JP2003342965A - マンホール蓋の施錠構造 - Google Patents

マンホール蓋の施錠構造

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JP2003342965A
JP2003342965A JP2002155090A JP2002155090A JP2003342965A JP 2003342965 A JP2003342965 A JP 2003342965A JP 2002155090 A JP2002155090 A JP 2002155090A JP 2002155090 A JP2002155090 A JP 2002155090A JP 2003342965 A JP2003342965 A JP 2003342965A
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manhole cover
manhole
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cover
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JP2002155090A
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Eiichi Suzuki
榮一 鈴木
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Original Assignee
SUZUKI CHUTETSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 開錠動作や施錠動作の過程でマンホール蓋の
下方に配設された蓋体やその把手などに当接することが
なく、マンホール蓋とこのマンホール蓋の下方に配設さ
れる蓋体との距離が短い場合であっても確実にマンホー
ル蓋を施錠することができる。 【解決手段】 マンホール蓋2に形成されたバール挿入
用開口2bを閉塞する閉塞蓋20を下方に押圧すること
により支軸21,22を中心に回動する回動部材3と、
一端には、上記マンホール蓋2を支持する受枠1の内周
に形成された一方の係合部1dに係合する他方の係合部
30a,31aが形成されてなるとともに、上記回動部
材3の回動により上記一方の係合部1dと他方の係合部
30a,31aとの係合が解除されるよう略平行にスラ
イドするスライド部材4と、を備えてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、マンホールの受枠
に支持されるマンホール蓋の施錠構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、マンホール蓋は、マンホール内の
圧力により開放されることを防止し、また、関係者以外
により不用意に開放されることを防止するために、施錠
構造を備えているものが多い。こうした施錠構造は、従
来様々な構造が提案され実施されているが、中でも、バ
ールの先端により下方に押圧されることにより回動する
施錠部材を構成要素とし、この施錠部材の回動操作によ
り施錠状態を解除する構造が多い。この施錠部材を用い
たマンホール蓋の施錠構造は、マンホール蓋に、上記バ
ールの先端側が挿入できる程度の(バール用)開口を設
ける一方、該マンホール蓋の下面側には、一端に上記開
口を閉塞する閉塞蓋が設けられ、マンホール蓋の下面側
において回動可能に支持された施錠部材を配設したもの
である。この施錠部材は、上記マンホール蓋が支持され
る受枠の内周に形成された一方の係合部に下側から係合
する他方の係合部が形成されてなるものであり、施錠構
造のタイプとしては、施錠部材の自重により、常時上記
一方の係合部に他方の係合部が係合するものや、該施錠
部材の自重を用いるのではなく、バネにより上記閉塞蓋
が常時上記バール用開口を閉塞するように施錠部材を付
勢するものが従来提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、マンホール
の中には、上記マンホール蓋の下方に、塩化ビニル等の
樹脂により成形された蓋体が配設されているタイプがあ
る。すなわち、こうしたタイプのマンホールにおいて
は、上記マンホール蓋は、下方に配設された蓋体を保護
