JP2003347434A - メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器 - Google Patents

メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器

Info

Publication number
JP2003347434A
JP2003347434A JP2002148051A JP2002148051A JP2003347434A JP 2003347434 A JP2003347434 A JP 2003347434A JP 2002148051 A JP2002148051 A JP 2002148051A JP 2002148051 A JP2002148051 A JP 2002148051A JP 2003347434 A JP2003347434 A JP 2003347434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
memory
fine particles
silicon
film structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002148051A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4786855B2 (ja
Inventor
Nobutoshi Arai
暢俊 洗
Akihide Shibata
晃秀 柴田
Hiroshi Iwata
浩 岩田
Takayuki Ogura
孝之 小倉
Koichiro Adachi
浩一郎 足立
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002148051A priority Critical patent/JP4786855B2/ja
Publication of JP2003347434A publication Critical patent/JP2003347434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4786855B2 publication Critical patent/JP4786855B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲート絶縁膜の劣化が防止できて、安定動作
が可能なメモリ素子が構成できるメモリ膜構造を提供す
ること。 【解決手段】 第1電極の半導体基板102上に、シリ
コン微粒子302を含有するシリコン酸化膜202と、
第2電極のポリシリコン膜502を形成する。シリコン
微粒子302のポリシリコン膜502側を、このポリシ
リコン膜502側に突出するシリコン酸化膜の凸状膜部
202aで覆う。凸状膜部202aによって、シリコン
微粒子302とポリシリコン膜502とが、比較的大き
い面積で所定の距離に隔てられるので、この凸状膜部2
02aを介して第2電極とシリコン微粒子302とが短
時間で多くの電荷を授受でき、低消費電力で高速動作可
能なメモリ膜構造が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリ膜構造、メ
モリ素子、半導体装置および電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のメモリ素子として、図13に示す
ようなものがある(S.Tiwari and F.Rana et al, IEDM
Dig., p521(1995)参照)。このメモリ素子は、ナノクリ
スタル浮遊ゲート型メモリ素子であり、p型シリコン基
板101中に形成されたソースおよびドレイン領域60
1,601の間のチャネル領域上に、熱酸化で形成した
厚さ2nm程度のトンネル酸化膜201と、粒径5nm
程度のシリコン微粒子からなる量子ドット301と、低
圧CVD(化学気相成長)で形成した厚さ10nm程度
の制御酸化膜401と、n+ポリシリコンからなるゲー
ト電極501とを備える。このメモリ素子は、板状に形
成された比較的薄い上記トンネル酸化膜201と、上記
量子ドット301と、上記制御酸化膜401と、ゲート
電極501とで、メモリ膜構造を構成している。
【0003】上記従来のメモリ素子に情報を書き込む場
合、上記ゲート電極501に正電圧を印加して、チャネ
ル領域に形成される反転層の電子を、上記トンネル酸化
膜201を透過させて量子ドット301に注入し、捕捉
させる。
【0004】上記メモリ素子の情報を読み出す場合、上
記ゲート電極501に正電圧を印加すると共に上記ソー
スおよびドレイン領域601,601の間に電位差を与
え、ドレイン電流を検出し、このドレイン電流の増減か
ら上記量子ドットへの電子の捕捉状態を検出する。
【0005】上記メモリ素子の情報を消去する場合、上
記ゲート電極501に負電圧を印加して、上記量子ドッ
ト301に捕捉された電子を、上記トンネル酸化膜20
1を透過させてチャネル領域に放出させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のメモリ素子は、情報の書込みおよび消去時に、量子
ドット301よりもチャネル側に位置するトンネル酸化
膜201を電子が透過するので、このトンネル酸化膜2
01は劣化し易く、また、トンネル酸化膜201中に電
子が捕捉されてメモリ動作が不正確になり易いという問
題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、ゲート絶縁膜の
劣化が防止できて、安定動作が可能なメモリ素子が構成
できるメモリ膜構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のメモリ膜構造は、半導体基板上に形成さ
れ、導電体微粒子を含有する絶縁膜と、上記絶縁膜上に
形成された導電体膜とを備え、上記導電体微粒子は上記
導電体膜の近傍に配置されている。上記絶縁膜は、上記
導電体微粒子の上記導電体膜側を覆うと共に上記導電体
膜側に突出する凸状膜部を備える。この凸状膜部は、上
記導電体膜の近傍の導電体微粒子を覆って上記導電体膜
側に突出しているので、上記導電体微粒子と上記導電体
膜とが上記凸状膜部を介して接する部分が比較的大きく
なる。したがって、上記導電体微粒子と導電体膜は、導
電体微粒子が含有された絶縁膜と導電体膜との境界面が
平坦に形成された場合よりも、比較的多くの電荷が短時
間で授受できる。その結果、比較的高速にメモリ動作可
能なメモリ膜構造が得られる。
【0009】上記導電体微粒子は、上記導電体膜側の近
傍に配置されているので、電荷の授受は上記導電体微粒
子と導電体膜とで行なわれる。したがって、上記絶縁膜
の半導体基板側は電荷が殆ど透過しないので、この半導
体基板側の絶縁膜の劣化が効果的に防止され、このメモ
リ膜構造のヒステリシス特性の劣化が効果的に防止され
る。したがって、高速書換え可能で安定した性能を有す
るメモリ膜構造が得られる。
【0010】ここにおいて、上記導電体微粒子の上記導
電体膜側を覆うと共に上記導電体膜側に突出する上記絶
縁膜の凸状膜部は、上記導電体微粒子の上記導電体膜側
の形状に倣う形状を有するのが好ましい。これによっ
て、上記導電体微粒子が上記絶縁膜の凸状膜部を介して
上記導電体膜と接する部分が、効果的に大面積にでき
る。また、上記絶縁膜の凸状膜部の厚みを所定の厚みに
できるので、特性のばらつきが少ないメモリ膜構造が得
られる。
【0011】本明細書において、微粒子とは、ナノメー
トル(nm)オーダー以下の寸法を有する粒子を意味す
