JP2003347875A - 増幅装置 - Google Patents

増幅装置

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JP2003347875A
JP2003347875A JP2002156675A JP2002156675A JP2003347875A JP 2003347875 A JP2003347875 A JP 2003347875A JP 2002156675 A JP2002156675 A JP 2002156675A JP 2002156675 A JP2002156675 A JP 2002156675A JP 2003347875 A JP2003347875 A JP 2003347875A
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temperature
signal
power
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Koji Ono
孝司 小野
Kenichi Kudo
憲一 工藤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 増幅装置に設けられた反射電力検出装置の部
品点数を減少することにある。 【解決手段】 増幅器2の出力信号は,反射電力検出回
路3のアイソレータ31およびアンテナ入力端6aを介
してアンテナ6から無線信号として送信される。一方,
入力端6aからの反射波は,アイソレータ31に設けら
れたダミー抵抗に吸収され,熱に変換される。温度検出
回路32は,ダミー抵抗の温度を検出し,検出した温度
を電圧値として判定回路5に与える。判定回路5は,温
度検出回路32から与えられる電圧値と,所定の閾値電
圧とを比較し,前者が後者より大きい場合には,警報信
号を制御回路4に出力する。制御回路4は,警報信号を
受信することにより,増幅器2の利得を下げ,または,
出力を停止して,増幅器2からの出力電力を減少させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,増幅装置に関し,
特に,増幅器の出力信号の反射波を検出する反射電力検
出装置を有する増幅装置に関する。また,本発明は,該
増幅装置の反射電力検出装置に関する。さらに,本発明
は,該増幅装置の反射電力検出装置に設けられるアイソ
レータに関する。
【0002】
【従来の技術】移動無線通信システムの基地局等では,
増幅器からアンテナに出力される送信信号の反射波(反
射信号)が,アンテナの入力端から増幅器側に入力され
ることがある。このような反射信号は,一般に,アンテ
ナの入力インピーダンスの変動やアンテナ入力端とアン
テナの同軸ケーブルとの接続部における接続不良等のイ
ンピーダンス不整合により生じる。この反射信号が,増
幅器の出力端子に入力されると,増幅器の性能劣化を招
く。
【0003】また,アンテナの故障,あるいは,アンテ
ナの同軸ケーブルがアンテナ入力端に接続されていない
という異常状態では,増幅器の出力端でのインピーダン
ス整合が著しく劣化し,反射信号の電力は非常に大きな
値となる。このような大きな電力を有する反射信号が増
幅器の出力端子に入力されると,最悪の場合,増幅器の
破壊を招く。
【0004】この問題を解決するために,増幅器の出力
端とアンテナ(アンテナの同軸ケーブル)との間には,
一般にアイソレータ等が挿入され,反射信号の増幅器へ
の入力が防止されている。
【0005】しかし,アイソレータ等の許容範囲を超え
る電力を有する反射信号が,アイソレータ等に入力され
ると,アイソレータ等の破壊(たとえば半田溶解による
破壊等)を招くおそれがある。このため,アイソレータ
等とともに,反射信号の電力を検出する反射電力検出回
路が配置され,反射信号の電力が異常に大きくなると,
増幅器の出力信号の電力を下げる等の措置が講じられて
いる。図4は,このような反射電力検出回路60を有す
る電力増幅装置50の従来図である。
【0006】送信信号は,増幅器(電力増幅器)51に
よって増幅された後,反射電力検出回路60のアイソレ
ータ61および方向性結合器62を介して,アンテナ7
0の入力端(増幅装置50の出力端)71からアンテナ
70に送られ,アンテナ70から無線信号として送信さ
れる。
【0007】この送信信号に対する入力端71からの反
射信号は,反射電力検出回路60の方向性結合器62に
