JP2003502479A - 潤滑油添加物 - Google Patents

潤滑油添加物

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ジェイムズ アール. ジュニア シャンクリン,
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、以下の組成物を提供する:(A)エステル化カルボキシ含有インターポリマーであって、該インターポリマーが、少なくとも2つのモノマーから誘導され、(i)該モノマーの一方が、少なくとも1つのビニル芳香族モノマーであり、そして(ii)該モノマーの他方が、少なくとも1つのα,β−不飽和アシル化剤である、エステル化カルボキシ含有インターポリマーと、(B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体、および(C)アミンであって、平均して1つより多い縮合可能なN−H基を有するアミン、とを任意の順序でまたは同時に反応させることによって調製されるか、あるいは(B)および(C)の予め形成された反応生成物とを反応させることによって調製され、ここで、該予め形成された反応生成物が、少なくとも1つの縮合可能なN−H基を有する、組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、潤滑油のための性能改良添加剤に関する。特に、本発明は、潤滑油
の粘度および分散特性を改善するために有用な添加剤に関する。
【0002】 (発明の背景) 潤滑粘度の油の粘度は、一般に、温度に依存する。油の温度が上昇するにつれ
て、粘度は通常、減少し、そして油の温度が低下するにつれて、粘度は通常、増
加する。
【0003】 粘度改質剤の機能は、温度が上昇するにつれて粘度の減少度を低減すること、
もしくは温度が低下するにつれて粘度の増加度を低減すること、またはその両方
である。従って、粘度改質剤は、それを含む油の、温度変化に伴う粘度変化を改
良する。油の流動特性は改良される。
【0004】 粘度改質剤は、通常、ポリマー材料であり、そしてしばしば、粘性率改質剤と
いわれる。
【0005】 エステル基含有ポリマーは、潤滑油の流動特性を改善するための、周知の添加
剤である。ポリアクリレート(特に、ポリメタクリレート)エステルのポリマー
、およびエステル化されたカルボキシ含有インターポリマーは、周知であり、そ
してこの目的で広範に使用される。
【0006】 分散剤はまた、潤滑の分野において周知である。分散剤は、潤滑された部品の
表面上にスラッジまたは他の堆積物として不純物が堆積することを可能にするの
ではなく、不純物(詳細には、内燃機関、自動トランスミッションなどのような
機械的デバイスの作動中に形成された不純物)を懸濁液中において維持するため
に潤滑剤中に採用される。
【0007】 粘度改質特性および分散剤特性の両方を提供する多機能添加剤は、同様に当該
分野で公知である。このような製品は、Dieter Klamann、「Lu
bricants and Related Products」、Verla
g Chemie Gmbh(1984)、185−193頁;C.V.Sma
lheerおよびR.K.Smith「Lubricant Additive
s」、Lezius−Hiles Co.(1967);M.W.Ranney
,「Lubricant Additives」、Noyes Data Co
rp.(1973)、92−145頁、M.W.Ranney、「Lubric
ant Additives,Recent Developments」,N
oyes Data Corp.(1978)、139−164頁;およびM.
W.Ranney,「Synthetic Oils and Additiv
es for Lubricants」、Noyes Data Corp.(
1980)、96−166頁を含む多くの刊行物に記載される。これらの刊行物
の各々は本明細書中において参考として明確に援用される。
【0008】 粘度改質剤または分散剤粘度改質剤は、これらを含有する潤滑剤の低温での粘
度に、不利に影響を与えないことが、望ましい。頻繁に、多くの粘度改質剤また
は分散剤粘度改質剤は、潤滑油の高温での粘度特性を改善する(すなわち、これ
らは、上昇する温度に伴う粘度の損失を低減させる)が、処理された潤滑剤の低
温での特性は、悪化する。
【0009】 自動トランスミッション流体についての主要な要件の1つは、−40℃におい
て20,000センチポアズの最大ブルックフィールド粘度によって実証される
ような、改善された低温での性能であった。自動トランスミッション流体におい
て使用される、約50重量%の全添加剤系を含有し得る、粘度改質剤は、低温で
の性能に対して主要な影響を有し得る。このような特徴はまた、ギア潤滑剤にお
いてのような、他の適用においても説明される。本発明のコポリマーはまた、エ
ンジンオイル、流体動力油、工業用油などが挙げられるがこれらに限定されない
、多くの他の潤滑油組成物において、有用である。
【0010】 種々の流動点降下剤(油が自由に流動する温度を低下させる添加剤)が開発さ
れ、そして市場に出るものは、主として有機性ポリマーであるが、いくらかのモ
ノマー物質(例えば、テトラ(長鎖アルキル)シリケート、フェニルトリステア
リルオキシシラン、およびペンタエリトリトールテトラステアレート)が、効果
的であることが示されている。現在入手可能な市販の流動点降下剤は、以下の種
類のポリマー材料により代表されると考えられる:ポリメタクリレート(例えば
、種々の鎖長のアルキルメタクリレートのコポリマー)(例えば、米国特許第2
,655,479号を参照のこと);ポリアクリルアミド(例えば、米国特許第
2,387,501号を参照のこと);塩素化パラフィンろうとナフタレンとの
、フリーデル−クラフツ縮合生成物(例えば、米国特許第1,815,022号
および同第2,015,748号を参照のこと);塩素化パラフィンろうとフェ
ノールとの、フリーデル−クラフツ縮合生成物(例えば、米国特許第2,191
,498号を参照のこと);ならびにビニルカルボキシレート(例えば、ジアル
キルフマレートコポリマー)(例えば、米国特許第2,666,746号;同第
2,721,877号、および同第2,721,878号を参照のこと)。
【0011】 無水マレイン酸/α−オレフィンコポリマーのエステルは、流動点降下剤であ
ると提唱されている。例えば、米国特許第2,977,334号は、低分子量も
しくは高分子量のアルコールでエステル化され、そして/またはアミンでアミド
化された、無水マレイン酸とエチレンとのコポリマーの使用を記載する。これら
の樹脂は、機能的流体および潤滑油を含む鉱油および合成油のための、流動点調
節剤、ゲル化剤、シックナー、粘度改質剤などとして有用であることが、記載さ
れている。米国特許第2,992,987号は、8〜24個の炭素原子を有する
直鎖飽和炭化水素アルコールの混合物で、80%以上、好ましくは90〜100
%エステル化された、エチレン−無水マレイン酸コポリマーである、流動点降下
剤として有用な、あるクラスの潤滑剤添加剤を記載する。エステル化されていな
いカルボン酸基は、未反応のまま残され得るか、あるいはエチレンもしくはプロ
ピレンオキシドアルコールエステル、または低級ジアルキルアミノ−低級アルキ
レンアミンのような材料と反応され得る。米国特許第3,329,658号およ
び同第3,449,250号は、無水マレイン酸と、αオレフィン(例えば、エ
チレン、プロピレン、イソブチレン)またはビニル芳香族化合物(例えば、スチ
レン)とのコポリマーが、油のための有用な分散剤および界面活性添加剤、なら
びに流動点低下剤および粘性率改質剤であることを記載する。このコポリマーは
、10〜20個の炭素原子を有する脂肪族アルコールまたはアルコールの混合物
で、約30〜95%エステル化されており、そして残りのカルボキシル基は、以
下の式のアミンと反応される:
【0012】
【化4】 ここで、R1およびR2は、1〜4個の炭素原子を有する脂肪族炭化水素基および
シクロヘキシル基からなる群から選択され、R3は、2〜4個の炭素原子を有す
る脂肪族炭化水素基であり、そしてR4は、水素、および1〜4個の炭素原子を
有する脂肪族炭化水素基からなる群から選択される。
【0013】 米国特許第3,702,300号および同第3,933,761号(Cole
man)は、いくらかのカルボキシ基がエステル化され、そして残りのカルボキ
シ基が、1つの一級アミノ基もしくは二級アミノ基および少なくとも1つの単官
能性アミノ基を有するポリアミノ化合物との反応によって中和された、カルボキ
シ含有インターポリマーを記載し、そしてこのようなインターポリマーが、潤滑
組成物および燃料における粘性率改質剤および抗スラッジ剤として有用であるこ
とを示す。この特許権者は、これらの特許に記載される混合エステルが、エステ
ル基中に少なくとも8個の脂肪族炭素原子を有する比較的高分子量のカルボン酸
エステル基と、エステル基中に7個以下の脂肪族炭素原子を有する比較的低分子
量のカルボン酸エステル基との両方を含むことが、重要であることを示す。
【0014】 米国特許第4,604,221号(Bryantら)は、エステル基が少なく
とも8個の炭素原子をそのエステル基に含むことを除いて上記’300特許およ
び’761特許に記載されるものと類似する、インターポリマーに関する。
【0015】 米国特許第5,124,059号(Kochら)は、インターポリマーのカル
ボキシ基から誘導される、以下の基の、そのポリマー構造における存在により特
徴付けられる、類似のインターポリマーのエステルを記載する: (A) 少なくとも8個の脂肪族炭素原子をエステル基に有する、少なくとも
1つのカルボン酸エステル基; (B) 以下の式:
【0016】
【化5】 のエステル基を有する、少なくとも1つのカルボン酸エステル基であって、ここ
で、Rは、約1〜約50個の炭素原子のヒドロカルビル基であり、R’は、約1
〜約50個の炭素原子のヒドロカルビル基であり、yは、0〜約50の範囲の数
であり、そしてzは、0〜約50の範囲の数であり、但し、yとzとが同時に0
とはなり得ない、カルボン酸エステル基;ならびに必要に応じて (C) 7個以下の脂肪族炭素原子をエステル基に有する、少なくとも1つの
カルボン酸エステル基。
【0017】 Colemanに発行された米国特許第3,956,149号は、カルボキシ
含有インターポリマーの窒素含有エステルを含む、潤滑剤または燃料組成物に関
する。
【0018】 Colemanに発行された米国特許第3,959,159号は、カルボキシ
含有インターポリマーの窒素含有混合エステルを含む、潤滑組成物に関する。
【0019】 Bryantに発行された米国特許第4,284,414号は、カルボキシ含
有インターポリマーの混合アルキルエステルを含む、粗製油組成物に関する。
【0020】 Evaniらに発行された米国特許第4,180,637号は、低分子量のカ
ルボキシ含有コポリマーの調製のためのプロセスに関する。
【0021】 Evaniらに発行された米国特許第4,200,720号は、低分子量のカ
ルボキシ含有インターポリマーを調製するためのプロセスに関する。
【0022】 Muskatに発行された米国特許第3,085,994号は、カルボキシ含
有インターポリマーに関する。
【0023】 Muskatに発行された米国特許第3,388,106号は、カルボキシ含
有インターポリマーを作製するためのプロセスに関する。
【0024】 Muskatらに発行された米国特許第3,392,155号は、カルボキシ
含有インターポリマーのポリオキシアルキレングリコールエステルに関する。
【0025】 米国特許第5,157,088号(Dishongら)は、比較的低い固有粘
度を有する、カルボキシ含有インターポリマーの窒素含有エステルに関する。
【0026】 米国特許第4,088,589号は、石油蒸留物および、所望であれば、ブラ
イトストック(ろう状またはろう様の成分を含む)からブレンドされる潤滑油に
関し、この潤滑油は、コポリマーのエチレン高級α−オレフィン粘性率改質剤の
存在によって改変されており、このコポリマーが、潤滑油組成物の全重量に基づ
いて0.15〜1%の、流動点低下剤の組合せの添加によって少量(重量割合)
のエチレンを含有する場合に、この潤滑油の低温での性能が改善され、この流動
点降下剤は、以下を含有する:(a)10〜50個の炭素原子の塩素化ろうと、
単核または二核の芳香族化合物との、油溶性の縮合生成物(約0.05〜約0.
75重量%);ならびに(b)C10-18アルキルアクリレートの油溶性ポリマー
および/またはC2〜C18アルカン酸とジ−(C4〜C18アルキル)フマレートと
のビニルアルコールエステルのインターポリマー(0.05〜0.75重量%)
【0027】 自動車工学会(SAE)は、標準J−300を発行した(1995年12月)
。この標準は、流動学的観点で、エンジン潤滑油の分類の制限を規定する。この
標準は、種々のエンジンオイルの粘度等級についての制限を含む。この標準には
また、低温および高温での試験方法の議論が含まれる。
【0028】 分散剤−粘度改質剤は、頻繁に、官能基化すること(すなわち、炭化水素ポリ
マー骨格に極性基を付加すること)によって調製される。
【0029】 Hayashiらの米国特許第4,670,173号は、フリーラジカル開始
剤の存在下で、水素化ブロックコポリマーおよびα−βオレフィン不飽和試薬を
反応させ、次いで、このアシル化生成物を第1級アミンならびに必要に応じてポ
リアミンおよび一価の酸と反応させることによって形成されるアシル化反応生成
物を反応させることによって形成される分散剤−粘度改質剤としての使用に適し
た組成物に関する。
【0030】 Chungらの米国特許第5,035,821号は、エチレン不飽和カルボン
酸部分でグラフト化したエチレンコポリマー、2個以上の第1級アミノ基を有す
るポリアミンまたはポリオール、および高官能性長鎖ヒドロカルビル置換したジ
カルボン酸または無水物の反応生成物からなる粘性率改質剤−分散剤に関する。
【0031】 Van Zonらの米国特許第5,049,294号は、α−β不飽和カルボ
ン酸を選択的に水素化した星型ポリマーと反応させ、次いで、このように形成さ
れた生成物を、長鎖アルカン置換したカルボン酸および1〜8個の窒素原子を含
むC1〜C18アミンおよび/または少なくとも2個のヒドロキシ基を有するアル
カンポリオールまたはそれらの予め形成された生成物と反応させることによって
製造される分散剤/VI改質剤に関する。
【0032】 Blochらの米国特許第4,517,104号は、エチレン不飽和カルボン
酸部分と、次いで2個以上の第1級アミン基を有するポリアミンおよびカルボン
酸成分またはそれらの予め形成された反応生成物と反応されるかまたはグラフト
化された油溶性の粘度改質エチレンコポリマーに関する。
【0033】 Gutierrezらの米国特許第4,632,769号は、エチレン不飽和
カルボン酸部分と反応またはグラフト化され、そして2個以上の第1級アミン基
を有するポリアミンおよびC22〜C28オレフィンカルボン酸成分と反応された油
溶性の粘度改質エチレンコポリマーを記載する。
【0034】 Steckelの米国特許第5,160,648号は、高度に濃縮したポリア
ミンをカルボキシル反応物およびフェノール反応物と反応させることによって調
製された分散剤材料を記載する。
【0035】 Covitchの米国特許第5,707,943号は、エステル化されたカル
ボキシ含有インターポリマーの混合物、ならびにこれを含む添加濃縮物および潤
滑油組成物を記載し、ここで、エステル化インターポリマーの残りの酸性は、ア
ミンとの反応により中和され得る。
【0036】 Harrisonらの米国特許第5,821,205号;同第5,849,6
76号;同第5,851,965号;同第5,853,434号および同第5,
872,083号は、アルケニルまたはアルキルコハク酸誘導体、不飽和酸性試
薬コポリマー、およびポリアミンの混合物を、反応性条件下で反応させることに
より調製される、スクシンイミド組成物を記載する。このアルケニルまたはアル
キルコハク酸誘導体のアルケニルまたはアルキル置換基は、1000〜5000
【0037】
【化6】 を有する。不飽和酸性試薬コポリマーは、不飽和酸性試薬とアルキレン基とのコ
ポリマーである。アルキレン基は、8〜42個の炭素原子を有するαオレフィン
、8〜28個の炭素原子を有するポリアルキレン、エチレン、スチレン、1,3
−ブタジエン、少なくとも3個の炭素原子を有するビニルアルキルエーテル、ま
たは少なくとも4個の炭素原子を有するビニルアルカノエートであり得る。ポリ
アミンは、少なくとも3個の窒素原子および4〜20個の炭素原子を有する。こ
の混合物は、1当量の不飽和酸性試薬コポリマーあたり0.5〜10当量のアル
ケニルもしくはアルキルコハク酸誘導体、および1当量のアルケニルもしくはア
ルキルコハク酸誘導体および不溶和酸性試薬コポリマーあたり0.4〜1.0モ
ルのポリアミンを含有する。
【0038】 Harrisonらは、米国特許第5,716,912号において、アルケニ
ルまたはアルキルコハク酸誘導体、不飽和酸性試薬コポリマー、およびポリアミ
ンの混合物を反応条件下で反応させ;次いでこの反応生成物を、環状カルボネー
トまたは直鎖モノカルボネートもしくは直鎖ポリカルボネートあるいはホウ素化
合物のいずれかと反応条件下で処理することによって調製されるスクシンイミド
組成物を記載する。アルケニルまたはアルキルコハク酸誘導体のアルケニル置換
基またはアルキル置換基は、1800〜3000の
【0039】
【化7】 を有する。不飽和酸性試薬コポリマーは、2000〜4800の
【0040】
【化8】 を有し、そしてこのコポリマーは、不飽和酸性試薬と平均して14〜30炭素原
子を有するオレフィンのコポリマーである。このポリアミンは、少なくとも3個
の窒素原子と4〜20個の炭素原子を有する。この混合物は、不飽和酸性試薬コ
ポリマー1当量に対して1.5〜10当量のアルケニル誘導体またはアルキルコ
