JP2003345321A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

Info

Publication number
JP2003345321A
JP2003345321A JP2002156336A JP2002156336A JP2003345321A JP 2003345321 A JP2003345321 A JP 2003345321A JP 2002156336 A JP2002156336 A JP 2002156336A JP 2002156336 A JP2002156336 A JP 2002156336A JP 2003345321 A JP2003345321 A JP 2003345321A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
display
decompressed
format
expanded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002156336A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Okajima
良男 岡嶋
Yasushi Ishii
康史 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2002156336A priority Critical patent/JP2003345321A/ja
Publication of JP2003345321A publication Critical patent/JP2003345321A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の圧縮方式で圧縮された圧縮画像を伸張
して生成される伸張画像と、伸張手段が生成する伸張画
像とは異なる形式の他形式画像とを、高速に表示するこ
とができる画像表示装置を提供する。 【解決手段】 JPEG方式で圧縮された圧縮画像を伸
張して伸張画像を生成する伸張回路14と、伸張回路1
4が生成する伸張画像とは異なる形式の他形式画像を生
成するCPU11と、伸張画像および他形式画像を表示
するLCD19と、伸張回路14からCPU11を迂回
する経路で伸張画像が与えられ、この受け取った伸張画
像を表示制御部18に与えるとともに、CPU11から
伸張回路14を迂回する経路で他形式画像が与えられ、
この受け取った他形式画像を表示制御部18に与える調
停回路17とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばJPEG
方式などの圧縮方式で圧縮された圧縮画像を伸長して表
示する画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の画像表示装置では、JPEG(Jo
int Photographic coding ExpertsGroup)方式で圧縮さ
れた圧縮画像を、画像表示装置を統括的に制御する中央
演算処理装置(Central Processing Unit;略称:CP
U)が伸張して、伸張された画像である伸張画像を、V
RAM(Video Random Access Memory)などの画像メモ
リに記憶していた。
【0003】また他の従来技術として、特開平9−44
130号公報には、JPEG伸張回路からの画像データ
を直接画像メモリに記憶させる映像装置が開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、CPUが、画像表示装置を統括的に制御しながら圧
縮画像を伸張していたので、圧縮画像を完全に伸張する
のに長い時間を要する。したがって画像表示装置を統括
的に制御しながら、圧縮画像を伸張して画像を早く表示
するためには、処理能力の非常に高いCPUが必要とさ
れる。
【0005】また特開平9−44130号公報に開示さ
れる映像装置では、CPUが画像メモリにアクセスする
ことができない。このようにCPUが画像メモリにアク
セスすることができないと、たとえば文字などのテキス
トデータを表示したいときには、文字を予めJPEG方
式の圧縮画像として専用の記憶部に記憶しておき、文字
を表示する度に、該当する文字を表す圧縮画像を読み出
して、JPEG伸張回路によって伸張して、画像メモリ
に記憶させる。文字を表す圧縮画像は、テキストデータ
に比べて非常に情報量が多いので、画像メモリに記憶で
きる文字数がテキストデータに比べて少なくなる。また
圧縮画像を用いて文字を表示させるためには、JPEG
伸張回路による伸張が必要であり、CPUが画像メモリ
にアクセスしてテキストデータを記憶させる場合に比べ
て、文字が表示されるまでに時間がかかる。
【0006】したがって本発明の目的は、特定の圧縮方
式で圧縮された圧縮画像を伸張して生成される伸張画像
と、伸張手段が生成する伸張画像とは異なる形式の他形
式画像とを、高速に表示することができる画像表示装置
を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、特定の圧縮方
式で圧縮された圧縮画像を伸張して伸張画像を生成する
伸張手段と、伸張手段が生成する伸張画像とは異なる形
式の他形式画像を生成する他形式画像生成手段と、伸張
画像および他形式画像を表示する表示手段と、伸張手段
から他形式画像生成手段を迂回する経路で伸張画像が与
えられ、この受け取った伸張画像を表示手段に与えると
ともに、他形式画像生成手段から伸張手段を迂回する経
路で他形式画像が与えられ、この受け取った他形式画像
を表示手段に与える調停手段とを備えることを特徴とす
る画像表示装置である。
【0008】本発明に従えば、伸張手段によって、特定
の圧縮方式で圧縮された圧縮画像を伸張して伸張画像が
生成される。他形式画像生成手段によって、伸張手段が
生成する伸張画像とは異なる形式の他形式画像が生成さ
れる。伸張画像は、伸張手段から他形式画像生成手段を
迂回する経路で調停手段に与えられて、調停手段によっ
て表示手段に与えられる。他形式画像は、他形式画像生
成手段から伸張手段を迂回する経路で調停手段に与えら
れて、調停手段によって表示手段に与えられる。
【0009】伸張画像が他形式画像生成手段を介して表
示手段に与えられる場合には、他形式画像生成手段が伸
張画像を受取って表示手段に与える動作を行うので、他
形式画像生成手段に負荷がかかる。伸張画像が他形式画
像生成手段を迂回して表示手段に与えられることによっ
て、他形式画像生成手段への負荷をなくすとともに、伸
張画像を伸張手段から表示手段へ迅速に与えることがで
きる。また他形式画像が伸張手段を介して表示手段に与
えられる場合には、伸張手段が他形式画像を受取って表
示手段に与える動作を行うので、伸張手段に負荷がかか
る。他形式画像が伸張手段を迂回して表示手段に与えら
れることによって、伸張手段への負荷をなくすととも
に、他形式画像を他形式画像生成手段から表示手段へ迅
速に与えることができる。このように伸張画像および他
形式画像を表示手段に与えることによって、伸張画像お
よび他形式画像を迅速に表示させることができるととも
に、伸張手段および他形式生成手段への不必要な負荷を
無くして、装置全体の消費電力を低減することができ
る。
【0010】また本発明は、伸張手段から与えられる伸
張画像を記憶および読出自在である複数の記憶領域を有
し、各記憶領域は、他の記憶領域に対して独立して、伸
張画像の記憶および読出し自在である記憶手段を備える
ことを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、記憶手段は、伸張手段か
ら与えられる伸張画像を記憶および読出し自在である複
数の記憶領域を有し、各記憶領域は、他の記憶領域に対
して独立して、伸張画像の記憶および読出し自在であ
る。たとえばランダムアクセスメモリなどの情報を記憶
および読出し自在な一般的な記憶装置は、単一では情報
の記憶と読出しとを同時に行うことができない。このよ
うな記憶装置では、記憶されている伸張画像が読出され
ている間は、伸張手段からの伸張画像を記憶できないだ
けでなく、伸張手段からの伸張画像を記憶している間
は、伸張画像を読出すことができないので、伸張手段か
ら表示手段へ伸張画像を与えるときに無駄な待ち時間が
生じて、伸張画像を表示するのに時間がかかる。
【0012】記憶手段を、伸張手段から与えられる伸張
画像を記憶および読出し自在である複数、たとえば2つ
の記憶領域を有する構成とすることによって、一方の記
憶領域から伸張画像を読出している間に、他方の記憶領
域に伸張画像を記憶するので、記憶手段としては、伸張
画像の記憶および読出しを同時に行うことができる。こ
のように記憶手段は、伸張画像の記憶および読出しを同
時にできるので、伸張画像を伸張手段から表示手段に迅
速に与えることができ、伸張画像を速く表示することが
できる。
【0013】また本発明は、伸張画像を表示手段の表示
階調と一致する画像に変換する画像変換手段をさらに備
えることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、画像変換手段によって、
表示手段の表示階調よりも階調の少ない伸張画像は、表
示手段の表示階調と一致するように階調を増やして、表
示手段の表示階調と一致する画像に変換される。また画
像変換手段によって、表示手段の表示階調よりも階調の
多い伸張画像は、表示手段の表示階調と一致するように
階調を減らして、表示手段の表示階調と一致する画像に
変換される。このように任意の伸張画像を表示手段に確
実に表示することができる。
【0015】また本発明は、表示手段における表示可能
領域に対して、画像を表示する領域を設定する表示領域
設定手段をさらに備え、表示手段は、設定された領域に
与えられる画像を表示することを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、表示手段は、表示手段に
おける表示可能領域に対して、画像を表示する領域を設
定する表示領域設定手段によって設定された領域に、与
えられる画像を表示する。これによって画像表示装置の
操作者にとって見易い領域を設定して、画像を表示させ
ることができる。
【0017】また本発明は、表示領域設定手段は、画像
の一部が、表示可能領域外に配置される状態に、画像を
表示する領域を設定可能であることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、表示領域設定手段によっ
て、画像の一部が、表示可能領域外に配置される状態
に、画像を表示する領域を設定可能である。したがっ
て、たとえば画像において表示させたくない部分が表示
可能領域外に配置される状態に設定すれば、表示させた
い画像の部分である画像の残余の部分を、表示手段にお
ける表示可能領域に表示させることができる。
【0019】また本発明は、画像に対して、表示手段に
よって表示させたい画像部分を設定する画像部分設定手
段をさらに備え、表示手段は、設定された画像部分を表
示することを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、画像部分設定手段によっ
て、画像に対して、表示させたい画像部分を設定するこ
とで、設定された画像部分が表示手段に表示される。た
とえば画像が表示手段の表示可能領域よりも大きい場
合、その画像に対して表示させたい画像部分を設定し
て、確実にその画像部分を表示手段に表示させることが
できる。
【0021】また本発明は、伸張手段は、少なくとも設
定された画像部分の伸張が終了すると、圧縮画像の伸張
を中止することを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、伸張手段は、少なくとも
設定された画像部分の伸張が終了すると、圧縮画像の伸
張を中止する。これによって画像における表示手段に表
示されない部分に対応する圧縮画像の伸張を行わないの
で、圧縮画像を完全に伸張して伸張画像を生成する場合
に比べて、伸張手段の伸張処理を早く終了して、伸張手
段において消費される電力を低減することができる。
【0023】また本発明は、伸張画像と他形式画像とを
含んでグループ化される画像グループを表示する場合、
他形式画像を表示した後に伸張画像を表示する画像表示
装置であって、調停手段は、伸張画像を表示手段に与え
ると、他形式画像生成手段からの画像の受け取りを優先
する状態にされることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、画像表示装置は、伸張画
像と他形式画像とを含んでグループ化される画像グルー
プを表示する場合、他形式画像を表示した後に伸張画像
を表示し、調停手段は、伸張画像を表示手段に与える
と、他形式画像生成手段からの画像の受け取りを優先す
る状態にされる。伸張画像が表示手段に与えられる、す
なわち伸張画像が表示手段に表示されると、次の画像グ
ループを表示するときには、他形式画像は伸張画像より
も先に表示されるので、調停手段が、伸張画像が表示手
段に与えられると、他形式画像生成手段からの画像の受
け取りを優先する状態にされることによって、次の画像
グループの他形式画像を迅速に表示することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
画像表示装置10の構成を示すブロック図である。画像
表示装置10は、たとえば携帯情報端末装置(Personal
DigitalAssistants ;略称:PDA)および電子辞書
装置などの携帯機器に搭載され、文字および画像を表示
する。画像表示装置10は、中央演算処理部(CentralP
rocessing Unit ;略称:CPU)11、リードオンリ
ーメモリ(Read OnlyMemory;略称:ROM)12、ラ
ンダムアクセスメモリ(Random AccessMemory;略称:
RAM)13、伸張回路14、バッファ15、変換回路
16、調停回路17、表示制御部18、液晶表示部(Li
quid Crystal Display;略称:LDC)19および表示
用メモリ20を含んで構成される。
【0026】CPU11は、画像表示装置10を統括的
に制御するとともに、他形式画像生成手段として機能し
て、後述する伸張回路14が生成する伸張画像とは異な
る形式の他形式画像を生成する。本実施の形態におい
て、他形式画像は、たとえば文字、および文字を含む表
などである。ROM12は、不揮発性メモリであって、
CPU11が実行可能なプログラム、および後述する圧
縮画像および他形式画像を記憶する。RAM13は、揮
発性メモリであって、CPU11がROM12に記憶さ
れるプログラムに従って制御するときに生成される作業
用データを一時的に記憶する。
【0027】表示制御部18は、CPU11によって制
御され、LCD19および表示用メモリ20を制御す
る。LCD19は、表示制御部18によって制御され
て、表示用メモリ20に記憶される表示用伸張画像およ
び他形式画像を表示する。表示用メモリ20は、ランダ
ムアクセスメモリなどの揮発性メモリで実現され、表示
用伸張画像および他形式画像を記憶する。本実施の形態
において、表示手段は、表示制御部18、LCD19お
よび表示用メモリ20を含んで構成される。
【0028】伸張手段である伸張回路14は、CPU1
1によって制御され、ROM12に記憶されている特定
の圧縮方式で圧縮された圧縮画像を伸張して伸張画像
を、ハードウェア的に生成する。CPU11は、伸張回
路14に対して、圧縮画像を伸張する伸張画像の生成お
よび中止の命令を与えるけれども、JPEG方式で圧縮
された圧縮画像の伸張は行わない。本実施の形態におい
て、特定の圧縮方式とは、JPEG(Joint Photograph
ic coding Experts Group)方式である。伸張回路14
は、詳細には、JPEG方式によって圧縮符号化された
圧縮画像に含まれる符号化信号に基づいて、複合化、逆
量子化および逆離散コサイン変換を行って、伸張画像を
生成する。
【0029】図2は、バッファ15の詳細な構成を示す
ブロック図である。記憶手段であるバッファ15は、C
PU11によって制御され、伸張回路14から与えられ
る伸張画像を記憶および読出し自在である複数、本実施
の形態において2つの記憶領域である第1バッファ領域
15aおよび第2バッファ領域15bを有し、各バッフ
ァ領域15a,15bは、他のバッファ領域に対して独
立して、伸張画像の記憶および読出し自在である。JP
EG方式では、圧縮画像は、圧縮前の画像が表示されて
いる状態において、縦方向に8画素、横方向に8画素と
なる64(=8×8)画素を単位ブロックとして、圧縮
前の画像を分割して、1ブロック毎に圧縮されており、
圧縮画像が伸張されると、1ブロック毎に伸張回路14
からバッファ15に与えられ、この与えられる1ブロッ
クにおける1画素当たりの階調は8ビット(=1バイ
ト)であるので、第1および第2バッファ領域15a,
15bの記憶容量は、それぞれ64バイトであることが
好ましい。
【0030】伸張回路14において、圧縮画像が伸張さ
れて、伸張画像の第1番目のブロックが完全に伸張され
るまで、第1バッファ領域15aに1画素ずつ記憶され
る。伸張画像の第1番目のブロックが完全に伸張される
(このとき第1バッファ領域15aが伸張画像で満たさ
れる状態になる)と、第1バッファ領域15aに記憶さ
れている伸張画像の第1番目のブロックが読出されて、
変換回路16に与えられるとともに、伸張画像の続く第
2番目のブロックが完全に伸張されるまで、第2バッフ
ァ領域15bに1画素ずつ記憶される。伸張画像の第2
番目のブロックが完全に伸張される(このとき第2バッ
ファ領域15bが伸張画像で満たされる状態になる)
と、第2バッファ領域15bに記憶されている伸張画像
の第2番目のブロックが読出されて、変換回路16に与
えられるとともに、伸張画像のさらに続く第3番目のブ
ロックが完全に伸張されるまで、第1バッファ領域15
aに1画素ずつ記憶される。
【0031】このように、CPU11が、一方のバッフ
ァ領域に記憶されている伸張回路14からの伸張画像の
ブロックが読み出されている間に、他方のバッファ領域
に伸張回路14からの伸張画像のブロックを記憶するよ
うに、各バッファ領域15a,15bの記憶状態の監
視、ならびに記憶および読出しの制御を行うことで、伸
張回路14の伸張処理を円滑に行うことができるととも
に、伸張画像を伸張回路14から変換回路16へ円滑に
与えることができる。またバッファ15への記憶の制御
に対するCPU11の負担が大きい場合、専用の制御回
路によってバッファ15への記憶の制御をしても良い。
【0032】画像変換手段である変換回路16は、CP
U11によって制御され、バッファ15を介して伸張回
路14からの伸張画像を、LCD18が表示可能な形式
に変換して、表示用伸張画像を生成して、後述する調停
回路17に与える。変換回路16は、専用の制御回路に
よって制御されてもよい。具体的には、伸張画像が、輝
度Yおよび2つの色差U,Vで表されるYUV表色系で
あり、後述する表示制御部18およびLCD19が、赤
色R、緑色Gおよび青色Bで表されるRGB表色系であ
る場合には、YUV表色系からRGB表色系に変換する
必要がある。輝度Yおよび2つの色差U,Vがそれぞれ
256(8ビット)階調のYUV表色系から、赤色R、
緑色Gおよび青色Bがそれぞれ256(8ビット)階調
のRGB表色系への変換するときの変換式の一例を次式
(1)、式(2)および式(3)に示す。 R = K0・Y + K1・(U−128) + K2・(V−128) …(1) G = K3・Y + K4・(U−128) + K5・(V−128) …(2) B = K6・Y + K7・(U−128) + K8・(V−128) …(3)
【0033】前式(1)〜式(3)において、K0,K
1,K2,K3,K4,K5,K6,K7,K8は変換
係数である。また「・」は、積を示す演算記号である。
これらの変換係数K0〜K8を、次式(4)のように設
定すれば、YUV表色系の伸張画像がRGB表色系に変
換されることなく、表示用伸張画像となる。 K0=K3=K6=1.0; K1=K2=K4=K5=K7=K8=0 …(4)
【0034】JPEG方式による圧縮画像において一般
に用いられているYUV表色系から、LCDモジュール
で一般に用いられているRGB表色系に変換する変換式
の一例を次式(5)、式(6)および式(7)に示す。 R = 1.0Y + 1.402(V−128) …(5) G = 1.0Y − 0.344(U−128) − 0.714(V−128) …(6) B = 1.0Y + 1.772(U−128) …(7)
【0035】また式(1)〜式(3)において、変換係
数K0〜K8を調整することによって、赤色R、緑色G
および青色Bのうち特定の色を強調したり、淡くするこ
とができる。
【0036】図3は、第1変換前レジスタ31および第
1変換後レジスタ32を模式的に示す図である。図4
は、第2変換前レジスタ33および第2変換後レジスタ
34を模式的に示す図である。画像変換手段である変換
回路16は、伸張回路14からの伸張画像をLCD19
の表示階調と一致する画像に変換して表示用伸張画像を
生成する。本実施の形態において、LCD19の表示階
調は、一般的に16ビットカラーと呼ばれる、赤色Rが
32(5ビット)階調、緑色Gが64(6ビット)階
調、青色Bが32(5ビット)階調であり、LCD19
は、画像を65536色で表示可能である。
【0037】変換回路16は、図3に示すような、第1
変換前レジスタ31および第1変換後レジスタ32を有
し、一般的に12ビットカラー(4096色)と呼ばれ
る、赤色R、緑色Gおよび青色Bがそれぞれ16(4ビ
ット)階調の画像を、16ビットカラーの画像に変換す
る。また変換回路16は、図4に示すような、第2変換
前レジスタ33および第3変換後レジスタ34を有し、
一般的に24ビットカラー(16777216色)と呼
ばれる、赤色R、緑色Gおよび青色Bがそれぞれ256
(8ビット)階調の画像を、16ビットカラーの画像に
変換する。
【0038】第1変換前レジスタ31は、伸張回路から
の伸張画像が12ビットカラーである場合、この伸張画
像の1画素分を一時的に格納する。第1変換前レジスタ
31は、2進数の値を格納するR0〜R3,G0〜G
4,B0〜B3の12個のフリップフロップ(Flip-Flo
p ;略称:FF)を有する。第1変換前レジスタ31
は、伸張画像の1画素分の赤色Rの階調を表す値をR
0,R1,R2,R3のFFに、緑色Gの階調を表す値
をG0,G1,G2,G3のFFに、青色Bの階調を表
す値をB0,B1,B2,B3のFFに格納する。第1
変換後レジスタ32は、2進数の値を格納するD0〜D
15の16個のFFを有する。第1変換後レジスタ32
において、表示用変換画像の赤色Rの階調を表す値はF
F:D0〜D4に、緑色Gの階調を表す値はFF:D5
〜D10に、青色Bの階調を表す値はFF:D11〜1
5に格納される。これら16個のFFのうち、D0,D
5,D6,D11は、接地されており、常に0の値にな
っている。
【0039】図3に示すように、第1変換前レジスタ3
1と第1変換後レジスタ32とは、第1変換前レジスタ
31の各FF:R0〜R3,G0〜G3,B0〜B3の
値と、第1変換後レジスタ32のD0,D5,D6,D
11を除く各FF:D1〜D4,D7〜D10,D12
〜D15との関係が次式(8)に示されるような関係と
なるように接続される。
【0040】
【数1】
【0041】このように第1変換前レジスタ31と第1
変換後レジスタ32とを接続して、伸張画像を変換する
ことによって、12ビットカラーの伸張画像を、色が劣
化することなく変換して、16ビットカラーの表示用伸
張画像を生成することができる。またCPU11による
ソフトウェア的な画像処理によって12ビットカラーか
ら16ビットカラーに変換することに比べて、第1変換
前レジスタ31および第1変換後レジスタ32を用いて
ハードウェア的に処理することによって、高速に行うこ
とができる。
【0042】第2変換前レジスタ33は、伸張回路から
の伸張画像が24ビットカラーである場合、この伸張画
像の1画素分を一時的に格納する。第2変換前レジスタ
33は、2進数の値を格納するR0〜R7,G0〜G
7,B0〜B7の24個のFFを有する。第2変換前レ
ジスタ33は、伸張画像の1画素分の赤色Rの階調を表
す値をR0,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R
7のFFに、緑色Gの階調を表す値をG0,G1,G
2,G3,G4,G5,G6,G7のFFに、青色Bの
階調を表す値をB0,B1,B2,B3,B4,B5,
B6,B7のFFに格納する。第2変換後レジスタ34
は、2進数の値を格納するD0〜D15の16個のFF
を有する。第2変換後レジスタ34において、表示用変
換画像の赤色Rの階調を表す値はFF:D0〜D4に、
緑色Gの階調を表す値はFF:D5〜D10に、青色B
の階調を表す値はFF:D11〜15に格納される。
【0043】図4に示すように、第2変換前レジスタ3
3と第2変換後レジスタ34とは、第2変換前レジスタ
33のR0,R1,R2;G0,G1;B0,B1,B
2を除く各FF:R3〜R7,G2〜G7,B3〜B7
の値と、第1変換後レジスタ32の各FF:D1〜D1
5との関係が次式(9)に示されるような関係となるよ
うに接続される。
【0044】
【数2】
【0045】この場合、伸張回路14からの伸張画像
と、変換後の表示用伸張画像とは、全く同じ色となるわ
けではないけれども、第2変換前レジスタ33のFF:
R0,R1,R2;G0,G1;B0,B1,B2に格
納される値を捨てるような変換をすることによって、少
なくとも画像表示装置10の操作者が見たときに、伸張
回路14からの伸張画像に対して色の劣化が可及的に少
ない表示用伸張画像を生成することができる。またCP
U11によるソフトウェア的な画像処理によって24ビ
ットカラーから16ビットカラーに変換することに比べ
て、第2変換前レジスタ33および第2変換後レジスタ
34を用いてハードウェア的に処理することによって、
高速に行うことができる。
【0046】調停手段である調停回路17は、CPU1
1によって制御され、伸張回路14からCPU11を迂
回する経路で伸張画像が与えられ、この受け取った伸張
画像を表示制御部18に与えるとともに、CPU11か
ら伸張回路14を迂回する経路で他形式画像が与えら
れ、この受け取った他形式画像を表示制御部18に与え
る。
【0047】伸張画像をLCD19に表示するとき、C