る。
【0012】1実施形態のメモリ膜構造では、上記絶縁
膜の凸状膜部の厚みは、上記絶縁膜の上記導電体微粒子
よりも半導体基板側の部分の厚みよりも薄く形成する。
上記半導体基板と導電体膜との間に電位差を与えた場
合、上記導電体微粒子と導電体膜との間で電荷が授受さ
れる。したがって、上記絶縁膜の導電体微粒子と上記半
導体基板との間の部分は電荷の透過が少なくなるので、
上記絶縁膜の半導体基板側の劣化が防止できる。その結
果、高信頼のメモリ膜構造が得られる。
【0013】また、上記電荷が授受される導電体微粒子
と導電体膜との間の絶縁体部分は厚みが比較的薄いの
で、上記電荷の授受にかかる時間が比較的短くできると
共に、電荷の授受のために上記半導体基板と導電体膜と
の間に与えるべき電位差が、比較的小さくできる。した
がって、高速動作で低消費電力のメモリ膜構造が得られ
る。
【0014】本発明のメモリ膜構造は、半導体基板上に
形成され、導電体微粒子を含有する絶縁膜と、上記絶縁
膜上に形成された導電体膜とを備え、上記導電体膜は、
上記導電体微粒子に向って上記絶縁膜側に突出する突出
部を備える。上記半導体基板と導電体膜との間に電位差
を与えた場合、上記導電体膜の突出部に電界集中が生じ
て、この突出部が突出する側の導電体微粒子に向って電
荷が注入される。したがって、上記半導体基板と導電体
膜との間に印加する電位差は比較的小さくてよく、ま
た、上記突出部から導電体微粒子に短時間で電荷が注入
される。一方、上記導電体微粒子に注入された電荷を放
出する場合、上記導電体膜の突出部に電界集中は生じな
いので、上記電荷は導電体微粒子から放出され難く、電
荷の保持特性が良好にできる。したがって、電荷が高速
書込み可能で、しかも、電荷の保持特性が優れたメモリ
膜構造が得られる。
【0015】1実施形態のメモリ膜構造は、上記絶縁膜
中に、上記導電体微粒子よりも半導体基板側に位置する
ように第2の導電体膜を設け、この第2の導電体膜に、
上記導電体微粒子が捕獲した電荷が保持される。この第
2の導電体膜は、電荷を保持する際の電荷の分布のばら
つきが少ないので、導電体微粒子で電荷を保持するより
も、特性のばらつきが少ないメモリ膜構造が得られる。
【0016】1実施形態のメモリ膜構造は、上記絶縁膜
中に、上記導電体微粒子よりも半導体基板側に位置する
ように第2の導電体微粒子を設け、この第2の導電体微
粒子に、上記導電体膜側の導電体微粒子が捕獲した電荷
が保持される。上記導電体膜側の導電体微粒子はクーロ
ンブロッケイド効果を奏するので、このメモリ膜構造は
ヒステリシス特性が顕著になり、その結果、電荷の読出
し特性の向上や、電荷の保持特性の向上が実現できる。
【0017】1実施形態のメモリ素子は、上記メモリ膜
構造を用いて形成された電界効果型トランジスタを備え
るので、上記トランジスタのゲート絶縁膜の劣化が少な
くでき、ゲート絶縁膜での電荷の捕捉が少なくできる。
したがって、特性が安定して高信頼で、しかも低消費電
力で高速に動作可能なメモリ素子が得られる。
【0018】1実施形態のメモリ素子は、SOI(Sili
con on Insulator)基板上に上記メモリ膜構造を形成し
たので、上記メモリ膜構造を用いて形成したトランジス
タのソース領域およびドレイン領域と、ボディとの接合
容量を効果的に低減でき、その結果、良好な特性のメモ
リ素子が形成できる。また、上記SOI基板状に、上記
ソース領域およびドレイン領域を浅く形成できるので、
短チャネル効果を抑制しつつメモリ素子を微細化でき
る。
【0019】1実施形態の半導体装置は、上記メモリ素
子が集積されたメモリ回路を備えるので、低電源電圧で
動作可能で、低消費電力の半導体装置が得られる。
【0020】1実施形態の半導体装置は、ロジック回路
と、上記メモリ回路とを混載し、このメモリ回路は低電
電圧で動作可能であるので、このメモリ回路の電源とロ
ジック回路の電源とを共通にできる。したがって、従来
におけるようなメモリ回路用の昇圧回路などが削除でき
て、小型の半導体装置が得られる。また、上記メモリ回
路は本発明のメモリ素子が集積されてなるので、従来よ
りも高集積化できる。したがって、本実施形態の半導体
装置は、メモリ回路およびメモリ回路に関するロジック
回路の部分が、集積回路全体に対して占める割合が小さ
くできる。したがって、従来よりも小型で同一の記憶容
量を有し、しかも高機能な半導体装置が得られる。ある
いは、従来と同一の寸法で、従来よりも記憶容量が大い
半導体装置が得られる。
【0021】1実施形態の電子機器は、高機能かつ低消
費電力の上記半導体装置を備えるので、高機能で低消費
電力の電子機器が得られる。したがって、例えば、高機
能で電池寿命の長い携帯電話器などが構成できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
により詳細に説明する。
【0023】(第1実施形態)図1(a),(b)は、
本発明の第1実施形態のメモリ膜構造を示す断面図であ
る。図1(a)は、メモリ膜構造の全体の断面図であ
り、図1(b)は、図1(a)のメモリ膜構造の部分の
拡大断面図である。このメモリ膜構造は、第1電極であ
る半導体基板102上に、導電体微粒子としてのシリコ
ン微粒子302を含有する絶縁膜としてのシリコン酸化
膜202を形成している。このシリコン酸化膜202上
に、第2電極である導電体膜としてのポリシリコン膜5
02を形成している。上記シリコン微粒子302は、上
記シリコン酸化膜202中の上記ポリシリコン膜502
の近傍に配置されている。上記シリコン酸化膜202
は、上記シリコン微粒子302のポリシリコン膜502
側を覆うと共に、このポリシリコン膜502側に突出す
る凸状膜部202aを備える。このシリコン酸化膜の凸
状膜部202aは、上記シリコン微粒子302の形状を
倣って概略ドーム状をなしている。
【0024】上記シリコン酸化膜の凸状膜部202aは
d2の厚みに形成する一方、上記シリコン酸化膜202
のシリコン微粒子302よりも半導体基板102側の部
分をd1以上の厚みに形成している。上記シリコン酸化
膜202の上記シリコン微粒子302の上側の厚みd2
や、上記シリコン酸化膜202の上記シリコン微粒子3
02の下側の厚みd1や、上記シリコン微粒子302の
粒径は、1nm〜10nm程度のオーダーの寸法に形成
している。
【0025】ただし、上記シリコン酸化膜202の各部
の寸法について、上記d1およびd2が過度に小さい場
合、トンネル効果によってトンネル電流が増大して、シ
リコン酸化膜202の絶縁膜としての機能が失われる。
一方、上記d2が過度に大きい場合、電荷の透過が阻害
され、電荷の書換え時に高電圧の印加が必要となり、そ
の場合、シリコン微粒子302とポリシリコン膜502
との間の絶縁破壊を招く虞がある。したがって、上記d
1は2.5nm〜8nm程度であり、上記d2は1.5
nm〜4nm程度であるのが好ましい。
【0026】また、上記シリコン微粒子302は、粒径
が過小になると量子サイズ効果が大きくなって、電荷の
注入・放出のために大電流が必要となる一方、粒径が過
大になると、このメモリ膜構造を用いた素子を微細化し
た場合、素子毎のシリコン微粒子数のばらつきが大きく
なって素子特性がばらつく虞があり、また、素子の微細
化自体が困難になる。したがって、上記シリコン微粒子
の粒径は、1nm〜7nm程度であるのが好ましい。本
実施形態では、上記シリコン微粒子302の粒径を3〜
6nm程度に形成している。
【0027】また、上記シリコン絶縁膜202は、上記
シリコン微粒子302の下側部分の厚みd1を、上記シ
リコン微粒子302上側部分の厚みd2よりも大きく形