する機能を備えている。
【0004】しかしながら、上述したように、マンホー
ル蓋の下方に蓋体が配設されているタイプのマンホール
である場合において、前述した施錠構造を用いると、前
記施錠部材が、開錠動作又は施錠動作の過程で、上記蓋
体又はこの蓋体の上面に形成された把手などに当接して
しまう場合がある。特に、マンホール蓋と上記蓋体との
間隔が狭い場合には、上記施錠部材を用いたマンホール
蓋の施錠構造を採用することはできない。
【0005】そこで、本発明は、上述した従来のマンホ
ール蓋の施錠構造が有する課題を解決するために提案さ
れたものであって、開錠動作や施錠動作の過程でマンホ
ール蓋の下方に配設された蓋体やその把手などに当接す
ることがなく、マンホール蓋とこのマンホール蓋の下方
に配設される蓋体との距離が短い場合であっても確実に
マンホール蓋を施錠することができる新規なマンホール
蓋の施錠構造を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、マンホール蓋に形成されたバー
ル挿入用開口を閉塞する閉塞蓋を下方に押圧することに
より支軸を中心に回動する回動部材と、一端には、上記
マンホール蓋を支持する受枠の内周に形成された一方の
係合部に係合する他方の係合部が形成されてなるととも
に、上記回動部材の回動により上記一方の係合部と他方
の係合部との係合が解除されるよう略平行にスライドす
るスライド部材と、を備えてなることを特徴とするもの
である。
【0007】この第1の発明によれば、バールなどによ
り上方から閉塞蓋を押圧すると、回動部材が支軸を中心
に回動し、この回動部材の回動に伴ってスライド部材は
一方の係合部材と他方の係合部材との係合が解除される
よう略水平にスライドする。したがって、この第1の発
明によれば、従来のマンホール蓋の施錠構造のように、
回動部材の回動により受枠の内周に形成された一方の係
合部と該回動部材そのものに形成された他方の係合部と
が係合する構造ではなく、スライド部材に形成された他
方の係合部と上記一方の係合部とが係合する構造とされ
ていることから、マンホール蓋と該マンホール蓋の下方
に配設される蓋体との間隔が狭い場合であっても該蓋体
に干渉することなく確実にマンホール蓋を施錠すること
ができる。
【0008】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、上記第1の発明において、前記マンホール蓋には、
前記閉塞蓋により前記バール用開口が閉塞される方向に
前記回動部材を付勢する弾性部材が配設されてなり、前
記回動部材には、前記スライド部材に係合する係合凸部
が形成され、このスライド部材は、上記係合凸部に係合
した状態で前記受枠方向又はその反対方向にスライドす
るよう構成されてなることを特徴とするものである。
【0009】この第2の発明によれば、回動部材は、弾
性部材の弾性力により常に閉塞蓋が前記バール用開口を
閉塞する方向に付勢されていることから、地上の雨水
が、上記バール用開口内から、マンホール内に流入する
ことが防止され、さらに、こうした閉塞蓋によるバール
用開口の閉塞状態においては、スライド部材に形成され
た他方の係合部と受枠の内周に形成された一方の係合部
とは、上記弾性部材の弾性力により互いに係合した状態
が保持される。したがって、この第2の発明によれば、
マンホール内の気密性が向上するとともに、不用意に開
錠される危険性を防止することができ、また、開錠した
後においても、上記弾性部材の弾性力により確実に施錠
することができ操作性も向上する。
【0010】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、前記第1又は第2の発明において、前記スライド部
材は、前記マンホール蓋の下面から垂下してなる左右の
支持部材にスライド自在に支持され、これらの支持部材
は、上記マンホール蓋に対して着脱自在とされてなるこ
とを特徴とするものである。
【0011】この第3の発明では、スライド部材は、前
記マンホール蓋の下面から垂下してなる左右の支持部材
にスライド自在に支持され、これらの支持部材は、上記
マンホール蓋に対して着脱自在とされてなることから、
安定した状態でスライド部材をスライド動作させること
ができる。