入力される。方向性結合器62に入力された反射信号の
大部分は,アイソレータ61に入力され,アイソレータ
61に設けられたダミー抵抗に吸収されて熱に変換され
る。これにより,増幅器51への反射信号の入力が防止
され,増幅器51の性能劣化や破壊が防止される。
【0008】一方,方向性結合器62に入力された反射
信号の一部は,検出回路63に与えられる。検出回路6
3は,たとえばダイオード検波回路により構成され,反
射信号の電圧Vを検出する。検出された電圧(検出電
圧)Vは,判定回路52に与えられる。
【0009】ここで,検出回路63の抵抗値Rは所定の
値(たとえばR=50Ω)であり,あらかじめ判明して
いるので,検出電圧Vが判明することにより,検出回路
63に入力された反射信号の電力P(=V2/R)が求
まる。また,方向性結合器62に入力される反射信号の
全電力Paに対する,検出回路63側に取り出される反
射信号の電力の比率もあらかじめ判明している。したが
って,検出電圧Vが計測されることにより,入力端71
から方向性結合器62に入力される反射信号の全電力P
aを知ることができる。
【0010】判定回路52は,検出電圧Vと所定の閾値
電圧Vtとを比較し,検出電圧Vが閾値電圧Vtよりも
大きい場合には,警報信号を制御回路52に出力する。
所定の閾値電圧Vtは,反射信号の電力が異常な値であ
ることを判断するための値に設定されている。たとえ
ば,送信信号の送信電力およびアンテナの入力端での電
圧定在波比(VSWR)があらかじめ規定されるため,
このそれぞれの最大条件から計算される反射信号の電力
に対応する電圧が閾値電圧Vtとして設定される。
【0011】制御回路52は,判定回路53から警報信
号を受け取ると,増幅器51の増幅率(利得)を下げ,
あるいは,増幅器51の出力を停止(増幅器51の作動
を停止)して,増幅器51の出力電力を下げる。これに
より,アイソレータ61の破壊が防止される。
【0012】図5は,反射電力検出回路の他の形態を示
している。この反射電力検出回路80では,図4の反射
電力検出回路60における方向性結合器62およびアイ
ソレータ61の代わりにサーキュレータ81および減衰
器82が用いられている。なお,図4と同じ構成要素に
は同じ符号を付している。
【0013】サーキュレータ81は,増幅器51の出力
信号をほとんど減衰させることなく,入力端71に出力
する一方,入力端71からの反射信号をほとんど減衰さ
せることなく,検出回路63側に出力する。これによ
り,反射信号の増幅器51への入力が防止され,増幅器
51の性能劣化,破壊等が防止される。
【0014】一方,サーキュレータ81は,方向性結合
器62と異なり,反射信号のほぼすべてを検出回路63
側に出力するので,検出回路63の前段には,この反射
信号の電力を減衰させるための減衰器82が設けられ,
減衰器82により減衰された反射信号が検出回路63に
入力される。これにより,検出回路63の破壊が防止さ
れている。
【0015】この反射電力検出回路80によっても,反
射信号の電力(電圧)が検出され,この電力が所定の値
より大きくなると,制御回路52によって,増幅器51
の出力電力が下げられ,減衰器82等の破壊が防止され
ている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし,従来の反射電
力検出回路では,方向性結合器または減衰器が必要とな
るため,反射電力検出回路自体の規模も大きくなり,基
地局の装置の小型化や低消費電力化に逆行する結果とな
っていた。
【0017】また,閾値電圧Vtは,理論値として,前
述したように,送信電力およびVSWRのそれぞれの最
大条件から計算される反射信号の電力に対応する電圧と
して決定されるが,実際の閾値電圧Vtは,理論値より
も高めに設定される。これは,方向性結合器62から検
出回路63に取り出される電力の比率の誤差,検出回路
63の検出電圧誤差,判定回路53における判定誤差等
があるため,通常運用時に誤検出とならないよう,この
誤差分を加味するためである。
【0018】閾値電圧Vtが理論値よりも高めに設定さ
れると,その分,大きな電力を有する反射信号が発生し
ても,増幅器51の出力電力を下げる措置が講じられな
いこととなる。したがって,アイソレータ61のダミー
抵抗は,その分,大きな電力を有する反射信号を吸収す
ることとなり,その結果,ダミー抵抗の発熱量が大きく
なる。この増大した発熱量によってもダミー抵抗が破壊
されないようにするためには,ダミー抵抗の放熱部材を
