JP2003344531A - バイスタティックレーダ断面積の測定方法及びその装置 - Google Patents

バイスタティックレーダ断面積の測定方法及びその装置

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JP2003344531A
JP2003344531A JP2002155157A JP2002155157A JP2003344531A JP 2003344531 A JP2003344531 A JP 2003344531A JP 2002155157 A JP2002155157 A JP 2002155157A JP 2002155157 A JP2002155157 A JP 2002155157A JP 2003344531 A JP2003344531 A JP 2003344531A
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antenna
radar cross
bistatic radar
rotating
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JP2002155157A
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Masato Tadokoro
眞人 田所
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 限られた空間内でも容易に実施できるバイス
タティックレーダ断面積の測定方法及びその装置を提供
する。 【解決手段】 パラボラリフレクタ1の焦点位置に配置
された送信アンテナ6を有しパラボラリフレクタ1によ
り擬似的に電磁波的な遠方界を形成するコンパクトレン
ジを用い、パラボラリフレクタ1に正対する空間内に被
測定物8を回転可能に設け、受信プローブ7を被測定物
8の方向に向けて被測定物8の回りに周回可能に配置
し、パラボラリフレクタ1からの電磁波輻射方向に対し
て垂直な回転軸を中心として被測定物8を回転させると
共に受信プローブ7を回転移動させることにより被測定
物8のバイスタティックレーダ断面積を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラボラリフレク
タにより擬似的に電磁波的な遠方界を形成するコンパク
トレンジを用いたバイスタティックレーダ断面積の測定
方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電波の入射方向と観測方向が一致するモ
ノスタティックレーダ断面積の測定は一般によく行われ
ている。これは照射する環境と被測定物を回転させる機
構があれば比較的容易に実行できるからである。
【0003】一方、電波の入射方向と観測方向が異なる
バイスタティックレーダ断面積の測定は、送受信アンテ
ナを移動させる必要があるため、一般的には物理的な構
成の制限を受けて実施が困難である。
【0004】この様なレーダ断面積の測定装置として、
例えば、特開2000−206230号に開示されるレ
ーダ断面積測定装置や、図13に示すNRLアーチ方式
の装置が知られている。このNRLアーチ方式の装置
は、フロアー11に固定された支持部材12と、この支
持部材12の上部空間にアーチ13を配置して、このア
ーチ13上に送信アンテナ14と受信アンテナ15を移
動可能に配置した構成をなしている。測定に際しては、
支持部材12上に被測定物16を固定し、送信アンテナ
14から被測定物16に電磁波を照射し、被測定物16
から反射された電磁波を受信アンテナ15によって受信
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のように、
バイスタティックレーダ断面積の測定方法としては、被
測定物から所定距離だけ離して配置した送信アンテナと
受信アンテナの双方或いは何れか一方を、被測定物を中
心として回転移動させて測定する方法が一般的である。
【0006】しかしながら、レーダ断面積の測定におい
ては、アンテナ測定と同様に被測定物と送受信アンテナ
間の距離としては、被測定物の最大寸法Dと使用する電
波の波長λの関係で距離R(R>2D2/λ)が必要に
なる。例えば10GHzの周波数の電波を用いて1mの
長さの被測定物のレーダ断面積を測定する場合、送信ア
ンテナと被測定物との間の距離Rとして67m以上の距
離が必要になり、送信アンテナを回転移動させるための
広い空間と長さが67m以上の回転用アーム等が必要に
なる。
【0007】このため、バイスタティックレーダ断面積
の測定は、広い空間を備え、極めて制限された条件に対
してのみ実施可能であり、容易に実施できるものではな
かった。
【0008】上記NRLアーチ方式の装置は、バイスタ
ティックな入射角特性や偏波特性を測定することがで
き、スペースも要しないので小さな部屋にも設置可能で
あるが、被測定物は平板に限定される。
