JP2003343339A - 触媒下流酸素センサの異常検出装置 - Google Patents

触媒下流酸素センサの異常検出装置

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JP2003343339A
JP2003343339A JP2002155223A JP2002155223A JP2003343339A JP 2003343339 A JP2003343339 A JP 2003343339A JP 2002155223 A JP2002155223 A JP 2002155223A JP 2002155223 A JP2002155223 A JP 2002155223A JP 2003343339 A JP2003343339 A JP 2003343339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、下流酸素センサの異常検出
を確実に行うことができる下流酸素センサの異常検出装
置を提供することにある。 【解決手段】 本発明は、燃料カットが開始されてから
の所定時間において、リアO2センサの出力変動に基づ
いて異常を検出する。図3の時刻T1において、出力V
OX2が第2の所定値を超えた場合には、予め設定され
る所定期間のカウントを開始する。そして、予め設定さ
れた所定期間が経過して時刻T2に到達すると、それま
で演算されたリアO2センサの最小値VOX2min
と、予め設定されている第1の判定値を比較し、異常判
定を実行する。つまり、本実施の形態では、下流O2セ
ンサ18の異常検出を所定期間における出力VOX2の
変化量に基づいて行うことで、この異常検出のためのプ
ログラムが実行されたときには確実に異常判定を実行す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの触媒コ
ンバータ下流に設けられる下流酸素センサの劣化を検出
する触媒下流酸素センサの異常検出装置に関する。
【0002】
【従来技術】従来、触媒コンバータの下流に設けられる
下流酸素センサに対して異常検出を実施する技術が知ら
れている。下流酸素センサの異常を燃焼空燃比が変化し
てからの下流側触媒センサの応答性に基づいて検出しよ
うとする場合、その上流に設けられる触媒コンバータの
影響により精度良く異常を検出することが困難である。
【0003】一般的に、触媒コンバータは新品である
程、その酸素吸着能力が高いので、触媒コンバータの上
流側空燃比が変化しても、その変化が下流側へ現れるの
に時間を要する。一方、触媒コンバータが劣化してくる
と、酸素吸着能力が低下してくるために、触媒コンバー
タの上流側空燃比が変化した直後にその変化が触媒コン
バータの下流側へと現れる。
【0004】つまり、燃焼空燃比が変化してからの下流
酸素センサのセンサ出力の応答性で異常を検出しようと
する場合には、下流酸素センサの応答性が悪化している
にも関わらず、触媒コンバータの劣化によって下流側酸
素センサの応答性が正常であると誤判定してしまう虞が
ある。
【0005】このように、下流酸素センサの異常を検出
する場合には、触媒コンバータの影響が大きく、精度良
く異常を検出することが困難であった。これを解決する
技術としては、特開平9−170966号公報に開示さ
れる技術が知られている。この技術によれば、触媒コン
バータの影響を排除して、精度良く下流酸素センサの異
常を検出するために、リッチ側とリーン側にそれぞれ判
定値を設ける。そして、このリッチ側とリーン側との判
定値に対応する所定電圧に対し、所定電圧から他方の所
定電圧まで変化するのに要した時間を応答時間として計
測し、この応答時間が長ければ下流酸素センサの異常で
あるとする技術である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の公報に開示される技術では、リーン側とリッチ側と
の判定値を越えない限り下流酸素センサの異常検出を実
行しない。このため、下流酸素センサの過度の応答性悪
化によって例えば、リーン側判定値から徐々にセンサ出
力がリッチ側へと移動する場合、センサ異常を検出する
ことができない虞がある。また、仮に検出できたとして
も検出するまでの時間が長くなってしまう。
【0007】従って、本発明の目的とするところは、下
流酸素センサの異常検出を確実に行うことができる下流
酸素センサの異常検出装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
