JP2003348744A - 機器直結端末 - Google Patents

機器直結端末

Info

Publication number
JP2003348744A
JP2003348744A JP2002154431A JP2002154431A JP2003348744A JP 2003348744 A JP2003348744 A JP 2003348744A JP 2002154431 A JP2002154431 A JP 2002154431A JP 2002154431 A JP2002154431 A JP 2002154431A JP 2003348744 A JP2003348744 A JP 2003348744A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
crosslinked
silicone rubber
ethylene propylene
semiconductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002154431A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Furukawa
政之 古川
Keiji Yahagi
▲恵▼司 矢作
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2002154431A priority Critical patent/JP2003348744A/ja
Publication of JP2003348744A publication Critical patent/JP2003348744A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Terminals (AREA)
  • Cable Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】使用可能温度範囲を広げ、80℃以上、−40
℃以下の温度においても使用することができるデッドブ
レークエルボやロードブレークエルボなどの機器直結端
末を得ることにある。 【解決手段】絶縁層1あるいは絶縁層1および内部半導
電層2を架橋シリコーンゴムから構成し、外部半導電層
3を架橋エチレンプロピレンゴムから構成する。架橋シ
リコーンゴムの耐熱温度は180℃で、脆化温度が−7
5℃であり、これから使用可能温度範囲は、−60〜+
150℃程度と大きく拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CVケーブルな
どの電力ケーブルと開閉器などの電力機器とを直接接続
するために用いられる機器直結端末に関し、その使用可
能温度範囲を広げたものである。
【0002】
【従来の技術】図1および図2は、このような機器直結
端末の例を示したもので、図1に示したものは、デッド
ブレークエルボと呼ばれ、図2に示したものは、ロード
ブレークエルボと呼ばれるものである。
【0003】図1および図2において、符号1は絶縁層
を、2は内部半導電層を、3は外部半導電層を示す。ま
た、符号4は、電力ケーブル側の端子が収容されるケー
ブル端子収容部を、5は機器側の端子が収容される機器
端子収容部を、6は絶縁栓が収められる絶縁栓収容部を
それぞれ示す。
【0004】このような機器直結端末では、電力ケーブ
ルの導体に端子を取り付けた電力ケーブル側端子をケー
ブル端子収容部4に挿入する。また、機器側の導体にブ
ッシングを取り付けた機器側端子を機器端子収容部5に
挿入し、電力ケーブル側端子の端子と機器側の導体とを
機械的に接続して、使用に供される。
【0005】このような機器直結端末においては、絶縁
層1、内部半導電層2および外部半導電層3は、いずれ
も架橋エチレンプロピレンゴムを主体とするゴム組成物
からなっており、内部半導電層2および外部半導電層3
は、半導電性を付与するためにカーボンブラックなどの
導電性粉末がさらに配合されている。
【0006】この機器直結端末では、電気的には架橋エ
チレンプロピレンゴムの電気絶縁性を利用し、各端子等
の抜き差しには架橋エチレンプロピレンゴムの弾性を利
用し、弾性変形を行わさせている。また、このような機
器直結端末においては、その使用最高温度は架橋エチレ
ンプロピレンゴムの耐熱温度である80℃となる。
【0007】しかしながら、電力ケーブルとして多用さ
れるCVケーブルの耐熱温度は、架橋ポリエチレンの耐
熱温度である90℃となるため、過負荷な状態で使用を
続けると、機器直結端末の使用最高温度がCVケーブル
よりも低いため、CVケーブルよりも先に機器直結端末
が電気的に破壊する恐れがある。
【0008】また、架橋エチレンプロピレンゴムの脆化
温度は−40℃であり、この温度以下の温度では弾性を
失い、脆くなる。このため、極寒地域などでこの機器直
結端末を使用すると、各端子等を差し込んだり、抜いた
りすることが困難になり、さらに耐衝撃性が低下し、機
械的に破壊しやすくなる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、使用可能温度範囲を広げ、80℃以上、−
40℃以下の温度においても使用することができる機器
直結端末を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、請求項1にかかる発明は、絶縁層が架橋シリコー
ンゴムからなり、外部半導電層が架橋エチレンプロピレ
ンゴムからなることを特徴とする機器直結端末である。
【0011】請求項2にかかる発明は、絶縁層および内
部半導電層が架橋シリコーンゴムからなり、外部半導電
層が架橋エチレンプロピレンゴムからなることを特徴と
する機器直結端末である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の機器直結端末は、例えば図1あるいは図2に示
した構造の機器直結端末において、その絶縁層1を架橋
シリコーンゴムから、外部半導電層3を架橋エチレンプ
ロピレンゴムから構成したもの、もしくは絶縁層1およ
び内部半導電層2を架橋シリコーンゴムから、外部半導
電層3を架橋エチレンプロピレンゴムから構成したもの
である。
【0013】ここで使用される架橋シリコーンゴムとし
ては、ポリジメチルシロキサンなどのシリコーンゴムに
有機過酸化物からなる架橋剤を配合、混練したものを射
出成形したのち、加熱して架橋させたものが用いられ
る。また、内部半導電層2をなす架橋シリコーンゴムに
は、さらにカーボンブラックなどの導電性粉末が添加さ
れ、半導電性を示すものがもちいられる。また、機器直
結端末が寒冷地域で使用されるものであれば、シリコー
ンゴムとして低温用のものを選択使用しても良い。
【0014】また、外部半導電層3をなす架橋エチレン
プロピレンゴムとしては、エチレンプロピレンゴムに有
機過酸化物からなる架橋剤とカーボンブラックなどの導
電性粉末を配合して混練したものを射出成形したのち、
加熱して架橋させたものが用いられる。
【0015】外部半導電層3を架橋エチレンプロピレン
ゴムから構成するのは、後述のように、架橋シリコーン
ゴムは引き裂き強さなどの機械的強度が低く、架橋シリ
コーンゴムを外部に露出する外部半導電層3に使用する
と機械的損傷を受けやすいためである。この結果、外部
半導電層3自体の使用可能温度は低いものとなるが、内
部の大部分を占める絶縁層1および内部半導電層2が架
橋シリコーンゴムから構成されているので、機器全体と
しての使用可能温度は広いものとなる。
【0016】このような構成の機器直結端末において
は、その絶縁層1あるいは絶縁層1と内部半導電層2が
架橋シリコーンゴムから構成されているため、その使用
可能温度範囲が拡大される。架橋シリコーンゴムの耐熱
温度は通常180℃で、脆化温度が−75℃であるの
で、使用可能温度範囲は、−60〜+150℃となる。
【0017】このため、過負荷状態での使用でも、この
機器直結端末がCVケーブルよりも先に電気的に破壊す
ることがない。さらに、−60℃程度でも弾性を失うこ
とがなく、このような低温でのケーブル側端子等の抜き
差しが容易に行われ、機械的に破壊することがない。
【0018】また、図3に示すように、架橋シリコーン
ゴムは高温域および低温域での圧縮永久歪みが小さいの
で、このような高温域あるいは低温域での長期間の使用
にも形状変形が少ないものとなる。図3は、架橋エチレ
ンプロピレンゴム(a)と、一般用架橋シリコーンゴム
(b)と、低温用架橋シリコーンゴム(c)の圧縮永久
歪みと温度の関係を示すグラフであり、試験時間が22
時間の値を示している。
【0019】また、この種の機器直結端末は、射出成形
法で製造されるが、従来のエチレンプロピレンゴムの射
出成形時の射出圧力が約13kN/cm2であるのに対
して、シリコーンゴムの射出成形時の射出圧力は約8k
N/cm2であり、製造が容易で、生産コストが低減で
きる。
【0020】また、外部半導電層3が架橋エチレンプロ
ピレンゴムから構成されているため、引き裂き強さ等の
機械的強度が架橋シリコーンゴムに比べて高く、外界か
ら鋭利な金物などと接触しても、これにより傷つくこと
が少なくなる。また、架橋エチレンプロピレンゴムは、
吸水率が0.1%と架橋シリコーンゴムの0.25%に
比べて低く、雨水などがかかっても、この水が浸透し、
これにより絶縁性が低下することがない。したがって、
外部に露出する外部半導電層3を架橋エチレンプロピレ
ンゴムから構成することで、外界からの悪影響が及ぶこ
とがない。
【0021】また、機器側端子、ケーブル側端子等をケ
ーブル端子収容部4、機器端子収容部5に挿入あるいは
脱去する際、従来の機器直結端末では、シリコーングリ
スやシリコーンオイルなどの潤滑剤を塗布して、その作
業を容易としていたが、この機器直結端末では、端子に
接触する絶縁層1、内部半導電層2が架橋シリコーンゴ
ムで構成されているため、これら潤滑剤を塗布する必要
がなく、潤滑剤による電気特性の低下がなく、作業性も
向上する。
【0022】本発明の機器直結端末は、上記図1および
図2に示した構造のロードブレークエルボ、デッドブレ
ークエルボに限らず、直線接続用や分岐接続用の機器直
結端末に使用することができ、特にその使用電圧が15
〜35kVであるものに好適に使用できる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の機器直結
端末によれば、その絶縁層あるいは絶縁層と内部半導電
層が架橋シリコーンゴムからなり、外部半導電層が架橋
エチレンプロピレンゴムからなるものであるので、その
使用可能温度範囲が拡大され、広い温度範囲でしようす
ることができる。
【0024】また、外部に露出する外部半導電層が機械
的特性が高く、吸水率が低い架橋エチレンプロピレンゴ
ムから構成されているので、外界からの機械的外力、雨
水などによる悪影響によって損傷、劣化することがな
く、耐久性も高いものとなる。さらに、その製造が容易
で生産コストを削減することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】機器直結端末の例としてのデッドブレークエル
ボを示す概略断面図である。
【図2】機器直結端末の例としてのロードブレークエル
ボを示す概略断面図である。
【図3】一般用架橋シリコーンゴムと低温用架橋シリコ
ーンゴムと架橋エチレンプロピレンゴムとについての圧
縮永久歪みと温度との関係を示す図表である。
【符号の説明】
1・・・絶縁層、2・・・内部半導電層、3・・・外部
半導電層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5G355 AA03 BA02 BA08 5G375 AA02 BA26 BB46 CA02 CA19 CB03 CB05 DB09 DB16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁層が架橋シリコーンゴムからなり、外
    部半導電層が架橋エチレンプロピレンゴムからなること
    を特徴とする機器直結端末。
  2. 【請求項2】絶縁層および内部半導電層が架橋シリコー
    ンゴムからなり、外部半導電層が架橋エチレンプロピレ
    ンゴムからなることを特徴とする機器直結端末。
JP2002154431A 2002-05-28 2002-05-28 機器直結端末 Withdrawn JP2003348744A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002154431A JP2003348744A (ja) 2002-05-28 2002-05-28 機器直結端末