成して、d1>d2を満たすようにしている。具体的に
は、d1は3〜5nm程度であり、d2は1〜3nm程
度である。この構成により、上記シリコン絶縁膜202
について、シリコン微粒子302の下側部分を上側部分
よりも厚みを増してトンネル確率を減少させて、電荷の
移動を抑制している。すなわち、上記半導体基板102
とポリシリコン膜502の間に電位差を与えた場合、上
記シリコン微粒子302とポリシリコン膜502とが主
に電荷の授受を行う一方、上記シリコン微粒子302と
半導体基板102とが電荷の授受を殆ど行わないように
している。
【0028】ここで、シリコン微粒子を含有する絶縁膜
について、シリコン微粒子の上側部分とシリコン微粒子
の下側部分とで材質を異ならせて、上記絶縁膜の下側部
分の電荷に対するポテンシャルを、上側部分よりも高く
してもよい。
【0029】上記構成のメモリ膜構造に電荷を注入する
場合、第1電極としての半導体基板102に対して、第
2電極としてのポリシリコン膜502に負電圧を印加す
る。これによって、図2(a)の矢印A,A・・・で示
すように、電子がポリシリコン膜502からシリコン酸
化膜202の上側部分を透過して、シリコン微粒子30
2に注入される。矢印A,A・・・は、電子がシリコン
微粒子302に注入される様子を模式的に示している。
【0030】図2(b)は、比較のため、シリコン酸化
膜1202の表面を平坦に形成したメモリ膜構造を示す
図である。図2(b)のメモリ膜構造では、半導体基板
1102に対してポリシリコン膜1502に負電荷を印
加すると、ポリシリコン膜1502からシリコン微粒子
1302に注入される電子は、矢印Bで示すように、シ
リコン酸化膜1202のポリシリコン膜1502とシリ
コン微粒子1302との間が最も狭い部分のみを透過す
る。したがって、シリコン微粒子1302への電子の注
入に時間がかかる。
【0031】一方、本実施形態のメモリ膜構造では、図
2(a)の矢印A,A・・・で示すように、シリコン酸
化膜202のシリコン微粒子302の上側の比較的広い
範囲にわたって電子が透過するので、シリコン微粒子3
02への電子の注入は短時間で行なわれる。
【0032】上記メモリ膜構造において、シリコン微粒
子302から電荷を放出させる場合、上記半導体基板1
02に対してポリシリコン膜502に正電圧を印加す
る。これによって、図2(a)の矢印A,A・・・の逆
向きに、上記シリコン酸化膜202の上記シリコン微粒
子302の上側の比較的広い範囲で、シリコン微粒子3
02からポリシリコン膜502に向って電子が透過す
る。この電子の放出も、電子の注入と同じように短時間
で実行される。
【0033】上記シリコン微粒子302に関して電子を
注入および放出する際、半導体基板102に対してポリ
シリコン膜502に電圧を印加したときに、上記半導体
基板102とシリコン微粒子302との間では電荷の出
入りが殆ど起こらない。したがって、上記半導体基板1
02とシリコン酸化膜202との間の界面付近における
欠陥や電荷のトラップが防止できる。また、上記半導体
基板102とシリコン微粒子302との間に電荷が殆ど
出入しないので、上記ポリシリコン膜502とシリコン
微粒子302との間の電子の注入・放出が、効率良く実
行できる。したがって、本実施形態のメモリ膜構造は、
動作の高速化と低消費電力化が実現できる。
【0034】上記メモリ膜構造について、半導体基板1
02とポリシリコン膜502との間の印加電圧を変えた
場合の容量の変化を測定した。具体的には、印加電圧を
+3Vから−3Vに減少し、その後、−3Vから+3V
に増加させた。この場合の容量の変化を測定し、横軸が
印加電圧で縦軸が容量のグラフに示した。その結果、印
加電圧が+3Vから−3Vに減少した際に表れる曲線よ
りも、印加電圧が−3Vから+3Vに増加した際に表れ
る曲線が、電圧の正方向にシフトして、ヒステリシス特
性を示した。この場合の曲線のシフト量は、最大で約
0.2Vに相当する量であった。したがって、ヒステリ
シス特性を示す電圧領域の電圧を印加し、そのときの容
量を測定することによって、情報の書込み状態と消去状
態とを判定することができる。例えば、電子が注入され
ている場合の容量は、電子が放出されている場合の容量
よりも大きいので、測定された容量値が所定値よりも大
きい場合は書き込み状態、測定された容量値が所定値よ
りも小さい場合は消去状態と判断できる。また、上記印
加電圧を−3Vから+3Vに変えて容量を測定した結果
から、印加電圧が−3Vのときに情報の書込みが行なわ
れ、+3Vのときに情報の消去が行なわれることが分か
った。
【0035】本実施形態において、上記シリコン酸化膜
の凸状膜部202aは、上記シリコン微粒子302の形
状を倣って概略ドーム状をなしたが、シリコン酸化膜の
凸状膜部は、このシリコン酸化膜が含有するシリコン微
粒子の形状に対応して、他の形状を有してもよい。要
は、絶縁膜の凸状膜部は、その絶縁膜に含有された導電
体微粒子の形状に対応する形状をなして、上記導電体微
粒子が上記凸状膜部を介して導電体膜と接する部分が比
較的大面積に、かつ、上記導電体微粒子と導電体膜との
間の距離が所定の距離に形成されていればよい。
【0036】(第2実施形態)図3(a),(b)は、
本発明の第2実施形態のメモリ膜構造を示す断面図であ
る。図3(a)は、メモリ膜構造の全体の断面図であ
り、図3(b)は、図3(a)のメモリ膜構造の部分の
拡大断面図である。このメモリ膜構造は、第1電極であ
る半導体基板103上に、導電体微粒子としてのシリコ
ン微粒子303を含有する絶縁膜としてのシリコン酸化
膜203と、第2電極である導電体膜としてのポリシリ
コン膜503とを形成している。上記ポリシリコン膜5
03は、上記シリコン微粒子303に向ってシリコン酸
化膜203側に突出する突出部503aを備える。
【0037】上記第1電極と第2電極に電位差を与えた
場合、上記ポリシリコン膜の突出部503aに電界集中
を生じさせて、この突出部503aを経て、ポリシリコ
ン膜503とシリコン微粒子303との間で電子の授受
を行うようにしている。
【0038】また、上記シリコン微粒子303の上側の
表面と、上記ポリシリコン膜の突出部503aとの間の
距離d4と、上記シリコン微粒子303の下側の表面
と、半導体基板103とシリコン酸化膜203の間の境
界面との間の距離d3について、d3>d4の関係を満
たすようにしている。具体的には、d3を4nmにする
と共に、d4を3nmにしている。これによって、電荷
の授受が、確実にシリコン微粒子303とポリシリコン
膜503との間で行なわれるようにしている。
【0039】ここにおいて、上記d3とd4を例えば4
nmに略同一に形成した場合でも、上記ポリシリコン膜
503は突出部503aを備えるので、このポリシリコ
ン膜503と上記シリコン微粒子303とで電荷の授受
を行なうことができる。
【0040】また、上記シリコン微粒子303の上側の
表面と、上記ポリシリコン膜の突出部503aとの間の
距離d4は、1nm〜5nm程度の比較的広い範囲に形
成できる。これは、上記突出部503aに効果的に電界
集中が生成されるので、d4が多少大きくなった場合で
あっても、ポリシリコン膜503からシリコン微粒子3
03に電荷の注入が行なわれ易い一方、d4が多少小さ
くなった場合であっても、シリコン微粒子303からポ
リシリコン膜503に電荷の放出が行なわれ難いからで
ある。したがって、上記距離d4が多少ばらついてもメ
モリ膜構造の性能への影響が少ないので、上記距離d4
の許容範囲が比較的広くなって、メモリ膜構造の製造時
の歩留まりが向上できる。
【0041】上記シリコン微粒子303の粒径は、2n
