JP2003346356A - 光ヘッドおよび光ディスク装置 - Google Patents

光ヘッドおよび光ディスク装置

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JP2003346356A
JP2003346356A JP2002149446A JP2002149446A JP2003346356A JP 2003346356 A JP2003346356 A JP 2003346356A JP 2002149446 A JP2002149446 A JP 2002149446A JP 2002149446 A JP2002149446 A JP 2002149446A JP 2003346356 A JP2003346356 A JP 2003346356A
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optical
objective lens
recording medium
optical path
focus
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JP2002149446A
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Tomohiro Nozawa
朋広 野澤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光記録媒体に対する記録または再生の動作に
支障をきたすことなく、対物レンズの光記録媒体に対す
る接触や衝突を確実に防止することができる光ヘッドお
よび光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光路分割手段18は、対物レンズ16を
透過した反射光ビームB2を第1の光検出手段20まで
導く第1の光路と、第1の光路長よりも短い光路長で対
物レンズ16を透過した反射光ビームB2を第2の光検
出手段22まで導く第2の光路とを形成するように構成
されている。対物レンズ16から第1の光検出手段20
までの光路長(第1の光路の光路長)に対して、対物レ
ンズ16から第2の光検出手段22までの光路長(第2
の光路の光路長)が短くなるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ヘッドおよび光
ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置は、光記録媒体に対する
記録または再生を行なうためにレーザ光を対物レンズに
よって集光して前記光記録媒体に照射している。近年、
光記録媒体の記録密度が向上されることに伴って対物レ
ンズの開口数(NA)が高くなり、これにより対物レン
ズと光記録媒体との間の距離(WD)が短くなってい
る。このため、対物レンズが光記録媒体に接触したり、
衝突したりする危険性が高くなっている。対物レンズが
光記録媒体に接触あるいは衝突すると、双方に傷が付
き、記録および再生に支障をきたすため、このような事
態を回避することが重要である。図13は従来の光ヘッ
ドの光学系の構成を示す構成図である。光ヘッド20
は、光源2002から出射された光ビームがビームスプ
リッタ2004で反射されコリメータレンズ2006を
介して対物レンズ2008で集光され光記録媒体201
0に照射され、前記光ビームが光記録媒体2010で反
射された反射光ビームが対物レンズ2008、コリメー
タレンズ2006を介して前記ビームスプリッタ200
4を透過して受光素子2012に導かれるように構成さ
れている。図14に示すように、対物レンズ2008
は、二軸アクチュエータを構成するボビン2014に固
定され、前記二軸アクチュエータによりボビン2014
と一体的にフォーカス方向およびトラッキング方向に移
動されるように構成されている。そして、対物レンズ2
008と光記録媒体2010との間には、二軸アクチュ
エータを構成するカバー2016が配設されている。前
記対物レンズ2008が上方、すなわち光記録媒体20
10に近接する方向に移動した場合、対物レンズ200
8が光記録媒体2010に衝突する前に、前記カバー2
016の対物レンズ2008に臨む箇所が前記対物レン
ズ2008に当接することにより、対物レンズ2008
の移動量を規制するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように二軸アクチ
ュエータのカバーによって対物レンズ2008の移動量
を規制するように構成された光ヘッドでは、前記対物レ
ンズ2008の上方へのストローク(可動距離)が短く
なるため、前記光記録媒体2010が反っている場合に
光記録媒体2010の位置に対物レンズ2008が追従
しきれなくなり、記録または再生が不能となるおそれが
ある。また、このような不都合を解消するために前記移
動量の規制を緩和すると、前記対物レンズ2008の光
記録媒体2010への接触や衝突の危険性が高くなると
いう欠点があった。本発明は、このような実状に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、光記録
媒体に対する記録または再生の動作に支障をきたすこと
なく、対物レンズの光記録媒体に対する接触や衝突を確
実に防止することができる光ヘッドおよび光ディスク装
置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の光ヘッドは、前
記目的を達成するため、光ビームを出射する光源と、前
記光ビームを集光して光記録媒体に照射する対物レンズ
と、前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射
光ビームを前記対物レンズを介して受光する第1の光検
出手段と、前記対物レンズの前記光記録媒体に対するフ
ォーカス方向の位置を移動させるフォーカスアクチュエ
ータとを備え、前記第1の光検出手段から出力される検
出信号に基づいて生成された第1のフォーカスエラー信
号に基づいて前記フォーカスアクチュエータが駆動され
ることにより、前記対物レンズのフォーカス制御が行な
われる光ヘッドであって、前記対物レンズと前記第1の
光検出手段との間の光路中に配置された光路分割手段
と、前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射
光ビームを前記対物レンズおよび前記光路分割手段を介
して受光する第2の光検出手段とを備え、前記光路分割
手段は、前記対物レンズを透過した前記反射光ビームを
前記第1の光検出手段まで導く第1の光路と、前記第1
の光路長よりも短い光路長で前記対物レンズを透過した
前記反射光ビームを前記第2の光検出手段まで導く第2
の光路とを形成するように構成されていることを特徴と
する。
【0005】また、本発明の光ディスク装置は、光記録
媒体を保持して回転駆動する駆動手段と、前記駆動手段
によって回転駆動する光記録媒体に対し、光を照射し、
前記光記録媒体からの反射光を検出する光ヘッドとを有
し、前記光ヘッドは、光ビームを出射する光源と、前記
光ビームを集光して光記録媒体に照射する対物レンズ
と、前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射
光ビームを前記対物レンズを介して受光する第1の光検
出手段と、前記対物レンズの前記光記録媒体に対するフ
ォーカス方向の位置を移動させるフォーカスアクチュエ
ータとを備え、前記第1の光検出手段から出力される検
出信号に基づいて生成されたフォーカスエラー信号に基
づいて前記フォーカスアクチュエータを駆動することに
より前記対物レンズのフォーカス制御を行なうサーボ制
御手段を備えて構成される光ディスク装置において、前
記光ヘッドは、前記対物レンズと前記第1の光検出手段
との間の光路中に配置された光路分割手段と、前記照射
された光ビームの前記光記録媒体での反射光ビームを前
記対物レンズおよび前記光路分割手段を介して受光する
第2の光検出手段とを備え、前記光路分割手段は、前記
対物レンズを透過した前記反射光ビームを前記第1の光
検出手段まで導く第1の光路と、前記第1の光路長より
も短い光路長で前記対物レンズを透過した前記反射光ビ
ームを前記第2の光検出手段まで導く第2の光路とを形
成するように構成されていることを特徴とする。
【0006】そのため、本発明によれば、前記対物レン
ズ16から前記第1の光検出手段20までの第1の光路
長に対して、前記対物レンズ16から前記第2の光検出
手段22までの第2の光路長が短くなっている。これに
より、前記第2の光検出手段22から出力される検出信
号に基づいてフォーカスエラー信号などを生成し、その
フォーカスエラー信号が特定の波形となったことをもっ
て前記対物レンズが前記光記録媒体に近接し過ぎている
ことを検出することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明による光ヘッド及び
光ディスク装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説
明する。図2は、本発明の第1の実施の形態における光
ディスク装置の構成を示すブロック図である。光ディス
ク装置101は、光記録媒体102を回転駆動する駆動
手段としてのスピンドルモータ103と、光ヘッド10
4と、その駆動手段としての送りモータ105とを備え
ている。ここで、スピンドルモータ103は、システム
コントローラ107及びサーボ制御部109により駆動
制御され、所定の回転数で回転される。
【0008】信号変復調器及びECCブロック108
は、信号の変調、復調及びECC(エラー訂正符号)の
付加を行う。光ヘッド104は、信号変調およびECC
ブロック108の指令に従って、回転する光記録媒体1
02の信号記録面に対して、それぞれ光照射を行う。こ
のような光照射により光記録媒体102に対する記録、
再生が行われる。また、光ヘッド104は、光記録媒体
102の信号記録面からの反射光ビームに基づいて、後
述するような各種の光ビームを検出し、各光ビームに対
応する信号をプリアンプ部120に供給する。
【0009】プリアンプ部120は、各光ビームに対応
する信号に基づいてフォーカスエラー信号、トラッキン
グエラー信号、RF信号等を生成できるように構成され
ている。再生対象とされる記録媒体の種類に応じて、サ
ーボ制御部109、信号変調及びECCブロック108
等により、これらの信号に基づく復調及び誤り訂正処理
等の所定の処理が行われる。これにより、復調された記
録信号は、例えばコンピュータのデータストレージ用で
あれば、インタフェース111を介して外部コンピュー
タ130等に送出される。これにより、外部コンピュー
タ130等は光記録媒体102に記録された信号を再生
信号として受け取ることができるようになっている。
【0010】また、オーディオ・ビジュアル用であれ
ば、D/A,A/D変換器112のD/A変換部でデジ
タル/アナログ変換され、オーディオ・ビジュアル処理
部113に供給される。そして、このオーディオ・ビジ
ュアル処理部113でオーディオ・ビデオ信号処理が行
われ、オーディオ・ビジュアル信号入出力部114を介
して外部の撮像・映写機器に伝送される。上記光ヘッド
104には、例えば光記録媒体102上の所定の記録ト
ラックまで、移動させるための送りモータ105が接続
されている。スピンドルモータ103の制御と、送りモ
ータ105の制御と、光ヘッド104の対物レンズを保
持する二軸アクチュエータのフォーカシング方向及びト
ラッキング方向の制御は、それぞれサーボ制御部109
により行われる。なお、本実施の形態では前記光ディス
ク装置が記録および再生の双方の動作を行なうものとし
て説明するが、本発明は前記光ディスク装置が記録およ
び再生の一方を行なうように構成されたものであっても
よく、本明細書においては、前記光ディスク装置は少な
くとも記録および再生の一方を行なうように構成された
ものを含むものとする。
【0011】図1は、本発明の第1の実施の形態による
光ヘッドの光学系を示す構成図である。図1において、
光ヘッド104は、光源10、ビームスプリッタ12、
コリメータレンズ14、対物レンズ16、光路分割手段
18、第1の光検出手段20、第2の光検出手段22、
フォーカスアクチュエータ24(図3)、トラッキング
アクチュエータ26(図3)を備えており、これらの各
