JP2003340959A - 外観及び耐食性に優れた積層鋼板 - Google Patents

外観及び耐食性に優れた積層鋼板

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JP2003340959A
JP2003340959A JP2002158444A JP2002158444A JP2003340959A JP 2003340959 A JP2003340959 A JP 2003340959A JP 2002158444 A JP2002158444 A JP 2002158444A JP 2002158444 A JP2002158444 A JP 2002158444A JP 2003340959 A JP2003340959 A JP 2003340959A
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steel sheet
corrosion resistance
laminated steel
thickness
excellent appearance
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JP2002158444A
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Hiroshi Nishida
浩 西田
Shigeru Hirano
茂 平野
Masayoshi Suehiro
正芳 末廣
Kenichi Yoshida
健一 吉田
Hiroshi Omi
洋 近江
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は明るく白っぽい金属外観を有する外
観及び耐食性に優れた積層鋼板を提供する。 【解決手段】 少なくとも鋼板の片面に鋼板側から厚さ
10μm以下の接着層A:5〜40μmアルミ箔層、3
〜25μm透明な有機皮膜層を有する。好ましくは、ア
ルミ箔のケシ面側が外面であり、透明な有機皮膜層が5
〜20μmのポリエステルフィルムと接着剤層Bから構
成されており、接着層Aが熱可塑性樹脂であり、その融
点が200℃以下であり、母材鋼板が表面処理鋼板であ
り亜鉛系めっきあるいは、亜鉛系合金めっき鋼板であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電製品、建材等
に使用される鋼板であり、プレコート(塗装鋼板)鋼板
に替わる外観及び耐食性に優れた積層鋼板に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加工前に塗装を行うプレコート鋼
板は、コストダウン、作業環境内上の要求に見合うこと
から、家電、建材等の用途に中心に急速に普及し始めて
いる。このような中で、新たな外観の要求もある。即
ち、金属外観であり、明るさ、白っぽさが要求されつつ
ある。また、特開昭63−185629号公報に開示さ
れるようにアルミニウム系箔を溶融亜鉛めっきライン内
で積層する方法がアルミニウムめっき鋼板に代替する鋼
板の製造方法として提案されているが、外観、耐食性の
改善を目的としたものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点を解決することにあり、外観及び耐食性に優
れた積層鋼板を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために検討を実施し、その結果、外観及び耐
食性に優れた本発明に至ったものである。すなわち、本
発明の要旨とするところは以下のとおりである。本発明
の積層鋼板は、 (1)少なくとも鋼板の片面に鋼板側から厚さ25μm
以下の接着層A:5〜40μmアルミ箔層、3〜25μ
m透明な有機皮膜層を有することを特徴とする外観及び
耐食性に優れた積層鋼板。
【0005】(2)アルミ箔のケシ面側が外面であるこ
とを特徴とする前記(1)に記載の外観及び耐食性に優
れた積層鋼板。 (3)透明な有機皮膜層が5〜20μmのポリエステル
フィルムと接着剤層Bから構成されていることを特徴と
する前記(1)〜(2)に記載の外観及び耐食性に優れ
た積層鋼板。
【0006】(4)接着層Aが熱可塑性樹脂であり、そ
の融点が200℃以下であることを特徴とする前記
(1)〜(3)に記載の外観及び耐食性に優れた積層鋼
板。 (5)母材鋼板が表面処理鋼板であり亜鉛系めっき、あ
るいは亜鉛系合金めっき鋼板であることを特徴とする前
記(1)〜(4)に記載の外観及び耐食性に優れた積層
鋼板にある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。図1は本発明の基本となる積層鋼板の断面図であ
る。この図に示すように、本発明の積層鋼板は少なくと
も鋼板1の片面に鋼板側から厚さ25μm以下の接着層
A:5〜40μmアルミ箔層3、3〜25μm有機皮膜
層4を積層した構造である。鋼板1とアルミ箔3の間に
存在する接着層Aの厚みは25μm以下である。25μ
m超では、鋼板1とアルミ箔3とを接着させる効果は飽
和し、接着剤のコストが高くなるためである。コストと
密着性の確保の点からは、1〜12μmの範囲が好まし
い。
【0008】アルミ箔層の厚みは5〜40μmである。
アルミ箔層が鋼板の外観を変えるものであり、外観上重
要な構成因子である。アルミは金属の中でも、安価でか
つアルミ自体が有する分光反射率が高い。従って、外観
としては分光反射率が低い鉄などに比べると明るい外観
を呈することができる。このアルミの特徴を活かし、ア
ルミ粉あるいはアルミ片を顔料とした塗料もある。確か
にアルミに近い色調となるが、アルミ箔のもつ明るい外
観には到達できない。これは、塗膜中に存在するアルミ
粉あるいはアルミ片によって入射光が散乱されて、アル
ミ箔程に入射光が反射してこないことが原因と考えられ
る。
【0009】一般にアルミ箔は2枚圧延されて製造され
る。このため、表裏で外観がことなる。ロールに接触す
る面側の光沢が高く通常光沢面と呼ばれ、アルミ同士が
接触する面をケシ面と呼ばれる。このケシ面が外面側と
なる方が鏡面のようにならず、明るさを確保できるため
好ましい。また、アルミ箔の表面にヘアラインと呼ばれ
る圧延のスクラッチ目を付与し、金属外観を強調するこ
とも可能である。
【0010】厚み5μm未満では箔としての腰が弱く、
積層鋼板の製造上、高速での積層が困難であり、好まし
くない、また、40μm超ではコストが高くなり好まし
くない。7〜30μmが望ましい。最表層には3〜25
μmの透明な有機皮膜層4が必要である。アルミは両性
金属であり、酸・アルカリに対して侵される。また、長
期間の使用の内には表面に酸化物が成長し、外観に変化
を来たすことがある。このために透明な有機皮膜層を設
ける。
【0011】すなわち、透明な有機皮膜層は耐薬品性を
有する必要があり、また、耐疵付性にも優れる方が望ま
しい。PET(ポリエチレンテレフタレート)に代表さ
れるポリエステルフィルム6、特に2軸延伸ポリエステ
ルフィルムが耐薬品性、薬品の浸透性に優れ、耐疵付性
にも優れる。従って、アルミ箔層に透明の接着剤B5を
介して5〜20μmのポリエステルフィルム6を積層す
る構造がさらに望ましい形態である。
【0012】この鋼板の断面を図2に示す。すなわち、
図2は、本発明の他の実施例を示す積層鋼板の断面図で
ある。この図に示すように、透明な有機皮膜層の厚みが
3μm未満では有機皮膜層のピンホール等の問題から、
アルミ箔を十分に保護できないためである。また、25
μmではアルミ箔を保護する効果は飽和し、コストが高
くなるためである。望ましくは有機皮膜層の厚みは5〜
15μmである。また、積層鋼板を安定して製造する上
で、接着層Aが熱可塑性樹脂であり、その融点が200
℃以下であることが望ましい。具体的には、変性オレフ
ィン樹脂が密着性、製造安定性から望ましい。
【0013】さらに、本発明の積層鋼板は端面の耐錆性
の点から母材鋼板が表面処理鋼板であり亜鉛系めっき、
あるいは亜鉛系合金めっき鋼板であることが望ましい。
亜鉛系めっき、あるいは亜鉛系合金めっきが鋼板に対し
て犠牲防食作用を有することから、端面の耐錆性を向上
させる。また、密着性の点からめっきの表面にはクロメ
ート処理が施されたものが望ましい。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。積
層鋼板は次の工程で製造をした。アルミ箔の片面に透明
有機皮膜を付与し、さらにその逆の片面に接着層Aを付
与した。この複合アルミ箔を予め加熱された母材鋼板
に、圧着させ積層鋼板を製造した。実施例及び比較例を
表1に示す。なお、評価方法として、外観は目視にて判
断を行った。また、加工密着性試験としては碁盤目エリ
クセン試験、すなわち1mm間隔の碁盤目を入れた後エ
リクセンで4mm張り出しセロハンテープ密着試験を行
い皮膜の剥離の有無を評価した。耐食性は、端面及び裏
面シールした試料鋼板を5%水酸化ナトリウム水溶液及
び5%塩酸水溶液に室温で48時間浸漬した後、膨れ、
割れ、剥がれの有無を目視で評価した。
【0015】
【表1】
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は加工性、密
着性等プレコート鋼板と同等の性能を有し、外観及び耐
食性に積層鋼板を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本となる積層鋼板の断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す積層鋼板の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 鋼板 2 接着層A 3 アルミ箔層 4 透明な有機皮膜層 5 接着層B 6 ポリエステルフィルム層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末廣 正芳 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 吉田 健一 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 近江 洋 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 Fターム(参考) 4F100 AB03A AB10B AB18D AB33B AK01C AK01G AK03G AK25 AK36 AK41C AK41G AK42 AK46G AK51G AL06G BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C EH71D JA04 JB02 JN01C 4K044 AA02 AB02 BA10 BA15 BA21 BB05 BC02 BC09 CA16 CA31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも鋼板の片面に鋼板側から厚さ
    25μm以下の接着層A:5〜40μmアルミ箔層、3
    〜25μm透明な有機皮膜層を有することを特徴とする
    外観及び耐食性に優れた積層鋼板。
  2. 【請求項2】 アルミ箔のケシ面側が外面であることを
    特徴とする請求項1に記載の外観及び耐食性に優れた積
    層鋼板。
  3. 【請求項3】 透明な有機皮膜層が5〜20μmのポリ
    エステルフィルムと接着剤層Bから構成されていること
    を特徴とする請求項1〜2に記載の外観及び耐食性に優
    れた積層鋼板。
  4. 【請求項4】 接着層Aが熱可塑性樹脂であり、その融
    点が200℃以下であることを特徴とする請求項1〜3
    に記載の外観及び耐食性に優れた積層鋼板。
  5. 【請求項5】 母材鋼板が表面処理鋼板であり亜鉛系め
    っき、あるいは亜鉛系合金めっき鋼板であることを特徴
    とする請求項1〜4に記載の外観及び耐食性に優れた積
    層鋼板。
JP2002158444A 2002-05-31 2002-05-31 外観及び耐食性に優れた積層鋼板 Withdrawn JP2003340959A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019025162A1 (de) * 2017-07-31 2019-02-07 Carl Zeiss Smt Gmbh Optische anordnung für euv-strahlung mit einer abschirmung zum schutz vor der ätzwirkung eines plasmas
WO2022246777A1 (zh) * 2021-05-28 2022-12-01 屠圣建 电动自行车用abs塑料异型材

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US11137687B2 (en) 2017-07-31 2021-10-05 Carl Zeiss Smt Gmbh Optical arrangement for EUV radiation with a shield for protection against the etching effect of a plasma
WO2022246777A1 (zh) * 2021-05-28 2022-12-01 屠圣建 电动自行车用abs塑料异型材

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