JP4037848B2 - フィードフォワード増幅器、無線基地局装置、温度制御方法および無線信号送信方法 - Google Patents

フィードフォワード増幅器、無線基地局装置、温度制御方法および無線信号送信方法 Download PDF

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Description

本発明は、フィードフォワード増幅器、無線基地局装置、温度制御方法および無線信号送信方法に関し、特には、自己の発熱量を制御することが可能なフィードフォワード増幅器増幅器、無線基地局装置、温度制御方法および無線信号送信方法に関する。
電子部品は、予め設定された動作許容温度(部品仕様温度)内のときに正常に動作する。このため、例えば、電子部品を内蔵する移動体通信システムの無線基地局装置が寒冷地に設置される場合、ヒータなどの発熱体が無線基地局装置の筐体内に設けられ、その発熱体からの発熱によって、無線基地局装置の筐体内の温度が予め設定された動作許容温度に保持される。
特許文献1(特開平10−209767号公報)には、電子部品の温度を調節するための加熱用ヒータおよび冷却用ファンとを備えたフィードフォワード増幅装置が記載されている。なお、特許文献1に記載のフィードフォワード増幅装置は、無線基地局装置に用いられる。
また、特許文献2(特開2003−8493号公報)には、無線基地局装置の筐体内の温度を上げる手段として専用のヒータではなく送信増幅器を用いるCDMA(Code Division Multiple Access)方式移動通信用無線基地局装置が記載されている。
具体的には、無線基地局装置の筐体内の温度が低くなると、トラフィックチャネルの空チャネルにダミーデータが挿入されて送信増幅器の送信電力が大きくなる。送信増幅器は、送信電力の増大に伴い自己発熱量が大きくなる。無線基地局装置の筐体内の温度は、送信増幅器の自己発熱量の増大に伴って上昇する。
特開平10−209767号公報 特開2003−8493号公報
特許文献1に記載のフィードフォワード増幅装置のように、専用の温度調節装置(加熱用ヒータおよび冷却用ファン)が設けられると、部品点数が多くなり、装置の原価が上がってしまう。また、専用の温度調節装置(加熱用ヒータおよび冷却用ファン)が設けられる場合、その温度調節装置の加熱能力または冷却能力を考慮してその温度調節装置の設置場所を決定しなければならず、設計が煩わしくなってしまう。
また、無線基地局装置内のフィードフォワード増幅装置の消費電力が無線基地局装置の運用状況に応じて変動するため、無線基地局装置の消費電力が規定されている場合、フィードフォワード増幅装置の消費電力の変動に応じて専用のヒータの消費電力を制御する回路が必要となり、さらに部品点数が増加し、原価が上昇してしまう。
なお、ファン等の冷却器を低温時に止めることで、無線基地局装置内の温度を上げることは可能であるが、例えば、極寒冷地では、冷却器の動作を止めるだけでは無線基地局装置の筐体内の温度が動作許容温度まで上がりきらず、無線基地局装置内の温度を動作許容温度に保持するには不十分であった。
そこで、特許文献2に記載のCDMA方式移動通信用無線基地局装置のように、無線基地局装置の送信増幅器をヒータとして用いれば、専用のヒータを不要にすることが可能になり、部品点数の増加および設計の煩わしさといった問題を解消することが可能になる。
しかしながら、特許文献2に記載のCDMA方式移動通信用無線基地局装置では、本来必要のないダミーデータが送信されるという問題が生じる。
本発明の目的は、専用の温度調節装置を用いることなく、かつ、不要なデータを送信することなく、装置の温度を調節することが可能なフィードフォワード増幅器、無線基地局装置、温度制御方法および無線信号送信方法を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のフィードフォワード増幅器は、入力信号を受け付ける入力端子と、パイロット信号を出力する発振器と、前記入力信号および前記パイロット信号の振幅および位相を調整する第1ベクトル調整器と、前記第1ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する主増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記入力信号と合成して第1合成信号を出力する第1合成信号出力部と、前記第1合成信号の振幅および位相を調整する第2ベクトル調整器と、前記第2ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する補助増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記補助増幅器の出力信号と合成して第2合成信号を出力する第2合成出力部と、前記第1合成信号が、前記主増幅器で発生した歪信号と前記パイロット信号とを示すように、前記第1ベクトル調整器を制御し、かつ、前記第2合成信号が前記パイロット信号を含むことを抑制するように、前記第2ベクトル調整器を制御する制御回路と、を含むフィードフォワード増幅器において、周囲の温度を検出する温度センサーと、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を調整する調整部と、をさらに含み、前記主増幅器は、入力信号の電力の増大に応じて発熱量が増大し、前記制御回路は、さらに、前記温度センサーが検出した周囲の温度が所定の温度より高い場合には、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力が所定の電力以下となり、該周囲の温度が該所定の温度以下の場合には、該パイロット信号の電力が該所定の電力より大きくなるように、前記調整部を制御する。