【0012】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、上記第2又は第3の発明において、前記回動部材に
は前記マンホール蓋に対して回動自在に支持される左右
の支軸が形成され、前記弾性部材は、これら左右の支軸
が挿通される巻回部を備えてなることを特徴とするもの
である。
【0013】この第4の発明では、回動部材には前記マ
ンホール蓋に対して回動自在に支持される左右の支軸が
形成され、前記弾性部材は、これら左右の支軸が挿通さ
れる巻回部を備えてなることから、上記回動部材が弾性
部材とともに組み付けられたマンホール蓋の移動・運搬
中又は施工工事中に、他のマンホール蓋や受枠等に衝突
することにより、上記弾性部材が変形し又は外れたりす
る危険性を有効に防止することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態に係
るマンホール蓋の施錠構造について、図面を参照しなが
ら詳細に説明する。
【0015】このマンホール蓋の施錠構造は、図1に示
すように、受枠1に形成された円形状の開口1aを閉塞
するマンホール蓋2を、回動部材3の回動動作によりス
ライドするスライド部材4により施錠するものである。
【0016】上記受枠1は、略円筒状に成形された円筒
部1bと、この円筒部1bの下端から外側に形成された
円盤状のフランジ部1cとから概略構成され、上記円筒
部1bの上端側内周には、上記マンホール蓋2が支持さ
れる円環状のリブ1dが形成されている。そして、この
円環状のリブ1dの一部には、該リブ1dの幅を狭くす
るとともに後述する回動部材3の閉塞蓋の幅よりもやや
広い幅となされた切欠き1eが形成されている。なお、
このリブ1dは、後述するスライド部材4の一端に形成
された他方の係合部と係合する一方の係合部である。
【0017】また、上記マンホール蓋2は、鋳鉄により
円盤状に鋳造されてなるものであり、図2に示すよう
に、外周には円筒部2aが形成されてなるとともに、外
周側には、バール挿入用開口2bが形成されている。こ
のバール挿入用開口2bは、図1に示すように、上記受
枠1を構成する円筒部1bの内周面と、上記マンホール
蓋2とにより囲まれてなるものであり、図示しないバー
ルの先端側が挿入される長さ幅を有してなるものであ
る。また、このマンホール蓋2の裏面であって、上記バ
ール挿入用開口2bの形成位置よりもやや該マンホール
蓋2の中心側は、図2に示すように、左垂下片5と、こ
の左垂下片5に面対向してなる右垂下片6が形成され、
図3に示すように、上記左垂下片5には、左支持部材7
が2つのボルト8(図4参照)及びナット9により着脱
自在に固定され、上記右垂下片6には、右支持部材10
が2つのボルト11(図4参照)及びナット12により
着脱自在に固定されている。上記左垂下片5及び右垂下
片6は、それぞれマンホール蓋2と一体成形されてなる
ものであり、図3に示すように、基端側は厚肉部5a,
6aとなされ、中途部から下端側は薄肉部5b,6bと
なされている。そして、上記薄肉部5b,6bの内側に
は、図2に示すように、上記2つのナット9,12が嵌
め込まれる2つの凹部5c,6cがそれぞれ形成されて
いるとともに、該薄肉部5b,6bには、上記ボルト
8,11の軸部が挿通される挿通孔(符号は省略す
る。)が形成されている。また、上記左垂下片5に固定
された上記左支持部材7は、該左垂下片5を構成する薄
肉部5bの外側に固定される垂下部7aと、この垂下部
7aの下端から内側に折曲されてなる受け部7bとから
構成され、上記垂下部7aには、上記2つのボルト8が
挿通される挿通孔(符号は省略する。)が形成されてい
る。また、上記右垂下片6に固定された上記右支持部材
10は、該右垂下片6を構成する薄肉部6bの外側に固
定される垂下部10aと、この垂下部10aの下端から
内側(上記左支持部材7を構成する受け部7b側)に折
曲されてなる受け部10bとから構成され、上記垂下部
10aには、上記2つのボルト11が挿通される挿通孔
(符号は省略する。)が形成されている。
【0018】また、図2に示すように、上記左垂下片5
の形成位置よりもさらにマンホール蓋2の中心側には、
左支持片13と、この左支持片13に面対向してなる右
支持片14が形成されている。これら左支持片13及び
右支持片14は、後述する回動部材3を支持するもので
あり、それぞれの内側面には、該回動部材3に形成され
た後述する支軸が挿入される楕円状の凹部13a,14
