JP2003340630A - 電極材料加工法 - Google Patents
電極材料加工法Info
- Publication number
- JP2003340630A JP2003340630A JP2002147049A JP2002147049A JP2003340630A JP 2003340630 A JP2003340630 A JP 2003340630A JP 2002147049 A JP2002147049 A JP 2002147049A JP 2002147049 A JP2002147049 A JP 2002147049A JP 2003340630 A JP2003340630 A JP 2003340630A
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- Pending
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- Milling Processes (AREA)
- Electrodes For Compound Or Non-Metal Manufacture (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 苛性ソーダ製造用の電解槽に装備する電極や
アルカリイオン水電極、水処理次亜発生電極等の電極の
性能を向上させるための方法として、電極形状の改良や
電極への塗布金属の改良等が行われている。かかる改良
法の一つとしてチタン陽極材及びニッケルや鉄板等の陰
極材の表面に溝加工を施すというものがある。本発明は
上述の電極材料に対する溝加工を効率的に行う方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、外
径の等しい複数枚の円盤状で厚み０．３〜２．０ｍｍの
刃物を、各刃物間にピッチを保持するための厚みが０．
３〜２．０ｍｍであるスペーサーを介在させた状体で回
転軸に取り付け、この複数枚の刃物を回転させ電極材料
の表面に定ピッチの溝を切削加工するという加工法を採
用した。
アルカリイオン水電極、水処理次亜発生電極等の電極の
性能を向上させるための方法として、電極形状の改良や
電極への塗布金属の改良等が行われている。かかる改良
法の一つとしてチタン陽極材及びニッケルや鉄板等の陰
極材の表面に溝加工を施すというものがある。本発明は
上述の電極材料に対する溝加工を効率的に行う方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 上記課題を解決するために本発明は、外
径の等しい複数枚の円盤状で厚み０．３〜２．０ｍｍの
刃物を、各刃物間にピッチを保持するための厚みが０．
３〜２．０ｍｍであるスペーサーを介在させた状体で回
転軸に取り付け、この複数枚の刃物を回転させ電極材料
の表面に定ピッチの溝を切削加工するという加工法を採
用した。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は苛性ソーダ製造用の
電解槽に装備する電極やアルカリイオン水電極、水処理
次亜発生装置電極等の電極性能を向上させるための電極
材料加工法に関するものである。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】苛性ソーダ製造用の電
解槽に装備する電極やアルカリイオン水電極、水処理次
亜発生電極等の電極の性能を向上させるための方法とし
て、電極形状の改良や電極への塗布金属の改良等が行わ
れている。 【０００３】かかる改良法の一つとしてチタン陽極材及
びニッケルや鉄板等の陰極材の表面に溝加工を施すとい
うものがある。図３はメッシュ材５に溝６を加工した状
態を示している。本発明はこの溝加工を効率的に行う方
法を提供することを目的とする。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、外径の等しい複数枚の円盤状で厚み０．３
〜２．０ｍｍの刃物を、各刃物間にピッチを保持するた
めの厚みが０．３〜２．０ｍｍであるスペーサーを介在
させた状態で回転軸に取り付け、この複数枚の刃物を回
転させ電極材料の表面に定ピッチの溝を切削加工すると
いう加工法を採用した。 【０００５】外形の等しい複数枚の刃物を使用すること
で均一な深さの溝を形成することが可能になり、又、ス
ペーサーを同一厚みのものを使用すれば定ピッチの溝が
形成できるのである。 【０００６】尚、刃物の厚みを０．３〜２．０ｍｍに限
定しているのは溝幅の適性値が０．３〜２．０ｍｍであ
ることによる。スペーサーの厚みを０．３〜２．０ｍｍ
に限定しているのは溝ピッチの適性値が０．３〜２．０
ｍｍであることによる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下好ましい発明の一実施形態に