部品が不図示のホルダにマウントされて構成されてい
る。前記対物レンズ16、コリメータレンズ14、ビー
ムスプリッタ12、光路分割手段18は、これらの順に
前記光記録媒体102の記録面から離れる方向に沿って
並べられ、前記光源10はその光軸を前記光記録媒体1
02の記録面に平行させて前記ビームスプリッタ12に
向けて配置されている。
【0012】前記光源10は、半導体レーザーから構成
され、前記光源10とビームスプリッタ12の光路上の
間には図略のグレーティング素子が設けられており、セ
ンタービームおよびこのセンタービームを挟む2つのサ
ブビームからなる3ビームの光ビームが生成されるよう
になっている。前記ビームスプリッタ12は、板状の透
明樹脂またはガラスによって構成されたブロックの表面
にビームスプリッタ膜が形成されたもので、このビーム
スプリッタ膜を前記光源10と前記コリメータレンズ1
4の双方に臨ませて配置されている。このビームスプリ
ッタ膜は、前記光源10から出射された光ビームを前記
コリメータレンズ14に向けて反射するとともに、前記
コリメータレンズ14を透過した反射光ビームを光路分
割手段18に向けて透過するように構成されている。ま
た、前記ビームスプリッタ12は、前記ビームスプリッ
タ膜を透過した反射光ビームが前記表面から裏面に透過
することで該反射光ビームに非点収差を与えるように構
成されている。本実施の形態では、前記ビームスプリッ
タ膜は、前記光源10の光路の光軸と前記コリメータレ
ンズ14の光路の光軸の双方に対してほぼ45度をなす
ように配設されている。
【0013】前記コリメータレンズ14は、前記ビーム
スプリッタ12のビームスプリッタ膜で反射された光ビ
ームを平行光にして前記対物レンズ16に導くように構
成されている。前記対物レンズ16は、前記コリメータ
レンズ14と光記録媒体102の間の光路上に配置さ
れ、前記コリメータレンズ14を透過した光ビームを集
光して前記光記録媒体102の記録面に照射し、該記録
面で反射された反射光ビームを前記コリメータレンズ1
4を介して前記ビームスプリッタ12に導くように構成
されている。図中符号Xは対物レンズ16と光記録媒体
102との距離を示す。この対物レンズ14は、前記フ
ォーカスアクチュエータ24によってフォーカス方向
(記録面に対して直交する方向でかつ対物レンズ16の
光軸に沿った方向)に移動され、かつ、前記トラッキン
グアクチュエータ26によってトラッキング方向(記録
面に対して平行する方向でかつ記録面の径方向に沿った
方向)に移動されるように構成されている。
【0014】前記光路分割手段18は、立方体状に形成
され、前記光記録媒体102の記録面と平行な方向に向
いた立方体の第1の面は前記ビームスプリッタ12の裏
面に臨んでいる。前記第1の光検出手段20は、前記光
路分割手段18の前記第1の面と対向する第2の面に臨
ませて配置され、したがって、光路分割手段18は、前
記対物レンズ16と前記第1の光検出手段20との間の
光路中に配置されていることになる。
【0015】前記第2の光検出手段22は、前記光路分
割手段18の前記第1、第2の面に対して直交する第3
の面に臨ませて配置されている。前記光路分割手段18
は、ビームスプリッタ膜1802を備え、例えば、透明
な合成樹脂やガラスからなるブロックに前記ビームスプ
リッタ膜1802が一体的に組付けられることで立方体
形状の単一の部品として構成され、ビームスプリッタ膜
1802はその表面が第2の光検出手段22に臨み、裏
面が第1の光検出手段20に臨むように設けられてい
る。本実施の形態では、前記ビームスプリッタ膜180
2は、前記第1の光検出手段20に導かれる反射光ビー
ムB2の光路の光軸および第2の光検出手段22に導か
れる反射光ビームB2の光路の光軸の双方に対してほぼ
45度をなすように配設されている。
【0016】前記ビームスプリッタ膜1802は、本実
施の形態では、前記ビームスプリッタ12を透過した前
記反射光ビームB2の一部を透過して前記第1の光検出
手段20に導くとともに、前記ビームスプリッタ12を
透過した前記反射光ビームB2の残りを反射して前記第
2の光検出手段22に導くように構成されている。これ
により、前記光路分割手段18は、前記対物レンズ16
を透過した前記反射光ビームB2を前記第1の光検出手
段20まで導く第1の光路と、前記対物レンズ16を透
過した前記反射光ビームB2を前記第2の光検出手段2
2まで導く第2の光路とを形成するように構成されてい
る。
【0017】そして、前記第2の光路の光路長は第1の
光路の光路長よりも短く形成されている。より詳細に
は、前記第1の光路のうち前記ビームスプリッタ膜18
02と前記第1の光検出手段20の間の光路の距離をY
とし、前記第2の光路のうち前記ビームスプリッタ膜1
802と前記第2の光検出手段22の間の光路の距離を
Zとしたとき、Y>Zとなるように、第1、第2の光検
出手段20、22が配置されている。
【0018】次に、図4を参照して前記第1、第2の光
検出手段20、22について詳細に説明する。第1の光
検出手段20は、平面視長方形状を呈し、その長方形の
長辺に沿って区画された3つの領域からなり、中央の領
域には同形同大の4つの正方形状の受光素子A、B、
C、Dが田の字状に並べて設けられ、両側の領域には矩
形の受光素子E、Fが設けられている。なお、第2の光
検出手段22は、前記受光素子A、B、C、Dのみから
構成され、受光素子E、Fは備えていない。前記4つの
受光素子A、B、C、Dは前記メインビームを受光する
ものであり、2つの受光素子E、Fは、前記2つのサブ
ビームをそれぞれ受光するものである。前記4つの受光
素子A、B、C、Dから出力される検出信号をそれぞれ
SA、SB、SC、SDとすると、フォーカスエラー信
号FE1、トラッキングエラー信号TE、サム信号SU
Mはそれぞれ下記のように定義される。 FE1=(SA+SD)−(SB+SC) (1) TE=F−E (2) SUM=SA+SD+SB+SC (3)
【0019】図5(A)は対物レンズの位置の変化を示
す説明図、(B)は第1の光検出手段上に照射された反
射光ビームの形状を示す説明図、(C)はフォーカスエ
ラー信号の波形図である。図5(A)、(B)に示すよ
うに、は対物レンズ16が合焦した状態(光記録媒体
