JP2003346448A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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JP2003346448A
JP2003346448A JP2002156206A JP2002156206A JP2003346448A JP 2003346448 A JP2003346448 A JP 2003346448A JP 2002156206 A JP2002156206 A JP 2002156206A JP 2002156206 A JP2002156206 A JP 2002156206A JP 2003346448 A JP2003346448 A JP 2003346448A
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disk
cartridge
inner rotor
drive device
disk drive
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Application number
JP2002156206A
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English (en)
Inventor
Daiki Kobayashi
大樹 小林
Hiroshi Meguro
浩 目黒
Jun Sasaki
純 佐々木
Yoko Sekiguchi
洋子 関口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カートリッジ筐体の外部からのダスト等の異
物の侵入を防止するとともに、カートリッジ筐体内にお
ける内部発塵も抑制する。また、併せて高い剛性を有し
強度に優れるディスクカートリッジを提供する。さら
に、ディスクドライブ装置における自動着脱を容易にす
る。 【解決手段】 カバー半体2とベース半体3とからなる
カートリッジ筐体5と、このカートリッジ筐体5内に回
動自在に配設され、回動操作されることによりヘッド挿
入口を開閉するインナーロータと、インナーロータの環
状側壁の内部に収容されるディスクとを備える。そし
て、カートリッジ筐体5には、ディスクドライブ装置へ
の自動着脱の際に把持されるグリップ溝5aが形成され
るとともに、ディスクドライブ装置の引き込み手段が係
合する係合凹部5bが形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にディスク状
の記録媒体を有するディスクカートリッジに関し、特
に、情報の記録再生に悪影響を及ぼす異物の侵入を確実
に防止し得る新規なディスクカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスク、ハードデ
ィスク等のディスク状の記録媒体を内部に回動自在に収
納してなるディスクカートリッジにおいては、高密度化
や高容量化、高速アクセス化が進められており、それに
伴って信頼性の確保が重要な課題となっている。例え
ば、カートリッジ外部からのダストや腐食性ガス等の異
物の侵入、及びこれらの付着は、記録再生を不能にする
等して記録、再生に悪影響を及ぼし、ディスクカートリ
ッジの信頼性を低下させるため、完全な密閉構造が必要
とされている。
【0003】従来のディスクカートリッジには、光学ピ
ックアップや磁気ヘッド等により記録再生を行うための
ヘッド挿入口や、ディスク状の記録媒体をカートリッジ
内で回転駆動するスピンドルモータをチャッキングする
ための駆動用開口部が設けられているが、上述したよう
な密閉構造確保のために、非使用時、すなわちディスク
カートリッジをディスクドライブ装置に装着しない保
管、運搬時等においては、これら開口部がシャッタによ
って閉塞されている。そして、使用時、すなわちディス
クカートリッジをディスクドライブ装置内に装着した時
に、上述したシャッタがディスクドライブ装置内で開放
操作され、両開口部が開放される構造とされている。
【0004】このような開口部を開閉するシャッタとし
ては、カートリッジ外部に配設されてカートリッジ外面
に沿って摺動するものや、カートリッジ内部に配設され
てカートリッジ内面に沿って摺動するもの等が一般的で
ある。
【0005】シャッタをカートリッジ外部に配設したデ
ィスクカートリッジの一例を図14に示す。図14
(a)及び(b)に示すディスクカートリッジ100に
おいては、カートリッジ筐体101の表面側(同図
(a)にて図示)にヘッド挿入用の第1の開口部102
が、裏面側(同図(b)にて図示)にヘッド挿入用と駆
動用とを兼ねる第2の開口部103が形成されており、
これら開口部がカートリッジ筐体101の外周面に取り
付けられたシャッタ104で閉塞されている。シャッタ
104は、例えば金属板を折曲加工することにより第1
及び第2の開口部102、103を閉塞する2枚の閉塞
板が形成されてなるものであり、カートリッジ筐体10
1の外周面にそってスライドするように取り付けられて
いる。したがって、シャッタ104を図中矢印F方向に
スライド操作することによって、第1及び第2の開口部
102、103が開放される。
【0006】また、シャッタをカートリッジ内部に配設
したディスクカートリッジの一例を図15に示す。図1
5に示すディスクカートリッジ110では、一側面に切
り欠き部111aが形成された合成樹脂製の上ハーフ1
11、及び一側面に切り欠き部112aが形成されると
ともに駆動用開口部112bが形成された下ハーフ11
2からなるカートリッジ筐体内にディスク113が収納
されてなる。したがって、このディスクカートリッジ1
10においては、上下ハーフ111、112を突き合わ
せてカートリッジ筐体を構成した際に、切り欠き部11
1a、112aによってヘッド挿入口114が形成され
ることになる。このヘッド挿入口114や駆動用開口部
112bを塞ぐために、ディスク113と下ハーフ11
2との間に、ヘッド挿入口114を覆う立上り部115
aが形成されたシャッタ115が下ハーフ112に接す
る形で配設される。このシャッタ115は、下ハーフ1
12に配されるシャッタバネ116によって同図中矢印
G方向、すなわち開放位置から閉塞位置に戻すように付
勢されているが、シャッタ115を操作するためのアー
ム部115bの先端を筐体外部に突出させるために、デ
ィスク113の収納部を構成する上下ハーフ111、1
12に形成された円弧状の内壁117(下ハーフ側のみ
を図示する。)には凹部が形成されている。そして、こ
のようなディスクカートリッジ110においては、シャ
ッタ115を回動支点118を中心として同図中矢印G
方向及び矢印H方向に回動操作することにより、ヘッド
挿入口114及び駆動用開口部112bの開閉が行われ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来構造を採用した場合、いずれも異物の侵入を完全に
遮断することは難しく、信頼性を大きく損なうこととな
り、例えばリムーバブルタイプのハードディスクカート
リッジの実用化の妨げとなっている。例えば、シャッタ
104がカートリッジ筐体101の外部に配設されたデ
ィスクカートリッジ100においては、シャッタ104
の円滑な動作のために、シャッタ104とカートリッジ
筐体101との間に若干のクリアランスを設ける必要が
ある。このため、ディスクが収納されるカートリッジ筐
体101を密閉構造とすることが困難であり、上述した
クリアランスからダストや腐食性ガス等の異物がカート
リッジ筐体101内に侵入する可能性が高い。
【0008】また、シャッタ115がカートリッジの内
部に配設されたディスクカートリッジ110において
は、ディスク113の収納空間内で下ハーフ112の内
面と接してシャッタ115が回動動作されるため、内部
発塵が避けられず、発生したダストがディスク114に
付着するおそれがある。さらに、上記シャッタ115の
アーム部115bの先端を筐体外部に突出させるために
上下ハーフ111、112に凹部を形成していることか
ら、ディスク114の収納部を完全に密閉することがで
きず、やはり外部からのダストや腐食性ガス等のディス
ク114の収納部への侵入を完全に防ぐことは困難であ
る。
【0009】上記に加えて、従来構造のディスクカート
リッジでは、強度上の問題も残している。例えば、上述
したような従来のディスクカートリッジ100、110
は、通常、カートリッジ筐体が合成樹脂により形成され
ているが、薄型化、小型化の要請によって筐体の厚みを
極力削減する必要が生じ、近年ではカートリッジ筐体の
肉厚が1mm以下のものが多くなっている。しかしなが
ら、カートリッジ筐体を薄型化した場合には、カートリ
ッジ全体の剛性が低くなり、保管時や取り扱い時、輸送
時等、外部からの圧力によって容易にカートリッジ筐体
が変形してしまうという問題が生じる。このようなカー
トリッジ筐体の変形は、例えば内部に収納されたディス
クとカートリッジ筐体とが接触し、ディスクにキズ、打
痕(ダコン)等が生じ、記録再生ができなくなるといっ
た障害の原因となる。
【0010】そこで、本発明は、カートリッジ筐体の外
部からのダスト等の異物の侵入を防止することができ、
カートリッジ筐体内における内部発塵も抑制し得るディ
スクカートリッジを提供することを目的とし、併せて高
い剛性を有し強度に優れるディスクカートリッジを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明のディスクカートリッジは、カバー半体
とベース半体とからなり、側面に記録及び/又は再生用
のヘッドを挿入するためのヘッド挿入口が形成されてな
るカートリッジ筐体と、このカートリッジ筐体内に回動
自在に配設され、切り欠きが設けられた環状側壁を外周
部に有し、回動操作されることによりヘッド挿入口を開
閉する円板状のインナーロータと、インナーロータの環
状側壁の内部に収容されるディスク状記録媒体とを備え
る。そして、カートリッジ筐体には、ディスクドライブ
装置への自動着脱の際に把持されるグリップ部が形成さ
れるとともに、ディスクドライブ装置の引き込み手段が
係合する係合部が形成されることを特徴とする。
【0012】上述した構成を有するディスクカートリッ
ジにおいては、インナーロータの環状側壁でヘッド挿入
口を塞ぐことによりヘッド挿入口が閉塞され、切り欠き
をヘッド挿入口に連通させることによりヘッド挿入口が
開放される。これら開閉動作は、インナーロータを回動
操作することにより行われるが、回動の際のインナーロ
ータとカートリッジ筐体との接触面積が極めて小さいが
故に、これらの間のクリアランスはほとんど必要なく、
外部からのダスト等の侵入が有効に防止される。さら
に、従来構造のディスクカートリッジのように、板状の
金属製シャッタとカートリッジ筐体の壁面が擦れ合うこ
ともなく、これによるダストの発生も解消される。一
方、ディスク状記録媒体は、インナーロータの環状側壁
で囲まれた空間内に収容されており、インナーロータの
当該空間には他の機構部品、例えばインナーロータの回
動操作のための機構部品等が一切設けられていないこと
から、内部発塵の虞も皆無である。
【0013】また、上述した構成を有するディスクカー
トリッジにおいては、カートリッジ筐体内にインナーロ
ータを配設し、このインナーロータの内部にディスク状
記録媒体を収容する2重構造が採用されている。このた
め、ディスクカートリッジの剛性が高められ、保管時や
取り扱い時、輸送時等に、外部から圧力が加わった場合
でも容易にカートリッジ筐体が変形しなくなる。
【0014】さらに、本発明のディスクカートリッジ
は、カートリッジ筐体にディスクドライブ装置への自動
着脱の際に把持されるグリップ部が形成されるととも
に、ディスクドライブ装置の引き込み手段が係合する係
合部が形成され、ディスクドライブ装置への着脱が容易
になされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るディスクカー
トリッジの具体的な実施の形態について、図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0016】ディスクカートリッジ1は、図1及び図2
に示すように、カバー半体2とベース半体3とが互いに
突き合わされかつカバー半体2に設けられた複数のカシ
メピン4によって結合固定されたカートリッジ筐体5
と、このカートリッジ筐体5内に回動自在に収容される
光ディスク、光磁気ディスク、ハードディスク等のディ
スク状の記録媒体(以下、単にディスクと称して説明す
る。)6と、このディスク6を内包しかつディスク6と
カバー半体2との間に回動自在に配設されるインナーロ
ータ7とを備えて構成されている。
【0017】カバー半体2は、成形性が良好で十分な機
械的強度を有する合成樹脂、例えばポリカーボネート樹
脂やABS樹脂、又は収容されるディスク6の特性に応
じて帯電防止剤が添加された合成樹脂を材料として形成
されている。カバー半体2は、ベース半体3と突き合わ
された時、その内部にインナーロータ7を回動可能に収
容し得る空間を構成するように、天板2aと、この天板
2aの外周部に形成される立上り壁2bとからなる浅皿
状に形成されている。
【0018】カバー半体2の天板2aは、図1(a)及
び図2に示すように、一のコーナー部が、他のコーナー
部と異なる形状、例えば円弧状を呈するように形成され
ている。この天板2aには、後述する誤記録防止部材の
操作用の操作孔8が形成されている。
【0019】天板2aは、その内面側に、インナーロー
タ7のセンタリングを行い、かつインナーロータ7の回
動動作をガイドする環状溝9が形成される。また、天板
2aは、この環状溝9の内側が円形状の凹部10とされ
ている。さらに、天板2aには、傾斜面11aを有する
円弧状のガイドリブ11が環状溝9の外側に形成されて
いる。
【0020】立上り壁2bは、上述したように天板2a
の外周部に設けられ、一部、具体的には円弧状のコーナ
ー部にヘッド挿入口12とされる切り欠きが形成されて
いる。この立上り壁2bは、ヘッド挿入口12の開口縁
部分の厚さが、カートリッジ筐体5の外方に向かって漸
減する傾斜面とされている。このように、ヘッド挿入口
12の開口部に臨む周縁を傾斜面とすることで、光学ピ
ックアップや磁気ヘッド等のディスクドライブ装置の記
録再生手段の受け入れ口が広くなり、この記録再生手段
の進入が容易に行われるようになる。このヘッド挿入口
12に隣接する位置には、立上り壁2bと連続した円弧
状の内壁13が形成されている。
【0021】立上り壁2bには、図3に示すように、そ
の上面、すなわちベース半体3との突き合わせ面に、弾
性材14が組み付けられかつ貼着される溝部15が形成
される。弾性材14は、例えば低アウトガスのフッ素ゴ
ム等により、断面形状が円形状を呈するよう形成されて
いる。これら弾性材14と溝部15とは、弾性材14の
直径Xに対し溝部15の深さYが小さく、また弾性材1
4の断面積に対して溝部15の断面積が大きくなるよう
に形成される。なお、弾性材14は、その断面形状が角
形状となるように形成されているものでもよい。また、
上述した溝部15は、立上り壁2bだけでなく、インナ
ーロータ7に比して外側に位置するリブ等のベース半体
3との突き合わせ面に形成してもよい。
【0022】カバー半体2には、図2に示すように、一
のコーナー部に誤消去防止部材16が配設される。誤消
去防止部材16は、その一部が天板2aに形成された操
作孔8に挿通され、カートリッジ筐体5外部から回動操
作される。ディスクカートリッジ1は、この誤消去防止
部材16の回動操作によってディスク6への書き込み可
能状態、書き込み不可能状態の切り替えが行われ、ディ
スク6に記録された情報の誤消去が防止される。なお、
ディスク6への書き込み可能状態、書き込み不可能状態
の切り替えは、例えばベース半体3に形成された媒体の
状態、すなわち書き込み可能か不可能かを検出し、かつ
識別するための検出用孔部を、回動操作された誤消去防
止部材16で開閉することにより行われる。このような
ディスクカートリッジ1に対する書き込み可否の状態の
識別は、例えば上述した識別孔に対するディスクドライ
ブ装置の識別用突部の嵌入の可否等によって、ディスク
ドライブ装置側にて識別される。
【0023】また、カバー半体2には、詳細を後述する
が、インナーロータ7を回動させるためのスライダと、
ヘッド挿入口12の閉塞時におけるカートリッジ筐体5
の密閉性を高めるためのロータプレッシャー40とが配
設される。
【0024】ベース半体3は、図1(b)及び図2に示
すように、カバー半体2の天板2aと同一形状、すなわ
ち一のコーナー部が、他のコーナー部と異なる円弧状を
呈するように形成されている。ベース半体3は、アルミ
板やステンレス板等の金属板であり、例えばプレス加工
や切削加工等によって上述したような形状に形成され
る。
【0025】ベース半体3には、ディスクドライブ装置
内に装着された際にスピンドルモータをチャッキングす
るための駆動用開口部17が略中央部に形成されている
とともに、カバー半体2との接合のためにカシメピン4
を挿通させる接合用孔部18が外周部に沿った位置に複
数形成されている。また、ベース半体3には、この他に
ディスク6への書き込み可否の状態やディスク6の種別
等をディスクドライブ装置側で検出するための検出用孔
部19aや、ディスクドライブ装置に挿入された時に装
置との位置を規定するカートリッジ筐体の基準となる基
準用孔部19bが形成されている。
【0026】カートリッジ筐体5は、図1(b)に示す
ように、上述したようにカバー半体2とベース半体3と
が突き合わされ、カシメピン4を接合用孔部18に挿通
しかつカシメピン4の頭部をかしめることによって結合
固定される。したがって、カートリッジ筐体5は、カバ
ー半体2の天板2a及びベース半体3の形状と同様に一
のコーナー部が他のコーナー部と異なる円弧状を呈する
よう構成される。
【0027】ディスクカートリッジ1においては、イン
ナーロータ7よりも外側に位置する立上り壁2bやリブ
に弾性材14を配設し、カバー半体2とベース半体3と
を接合することで、これらが密閉性良く接合されてカー
トリッジ筐体5が構成される。このため、立上り壁2b
の凹凸や反り、又はベース半体3の外周部の凹凸や反り
等によって生じる隙間を無くすことができ、カートリッ
ジ筐体5を密閉することができる。したがって、ダスト
やガス等のディスク6への記録再生に対して悪影響を及
ぼす異物の侵入、及びこれらがディスク6へ付着して発
生するディスクトラブルを防止し、ディスクカートリッ
ジ1の信頼性を大幅に向上させることができる。
【0028】また、ディスクカートリッジ1において
は、カートリッジ筐体5を、一のコーナー部を他のコー
ナー部と異なる円弧状に形成し、この円弧状のコーナー
部側をディスクドライブ装置への挿入端とすることで、
容易にディスクドライブ装置への挿入方向を判断するこ
とができる。このため、ディスクカートリッジ1のディ
スクドライブ装置への誤挿入、及びこの誤挿入により発
生するディスクカートリッジ1自体の損壊やディスクド
ライブ装置の故障を防止することができる。
【0029】なお、ディスクカートリッジ1において
は、ディスクドライブ装置への誤挿入防止のために、カ
ートリッジ筐体5の一のコーナー部を他のコーナー部と
異なる円弧状に形成しているが、本発明はこのような構
成に限定されるものではなく、一のコーナー部を他のコ
ーナー部と容易に区別できる形状、例えば一のコーナー
部を直線状に切り欠いた形状等となるようにカバー半体
2及びベース半体3を形成するものとしてもよい。
【0030】カートリッジ筐体5には、図1(a)及び
(b)に示すように、上述したディスクカートリッジ1
のディスクドライブ装置への挿入方向に平行であり、か
つディスクドライブ装置への挿入端に隣接する両側面
に、三角形状のグリップ溝5aが形成されている。この
グリップ溝5aは、上述した両側面の挿入端と対向する
端部(以下、後端部と称して説明する。)側の相対向す
る位置に形成されている。このグリップ溝5aは、ディ
スクドライブ装置に対してディスクカートリッジ1を自
動的に着脱する際に、適宜のアーム機構等で適正にグリ
ップする時に有効なものである。なお、上述したグリッ
プ溝5aは、図2に示すように、カバー半体2の立上り
壁2bとベース半体3との対応する位置に三角形状のへ
こみを形成することで、カートリッジ筐体5の表裏にわ
たる溝状のへこみとされる。
【0031】また、カートリッジ筐体5には、図2に示
すように、上述したグリップ溝5aが形成された両側面
に、ディスクドライブ装置に配設される引き込み手段が
係合する係合凹部5bがそれぞれ形成されている。一方
の、具体的にはヘッド挿入口12側の側面の係合凹部5
bは、ヘッド挿入口12よりも後端部側であって、グリ
ップ溝5aより挿入端側、すなわちヘッド挿入口12と
グリップ溝5aとの間に位置して形成されている。ま
た、他方の側面の係合凹部5bは、後述するインナーロ
ータ7を回動操作するスライダ28の配設位置よりも挿
入端側、本例では挿入端の円弧状でないコーナー部分に
位置して形成されている。これら係合凹部5bは、確実
にディスクドライブ装置内への引き込みを行い得るよう
に、挿入端側の壁面をディスクドライブ装置の引き込み
手段が係合しやすい形状、例えば挿入方向に対して垂直
面をなすように形成されている。なお、係合凹部5b
は、このような構成に限らず、挿入端側の壁部を垂直面
よりも挿入端側に傾いた傾斜面としても良い。
【0032】ディスクカートリッジ1は、上述したグリ
ップ溝5a及び係合凹部5bをカートリッジ筐体5に形
成することによって、ディスクドライブ装置への自動着
脱が容易に行われる。
【0033】ディスク6は、図2に示すように、磁性金
属板にプレス加工を施すことにより形成されたセンター
コア20が中央部に取り付けられている。ディスク6
は、センターコア20が駆動用開口部17から進入する
スピンドルモータにチャッキングされ、カートリッジ筐
体5内において回転駆動される。
【0034】インナーロータ7は、成形性が良好で十分
な機械的強度を有し、かつ摺動性に優れたポリアセター
ル樹脂等の合成樹脂を材料として形成されている。この
インナーロータ7は、円板状を呈し、その外周部に、内
側にディスク6を収容する空間を構成するとともに、ヘ
ッド挿入口12を開閉する環状側壁21がインナーロー
タ7に形成される。この環状側壁21によるヘッド挿入
口12の開閉は、後述するようにインナーロータ7を回
動操作することにより行われる。
【0035】また、インナーロータ7は、上述したカバ
ー半体2の環状溝9に係合する弧状リブ22がインナー
ロータ7に形成される。インナーロータ7は、弧状リブ
22がカバー半体2の環状溝9に係合されることで、カ
ートリッジ筐体5内において精度良く位置決めされかつ
センタリングされて配設される。また、インナーロータ
7は、弧状リブ22が環状溝9に係合されることによっ
て、カートリッジ筐体5内における回動動作がガイドさ
れ、この回動動作によって位置ずれが生じることがな
い。なお、ディスクカートリッジ1では、このようにイ
ンナーロータ7のセンタリング及び回動動作のガイドを
行うために、弧状リブ22を形成しているが、本発明は
このような構成に限定されず、上述したカバー半体2の
環状溝9に係合し得るものであれば、例えば単なる突起
をカバー半体2側に突き出すように形成してもよい。
【0036】さらに、インナーロータ7には、その中央
部に環状ボス23が形成されている。インナーロータ7
は、上述したように環状溝9の内側が凹部10とされて
いるため、カバー半体2側に突き出て形成される環状ボ
ス23と、環状溝9に嵌合する弧状リブ22の2箇所の
みが、回動時にカバー半体2に接する。
【0037】環状側壁21は、ディスクカートリッジ1
の非使用時、すなわちディスクドライブ装置に装着され
ていない保管、取り扱い、運搬時等に、ヘッド挿入口1
2を塞いでヘッド挿入口12を閉塞状態とする。このよ
うなヘッド挿入口12の閉塞状態において、上述した弧
状リブ22を、ヘッド挿入口12を閉塞する環状側壁2
1に対応位置して形成することによって、この閉塞部分
をダスト等が進入しにくいラビリンス構造とすることが
できる。
【0038】また、環状側壁21は、切り欠き部21a
が形成され、ディスクカートリッジ1の使用時、すなわ
ちディスクカートリッジ1をディスクドライブ装置に装
着して記録再生を行う時に、切り欠き部21aとヘッド
挿入口12とが連通し、ヘッド挿入口12を開放状態と
する。切り欠き部21aは、ヘッド挿入口12の開放状
態において、ヘッド挿入口12の内側の開口縁と一致す
るように形成されている。そして、この切り欠き部21
aに対応する位置のインナーロータ7には、ヘッド挿入
口12から侵入する記録再生手段に対する逃げ部7aが
設けられている。
【0039】環状側壁21には、外側の側面の一部に、
ピニオンギア部24が形成されている。このピニオンギ
ア部24には、後述するスライダに形成されたラックギ
ア部が係合する。
【0040】また、環状側壁21には、外側の側面に突
き出て一対のステージ部25が設けられている。このス
テージ部25は、略直方体形状を呈し、インナーロータ
7の配設に際し、上述したカバー半体2のガイドリブ1
1上に載置される。ステージ部25は、一方がインナー
ロータ7の環状側壁21に、他の三方に壁部によった囲
まれたベース半体3側の面に弾性部材、例えば図4に示
す板バネ26が取り付けられる。板バネ26は、厚さ
0.5mm以下の金属板の略中央部をプレス加工等で折
曲したものであり、ステージ部25に固定される固定部
26aと、この固定部26aと折曲部分を挟んで位置す
る自由端部26bとを有する。板バネ26の固定部26
aには、ステージ部25にカシメピン等で接合するため
の接合孔26cが形成されている。インナーロータ7
は、カートリッジ筐体5内において、板バネ26の自由
端部26bがベース半体3に当接することによって、常
にカバー半体2側に付勢された状態で配設される。ま
た、ステージ部25のガイドリブ11と接する面は、板
バネ26が接合される面、及びインナーロータ7のベー
ス半体3に対する水平を確保するために、ガイドリブ1
1の傾斜面11aと対称形状の傾斜面とされる。
【0041】さらに、環状側壁21には、インナーロー
タ7の回動方向における該環状側壁21との境界部分が
なだらかな傾斜面とされた突部27が形成されている。
この突部27は、後述するヘッド挿入口12の閉塞時に
おいて、ロータプレッシャーがインナーロータ7を押圧
する押圧点となる。
【0042】ディスクカートリッジ1は、上述したよう
にインナーロータ7は、カバー半体2との接触箇所が少
なく、したがって接触面積が極めて小さいため、カバー
半体2との間のクリアランスがほとんど必要なくなり、
外部からのダスト等の侵入を有効に防止することができ
る。さらに、従来構造のディスクカートリッジのよう
に、板状の金属製シャッタとカートリッジ筐体の壁面が
擦れ合うようなこともなく、これによるダストの発生も
防止することができる。
【0043】また、ディスクカートリッジ1は、このよ
うに回動の際のインナーロータ7とカートリッジ筐体5
との接触面積が極めて小さいため、カバー半体2との摩
擦抵抗が小さくなり、カートリッジ筐体5内において安
定した回動動作を確保することができる。
【0044】さらに、ディスクカートリッジ1は、カー
トリッジ筐体5内にインナーロータ7を配設する2重構
造とすることにより、その剛性が高められ、小型化、薄
型化を図り、カバー半体2及びインナーロータ7の肉厚
を薄く、例えば1mm以下とした場合であっても、外部
からの圧力に対して容易に変形することが無くなる。そ
して、このような構成のディスクカートリッジ1では、
ディスク6がインナーロータ7の内部に収容されるた
め、非使用時に外部から圧力が加わった場合でも、ディ
スク6の接触による傷や打痕等のダメージの発生を防止
することができる。さらに、ディスクカートリッジ1
は、ベース半体3に上述したように金属板を使用するこ
とで、さらに剛性を高めることができ、その結果カート
リッジ筐体5とディスク6との接触によるディスク6の
ダメージの発生を、より確実に防止することができる。
【0045】ディスクカートリッジ1にあっては、上述
したようにインナーロータ7を回動操作することによっ
てヘッド挿入口12が開閉されるが、このヘッド挿入口
12の開閉とともにベース半体3に形成された駆動用開
口部17も開閉される。特に、ディスクカートリッジ1
は、ヘッド挿入口12及び駆動用開口部17の閉塞状態
においては両開口部の開口縁が隙間無く密閉されるよう
構成されている。以下、インナーロータ7の回動操作と
この回動操作による両開口部の開閉、及び閉塞状態の両
開口部における密閉構造について説明する。
【0046】ディスクカートリッジ1では、カートリッ
ジ筐体5内のインナーロータ7が、図5に示すように、
矢印A及び矢印B方向に回動するよう配設される。そし
て、このインナーロータ7の回動操作は、カバー半体2
に配設されるスライダ28によって行われる。
【0047】スライダ28は、フッ素を含有するポリア
セタール樹脂等の、摺動性に優れた合成樹脂を材料とし
て形成され、図6に示すように、後述するコイルバネの
一端が係止される係止突部29と、一の側面側に形成さ
れるラックギア部30と、このラックギア部30とは反
対側の側面側に対して垂直に突き出た操作部31と、長
手方向に沿って形成された溝部32とを備えてなる。こ
のような構成のスライダ28において、操作部31は、
長手方向のいずれかの端部側に設けると、操作時にスラ
イダ28に加えられる負荷によってスライダ28自体が
傾いてしまい、このためインナーロータ7を安定して回
動させることができなくなることがある。したがって、
操作部31は、長手方向の略中央部に位置して設けるこ
とが好ましい。スライダ28は、操作部31を長手方向
の略中央部に設けることで、操作時の直進性が損なわれ
ず安定した動作を確保することができる。
【0048】このスライダ28は、図1(c)、図2及
び図5に示すように、カバー半体2の一側に設けられ、
第1及び第2のリブ33、34が形成されたスライダ収
納部35に配設される。このスライダ収納部35は、イ
ンナーロータ7の外側に設けられており、したがってイ
ンナーロータ7内部にはインナーロータ7の回動のため
の回動操作部、本例ではスライダ28が配設されず、デ
ィスク6のみが収容されることとなる。
【0049】第1のリブ33は、スライダ28の摺動時
に、スライダ28の動作をガイドするとともに、スライ
ダ28の操作時に加えられる外部からの圧力等を軽減
し、ラックギア部30及びピニオンギア部24への過負
荷による部品破損或いは動作異常を防止する。また、第
2のリブ34は、カバー半体2の立上り壁2bに連続し
てかつカートリッジ筐体5の最外周部よりもやや内側に
形成される。そして、第2のリブ34は、操作部31の
移動範囲にわたって形成されるとともに、スライダ28
の摺動時に後述するようにスライダ28を操作するディ
スクドライブ装置側の操作手段をガイドするガイド溝5
cをカートリッジ筐体5の一側部に構成する。この第2
のリブ34は、第1のリブ33と同様にスライダ28の
操作時に加えられる外部からの圧力等を軽減し、ラック
ギア部30及びピニオンギア部24への過負荷による部
品破損或いは動作異常を防止する。
【0050】スライダ28は、このスライダ収納部35
において、ラックギア部30がカートリッジ筐体5の内
方側に、操作部31がカートリッジ筐体5の外方、具体
的にはガイド溝5cに突き出るように、かつ図7に示す
ように、溝部32が第1のリブ33に被さるように配設
される。このようにスライダ収納部35にスライダ28
が配設された際には、ラックギア部30が、インナーロ
ータ7に形成されたピニオンギア部24に嵌合する。そ
して、スライダ28は、スライダ収納部35内を、第1
のリブ33に沿って図5中矢印C及び矢印D方向に摺動
操作される。
【0051】ディスクカートリッジ1においては、イン
ナーロータ7の回動操作が、互いに嵌合するインナーロ
ータ7のピニオンギア部24と、上述したスライダ28
のラックギア部30とによるラックアンドピニオン方式
により行われる。具体的には、スライダ28が図5中矢
印C方向に摺動すると、ピニオンギア部24とラックギ
ア部30との嵌合によって、スライダ28の直線運動か
らインナーロータ7の回転運動が導かれ、インナーロー
タ7が同図中矢印A方向に回動する。また、ディスクカ
ートリッジ1は、スライダ28が図5中矢印D方向に摺
動すると、インナーロータ7が同図中矢印B方向に回動
する。
【0052】なお、上述したディスクカートリッジ1に
あっては、ピニオンギア部24とラックギア部30とに
より直線運動から回転運動を導くラックアンドピニオン
方式にてインナーロータ7を回動させることとしたが、
本発明はこのような構成に限定されるものではなく、例
えば歯車の如く回転運動から回転運動を導くギア部によ
ってインナーロータ7を回動させるような構成としても
良い。
【0053】ディスクカートリッジ1においては、イン
ナーロータ7の回動操作をギアにより、特にラックアン
ドピニオン方式のギアによって行うことにより、円滑か
つ確実な回動操作を実現することができる。
【0054】上述したインナーロータ7の回動操作によ
ってヘッド挿入口12及び駆動用開口部17が開閉され
るが、まず、このようなインナーロータ7の回動操作に
よるヘッド挿入口12の開閉について説明する。
【0055】ディスクカートリッジ1は、図5に示すよ
うに、スライダ28が初期位置にあるときは環状側壁2
1によってヘッド挿入口12が閉塞されているが、スラ
イダ28が図中矢印C方向に摺動し、インナーロータ7
が矢印A方向に回動すると、図8に示すように環状側壁
21の切り欠き部21aとヘッド挿入口12とが連通し
てヘッド挿入口12が開放される。そして、スライダ2
8が図中矢印D方向に摺動し、インナーロータ7が矢印
B方向に回動すると、再び図5に示すように環状側壁2
1によってヘッド挿入口12が閉塞される。
【0056】なお、ディスクカートリッジ1において
は、上述したヘッド挿入口12が安易に開放状態となら
ないように、図5に示すように、非使用時においてはカ
バー半体2の支点突部36に取り付けられるスライダロ
ック37によってスライダ28が一定位置、具体的には
インナーロータ7がヘッド挿入口12を閉塞する位置
(以下、初期位置と称して説明する。)に保持され、ス
ライダ28の摺動操作が規制される。スライダロック3
7は、図9に示すように、カバー半体2に形成された支
点突部36に嵌合される回動支点部37aと、先端部分
に係止爪37cが形成された第1のアーム部37bと、
この第1のアーム部37bと対向して位置する第2のア
ーム部37dとを備えてなる。このスライダロック37
は、図5に示すように、スライダ28に隣接して配設さ
れ、上述した係止爪37cがスライダ28に形成された
凹部38に係合することによってスライダ28の摺動操
作を規制している。スライダ28の摺動操作の規制は、
ディスクカートリッジ1の使用時に、例えばディスクド
ライブ装置に設けられた操作片でスライダロック37の
第1のアーム部37bがカートリッジ筐体5内部側に押
圧され、この第1のアーム部37b及びカートリッジ筐
体5の一部に当接する第2のアーム部37dが弾性変形
してスライダ28の凹部38から係止爪37cが外れる
ことにより解除される。なお、ディスクカートリッジ1
においては、第1のアーム部37bが押圧から解放され
ると、第1のアーム部37b及び第2のアーム部37d
の弾性復帰によって、係止爪37cが凹部38に係合し
得る位置まで戻り、再び初期位置に戻ってきたスライダ
28の摺動操作がスライダロック37によって規制され
る。
【0057】また、ディスクカートリッジ1において
は、一端がスライダ28の係止突部29に係止されかつ
他端が上述した支点突部36に係止されたコイルバネ3
9によって、スライダ28が図5中矢印D方向に付勢さ
れている。したがって、スライダ28が矢印C方向に摺
動操作されヘッド挿入口12が開放状態とされた場合で
あっても、スライダ28が摺動操作時の押圧から解放さ
れると、コイルバネ39の付勢力によって矢印D方向に
引っ張られ、スライダロック37で係止される初期位置
まで引き戻される。このコイルバネ39は、図7に示す
ように、スライダ28の溝部32内に配設される。な
お、スライダ28が配置される際に溝部32が被せられ
る第1のリブ33は、コイルバネ39に接触してスライ
ダ28の摺動動作を阻害しない形状、例えば同図に示す
ように上面に円弧状にへこむ逃げ部が設けられている。
【0058】そして、ディスクカートリッジ1は、上述
したようなヘッド挿入口12の閉塞時にあっては、ヘッ
ド挿入口12とこのヘッド挿入口12を閉塞する環状側
壁21とが密着し、これらの間に隙間が生じないような
構造とされる。具体的には、ディスクカートリッジ1
は、閉塞状態において、インナーロータ7を挟んでヘッ
ド挿入口12と対向する位置に配設されたロータプレッ
シャー40にインナーロータ7が図5中矢印E方向に押
圧されることにより、ヘッド挿入口12側に付勢され、
環状側壁21がヘッド挿入口12の開口縁に密着してい
る。
【0059】ロータプレッシャー40は、図10に示す
ように、押圧本体部40aと弾性片40bとを備えてな
り、滑性を有しかつ弾性を有する合成樹脂、例えばポリ
アセタール樹脂を材料として形成される。このロータプ
レッシャー40は、弾性片40bの端部をカバー半体2
の立上り壁2bに当接させるとともに、矢印E方向、す
なわちロータプレッシャー40によって押圧する方向に
沿って形成された押圧ガイド(図示は省略する。)に押
圧本体部40aの上面及び下面のスリット40cを嵌合
させて、カバー半体2内に配設される。このロータプレ
ッシャー40は、環状側壁21に形成された突部27と
当接することによって、インナーロータ7を図5中矢印
E方向に押圧し、ヘッド挿入口12側に付勢する。した
がって、突部27は、ヘッド挿入口12の閉塞時に、ロ
ータプレッシャー40と当接し得る位置に形成される。
このロータプレッシャー40は、閉塞時、すなわち突部
27が押圧本体部40aに当接している時には2gf乃
至10gfの力でインナーロータ7を押圧するととも
に、開放時、すなわち図8に示すように押圧本体部40
aが突部27に当接していない時にはインナーロータ7
に押圧する力が加わらないように弾性片40bの寸法が
規制されている。なお、ディスクカートリッジ1におい
ては、突部27と環状側壁21との境界部分がなだらか
な傾斜面とされ、この傾斜面に沿って滑らかにロータプ
レッシャー40が摺接するため、インナーロータ7の回
動を阻害することがない。
【0060】このようにして、ディスクカートリッジ1
においては、ヘッド挿入口12が開閉され、さらには隙
間無く密閉することができる。
【0061】上述した構成のディスクカートリッジ1
は、カバー半体2との接触面積が極めて小さいためカバ
ー半体2とのクリアランスがほとんど必要ないインナー
ロータ7の回動操作によってヘッド挿入口12を開閉
し、かつロータプレッシャー40によってヘッド挿入口
12に環状側壁21を隙間無く密着させることで、外部
からのダスト等の侵入を有効に防止することができる。
一方、インナーロータ7の環状側壁21で囲まれた空間
内に収容されており、インナーロータ7を回動操作する
スライダ28は環状側壁28の外部に配設されているこ
とから、内部発塵によるダストの付着の虞も皆無であ
る。したがって、ダスト等の付着によるディスクトラブ
ルを防止でき、ディスクカートリッジ1の信頼性を向上
させることができる。
【0062】また、ディスクカートリッジ1は、ラック
アンドピニオン方式によってインナーロータ7を回動す
ることで、円滑かつ確実なヘッド挿入口12の開閉が実
現でき、これによりインナーロータ7の内側空間、すな
わちディスク6の収容空間の密閉性の保持も円滑かつ確
実に行うことができる。
【0063】なお、ディスクカートリッジ1において
は、上述したロータプレッシャー40によって、ヘッド
挿入口12に環状側壁21を密着させるだけでなく、環
状側壁21の切り欠き部21aをカバー半体2に形成さ
れた円弧状の内壁13に密着させて、ディスク6を収容
する環状側壁21の内側の空間を密閉することができ
る。また、ディスクカートリッジ1においては、上述し
たようにヘッド挿入口12を閉塞する部分の環状側壁2
1と対応位置して弧状リブ22が形成されているため、
ヘッド挿入口12の閉塞部分が外部からダスト等が進入
しにくいラビリンス構造とされる。ディスクカートリッ
ジ1は、このような構造を取ることによって、外部から
のダスト等の侵入を有効に防止することができ、その結
果ディスクカートリッジ1の信頼性をさらに向上させる
ことができる。
【0064】さらに、ディスクカートリッジ1では、ヘ
ッド挿入口12の閉塞時、すなわち非使用時には、ロー
タプレッシャー40の押圧によりインナーロータ7がヘ
ッド挿入口12側に付勢され、その位置が移動しないよ
う規制される。このため、インナーロータ7の内部空間
を一定に確保するとともに、運搬時等に振動が加わった
場合であっても、インナーロータ7のがたつき等が生じ
ず、インナーロータ7とディスク6との接触等を防止す
ることができる。したがって、ディスク6のインナーロ
ータ7への接触等による傷つき等を防止でき、ディスク
カートリッジ1の信頼性を向上させることができる。
【0065】次に、インナーロータ7の回動操作による
駆動用開口部17の開閉について説明する。ディスクカ
ートリッジ1は、インナーロータ7の回動動作によっ
て、インナーロータ7自体の位置がカバー半体2側又は
ベース半体3側に移動させられることで駆動用開口部1
7が開閉される。インナーロータ7の位置は、ガイドリ
ブ11及びインナーロータ7の回動に伴いガイドリブ1
1上を摺動するステージ部25によって移動される。ガ
イドリブ11は、上述したようにカバー半体2の環状溝
9の外周側に設けられており、具体的にはインナーロー
タ7の回動とともに移動するステージ部25の軌道上に
設けられている。そして、ガイドリブ11は、図11に
示すように、ヘッド挿入口12の開放時(図8)にステ
ージ部25が位置する一端部11bが最も薄く、そして
ヘッド挿入口12の閉塞時(図5)にステージ部25が
位置する他端部11cが最も厚くなるように、すなわち
一端部11bから他端部11cに向かって次第に厚みが
増す形状とされている。
【0066】したがって、ディスクカートリッジ1は、
ヘッド挿入口12の閉塞時、すなわちスライダ28が初
期位置にある場合には、ステージ部25がガイドリブ1
1の最も厚みの厚い他端部11cに位置することによ
り、インナーロータ7をカバー半体2側に付勢する板バ
ネ26の付勢力に抗して、インナーロータ7がベース半
体3側に押接され、そのまま保持される。そして、イン
ナーロータ7がベース半体3に押接保持されることで、
環状ボス23がディスク6をベース半体3側に押圧し、
このディスク6、具体的には駆動用開口部17を臨むデ
ィスク6のセンターコア20のフランジ部分が駆動用開
口部17の開口縁に密着することにより駆動用開口部1
7が閉塞される。
【0067】また、ディスクカートリッジ1は、ヘッド
挿入口12の開放時、すなわちスライダ28が図5中矢
印C方向に摺動し、インナーロータ7が矢印A方向に回
動した場合には、ステージ部25がガイドリブ11の最
も薄い一端部11bに位置するようになり、今度は板バ
ネ26の付勢力によってインナーロータ7がカバー半体
2側に付勢される。そして、インナーロータ7の環状ボ
ス23の押圧からディスク6が解放され、ディスク6が
フリーな状態となることによって駆動用開口部17が開
放される。
【0068】なお、上述した駆動用開口部17の開閉を
行うインナーロータ7の回動に伴って、ベース半体3に
当接している板バネ26がベース半体3上を摺動する
が、図12に示すように、これら板バネ26の摺動範囲
にシート状の滑性部材41が貼り付けられているため、
インナーロータ7の回動時における板バネ26及びベー
ス半体3の摩耗、及び摩耗粉の発生が防止される。この
シート状の滑性部材41は、例えばポリエチレンシート
である。なお、このように板バネ26及びベース半体3
の摩耗を防止するために、ベース半体3側ではなく、板
バネ26の自由端部26bに上述した滑性部材41を貼
り付けてもよい。
【0069】ディスクカートリッジ1は、上述したよう
な駆動用開口部17の閉塞時にあっては、駆動用開口部
17の閉塞部分に隙間が生じないよう構成されている。
具体的には、ディスクカートリッジ1は、同図に示すよ