つき図面を参照しながら述べる。 【０００８】図１は本発明の概略実施図である。この図
は刃物部１をマシニングセンター２の回転シャフト２ａ
に取り付け切削加工している状態を示している。 【０００９】刃物とスペーサーを交互に多数重ねること
で形成した刃物部１を回転シャフト２ａに取り付け、作
業テーブル３上に設置されたエキスパンドメッシュ、パ
ンチングメッシュ等の被加工材４に平行な溝を形成する
加工を施しているものである。マシニングセンター２を
前後方向に動かすことで切削加工を施し、必要長さの溝
を形成した段階でマシニングセンター２を左右方向にず
らし、更に前後方向に動かして逐次溝加工を施していく
ものである。 【００１０】この加工作業に使用する工作機械はマシニ
ングセンターに限られるわけではなく、加工面に対して
平行な回転シャフト（刃物取り付け軸）を有する機械、
例えば横形フライス盤等でも加工可能である。 【００１１】尚、作業テーブル（加工対象材料固定台）
の表面を加工作業に使用する工作機械で事前に平滑に加
工すれば、作業テーブル全対面に対する刃物の刃先距離
を一定とすることができる。このような工程を入れるこ
とで精度の高い溝加工深さを保持することが可能とな
る。 【００１２】図２は刃物部の拡大図である。市販されて
いる刃物（メタルソー）１ａとスペーサー１ｂを交互に
重ねてシャフト２ａに取り付けてある。刃物１ａの枚数
は１０〜２００枚程度で外径が等しいものを使用する。
均一な溝深さを得るためである。刃物１ａの外径は１０
０〜２５０ｍｍが効率的である。厚みは溝の要求幅であ
る０．３〜２．０ｍｍのものを使用する。 【００１３】溝のピッチを保持するためのスペーサー１
ｂは外径を同時に使用する刃物の外径より５．０〜２
０．０ｍｍ小さいものを使用する。切削の切り屑を完全
に排出させるためである。 【００１４】刃物の交換、再生は加工材料、形状により
一定の加工枚数、加工距離を行うごとに取り替える。刃
先を研磨再生することにより繰り返し多くの枚数を加工
することができる。出願人が本件方法により加工した各
種メッシュ、平板材料を使用した電解用極板の実績は以
下のとおりである。 【００１５】苛性ソーダ製造電解槽用電極としてのチタ
ンパンチングで厚みが１ｍｍ、縦２９０／３１０ｍｍ、
横１０６０ｍｍのもの２４０，０００枚、チタンパンチ
ングで厚みが１ｍｍ、縦１１８０ｍｍ、横１４００ｍｍ
のもの８００枚、チタンエキスパンドメッシュで厚みが
１ｍｍ、縦１２１９ｍｍ、横１２１９ｍｍのもの１００
枚。また次亜発生電極向けとしてのチタン平板で厚みが
１ｍｍ、縦３１０ｍｍ、横１０００ｍｍのもの５００
枚。 【００１６】尚、被加工材の種類により切削の際に補助
剤としてＣＲＣ５５（商品名）等のきしみ防止潤滑剤を
一定量噴霧することが好ましい。刃物の寿命、加工溝の
仕上がり精度を向上させるためである。 【００１７】本件加工方法の対象たる板材やメッシュ材
にはエキスパンドメッシュ、パンチングメッシュ、平薄
板、エッチング加工した型材、エンボス加工表面加工材
等がある。 【００１８】加工される溝の幅は０．３〜２．０ｍｍ、
ピッチは０．６〜４．０ｍｍのものがある。出願人の実
績例は以下のとおりである。チタンパンチング 溝幅
０．５ｍｍ、ピッチ１．０ｍｍ、溝深さ０．３ｍｍチタ
ンエキスパンド 溝幅０．５ｍｍ、ピッチ１．５ｍｍ、
溝深さ０．３ｍｍまた、この方法により加工できる材料
の大きさ（加工する溝の範囲）は縦１２００ｍｍ、横２
０００ｍｍぐらいであるが、更に大型の作業テーブルを
有する機械、マシンニングセンター等があれば、加工範
囲はその機械の最大加工範囲まで可能である。材料の厚
みは０．８ｍｍぐらいから上限はなく、使用機械の最大
加工範囲まで可能である。出願人の実績では１．０〜
２．０ｍｍであった。 【００１９】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されているこ
とから、チタン陽極材及びニッケルや鉄板等の陰極材の
表面に対する溝加工を効率的に行う方法を提供すること
が可能となるのである。
電解槽に装備する電極やアルカリイオン水電極、水処理
次亜発生装置電極等の電極性能を向上させるための電極
材料加工法に関するものである。 【０００２】 【発明が解決しようとする課題】苛性ソーダ製造用の電
解槽に装備する電極やアルカリイオン水電極、水処理次
亜発生電極等の電極の性能を向上させるための方法とし
て、電極形状の改良や電極への塗布金属の改良等が行わ
れている。 【０００３】かかる改良法の一つとしてチタン陽極材及
びニッケルや鉄板等の陰極材の表面に溝加工を施すとい
うものがある。図３はメッシュ材５に溝６を加工した状
態を示している。本発明はこの溝加工を効率的に行う方
法を提供することを目的とする。 【０００４】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、外径の等しい複数枚の円盤状で厚み０．３
