JP2003343642A - 自動車用配管の振動防止構造 - Google Patents

自動車用配管の振動防止構造

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JP2003343642A
JP2003343642A JP2002155746A JP2002155746A JP2003343642A JP 2003343642 A JP2003343642 A JP 2003343642A JP 2002155746 A JP2002155746 A JP 2002155746A JP 2002155746 A JP2002155746 A JP 2002155746A JP 2003343642 A JP2003343642 A JP 2003343642A
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Japan
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pipe
vibration
tube
heat
automobile
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JP2002155746A
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Inventor
Kensaku Nishimoto
健作 西本
Hideo Ishida
英男 石田
Shigeto Furukawa
繁登 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichirin Co Ltd
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Nichirin Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンルーム内の機器や配管等を損傷や磨
耗させることなく、簡易かつ確実にコンプレッサや油圧
ポンプからの振動を減衰できる自動車用配管の振動防止
構造を提供する 【解決手段】 金属製チューブ11とゴム製外皮のフレ
キシブルホース12とで構成される配管1に対し、金属
製チューブ11の長手方向の一部に重りとして比較的肉
厚の厚い(例えば外径16mmの金属製チューブに対
し、熱収縮後の肉厚5.5mmの)熱収縮チューブ3を
被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用配管、詳
しくは、カーエアコンのコンプレッサ側とエバポレータ
側又はコンデンサ側とを接続する冷媒輸送用配管やパワ
ーステアリング装置の油圧配管等の振動防止構造に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、カーエアコンは、エ
ンジン100で駆動される、ガス状の冷媒を圧縮するコ
ンプレッサ101と、圧縮された冷媒を液化するコンデ
ンサ102と、一時冷媒を貯蔵するレシーバ103と、
冷媒を減圧、噴霧するエキスパンジョンバルブ104
と、冷媒を蒸発させその気化熱で空気を冷却するエバポ
レータ105とからなり、これら各機器はそれぞれ配管
で順に連結されている。
【0003】コンプレッサ101とコンデンサ102と
の間およびエバポレータ105とコンプレッサ101と
の間の配管1は、各機器(101,102、105)に
接続される金属製チューブ11と、この金属製チューブ
11同士を連結するゴム製外皮のフレキシブルホース1
2とで構成される。このように配管1の一部にフレキシ
ブルホース12を用いるのは、コンプレッサ101から
発生する振動を吸収して、自動車の居住快適性を維持な
いし高めるためである。
【0004】しかしながら、近年のエンジンルーム内に
おける機器の密集化に伴い、配管が複雑な3次元屈曲状
態に配置されることが要請されるようになってきた。一
般に、フレキシブルホース12は、屈曲形状に形成する
ことが困難である。そのため、一般に、レイアウト制約
条件が厳しい屈曲部には金属製チューブ11が用いら
れ、レイアウト制約条件が厳しくない曲線部にはフレキ
シブルホース12が用いられることから、フレキシブル
ホース12の部分が短くなってきている。フレキシブル
ホース12が短くなるとコンプレッサ101で発生する
振動を吸収しきれず車体側(エバポレータ105側又は
コンデンサ102側)へ振動を伝えてしまい、居住快適
性が低下する問題が指摘されている。
【0005】なお、パワーステアリング装置の油圧配管
についても油圧ポンプからの振動に対して同様の問題が
ある。
【0006】従来は、配管の複数箇所にクランプを取り
付け、このクランプによって車体への固定を行い、配管
全体の振動を減衰させる方策が取られていたが、クラン
プを取り付けることは見栄えが悪いことに加え、クラン
プの取り付け場所の選定や価格の面、車体への取り付け
作業の手間などにより最良の方法とはいえなかった。