うに、駆動用開口部17の開口縁近傍に、例えばフッ素
ゴム等よりなる環状のゴムシート42を貼り付けること
により、駆動用開口部17の閉塞部分に隙間が生じない
ように密閉している。このゴムシート42に使用される
フッ素ゴムは、硬度50〜70Hsで、厚さ0.1〜
0.5mmのものが使用される。なお、このゴムシート
42は、センターコア20が駆動用開口部17からずれ
ないように確実に固定する。
【0070】このようにして、ディスクカートリッジ1
においては、駆動用開口部17が開閉され、さらには隙
間無く密閉することができる。
【0071】上述した構成のディスクカートリッジ1
は、カバー半体2との接触面積が極めて小さいためカバ
ー半体2とのクリアランスがほとんど必要ないインナー
ロータ7の回動操作によって駆動用開口部17を開閉
し、かつディスク6のセンターコア20を開口縁に密着
させることで、外部からのダスト等の侵入を有効に防止
することができる。一方、インナーロータ7の環状側壁
21で囲まれた空間内に収容されており、インナーロー
タ7を回動操作するスライダ28は環状側壁28の外部
に配設されていることから、内部発塵によるダストの付
着の虞も皆無である。したがって、ダスト等の付着によ
るディスクトラブルを防止でき、ディスクカートリッジ
1の信頼性を向上させることができる。
【0072】なお、ディスクカートリッジ1では、上述
した駆動用開口部17の閉塞時においては環状側壁21
もベース半体3に押接される。そして、ベース半体3に
押接された環状側壁21は、その内部、すなわちディス
ク6の収容空間を密閉し、外部からのダスト等の侵入を
防止する。
【0073】また、ディスクカートリッジ1は、ラック
アンドピニオン方式によってインナーロータ7を回動す
ることで、円滑かつ確実な駆動用開口部17の開閉が実
現でき、これによりインナーロータ7の内側空間、すな
わちディスク6の収容空間の密閉性の保持も円滑かつ確
実に行うことができる。
【0074】さらに、ディスクカートリッジ1は、駆動
用開口部17の閉塞時にあっては、上述したように環状
ボス23とベース半体3とに挟まれてディスク6が確実
に固定されるため、取り扱い時や輸送時等に振動が加わ
った場合でも、インナーロータ7とディスク6とが擦れ
て摩耗粉が生じたり、ディスク6が傷つくことが無く、
ディスク6へのダメージを抑えることができる。また、
ディスクカートリッジ1は、使用時にはカバー半体2側
に付勢され、非使用時にはベース半体3に押接保持され
てるためインナーロータ7内部のクリアランスを一定に
確保することができ、運搬時等に振動が加わった場合で
あってもがたつき等が生じず、インナーロータ7へのデ
ィスク6の接触等を防止することができる。したがっ
て、ディスク6の傷つき等によるディスクトラブルを防
止でき、ディスクカートリッジ1の信頼性を向上させる
ことができる。
【0075】上述した構成を有するディスクカートリッ
ジ1は、図13に示すように、ディスクドライブ装置5
1に装着された情報の記録再生が行われる。以下、この
ディスクドライブ装置51へのディスクカートリッジ1
の装着及び排出について説明する。
【0076】ディスクカートリッジ1は、ディスクドラ
イブ装置51への装着前においては、同図(a)に示す
ように、スライダ28がスライダロック37によって初
期位置に保持されており、ヘッド挿入口12がインナー
ロータ7の環状側壁21によって閉塞されている。ま
た、詳しい図示は省略するが、駆動用開口部17もイン
ナーロータ7に押圧されたディスク6が密着して閉塞さ
れている。一方、ディスクドライブ装置51において
は、磁気ヘッドや光学ピックアップ等のヘッド部52を
有するヘッドアーム53が、装着されるディスクカート
リッジ1に衝突しないような位置で待機している。
【0077】ディスクカートリッジ1をディスクドライ
ブ装置51へ挿入を開始すると、ディスクドライブ装置
51に設けられた操作片54が、まずスライダロックに
当接して第1のアーム部37bをカートリッジ筐体5の
内側に押圧する。第1のアーム部37bが押圧される
と、スライダ28のロックが解除されて摺動可能な状態
とされる。続いて、ディスクカートリッジ1のディスク
ドライブ装置51へ挿入を進めると、同図(b)に示す
ように、操作片54がカートリッジ筐体5のガイド溝5
cに進入し、スライダ28の操作部31を押圧して摺動
させる。このような操作片54によるスライダ28の摺
動操作によって、インナーロータ7も同図(a)中矢印
A方向に回動する。なお、このとき、ディスクカートリ
ッジ1は、詳しい図示は省略するがディスクドライブ装
置51のアーム機構によりグリップ部5aが把持され、
且つ係合凹部5bに係合した引き込み手段によってディ
スクドライブ装置51内に引き込み操作される。
【0078】そして、ディスクカートリッジ1の挿入が
完了し、ディスクドライブ装置51に装着されると、同
図(b)に示すように、ヘッド挿入口12が開放状態と
されるとともに、図示は省略するが駆動用開口部17も
開放状態とされる。この開放状態とされたヘッド挿入口
12には、ヘッドアーム53を介してアクチュエータ5
5により駆動されるヘッド部52が進入して記録再生が
可能な状態とされ、また開放状態とされた駆動用開口部
17にはスピンドルモータ(同図(a)にて図示)56
がチャッキングされディスク6が回転駆動可能な状態と
される。なお、インナーロータ7を回動するスライダ2
8は、コイルバネ39の付勢力に抗して、操作片54に
よってヘッド挿入口12及び駆動用開口部17を開放状
態に保つ位置に保持されている。
【0079】さらに、ディスクドライブ装置51からデ
ィスクカートリッジ1が排出された際には、スライダ2
8が操作片54の押圧から解放され、コイルバネ39の
付勢力によって初期位置まで引き戻される。そして、こ
のスライダ28の動作によってインナーロータ7も同図
(a)に示す矢印B方向に回動し、ヘッド挿入口12及
び駆動用開口部17が閉塞される、すなわちディスクカ
ートリッジ1が同図(a)に示す状態になる。このと
き、ディスクカートリッジ1では、スライダ28がスラ
イダロック37によってロックされ、ヘッド挿入口12
及び駆動用開口部17の閉塞状態が保持される。
【0080】なお、上述したディスクドライブ装置51
への装着時には、ベース半体3に金属板を使用し、かつ
カバー半体2とインナーロータ7との2重構造としたこ
とによってディスクカートリッジ1の剛性が高くなって
いるため、ドライブ内でディスクカートリッジ1の押さ
えを確実に行うことができるとともに、押さえを行うこ
とができる位置の範囲が増加することによるドライブ設
計の自由度を増すこともできる。
【0081】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上述した構成例に限定されるものではな
く、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である
ことはいうまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明に係
るディスクカートリッジは、インナーロータの環状側壁
でヘッド挿入口を塞ぐことによりヘッド挿入口を閉塞
し、切り欠きをヘッド挿入口に連通させることによりヘ
ッド挿入口を開放する。これら開閉動作は、インナーロ
ータを回動操作することにより行われるが、回動の際の
インナーロータとカートリッジ筐体との接触面積が極め
て小さいが故に、これらの間のクリアランスはほとんど
必要なく、外部からのダスト等の侵入を有効に防止する
ことができる。さらに、従来構造のディスクカートリッ
ジのように、板状の金属製シャッタとカートリッジ筐体
の壁面が擦れ合うこともないため、これによるダストの
発生も解消することができる。一方、ディスク状記録媒
体は、インナーロータの環状側壁で囲まれた空間内に収
容されており、インナーロータの当該空間には他の機構
部品、例えばインナーロータの回動操作のための機構部
品等が一切設けられていないことから、内部発塵の虞も
皆無となる。したがって、本発明によれば、ディスク状
記録媒体に対するダスト等の付着に起因するディスクト
ラブルを防止することができ、ディスクカートリッジの
信頼性を向上させることができる。
【0083】また、上述した構成を有するディスクカー
トリッジにおいては、カートリッジ筐体内にインナーロ
ータを配設し、このインナーロータの内部にディスク状
記録媒体を収容する2重構造が採用されている。このた
め、ディスクカートリッジの剛性が高められ、保管時や
取り扱い時、輸送時等に、外部から圧力が加わった場合
でも容易にカートリッジ筐体が変形しなくなる。したが
って、本発明によればディスク状記録媒体の傷つき等に
起因するディスクトラブルを防止することができ、ディ
スクカートリッジの信頼性を向上させることができる。
【0084】さらに、本発明のディスクカートリッジで
は、カートリッジ筐体にディスクドライブ装置への自動
着脱の際に把持されるグリップ部を形成するとともに、
ディスクドライブ装置の引き込み手段が係合する係合部
を形成することにより、ディスクドライブ装置への着脱
を容易行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクカートリッジを示す図で
あり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は側面
図である。
【図2】同ディスクカートリッジの分解斜視図である。
【図3】カバー半体とベース半体との接合部分の要部拡
大断面図である。
【図4】板バネの斜視図である。
【図5】ベース半体を外した同ディスクカートリッジの
底面図であり、ヘッド挿入口が閉塞された状態を示す図
である。
【図6】スライダの斜視図である。
【図7】図5中A−A線における断面図である。
【図8】ベース半体を外した同ディスクカートリッジの
底面図であり、ヘッド挿入口が開放された状態を示す図
である。
【図9】スライダロックの斜視図である。
【図10】ロータプレッシャーの斜視図である。
【図11】ガイドリブの形状を示す要部縦断面図であ
る。
【図12】ベース半体の内面側を示す図である。
【図13】同ディスクカートリッジのディスクドライブ
装置への装着動作を説明するための図である。
【図14】従来のディスクカートリッジを説明するため
の図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。
【図15】他の構成を有する従来のディスクカートリッ
ジの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 ディスクカートリッジ,2 カバー半体,3 ベー
ス半体,4 カシメピン,5 カートリッジ筐体,5a
グリップ溝,5b 係合凹部,6 ディスク,7 イ
ンナーロータ,8 操作孔,9 環状溝,10 凹部,
11 ガイドリブ,12 ヘッド挿入口,13 内壁,
14 弾性材,15 溝部,16 誤消去防止部材,1
7 駆動用開口部,18 結合用孔部,19a 検出用
孔部,19b 基準用孔部,20 センターコア,21
環状側壁,22 弧状リブ,23 環状ボス,24
ピニオンギア部,25 ステージ部,26 板バネ,2
7突部,28 スライダ,29 係止突部,30 ラッ
クギア部,31 操作部,32 溝部,33 第1のリ
ブ,34 第2のリブ,35 スライダ収納部,36
支点突部,37 スライダロック,39 コイルバネ,
40 ロータプレッシャー,51 ディスクドライブ装
置,54 操作片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 純 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 関口 洋子 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー半体とベース半体とからなり、側
    面に記録及び/又は再生用のヘッドを挿入するためのヘ
    ッド挿入口が形成されてなるカートリッジ筐体と、 上記カートリッジ筐体内に回動自在に配設され、切り欠
    きが設けられた環状側壁を外周部に有し、回動操作され
    ることにより上記ヘッド挿入口を開閉する円板状のイン
    ナーロータと、 上記インナーロータの環状側壁の内部に収容されるディ
    スク状記録媒体とを備え、 上記カートリッジ筐体には、ディスクドライブ装置への
    自動着脱の際に把持されるグリップ部が形成されるとと
    もに、ディスクドライブ装置の引き込み手段が係合する
    係合部が形成されることを特徴とするディスクカートリ
    ッジ。
  2. 【請求項2】 上記グリップ部は、ディスクドライブ装
    置への挿入方向と平行な一対の側面の相対向する位置に
    それぞれ形成されることを特徴とする請求項1記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 上記グリップ部は、上記側面の一部が凹
    状に形成されてなることを特徴とする請求項2記載のデ
    ィスクカートリッジ。
  4. 【請求項4】 上記グリップ部は、ディスクドライブ装
    置への挿入端と対向する端部側に位置して形成されるこ
    とを特徴とする請求項2記載のディスクカートリッジ。
  5. 【請求項5】 上記係合部は、ディスクドライブ装置へ
    の挿入方向と平行な少なくとも一の側面に形成されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 上記係合部は、上記側面の一部が凹状に
    形成されてなることを特徴とする請求項5記載のディス
    クカートリッジ。
  7. 【請求項7】 上記係合部は、上記ヘッド挿入口と上記
    グリップ部との間に位置して上記側面に形成されること
    を特徴とする請求項5記載のディスクカートリッジ。
  8. 【請求項8】 上記インナーロータを回動操作する回動
    操作部がさらに設けられ、 上記係合部は、上記回動操作部に比してディスクドライ
    ブ装置への挿入端側に位置して上記側面に形成されるこ
    とを特徴とする請求項5記載のディスクカートリッジ。
  9. 【請求項9】 上記係合部は、ディスクドライブ装置へ
    の挿入端側が、ディスクドライブ装置への挿入方向に対
    して垂直面となるよう形成されることを特徴とする請求
    項5記載のディスクカートリッジ。
  10. 【請求項10】 上記係合部は、ディスクドライブ装置
    への挿入端側が、ディスクドライブ装置への挿入方向に
    傾斜する傾斜面となるよう形成されることを特徴とする
    請求項5記載のディスクカートリッジ。
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