m〜6nm程度に形成するのが好ましい。この寸法に形
成することによって、量子サイズ効果が適切に奏され
る。また、上記シリコン微粒子303の下側の表面と、
半導体基板103とシリコン酸化膜203の間の境界面
との間の距離d3は、3nm〜5nmであるのが好まし
い。また、上記シリコン微粒子303の上側の表面と、
上記ポリシリコン膜の突出部503aとの間の距離d4
は、2nm〜3nm程度であるのが好ましい。
【0042】上記構成のメモリ膜構造は、以下のように
して電荷の注入・放出を行なう。すなわち、第1電極で
ある半導体基板103に対して第2電極であるポリシリ
コン膜503に、負電圧を印加する。そうすると、図4
(a)の矢印Cで示すように、電子が、ポリシリコン膜
の突出部503aからシリコン微粒子303に向って、
シリコン酸化膜203を介して注入される。このとき、
上記ポリシリコン膜503に電界集中が生じるので、電
子が比較的移動し易い。一方、上記半導体基板103に
対してポリシリコン膜503に正電圧を印加すると、図
4(a)の矢印Dで示すように、シリコン微粒子303
の電子がポリシリコン膜の突出部503aに向って放出
される。このとき、注入時におけるような電界集中は生
じないので、電子は比較的移動し難い。図4(a)にお
いて、矢印Cと矢印Dの長さによって電子の移動し易さ
を示している。図4(b)は、比較のため、ポリシリコ
ン膜1503とシリコン酸化膜1203の間の境界面を
平坦に形成したメモリ膜構造を示す図である。このメモ
リ膜構造では、半導体基板1103に対してポリシリコ
ン膜1503に負電荷を印加して、矢印Eで示すように
シリコン微粒子1303に電子を注入する場合と、半導
体基板1103に対してポリシリコン膜1503に正電
荷を印加して、矢印Fで示すようにシリコン微粒子13
03から電子を放出させる場合とで、電子の移動のし易
さは略同じである。したがって、この比較例のメモリ膜
構造は、電子の注入のために比較的高電圧が必要である
一方、電子の放出は比較的低電圧で実行される。すなわ
ち、消費電力が比較的大きく、電子の保持特性が比較的
悪い。
【0043】また、図4(a)に示すように、上記ポリ
シリコン膜の突出部503aの先端を鋭く尖らせるのが
好ましい。これによって、第2電極に負電荷を印加した
時のポリシリコン膜の突出部503aへの電界集中効果
が増大する。
【0044】以上のように、本実施形態のメモリ膜構造
は、上記ポリシリコン膜の突出部503aでの電界集中
を利用してシリコン微粒子303に電子を注入するの
で、低電圧で高速に電子注入が実行できる。したがっ
て、情報の書込み・消去動作の高速化と、低消費電力化
が実現できる。また、上記シリコン微粒子303に注入
された電子は比較的放出され難いので、情報の保持特性
の向上が実現できる。
【0045】また、本実施形態のメモリ膜構造は、上記
半導体基板103とシリコン微粒子303との間では電
荷が殆ど授受されないので、上記半導体基板103とシ
リコン酸化膜203との境界面近傍に、電荷の注入・放
出に起因する欠陥が生じたり、電荷のトラップが生じた
りすることが効果的に防止できる。また、上記シリコン
酸化膜203は、上記ポリシリコン膜の突出部503a
が形成された部分以外の部分は、厚みが比較的厚く形成
できるので、第1電極である半導体基板103と第2電
極であるポリシリコン膜503との間のリーク電流を効
果的に防止できる。その結果、このメモリ膜構造の情報
の保持特性を向上できる。
【0046】また、本実施形態のメモリ膜構造につい
て、印加電圧を+3Vから−3Vに減少し、その後、−
3Vから+3Vに増加させた場合の容量の変化を測定
し、その測定結果をグラフに示したところ、第1実施形
態と同様のヒステリシス特性が得られることが分かっ
た。上記印加電圧の低減時の曲線と、印加電圧の増加時
の曲線との間の電圧方向のシフト量は、最大で約0.2
5Vに相当する量であった。したがって、ヒステリシス
特性を示す電圧領域の電圧を印加し、そのときの容量を
測定することによって、情報の書込み状態と消去状態と
を判定することができる。
【0047】(第3実施形態)図5(a),(b)は、
本発明の第3実施形態のメモリ膜構造を示す断面図であ
る。本実施形態のメモリ膜構造は、第1実施形態および
第2実施形態のメモリ膜構造と比較して、絶縁膜中の導
電体微粒子よりも半導体基板側に、第2の導電体膜を備
える点が異なる。
【0048】図5(a)のメモリ膜構造は、シリコン微
粒子304と半導体基板104の間に、絶縁層204,
214を介して、第2導電体膜としてのシリコン膜31
4を備える。上記シリコン膜314はポリシリコンから
なり、4nm〜6nm程度の厚みを有する。このシリコ
ン膜314の上側には、上記シリコン微粒子304を含
有する絶縁層としての上側シリコン酸化膜204が形成
されている。上記シリコン膜314の下側には、絶縁層
としての下側シリコン酸化膜214が、下面を半導体基
板104に接して形成されている。上記上側シリコン酸
化膜204は、上記シリコン微粒子304を覆うと共に
ポリシリコン膜504側に突出する凸状膜部204aを
備える。
【0049】図5(b)のメモリ膜構造は、シリコン微
粒子305と半導体基板105の間に、絶縁層205,
215を介して、第2導電体膜としてのシリコン膜31
5を備える。このシリコン膜315はポリシリコンから
なり、4nm〜6nm程度の厚みを有する。このシリコ
ン膜315の上側には、上記シリコン微粒子305を含
有する絶縁層としての上側シリコン酸化膜205が形成
されている。上記シリコン膜315の下側には、絶縁層
としての下側シリコン酸化膜215が、下面を半導体基
板105に接して形成されている。上記ポリシリコン膜
505は、上記シリコン微粒子305に向って上側シリ
コン酸化膜205側に突出する突出部505aを備え
る。
【0050】図5(a),(b)のメモリ膜構造におい
て、上記半導体基板104,105と、上記ポリシリコ
ン膜504,505との間に所定の電位差を与える。そ
うすると、図5(a)のメモリ膜構造では、上記ポリシ
リコン膜504から上記凸状膜部204aを透過してシ
リコン微粒子304に電荷が注入され、この注入された
電荷は上記シリコン膜314に蓄積される。図5(b)
のメモリ膜構造では、上記ポリシリコン膜505から上
記突出部505aを介してシリコン微粒子305に電荷
が注入され、この注入された電荷は、上記シリコン膜3
15に蓄積される。
【0051】本実施形態のメモリ膜構造では、上記シリ
コン膜314,315に電荷が略均一に分布するので、
第1および第2実施形態におけるようなシリコン微粒子
304,305に電荷を蓄積する場合と異なり、微粒子
の分布のばらつきによって電荷の分布にばらつきが生じ
ることが無い。すなわち、本実施形態のメモリ膜構造
は、製造時に分布のばらつきが比較的生じやすい微粒子
には電荷を蓄積しないで、シリコン膜314,315に
電荷を蓄積するので、安定した特性を有するメモリ膜構
造が、容易かつ安定に製造できる。上記電荷を微粒子に
蓄積する場合、この微粒子の分布のばらつきに起因する
特性のばらつきは、メモリ膜構造の微細化度合いが大き
い程顕著になる。しかしながら、本実施形態のメモリ膜
構造は、微粒子に電荷を蓄積しないでシリコン膜31
4,315に電荷を蓄積するので、微細化が進行して
も、電荷の分布が略均一に保持できる。すなわち、本実
施形態のメモリ膜構造は、特性を劣化させることなく容
易に微細化できる。
【0052】また、上記シリコン膜314,315への
電荷の注入・放出は、上記シリコン微粒子304,30
5を介して行なわれると共に、このシリコン微粒子30
