JP2003500024A - 牛舎等の畜舎で使用される無人車両 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、牛舎等の畜舎で使用される無人車両（１）に関する。該無人車両（１）に、該車両から離れて配置された及び／または該車両から離れた場所に移動することが出来る排泄物除去装置（２）を設ける。該排泄物除去装置（２）は排泄物スライド（７）を含む。該排泄物除去装置（２）にはさらに、該排泄物除去装置（２）が畜舎の床上で作動する力を設定するための圧力設定手段（１２）が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、牛舎等の畜舎で使用される無人車両に関する。

【０００２】 このような車両は既知である。 既知の車両は前部に、畜舎の格子の床が清掃される排泄物スライドを備えてい
る。 既知の車両は、例えば小区画等の、畜舎の手の届きにくい部分がこの車両では
清掃出来ないという欠点を有する。

【０００３】 本発明の目的は、該無人車両を、畜舎内の手の届きにくい部分も清掃するのに
適したものにすることである。

【０００４】 本発明によればこれは、車両から離れて配置された及び／または車両から離れ
た場所に移動することが出来る、排泄物除去装置を該車両に設けることにより達
成される。排泄物除去装置が無人車両から離れて配置され、及び／または該車両
から離れた場所に移動することが出来るという事実により、例えば小区画等の、
畜舎内の手の届きにくい部分を、車両をこれらの場所に移動する必要なく清掃す
ることが出来る。

【０００５】 本発明の別の態様によれば、排泄物除去装置は入れ子式支持体及び／または枢
動可能なアーム構造を含む。本発明の態様によれば、排泄物除去装置は好適には
ゴムまたは合成樹脂製の排泄物スライドを含む。

【０００６】 さらに別の本発明の態様によれば、排泄物除去装置にモータ駆動式排泄物除去
部材を設けることが出来る。該モータ駆動式排泄物除去部材は、排泄物スライド
のように、清掃中相当な力で畜舎の床に押しつける必要がないという長所を有す
る。

【０００７】 さらに他の本発明の態様によれば、排泄物除去部材はブラシにより構成される
。排泄物除去部材はまた、床を圧縮空気及び／または液体で清掃するための圧縮
空気装置及び／または噴射装置を含むことも可能である。

【０００８】 畜舎の床の一層よい清掃を実現するためには、本発明の態様によれば、排泄物
除去装置は、該排泄物除去装置が畜舎の床上で作動する力を設定するための圧力
設定手段を含む。本発明の別の態様によれば、該圧力設定手段は制御シリンダを
含む。該圧力設定手段は排泄物除去装置を位置決めするためにも使用される。

【０００９】 本発明の別の態様によれば、排泄物除去装置は無人車両の壁の１部を形成する
。畜舎内のどこを清掃すべきかを決定するために、本発明の態様によれば、無人
車両は畜舎の床上に存在する汚物を看取することの出来る検知手段を含む。本発
明のさらに別の態様によれば、該検知手段は例えば赤外線カメラ等のカメラを含
む。該検知手段が、畜舎の床部分の導電性を確定するための湿度計を含むことが
さらに可能である。誘電測定により畜舎の床が排泄物で汚ごれているか否かを確
認することも出来る。

【００１０】 本発明のさらに別の態様によれば、無人車両は該車両の下方に配置された第２
の排泄物除去装置を含む。本発明によれば、第２の排泄物除去装置は車両の支持
体を構成する。

【００１１】 さらに高度な衛生状態で作業するために、無人車両は洗浄及び／または消毒手
段を含む。さらに別の態様によれば、洗浄及び／または消毒手段は噴射装置を含
む。噴射装置によって、既に清掃された畜舎の床に洗浄及び／または消毒液を噴
射することが可能である。本発明によれば、洗浄及び／または消毒手段の好まし
い位置は排泄物除去装置の上または近くである。

【００１２】 動物が無人車両を損傷することがないように、本発明の態様によれば、無人車
両は動物を無人車両から遠ざけるようにする信号手段を含む。さらに他の本発明
の態様によれば、該信号手段は光学及び／または音響信号を発することが出来る
。さらに別の本発明の態様によれば、信号手段は電気ショック装置を含む。

【００１３】 本発明はさらに、当該区画が排泄物除去装置によって清掃された後に動物が該
区画を訪れたか否かを確認するための検知手段を無人車両及び／または畜舎に設
ける一方、この動物が該区画を去った時に該検知手段が無人車両に制御信号を発
し、該制御信号に基づき無人車両が上記排泄物除去装置により当該区画を清掃す
ることを特徴とする、無人車両により畜舎の床上の排泄物を除去する方法にも関
する。

【００１４】 以下に、添付図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。 図１は本発明による第１実施例の無人車両１の側面図であり、該車両には排泄
物除去装置２が設けられている。無人車両１は、シャーシ４を備えるハウジング
３を含み、該シャーシにはシャーシ４を支持する第１点を形成する車輪５、並び
にシャーシ４を支持する第２点を形成する第２排泄物除去装置６が設けられてい
る。第２排泄物除去装置６は排泄物スライド７を含む。

【００１５】 無人車両１にはさらに、軸８を中心に回転可能な保護ブラケット９が設けてあ
る。各車輪５は、モータ１０により個別に駆動される。車輪５を異なる速度で駆
動することにより、無人車両を操行することが可能である。

【００１６】 第１排泄物除去装置２は、１端が無人車両１のハウジング３に枢動可能に取り
付けられた入れ子式支持体１１を含む。入れ子式支持体１１の他端には排泄物ス
ライド７がまた配置されている。

【００１７】 ハウジング３はさらに、１端がハウジング３に連結され、他端が入れ子式支持
体１１に連結された圧力設定手段１２を備える。圧力設定手段１２はシリンダ１
３を含む。シリンダ１３によって、排泄物スライド７を畜舎の床に押しつける力
を設定することが可能である。畜舎の床及び／または小区画の床に排泄物スライ
ド７を押しつける圧力を高めるために、ハウジング３の部分１５で排泄物スライ
ド７の上方に重り１４が配置される。

【００１８】 すでにきれいにこすり落とされた床を消毒するための消毒手段１６が、さらに
、排泄物スライド７の近くに配設される。消毒手段１６は噴射装置１７を含む。

【００１９】 無人車両１にはさらに、畜舎の床の汚ごれた部分を探知し、畜舎内で無人車両
を案内することの出来る検知手段１８を設ける。本実施例では検知手段１８はカ
メラを含む。無人車両１にはさらに、光学及び音響信号を発する信号手段１９が
設けられる。

【００２０】 無人車両１はまた、ブラケット２０に連結された電気ショック装置を含む。

【００２１】 図２は本発明による無人車両１の第２実施例を示すが、第１実施例の無人車両
１の部材に対応する部材は同じ参照番号で示す。本発明の第２実施例では、第１
排泄物除去装置２は、枢動可能なアーム構造２１を含む。

【００２２】 枢動可能なアーム構造２１は、ハウジング３に枢動可能に連結された第１部分
２２と、これに連結するとともに末端に排泄物スライド７を取り付けた第２部分
２３とを含む。枢動可能なアーム構造２１は制御シリンダ２４によって操作され
る。制御シリンダ２４の１端は第１部分２２の枢支ピンに連結しており、他端は
第２部分２３に連結している。さらに第２部分２３は、折り畳んだ位置ではハウ
ジング３の部分を形成する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１実施例の無人車両の側面図である。

