JP2003344070A - ナビゲーション装置、データ配信システム及びデータ配信方法 - Google Patents

ナビゲーション装置、データ配信システム及びデータ配信方法

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JP2003344070A JP2002146757A JP2002146757A JP2003344070A JP 2003344070 A JP2003344070 A JP 2003344070A JP 2002146757 A JP2002146757 A JP 2002146757A JP 2002146757 A JP2002146757 A JP 2002146757A JP 2003344070 A JP2003344070 A JP 2003344070A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 希望する経路案内の情報の受信をより短時間
かつ安価で提供でき、必要に応じて詳細な経路案内情報
が得られるナビゲーション装置を提供すること。 【解決手段】 サーバ16との間で送受信を行い、入力
した目的地までの経路に関する地図案内型データ、TB
Tデータを表示させるナビゲーション装置11であり、
サーバ16に対しTBTデータの取得要求を行なって受
信する第1の受信手順と、地図案内型データのダウンロ
ード指定の入力をガイドする第1の指定入力ガイド手順
と、TBTデータに基いた案内を行う第1のTBT案内
手順と、指定された地図案内型データの取得要求をサー
バ16に対して行ない受信する第2の受信手順と、地図
案内型データのダウンロードが完了し、案内交差点の予
め設定された条件満足の場合に、地図案内型データに基
づいた案内を可能とする地図案内可能手順と、を内部の
コンピュータに実行させるプログラムを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ナビゲーション装
置、データ配信システム及びデータ配信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられるナビゲーション装
置においては、地図データを予め記憶媒体に記憶してお
き、GPS(Global Positioning System)を利用して
割り出された位置情報を元にして、該記憶媒体に記憶さ
れている地図データを検索・表示させるのが一般的であ
る。
【0003】これに対して、ダウンロード型のナビゲー
ションシステムが、従来より考えられている。これは、
例えば携帯電話端末、PHS端末、或いはデータ通信カ
ード等の通信機器をナビゲーション装置に接続し、サー
バ側から現在の位置データに対応した地図データ等の配
信を受けるものである。この使用に際しては、ナビゲー
ション装置側で出発地及び目的地の設定を行ない、通信
機器を介してサーバ側にその両地点の情報を通知する。
【0004】サーバ側では、通知された情報に基づいて
検索を行ない、該当する経路案内情報及び地図データを
ナビゲーション装置側に配信する。そして、ナビゲーシ
ョン装置側では、配信されたデータを元に、地図表示及
び経路案内を行う。また、サーバから配信される地図デ
ータや経路案内情報は、現状の記憶媒体を用いるナビゲ
ーション装置のものと同様であり、情報量としては非常
に大きなものである。
【0005】このうち、地図データ及び経路案内情報の
配信については、現状の携帯電話端末やPHS端末等の
通信速度を考慮して、幾つかのパーツ(地図、誘導路、
誘導路に関連するその他の道路、道路情報、建物/ガソ
リンスタンド等のランドマーク情報等)に分割して、配
信することも考えられている(例;特開2001−24
1965号公報)。なお、以下の説明では、経路案内情
報と地図データとを併せて、地図案内情報とも言う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したダウンロード
型のナビゲーションシステムは、今後の無線通信環境の
整備(通信速度の向上、通信費用の低廉化)によって今
後実用化が進展するものと想定される。しかしながら、
現状の無線通信インフラでは、地図データや経路案内情
報等の大きなデータをナビゲーション装置側で受信する
までに、時間が掛かり、また通信時間に対応して通信費
用も多くかかるものとなっている。
【0007】ここで、自動車等の移動体において経路案
内情報等のデータ配信サービスを使用する場合には、短
時間で配信が為されないと、ナビゲーションとしての使
い勝手が悪いものとなる。すなわち、いざ出発しようと
する段階で、経路検索を行ない、サーバからの経路検索
の結果のダウンロードが完了するまで時間が掛かってし
まうと、ドライバー等にストレスを与えることになる。
【0008】また、上述したような、地図データ/経路
案内情報を幾つかのパーツに分割して配信を行う手法に
おいても、分割されたデータのうち、どのデータを優先
的に配信するかについて、幾つかの決定方法がある。す
なわち、サーバ側で優先度を決定する方法、ユーザが指
定する方法が考えられるが、サーバ側が決定する方法で
は、ユーザ側で希望する情報の配信が得られない場合が
あり、必要な時に必要な情報が得られない場合が発生す
る。また、ユーザが優先度を指定する方法では、細分化
された情報について、ユーザが優先度を設定しなければ
ならず、手間が掛かるものとなる。
【0009】さらに、データ配信によらず、CDやDV
Dといったメディア(記憶媒体)に予めTBT(Turn B
y Turn;交差点での曲がる方向の案内情報)を記憶さ
せ、それを活用するものは存在する。しかしながら、T
BTによる案内のみでは、任意の地点において、ドライ
バーが現在どの位置にいるのか、判断がつき難いものと
なる。このTBTの表示においては、地図表示の付加も
可能であるが、上述のメディアに固定された情報ゆえ、
その更新は買い換えない限りできず、したがってメディ
アに固定された情報は、時間の経過と共に古くなって、
現在の道路状況とのずれが生じてくる、といった問題が
生じる。
【0010】そこで、TBTを活用して、希望する情報
の受信をより短時間でユーザ側に提供できると共に、必
要に応じて地図案内データをも提供することが望まれて
いる。
【0011】本発明は、上記の事情に基づきなされたも
ので、その目的とするところは、ユーザが希望する経路
案内の情報の受信をより短時間かつ安価で提供できると
共に、必要に応じてより詳細な経路案内情報を提供する
ことが可能なナビゲーション装置、データ配信システム
及びデータ配信方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、ユーザが入力した目的地までの経路に関
する地図案内型データ及びTBTデータを、通信手段を
介してサーバから入手して表示させるためのナビゲーシ
ョン装置において、サーバに対してTBTデータの取得
要求を行ない、サーバ側から該TBTデータを受信する
第1の受信手順と、第1の受信手順により受信されたT
BTデータに係る個々の案内交差点に関して、地図案内
型データのダウンロード指定の入力をガイドする第1の
指定入力ガイド手順と、第1の受信手順により受信され
たTBTデータに基づいて、該TBTデータに基づいた
案内を行う第1のTBT案内手順と、第1のTBT案内
手順を実行可能とした後に第1の指定入力ガイド手順に
よってダウンロード指定された案内交差点に関する地図
案内型データの取得要求をサーバに対して行ない、サー
バ側から該地図案内型データを受信する第2の受信手順
と、第2の受信手順により、特定の案内交差点について
の地図案内型データのダウンロードが完了し、かつその
案内交差点に対して予め設定された条件を満足した場合
に、該ダウンロードされた地図案内型データに基づいた
案内を可能とする地図案内可能手順と、を内部のコンピ
ュータに実行させるプログラムを有しているものであ
る。
【0013】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、プログラムは、第1の指定入力ガイド手順におい
て、個々の案内交差点について、地図案内型データのダ
ウンロードを行うか否かの指定を行うための交差点リス
ト画面表示を表示部に表示させる手順をコンピュータに
実行させるものである。
【0014】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、地図案内型データの対象となる案内交差点に
は、TBTデータの案内の対象となる交差点との間でリ
ンクを図るための固有のIDが付与されると共に、地図
案内可能手順において特定の案内交差点に差し掛かった
場合には、この特定の交差点に対応する固有のIDを用
いて地図案内型データに基づく案内を可能とするもので
ある。
【0015】また、他の発明は、上述の各発明に加えて
更に、地図案内可能手順により、地図案内型データに基
づいた案内が為されている場合において、プログラム
は、地図案内型データに基づく案内を行うエリアから外
れたか否か、又は地図案内型データによる案内がキャン
セルされたか否かを判断する第1の判断手順と、第1の
判断手順により所定のエリアから外れた、又は案内がキ
ャンセルされたと判断された場合に、該TBTデータに
基づいた案内を行う第2のTBT案内手順とをコンピュ
ータに実行させるものである。
【0016】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、プログラムは、第2の受信手順により受信され
た地図案内型データが不必要となった場合に、該地図案
内型データの消去を行わせるための消去指定の入力をガ
イドする第2の指定入力ガイド手順をコンピュータに実
行させるものである。
【0017】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、プログラムは、第2の指定入力ガイド手順での消去
指定に係る地図案内型データを、第1の判断手順により
該地図案内型データに基づく案内を行うエリアから外れ
た、又は案内がキャンセルされたと判断された場合に、
削除する削除実行手順をコンピュータに実行させるもの
である。
【0018】さらに、他の発明は、ユーザが入力した目
的地までの経路に関する地図案内型データ及びTBTデ
ータを、通信手段を介してサーバから入手して表示させ
るためのナビゲーション装置において、サーバに対して
TBTデータの取得要求を行ない、サーバ側から該TB
Tデータを受信する第1のTBT受信手順と、受信され
たTBTデータに基づいて、ナビゲーション装置側で該
TBTデータに基づいた案内を行う第1のTBT案内手
順と、第1のTBT案内手順を実行可能とした後にサー
バに対して地図案内型データの取得要求を行ない、サー
バ側から該地図案内型データを受信する地図受信手順
と、第1のTBT案内手順によるTBTデータに基づい
て案内される経路から外れた場合に、サーバに対してリ
ルート検索に係わるTBTデータの取得要求を行ない、
サーバ側から該TBTデータを受信する第2のTBT受
信手順と、第1のTBT案内手順によるTBTデータに
基づいて案内される経路から外れた場合に、地図受信手
順により受信された現在地周辺の地図案内型データ又は
サーバに対し新たに取得要求を行なって受信された現在
地周辺の地図案内型データを表示し、この現在地周辺の
地図案内型データに基づいた案内を行う現在地周辺地図
表示手順と、第2のTBT受信手順により受信されたリ
ルート検索に係わるTBTデータに基づいて、ナビゲー
ション装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第
2のTBT案内手順と、を内部のコンピュータに実行さ
せるプログラムを有しているものである。
【0019】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、プログラムは、地図受信手順により受信された地図
案内型データが不必要となった場合に、該地図案内型デ
ータの消去を行わせるための消去指定の入力をガイドす
る消去指定入力ガイド手順をコンピュータに実行させる
と共に、この消去指定入力ガイド手順により入力された
消去情報が記憶手段に所定のデータ記録構造として記録
されるものである。
【0020】さらに、他の発明は、上述の発明に加えて
更に、地図受信手順により地図案内型データを受信した
場合に、この地図案内型データの緯度情報・経度情報を
記録した緯度・経度データテーブルを作成すると共に、
この緯度・経度データテーブル中の各地図案内型データ
に対応した夫々の緯度情報・経度情報の先頭アドレス情
報がデータ記録構造に記録されるものである。
【0021】また、他の発明は、上述の各発明に加えて
更に、地図受信手順により地図案内型データを受信した
場合に、この地図案内型データの時間情報を記録したタ
イムテーブルを作成すると共に、このタイムテーブル中
の各地図案内型データに対応した夫々の時間情報の先頭
アドレス情報がデータ記録構造に記録されるものであ
る。
【0022】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、地図受信手順により地図案内型データを受信し
た後に、データ記録構造の消去指定情報、緯度・経度デ
ータテーブルの緯度情報・経度情報及びタイムテーブル
の時間情報の少なくとも1つに基づいて、地図案内型デ
ータを自動消去する順番を決定する自動消去候補リスト
テーブルが作成されるものである。
【0023】また、他の発明は、上述の発明に加えて更
に、自動消去候補リストテーブルは、消去指定情報が消
去指定されている地図案内型データに係る消去指定有り
データ群と、消去指定が為されていないものであって設
定されたタイム・エリア以外の時間にダウンロードされ
た地図案内型データに係る過去ダウンロードデータ群
と、消去指定が為されていないものであって設定された
タイム・エリア内の時間にダウンロードされた地図案内
型データに係る現在ダウンロードデータ群と、から構成
されると共に、これらが消去指定有りデータ群、過去ダ
ウンロードデータ群、及び現在ダウンロードデータ群の
順番に並べられて、上位から順に該地図案内型データの
消去が実行されるものである。
【0024】さらに、他の発明は、上述の各発明に加え
て更に、過去ダウンロードデータ群、及び現在ダウンロ
ードデータ群は、夫々のデータ群内の各々の地図案内型
データについて、データサイズ順に消去が実行されるも
のである。
【0025】また、他の発明は、サーバ及びナビゲーシ
ョン装置の間で通信機器を介してデータの送受信を行う
ものであり、ユーザがナビゲーション装置において入力
した目的地までの経路に関する地図案内型データ及びT
BTデータを、サーバからナビゲーション装置へ送信す
るデータ配信システムにおいて、サーバは、ユーザが設
定した目的地までの経路に関する地図案内型データ及び
TBTデータを検索する検索手順と、検索手順により検
索された地図案内型データ及びTBTデータのうち、ナ
ビゲーション装置からの要求に基づいて、いずれかのデ
ータを選択して送信する選択送信手順と、を内部のコン
ピュータに実行させる第1のプログラムを有していて、
ナビゲーション装置は、サーバに対してTBTデータの
取得要求を行ない、サーバ側から該TBTデータを受信
する第1の受信手順と、第1の受信手順により受信され
たTBTデータに係る個々の案内交差点に関して、地図
案内型データのダウンロード指定の入力をガイドする第
1の指定入力ガイド手順と、第1の受信手順により受信
されたTBTデータに基づいて、該TBTデータに基づ
いた案内を行う第1のTBT案内手順と、第1のTBT
案内手順を実行可能とした後に第1の指定入力ガイド手
順によってダウンロード指定された案内交差点に関する
地図案内型データの取得要求をサーバに対して行ない、
サーバ側から該地図案内型データを受信する第2の受信
手順と、第2の受信手順により、特定の案内交差点につ
いての地図案内型データのダウンロードが完了し、かつ
その案内交差点に対しての予め設定された条件を満足し
た場合に、該ダウンロードされた地図案内型データに基
づいた案内を可能とする地図案内可能手順と、を内部の
コンピュータに実行させる第2のプログラムを有してい
るものである。
【0026】さらに、他の発明は、上述のナビゲーショ
ン装置の各発明におけるプログラムを、上述のデータ配
信システムにおける第2のプログラムとして用いること
としたものである。
【0027】また、他の発明は、サーバ及びナビゲーシ
ョン装置の間で通信機器を介してデータの送受信を行う
ものであり、ユーザがナビゲーション装置において入力
した目的地までの経路に関する地図案内型データ及びT
BTデータを、サーバからナビゲーション装置へ送信す
るデータ配信システムにおいて、サーバは、ユーザが設
定した目的地までの経路に関する地図案内型データ及び
TBTデータを検索する検索手順と、検索手順により検
索された地図案内型データ及びTBTデータのうち、ナ
ビゲーション装置からの要求に基づいて、いずれかのデ
ータを選択して送信する選択送信手順と、を内部のコン
ピュータに実行させる第1のプログラムを有していて、
ナビゲーション装置は、サーバに対してTBTデータの
取得要求を行ない、サーバ側から該TBTデータを受信
する第1のTBT受信手順と、受信されたTBTデータ
に基づいて、ナビゲーション装置側で該TBTデータに
基づいた案内を行う第1のTBT案内手順と、第1のT
BT案内手順を実行可能とした後にサーバに対して地図
案内型データの取得要求を行ない、サーバ側から該地図
案内型データを受信する地図受信手順と、第1のTBT
案内手順によるTBTデータに基づいて案内される経路
から外れた場合に、サーバに対してリルート検索に係わ
るTBTデータの取得要求を行ない、サーバ側から該T
BTデータを受信する第2のTBT受信手順と、第1の
TBT案内手順によるTBTデータに基づいて案内され
る経路から外れた場合に、地図受信手順により受信され
た現在地周辺の地図案内型データ又はサーバに対し新た
に取得要求を行なって受信された現在地周辺の地図案内
型データを表示し、この現在地周辺の地図案内型データ
に基づいた案内を行う現在地周辺地図表示手順と、第2
のTBT受信手順により受信されたリルート検索に係わ
るTBTデータに基づいて、ナビゲーション装置側で該
TBTデータに基づいた案内を行う第2のTBT案内手
順と、を内部のコンピュータに実行させる第2のプログ
ラムを有しているものである。
【0028】さらに、他の発明は、上述のナビゲーショ
ン装置の各発明におけるプログラムを、上述のデータ配
信システムにおける第2のプログラムとして用いること
としたものである。
【0029】また、他の発明は、サーバ及びナビゲーシ
ョン装置の間で通信機器を介してデータの送受信を行う
ものであり、ユーザがナビゲーション装置において入力
した目的地までの経路に関する地図案内型データ及びT
BTデータを、サーバからナビゲーション装置へ送信す
るデータ配信方法において、TBTデータの取得要求
を、ナビゲーション装置側からサーバ側に対して行うデ
ータ取得要求工程と、ユーザが設定した目的地までの経
路に関する地図案内型データ及びTBTデータの検索を
サーバにおいて行う検索工程と、検索工程により検索さ
れた地図案内型データ及びTBTデータのうち、ナビゲ
ーション装置からの要求に基づいて、TBTデータを選
択してサーバから送信する選択送信工程と、ナビゲーシ
ョン装置がサーバ側からTBTデータを受信する第1の
受信工程と、第1の受信工程により受信されたTBTデ
ータに係る個々の案内交差点に関して、地図案内型デー
タのダウンロード指定の入力をガイドする第1の指定入
力ガイド工程と、第1の受信工程により受信されたTB
Tデータに基づいて、該TBTデータに基づいた案内を
行う第1のTBT案内工程と、第1のTBT案内工程を
実行可能とした後に第1の指定入力ガイド工程によって
ダウンロード指定された案内交差点に関する地図案内型
データの取得要求をサーバに対して行ない、サーバ側か
ら該地図案内型データを受信する第2の受信工程と、第
2の受信工程により、特定の案内交差点についての地図
案内型データのダウンロードが完了し、かつその案内交
差点に対して予め設定された条件を満足した場合に、該
ダウンロードされた地図案内型データに基づいた案内を
可能とする地図案内可能工程と、を具備しているもので
ある。
【0030】さらに、他の発明は、サーバ及びナビゲー
ション装置の間で通信機器を介してデータの送受信を行
うものであり、ユーザがナビゲーション装置において入
力した目的地までの経路に関する地図案内型データ及び
TBTデータを、サーバからナビゲーション装置へ送信
するデータ配信方法において、TBTデータの取得要求
を、ナビゲーション装置側からサーバ側に対して行うデ
ータ取得要求工程と、ユーザが設定した目的地までの経
路に関する地図案内型データ及びTBTデータの検索を
サーバにおいて行う検索工程と、検索工程により検索さ
れた地図案内型データ及びTBTデータのうち、ナビゲ
ーション装置からの要求に基づいて、TBTデータを選
択してサーバから送信する選択送信工程と、ナビゲーシ
ョン装置がサーバ側から該TBTデータを受信する第1
のTBT受信工程と、受信されたTBTデータに基づい
て、ナビゲーション装置側で該TBTデータに基づいた
案内を行う第1のTBT案内工程と、第1のTBT案内
工程を実行可能とした後にサーバに対して地図案内型デ
ータの取得要求を行ない、サーバ側から該地図案内型デ
ータを受信する地図受信工程と、第1のTBT案内工程
によるTBTデータに基づいて案内される経路から外れ
た場合に、サーバに対してリルート検索に係わるTBT
データの取得要求を行ない、サーバ側から該TBTデー
タを受信する第2のTBT受信工程と、第1のTBT案
内工程によるTBTデータに基づいて案内される経路か
ら外れた場合に、地図受信工程により受信された現在地
周辺の地図案内型データ又はサーバに対し新たに取得要
求を行なって受信された現在地周辺の地図案内型データ
を表示し、この現在地周辺の地図案内型データに基づい
た案内を行う現在地周辺地図表示工程と、第2のTBT
受信工程により受信されたリルート検索に係わるTBT
データに基づいて、ナビゲーション装置側で該TBTデ
ータに基づいた案内を行う第2のTBT案内工程と、を
具備しているものである。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1の実施の形態について、図1から図12に基づ
いて説明する。図1は、第1の本実施の形態のデータ配
信システム10の概略図である。この図に示すデータ配
信システム10は、地図案内型データを配信するシステ
ムであり、またクライアントサーバシステムの一種であ
る。クライアント端末を構成するナビゲーション装置1
1側の、通信手段となる通信機器12としては、自動車
等の移動体13において情報の送受信が可能な携帯電話
端末、PHS端末、データ通信カード等が用いられる。
【0032】なお、以下の説明では、これら携帯電話端
末、PHS端末、データ通信カード等を、通信機器12
として説明する。また、通信手段となる通信機器12と
しては、後述する装置本体61中に、その一部として設
けるようにしても良い。
【0033】各通信機器12は、それぞれのウェブサー
バ14を介してインターネット網15に接続可能とされ
ている。クライアントサーバシステムのサーバを構成す
るデータ配信サーバ16は、直接的に又はLAN等を介
して間接的にインターネット網15に接続されるもので
ある。また、各通信機器12は、夫々がナビゲーション
装置11に対して通信可能な状態で接続される。
【0034】なお、図1に示すデータ配信システム10
では、通信機器12、及びウェブサーバ14をそれぞれ
各1つずつのみ示しているが、それらは代表例であっ
て、実際は複数の通信機器12や複数のウェブサーバ1
4が配置されている。なお、データ配信サーバ16も、
複数のサーバで機能を分担したり、内部データを分散し
て保有したりするようにしても良い。
【0035】また、通信機器12は、各基地局17やそ
の他の通信設備(図示省略)を介してウェブサーバ14
に接続される。ナビゲーション装置11に接続される通
信機器12は、図2に示すように、該通信機器12の各
機能を実行させるプログラム等が保存される記憶媒体と
なるROM(Read Only Memory)21と、電話番号等
を一時的に記憶する記憶媒体となるRAM(Random Ac
cess Memory)22と、後述するナビゲーション装置1
1等の外部機器を接続するインターフェイス部23と、
通信機器12内の各部を制御する超小型演算処理装置
(Micro Processing Unit;以下、MPUという)24
等から構成されている。
【0036】また、データ配信サーバ16は、図3に示
すように、プログラム部31と、データベース部32と
を有している。このうち、プログラム部31は、このデ
ータ配信サーバ16を動作させるためのサーバ用プログ
ラム41と、ナビゲーション装置11側に対してデータ
配信を行うための、第1のプログラムとなるデータ配信
プログラム42とを有している。
【0037】なお、データ配信サーバ16は、上述のプ
ログラム部31及びデータベース部32の機能を奏させ
るため、通信機器12から送信されてきたデータ等を一
時的に保存するデータ保存部(RAM)33と、データ
配信サーバ16内の各部を制御する制御部(中央演算処
理装置)34と、通信モデム35等を有している。な
お、プログラム部31及びデータベース部32は、ハー
ドディスク36に記憶されている。また、制御部34
は、いわゆるコンピュータとして機能する。
【0038】そして、これらプログラム部31、データ
ベース部32のソフトウエア部と、制御部34、データ
保存部(RAM)33、通信モデム35、ハードディス
ク36等のハードウエア部が協働して、サーバ機能、デ
ータ配信機能、データベース機能等の各機能を担うよう
になっている。
【0039】データ配信プログラム42は、データ取得
要求を受信すると共に、この要求に基づいて、交差点で
の曲がる方向を案内するために必要とされる交差点でタ
ーンバイターン案内データ(以下、TBTデータとい
う)及び地図案内型データのいずれかを選択して送信す
るための通信プログラム機能と、ナビゲーション装置1
1側から送信される位置情報に基づいて、最適な経路検
索を行うためのルート検索プログラム機能と、ナビゲー
ション装置11側から送信される位置情報に基づいてT
BTデータ及び地図案内型データの検索を行うための検
索プログラム機能とを有している。このデータ配信プロ
グラム42の処理手順については、後述する。
【0040】なお、TBTデータとは、交差点での右
折、左折、直進を案内するデータで、地図データを含ま
ないものである。また、地図案内型データは、地図デー
タを含むもので、通常用いられているカーナビゲーショ
ンに表示されるものである。また、上述のデータ配信プ
ログラム42は、各機能毎に複数のプログラムに分割さ
れている構成としても良い。
【0041】また、データ配信サーバ16のデータベー
ス部32は、このデータ配信サーバ16を動作させるた
めの特有のサーバ用データベース51と、地図案内型デ
ータを記憶している地図案内型データ用データベース5
2と、TBTデータを記憶しているTBTデータ用デー
タベース53とを有している。なお、TBTデータ用デ
ータベース53は、TBTデータの表示に際して、後述
するTBT画面表示100において表示される、ターン
方向を示す画像、ターンをする交差点名、目的地までの
残距離、及び所定のボタン等のデータからなるものであ
る。このため、TBTデータは、TBTデータ用データ
ベース53に記憶されている画像等を用いて、データ配
信プログラム42のルート検索結果に応じてその都度作
成される。
【0042】ナビゲーション装置11は、図4に示すよ
うに、装置本体61と、表示部となる表示装置62と、
GPS受信装置63と、ビーコン用受信装置64とを有
している。また、この他に、車速センサ65、ジャイロ
センサ66、音声装置(ボイスコントロール用マイク)
67、操作装置68等も有している。なお、テレビ用ア
ンテナ(不図示)や、地図データを記憶したCD(Conp
act Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)を受け
入れる機構等もこのナビゲーション装置11が保有する
構成としても良い。
【0043】また、装置本体61の内部構成は、図4に
示すように、装置本体61は、MPU71a、ROM7
1b、記憶手段となるRAM71cから構成される制御
部71を有している。この制御部71は、いわゆるコン
ピュータとして機能する。また、装置本体61は、通信
機器12を接続するための通信インターフェース72
と、夫々の周辺機器62〜68を接続するための接続イ
ンターフェース73を具備している。なお、図4では、
通信インターフェース72に通信機器12が、接続イン
ターフェース73に表示装置62、GPS受信装置6
3、ビーコン用(以下、VICSという)受信装置6
4、車速センサ65、ジャイロセンサ66、音声装置6
7、及び操作装置68が接続される。
【0044】なお、操作装置68としては、装置本体6
1の外面に露出した操作ボタン等を採用しているが、リ
モコン受信装置を接続インターフェース73に接続する
構成としても良い。また、表示装置62の操作ボタン
は、タッチパネル式として、該表示装置62の表面に、
複数のタッチパネルボタンを配置するようにしても良
い。さらに、ナビゲーション装置11は、これらの構成
以外に、ダウンロードしたデータを記憶するハードディ
スクやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記憶手段
となる記憶媒体69を具備している。しかしながら、R
AM71cの記憶容量が十分で、特に必要としない場合
には、記憶媒体69を具備しない構成としても良い。
【0045】上述した、表示装置62、GPS受信装置
63、VICS受信装置64、車速センサ65等は、通
常は装置本体61の外部に設置される。このうち、GP
S受信装置63は、3又は4の人工衛星からの、個々の
衛星固有のコード(C/Aコード)で変調された電波を
受信する。そして、GPS受信装置63の復調回路(不
図示)で復調することで、夫々の衛星の正確な位置情報
と信号(電波)を発した時刻情報とが得られる。
【0046】また、各衛星固有のコードは、GPS受信
装置63内に予め記憶されており、復調により得られた
コードと、記憶されているコードとの相関を、相関回路
(不図示)によって取る。そして、相関が取られた場合
には、各衛星の位置情報と時刻情報とが、装置本体61
に出力される。次に、装置本体61では、制御部71内
のMPU71aにより、自身の時刻情報に基づいて各衛
星までの距離を計算する。また、三角交差法により、夫
々の衛星の位置と距離とから自車の位置を算出する。
【0047】VICS受信装置64は、FM多重放送、
路上の電波ビーコン施設の電波や、光ビーコン施設の光
を受信するものであり、内部にFM多重放送受信回路
(不図示)、電波ビーコン受信回路(不図示)、及び光
ビーコン受信回路(不図示)を有している。なお、夫々
の受信回路は、変調された信号を受信して復調し、それ
によって自車の位置情報の信号や、各種交通情報の信号
を、装置本体61側に出力する。装置本体61側では、
かかる位置情報の信号に基づいて、GPS受信装置63
からの出力に基づいた自車の位置を、正しい位置に補正
する。
【0048】また、車速センサ65は、自車の車速に対
応するセンサ信号(デジタルパルス信号)を装置本体6
1に出力するものである。この車速センサ65は、例え
ばトランスミッションのスピードメータドリブンギヤに
直接取り付けられている。しかしながら、例えばタイヤ
ホイールに磁石を埋め込んだゴムリボンを装着する、ホ
イールセンサ方式を採用するものであっても良い。な
お、装置本体61では、センサ信号に基づいて、走行距
離をMPU71aにて演算する。
【0049】また、ジャイロセンサ66は、例えば筐体
内で質量を自己振動させる振動ジャイロを用いて角速度
の検出を行ない、検出されたアナログ信号の角速度をデ
ジタル信号にADコンバータで変換して、装置本体61
に出力するものである。装置本体61では、かかる角速
度、及び上述した走行距離の演算結果に基づいて、自車
の走行軌跡を求める。
【0050】音声装置67は、音声入力のためのマイ
ク、及び音声ガイド出力のためのスピーカ(共に不図
示)を具備している。それにより、この音声装置67で
は、操作のための音声入力をマイクによって可能とする
と共に、自車の走行をスピーカによって音声でガイド可
能としている。なお、スピーカ駆動のため、装置本体6
1からはスピーカ駆動信号が出力され、スピーカ内の駆
動手段によってスピーカは所定の音声を出力する。な
お、音声入力は、装置本体61に音声信号として入力さ
れ、制御部71におけるプログラム処理によって、所定
の指令として認識する。この指令に基づいて、制御部7
1は、ユーザが所望する所定の操作を行う。
【0051】また、操作装置68は、例えば装置本体6
1、表示装置62に設けられる操作ボタン、或いはリモ
コン及びリモコン受信装置、更には表示装置62のタッ
チパネルボタンによって構成されるものである。この操
作装置68では、一定の指令をボタン操作等によって入
力し、その入力が指令信号として、装置本体61の制御
部71に向けて出力される。
【0052】装置本体61の制御部71には、ROM7
1b内に以下の手順を実行するための、プログラム(第
2のプログラムに相当)80が記憶されている。以下、
このプログラム80が行う手順について、図5から図7
に従って説明する。なお、このROM71b内のプログ
ラム80が実行する手順と併せて、データ配信サーバ1
6側に記憶されているデータ配信プログラム42が実行
する手順についても説明する。また、表示装置62に表
示される画面表示についても、図8から図12に基づい
て説明する。
【0053】図5に示すように、まず、ユーザは操作装
置68を操作することにより、ナビゲーション装置11
側で目的地の設定を行い、設定された目的地の設定情報
が、通信機器12を介してデータ配信サーバ16側に送
信される(ステップS01)。データ配信サーバ16側
では、データ配信プログラム42が起動され、目的地の
設定情報を受信すると共に、この目的地の設定情報に基
づいて、該データ配信サーバ16のデータベース部32
内を検索する、いわゆるルート検索を行う(ステップS
02;検索手順)。
【0054】また、ルート検索の検索結果に基づいて、
必要とされる全てのTBTデータがデータ配信プログラ
ム42によって作成される(ステップS03)。そし
て、TBTデータの作成が終了した後に、データ配信サ
ーバ16は、TBTデータをナビゲーション装置11側
に送信する(ステップS04)。なお、この送信の後
に、データ配信サーバ16側は、待ち状態となる。
【0055】次に、図6に示すように、ナビゲーション
装置11側では、データ配信サーバ16からの送信によ
り、TBTデータを受信する(ステップS11;第1の
受信手順)。そして、かかるTBTデータの受信後に、
ナビゲーション装置11(制御部71)は、図8に示す
ような、TBTデータに基づく案内(以下、TBT案内
という)の対象となる案内交差点の一覧を示す交差点リ
スト画面表示90を表示させる(ステップS12;第1
の指定入力ガイド手順)。この交差点リスト画面表示9
0に基づいて、ユーザは地図案内型データのダウンロー
ドを行いたい交差点の指定を行う。
【0056】ここで、図8に示す交差点リスト画面表示
90においては、複数の交差点表示バー91が列挙表示
される。そして、各交差点表示バー91には、夫々の当
該交差点における進入角(曲がる方向)を表示するため
の進入角表示92と、直前の案内交差点から当該案内交
差点までの距離を表示する交差点間距離表示93と、当
該交差点の名称を表示するための交差点名称表示94
と、地図案内型データのダウンロード指定が行われたか
否かを表示するためのダウンロード指定チェックボック
ス95(第1の指定入力ガイド手順に対応)と、ダウン
ロードを行った地図案内型データが不必要となった場合
(例えば、当該案内交差点を通過後)に、該地図案内型
データを消去するダウンロード消去指定が行われたか否
かを表示するためのダウンロード地図消去指定チェック
ボックス96(第2の指定入力ガイド手順に対応)と、
が表示されている。
【0057】また、この交差点リスト表示画面90に
は、交差点表示バー91以外にも、該交差点リスト表示
画面90を上下各方向に送って、現在表示されている以
外の交差点表示バー91を表示させるための送りボタン
97も、設けられている。
【0058】なお、上述の交差点の指定では、例えば案
内交差点リスト画面表示90の中から、地図案内型デー
タを表示させたい交差点の交差点表示バー91を選択
し、所定のボタンやタッチパネルでの入力操作を行う
と、制御部71は、ダウンロード指定のためのダウンロ
ード指定チェックボックス95を、所定の色に変化させ
て表示させる。それによって、ユーザは、交差点リスト
画面表示90において、いずれの交差点の地図案内型デ
ータのダウンロードが指定されたかを確認することが可
能となる。
【0059】また、ユーザは、この交差点リスト画面表
示90において、ダウンロード指定と共にダウンロード
地図消去指定をも行うことが可能である。このダウンロ
ード地図消去指定も、上述のように、所定のボタンやタ
ッチパネルでの入力操作により行う。それにより、図8
に示すようにダウンロード地図消去指定チェックボック
ス96が、所定の色に変化して表示され、ユーザが確認
可能となる。なお、ダウンロード地図消去指定は、上述
のダウンロード指定と同様に、地図案内型データを表示
させたい交差点の交差点表示バー91を選択して入力操
作(以下、選択入力という)することで為される。
【0060】この場合において、例えば交差点表示バー
91の選択入力の回数に応じて、指定を種々変化させる
ようにしても良い。例えば、1回目の選択入力はダウン
ロード指定、2回目の選択入力は、ダウンロード指定と
ダウンロード地図消去指定、3回目の選択入力は、ダウ
ンロード地図消去指定のみ、4回目の選択入力は、ダウ
ンロード指定とダウンロード地図消去指定の両方の解
除、という具合に設定しても良い。
【0061】また、ダウンロード指定と、ダウンロード
地図消去指定とを、夫々別個に行うようにしても良い。
【0062】特定の交差点における地図案内型データの
ダウンロード指定、及びダウンロード地図消去指定のた
めの操作が終了し、該指定が確定すると、制御部71
は、データ配信サーバ16に対して、通信機器12を介
して該ダウンロード指定された交差点に関する情報を送
信する(ステップS13)。そして、データ配信サーバ
16側では、この指定に基づいて、地図案内型データの
ダウンロードを行う(ステップS14;第2の受信手
順)。
【0063】なお、ダウンロード地図消去指定は、ナビ
ゲーション装置11側で行う処理のため、データ配信サ
ーバ16に対しては、その指示を送信する必要はない。
また、この地図案内型データのダウンロードにおいて
は、必要とする地図案内型データを一括してダウンロー
ドしても良く、また移動体13の移動の際の通信環境等
に応じて、随時ダウンロードするようにしても良い。ま
た、交差点リスト画面表示90は、案内が終了するま
で、いつでも表示可能であり、その都度ユーザによる地
図案内型データのダウンロードが可能となっている。な
お、この交差点リスト画面表示90を表示させること
で、目的地に対する進み具合を確認することができる。
この確認のために、通過済みの交差点の交差点数表示バ
ー91の色を未通過のものと異ならせるようにするのが
好ましい。
【0064】また、地図案内型データのダウンロードが
為された場合、制御部71での指令により、ハードディ
スクやコンパクトフラッシュ(登録商標)等の記憶媒体
69に地図案内型データが記憶される。記憶媒体69に
記憶される地図案内型データは、例えば選択地点を中心
に半径200m程度の詳細地図(スケール50m表示)
を含むものである。しかしながら、この地図案内型デー
タの大きさは、設定により任意変更可能としても良い。
【0065】さらに、地図案内型データのダウンロード
が為されると、TBTデータと、地図案内型データの対
象となる案内交差点とのリンクを図るための、固有のI
D(Identification)が付与される。このIDは、ナビ
ゲーション装置11の制御部7図案内型データの対象と
なる案内交差点とのリンクを図るための、固有のID
(Identification)が付与される。このIDは、ナビゲ
ーション装置11の制御部71によって作成され、夫々
ダウンロードされた地図案内型データ側の案内交差点に
関するデータ部分と、TBTデータのうち地図案内型デ
ータに対応する案内交差点に関するデータ部分に付与さ
れるものである。
【0066】しかしながら、固有のIDは、ナビゲーシ
ョン装置11(制御部71)によって作成するものとは
せず、データ配信サーバ16側で予め作成するものであ
っても良い。また、固有のIDは、交差点毎に付与する
場合には限らず、例えば緯度及び経度に関する情報をI
Dとして利用して、その他の地点(例えば高速道路のイ
ンターチェンジ、サービスエリア・パーキングエリア、
工事中箇所等)に対して付与しても良い。
【0067】次に、図7に示すように、上述のステップ
S12またはステップS13の後に、制御部71は、T
BT案内を開始する(ステップS21;第1のTBT案
内手順)。このTBT案内は、図9に示すようなTBT
画面表示100を表示させることにより行う。TBT画
面表示100には、次の交差点における移動体13の進
入角(進行方向)を示す矢印表示101と、次の交差点
名を示す次交差点名表示102と、次の交差点までの残
距離を示す残距離表示103と、後述するステップS2
5において表示が開始される地図ボタン104と、が表
示されている。
【0068】このようなTBT画面表示100に基づい
て、移動体13の移動が案内される。そして、GPS受
信装置63での受信結果や車速センサ65での検出によ
り、制御部71は、移動体13が交差点の手前の所定地
点(例えば手前200m地点)に到達したか否かの判断
を行う(ステップS22)。
【0069】この判断により、移動体13が交差点の手
前の所定地点に到達したと判断された場合(Yesの場
合)には、制御部71は、当該交差点に関して、地図案
内型データのダウンロード指定があるか否かの判別を行
う(ステップS23)。このダウンロード指定がある場
合(Yesの場合)には、制御部71は、地図案内型デ
ータが既にダウンロード済みであるか否かの判断を行う
(ステップS24)。
【0070】なお、ステップS22において、移動体1
3が交差点の手前の所定地点に到達していないと判断さ
れた場合(Noの場合)には、再びステップS22の前
に戻り、移動体13が交差点の手前の所定地点に到達し
たか否かの判断を繰り返す。また、地図案内型データの
ダウンロード指定がない場合にも、再びステップS22
の前に戻り、移動体13がステップS22の判断から再
び繰り返すこととなる。
【0071】ここで、ステップS24において、地図案
内型データがダウンロード済みであると判断された場合
(Yesの場合)には、いつでも地図案内型データを表
示可能であるものとして(地図案内可能手順に対応)、
制御部71は、TBT画面表示100内に地図ボタン9
3を表示させる(ステップS25)。そして、ユーザは
地図ボタン93を選択入力するか否か、選択することが
でき、制御部71は、該地図ボタン93を押したか否か
を判断する(ステップS26)。ユーザが地図ボタン9
3を押したと判断される場合(Yesの場合)には、図
10に示すような所定範囲内の地図案内画面表示110
が表示される(ステップS27)。
【0072】ここで、図10における地図案内画面表示
110では、制御部71によって、TBTボタン111
も表示される。そして、このTBTボタン111を選択
入力する場合には、次のステップS28で述べる、地図
案内画面表示110の表示がキャンセルされる場合とな
る。なお、図10における地図案内画面表示110で
は、TBTボタン111以外にも、小さなウインドウに
て上述のTBT画面表示100と同様な内容を表示させ
るTBTウインドウ112を表示させている。しかしな
がら、TBTウインドウ112は、表示を省略するよう
にしても良い。
【0073】次に、移動体13が所定だけ進行すると、
制御部71は、地図案内画面表示110における表示地
図エリア外に到達したか否か、及びTBTボタン111
の選択入力が為されて該地図案内画面表示110の表示
がキャンセルされたか否かを判断する(ステップS2
8;第1の判断手順)。表示地図エリア外に到達したと
判断される場合、または地図案内画面表示110の表示
がキャンセルされたと判断された場合(Yesの場合)
には、再び図9に示すようなTBT画面表示100が表
示される(ステップS29;第2のTBT案内手順)。
【0074】また、ステップS28において、地図案内
画面表示110における表示地図エリア外に到達しない
と判断された場合で、かつ地図案内画面表示110の表
示がキャンセルされていないと判断された場合(Noの
場合)には、地図案内画面表示110での表示を継続
し、再びステップS28の判断を継続することとなる。
【0075】ここで、図8に示す交差点リスト画面表示
90に示される情報に基づいて、制御部71はダウンロ
ード地図消去指定が為されているか否かを判断する(ス
テップS30)。この判断において、消去指定が為され
ていると判断される場合(Yesの場合)には、通過し
てきた交差点に関する地図案内型データの消去が開始さ
れる(ステップS31;削除実行手順)。それによっ
て、記憶媒体69には、消去した分だけ空きが生じるこ
ととなり、新たなダウンロードが行われた場合でも、該
記憶媒体69に当該ダウンロードされた地図案内型デー
タを記憶させることが可能となる。
【0076】ステップS31の後、もしくはステップS
26でNoの場合(地図ボタン93を押さない場合)、
またはステップS30でNoの場合(地図案内型データ
の消去指定がない場合)のいずれの場合にも、制御部7
1は移動体13が目的地に到達したか否かの判断を行う
(ステップS32)。この判断において移動体が目的地
に到達したと判断されると、TBTデータの案内が終了
する(ステップS33)。それにより、制御部71は、
以後は例えば目的地付近の地図案内画面表示110を表
示させることとなる(ステップS34)。
【0077】なお、特に必要ない場合には、上述のステ
ップS34において表示される地図案内画面表示110
を、表示させないようにしても良い。
【0078】また、上述のステップS24において、地
図案内型データがダウンロード済みでないと判断された
場合(Noの場合)には、制御部71は再び地図案内型
データのダウンロードを実行する(ステップS41)。
そして、ダウンロードが開始された場合、制御部71は
地図案内型データのダウンロードが終了したか否かの判
断を行う(ステップS42)。この判断によって、ダウ
ンロードが終了したと判断された場合(Yesの場合)
には、以後ステップS25に進行する。また、ダウンロ
ードが終了していないと判断された場合(Noの場合)
には、再びステップS41のダウンロードを繰り返し行
う。
【0079】また、上述のステップS26において、ユ
ーザが目的地到達までの間、地図ボタン104を選択入
力せず、地図案内画面表示110の表示を選択しない場
合(Noの場合)には、上述したように、移動体13が
目的地に到達したか否かの判断が為される(ステップS
32)。なお、ステップS32からは、上述したよう
に、ステップS33、及びステップS34へと進行す
る。
【0080】ここで、記憶媒体69に記憶されている、
上述の各交差点における地図案内型データは、図11に
示すような地図リスト確認画面表示120にて、確認す
ることが可能である。この地図リスト確認画面表示12
0には、図11に示すように、地図案内型データの対象
となる交差点を表示する交差点表示バー121が列挙表
示されている。
【0081】そして、この交差点表示バー121内に
は、当該交差点表示バー121がリンクを取っている地
図案内型データの交差点名を示す交差点名表示122
と、該地図案内型データのデータサイズを示すデータサ
イズ表示123と、該地図案内型データのダウンロード
を行った日付を示す日付表示124と、が表示されてい
る。
【0082】また、地図リスト確認画面表示120に
は、交差点表示バー121以外にも、該地図リスト確認
画面表示120を上下各方向に送って、現在表示されて
いる以外の交差点表示バー121を表示させるための送
りボタン125も表示されている。さらに、記憶媒体6
9のメモリ総容量と現在使用しているデータ量をそれぞ
れ示す容量表示126も、表示されている。
【0083】ここで、地図リスト確認画面表示120の
交差点表示バー121を選択入力すると、該交差点表示
バー121によって特定される地図案内型データの消去
指定が為される。かかる選択入力を行った場合には、消
去確認画面(不図示)の表示を行った後に、当該地図案
内型データの消去が実行される。なお、この地図案内型
データの消去は、上述の図8に示したダウンロード地図
消去指定とは異なり、既にダウンロードが為されている
地図案内型データを、ユーザ側で個別に指定して行うも
のである。
【0084】地図案内型データを記憶している記憶媒体
69が、新しい地図案内型データの記憶ができない、い
わゆるメモリオーバーとなった場合には、制御部71は
図12に示すようなデータ消去通知画面表示130を表
示させる。このデータ消去通知画面表示130において
は、ユーザに、幾つかの地図案内型データの消去を促す
ようなメッセージ131が表示される。また、このメッ
セージに対する応答を選択入力するための、消去操作進
行ボタン132(図12において、「はい」という表
示)と、消去操作キャンセルボタン133(図12にお
いて、「いいえ」という表示)とが表示される。
【0085】そして、ユーザが消去操作進行ボタン13
2を選択入力した場合には、図11に示す地図リスト確
認画面表示120を表示させ、消去したい交差点表示バ
ー121を選択入力することにより、選択された特定の
地図案内型データの消去が決定される。それによって、
記憶媒体69に空きが生じ、この空きが所定以上となれ
ば、新たな地図案内型データのダウンロードが可能とな
る。また、ユーザが消去操作キャンセルボタン133を
選択入力した場合には、地図案内型データの消去操作は
実行されない。なお、この消去操作キャンセルボタン1
33を選択入力した場合、記憶媒体69に空きが生じな
いため、新たな地図案内型データのダウンロードは中止
される。
【0086】なお、交差点リスト画面表示90での指定
によって、地図案内型データの一括のダウンロードを行
う際に、メモリオーバーとなった場合には、その時点で
ダウンロードを中止する。この際、通常の案内は開始さ
れる。案内の途中で、所定の交差点を通過し、その交差
点の地図案内型データが消去された場合、一括のダウン
ロードで行えなかった残りの地図案内型データを自動的
にダウンロードするようにしている。
【0087】このような構成及び実行手順を有するデー
タ配信システム10、及びナビゲーション装置11によ
れば、ユーザは、交差点リスト画面表示90において、
特定の案内交差点における地図案内型データのダウンロ
ード指定を行うことができる。このように、ダウンロー
ドする特定の案内交差点における地図案内型データのダ
ウンロードを指定することにより、該指定が為されなか
った地図案内型データは、データ配信サーバ16から配
信されない。それにより、ユーザが希望する地図案内型
データのみをダウンロードさせることができ、該ダウン
ロード時間及び通信費用の低減を図ることができる。
【0088】すなわち、現状の無線通信インフラでは、
インターネット網15に接続して、地図案内型データを
ダウンロードするまで、かなりの時間が掛かるものとな
っている。しかしながら、かかる無線通信インフラの環
境下においても、ダウンロード指定を行うことで、真に
必要な地図案内型データのダウンロードのみを行うこと
ができる。それにより、ユーザのダウンロードに係る待
ち時間を低減でき、TBTデータに基づいた経路案内を
即座に開始・継続することができて、ユーザに生じるス
トレスを低減できる。また、通信費用を安くすることが
でき、ユーザの費用面での負担を小さくすることができ
る。
【0089】また、ダウンロード指定を行うに際して、
交差点リスト画面表示90を表示させるため、ユーザの
ダウンロード指定の際の利便性が向上する。特に、ダウ
ンロード指定チェックボックス95が各案内交差点に係
る交差点表示バー91に表示されることにより、ユーザ
はダウンロード指定が為されたか否かを確認することが
でき、確実なダウンロード指定を行うことができる。
【0090】しかも、本実施の形態のような、データ配
信型のナビゲーション装置11を用いることにより、随
時更新された最新の経路案内情報をユーザは得ることが
できる。それにより、ユーザに対して、より正確な経路
案内を行うことができる。また、データ配信型のナビゲ
ーション装置11では、DVDやCDといったディスク
を再生させるためのドライブユニットを省略することが
できるので、該ナビゲーション装置11のコンパクト化
を図ることができる。
【0091】さらに、地図案内型データのダウンロード
が為された場合に、該地図案内型データの対象となるT
BTデータとのリンクを図るための、固有のIDが付与
される。このため、かかる固有のIDを参照することに
より、TBTデータに基づく経路案内を行っている場合
に、当該TBTデータに対応する案内交差点の地図案内
型データを即座に検索・表示させることができる。それ
により、ユーザにとっては、TBT画面表示100と、
地図案内画面表示110との間を切り替える場合のレス
ポンスが向上し、使い勝手の良いナビゲーション装置1
1となる。
【0092】さらに、ユーザは、交差点リスト画面表示
90において、ダウンロード指定と共にダウンロード地
図消去指定をも行うことが可能である。このダウンロー
ド地図消去指定を行った場合には、所定の交差点を通過
後には不要となる地図案内型データをその交差点通過後
に削除することができる。それにより、記憶媒体69に
空きを生じさせることができ、新たな地図案内型データ
のダウンロードに備えたり、最初の一括ダウンロードで
ダウンロードされなかった残りの地図案内型データをダ
ウンロードすることができる。
【0093】なお、このダウンロード地図消去指定を行
う場合にも、ダウンロード地図消去指定チェックボック
ス96が、各案内交差点に係る交差点表示バー91に表
示されることで、ユーザはダウンロード消去指定が為さ
れたか否かを確認することができ、確実なダウンロード
消去指定を行うことができる。
【0094】また、ステップS28において、地図案内
画面表示110の表示地図エリア外に到達した場合、ま
たはTBTボタン111の選択入力が為されて該地図案
内画面表示110の表示がキャンセルされた場合のいず
れか一方が満足されると、TBT画面表示100が表示
される。このため、再びTBTデータに基づく経路案内
が行われ、ユーザは一目で分かる必要最小限の情報に基
づいた経路案内が受けられる。
【0095】この第1の実施の形態では、ステップS1
4において、指定された地図案内型データを全て一括し
てダウンロードできるようになっているが、このステッ
プS12,S13,S14を省略したフローにして、案
内に対応して順次ダウンロードするようにしても良い。
この場合、ステップS24に続いてステップS41、S
42が必ず実行されることとなる。
【0096】また、装置のデフォルトとして、案内に応
じて順次ダウンロードを行う方法を設定しておくのが望
ましい。これは、ステップS12、S13,S14の事
前作業が不要となり、ユーザとしては作業数が減少する
ためである。そして、この実施の形態のステップS1
2,S13,S14が組み込まれるフローの採用を手動
にて選択できるようにする。なお、ステップS12,S
13,S14が組み込まれた場合であっても、ダウンロ
ード指定をどの交差点に対しても行わない場合には、結
局、案内に応じて順次ダウンロードするフローと同一と
なる。
【0097】(第2の実施の形態)以下、本発明の第2
の実施の形態について、図13から図19に基づいて説
明する。なお、この第2の実施の形態においては、デー
タ配信システム10の構成は、上述の第1の実施の形態
で述べたのと、同様となっている。また、データ配信プ
ログラム42やナビゲーション装置11も、上述の第1
の実施の形態で述べたのと同様のものである。しかしな
がら、本実施の形態に係るプログラム150(ナビゲー
ション装置11内のROM71bに保存されているプロ
グラム)は、ナビゲーション装置11に記憶されている
第1の実施の形態のプログラム80とは、実行する手順
が異なるものとなっている。以下、この手順について述
べる。
【0098】この第2の実施の形態は、上述の第1の実
施の形態で述べたような、ユーザ側の手動操作により地
図案内型データをダウンロードするものではなく、ナビ
ゲーション装置11側で自動的に地図案内型データのダ
ウンロードを行うもの、すなわち、先に述べたステップ
S14の予めの一括ダウンロード処理やユーザによる適
宜のダウンロード処理が組み込まれていないものとして
説明するが、この第2の実施の形態でも手動操作による
地図案内型データの一括ダウンロードも可能なものとし
ても良い。また、この地図案内型データを自動的にダウ
ンロードする場合の手順と共に、リルート検索する場合
の手順をも併せて説明する。
【0099】ナビゲーション装置11は、自動で地図案
内型データのダウンロードを行う。すなわち、上述の第
1の実施の形態のステップS01〜ステップS04、及
びステップS11〜ステップS13と同様な処理を事前
に行った後、TBT案内を開始する(ステップS51
A)。ダウンロードのタイミングは、第2の実施の形態
で示した案内交差点手前数百m(第1の実施の形態では
200m)としたり、案内交差点が次の案内交差点まで
の通信負荷通信環境を考慮したタイミングとする。な
お、上述したように、データ配信サーバ16側で案内経
路の誘導データの構築を行う。ナビゲーション装置11
側では、配信されたデータからTBT案内用に誘導デー
タを再構築し、案内を開始し(ステップS51A;第1
のTBT案内手順)、その案内を継続する(ステップS
52)。
【0100】このTBT案内を行っている状態におい
て、制御部71は移動体13が案内経路を外れたか否か
の判断を行う(ステップS52)。それにより、移動体
13が案内経路を外れたと判断される場合(Yesの場
合)には、新しい案内経路を探すリルート検索を実行す
る(ステップS53)。また、上述のステップS52に
おいて、案内経路を外れていないと判断される場合(N
oの場合)には、リルート検索は行わず、再びステップ
S52の前に戻り、案内経路を外れたか否かの判断を継
続する。
【0101】なお、リルート検索においては、プログラ
ム150は、データ配信サーバ16に対して、ナビゲー
ション装置11側の現在地に関する情報を送信すると共
に、かかる現在地に対する最適なルート検索を要求する
信号を送信する。この要求信号の送信により、データ配
信サーバ16は、リルート検索を実行する。具体的なリ
ルートの手順は、上述の第1の実施の形態で述べたステ
ップS01からステップS04までの手順と同様であ
る。また、ステップS53のリルート検索では、GPS
受信装置63、車速センサ65、ジャイロセンサ66等
により得られる、当初の案内経路を外れた現在の位置情
報に基づいて、目的地までの最適な経路の検索が為され
る。
【0102】ステップS53のリルート検索がデータ配
信サーバ16側で実行されている間に、ナビゲーション
装置11では、記憶媒体69に、現在地周辺の地図案内
型データが記憶されているか否かを制御部71が判断す
る(ステップS54)。この判断は、例えば上述の第1
の実施の形態で説明したIDを参照して、当該IDに関
する交差点を含む地図案内型データが存するか否かによ
り為される。そして、この判断の結果、現在地周辺の地
図案内型データが記憶媒体69に存すると判断された場
合(Yesの場合)には、該当する地図案内型データを
表示させる(ステップS55;地図案内手順)。それに
より、ユーザは、地図案内型データを参照することによ
って、現在地の確認をすることができる。
【0103】ステップS55での地図案内型データを表
示している状態において、制御部71は、リルート検索
が終了したか否かを判断する(ステップS56)。この
判断は、ナビゲーション装置11側で、リルート検索に
関するTBTデータをデータ配信サーバ16側から受信
したか否かを判断することにより行う。この判断の結
果、リルート検索が終了したと判断される場合(Yes
の場合)には、ナビゲーション装置11は、受信したT
BTデータを表示する(ステップS57;第2のTBT
受信手順、第2のTBT案内手順)。それにより、ユー
ザには、図9に示すTBT画面表示100が表示される
こととなる。
【0104】このTBT画面表示100が表示されてい
る状態において、制御部71は、自身(移動体13)が
地図案内型データにより表示エリアの範囲外となってい
るか否かを検出する(ステップS58)。この検出によ
って、地図案内型データの表示エリアの範囲外であると
判断される場合(Yesの場合)には、制御部71は不
要になった地図案内型データの消去を行う(ステップS
59)。なお、この地図案内型データの消去は、自身
(移動体13)が当該地図案内型データの表示エリアの
範囲外となった場合に自動的に消去するようにしても良
い。以上によって、TBT画面表示100により、以後
の経路案内が為される。
【0105】しかしながら、設定によっては、リルート
検索後にTBT画面表示100が表示され、表示エリア
外となった場合でも、地図案内型データの消去を行わな
いように設定しても良い。
【0106】また、上述のステップS54において、現
在地周辺の地図案内型データが記憶媒体69に保存され
ていないと判断された場合(Noの場合)には、制御部
71は記憶媒体69に記憶容量の空きがあるか否かを判
断する(ステップS61)。この判断により、記憶容量
の空きがあると判断された場合(Yesの場合)には、
現在地周辺の地図案内型データのダウンロードを開始す
る(ステップS62)。
【0107】そして、ダウンロードが開始された場合、
制御部71により、地図案内型データのダウンロードが
終了したか否かの判断が為される(ステップS63)。
この判断によって、ダウンロードが終了したと判断され
た場合(Yesの場合)には、以後ステップS55に進
行し、地図案内画面表示110を表示させる。また、ダ
ウンロードが終了していないと判断された場合(Noの
場合)には、再びステップS62のダウンロードを繰り
返し行う。なお、ステップS54において、Noと判断
されるか否かに係らず、このステップS54の後に、ス
テップS55移行の手順に進行するようにしても良い。
【0108】また、上述のステップS61において、記
憶媒体69に記憶容量の空きがないと判断された場合
(Noの場合)には、制御部71は、消去可能な地図案
内型データのチェック及び消去を行う(ステップS6
4)。そして、このチェックにより、記憶媒体69に記
憶容量の空きを生じさせる。この消去可能な地図案内型
データのチェック及び消去は、以下の図17に説明する
自動データ消去候補リストテーブル200に基づいて行
う。そして、このステップS64の実行によって、記憶
媒体69の記憶容量に空きを生じさせた場合には、上述
したステップS62に進行し、地図案内型データのダウ
ンロードを開始する。
【0109】ここで、上述のステップS64における、
消去可能な地図案内型データのチェック及び消去のため
に、制御部71は、後述するデータ記録構造160(図
14参照)、緯度・経度データテーブル180(図15
参照)及びタイムテーブル190(図16参照)を地図
案内型データのダウンロードに際して作成する。これと
共に、該地図案内型データのダウンロード後には、ステ
ップS64でのチェック及び消去のために、後述する自
動データ消去候補リストテーブル200を作成してお
く。以下、これらについて、図14から図19に基づい
て説明する。
【0110】地図案内型データのダウンロードを行う
と、該地図案内型データは、記録媒体69中において図
14に示すようなデータ記録構造160の状態で記憶さ
れている。この図に示すように、地図案内型データのデ
ータ記録構造160は、保存している地図案内型データ
の保存データ個数を示すデータとなる1つの保存データ
個数161と、各々の地図案内型データを形成する複数
のデータ部分162とから構成されている。また、各デ
ータ部分162は、当該ダウンロードした地図案内型デ
ータに付加されるヘッダとなるデータヘッダ163と、
ダウンロードした地図案内型データの中身となる実デー
タ164と、から構成されている。データヘッダ163
は、ダウンロード時にナビゲーション装置11側で作成
される。
【0111】このうち、データヘッダ163は、上述の
第1の実施の形態で説明したように、地図案内型データ
に付与された固有ID番号に関する固有ID番号情報1
65と、ダウンロードした地図案内型データの消去指定
の有無に関する消去指定情報166と、タイムテーブル
190中の当該地図案内型データに該当するタイムテー
ブルの先頭アドレス情報を示すデータとなるタイムテー
ブル先頭アドレス情報167と、緯度・経度データテー
ブル180中の当該地図案内型データに該当する地図の
緯度・経度に関する情報の先頭アドレス情報を示すデー
タとなる緯度・経度テーブル先頭アドレス情報168
と、次のダウンロードした地図案内型データの先頭が記
憶されているアドレスの情報、すなわちここでは、固有
ID番号アドレスから次の地図案内型データの先頭まで
のアドレスオフセット値を示すアドレスオフセット値情
報169と、ダウンロードした場合の地図案内型データ
のサイズを示すデータサイズ情報170と、から構成さ
れている。
【0112】そして、最初のデータ部分162に対し
て、次以降のデータ部分162が、同様のデータ構造を
有した状態で続いて順次記録され、複数の地図案内型デ
ータが記録された状態となっている。
【0113】ここで、制御部71は、上述の地図案内型
データのデータ記録構造160とは別個に、緯度・経度
データテーブル180(図15参照)と、タイムテーブ
ル190(図16参照)と、自動データ消去候補リスト
テーブル200(図17参照)とを作成する。なお、こ
れら緯度・経度データテーブル180及びタイムテーブ
ル190は、地図ダウンロードに際して、該ダウンロー
ドとほとんど同時に作成されるものである。
【0114】このうち、緯度・経度データテーブル18
0は、上述の緯度・経度テーブル先頭アドレス情報16
8により、記録先が特定されるものである。また、タイ
ムテーブル190は、上述の先頭アドレス情報167に
より、記録先が特定されるものである。
【0115】また、緯度・経度データテーブル180
は、図15に示すように、1つの地図案内型データに対
応して、1つのデータレコード181が割り当てられ、
このデータレコード181が1つ以上集められて構成さ
れている。夫々のデータレコード181は、地図案内型
データによって表示される地図の緯度を示すデータとな
る緯度情報182と、地図案内型データによって表示さ
れる地図の経度を示すデータとなる経度情報183と、
該当するダウンロードした地図案内型データ(実データ
164)の先頭アドレスに関するデータとなるアドレス
情報184と、から構成されている。
【0116】なお、緯度情報182、及び経度情報18
3で示される緯度及び経度は、地図案内型データによっ
て表示される地図の経度を示すデータとなる地図のう
ち、該地図の中央の地点を採用したり、該地図の四隅の
うちのいずれか一つの地点を採用したりする。
【0117】また、タイムテーブル190は、図16に
示すように、1つの地図案内型データに対応して、1つ
のデータレコード191が割り当てられ、このデータレ
コード191が1つ以上集められて構成されている。夫
々のデータレコード191は、地図案内型データのダウ
ンロードを行った年(何年か)を示す年情報192と、
月(何月か)を示す月情報193と、日(何日か)を示
す日情報194と、時(何時か)を示すデータとなる時
情報195と、分(何分か)を示すデータとなる分情報
196と、該当するダウンロードした地図案内型データ
(実データ164)の先頭アドレスに関するアドレス情
報197と、から構成されている。
【0118】さらに、自動消去候補リストテーブル20
0は、図17に示すように、消去の指定が為されている
データである消去指定有りデータ201a,201b…
が集められた消去指定有りデータ群201と、過去にダ
ウンロードされたデータ202a,202b…の集まり
である過去ダウンロードデータ群202と、本日にダウ
ンロードしたデータ203a,203b…の集まりであ
る本日ダウンロードデータ群203と、から構成されて
いる。
【0119】これら消去指定有りデータ群201、過去
ダウンロードデータ群202、及び本日ダウンロードデ
ータ群203は、図17に示すように、1つの地図案内
型データに対応して、1つのデータレコード204が割
り当てられ、このデータレコード204が1つ以上に集
められて構成されている。ここで、過去ダウンロードデ
ータ群202と、本日ダウンロードデータ群203の各
データは、データ消去指定が無いものとされている。
【0120】夫々のデータレコード204は、該当する
ダウンロードした地図案内型データの実データ164の
先頭アドレスを示す先頭アドレス情報205と、ダウン
ロードした地図案内型データの消去指定の有無に関する
データとなる消去指定情報206と、ダウンロードした
地図案内型データのサイズを示すデータサイズ情報20
7と、から構成されている。なお、消去指定有りデータ
群201中の消去指定情報206は、全て消去指定が為
されたものとされている。また、データサイズ情報20
7は、データヘッダ163と実データ164の両データ
の合計サイズの情報となっている。
【0121】なお、過去ダウンロードデータ群202
と、本日ダウンロードデータ群203は、各群毎にデー
タサイズによるソートがなされ、データサイズが大きな
ものから順に並べられている。ここで、消去指定有りデ
ータ群201は、データサイズによるソートは為されて
いない。
【0122】ここで、図17に示す自動消去候補リスト
テーブル200は、以下の手順により作成する。以下、
その手順について、図18及び図19に基づいて説明す
る。なお、この図18に示す処理は、上述の図14のデ
ータ記録構造160のデータヘッダ163、及び図15
及び図16に示す緯度・経度データテーブル180及び
タイムテーブル190に基づいて行われ、高速に処理が
為されるものである。
【0123】まず、制御部71は、図14に示すデータ
記録構造160から、最初のデータ部分162を読み込
む。そして、タイムテーブル先頭アドレス情報167を
取得し(ステップS71)、続いてこのタイムテーブル
アドレス情報167に基づいて、タイムテーブル190
中の該当する地図案内型データに関するデータレコード
191の読み込みを行う(ステップS72)。なお、こ
のステップS72においては、データレコード191の
全てのデータが取得されるため、地図案内型データの実
データ164の先頭アドレス情報197も取得される。
また、併せて、データヘッダ163からデータサイズ情
報170も得るようにする(ステップS73)。
【0124】次に、データヘッダ163のうち、消去指
定情報166を読み込んだ後に(ステップS74)、デ
ータレコード204を作成する(ステップS75)。そ
して、制御部71は、かかるデータレコード204の作
成後に、消去指定情報166に基づいて、地図案内型デ
ータを消去する消去指定があるか否かを判断する(ステ
ップS76)。そして、この判断において消去指定があ
ると判断された場合(Yesの場合)には、自動消去候
補リストテーブル200のリストトップに、当該地図案
内データのデータレコード204を登録する(ステップ
S77)。このデータレコード204が消去指定有りデ
ータ201aとなる。
【0125】なお、データレコード204の作成は、ス
テップS76の判断の後に行うようにしても良い。
【0126】ステップS77の登録後、制御部71は、
保存データ個数161のデータと読み込み済みの地図案
内型データの数を比較し、次の地図案内型データ(デー
タ部分162)があるか否かを判断する(ステップS7
8)。この判断により、次の地図案内型データがあると
判断された場合(Yesの場合)には、次のタイムテー
ブル先頭アドレス情報167を取得し(ステップS7
9)、再びステップS72からの処理を繰り返す。
【0127】また、ステップS76において、地図案内
型データを消去する消去指定がないと判断された場合
(Noの場合)には、制御部71は、上述のタイムテー
ブル190に記載された情報(日情報194)に基づい
て、地図案内型データのダウンロードが本日(今日)為
されたものであるか否か(本日ダウンロードしたものか
否か)を判断する(ステップS81)。この判断によ
り、本日ダウンロードしたものでないと判断された場合
(Noの場合)には、上述したステップS77に戻り、
自動消去候補リストテーブル200のリストトップに、
当該地図案内データのデータレコード204を登録す
る。このデータレコード204は、過去ダウンロードデ
ータ群202中のデータとなる。なお、以後は、上述し
たステップS78以下の手順を行う。
【0128】また、ステップS81において、本日ダウ
ンロードしたものであると判断された場合(Yesの場
合)には、ダウンロードしたデータが新しいもの故、制
御部71は、自動消去候補リストテーブル200のリス
トボトム(リスト最終)に、当該地図案内データのデー
タレコード204を登録する(ステップS82)。この
データレコード204は、本日ダウンロードデータ群2
03のデータとなる。なお、登録終了後は、上述したス
テップS78以下の手順を行う。
【0129】なお、上述のステップS71、ステップS
72及びステップS73は、その順番が入れ替えられて
も構わない。
【0130】ここで、ステップS78において、次の地
図案内型データがないと判断された場合(Noの場合)
には、制御部71は、以下の図19に示す手順による処
理を行う。以下、それについて述べる。なお、かかるN
oの場合は、全ての地図案内型データのヘッダデータ1
63の読み込みが終了し、全てのデータレコード204
を作成し終えた場合である。
【0131】まず、上述のステップS71以下の手順に
より作成された自動消去候補リストテーブル200につ
いて、制御部71は、消去指定があるものを、自動消去
候補リストテーブル200のリストトップに移動させる
(ステップS91)。この移動により、消去指定がある
データレコード204は、必ず消去指定のないデータレ
コード204よりも、自動消去候補リストテーブル20
0のリスト上位に来ることとなり、図17に示す消去指
定有りデータ群201が作成されることとなる。
【0132】続いて、制御部位71は、本日(今日)の
日付けと、消去指定のないデータレコード204の日付
けの比較を行う(ステップS92)。それにより、消去
指定のないデータレコード204は、本日ダウンロード
した地図案内型データに係るデータレコード204と、
本日以外の過去にダウンロードした地図案内型データに
係るデータレコード204とに区分けされ、夫々過去ダ
ウンロードデータ群202、及び本日ダウンロードデー
タ群203となる。
【0133】なお、この区分けは、過去にダウンロード
した地図案内型データに係るデータレコード204が、
本日ダウンロードのものよりも、リスト上位に来るよう
に為される。
【0134】次に、制御部71は、夫々のダウンロード
データ群202,203の内部において、データサイズ
の大きい順となるようにするソートを行う(ステップS
93)。このソートにより、各ダウンロードデータ群2
02,203の内部では、データサイズの大きい地図案
内型データに係るデータレコード204から、並べられ
ることとなる。なお、ステップS93とを同時に行うよ
うにしても良い。また、消去指定有りデータ群201の
データを、データサイズの大きい順となるようにソート
しておいても良い。
【0135】以上の手順により、自動消去候補リストテ
ーブル200が作成される。そして、この自動消去候補
リストテーブル200に基づいて、上述のステップS6
4では、消去可能な地図案内型データのチェック及び消
去を行う。
【0136】このような手順を実行するためのプログラ
ム150が、制御部71内のROM71bに記憶されて
いる。
【0137】このような構成及び実行手順を有するデー
タ配信システム10、及びナビゲーション装置11によ
れば、移動体13が案内経路を外れた場合でも、ステッ
プS53によりリルート検索を行い、ユーザに対して新
たな経路案内情報を提供することができる。この場合、
現在地の周辺の地図案内型データが記憶媒体69に記憶
されていると、該地図案内型データを表示させるので、
ユーザは、自身(移動体13)の位置をこの地図案内型
データによって知ることができ、ユーザは迷った場合で
も、現在の自身(移動体13)の状況を的確に知ること
ができる。
【0138】また、リルート検索終了後には、再びTB
Tデータに基づく経路案内が行われ、ユーザは一目で分
かる必要最小限の情報に基づいた経路案内が受けられ
る。また、この場合に、各交差点間では不必要な地図案
内型データを用いずに済むので、通信費用の低減及びダ
ウンロード時間を無駄に掛けることがない。
【0139】さらに、地図案内型データが不必要となっ
た場合に、上述の図8に示す交差点リスト画面表示90
でのダウンロード消去指定に加えて、データ記録構造1
60において、消去指定情報166も記録される。それ
により、このデータ記録構造160を用いれば、消去指
定に係る地図案内型データを素早く検索することがで
き、地図案内型データの消去処理の際の処理速度が向上
する。
【0140】また、緯度・経度データテーブル180が
作成されるので、この緯度・経度データテーブル180
を用いれば、既に不必要となった地図案内型データを素
早くチェックすることができる。それにより、かかる緯
度・経度の面からも、消去可能な地図案内型データをチ
ェックでき、記憶媒体69の記憶容量の空きを有効に生
じさせることができる。
【0141】さらに、タイムテーブル190も作成され
るので、かかるタイムテーブル190を用いれば、デー
タの古さにより既に不必要となった地図案内型データを
素早くチェックすることができる。かかるタイムテーブ
ル190によっても、消去可能な地図案内型データをチ
ェックでき、記憶媒体69の記憶容量の空きを有効に生
じさせることができる。
【0142】また、これら緯度・経度データテーブル1
80、及びタイムテーブル190に基づいて、自動消去
候補リストテーブル200が作成される。それにより、
かかる自動消去候補リストテーブル200を参照すれ
ば、消去すべき地図案内型データが即座に判別される。
そして、この自動消去候補リストテーブル200に基づ
いて消去処理を行えば、地図案内型データの消去処理の
際の処理速度が向上する。また、消去処理時に、一々消
去すべき地図案内型データの検索を行う必要がなく、無
駄なリソースの消費を防ぐことができる。
【0143】さらに、この自動消去候補リストテーブル
200は、消去指定有りデータ群201と、過去ダウン
ロードデータ群202と、本日ダウンロードデータ群2
03と、から構成され、リストトップからこの順番とな
るように並べられて構成されている。このため、必要度
の少ない地図案内型データに係るデータレコード204
からリストトップとなるように並べられることとなり、
かかるリストトップから順番にデータ消去を行うこと
で、的確なデータ消去処理を実行可能となる。
【0144】また、かかる各データ群202,203に
おいては、データサイズの大きいものから、リスト上位
となるように並べられることにより、リスト上位からデ
ータ消去を行った場合に、消去指定の無いものの消去に
際しては、できる限り消去件数を抑えることができる。
また、仮に消去指定有りデータ群201もデータサイズ
の大きいものから上位に並べられるようにソートし、上
位からデータ消去を行うと、即座に記憶媒体69に大き
な記憶容量の空きを生じさせることができる。それによ
り、新たな地図案内型データを記憶させる場合でも、デ
ータ消去のための待ち時間・処理時間を少なくすること
ができる。
【0145】以上、本発明の第1の実施の形態及び第2
の実施の形態について述べたが、本発明はこれ以外にも
種々変形可能となっている。以下、それについて述べ
る。
【0146】上述の第1の実施の形態及び第2の実施の
形態では、DVDやCDといった記憶媒体を再生するド
ライブユニットを具備する構成とすると共に、地図案内
型データのうちの地形図等、あまり変化がないデータに
ついては、DVDやCDといった記憶媒体に予め記憶さ
せる構成としても良い。この場合には、データ配信され
るデータ量の低減化を図ることができる。
【0147】また、上述の第1の実施の形態では、TB
Tデータによる経路案内の際に、音声装置67によっ
て、経路案内を補助するようにしても良い。
【0148】さらに、上述の第2の実施の形態では、タ
イムテーブル190に記載された情報のうち、日情報1
94に基づいてタイム・エリアを設定し、過去ダウンロ
ードデータ群202と、本日ダウンロードデータ群20
3とに分類している。しかしながら、日情報194に基
づく分類のみとはせず、他の時情報195等に基づい
て、分類しても良い。また、過去何日分或いは何時間
分、といった具合に種々タイム・エリアを自身で設定す
ることも可能である。このような設定を行う場合、設定
されたタイム・エリア以外の時間にダウンロードされる
ものを過去ダウンロードデータ群202とし、設定され
たタイムエリア内の時間にダウンロードされるものを現
在ダウンロードデータ群203とするのが好ましい。
【0149】また、上述の第2の実施の形態では、タイ
ムテーブル190を用いて自動消去候補リストテーブル
200を作成しているが、かかるタイムテーブル190
を用いる構成とはせずに、緯度・経度データテーブル1
80を用いて、自動消去候補リストテーブル200を作
成しても良い。この場合には、緯度・経度が一定範囲か
ら外れたか否かを基準として、上述の過去ダウンロード
データ群202、及び本日ダウンロードデータ群203
に対応するデータ群を作成することとなる。
【0150】また、消去指定情報166とタイムテーブ
ル190の組み合わせ以外に、消去指定情報166と緯
度・経度データテーブル180の組み合わせ、消去指定
情報166のみ、消去指定情報166とタイムテーブル
190と緯度・経度データテーブル180の3つの組み
合わせ、タイムテーブル190と緯度・経度データテー
ブル180の2つの組み合わせ等、上述した3つの条件
のいずれか1つ若しくは2つまたは3つを、地図案内型
データの自動消去の条件とすることができる。
【0151】また、上述の第2の実施の形態では、自動
消去候補リストテーブル200を作成する際、3つのデ
ータ群201,202,203に分類しているが、条件
の組み合わせによっては、2つにしたり、4つ以上とす
ることができる。また、1つの条件であったとしても、
例えば、時間情報のみであったとしても、その時間情報
に基づく分類を、2つや3つ、或いは4つ以上とするこ
ともできる。
【0152】また、上述の各実施の形態では、地図案内
可能手順は、交差点について予め設定されたエリアに差
し掛かった場合(各実施の形態では、200m以内とな
ったとき)に、地図案内型データの表示が可能となるよ
うにしているが、他の条件を設定しても良い。例えば、
交差点までの時間を現在の速度と距離から求め、その時
間が所定時間(例としては、3分、1分、30秒等)以
内となった場合に、地図案内型データをダウンロードし
たり、表示可能となるようにしても良い。また、条件と
しては、距離と時間の組み合わせとしたり、前の交差点
からの距離としたり、前の交差点から当該交差点までの
距離の半分の距離等、両交差点間の距離の何分の1かに
該当した場合としても良い。
【0153】
【発明の効果】本発明によれば、TBTデータをダウン
ロードすると共に、地図案内型データのダウンロードを
真に必要なもののみに抑えることで、ユーザが希望する
経路案内の情報の受信を、より短時間かつ安価で提供で
きる。また、必要に応じてより詳細な経路案内情報は、
地図案内型データによって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るデータ配信シ
ステムの構成を示す概略図である。
【図2】図1のデータ配信システムにおいて、通信機器
の内部構成を示す概略図である。
【図3】図1のデータ配信システムにおいて、データ配
信サーバの内部構成を示す概略図である。
【図4】図1のデータ配信システムにおいて、ナビゲー
ション装置の構成を示す概略図である。
【図5】図1のデータ配信システムにおいて、データ配
信サーバのデータ配信プログラムの処理の手順を示すフ
ローチャートである。
【図6】図1のデータ配信システムにおいて、TBTデ
ータを受信したナビゲーション装置が地図案内型データ
を受信するまでの手順を示すフローチャートである。
【図7】図1のデータ配信システムにおけるナビゲーシ
ョン装置のプログラムの処理の手順を示すフローチャー
トである。
【図8】図1のデータ配信システムにおいて、表示装置
に表示される交差点リスト画面表示を示す図である。
【図9】図1のデータ配信システムにおいて、表示装置
に表示されるTBT画面表示を示す図である。
【図10】図1のデータ配信システムにおいて、表示装
置に表示される地図案内画面表示を示す図である。
【図11】図1のデータ配信システムにおいて、表示装
置に表示される地図リスト確認画面表示を示す図であ
る。
【図12】図1のデータ配信システムにおいて、表示装
置に表示されるデータ消去通知画面表示を示す図であ
る。
【図13】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムで使用されるナビゲーション装置のプログラムの処
理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおける地図案内型データのデータ記録構造を示す
図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおける緯度・経度データテーブルのデータ構造を
示す図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおけるタイムテーブルのデータ構造を示す図であ
る。
【図17】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおける自動データ消去候補リストテーブルのデー
タ構造を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおける自動消去候補リストテーブルの作成手順を
示すフローチャートである。
【図19】本発明の第2の実施の形態のデータ配信シス
テムにおける自動消去候補リストテーブルのデータソー
トの様子を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…データ配信システム 11…ナビゲーション装置 12…通信機器(通信手段) 15…インターネット網 16…データ配信サーバ(サーバ) 31…プログラム部 32…データベース部 34…制御部(コンピュータ) 42…データ配信プログラム(第1のプログラム) 52…地図案内型データ用データベース 53…TBTデータ用データベース 61…装置本体 62…表示装置(表示部) 63…GPS受信装置 64…ビーコン用受信装置 69…記憶媒体(記憶手段) 71…制御部(コンピュータ) 71c…ラム(記憶手段) 80,150…プログラム(第2のプログラム) 90…案内交差点リスト画面表示 91…交差点表示バー 100…TBT画面表示 110…地図案内画面表示 120…地図リスト確認画面表示 130…データ消去通知画面表示 160…データ記録構造 180…緯度・経度データテーブル 190…タイムテーブル 200…自動消去候補リストテーブル 201…消去指定有りデータ群 202…過去ダウンロードデータ群 203…本日ダウンロードデータ群
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年5月22日(2002.5.2
2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】 さらに、地図案内型データのダウンロー
ドが為されると、TBTデータと、地図案内型データの
対象となる案内交差点とのリンクを図るための、固有の
ID(Identification)が付与される。このIDは、ナ
ビゲーション装置11の制御部71によって作成され、
夫々ダウンロードされた地図案内型データ側の案内交差
点に関するデータ部分と、TBTデータのうち地図案内
型データに対応する案内交差点に関するデータ部分に付
与されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C032 HB22 HB23 HB24 HC08 HC13 HC23 HC26 HC31 HD03 HD04 HD07 2F029 AA02 AB01 AB07 AB13 AC02 AC04 AC13 AC14 AC18 5H180 AA01 BB02 BB04 BB05 BB13 CC12 FF05 FF12 FF13 FF22 FF24 FF25 FF27 FF32

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザが入力した目的地までの経路に関
    する地図案内型データ及びTBTデータを、通信手段を
    介してサーバから入手して表示させるためのナビゲーシ
    ョン装置において、 上記サーバに対してTBTデータの取得要求を行ない、
    上記サーバ側から該TBTデータを受信する第1の受信
    手順と、 上記第1の受信手順により受信されたTBTデータに係
    る個々の案内交差点に関して、上記地図案内型データの
    ダウンロード指定の入力をガイドする第1の指定入力ガ
    イド手順と、 上記第1の受信手順により受信されたTBTデータに基
    づいて、該TBTデータに基づいた案内を行う第1のT
    BT案内手順と、 上記第1のTBT案内手順を実行可能とした後に上記第
    1の指定入力ガイド手順によってダウンロード指定され
    た案内交差点に関する地図案内型データの取得要求を上
    記サーバに対して行ない、上記サーバ側から該地図案内
    型データを受信する第2の受信手順と、 上記第2の受信手順により、特定の案内交差点について
    の上記地図案内型データのダウンロードが完了し、かつ
    その案内交差点に対して予め設定された条件を満足した
    場合に、該ダウンロードされた上記地図案内型データに
    基づいた案内を可能とする地図案内可能手順と、 を内部のコンピュータに実行させるプログラムを有して
    いることを特徴とするナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 前記プログラムは、前記第1の指定入力
    ガイド手順において、個々の案内交差点について、前記
    地図案内型データのダウンロードを行うか否かの指定を
    行うための交差点リスト画面表示を表示部に表示させる
    手順を前記コンピュータに実行させることを特徴とする
    請求項1記載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 前記地図案内型データの対象となる案内
    交差点には、前記TBTデータの案内の対象となる交差
    点との間でリンクを図るための固有のIDが付与される
    と共に、前記地図案内可能手順において特定の案内交差
    点に差し掛かった場合には、この特定の交差点に対応す
    る固有のIDを用いて前記地図案内型データに基づく案
    内を可能とすることを特徴とする請求項1又は2記載の
    ナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 前記地図案内可能手順により、前記地図
    案内型データに基づいた案内が為されている場合におい
    て、前記プログラムは、 前記地図案内型データに基づく案内を行うエリアから外
    れたか否か、又は前記地図案内型データによる案内がキ
    ャンセルされたか否かを判断する第1の判断手順と、 上記第1の判断手順により所定のエリアから外れた、又
    は案内がキャンセルされたと判断された場合に、該TB
    Tデータに基づいた案内を行う第2のTBT案内手順と
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求
    項1から3のいずれか1項に記載のナビゲーション装
    置。
  5. 【請求項5】 前記プログラムは、前記第2の受信手順
    により受信された前記地図案内型データが不必要となっ
    た場合に、該地図案内型データの消去を行わせるための
    消去指定の入力をガイドする第2の指定入力ガイド手順
    を前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1項に記載のナビゲーション装
    置。
  6. 【請求項6】 前記プログラムは、前記第2の指定入力
    ガイド手順での消去指定に係る前記地図案内型データ
    を、前記第1の判断手順により該地図案内型データに基
    づく案内を行うエリアから外れた、又は案内がキャンセ
    ルされたと判断された場合に、削除する削除実行手順を
    前記コンピュータに実行させることを特徴とする請求項
    5記載のナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】 ユーザが入力した目的地までの経路に関
    する地図案内型データ及びTBTデータを、通信手段を
    介してサーバから入手して表示させるためのナビゲーシ
    ョン装置において、 上記サーバに対して上記TBTデータの取得要求を行な
    い、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第1の
    TBT受信手順と、 受信された上記TBTデータに基づいて、上記ナビゲー
    ション装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第
    1のTBT案内手順と、 上記第1のTBT案内手順を実行可能とした後に上記サ
    ーバに対して地図案内型データの取得要求を行ない、上
    記サーバ側から該地図案内型データを受信する地図受信
    手順と、 上記第1のTBT案内手順による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記サーバに
    対してリルート検索に係わるTBTデータの取得要求を
    行ない、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第
    2のTBT受信手順と、 上記第1のTBT案内手順による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記地図受信
    手順により受信された現在地周辺の上記地図案内型デー
    タ又は上記サーバに対し新たに取得要求を行なって受信
    された現在地周辺の上記地図案内型データを表示し、こ
    の現在地周辺の地図案内型データに基づいた案内を行う
    現在地周辺地図表示手順と、 上記第2のTBT受信手順により受信されたリルート検
    索に係わるTBTデータに基づいて、上記ナビゲーショ
    ン装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第2の
    TBT案内手順と、 を内部のコンピュータに実行させるプログラムを有して
    いることを特徴とするナビゲーション装置。
  8. 【請求項8】 前記プログラムは、前記地図受信手順に
    より受信された前記地図案内型データが不必要となった
    場合に、該地図案内型データの消去を行わせるための消
    去指定の入力をガイドする消去指定入力ガイド手順を前
    記コンピュータに実行させると共に、この消去指定入力
    ガイド手順により入力された消去情報がデータ記録構造
    として記録されることを特徴とする請求項7記載のナビ
    ゲーション装置。
  9. 【請求項9】 前記地図受信手順により前記地図案内型
    データを受信した場合に、この地図案内型データの緯度
    情報・経度情報を記録した緯度・経度データテーブルを
    作成すると共に、この緯度・経度データテーブル中の各
    地図案内型データに対応した夫々の緯度情報・経度情報
    の先頭アドレス情報が前記データ記録構造に記録される
    ことを特徴とする請求項8記載のナビゲーション装置。
  10. 【請求項10】 前記地図受信手順により前記地図案内
    型データを受信した場合に、この地図案内型データの時
    間情報を記録したタイムテーブルを作成すると共に、こ
    のタイムテーブル中の各地図案内型データに対応した夫
    々の時間情報の先頭アドレス情報が前記データ記録構造
    に記録されることを特徴とする請求項8又は9記載のナ
    ビゲーション装置。
  11. 【請求項11】 前記地図受信手順により前記地図案内
    型データを受信した後に、前記データ記録構造の消去指
    定情報、前記緯度・経度データテーブルの緯度情報・経
    度情報及び前記タイムテーブルの時間情報の少なくとも
    1つに基づいて、前記地図案内型データを自動消去する
    順番を決定する自動消去候補リストテーブルが作成され
    ることを特徴とする請求項10記載のナビゲーション装
    置。
  12. 【請求項12】 前記自動消去候補リストテーブルは、
    前記消去指定情報が消去指定されている前記地図案内型
    データに係る消去指定有りデータ群と、消去指定が為さ
    れていないものであって設定されたタイム・エリア以外
    の時間にダウンロードされた前記地図案内型データに係
    る過去ダウンロードデータ群と、消去指定が為されてい
    ないものであって設定されたタイム・エリア内の時間に
    ダウンロードされた前記地図案内型データに係る現在ダ
    ウンロードデータ群と、から構成されると共に、これら
    が消去指定有りデータ群、過去ダウンロードデータ群、
    及び現在ダウンロードデータ群の順番に並べられて、上
    位から順に該地図案内型データの消去が実行されること
    を特徴とする請求項11記載のナビゲーション装置。
  13. 【請求項13】 前記過去ダウンロードデータ群、及び
    前記現在ダウンロードデータ群は、夫々のデータ群内の
    各々の前記地図案内型データについて、データサイズ順
    に消去が実行されることを特徴とする請求項12記載の
    ナビゲーション装置。
  14. 【請求項14】 サーバ及びナビゲーション装置の間で
    通信機器を介してデータの送受信を行うものであり、ユ
    ーザが上記ナビゲーション装置において入力した目的地
    までの経路に関する地図案内型データ及びTBTデータ
    を、上記サーバから上記ナビゲーション装置へ送信する
    データ配信システムにおいて、 上記サーバは、 ユーザが設定した上記目的地までの経路に関する上記地
    図案内型データ及び上記TBTデータを検索する検索手
    順と、 上記検索手順により検索された上記地図案内型データ及
    び上記TBTデータのうち、上記ナビゲーション装置か
    らの要求に基づいて、いずれかのデータを選択して送信
    する選択送信手順と、 を内部のコンピュータに実行させる第1のプログラムを
    有していて、 上記ナビゲーション装置は、 上記サーバに対して上記TBTデータの取得要求を行な
    い、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第1の
    受信手順と、 上記第1の受信手順により受信された上記TBTデータ
    に係る個々の案内交差点に関して、上記地図案内型デー
    タのダウンロード指定の入力をガイドする第1の指定入
    力ガイド手順と、 上記第1の受信手順により受信された上記TBTデータ
    に基づいて、該TBTデータに基づいた案内を行う第1
    のTBT案内手順と、 上記第1のTBT案内手順を実行可能とした後に上記第
    1の指定入力ガイド手順によってダウンロード指定され
    た案内交差点に関する地図案内型データの取得要求を上
    記サーバに対して行ない、上記サーバ側から該地図案内
    型データを受信する第2の受信手順と、 上記第2の受信手順により、特定の案内交差点について
    の上記地図案内型データのダウンロードが完了し、かつ
    その案内交差点に対しての予め設定された条件を満足し
    た場合に、該ダウンロードされた上記地図案内型データ
    に基づいた案内を可能とする地図案内可能手順と、 を内部のコンピュータに実行させる第2のプログラムを
    有していることを特徴とするデータ配信システム。
  15. 【請求項15】 請求項2から6のいずれか1項に記載
    された前記プログラムを前記第2のプログラムとして用
    いることを特徴とする請求項14記載のデータ配信シス
    テム。
  16. 【請求項16】 サーバ及びナビゲーション装置の間で
    通信機器を介してデータの送受信を行うものであり、ユ
    ーザが上記ナビゲーション装置において入力した目的地
    までの経路に関する地図案内型データ及びTBTデータ
    を、上記サーバから上記ナビゲーション装置へ送信する
    データ配信システムにおいて、 上記サーバは、 ユーザが設定した上記目的地までの経路に関する上記地
    図案内型データ及び上記TBTデータを検索する検索手
    順と、 上記検索手順により検索された上記地図案内型データ及
    び上記TBTデータのうち、上記ナビゲーション装置か
    らの要求に基づいて、いずれかのデータを選択して送信
    する選択送信手順と、 を内部のコンピュータに実行させる第1のプログラムを
    有していて、 上記ナビゲーション装置は、 上記サーバに対して上記TBTデータの取得要求を行な
    い、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第1の
    TBT受信手順と、 受信された上記TBTデータに基づいて、上記ナビゲー
    ション装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第
    1のTBT案内手順と、 上記第1のTBT案内手順を実行可能とした後に上記サ
    ーバに対して地図案内型データの取得要求を行ない、上
    記サーバ側から該地図案内型データを受信する地図受信
    手順と、 上記第1のTBT案内手順による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記サーバに
    対してリルート検索に係わるTBTデータの取得要求を
    行ない、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第
    2のTBT受信手順と、 上記第1のTBT案内手順による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記地図受信
    手順により受信された現在地周辺の上記地図案内型デー
    タ又は上記サーバに対し新たに取得要求を行なって受信
    された現在地周辺の上記地図案内型データを表示し、こ
    の現在地周辺の地図案内型データに基づいた案内を行う
    現在地周辺地図表示手順と、 上記第2のTBT受信手順により受信されたリルート検
    索に係わるTBTデータに基づいて、上記ナビゲーショ
    ン装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第2の
    TBT案内手順と、 を内部のコンピュータに実行させる第2のプログラムを
    有していることを特徴とするデータ配信システム。
  17. 【請求項17】 請求項8から13のいずれか1項に記
    載された前記プログラムを前記第2のプログラムとして
    用いることを特徴とする請求項16記載のデータ配信シ
    ステム。
  18. 【請求項18】 サーバ及びナビゲーション装置の間で
    通信機器を介してデータの送受信を行うものであり、ユ
    ーザが上記ナビゲーション装置において入力した目的地
    までの経路に関する地図案内型データ及びTBTデータ
    を、上記サーバから上記ナビゲーション装置へ送信する
    データ配信方法において、 上記TBTデータの取得要求を、上記ナビゲーション装
    置側から上記サーバ側に対して行うデータ取得要求工程
    と、 ユーザが設定した目的地までの経路に関する上記地図案
    内型データ及び上記TBTデータの検索を上記サーバに
    おいて行う検索工程と、 上記検索工程により検索された上記地図案内型データ及
    び上記TBTデータのうち、上記ナビゲーション装置か
    らの要求に基づいて、上記TBTデータを選択して上記
    サーバから送信する選択送信工程と、 上記ナビゲーション装置が上記サーバ側から上記TBT
    データを受信する第1の受信工程と、 上記第1の受信工程により受信されたTBTデータに係
    る個々の案内交差点に関して、上記地図案内型データの
    ダウンロード指定の入力をガイドする第1の指定入力ガ
    イド工程と、 上記第1の受信工程により受信されたTBTデータに基
    づいて、該TBTデータに基づいた案内を行う第1のT
    BT案内工程と、 上記第1のTBT案内工程を実行可能とした後に上記第
    1の指定入力ガイド工程によってダウンロード指定され
    た案内交差点に関する地図案内型データの取得要求を上
    記サーバに対して行ない、上記サーバ側から該地図案内
    型データを受信する第2の受信工程と、 上記第2の受信工程により、特定の案内交差点について
    の上記地図案内型データのダウンロードが完了し、かつ
    その案内交差点に対して予め設定された条件を満足した
    場合に、該ダウンロードされた上記地図案内型データに
    基づいた案内を可能とする地図案内可能工程と、 を具備していることを特徴とするデータ配信方法。
  19. 【請求項19】 サーバ及びナビゲーション装置の間で
    通信機器を介してデータの送受信を行うものであり、ユ
    ーザが上記ナビゲーション装置において入力した目的地
    までの経路に関する地図案内型データ及びTBTデータ
    を、上記サーバから上記ナビゲーション装置へ送信する
    データ配信方法において、 上記TBTデータの取得要求を、上記ナビゲーション装
    置側から上記サーバ側に対して行うデータ取得要求工程
    と、 ユーザが設定した目的地までの経路に関する上記地図案
    内型データ及び上記TBTデータの検索を上記サーバに
    おいて行う検索工程と、 上記検索工程により検索された上記地図案内型データ及
    び上記TBTデータのうち、上記ナビゲーション装置か
    らの要求に基づいて、上記TBTデータを選択して上記
    サーバから送信する選択送信工程と、 上記ナビゲーション装置が上記サーバ側から該TBTデ
    ータを受信する第1のTBT受信工程と、 受信された上記TBTデータに基づいて、上記ナビゲー
    ション装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第
    1のTBT案内工程と、 上記第1のTBT案内工程を実行可能とした後に上記サ
    ーバに対して地図案内型データの取得要求を行ない、上
    記サーバ側から該地図案内型データを受信する地図受信
    工程と、 上記第1のTBT案内工程による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記サーバに
    対してリルート検索に係わるTBTデータの取得要求を
    行ない、上記サーバ側から該TBTデータを受信する第
    2のTBT受信工程と、 上記第1のTBT案内工程による上記TBTデータに基
    づいて案内される経路から外れた場合に、上記地図受信
    工程により受信された現在地周辺の上記地図案内型デー
    タ又は上記サーバに対し新たに取得要求を行なって受信
    された現在地周辺の上記地図案内型データを表示し、こ
    の現在地周辺の地図案内型データに基づいた案内を行う
    現在地周辺地図表示工程と、 上記第2のTBT受信工程により受信されたリルート検
    索に係わるTBTデータに基づいて、上記ナビゲーショ
    ン装置側で該TBTデータに基づいた案内を行う第2の
    TBT案内工程と、 を具備していることを特徴とするデータ配信方法。
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