PU11は、調停手段17を制御して、伸張画像を伸張
回路14からCPU11を迂回する経路、具体的には、
バッファ15、変換回路16および調停回路17を経由
する経路で表示制御部18に与える。表示制御部18
は、与えられた伸張画像を表示用メモリ20に記憶し、
伸張画像を表示用メモリ20から定期的に読出してLC
D19に表示させる。以後、表示用伸張画像を、単に
「伸張画像」と表記することがあり、LCD19に表示
される伸張画像および表示用メモリ20に記憶される伸
張画像とは、表示用伸張画像である。
【0048】他形式画像をLCD19に表示するとき、
CPU11は、調停手段17を制御して、他形式画像を
CPU11から伸張回路14を迂回する経路、具体的に
は、CPU11から調停回路17を介して表示制御部1
8に与える。表示制御部18は、与えられた他形式画像
を表示用メモリ20に記憶し、他形式画像を表示用メモ
リ20から定期的に読出してLCD19に表示させる。
【0049】図5は、LCD19の表示可能領域21に
おける伸張画像50の表示例を模式的に示す図である。
本実施の形態において、LCD19は、左右方向である
X方向に320個の画素が、上下方向であるY方向に2
40個の画素がマトリクス状に配置される、320ドッ
ト×240ドットの表示可能領域21を有する。LCD
19の表示可能領域21において、座標は、16進数で
表し、座標原点P0を、図5に示すように最も左上の位
置とし、この座標を(000H,000H)とする。したがって
X座標は、000H(10進数では0)から13FH
(10進数では319)までの320個の数値で表され
る。またY座標は、000Hから0EFH(10進数で
は239)までの240個の数値で表される。したがっ
てLDC19の表示可能領域21において、図5に示す
ような最も右下の位置の座標は、(13FH,0EFH)であ
る。以後、断りがない限り、座標は16進数で表し、画
素の数は10進数で表す。
【0050】伸張画像50は、特に設定されない限り、
伸張画像50の最も左上の画素の位置である表示開始位
置Psが、LCD19の表示可能領域21における座標
原点P0に配置されるようにして表示される。このとき
伸張画像50の最も右側の画素のX座標をJEXとし、
最も下側の画素のY座標をJEYとする。すなわち伸張
画像50は、X方向に(JEX+1)個(16進数)の
画素が、Y方向に(JEY+1)個(16進数)の画素
がマトリクス状に配置される画像である。
【0051】LCD19は、伸張画像50を、16ビッ
トカラーで表示可能である。表示用メモリ20のメモリ
アドレスADDR(VRAM)と、LCD19の表示可能領域21
における座標(X,Y)との関係は次式(10)で表さ
れる。表示用メモリ20のメモリアドレスADDR(VRAM)
は、16進数で表される。 ADDR(VRAM) = Y・140H + X …(10)
【0052】前式(10)に示すように、バッファ1
5、変換回路16、調停回路17および表示制御部18
を介して表示用メモリ20に与えられた伸張画像50
は、表示用メモリ20のメモリアドレスの000H番地
から001H番地、002H番地、…と順に記憶され
る。表示用メモリ20のメモリアドレスADDR(VRAM)の値
がJEX、すなわち伸張画像50の最も右の画素になっ
たとき、続いて記憶される表示用メモリ20におけるメ
モリアドレスは(JEX+1)ではなく、続いて表示さ
れるべきLCD19の表示可能領域21における座標
(000H,001H)に対応して、140Hとなる。このよう
にLCD19における表示されるX座標がJEXを超え
る度に、Y座標を1つ増やすとともにX座標を0に戻す
ことを、座標が(JEX,JEY)となるまで繰り返
す。
【0053】また伸張画像50における、0から数えた
画素の順番をJSADDRとすると、表示用メモリ20
に記憶するときのメモリアドレスADDR(VRAM)との関係は
次式(11)となる。
【0054】
【数3】
【0055】前式(11)において、INT[Z]は、Z
の整数部分を表す。たとえばINT[0.5]=0であ
り、INT[1.7]=1であり、INT[3]=3であ
る。
【0056】しかし、式(10)および式(11)は、
伸張画像50の最も左上の画素の位置が、LCD19の
表示可能領域21の座標原点P0(000H,000H)に配置
される場合だけしか適用できない。
【0057】図6は、LCD19の表示可能領域21に
おける伸張画像50の表示位置を変更したときの表示例
を模式的に示す図である。CPU11は、LCD19に
おける表示可能領域21に対して、画像を表示する長方
形状の領域として伸張画像50の表示開始位置Ps(J_
ST_X,J_ST_Y)を設定する表示領域設定手段であるレジ
スタとして機能する。表示制御部18は、CPU11の
制御によって、設定された表示開始位置Psに伸張画像
50の最も左上の画素を配置するように、表示用メモリ
20のメモリアドレスに記憶する。これによって伸張画
像50は、LCD19に、表示開始位置Psに伸張画像
50の最も左上の画素が配置されるようにして表示され
る。
【0058】この場合、伸張画像50における0から数
えた画素の順番(16進数)をJSADDRと、表示用
メモリ20へ記憶するメモリアドレスADDR(VRAM)との関
係は、次式(12)で示される。
【0059】
【数4】
【0060】前式(12)を用いる場合、伸張画像50
の最も右側の画素の座標(J_ST_X+JEX)が、LCD1
9の表示可能領域21の最も右側の画素のX座標が13
FHを超える場合、伸張画像50が表示可能領域21よ
りも右側にはみ出すことになり、前式(12)をそのま
ま適用すると、伸張画像50の表示可能領域21よりも
右側にはみ出した画像部分が、表示可能領域21の左側
に表示されることになるので、このような表示を防止す
る必要がある。したがって、次式(13)の関係を満た
す場合には、伸張画像50におけるJSADDR番目の
画素は、表示しないように設定する。
【0061】
【数5】
【0062】前式(13)を整理すると、次式(14)
となる。
【数6】
【0063】画像表示装置10の操作者が、伸張画像5
0を表示させたい位置に基づいて数値をレジスタに予め
設定することによって、伸張画像50をLCD19の表
示可能領域21における所望の領域に表示させることが
できる。
【0064】図7は、表示用メモリ20の拡張アドレス
空間22の一例を模式的に示す図である。図8は、LC
D19の表示可能領域21Aに伸張画像50の一部分を
表示したときの表示例を模式的に示す図である。LCD
19の表示可能領域21の大きさ、および伸張画像50
の大きさに関係なく、表示可能領域21の任意の領域に
伸張画像50を表示させる場合、図7に示すように、L
CD19の表示可能領域21よりも充分に大きく拡張し
た表示用メモリ20の拡張アドレス空間22を用いる。
本実施の形態において、拡張アドレス空間22は、LC
D19の仮想的な表示可能領域である仮想表示可能領域
がX方向に000H〜FFFH(4096個の画素)、
Y方向に000H〜BFFH(3072個の画素)とな
るように設定される。この仮想表示可能領域において、
LCD19が実際に表示可能な表示可能領域21Aは、
図7に示すように、X方向に400H〜53FH、Y方
向に400H〜4EFHとする。
【0065】このような拡張アドレス空間21Aにおい
て、伸張画像50の表示開始位置Ps(J_ST_X,J_ST_
Y)を、たとえば表示開始位置PsのX座標J_ST_Xが0
00H以上、400H未満となり、表示開始位置Psの
Y座標J_ST_Yが000H以上、400H未満となるよう
に設定すれば、図8に示すように、伸張画像50の一部
が表示可能領域21Aの外に配置される状態になる。
【0066】図9は、LCD19の表示可能領域21に
伸張画像50の画像部分51を表示したときの表示例を
模式的に示す図である。CPU11は、伸張画像50に
対して、LCD19によって表示させたい長方形状の画
像部分51を設定する画像部分設定手段として機能す
る。詳細には、CPU11は、前記画像部分51の最も
左上の画素の位置である画像開始位置Pst(D_ST_X,
D_ST_Y)および前記画像部分51の最も右下の画素の位
置である画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN_Y)を設定
するレジスタとして機能する。またCPU11は、画像
部分51の画像開始位置Pstおよび画像終了位置Pe
nに基づいて、伸張画像50における画像部分51の残
余の部分をLCD19に表示させないために、画像部分
51だけを表示用メモリ20に与えるように調停回路1
7を制御する。このようにして画像部分51がLCD1
9に表示される。
【0067】このとき画像部分51が記憶される表示用
メモリ20のメモリアドレスADDR(VRAM)は、次式(1
5)で表される。
【0068】
【数7】
【0069】また前式(15)のように表示用メモリ2
0のメモリアドレスADDR(VRAM)で表すよりも、メモリア
ドレスADDR(VRAM)を仮想的にX−Y座標空間で表して、
そのX座標をADDR(VRAM)X、Y座標をADDR(VRAM)Yとした
方が感覚的に理解しやすい。このようなADDR(VRAM)Xお
よびADDR(VRAM)Yを用いて、前式(15)を表すと、次
式(16)および式(17)となる。 D_ST_X ≦ ADDR(VRAM)X ≦ D_EN_X …(16) D_ST_Y ≦ ADDR(VRAM)Y ≦ D_EN_Y …(17)
【0070】ADDR(VRAM)XおよびADDR(VRAM)Yは、次式
(18)および式(19)で表される。
【0071】
【数8】
【0072】画像表示装置10の操作者が、伸張画像5
0に対して、LCD19によって表示させたい画像部分
に基づいて画像開始位置Pstおよび画像終了位置Pe
nをレジスタに予め設定することによって、伸張画像5
0の画像部分51をLCD19の表示可能領域21に表
示させることができる。
【0073】以上の説明において、LCD19に表示す
る画像は伸張画像(表示用伸張画像)としているが、伸
張画像に限らず他形式画像であってもよく、伸張画像の
場合と同様にして、他形式画像を表示用メモリ20に記
憶して、LCD19に表示するようにしてもよい。
【0074】図10は、圧縮画像の伸張を中断する制御
手順を示すフローチャートである。この制御手順は、図
9に示すように、伸張画像50に対して、LCD19に
よって表示させたい画像部分51が設定されている場
合、伸張回路14に対して圧縮画像の伸張を中止させる
ときに、CPU11によって実行される。ステップs0
で、圧縮画像の伸張を中断する制御手順が開始されて、
ステップs1に進む。
【0075】ステップs1では、CPU11は、ROM
12に記憶されている圧縮画像の最初の1バイトのデー
タを伸張回路14に与えて、このデータを伸張するよう
に伸張回路14を制御して、ステップs2に進む。
【0076】ステップs2では、CPU11は、伸張し
た直後の1バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ
20におけるメモリアドレスADDR(VRAM)が、設定されて
いる画像部分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN
_Y)を記憶すべき表示用メモリ20におけるメモリアド
レスを超える値であるか否かを判断し、超える値でない
と判断するとステップs3に進み、超える値であると判
断するとステップs4に進み、割り込みを発生して、伸
張回路14に対して圧縮画像の伸張を中止するように制
御して、全ての制御手順を終了する。
【0077】ステップs2において、伸張した直後の1
バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ20におけ
るメモリアドレスADDR(VRAM)が、設定されている画像部
分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN_Y)を記憶
すべき表示用メモリ20におけるメモリアドレスを超え
る値であるか否かを判断は、たとえば伸張した直後の1
バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ20におけ
るメモリアドレスADDR(VRAM)と、設定されている画像部
分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN_Y)との関
係が、次式(20)となる場合には、ENDFフラグを
0に設定し、次式(21)となる場合には、ENDFフ
ラグを1に設定することによって行う。 ADDR(VRAM) ≦ D_EN_Y・140H + D_EN_X …(20) D_EN_Y・140H + D_EN_X < ADDR(VRAM) …(21)
【0078】前式(20)の右辺および式(21)の左
辺は、設定されている画像部分51の画像終了位置Pe
n(D_EN_X,D_EN_Y)を記憶すべき表示用メモリ20に
おけるメモリアドレスを表す。
【0079】ステップs3では、CPU11は、ROM
12に記憶されている圧縮画像の続く1バイトのデータ
を伸張回路14に与えて、このデータを伸張するように
伸張回路14を制御して、ステップs2に戻る。CPU
11は、このような制御手順に従って伸張回路14を制
御することによって、圧縮画像の伸張がすべて終了しな
くても、画像部分51が伸張できた時点で伸張を終了す
ることができる。
【0080】また、伸張画像50に対して、LCD19
によって表示させたい画像部分51が設定されていない
場合、ステップs2において、伸張された伸張画像が全
て表示用メモリ20に記憶されていないときには、EN
DFフラグを0に設定し、伸張された伸張画像が全て表
示用メモリ20に記憶されたときに、ENDFフラグを
1に設定するようにしてもよい。
【0081】図11は、CPU11による調停回路17
の制御手順の一例を示すフローチャートである。画像表
示装置10は、伸張画像と他形式画像とを含んでグルー
プ化される画像グループを表示する場合、他形式画像を
LCD19に表示した後に伸張画像を表示する。この制
御手順は、図9に示すように、伸張画像50に対して、
LCD19によって表示させたい画像部分51が設定さ
れている場合に、CPU11によって実行される。ステ
ップt0で、制御手順が開始されて、ステップt1に進
む。
【0082】ステップt1では、CPU11は、伸張画
像をLCD19に表示できるように、調停回路17を制
御して、ステップt2に進む。このとき伸張画像は、伸
張回路14から、バッファ15、変換回路16および調
停回路17を経由する経路で表示制御部18を介して、
表示用メモリ20に与えられる。
【0083】ステップt2では、CPU11は、伸張し
た直後の1バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ
20におけるメモリアドレスADDR(VRAM)が、設定されて
いる画像部分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN
_Y)を記憶すべき表示用メモリ20におけるメモリアド
レスを超える値であるか否かを判断し、超える値である
と判断するとステップt3に進む。この判断は、伸張し
た直後の1バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ
20におけるメモリアドレスADDR(VRAM)が、設定されて
いる画像部分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN
_Y)を記憶すべき表示用メモリ20におけるメモリアド
レスを超える値であると判断されるまで続けられる。
【0084】ステップt2において、伸張した直後の1
バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ20におけ
るメモリアドレスADDR(VRAM)が、設定されている画像部
分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN_Y)を記憶
すべき表示用メモリ20におけるメモリアドレスを超え
る値であるか否かを判断は、たとえば伸張した直後の1
バイトのデータを記憶するべき表示用メモリ20におけ
るメモリアドレスADDR(VRAM)と、設定されている画像部
分51の画像終了位置Pen(D_EN_X,D_EN_Y)との関
係が、前述の式(20)となる場合には、ENDFフラ
グを0に設定し、前述の式(21)となる場合には、E
NDFフラグを1に設定することによって行う。
【0085】ステップt3では、CPU11は、他形式
画像を優先してLCD19に表示できるように、調停回
路17を制御して、ステップt4に進み、全ての手順を
終了する。このとき他形式画像は、CPU11から、調
停回路17を経由する経路で表示制御部18を介して、
表示用メモリ20に与えられる。
【0086】また、伸張画像50に対して、LCD19
によって表示させたい画像部分51が設定されていない
場合、ステップt2において、伸張された伸張画像が全
て表示用メモリ20に記憶されていないときには、EN
DFフラグを0に設定し、伸張された伸張画像が全て表
示用メモリ20に記憶されたときに、ENDFフラグを
1に設定するようにしてもよい。
【0087】本実施の形態の画像表示装置10におけ
る、圧縮画像の伸張から伸張画像の表示までの一連の動
作を以下に示す。CPU11は、ROM12に記憶され
ているJPEG方式で圧縮された圧縮画像を読み出し
て、伸張回路14に与える。CPU11は、伸張回路1
4に対して、与えた圧縮画像を伸張するように制御す
る。伸張回路14は、圧縮画像を伸張して、伸張画像
を、バッファ15に与える。
【0088】CPU11は、バッファ15に与えられた
伸張画像の1ブロック分のデータが完全に記憶されるま
で、バッファ15の第1および第2バッファ領域15
a,15bのいずれか一方のバッファ領域に記憶する。
前記一方のバッファ領域に伸張画像の1ブロック分のデ
ータが記憶されると、CPU11は、前記一方のバッフ
ァ領域に記憶されている1ブロック分のデータを読出し
て変換回路16に与える。CPU11は、一方のバッフ
ァ領域から1ブロック分のデータが読出されている間、
他方のバッファ領域に、伸張回路14からの伸張画像の
続く1ブロック分のデータが完全に記憶されるまで、伸
張画像のデータを記憶させる。第1および第2バッファ
領域15a,15bに交互に記憶および読出し制御を行
うことで、バッファ15への伸張画像の記憶および読出
しを同時に行う。また万一バッファ15の各バッファ領
域15a,15bがともに読出し前のデータが残ってい
る場合は、CPU11は、伸張回路14に圧縮画像の伸
張を一時中断するように制御して、バッファ15からデ
ータが読み出されるまで待機させる。
【0089】CPU11は、変換回路16を制御して、
バッファ15から読出された伸張画像を、LCD19が
表示可能な表示用伸張画像に変換するように制御する。
CPU11は、表示用伸張画像を表示制御部18に与え
るように、調停回路17を制御する。表示制御部18に
よって表示用メモリ20に記憶された表示用伸張画像
は、表示制御部18によって定期的に読出されて、LC
D19に表示される。表示用メモリ20への表示用伸張
画像の記憶と、表示用メモリ20からの表示用伸張画像
の読出しとが競合した場合は、表示制御部18は、LC
D19の表示が乱れるのを防止するために、表示用メモ
リ20からの表示用伸張画像の読出しを優先する。この
とき表示制御部18は、表示用メモリ20への表示用伸
張画像の記憶を中断して、表示用メモリ20からの表示
用伸張画像の読出しが終了すると、表示用メモリ20へ
の表示用伸張画像の記憶を再開するように制御する。
【0090】圧縮画像が完全に伸張されて、表示用伸張
画像が表示用メモリ20に全て記憶されると、CPU1
1は、ENDFフラグを1に設定して、他形式画像を、
CPU11から、調停回路17を経由する経路で表示制
御部18を介して、表示用メモリ20に与えられるよう
に、調停回路17を制御する。
【0091】以上のように本実施の形態の画像表示装置
10によれば、伸張回路14によって、特定の圧縮方式
で圧縮された圧縮画像を伸張して伸張画像が生成され
る。CPU11によって、伸張回路14が生成する伸張
画像とは異なる形式の他形式画像が生成される。伸張画
像は、伸張回路14からCPU11を迂回する経路で調
停回路17に与えられて、調停回路17によって表示制
御部18に与えられる。他形式画像は、CPU11から
伸張回路14を迂回する経路で調停回路17に与えられ
て、調停回路17によって表示制御部18に与えられ
る。
【0092】伸張画像がCPU11を介して表示制御部
18に与えられる場合には、CPU11が伸張画像を受
取って表示制御部18に与える動作を行うので、CPU
11に負荷がかかる。伸張画像がCPU11を迂回して
表示制御部18に与えられることによって、CPU11
への負荷をなくすとともに、伸張画像を伸張回路14か
ら表示制御部18へ迅速に与えることができる。また他
形式画像が伸張回路14を介して表示制御部18に与え
られる場合には、伸張回路14が他形式画像を受取って
表示制御部18に与える動作を行うので、伸張回路14
に負荷がかかる。他形式画像が伸張回路14を迂回して
表示制御部18に与えられることによって、伸張回路1
4への負荷をなくすとともに、他形式画像をCPU11
から表示制御部18へ迅速に与えることができる。この
ように伸張画像および他形式画像を表示制御部18に与
えることによって、伸張画像および他形式画像を迅速に
LCD19に表示させることができるとともに、伸張回
路14およびCPU11への不必要な負荷を無くして、
装置全体の消費電力を低減することができる。
【0093】また伸張回路14は、特定の圧縮方式で圧
縮された圧縮画像を、ハードウェア的に伸張して伸張画
像を生成するので、CPU11によってソフトウェア的
に圧縮画像を伸張する場合に比べて、高速に伸張を行う
ことができる。CPU11によってソフトウェア的に圧
縮画像を伸張する場合には、CPU11がソフトウェア
を実行するだけでなく、実行するときにRAM13への
処理用のデータの記憶および読出しを繰り返すために、
消費電力が大きい。さらにCPU11は、画像表示装置
10を統括的に制御しながら伸張を行うので、伸張の処
理速度が低下する。したがって本実施の形態の画像表示
装置10のように、伸張回路14によって、圧縮画像を
ハードウェア的に伸張することによって、高速かる低消
費電力で伸張処理を行うことができる。
【0094】また調停回路17によって、LCD19お
よび表示用メモリ20を制御する表示制御部18に、伸
張回路14から伸張画像を与えることと、CPU11か
ら他形式画像を与えることとを調停しているので、伸張
画像および他形式画像に対して、個別に表示制御部を設
ける必要がないので、画像表示装置10の構成を単純に
することができる。
【0095】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、バッファ15は、伸張回路14から与えられる伸
張画像を記憶および読出し自在である2個のバッファ領
域15a,15bを有し、各バッファ領域15a,15
bは、他のバッファ領域に対して独立して、伸張画像の
記憶および読出し自在である。たとえばランダムアクセ
スメモリなどの情報を記憶および読出し自在な一般的な
記憶装置は、単一では情報の記憶と読出しとを同時に行
うことができない。このような記憶装置では、記憶され
ている伸張画像が読出されている間は、伸張回路14か
らの伸張画像を記憶できないだけでなく、伸張回路14
からの伸張画像を記憶している間は、伸張画像を読出す
ことができないので、伸張回路14から表示制御部18
へ伸張画像を与えるときに無駄な待ち時間が生じて、伸
張画像をLCD19に表示するのに時間がかかる。
【0096】バッファ15を、伸張回路14から与えら
れる伸張画像を記憶および読出し自在である2つのバッ
ファ領域15a,15bを有する構成とすることによっ
て、一方のバッファ領域から伸張画像を読出している間
に、他方のバッファ領域に伸張画像を記憶するので、バ
ッファ15全体としては、伸張画像の記憶および読出し
を同時に行うことができる。このようにバッファ15
は、伸張画像の記憶および読出しを同時にできるので、
伸張画像を伸張回路14から表示制御部18に迅速に与
えることができ、伸張画像を迅速にLCD19に表示す
ることができる。またCPU11によるバッファ15の
記憶および読出し制御も、単純である。
【0097】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、変換回路16によって、LCD19の表示階調よ
りも階調の少ない伸張画像は、LCD19の表示階調と
一致するように階調を増やして、LCD19の表示階調
と一致する画像に変換される。また変換回路16によっ
て、LCD19の表示階調よりも階調の多い伸張画像
は、LCD19の表示階調と一致するように階調を減ら
して、LCD19の表示階調と一致する画像(表示用伸
張画像)に変換される。このように任意の伸張画像をL
CD19に確実に表示することができる。このような変
換を、第1変換前レジスタ31と第1変換後レジスタ3
2との接続、および第2変換前レジスタ33と第2変換
後レジスタ34との接続によって、ハードウェア的に行
うので、CPU11によってソフトウェア的な画像処理
によって変換を行う場合に比べて、高速かつ低電力で行
うことができる。
【0098】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、表示制御部18は、CPU11の制御によって、
LCD19における表示可能領域21に対して設定され
た領域に、与えられる画像を表示させる。これによって
画像表示装置10の操作者にとって見易い領域を設定し
て、画像を表示させることができる。
【0099】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、伸張画像および他形式画像(以後、これらをまと
めて、単に「画像」と表記することがある)の一部が、
表示可能領域21外に配置される状態に、画像を表示す
る領域を設定可能である。したがって、たとえば画像に
おいて表示させたくない部分が表示可能領域21外に配
置される状態に設定すれば、表示させたい画像の部分で
ある画像の残余の部分を、LCD19における表示可能
領域21に表示させることができる。たとえばLCD1
9の表示可能領域21よりも大きな画像を表示させる場
合、その画像の表示させたくない部分が表示可能領域2
1外に配置される状態に、画像を表示する領域を設定す
ることで、画像の所望の部分をLCD19に表示するこ
とができる。またLCD19に表示している伸張画像
を、上下方向にスクロールするときでも、伸張回路14
および変換回路16によってハードウェア的に伸張およ
び変換した表示用伸張画像を、スクロール後の位置に表
示するので、CPU11によってソフトウェア的に伸張
した伸張画像を逐次読出して、スクロール後の位置に表
示する場合に比べてスクロールを高速に行うことができ
る。
【0100】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、画像に対して、表示させたい画像部分を設定する
ことで、設定された画像部分がLCD19に表示され
る。たとえば画像がLCD19の表示可能領域よりも大
きい場合、その画像に対して表示させたい画像部分を設
定して、確実にその画像部分をLCD19に表示させる
ことができる。
【0101】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、伸張回路14は、少なくとも設定された画像部分
の伸張が終了すると、圧縮画像の伸張を中止するよう
に、CPU11によって制御される。これによって画像
におけるLCD19に表示されない部分に対応する圧縮
画像の伸張を行わないので、圧縮画像を完全に伸張して
伸張画像を生成する場合に比べて、伸張回路14の伸張
処理を早く終了して、伸張回路14において消費される
電力を低減することができる。
【0102】また本実施の形態の画像表示装置10によ
れば、画像表示装置20は、伸張画像と他形式画像とを
含んでグループ化される画像グループを表示する場合、
他形式画像を表示した後に伸張画像を表示し、調停回路
17は、伸張画像を表示制御部18に与えると、CPU
11からの画像の受け取りを優先する状態にされる。伸
張画像が表示制御部18に与えられる、すなわち伸張画
像がLCD19に表示されると、次の画像グループを表
示するときには、他形式画像は伸張画像よりも先に表示
されるので、調停回路17が、伸張画像が表示制御部1
8に与えられると、CPU11からの画像の受け取りを
優先する状態にされることによって、次の画像グループ
の他形式画像を迅速にLCD19に表示することができ
る。
【0103】本実施の形態の画像表示装置10におい
て、図3に示す第1変換後レジスタ32のフリップフロ
ップD0,D5,D6,D11は、接地されており、常
に0の値になっているとしたが、これらのFF:D0,
D5,D6,D11を常に1ボルトに印加して、1の値
とするようにしてもよい。このようにFF:D0,D
5,D6,D11の値を1とすることによって、変換前
の伸張画像に比べて、表示用伸張画像の明度を上げるこ
とができる。また個々のFF:D0,D5,D6,D1
1の値を変えることによって、伸張画像を所望の表示用
伸張画像に変換することができる。
【0104】また本実施の形態の画像表示装置10にお
いて、図7に示すように、拡張アドレス空間22は、L
CD19の仮想的な表示可能領域である仮想表示可能領
域がX方向に000H〜FFFH、Y方向に000H〜
BFFHとなるように設定したが、これに限らず、LC
D19の表示可能領域21座標原点P0(000H,000H)
を原点として、マイナス座標を含むようにしてもよい。
【0105】また本実施の形態の画像表示装置10にお
いて、伸張回路14の伸張可能な特定の圧縮方式はJP
EG方式であるとしたが、これに限らず、たとえばGI
F(Graphics Interchange Format)形式、およびPN
G(Portable NetworkGraphics)形式としてもよい。さ
らにこれらのような静止画像に限らず、たとえばMPE
G(Moving Picture Coding Experts Group)方式で圧
縮された動画であってもよい。
【0106】また本実施の形態の画像表示装置10にお
いて、CPU11の扱う他形式画像は文字などとした
が、これに限らず、伸張回路14が伸張不可能な形式で
圧縮された画像であってもよい。この場合、CPU11
が伸張するために実行されるプログラムがROM12に
記憶しておき、圧縮された他形式画像をソフトウェア的
に伸張して、さらにLCD19が表示可能な画像に変換
するようにしてもよい。
【0107】また本実施の形態の画像表示装置10は、
静止画像である伸張画像を表示するとしたが、これに限
らず、たとえば「モーションJPEG」とも呼ばれる、
JPEG方式で圧縮された複数の圧縮画像を、連続的に
伸張して表示することによって、擬似的に動画を表示す
るようにしてもよい。上述のように本実施の形態の画像
表示装置10は、圧縮画像を高速に伸張して、高速に表
示することができるので、このような動画を好適に表示
することができる。
【0108】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、伸張画像
が他形式画像生成手段を迂回して表示手段に与えられる
ことによって、他形式画像生成手段への負荷をなくすと
ともに、伸張画像を伸張手段から表示手段へ迅速に与え
ることができる。また他形式画像が伸張手段を迂回して
表示手段に与えられることによって、伸張手段への負荷
をなくすとともに、他形式画像を他形式画像生成手段か
ら表示手段へ迅速に与えることができる。このように伸
張画像および他形式画像を表示手段に与えることによっ
て、伸張画像および他形式画像を迅速に表示させること
ができるとともに、伸張手段および他形式生成手段への
不必要な負荷を無くして、装置全体の消費電力を低減す
ることができる。
【0109】また本発明によれば、一方の記憶領域から
伸張画像を読出している間に、他方の記憶領域に伸張画
像を記憶するので、記憶手段としては、伸張画像の記憶
および読出しを同時に行うことができる。このように記
憶手段は、伸張画像の記憶および読出しを同時にできる
ので、伸張画像を伸張手段から表示手段に迅速に与える
ことができ、伸張画像を速く表示することができる。
【0110】また本発明によれば、任意の伸張画像を表
示手段に確実に表示することができる。
【0111】また本発明によれば、画像表示装置の操作
者にとって見易い領域を設定して、画像を表示させるこ
とができる。
【0112】また本発明によれば、たとえば画像におい
て表示させたくない部分が表示可能領域外に配置される
状態に設定すれば、表示させたい画像の部分である画像
の残余の部分を、表示手段における表示可能領域に表示
させることができる。
【0113】また本発明によれば、たとえば画像が表示
手段の表示可能領域よりも大きい場合、その画像に対し
て表示させたい画像部分を設定して、確実にその画像部
分を表示手段に表示させることができる。
【0114】また本発明によれば、画像における表示手
段に表示されない部分に対応する圧縮画像の伸張を行わ
ないので、圧縮画像を完全に伸張して伸張画像を生成す
る場合に比べて、伸張手段の伸張処理を早く終了して、
伸張手段において消費される電力を低減することができ
る。
【0115】また本発明によれば、伸張画像が表示手段
に与えられる、すなわち伸張画像が表示手段に表示され
ると、次の画像グループを表示するときには、他形式画
像は伸張画像よりも先に表示されるので、調停手段が、
伸張画像が表示手段に与えられると、他形式画像生成手
段からの画像の受け取りを優先する状態にされることに
よって、次の画像グループの他形式画像を迅速に表示す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の画像表示装置10の構
成を示すブロック図である。
【図2】バッファ15の詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【図3】第1変換前レジスタ31および第1変換後レジ
スタ32を模式的に示す図である。
【図4】第2変換前レジスタ33および第2変換後レジ
スタ34を模式的に示す図である。
【図5】LCD19の表示可能領域21における伸張画
像50の表示例を模式的に示す図である。
【図6】LCD19の表示可能領域21における伸張画
像50の表示位置を変更したときの表示例を模式的に示
す図である。
【図7】表示用メモリ20の拡張アドレス空間22の一
例を模式的に示す図である。
【図8】LCD19の表示可能領域21Aに伸張画像5
0の一部分を表示したときの表示例を模式的に示す図で
ある。
【図9】LCD19の表示可能領域21に伸張画像50
の画像部分51を表示したときの表示例を模式的に示す
図である。
【図10】圧縮画像の伸張を中断する制御手順を示すフ
ローチャートである。
【図11】CPU11による調停回路17の制御手順の
一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像表示装置 11 中央演算処理部 14 伸張回路 15 バッファ 15a 第1バッファ領域 15b 第2バッファ領域 16 変換回路 17 調停回路 18 表示制御部 19 液晶表示部 20 表示用メモリ 21 表示可能領域 50 伸張画像 51 画像部分
フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK15 KK32 KK37 KK40 MA00 PP01 PP04 PP16 PP20 PP24 PP28 RB14 RC34 SS10 UA05 UA29 UA32 UA35 5C082 AA01 BA02 BA12 BB25 BB44 CA76 DA26 DA61 MM02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特定の圧縮方式で圧縮された圧縮画像を
    伸張して伸張画像を生成する伸張手段と、 伸張手段が生成する伸張画像とは異なる形式の他形式画
    像を生成する他形式画像生成手段と、 伸張画像および他形式画像を表示する表示手段と、 伸張手段から他形式画像生成手段を迂回する経路で伸張
    画像が与えられ、この受け取った伸張画像を表示手段に
    与えるとともに、他形式画像生成手段から伸張手段を迂
    回する経路で他形式画像が与えられ、この受け取った他
    形式画像を表示手段に与える調停手段とを備えることを
    特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 伸張手段から与えられる伸張画像を記憶
    および読出し自在である複数の記憶領域を有し、各記憶
    領域は、他の記憶領域に対して独立して、伸張画像の記
    憶および読出し自在である記憶手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 伸張画像を表示手段の表示階調と一致す
    る画像に変換する画像変換手段をさらに備えることを特
    徴とする請求項1または2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 表示手段における表示可能領域に対し
    て、画像を表示する領域を設定する表示領域設定手段を
    さらに備え、 表示手段は、設定された領域に与えられる画像を表示す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画
    像表示装置。
  5. 【請求項5】 表示領域設定手段は、画像の一部が、表
    示可能領域外に配置される状態に、画像を表示する領域
    を設定可能であることを特徴とする請求項4記載の画像
    表示装置。
  6. 【請求項6】 画像に対して、表示手段によって表示さ
    せたい画像部分を設定する画像部分設定手段をさらに備
    え、 表示手段は、設定された画像部分を表示することを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかに記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 伸張手段は、少なくとも設定された画像
    部分の伸張が終了すると、圧縮画像の伸張を中止するこ
    とを特徴とする請求項6記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 伸張画像と他形式画像とを含んでグルー
    プ化される画像グループを表示する場合、他形式画像を
    表示した後に伸張画像を表示する画像表示装置であっ
    て、 調停手段は、伸張画像を表示手段に与えると、他形式画
    像生成手段からの画像の受け取りを優先する状態にされ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の画
    像表示装置。
JP2002156336A 2002-05-29 2002-05-29 画像表示装置 Pending JP2003345321A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156336A JP2003345321A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002156336A JP2003345321A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 画像表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003345321A true JP2003345321A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29772611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002156336A Pending JP2003345321A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003345321A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031384A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Hitachi Displays Ltd 多色表示装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009031384A (ja) * 2007-07-25 2009-02-12 Hitachi Displays Ltd 多色表示装置
US8659609B2 (en) 2007-07-25 2014-02-25 Japan Display Inc. Multi-color display device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080030510A1 (en) Multi-GPU rendering system
JP4309270B2 (ja) グラフィックデータ及びデジタルドキュメント処理の視覚的表現を生成するシステム及び方法
US20050270304A1 (en) Display controller, electronic apparatus and method for supplying image data
US20020190943A1 (en) Image display apparatus
JPH10269377A (ja) 表示制御システムおよび3次元グラフィクスデータの表示制御方法
US5880741A (en) Method and apparatus for transferring video data using mask data
JPH10207446A (ja) プログラマブル表示装置
JP2010191026A (ja) 外部表示装置に応じた画像データを出力する端末、プログラム及び方法
JPH0659648A (ja) フレームバッファに画像データを格納するマルチメディア表示制御システム
JP4592998B2 (ja) 画像情報の伝送方法及び伝送装置
JP2003345321A (ja) 画像表示装置
JP2008116812A (ja) 表示装置、プロジェクタおよび表示方法
US5734873A (en) Display controller with accelerated drawing of text strings
JP2002116729A (ja) データ変換方法、画像表示方法、画像処理装置、画像表示装置、画像表示システムおよび画像処理システム
JP3253778B2 (ja) 表示システム、表示制御方法及び電子機器
JP2005266792A (ja) 大型のオーバーレイされたカメラ画像を表示するためのメモリ効率の良い方法及び装置
CN115223516B (zh) 图形渲染与lcd驱动一体化芯片及相关方法和设备
KR20050080900A (ko) 이동 통신 단말기의 디스플레이 구동 장치 및 그 방법
JP2006013701A (ja) 表示コントローラ、電子機器及び画像データ供給方法
JP2005122119A (ja) Mpuとビデオコーデックとで構成されるシステムにおけるビデオインタフェース装置
JP3985451B2 (ja) 画像処理装置および画像表示装置
JPH07311568A (ja) 画像出力方法および装置
JP3533197B2 (ja) 画像処理装置
JP2004252103A (ja) 画像表示装置、画像表示方法および画像表示プログラム
JPH07220051A (ja) 画像データ変換システム