4,305はクーロンブロッケイド効果を奏するので、
上記シリコン膜314,315への電荷の保持特性が良
好になる。したがって、上記シリコン膜314,315
と、第2電極としてのポリシリコン膜504,505と
の間にあって、上記シリコン微粒子304,305が含
有される上側シリコン酸化膜204,205の厚みを薄
くすると、電荷の保持特性が比較的良好で、しかも、書
込み速度が高速のメモリ膜構造が得られる。
【0053】本実施形態のメモリ膜構造について、印加
電圧を+3Vから−3Vに減少し、その後、−3Vから
+3Vに増加させた場合の容量の変化を測定し、その測
定結果をグラフに示したところ、第1実施形態と同様の
ヒステリシス特性が得られた。上記印加電圧の低減時の
曲線と、印加電圧の増加時の曲線との間の電圧方向のシ
フト量は、最大で約0.35Vに相当する量であった。
したがって、ヒステリシス特性を示す電圧領域の電圧を
印加し、そのときの容量を測定することによって、情報
の書込み状態と消去状態とを判定することができる。
【0054】本実施形態において、上記上側シリコン酸
化膜204と下側シリコン酸化膜214とは、互いに異
なる材料で形成してもよい。また、上記上側シリコン酸
化膜205と下側シリコン酸化膜214とは、互いに異
なる材料で形成してもよい。
【0055】(第4実施形態)図6(a),(b)は、
本発明の第4実施形態のメモリ膜構造を示す断面図であ
る。本実施形態のメモリ膜構造は、第1実施形態および
第2実施形態のメモリ膜構造と比較して、絶縁膜中の導
電体微粒子よりも半導体基板側に、第2の導電体微粒子
を備える点が異なる。
【0056】図6(a)のメモリ膜構造は、絶縁膜とし
てのシリコン酸化膜206中に、第1のシリコン微粒子
306aと、第2のシリコン微粒子306bとを含有し
ている。上記第1シリコン微粒子306aは、第2電極
としてのポリシリコン膜506の近傍に配置されてお
り、この第1シリコン微粒子306aよりも第1電極と
しての半導体基板106側に、上記第2シリコン微粒子
306bが配置されている。上記シリコン酸化膜206
の上記第1シリコン微粒子306aとポリシリコン膜5
06との間の部分は、上記ポリシリコン膜506側に突
出する凸状膜部206aに形成されている。
【0057】図6(b)のメモリ膜構造は、絶縁膜とし
てのシリコン酸化膜207中に、第1のシリコン微粒子
307aと、第2のシリコン微粒子307bとを含有し
ている。上記第1シリコン微粒子307aは、第2電極
としてのポリシリコン膜507の近傍に配置されてお
り、この第1シリコン微粒子307aよりも第1電極と
しての半導体基板107側に、上記第2シリコン微粒子
307bが配置されている。上記ポリシリコン膜507
は、上記第1シリコン微粒子307aに向ってシリコン
酸化膜207側に突出する突出部507aを備える。
【0058】図6(a),(b)のメモリ膜構造におい
て、上記半導体基板106,107と、上記ポリシリコ
ン膜506,507との間に所定の電位差を与える。そ
うすると、図6(a)のメモリ構造では、上記シリコン
酸化膜の凸状膜部206aを透過して第1シリコン微粒
子306aに電荷が注入される。図5(b)のメモリ構
造では、上記ポリシリコン膜の突出部507aに電界集
中が生じて、この突出部507aに対向する第1シリコ
ン微粒子307aに電荷が注入される。上記電荷が注入
された第1シリコン微粒子306a,307aは、上記
第2シリコン微粒子306b,307bに電荷を渡し、
この電荷は第2シリコン微粒子306b,307bに蓄
積される。上記第1シリコン微粒子306a,307a
は、クーロンブロッケイド効果を奏するので、上記蓄積
された電荷は容易に放出されない。したがって、このメ
モリ構造は、低電圧で高速に電荷が注入できると共に、
良好な電荷保持特性が得られる。
【0059】また、上記電荷が保持される第2シリコン
微粒子306b,307bは、離散的に絶縁膜207中
に含有されているので、一部に電荷の保持能力が劣る箇
所が生じても、この箇所の近傍に蓄積された電荷がリー
クするのみである。したがって、本実施形態のメモリ膜
構造は、従来のフローティングゲート型メモリにおける
ような一部の欠陥部分を通じて全ての電荷がリークする
ようなことがなくて、高い信頼性が得られる。
【0060】図7は、図6(a)のメモリ膜構造と、図
6(b)のメモリ膜構造とを比較するために、各々のメ
モリ膜構造の一部を拡大して示した比較図である。図7
において、左側が、シリコン酸化膜の凸状膜部206a
を備える図6(a)のメモリ膜構造1の一部であり、右
側が、ポリシリコン膜の突出部507aを備える図6
(b)のメモリ膜構造2の一部である。上記凸状膜部2
06aを備えるメモリ膜構造1と、上記突出部507a
を備えるメモリ膜構造2とは、全体の厚みが略同じに形
成されている。
【0061】図7から分かるように、上記メモリ膜構造
1の第1電極106と第2電極506との離隔d7より
も、上記メモリ膜構造2の第1電極107と第2電極5
07との離隔d8のほうが大きい。したがって、上記凸
状膜部206aを備える1のメモリ膜構造よりも、上記
突出部507aを備える2のメモリ膜構造のほうが、第
1および第2電極間の直接リークを効果的に防止でき
る。また、上記メモリ膜構造1の第2電極506と第2
シリコン微粒子306bとの離隔d5よりも、上記メモ
リ膜構造2の第2電極507と第2シリコン微粒子30
7bとの離隔d6のほうが大きい。したがって、上記1
のメモリ膜構造よりも、2のメモリ膜構造のほうが、第
2電極と第2シリコン微粒子との間の直接リークを効果
的に防止できる。すなわち、上記凸状膜部206aを備
える1のメモリ膜構造よりも、上記突出部507aを備
える2のメモリ膜構造のほうが、より高い信頼性が得ら
れると言える。
【0062】本実施形態において、第2シリコン微粒子
306b,307bは、半導体基板106,107の幅
方向において、第1シリコン微粒子306a,307a
と略同じ位置に配置したが、第2シリコン微粒子は、半
導体基板の幅方向において、第1シリコン微粒子と異な
る位置に配置してもよい。すなわち、図8に示すよう
に、半導体基板117の幅方向において、ポリシリコン
膜517の突出部517aと略同じ位置に第1シリコン
微粒子317aを配置し、この第1シリコン微粒子31
7aの半導体基板117側に、この半導体基板117の
幅方向において、上記第1シリコン微粒子317aとず
らして第2シリコン微粒子317bを配置してメモリ膜
構造を構成してもよい。このメモリ膜構造によれば、図
6(b)のメモリ膜構造によって得られる効果に加え
て、メモリ膜構造全体の厚みを薄くすることができて、
静電容量を増加できる。したがって、このメモリ膜構造
を電界効果型トランジスタに用いた場合、ゲート絶縁膜
を薄くすることができて、短チャンネル効果を抑制し、
メモリ素子の微細化ができる。
【0063】(第5実施形態)図9は、本発明の第5実
施形態のメモリ素子を示した図である。このメモリ素子
は、第2実施形態のメモリ膜構造を用いて電界効果型ト
ランジスタを構成している。このメモリ素子は、シリコ
ン基板108上に、第2実施形態のメモリ膜構造と同様
にシリコン微粒子308を含有するシリコン酸化膜20
8と、この酸化膜208上に形成されて突出部508a
を有するポリシリコン膜508とを備える。上記シリコ
ン基板108の表面付近に、ソース領域608とドレイ
ン領域708が形成されており、このソース領域608
とドレイン領域708との間のチャネル領域上に、上記
シリコン酸化膜208が形成されている。このシリコン
酸化膜208はゲート絶縁膜として働き、上記ポリシリ