【0007】また、金属製チューブ11および/または
フレキシブルホース12に重りとして金属製ブロック等
を取り付け、配管1全体の質量を大きくして振動を減衰
させる方策もとられていた。しかしながら、金属ブロッ
ク等を取り付けることは見栄えが悪いことに加え、近年
ますますエンジンルーム内の密集化が進み、配管1取り
付け時や、取り付け後の振動等により、この金属ブロッ
ク等がエンジンルーム内の機器や配管等に接触して傷付
けたり磨耗させたりすることも懸念されるため、より優
れた方策が要望されていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、エンジンルーム内の機器や配管等を損傷や磨耗させ
ることなく、簡易かつ確実にコンプレッサからの振動を
減衰できる自動車用配管の振動防止構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、自動
車用配管の振動を防止する構造であって、この自動車用
配管の長手方向の少なくとも一部の外周を取り巻くよう
にゴム製及び/又は樹脂製の重りを取り付けたことを特
徴とする自動車用配管の振動防止構造である。
【0010】請求項2の発明は、前記重りが、熱収縮チ
ューブである請求項1に記載の耐振動性を有する自動車
用配管の振動防止構造である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。以下の実施例
では自動車用配管として冷媒輸送用配管を例示するがこ
れに限られるものではなく、パワーステアリング装置の
油圧配管などにも適用できるものである。
【0012】〔実施例1〕図1に、本発明の冷媒輸送用
配管の振動防止構造の実施例として、ゴム管の重りを用
いた例を示す。冷媒用輸送配管1は、金属製チューブ1
1とフレキシブルホース12とで構成され、フレキシブ
ルホース12の両端には金属製チューブ11の一端が挿
入され固定されている。そして、本実施例では、フレキ
シブルホース12の長手方向の一部の外周にゴム管の重
り2を取り付けている。重り2をゴム製としたのは以下
の理由による。
【0013】(1)重りとしての役目を果たすため比較
的密度が高いものであること、(2)エンジンルームへ
の配管の取り付け時や、取り付け後に機器や配管等に接
触しても損傷や磨耗させるおそれがないこと、(3)比
較的安価な材料であること、(4)配管1の外周形状に
合うように比較的簡単に成形できるものであること、な
どの条件をすべて満たすものだからである。
【0014】そして、重りの質量は、ゴム管2の肉厚や
長さを調整することにより容易に調整できる。あるい
は、長さが短いものを複数個取り付けるようにしても良
い(特に、配管1に直管部分が少ない場合、複数個に分
けて取り付けることにより、容易に重りの総質量の調整
ができる)。
【0015】ゴム管2を配管1に取り付ける方法として
は、フレキシブルホース12の部分に取り付ける場合に
は、フレキシブルホース12に金属製チューブ11を差
し込む前にゴム管2を差し込むことができるが、複雑に
屈曲した金属製チューブ11の直管部に取り付けたい場
合で、ゴム管2が管状のままでは差し込めない場合に
は、例えばゴム管2に予め全長にわたって切れ目を入れ
ておくか、あるいは完全に半割れにしておけばよい。そ
して、ゴム管を取り付け後、振動等によりずれたり外れ
たりしないよう例えば締め付けバンド21で固定してお
けばよい。
【0016】なお、本実施例では、重りの外周の形状は
円柱状としたが、これに限るものではなく、例えば四角
柱状、六角柱状などでもよい。
【0017】また、ゴムの種類は特に限定されず例えば
通常用いられるエチレンプロピレンゴムを用いることが
できるが、質量増加による振動吸収能の向上のため、ゴ
ムに金属片を内蔵ないしは金属成分を含有させてもよ
い。
【0018】また、ゴムに代えて樹脂を用いても上記と
同様の作用・効果が奏されることは明らかである。
【0019】〔実施例2〕図2に、本発明の冷媒輸送用
配管の振動防止構造の実施例として、重りとして樹脂製
の熱収縮チューブを用いた例を示す。実施例1と同様、
冷媒用輸送配管1は、金属製チューブ11とフレキシブ
ルホース12とで構成され、フレキシブルホース12の
両端には金属製チューブ11の一端が挿入され固定され
ている。そして、本実施例では、金属製チューブ11の
長手方向の一部に熱収縮チューブ3を被覆している。な
お、熱収縮チューブは樹脂製のものに限られるものでは
なくゴム製のものであってもかまわない。
【0020】熱収縮チューブ3を用いることにより、上
記実施例1のゴム管と同様、(1)比較的密度が高く重
りとして適当であり、(2)エンジンルームへの配管の
取り付け時や、取り付け後に機器や配管等に接触しても
損傷や磨耗させるおそれがなく、また(3)比較的安価
である。これらの効果に加えてさらに以下の効果があ
る。
【0021】(イ)熱収縮により配管1に密着して固定
されるため、取り付け後の締め付けバンド等による固定
作業を省略できる。 (ロ)図2に示すように屈曲部にも一体として取り付け
ることができるため(分割して複数個に分けて取り付け
る必要がないため)、取り付け作業の手間が大幅に減少
できる。 (ハ)また、熱収縮チューブ3の内径は、加熱により例
えば1/3程度に収縮するため、加熱前には十分大きな
内径を有することから、複雑な屈曲部形状の金属製チュ
ーブ11に取り付ける場合でも、そのまま嵌め込むこと
ができる。また、加熱前の熱収縮チューブ3の断面を例
えば長円形状にしておくことにより、屈曲が相当大きい
部分でも取り付けが可能となる。 (ニ)熱収縮チューブは直管状のものを設定しておけば
良く、配管形状毎の成形金型を製作する必要はない。直
管状のものを切断して用いることにより、自由に長さ
(重量)を調整することが可能である。
【0022】熱収縮チューブ3の取り付け方法として
は、加熱前の熱収縮チューブ3を配管1の所定位置に嵌
め込んだ後、例えば、通常行われるように高温槽に入れ
ることにより熱収縮させて配管1に密着させることがで
きる。あるいは、高温槽に入れる代わりに、熱収縮チュ
ーブ3の一端から他端に向かって順次ガストーチで焙っ
ても良いし、熱風を吹き付けても良い。
【0023】本実施例では、外径16mmの金属製チュ
ーブ11に対して、熱収縮チューブ3として、収縮前の
内径41mm、肉厚2.9mm、長さ290mm、質量
110gで、収縮後の内径14mm、肉厚5.5mmの
ポリオレフィン系の熱収縮チューブを用いた。
【0024】以上の実施例1、2においては、ゴム製の
重りと樹脂製の重りを別個に取り付けた例を説明した
が、両方を同時に使用しても良い。
【0025】
【発明の効果】以上で説明したとおり、本発明によれ
ば、エンジンルーム内の機器や配管等を損傷や磨耗させ
ることなく、簡易かつ確実にコンプレッサからの振動を
減衰できる自動車用配管の振動防止構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の冷媒輸送用配管の振動防止構造(ゴ
ム管を重りとして使用した例)を示す図である。
【図2】実施例2の冷媒輸送用配管の振動防止構造(熱
収縮チューブを重りとして使用した例)を示す図であ
る。
【図3】カーエアコンの原理を説明する図である。
【符号の説明】
1…冷媒用輸送配管 11…金属製チューブ 12…フレキシブルホース 2…ゴム管(重り) 21…締め付けバンド 3…熱収縮チューブ 100…エンジン 101…コンプレッサ 102…コンデンサ 103…レシーバ 104…エキスパンジョンバルブ 105…エバポレータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 繁登 兵庫県姫路市別所町佐土1118番地 株式会 社ニチリン姫路工場内 Fターム(参考) 3J048 AD07 BA25 BF07 BF17 DA06 EA29

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用配管の振動を防止する構造であ
    って、この自動車用配管の長手方向の少なくとも一部の
    外周を取り巻くようにゴム製及び/又は樹脂製の重りを
    取り付けたことを特徴とする自動車用配管の振動防止構
    造。
  2. 【請求項2】 前記重りが、熱収縮チューブである請求
    項1に記載の耐振動性を有する自動車用配管の振動防止
    構造。
JP2002155746A 2002-05-29 2002-05-29 自動車用配管の振動防止構造 Pending JP2003343642A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329350A (ja) * 2005-05-27 2006-12-07 Valeo Thermal Systems Japan Corp 配管、及びこれを用いた車両用空調装置
CN104455149A (zh) * 2014-12-08 2015-03-25 河北汉光重工有限责任公司 一种缓冲限位柱
EP2161487B1 (de) * 2008-09-06 2015-06-10 ThyssenKrupp Marine Systems GmbH Vorrichtung zur Dämmung von Biegewellen in einem Bauteilverband
US9246266B2 (en) 2011-11-15 2016-01-26 Ellenberger & Poensgen Gmbh Plug-connectable equipment combination

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US9246266B2 (en) 2011-11-15 2016-01-26 Ellenberger & Poensgen Gmbh Plug-connectable equipment combination
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