aが形成されている。なお、上記左支持片13の下端側
の内側には、上記凹部13aに連通する切欠き溝13b
が形成されている。また、上記左支持片13及び右支持
片14の内側であって、マンホール蓋2の中心側には、
抜け止め部13c,14cが形成された他方の左バネ係
止部13d,他方の右バネ係止部14dが形成されてい
る。なお、本実施の形態に係るマンホール蓋の施錠構造
においては、上記左支持部材13に形成された切欠き溝
13bには、図5に示すように、ボルト穴13eが形成
され、後述する回動部材3の支軸が上記切欠き溝13b
を介して上記凹部13a内に挿入された後に、該ボルト
穴13eに左支持部材13の外側からボルト15(図4
参照)を挿通し内側においてナット16(図1参照)に
螺着できるようにし、このナット16により回動部材3
が脱落しないように構成されている。
【0019】そして、上記左支持片13及び右支持片1
4には、本発明を構成する回動部材3が回動可能に支持
されている。この回動部材3は、図6又は図7に示すよ
うに、上記マンホール蓋2に形成されたバール用開口2
bを該マンホール蓋2の下側から閉塞する閉塞蓋20
と、上記左支持片13に形成された凹部13a内に挿入
される左支軸21と、上記右支持片14に形成された凹
部14a内に挿入される右支軸22と、上記左支軸21
と右支軸22との間からやや下方に突出してなる凸部2
3とから概略構成されている。そして、上記凸部23の
左側面には、後述する左トーションバネの一端が係止さ
れる一方の左バネ係止部23aが形成され、反対側に
は、後述する右トーションバネの一端が係止される一方
の右バネ係止部23bが形成されている。
【0020】そして、上記回動部材3を構成する左支軸
21には、左トーションバネ25が配設され、右支軸2
2には、右トーションバネ26が配設されている。これ
ら左トーションバネ25及び右トーションバネ26は、
上記回動部材3を、図6中時計回り方向に回転するよう
に付勢してなるものであり、螺旋状に巻回されている巻
回部25a(26a)と、この巻回部25a(26a)
から突出してなる一方の突出部25b(26b)と、上
記巻回部25a(26a)から上記一方の突出部(一
端)25b(26b)の突出方向とは逆方向に突出して
なる他方の突出部(他端)25c(26c)とから構成
され、上記左トーションバネ25を構成する巻回部25
aには、上記左支軸21が挿通されているとともに、一
方の突出部25bは、上記凸部23の左側面に形成され
た一方の左バネ係止部23aに係止され、他方の突出部
25cは、上記左支持片13に形成された他方の左バネ
係止部13dに係止されている。また、上記右トーショ
ンバネ26を構成する巻回部26aには、上記左支軸2
2が挿通されているとともに、一方の突出部26bは、
上記凸部23の右側面に形成された一方の右バネ係止部
23bに係止され、他方の突出部26cは、上記右支持
片14に形成された他方の右バネ係止部14dに係止さ
れている。
【0021】また、上記スライド部材4は、図3に示す
ように、上記左支持部材7を構成する受け部7bと、右
支持部材10を構成する受け部10bとに支持されてな
るものであり、上記受け部7bの上面に支持される左杆
部30と、上記受け部10bの上面に支持されるととも
に上記左杆部30に平行となされた右杆部31と、図8
に示すように、これら左杆部30と右杆部31との基端
に形成され上記回動部材3を構成する凸部23が上方か
ら挿通されるとともに該凸部23とする方形状の係合穴
32aが中央に形成された凸部係合部32とから構成さ
れている。なお、上記左杆部30と右杆部31の先端側
上面は、それぞれ上記受枠1の内周に形成された一方の
係合部としてのリブ1dの下面に係合する他方の係合部
30a,31aとされており、また、該左杆部30と右
杆部31とは、上記回動部材3に形成された閉塞蓋20
の幅よりも広い間隔を有した状態で互いに対峙されてい
る。
【0022】したがって、上述したマンホール蓋の施錠
構造によれば、平常時においては、図6に示すように、
上記回動部材3は、上記左トーションバネ25(及び右
トーションバネ26)の弾性力により、同図中、時計回
り方向に回転するよう付勢され、この結果、該回動部材
3に形成された閉塞蓋20により、マンホール蓋2に形
成されたバール挿通用開口2bは、マンホール蓋2の下