大型化して放熱能力を高めたり,さらには空冷ファン等
の放熱器を取り付けたりする必要もある。
【0019】特に,近年の基地局の大容量化に伴う送信
電力の増大により,反射信号の電力も増大し,アイソレ
ータ61の発熱量も増大している。
【0020】その結果,従来の反射電力検出回路では,
反射電力検出回路の大型化,ひいては増幅装置の大型
化,空冷ファンによる電力消費の増大等を招いていた。
【0021】本発明は,このような状況に鑑みなされた
ものであり,その目的は,増幅装置に設けられた反射電
力検出装置の部品点数を減少することにある。
【0022】また,本発明の目的は,反射電力検出装置
の放熱部材の小型化,放熱に要する電力の省電力化を図
り,これにより,増幅装置の小型軽量化,省電力化を図
ることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に,本発明による増幅装置は,入力信号を増幅して出力
する増幅器と,前記増幅器の出力側に配置され,前記増
幅器の出力信号の反射波を吸収して熱に変換する負荷部
と,前記負荷部の温度を検出する温度検出部と,前記温
度検出部により検出された温度に基づいて前記増幅器の
出力信号の電力を制御する制御部と,を有する。
【0024】また,本発明による増幅装置は,それぞれ
に共通の入力信号が入力され,該入力信号を増幅して出
力する複数の増幅器と,前記複数の増幅器の出力信号を
合成して出力する合成器と,前記合成器の出力側に配置
され,前記合成器の出力信号の反射波を吸収して熱に変
換する負荷部と,前記負荷部の温度を検出する温度検出
部と,前記温度検出部により検出された温度に基づいて
前記複数の増幅器の出力信号の電力を制御する制御部
と,を有する。
【0025】さらに,本発明による増幅器の反射電力検
出装置は,増幅器の出力信号の反射波または複数の増幅
器の出力信号を合成する合成器の出力信号の反射波を吸
収して熱に変換する負荷部と,前記負荷部の温度を検出
する温度検出部と,を有する。
【0026】本発明によると,負荷部と温度検出部によ
り反射電力検出装置を構成することができるので,反射
電力検出装置の部品点数を減らすことができる。
【0027】また,本発明によると,反射電力検出装置
が負荷部の温度を検出し,検出された温度に基づいて増
幅器の出力信号の電力が制御される。したがって,従来
のように,使用される回路の誤差を考慮して,閾値電圧
を理論地よりも高めに設定する必要がなく,ほぼ理論値
通りの閾値電圧において負荷部が破壊されない放熱部材
とすることができる。これにより,放熱部材を小さくす
ることができ,装置の小型軽量化を図ることができる。
また,放熱用ファンの消費電力を低減することができ
る。
【0028】本発明によるアイソレータは,入力信号が
入力される第1端子と,前記第1端子に入力された入力
信号を出力する第2端子と,前記第2端子に入力され
る,前記入力信号の反射波を出力する第3端子と,前記
第3端子に取り付けられ,前記反射波を吸収して熱に変
換する負荷部材と,前記負荷部材の温度を検出する温度
検出部と,を有する。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は,本発明の一実施の形態に
よる増幅装置1の構成を示すブロック図である。この増
幅装置1は,増幅器(電力増幅器)2,反射電力検出回
路3,制御回路4,および判定回路5を有する。また,
反射電力検出回路3は,アイソレータ31および温度検
出回路32を有する。図2は,反射電力検出回路3の具
体的な構造を示し,(A)は正面図,(B)は右側面図
である。
【0030】反射電力検出回路3は,前述した従来の反
射電力検出回路60および80(図4および図5参照)
と比較して明らかなように,部品点数が削減されてい
る。また,温度検出回路32は,サーミスタ等の小型の
チップ部品を使用することができる。これらのことか
ら,反射電力検出回路3の小型軽量化,増幅装置1の小
型軽量化,ひいては増幅装置1が設けられる基地局等の
小型軽量化が実現される。
【0031】アイソレータ31は,図2(A)に示すよ
うに,第1端子31b,第2端子31c,および第3端
子31dを有するサーキュレータ31aの第3端子31
dに負荷部材としてダミー抵抗31eを取り付けたもの
である。第1端子31bに入力された信号は,ほとんど
減衰されることなく第2端子31cから出力され,第2
端子31cから入力された信号は,ほとんど減衰される