104に照射された光ビームB1が最も絞られた状態)
を示し、、は対物レンズ16が光記録媒体104か
ら離間する方向にデフォーカスした状態を、、は対
物レンズ16が光記録媒体104に近接する方向にデフ
ォーカスした状態をそれぞれ示している。対物レンズ1
6が乃至に移動すると、図5(C)に示すように、
フォーカスエラー信号FE1は、前記合焦位置で0レベ
ルとなるS字波形(特許請求の範囲の第1の波形に相
当)を描く。また、前記第1のフォーカスエラー信号F
E1は、前記対物レンズ16のフォーカス方向の位置が
正常な範囲内でS字波形を描くように生成される。
【0020】また、前述したように、前記対物レンズ1
6から前記第1の光検出手段20までの光路長(第1の
光路長)に対して、前記対物レンズ16から前記第2の
光検出手段22までの光路長(第2の光路長)が短くな
っている。したがって、前記第2の光検出手段22から
出力される検出信号SA乃至SDに基づいて生成される
フォーカスエラー信号FE2がS字波形(特許請求の範
囲の第1の波形と同一形状の第2の波形に相当)を描く
状態では、前記対物レンズ16が前記合焦位置よりも前
記光記録媒体102に近接方向にデフォーカスした状態
となっている。すなわち、前記第2のフォーカスエラー
信号FE2は、前記対物レンズ16のフォーカス方向の
位置が前記正常な範囲内から前記光記録媒体102寄り
に逸脱したときにS字波形を描くように生成される。し
たがって、前記フォーカスエラー信号FE2においてS
字波形が検出された時点で前記対物レンズ16は前記光
記録媒体102に接触する手前まで近接していることに
なる。これにより、前記第2の光検出手段22の検出信
号に基づいて生成されたフォーカスエラー信号FE2に
おいてS字波形が検出されたか否かに基づいて対物レン
ズ16が光記録媒体102に近接し過ぎているか否かを
判別することができる。
【0021】次に、図3を参照して光ディスク装置の制
御系の構成について説明する。前記プリアンプ部120
は、前記第1の光検出手段20から出力される前記検出
信号SA乃至SDに基づいて前記フォーカスエラー信号
FE1およびサム信号SUMを生成するとともに、前記
検出信号SE乃至SFに基づいて前記トラッキングエラ
ー信号TEを生成するように構成されている。また、プ
リアンプ部120は、前記第2の光検出手段22から出
力される前記検出信号SA乃至SDに基づいて前記フォ
ーカスエラー信号FE2を生成するように構成されてい
る。前記サーボ制御部109は、フォーカスロックはず
れ検出部30、第1のS字波形検出部32、第2のS字
波形検出部34、サーボ制御手段36を備えて構成され
ている。
【0022】前記フォーカスロックはずれ検出部30
は、前記フォーカスエラー信号FE1によるS字波形の
有無を検出しており、このS字波形が検出されなくなっ
たことをもって、フォーカスサーボ制御が不能になった
ことを検出し、その旨を示す信号を前記サーボ制御手段
36に報知するように構成されている。前記第1のS字
波形検出部32は、前記フォーカスエラー信号FE1に
よるS字波形の有無を検出しており、このS字波形が検
出されたことをもって、フォーカスサーボ制御が可能に
なったと判断し、その旨を示す信号を前記サーボ制御手
段36に報知するように構成されている。なお、前記第
1のS字波形検出部32は、前記サム信号SUMのレベ
ルを監視しており、このレベルが所定の閾値を超えたこ
とをもってフォーカスサーボの引込みが可能になったと
判断し、前記S字波形の検出動作を開始するように構成
されているが、本発明には直接係わらないので、以下で
はサム信号SUMに関係する第1のS字波形検出部32
の動作については省略して説明する。前記第2のS字波
形検出部34は、前記フォーカスエラー信号FE2によ
るS字波形の有無を検出しており、このS字波形が検出
されたことをもって、前記対物レンズ16が前記光記録
媒体16に近接し過ぎていることを検出し、その旨を示
す信号を前記サーボ制御手段36に報知するように構成
されている。
【0023】前記サーボ制御手段36は、前記フォーカ
スエラー信号FE1に基づいて前記フォーカスアクチュ
エータ24を駆動することにより前記対物レンズ16が
常時合焦状態を保つようにフォーカスサーボ制御を行な
うように構成されている。また、前記サーボ制御手段3
6は、前記トラッキングエラー信号TEに基づいて前記
トラッキングアクチュエータ26を駆動することにより
前記対物レンズ16が常時オントラック状態を保つよう
にトラッキングサーボ制御を行なうように構成されてい
る。また、前記サーボ制御手段36は、前記フォーカス
ロックはずれ検出部30からフォーカスロックはずれを
示す旨の信号を入力すると、前記フォーカスエラー信号
FE1が適切に得られるように前記フォーカスアクチュ
エータ24を駆動するとともに、前記フォーカス引込み
レベル検出部32から前記フォーカスサーボの引込みが
可能になった旨を示す信号を入力することによってフォ
ーカスサーボの引込み動作を開始するように構成されて
いる。
【0024】また、前記サーボ制御手段36は、前記第
2のS字波形検出部34から前記対物レンズ16が前記
光記録媒体16に近接し過ぎていることを示す信号を入
力することによって、前記フォーカスアクチュエータ2
4を駆動することにより前記対物レンズ16を前記光記
録媒体104から離間させる方向に移動させるように構
成されている。
【0025】以上のように構成された光ヘッド104に
よって光記録媒体102を再生する際の作用について説
明する。まず、前記レーザ制御部121は、前記光源1
0をオンとする。これにより、光源10から出射された
光ビームB1は、前記ビームスプリッタ12、コリメー
タレンズ14を介して対物レンズ16により集光され前
記光記録媒体102の記録面に照射される。前記記録面
で反射された反射光ビームB2は、前記対物レンズ1
6、コリメータレンズ14、ビームスプリッタ12を介
して前記光路分割手段18に入射される。これにより、
前記反射光ビームB2は、前記第1の光路により前記第
1の光検出手段20に受光されるとともに、前記第2の
光路により前記第2の光検出手段22に受光される。
【0026】前記第1の光検出手段20の検出信号は、
再生信号として前記プリアンプ120、信号変復調器及
びECCブロック108によって再生され、インターフ
ェース111を介して外部に出力されるとともに、前記
プリアンプ120によって演算処理されフォーカスエラ
ー信号およびトラッキングエラー信号としてサーボ制御
部109に出力される。前記サーボ制御部109は、プ
リアンプ120によって増幅されたこれらエラー信号に
基づいて前記光ヘッド104のフォーカスサーボ制御お
よびトラッキングサーボ制御を行なう。フォーカスサー
ボ制御の詳細については後述する。
【0027】次に、前記光ヘッド104によって光記録
媒体102に記録を行なう際の作用について説明する。
記録動作は、前記レーザ制御部121が前記第1の光源
10から出射される第1の光ビームB1の光量を記録デ
ータに基づいて変調することにより、前記記録面に記録
がなされる。この際、前記レーザ制御部121は、前記
光パワー検出用の光検出手段16の検出信号に基づいて
前記第1の光源10から出射される第1の光ビームB1
の光量を記録に適した値に制御する。前記フォーカスサ
ーボ制御およびトラッキングサーボ制御の動作は再生時
と同様である。
【0028】次に、図3のブロック図および図6のフロ
ーチャートを参照してフォーカスサーボ制御の動作につ
いて詳細に説明する。まず、フォーカスサーボ制御を開
始する前に、前記サーボ制御制御手段36は、前記フォ
ーカスアクチュエータ24を駆動することにより、前記
対物レンズ16を前記光記録媒体102に近接させる方
向に移動、すなわち上昇させる(ステップS10)。そ
して、前記第2のS字波形検出部32でS字波形が検出
されたか否を判定する(ステップS12)。前記光記録
媒体102が正常で反りなどが生じていなければ、ステ
ップS12の判定結果は否定(“N”)となり、対物レ
ンズ16の移動が終了したか否かを判定し(ステップS
14)、移動が終了していなければ(“N”)、ステッ
プS12に移行して同様の動作を繰り返す。移動が終了
していれば(“Y”)、前記フォーカスアクチュエータ
24を駆動することにより、対物レンズ16を前記光記
録媒体102から離間させる方向に移動、すなわち下降
させる(ステップS16)。
【0029】次いで、第1のS字波形検出部34でS字
波形が検出されたか否を判定する(ステップS18)。
ステップS18でS字波形が検出されるまで動作を繰り
返し、S字波形が検出されたら(“Y”)、フォーカス
サーボ制御の動作をスタートする(ステップS20)。
一方、ステップS12において、前記光記録媒体102
に反りなどが生じている場合には、該光記録媒体102
と対物レンズ16との距離が接近するため、前記ステッ
プS12の判定結果が(“Y”)となる。この場合に
は、前記ステップS16に移行して強制的に対物レンズ
16を下降させることになるので、前記対物レンズ16
が前記光記録媒体102から離間される。以下ステップ
S18、S20が実行される。なお、上述の動作では、
いったん対物レンズ16を光記録媒体102に近接(上
昇)させ、次いで離間(下降)させる過程でフォーカス
サーボ制御をかけるダウンサーチを用いたが、これと逆
にいったん対物レンズ16を光記録媒体102から離間
(下降)させ、次いで近接(上昇)させる過程でフォー
カスサーボ制御をかけるアップサーチを用いてもかまわ
ない。
【0030】次に、図3のブロック図および図7のフロ
ーチャートを参照してフォーカスサーボ制御が実行され
ている際に振動などの原因でフォーカスサーボが外れた
場合の動作について詳細に説明する。前述したようにフ
ォーカスサーボ制御動作の実行中(ステップS30)、
前記フォーカスロックはずれ検出部30によってフォー
カスサーボ制御が外れた状態になったか否かが監視され
ている(ステップS32)。前記ステップS32でフォ
ーカスサーボ制御がはずれたことが検出されると、前記
サーボ制御手段36は、前記フォーカスアクチュエータ
24を駆動することにより、前記対物レンズ16を前記
光記録媒体102に近接させる方向に移動、すなわち上
昇させる(ステップS34)。以下、上述した図6のス
テップS12、S14、S16、S18、S20のそれ
ぞれと同様のステップS36、S38、S40、S4
2、S44、S46のそれぞれが実行される。なお、こ
の動作の際にも図6の動作の場合と同様にダウンサーチ
を用いる代りにアップサーチを用いてもかまわない。
【0031】上述した第1の実施の形態によれば、前記
対物レンズ16から前記第1の光検出手段20までの光
路長(第1の光路長)に対して、前記対物レンズ16か
ら前記第2の光検出手段22までの光路長(第2の光路
長)が短くなっている。これにより、前記第2の光検出
手段22から出力される検出信号に基づいて生成された
前記フォーカスエラー信号FE2にS字波形が生じたこ
とをもって前記対物レンズ16が前記光記録媒体16に
近接し過ぎていることを検出できる。したがって、前記
S字波形の検出に応じて前記フォーカスアクチュエータ
を駆動させて前記対物レンズ16を前記光記録媒体10
2から離間する方向に移動させることにより、対物レン
ズ16の光記録媒体102への接触や衝突を確実に防止
できる。また、従来と違って前記対物レンズ2008に
カバーの箇所を当接させることによって前記対物レンズ
2008のストローク(可動距離)を短くする必要がな
いないので、前記光記録媒体102が反っている場合で
あっても記録または再生の動作に支障をきたすことがな
い。
【0032】なお、本実施の形態では、前記第1、第2
の光検出手段20、22から出力される検出信号からS
字波形を描くフォーカスエラー信号FE1、FE2を得
るにあたって非点収差法を用いたが、S字波形を描くフ
ォーカスエラー信号の生成方法はこれに限定されるもの
ではなく、任意の方法を採用することができる。また、
前記第1、第2の光検出手段20、22から出力される
検出信号から生成されるフォーカスエラー信号FE1、
FE2の波形がS字波形を描くものとして説明したが、
これらフォーカス信号の波形はS字波形以外の波形であ
ってもかまわない。
【0033】次に、第2の実施の形態について説明す
る。第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なるの
は、第2の光検出手段が単一の検出信号を出力するとと
もに、この検出信号の大きさに基づいて対物レンズ16
が光記録媒体102に近接し過ぎていることを判断する
点である。図8に示すように第2の光検出手段22Aは
平面視矩形状を呈する単一の受光素子Gで構成されてい
る。図9(A)は対物レンズの位置の変化を示す説明
図、(B)は第1の光検出手段上に照射された反射光ビ
ームの形状を示す説明図、(C)はフォーカスエラー信
号の波形図である。図9(A)、(B)に示すように、
は対物レンズ16が合焦した状態(光記録媒体104
に照射された光ビームB1が最も絞られた状態)を示
し、、は対物レンズ16が光記録媒体104から離
間する方向にデフォーカスした状態を、、は対物レ
ンズ16が光記録媒体104に近接する方向にデフォー
カスした状態をそれぞれ示している。対物レンズ16が
乃至に移動すると、図9(C)に示すように、第2
の光検出手段22Aから出力される検出信号S0は、前
記合焦位置で最大値(特許請求の所定の大きさに相当)
となり、合焦位置からデフォーカスするにつれて値が低
下する波形を示す。
【0034】第2の実施の形態においても、前記対物レ
ンズ16から前記第1の光検出手段20までの光路長
(第1の光路長)に対して、前記対物レンズ16から前
記第2の光検出手段22Aまでの光路長(第2の光路
長)が短くなっている。したがって、前記第2の光検出
手段22から出力される検出信号S0が最大値となった
状態では、前記対物レンズ16が前記合焦位置よりも前
記光記録媒体102に近接方向にデフォーカスした状態
となっている。すなわち、前記検出信号S0で最大値が
検出された時点で前記対物レンズ16は前記光記録媒体
102に接触する手前まで近接していることになる。こ
れにより、前記第2の光検出手段22の検出信号S0の
最大値が検出されたか否かに基づいて対物レンズ16が
光記録媒体102に近接し過ぎているか否かを判別する
ことができる。
【0035】次に、図10を参照して参照して光ディス
ク装置の制御系の構成について説明する。図10におい
て図3と同様の箇所には同一の符号を付して説明を省略
する。前記プリアンプ部120Aは、前記第1の光検出
手段20から出力される前記検出信号SA乃至SDに基
づいて前記フォーカスエラー信号FE1およびサム信号
SUMを生成するとともに、前記検出信号SE乃至SF
に基づいて前記トラッキングエラー信号TEを生成する
ように構成されている。また、プリアンプ部120A
は、前記第2の光検出手段22から出力される前記検出
信号S0をそのまま出力するように構成されている。前
記サーボ制御部109Aは、フォーカスロックはずれ検
出部30、第1のS字波形検出部32、波形検出部34
A、サーボ制御手段36Aを備えて構成されている。前
記波形検出部34Aは、前記検出信号S0が最大値にな
ったか否かを検出しており、この最大値が検出されたこ
とをもって、前記対物レンズ16が前記光記録媒体16
に近接し過ぎていることを検出し、その旨を示す信号を
前記サーボ制御手段36Aに報知するように構成されて
いる。
【0036】前記サーボ制御手段36Aは、図3のサー
ボ制御手段36と同様のフォーカスサーボ制御、トラッ
キングサーボ制御、フォーカスサーボの引込み動作を行
なうように構成されている。また、前記サーボ制御手段
36Aは、前記波形検出部34Aから前記対物レンズ1
6が前記光記録媒体16に近接し過ぎていることを示す
信号を入力することによって、前記フォーカスアクチュ
エータ24を駆動することにより前記対物レンズ16を
前記光記録媒体104から離間させる方向に移動させる
ように構成されている。
【0037】次に、図10のブロック図および図11の
フローチャートを参照してフォーカスサーボ制御の動作
について詳細に説明する。まず、フォーカスサーボ制御
を開始する前に、前記サーボ制御制御手段36は、前記
フォーカスアクチュエータ24を駆動することにより、
前記対物レンズ16を前記光記録媒体102に近接させ
る方向に移動、すなわち上昇させる(ステップS5
0)。そして、前記波形検出部34Aで検出波形S0の
最大値が検出されたか否を判定する(ステップS5
2)。前記光記録媒体102が正常で反りなどが生じて
いなければ、ステップS52の判定結果は否定
(“N”)となり、対物レンズ16の移動が終了したか
否かを判定し(ステップS54)、移動が終了していな
ければ(“N”)、ステップS52に移行して同様の動
作を繰り返す。移動が終了していれば(“Y”)、前記
フォーカスアクチュエータ24を駆動することにより、
対物レンズ16を前記光記録媒体102から離間させる
方向に移動、すなわち下降させる(ステップS56)。
【0038】次いで、第1のS字波形検出部34でS字
波形が検出されたか否を判定する(ステップS58)。
ステップS18でS字波形が検出されるまで動作を繰り
返し、S字波形が検出されたら(“Y”)、フォーカス
サーボ制御の動作をスタートする(ステップS60)。
一方、ステップS52において、前記光記録媒体102
に反りなどが生じている場合には、該光記録媒体102
と対物レンズ16との距離が接近するため、前記ステッ
プS52の判定結果が(“Y”)となる。この場合に
は、前記ステップS56に移行して強制的に対物レンズ
16を下降させることになるので、前記対物レンズ16
が前記光記録媒体102から離間される。以下ステップ
S58、S60が実行される。なお、この動作の際にも
第1の実施の形態の場合と同様にダウンサーチを用いる
代りにアップサーチを用いてもかまわない。
【0039】次に、図10のブロック図および図12の
フローチャートを参照してフォーカスサーボ制御が実行
されている際に振動などの原因でフォーカスサーボが外
れた場合の動作について詳細に説明する。前述したよう
にフォーカスサーボ制御動作の実行中(ステップS7
0)、前記フォーカスロックはずれ検出部30によって
フォーカスサーボ制御が外れた状態になったか否かが監
視されている(ステップS72)。前記ステップS72
でフォーカスサーボ制御がはずれたことが検出される
と、前記サーボ制御手段36Aは、前記フォーカスアク
チュエータ24を駆動することにより、前記対物レンズ
16を前記光記録媒体102に近接させる方向に移動、
