JP2003343969A - 冷蔵庫 - Google Patents
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- JP2003343969A JP2003343969A JP2002152072A JP2002152072A JP2003343969A JP 2003343969 A JP2003343969 A JP 2003343969A JP 2002152072 A JP2002152072 A JP 2002152072A JP 2002152072 A JP2002152072 A JP 2002152072A JP 2003343969 A JP2003343969 A JP 2003343969A
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Abstract
ことを目的とする。また、ガラス管内部の圧力を略一定
に保つことを目的とする。また、安全で地球環境にやさ
しい冷蔵庫を得ることを目的とする。 【解決手段】 可燃性冷媒を冷媒として使用し、庫内を
冷却する冷気を生成する冷却器の除霜を行なう除草用ヒ
ータにおいて、内部の空間に加熱部を有し、少なくとも
一端が開口した内側容器と、内側容器の外側に空隙部を
有するように設けられ、少なくとも一端が開口した外側
容器と、内側容器の開口部と外側容器の開口部とを閉塞
するキャップと、によって除霜用ヒータを構成し、内側
容器内部の空間と外気との間を連通する第1の連通穴を
前記キャップに設けた。
Description
用いた冷蔵庫および除霜用ヒータに関するものである。
52号公報に示された従来の可燃性冷媒を用いた冷蔵庫
用の除霜ヒータを表す図であり、図中、116は外側ガ
ラス管、117は内側ガラス管、118は外側と内側の
ガラス管の間に設けられたヒータ線、119は絶縁キャ
ップ、120はヒータ線118を通電するためのリード
線である。
リード線120とかしめられ、絶縁キャップ119を通
り抜けて引き出される構造となっている。このような従
来技術では、2本のガラス管116、117の間の狭い
空間にヒータ線を配置したため、万が一可燃性冷媒が充
満した場合でも供給される酸素量が少なく、延焼が防止
できるとするものである。
いもの)の場合は、ガラス管内に可燃性冷媒が侵入しな
いように、ガラス管内をキャップにより完全密封するよ
うにして対応している。
冷媒を用いた冷蔵庫においては、除霜ヒータの安全性を
高めるために以上のようにして対応しようとしている
が、ガラス管(2重ガラス管仕様の場合は外側ガラス
管)が破損した場合には、直接可燃性冷媒がヒータと接
触するようになるため、着火により冷蔵庫が故障してし
まう可能性があった。
いように、ガラス管内をキャップにより密封するように
した場合には、除霜時に冷却器で発生した除霜水がガラ
ス管ヒータにかかり、リード線出口にホールドされた除
霜水がガラス管内部の圧力変化により吸込まれ、接続端
子部にホールドされて断線に至る可能性があり、接続端
子部が断線した場合、霜取り不良をおこし冷却不良とな
っていた。
浸入した水がヒータへの通電により蒸発し、その圧力で
キャップが外れ、ヒータ線が剥き出しになり、可燃性冷
媒が漏れた場合にガラス管内部に可燃性冷媒が侵入して
着火して冷蔵庫故障の原因になっていた。
り、体積膨張によりガラス管を破損させる恐れがあり、
ガラス管が破損した場合には、ガラス管にヒータ線が触
れてガラス管の温度がヒータ温度となり、ガラス管の温
度が可燃性冷媒の着火温度以上に上昇して可燃性冷媒の
着火による冷蔵庫故障の原因になっていた。
為になされたもので、ガラス管の破損しにくい除霜用ヒ
ータを得ることを目的とする。また、ガラス管内部の圧
力を略一定に保つことができる除霜用ヒータを得ること
を目的とする。また、ガラス管内部に水滴が侵入しにく
い除霜用ヒータを得ることを目的とする。また、可燃性
冷媒が着火しにくい安全で信頼性の高い冷蔵庫および除
霜用ヒータを得ることを目的とする。また、安全で地球
環境にやさしい冷蔵庫を得ることを目的とする。
冷蔵庫は、可燃性冷媒を冷媒として使用し、庫内を冷却
する冷気を生成する冷却器の除霜を行う除霜用ヒータを
備えた冷蔵庫において、内部の空間に加熱部を有し、少