側から閉塞されている。なお、この状態においては、上
記スライド部材4は、同図中、左側に移動させられてお
り、該スライド部材4を構成する左杆部30と右杆部3
1の先端側に形成された他方の係合部30a,31aの
上面の上方には、受枠1の内周に形成された本発明を攻
勢する一方の係合部としてのリブ1dの下面が位置して
いる。したがって、この状態において、マンホール内の
気圧や水圧の上昇によりマンホール蓋2が開放される方
向に力が作用しても、上記リブ1dの下面と他方の係合
部30a,31aの上面とが当接することから、マンホ
ール蓋2は開放されない。
【0023】そして、図6に示す状態において、マンホ
ール蓋2の上方から図示しないバールの先端を、上記閉
塞蓋20の上面に当接させ上記左トーションバネ25
(及び右トーションバネ26)の弾性力に抗して下方に
押圧すると、徐々に上記回動部材3は、左支軸21及び
右支軸23を中心に、図6中反時計回り方向に回転し、
こうした回動部材3の回転により、上記バール挿通用開
口2bは開放されるとともに、凸部23も反時計回り方
向に回転することから、スライド部材4は、徐々に受枠
1から離間する方向に除々にスライドさせられ、図9に
示すように、最終的には、受枠1の内周に形成されたリ
ブ1dよりも離間した位置に移動する(施錠状態が解除
させられる。)。そして、このようにスライド部材4が
移動させられた後に、上記図示しないバールによりマン
ホール蓋2を上方に移動させることにより、該マンホー
ルを開放することができる。なお、上述のように、図示
しないバールにより閉塞蓋20を下方に押圧すると、該
閉塞蓋20の周面は、受枠1を構成する円筒部1bの内
周面にガイドされ、また、左支軸21が挿入された楕円
形状の凹部13aの内周面や右支軸22が挿通された楕
円形状の凹部14aの内周面にガイドされながら、回動
部材3は、除々に図6中左側に移動しながら回動する。
また、上記受枠1に形成されたリブ1dには切欠き1e
が形成されていることから、この回動部材3の先端側
は、この切欠き1eを通過して回動する。そして、さら
にこの回動部材3が回動すると、図9に示すように、該
回動部材3の先端側は、上記スライド部材4を構成する
左杆部30と右杆部31との間に位置する。
【0024】なお、図9に示す状態から再び図示しない
バールを上方に移動させれば、上記左トーションバネ2
5と右トーションバネ26との弾性力により、回動部材
3は、図9中時計回り方向に回転し、この回動部材3の
回転に伴い上記スライド部材4は、受枠1方向にスライ
ドさせられ、図6に示す状態に復帰する。
【0025】このように、上述したマンホール蓋の施錠
構造によれば、回動部材3の回動によりスライド部材4
が略水平方向にスライドすることにより、マンホール蓋
2と受枠1との施錠状態が解除され、または、開錠状態
から施錠され、回動部材3及びスライド部材4による開
錠動作や施錠動作の過程で、マンホール蓋2の下方に配
設された図示しない蓋体やその把手などに当接すること
がない。したがって、マンホール蓋2と、このマンホー
ル蓋2の下方に配設される図示しない蓋体との距離が短
い場合であっても、確実にマンホール蓋2を施錠するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】前述した本発明の一実施の形態の説明か
らも明らかなように、本発明(請求項1記載の発明)に
よれば、従来のマンホール蓋の施錠構造のように、回動
部材の回動により受枠の内周に形成された一方の係合部
と該回動部材そのものに形成された他方の係合部とが係
合する構造ではなく、スライド部材に形成された他方の
係合部と上記一方の係合部とが係合する構造とされてい
ることから、マンホール蓋と該マンホール蓋の下方に配
設される蓋体との間隔が狭い場合であっても該蓋体に干
渉することなく確実にマンホール蓋を施錠することがで
きる。
【0027】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
によれば、回動部材は、弾性部材の弾性力により常に閉
塞蓋が前記バール用開口を閉塞する方向に付勢されてい
ることから、地上の雨水が、上記バール用開口内から、
マンホール内に流入することが防止され、さらに、こう
した閉塞蓋によるバール用開口の閉塞状態においては、
スライド部材に形成された他方の係合部と受枠の内周に