コン膜508はゲート電極として働く。上記シリコン基
板108はP型の導電型を有し、上記ソース領域608
およびドレイン領域708はN型の導電型を有して、N
チャネル型の電界効果型トランジスタを構成している。
なお、上記シリコン基板108をN型の導電型にすると
共に、上記ソース領域608およびドレイン領域708
をP型の導電型にして、Pチャネル型の電界効果型トラ
ンジスタを構成してもよい。また、上記ゲート電極は、
ポリシリコンに限らず金属で形成してもよい。
【0064】本実施形態のメモリ素子は、上記ゲート絶
縁膜としてのシリコン酸化膜208が含有するシリコン
微粒子308と、このシリコン酸化膜208上のゲート
電極としてのポリシリコン膜508との間で電荷が授受
される。したがって、従来におけるような半導体基板と
ゲート絶縁膜との界面が電荷の透過によって劣化するこ
とが回避できる。また、上記シリコン基板108とシリ
コン酸化膜208との間の界面が平坦に形成できるの
で、良好なトランジスタ特性が得られる。したがって、
特に、読出し時において、特性の変動や、チャネル電流
の不足が抑制できるので、高精度な読出しができる。し
たがって、このメモリ素子は、メモリウィンドウを必要
以上に大きくする必要がなく、また、ドレイン電圧の比
較的低くてよいので、低電圧作動、低消費電力化が実現
でき、しかも、高信頼にできる。
【0065】本実施形態において、第2実施形態のメモ
リ膜構造を用いたが、第1実施形態のメモリ膜構造を用
いてメモリ素子を構成してもよい。この場合、高速書換
え可能なメモリ素子が得られる。また、第3または第4
実施形態のメモリ膜構造を用いてメモリ素子を構成して
もよい。
【0066】(第6実施形態)図10は、本発明の第6
実施形態のメモリ素子を示す図である。このメモリ素子
は、SOI基板上に、第2実施形態のメモリ膜構造を形
成している。すなわち、シリコン基板109上の埋め込
み酸化膜809上に、ソース領域609、ドレイン領域
709およびボディ909を形成し、このボディ909
の上に、シリコン微粒子308を含有するシリコン酸化
膜208と、この酸化膜208上に形成されて突出部5
08aを有するポリシリコン膜508とを備える。上記
シリコン酸化膜208がゲート絶縁膜として働き、上記
ポリシリコン膜508がゲート電極として働く。
【0067】本実施形態のメモリ素子は、第5実施形態
のメモリ素子で得られる効果に加えて、上記ソース領域
609とボディ909との接合容量や、上記ドレイン領
域709とボディ909との接合容量を非常に小さくで
きる。したがって、メモリ素子の動作のさらなる高速
化、低消費電力化が実現できる。また、上記ソース領域
609およびドレイン領域709は、SOI基板上に形
成されるので、厚みを容易に薄くできて、短チャネル効
果の抑制と、メモリ素子のさらなる微細化が実現でき
る。
【0068】本実施形態において、第1実施形態のメモ
リ膜構造、あるいは第3または第4実施形態のメモリ膜
構造をSOI基板上に形成してもよい。
【0069】また、図10に示すような完全空乏型のメ
モリ素子を形成したが、部分空乏型のメモリ素子を形成
してもよい。
【0070】(第7実施形態)本発明の第7実施形態
は、第6実施形態のメモリ素子が集積されたメモリ回路
と、ロジック回路とを混載した半導体装置である。図1
1(a)は、本実施形態の半導体装置を示す概略平面図
である。この半導体装置は、上記メモリ回路が形成され
たメモリセル領域100と、ロジック回路としての周辺
回路が形成された周辺回路領域200と、上記メモリ回
路および周辺回路以外の機能を有する機能回路が形成さ
れた機能回路領域300とを備える。
【0071】図11(b)は、比較のため、従来の半導
体装置を示す概略平面図であり、メモリセル領域110
のメモリ回路は、従来のフラッシュメモリが集積されて
いる。この従来の半導体装置は、上記フラッシュメモリ
の駆動電圧がロジック回路の駆動電圧よりも高いので、
周辺回路に昇圧回路や制御回路などが必要になり、ま
た、メモリ回路の高い駆動電圧に耐えるように、周辺回
路のトランジスタのゲート酸化膜を厚くする必要があっ
て、周辺回路領域210の面積が大きくなっていた。し
たがって、半導体装置の小型化がし難くかった。また、
上記メモリセル領域110および周辺回路領域210が
大きいので、他の機能のための機能回路領域310を形
成する割合が小さくなっていた。
【0072】一方、本実施形態の半導体装置は、上記メ
モリセル領域100のメモリ回路は第6実施形態のメモ
リ素子からなり、低電圧で動作可能であるので、周辺回
路と同じ電源電圧で動作可能である。したがって、上記
メモリ回路と周辺回路とが電源を共有でき、従来の昇圧
回路や制御回路が削除できるので、周辺回路領域200
の面積が小さくできる。また、上記メモリ回路の駆動電
圧が低いので、周辺回路のトランジスタのゲート酸化膜
が薄くでき、上記周辺回路領域200の面積が小さくで
きる。さらに、上記メモリ回路は高集積化できるので、
メモリセル領域100の面積が小さくできる。したがっ
て、本実施形態の半導体装置は、図11(a)に示すよ
うに、従来の図11(b)の半導体装置よりも小型にで
き、また、メモリ回路および周辺回路以外の回路のため
の領域を多く占めることができて、従来よりも高機能の
半導体装置が構成できる。
【0073】あるいは、従来と同じ大きさの半導体装置
に、従来よりも多いメモリ素子を集積して、半導体装置
の記憶容量を従来よりも大きくできる。これによって、
大規模なプログラムを一時的に読み込み、電源を切断し
た後もそのプログラムを保持し、電源を再投入した後も
プログラムを実行するといったことが可能になり、か
つ、そのプログラムを他のプログラムと入れ換えること
もできる。
【0074】(第8実施形態)図12は、本発明の第8
実施形態の電子機器としての携帯電話器を示す図であ
る。この携帯電話器は、制御回路911に、第9実施形
態の半導体装置を組み込んでいる。上記制御回路911
に組み込まれた半導体装置は、メモリ回路と論理回路と
を混載したLSI(大規模集積回路)であり、電池91
2に電力を供給されて、RF回路部913および表示部
914を制御している。915はアンテナ部、916は
信号線、917は電源線である。上記制御回路911
は、本実施形態の半導体装置が組み込まれているので、
この携帯電話器を高機能化でき、また、消費電力を低減
して、電池寿命を大幅に延長することができる。
【0075】本実施形態では、上記半導体装置を用いて
携帯電話器を構成したが、携帯情報端末やゲーム機器な
ど他の電子機器を構成してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明によれ
ば、導電体微粒子を含有する絶縁膜と、この絶縁膜上に
形成された導電体膜とを備えるメモリ膜構造に関し、上
記導電体微粒子を導電体膜側の近傍に配置し、上記絶縁
膜に、上記導電体微粒子の導電体膜側を覆うと共に導電
体膜側に突出する凸状膜部を備えるので、上記凸状膜部
を介して、導電体微粒子と導電体膜との間で、高速かつ
低電圧で電荷が授受できる。したがって、絶縁膜の劣化
が低減でき、しかも、高速動作で低消費電力のメモリ構
造膜が得られる。
【0077】また、導電体微粒子を含有する絶縁膜と、
この絶縁膜上に形成されると共に上記導電体微粒子に向
って絶縁膜側に突出する突出部を有する導電体膜とでメ
モリ膜構造を形成したので、上記導電体膜の突出部に生
じる電界集中によって導電体微粒子に低電圧で電荷が注
入でき、しかも、注入された電荷が比較的放出され難く
できる。したがって、高速書込み可能で、しかも、電荷