ことなく第3端子31dに出力される。
【0032】第1端子31bには,増幅器2の出力端子
が接続され,第2端子31cには,アンテナ6の入力端
(増幅装置1の出力端)6aが接続される。したがっ
て,増幅器2の出力信号は,ほとんど減衰されることな
く入力端6aを介してアンテナ6に与えられ,アンテナ
6から無線信号として送信される。
【0033】一方,入力端6aから発生する,増幅器2
の出力信号に対する反射波(反射信号)は,第2端子3
1cに入力された後,ほとんど減衰されることなく第3
端子31dに取り付けられたダミー抵抗31eに入力さ
れ吸収される。反射信号のエネルギー(電磁エネルギ
ー)は,ダミー抵抗31eにより熱エネルギーに変換さ
れる。
【0034】これにより,反射信号が増幅器2に入力さ
れることが防止され,増幅器2の性能劣化,破壊等が防
止される。一方,ダミー抵抗31eは発熱する。ダミー
抵抗31eの発熱による破壊(たとえば半田溶解による
破壊等)を防止するために,ダミー抵抗31eには,放
熱用の図示しない放熱部材(たとえば放熱フィン)が取
り付けられている。
【0035】温度検出回路32は,たとえばサーミスタ
(チップ部品)により構成され,ダミー抵抗31eの温
度を検出(計測)する。この温度検出回路32は,ダミ
ー抵抗31eに直接取り付けられることが好ましいが,
本実施の形態では,サーキュレータ31a,ダミー抵抗
31e,筐体(取り付け部材)31f等の構造から,筐
体31fにたとえばネジ止めにより取り付けられてい
る。そして,温度検出回路32により検出された温度
(検出温度)は,電圧(検出電圧)に変換され,リード
線32aを介して判定回路5に入力される。
【0036】判定回路5はたとえばコンパレータにより
構成され,一方の入力端子には,温度検出回路32から
の検出電圧が入力され,他方の入力端子には,あらかじ
め定められた閾値温度(後述)を表す電圧(閾値電圧)
が入力される。判定回路5は,検出電圧と閾値電圧とを
比較し,検出電圧が電圧閾値より大きい場合(すなわち
検出温度が閾値温度より大きい場合)にはハイレベル信
号(警報信号)を,検出電圧が閾値電圧以下の場合(す
なわち検出温度が閾値温度以下の場合)にはローレベル
信号を,制御回路4にそれぞれ出力する。
【0037】制御回路4は,判定回路5からハイレベル
信号(警報信号)が入力されると,増幅器2の利得(増
幅率)を下げ,あるいは,増幅器2の出力を停止(増幅
器2の作動を停止)し,増幅器2の出力信号の電力を減
少させる。これにより,反射信号の電力も減少し,ダミ
ー抵抗31eの熱による破壊等が防止される。
【0038】判定回路5における閾値温度としては,た
とえば,ダミー抵抗31eが破壊される限界温度より低
い温度(好ましくは僅かに低い温度)が使用される。し
たがって,この閾値温度に対応する閾値電圧が判定回路
5に設定されることとなる。
【0039】一方,ダミー抵抗31eの温度上昇は,増
幅器2の送信電力および入力端6aでの電圧定在波比
(VSWR)がそれぞれ規定されるので,これらそれぞ
れの最大条件から計算される電力の反射信号がダミー抵
抗31eに入力された場合の発熱量により求めることが
できる。
【0040】したがって,このような反射信号が入力さ
れた場合であっても,ダミー抵抗31eが破壊されない
ように,放熱部材の放熱能力(放熱部材の大きさや形状
等)が,アイソレータ31が使用される環境温度を考慮
して定められることとなる。
【0041】これにより,放熱部材の大きさを従来のも
のより小さくすることができる。すなわち,従来の判定
回路53(図4および図5参照)に設定される実際の閾
値電圧は,前述したように,上記最大条件から計算され
る反射信号の電力に対応する閾値電圧Vt(理論値)よ
りも高めに設定され,この高めに設定された閾値電圧に
よってもダミー抵抗が破壊されない放熱部材とする必要
があったが,本実施の形態では,理論値通りの閾値電圧
Vt(すなわち従来よりも小さい電圧)においてダミー
抵抗が破壊されない放熱部材とすることができ,したが
って,放熱部材を従来よりも小さくすることができる。
これによっても,装置の小型軽量化が実現される。
【0042】また,同様の理由から,放熱用ファン(た
とえば空冷ファン)を設ける必要がなく,あるいは,放
熱用ファンを設けた場合にも,放熱用ファンに使用する
電力を従来よりも少なくすることができる。これによ
り,省電力化を図ることができる。
【0043】なお,実際の運用では,上記最大条件から
計算される電力を超える電力の反射信号が入力されるこ
ともあり,これにより,検出電圧が閾値電圧を超えた場
合に,増幅器2の出力電力を減少させる上記制御が実行
されることとなる。
【0044】このように,本実施の形態によると,反射
電力検出回路の部品点数を減らすことができるととも
に,ダミー抵抗の放熱部材を小型軽量化することがで
き,その結果,反射電力検出回路をより一層小型軽量化
することができる。また,省電力化を図ることもでき
る。
【0045】図3は,本発明の他の実施の形態による増
幅装置10の構成を示すブロック図である。図1に示す
増幅装置1と同じ構成要素には同じ符号を付し,その詳
細な説明を省略する。
【0046】この増幅装置10は,分配器8,2つの増
幅器(電力増幅器)2aおよび2b,合成器9,ならび
に,図1の増幅装置と同様の反射電力検出回路3,判定
回路5,および制御回路4を有する。
【0047】この増幅装置10は,送信信号を分配器8
により2つの増幅器2aおよび2bに分配し,送信信号
をこれら2つの増幅器2aおよび2bにより並列に増幅
して合成器9で合成することにより,実質的に2倍の送
信出力を得るものである。
【0048】合成器9の出力側には,図1と同様の反射
電力検出回路3,判定回路5,および制御回路4が設け
られている。これらの回路によって,反射信号の電力が
検出され,検出された電力(電圧)が所定の閾値より大
きい場合には,増幅器2aおよび2bの利得(増幅率)
が下げられ,あるいは,出力が停止される。
【0049】この増幅装置10においても,アイソレー
タのダミー抵抗の破壊等が防止される。
【0050】他の実施の形態として,図1または図3に
示す増幅装置において,アイソレータ31の近傍に,ダ
ミー抵抗31eの放熱を行うためのファン(たとえば空
冷ファン)(図示略)を設けることができる。そして,
このファンを,制御回路4により制御することができ
る。たとえば,判定回路5から警報信号が出力される
と,制御回路4はファンを作動させ,それ以外の場合に
は,ファンを停止させる制御を行うことができる。これ
により,増幅器2,または,2aおよび2bの出力電力
を減少させることなく,あるいは,停止させることな
く,ダミー抵抗の破壊を防止することが可能となる。
【0051】なお,温度検出回路32には,サーミスタ
以外に,感温リードスイッチ,バイメタル等の種々の温
度センサを使用することができ,計測精度,外形,重
量,信頼性等を考慮して,適切なものが選択されること
となる。
【0052】また,温度検出回路32をアイソレータに
外付けするのではなく,アイソレータ自体に内蔵すれ
ば,回路の小型化と検出精度の向上を図ることができ
る。
【0053】さらに,制御回路4は,判定回路5から警
報信号を受信した場合に,基地局や基地局制御装置に設
けられた表示装置等(図示略)にアラーム情報を送信
し,オペレータ等に警報を通知することもできる。
【0054】(付記1) 入力信号を増幅して出力する
増幅器と,前記増幅器の出力側に配置され,前記増幅器
の出力信号の反射波を吸収して熱に変換する負荷部と,
前記負荷部の温度を検出する温度検出部と,前記温度検
出部により検出された温度に基づいて前記増幅器の出力
信号の電力を制御する制御部と,を有する増幅装置。
【0055】(付記2) それぞれに共通の入力信号が
入力され,該入力信号を増幅して出力する複数の増幅器
と,前記複数の増幅器の出力信号を合成して出力する合
成器と,前記合成器の出力側に配置され,前記合成器の
出力信号の反射波を吸収して熱に変換する負荷部と,前
記負荷部の温度を検出する温度検出部と,前記温度検出
部により検出された温度に基づいて前記複数の増幅器の
出力信号の電力を制御する制御部と,を有する増幅装
置。
【0056】(付記3) 付記1または2において,前
記制御部は,前記温度検出部により検出された温度と所
定の閾値とを比較し,前記温度が前記所定の閾値よりも
大きい場合に,前記出力信号の電力を減少させ,また
は,出力信号を停止させる,増幅装置。
【0057】(付記4) 付記3において,前記所定の
閾値は,前記負荷部が破壊される境界温度以下の値に設
定される,増幅装置。
【0058】(付記5) 付記1から4のいずれか1つ
において,前記負荷部の近傍に該負荷部の放熱用ファン
をさらに有し,前記制御部は,前記温度検出部により検
出された温度に基づいて前記放熱用ファンを作動または
作動停止させる,増幅装置。
【0059】(付記6) 増幅器の出力信号の反射波ま