また、本発明の温度制御方法は、入力信号を受け付ける入力端子と、パイロット信号を出力する発振器と、前記入力信号および前記パイロット信号の振幅および位相を調整する第1ベクトル調整器と、前記第1ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する主増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記入力信号と合成して第1合成信号を出力する第1合成信号出力部と、前記第1合成信号の振幅および位相を調整する第2ベクトル調整器と、前記第2ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する補助増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記補助増幅器の出力信号と合成して第2合成信号を出力する第2合成出力部と、前記第1合成信号が、前記主増幅器で発生した歪信号と前記パイロット信号とを示すように、前記第1ベクトル調整器を制御し、かつ、前記第2合成信号が前記パイロット信号を含むことを抑制するように、前記第2ベクトル調整器を制御する制御回路とを含むフィードフォワード増幅器が行う温度制御方法であって、周囲の温度を検出する温度検出ステップと、前記温度検出ステップで検出した周囲の温度が所定の温度より高い場合には、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を所定の電力以下とし、該周囲の温度が該所定の温度以下の場合には、該パイロット信号の電力を該所定の電力より大きくする調整ステップとを含む。
上記の発明によれば、周囲の温度が所定の温度以下になると、パイロット信号の電力が所定の電力より大きくなる。パイロット信号は、第1ベクトル調整部を介して主増幅器に入力される。このため、周囲の温度が所定の温度以下になると、主増幅器に入力される信号の電力は大きくなる。主増幅器は入力電力が増大すると発熱量が増大するため、周囲の温度が所定の温度以下になると、フィードフォワード増幅器の温度は上昇し、フィードフォワード増幅器の動作が安定したものとなる。
パイロット信号はフィードフォワード増幅器から出力されることが抑制されるものであるため、パイロット信号の電力が変更されても、その変更がフィードフォワード増幅器の出力に悪影響を与えにくい。
したがって、上記の発明によれば、専用の温度調節装置を用いることなく、かつ、不要なデータを送信することなく、装置の温度を調節することが可能になる。
また、上記フィードフォワード増幅器において、前記制御回路は、前記第2合成信号の電力を検出し、前記周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記第2合成信号の電力が所定値以下の場合に、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力が前記所定の電力より大きくなるように、前記調整部を制御することが望ましい。
また、上記温度制御情報において、前記第2合成信号の電力を検出する電力検出ステップをさらに含み、前記調整ステップは、前記温度検出ステップで検出した周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記電力検出ステップで検出した第2合成信号の電力が所定値以下の場合に、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を前記所定の電力より大きくすることが望ましい。
上記の発明によれば、周囲の温度が所定の温度以下になり、第2合成信号の電力が所定値以下の場合に、パイロット信号の電力が所定の電力より大きくなる。このため、第2合成信号の送信電力が小さい状態(例えば、入力信号が存在しないような状態)でも、装置の温度を調節することが可能になる。
また、上記フィードフォワード増幅器において、前記調整部は、前記入力端子と前記第1ベクトル調整器との間に接続された増幅器と、前記発振器から出力されるパイロット信号を前記増幅器の入力側と出力側とのいずれかに出力可能なスイッチとを含み、前記制御回路は、前記周囲の温度が前記所定の温度より高い場合および前記第2合成信号の電力が所定値より大きい場合には前記発振器から出力されるパイロット信号が前記増幅器の出力側に出力され、前記周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記第2合成信号の電力が前記所定値以下の場合には前記パイロット信号が前記増幅器の入力側に出力されるように、前記スイッチを制御することが望ましい。
また、上記フィードフォワード増幅器において、前記調整部は、可変減衰器であることが望ましい。
また、本発明の無線基地局装置は、前記フィードフォワード増幅器と、前記フィードフォワード増幅器から出力される第2合成信号に応じた無線信号を送信する無線信号送信部とを含む。
また、本発明の無線信号送信方法は、前記温度制御方法と、前記第2合成信号に応じた無線信号を送信する無線信号送信ステップとを含む。
上記の発明によれば、上記フィードフォワード増幅器を有する無線基地局装置において、専用の温度調節装置を用いることなく、かつ、不要なデータを送信することなく、装置の温度を調節することが可能になる。
本発明によれば、周囲の温度が所定の温度以下になると、パイロット信号の電力が所定の電力より大きくなる。パイロット信号は、第1ベクトル調整部を介して主増幅器に入力される。このため、周囲の温度が所定の温度以下になると、主増幅器に入力される信号の電力は大きくなる。主増幅器は自己の入力電力が増大すると発熱量が増大するため、周囲の温度が所定の温度以下になると、フィードフォワード増幅器の温度は上昇し、フィードフォワード増幅器の動作が安定したものとなる。
パイロット信号はフィードフォワード増幅器から出力されることが抑制されるものであるため、パイロット信号の電力が変更されても、その変更がフィードフォワード増幅器の出力に悪影響を与えにくい。
したがって、専用の温度調節装置を用いることなく、かつ、不要なデータを送信することなく、装置の温度を調節することが可能になる。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例の無線基地局装置を示したブロック図である。図2は、フィードフォワード増幅器100によって扱われる信号の一例を示した説明図である。
図1において、無線基地局装置は、フィードフォワード増幅器100と、無線信号送信部としてのアンテナ200とを含む。
本発明の一実施例のフィードフォワード増幅器100は、入力端子1と、方向性結合器(cup)2と、増幅器3と、発振器4と、スイッチ5と、ベクトル調整器6と、主増幅器7と、方向性結合器(cup)8と、遅延線9と、方向性結合器(cup)10と、ベクトル調整器11と、補助増幅器12と、遅延線13と、方向性結合器(cup)14と、方向性結合器(cup)15と、出力端子16と、温度センサー17と、制御回路18とを含む。なお、増幅器3とスイッチ5は、ベクトル調整器6に入力されるパイロット信号の電力を調整する調整部19に含まれる。
入力端子1は、入力信号としての無線用信号S1を受け付ける。図2(a)は、無線用信号S1の一例を示した説明図である。
方向性結合器2は、入力端子1に入力した無線用信号S1を、無線用信号S2と無線用信号S3とに分配する。図2(b)は無線用信号S2の一例を示した説明図であり、図2(c)は無線用信号S3の一例を示した説明図である。方向性結合器2は、無線用信号S2を増幅器3に供給し、無線用信号S3を遅延線9に供給する。
増幅器3は、入力される信号(例えば無線用信号S2)の電力を増幅する。
発振器4は、パイロット信号S4を生成し、その生成したパイロット信号S4を出力する。なお、パイロット信号S4は、公知のフィードフォワード増幅器において、歪量の最小化制御に使用されるパイロット信号である。
スイッチ5は、制御回路18から供給される制御信号S5に基づいて、発振器4より出力されたパイロット信号S4を増幅器3の入力側または出力側のいずれか一方に供給する。
第1ベクトル調整器としてのベクトル調整器6は、制御回路18から供給される制御信号S6に基づいて、増幅器3より出力された無線用信号S2とスイッチ5より出力されたパイロット信号S4との振幅および位相を調整する。図2(d)はベクトル調整器6の出力信号の一例を示した説明図である。
なお、ベクトル調整器6は、スイッチ5より出力されたパイロット信号S4として、スイッチ5より直接出力されたパイロット信号S4を用いる場合と、スイッチ5より出力された後に増幅器3で電力増幅されたパイロット信号S4を用いる場合がある。
主増幅器7は、ベクトル調整器6より出力された無線用信号S2およびパイロット信号S4の電力を増幅し、それら無線用信号S2およびパイロット信号S4とを出力する。図2(e)は主増幅器7の出力信号の一例を示した説明図である。
主増幅器7は、自己の出力信号の電力が増大すると発熱量が増大する。よって、主増幅器7は、、自己に入力する信号の電力が大きくなると、発熱量が増大する。なお、主増幅器7の出力信号は、無線用信号S2を増幅(電力増幅)した主信号e1と、無線用信号S2を増幅(電力増幅)する際に主増幅器7で生じる歪成分(歪信号)e2と、パイロット信号S4を増幅(電力増幅)したパイロット信号S4とを有する。
方向性結合器8は、主増幅器7の出力信号を、遅延線13と方向性結合器10とに供給する。図2(f)は方向性結合器10へ入力される方向性結合器8の出力信号の一例を示した説明図である。
遅延線9は、方向性結合器2より分配された無線用信号S3を遅延して、無線用信号S3の位相を反転する。図2(g)は遅延線9の出力信号の一例を示した説明図である。
第1合成信号出力部としての方向性結合器10は、遅延線9から出力された無線用信号S3を方向性結合器8より出力された主増幅器7の出力信号と合成して無線用信号S7を生成し、その生成した無線用信号S7を出力する。方向性結合器10は、無線用信号S7をベクトル調整器11および制御回路18に供給する。図2(h)は無線用信号S7の一例を示した説明図である。
第2ベクトル調整器としてのベクトル調整器11は、制御回路18から出力される制御信号S8に基づいて、無線用信号S7の振幅および位相を調整する。
補助増幅器12は、ベクトル調整器11の出力信号の電力を増幅する。図2(i)は補助増幅器12の出力信号の一例を示した説明図である。
遅延線13は、方向性結合器8の出力信号を遅延して方向性結合器8の出力信号の位相を反転する。図2(j)は遅延線13の出力信号の一例を示した説明図である。
第2合成信号出力部としての方向性結合器14は、遅延線13の出力信号を補助増幅器12の出力信号と合成して無線用信号S9を生成し、その生成した無線用信号S9を出力する。図2(k)は無線用信号S9の一例を示した説明図である。
方向性結合器15は、方向性結合器14から出力された無線用信号S9を、出力端子16と制御回路18とに分配する。