なくとも一端が開口した内側容器と、前記内側容器の外
側に空隙部を有するように設けられ、少なくとも一端が
開口した外側容器と、前記内側容器の開口部と前記外側
容器の開口部とを閉塞するキャップと、によって前記除
霜用ヒータを構成し、前記内側容器内部の空間と前記除
霜用ヒータの外部空間との間を連通する第1の連通穴を
前記キャップに設けたものである。
前記内側容器と前記外側容器との間の空隙部と外気との
間を連通する第2の連通穴を前記キャップに設けたもの
である。
前記キャップに設けられた第1の連通穴の開口面積を
2.5mm2以上100mm2以下の範囲に設定したも
のである。
前記キャップに設けられた前記第2の連通穴の開口面積
を2.5mm2以上100mm2以下の範囲内に設定す
るようにしたものである。
前記除霜用ヒータを、前記内側容器と前記外側容器とを
ガラス管で構成した2重ガラス管ヒータとしたものであ
る。
前記除霜用ヒータを水平±30度の範囲内になるように
設置するようにしたものである。
前記加熱部の材料にNi−Cr線を用いたものである。
施の形態1を表す冷蔵庫の斜視図であり、図において、
1は冷蔵庫本体、2は冷蔵庫本体1の上部に設けられ、
開閉式扉を有する冷蔵室、3は冷蔵室2の下部に設けら
れ、引出式扉を有する製氷室、4は冷蔵室2の下部で製
氷室3の横に設けられ、引出式扉を有する温度帯が可変
の切替室、5は製氷室3および切り替え室4の下部に設
けられ、引出式扉を有する野菜室、6は野菜室の下部
で、冷蔵庫本体1の最下部に設けられ、引出式扉を有す
る冷凍室である。また、冷媒としては、オゾン層を破壊
せず地球温暖化係数の小さい、地球環境にやさしいイソ
ブタンなどの可燃性冷媒を用いている。
び除霜用ヒータの配置を説明するための断面図であり、
図2(a)は正面よりみた断面図、図2(b)は横断面
図である。図において、図1と同等部分は同一の符号を
付して説明は省略する。図において、7は冷却器、8は
冷却器7の霜取りを行うガラス管製の除霜用ヒータ、9
は冷却器7で生成された冷気を庫内に循環させるための
庫内冷却用ファンモータである。
の断面図である。本実施の形態では、可燃性冷媒対応の
除霜用ヒータの容器として、製造が簡単で低コストで容
易に入手可能なガラス管を使用しており、ガラス管の強
度UP、および、ガラス管の外表面温度の低下を行なう
目的で、2重ガラス管仕様としている。2重ガラス管仕
様にしてヒータを内側ガラス管内に配置して、ヒータを
内側ガラス管と外側ガラス管の2つのガラス管で覆うよ
うにしている。図において、8は除霜用ヒータであり、
11は両端が開口した内側容器である内側ガラス管、1
2は両端が開口した外側容器である外側ガラス管、10
は内側ガラス管11と外側ガラス管12のそれぞれの両
端を閉塞する絶縁用キャップ、13は内側ガラス管11
の内部の空間15Aに配置された加熱部であるヒータ
線、14はヒータ線13に通電するためのリード線であ
り、絶縁用キャップ10を貫通して設けられている。
8の絶縁用キャップ10の断面図であり、図3と同等部
分は同一の符号を付して説明は省略する。図において、
10は絶縁用キャップであり、10hは外側ガラス管挿
入部、10gは内側ガラス管挿入部、10eはリード線
取り出し部、10cは内側ガラス管11の内部空間15
Aと外気との間を連通させる第1の連通穴である内側ガ
ラス管圧力調整穴である。
内面が絶縁用キャップ10の外側ガラス管挿入部10h
に挿入されてはまり込む。このとき、外側ガラス管挿入
部10hには、外側ガラス管12の内径寸法よりも大き
な外径寸法を有するリブ10aが設けられているため、
外側ガラス管の内径寸法のばらつきや外側ガラス管挿入
部の外径寸法ばらつきを吸収できるようにしている。
10の内側ガラス管挿入部10gにはまり込み、ストッ
パー部10bに突き当たるまで挿入される。ここで、内
側ガラス管挿入部10gの内径寸法は、内側ガラス管の
外径寸法よりも小さく設定されている。また、10cは
内側ガラス管11の内部空間15Aの圧力と除霜用ヒー
タ8の外部の圧力とを略一定に保つ内側ガラス管圧力調
整穴であり、絶縁用キャップ10の内側ガラス管挿入部
10gに内側ガラス管11が挿入された時でも塞がれな
いように内側ガラス管11に対してストッパー部10b
よりも外側に設けてある。
時に冷却器2からの除霜水が絶縁用キャップ10に滴下