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002154431A JP2003348744A (ja) 2002-05-28 2002-05-28 機器直結端末

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003348744A true JP2003348744A (ja) 2003-12-05

Family

ID=29771240

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002154431A Withdrawn JP2003348744A (ja) 2002-05-28 2002-05-28 機器直結端末

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003348744A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118542A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd ケーブル端末部およびその形成方法
KR20130099267A (ko) * 2010-09-30 2013-09-05 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 개선된 층 접착력을 갖는 가요성 다층 전기 물품의 제조 방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009118542A (ja) * 2007-11-01 2009-05-28 Swcc Showa Cable Systems Co Ltd ケーブル端末部およびその形成方法
KR20130099267A (ko) * 2010-09-30 2013-09-05 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 개선된 층 접착력을 갖는 가요성 다층 전기 물품의 제조 방법
KR101948333B1 (ko) 2010-09-30 2019-02-14 다우 글로벌 테크놀로지스 엘엘씨 개선된 층 접착력을 갖는 가요성 다층 전기 물품의 제조 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2018010874A (ja) 電界平坦化材料
CA2265199A1 (en) High temperature ptc device and conductive polymer composition
JP3899830B2 (ja) ケーブル接続部用常温収縮チューブ及びそれに使用されるゴム組成物
JP2003348744A (ja) 機器直結端末
CN201036066Y (zh) 云母绕包绝缘玻璃纤维编织护套型耐高温特种电线
JPH10283851A (ja) 直流電力ケーブルおよびその接続部
CN204333507U (zh) 一种复合硅橡胶绝缘母线终端头
JPH04106B2 (ja)
JP6859322B2 (ja) 送電ケーブルの製造方法
JP2001325834A (ja) 直流電力ケーブル
CN208737903U (zh) 一种超柔软的多芯硅橡胶电缆
JP3803287B2 (ja) 電力ケーブルの接続部の構造
JP2002158487A (ja) グロメット
JP2003277562A (ja) 高誘電率ゴム組成物
JPH09231839A (ja) 直流ケーブル
JP2604771B2 (ja) 直流電力ケーブル
JP2005223966A (ja) ゴムモールド成形部及び絶縁電線
JP3083098B2 (ja) 架橋ポリエチレン電力ケーブルの接続部及び端末部
CN218525775U (zh) 一种连接线束
JP2001229732A (ja) 半導電性樹脂組成物
JP3777958B2 (ja) リサイクルに適した架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル
JP6859321B2 (ja) 送電ケーブルの製造方法
CN208045156U (zh) 一种高弹性抗挤压电缆
JP2015027157A (ja) 電力用部品
JP3640271B2 (ja) ゴムモールドストレスコーン

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050802