出力端子16は、方向性結合器15から出力された無線用信号S9を、フィードフォワード増幅器100の出力としてアンテナ200に出力する。アンテナ200は、出力端子16から出力される無線用信号S9に応じた無線信号を送信する。
温度センサー17は、周囲の温度として、例えば、フィードフォワード増幅器100の筐体(不図示)内部、さらに言えば本無線基地局装置の筐体(不図示)内部の温度を測定し、測定した温度を示す温度信号S10を出力する。
制御回路18は、マイクロプロセッサ(CPU)等のコンピュータを含む。
制御回路18は、温度センサー17から出力される温度信号S10、方向性結合器10から出力される無線用信号S7および方向性結合器15の出力信号とに基づいて、スイッチ5とベクトル調整器6およびベクトル調整器11とを制御する。
例えば、制御回路18は、無線用信号S7に基づいて、無線用信号S7が主増幅器7で発生した歪信号とパイロット信号とを示すようにベクトル調整器6を制御する。具体的には、制御回路18は、無線用信号S7が主増幅器7で発生した歪信号およびパイロット信号のみを示すように、ベクトル調整器6がベクトル調整器6に入力する信号を調整することを指示する制御信号S6をベクトル調整器6に出力する。ベクトル調整器6は、制御信号S6に基づいて、ベクトル調整器6に入力する信号の振幅および位相を調整する。
また、制御回路18は、方向性結合器15の出力信号に基づいて、無線用信号S9がパイロット信号を含むことを抑制するようにベクトル調整器11を制御する。例えば、制御回路18は、無線用信号S9が主増幅器7で発生した歪信号とパイロット信号とを含むことを抑制するように、ベクトル調整器11がベクトル調整器11に入力する無線用信号S7を調整することを指示する制御信号S8をベクトル調整器11に出力する。ベクトル調整器11は、制御信号S8に基づいて、ベクトル調整器11に入力する無線用信号S7の振幅および位相を調整する。
また、制御回路18は、温度センサー17から出力される温度信号S10によって示される温度が所定の温度(例えば、無線基地局装置に使用されている部品の部品仕様温度の中で最も低い温度(本実施例では0度Cとする))より高い場合には、ベクトル調整器6に入力されるパイロット信号S4の電力が所定の電力以下となり、温度信号S10によって示される温度が所定の温度以下の場合には、ベクトル調整器6に入力されるパイロット信号S4の電力が所定の電力より大きくなるように、調整部19を制御する。
なお、本実施例では、制御回路18は、方向性結合器15の出力信号の電力を検出し、温度信号S10によって示される温度が所定の温度以下でかつ方向性結合器15の出力信号の電力が所定値以下の場合にのみ、ベクトル調整器6に入力されるパイロット信号S4の電力が所定の電力より大きくなるように、調整部19を制御する。
具体的には、制御回路18は、温度信号S10によって示される温度が所定の温度より高い場合、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給されるようにスイッチ5を制御する制御信号S5を出力する。また、制御回路18は、温度信号S10によって示される温度が所定の温度以下でかつ方向性結合器15の出力信号の電力が所定値以下の場合には、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給されるようにスイッチ5を制御する制御信号S5を出力する。
なお、フィードフォワード増幅器100の中で、スイッチ5と、温度センサー17と、制御回路18が有する機能の中から温度センサー17の出力に基づいてスイッチ5を制御する機能を除いた構成は、一般的なフィードフォワード方式の増幅器の構成と同じである。
次に、動作の概要を説明する。
無線用信号S1の入力電力が低い状態または無線用信号S1の無入力の状態では、主増幅器7の消費電力が小さくなるため、フィードフォワード増幅器100内、さらに言えば無線基地局装置内の発熱量が低下する。この状態のとき、外気温が低いとフィードフォワード増幅器100内の温度、さらに言えば無線基地局装置内の温度が、装置の部品の動作許容温度(部品仕様温度)より低くなるため、本実施例では、制御回路18が、主増幅器7の消費電力を上昇させて主増幅器7の発熱量を上げるように制御する。
具体的には、低温環境下で、かつ、無線基地局装置の送信電力が低い場合または無線基地局装置が送信を停止している場合は、制御回路18は、フィードフォワード方式で歪量の最小化制御に使用されるパイロット信号S4の電力を上げて、主増幅器7の入力電力を上げる。主増幅器7の入力電力が上がると、主増幅器7の出力電力も上がり、これに伴い、主増幅器7の消費電力が上がる。よって、低温環境下で、無線基地局装置の送信電力が低い場合または無線基地局装置が送信を停止している場合に主増幅器7の発熱量が上がる。
主増幅器7の発熱量が上がることによって、フィードフォワード増幅器100の内部発熱量が上がり、低温環境下でも、フィードフォワード増幅器100内の温度、さらに言えば無線基地局装置内の温度を、フィードフォワード増幅器100の部品の動作許容温度(部品仕様温度)、さらに言えば無線基地局装置の部品の動作許容温度内に保つことが可能となる。
次に、動作を説明する。
図3は、本実施例の特徴となる動作を説明するためのフローチャートである。以下、図3を参照して、本実施例の特徴となる動作を説明する。
ステップA1では、温度センサー17は、例えば、フィードフォワード増幅器100の筐体内部、さらに言えば無線基地局装置の筐体内部の温度を測定し、その測定した温度を示す温度信号S10を制御回路18に出力する。制御回路18は、温度信号S10によって示される温度が、制御回路18に予め設定されている所定の温度(例えば、無線基地局装置に使用されている部品の部品仕様温度の下限値である0度C)以下か否かを判断する。
制御回路18は、温度信号S10によって示される温度が所定の温度以下でないと判断するとステップA4を実行し、温度信号S10によって示される温度が所定の温度以下であると判断するとステップA2を実行する。
ステップA4では、制御回路18は、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給されるようにスイッチ5を制御する制御信号S5を出力する。スイッチ5は、制御信号S5に基づいて、発振器4から出力されるパイロット信号S4を増幅器3の出力側に供給する。制御回路18は、ステップA4を終了すると、ステップA1を実行する。
ステップA2では、制御回路18は、方向性結合器15の出力信号(無線用信号S9)の電力を検出し、その検出した電力が所定値(例えば、最大定格(20W)に対して10W低い値)以下か否かを判断する。
制御回路18は、方向性結合器15の出力信号の電力が所定値(例えば、10W)以下でないと判断するとステップA4を実行し、方向性結合器15の出力信号の電力が所定値以下であると判断するとステップA3を実行する。
ステップA3では、制御回路18は、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給されるようにスイッチ5を制御する制御信号S5を出力する。スイッチ5は、制御信号S5に基づいて、発振器4から出力されるパイロット信号S4を増幅器3の入力側に供給する。制御回路18は、ステップA4を終了すると、ステップA1を実行する。
増幅器3の出力側に供給されたパイロット信号S4は、増幅器3によって電力増幅されずにベクトル調整器6を介して主増幅器7に供給される。一方、増幅器3の入力側に供給されたパイロット信号S4は、増幅器3によって電力増幅された後にベクトル調整器6を介して主増幅器7に供給される。
このため、主増幅器7に供給されるパイロット信号S4の電力は、パイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給される場合、パイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給される場合よりも大きくなる。
したがって、主増幅器7の出力電力は、パイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給される場合、パイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給される場合よりも大きくなる。
なお、本実施例では、主増幅器7として、電力効率を上げるために移動体通信の無線基地局装置で使用されている増幅器であるB級増幅器が用いられる。この場合、主増幅器7は、出力電力(入力電力)の増加に応じて消費電力が増加し、消費電力の増加に応じて、自己発熱量が上昇する。
本実施例では、低温時に、出力端子16から出力される信号の出力電力に関わらず常に高い消費電力を保持することが可能となる。
図4は、主増幅器7の出力電力−消費電力特性の一例を示した説明図である。図4において、特性線41は低温(所定の温度以下の温度)以外の出力電力−消費電力特性を示し、特性線42は低温時の出力電力−消費電力特性を示している。
なお、日本の外気温を考えた場合、極低温になるのは、北海道などの一部の地域でかつ冬の一時期だけである。そのために、パイロット信号の電力をあらかじめ高く設定し、常時消費電力を高く設定することはエネルギーコスト増となるため適切ではない。
よって、例えば、発振器4より出力されるパイロット信号S4の電力が0.5mW程度に設定され、増幅器3の利得が30dB程度に設定され、主増幅器7の利得が13dB程度に設定される。
低温環境下で、無線基地局装置の送信電力が低い場合または無線基地局装置が送信を停止している場合に、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給されると、このパイロット信号S4に起因する無線基地局装置の送信出力は電力換算10W相当の電力になり高い消費電力が得られ、かつ、無線用信号S9の電力が10W近くまで上がっても合計電力が20Wとなり、消費電力の最大定格(20W)を超えず、かつ、歪特性の劣化を抑えることが可能となる。
通常運用時では、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給され、このパイロット信号S4に起因する無線基地局装置の送信出力は電力換算10mW相当の電力に設定になり、その送信出力が消費電力の過度な上昇および歪特性の劣化を起こすことを抑制できる。
発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給された場合、主増幅器7に入力するパイロット信号S4の電力が30dB上がるが、歪成分同様、方向性結合器14が、逆位相で同電力のパイロット信号が含まれる無線用信号S7(補助増幅器12の出力)を遅延線13より出力されたパイロット信号S4と合成するため、無線用信号S9のパイロット信号成分の出力電力はスプリアス輻射の規定を満足させることができる。
その理由は、パイロット信号S4は無変調であるため、容易にパイロット信号S4と逆位相でかつパイロット信号S4と同電力の信号を生成することができ、このため、方向性結合器14は、パイロット信号S4を歪成分以上に削除することが可能であり、無線用信号S9に含まれるパイロット信号成分の出力電力は低減される。
次に、図2を参照して、無線用信号S9に含まれるパイロット信号成分の出力電力が低減される動作を説明する。
入力端子1から入力された無線用信号S1(図2(a)参照)は、方向性結合器2により無線用信号S2(図2(b)参照)と無線用信号S3(図2(c)参照)とに分配される。方向性結合器2は、無線用信号S2を増幅器3に供給し、無線用信号S3を遅延線9に供給する。増幅器3は、無線用信号S2を電力増幅する。
スイッチ5は、制御回路18から供給される制御信号S5に基づいて、発振器4より出力されたパイロット信号S4を増幅器3の入力側または出力側のいずれか一方に供給する。
ベクトル調整器6は、制御回路18から供給される制御信号S6に基づいて、増幅器3より出力された無線用信号S2とスイッチ5より出力されたパイロット信号S4の振幅および位相を調整する(図2(d)参照)。
主増幅器7は、ベクトル調整器6より出力された無線用信号S2およびパイロット信号S4を電力増幅し、それら無線用信号S2およびパイロット信号S4とを出力する。なお、主増幅器7は、ベクトル調整器6の出力信号を電力増幅すると、歪成分(歪信号)を発生する(図2(e)参照)。
方向性結合器8は、主増幅器7の出力信号を、遅延線13と方向性結合器10とに供給する(図2(f)参照)。
遅延線9は、方向性結合器2より分配された無線用信号S3を遅延して、無線用信号S3の位相を反転する(図2(g)参照)。
方向性結合器10は、遅延線9から出力された無線用信号S3を方向性結合器8より出力された主増幅器7の出力信号と合成して無線用信号S7を生成し、その生成した無線用信号S7(図2(h)参照)を出力する。
このとき、方向性結合器10は、方向性結合器8より出力された主増幅器7の出力信号(主増幅器7で歪が発生した無線用信号S2およびパイロット信号S4)を、遅延線9から出力された無線用信号S3(無線用信号S1と逆位相かつ無線用信号S1と同電力で、さらに歪に無い無線用信号S3)と合成することにより、主増幅器7で発生した歪成分(歪信号)およびパイロット信号S4だけを含む無線用信号S4を抽出することができる。
ベクトル調整器11は、制御回路18から出力される制御信号S8に基づいて、無線用信号S7の振幅および位相を調整する。
補助増幅器12は、ベクトル調整器11の出力信号を増幅(電力増幅)する(図2(i)参照)。
遅延線13は、方向性結合器8の出力信号を遅延して方向性結合器8の出力信号の位相を反転する(図2(j)参照)。
方向性結合器14は、遅延線13の出力信号を補助増幅器12の出力信号と合成して無線用信号S9を生成し、その生成した無線用信号S9を出力する(図2(k)参照)。
このとき、方向性結合器14は、補助増幅器12の出力信号(主増幅器7で発生した歪成分およびパイロット信号だけを増幅した信号)を遅延線13の出力信号(主増幅器7で歪んだ信号を遅延線13で逆位相にした信号)と合成することにより、遅延線13の出力信号から、主増幅器7で発生した歪成分と発振器4で生成したパイロット信号のみ消去した無線用信号S9を生成することができる。
方向性結合器15は、無線用信号S9を、出力端子16と制御回路18に分配する。
出力端子16は、方向性結合器15から出力された無線用信号S9を、フィードフォワード増幅器100の出力としてアンテナ200に出力する。アンテナ200は、出力端子16から出力される無線用信号S9に応じた無線信号を送信する。
制御回路18は、方向性結合器10から出力された無線用信号S7を解析し、無線用信号S7が歪成分およびパイロット信号S4のみを示しているか確認する。
無線用信号S7が歪成分およびパイロット信号S4のみを示していない場合は、制御回路18は、無線用信号S7が主増幅器7で発生した歪信号およびパイロット信号のみを示すように、ベクトル調整器6がベクトル調整器6に入力する信号を調整することを指示する制御信号S6をベクトル調整器6に出力する。
ベクトル調整器6は、制御信号S6に基づいて、ベクトル調整器6に入力する信号の振幅および位相を調整する。
また、制御回路18は、方向性結合器15の出力信号を解析し、方向性結合器15の出力信号から、パイロット信号、さらに言えばパイロット信号と歪成分とが除去されている確認する。
方向性結合器15の出力信号(無線用信号S9)から、パイロット信号、さらに言えばパイロット信号と歪成分とが除去されていない場合、制御回路18は、無線用信号S9がパイロット信号、さらに言えばパイロット信号と歪成分とを含むことを抑制するように、ベクトル調整器11がベクトル調整器11に入力する無線用信号S7を調整することを指示する制御信号S8をベクトル調整器11に出力する。ベクトル調整器11は、制御信号S8に基づいて、ベクトル調整器11に入力する無線用信号S7の振幅および位相を調整する。
したがって、発振器4から出力されるパイロット信号S4が、増幅器3の入力側または出力側に供給されても、無線用信号S9に含まれるパイロット信号成分の出力電力は低減される。
次に、本実施例が、移動体通信の無線基地局装置で用いられているW−CDMA方式の無線基地局装置に適用される例を説明する。
W−CDMA方式の無線基地局装置は、トラフィックが多い場合および遠距離の移動端末装置と通信している場合に、送信電力を上げるため、この場合、外気温が低くても発熱量が高くなり、無線基地局装置の内部の温度は、部品仕様温度(例えば、0度C)以上に保たれることが可能となる。
しかし、無線基地局装置のエリアは、無線基地局装置のサービスエリア(セル)に収容できる最大移動端末装置数を基準としてエリア設計されているため、トラフィックが少ない場合および近距離の移動端末装置との通信では、無線基地局装置は送信電力を下げて運用される。そのため、通常運用時、無線基地局装置は、送信電力が低い状態で運用されていることがほとんどのため、外気温が低いと無線基地局装置の内部温度が低下し、部品仕様温度を下回ってしまう可能性がある。