〜２．０ｍｍの刃物を、各刃物間にピッチを保持するた
めの厚みが０．３〜２．０ｍｍであるスペーサーを介在
させた状態で回転軸に取り付け、この複数枚の刃物を回
転させ電極材料の表面に定ピッチの溝を切削加工すると
いう加工法を採用した。 【０００５】外形の等しい複数枚の刃物を使用すること
で均一な深さの溝を形成することが可能になり、又、ス
ペーサーを同一厚みのものを使用すれば定ピッチの溝が
形成できるのである。 【０００６】尚、刃物の厚みを０．３〜２．０ｍｍに限
定しているのは溝幅の適性値が０．３〜２．０ｍｍであ
ることによる。スペーサーの厚みを０．３〜２．０ｍｍ
に限定しているのは溝ピッチの適性値が０．３〜２．０
ｍｍであることによる。 【０００７】 【発明の実施の形態】以下好ましい発明の一実施形態に
つき図面を参照しながら述べる。 【０００８】図１は本発明の概略実施図である。この図
は刃物部１をマシニングセンター２の回転シャフト２ａ
に取り付け切削加工している状態を示している。 【０００９】刃物とスペーサーを交互に多数重ねること
で形成した刃物部１を回転シャフト２ａに取り付け、作
業テーブル３上に設置されたエキスパンドメッシュ、パ
ンチングメッシュ等の被加工材４に平行な溝を形成する
加工を施しているものである。マシニングセンター２を
前後方向に動かすことで切削加工を施し、必要長さの溝
を形成した段階でマシニングセンター２を左右方向にず
らし、更に前後方向に動かして逐次溝加工を施していく
ものである。 【００１０】この加工作業に使用する工作機械はマシニ
ングセンターに限られるわけではなく、加工面に対して
平行な回転シャフト（刃物取り付け軸）を有する機械、
例えば横形フライス盤等でも加工可能である。 【００１１】尚、作業テーブル（加工対象材料固定台）
の表面を加工作業に使用する工作機械で事前に平滑に加
工すれば、作業テーブル全対面に対する刃物の刃先距離
を一定とすることができる。このような工程を入れるこ
とで精度の高い溝加工深さを保持することが可能とな
る。 【００１２】図２は刃物部の拡大図である。市販されて
いる刃物（メタルソー）１ａとスペーサー１ｂを交互に
重ねてシャフト２ａに取り付けてある。刃物１ａの枚数
は１０〜２００枚程度で外径が等しいものを使用する。
均一な溝深さを得るためである。刃物１ａの外径は１０
０〜２５０ｍｍが効率的である。厚みは溝の要求幅であ
る０．３〜２．０ｍｍのものを使用する。 【００１３】溝のピッチを保持するためのスペーサー１
ｂは外径を同時に使用する刃物の外径より５．０〜２
０．０ｍｍ小さいものを使用する。切削の切り屑を完全
に排出させるためである。 【００１４】刃物の交換、再生は加工材料、形状により
一定の加工枚数、加工距離を行うごとに取り替える。刃
先を研磨再生することにより繰り返し多くの枚数を加工
することができる。出願人が本件方法により加工した各
種メッシュ、平板材料を使用した電解用極板の実績は以
下のとおりである。 【００１５】苛性ソーダ製造電解槽用電極としてのチタ
ンパンチングで厚みが１ｍｍ、縦２９０／３１０ｍｍ、
横１０６０ｍｍのもの２４０，０００枚、チタンパンチ
ングで厚みが１ｍｍ、縦１１８０ｍｍ、横１４００ｍｍ
のもの８００枚、チタンエキスパンドメッシュで厚みが
１ｍｍ、縦１２１９ｍｍ、横１２１９ｍｍのもの１００
枚。また次亜発生電極向けとしてのチタン平板で厚みが
１ｍｍ、縦３１０ｍｍ、横１０００ｍｍのもの５００
枚。 【００１６】尚、被加工材の種類により切削の際に補助
剤としてＣＲＣ５５（商品名）等のきしみ防止潤滑剤を
一定量噴霧することが好ましい。刃物の寿命、加工溝の
仕上がり精度を向上させるためである。 【００１７】本件加工方法の対象たる板材やメッシュ材
にはエキスパンドメッシュ、パンチングメッシュ、平薄
板、エッチング加工した型材、エンボス加工表面加工材
等がある。 【００１８】加工される溝の幅は０．３〜２．０ｍｍ、
ピッチは０．６〜４．０ｍｍのものがある。出願人の実
績例は以下のとおりである。チタンパンチング 溝幅
０．５ｍｍ、ピッチ１．０ｍｍ、溝深さ０．３ｍｍチタ
ンエキスパンド 溝幅０．５ｍｍ、ピッチ１．５ｍｍ、
溝深さ０．３ｍｍまた、この方法により加工できる材料
の大きさ（加工する溝の範囲）は縦１２００ｍｍ、横２
０００ｍｍぐらいであるが、更に大型の作業テーブルを
有する機械、マシンニングセンター等があれば、加工範
囲はその機械の最大加工範囲まで可能である。材料の厚
みは０．８ｍｍぐらいから上限はなく、使用機械の最大
加工範囲まで可能である。出願人の実績では１．０〜
２．０ｍｍであった。 【００１９】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されているこ
とから、チタン陽極材及びニッケルや鉄板等の陰極材の
表面に対する溝加工を効率的に行う方法を提供すること
が可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の概略実施図。