ハク酸誘導体、ならびにアルケニル誘導体またはアルキルコハク酸誘導体および
不飽和酸性試薬コポリマーの1当量に対して0.4〜1.0モルのポリアミンを
含む。
【0041】 Barrら(米国特許第5,670,462号)は、オレフィンと以下の構造
【0042】
【化9】 を有するモノマーとのコポリマー(ここで、XおよびX1は、同一または異なり
、ただし、XおよびX1の少なくとも1つは、このコポリマーがカルボン酸アシ
ル化剤として機能し得るものである)とスクシンイミド(非環式ヒドロカルビル
置換コハク酸アシル化剤とポリアミンから調製される)とを高温で反応させる工
程を包含するプロセスを開示する。
【0043】 Wilbyら(米国特許第5,719,108号)は、オクタデセン−1と無
水マレイン酸とのコポリマーとスクシンイミド(ポリアミンと以下の式:
【0044】
【化10】 の非環式コハク酸アシル化剤から調製される)との反応生成物を含む潤滑油の分
散性粘度の改良物を記載する。上記コポリマーは、6300より高く12000
未満の数平均分子量を有する。XおよびX1は、同一または異なり、ただし、X
およびX1の少なくとも1つは、このコポリマーが、カルボン酸アシル化剤とし
て機能し得るものであり、そして必要に応じて第1級ヒドロカルビルモノアミン
または第2級ヒドロカルビルモノアミン、ならびに必要に応じて、少なくとも3
個の炭素原子によって分離されている少なくとも2つの第1級アミノ基または第
2級アミノ基を有する化合物である。
【0045】 (発明の要旨) 上記調製物(formulator)に、幅広いスペクトルのパフォーマンス
の利点を提供する組成物を調製させ得ることが所望される。本発明は、以下: (A)エステル化カルボキシ含有インターポリマーであって、このインターポリ
マーが、少なくとも2つのモノマーから誘導され、(i)このモノマーの1方が
、少なくとも1つのビニル芳香族モノマーであり、そして(ii)このモノマー
の他方が少なくとも1つのα,β−不飽和アシル化剤であり、そしてこのインタ
ーポリマーが、エステル化の前に、ゲル浸透クロマトグラフィーによって決定さ
れる約8,000〜約350,000の範囲の数平均分子量:
【0046】
【化11】 を有し、ここで、このインターポリマーのカルボキシル基の約80%〜約99%
がエステル化され、ここで、このエステル基の約80%〜約100%が8〜約2
3個の炭素原子を含み、そしてこのエステル基の0〜約20%が2〜7個の炭素
原子を含む、エステル化カルボキシ含有インターポリマーと、 (B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体であって、ここ
で、このヒドロカルビル基が、約10〜約400個の炭素原子を含む、ヒドロカ
ルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体、および (C)アミンであって、平均して1つより多い縮合可能なN−H基を有するア
ミン、 とを任意の順序または同時に反応させることによって調製されるか、あるいは(
B)および(C)の予め形成された反応生成物とを反応させることによって調製
される組成物に関し、ここで、この予め形成された反応生成物が、少なくとも1
つの縮合可能なN−H基を有する。
【0047】 使用される反応物(A)および(B)の相対量に依存して、第1に分散特性を
有する粘度改良体(DVM)として、または第1に粘度改良特性を有する分散物
(VMD)として作用する組成物が、調製され得る。これらの中間の特性を有す
る組成物もまた、可能である。従って、組成物は、特定の用途にカスタムメイド
され得る。
【0048】 (好ましい実施形態の詳細な説明) カルボキシ含有インターポリマーの言及に使用される場合、「エステル化の前
」という表現は、1以上のエステル基含有モノマーから誘導され得るが、さらな
るエステル化に供されておらず、その結果、インターポリマーのカルボン酸基の
少なくとも約80%がエステル化されている、インターポリマーの言及を含むこ
とが理解されるべきである。
【0049】 本明細書中で使用されるように、用語「炭化水素」、「ヒドロカルビル」また
は「炭化水素ベース」は、その記載されている基が、本発明の文脈中で主に炭化
水素特性を有することを意味する。これらには、事実上純粋な炭化水素である基
(すなわち、それらは炭素と水素のみを含有する)が挙げられる。それらはまた
、主としてその基の炭化水素特性を変更しない置換基または原子を含有する基を
含み得る。このような置換基は、ハロ−、アルコキシ−、ニトロ−などを含み得
る。これらの基はまたヘテロ原子を含み得る。適切なヘテロ原子は当業者に明ら
かであり、例えば、硫黄、窒素および酸素が挙げられる。従って、本発明の文脈
中での炭化水素的な特性は主としてそのままである一方、それらの基は、さもな
くば炭素原子から構成される鎖上または環上に存在する炭素以外の原子を含み得
る。ただし、これらは、本発明のプロセスまたは生成物の反応性または有用性に
不利に影響を与えない。
【0050】 一般的に、約3個以下、好ましくは1個以下の非炭化水素置換基またはヘテロ
原子が、炭化水素または炭化水素ベースの基中の10個の炭素原子毎に存在する
。最も好ましくは、この基は事実上純粋な炭化水素の基である(すなわち、それ
らは本質的に炭素および水素以外の原子を含まない)。
【0051】 本明細書および特許請求の範囲を通じて、油溶性または分散性という表現が使
用されている。油溶性または分散性とは、活性または性能の所望のレベルを提供
するための必要量が、潤滑粘性のある油中に溶解する、分散するまたは懸濁する
ことにより配合され得ることを意味する。通常、これは、少なくとも約0.00
1重量%の物質が潤滑油組成物に配合され得ることを意味する。油溶性および分
散性、特に「安定分散性」の用語の更なる議論については、米国特許第4,32
0,019号を参照のこと(この点について関連する教示について、本明細書中
で特に参考として援用される)。
【0052】 本明細書および特許請求の範囲を通じて、「低級」という表現が使用される。
種々の基を記載するために本明細書中で使用される場合、「低級」という表現は
、7個以下のの炭素原子、よりしばしば、4個以下の炭素原子、頻繁には、1ま
たは2個の炭素原子を含む基を意味することが意図される。
【0053】 本明細書中および添付した特許請求の範囲中で使用する単数形はまた、文脈が
明らかに他を指示するのでない限り、複数形も包含することに留意すべきである
。従って、単数形「a」、「an」および「the」は複数形も包含する;例え
ば、「a monomer」は同型のモノマーの混合物を含む。他の例の場合、
単数形「monomer」は、文脈が明らかに他を指示しているのでない限り、
単数形および複数形の両方を包含することを意図する。
【0054】 本発明の文脈において、用語「インターポリマー」および「コポリマー」は、
2つ以上の異なるモノマーから誘導されるポリマーを意味する。従って、例えば
、メチル−メタクリレート、ブチル−メタクリレート、C9-11メタクリレート、
およびC12-18メタクリレートの混合物から誘導されるポリマー、または2個以
上の異なるブロックを有するポリマーは、本明細書中に記載されるインターポリ
マーまたはコポリマーである。本発明のコポリマーはまた、窒素含有モノマーか
ら誘導される単位を含み得る。
【0055】 「実質的に不活性」という表現は、希釈剤において使用される。本発明の文脈
中で使用される場合、「実質的に不活性」とは、希釈剤が、本発明の任意の反応
物または組成物に対して本質的に不活性であり、すなわち、通常の環境下におい
て、いずれの反応物または組成物とも任意の有意な反応を起こさず、そして、本
発明のいずれの反応物または組成物とも相互作用しないことを意味する。
【0056】 粘度(しばしばVIと省略される)との表現は、頻繁に、本明細書中で使用さ
れる。粘度は、所与の温度範囲内での粘性の変化の程度を示す経験値である。高
いVIは、温度により比較的少ない粘性の変化を示す油を意味する。
【0057】 本明細書中および特許請求の範囲中で使用される場合、カルボキシ含有との用
語は、カルボキシ含有モリマーを使用して調製されるポリマーを言及する。この
カルボキシ含有モノマーは、他のモノマーと重合化され、カルボキシ含有インタ
ーポリマーを形成する。このカルボキシ含有モノマーは、ポリマー骨格中に取り
込まれ、カルボキシ基がポリマー骨格から伸びる。例えば、カルボキシ基は、ポ
リマー骨格に直接結合する(ポリマー骨格から吊り下がる)。
【0058】 エステル基のサイズについて言及する場合、エステル基は、以下の式: −C(O)(OR) によって示され、これにより、エステル基中の炭素原子の数は、カルボニル基の
炭素原子と(OR)基の炭素原子の合わせた合計であることを示す。従って、メ
チルメタクリレートは、エステル基中の2個の炭素原子を含む。ブチルエステル
は、エステル基中に5個の炭素原子を含む。
【0059】 本発明の組成物を調製するために使用する反応成分の量は、用語「モル」また
は「当量」で表現される。化合物のモルは、その式量、またはポリマーについて
は、その
【0060】
【化12】 である。反応物中に存在する反応部分の量に関係する、当量についての量を表現
することが、しばしば便利である。
【0061】 ((A)エステル化インターポリマー) 反応物(A)は、エステル化カルボキシ含有インターポリマーである。このイ
ンターポリマーは、本明細書以下でより詳細に記載される。
【0062】 約80%から、しばしば85%から、頻繁には約92%から約99%まで、し
ばしば約97%までのインターポリマーのカルボキシ基が、エステル化されてお
り、ここで、約80%〜約100%のエステル基は、8〜約23個の炭素原子を
含み、エステル基の0〜約20%が2〜7個の炭素原子を含む。
【0063】 1実施形態において、インターポリマー(A)のエステル化基は、上記インタ
ーポリマー中のカルボン酸基の全部のモル数に基づく、以下の(a)〜(c)か
らなる群の少なくとも1個のメンバーの存在により特徴付けされる:(a)約1
2〜約23個の炭素原子を含む、ペンダントエステル基、および(b)8〜約1
1個の炭素原子を有するペンダントエステル基;ならびに必要に応じて、(c)
、2〜7個の炭素原子を含む約20モル%までのペンダントエステル基。特に、
インターポリマー(A)の上記エステル化基は、全て上記インターポリマー中の
カルボン酸基の全部のモル数に基づく、上記のインターポリマーのカルボキシ基
から誘導される以下の(a)〜(c)の各基の存在によって特徴付けされる:(
a)約12〜約23個の炭素原子を含む、約20モル%〜約80モル%のペンダ
ントエステル基、(b)8〜約11個の炭素原子を含む、約80モル%〜約20
モル%のペンダントエステル基、ならびに必要に応じて、(c)2〜7個の炭素
原子を含む約20モル%までのペンダントエステル基。
【0064】 特定の実施形態において、エステル化カルボキシ含有インターポリマー(A)
は、上記インターポリマー中のカルボン酸基のモルに基づいて、1〜約20モル
%までのペンダントカルボン酸基または無水基を含有する。特定の実施形態にお
て、エステル化インターポリマー(A)は、2〜7個の炭素原子を含むエステル
基を実質的に有さない。
【0065】 エステル化インターポリマーは、多数の手段から得られる。1実施形態におい
て、インターポリマーは、エステル基を本質的に含まず、主にカルボン酸基また
は無水基を含むカルボキシ含有モノマーから調製される。次いで、このインター
ポリマーは、アルコールと反応し、所望のエステルを調製する。別の実施形態に
おいて、いくらかのインターポリマーは、エステル基を含むポリマーから調製さ
れる場合にエステル基を含む。このインターポリマーはまた、カルボン酸基およ
び無水基を含む。これらのエステル基のいくらかまたは全ては、アルコールを用
いるエステル交換を介して所望のエステル基で置換され得る。なお別の実施形態
において、インターポリマーは、エステル基中に所望の数の炭素原子を有する、
エステル含有モノマーから調製される。
【0066】 カルボキシ含有インターポリマーを得るための方法およびそれからのエステル
形成のための方法が、本明細書以下に詳細に記載される。
【0067】 (インターポリマー) 本発明において有用であるエステルを調製するのに有用である、カルボキシ含
有インターポリマーは、以下(i)および(ii)の少なくとも2個のモノマー
のコポリマー、ターポリマー、および別のインターポリマーである:(i)上記
モノマーの一方が、少なくとも1個のビニル芳香族モノマーであり、(ii)上
記モノマーの他方が、少なくとも1つのα,β−不飽和アシル化剤(代表的に、
カルボン酸またはその誘導体)であり、そして、エステル化の前に、ゲル浸透ク
ロマトグラフィーによって決定される約8,000〜約350,000の範囲の
【0068】
【化13】 を有する。カルボン酸の誘導体は、(i)のビニル芳香族モノマーと重合化する
誘導体であり、例えば、エステル、特に低級エステル(例えば、エステル基中に
2〜7個の炭素原子(特に、2個の炭素原子)を含む)、ハライドおよび酸の無
水物であり得る。(ii)に対する(i)のモル比は、約1:2〜約3:1、好
ましくは、約1:1の範囲である。カルボキシ含有インターポリマーは、ビニル
芳香族モノマーを、α,β−不飽和カルボン酸またはその誘導体と重合化するこ
とによって調製される。
【0069】 別々に調製される、2以上の適合可能(すなわち、互いに非反応性)であるイ
ンターポリマーの混合物が、本明細書中でエステル化インターポリマーの調製の
使用に意図される。従って、明細書中で使用されるように、および添付の特許請
求の範囲において、「インターポリマー」との用語は、1つの別々に調製された
インターポリマーまたは2以上のこのようなインターポリマーの混合物のいずれ
かを言及する。別々に調製されたインターポリマーは、反応物および/または反
応条件が別のインターポリマーの調製とは異なるインターポリマーである。
【0070】 インターポリマーを調製するための手順は、周知であり、そしてColema
n,BryantおよびDishongによる上記の特許を含む多くの刊行物に
詳細に記載される。これらは、本明細書中において、このような手順の明確な開
示のための参考として援用される。
【0071】 本発明のさらに別の重要な要素は、エステル化の前のカルボキシ含有インター
ポリマーのモル重量である。エステル化前の有用なインターポリマーは、ゲル浸
透クロマトグラフィーによって決定される約8,000〜約350,000の範
囲、好ましくは、約10,000〜約200,000、しばしば約100,00
0の範囲の数平均分子量
【0072】
【化14】 を有する。分子量を決定するための方法は信頼性が高く、一貫して繰返し利用可
能であることが重要である。
【0073】 示したように、このインターポリマーの分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィ
ー(GPC)により決定される。周知のように、この方法はまた、サイズ排除ク
ロマトグラフィーとして公知である。この分離方法は、固定相が、浸透性の大き
さが多くのオーダーにわたって変化するポリスチレンゲルのヘテロポーラス(h
eteroporous)溶媒膨潤ポリマーネットワークであるカラムクロマト
グラフィーを含む。移動相は、代表的にはテトラヒドロフランである。ポリマー
サンプルを含有する移動相がゲルを通過するにつれて、ポリマー分子は、ゲルの
細孔中に、かつゲルの細孔から拡散する。より小さい分子は、より完全に拡散ま
たは浸透して、より長い滞留時間をもたらし;より大きい分子は、より少なく浸
透し、そしてカラムからより速く溶出する。インターポリマーの分子量分布は、
検定標準の分子量をインターポリマーの溶出曲線と関連付けることにより、当業
者により得られ得る。本発明の目的のために、一連の狭い分散のポリスチレンを
較正用に使用する。
【0074】 いくつかのインターポリマーは、カラム材料と相互作用し得、ポリマーの吸着
を生じる。本明細書において上記のように、インターポリマーの多様な程度の浸
透が、ポリマーを構成する分子の分離をもたらす。しかし、インターポリマーが
カラムの充填物と相互作用する場合、このポリマーのカラムに浸透する能力は、
妨害される。サイズ排除クロマトグラフィーは、ポリマー種のカラム材料に浸透
する能力およびそのカラムから溶出される能力に依存するので、この浸透を妨げ
るカラムとのいずれの相互作用も、分子量分布に不利に影響する。可能なポリマ
ー吸着を、移動相への酢酸の添加により防ぎ得る。
【0075】 インターポリマーの分子量を決定するための機器としては、Waters 2
690分離モジュール、TC−55二重チャンネルヒーター制御を備えたEpp
endorf CH−460多重カラムヒーター(500ワット)、Water
s 410 Differential Refractometerおよびデ
ータ収集および処理のためのWaters Millenium Gel Pe
rmeation Chromatography (GPC)ソフトウェアが
挙げられる。カラムは、3×PLgel 5μm Mixed C(排除限界約
6M);300×7.5mm;カタログ番号1110−6500および1×PL
gel 5μm 100A;300×7.5mm;カタログ番号1110−65
20である。
【0076】 本明細書中で使用されるGPC法は、酢酸含有テトラヒドロフラン溶媒でカラ
ムを前調整する工程を包含する。この調整により、溶質のカラム上の極性部位と
の不利な相互作用が低減する。この手順を使用して、一貫した繰り返し可能な分
子量分布が生成される。
【0077】 スチレン−無水マレイン酸コポリマーおよびその特徴付けに関する参考文献と
しては以下が挙げられる: Tacx,J.C.J.Fら、Polymer,Vol.37,4307−4
310(1996); Chow、C.D.、J.Applied Poly.Sci.,Vol.2
0,1619−1626(1976);および Baruah,S.D.ら、同上、Vol.60,649−658(1996
)。これらは、文献中に含まれる関連の開示について本明細書中に参考として明
白に援用される。
【0078】 (ビニル芳香族モノマー) α,β−不飽和アシル化剤と重合し得る適切なビニル芳香族モノマーとしては
、スチレンおよび置換スチレンが挙げられるが、ビニルナフタレンのような他の
ビニル芳香族モノマーもまた、使用され得る。置換スチレンとしては、ハロ−、
アルコキシ−、カルボキシ−、ヒドロキシ−、スルホニル−、ヒドロカルビル−
(ここででヒドロカルビル基は、1〜約12個の炭素原子を含む)および他の置
換基を有するスチレンが挙げられる。ヒドロカルビル−置換スチレンの例は、α
−メチルスチレン、パラ−tert−ブチルスチレン、α−エチルスチレン、お
よびパラ−低級アルコキシスチレンである、2つ以上のビニル芳香族モノマーの
混合物が使用され得る。スチレンが好ましい。
【0079】 (α,β−不飽和アシル化剤) インターポリマーの調製において有用なα,β−不飽和アシル化剤は、カルボ
ン酸、酸無水物、酸ハロゲン化物、またはエステル(特にその低級アルキルエス
テル)に代表される。これらとしては、モノカルボン酸(例えば、アクリル酸、
メタクリル酸など)またはその低級アルキルエステル、ならびにジカルボン酸、
ジカルボン酸無水物またはその低級アルキルエステルが挙げられ、ここで炭素−
炭素二重結合は、少なくとも1つのカルボキシ官能基のα,β−位にあり(例え
ば、イタコン酸、無水イタコン酸またはイタコン酸の低級アルキルエステル、α
−メチレングルタル酸またはα−メチレングルタル酸エステル)、そして好まし
くは、α,β−ジカルボン酸、α,β−ジカルボン酸無水物、またはα,β−ジ
カルボン酸無水物の低級アルキルエステルの両方のカルボキシ官能基のα,β−
位にある(例えば、マレイン酸または無水マレイン酸、フマル酸、またはこれら
の低級アルキルエステル)。通常は、これらの化合物のカルボキシ官能基は、約
4個までの炭素原子、好ましくは約2個までの炭素原子だけ離れている。
【0080】 好ましいα,β−不飽和ジカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物ま
たはα,β−不飽和ジカルボン酸の低級アルキルエステルのクラスは、以下の式
【0081】
【化15】 に対応する化合物(その幾何異性体、すなわちcisおよびtransを含む)
を含み、この式において、各Rは、独立して、水素;ハロゲン(例えば、クロロ
、ブロモ、またはヨード);約8個までの炭素原子のヒドロカルビルまたはハロ
ゲン置換ヒドロカルビル、好ましくは、アルキル、アルカアリールまたはアリー
ル;(好ましくは、少なくとも1つのRは水素であり、より好ましくは、両方の
Rが水素である);そして各R’は、独立して、水素または約7個までの炭素原
子の低級アルキル(例えば、メチル、エチル、ブチルまたはヘプチル)である。
これらのα,β−不飽和ジカルボン酸、α,β−不飽和ジカルボン酸の無水物ま
たはα,β−不飽和ジカルボン酸の低級アルキルエステルは、約25個までの炭
素原子、通常約15個までの炭素原子の全炭素含有量を含む。例としては、以下
が挙げられる:マレイン酸または無水マレイン酸;無水ベンジルマレイン酸;無
水クロロマレイン酸;マレイン酸ヘプチル;イタコン酸または無水イタコン酸;
フマル酸エチル;フマル酸、メサコン酸;マレイン酸エチルイソプロピル;フマ
ル酸イソプロピル;マレイン酸ヘキシルメチル;無水フェニルマレイン酸など。
これらおよび他のα,β−不飽和ジカルボン酸化合物は、当該分野で周知である
。無水マレイン酸、マレイン酸ならびにフマル酸およびこれらの低級アルキルが
好ましい。これらのうちの2つ以上の混合物から誘導されるインターポリマーも
また使用され得る。
【0082】 あるいは、上記の式における(OR’)基は、7個より多くの炭素原子を含み
得、アルコールの混合物から誘導され、いくつかは、7個より多い炭素原子を含
む。そしてこのような例において、エステル基はインターポリマーの生成の間、
および生成後にカルボキシ基に結合したままであり得る。この手順は、最初に所
望のエステル基を導入する方法を提供し、別々の続く工程においてエステルを導
入する必要性を排除する。
【0083】 別の好ましい実施形態において、α,β−不飽和剤は、2つ以上の成分の混合
物を含む。従って、(ii)が2個以上、通常4まで、好ましくは2個の異なる
α,β−不飽和アシル化剤を含む反応混合物から調製されるインターポリマーが
意図される。非限定的例は、マレイン酸または無水マレイン酸とアクリル酸のエ
ステルとの混合物であり得る。他の混合物は意図される。
【0084】 (ii)がモノマー成分の混合物を含む場合、これらは、互いに対して任意の
量で存在し得る。しかし、この成分のうちの1つが、過半量(すなわち、混合物
の50モル%より多い)で存在することが好ましい。特に好ましい実施形態にお
いて、さらなる成分の総量は、主成分1モル当たり約0.005〜約0.3モル
、より頻繁には約0.01〜約0.15モルの範囲、好ましくは、主成分1モル
当たり約0.03〜約0.1モルの少量成分の範囲の量で存在する。
【0085】 アシル化剤の好ましい混合物の例は、マレイン酸または無水マレイン酸とアク
リル酸エステルとの混合物、特にメタクリル酸エステルとの混合物である。好ま
しいエステルは、低級アルキルエステルである。アシル化剤の特に好ましい混合
物は、無水マレイン酸およびメタクリル酸の低級アルキルエステルを含むの混合
物である。無水マレイン酸およびメタクリル酸メチルまたはメタクリル酸エチル
(好ましくは、メタクリル酸メチル)の混合物が特に好ましい。
【0086】 本発明の組成物において使用される特に好ましいエステルは、マレイン酸また
は無水マレイン酸もしくはマレイン酸の低級エステルをスチレンと反応させるこ
とにより生成されるインターポリマーのエステルである。無水マレイン酸とスチ
レンとのコポリマー、および詳細には、約1:1の、スチレンに対する無水マレ
イン酸のモル比を有するコポリマーが特に好ましい。これらは、当該分野で公知
の方法(例えば、フリーラジカル開始(例えば、過酸化ベンゾイル)溶液重合)
に従って調製され得る。このような適切な相互重合技術の例は、米国特許第2,
938,016号;同第2,980,653号;同第3,085,994号;同
第3,342,787号;同第3,418,292号;同第3,451,979
号;同第3,536,461号;同第3,558,570号;同第3,702,
300号;同第3,723,375号;同第3,933,761号;同第4,2
84,414号および同第4,604,221号に記載される。これらの特許は
、適切な無水マレイン酸およびスチレン含有インターポリマーの調製の教示につ
いて、本明細書中に参考として援用される。他の調製技術が当該分野で公知であ
る。
【0087】 カルボキシ含有インターポリマーはまた、1つ以上のさらなる相互重合可能な
コモノマーを使用して調製され得る。さらなるコモノマーは、比較的少ない割合
で存在する。一般的には、全量は、オレフィンまたはα,β−不飽和カルキシル
アシル化剤のいずれかの1モルについて、約0.3モル未満、通常約0.15モ
ルのさらなるコモノマーである。さらなるコモノマーの例としては、アクリルア
ミド、アクリロニトリル、ビニルピロリジノン、ビニルピリジン、ビニルエーテ
ルおよびビニルカルボキシレートが挙げられる。1つの実施形態において、さら
なるコモノマーは、ビニルエーテルまたはビニルカルボキシレートである。
【0088】 ビニルエーテルは、式R1−CH=CH−OR2で表され、ここで各R1は、水
素または1〜約30個、または1〜約24個または1〜約12個の炭素原子を有
するヒドロカルビル基であり、そしてR2は、1〜約30個、または1〜約24
個または1〜約12個の炭素原子を有するヒドロカルビル基である。ビニルエー
テルの例としては、メチルビニルエーテル、プロピルビニルエーテル、2−エチ
ルヘキシル=ビニルエーテルなどが挙げられる。
【0089】 カルボン酸のビニルエステルは、式R3CH=CH−O(O)CR4により表さ
れ得、ここでR3は、水素あるいは1〜約30個、もしくは1〜12個の炭素原
子、または水素のみを有するヒドロカルビル基そしてR4は、1〜約30個、ま
たは1〜約12個、または1〜約8個を有するヒドロカルビル基である。ビニル
エステルの例としては、酢酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニル、ブタン酸ビ
ニル、クロトン酸ビニルが挙げられる。ビニルカルボキシレートとしては、酢酸
ビニル、ブタン酸ビニルなどが挙げられる。
【0090】 このようなインターポリマーの分子量は、必要ならば、従来技術(例えば、反
応条件の制御など)に従って、本発明において必要な範囲に調整され得る。
【0091】 上記のように、インターポリマーは、ビニル芳香族モノマーと脂肪族カルボン
酸または脂肪族カルボン酸無水物および脂肪族カルボン酸のエステルとから調製
される。
【0092】 好ましいビニル芳香族モノマーは、スチレンまたは置換スチレン(環が置換さ
れるか、または脂肪族−C=C−基上で置換されるかのいずれか)、最も好まし
くはスチレンである。
【0093】 好ましい脂肪族カルボン酸または脂肪族カルボン酸無水物および脂肪族カルボ
ン酸のエステルは、マレイン酸または無水マレイン酸、イタコン酸または無水イ
タコン酸、フマル酸、α−メチレングルタル酸、アクリル酸、メタクリル酸また
はこれらのエステル(特に低級アルキルエステル、より好ましくはメチルエステ
ル)からなる群から選択される少なくとも1つのメンバーである。
【0094】 1つの特に好ましい実施形態において、インターポリマーは、スチレンおよび
無水マレイン酸から誘導される。別の好ましい実施形態において、インターポリ
マーは、スチレン、無水マレイン酸およびメタクリル酸もしくはメタクリル酸エ
ステルから誘導される。
【0095】 後者の好ましい実施形態において、スチレン:無水マレイン酸:メタクリル酸
またはメタクリル酸エステルのモル比は、約(1〜3):(2〜1):(0.0
1〜0.3)、好ましくは約(1〜2):(1.5〜1):(0.01〜0.3
)、より好ましくは、1:1:(0.03〜0.08)、最も好ましくは1:1
:0.05の範囲である。
【0096】 (エステル化) 本明細書中上記のように、成分(A)は、エステル化カルボキシ含有インター
ポリマーである。インターポリマーのエステル化(またはエステル交換(インタ
ーポリマーがエステル基を含む場合))は、任意のインターポリマー(必要な分
子量を有する)および所望のアルコール(単数または複数)およびアルコキシレ
ート(単数または複数)を、エステル化を達成するために典型的な条件下で、加
熱することにより達成され得る。このような条件としては、例えば、少なくとも
約80℃の温度、しかしより好ましくは約150℃までまたはより高い温度が挙
げられ、ただし、この温度は反応混合物またはその生成物の分解点より低いレベ
ルに維持される。水または低級アルコールは、通常エステル化が進行するにつれ
て除去される。これらの条件は、必要に応じて、実質的に不活性な、通常液体の
有機溶媒または希釈剤(例えば、鉱油、トルエン、ベンゼン、キシレンなど)お
よびエステル化触媒(例えば、トルエンスルホン酸、硫酸、塩化アルミニウム、
三フッ化ホウ素−トリエチルアミン、メタンスルホン酸、塩酸、硫酸アンモニウ
ム、リン酸、ナトリウムメトキシド、Sn(II)2−エチルヘキサノアートな
ど)の使用を含み得る。これらの条件およびそのバリエーションは、当該分野で
周知である。
【0097】 1つの実施形態において、インターポリマーは、エステル基を含むモノマーか
ら調製され得る。1つの実施形態において、エステル化インターポリマー(A)
は、エステル含有モノマーまたはエステル化モノマーおよび非エステル化モノマ
ーの両方を含むモノマーの混合物から直接調製され得る。このような混合物の例
は、無水マレイン酸およびアクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸メチル)
である。インターポリマー全体がエステル含有モノマーから調製される事象にお
いて、インターポリマーが、インターポリマー中の約80%〜約99%のカルボ
キシル基がエステル化されたままであるような加水分解条件に供されることが必
要である。
【0098】 上記のように、本発明のエステル化インターポリマー(A)は、エステル基を
含有する。約80%〜約100%のエステル基は、8〜約23個の炭素原子を含
み、そして0〜約20%のエステル基は、2〜7個の炭素原子を含む。8〜約2
3個の炭素原子を含むエステル基は、カルボキシ含有インターポリマーを少なく
とも7個の炭素原子を含むアルコールと反応させることにより形成され得る。1
つの実施形態において、アルコールは、(約7または約8)〜(約22または約
18または約16)個の炭素原子を含む。有用なアルコールの例としては、ヘプ
タノール、オクタノール、デカノール、ドデカノール、トリデカノール、ペンタ
デカノール、オクタデカノールなどが挙げられる。
【0099】 インターポリマーが、スチレン、無水マレイン酸および低級アルキルメタクリ
ル酸エステルから誘導される実施形態において、無水マレイン酸部分から誘導さ
れるエステルが、実質的に低級アルキルエステルを含まないことが好ましい。
【0100】 インターポリマーは、市販のアルコールの混合物を含むクラスのアルコールか
ら選択されるアルコールでエステル化され得る。これらには、例えば、約8〜2
2個の炭素原子を有するアルコールの混合物を含むオキソアルコール(oxoa
lcohol)が挙げられる。様々な市販のアルコールについて、別のクラスの
アルコールには、約8〜30個の脂肪族炭素原子を有するアルコールが挙げられ
る。これらのアルコールは、例えば、オクチルアルコール、デシルアルコール、
ドデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、エイ
コシルアルコール、オクタデシルアルコールなどを含み得る。これらのアルコー
ル混合物のいくつかの適切な供給源は、NEODOL(登録商標)アルコール(
Shell Oil Company、Houston、Texas)およびA
LFOL(登録商標)アルコール(Vista Chemical、Westl
ake、LA)の名称で販売される工業用等級のアルコール、ならびに例えば、
Henkel、CondeaおよびEmoryから市販される動物由来の脂肪ア
ルコールおよび植物性脂肪である。
【0101】 エステルは、少なくとも7個の炭素原子を含むアルコール(比較的高分子量の
アルコール)、および7個未満の炭素原子を含むアルコール(比較的低分子量の
アルコール)を含むアルコールの組み合わせから誘導される混合エステルであり
得る。少なくとも7個の炭素原子を含むアルコールは、本明細書中上記に記載さ
れるアルコールである。7個未満の炭素原子を含むアルコールは、一般的に、1
または約2〜約6または約5個の炭素原子を含む。低分子量アルコールの例には
、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサ
ノール、シクロペンタノール、およびシクロヘキサノールが挙げられる。上記の
列挙はまた、これらのアルコールの様々な異性体配置を含むことを意味する。例
えば、ブタノールとは、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール
などをいう。
【0102】 カルボキシ含有インターポリマーの混合エステルは、まずカルボキシ含有イン
ターポリマーを比較的高分子量のアルコールおよび比較的低分子量のアルコール
でエステル化して、このインターポリマーのカルボキシ基の約80%から約99
%までをエステル基に変換することによって、最も都合良く調製される。
【0103】 高分子量アルコールおよび低分子量アルコールの組み合わせを使用する場合、
エステル化を、例えば、最初にカルボキシ基の少なくとも約50モル%、または
約50〜75モル%、しばしば約90モル%を、高分子量アルコールでエステル
化し、続いてこの部分的にエステル化されたカルボキシ含有インターポリマーを
、低分子量アルコールおよび残りの未反応の高分子量アルコール(存在する場合
)でエステル化することによって行って、高分子量脂肪族アルコールから誘導さ
れた80モル%のエステル基、および低分子量脂肪族アルコールから誘導された
20モル%までのエステル基を有するエステル化されたカルボキシインターポリ
マーを得る。例えば、高分子量アルコールおよび低分子量アルコールの組み合わ
せを用いるエステル化は、まず高分子量アルコールによるエステル化(例えば、
約75モル%まで)、続いて低分子量アルコールによる残りのカルボキシル基の
エステル化により順に達成されて、所望の程度のエステル化を達成し得る。
【0104】 あるいは、インターポリマーのカルボキシル基は、同時に、高分子量脂肪族ア
ルコールおよび低分子量脂肪族アルコールの組み合わせでエステル化され、これ
らのアルコールの組み合わせでエステル化されたカルボキシ含有インターポリマ
ーを得ることができる。
【0105】 以下の実施例は、本発明の組成物を調製するために有用ないくつかのエステル
化インターポリマーを例示する。他に記載されない限り、全ての温度は、摂氏度
であり、圧力は大気圧であり、容量部は重量部(g)対容量部(ml)としての
相対量で与えられる。エステル化の程度は、反応混合物の全酸価(フェノールフ
ラレイン指示薬)および強酸価(ブロムフェノールブルー指示薬)を決定するこ
とにより算出される。全酸価は、エステル化されていないポリマーおよび触媒に
よる寄与を含む。強酸価は、触媒の酸価の測定値である。これらの2つの酸価間
の差違である、正味の酸価は、エステル化されていないポリマーに起因する酸価
である。濾過は珪藻土濾過補助剤を使用して行われる。インターポリマーの分子
量は、コンディショニングカラムを使用して、本明細書中上記の手順を用いて決
定される。ニート(neat)な酸価(例えば、Neat TAN)は、希釈剤
を含まない生成物について決定される。生成物が希釈剤を含む場合、ニート酸価
は観察される酸価から、希釈剤について調整して算出される。
【0106】 (実施例A−1) 反応器に、
【0107】
【化16】 を有する無水マレイン酸/スチレン/メタクリル酸メチル(1:1:0.05の
モル比)ターポリマー(トルエンスラリー中21.1%固体、2850部)、な
らびに846部のAlfol 1218(12〜18個の炭素原子を有する大部
分が直鎖の1級アルコールの混合物)を充填した。トルエンを除去し、かつDe
an−Starkトラップに回収しつつ(2350容量部を除去)、これらの物
質を115〜120℃で3.5時間加熱した。温度を150℃まで上げながら、
244部のAlfol 810(8〜10個の炭素原子を有する大部分が直鎖の
1級アルコールの混合物)、および31.4部の70%メタンスルホン酸の混合
物を、1.5時間かけてこの反応混合物に添加した。この反応を150℃で14
時間続け;52容量部の水性蒸留物を収集し、そして全部で2565容量部のト
ルエンを収集した。全酸価=22.4、および強酸価=3.71。追加の25部
のAlfol 810および100容量部のトルエンを添加し、そして反応を1
4時間続ける。トルエン(200容量部)を滴下し、そして150℃で14時間
加熱を続けた。全酸価=15であり、赤外線スペクトルは、−OHが無いことを
示した。スルホン酸を、18.4部の50%NaOH水溶液を用いて150℃で
2時間混合することにより中和した。全酸価=14.6。粘度、100℃=28
44センチストーク。
【0108】 (実施例A−2) 反応器に、2485部のAlfol 1218アルコール、
【0109】
【化17】 を有する無水マレイン酸/スチレン/メタクリル酸メチル(1:1:0.05の
モル比)ターポリマー(トルエンスラリー中24重量%固体、3183部)、
【0110】
【化18】 を有する無水マレイン酸/スチレン/メタクリル酸メチル(1:1:0.05の
モル比)ターポリマートルエンスラリー中25.9%の固体(3343部)、お
よび712部のAlfol 810アルコールを充填する。トルエンを除去しつ
つ、温度を66℃まで上げ、91.5部のメタンスルホン酸を添加し、次いで、
温度を8.5時間かけて138℃まで上昇させ、続いて138〜149℃で10
時間加熱し、蒸留物を除去する;残渣の酸価=5.6。このバッチを、合計50
.7部の50%NaOH水溶液で中和し、続いて約120℃で真空ストリップす
る。残渣を濾過する。TANは約12.2である。
【0111】 (実施例A−3) 反応器に、1831部のAlfol 1218アルコール、および
【0112】
【化19】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(トルエンスラリ
ー中28.2重量%固体、4298部)を充填し、これをストリッピング手順の
終了付近の減圧下で104℃でストリップする。一部蒸留物(100容量部)を
この反応器に戻し、次いで522部のAlfol 810アルコールおよび64
.8部のメタンスルホン酸を添加する。蒸留物を除去しながら温度を5時間かけ
て150℃まで上昇させる。一部の蒸留物(180容量部)をこの反応器に戻し
、そして反応を約150℃で5時間続ける。触媒を全部で31.8部の50%N
aOH水溶液で中和し、次いで150℃で真空ストリップし、この真空を解除し
、そして1188部の鉱油をN2ブランケット下で添加する。温度を67℃まで
下げ、そして油状の溶液を濾過する、ニートTAN=4.8。
【0113】 (実施例A−4)
【0114】
【化20】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(トルエンスラリ
ー中26.9重量%固体、4505部)、3456部の鉱油、1746部のAl
fol 1218アルコール、498部のAlfol 810アルコール、およ
び61.8部のメタンスルホン酸を用いて、実施例A−3の手順を繰り返す。触
媒を全部で29.4部の50%NaOH水溶液水酸化ナトリウム水溶液で中和す
る。ニートTAN=17.9。
【0115】 (実施例A−5) 反応器に、1583部の鉱油、766部のAlfol 1218アルコール、
および
【0116】
【化21】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(トルエンスラリ
ー中26.2重量%固体、4626部)を充填し、これをストリッピング工程終
了付近の減圧下、107℃でストリップする。残渣に、1189部のAlfol
810アルコール、および63.3部のメタンスルホン酸を添加する。水性蒸
留物を除去し、そして有機蒸留物を反応器に戻しながら、温度を150℃まで5
時間かけて上げる。この反応を約150℃で16時間続ける。正味の中和数=7
.6(酸)。30部のAlfol 1218、および70部のAlfol 81
0の混合物を調製し、そして54部の混合物を反応器に添加する。反応を9.5
時間続け、この後すぐに触媒を全部で31部の50%NaOH水溶液で中和する
。これらの物質を150℃で真空ストリップする。真空を解除し、そして158
3部の鉱油をN2ブランケット下で添加する。温度を120℃まで下げ、そして
油状の溶液を濾過する。ニートTAN=12.2。
【0117】 (実施例A−6) 反応器に、1752部の鉱油(Mobil 100N)、および1784部の
Alfol 1218アルコールを充填する。これらの物質を混合し、次いで、
【0118】
【化22】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(トルエンスラリ
ー中26.4重量%固体、4590.9部)を添加し、続いて103℃まで加熱
し、そして103℃〜110℃で1時間ストリップする。圧力を249mmHg
まで下げ、そしてさらなる蒸留物を除去する。この残渣に、508部のAlfo
l 810アルコールおよび63部のメタンスルホン酸を添加し、続いて、追加
の蒸留物を収集しながら、5時間かけて143℃まで加熱する。この時点で、強
酸価=9.55であり、弱酸価=3.53である。加熱を148℃で3時間続け
る。強酸価=7.67であり、弱酸価=3.47である。強酸を66.6部の5
0%NaOHで、145℃で1時間中和し、これらの物質を141℃、40mm
Hgでストリップし、1752部の追加の鉱油を添加し、そしてその溶液を濾過
する。ニートTAN=7.2。
【0119】 (実施例A−7) 基本的に実施例A−1の手順に従って、
【0120】
【化23】 を有する無水マレイン酸/スチレン/メタクリル酸メチル(1:1:0.05の
モル比)ターポリマー(トルエンスラリー中24%の固体、3183部)、
【0121】
【化24】 を有する無水マレイン酸/スチレン/メタクリル酸メチル(1:1:0.05の
モル比)ターポリマーのトルエンスラリー中25.9%の固体(3343部)、
1450部のAlfol 1218アルコール、1452部のAlfol 81
0アルコール、および91.5部のメタンスルホン酸を用いて、エステルを調製
する。生成物を濾過する。ニートTAN=12.3。
【0122】 (実施例A−8) 反応器に、
【0123】
【化25】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(トルエンスラリ
ー中18重量%固体、3927部)、および976部のAlfol 1218ア
ルコールを充填する。この混合物を100℃まで加熱した後、171部のAlf
ol 810アルコール、および13.6部のメタンスルホン酸を0.1時間か
けて添加し、100℃〜110℃で1時間加熱し、次いで150℃まで加熱する
。蒸留物を除去しながら4時間加熱した後、正味の中和数=6.29である。こ
の反応物に、93部のn−ブタノールおよび3.9部のメタンスルホン酸を添加
し、そしてこの反応を4時間続ける。この時の正味の中和数=2.24である。
さらに93部のn−ブタノールおよび3.9部のメタンスルホン酸を添加し、こ
の反応をさらに2時間続け、この時点でさらなる蒸留物は形成しない。温度を1
20℃まで下げ、そして8.4部のヒンダードフェノールを添加する。温度を1
50℃まで上げ、そしてさらなる量の蒸留物を除去しつつ、6時間その温度に維
持する。ニートの中和数は3.42(全体)、および1.24(強酸)である。
【0124】 (実施例A−9) 反応器に、
【0125】
【化26】 を有する無水マレイン酸/スチレン(1:1モル)コポリマー(757.5部)
、3199部の鉱油(Shell HVI−100)、332部のトルエンおよ
び1042部のAlfol 1218アルコールを充填する。これらの物質を撹
拌し、そして100℃まで加熱し、この後すぐに20.8部のメタンスルホン酸
および184部のAlfol 810アルコールの溶液を充填し、そしてこれら
の物質を150℃まで加熱し、そして4.5時間還流する。この反応物に、0.
2時間かけて、100部のn−ブタノールを添加し、そしてこれらの物質を1.
5時間還流し、次いでさらに100部のn−ブタノールを充填し、そしてこれら
の物質を16時間還流する。中和数はm4.9(全体)および0.9(強酸)で
ある。強酸は50%NaOH水溶液で中和し、9.75部のヒンダードフェノー
ルを添加し、そしてこれらの物質を150℃、80mmHgでストリップする。
第2の部分の9.75部のヒンダードフェノール、および110部の鉱油(Sh
ell HVI−100)を添加し、そしてこの溶液を濾過する。TAN=2.
2。
【0126】 (B)ヒドロカルビル基置換カルボン酸またはそれらの官能性誘導体 エステル化されたインターポリマー(A)および(B)ヒドロカルビル置換カ
ルボン酸またはそれらの官能性誘導体を、(C)平均、1より大きい、好ましく
は少なくとも1.1、しばしば少なくとも1.5の縮合可能なN−H基を有する
アミン、または(B)および(C)の予め形成された反応生成物(ここで、この
予め形成された反応生成物は、少なくとも1つの縮合可能なN−H基を含む)と
反応させることにより、本発明の組成物を得る。官能性誘導体は、(C)と反応
して、対応するカルボン酸から調製される生成物と類似のN含有誘導体を生成し
得る誘導体である。官能性誘導体の例には、エステル、特に、低級アルキルエス
テル、無水物、アシルハライドなどが挙げられる。
【0127】 ヒドロカルビル基は、約10〜約400個の炭素原子、より頻繁には、約30
〜約200個の炭素原子、しばしば約100個の炭素原子、そして頻繁には約3
0個、しばしば約50個から約100個の炭素原子を含む。ヒドロカルビル基は
、一般に、約100、しばしば約500〜約6000、しばしば〜約4000、
しばしば約500〜約300、より頻繁には、約900〜約2000の数平均分
子量
【0128】
【化27】 を有する。
【0129】 カルボン酸またはそれらの官能性誘導体は、通常、カルボン酸含有化合物とポ
リアルケンまたはそれらのハロゲン化誘導体、または適切なオレフィンとの反応
により誘導される。成分(B)を形成する反応体として有用なカルボン酸含有化
合物には、α,β−不飽和物質、例えば、アクリル酸およびメタクリル酸、マレ
イン酸、フマル酸、イタコン酸、クロトン酸、エステル、特に低級アルキルエス
テル、およびそれらの酸の無水物、式
【0130】
【化28】 の化合物、および式
【0131】
【化29】 の化合物のようなそれらの反応源が挙げられる。ここで、R3、R5の各々、およ
び各R9は、独立して、Hまたはヒドロカルビル基であり、R4は、2価のヒドロ
カルビレン基、好ましくは低級アルキレン、より好ましくは、メチレン、エチレ
ン、またはプロピレンであり、そしてnは、0または1、好ましくは0である。
(V)の例には、アセタールおよびヘミアセタール、エステルなどが挙げられる
。グリオキシル酸、その水和物およびグリオキシル酸メチルエステル、メチルヘ
ミアセタールは、このタイプの特に好ましい反応体である。
【0132】 式(IV)および式(V)のカルボン酸化合物から誘導される生成物としては
、α−ヒドロキシ置換カルボン酸およびそのエステル、ならびにα−ヒドロキシ
ラクトンが挙げられる。
【0133】 有用なヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体は、前述のカル
ボン酸化合物の任意の1つを使用して、またはそれらの2以上を共に、同時また
は連続的(好ましくは、任意の順序で連続的)に使用して調製され得る。
【0134】 カルボン酸(B)が誘導されるポリアルケンは、2〜約16個の炭素原子;通
常は2〜約6個の炭素原子の重合化可能なオレフィンモノマーのホモポリマーお
よびインターポリマーである。これらのインターポリマーは、2以上のオレフィ
ンモノマーが、周知の従来手順に従ってインターポリマー化され、上記の2以上
のオレフィンモノマーの各々から誘導されるそれらの構造内に単位を有するポリ
アルケンを形成するインターポリマーである。従って、本明細書中で使用される
場合、「インターポリマー」は、コポリマー、ターポリマー、テトラポリマーな
どを包含する。当業者に明らかなように、置換基が誘導されるポリアルケンは、
しばしば、慣用的に「ポリオレフィン」と呼ばれる。
【0135】 特に好ましいポリアルケンは、約20個〜約300個の炭素原子、しばしば、
約30個の炭素原子〜約100個の炭素原子、頻繁には、約50個の炭素原子〜
約100個の炭素原子を含む、ポリプロピレンおよびポリブチレン、特に、ポリ
イソブチレンである。
【0136】 ポリアルケンが誘導されるオレフィンモノマーは、1以上のエチレン型(et
hylenically)不飽和基(すなわち、>C=C<)の存在によって特
徴付けられる重合可能なオレフィンモノマーであり;すなわち、それらは、モノ
オレフィンモノマー(例えば、エチレン、プロピレン、ブテン−1、イソブテン
およびオクテン−1)またはポリオレフィンモノマー(通常ジオレフィンモノマ
ー)(例えば、ブタジエン−1,3およびイソプレン)である。
【0137】 これらのオレフィンモノマーは、通常重合可能な末端オレフィンである;つま
り、それらの構造における>C=CH2基の存在によって特徴付けられるオレフ
ィンである。しかし、それらの構造内の以下の基 −C−C=C−C− の存在によって特徴付けられる重合可能な内部オレフィンモノマー(時折、文献
において、内部(medial)オレフィンと呼ばれる)もまた、ポリアルケン
を形成するために使用され得る。内部オレフィンモノマーを使用する場合、それ
らは、通常、末端オレフィンと共に使用され、インターポリマーであるポリアル
ケンを生じる。本発明の目的のために、特定の重合化されたオレフィンモノマー
が、末端オレフィンおよび内部オレフィンの両方として分類され得る場合、それ
は、末端オレフィンであるとみなす。従って、1,3−ペンタジエン(すなわち
、ピペリレン)は、末端オレフィンであるとみなされる。
【0138】 カルボン酸またはその官能基誘導体のヒドロカルビル置換基は、ターポリマー
、少なくとも2つのオレフィン(通常は、αオレフィン)から誘導されるコポリ
マー、および非共役ポリエン(好ましくは、ジエンまたはトリエン(通常は、ジ
エン))から誘導され得る。ターポリマーは、一般に、例えば、約1000〜約
6,000の範囲、よりしばしば、約2500〜約4,000の範囲の数平均分
子量
【0139】
【化30】 を有するような、低分子量ターポリマーである。
【0140】 これらのオレフィンの一方は、通常、エチレンであり、そして他方は、3〜約
28個の炭素原子、しばしば、3〜約8個の炭素原子、よりしばしば、3個また
は4個の炭素原子を有するオレフィンである。最もしばしば、一方のオレフィン
は、エチレンであり、そして他方が、プロピレンである。
【0141】 ターポリマーの調製において利用される第3の成分は、少なくとも1つの非共
役ポリエンであり、通常ジエンである。例には、脂肪族ジエン(例えば、1,4
−および1,5−ヘキサジエン)、分枝ジエン(例えば、3−および4−メチル
1,4−ヘキサジエン)、二環式ジエン(例えば、エキソ−およびエンド−ジシ
クロペンタジエン、エキソ−およびエンド−アルケニルノルボルネン、アルキル
アルケニルノルボルネン)、アルキリデンノルボルネン(例えば、5−メチレン
−2−ノルボルネン)、アルキルノルボルネン(例えば、メチルノルボルネン)
、シクロジエン等が挙げられる。好ましい実施態様において、ジエンはジシクロ
ペンタジエンまたはアルキリデンノルボルネンである。
【0142】 エチレン−αオレフィン−非共役ポリエンターポリマーのエチレン含量は、一
般的に約25重量%〜約85重量%の範囲であり、好ましくは約30重量%〜約
75重量%の範囲であり、そしてより好ましくは約40重量%〜約70重量%の
範囲である。ポリエン含量は典型的に約25重量%未満であり、好ましくは約2
重量%〜約20重量%の間であり、よりしばしば約0.5重量%または約1重量
%〜約15重量%である。
【0143】 ターポリマーは当業者に周知の方法により調製され、そして市販される(例え
ば、商品名TRILENE(登録商標)で、Uniroyal Chemica
l Co.,Inc.,Middlebury,Conn.,USAにより販売
される)。特定の例には、Trilene 67およびTrilene 68(
エチレン、プロピレンおよびエチリデンノルボルネン(ENB)のターポリマー
)、ならびにTrilene 55およびTrilene 65(エチレン、プ
ロピレンおよびジシクロペンタジエンのターポリマー)が挙げられる。Tril
ene 67およびTrilene 68のいくつかの典型的な特徴は、それぞ
れ、ヨウ素価が19および6であり、エチレン/プロピレン/(ENB)(重量
)が46/54/9.5および45/55/3であり、粘度平均分子量が750
0および8000であり、そして1分子当たりの平均C=Cが5.6および1.
9であることである。
【0144】 (B)のヒドロカルビル置換を生じるために使用される材料の分子量を測定す
るための手順の例は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)(サイズ排除クロ
マトグラフィーとしても知られる)および蒸気相オスモメトリー(vapor
phase osmometry)(VPO)である。これらおよび他の手順は
、以下を含む多くの刊行物に記載される: P.J.Flory、「Principles of Polymer Ch
emistry」、Cornell University Press(19
53)、第VII章、266−316頁、 「Macromolecules,an Introduction to
Polymer Science」、F.A.BoveyおよびF.H.Win
slow編、Academic Press(1979)、296−312頁、
および W.W.Yau、J.J.KirklandおよびD.D.Bly、「Mod
ern Size Exclusion Liquid Chromatogr
aphy」、John Wiley and Sons、New York、1
979. ポリマーの分子量に対して補完的な測定は、メルトインデックス(ASTM
D−1238)である。高いメルトインデックスのポリマーは、一般的に、低い
分子量を有する(逆も真なり)。本発明のグラフト化ポリマーは、好ましくは、
20dg/分、より好ましくは0.1〜10dg/分までのメルトインデックス
を有する。
【0145】 これらの刊行物は、分子量の測定に関連する本明細書中に含まれる関連する開
示についての参考として、本明細書によって援用される。
【0146】 α,β−不飽和カルボン酸化合物と、ポリアルケンまたはそのクロル化誘導体
あるいは適切なオレフィンとを反応させるために、多くの方法が利用可能である
。例示的な方法としては、「エン(ene)」反応が挙げられ、ここでは、カル
ボン酸化合物が、不飽和試薬と共にか、ハロゲン(通常は、塩素)を吹き込むこ
とによってか、またはこれらの方法の組み合わせによって加熱して反応される。
(B)反応物は、任意のこれらの技術または当該分野で公知の他の技術によって
調製され得る。
【0147】 カルボン酸化合物が、式(IV)の化合物またはその官能基誘導体である場合
、それは、一般に、オレフィン反応物と共に、好ましくは酸性触媒の存在下で反
応されることが必要である。
【0148】 成分(B)として有用な好ましい材料としては、ポリオレフィン置換カルボン
酸(好ましくは、コハク酸)および酸無水物が挙げられる。特に好ましいのは、
コハク酸無水物である。1つの実施形態において、成分(B)は、脂肪族置換コ
ハク酸無水物またはコハク酸であり、この脂肪族置換基において約10個〜約4
00個の炭素原子、好ましくは、約30個〜約400個の炭素原子、そしてしば
しば、約50個〜約200個の炭素原子、頻繁には、約100個の炭素原子を含
む。
【0149】 (B)として有用なヒドロカルビル基置換カルボン酸またはその官能基誘導体
は、1モルのポリオレフィン、または数平均分子量
【0150】
【化31】 に基づいての1モルのポリマーあたり、平均約0.5個の、よりしばしば1個か
ら、頻繁には2個から、約6個まで、しばしば約4個までのカルボン酸基の存在
によって特徴付けられる。1つの実施形態において、ヒドロカルビル基がポリオ
レフィンから誘導される場合、1モルのポリオレフィンあたり平均1個〜約4個
のカルボキシ基が存在する。
【0151】 本発明の組成物の調製において有用なヒドロカルビル置換された、特に、脂肪
族カルボン酸およびその官能基誘導体、ならびにそれらのカルボン酸およびその
官能基誘導体を調製するための方法を記載する特許としては、とりわけ、以下が
挙げられる:米国特許第3,215,707号(Rense);同第3,219
,666号(Normanら)、同第3,231,587号(Rense);同
第3,921,764号(Palmer);同第4,110,349号(Coh
en);および同第4,234,435号(Meinhardtら);同第5,
696,060号(Bakerら);同第5,696,067号(Adamsら
);およびU.K.1,440,219号。これらの特許は、本発明の成分(B
)として有用なカルボン酸およびその官能基誘導体のそれらの開示についての参
考として、本明細書中に援用される。
【0152】 カルボン酸およびその官能基誘導体ならびにそれらを調製するための方法は、
当業者に周知であり、そしてこのような材料(その調製を含む)に関する詳細は
、上記の特許に与えられる。成分(B)として有用な化合物の非限定的な例とし
ては、以下の実施例に例示される化合物が挙げられる:他に示されない限り、全
ての温度は、摂氏温度であり、圧力は大気圧であり、重量部に対する体積部の関
係は、グラム 対 ミリリットルであり、濾過は、珪藻土濾過助剤を使用して行
われる。
【0153】 (実施例B1) イソブチレン単位を優先的に含みかつ分子量約1600の6400部(4モル
)のポリブチレンおよび408部(4.16モル)の無水マレイン酸の混合物を
、225℃〜240℃で4時間加熱する。次いで、これを170℃に冷却し、さ
らに102部(1.04モル)の無水マレイン酸を加え、その後70部(0.9
9モル)の塩素を加える;後者は、170℃〜215℃で3時間にわたって添加
する。この混合物を、215℃でさらに3時間加熱し、220℃で真空ストリッ
プし、そして濾過する。この生成物は、61.8のけん化数を有する所望のポリ
ブチレン置換無水コハク酸である。
【0154】 (実施例B−2) モノカルボン酸を、分子量750のポリイソブチレンを、3.6重量%の塩素
含量を有する生成物にクロル化し、この生成物を、触媒量のシアン化銅(I)の
存在下で等量のシアン化カリウムとの反応によって対応するニトリルに変換し、
そして得られたニトリルを、還流温度で50%超の希硫酸水溶液での処理によっ
て加水分解することによって調製した。
【0155】 (実施例B−3) 高分子量のモノカルボン酸を、エチレンを四塩化炭素で1分子あたり平均35
個のエチレン基を有するテロマーにテロマー化し、そしてこのテロマーを、英国
特許第581,899号に記載の手順に従って対応する酸に加水分解することに
よって調製する。
【0156】 (実施例B−4) ポリブテニル無水コハク酸を、200℃でのクロル化ポリブチレンの無水マレ
イン酸との反応によって調製する。このポリブテニル基は、平均分子量805を
有し、主にイソブテン単位を含む。得られたアルケニル無水コハク酸は、113
の酸価を有することが見い出される(500当量に対応する)。
【0157】 (実施例B−5) ラクトン酸を、触媒量の濃硫酸の存在下で約90℃の温度にて、2当量のポリ
オレフィン(数平均分子量
【0158】
【化32】 約900)置換無水コハク酸と1.02当量の水とを反応させることによって調
製する。反応の完了後、硫酸触媒を、炭酸ナトリウムで中和し、そして反応混合
物を濾過する。
【0159】 (実施例B−6) エステル酸を、2当量のアルキル置換無水コハク酸(そのアルキル基中に平均
約35個の炭素原子を有する)と1モルのエタノールとを反応させることによっ
て調製する。
【0160】 (実施例B−7) 反応器を、1000部のポリブチレン(これは、蒸気相オスモメトリーによっ
て決定された約950の分子量を有し、そして主にイソブテン単位からなる)で
充填し、その後、108部の無水マレイン酸を添加する。この混合物を110℃
に加熱し、その後、110℃〜188℃の範囲の温度で6.5時間にわたり、1
00部のCl2を表面下(sub−surface)に添加する。この発熱反応
を、188℃を超えないように制御する。このバッチに窒素を吹き込み、次いで
、保存する。
【0161】 (実施例B−8) 実施例B−7の手順を、1000部のポリブチレン(これは、蒸気相オスモメ
トリーによって決定された約1650の分子量を有し、そして主にイソブテン単
位からなる)および106部の無水マレイン酸を使用して繰り返す。Cl2を1
30℃で添加し始め、そしてクロル化の完了付近で188℃の最高温度に到達す
るようなほぼ継続的な速度で添加する。残渣に窒素を吹き込み、そして収集する
【0162】 (実施例B−9) 反応器を、3000部のポリブチレン(これは、約1000の数平均分子量を
有し、そして約80モル%の末端ビニリデン基を含む)および6部の70%メタ
ンスルホン酸水溶液で充填する。これらの材料を、N2下で160℃に加熱し、
その後、577.2部の50%グリオキシル酸水溶液を、155℃〜160℃に
維持しながら4時間にわたって添加する。水を除去し、そしてDean−Sta
rkトラップ中に収集する。濾液を、160℃で5時間維持し、140℃に冷却
し、そして濾過する。この濾液は、全アミノ酸数(ASTM Procedur
e D−974)=34.7およびサポニン数(ASTM Procedure
D−74)=53.2、数平均分子量
【0163】
【化33】 (ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC))=1476、および平均分子量
【0164】
【化34】 (GPC)=3067;未反応ポリイソブチレン(薄層クロマトグラフィー−水
素炎イオン化検出器(TLC−FID))=8.6%を有する。
【0165】 (実施例B−10) ポリイソブチレンクロリドを、70℃〜75℃のヘキサン中の1モルのポリイ
ソブチレン(数平均分子量
【0166】
【化35A】 2136)および0.91モルの塩素を使用して獲得し、クロル化の後にヘキサ
ンを除去する。このクロリド(500部、0.2205モル)および32部の無
水マレイン酸(0.3265モル)を、N2パージ下で1時間150℃〜190
℃に加熱し、そして190℃で7時間維持する。約150℃に冷却した後、15
.5部の無水マレイン酸を充填し、N2を停止し、12.5部(0.175モル
)のCl2をこの混合物中に2時間にわたって吹き込む。N2を再開し、そして温
度を、150℃〜190℃に上昇させ、そして7時間維持する。次いで、この混
合物を、全酸価77まで、4時間、220℃に加熱する。この生成物は、約1.
5のコハク酸化度、および1600ppmの残基Clを有する。
【0167】 (実施例B−11) 脂肪族置換無水コハク酸を、ポリイソブチレン(数平均分子量
【0168】
【化35】 =1000)の無水マレイン酸との直接アルキル化反応(熱反応)によって調製
する。この得られた生成物は、約76の全酸価、約100ppmのClを有し、
そして0.4重量%以下の未反応無水マレイン酸を含む。
【0169】 (実施例B−12) 592部の50%水性グリオキシル酸を満たした反応器を、70℃まで加熱し
、減圧にして、これらの材料を80℃まで25mmHgにてストリッピングして
231部の水を集める。この反応器を室温まで冷却し、この際、実施例2、パー
トAのポリイソブテン200部、および3部の70%水性メタンスルホン酸を添
加し、次いで合計8時間、160℃で加熱して、その間に207部の水性留分を
集める。これらの材料を717.3部の鉱油で希釈し、混合し、そして130℃
で濾過する。濾液は65.9の鹸化数を有する。
【0170】 (実施例B−13) 約2300の
【0171】
【化36】 および約90%の末端ビニリデン基を有するポリイソブチレン(Glissop
al 2300,BASF)1モルと0.9モルの無水マレイン酸を加熱するこ
とにより誘導される反応生成物を4830部と、422部のグリオキサル酸メチ
ルエステルメチルヘミアセタールと、15部の70%メタンスルホン酸と、0.
1部のシリコーン消泡剤と、1000部の鉱油とを反応器に満たす。これらの材
料をN2下で135℃まで0.5時間にわたって加熱し、そしてこの温度を4時
間維持し、次いで25mmHgで1時間ストリッピングする。さらなる2426
部の鉱油を加え、これらの材料を混合し、次いで濾過する。
【0172】 (アミン) 本発明の組成物を調製するために使用されるアミンは、平均1個より多い、好
ましくは少なくとも1.1個の縮合可能なN−H基、頻繁には平均少なくとも1
.5個、好ましくは平均少なくとも2個の縮合可能なN−H基、約10個まで、
頻繁には約6個までの縮合可能なN−H基を含有する。1つの実施形態において
、アミン(C)を、(B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能性誘導
体とエステル化インターポリマー(A)との混合物と反応させる。別の実施形態
において、エステル化インターポリマー(A)を、(B)と(C)との予め形成
された反応生成物と反応させ、ここでこの予め形成された反応生成物は、少なく
とも1個の縮合可能なN−H基を有する。
【0173】 本明細書中に定義されるように、適切なアミン反応物としては、ヒドラジン、
またはポリアミンが挙げられる。モノアミンは、ポリアミンとの混合物で使用さ
れ得るが、単独のアミン反応物としては使用されない。このアミン反応物は、平
均で1より多い縮合可能なN−H基含有していなければならない。アミンは、脂
肪族、脂環式、芳香族および複素環式であり得る。
【0174】 モノアミンは、一般的には1〜約24個の炭素原子、好ましくは1〜約12個
の炭素原子、そしてより好ましくは1〜約6個の炭素原子を含有する。本発明に
おいて有用なモノアミンの例としては、一級アミン(例えば、メチルアミン、エ
チルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、オクチルアミン、およびドデシル
アミン)が挙げられる。二級アミンの例としては、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、メチルブチルアミン、エチルヘキシ
ルアミンなどが挙げられる。三級モノアミンはN−H基を有さない。
【0175】 別の実施形態において、モノアミンはヒドロキシアミンであり得る。代表的に
は、ヒドロキシアミンは、一級もしくは二級のアルカノールアミンまたはその混
合物である。上記のように、三級モノアミンはN−Hを有さず;しかし三級アル
カノールモノアミンは、反応してエステルを含有する三級アミノ基を形成し得る
ことがある。N−H基を有するアルカノールアミンは、例えば以下の式:
【0176】
【化37】 で表され得、ここで各R4は、独立して1〜約22個の炭素原子のヒドロカルビ
ル基であるか、または2〜約22個の炭素原子、好ましくは1〜約4個の炭素原
子のヒドロキシヒドロカルビル基であり、そしてR’は、約2〜約18個の炭素
原子、好ましくは2〜約4個の炭素原子の二価のヒドロカルビル基である。この
ような式において基−R’−OHは、ヒドロキシヒドロカルビル基を表す。R’
は、非環式基、脂環式基または芳香族基であり得る。代表的には、R’は、非環
式直鎖または分岐鎖のアルキレン基(例えば、エチレン基、1,2−プロピレン
基、1,2−ブチレン基、1,2−オクタデシレン基など)である。2つのR4
基が同一の分子に存在する場合、これらは、直接炭素−炭素結合により結合され
るか、またはヘテロ原子(例えば、酸素、窒素またはイオウ)を介して結合され
、5員環、6員環、7員環または8員環の構造を形成し得る。しかし、代表的に
は各R4は、独立してメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基
またはヘキシル基である。
【0177】 アルカノールアミンの例としては、モノエタノールアミン、エチルアミノエタ
ノール、ブチルアミノエタノールなどが挙げあれる。
【0178】 ヒドロキシアミンはまた、エーテルN−(ヒドロキシヒドロカルビル)アミン
であり得る。これらは、上記のヒドロキシアミンのヒドロキシポリ(ヒドロカル
ビルオキシ)アナログである(これらのアナログとしてはまた、ヒドロキシ置換
オキシアルキレンアナログも挙げられる)。このようなN−(ヒドロキシ−ヒド
ロカルビル)アミンは、例えば、エポキシドと上記のアミンの反応により簡便に
調製され得、そして以下の式:
【0179】
【化38】 により表され得、ここでxは、約2〜約15の数であり、そしてR4およびR’
は、上記の通りである。R4はまた、ヒドロキシポリ(ヒドロカルビルオキシ)
基であり得る。
【0180】 他の有用なアミンとしては、一般式 R6OR1NHR7 のエーテルアミンが挙げられ、ここでR6は、ヒドロカルビル基であり、好まし
くは脂肪族基であり、より好ましくはアルキル基であり、1〜約24個の炭素原
子を含み、R1は、二価のヒドロカルビル基であり、好ましくはアルキレン基で
あり、2〜約18個の炭素原子を含み、より好ましくは2〜約4個の炭素原子を
含み、そしてR7は、Hまたはヒドロカルビルであり、好ましくはHまたは脂肪
族であり、より好ましくはHまたはアルキルであり、より好ましくはHである。
7がHではない場合、好ましくは1〜約24個の炭素原子を含むアルキルであ
る。特に好ましいエーテルアミンは、SURFAMという名称でSea Lan
d Chemical Co.,Westlake,Ohioから製造販売され
で利用可能なエーテルアミンである。
【0181】 アミンは、ポリアミンを含む。ポリアミンは、脂肪族、脂環式、複素環式また
は芳香族であり得る。ポリアミンの例としては、アルキレンポリアミン、ヒドロ
キシ含有ポリアミン、ポリオキシアルキレンポリアミン、アリールポリアミンお
よび複素環式ポリアミンが挙げられる。
【0182】 アルキレンポリアミンは、以下の式:
【0183】
【化39】 により表され、ここでnは、平均値が約1と約10との間、好ましくは約2〜約
7、より好ましくは約2〜約5であり、そして「アルキレン」基は、1〜約10
個、好ましくは約2〜約6個、より好ましくは約2〜約4個の炭素原子を有する
。各R5は、独立して水素、脂肪族基、約30個までの炭素原子のアミノ置換ま
たはヒドロキシ置換脂肪族基などである。好ましくはR5は、Hまたは低級アル
キルであり、最も好ましくはHで有る。
【0184】 アルキレンポリアミンとしては、メチレンポリアミン、エチレンポリアミン、
ブチレンポリアミン、プロピレンポリアミン、ペンチレンポリアミンなどが挙げ
られる。より高級のホモログおよび関連複素環式アミン(例えば、ピペラジンポ
リアミンおよびN−アミノアルキル置換ピペラジン)もまた含まれる。このよう
なポリアミンの具体例は、エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラアミン、トリス−(2−アミノエチル)アミン、プロピレンジアミン
、トリメチレンジアミン、トリプロピレンテトラミン、テトラエチレンペンタミ
ン、ヘキサエチレンヘプタミン、ペンタエチレンヘキサミン、ジメチルアミノプ
ロピルアミンなどである。
【0185】 上記のアルキレンアミンの2つ以上を縮合させることに得られるより高級のホ
モログは、2つ以上の上記のポリアミンの混合物として同様に有用である。
【0186】 エチレンポリアミン(例えば、上記のうちのいくつか)が好ましい。これらは
、Kirk Othmer’s「Encyclopedia of Chemi
cal Technology」,2d Edition,Vol.7,22〜
37頁,Interscience Publishers,New York
(1965)のEthylene Aminesの節で詳細に記載される。この
ようなポリアミンは、エチレンジクロリドとアンモニアとの反応により、または
エチレンイミンと開環試薬(例えば、水、アンモニアなど)との反応により最も
簡便に調製される。これらの反応は、上記のピペラジンのような環式縮合生成物
を含むポリアルキレンポリアミンの複雑な混合物の生成を生じる。エチレンポリ
アミン混合物が有用である。
【0187】 他の有用な型のポリアミン混合物は、上記のポリアミン混合物のストリッピン
グから生じる、しばしば「ポリアミンボトム」と称される残渣として残る混合物
である。一般的に、アルキレンポリアミンボトムは、約200℃未満で沸騰する
2%未満、通常1%未満(重量で)の物質を有することで特徴付けられ得る。D
ow Chemical Company of Freeport,Texa
sから得られる「E−100」と称されるこのようなエチレンポリアミンボトム
の代表的サンプルは、1.0168の15.6℃での比重、33.15重量%の
窒素、および40℃で121センチストークスの粘性を有する。このようなサン
プルのガスクロマトグラフィー分析は、約0.93%の「軽留分」(ジエチレン
トリアミンと思われる)、0.72%のトリエチレンテトラミン、21.74%
のテトラエチレンペンタミンおよび76.61%のペンタエチレンヘキサミンお
よび(重量で)より高級なものを含有していた。ポリアミンボトムの別の例は、
Union CarbideによりHPA−Xとして販売される、%Nに基づい
て40.5と当重量を有するボトムである。これらのアルキレンポリアミンボト
ムは、環式縮合生成物(例えば、ピペラジン)およびジエチレントリアミン、ト
リエチレンテトラミンなどのより高級なアナログを含む。
【0188】 別の有用なポリアミンは、少なくとも1つのヒドロキシ化合物と、少なくとも
1つの一級または二級のアミノ基を含有する少なくとも1つのポリアミン反応物
との反応により得られる縮合生成物である。ヒドロキシ化合物は、好ましくは多
価アルコールおよび、アミン(特に多価アルコールアミン)である。多価アルコ
ールアミンは、2〜約20個の炭素原子、好ましくは2〜約4個の炭素原子を有
するアルキレンオキシド(例えば、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブ
チレンオキシドなど)と反応した上記のモノアミンのいずれかを含む。多価アル
コールアミンの例としては、トリ−(ヒドロキシプロピル)アミン、トリス−(
ヒドロキシメチル)アミノメタン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパン
ジオール、N,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレ
ンジアミン、およびN,N,N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシエチル)
エチレンジアミンが挙げられる。
【0189】 ポリアミン反応物(これらは、多価アルコールまたは多価アルコールアミンと
反応して縮合生成物または縮合したアミンを形成する)は、上に記載される。好
ましいポリアミン反応物としては、トリエチレンテトラミン(TETA)、テト
ラエチレンペンタミン(TEPA)、ペンタエチレンヘキサミン(PEHA)、
および上記の「アミンボトム」のようなポリアミンの混合物が挙げられる。
【0190】 ポリアミン反応物のヒドロキシ化合物との縮合反応は、高温(通常約60℃〜
約265℃)で、酸触媒の存在下で行われる。
【0191】 アミン縮合物およびアミン縮合物を作製する方法は、Steckel(US
5,053,152)(これは、縮合物および作製方法の開示について参考とし
て援用される)に記載される。
【0192】 別の実施形態において、ポリアミンは、ヒドロキシ含有ポリアミンである。ヒ
ドロキシモノアミンのヒドロキシ含有ポリアミンアナログ(特にアルコキシル化
アルキレンポリアミン)もまた使用され得る。このようなポリアミンは、上記の
アルキレンアミンを、上記のアルキレンオキシドの1つ以上と反応させることに
より作製され得る。上記の一級、二級、または三級のアルカノールアミンをエチ
レン、プロピレンまたはより高級のエポキシドと、1:1〜1:2のモル比で反
応させることにより作製される生成物のような、同様のアルキレンオキシド−ア
ルカノールアミン反応生成物もまた、使用され得る。このような反応を実行する
ための反応物比および温度は、当業者に公知である。
【0193】 アルコキシル化アルキレンポリアミンの具体例としては、N−(2−ヒドロキ
シエチル)エチレンジアミン、N,N−ジ−(2−ヒドロキシエチル)−エチレ
ンジアミン、1−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン、モノ−(ヒドロキシプ
ロピル)置換テトラエチレンペンタミン、N−(3−ヒドロキシブチル)テトラ
メチレンジアミンなどが挙げられる。上記の例示されたヒドロキシ含有ポリアミ
ンの、アミノ基を介するか、またはヒドロキシ基を介する縮合により得られるよ
り高級なホモログは、同様に有用である。アミノ基を介する縮合は、アンモニア
の除去を伴ってより高級なアミンを生じ、一方ヒドロキシ基を介する縮合は、水
の除去を伴ってエーテル連結を含む生成物を生じる。上記のポリアミンのいずれ
か2つ以上の混合物もまた有用である。
【0194】 適切なアミンとしてはまた、約200〜4000の範囲、好ましくは、約40
0〜2000の範囲の平均分子量を有する、ポリオキシアルキレンポリアミン(
例えば、ポリオキシアルキレンジアミンおよびポリオキシアルキレントリアミン
)が挙げられる。これらのポリアルキレンポリアミンの例示的例は、以下の式に
より特徴付けられ得る:NH2−アルキレン(O−アルキレン)mNH2(ここで
mは、約3から70の値、好ましくは約10〜35の値を有する);およびR(
アルキレン(O−アルキレン)nNH23〜6(ここでnは、約1〜40であり、
ただし、全てのn値の合計は、約3〜約70であり、一般的には約6〜約35で
あり、そしてRは、3〜6の原子価を有する10個までの炭素原子の多価飽和炭
化水素基である)。アルキレン基は、直鎖または分岐鎖であり得、そして1〜7
個の炭素原子、通常1〜4個の炭素原子を含む。存在する種々のアルキレン基は
、同一でも異なってもよい。
【0195】 好ましいポリオキシアルキレンポリアミンとしては、約200〜4000また
は約400〜約2000の範囲の平均分子量を有する、ポリオキシエチレンジア
ミンおよびポリオキシプロピレンジアミンおよびポリオキシプロピレントリアミ
ンが挙げられる。ポリオキシアルキレンポリアミンは、市販されており、そして
例えば、「Jeffamines D−230、D−400,D−1000,D
−2000,T−403,etc」の商品名でTexaco Company,
Inc.から得られ得る。
【0196】 米国特許第3,804,763号および同第3,948,800号は、このよ
うなポリオキシアルキレンポリアミンおよびこれらをカルボン酸アシル化剤でア
シル化するためのプロセス(これらのプロセスは、本発明のカルボキシル組成物
との反応に適用され得る)の開示について本明細書中に明白に参考として援用さ
れる。
【0197】 別の実施形態において、ポリアミンは、複素環式ポリアミンであり得る。複素
環式ポリアミンとしては、アジリジン、アゼチジン、アゾリジン、テトラヒドロ
ピリジンおよびジヒドロピリジン、ピロール、インドール、ピペリジン、イミダ
ゾール、ジヒドロイミダゾールおよびテトラヒドロイミダゾール、ピペラジン、
イソインドール、プリン、N−アミノアルキルモルホリン、N−アミノアルキル
−チオモルホリン、N−アミノアルキルピペラジン、N,N’−ビス−アミノア
ルキルピペラジン、アゼピン、アゾシン、アゾニン、アゼシンならびに上記の各
々のテトラヒドロ誘導体、ジヒドロ誘導体およびペルヒドロ誘導体、ならびにこ
れらの複素環式アミンの2つ以上の混合物が挙げられる。好ましい複素環式アミ
ンは、窒素のみ、または窒素と酸素および/またはイオウとを複素環内に含む、
飽和5員環および6員環の複素環式アミン、特にピペリジン、ピペラジン、チオ
モルホリン、モルホリン、ピロリジンなどである。ピペリジン、アミノアルキル
置換ピペリジン、ピペラジン、アミノアルキル置換ピペラジン(例えば、アミノ
エチルピペラジン)、モルホリン、アミノアルキル置換モルホリン、ピロリジン
、およびアミノアルキル置換ピロリジンが特に好ましい。通常アミノアルキル基
は、複素環の一部を形成する窒素原子上で置換される。このような複素環式アミ
ンの具体例としては、N−アミノプロピルモルホリン、N−アミノエチルピペラ
ジン、およびN,N’−ジアミノエチル−ピペラジンが挙げられる。ヒドロキシ
アルキル置換複素環式ポリアミンもまた有用である。例としては、N−ヒドロキ
シエチルピペラジンなどが挙げられる。
【0198】 別の実施形態において、アミンはポリアルケン置換アミンである。これらのポ
リアルケン置換アミンは当業者には周知である。それらは米国特許第3,275
,554号;同第3,438,757号;同第3,454,555号;同第3,
565,804号;同第3,755,433号;および同第3,822,289
号に開示されている。これらの特許は本明細書によって、ポリアルケン置換アミ
ンおよびその製造方法の開示に関する参考として援用される。
【0199】 代表的にはポリアルケン置換アミンは、ハロゲン化された、好ましくは塩素化
されたオレフィンおよびオレフィンポリマー(ポリアルケン)とアミン(モノま
たはポリアミン)を反応させることで調製される。そのアミンは上記の任意のア
ミンであり得る。これらの化合物の例には、ポリ(プロピレン)アミン;N,N
−ジメチル−N−ポリ(エチレン/プロピレン)アミン、(モノマーのモル比5
0:50);ポリブテンアミン; N,N−ジ(ヒドロキシエチル)−N−ポリ
ブテンアミン;N−(2−ヒドロキシプロピル)−N−ポリブテンアミン;N−
ポリブテン−アニリン;N−ポリブテンモルホリン;N−ポリ(ブテン)エチレ
ンジアミン;N−ポリ(プロピレン)トリメチレンジアミン;N−ポリ(ブテン
)ジエチレン−トリアミン;N’,N’−ポリ(ブテン)テトラエチレンペンタ
ミン;N,N−ジメチル−N’−ポリ(プロピレン)−1,3−プロピレンジア
ミンなどが挙げられる。
【0200】 ポリアルケン置換アミンは少なくとも約8個の炭素原子、好ましくは少なくと
も約30個の炭素原子、より好ましくは少なくとも約35個から約300個まで
、好ましくは200個まで、より好ましくは100個までの炭素原子を含むよう
に特徴付けられる。1つの実施形態では、ポリアルケン置換アミンは少なくとも
約500の値の
【0201】
【化40】 (数平均分子量)によって特徴付けられる。一般にポリアルケン置換アミンは約
500〜約5000、好ましくは約800〜約2500のn値で特徴付けられる
。別の実施形態において、nは約500〜約1200または1300の間で変化
する。
【0202】 本明細書中上記のように、平均して少なくとも1.1の縮合可能なN−H基を
有するアンモニアおよびヒドラジンもまた有用である。好ましくは、ヒドラジン
の窒素へ直接結合した少なくとも2つの水素があり、そしてより好ましくは、両
方の水素は同じ窒素に結合する。ヒドラジン上に存在し得る置換基としては、ア
ルキル、アルケニル、アリール、アラルキル、アルカリール(alkaryl)
などが挙げられる。通常、置換基は、アルキル(特に低級アルキル)、フェニル
、および低級アルコキシ置換フェニルまたは低級アルキル置換フェニルのような
置換フェニルである。置換ヒドラジンの具体例には、メチルヒドラジン、N,N
−ジメチルヒドラジン、N,N’−ジメチルヒドラジン、フェニルヒドラジン、
N−フェニル−N’−エチルヒドラジン、N−フェニル−N’−シクロヘキシル
ヒドラジンなどがある。
【0203】 アミン(C)は、代表的にはカルボン酸またはその官能性誘導体の当量当たり
約0.7当量〜2モルまでの範囲の量で使用される。好ましくは、カルボン酸ま
たはその官能性誘導体の当量当たり、少なくとも約1当量、しばしば少なくとも
約1.2当量から約1.5モル、しばしば約1.5当量のアミンが使用される。
【0204】 任意の(C)のモルは、その式量であり、例えば、アンモニアは17.03、
エチレンジアミンは60.10、そしてテトラエチレンペンタミンは189.3
1である。これらの当量は、それぞれ17.03、30.05および37.86
であり、この各々は、式量を少なくとも1つのHが結合した窒素原子の数で除算
することによって決定される。従って、(C)の当量は、その式量を、少なくと
も1つのHが結合した分子当たりの窒素原子の数で除算したものである。
【0205】 カルボン酸の当量は、アミンと反応する官能基の1モルに等しい。例えば、酢
酸のようなモノカルボン酸は、1モル当たり1等量のカルボキシル基官能基を提
供するが、一方、無水コハク酸は、1モル当たり2等量を提供する。さらに複雑
なカルボキシル組成物については、等量の数は当該分野で周知の方法を使用して
、塩基を用いる滴定によって決定され得る。
【0206】 記載のように、エステル化したインターポリマー(A)は、(B)および(C
)の予め形成した好ましい反応生成物と反応する。アシル化剤とアミンとの反応
によって得られた生成物は、当該分野で周知であり、そして多くの米国特許(例
えば、米国特許第3,172,829号、同第4,234,555号、同第5,
696,067号、および他の多くの特許)に記載される。以下は、(B)およ
び(C)の予め形成した反応生成物のいくつかの型である。
【0207】 (実施例P−1) 実施例B−10において調製した約1330部(11.71等量)のポリイソ
ブチレンアシル化剤を、1838部の100の中性の鉱油と混合し、そして99
℃まで加熱した。これに100部(2.4等量)のポリエチレンアミンボトムス
(bottoms)(HPA−X、Union Carbide)を充填し、続
いて約100℃まで2時間かけて加熱した。次いで、温度を149℃まで3時間
かけてN2パージ下で増加させ、そして蒸留物が除去される間1時間149℃に
維持した。この物質を濾過し、全塩基数(TBN)が約27.5およびTAN1
.3を有する生成物を得た。
【0208】 (実施例P−2) 反応器に、350部の実施例B−9の生成物、17.2部のジエチレントリア
ミンおよび267.5部の鉱油希釈剤を充填し、これをN2下で160℃まで加
熱し、そして160℃で5時間保持し、次いで145℃で濾過する。濾液は1.
02%のNを含む。
【0209】 (実施例P−3) 反応器に、350部の実施例B−12の生成物、26.6部のポリアミンボト
ムス(N当たり40.5の等量を有する)(HPA−X,Union Carb
ide)および105.3部の鉱油希釈剤を充填する。これらの物質をN2下で
160℃まで加熱し、そしてその温度で5時間保持し、145℃まで冷却して濾
過する。濾液は1.77%のNを含む。
【0210】 (実施例P−4) 反応器に、2845部の実施例B−13の生成物、148.8部のHPA−X
ポリアミンボトムス、および99.3部の鉱油希釈剤を充填する。これらの物質
をN2下で180℃まで加熱し、そして180℃で合計9時間保持し、次いで1
45℃まで冷却して濾過する。
【0211】 (実施例P−5) 反応器に、2381部の実施例B−11の生成物および860部の鉱油を充填
する。これらの物質を110℃に保持し、そして123部のHPA−Xポリアミ
ンを添加する。この温度を110℃で1時間保持し、次いで160℃まで上昇さ
せ、160℃で6時間保持し、その間19部の水性蒸留物を集める。この加熱物
質を濾過し、1C=O:1.1Nの反応性生物の油溶液を得る。
【0212】 (実施例P−6) 実施例P−5の生成物1220部および244部の鉱油(Mobil 100
N)を混合することによって溶液を調製する。
【0213】 (実施例P−7) 実施例P−5に本質的に従って、油溶液中の50%の1C=O:1.5Nの反
応生成物を得た。
【0214】 (実施例P−8) 実施例P−5に本質的に従って、43.85部の鉱油中の53部の実施例B−
7の生成物を、15部のジエチレントリアミンおよび85部のE−100アミン
ボトムスの混合物4.35部で反応させた。
【0215】 (実施例P−9) 実施例P−8の手順を、56.8部の実施例B−7の生成物、38.8部の鉱
油および6.1部のアミンの混合物を用いて繰り返す。
【0216】 (実施例P−10) 反応器に、720部の鉱油および1000部の実施例B−7のN2褐色生成物
を充填し、その間N2パージ下で混合する。温度を88℃に調節し、続いて11
1.3部の生成物(HAP−X(Union Carbide)として同定され
る1000部のエチレンポリアミンボトムスおよび614部の40%水性トリス
−ヒドロキシメチルアミノ−メタン(THAM)を、N2パージ下で15.9部
の82%水性リン酸の存在下で、177℃でアミンを還流させながら、系から水
を除去しながら反応させて得られる)を添加し、次いで227℃〜232℃でア
ミンを還流させ、232℃〜238℃で6時間ストリッピングし,次いで93℃
まで急速に冷却し、水で洗浄し、そして触媒を22.1部の50%NaOHで中
和した。このバッチをH2Oが0.30重量%以下になるまで149〜154℃
で加熱する。この物質を冷却し、138〜149℃で濾過し、そして油で調節し
て約40重量%の全油にした。この生成物は1.65%のNを含む。
【0217】 本明細書中上記に記載のように、本発明は、広範な範囲の特徴、特に上記のよ
うな一次DVMである組成物から一次VMDである組成物にわたる組成物をカス
タム作成する方法を提供する。特に、本発明の組成物は、エステル化インターポ
リマー(A)およびヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能性誘導体(B
)を、約0.5〜約99.5重量%の(A)および約99.5〜約0.5重量%
の(B)の範囲の量用いることによって調製し得る。
【0218】 1つの実施形態において、主に粘度改変分散剤として役立つ組成物は、(A)
の全重量の約0.5〜約30%の範囲の量でエステル化インターポリマー(A)
、およびヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能性誘導体(B)を使用し
て調製する。
【0219】 別の実施形態において、分散特性を有し粘度改変剤として主に役立つ組成物は
、(A)の全重量の約60〜約99.5%の範囲の量でエステル化インターポリ
マー(A)、および(B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能性誘導
体を使用して調製する。
【0220】 予め形成された(B)および(C)の反応生成物を使用する場合、これを(B
)の量が上記の範囲の予め形成された生成物を作製するように使用する。
【0221】 本発明の組成物は、エステル化されたインターポリマー(A)およびカルボン
酸またはその官能性誘導体(B)、ならびにアミン(C)を連続的に、または任
意の順序で反応することによって、あるいはエステル化インターポリマー(A)
が、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能性誘導体(B)およびアミン
(C)の予め形成された生成物と反応することによって、調製され得る。
【0222】 この反応は、代表的には、高温、大気圧下で、当該分野で公知の方法によって
(例えば、反応混合物を不活性ガスでブローすることによって、または減圧下で
ストリッピングすることによって)揮発性の副生成物を除去しながら行われる。
環境以上の反応温度は、通常は約100℃から任意の反応物の最低分解温度まで
、よりしばしば約100℃から、頻繁には約120℃から200℃まで、よりし
ばしば約120℃から約170℃までの範囲である。反応が超大気圧(supe
ratmospheric pressure)または減圧下で行われ得る場合
、平均は明らかでなく、そして大気圧で反応を行うのが都合がよい。いくつかの
環境において、例えば、約20重量%の(A)が使用される場合、反応生成物は
非常に濃くなるか、またはゲル状になり得る。少量の添加(しばしば、2〜3重
量%程度の希釈油(例えば、潤滑粘度の鉱油)の添加)が、この問題を改善する
傾向にあることが見出された。
【0223】 以下の実施例は、本発明のいくつかの組成物ならびにこれらの調製の方法を例
示するように意図される。他に示さない限り、全ての部は重量部であり、濾過は
珪藻土濾過の助けを用いて行い、そして分析値は実際の分析による。粘度は10
0℃でASTM Procedure D−445を使用し、そしてセンチスト
ークで示し、TANはフェノールフタレイン指示薬を用いて得られた全酸数であ
り、そしてTBNは過塩素酸を使用する電位差測定滴定によって決定した全塩基
数である。粘度を、ASTM手段D−445を使用して測定し、そしてセンチス
トークで示した。これらの実施例は本発明の範囲を限定するようには意図されな
いことが理解されるべきである。
【0224】 (実施例1〜7) 実施例A−1およびP−1の生成物を、N2パージ下で、以下の表に示される
量(重量部)および条件下で反応した。
【0225】
【表1】 (実施例8〜12) 各実施例において、HPA−Xポリアミンボトムスを添加し、以下の表におけ
る量(重量部)の実施例B−11の生成物、鉱油および示される実施例のエステ
ル化インターポリマーの混合物に、110℃で、実施例8、10および12の各
々について0.25時間、実施例11について0.5時間、および実施例9につ
いて0.7時間表面下および滴下し、そして160℃で2時間反応させ、その間
水性蒸留物を除去した。
【0226】
【表2】 (実施例13) 10部の鉱油(PetroCanada 100N)の存在下で反応を行った
ことを覗いて、実施例6の手順に従った。この生成物は粘性であったがゲルでは
なかった。粘度=3447.7センチストーク。
【0227】 (実施例14) 反応器に実施例P−4の生成物180部および実施例A−1の生成物20部を
入れる。この材料をN2ブランケット下で2時間加熱する。TBN=26.98
;粘性=790.8センチストーク。
【0228】 (実施例15) 反応器に実施例P−6の生成物700部を入れ、材料を110℃に加熱し、そ
の温度で、実施例A−5の生成物175部を加える。温度を160℃に上げ、そ
してN2の下で2時間維持する。TAN=3.0。
【0229】 (実施例16) 実施例p−6の生成物150部と鉱油10.5部との混合物を110℃に加熱
する。そこで、実施例A−3の生成物52.5部を入れる。温度を160℃に上
げ、そしてN2の下で2時間維持する。TAN=2.5、TBN=14.2、粘
性=259.55。
【0230】 (実施例17) 実施例16の手順を実施例P−6の生成物200部、鉱油5.6部および実施
例A−3の生成物30.4部を用いて繰り返す。TAN=2.4、TBN=17
.3、粘性=126。
【0231】 (実施例18) 実施例16の手順を実施例P−7の生成物100部、鉱油14.4部および実
施例A−3の生成物72部を用いて繰り返す。TAN=1.23,TBN=16
.6および粘性=584。
【0232】 (実施例19) 実施例16の手順を実施例P−7の生成物114部、鉱油8部および実施例A
−3の生成物40部を用いて繰り返す。TAN=1.86,TBN=22.4お
よび粘性=200。
【0233】 (実施例20) 反応器に実施例B−10の生成物100部、実施例A−2の生成物24部およ
び鉱油(PetroCanada 100N)131.8部を入れる。材料を1
10℃に加熱し、そしてN2のもとで0.5時間混合する。この溶液に、7.8
部のHPA−Xポリアミン、底を、表面下に0.5時間かけて温度を維持しなが
ら滴下して加える。温度を160℃にまで上げ、その温度で4時間保持し、次い
で材料を濾過する。TAN=0.57;TBN=24.1;粘性=218.7セ
ンチストーク。
【0234】 (実施例21) 反応器に実施例A−6の生成物800部およびPetroCanada 10
0N160部を入れ、これをN2パージのもとで130℃に加熱する。その温度
で実施例P−1の生成物107部を入れる。加熱を継続して160℃にする。そ
してその温度を2時間継続して非常に粘性の生成物を得る。
【0235】 (実施例22) 溶液を0.5時間120℃で実施例19の生成物96部およびポリエチレング
リコールジラウレート(Stepan Chemicals)4部を混合するこ
とにより調製する。粘性=1690。
【0236】 (実施例23) PetroCanada 100N 300部を用い実施例21の手順に倣う
。粘性=967。
【0237】 (実施例24) 実施例21の生成物96部を用いて実施例22におけるように溶液を調製する
。粘性=687。
【0238】 (実施例25) 実施例A−7の生成物350部、鉱油120部および実施例P−1の生成物4
0部を用い実施例21の手順に倣う。粘性=594。
【0239】 (実施例26〜27) 実施例A−8の生成物およびP−8の生成物を、以下の表に示される量(重量
部)および温度で、N2パージのもとで1時間反応させる。
【0240】 (表) 実施例 26 27 A−8 200 250 P−8 50 100 温度(℃) 155 170 粘性 −− 1452。
【0241】 (実施例28) 反応器に実施例A−8の生成物300部および実施例P−9の生成物20部を
入れる。この材料を、合計2時間160から170℃にわたり反応させる。その
材料を120℃で、ジフェニルアルカン(Vista Chemical)と混
合し、濾過する。粘性(100℃)=1267センチストーク。
【0242】 (実施例29−32) 実施例A−9およびP−8の生成物を、N2パージのもとで、以下の表に示さ
れる量(重量部)および条件下で反応させる。反応後、各生成物を指定量のジフ
ェニルアルカン(DPA)と混合する。
【0243】 (表) 実施例 29 30 31 32 A−9 240 250 280 240 P−8 40 25 20 12 DPA 28 28 30 40 温度 160 160 155 150 時間(時間) 2 2 2 2 粘性 1379 990 528 263。
【0244】 (実施例33) 実施例A−9の生成物100部と実施例B−7の生成物16部との混合物を、
2パージのもとで、80℃に加熱する。その状態で、0.72部のジエチレン
トリアミンを迅速に加える。温度を、0.5時間かけて155℃に上昇させ、そ
して1.5時間にわたり維持する。その温度を125℃に下げ、16部のジフェ
ニルアルカンを加え、次いで、0.5時間攪拌する。
【0245】 (実施例34) 反応器に実施例A−9の生成物200部を入れてN2パージをしながら100
度に上昇させ、実施例P−10の生成物10部とジフェニルアルカン24部とを
加える。材料を150℃に加熱し、そして150℃を2時間維持する。粘性(1
00℃)=1732センチストーク。
【0246】 (実施例35〜37) 実施例A−4およびP−6の生成物を、N2パージのもとで、160℃で以下
の表に示される量(重量部)で2時間反応させる。
【0247】 (表) 実施例 35 36 37 A−4 62.5 200 147.8 P−6 150 800 800 粘性 3396 495 299 TBN 13.7 16.2 17.6 TAN 3.92 2.3 2.3。
【0248】 (実施例38−39) 実施例35〜37の手順を、以下の表に示される反応物を用いて繰り返す。
【0249】 (表) 実施例 38 39 A−5 6.12 62.5 P−1 193.9 P−6 150 粘性 202 −− TBN 22.9 −− TAN 0.9 −−。
【0250】 (実施例40〜41) 実施例16の手順を、以下の表に示される量の油ならびに実施例A−2および
P−5および生成物を用いて繰り返す。
【0251】 (表) 実施例 40 41 A−2 160 87 油 288 244 P−5 640 783 粘性 288 89 TBN 14.11 17.5 TAN 2.55 2.24 (実施例42) 実施例16の手順を、実施例P−6の生成物100部、実施例A−3の生成物
72部および油14.4部を用いて繰り返す。粘性=580、TAN=2.3お
よびTBN=10.11。
【0252】 (実施例43) 実施例16の手順を、実施例P−5の生成物を実施例P−4の生成物に置き換
えて繰り返す。
【0253】 (比較例) 混合を混和条件下(すなわち、70℃)で行うこと以外は実施例1−7に示さ
れるように以下の例を調製し、そして分析値を得た。 実施例 比較−1 比較−2 比較−3 A−1 19.96 70 20 P−1 180.85 630 180 温度(℃) 70 70 70 時間(時間) 0.5 0.5 2 粘性 454 487 492+ TBN 22.7 23 23.9 TAN 2.54 2.38 2.61。
【0254】 混和条件下で調製された生成物と、反応条件下で得られた生成物とを比較する
と、反応条件下で調製された生成物が、混和条件下で得られたものよりも低いT
ANおよびより高い粘性を有することが観察される。特に、実施例1および2の
組成物と、組成物比較−1、比較−2および比較−3とを比較すると、混和条件
下で調製された組成物のTANは、本質的に、各反応物のTANを反応させない
で混合して算出されるTAN値を有することが認められる。
【0255】 (他の添加剤) 本発明の添加剤濃度および潤滑油組成物は、他の添加剤を含み得る。そのよう
な添加剤の使用は任意であり、本発明の組成物におけるその存在は、必要とされ
る特定の用途および性能レベルに依存する。従って、他の添加剤が含有または除
外され得る。
【0256】 組成物はしばしば、ジチオリン酸の亜鉛塩を含む。ジチオリン酸の亜鉛塩は、
しばしば、ジチオリン酸亜鉛、O,O−ジヒドロカルビルジチオリン酸亜鉛およ
び他の一般的に使用される名称で称される。これらはときに、略語ZDPと称さ
れる。ジチオリン酸の1つ以上の亜鉛塩が微量で存在して、さらなる極度の圧力
、摩滅耐性および酸化耐性能力を提供し得る。
【0257】 本発明の潤滑油において必要に応じて使用され得る他の添加剤としては、例え
ば、界面活性剤、分散剤、付加的粘性改善剤(supplemental vi
scosity improver)、酸化防止剤、腐食防止剤、流動点抑制剤
、極度圧力剤(extreme pressure agent)、摩擦防止剤
、着色安定剤および発泡防止剤が挙げられる。上記の分散剤および付加的粘性改
善剤は、本発明の窒素含有エステルに加えて使用され得る。
【0258】 本発明の組成物において含まれ得る、極度圧力剤(extreme pres
sure agent)、腐食防止剤および酸化防止剤としては、塩素化された
脂肪族炭化水素、有機硫化物およびポリスルフィド、リンエステル(亜リン酸二
炭化水素および亜リン酸三炭化水素を含む)、モリブデン化合物などが挙げられ
る。
【0259】 他の酸化防止剤としては、例えば、アルキル化されたジフェニルアミン、ヒン
ダードフェノール(特に三級アルキル基を有する(例えば、三級ブチル基)をそ
のフェノール性OH基の位置に有するもの)などが挙げられる。そのような材料
は、当該分野において周知である。
【0260】 補助的な粘性改善剤(また、粘性指数改善剤または粘性改変剤ともときに呼ば
れる)が本発明の組成物中に含有され得る。粘性改善剤は通常、ポリマー(ポリ
イソブテン、ポリメタクリル酸エステル、水素化ジエンポリマー、ポリアルキル
スチレン、エステル化スチレンマレイン酸無水物コポリマー、水素化アルケニル
アレーン共役化ジエンコポリマーおよびポリオレフィンである。分散特性および
/または抗酸化特性もまた有する、本発明のもの以外の多官能性粘性改善剤は公
知であり、そして本発明の生成物に加えて必要に応じて用いられ得る。そのよう
な生成物は、多数の刊行物において記載されており、これらは、発明の背景 に
おいて触れたものを含む。これらの刊行物の各々が本明細書において明示的参考
として援用される。
【0261】 流動点抑制剤は、本明細書において記載される添加剤濃縮剤および潤滑油に含
有され得る。使用され得る流動点抑制剤は、文献において記載され、そして当業
者に周知である。例えば、以下を参照のこと:Lubricant Addit
ives(C.V.Smalheer and R.Kennedy Smit
h (Lezius−Hiles Company Publisher,Cl
eveland,Ohio,1967))の8頁。本発明の目的のために流動点
抑制剤、その調製および使用のための技術は、以下に記載されている:米国特許
第2,387,501号;同第2,015,748号;同第2,655,479
号;同第1,815,022号;同第2,191,498号;同第2,666,
748号;同第2,721,877号;同第2,721,878号;および同第
3,250,715号。これらは、その関連する開示について、参考として明示
的に援用される。
【0262】 安定な発泡の形成を減少および妨害するために使用される発泡防止剤としては
、シリコーンまたは有機ポリマーが挙げられる。これらおよびさらなる発泡帽子
組成物の例は、以下に記載されている:Foam Control Agent
s(Henry T.Kerner (Noyes Data Corpora
tion,1976),pages 125−162)。
【0263】 界面活性剤および分散剤は、灰生成または無灰型のものであり得る。灰生成海
面活性剤としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属と、スルホン酸、カル
ボン酸、フェノールまたは有機リン酸(少なくとも1つの炭素−リン結合によっ
て特徴づけられる)との油溶性中性および塩基性の塩が挙げられる。
【0264】 用語「塩基性塩」とは、金属塩を示すために用いられ、ここで、その金属は、
有機酸ラジカルよりも化学量論的に多い量で存在する。「塩基性塩」において存
在する金属の相対量は、しばしば、「金属比」(MRと略す)との表現で示され
る。これは、「正常な」化学量論量に比較して存在する金属の等価な数と定義さ
れる。従って、例えば、化学量論量に比較して2倍の量の金属を含む塩基性塩は
、2の金属比(MR)を有する。塩基性塩ならびにそれらを調製および使用する
ための技術は、当業者に周知であり、そして本明細書において詳細に論じる必要
はない。
【0265】 無灰界面活性剤および分散剤は、その構成に依存して、その界面活性剤または
分散剤が燃焼の際に不揮発性の残留物(例えば、ホウ酸酸化物または五酸化二リ
ン)を生じ得るという事実にも拘わらずそのように呼ばれる。しかし、通常は金
属を有せず、従って、金属含有灰を燃焼時に生じない。多くの型が当該分野にお
いて公知であり、そしてそれらのいずれも本発明の潤滑剤における使用に適切で
ある。以下に例示する: (1)少なくとも約34のそして好ましくは少なくとも約54の炭素原子を含
むカルボン酸(またはその誘導体)と、窒素含有化合物(例えば、アミン)、有
機ヒドロキシ化合物(フェノールおよびアルコール)、および/または塩基性無
機材料との反応生成物。これらの「カルボン酸分散剤」は、英国特許第1,30
6,529号および以下を含む多くの米国特許において記載されている: 3,163,603 3,399,141 3,574,101 3,184,474 3,415,750 3,576,743 3,215,707 3,433,744 3,630,904 3,219,666 3,444,170 3,632,510 3,271,310 3,448,048 3,632,511 3,272,746 3,448,049 3,697,428 3,281,357 3,451,933 3,725,441 3,306,908 3,454,607 4,194,886 3,311,558 3,467,668 4,234,435 3,316,177 3,501,405 4,491,527 3,340,281 3,522,179 5,696,060 3,341,542 3,541,012 5,696,067 3,346,493 3,541,678 5,779,742 3,351,552 3,542,680 RE 26,433 3,381,022 3,567,637。
【0266】 (2)比較的高分子量の脂肪族ハライドまたは脂肪環族ハライドと、アミン(
好ましくはポリアルキレンポリアミン)との反応生成物。これらは、アミン分散
剤」として特徴づけられ得、そしてその例は、例えば、以下の米国特許に記載さ
れている: 3,275,554 3,454,555 3,438,757 3,565,804。
【0267】 (3)アルキル基が少なくとも約30の炭素原子を含むアルキルフェノールと
、アルデヒド(特にホルムアルデヒド)およびアミン(特にポリアルキレンポリ
アミン)との反応生成物。これは、「マンニッヒ(Mannich)分散剤」と
して特徴づけられ得る。以下の米国特許において記載される物質が例示である: 3,413,347 3,725,480 3,697,574 3,726,882。 3,725,277。
【0268】 (4)カルボン酸アミンまたはマンニッヒ分散剤を、尿素、チオ尿素、炭素ジ
スルフィド、アルデヒド、ケトン、カルボン酸、炭化水素置換コハク酸無水物、
ニトリル類、エポキシド類、ホウ素化合物、リン化合物などのような試薬との後
処理によって得られる生成物。この種類の例示的な材料は、以下の米国特許に記
載されている: 3,036,003 3,282,955 3,493,520 3,639,
242 3,087,936 3,312,619 3,502,677 3,649,
229 3,200,107 3,366,569 3,513,093 3,649,
659 3,216,936 3,367,943 3,533,945 3,658,
836 3,254,025 3,373,111 3,539,633 3,697,
574 3,256,185 3,403,102 3,573,010 3,702,
757 3,278,550 3,442,808 3,579,450 3,703,
536 3,280,234 3,455,831 3,591,598 3,704,
308 3,281,428 3,455,832 3,600,372 3,708,
522 4,234,435。
【0269】 (5)デシルメタクリレート、ビニルデシルエーテルおよび高分子量オレフィ
ンのような油可溶化モノマーと、極性置換基を含むモノマー(例えば、アミノア
ルキルアクリレートまたはメタクリレート、アクリルアミドおよびポリ(オキシ
エチレン)置換アクリレートとのポリマーおよびコポリマー。これらは、「ポリ
マー分散剤」として特徴づけられ、そしてその例は、以下の米国特許において開
示されている: 3,329,658 3,666,730 3,449,250 3,687,849 3,519,565 3,702,300。
【0270】 上記の特許は、本明細書において無灰分散剤のそれらの開示について参考とし
て援用される。
【0271】 上記例示の添加剤は、各々、0.001重量%ほどの少ない濃度で、通常約0
.01重量%から約20重量%の範囲で潤滑組成物に存在し得る。ほとんどの場
合、それらは各々、約0.1重量%から約10重量%ほど寄与し、よりしばしば
、約5重量%寄与する。
【0272】 (添加剤濃縮物) 本明細書において記載される種々の添加剤は、潤滑油または燃料に直接添加さ
れ得る。しかし、好ましくは、それらは、実質的に不活性で通常液体の有機希釈
剤(例えば、鉱油、ナフサ、ベンゼン、トルエンまたはキシレン)で希釈されて
、添加剤濃縮物を形成する。これらの濃縮物は通常、本発明の組成物の約0.1
重量%から約80重量%を含み、しばしば約1重量%から約80重量%、よりし
ばしば約10重量%から約80重量%含み、そしてこれらに加えて、当該分野に
おいて公知であるかまたは本明細書で上記の1つ以上の添加剤を含み得る。15
%、20%、30%または50%またはそれを超えるような濃度が使用され得る
【0273】 添加剤濃縮物は、しばしば上昇させた温度で、通常100℃未満で、しばしば
70℃未満で所望の成分を一緒に混合することにより調製される。
【0274】 潤滑油組成物を調製するために使用される添加剤濃縮物は以下の実施例によっ
て例示される。示される量は、重量部で表示される。そうでないと示されない限
り、成分は、油または希釈剤のないものを基本として、存在する化学物質の重量
による部またはパーセントで表示される。本明細書において上記に示される実施
例の産物を用いるとき、列挙される量は、ある場合には希釈剤を含んで調製され
る。
【0275】 (実施例AC−1) 添加剤濃縮物を、7.6部の混合イソプロピル−メチルアミル(46.8対5
3.2重量)ジチオリン酸の亜鉛塩、5.45部のジ(ノニルフェニル)アミン
と、2.73部の硫化オレフィン、2.83部のカルシウム過剰塩基(MR3.
5)硫化アルキルフェノール、1.76部のカルシウム過剰塩基(MR11)ア
ルキルベンゼンスルホン酸、1.0部のナトリウム過剰塩基(MR16)ポリイ
ソブチレン(M(上線付)n950)置換コハク酸無水物、1.55部のマグネ
シウム過剰塩基(MR14.7)アルキルベンゼンスルホン酸、49.09部の
実施例2の生成物、0.08部のシリコーン発泡防止剤の灯油溶液、およびすべ
ての成分の合計が100部になるに十分な鉱油希釈剤を混合することによって、
調製する。
【0276】 (潤滑油組成物) 本発明の組成物は、粘性改善分散剤としてまたは分散特性を有する粘性改善剤
として、有用である。それらは、代表的に、多量の潤滑粘性油(すなわち、潤滑
粘性油を潤滑油組成物の50重量%を超えて含む)とともに、少量(すなわち、
潤滑油組成物の50重量%未満であり)で使用される。
【0277】 (潤滑粘性油) 本発明の潤滑組成物は、潤滑粘性油を使用する。これには、天然の潤滑油また
は合成の潤滑油またはそれらの混合物が含まれる。鉱油および合成油の混合物(
特に、ポリアルファオレフィン油およびポリエステル油)がしばしば使用される
【0278】 天然の油としては、動物油および植物性油(例えば、ひまし油、ラード油およ
び他の植物性酸エステル)ならびにパラフィンまたは混合パラフィン−ナフタレ
ン型の鉱性潤滑油(例えば、液体石油および溶媒処置鉱性潤滑油または酸処置鉱
性潤滑油が挙げられる。水素化処理されたまたは水素化分解された油は、有用な
潤滑粘性油の範囲内に含まれる。
【0279】 石炭または頁岩に由来する潤滑粘性油もまた有用である。合成潤滑油としては
、炭化水素油およびハロ置換炭化水素油(例えば、重合および相互重合(int
erpolymerize)オレフィンなど、およびその混合物、アルキルベン
ゼン、ポリフェニル、(例えば、ビフェニル、テルフェニル、アルキル化ポリフ
ェニルなど)、アルキル化ジフェニルエーテルおよびアルキル化ジフェニルスル
フィド、ならびにそれらの誘導体、アナログおよびホモログ)などが挙げられる
【0280】 アルキレンオキシドポリマーおよびインターポリマー(interpolym
er)ならびにそれらの誘導体、ならびに末端ヒドロキシル基がエステル化、エ
ーテル化などによって改変されているものは、使用され得る、公知の合成潤滑油
の他のクラスを構成する。
【0281】 使用され得る、別の適切なクラスの合成潤滑油としては、ジカルボン酸のエス
テル、およびC5からC12モノカルボン酸およびポリオールまたはポリエーテ
ルポリオールから作製されたエステルが挙げられる。
【0282】 他の合成潤滑油としては、リン含有酸、重合テトラヒドロフラン、アルキル化
ジフェニルオキシドなどの液体エステルが挙げられる。
【0283】 水素化処理されたナフテン油は周知である。
【0284】 多くの粘性改善剤および特に官能化された分散剤(例えば、アミンまたはアル
コールと反応されたアシル化ポリオレフィン)は、潤滑粘性油の特定の型(例え
ば、ポリオレフィン油および水素化処理された油)とは容易に適合可能ではない
。本発明の分散性粘性改善剤は、これらの油と顕著な適合可能性を示す。
【0285】 本明細書上記に開示される型の、天然または合成のいずれかの未精製の、精製
のおよび再精製された油(ならびにこれらの任意の2つ以上の混合物)は、本発
明の組成物において使用され得る。未精製の油は、さらなる精製処理なしに天然
または合成の供給源から直接得られるものである。精製油は、それらが1つ以上
の精製工程において処理されて1つ以上の特性が改善されたことを除き未精製油
に同様である。再精製油は、すでに供用された精製油に適用された、精製油を得
るために用いられるプロセスに類似するプロセスによって得られる。そのような
再精製油はしばしば、使用された添加剤および油分解生成物の除去に関する技術
によってさらに処理される。
【0286】 上記の潤滑粘性油の特定の例は、以下に与えられる:Chamberlin
III、米国特許第4,326,972号および欧州特許公開107,282号
。これらの両方は、本明細書において、そこに含まれる関連する開示について参
考として援用される。
【0287】 潤滑剤ベースの油の基本的で簡潔な説明は、D.V.Brockによる以下の
論文に見出される:「Lubrication Engineering」Vo
lume 43,pages 184−5,March,1987(この論文は
、そこに含まれる関連する開示について、明示的に援用される。
【0288】 以下の例は、本発明の潤滑油組成物を例示する。全ての部は、重量部である。
【0289】 (実施例L−1) 5W−30潤滑油組成物を、実施例の生成物を含む、実施例AC−1の添加剤
濃縮物10.4部、エチレン−プロピレン−ジエンテルポリマー粘性改善剤の9
%油溶液7.5部、0.09%のアミノプロピルモルホリンで中和されたスチレ
ンマレエートコポリマーを、100部の潤滑剤を調製するに十分な鉱油ベースス
トック(Exxonストック)中で合わせることによって調製する。粘性(40
℃)=58.4;(100℃)=10.28。
【0290】 (比較例L−1) 実施例L−1を、添加剤濃縮物AC−1を、実施例2の組成を比較例Comp
−1の組成に置き換えることを除いてすべての点で同一の添加剤濃縮物に置き換
えて繰り返す。粘性(40℃)=56.24;(100℃)=9.82。実施例
L−1および比較例L−1から、そうでなければ同一の潤滑油組成物において、
混和条件下で調製されたものに比較して反応条件下で調製された組成物を用いて
より高い粘性が観察される。
【0291】 上記材料のいくつかは、最終処方物において相互作用し得、その結果、その最
終処方物の成分が、最初に添加されるものとは異なり得ることが知られる。例え
ば、(例えば、界面活性剤の)金属イオンは、他の分子の他の酸の部位へと移動
し得る。これにより形成された生成物(その意図される使用において、本発明の
組成物を使用するにおいて形成された生成物を含む)は、簡潔な説明は可能でな
くあり得る。しかし、すべてのそのような改変および反応生成物は、本発明の範
囲内に包含される。本発明は、上記の成分を混合することによって調製される組
成物を包含する。
【0292】 上記に触れた文書の各々が、本明細書において参考として援用される。実施例
において、または他に明示的に言及されるものを除き、材料の量、反応条件、分
子量、炭素原子数などを特定する本明細書における全ての数量は、用語「約」に
よって改変されるように理解される。そうでないと示さない限り、本明細書にお
いて言及される各々化学物質または組成物は、異性体、副生成物、誘導体および
他のそのような材料(商業等級のものに存在すると通常理解される)を含み得る
、商業等級の材料であると解釈されるべきである。しかし、各化学物質成分の量
は、そうではないと表示されない限り、市販の材料において慣用的に存在し得る
任意の溶媒または希釈剤油を除いて提示される。本明細書において示される、量
、範囲、および比の、上限および下限は、独立して組み合わされ得ることが理解
されるべきである。本明細書において使用される表現「から本質的になる」は、
考慮される組成物の基本および新規の特性に実質的に影響を与えない物質の内包
を許容する。
【0293】 本発明をその好ましい実施形態に関連して説明してきたが、その種々の改変は
、本明細書をよむことで当業者に明白であることが理解されるべきである。従っ
て、本明細書において開示された本発明は、添付の特許請求の範囲に入るような
改変を包含することが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 107/02 C10M 107/02 107/34 107/34 129/93 129/93 129/95 129/95 133/06 133/06 145/14 145/14 145/16 145/16 149/22 149/22 // C10N 20:04 C10N 20:04 30:02 30:02 30:04 30:04 (72)発明者 レインジ, リチャード エム. アメリカ合衆国 オハイオ 44123, ユ ークリッド, イースト 207ティーエイ チ ストリート 155 (72)発明者 シャンクリン, ジェイムズ アール. ジュニア アメリカ合衆国 オハイオ 44077, コ ンコード, ハンティング レイク ドラ イブ 7458 (72)発明者 ディーツ, ジェフリー ジー. アメリカ合衆国 オハイオ 44118, ユ ニバーシティ エイチティーエス., エ ドガートン ロード 2264 (72)発明者 ヨディス, リチャード アメリカ合衆国 オハイオ 44060, メ ンター, アンブルサイド ドライブ 9115 (72)発明者 マスール, ナレシュ シー. アメリカ合衆国 オハイオ 44143, ハ イランド エイチティーエス., レベレ ット レーン 393 Fターム(参考) 4H104 BA04A BB31A BC05R BC09R BE02R BE36R CB08R CB09R CB14A CE15R DA02A DA06A DB01C EA03R LA01 LA02

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成物であって、該組成物が、以下: (A)エステル化カルボキシ含有インターポリマーであって、該インターポリ
    マーが、少なくとも2つのモノマーから誘導され、(i)該モノマーの一方が、
    少なくとも1つのビニル芳香族モノマーであり、そして(ii)該モノマーの他
    方が、少なくとも1つのα,β−不飽和アシル化剤であり、そして該インターポ
    リマーが、エステル化の前に、ゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される
    約8,000〜約350,000の範囲の 【化1】 を有し、ここで、該インターポリマーのカルボキシル基の約80%〜約99%が
    エステル化され、ここで、該エステル基の約80%〜約100%が8〜約23個
    の炭素原子を含み、そして該エステル基の0〜約20%が2〜7個の炭素原子を
    含む、エステル化カルボキシ含有インターポリマーと、 (B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体であって、ここ
    で、該ヒドロカルビル基が、約10〜約400個の炭素原子を含む、ヒドロカル
    ビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体、および (C)アミンであって、平均して1つより多い縮合可能なN−H基を有するア
    ミン、 とを任意の順序でまたは同時に反応させることによって調製されるか、あるいは
    (B)および(C)の予め形成された反応生成物とを反応させることによって調
    製され、ここで、該予め形成された反応生成物が、少なくとも1つの縮合可能な
    N−H基を有する、組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記インターポ
    リマー(A)のエステル化基が、以下: (a)約12〜約23個の炭素原子を含む、ペンダントエステル基、および (b)約8〜約11個の炭素原子を含む、ペンダントエステル基、 からなる群の少なくとも1つのメンバーの存在によって特徴付けられ、そして必
    要に応じて、 (c)該インターポリマー中のカルボキシル基の総モル数に基づいて約20モ
    ル%までの、2〜7個の炭素原子を含むペンダントエステル基の存在によって特
    徴付けられる、組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の組成物であって、ここで、前記インターポ
    リマー(A)のエステル化基が、該インターポリマーのカルボキシル基から誘導
    される、以下の基: (a)約20〜約80モル%の、約12〜約23個の炭素原子を含むペンダン
    トエステル基、 (b)約80〜約20モル%の、約8〜約1個の炭素原子を含むペンダントエ
    ステル基、および必要に応じて (c)20モル%までの、2〜7個の炭素原子を含むペンダントエステル基、
    のそれぞれの存在によって特徴付けられ、全てが、該インターポリマー中のカル
    ボキシル基の総数に基づく、組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記インターポ
    リマーの 【化2】 が、エステル化の前に、約10,000〜約100,000の範囲である、組成
    物。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記ビニル芳香
    族モノマーが、スチレンまたは置換スチレンを含む、組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記α,β−不
    飽和アシル化剤が、脂肪族カルボン酸、無水脂肪族カルボン酸、またはそれらの
    エステルを含む、組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記α,β−不
    飽和アシル化剤が、マレイン酸または無水マレイン酸、イタコン酸または無水イ
    タコン酸、フマル酸、α−メチレングルタル酸、アクリル酸、メタクリル酸およ
    びこれらのうちのいずれかのエステルからなる群から選択される、少なくとも1
    つのメンバーを含む、組成物。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記インターポ
    リマーが、スチレンおよび無水マレイン酸から誘導される、組成物。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の組成物であって、ここで、前記インターポ
    リマーが、さらにメタクリル酸またはそのエステルから誘導される、組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、(i):(i
    i)のモル比が、約1:2〜約3:1の範囲である、組成物。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の組成物であって、ここで、スチレン:無
    水マレイン酸:メタクリル酸またはそのエステルのモル比が、およそ(1〜3)
    :(2〜1):(0.01〜0.3)の範囲である、組成物。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の組成物であって、ここで、スチレン:
    無水マレイン酸:メタクリル酸またはそのエステルのモル比が、およそ1:1:
    0.05である、組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記エステル
    化カルボキシ含有インターポリマー(A)が、該インターポリマーのカルボキシ
    基のモルに基づいて約15モル%までの、ペンダントカルボン酸基またはペンダ
    ント無水カルボン酸基を含む、組成物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記エステル
    化インターポリマー(A)が、2〜7個の炭素原子を含むエステル基を実質的に
    含まない、組成物。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記ヒドロカ
    ルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体(B)が、ポリオレフィン置換カ
    ルボン酸である、組成物。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の組成物であって、ここで、前記オレフ
    ィン置換カルボン酸またはその官能基誘導体が、ポリオレフィン1モル当たり約
    1〜約4個のカルボキシル基を有する、組成物。
  17. 【請求項17】 請求項15に記載の組成物であって、ここで、前記オレフ
    ィン置換基が、2〜約18個の炭素原子を含む、ホモポリマー化されたオレフィ
    ンおよびインターポリマー化されたオレフィンから誘導される、組成物。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の組成物であって、ここで、前記オレフ
    ィン置換基が、ポリブテンから誘導される、組成物。
  19. 【請求項19】 請求項18に記載の組成物であって、ここで、前記ポリブ
    テンが、ポリイソブチレンを含む、組成物。
  20. 【請求項20】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、ヒドロカルビ
    ル置換カルボン酸またはその官能基誘導体(B)の前記ヒドロカルビル置換基が
    、約500〜約4000の範囲の数平均分子量を有する、組成物。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、(B)ヒドロ
    カルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体が、コハク酸または無水コハク
    酸を含む、組成物。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、(B)ヒドロ
    カルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体が、α−ヒドロキシ酸またはそ
    のエステルを含む、組成物。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、(B)ヒドロ
    カルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体が、α−ヒドロキシラクトンを
    含む、組成物。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記アミン(
    C)が、アルキレンポリアミンである、組成物。
  25. 【請求項25】 請求項24に記載の組成物であって、ここで、前記アルキ
    レンポリアミンが、エチレンポリアミンボトムを含む、組成物。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記組成物が
    、実質的に不活性な希釈剤の存在下で調製される、組成物。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の組成物であって、ここで、前記希釈剤
    が、該組成物の合計重量の約20〜約80重量%の範囲の量で使用される、組成
    物。
  28. 【請求項28】 請求項26に記載の組成物であって、ここで、前記希釈剤
    が、鉱油、αオレフィンオリゴマー、植物油、アルキル化芳香族油、合成カルボ
    ン酸エステル油、およびポリアルキレンオキシドからなる群から選択される少な
    くとも1つのメンバーである、組成物。
  29. 【請求項29】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記エステル
    化インターポリマー(A)および前記ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその
    官能基誘導体(B)が、約0.5〜約99.5重量%の(A)および約99.5
    〜約0.5重量%の(B)の範囲の量で使用される、組成物。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の組成物であって、ここで、前記エステ
    ル化インターポリマー(A)が、該エステル化インターポリマー(A)および前
    記ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体(B)の合計重量の約
    0.5〜約30重量%の範囲の量で使用される、組成物。
  31. 【請求項31】 請求項29に記載の組成物であって、ここで、前記エステ
    ル化インターポリマー(A)が、(A)および前記ヒドロカルビル置換カルボン
    酸またはその官能基誘導体(B)の合計重量の約60〜約99.5重量%の範囲
    の量で使用される、組成物。
  32. 【請求項32】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記エステル
    化インターポリマー(A)が、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基
    誘導体(B)およびアミン(C)の予め形成された反応生成物と反応する、組成
    物。
  33. 【請求項33】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記エステル
    化インターポリマー(A)が、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基
    誘導体(B)と混合され、そして(A)および(B)の混合物が、アミン(C)
    と引き続いて反応する、組成物。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載の組成物であって、ここで、前記アミン(
    C)が、カルボン酸またはその官能基誘導体(B)の1当量当たり、約0.7当
    量〜約2当量の範囲の量で使用される、組成物。
  35. 【請求項35】 プロセスであって、該プロセスが、以下: (A)エステル化カルボキシ含有インターポリマーであって、該インターポリ
    マーが、少なくとも2つのモノマーから誘導され、(i)該モノマーの一方が、
    少なくとも1つのビニル芳香族モノマーであり、そして(ii)該モノマーの他
    方が、少なくとも1つのα,β−不飽和アシル化剤であり、そして該インターポ
    リマーが、エステル化の前に、ゲル浸透クロマトグラフィーによって決定される
    約8,000〜約350,000の範囲の 【化3】 を有し、ここで、該インターポリマーのカルボキシル基の約80%〜約99%が
    エステル基であり、ここで、該エステル基の約80%〜約100%が8〜約19
    個の炭素原子を含み、そして該エステル基の0〜約20%が2〜7個の炭素原子
    を含む、エステル化カルボキシ含有インターポリマーと、 (B)ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体であって、ここ
    で、該ヒドロカルビル基が、約10〜約400個の炭素原子を含む、ヒドロカル
    ビル置換カルボン酸またはその官能基誘導体、および (C)アミンであって、少なくとも1つの縮合可能なN−H基を有するアミン
    、 とを任意の順序でまたは同時に反応させるか、あるいは(B)および(C)の予
    め形成された反応生成物とを反応させる工程を包含し、ここで、該予め形成され
    た反応生成物が、少なくとも1つの縮合可能なN−H基を有する、プロセス。
  36. 【請求項36】 請求項35に記載のプロセスであって、ここで、前記エス
    テル化インターポリマー(A)が、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官
    能基誘導体(B)およびアミン(C)の予め形成された反応生成物と反応する、
    プロセス。
  37. 【請求項37】 請求項35に記載のプロセスであって、ここで、前記エス
    テル化インターポリマー(A)が、ヒドロカルビル置換カルボン酸またはその官
    能基誘導体(B)と混合され、そして(A)および(B)の混合物が、アミン(
    C)と引き続いて反応する、プロセス。
  38. 【請求項38】 請求項35に記載のプロセスであって、ここで、前記アミ
    ン(C)が、カルボン酸またはその官能基誘導体(B)の1当量当たり、約0.
    7当量〜約2当量の範囲の量で使用される、プロセス。
  39. 【請求項39】 添加物濃縮物であって、該添加物濃縮物が、約10〜約9
    0重量%の実質的に不活性な通常液体の有機希釈剤および約90〜10重量%の
    請求項1に記載の組成物を含む、添加物濃縮物。
  40. 【請求項40】 潤滑油組成物であって、該潤滑油組成物が、主要量の潤滑
    粘度を有する油および少量の請求項1に記載の組成物を含む、潤滑油組成物。
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