のように空燃比切替判定手段により排気通路中の排出ガ
ス空燃比が切り替えられたと判定されてからの所定期間
における下流酸素センサの出力変化に基づいて下流酸素
センサの異常を検出する異常検出手段を備える。
【0009】これにより、所定期間における下流酸素セ
ンサの出力変化に基づいて異常を検出するので、排気通
路中の空燃比が切り替えられたときには確実に異常検出
を実行することができる。
【0010】また、請求項2の発明のように異常検出手
段は、下流酸素センサにより検出される出力値が第1の
所定値よりもリッチ側で、空燃比切替判定手段により排
気通路中の排出ガス空燃比がリーン側へ切り替えられた
と判定されてからの所定期間における下流酸素センサの
出力変化に基づいて異常を検出しても良い。
【0011】尚、空燃比切替判定手段により排気通路中
の空燃比が切り替えられてから触媒コンバータ下流の空
燃比が変化するまでの期間には、センサの取り付け位置
等によるばらつきがある。
【0012】この対策として、請求項3の発明のよう
に、異常検出手段は、第1の所定値よりもリーン側に設
定される第2の所定値を超えてからの所定期間における
下流酸素センサの出力変化に基づいて異常を検出する。
【0013】これにより、センサの取り付け位置等によ
るばらつきの影響を考慮して、精度良く下流酸素センサ
の異常を検出することができる。
【0014】ところで、触媒コンバータは新品である
程、その酸素吸着能力が高いので、触媒コンバータの上
流側空燃比が変化しても、その変化が下流側へ現れるの
に時間を要する。一方、触媒コンバータが劣化してくる
と、酸素吸着能力が低下してくるために、触媒コンバー
タの上流側空燃比が変化してからの比較的短い時間にそ
の変化が触媒コンバータの下流側へと現れることは前述
した。
【0015】これにより、空燃比が切り替わってもその
切り替えの空燃比によっては、触媒コンバータの影響に
より下流酸素センサの異常検出として誤検出する虞があ
る。従って、触媒コンバータの影響を排除する必要があ
る。
【0016】この対策として、請求項4の発明によれ
ば、空燃比切替判定手段は、エンジンへの燃料供給が停
止されたときのみに排気通路中の排出ガス空燃比が切り
替えられたことを判定する。
【0017】これにより、燃料カット時にのみ下流酸素
センサの異常を検出するので、触媒コンバータの影響を
排除して精度良く異常を検出することができる。
【0018】また、請求項5の発明によれば、請求項4
の燃料カット以外にも触媒コンバータの影響を排除でき
る空燃比の切り替えを判定するために、上流空燃比セン
サにより検出される空燃比がリーンである時間および/
または理論空燃比からのリーン側ずれを積算した積算面
積が所定値以上であるときに排出ガスの空燃比が切り替
えられたことを判定する。
【0019】これにより、触媒コンバータ上流の空燃比
がリーンである時間や理論空燃比からのずれ量の積算値
で触媒コンバータの影響を排除できたか否かを判定する
ことができる。従って、燃料カット以外の空燃比の切り
替えによっても下流酸素センサの異常検出を精度良く実
行することができるので、検出頻度を向上させることが
できる。
【0020】また、請求項6の発明のように、異常検出
手段として、下流酸素センサにより検出される出力値が
第3の所定値よりもリーン側で、空燃比切換判定手段に
より前記排気通路中の排出ガス空燃比がリッチ側へ切り
換えられたと判定された場合、第3の所定値よりもリッ
チ側に設定される第4の所定値を超えてからの所定期間
における下流酸素センサの出力変化に基づいて下流酸素
センサの異常を検出しても良い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用エンジンに
適応した一実施形態について図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明実施の形態の概略構成図であ
る。エンジン1の吸気通路2にはエアフロメータ3が設
けられている。エアフロメータ3はエアクリーナ4を通
って導かれる吸気量Qを直接計測するものである。さら
に吸気通路2には、運転者のアクセル5の操作量に応じ
て開閉し、エンジン1へ供給する吸気量Qを調節するス
ロットル弁6が設けられている。21はスロットル弁6
の開度を検出するスロットル開度センサ、22はスロッ
トル弁6が全閉のときにオン信号を出力するアイドル・
スイッチである。また、エンジン1の各気筒には各気筒
に燃料供給系7から加圧燃料を吸気ポートへ供給するた
めの燃料噴射弁8が設けられている。
【0023】また、ディストリビュータ9には、720
クランク角度(℃A)毎に基準位置検出用信号を発生す
る基準位置センサ10および30℃A毎にクランク角検
出用信号を発生するクランク角センサ11が設けられて
いる。
【0024】さらに、エンジン1のシリンダブロックの
ウォータジャケット12には、冷却水温Thwを検出す
るための水温センサ13が設けられている。一方、排気
系には排気マニホールド14の下流に排ガス中の有害成
分(HC,CO,NOx)を同時に浄化する三元触媒1
5が設けられている。そして、三元触媒15の上流側、
即ち排気マニホールド14には、リニアA/Fセンサ
(A/Fセンサ)16が設けられ、また三元触媒15の
下流側の排気管17には下流O2センサ18が設けられ
ている。周知のとおり、これら上流のA/Fセンサ16
は排気マニホールド14内の排ガスの空燃比をリニアに
検出するセンサであり、下流O2センサ18は、空燃比
が理論空燃比に対してリーンであるかリッチであるかに
応じて異なる出力電圧を発生するものである。
【0025】また、19は後述する電子制御装置(EC
U)20で下流O2センサ18が劣化したと判断された
時、運転者へ警告を発するためのアラームである。EC
U20は、例えばマイクロコンピュータとして構成さ
れ、周知の通りA/D変換器101,I/Oポート10
2,CPU103,ROM104,RAM105,バッ
クアップRAM106,クロック発生回路107等が設
けられている。
【0026】次に、ECU20にて実施される空燃比フ
ィードバック制御について説明する。上述のECU20
においては三元触媒15の浄化特性を考慮して空燃比を
制御するために、リニアA/Fセンサ16の出力値に基
づいたフィードバック制御を行う。つまりECU20
は、リニアA/Fセンサ16で検出される空燃比の出力
値が目標空燃比になるように、目標空燃比と実空燃比と
の偏差に基づいてフィードバック補正係数を算出する。
そして、このフィードバック補正係数を用いて、インジ
ェクタ8による燃料噴射量を演算する。
【0027】次に、燃料噴射量の演算について記述す
る。まず、予め設定されたマップを用いて、吸気量Qと
エンジン回転速度NEとにより定まる基本噴射時間が設
定される。そして、この基本噴射時間に、目標空燃比と
実空燃比との偏差に基づいて算出されたフィードバック
補正係数を乗じて最終的な燃料噴射時間を演算する。こ
れにより、目標空燃比に追従するように空燃比を制御す
ることができる。
【0028】この目標空燃比は、下流O2センサ18の
出力に基づいたサブフィードバック制御により補正され
る。つまり、三元触媒15の浄化特性を考慮する場合、
三元触媒15の下流側で検出される空燃比が理論空燃比
近傍に制御されるのが良い。このような理由から、本実
施の形態では、下流O2センサのリッチ/リーン出力に
基づいて目標空燃比を補正している。以上のように、リ
ニアA/Fセンサ16によるフィードバック制御と、下
流O2センサ18によるサブフィードバック制御とによ
り、三元触媒15の浄化特性を最大限に活用した空燃比
制御を実行している。
【0029】ところで、下流O2センサ18が異常にな
った場合、上述のように精度良い空燃比制御を実行する
ことが困難になる可能性がある。そこで、本実施の形態
では、この下流O2センサ18の異常検出に特徴を有す
る。この三元触媒15の下流に設けられる下流O2セン
サ18に対して異常検出を実施する場合、下流酸素セン
サの異常を燃焼空燃比が変化してからの下流側触媒セン
サの応答性に基づいて検出しようとする。この場合、そ
の上流に設けられる三元触媒15の影響により精度良く
異常を検出することが困難である。
【0030】つまり、三元触媒15には酸素を貯蔵する
能力が有り、三元触媒15の上流側の空燃比が変化して
もその下流側に空燃比変化が現れるまでに応答遅れが存
在する。この三元触媒15の酸素貯蔵能力は三元触媒1
5の経時変化によって低下する。これにより、三元触媒
15の上流側の空燃比が変化してからその下流側に空燃
比変化が現れるまでに応答遅れが小さくなる。
【0031】従って、燃焼空燃比が変化してからの下流
O2センサのセンサ出力の応答性で異常を検出しようと
する場合には、下流酸素センサの応答性が悪化している
にも関わらず、三元触媒15の劣化によって下流O2セ
ンサの応答性が正常であると誤判定してしまう虞があ
る。