の保持特性が優れたメモリ膜構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の第1実施形態のメモ
リ膜構造の全体の断面図であり、図1(b)は、図1
(a)のメモリ膜構造の部分の拡大断面図である。
【図2】 図2(a)は、図1(b)のメモリ膜構造に
ついて、電荷が注入される様子を示す図であり、図2
(b)は、シリコン酸化膜の表面を平坦に形成したメモ
リ膜構造を示す比較図である。
【図3】 図3(a)は、第2実施形態のメモリ膜構造
の全体断面図であり、図3(b)は、図3(a)のメモ
リ膜構造の部分の拡大断面図である。
【図4】 図4(a)は、図3(b)のメモリ膜構造に
ついて、電荷の注入・放出の様子を示す図であり、図4
(b)は、シリコン酸化膜の表面を平坦に形成したメモ
リ膜構造を示す比較図である。
【図5】 図5(a),(b)は、本発明の第3実施形
態のメモリ膜構造を示す断面図である。
【図6】 図6(a),(b)は、本発明の第4実施形
態のメモリ膜構造を示す断面図である。
【図7】 図6(a)のメモリ膜構造の一部と、図6
(b)のメモリ膜構造の一部とを各々拡大して示した比
較図である。
【図8】 第4実施形態のメモリ膜構造の変形例を示す
図である。
【図9】 本発明の第5実施形態のメモリ素子を示した
図である。
【図10】 本発明の第6実施形態のメモリ素子を示す
図である。
【図11】 図11(a)は、本発明の第7実施形態の
半導体装置を示す概略平面図であり、 図11(b)
は、従来の半導体装置を示す概略平面図である。
【図12】 本発明の第8実施形態の電子機器としての
携帯電話器を示す図である。
【図13】 従来のメモリ素子を示す図である。
【符号の説明】
102 半導体基板 202 シリコン酸化膜 202a 凸状膜部 302 シリコン微粒子 502 ポリシリコン膜
フロントページの続き (72)発明者 岩田 浩 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 小倉 孝之 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 足立 浩一郎 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5F083 EP01 EP17 EP22 ER07 ER17 ER30 FZ01 GA01 GA05 GA09 HA02 ZA12 5F101 BA54 BB02 BD30 BE05 BE07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成され、導電体微粒子
    を含有する絶縁膜と、 上記絶縁膜上に形成された導電体膜とを備え、 上記導電体微粒子は上記導電体膜の近傍に配置され、 上記絶縁膜は、上記導電体微粒子の上記導電体膜側を覆
    うと共に上記導電体膜側に突出する凸状膜部を備えるこ
    とを特徴とするメモリ膜構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のメモリ膜構造におい
    て、 上記絶縁膜の凸状膜部の厚みは、上記絶縁膜の上記導電
    体微粒子よりも半導体基板側の部分の厚みよりも薄く形
    成されていることを特徴とするメモリ膜構造。
  3. 【請求項3】 半導体基板上に形成され、導電体微粒子
    を含有する絶縁膜と、 上記絶縁膜上に形成された導電体膜とを備え、 上記導電体膜は、上記導電体微粒子に向って上記絶縁膜
    側に突出する突出部を備えることを特徴とするメモリ膜
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    メモリ膜構造において、 上記絶縁膜中に、上記導電体微粒子よりも半導体基板側
    に位置するように設けられた第2の導電体膜を備えるこ
    とを特徴とするメモリ膜構造。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    メモリ膜構造において、 上記絶縁膜中に、上記導電体微粒子よりも半導体基板側
    に位置するように設けられた第2の導電体微粒子を備え
    ることを特徴とするメモリ膜構造。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    メモリ膜構造を用いて形成された電界効果型トランジス
    タを備えることを特徴とするメモリ素子。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のメモリ素子において、 SOI基板上に上記メモリ膜構造を形成したことを特徴
    とするメモリ素子。
  8. 【請求項8】 請求項6または7に記載のメモリ素子が
    集積されたメモリ回路を備えることを特徴とする半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体装置において、 ロジック回路と、上記メモリ回路とを混載したことを特
    徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の半導体装置を備える
    電子機器。
JP2002148051A 2002-05-22 2002-05-22 メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器 Expired - Fee Related JP4786855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148051A JP4786855B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002148051A JP4786855B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003347434A true JP2003347434A (ja) 2003-12-05
JP4786855B2 JP4786855B2 (ja) 2011-10-05

Family

ID=29766787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002148051A Expired - Fee Related JP4786855B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4786855B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008087692A1 (ja) * 2007-01-19 2008-07-24 Hiroshima University 半導体メモリ、それを用いた半導体メモリシステム、および半導体メモリに用いられる量子ドットの製造方法
WO2008142739A1 (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Hiroshima University 半導体素子
US7579657B2 (en) 2005-12-31 2009-08-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device with multiple channels
WO2009118783A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 国立大学法人広島大学 半導体メモリ、それを用いた半導体メモリシステム、および半導体メモリに用いられる量子ドットの製造方法