【0009】即ち、NRLアーチ方式では、フロアー1
1からの反射があると共に、一般に平板以外の複雑な形
状の被測定物のレーダ断面積を測定することは非常に困
難であり、電波吸収材料等の素材の試験方法として採用
されている。
【0010】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、限ら
れた空間内でも容易に実施できるバイスタティックレー
ダ断面積の測定方法及びその装置を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、パラボラリフレクタと該パラボラリフレ
クタの焦点位置に配置された送信アンテナとを有し前記
パラボラリフレクタにより擬似的に電磁波的な遠方界を
形成するコンパクトレンジと、受信アンテナとを用い、
被測定物のバイスタティックレーダ断面積を測定するバ
イスタティックレーダ断面積の測定方法であって、前記
被測定物を前記パラボラリフレクタに正対する空間内に
回転可能に設け、前記受信アンテナを前記被測定物方向
に向けて前記被測定物の回りに周回可能に配置し、前記
送信アンテナに高周波電流を供給し、前記送信アンテナ
から電磁波を輻射して前記パラボラリフレクタに反射さ
せて前記被測定物に照射し、前記被測定物によって反射
された電磁波を前記受信アンテナで受信し、前記送信ア
ンテナに供給した高周波電流と前記受信アンテナで受信
した高周波電流の測定結果から前記被測定物の回転位置
における電磁波の振幅と位相の情報を得て、前記パラボ
ラリフレクタからの電磁波輻射方向に対して垂直な回転
軸を中心として前記被測定物を回転すると共に前記回転
軸を中心として前記受信アンテナを回転移動させること
により前記被測定物のバイスタティックレーダ断面積を
測定するバイスタティックレーダ断面積の測定方法を提
案する。
【0012】一般にアンテナなどの放射系の試験におい
ては被測定物の寸法と電波の波長の関係において遠方界
基準が適用され、被測定物と送受信アンテナの間の距離
は本条件により制限される。この条件によれば、10m
の距離がとれる室内空間でも、例えば100GHz帯の
ミリ波帯では、最大で120mm程度の被測定物のレー
ダ断面積(RCS)の測定しか行うことができない。
【0013】しかし、本発明のバイスタティックレーダ
断面積の測定方法によれば、コンパクトレンジのパラボ
ラリフレクタに正対するクワイエットゾーンと称される
擬似的に電磁波的な遠方界の空間内で被測定物を回転さ
せ、この被測定物の周囲に受信アンテナを回転移動させ
ることにより、バイスタティックレーダ断面積を測定す
るので、測定時に従来程の空間を必要とせずに容易に測
定を行うことができる。
【0014】また、本発明は上記方法において、前記受
信アンテナの回転角速度を前記被測定物の回転角速度の
2倍に設定すると共に前記被測定物の回転に同期して前
記受信アンテナを回転移動させることにより、被測定物
からの全反射のみを容易に測定することができるように
した。
【0015】さらに、本発明は、上記の測定方法におい
て、前記送信アンテナと前記受信アンテナに接続されて
送受信源となる2つのポートに対するS21法による測
定が可能なベクトルネットワークアナライザから前記送
信アンテナに高周波電流を供給して、前記送信アンテナ
から電磁波を輻射して前記パラボラリフレクタに反射さ
せて前記被測定物に照射し、前記ベクトルネットワーク
アナライザによって、前記送信アンテナに供給した高周
波電流と前記受信アンテナで受信した高周波電流の値に
対して前記S21法による演算処理を施し、前記演算処
理結果から前記被測定物の回転位置における電磁波の振
幅と位相の情報を得て、前記パラボラリフレクタからの
電磁波輻射方向に対して垂直な回転軸を中心として前記
被測定物を回転すると共に前記回転軸を中心として前記
受信アンテナを回転移動させることにより前記被測定物
のバイスタティックレーダ断面積を測定するバイスタテ
ィックレーダ断面積の測定方法を提案する。
【0016】このように一般に普及しているベクトルネ
ットワークアナライザを用いることにより簡易な装置構
成によってバイスタティックレーダ断面積の測定を行う
ことができる。
【0017】また、本発明は、上記のバイスタティック
レーダ断面積の測定方法を実現する装置として、パラボ
ラリフレクタの焦点位置に配置された送信アンテナと、
受信アンテナと、前記パラボラリフレクタからの電磁波
輻射方向に対して垂直な回転軸を中心として前記被測定
物を前記パラボラリフレクタに正対する空間内で回転す
る第1回転手段と、前記受信アンテナを前記被測定物方
向に向けた状態で前記回転軸を中心として前記被測定物
の回りに回転移動する第2回転手段と、前記送信アンテ
ナに供給した高周波電流と前記受信アンテナで受信した
高周波電流の測定結果から前記被測定物の回転位置にお
ける電磁波の振幅と位相の情報を取得する電磁波情報取
得手段と、前記パラボラリフレクタからの電磁波輻射方
向に対して垂直な回転軸を中心として前記被測定物を回
転すると共に前記回転軸を中心として前記受信アンテナ