【0032】本発明では、このような事情に鑑み、以下
に示すプログラムによって下流O2センサ18の異常を
精度良く実行する。まず、図2を用いて本実施の形態の
メインプログラムについて説明する。このプログラム
は、下流O2センサ18の出力値がリッチ側の第1の所
定値以上、かつエンジン1にて燃料カットが実行されて
いる場合に起動されるプログラムである。そして、起動
された以降では、所定期間毎に実行されるプログラムで
ある。
【0033】まず、ステップS101では、下流O2セ
ンサの出力がリッチ側の第1の所定値よりもリッチ側、
かつ燃料カットが実行されてからの時間を計測するため
に、F/Cタイマをインクリメントし、ステップS10
2へ進む。ステップS102では、下流O2センサ18
が第2の所定値よりもリーン側になったか否かが判定さ
れる。第2の所定値はリッチ側の値であり、かつ、第1
の所定値よりもリーン側の値として設定されている。
【0034】本実施の形態では、燃料カット時に下流O
2センサ18の応答性を検出するものである。その方法
は、下流O2センサ18の出力がリッチ側に設定される
第1の所定値からそれよりもリーン側に設定される第2
の所定値よりもリーン側になった場合にのみ異常検出を
実行する。つまり、下流O2センサ18の劣化度合いや
下流O2センサ18の取り付け位置等によりその出力が
第2の所定値を超えるまでの時間がばらつくことがあ
る。従って、第2の所定値は、このばらつきを吸収する
ために設定される所定値である。
【0035】この下流O2センサ18の出力が第2の所
定値よりもリッチ側(大きい)の場合は、ステップS1
02が否定判別(NO)されて、そのまま本ルーチンを
終了する。一方、出力が第2の所定値よりもリーン側
(小さい)の場合には、ステップS102が肯定判別
(YES)されて、ステップS103へ進む。ステップ
S103では、下流O2センサ18の出力が第2の所定
値よりもリーン側になってからカウントされるカウンタ
がインクリメントされる。これと共に、下流O2センサ
18の出力値の最小値VOX2minを演算する。
【0036】この最小値VOX2minの演算では、下
流O2センサ18の出力が第2の所定値を越えてからの
毎回の演算で、過去の最小値VOX2minと今回の下
流O2センサ18の出力を比較し、今回の出力の方が小
さい場合に最小値VOX2minを今回の値に更新す
る。このようにして、ステップS103の処理を終える
と、ステップS104へ進み、カウンタが所定カウント
値よりも小さいか否かが判定される。このカウンタが所
定カウント値よりも大きい場合には、ステップS104
が否定判別(NO)されて、そのまま本ルーチンを終了
する。
【0037】一方、カウンタが所定カウント値よりも小
さい場合には、ステップS104が肯定判別(YES)
されて、ステップS105へ進む。ステップS105以
降では、下流O2センサ18の最小値VOX2minに
基づいてその異常判定を実行する。
【0038】まず、ステップS105では、ステップS
103で演算された下流O2センサ18の最小値VOX
2minが第1の判定値よりもリーン側であるか否かを
判定する。最小値VOX2minが第1の判定値よりも
リーン側(小さい)の場合は、ステップS105が否定
判別(NO)されてステップS106に進み、正常判定
して本ルーチンを終了する。一方、最小値VOX2mi
nが第1の判定値よりもリッチ側(大きい)の場合に
は、ステップS105が肯定判別(YES)されてステ
ップS107へ進む。
【0039】ステップS107では、ステップS101
で計測されるF/Cタイマにより経時される燃料カット
時間が所定時間を超えたか否かが判定される。燃料カッ
ト時間が所定時間を超えていない場合には、ステップS
107が否定判別(NO)されて、そのまま本ルーチン
を終了する。一方、燃料カット時間が所定時間を越えた
場合には、ステップS107が肯定判別(YES)され
てステップS108へ進む。ステップS108では、下
流O2センサ18が異常であると判定し、アラーム19
を点灯させる等して本ルーチンを終了する。
【0040】以上のように本実施の形態では、下流O2
センサ18の出力が第2の所定値よりリーン側になって
からの所定時間に、下流O2センサ18の最小値VOX
2minが第1の判定値よりもリッチ側の場合に下流O
2センサ18が異常であると判定した。このように、本
実施の形態では下流O2センサ18の異常検出を所定時
間で行うので、リーン側に設定された第1の判定値を超
えなくとも確実に異常検出を実行することができる。
【0041】以下では、上述のプログラムについて、図
3に示すタイムチャートを用いてその動作例を説明す
る。図3(a)では、燃料カットフラグが示されてい
る。このフラグは、エンジン1の運転中に燃料カットの
条件が成立した場合にオンとなるフラグである。時刻T
0において、この燃料カットフラグがオンとなると、図
3(b)に示す下流O2センサ18の出力が第1の所定
値よりもリッチであるかを判定する。このとき、燃料カ
ットフラグがオンで、かつ出力値VOX2が第1の所定
値以上である場合には、図2に示したプログラムが起動
され、以降、所定時間毎に繰り返し実行される。
【0042】時刻T1において、出力VOX2が第2の
所定値を超えた場合には、予め設定される所定期間のカ
ウントを開始する。このとき、下流O2センサ18の最
小値VOX2minの更新処理が行われる。そして、予
め設定された所定期間が経過して時刻T2に到達する
と、それまで演算された最小値VOX2min(図3で
は、時刻T2のときの出力値VOX2)と、予め設定さ
れている第1の判定値を比較する。この比較結果に基づ
いて下流O2センサ18の異常判定を実行する。
【0043】つまり、本実施の形態では、下流O2セン
サ18の異常検出を所定期間における出力VOX2の変
化量に基づいて行うことで、この異常検出のためのプロ
グラムが実行されたときには確実に異常判定を実行する
ことができる。
【0044】本実施の形態において、空燃比切替判定手
段は、図2のフローチャートのステップS102に、異
常検出手段は図2のフローチャートに、それぞれ相当し
機能する。
【0045】(その他の実施例1)本実施の形態では、
フィードバック制御とサブフィードバック制御を行うエ
ンジン1について記載したが、これに限るものではな
く、三元触媒15の下流側にO2センサを備えたもので
あれば良い。また、三元触媒15に関しても同様に、酸
素貯蔵能力がある触媒であれば、これに限られるもので
もない。
【0046】(その他の実施例2)本実施の形態では、
燃料カット実行中であることを記述したが、これに限る
ものでもなく、検出頻度を向上させる目的で、例えば、
目標空燃比がリッチ側からリーン側にステップ的に切り
替えられたときに異常検出を実行しても良い。この切り
替えを判定する構成は、特許請求の範囲に示した空燃比
切替判定手段に相当する。
【0047】本実施の形態では、リッチ側に第1の所定
値を設定し、第1の所定値以上の出力時に図2のプログ
ラムを実行した。これに対して、本実施例では、リーン
側に第3の所定値を設定し、第3の所定値よりリーン側
の出力時に、空燃比がリッチ側へとステップ的に切り換
えられたときにリアO2センサ18の応答性異常を実行
する。
【0048】具体的には、リアO2センサ18の出力V
OX2が第4の所定値よりもリッチ側になってからの燃
料カット時間をカウントする。第4の所定値は、第3の
所定値よりもリッチ側の値である。このとき、リアO2
センサ18の出力の最大値VOX2maxを更新する。
そして、燃料カット時間が所定時間を経過したときに出
力VOX2maxの値が第2の判定値よりもリーンであ
るときにリアO2センサ18の異常と判定する。
【0049】以上のように、本実施例では、空燃比がリ
ーン側からリッチ側へステップ的に切り替えられたとき
にも、実施の形態同様にリアO2センサ18の異常検出
を実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態の概略構成図である。
【図2】実施の形態におけるリアO2センサの異常を検
出するフローチャートである。
【図3】実施の形態を適用した際のタイムチャートであ
る。
【符号の簡単な説明】
1…エンジン、 2…吸気通路、 6…スロットル弁、 7…燃料供給系、 8…燃料噴射弁、 15…三元触媒、 16…リニアA/Fセンサ、 17…排気管、 18…下流O2センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/14 310 F02D 41/14 310F 310K Fターム(参考) 3G084 AA03 BA04 BA09 BA13 BA24 DA10 DA27 DA30 EA11 EB01 EB11 EB22 FA07 FA10 FA26 FA30 FA33 FA35 FA36 3G091 AA17 AA23 AA28 AB03 BA14 BA15 BA19 BA27 BA31 CB02 DA01 DA02 DB06 DB10 DC01 EA01 EA05 EA07 EA31 EA34 FA05 FB10 FB11 FB12 HA36 HA37 HA42 3G301 HA01 HA06 JA16 JA25 JA26 JB01 JB09 KA26 LB02 MA01 MA11 NA04 NA06 ND01 NE01 NE06 NE13 NE14 NE15 PA01B PA01Z PA11B PA11Z PA14B PA14Z PD09B PD09Z PE01B PE01Z PE04B PE04Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路中の排出ガスに含まれる有害ガ
    ス成分を浄化するためにエンジン排気系に配設される触
    媒コンバータと、 前記排気通路中の排出ガス空燃比を検出するために前記
    触媒コンバータの下流側に配設される下流酸素センサ
    と、 前記排気通路中の排出ガス空燃比がリッチ、若しくはリ
    ーンに切り替えられたか否かを判定する空燃比切替判定
    手段と、 前記空燃比切替判定手段により前記排気通路中の排出ガ
    ス空燃比が切り替えられたと判定されてからの所定期間
    における前記下流酸素センサの出力変化に基づいて前記
    下流酸素センサの異常を検出する異常検出手段とを備え
    ることを特徴とする触媒下流酸素センサの異常検出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記異常検出手段は、前記下流酸素セン
    サにより検出される出力値が第1の所定値よりもリッチ
    側で、前記空燃比切替判定手段により前記排気通路中の
    排出ガス空燃比がリーン側へ切り替えられたと判定され
    てからの所定期間における前記下流酸素センサの出力変
    化に基づいて前記下流酸素センサの異常を検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の触媒下流酸素センサの異
    常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記異常検出手段は、前記第1の所定値
    よりもリーン側に設定される第2の所定値を超えてから
    の所定期間における前記下流酸素センサの出力変化に基
    づいて前記下流酸素センサの異常を検出することを特徴
    とする請求項2に記載の触媒下流酸素センサの異常検出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記空燃比切替判定手段は、エンジンへ
    の燃料供給が停止されたときのみに前記排気通路中の排
    出ガス空燃比が切り替えられたことを判定することを特
    徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載の
    触媒下流酸素センサの異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記排気通路中の排出ガス空燃比を検出
    するために前記触媒コンバータの上流側に設けられる上
    流空燃比センサを備え、 前記空燃比切替判定手段は、前記上流空燃比センサによ
    り検出される空燃比がリーンである時間および/または
    理論空燃比からのリーン側ずれを積算した積算面積が所
    定値以上であるときに前記排出ガスの空燃比が切り替え
    られたことを判定することを特徴とする請求項1乃至請
    求項3のいずれか一つに記載の触媒下流酸素センサの異
    常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記異常検出手段は、前記下流酸素セン
    サにより検出される出力値が第3の所定値よりもリーン
    側で、前記空燃比切替判定手段により前記排気通路中の
    排出ガス空燃比がリッチ側へ切り替えられたと判定され
    た場合に、前記第3の所定値よりもリッチ側に設定され
    る第4の所定値を超えてからの所定期間における前記下
    流酸素センサの出力変化に基づいて前記下流酸素センサ
    の異常を検出することを特徴とする請求項1に記載の触
    媒下流酸素センサの異常検出装置。
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