してきた場合でも、水滴が内側ガラス管11内に回り込
まないように内側ガラス管圧力調整穴10c部には水き
りリブ10dが設けられている。同じようにリード線の
取り出し部10eにも水切りリブ10fが設けられてい
る。ここで、内側ガラス管圧力調整穴10cおよびリー
ド線の取り出し部10eは、水滴が侵入しにくいように
除霜用ヒータ8を設置した時に絶縁用キャップ10の下
面側に垂直下向きに配置されている。
力調整穴10cは垂直下向きに設けられているが、水平
より下面側に設けられていればよい。尚、除霜ヒータの
取付け位置は冷却器の下部に略水平となるように取付け
た方が可燃性冷媒が侵入しにくく着火しにくいためよ
い。ただし、内側ガラス管11の開口部の開口方向が略
水平(水平±30°の範囲内)であれば、可燃性冷媒の
内側ガラス管11内の空間15Aへの侵入が抑制され、
着火することがなく、安全である。
口方向が水平±30°の範囲内であれば、内側ガラス管
11内の空気の対流による上昇流の上昇方向(垂直方
向)に対して内側ガラス管11端部の開口部の開口方向
が略直角(水平±30度)になるため、可燃性冷媒が内
側ガラス管11内へ開口部より内部の空間15Aへ侵入
しにくくなり、可燃性冷媒が内側ガラス管11内の空間
15Aへの侵入が抑制されるので、たとえばイソブタン
を使用した場合でも、内側ガラス管11内のイソブタン
の濃度がイソブタンの着火濃度といわれる1.8vol
%〜8.4vol%に達することがなくなり、着火せず
安全であることが実験により確認された。
1への設置角度範囲は、内側ガラス管11端部の開口部
の開口方向が水平±30度の範囲内であれば、可燃性冷
媒が内側ガラス管11内の空間15Aへの侵入しにくく
なり、可燃性冷媒の内側ガラス管11内の空間15Aへ
の侵入が抑制され、着火することがなくなり問題ない。
立てた状態の構造を説明する。図5は本実施の形態を表
す除霜用ヒータの断面図であり、図6は本実施の形態を
表す内側ガラス管ストッパーの構造を説明するための図
である。図において、図1〜図4と同等部分は同一の符
号を付して説明は省略する。図において、17は内側ガ
ラス管ストッパーであり、ストッパー17a、貫通穴1
7b、ヒータ線接続部17cより構成されている。加熱
部であるヒータ線13はヒータ線接続部17cによりリ
ード線14と接続され、ガラス管外に取出される。ここ
で、内側ガラス管11、外側ガラス管12が絶縁用キャ
ップ10にそれぞれはまり込み、リード線14とヒータ
線13とはヒータ線接続部17cにてかしめにより接続
されている。ここで、15Aは内側ガラス管11の内部
の空間であり、15Bは内側ガラス管11の外表面を覆
うように設けられている外側ガラス管12と、内側ガラ
ス管11との間に設けられた内部空間である。
とヒータ線13を固定し、ストッパー7aは内側ガラス
管11の外径よりも大きい寸法を有するようにして内側
ガラス管11のストッパーあるいはヒータ線13の位置
決めとしての役割を果たしている。また、ストッパー7
aは内側ガラス管挿入部10gの内径よりも大きくして
あり、挿入された状態で絶縁用キャップ10に固定され
るようにしている。
設けないと、例えば霜とり時に冷却器7から除霜用ヒー
タ8の上面側に滴下した除霜水がガラス管11、12の
両端に設けられた絶縁用キャップ10のリード線口出し
部10eに滴下すると、その水滴によりリード線口出し
部10eとリード線14との間が閉塞され、内側ガラス
管11の内部の空間15Aが密閉され、ヒータの発熱に
より内側ガラス管11の内部空間15A内の空気が膨張
する。
と、内側ガラス管11の内部の空間15A内の温度が低
下して膨張していた空気が収縮し始める。この時、内側
ガラス管11の内部の空間15A内の空気の収縮に伴
い、リード線口出し部10eを閉塞した水滴が内側ガラ
ス管11の内部空間15A内に吸い込まれる。この吸い
込まれた水滴がリード線14とヒータ線13とのヒータ
線接続部17cに付着し、やがてヒータ線13やリード
線14の芯線は錆びが発生して腐食し、最終的に断線
し、冷蔵庫故障の原因となる恐れがある。
cを設けることで、内側ガラス管11の内部空間15A
の圧力と外部の圧力(外気圧)を略一定に保つことがで
き、除霜用ヒータ8のON/OFFによる内側ガラス管
11の内部空間15A内の空気の膨張、収縮による水滴
吸い込みによる冷蔵庫故障が発生しなくなり、地球環境
にやさしい信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
2を表す除霜用ヒータの断面図である。図において、実
施の形態1の図1〜図6と同等部分は同一の符号を付し
て説明を省略する。図において、10kは内側ガラス管
11と外側ガラス管12との間の空間15B内の圧力と
外側ガラス管12外の外気の圧力とを略一定に保つ為の
外側内側空間圧力調整穴である。内側のガラス管11と
外側のガラス管12との間の空間15Bに入り込んだ水
分の蒸発により絶縁用キャップ10が外れるのを防止
し、また、空間15B内に入り込んだ水分の膨張・収縮
による外側ガラス管12が破損するのを防止する為に設
けられている。
部10eに水滴が付着した場合には、実施の形態1で説
明したのと同様な症状(内側ガラス管11内に入り込ん
だ水分の膨張・収縮による内側ガラス管11の破損)が
発生する為、内側ガラス管11内の内部空間15A内の
圧力と外気の圧力とを略一定にする内側ガラス管圧力調
整穴10cを設けているので、内側ガラス管11の破損
も発生せず、信頼性の高い冷蔵庫が得られる。
0の下面図である。図において、図7と同等部分は同一
の符号を付して説明は省略する。図において、10cが
内側ガラス管11と外気との間を連通させるために絶縁
キャップ10に設けられた連通穴である内側ガラス管圧
力調整穴であり、その開口面積は2.5mm2以上10
0mm2以下の範囲に設定している。
が2.5mm2より小さい場合、水滴が付着した場合に
は水滴の表面張力で閉塞されることがキャップ表面に水
を滴下する評価試験により確認できており、また、逆に
内側ガラス管圧力調整穴10cの開口面積が100mm
2より大きい場合には、イソブタンなどの可燃性冷媒雰
囲気中にヒータを放置した場合に内側ガラス管11の内
部空間15Aに可燃性冷媒が流入し、着火しやすくなる
ことが実験で確認され、また、100mm2以下とする
ことで、万一、内側ガラス管11の内部で着火した場合
でも除霜用ヒータ8の外部に火焔が伝播しないことが実
証された。
置角度に関しては、水平±30°の範囲の傾きに対して
も確認しており、内側ガラス管圧力調整穴10cの開口
面積を2.5mm2以上100mm2以下の範囲に設定
すれば、除霜用ヒータ8の設置角度を水平±30°の範
囲であれば、連通穴である内側圧力調整穴10cに水滴
が付着した場合でも水滴の表面張力で閉塞されることも
なく、また、着火することもない。したがって、信頼性
が高く、地球環境にやさしい除霜用ヒータおよび冷蔵庫
を得ることができる。尚、ここでいう開口面積とは、絶
縁キャップ10内の最小部の開口面積を表している。
ッパー17aの外径は、内側ガラス管11の外径より大
きくして内側ガラス管11の端面の開口部を塞ぐような
サイズであるために、内側ガラス管11に内部と外気と
を連通させるために、複数の貫通穴17bが設けられて
いる。この場合も、複数の貫通穴17bの総面積が内側
ガラス管圧力調整穴10cの開口面積より小さい場合に
は、貫通穴17bの総面積を2.5mm2以上100m
m2以下にした方が良い。また、外側ガラス管圧力調整
穴10kにおいても、途中で経路が絞られている場合は
最小部の開口断面積を100mm2以下にした方が良
い。このようにすると、連通穴である外側圧力調整穴1
0kに水滴が付着した場合でも水滴の表面張力で閉塞さ
れることもなくなり、外側ガラス管12と内側ガラス管
11との間の空間15Bと外気との圧力差にて外側ガラ
ス管12が破損することもなく、また、外側ガラス管1
2と内側ガラス管11との間の空間15Bと内側ガラス
管11内の空間15Aとの圧力差により内側ガラス管1
1が破損することもなくなる。したがって、ガラス管の
破損による、着火の心配もなく、信頼性が高く、地球環
境にやさしい除霜用ヒータおよび冷蔵庫を得ることがで
きる。
では、加熱部であるヒータ線13の材料を従来のFe−
Cr線からNi−Cr線に変更している。したがって、
従来のFe−Cr線に比べて錆にたいする腐食耐力が向
上し信頼性の高い除霜用ヒータおよび冷蔵庫が得られ
る。実際に、塩水を強制的に注入して錆に対する評価試
験を行なったが、Fe−Cr線では5本中3本が錆によ
り断線したが、本実施の形態で使用したNi−Cr線で
は、5本中1本も断線しなかった。
向のセンター部の温度を500℃〜800℃付近に設定
した場合には、図9に示したように軸線方向の両端部に
向かって低下していくような温度勾配を有する。ここ
で、図9はヒータ線13の温度勾配の状態を説明するた
めの図である。図において、横軸はヒータ線13の軸方
向位置を表し、縦軸は温度を表している。図よりヒータ
線13に軸方向中央(ガラス管の軸方向中央)でヒータ
線の温度がMAXとなり、軸方向両端部に向かって低下
していき、途中で475℃のポイント(13a)が存在
することが分かる.。そして、キャップ付近では150
℃以下の温度レベルまで低下する。したがって、ヒータ
線13の軸方向中央部(ガラス管中央部)と絶縁キャッ
プ10との間に475℃となる温度ポイント(10a)
が存在する。
特性である475℃の温度帯に脆性ポイントを有するた
め、475℃の温度ポイント(脆性ポイント)がヒータ
線の立ち上がり部13aのところに重なると運転中の振
動等で応力がかかり、断線する可能性が生じる。したが
って、ヒータ線にFe−Cr線を使用する場合は、セン
ター温度を700℃〜800℃の高温に設定して、ヒー
タ線の立ち上がり部13aを避けて立ち上がり部13a
よりも軸方向中央部側に475℃の温度ポイントを発生
させるようにする必要が生じる。
場合は、可燃性冷媒(たとえばイソブタンなど)の着火
温度以下に設定せざるを得ない為、MAX温度(センタ
ー温度)を低く設定する必要が生じる。したがって、例
えばセンター温度を600℃程度に設定した場合では、
475℃の温度ポイントが絶縁キャップ10側にずれて
くるため、ヒータ線の立ち上がり部13aに重なりやす
くなり、断線する恐れが生じる。
用いる冷蔵庫において除霜用ヒータのヒータ線にNi−
Cr線を使用しているので、使用温度範囲内において脆
性温度ポイントを有さないため、MAX温度を500℃
〜600℃程度まで低下させてもヒータ線が断線するこ
とがなく、信頼性が高く、地球環境にやさしい除霜用ヒ
ータ、および冷蔵庫を得ることができる。
性冷媒を冷媒として使用し、庫内を冷却する冷気を生成
する冷却器の除霜を行う除霜用ヒータを備えた冷蔵庫に
おいて、内部の空間に加熱部を有し、少なくとも一端が
開口した内側容器と、前記内側容器の外側に空隙部を有
するように設けられ、少なくとも一端が開口した外側容
器と、前記内側容器の開口部と前記外側容器の開口部と
を閉塞するキャップと、によって前記除霜用ヒータを構
成し、前記内側容器内部の空間と前記除霜用ヒータの外
部空間との間を連通する第1の連通穴を前記キャップに
設けたので、内側ガラス管の内部空間の圧力と外部の圧
力(外気圧)を略一定に保つことができ、除霜用ヒータ
のON/OFFによる内側ガラス管の内部空間内の空気
の膨張、収縮による水滴吸い込みによる冷蔵庫故障が発
生しなくなり、地球環境にやさしい信頼性の高い冷蔵庫
を得ることができる。
前記内側容器と前記外側容器との間の空隙部と外気との
間を連通する第2の連通穴を前記キャップに設けたの
で、連通穴である外側圧力調整穴に水滴が付着した場合
でも水滴の表面張力で閉塞されることもなくなり、外側
ガラス管と内側ガラス管との間の空間と外気との圧力を
略一定に保つことができ、圧力差にて外側ガラス管が破
損することもなく、また、外側ガラス管と内側ガラス管
との間の空間と内側ガラス管内の空間との圧力を略一定
に保つことができ、圧力差により内側ガラス管が破損す
ることもなくなる。したがって、ガラス管の破損によ
る、着火の心配もなく、信頼性が高く、地球環境にやさ
しい除霜用ヒータおよび冷蔵庫を得ることができる。
前記キャップに設けられた第1の連通穴の開口面積を
2.5mm2以上100mm2以下の範囲に設定したの
で、第1の連通穴に水滴が付着した場合でも水滴の表面
張力で閉塞されることもなく、また、着火することもな
い。したがって、信頼性が高く、地球環境にやさしい冷
蔵庫を得ることができる。
前記キャップに設けられた前記第2の連通穴の開口面積
を2.5mm2以上100mm2以下の範囲内に設定す
るようにしたので、第2の連通穴に水滴が付着した場合
でも水滴の表面張力で閉塞されることもなく、ガラス管
が破損することもない。したがって、信頼性が高く、地
球環境にやさしい冷蔵庫を得ることができる。
前記除霜用ヒータを、前記内側容器と前記外側容器とを
ガラス管で構成した2重ガラス管ヒータとしたので、製
造が簡単で低コストで容易に入手可能である。
前記除霜用ヒータを水平±30度の範囲内になるように
設置するようにしたので、可燃性冷媒が内側ガラス管内
へ開口部より内部の空間へ侵入しにくくなり、可燃性冷
媒が内側ガラス管内の空間への侵入が抑制されるので、
たとえばイソブタンを使用した場合でも、内側ガラス管
内のイソブタンの濃度がイソブタンの着火濃度に達する
ことがなくなり、着火することがなく安全である。
前記加熱部の材料にNi−Cr線を用いたので、使用温
度範囲内において脆性温度ポイントを有さないため、M
AX温度を500℃〜600℃程度まで低下させてもヒ
ータ線が断線することがなく、信頼性が高く、地球環境
にやさしい冷蔵庫を得ることができる。
である。
却器および除霜用ヒータの配置を説明するための断面図
である。
断面図である。
プの断面図である。
断面図である。
トッパーの構造を説明するための図である。
断面図である。
下面図である。
図である。
ヒータを表す図である。
室、5 野菜室、6 冷凍室、7 冷却器、8 除霜用
ヒータ、9庫内冷却用ファンモータ、10 絶縁キャッ
プ、10a リブ、10b ストッパー部、10c 内
側ガラス管圧力調整穴、10d、10f 水切りリブ、
10e リード線取り出し部、10g 内側ガラス管挿
入部、10h 外側ガラス管挿入部、10k 外側内側
空間圧力調整穴、11 内側ガラス管、12 外側ガラ
ス管、13 ヒータ線、14 リード線、15 内側ガ
ラス管ストッパー、17 内側ガラス管ストッパー、1
7aストッパー、17b 貫通穴、17c ヒータ線接
続部、116 外側ガラス管、117 内側ガラス管、
118 ヒータ線、119 絶縁キャップ、120リー
ド線。
Claims (7)
- 【請求項1】 可燃性冷媒を冷媒として使用し、庫内を
冷却する冷気を生成する冷却器の除霜を行う除霜用ヒー
タを備えた冷蔵庫において、内部の空間に加熱部を有
し、少なくとも一端が開口した内側容器と、前記内側容
器の外側に空隙部を有するように設けられ、少なくとも
一端が開口した外側容器と、前記内側容器の開口部と前
記外側容器の開口部とを閉塞するキャップと、によって
前記除霜用ヒータを構成し、前記内側容器内部の空間と
外気との間を連通する第1の連通穴を前記キャップに設
けたことを特徴とする冷蔵庫。 - 【請求項2】 前記内側容器と前記外側容器との間の空
隙部と外気との間を連通する第2の連通穴を前記キャッ
プに設けたことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 【請求項3】 前記キャップに設けられた第1の連通穴
の開口面積を2.5mm2以上100mm2以下の範囲
に設定したことを特徴とする請求項1または請求項2に
記載の冷蔵庫。 - 【請求項4】 前記キャップに設けられた前記第2の連
通穴の開口面積を2.5mm2以上100mm2以下の
範囲内に設定するようにしたことを特徴とする請求項2
または請求項3に記載の冷蔵庫。 - 【請求項5】 前記除霜用ヒータを、前記内側容器と前
記外側容器とをガラス管で構成した2重ガラス管ヒータ
としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
かに記載の冷蔵庫。 - 【請求項6】 前記除霜用ヒータを水平±30度の範囲
内になるように設置するようにしたことを特徴とする請
求項1乃至請求項5のいずれかに記載の冷蔵庫。 - 【請求項7】 前記加熱部の材料にNi−Cr線を用い
たことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに
記載の冷蔵庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002152072A JP4000908B2 (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 冷蔵庫 |
Applications Claiming Priority (1)
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