形成された一方の係合部とは、上記弾性部材の弾性力に
より互いに係合した状態が保持される。したがって、こ
の第2の発明によれば、マンホール内の気密性が向上す
るとともに、不用意に開錠される危険性を防止すること
ができ、また、開錠した後においても、上記弾性部材の
弾性力により確実に施錠することができ操作性も向上す
る。
【0028】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
では、スライド部材は、前記マンホール蓋の下面から垂
下してなる左右の支持部材にスライド自在に支持され、
これらの支持部材は、上記マンホール蓋に対して着脱自
在とされてなることから、安定した状態でスライド部材
をスライド動作させることができる。
【0029】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
では、回動部材には前記マンホール蓋に対して回動自在
に支持される左右の支軸が形成され、前記弾性部材は、
これら左右の支軸が挿通される巻回部を備えてなること
から、上記回動部材が弾性部材とともに組み付けられた
マンホール蓋の移動・運搬中又は施工工事中に、他のマ
ンホール蓋や受枠等に衝突することにより、上記弾性部
材が変形し又は外れたりする危険性を有効に防止するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るマンホール蓋の施
錠構造を示す側面図である。
【図2】マンホール蓋の裏面の構造を示す底面図であ
る。
【図3】マンホール蓋の施錠構造を示す正面図である。
【図4】マンホール蓋の施錠構造を示す底面図である。
【図5】マンホール蓋の裏面に形成された左支持片を示
す側面図である。
【図6】回動部材を構成する閉塞蓋によりバール挿入用
開口が閉塞され、スライド部材によりマンホール蓋が施
錠されている状態を示す側面図である。
【図7】回動部材を示す正面図である。
【図8】スライド部材を示す平面図である。
【図9】図6に示す状態から回動部材が回転しスライド
部材による施錠状態が解除された後の状態を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 受枠 1d リブ(一方の係合部) 2 マンホール蓋 3 回動部材 4 スライド部材 7 左支持部材 10 右支持部材 20 閉塞蓋 21 左支軸 22 右支軸 25 左トーションバネ 26 右トーションバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マンホール蓋に形成されたバール挿入用
    開口を閉塞する閉塞蓋を下方に押圧することにより支軸
    を中心に回動する回動部材と、 一端には、上記マンホール蓋を支持する受枠の内周に形
    成された一方の係合部に係合する他方の係合部が形成さ
    れてなるとともに、上記回動部材の回動により上記一方
    の係合部と他方の係合部との係合が解除されるよう略平
    行にスライドするスライド部材と、 を備えてなることを特徴とするマンホール蓋の施錠構
    造。
  2. 【請求項2】 前記マンホール蓋には、前記閉塞蓋によ
    り前記バール用開口が閉塞される方向に前記回動部材を
    付勢する弾性部材が配設されてなり、 前記回動部材には、前記スライド部材に係合する係合凸
    部が形成され、 このスライド部材は、上記係合凸部に係合した状態で前
    記受枠方向又はその反対方向にスライドするよう構成さ
    れてなることを特徴とする請求項1記載のマンホール蓋
    の施錠構造。
  3. 【請求項3】 前記スライド部材は、前記マンホール蓋
    の下面から垂下してなる左右の支持部材にスライド自在
    に支持され、これらの支持部材は、上記マンホール蓋に
    対して着脱自在とされてなることを特徴とする請求項1
    又は2記載のマンホール蓋の施錠構造。
  4. 【請求項4】 前記回動部材には前記マンホール蓋に対
    して回動自在に支持される左右の支軸が形成され、前記
    弾性部材は、これら左右の支軸が挿通される巻回部を備
    えてなることを特徴とする請求項2又は3記載のマンホ
    ール蓋の施錠構造。
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