すなわち上昇させる(ステップS74)。以下、上述し
た図10のステップS52、S54、S56、S58、
S60のそれぞれと同様のステップS76、S78、S
80、S82、S84、S86のそれぞれが実行され
る。なお、この動作の際にも図10の動作の場合と同様
にダウンサーチを用いる代りにアップサーチを用いても
かまわない。
【0040】上述した第2の実施の形態によれば、前記
対物レンズ16から前記第1の光検出手段20までの光
路長(第1の光路長)に対して、前記対物レンズ16か
ら前記第2の光検出手段22までの光路長(第2の光路
長)が短くなっている。これにより、前記第2の光検出
手段22から出力される検出信号S0が最大値となった
ことをもって前記対物レンズ16が前記光記録媒体16
に近接し過ぎていることを検出できる。したがって、前
記検出信号S0の最大値の検出に応じて前記フォーカス
アクチュエータを駆動させて前記対物レンズ16を前記
光記録媒体102から離間する方向に移動させることに
より、対物レンズ16の光記録媒体102への接触や衝
突を確実に防止できる。また、第1の実施の形態と同様
に、前記対物レンズ2008にカバーの箇所を当接させ
ることによって前記対物レンズ2008のストローク
(可動距離)を短くする必要がないないので、前記光記
録媒体102が反っている場合であっても記録または再
生の動作に支障をきたすことがない。また、第2の実施
の形態では、第2の光検出手段22Aが単一の受光素子
Gで構成されているので、構成が簡素化されることによ
りコストを低減する上で有利である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光ヘッドお
よび光ディスク装置によれば、光記録媒体に対する記録
または再生の動作に支障をきたすことなく、対物レンズ
の光記録媒体に対する接触や衝突を確実に防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光ヘッドの光
学系を示す構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における光ディスク
装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の光ディスク装置の
制御系の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態による光ヘッドの第
1の光検出手段の構成を示す平面図である。
【図5】(A)は対物レンズの位置の変化を示す説明
図、(B)は第1の光検出手段上に照射された反射光ビ
ームの形状を示す説明図、(C)はフォーカスエラー信
号の波形図である。
【図6】第1の実施の形態におけるサーボ制御動作を示
すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態におけるサーボはずれが生じ
た場合におけるサーボ制御動作を示すフローチャートで
ある。
【図8】本発明の第2の実施の形態による光ヘッドの第
2の光検出手段の構成を示す平面図である。
【図9】(A)は対物レンズの位置の変化を示す説明
図、(B)は第1の光検出手段上に照射された反射光ビ
ームの形状を示す説明図、(C)はフォーカスエラー信
号の波形図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態の光ディスク装置
の制御系の構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施の形態におけるサーボはずれが生
じた場合におけるサーボ制御動作を示すフローチャート
である。
【図12】本発明の第2の実施の形態による光ヘッドの
第2の光検出手段の構成を示す平面図である。
【図13】従来の光ヘッドの光学系の構成を示す構成図
である。
【図14】図13の要部拡大図である。
【符号の説明】
101……光ディスク装置、102……光記録媒体、1
04……光ヘッド、16……対物レンズ、18……光路
分割手段、20……第1の光検出手段、22……第2の
光検出手段、34……第2のS字波形検出部、34A…
…波形検出手段、36、36A……サーボ制御手段。
フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 CC01 CC04 DD15 GG02 HH03 HH10 5D118 AA28 BA01 CA11 CD02 CD03 DA06 DC03 5D119 AA32 BA01 DA01 DA05 EA02 EA03 JA02 JA10 JA22 JA24 JA43 KA04 KA16 KA20 LB13 5D789 AA32 BA01 DA01 DA05 EA02 EA03 JA02 JA10 JA22 JA24 JA43 KA04 KA16 KA20 LB13

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを出射する光源と、 前記光ビームを集光して光記録媒体に照射する対物レン
    ズと、 前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射光ビ
    ームを前記対物レンズを介して受光する第1の光検出手
    段と、 前記対物レンズの前記光記録媒体に対するフォーカス方
    向の位置を移動させるフォーカスアクチュエータとを備
    え、 前記第1の光検出手段から出力される検出信号に基づい
    て生成された第1のフォーカスエラー信号に基づいて前
    記フォーカスアクチュエータが駆動されることにより、
    前記対物レンズのフォーカス制御が行なわれる光ヘッド
    であって、 前記対物レンズと前記第1の光検出手段との間の光路中
    に配置された光路分割手段と、 前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射光ビ
    ームを前記対物レンズおよび前記光路分割手段を介して
    受光する第2の光検出手段とを備え、 前記光路分割手段は、前記対物レンズを透過した前記反
    射光ビームを前記第1の光検出手段まで導く第1の光路
    と、前記第1の光路長よりも短い光路長で前記対物レン
    ズを透過した前記反射光ビームを前記第2の光検出手段
    まで導く第2の光路とを形成するように構成されてい
    る、 ことを特徴とする光ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記第2の光検出手段の検出手段に基づ
    いて第2のフォーカスエラー信号が生成され、前記第1
    のフォーカスエラー信号は前記対物レンズのフォーカス
    方向の位置が正常な範囲内で第1の波形を描くように生
    成され、前記第2のフォーカスエラー信号は前記対物レ
    ンズのフォーカス方向の位置が前記正常な範囲内から前
    記光記録媒体寄りに逸脱したときに前記第1の波形と同
    一形状の第2の波形を描くように生成されることを特徴
    とする請求項1記載の光ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記第2のフォーカスエラー信号によっ
    て第2の波形が描かれる状態が検出されたときに、前記
    フォーカスアクチュエータが駆動されることにより前記
    対物レンズが前記光記録媒体から離間する方向に強制的
    に移動されることを特徴とする請求項2記載の光ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記第1の波形と第2の波形はS字波形
    であることを特徴とする請求項2記載の光ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記対物レンズと前記光路分割手段の間
    の光路中に前記反射光ビームに非点収差を与える光学部
    品が配置され、前記第1、第2のフォーカスエラー信号
    の生成は非点収差法に基づいて行なわれることを特徴と
    する請求項1記載の光ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記第2の光検出手段の検出信号が所定
    の大きさとなったことが検出されたときに、前記フォー
    カスアクチュエータが駆動されることにより前記対物レ
    ンズが前記光記録媒体から離間する方向に強制的に移動
    されることを特徴とする請求項1記載の光ヘッド。
  7. 【請求項7】 光記録媒体を保持して回転駆動する駆動
    手段と、 前記駆動手段によって回転駆動する光記録媒体に対し、
    光を照射し、前記光記録媒体からの反射光を検出する光
    ヘッドとを有し、 前記光ヘッドは、 光ビームを出射する光源と、 前記光ビームを集光して光記録媒体に照射する対物レン
    ズと、 前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射光ビ
    ームを前記対物レンズを介して受光する第1の光検出手
    段と、 前記対物レンズの前記光記録媒体に対するフォーカス方
    向の位置を移動させるフォーカスアクチュエータとを備
    え、 前記第1の光検出手段から出力される検出信号に基づい
    て生成されたフォーカスエラー信号に基づいて前記フォ
    ーカスアクチュエータを駆動することにより前記対物レ
    ンズのフォーカス制御を行なうサーボ制御手段を備えて
    構成される光ディスク装置において、 前記光ヘッドは、 前記対物レンズと前記第1の光検出手段との間の光路中
    に配置された光路分割手段と、 前記照射された光ビームの前記光記録媒体での反射光ビ
    ームを前記対物レンズおよび前記光路分割手段を介して
    受光する第2の光検出手段とを備え、 前記光路分割手段は、前記対物レンズを透過した前記反
    射光ビームを前記第1の光検出手段まで導く第1の光路
    と、前記第1の光路長よりも短い光路長で前記対物レン
    ズを透過した前記反射光ビームを前記第2の光検出手段
    まで導く第2の光路とを形成するように構成されてい
    る、 ことを特徴とする光ディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記第2の光検出手段の検出手段に基づ
    いて第2のフォーカスエラー信号が生成され、前記第1
    のフォーカスエラー信号は前記対物レンズのフォーカス
    方向の位置が正常な範囲内で第1の波形を描くように生
    成され、前記第2のフォーカスエラー信号は前記対物レ
    ンズのフォーカス方向の位置が前記正常な範囲内から前
    記光記録媒体寄りに逸脱したときに前記第1の波形と同
    一形状の第2の波形を描くように生成されることを特徴
    とする請求項7記載の光ディスク装置。
  9. 【請求項9】 前記サーボ制御手段は、前記第2のフォ
    ーカスエラー信号によって第2の波形が描かれる状態を
    検出したときに、前記フォーカスアクチュエータが駆動
    することにより前記対物レンズが前記光記録媒体から離
    間する方向に強制的に移動させるように構成されている
    ことを特徴とする請求項8記載の光ディスク装置光ヘッ
    ド。
  10. 【請求項10】 前記第1の波形と第2の波形はS字波
    形であることを特徴とする請求項8記載の光ディスク装
    置。
  11. 【請求項11】 前記対物レンズと前記光路分割手段の
    間の光路中に前記反射光ビームに非点収差を与える光学
    部品が配置され、前記第1、第2のフォーカスエラー信
    号の生成は非点収差法に基づいて行なわれることを特徴
    とする請求項7記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記サーボ制御手段は、前記第2の光
    検出手段の検出信号が所定の大きさとなったことを検出
    したときに、前記フォーカスアクチュエータを駆動する
    ことにより前記対物レンズが前記光記録媒体から離間す
    る方向に強制的に移動させるように構成されていること
    を特徴とする請求項7記載の光ディスク装置。
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