を回転移動させる回転手段と、前記被測定物と前記受信
アンテナの回転角度情報を取得する角度情報取得手段
と、前記電磁波情報取得手段により取得した振幅と位相
の情報と、前記角度情報取得手段により取得した回転角
度情報とに基づいて、前記回転角度における前記被測定
物のバイスタティックレーダ断面積を算出して出力する
手段とを備えているバイスタティックレーダ断面積の測
定装置を提案する。
【0018】本発明のバイスタティックレーダ断面積の
測定装置によれば、コンパクトレンジのパラボラリフレ
クタに正対する空間内で被測定物を回転させ、この被測
定物の周囲に受信アンテナを回転移動させてバイスタテ
ィックレーダ断面積を測定するので、測定時に従来程の
空間を必要ではないため容易に実施することができる。
【0019】また、本発明は、上記測定装置において、
前記電磁波情報取得手段を、前記送信アンテナと前記受
信アンテナを接続するための送受信源となる2つのポー
トを有すると共に前記送信アンテナに供給した高周波電
流と前記受信アンテナで受信した高周波電流に対してS
21法による演算処理測定を行って該演算処理結果を出
力するベクトルネットワークアナライザによって構成す
ることにより、一般普及している装置を用いたり簡易な
装置構成によってバイスタティックレーダ断面積の測定
を行うことができるようにした。
【0020】また、本発明は、上記測定装置において、
前記回転軸を中心として所定の回転角速度ωで前記被測
定物を回転させる手段を有する前記第1回転手段を備え
ると共に、前記回転軸を中心として前記回転角速度ωの
2倍の回転角速度で前記被測定物の回転に同期して前記
受信アンテナを回転移動させる手段を有する前記第2回
転手段を備えることにより、被測定物からの全反射のみ
を容易に測定することができるようにした。
【0021】さらに、本発明は、前記被測定物に対して
前記受信アンテナを前記回転軸方向に相対移動する手段
を備えることにより、前記被測定物における前記回転軸
方向の異なる位置のバイスタティックレーダ断面積の測
定を容易に行えるようにした。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。
【0023】図1は本発明の第1実施形態におけるバイ
スタティックレーダ断面積の測定装置を示す構成図、図
2はその主要配置を説明する図、図3は装置の電気系回
路を示すブロック図である。図において、1はパラボラ
リフレクタ、2は被測定物8を載置するパイロン、3は
ベクトルネットワークアナライザ(以下、VNAと称す
る)、4は高周波増幅器、5はコンピュータ装置、6は
送信用アンテナ、7は受信用アンテナとなる受信プロー
ブである。
【0024】パラボラリフレクタ1は、コンパクトレン
ジを構成するリフレクタで、図2に示すように、焦点位
置Fに配置された送信用アンテナ6から輻射された球面
波状の電磁波を平面波としてパイロン2に載置されてい
る被測定物8の方向へ反射する。
【0025】パイロン2は、その上端部がパラボラリフ
レクタ1に正対する空間内に位置するように垂直に配置
され、その上端には被測定物8を載置固定して水平面内
で回転する第1回転部21と、この第1回転部21の下
側に設けら第1回転部21と同じ垂直な回転軸を有して
水平面内で回転移動する第2回転部22とを備えてい
る。これらの回転部21,22には後述するパルスモー
タ24,25が備えられ、これらのパルスモータ24,
25はコンピュータ装置5から出力される駆動信号によ
って回転する。
【0026】また、第2回転部22には水平方向に延び
るアーム23が設けられており、アーム23の先端部に
は、垂直な支持部23aによって、回転部22の回転軸に
電磁波入射面が正対するように受信プローブ7が支持さ
れて固定されている。
【0027】VNA3は、一般に市販されている製品
で、送信アンテナに接続されるポートと、受信アンテナ
に接続されるポートを有し、これら2つのポートの入出
力信号に対してS21法による演算処理を行い、受信ア
ンテナの位置における電磁波の振幅と位相の値を算出し
てコンピュータ装置5に出力する。
【0028】即ち、VNA3は、コンピュータ装置5か
らの指令に基づいて、送信アンテナ6に高周波電流を供
給し、送信アンテナ6から電磁波を輻射してパラボラリ
フレクタ1に反射させて被測定物8に照射し、被測定物
8によって反射された電磁波を受信プローブ7で受信
し、送信アンテナ6に供給した高周波電流と受信アンテ
ナ7で受信した高周波電流に対して周知のS21法によ
る演算処理を施し、この演算処理の結果から受信した電
磁波の振幅と位相変動の値を得て、コンピュータ装置5
に出力する。
【0029】高周波増幅器4は、VNA3から供給され
た高周波電流を増幅して送信アンテナ6に供給する。
【0030】コンピュータ装置5は、図3に示すよう
に、VNA3との間のインタフェース部51と、パルス
モータ駆動回路52,53、中央処理部54、記憶部5
5、表示部56、キーボード57等から構成されてい
る。