たは複数の増幅器の出力信号を合成する合成器の出力信
号の反射波を吸収して熱に変換する負荷部と,前記負荷
部の温度を検出する温度検出部と,を有する増幅器の反
射電力検出装置。
【0060】(付記7) 入力信号が入力される第1端
子と,前記第1端子に入力された入力信号を出力する第
2端子と,前記第2端子に入力される,前記入力信号の
反射波を出力する第3端子と,前記第3端子に取り付け
られ,前記反射波を吸収して熱に変換する負荷部材と,
前記負荷部材の温度を検出する温度検出部と,を有する
アイソレータ。
【0061】
【発明の効果】本発明によると,反射電力検出装置の部
品点数を少なくすることができる。また,本発明による
と,放熱部材の小型軽量化を図ることができ,低消費電
力化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による増幅装置の構成を
示すブロック図である。
【図2】反射電力検出回路の具体的な構造を示し,
(A)は正面図,(B)は右側面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態による増幅装置の構成
を示すブロック図である。
【図4】従来の増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】従来の増幅装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1,10 増幅装置 2,2a,2b 増幅器 3 反射電力検出回路 31 アイソレータ 32 温度検出回路 31e ダミー抵抗 5 判定回路 4 制御回路 9 合成器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J091 AA01 AA41 CA36 CA92 FA20 HA25 KA00 KA23 KA68 MA11 QA04 SA14 TA01 5J100 JA01 LA00 QA01 SA01 5J500 AA01 AA41 AC36 AC92 AF20 AH25 AK00 AK23 AK68 AM11 AQ04 AS14 AT01 5K060 BB01 CC04 DD04 HH06 JJ18 LL01 PP06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号を増幅して出力する増幅器と,
    前記増幅器の出力側に配置され,前記増幅器の出力信号
    の反射波を吸収して熱に変換する負荷部と,前記負荷部
    の温度を検出する温度検出部と,前記温度検出部により
    検出された温度に基づいて前記増幅器の出力信号の電力
    を制御する制御部と,を有する増幅装置。
  2. 【請求項2】 それぞれに共通の入力信号が入力され,
    該入力信号を増幅して出力する複数の増幅器と,前記複
    数の増幅器の出力信号を合成して出力する合成器と,前
    記合成器の出力側に配置され,前記合成器の出力信号の
    反射波を吸収して熱に変換する負荷部と,前記負荷部の
    温度を検出する温度検出部と,前記温度検出部により検
    出された温度に基づいて前記複数の増幅器の出力信号の
    電力を制御する制御部と,を有する増幅装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記制御部
    は,前記温度検出部により検出された温度と所定の閾値
    とを比較し,前記温度が前記所定の閾値よりも大きい場
    合に,前記出力信号の電力を減少させ,または,出力信
    号を停止させる,増幅装置。
  4. 【請求項4】 増幅器の出力信号の反射波または複数の
    増幅器の出力信号を合成する合成器の出力信号の反射波
    を吸収して熱に変換する負荷部と,前記負荷部の温度を
    検出する温度検出部と,を有する増幅器の反射電力検出
    装置。
  5. 【請求項5】 入力信号が入力される第1端子と,前記
    第1端子に入力された入力信号を出力する第2端子と,
    前記第2端子に入力される,前記入力信号の反射波を出
    力する第3端子と,前記第3端子に取り付けられ,前記
    反射波を吸収して熱に変換する負荷部材と,前記負荷部
    材の温度を検出する温度検出部と,を有するアイソレー
    タ。
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