【図２】 本発明による第２実施例の無人車両の側面図である。

Claims (20)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両から離れて配置された及び／または車両から離れた場所
   に移動することが出来る排泄物除去装置（２）を、無人車両（１）に設けたこと
   を特徴とする牛舎等の畜舎で使用される無人車両。
2. 【請求項２】 上記排泄物除去装置（２）が、入れ子式支持体（１１）及び
   ／または枢動可能なアーム構造（２１）を含むことを特徴とする請求項１記載の
   無人車両。
3. 【請求項３】 上記排泄物除去装置（２）が、好適にはゴムまたは合成樹脂
   で製造された排泄物スライド（７）を含むことを特徴とする請求項１または２記
   載の無人車両。
4. 【請求項４】 上記排泄物除去装置（２）が、モータ駆動式排泄物除去部材
   、及び／または噴射装置、及び／または圧縮空気装置を含むことを特徴とする請
   求項１、２または３記載の無人車両。
5. 【請求項５】 上記排泄物除去部材がブラシで構成されたことを特徴とする
   請求項４記載の無人車両。
6. 【請求項６】 上記排泄物除去装置（２）が畜舎の床上で作動する力を設定
   するための圧力設定手段（１２）を、該排泄物除去装置（２）が含むことを特徴
   とする請求項１から５のいずれか記載の無人車両。
7. 【請求項７】 上記圧力設定手段（１２）が、制御シリンダ（１３）を含む
   ことを特徴とする請求項６記載の無人車両。
8. 【請求項８】 上記排泄物除去装置（２）が無人車両（１）の壁の部分を形
   成することを特徴とする請求項１から７のいずれか記載の無人車両。
9. 【請求項９】 上記無人車両（１）が、排泄物及び／または他の汚物が畜舎
   の床上に存在するか否か、及び／またはどこに存在するかを確定する検知手段（
   １８）を含むことを特徴とする請求項１から８のいずれか記載の無人車両。
10. 【請求項１０】 上記検知手段（１８）が、例えば赤外線カメラ等のカメラ
    を含むことを特徴とする請求項９記載の無人車両。
11. 【請求項１１】 上記検知手段（１８）が、畜舎の床部分の導電性を確定す
    るための湿度計を含むことを特徴とする請求項９または１０記載の無人車両。
12. 【請求項１２】 無人車両（１）が、該車両の下方に配置された第２の排泄
    物除去装置（６）を含むことを特徴とする請求項１から１１のいずれか記載の無
    人車両。
13. 【請求項１３】 上記第２の排泄物除去装置（６）が車両の支持体を構成す
    ることを特徴とする請求項１から１２のいずれか記載の無人車両。
14. 【請求項１４】 無人車両（１）が、洗浄及び／または消毒手段（１６）を
    含むことを特徴とする請求項１から１３のいずれか記載の無人車両。
15. 【請求項１５】 上記洗浄及び／または消毒手段（１６）が噴射装置（１７
    ）を含むことを特徴とする請求項１４記載の無人車両。
16. 【請求項１６】 上記洗浄及び／または消毒手段（１６）が、上記排泄物除
    去装置（２）上に配置されていることを特徴とする請求項１４または１５記載の
    無人車両。
17. 【請求項１７】 無人車両（１）が、動物を無人車両から遠ざけるようにす
    る信号手段（１９）を含むことを特徴とする請求項１から１６のいずれか記載の
    無人車両。
18. 【請求項１８】 上記信号手段（１９）が、光学及び／または音響信号を発
    することを特徴とする請求項１７記載の無人車両。
19. 【請求項１９】 上記信号手段（１９）が電気ショック装置を含むことを特
    徴とする請求項１７または１８記載の無人車両。
20. 【請求項２０】 当該区画が排泄物除去装置によって清掃された後に動物が
    該区画を訪れたか否かを確認するための検知手段を無人車両及び／または畜舎に
    設ける一方、この動物が該区画を去った時に該検知手段が無人車両に制御信号を
    発し、該制御信号に基づき無人車両が上記排泄物除去装置により当該区画を清掃
    することを特徴とする、請求項１から１９のいずれか記載の排泄物除去装置を設
    けた無人車両により畜舎の床上の排泄物を除去する方法。