【0031】インタフェース部51は、中央処理部54
とVNA3との間のデータ転送や命令転送を行うための
インタフェースで、例えば周知のGPIB(General Pur
poseInterface Bus)が使用される。
【0032】パルスモータ駆動回路52,53は、中央
処理部54の制御に基づいて、前述した第1回転部21
に設けられているパルスモータ24と第2回転部22に
設けられているパルスモータ25を駆動する。これによ
り、第1回転部21に載置固定されている被測定物8を
回転すると共に、第2回転部22の回転によって受信プ
ローブ7を回転移動する。
【0033】中央処理部54は、周知のCPUを主体と
して構成され、予め設定されて記憶部55に格納されて
いるプログラムによって動作し、VNA3の動作を制御
して送信アンテナ6から電磁波を輻射させると共に、受
信プローブ7によって受信した電磁波の振幅と位相の情
報を取得する。
【0034】さらに、中央処理部54は、パルスモータ
駆動回路52,53を介してパルスモータ24,25を
駆動し、被測定物8と受信プローブ7を回転移動させ、
VNA3から取得した振幅と位相の情報に基づいて被測
定物8と受信プローブ7の回転角度におけるバイスタテ
ィックレーダ断面積を算出してこれを表示する。
【0035】ここで、中央処理部54は、図4に示すよ
うに、被測定物8をパラボラリフレクタ1の方向に向
け、受信プローブ7を被測定物8とパラボラリフレクタ
1とを結ぶ直線上に配置した状態を初期状態として、受
信プローブ7の回転角速度を被測定物8の回転角速度の
2倍に設定し、それぞれの回転が同期するようにパルス
モータ24,25を駆動する。これにより、図2に示し
たように、回転角の初期状態からの被測定物8の角度が
θ1であるとき、受信プローブ7の角度θ2は角度θ1
の2倍になり、被測定物における全反射状態でのバイス
タティックレーダ断面積を測定することができる。
【0036】記憶部55は、半導体メモリや磁気ディス
ク装置等から構成され、中央処理部54を動作させるプ
ログラムが格納されていると共に、演算処理における一
時的なデータ格納に使用される。
【0037】表示部56は、中央処理部54による演算
処理の結果やキーボード57からの命令入力時における
入力情報などを表示する。
【0038】キーボード57は、中央処理部54への命
令入力やデータ入力のために使用される。
【0039】また、前述の構成において、パラボラリフ
レクタ1と送信アンテナ6によって構成されるコンパク
トレンジは、パラボラリフレクタ1の原理により点波源
を平面波に変換し、擬似的に電磁波的な遠方界を実現す
ることができるものである。
【0040】即ち、コンパクトレンジは、送信アンテナ
6の点波源から放射された球面波をパラボラリフレクタ
1により平面波に変換するシステムである。パラボラリ
フレクタ1によって球面波を平面波に変換することによ
り擬似的に電磁波的な遠方界が実現でき、波長及び対象
物の寸法に関係なく測定を行うことが可能となる。尚、
擬似的に電磁波的な遠方界が実現できる空間すなわち平
面性を得られる領域は、パラボラリフレクタ1のサイズ
と形状に依存し、リフレクタ寸法の50〜75%程度で
あり、一般にクワイエットゾーンと称されている空間で
ある。このクワイエットゾーンに被測定物8が配置され
るようにパラボラリフレクタ1やパイロン2の形状、寸
法、配置などが設定されている。
【0041】また、被測定物8から散乱・反射される電
磁波のデータを取得する受信プローブ7と被測定物8と
の間の距離Rとしては、前述したように通常はR>2D
2/λ(D:被測定物の最大寸法、λ:使用する電波の
波長)となるが、図5に示すIEEE149 Standard
Test Method for Antennas に開示されるアンテナパタ
ーンの変動において領域Aの部分を計測できればよいの
で、R>0.5D2/λで表される距離Rを用い、これ
に基づいて受信プローブ7を配置している。
【0042】即ち、測定対象に対してコンパクトレンジ
により平面波が照射されているため、測定対象表面上の
電流分布は遠方界のものに等しい。従って、その散乱界
の観測はR2D2/λには制限されない。但し、測定対
象の放射界に対して近傍界にあるのか遠方界にあるのか
は結果の処理に関わってくる。
【0043】また、「Steve Brumley, "Extending the
Low-Frequency Limits of the Compact-Range Reflecto
r", IEEE Antenna and Propagation Magazine, pp.81-8
5,Vol38, No.3, June 1996.」には、近傍界と、遷移領
域(準ニアフィールド)、ファーフィールドが、次のよ
うに示されている。
【0044】 近傍界: <0.15D2/λ 遷移領域(準ニアフィールド):>0.2D2/λ,<0.4D2/λ ファーフィールド: >0.5D2/λ 従って、上記の定式に従えば0.5D2/λよりも大きい距
離が相応しいと考えられる。
【0045】次に、前述の構成よりなる測定装置を用い
たバイスタティックレーダ断面積の測定について、図6
に示すフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0046】コンピュータ装置5は、フィールド測定を
開始するとき、操作員によってキーボード57から入力
された測定角度範囲や測定角度間隔、輻射電磁波の周波
数、高周波出力などのパラメータを取り込み(SA
1)、これに基づいてVNA3を初期化する(SA
2)。さらに、コンピュータ装置5は、第1回転部21
と第2回転部22の回転角度を前述した初期状態の位置
に設定して回転角の初期化を行う(SA3)。
【0047】この後、コンピュータ装置5は、第1及び
第2回転部21,22を回転することにより被測定物8
を回転させ、受信プローブ7を回転移動させる(SA
4)ことにより、電磁波の輻射方向に対する被測定物8
の角度θ1と受信プローブ7の角度θ2を変えながら順
次VNA3を介して送信アンテナ6から電磁波を輻射す
ると共に受信アンテナ6で受信した電磁波の振幅と位相
の情報を取得し(SA5)、取得した情報に演算処理を
施して記憶部55に保存する(SA6)。
【0048】次いで、コンピュータ装置5は、指定され
た全ての角度範囲における計測が終了したか否かを判定
し(SA7)、終了していないときは前記SA4の処理
に移行して計測を続行する。また、終了したときは、第
1回転部21と第2回転部22の回転角度を前述した初
期状態の位置に設定して回転角の初期化を行った(SA
8)後、記憶部55に保存した計測結果を用いて各角度
におけるレーダ断面積(RCS)を算出し(SA9)、
この算出結果を測定結果として表示部56に表示する
(SA10)。
【0049】被測定物のレーダ断面積(RCS)の測定
には、一般に基準に対する相対測定方法が採られる。基
準は、平板や、球などの既にRCSが解っている或いは
精度良く推定できる形状の対象が選択される。例えば、
平板を選択した場合、平板の寸法が波長に対して十分に
大きい寸法(例えば、約3λより大きい寸法)であれ
ば、平板のRCS(σ)はσ=4πA2/λ2(Aは平板
の面積)で求められ、球を選択した場合は、球の半径を
rとして、球のRCS(σ)はσ=πr2で求められ
る。
【0050】被測定物のレーダ断面積(RCS)の測定
の大まかな手順は、図7に示すようになり、上記測定値
すなわち受信アンテナ6で受信した電磁波の振幅と位相
の情報を用いた計算は、次の(1)式に示すように単純
な相対値の絶対値換算になる。
【0051】 [被測定物のRCS]dB=[被測定物の測定値]dB−[基準物体のRCS]dB …( 1) 即ち、基準物体によるシステム校正と基準測定を行い
(SB1)、この後、被測定物8の相対RCSを測定し
(SB2)、この相対RCSから前記基準物体のRCS
を考慮して絶対RCSを算出する(SB3)。
【0052】前述したように本実施形態は、コンパクト
レンジのパラボラリフレクタ1に正対するクワイエット
ゾーンの擬似的に電磁波的な遠方界空間内で被測定物8
を回転させ、この被測定物8の周囲に受信プローブ7を
回転移動させてバイスタティックレーダ断面積を測定す
るので、測定時に従来程の空間を必要とせずに容易に測
定を行うことができる。
【0053】さらに、一般に普及しているVNA3を用
いることにより簡易な装置構成によってバイスタティッ
クレーダ断面積の測定を行うことができる。
【0054】また、受信プローブ7の回転角速度を被測
定物8の回転角速度の2倍に設定し、被測定物8の回転
に同期して受信プローブ7を回転移動させているので、
被測定物8からの全反射のみを容易に測定することがで
きる。
【0055】尚、被測定物8の回転角度を一定値に維持
した状態で、受信プローブ7を回転移動させて計測を行
うことも可能である。
【0056】次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0057】図8は本発明の第2実施形態におけるバイ
スタティックレーダ断面積の測定装置を示す構成図、図
9は第2実施形態における装置の電気系回路を示すブロ
ック図である。図において、前述した第1実施形態と同
一構成部分は同一符号をもって表しその説明を省略す
る。また、第2実施形態と前述した第1実施形態との相
違点は、受信プローブ7を垂直方向に移動できるように
し、被測定物8の垂直方向の異なる位置におけるバイス
タティックレーダ断面積を容易に測定できるようにした
ことである。
【0058】即ち、パイロン2には、前述した第2回転
部22に代えて上下移動可能な第2回転部26が設けら
れている。この第2回転部26には、第1実施形態と同
様に水平に延びるアーム23が設けられており、その先
端部には第1実施形態の支持部23aよりも長い垂直な支
持部23bによって受信プローブ7が支持されて固定され
ている。
【0059】第1及び第2回転部21,26にはパルス
モータ24,25が備えられ、これらのパルスモータ2
4,25はコンピュータ装置5のパルスモータ駆動回路
52,53から出力される駆動信号によって回転する。
【0060】パルスモータ駆動回路52,53は、中央
処理部54の制御に基づいて、前述した第1回転部21
に設けられているパルスモータ24と第2回転部26に
設けられているパルスモータ25を駆動する。これによ
り、第1回転部21に載置固定されている被測定物8を
回転すると共に、第2回転部22の回転によって受信プ
ローブ7を回転移動する。
【0061】さらに第2回転部26には垂直移動用のパ
ルスモータ27が設けられ、パルスモータ27はコンピ
ュータ装置5のパルスモータ駆動部58から出力される
駆動信号によって回転し、この回転により回転部26が
上下(垂直)方向に移動する。
【0062】パルスモータ駆動回路58は、中央処理部
54の制御に基づいて、前述した第2回転部26に設け
られているパルスモータ28を駆動する。
【0063】従って、第2回転部26が上下に移動する
ことにより、被測定物8に対して受信プローブ7を回転
軸方向(上下方向)に相対移動することができ、被測定
物8における上下方向の異なる位置のバイスタティック
レーダ断面積の測定を容易に行うことができる。
【0064】次に、前述の構成よりなる第2実施形態の
測定装置を用いたバイスタティックレーダ断面積の測定
について、図10に示すフローチャートを参照して詳細
に説明する。
【0065】コンピュータ装置5は、フィールド測定を
開始するとき、操作員によってキーボード57から入力
された測定角度範囲や測定角度間隔、垂直方向の測定範
囲、垂直方向の測定間隔、輻射電磁波の周波数、高周波
出力などのパラメータを取り込み(SC1)、これに基
づいてVNA3を初期化する(SC2)。さらに、コン
ピュータ装置5は、第1回転部21と第2回転部22の
回転角度を前述した初期状態の位置に設定して回転角の
初期化を行う(SC3)。
【0066】この後、コンピュータ装置5は、第1及び
第2回転部21,26を回転することにより被測定物8
を回転させ、受信プローブ7を回転移動させる(SC
4)ことにより、電磁波の輻射方向に対する被測定物8
の角度θ1と受信プローブ7の角度θ2を変えながら順
次VNA3を介して送信アンテナ6から電磁波を輻射す
ると共に受信アンテナ6で受信した電磁波の振幅と位相
の情報を取得し(SC5)、取得した情報に演算処理を
施して記憶部55に保存する(SC6)。
【0067】次いで、コンピュータ装置5は、指定され
た全ての角度範囲における計測が終了したか否かを判定
し(SC7)、終了していないときは前記SA4の処理
に移行して計測を続行する。また、終了したときは、指
定された垂直方向の測定範囲における計測が全て終了し
たか否かを判定する(SC8)。
【0068】この判定の結果、終了していないときは、
第1回転部21と第2回転部26の回転角度を前述した
初期状態の位置に設定して回転角の初期化を行った後
(SC9)、回転部26を上下方向に移動して受信プロ
ーブ7を垂直方向に移動した後(SC10)、前記SA
4の処理に移行して測定を続行する。
【0069】また、前記SC8の判定の結果、指定され
た垂直方向の測定範囲における計測が全て終了したとき
は、第1回転部21と第2回転部22の回転角度を前述
した初期状態の位置に設定して回転角の初期化を行う
(SC11)と共に、第2回転部26を上下方向に移動
して、その位置を初期状態に設定した後(SC12)、
記憶部55に保存した計測結果を用いて各上下方向の位
置での各角度におけるレーダ断面積を算出し(SC1
3)、この算出結果を測定結果として表示部56に表示
する(SC14)。
【0070】尚、VNA3にタイムゲート機能が備えら
れている場合は、タイムドゲート機能により不要データ
をキャンセリングすることができるので、さらに精度の
よい測定データを収集することができる。
【0071】また、上記実施形態は本願発明の一具体例
であって、本願発明が上記構成のみに限定されることは
ない。例えば、受信プローブ7を被測定物8の周囲に上
下、左右、前後、3次元的に移動できるようにしても良
い。
【0072】また、上記実施形態ではVNA(ベクトル
ネットワークアナライザ)を用いた構成として説明した
が、VNAに代えて信号発生器と受信機とを組み合わせ
て用いても良い。或いは受信機に代えて検知器も利用可
能な場合がある。例えば、図11,12に示すようなV
NAを用いないRCS測定装置を構成することも可能で
ある。
【0073】図11に示すRCS測定装置は、上記第1
実施形態の測定装置において、VNA3に代えて信号発
生器101と、増幅器102、受信機103を用い、さらにイン
タフェース部51に代えて、信号発生器101と受信機103
とを中央処理部54に接続するためのインタフェース部
104を設けた構成である。信号発生器101の出力側は増幅
器102を介して送信アンテナ6に接続され、受信機103の
入力側は受信アンテナ7に接続されている。
【0074】図12に示すRCS測定装置は、上記第1
実施形態の測定装置において、VNA3に代えて信号発
生器101と、増幅器102、パワーメータ105、パワーセン
サ106を用い、さらにインタフェース部51に代えて、
信号発生器101とパワーメータ105とを中央処理部54に
接続するためのインタフェース部107を設けた構成であ
る。信号発生器101の出力側は増幅器102を介して送信ア
ンテナ6に接続されている。また、パワーセンサ106の
入力側は受信アンテナ7に接続され、パワーセンサ106
の出力側はパワーメータ105を介してインタフェース部1
07に接続されている。
【0075】また、信号発生器101としては、シグナル
ジェネレータや、シグナルスイーパ、シグナルシンセサ
イザ等を用いることができる。検知器としては上記のパ
ワーメータ105やパワーセンサ106の他にスカラーネット
ワークアナライザを用いることができる。
【0076】また、受信機103と上記のような検知器
は、周波数同期ができるか否かで分類することができ
る。検知器では周波数同期ができないが、受けた電波を
周波数に関係なく熱エネルギーに変換して最終的に電圧
で出力するので、目的の電波以外の妨害波が存在しない
環境、例えば電波暗室等の環境であれば目的を達成する
ことができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように本発明のバイスタテ
ィックレーダ断面積の測定方法及びその装置によれば、
コンパクトレンジのパラボラリフレクタに正対するクワ
イエットゾーンの擬似的に電磁波的な遠方界空間内で被
測定物を回転させ、この被測定物の周囲に受信アンテナ
を回転移動させてバイスタティックレーダ断面積を測定
するので、測定時に従来程の空間を必要とせずに容易に
測定を行うことができる。また、受信アンテナの回転角
速度を被測定物の回転角速度の2倍に設定し、被測定物
の回転に同期して受信アンテナを回転移動させているの
で、被測定物からの全反射のみを容易に測定することが
できる。さらに、一般に普及しているベクトルネットワ
ークアナライザを用いることにより簡易な装置構成によ
ってバイスタティックレーダ断面積の測定を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるバイスタティッ
クレーダ断面積の測定装置を示す構成図
【図2】本発明の第1実施形態におけるバイスタティッ
クレーダ断面積の測定装置の主要部配置を説明する図
【図3】本発明の第1実施形態におけるバイスタティッ
クレーダ断面積の測定装置の電気系回路を示すブロック
【図4】本発明の第1実施形態における被測定物と受信
プローブの回転初期状態を説明する図
【図5】アンテナパターン変動特性を示す図
【図6】本発明の第1実施形態におけるコンピュータ装
置の動作を説明するフローチャート
【図7】本発明の第1実施形態におけるRCSの計算処
理を説明するフローチャート
【図8】本発明の第2実施形態におけるバイスタティッ
クレーダ断面積の測定装置を示す構成図
【図9】本発明の第2実施形態におけるバイスタティッ
クレーダ断面積の測定装置の電気系回路を示すブロック
【図10】本発明の第2実施形態におけるコンピュータ
装置の動作を説明するフローチャート
【図11】本発明におけるバイスタティックレーダ断面
積の測定装置の他の構成例を示す図
【図12】本発明におけるバイスタティックレーダ断面
積の測定装置の他の構成例を示す図
【図13】従来例のNRLアーチ方式の測定装置を示す
【符号の説明】
1…パラボラリフレクタ、2…パイロン、21…第1回
転部、22…第2回転部、23…アーム、23a,23b…支
持部、24,25,28…パルスモータ、3…ベクトル
ネットワークアナライザ(VNA)、4…高周波増幅
器、5…コンピュータ装置、51…インタフェース部、
52,53,58…パルスモータ駆動回路、54…中央
処理部、55…記憶部、56…表示部、57…キーボー
ド、6…送信アンテナ、7…受信プローブ、101…信号
発生器、102…増幅器、103…受信機、104…インタフェ
ース部、105…パワーメータ、106…パワーセンサ、107
…インタフェース部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パラボラリフレクタと該パラボラリフレ
    クタの焦点位置に配置された送信アンテナとを有し前記
    パラボラリフレクタにより擬似的に電磁波的な遠方界を
    形成するコンパクトレンジと、受信アンテナとを用い、
    被測定物のバイスタティックレーダ断面積を測定するバ
    イスタティックレーダ断面積の測定方法であって、 前記被測定物を前記パラボラリフレクタに正対する空間
    内に回転可能に設け、 前記受信アンテナを前記被測定物方向に向けて前記被測
    定物の回りに周回可能に配置し、 前記送信アンテナに高周波電流を供給し、前記送信アン
    テナから電磁波を輻射して前記パラボラリフレクタに反
    射させて前記被測定物に照射し、 前記被測定物によって反射された電磁波を前記受信アン
    テナで受信し、 前記送信アンテナに供給した高周波電流と前記受信アン
    テナで受信した高周波電流の測定結果から前記被測定物
    の回転位置における電磁波の振幅と位相の情報を得て、
    前記パラボラリフレクタからの電磁波輻射方向に対して
    垂直な回転軸を中心として前記被測定物を回転すると共
    に前記回転軸を中心として前記受信アンテナを回転移動
    させることにより前記被測定物のバイスタティックレー
    ダ断面積を測定することを特徴とするバイスタティック
    レーダ断面積の測定方法。
  2. 【請求項2】 前記受信アンテナの回転角速度を前記
    被測定物の回転角速度の2倍に設定すると共に前記被測
    定物の回転に同期して前記受信アンテナを回転移動させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のバイスタティック
    レーダ断面積の測定方法。
  3. 【請求項3】 前記送信アンテナと前記受信アンテナに
    接続されて送受信源となる2つのポートに対するS21
    法による測定が可能なベクトルネットワークアナライザ
    から前記送信アンテナに高周波電流を供給して、前記送
    信アンテナから電磁波を輻射して前記パラボラリフレク
    タに反射させて前記被測定物に照射し、 前記ベクトルネットワークアナライザによって、前記送
    信アンテナに供給した高周波電流と前記受信アンテナで
    受信した高周波電流の値に対して前記S21法による演
    算処理を施し、 前記演算処理結果から前記被測定物の回転位置における
    電磁波の振幅と位相の情報を得て、前記パラボラリフレ
    クタからの電磁波輻射方向に対して垂直な回転軸を中心
    として前記被測定物を回転すると共に前記回転軸を中心
    として前記受信アンテナを回転移動させることにより前
    記被測定物のバイスタティックレーダ断面積を測定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のバイスタティックレ
    ーダ断面積の測定方法。
  4. 【請求項4】 パラボラリフレクタの焦点位置に配置さ
    れた送信アンテナと、受信アンテナと、 前記パラボラリフレクタからの電磁波輻射方向に対して
    垂直な回転軸を中心として前記被測定物を前記パラボラ
    リフレクタに正対する空間内で回転する第1回転手段
    と、 前記受信アンテナを前記被測定物方向に向けた状態で前
    記回転軸を中心として前記被測定物の回りに回転移動す
    る第2回転手段と、 前記送信アンテナに供給した高周波電流と前記受信アン
    テナで受信した高周波電流の測定結果から前記被測定物
    の回転位置における電磁波の振幅と位相の情報を取得す
    る電磁波情報取得手段と、 前記パラボラリフレクタからの電磁波輻射方向に対して
    垂直な回転軸を中心として前記被測定物を回転すると共
    に前記回転軸を中心として前記受信アンテナを回転移動
    させる回転手段と、 前記被測定物と前記受信アンテナの回転角度情報を取得
    する角度情報取得手段と、 前記電磁波情報取得手段により取得した振幅と位相の情
    報と、前記角度情報取得手段により取得した回転角度情
    報とに基づいて、前記回転角度における前記被測定物の
    バイスタティックレーダ断面積を算出して出力する手段
    とを備えていることを特徴とするバイスタティックレー
    ダ断面積の測定装置。
  5. 【請求項5】 前記電磁波情報取得手段が、前記送信ア
    ンテナと前記受信アンテナを接続するための送受信源と
    なる2つのポートを有すると共に前記送信アンテナに供
    給した高周波電流と前記受信アンテナで受信した高周波
    電流に対してS21法による演算処理測定を行って該演
    算処理結果を出力するベクトルネットワークアナライザ
    からなることを特徴とする請求項4に記載のバイスタテ
    ィックレーダ断面積の測定装置。
  6. 【請求項6】 前記第1回転手段は、前記回転軸を中心
    として所定の回転角速度ωで前記被測定物を回転させる
    手段を有し、 前記第2回転手段は、前記回転軸を中心として前記回転
    角速度ωの2倍の回転角速度で前記被測定物の回転に同
    期して前記受信アンテナを回転移動させる手段を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載のバイスタティックレ
    ーダ断面積の測定装置。
  7. 【請求項7】 前記被測定物に対して前記受信アンテナ
    を前記回転軸方向に相対移動させる手段を備えているこ
    とを特徴とする請求項4に記載のバイスタティックレー
    ダ断面積の測定装置。
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