本実施例の低温の動作時は、送信出力電力に関わらず、内部温度上昇値を上げていられるため、装置の内部温度を高く設定し維持することが可能となる。
図5は、フィードフォワード増幅器100の出力電力−内部温度上昇値特性の一例を示した説明図である。図5において、特性線51は低温(所定の温度以下の温度)以外の出力電力−内部温度上昇値特性を示し、特性線52は低温時の出力電力−内部温度上昇値特性を示している。
図6は、無線基地局装置の筐体内部の温度と外気温との関係の一例を示した説明図である。図6において、特性線61は低温(所定の温度以下の温度)以外の筐体内部の温度と外気温との関係を示し、特性線62は低温時の筐体内部の温度と外気温との関係を示している。なお、無線基地局装置に使用されている部品の部品仕様温度の最低温度が0℃であり、発振器4から出力されるパイロット信号S4が増幅器3の出力側に供給されている状態で外気温が−20℃のときに無線基地局装置の筐体内部温度が0℃になるとする。
例えば、パイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給されると、無線基地局装置の筐体内部温度が20℃上昇する場合、無線基地局装置の筐体内部温度が0℃以下になった際に、パイロット信号S4が増幅器3の入力側に供給されるようにすれば、外気温が―40度C以上の場合、無線基地局装置の内部温度を0℃以上に保つことが可能となる。
本実施例によれば、以下の効果を奏する。
第1の効果は、低温環境下で、かつ、無線基地局装置の送信電力が低い場合または無線基地局装置が送信を停止している場合に、フィードフォワード増幅器の温度または無線基地局装置内の温度低下を防ぐことが可能ということである。その理由は、低温環境下で、かつ、無線基地局装置の送信電力が低い場合または無線基地局装置が送信を停止している場合に、フィードフォワード増幅器のパイロット信号の出力電力を上げ主増幅器の消費電力を上昇させることにより発熱量を上昇させることができるからである。
第2の効果は、若干のコストアップで内部温度低下を防ぐことができるということである。その理由は、従来のフィードフォワード方式の増幅器にスイッチと温度制御機能を追加するだけでよいためである。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
図7は、本発明の他の実施例を示したブロック図である。なお、図7において、図1に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
図7に示した実施例は、調整部として可変減衰器20を用いている。
装置内部温度が部品仕様温度(0℃)より高い場合および無線用信号S9の出力が10Wより高い場合、制御回路18は、パイロット信号S4を30dB減衰させることを指示する制御信号S5を可変減衰器19に送出する。可変減衰器19は、この制御信号S5を受け付けると、パイロット信号S4を30dB減衰させ、そのパイロット信号S4を増幅器3の入力側に供給する。この場合、パイロット信号S4の電力が低いため、パイロット信号S4に起因する主増幅器7の消費電力は低くなる。
装置内部の温度が0℃を下回り、かつ、無線用信号S9が10W以下の送信電力であれば、制御回路18は、パイロット信号S4を減衰させないことを指示する制御信号S5を可変減衰器19に送出する。可変減衰器19は、この制御信号S5を受け付けると、パイロット信号S4を減衰させずに増幅器3の入力側に供給する。この場合、パイロット信号S4の電力が高くなるため、パイロット信号S4に起因する主増幅器7の消費電力は高くなる。以上の動作により装置の内部温度を上げることが可能となる。
なお、図7に示した例では、可変減衰器20は、パイロット信号S4を増幅器3の入力側に供給するようにしたが、パイロット信号S4を増幅器3の出力側に供給してもよい。
以上説明した各実施例において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
本発明の一実施例の無線基地局装置を示したブロック図である。 図1に示した無線基地局の動作を説明するための波形図である。 図1に示した無線基地局の動作を説明するためのフローチャートである。 本実施例の出力電力と消費電力との関係の一例を示した説明図である。 本実施例の出力電力と温度上昇度との関係の一例を示した説明図である。 本実施例の外気温と内部温度との関係の一例を示した説明図である。 本発明の他の実施例の無線基地局を示したブロック図である。
符号の説明
1 入力端子
2 方向性結合器
3 増幅器
4 発振器
5 スイッチ
6 ベクトル調整器
7 主増幅器
8 方向性結合器
9 遅延線
10 方向性結合器
11 ベクトル調整器
12 補助増幅器
13 遅延線
14 方向性結合器
15 方向性結合器
16 出力端子
17 温度センサー
18 制御回路
19 調整部
20 可変減衰器
100 フィードフォワード増幅器
200 アンテナ

Claims (8)

  1. 入力信号を受け付ける入力端子と、
    パイロット信号を出力する発振器と、
    前記入力信号および前記パイロット信号の振幅および位相を調整する第1ベクトル調整器と、
    前記第1ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する主増幅器と、
    前記主増幅器の出力信号を前記入力信号と合成して第1合成信号を出力する第1合成信号出力部と、
    前記第1合成信号の振幅および位相を調整する第2ベクトル調整器と、
    前記第2ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する補助増幅器と、
    前記主増幅器の出力信号を前記補助増幅器の出力信号と合成して第2合成信号を出力する第2合成出力部と、
    前記第1合成信号が、前記主増幅器で発生した歪信号と前記パイロット信号とを示すように、前記第1ベクトル調整器を制御し、かつ、前記第2合成信号が前記パイロット信号を含むことを抑制するように、前記第2ベクトル調整器を制御する制御回路と、を含むフィードフォワード増幅器において、
    周囲の温度を検出する温度センサーと、
    前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を調整する調整部と、をさらに含み、
    前記主増幅器は、入力信号の電力の増大に応じて発熱量が増大し、
    前記制御回路は、さらに、前記温度センサーが検出した周囲の温度が所定の温度より高い場合には、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力が所定の電力以下となり、該周囲の温度が該所定の温度以下の場合には、該パイロット信号の電力が該所定の電力より大きくなるように、前記調整部を制御することを特徴とするフィードフォワード増幅器。
  2. 請求項1に記載のフィードフォワード増幅器において、
    前記制御回路は、
    前記第2合成信号の電力を検出し、
    前記周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記第2合成信号の電力が所定値以下の場合に、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力が前記所定の電力より大きくなるように、前記調整部を制御する、フィードフォワード増幅器。
  3. 請求項2に記載のフィードフォワード増幅器において、
    前記調整部は、
    前記入力端子と前記第1ベクトル調整器との間に接続された増幅器と、
    前記発振器から出力されるパイロット信号を前記増幅器の入力側と出力側とのいずれかに出力可能なスイッチとを含み、
    前記制御回路は、前記周囲の温度が前記所定の温度より高い場合および前記第2合成信号の電力が所定値より大きい場合には前記発振器から出力されるパイロット信号が前記増幅器の出力側に出力され、前記周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記第2合成信号の電力が前記所定値以下の場合には前記パイロット信号が前記増幅器の入力側に出力されるように、前記スイッチを制御する、フィードフォワード増幅器。
  4. 請求項2に記載のフィードフォワード増幅器において、
    前記調整部は、可変減衰器である、フィードフォワード増幅器。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のフィードフォワード増幅器と、
    前記フィードフォワード増幅器から出力される第2合成信号に応じた無線信号を送信する無線信号送信部とを含む、無線基地局装置。
  6. 入力信号を受け付ける入力端子と、パイロット信号を出力する発振器と、前記入力信号および前記パイロット信号の振幅および位相を調整する第1ベクトル調整器と、前記第1ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する主増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記入力信号と合成して第1合成信号を出力する第1合成信号出力部と、前記第1合成信号の振幅および位相を調整する第2ベクトル調整器と、前記第2ベクトル調整器の出力信号の電力を増幅する補助増幅器と、前記主増幅器の出力信号を前記補助増幅器の出力信号と合成して第2合成信号を出力する第2合成出力部と、前記第1合成信号が、前記主増幅器で発生した歪信号と前記パイロット信号とを示すように、前記第1ベクトル調整器を制御し、かつ、前記第2合成信号が前記パイロット信号を含むことを抑制するように、前記第2ベクトル調整器を制御する制御回路とを含むフィードフォワード増幅器が行う温度制御方法であって、
    周囲の温度を検出する温度検出ステップと、
    前記温度検出ステップで検出した周囲の温度が所定の温度より高い場合には、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を所定の電力以下とし、該周囲の温度が該所定の温度以下の場合には、該パイロット信号の電力を該所定の電力より大きくする調整ステップと、を含む温度制御方法。
  7. 請求項6に記載の温度制御情報において、
    前記第2合成信号の電力を検出する電力検出ステップをさらに含み、
    前記調整ステップは、前記温度検出ステップで検出した周囲の温度が前記所定の温度以下でかつ前記電力検出ステップで検出した第2合成信号の電力が所定値以下の場合に、前記第1ベクトル調整器に入力されるパイロット信号の電力を前記所定の電力より大きくする、温度制御方法。
  8. 請求項6または7に記載の温度制御方法と、
    前記第2合成信号に応じた無線信号を送信する無線信号送信ステップと、を含む無線信号送信方法。
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