【図２】 刃物部の拡大図。
【図３】 溝加工を施したメッシュ材の正面図。
【符号の説明】
１・・刃物部 １ａ・・刃物 １ｂ・・スペー
サー ２・・マシニングセンター ２ａ・・回転シャフト ３・・作業テーブル ４・・被加工材
サー ２・・マシニングセンター ２ａ・・回転シャフト ３・・作業テーブル ４・・被加工材
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 3C022 AA02 AA08 AA10 EE02 EE11
EE17 JJ04 JJ18 PP01
4K011 AA10 AA21 AA22 CA04 DA01
DA03
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】外径の等しい複数枚の円盤状で厚み０．３
〜２．０ｍｍの刃物を、各刃物間にピッチを保持するた
めの厚みが０．３〜２．０ｍｍであるスペーサーを介在
させた状態で回転軸に取り付け、この複数枚の刃物を回
転させ電極材料の表面に定ピッチの溝を切削加工する電
極材料加工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002147049A JP2003340630A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 電極材料加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002147049A JP2003340630A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 電極材料加工法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003340630A true JP2003340630A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29766439
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002147049A Pending JP2003340630A (ja) | 2002-05-22 | 2002-05-22 | 電極材料加工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003340630A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005271150A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Kanai Hiroaki | フライスカッター |
| JP2006326708A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Ulvac Tohoku Kk | 多連メタルソー及びそれによる防着板の製造方法 |
| JP2012081584A (ja) * | 2012-01-30 | 2012-04-26 | Nippon Light Metal Co Ltd | 溝入れ加工方法 |
-
2002
- 2002-05-22 JP JP2002147049A patent/JP2003340630A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005271150A (ja) * | 2004-03-25 | 2005-10-06 | Kanai Hiroaki | フライスカッター |
| JP2006326708A (ja) * | 2005-05-24 | 2006-12-07 | Ulvac Tohoku Kk | 多連メタルソー及びそれによる防着板の製造方法 |
| JP2012081584A (ja) * | 2012-01-30 | 2012-04-26 | Nippon Light Metal Co Ltd | 溝入れ加工方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041116 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041227 |
|
| A521 | Written amendment |
Effective date: 20050224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051006 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20060210 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |