルモネラ及びシゲラ属を含む)のその他の種が含まれるが、これらに限
定されない。大腸菌はグラム陰性桿菌であり、一般には腸内細菌科に属する。一
部の大腸菌はヒト及びその他動物の腸内にてコロニーを形成する。幾つかの大腸
菌は病気に関係する。これら細菌に汚染された表面及び液体は本発明のポリマー
組成物に曝すことでその病原性を制限することができる。
【0041】 幾つかの真菌はカンジダアルビカンスを含み病原性であり、それは口腔カンジ
タ症として知られる口腔内の酵母感染や外陰部膣炎として知られる女性性器の感
染を引き起こす。カンジダアルビカンスは、感染を引き起こし病原性である病原
菌として次第に一般的になりつつある。微生物分野の当業者は、各種真菌に関し
、本発明の化合物に対するそれらの感受性が試験できることを認識するだろう。
【0042】 微生物の光力学的殺滅(及び不活性化)の観点に於いては、光増感剤は光を吸
収し一重項酸素の様な反応性酸素種を形成する化学物質である。本発明に好適な
光増感剤は、明所及び暗所抗菌活性を共に示すものである。ここで用いる“明所
活性”とは、光増感剤が光に曝された場合、例えば直接抗原からの光又は自然光
からの光に曝された場合に微生物の存在を制限することを意味する。ここで使用
する“暗所活性”とは、光増感剤が暗所にある場合(即ち本質的に可視光が存在
しない場合)に微生物の存在が制限されることを意味する。
【0043】 好適光増感剤は組成物のポリマーに共有結合してもよいが、好ましくは光増感
剤は共有結合されない。この様な光増感剤の分類例には、キサンテン色素、トリ
フェニルメチン色素及びオキサジン色素が含まれる。本発明のポリマー組成物の
範囲はこれに限定されるものではないが、好ましくは光増感剤は次式のキサンテ
ン色素である:
【0044】
【0045】 式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アンモ
ニウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;
そして各Bは独立に水素、塩素、臭素、又は要素を表している。
【0046】 本発明のキサンテン光増感剤は薬品販売会社より購買できるか、又は有機合成
分野の当業者に既知である方法に従い調整できる。購入できるキサンテン光増感
剤の例は、上記式中のA=IでありB=Clであるローズベンガル、式中のA=
IでありB=Hであるエリスロシン、式中のA=BrでありB=Clであるフォ
レキシンB;式中のA=BrでありB=Hである黄色エオシン;及び式中のA=
HであるB=Hであるフルオロセインが含まれる。
【0047】 本発明のポリマーは薬品販売会社より購買できるか、又は有機合成分野の当業
者に既知である方法に従い調整できる。発明には様々なポリマーが使用できる。
ポリマーは好ましくは一重項酸素による攻撃に耐性でるもが選ばれる。それらは
熱可塑性樹脂又は熱硬化樹脂(例えば硬化性重合樹脂)である。それらは望まれ
る結果に応じ光増感剤に共有結合されるか、又はされない。発明は必ずしもポリ
マーの分類により制限されない。
【0048】 好適ポリマーの例には付加重合ポリマー、例えばアクリレート(米国特許第5
,585,407号(Patel)に開示されている様な)、アクリル、ビニル
及びオレフィンポリマー;ポリアクリレート、ポリウレタン;再生セルロース、
例えばビスコスレーヨン;セルロースエステル、例えばセルロースアセテート;
ポリエステルの様な縮合ポリマー;ポリカーボネート;ポリエーテル;ポリイミ
ド、ポリウレア及びポリアミン、並びにコポリマーを含むが、これらに限定され
ない。ヒドロシレーション及びシラン縮合反応により形成される様な一部のシリ
コンエラストマー及びエポキシ樹脂も好適である。好適ポリマーは水溶性又は溶
媒可溶性の固体又は水中あるいは溶媒中の分散体もしくは乳剤として得られるだ
ろう。市販されているポリマーの例にはSTANCE床仕上げ剤(3M社、セン
トポール(St.Paul)、ミネソタ(MN))、VITELポリエステル(
グッドイヤーケミカル社(Goodyear Chemical)、アクロン(
Akron)、オハイオ(OH))及びポリカーボネート樹脂(アルドリッチケ
ミカル(Aldrich Chmeical、ミルウォーキー(Milwauk
ee)、ウイスコンシン(WI))が含まれる。好ましくは、ある実施態様に関
してポリマーはコーティング可能でるが、絶対条件ではない。別の実施態様では
、ポリマーは押出可能である。アリル性水素を持つ炭素−炭素二重結合が多くの
オレフィン付加型ポリマー中に存在していること、そして一重項酸素との反応の
結果としてポリマー分解が起こることから、一部の特に好ましい実施態様では非
セルロース性ポリマーが好ましく、より更には非付加型ポリマーが好ましい。
【0049】 乾燥ポリマー重量パーセントとしての光増感剤の濃度、光源、光源の強度又は
放射照度、スペクトル特性、及び照射時間はポリマー組成物の性能に影響する。
当業者は実験することなしに本明細書の見地より濃度、光強度等を最適化できる
ことを認識するだろう。方法はこれらポリマー組成物の成長阻害特性を最適化す
ることに関する好適技術及びフォーマットを例として与えられている。当業者は
、特に実施例を通じ提供される指針の見地、及び臨床化学検査標準及びマニュア
ルの見地よりその他試験法を容易に作製できるだろう。ポリマー重量%としての
光増感剤の好適濃度は使用目的に応じて変わるだろう。好適濃度は光増感剤を加
えた状態で、組成物総重量の約0.01重量%ないし約10重量%であるが、組
成物の多くはポリマー乾燥重量の割合としてより低濃度の光増感剤で活性化され
るだろう。効果型ポリマー組成物のいつかに関しては、ここに記す様に濯ぎ作業
により濃度は減少するだろう。
【0050】 ある実施態様では、殺菌性ポリマー組成物は有機溶媒の様な好適溶媒又は水に
溶解でき、多くの方法により表面に適用されるだろう。あるいは、組成物は水又
は溶媒中の分散体の形状をとることもでき、又はホットメルト又は反応システム
として100%固体としてコーティングしてもよい。その様な方法には、例えば
組成物を布又はスポンジで表面に塗りつける方法、組成物を表面に注ぎモップ、
スクイジー、スポンジ又は布で拡げる方法、又は組成物を好適な加圧容器よりエ
アゾールとして噴射する方法、及び組成物を布又はその他吸収キャリアー上に十
分濃度与え使い捨て用に前もって湿らせておいたキャリアーに梱包する方法が含
まれる。液体組成物は好ましくは約0.01ミリメートル(mm)ないし約5m
mの残存フィルムを形成する厚さにコートされる。
【0051】 硬化抗菌ポリマー組成物は、事前に硬化されたポリマーに光増感剤を与えるこ
とによっても調整できる。例えば米国特許番号5,340,614号は超臨界的
二酸化炭素を用いてローズベンガルの様な光増感剤をポリマーに含浸することを
開示している。この様な応用法は、ポリマーと光増感剤の物理的混合体を生ずる
【0052】 本発明の組成物を含む自立型フィルム及び物体は、押出し成形及び射出成形を
含む各種技術により調整できる。この様な技術は当業者周知である。典型的には
、ポリマーを硬化した後(例えば乾燥又はキュアした後)、ポリマー組成物は水
、好ましくは一定した水の新鮮流により(必要に応じて水道水でもよい)、少な
くとも約50℃、典型的には約80℃を越えない温度で、染料を移す可能性のあ
る過剰な色素を除くのに十分な時間洗浄される。例えば研究室では濯ぎ工程は2
時間程度であり、典型的には24時間を超えずに終了する。元の硬化ポリマーが
上記の容積比95:5のエタノール:水に含浸された白色紙を変色しない場合に
は、ポリマー組成物を洗浄する必要はない。
【0053】 光が有る場合、光曝露は直接光源又は自然光からの曝露を含む。好ましくは、
光曝露が望まれる場合には、本発明のポリマー組成物は少なくとも約200ナノ
メートル(nm)であり、約900nmより短い波長の光に曝される。より好ま
しくは、光は少なくとも約400nm、及び約850nmより短い波長を有する
。簡便かつ十分な光源は、研究室及びオフィスの蛍光光源として一般に使用され
る光源だけでなく、発光ダイオード(LED)光源、白熱電球、太陽光及びレー
ザーである。これら光源からの反射光も好適である。本発明の個々のポリマー組
成物は特定の波長光により最適に活性化することができる。本発明の範囲を限定
することを意図しないが、光源のスペクトル出力はポリマー組成物中に測定され
るポリマー組成物の光増感剤の吸収スペクトルに重なる。実施態様の一つでは、
ポリマー組成物は少なくとも270μW/cm2の放射照度に約5分間曝される
が、当業者はより明るい光源により照射時間を短縮できることを容易に認識する
だろう。
【0054】 必要に応じて光曝露は光にたいし連続的、間欠的、又は周期的に曝すことで行
うことができる。当業者は最適な活性化が光の強度及び照射時間に依存している
ことを理解するだろうが、ある幅をもった光曝露の強度及び長さを利用し本発明
の光反応性ポリマー組成物を活性化することができる。
【0055】 本発明の抗菌性ポリマー組成物は広範囲の物体のコーティング、自立型(即ち
自己支持型)フィルム、及びその他形状の物体、特に医療用具に利用でき、広範
囲の微生物により伝播される病気と闘うことができる。例えば抗菌性ポリマー組
成物のコーティングは家、病院、学校及び仕事場にあるガラス処理タイル、又は
ガラス処理なしタイル、煉瓦、陶器、セラミックス、金属、ガラス、木材の様な
硬質表面、及びポリスチレン、ビニル、アクリル、ポリエステル等の硬質プラス
チックに使用することができる。コーティング、フィルムの形態又はその他形状
の物体を問わず、この様な物体の例には手術用ドレープ、歯科用アプリアンス、
歯科用器具、美容用アプリケーター、スポンジ、コンタクトレンズ、コンタクト
レンズケース、静脈カテーテル、尿道カテーテル、病院用ガウン、手術用手袋、
聴診器、コンピューターキーボドカバー、調理台、まな板、便座、電話、床、ベ
ッドレール、壁、ドア、ドアノブ、照明スイッチ及びカバー、シンク、ハンドル
等が含まれる。微生物の増殖が問題となることがあり、本発明の光増感剤組成物
の取り込みが有益であろう野外表面には、屋根板、木製屋根板、タイル等の屋根
材;セメント及びセメントブロック;木材及びその他表面用塗料及び着色剤;道
路標識等が含まれる。抗生物質、トリクロサン等を含む非光増感抗菌剤をこれら
組成物に加えることもできる。
【0056】 具体的好適物体は、1又はそれ以上のポリマー及び1又はそれ以上の光増感剤
をその中に含む硬化ポリマー組成物を含むコンタクトレンズである。硬化ポリマ
ー組成物はここに記した抗菌活性を有する。ケース自体を、又はその一部をポリ
マー組成物より形成することができる。あるいは、ケースはその中に例えばポリ
マー組成物製のペレットを含むことができる。コンタクトレンズケースの例は図
1に示されており、より詳細には米国特許第5,452,792(Zautke
ら)に記述されている。要約すると、図1を参照した時、コンタクトレンズケー
ス100は典型的には成形プラスチック材料よりできている。コンタクトレンズ
ケース100は平坦な長方形部分110を有する基部105、及び成形され1対
のネジ付き容器115及び120を含む。容器115及び120にはネジが切ら
れた一般には円筒形状であり、殺菌液に通常保存されているコンタクトレンズが
容器115及び120内に置く場合、又は取り出す場合にひっかかない様、平滑
なボウル状の配向を持った内部構造を持っている。
【0057】 別の物体は1又はそれ以上のポリマー、及び1又はそれ以上の光増感剤と含む
硬化ポリマー組成物を含む聴診器である。硬化ポリマー組成物はここに記載の抗
菌活性を有している。聴診器は例えば本発明のポリマー組成物でコーティングで
きるポリマー膜を含む。あるいは、ポリマー膜自体、及び/又は聴診器のその他
部分(例えばチューブ、耳片)をポリマー組成物から形成することができる。聴
診器の例は図2に示しており、米国特許4,440,258号(Packard
)により詳細に記述されている。要約すると、図2を参照した場合に聴診器ヘッ
ド10はポリマー膜で形成できる本体部材11を含む。聴診器ヘッド10は、聴
診器ヘッド10と耳チューブ14間の距離の大部分にわたって並走する2本の空
気道を含む長い柔軟なチューブ12を含むヘッドセットに結合している。聴診器
ヘッド10に結合する柔軟チューブ12の下端にて導管13は聴診器ヘッド10
の尾接続部15への結合に適した単一導管13aに合わさる。柔軟チューブ12
の上端は二叉に分かれカップリングアーム16内に入り、それぞれが耳チューブ
14の一方に結合し、それぞれが耳チップ18の一つを含んでいる。耳チューブ
14はスプリングを内に備えているチューブ17により一つに固定されている。
【0058】 実施例 本発明の目的及び利点を以下の実施例により更に描写するが、これら実施例中
に引用された具体的物質及びその量だけでなくその他条件及び詳細は本発明を過
度に制限するものではない。
【0059】 1.ポリマー組成物の調整 ポリマー組成物の調整に使用した試薬は、特記ない限りアルドリッチ社(ミルウ
ォーキー、ウイスコンシン)より得た。
【0060】 実施例1 ポリカーボネート及び色素を含むポリマー組成物の調整 ポリカーボネート樹脂(10グラム(g)、アルドリッチカタログ番号17,
162−5)を十分量のクロロメタンに溶解し、ボールローラーを使って一晩(
約16時間)室温(約25℃)にて混合し、総容積100ミリリットル(ml)
の溶液を作製した。この溶液10gに、例えばローズベンガルの2ナトリウム塩
の様な色素(1%溶液に関しては10ミリグラム(mg;0.5%溶液について
は5mg;0.25%溶液については2.5mg))を加え、その後更に8時間
混合した。次に各種表面及び物体をポリマー組成物液中に浸し、次にまず60℃
、1時間乾燥し、コーティング表面又は物体を50℃の水流にて2時間洗浄し、
続いて強制空気オーブン内にて100℃、12時間乾燥して、各種表面及び物体
にポリマー組成物を適用した。次にコーティングされた表面及び物体について、
以下記載の様にして殺菌活性を試験した。
【0061】 実施例2 ポリエステル及び色素を含むポリマー組成物の調整 VITELポリエステル(10g、グッドイヤーケミカルス、アクロン、オハ
イオ)を十分量のクロロメタンに溶解し、ボールローラーを使って一晩、室温に
て混合し、総容積100mlの溶液を作製した。この溶液10gに、例えばロー
ズベンガルの2ナトリウム塩の様な色素(1%溶液に関しては10ミリグラム(
mg;0.5%溶液については5mg;0.25%溶液については2.5mg)
)を加え、その後更に8時間混合した。次に各種表面及び物体を浸漬し、次にま
ず60℃、1時間乾燥し、コーティングされた表面又は物体を50℃の水流にて
2時間洗浄し、続いて強制空気オーブン内にて100℃、12時間乾燥して、各
種表面及び物体にポリマー組成物を適用した。次にコーティングされた表面及び
物体について、以下記載の様にして抗菌活性を試験した。
【0062】 実施例3 ポリアルキレート及び色素を含むポリマー組成物の調整 18%の水中固形物を有するスチレン−アクリレートコポリマー乳剤を含むS
TNCE床仕上げ剤(50g、3M社、セントポール、ミネソタ)に例えばロー
ズベンガルの2ナトリウム塩(ポリマー固形物をベースとした0.02%色素液
の場合には1.8ng;ポリマー固形物をベースとした0.01%色素液の場合
には0.9mg)の様な固形色素を加え、浸漬により床タイルに適用し、洗浄す
ることなく25℃にて30分間乾燥した。
【0063】 II. 微生物学的試験 ポリマー組成物の微生物学的試験に使用する試薬は、特記ない限りアルドリッ
チ社(ミルウォーキー、ウイスコンシン)より得た。
【0064】 実施例4 細菌及び真菌に対するローズベンガル、トルイジンブルーO、クリスタルバイオ
レット及びメチレンブルーの殺菌活性試験 ローズベンガル、トルイジンブルー、クリスタルバイオレット及びメチレンブ
ルーはそれぞれ水に溶解され、最終濃度10mg/mlの溶液数ミリリットルを
得た。抗菌及び抗真菌活性に関する試験に用いた手順は次の通りである。
【0065】 保存細菌または真菌をトリプチカーゼソイブロス(Trypticase S
oy Broth)(TSB)寒天(ベクトンディッキンソン、コッケイズビル
、メリーランド(Becton Dickinson,Cockeysvill
e,MD)に接種し、37℃にて一晩インキュベーションし、その時点で複数の
コロニーをリン酸緩衝液食塩水に移し、マクファーランド標準体との濁度比較に
より決定された最終濃度10細菌/ml又は真菌/mlの溶液を得た。続いて
トリプシカーゼソイブロス寒天プレート(TSBと寒天を用い、取扱説明書に従
い調整した)に3回塗布して細菌叢又は真菌叢を調整した。次に直径6−mmの
濾紙盤を色素液の一つに浸し、過剰の液を吸い取ってから寒天プレート上に置い
た。次にそれぞれのプレートを24時間インキュベーションする前に暗所(コン
トロール)に置くか、又は室内光を15分間照射するか、又は室内光で一晩照射
した。
【0066】 プレートをインキュベーターより取り出し、処置を加えた濾紙盤の周囲の透明
性を調べ、細菌の増殖が阻止されているか調べた。各透明域の直径を測定し、記
録して、コントロールと比較した。本実験の結果を下表1に示す。
【0067】 表1の結果は4種類全ての光増感剤が暗所及び明所にて試験した幾つかの微生
物に対し抗菌活性を有していることを示している。
【0068】
【0069】 実施例5 ヒト免疫不全ウイルス1(HIV−1)に対する抗ウイルス活性に関するポリ
マー組成物の試験 本試験はメリーランド州、フレデリックにあるサザンリサーチインスティチュ
ート(Southern Research Institute)にて実施さ
れた。RFウイルス及びMT2細胞はNLAID AIDS研究及び参照試薬プ
ログラムより得た。
【0070】 濃縮されたHIV/RF株(0.1ml)を24ウエル型プレートのウエル内
に置かれたポリマー組成物の6mmディスク上に置いた。このプレートを暗所又
は研究室の机の上に置き、30分間通常の蛍光灯を照射した。試験した各濃度毎
に未処置のコントロールを置いた。次に、ウエルのサンプルより連続希釈を行い
、104細胞/ウエルのMT2細胞に接種した。プレートを37℃、5%CO
で7日間インキュベーションした。結果はウイルス力価に対する対数的減少とし
て報告されている。
【0071】 実施例6 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)に対する抗
菌活性に関するポリカーボネート組成物の試験及びΔEの測定 LITTMANN聴診器ダイヤフラム(無印刷、周囲穴なし、3M社、セント
ポール、ミネソタ)を実施例1に記載のポリカーボネート樹脂で処理した。ΔE
の測定は、聴診器ダイヤフラムを95容積%エタノール/5容積%水溶液に含浸
された白色試験紙(ハンマーミルレーザープリント紙、商品番号#0040−4
、インターナショナルペーパー社製、メンフィス、テネシー)と、50g/cm
の圧の下、5分間接触させ、La*B*値を測定することで行われた。La*
b*値は、D65抗原とColortronII比色計(ライトソース社、サン
ラファエロ、カリフォルニア)を用い、それぞれの紙のコントロール部分とポリ
マー組成物と接触した部分について測定され、そしてΔE値はL*a*b*デー
タより計算された。ΔE値が約2.0より大きくない場合、ポリマー組成物はそ
れに接触する物体を着色しないことを意味する。
【0072】 黄色ブドウ球菌(ATCC#12601)保存株をTSB寒天上に接種し、3
7℃にて一晩(約16時間)インキュベーションしてから、複数のコロニーをP
BSに移し最終濃度10細菌/mlの溶液を得た。この溶液20マイクロリッ
トルを10mlのPBSバッファーで希釈し、ボルテックスし、下表で“接種”
と表される陽性コントロールとしてディープ寒天プレートに接種した。
【0073】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で30分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、ディープ寒天プレート内に置いた。
【0074】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で30分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、攪拌した後ディープ寒天プレート内に置いた。
【0075】 全てのディープ寒天培地は37℃にて24時間インキュベーションされ、その
後コロニー数が計測され以下の如く記録された。
【0076】 全ての微生物学試験は3重測定された。表2の数字は3回の測定から計算され
た平均値である。
【0077】
【0078】 表2の結果は、クリスタルバイオレット及びトルイジンブルーポリカーボネー
ト組成物が、その水溶液とは対照的に上記定義の細胞増殖を制限しないことを示
している。更にポリカーボネート中にある、60℃にて1時間乾燥した0.25
%ローズベンガルトリエチルアンモニウム塩は、ΔEが3.194であることか
ら明らかな様に、それが接触したエタノール含浸紙表面を着色する。
【0079】 一方0.25%及び1%濃度のローズベンガルの2ナトリウム塩を用いて調整
されたポリマー組成物は、そのΔEの値が2.0より大きくないことから明らか
な様に、暗所及び明所にて細菌の増殖を制限し、そして表面を着色しない。
【0080】 当業者は、上記概説した試験法によって過度に実験することなく特定ポリマー
中の光増感剤の特定処方が、表面を変色することなく微生物の増殖抑制に有用で
あるか否か決定できることを容易に理解するだろう。
【0081】 実施例7 黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性に関するポリエステル組成物の試験 LITTMANN聴診器ダイヤフラムを上記実施例2記載のVITELポリエ
ステルで処理し、それらの黄色ブドウ球菌の増殖抑制能について試験した。全て
の微生物学的試験は3重測定された。表3中の数は3回の測定より計算した平均
値である。
【0082】 表3の結果は、本発明によるローズベンガルポリエステル組成物が暗所及び明
所において細菌の増殖を抑制することを示している。
【0083】
【0084】 実施例8 黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性に関するポリアクリレート組成物の試験 床タイルを上記同様にしてSTANCE床仕上げ剤で処理し、それらの黄色ブ
ドウ球菌の増殖抑制能について試験した。全ての微生物学的試験は3重測定され
た。表4中の数は3回の測定より計算した平均値である。
【0085】 表4の結果は、本発明によるローズベンガルポリアクリレート組成物が暗所及
び明所において細菌の増殖を制限することを示している。これに対しトルイジン
ブルー及びクリスタルバイオレットポリアクリレート組成物はその水溶液は明所
及び暗所に於いて細菌の増殖を制限するものの、その組成物は明所又は暗所での
細菌の増殖を制限しない。
【0086】
【0087】 実施例9 黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性に関するローズベンガル及びフロキシンBポ
リカーボネート組成物の試験 LITTMANN聴診器ダイヤフラムは上記実施例1同様にポリカーボネート
中のフロキシンBにて処理した。
【0088】 黄色ブドウ球菌(ATCC#12601)保存株をTSB寒天上に接種し、3
7℃にて一晩(約16時間)インキュベーションしてから、複数のコロニーをP
BSに移し最終濃度10細菌/mlの溶液を得た。この溶液20マイクロリッ
トルを10mlのPBSバッファーで希釈し、ボルテックスし、下表中“接種”
と印された陽性コントロールとしてディープ寒天プレートに接種した。
【0089】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で10分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、ディープ寒天プレート内に置いた。
【0090】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で10分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、攪拌した後ディープ寒天プレート内に置いた。あるいは、
【0091】 全てのディープ寒天培地は37℃にて24時間インキュベーションされ、その
後コロニー数が計測され以下記録された。
【0092】 全ての微生物学試験は3重測定された。表5の数字は3回の測定から計算され
た平均値である。
【0093】 表5の結果は本発明のローズベンガル−及びフロキシンB−含有ポリカーボネ
ート組成物が、暗所及び明所において、細菌と接触10分後でも細菌の増殖を制
限することを示している。
【0094】
【0095】 実施例10 黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性に関するローズベンガルポリカーボネート組
成物の試験 LITTMANN聴診器ダイヤフラムを上記実施例1のポリカーボネートで処
理した。 黄色ブドウ球菌(ATCC#12601)保存株をTSB寒天上に接種し、3
7℃にて一晩インキュベーションしてから、複数のコロニーをPBSに移し最終
濃度10細菌/mlの溶液を得た。この溶液20マイクロリットルを10ml
のPBSバッファーで希釈し、ボルテックスし、下表中“接種”と印された陽性
コントロールとしてディープ寒天プレートに接種した。
【0096】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で30分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、ディープ寒天プレート内に置いた。
【0097】 あるいは、10細菌/ml溶液20マイクロリットルを着色ダイヤフラム(
固形物をベースとする%色素ポリエステル液として以下に示す)の上に置き、研
究机上にて室内光で30分間照射し、次に10mlのPBSバッファーにて希釈
し、攪拌した後ディープ寒天プレート内に置いた。あるいは、
【0098】 全てのディープ寒天培地は37℃にて24時間インキュベーションされ、その
後コロニー数が計測され以下の如く記録された。
【0099】 菌接種を同一ディスクを使って9回行った後、追加の接種を行った。下表6に
示されている数は10回目の聴診器ディスク作業に付いてのものである。試験は
全て3重測定で行われた。
【0100】 表6の結果は、本発明によるローズベンガルポリカーボネート組成物が、複数
回作業したのちでも暗所及び明所において細菌の増殖を制限することを示してい
る。
【0101】
【0102】 実施例11 エンテロコッカスフェシウム(Enterococcus faecium)
に対する抗菌活性に関するローズベンガル含有ポリカーボネート組成物の試験 LITTMANN聴診器ダイヤフラムを上記実施例1記載のポリカーボネート
樹脂で処理し、実施例10記載の方法(聴診器ダイヤフラムディスクに前もって
菌接種しないこと、及び接種菌がE.faeciumであることを除き)により
エンテロコッカスフェシウム(ATCC#49332)の増殖を制限する能力に
ついて試験した。
【0103】 全ての試験は3重測定で行った。表7中の数は3回の測定から計算した平均値
である。
【0104】 表7の結果は、ローズベンガル含有ポリカーボネート組成物がE.faeci
umの増殖を制限することを示している。
【0105】
【0106】 実施例12 緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)に対する抗菌活性
に関するローズベンガル含有ポリカーボネート組成物及びポリエステル組成物の
試験 LITTMANN聴診器ダイヤフラムを上記実施例1記載のポリカーボネート
樹脂又はポリエステル樹脂で処理し、実施例11記載の方法(細菌と聴診器ダイ
ヤフラムの接触時間が60分であること、及び接種菌が緑膿菌であることを除い
て)により緑膿菌(ATCC#9027)の増殖を制限するそれらの能力につい
て試験した。
【0107】 全ての試験は3重測定で行った。表8中の数は3回の測定から計算した平均値
である。注意:明光とはサンプルが6インチの距離から2個のフィリップス社製
15ワットの白熱電球(照度=1.35mW/cm)による照射を受けたこと
を意味する。
【0108】 表8の結果は、ローズベンガル含有ポリカーボネート組成物が暗所及び明所に
て緑膿菌の増殖を制限することを示している。結果はまたコントロールサンプル
が同細菌の増殖を室内光及び明光下に制限することも示している。
【0109】
【0110】 実施例13 霊菌(Serratia marcescens)に対する抗菌活性に関する
ローズベンガル含有ポリカーボネート組成物の試験 透明なプラスチック製ピルボックス(フレンツ社(Flents Co.,)
製、コンタクトレンズケースのモデルとして使用)を、実施例1に記載の1%ロ
ーズベンガルを含むポリカーボネート樹脂で処理し、それらを5mlの細菌付加
PBSバッファー(5.6×105cfu/ml)に接触し、実施例12と同一
の光源を用いて4時間照射することで(暗所実験は行わなかった)霊菌(ATC
C#14041)の増殖を制限する能力について試験した。サンプルバッファー
液をディープ寒天プレート内に入れ、続いて48時間インキュベーションし、そ
の後コロニー数を測定した。表9の数字は3回行った作業より計算した生細胞の
対数減少の平均値である。
【0111】 結果は細菌の大部分が本発明の方法により殺滅できることを示している。
【0112】
【0113】 比較例 本比較例は米国特許第5,830,526号の実施例4(結合剤なし)を再現
したものである。6.94gの脱イオン水にローズベンガル2ナトリウム塩を加
えた。Walkisoft FG409L不繊材料(75g)の一部(0.5g
)を溶液に含浸させ、2枚のガラス製プレートの間に置き、圧し重量0.75g
(150%ピックアップ)の材料を得た。この材料を強制空気オーブン内で、9
0秒間150℃にて乾燥した。次に、材料を50g/cm2圧下に、95容積%
のエタノール/5容積%の水溶液に含浸した白色紙上に置いた。 5秒後、材料を紙から取り上げた。明るいピンク色のスポットが観察され、この
条件の下Walkisoft材料から色素が浸出したことが示唆された。ΔEは
61.1であることが判明した。
【0114】 この実験の結果は、調べた米国特許第5,830,526号の結合剤を含まな
い着色基質は、上記実施例に記載の如く暗所活性を有するものの、それに接触す
る物体を強く着色することを示している。
【0115】 当業者は、本発明の方法がウイルス汚染した、細菌汚染した、又は真菌汚染さ
れた物体又は表面内、あるいは表面上での微生物の増殖を明所同様暗所でも阻害
できることを知るだろう。その他のウイルス、細菌及び真菌も、過大な実験を行
うことなく本発明の方法を用いて同様に試験できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はコンタクトレンズケースの透視図である。
【図2】 図2は聴診器の上面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ランドグレーブ,ケビン ディー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 テッシュ,シェイラ エー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ロペルフィド,ジョン シー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ヘイスティングス,デイビッド ジェイ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 パッカード,トーマス ジェイ. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ショルツ,マシュー ティー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 オルソン,リンダ ケー. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ポアヌーア,ケイベ アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 (72)発明者 ラロンド,モンセラット アール. アメリカ合衆国,ミネソタ 55133−3427, セイント ポール,ピー.オー.ボックス 33427 Fターム(参考) 4C081 AC08 BA14 CA20 CE01 DC14 4F071 AA01 AA09 AA14 AA33 AA41 AA42 AA50 AA51 AA53 AA60 AA67 AC04 AC19 AE22 AH19 BC01 BC17 4J002 AB011 BB011 BG021 CC161 CD001 CG001 CH001 CK021 CM011 CM041 CP031 EL096 FD186 FD206 GB01

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌表面を提供する方法にあって、前記方法が1又はそれ以上の
    ポリマーと1又はそれ以上の光増感剤を組み合わせて1又はそれ以上のポリマー
    と、そのうちの少なくとも一つがキサンテン光増感剤である1又はそれ以上の光
    増感剤とを含む硬化ポリマー組成物を含む表面を形成する方法にあって、その量
    が前記硬化ポリマー組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、且つ95容積%
    のエタノール/5容積%の水の溶液に含浸した後、1又はそれ以上の光増感剤を
    含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧力の下に5分間接触した白色
    試験紙を視覚的に着色しない量であるものである方法。
  2. 【請求項2】 前記キサンテン光増感剤が次式を有する請求項1の方法にあって
    式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アンモニ
    ウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;そ
    して各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素である方法。
  3. 【請求項3】 前記光増感剤が、ローズベンガル、エリスロシン、黄色エオシン
    、フルオロセイン及びその混合体から成るグループより選択される、請求項2の
    方法。
  4. 【請求項4】 前記硬化ポリマー組成物がフィルム形成組成物より形成される、
    請求項1の方法。
  5. 【請求項5】 前記硬化ポリマー組成物が更に非光増感性抗菌作用物質を含む、
    請求項1の方法。
  6. 【請求項6】 前記硬化ポリマー組成物がコーティング、自立型フィルム又は整
    形物体の形状をとる、請求項1の方法。
  7. 【請求項7】 前記光増感剤が硬化ポリマー組成物中に、乾燥ポリマー重量を基
    に約0.01重量%ないし約10重量%量存在している、請求項1の方法。
  8. 【請求項8】 前記硬化ポリマー組成物が少なくとも1種類のウイルス、少なく
    とも1種類の細菌、少なくとも1種類の真菌、又はその組合せの存在を制限する
    、請求項1の方法。
  9. 【請求項9】 前記硬化ポリマー組成物が、同一条件下にある1又はそれ以上の
    光増感剤を持たない同一の硬化ポリマーに比べ、硬化ポリマー組成物表面上に検
    出される少なくとも1種類のウイルスの量が少なくとも約50%減少することを
    示す、請求項8の方法。
  10. 【請求項10】 前記硬化ポリマー組成物が、同一条件下にある1又はそれ以上
    の光増感剤を持たない同一の硬化ポリマーに比べ、硬化ポリマー組成物表面上に
    検出さる少なくとも1種類の真菌又は細菌の量が少なくとも約40%減少するこ
    とを示す、請求項8の方法。
  11. 【請求項11】 試験紙のコントロール部分と硬化ポリマー組成物と接触した部
    分の間のΔE値が約2.0より大きくない、請求項1の方法。
  12. 【請求項12】 抗菌表面を提供する方法にあって、前記方法が1又はそれ以上
    のポリマーと1又はそれ以上の光増感剤を組み合わせて、1又はそれ以上の非セ
    ルロース性ポリマー及び1又はそれ以上の非共有結合型キサンテン光増感剤を含
    み、その量が前記硬化ポリマー組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、且つ
    95容積%のエタノール/5容積%の水の溶液に含浸した後に1又はそれ以上の
    光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧力の下に5分間接
    触させられた白色試験紙を視覚的に着色をしない量である硬化ポリマー組成物を
    含む表面を形成するものである方法。
  13. 【請求項13】 前記の少なくとも1種類のキサンテン光増感剤が次式を有する
    請求項12の方法にあって: 式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アンモニ
    ウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;そ
    して各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素である方法。
  14. 【請求項14】 試験紙のコントロール部分と硬化ポリマー組成物と接触する部
    分の間のΔAE値が約2.0より大きくない、請求項12の方法。
  15. 【請求項15】 微生物の存在を限定する方法にあって、前記方法が微生物を1
    又はそれ以上のポリマー、及びその内の少なくとも1つがキサンテン光増感剤で
    ある1又はそれ以上の光増感剤を含むものであり、その量が前記硬化ポリマー組
    成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、且つ95容積%のエタノール/5容積
    %の水の溶液に含浸した後に1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成
    物と50グラム/cmの圧力の下に5分間接触させられた白色試験紙を視覚的
    に着色しない量である方法。
  16. 【請求項16】 前記キサンテン光増感剤が次式を有する請求項15の方法にあ
    って: 式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アンモニ
    ウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し;そ
    して各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素である方法。
  17. 【請求項17】 試験紙のコントロール部分と硬化ポリマー組成物と接触する部
    分の間のΔE値が約2.0より大きくない、請求項15の方法。
  18. 【請求項18】 硬化ポリマー組成物中に前記光増感剤が乾燥ポリマー重量を基
    に約0.01重量%ないし約10重量%量存在している、請求項15の方法。
  19. 【請求項19】 前記硬化ポリマー組成物が少なくとも1種類のウイルス、少な
    くとも1種類の細菌、少なくとも1種類の真菌、又はその組合せの存在を制限す
    る、請求項15の方法。
  20. 【請求項20】 前記硬化ポリマー組成物が、同一条件下にある1又はそれ以上
    の光増感剤を持たない同一の硬化ポリマーに比べ、硬化ポリマー組成物表面上に
    検出される少なくとも1種類のウイルスの量が少なくとも約50%減少すること
    を示す、請求項19の方法。
  21. 【請求項21】 前記硬化ポリマー組成物が、同一条件下にある1又はそれ以上
    の光増感剤を持たない同一の硬化ポリマーに比べ、硬化ポリマー組成物表面上に
    検出さる少なくとも1種類の真菌又は細菌の量が少なくとも約40%減少するこ
    とを示す、請求項19の方法。
  22. 【請求項22】 微生物の存在を制限する方法にあって、該方法が微生物を1又
    はそれ以上の非セルロース性ポリマーと次式を有する1又はそれ以上の非共有結
    合型光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と接触させることを含むものであり: 前記式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アン
    モニウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し
    ;そして各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素であり;前記硬化ポリマー
    組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、且つ95容積%のエタノール/5容
    積%の水の溶液に含浸した後1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成
    物と50グラム/cmの圧力の下に5分間接触させられた白色試験紙を視覚的
    に着色しないものである方法。
  23. 【請求項23】 試験紙のコントロール部分と硬化ポリマー組成物と接触する部
    分の間のΔE値が約2.0より大きくない、請求項22の方法。
  24. 【請求項24】 前記光増感剤が、ローズベンガル、エリスロシン、黄色エオシ
    ン、フルオロセイン及びその混合体から成るグループより選択される、請求項2
    2の方法。
  25. 【請求項25】 前記硬化ポリマー組成物がフィルム形成組成物より形成される
    、請求項22の方法。
  26. 【請求項26】 前記硬化ポリマー組成物が更に非光増感性抗菌作用物質を含む
    、請求項22の方法。
  27. 【請求項27】 前記硬化ポリマー組成物がコーティング、自立型フィルム又は
    整形物体の形状をとる、請求項22方法。
  28. 【請求項28】 1又はそれ以上のポリマー及びその内の少なくとも一つがキサ
    ンテン光増感剤である1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物を含
    む物体にあって、前記硬質ポリマー組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、
    且つ95容積%のエタノール/5容積%の水の溶液に含浸した後に1又はそれ以
    上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧力の下に5分
    間接触させれた白色試験紙を視覚的に着色しないものである物体。
  29. 【請求項29】 前記試験紙のコントロール部分と硬化ポリマー組成物と接触す
    る部分の間のΔE値が約2.0より大きくない、請求項22の方法。
  30. 【請求項30】 キサンテン光増感剤が次式を有する請求項28の物体にあって
    前記式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アン
    モニウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し
    ;そして各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素である物体。
  31. 【請求項31】 前記光増感剤が、ローズベンガル、エリスロシン、黄色エオシ
    ン、フルオロセイン及びその混合体から成るグループより選択される、請求項3
    0の物体。
  32. 【請求項32】 前記硬化ポリマー組成物がコーティング、自立型フィルム又は
    整形物体の形状をとる、請求項30の物体。
  33. 【請求項33】 前記物体が手術用ドレープ、手術用フェースマスク、歯科用ア
    プリアンス、美容術用アプリケーター、スポンジ、コンタクトレンズ、コンタク
    トレンズケース、カテーテル、病院用ガウン、手術用手袋、聴診器又は装置カバ
    ーである、請求項30の物体。
  34. 【請求項34】 ポリマーが非セルロース性ポリマーである、請求項30の物体
  35. 【請求項35】 1又はそれ以上の光増感剤が非供給的に結合している、請求項
    30の物体。
  36. 【請求項36】 1又はそれ以上の非セルロース性ポリマーと次式を有する1又
    はそれ以上の非共有結合型光増感剤を含む硬化ポリマー組成物を含む物体にあっ
    て: 前記式中の負電荷は独立に陽イオンNa、K、Li、H又は置換型アン
    モニウムで平衡化されており;各Aは独立に水素、塩素、臭素又はヨウ素を表し
    ;そして各Bは独立に水素、塩素、臭素、又はヨウ素であり;前記硬化ポリマー
    組成物が明所及び暗所にて抗菌活性を有し、且つ95容積%のエタノール/5容
    積%の水の溶液に含浸された後に1又はそれ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー
    組成物と50グラム/cmの圧力の下に5分間接触させられた白色試験紙を視
    覚的に着色しないものである物体。
  37. 【請求項37】 1又はそれ以上ポリマー及び1又はそれ以上の光増感剤を含む
    硬化ポリマー組成物を含むコンタクトレンズケースにあって、硬化ポリマー組成
    物が抗菌活性を有するケース。
  38. 【請求項38】 前記硬化ポリマー組成物が明所及び暗所に於いて抗菌活性を有
    し、且つ95容積%のエタノール/5容積%の水の溶液に含浸した後に1又はそ
    れ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧力の下に
    5分間接触させられた白色試験紙を視覚的に着色しないものである、請求項37
    のコンタクトレンズケース。
  39. 【請求項39】 1又はそれ以上ポリマー及び1又はそれ以上の光増感剤を含む
    硬化ポリマー組成物を含む聴診器にあって、硬化ポリマー組成物が抗菌活性を有
    する聴診器。
  40. 【請求項40】 前記硬化ポリマー組成物が明所及び暗所に於いて抗菌活性を有
    し、且つ95容積%のエタノール/5容積%の水の溶液に含浸した後に1又はそ
    れ以上の光増感剤を含む硬化ポリマー組成物と50グラム/cmの圧力の下に
    5分間接触させられ白色試験紙を視覚的に着色しないものである、請求項39の
    聴診器。
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