US7898020B2 (en) 2007-01-19 2011-03-01 Hiroshima University Semiconductor memory, semiconductor memory system using the same, and method for producing quantum dots applied to semiconductor memory
JP2014143418A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Freescale Semiconductor Inc 不揮発性メモリ(nvm)セル構造を作成する方法

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7579657B2 (en) 2005-12-31 2009-08-25 Samsung Electronics Co., Ltd. Semiconductor device with multiple channels
US8008141B2 (en) 2005-12-31 2011-08-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of fabricating a semiconductor device with multiple channels
WO2008087692A1 (ja) * 2007-01-19 2008-07-24 Hiroshima University 半導体メモリ、それを用いた半導体メモリシステム、および半導体メモリに用いられる量子ドットの製造方法
US7898020B2 (en) 2007-01-19 2011-03-01 Hiroshima University Semiconductor memory, semiconductor memory system using the same, and method for producing quantum dots applied to semiconductor memory
WO2008142739A1 (ja) * 2007-05-16 2008-11-27 Hiroshima University 半導体素子
US8653518B2 (en) 2007-05-16 2014-02-18 Hiroshima University Semiconductor device
WO2009118783A1 (ja) * 2008-03-26 2009-10-01 国立大学法人広島大学 半導体メモリ、それを用いた半導体メモリシステム、および半導体メモリに用いられる量子ドットの製造方法
US7829935B2 (en) 2008-03-26 2010-11-09 Hiroshima University Semiconductor memory, semiconductor memory system using the memory, and method for manufacturing quantum dot used in semiconductor memory
JP2014143418A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Freescale Semiconductor Inc 不揮発性メモリ(nvm)セル構造を作成する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4786855B2 (ja) 2011-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3710082B2 (ja) メモリ・トランジスタを作成する方法
US7315060B2 (en) Semiconductor storage device, manufacturing method therefor and portable electronic equipment
TW520569B (en) Semiconductor storage device and the manufacturing method thereof
US7960792B2 (en) Non-volatile memory with a stable threshold voltage on SOI substrate
US6870213B2 (en) EEPROM device with substrate hot-electron injector for low-power
US7977729B2 (en) Aging device
US6465833B1 (en) Flash memory cell and method of manufacturing
US7544993B2 (en) Semiconductor storage device and portable electronic equipment
US6080995A (en) Quantum device
CN103392231A (zh) 具有双功函数电极的非易失性存储元件
CN100382322C (zh) 半导体存储器件和便携式电子装置
US7203118B2 (en) Semiconductor storage device and mobile electronic device
JP4786855B2 (ja) メモリ膜構造、メモリ素子、半導体装置および電子機器
JPS6059750B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US9431107B2 (en) Memory devices and methods of manufacture thereof
US7038282B2 (en) Semiconductor storage device
JP2004259986A (ja) メモリ膜およびメモリ素子
US20050173766A1 (en) Semiconductor memory and manufacturing method thereof
JP2002043448A (ja) 集積回路とメモリセルのトラップチャージ層のチャージ方法
Wang et al. The floating body effect of a WSe 2 transistor with volatile memory performance
JPH09260611A (ja) 電子デバイス
EP0166208A2 (en) Charge storage structure for nonvolatile memory
JP3281843B2 (ja) 半導体装置の動作方法
CN112669891A (zh) 半导体非易失性存储器的抹除方法
CN108695331B (zh) 存储器及其编程方法、擦除方法和读取方法、电子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071002

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080805

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081003

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140722

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees