JP2003339837A - 消臭剤及び消臭剤組成物 - Google Patents

消臭剤及び消臭剤組成物

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JP2003339837A JP2002160249A JP2002160249A JP2003339837A JP 2003339837 A JP2003339837 A JP 2003339837A JP 2002160249 A JP2002160249 A JP 2002160249A JP 2002160249 A JP2002160249 A JP 2002160249A JP 2003339837 A JP2003339837 A JP 2003339837A
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Mikio Tsuji
幹夫 辻
Asako Yonehara
麻子 米原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の香料を有効成分とし、タバコ等の各種
悪臭に対して優れた消臭効果を有する消臭剤及び消臭剤
組成物を提供すること。 【解決手段】 β−イオノン、ゲラニウムオイル及びク
マリンよりなる群から選ばれる化合物の1種または2種
以上(成分(a))を有効成分として含有することを特
徴とする消臭剤、及び該成分(a)と成分(a)以外の
香料成分(成分(b))を有効成分として含有すること
を特徴とする消臭剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は消臭剤及び消臭剤組
成物に関する。さらに詳しくは、特定の香料を有効成分
とし、タバコ等の各種悪臭に対して優れた消臭効果を有
する消臭剤及び消臭剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年では、生活環境や意識の変化に伴っ
て、各種の悪臭の防止に対する関心が非常に高まってき
ており、これらの悪臭の低減は消臭剤に求められるテー
マの1つとなっている。また、このような消費者の関心
の高まりに合わせ、多種多様な消臭剤が開発・販売され
ている。
【0003】これらの悪臭の低減について、現在提案さ
れている消臭剤は大きく2種類に分けることができる。
その1つとしては、活性炭などに代表される悪臭分子に
対して吸着機能を持った材料を消臭成分とする脱臭剤タ
イプのものである。これらの吸着機能を持った材料は、
悪臭となる物質を効果的に吸着して脱臭効果を図るもの
であるが、悪臭分子が吸着剤に接触することにより吸着
・脱臭するため、冷蔵庫、食器棚または下駄箱などとい
った比較的小さな空間に対しては十分な効果を発揮する
ものの、トイレや部屋といった比較的大きな空間に対す
る脱臭効果は十分なものではなかった。
【0004】また、消臭剤のもう一つの態様としては、
植物抽出物や両性界面活性剤等に代表される化学反応を
用いた消臭剤である。これらの消臭剤の例としては、悪
臭分子を消臭剤分子内に取り込んで消臭するタイプや、
悪臭分子と化学反応して悪臭分子を分解し消臭するタイ
プのもの等が挙げられる。
【0005】このようなタイプの消臭剤は、非揮散性の
ものと揮散性のものがあるが、非揮散性のものは、悪臭
分子が消臭剤分子と接触することにより消臭効果を発揮
するため、前記した脱臭剤と同様に、冷蔵庫や食器棚等
の比較的小さな空間には効果を発揮するものの、トイレ
や部屋といった比較的大きな空間での脱臭効果は不十分
なものであった。
【0006】一方、揮散性のものは、揮散された消臭剤
分子が、空気中に存在する悪臭分子と接触して消臭効果
を発揮するものであるが、実際は、非常に低濃度な悪臭
物質であっても、人間は臭いを感知してしまうため、か
かる低濃度の悪臭分子と消臭剤分子とが空気中で直接接
触して化学反応を生じさせるということは非常に困難な
ものであり、特に、大きな空間の消臭に対しては、相当
の時間を必要としていたのが現状であった。
【0007】このように、現在使用されている消臭剤
は、優れた機能を持つが、部屋、トイレ等などの比較的
大きな空間用に対して使用したときその機能を発揮する
ことが困難であるため、実際に使用して十分な消臭機能
を持つ消臭剤の提供は未だ実現されていないのが現状で
あった。
【0008】ところで近年、禁煙の広がりと共に、タバ
コ臭が悪臭として認識されるに到っている。このタバコ
臭も、他の悪臭と同様に活性炭等による吸着や、消臭成
分との化学反応により除去できると考えられるが、特に
低濃度であっても臭いが強いため、現実的には極めて難
しかった。また、悪臭に対して香料等の香りを付与し、
感覚的に消臭する(マスキング消臭)も行われてはいる
が、このマスキングによる消臭は香料等の香りと悪臭
(タバコ臭)が混合したときに、かえって不快な臭いに
なってしまうという問題を有していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、オフィス、応
接室、居室あるいはキッチン等の比較的大きな空間にお
いても、タバコ臭等の悪臭を低減させることが可能な消
臭剤の開発が求められていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らは、
悪臭、特にタバコ臭の低減を図るべく、鋭意検討を行っ
ていたところ、タバコ臭は、特定の香料成分により特異
的に消臭され、また、マスキングされることを見出し
た。さらに、当該香料成分に更に別の香料成分を加える
ことにより、より有効な消臭効果が得られることができ
ることを見出し、本発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、β−イオノン、ゲラ
ニウムオイル及びクマリンよりなる群から選ばれる化合
物の1種または2種以上を有効成分として含有すること
を特徴とする消臭剤を提供するものである。
【0012】また、本発明は、次の成分(a)及び
(b) (a) β−イオノン、ゲラニウムオイルおよびクマリ
ンから選ばれる化合物の1種または2種以上 (b) 成分(a)以外の香料成分 を有効成分として含有することを特徴とする消臭剤組成
物を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の消臭剤は、β−イオノ
ン、ゲラニウムオイルまたはクマリン(成分(a))を
有効成分として含有するものであるる。これらの成分
は、元来はタバコ用の香料の原料として使用されている
成分であるが、消臭剤の有効成分として使用した場合
は、タバコ臭等の悪臭に対して有効に消臭作用を示し、
タバコ臭と混合したときでも不快な臭いにならず、嗅覚
における当該悪臭を感覚的に低減させるはたらきをもつ
ものである。本発明の消臭剤において、これらの成分
(a)は、一種を単独で用いてもよく、また、二種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0014】また、成分(a)の消臭剤への含有量は、
0.01〜95質量%(以下、単に「%」とする)が好
ましく、0.1〜80%がより好ましい。
【0015】さらに、この成分(a)は、更に他の香料
成分と組み合わせることにより、消臭剤組成物として、
一段と優れた消臭効果を奏することができる。本発明に
おいて、成分(a)と組み合わせて使用することができ
る他の香料成分(b)としては、合成香料、天然香料等
の各種香料成分を挙げることができ、具体的には、例え
ば、テルペン類、ジテルペン類、テルペン系アルコー
ル、脂肪族系アルコール、芳香族系アルコール等のアル
コール類、テルペン系アルデヒド、脂肪族系アルデヒ
ド、芳香族系アルデヒド等のアルデヒド類、テルペン系
ケトン、脂環式ケトン、大環状ケトン等のケトン類、フ
ェノール誘導体、芳香族炭化水素、アセタール類、カル
ボン酸類、脂肪族エステル、芳香族エステル等のエステ
ル類を挙げることができる。この中でも特に、テルペン
類、芳香族系のアルコール類、テルペン系アルデヒド、
芳香族系アルデヒド、テルペン系ケトン、大環状ケトン
類、フェノール誘導体等を使用することが好ましい。こ
れら成分は、一種を単独で用いてもよく、また、その二
種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、これらの成
分(b)は、二種以上組み合わせて用いる場合は、あら
かじめ調合香料として調製しておき、上記の成分(a)
と組み合わせて用いることもできる。
【0016】本発明の消臭剤組成物における、成分
(a)の含有量は、前記した程度でよく、また、上記成
分(b)の香料成分の含有量は、成分(a)の種類や、
使用される香料成分の種類により相違するが、一般に
0.01〜80%が好ましく、5〜60%がより好まし
い。成分(b)の含有量がこれらの範囲であれば、成分
(a)と組み合わせた場合、より優れた消臭効果を奏す
ることができるので好ましい。
【0017】本発明の消臭剤及び消臭剤組成物(以下、
「消臭剤等」とする)は、上記した必須成分である成分
(a)、または当該成分と成分(b)とを、必要により
適当な担体と組み合わせ、常法に従って製剤化すること
により調製することができる。
【0018】本発明の消臭剤等の剤型としては、特に限
定はなく、成分をそのままあるいは適当な液状担体、例
えば、イソパラフィン、ノルマルパラフィン等のパラフ
ィン系炭化水素系溶剤、シリコーン系溶剤、グリコール
エーテル系溶剤、ベンジルアルコール、エタノール等の
アルコール系溶剤などの有機溶剤や、水に溶解若しくは
可溶化させた液状製剤や、この液状製剤を、カラギーナ
ン、ゼラチン、ペクチン、アルギン酸塩、金属石けん、
シリカゲルパウダー、パラフィン、セルロース誘導体等
の各種ゲル化剤や増粘剤等を用いて増粘ないしゲル化し
たゲル状製剤、また、液状製剤を適当な担体、例えば、
セラミック、パルプフィルター、パルプシート、セルロ
ースビーズ、木片、シリカゲル、ゼオライト、織布、不
織布、プラスチック発泡体、プラスチックシート等に含
浸、担持させた固形状若しくはシート状製剤として用い
ることができる。
【0019】これらの製剤は、例えば、揮散口を有する
容器や透過性フィルムで作成された袋等に入れて自然揮
散させたり、容器から吸い上げ芯により吸い上げ、揮散
体により揮散させる等の適当な揮散器を用いて揮散させ
たり、スプレー、エアゾール、燻蒸、加熱蒸散等の手段
により散布させるなど、種々の態様で使用することがで
きる。
【0020】また、本発明の消臭剤等には、任意成分と
して、本発明の効果を損なわせない範囲で、殺虫剤、防
虫剤、防カビ剤、除菌剤、他の香料成分、他の消臭成分
等を適宜添加することができる。
【0021】更に、本発明の消臭剤等には、劣化を防止
し保存性や安定性等を向上させるために、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、防腐剤、キレート剤等の安定化剤を適宜
添加してもよく、更にまた、製品としての装飾性を高め
るために、色素、顔料、染料等の着色剤も適宜添加する
ことができる。
【0022】以上のようにして得られる本発明の消臭剤
等の特に好ましい使用態様としては、この消臭剤等に含
まれる消臭成分を電気加熱蒸散器を用いて揮散ないし蒸
散させる態様が挙げられる。このようにすることによ
り、その消臭効力を、大きな空間に対しても最大限に発
揮させることができる。この使用態様は、上記の液状タ
イプやゲル状タイプ等といったの自然揮散のものと比較
して、消臭剤等の拡散性・持続性に優れるという特徴が
あり、広い空間など消臭剤等の拡散性が重視されるよう
な場所での使用に有効なものである。
【0023】上記の好ましい態様のために用いられる電
気式加熱蒸散器とは、例えば、電気式発熱体をもち、こ
の熱で本発明の消臭剤等を揮散ないし蒸散させる機構を
有するものであり、このようなものであれば、特にその
形式等は限定されることなく適用させることができる
が、好ましいものとしては、例えば以下の図1および図
2に示す形態のもの等が挙げられる。
【0024】図1及び図2は、上記の電気式加熱蒸散器
の一形態を示す図であり、図1はその断面図、図2は斜
視図である。図中、1は電気式加熱蒸散器、2は消臭
剤、3は消臭剤容器、4は吸液芯、5は発熱体、6は拡
散口、7は拡散口調節部、8はプラグである。
【0025】本態様では、液状の消臭剤2等を、電気式
加熱蒸散器1内に設置される消臭剤容器3に入れ、該消
臭剤2を吸液芯4で吸い上げるとともに、プラグ8をコ
ンセント(図示しない)に入れることにより電源が入
り、吸液芯3の周囲に位置する発熱体5が発熱し、この
熱により吸液芯3に吸い上げられた消臭剤2が加熱さ
れ、拡散口6から外部に揮散ないし蒸散される機構を有
するものである。
【0026】この他にも、本発明の消臭剤は、例えば、
実開昭60−125876号公報、実開平4−2127
5号公報または特開平8−148号公報等に開示される
加熱蒸散装置や加熱蒸散器等を用いて揮散ないし蒸散さ
せてもよい。
【0027】また、本発明の消臭剤等は、その溶液を含
浸させた含浸体を、電気式加熱蒸散器によって加熱蒸散
させて使用してもよく、例えば、防虫剤等を含浸させた
パルプマット等の板状マットを、特開昭51−5146
7号公報または実開昭59−59787号公報に開示さ
れる電気式加熱蒸散器を用いて揮散ないし蒸散させても
よい。
【0028】さらに、本発明の消臭剤等は、特公平4−
14989号公報に開示されるように、透過性材料層を
少なくとも一面とする容器に入れ、この容器を電気加熱
式蒸散装置によって加熱することにより、消臭剤等を揮
散ないし蒸散させてもよい。
【0029】以上の例は、液状あるいは液状の消臭剤等
を適当な含浸体に含浸させたものを電気式加熱蒸散器等
に適用させる例を示したが、これ以外の形態、例えば、
ゲル状形態の消臭剤等を、上記の電気式加熱蒸散器等に
よって加熱して揮散ないし蒸散させて用いてもよい。
【0030】かくして得られる本発明の消臭剤及び消臭
剤組成物は、タバコ臭をはじめとする悪臭をマスキング
して、消臭するものである。そして、本発明の消臭剤等
の有効成分は、いずれも香料成分として使用されるもの
であり、タバコ臭がない場合であっても不快感を感じさ
せることはない。
【0031】また、上記した電気加熱蒸散器を用いて揮
散ないしは蒸散させた場合は、オフィス、応接室、居
室、キッチンといった、比較的大きな空間に対しても、
優れた消臭効果を発揮することができる。
【0032】
【実施例】以下、実施例及び参考例を用いて本発明を更
に詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定される
のもではない。
【0033】参 考 例 1 調合香料の製造 下記に示す処方により、各成分を十分に混合して、参考
品1の調合香料を製造した。
【0034】 (調合香料の処方) 成 分 質量% 1. ダマスコン類 1.1 (テルペン系ケトン) 2. シクラメンアルデヒド 4.4 (テルペン系アルデヒド) 3. シトラール 1.3 (テルペン系アルデヒド) 4. オレンジオイル*1 71.0 5. ライムオイル*2 22.2 *1: リモネン(テルペン類)及びリナロール(テルペン系アルコール )を主成分とする *2: p−サイメン(テルペン類)、p−サイメン−8−オール(テル ペン系アルコール)及びフェンコール(テルペン系ケトン)を主成 分とする
【0035】実 施 例 1 消臭剤組成物の製造:下記の表1の処方及び各成分を十
分に混合攪拌して、本発明品1〜6及び比較品1、2の
消臭剤組成物を製造した。得られた消臭剤組成物につい
て、下記の消臭試験を行い、該組成物の消臭効果を確認
した。その結果を表2に示す。
【0036】
【表1】単位:g
【0037】( 消臭試験 )上記のように調製された本
発明品1〜6及び比較品1、2の消臭剤組成物を、1.
8リットル容のガラス製褐色瓶に火を消した直後のタバ
コとともにそれぞれ入れた。この瓶内のタバコ臭のレベ
ルを、25人のパネラーをより下記の評価基準で評価
し、評点の平均値を求めて消臭効果を比較・評価した。
結果を表2に示す。
【0038】( 評価基準 ) 評 点 内 容 5 : 非常に強いタバコ臭がする 4 : 強いタバコ臭がする 3 : タバコ臭を楽に感知できる 2 : 弱いタバコ臭がする 1 : 非常に弱いタバコ臭がする 0 : タバコ臭は感じない
【0039】( 結 果 )
【表2】
【0040】表2の結果からわかるように、本発明品の
消臭剤を使用した後のタバコ臭のレベルは、いずれも比
較品より低いものであり、本発明品が優れた消臭効果を
有するものであることが確認できた。
【0041】実 施 例 2 消臭効果の確認(1):β−イオノン 0.375g、ゲ
ラニウムオイル 0.05g、参考品1の香料成分 0.1
25g及び溶剤としてベンジルアルコール 19.45g
を混合して、本発明品7の消臭剤組成物を調製した。
【0042】この本発明品7の消臭剤組成物をサイズ4
cm×4cmの濾紙に3g含浸させて、3リットル容の
デシケーター中に入れた。15分経過後、デシケーター
内にタバコの代表的な悪臭成分であるアンモニア4ml
を注入して、注入直後および2時間後の悪臭成分の濃度
(ppm)を測定した。また、悪臭成分を酢酸(15m
l)及びアセトアルデヒド(30ml)に代えて、それ
ぞれについて同様の試験を行った。なお、ブランクとし
て悪臭成分のみを入れたものも別途用意し、同様に測定
した。
【0043】そして、測定した悪臭濃度を用いて、下記
(I)式により消臭率を算出して、消臭効果を比較・評
価した。結果を表3に示す。
【0044】
【数1】 ただし、 A: 注入直後の悪臭成分の濃度(ppm) B: 注入2時間後の悪臭成分の濃度(ppm)
【0045】( 結 果 )
【表3】
【0046】表3の結果からわかるように、本発明品7
の消臭剤の消臭率は、いずれの悪臭成分についても比較
品のものより高く、タバコの悪臭成分に対して優れた消
臭効果があることが確認できた。
【0047】実 施 例 3 消臭効果の確認(2):図1に示す電気式加熱蒸散器の
消臭剤容器2に本発明品7の消臭剤組成物を注入し、電
源を入れた状態で、容量約111リットル(サイズ:縦
45cm×横45cm×高さ55cm)のブースの中に
火を消した直後のタバコと一緒に入れ、約30分間放置
した。この間の消臭剤組成物の揮散量は、1.9×10
gであった。
【0048】放置後、25人のパネラーにより、実施例
1と同様の評価基準を用いて、タバコ臭の残存レベルに
ついて評価を実施した。なお、ブランクとしてブース内
に火を消した直後のタバコのみを入れたものを用いて、
同様な評価を実施した。結果を表4に示す。
【0049】( 結 果 )
【表4】
【0050】表4の結果からわかるように、本発明品5
のタバコ臭の残存レベルは極めて低いものであり、タバ
コ臭に対して優れた消臭効果があることが確認できた。
【0051】
【発明の効果】本発明の消臭剤及び消臭剤組成物は、特
定の香料成分を有効成分として含有するものであるの
で、タバコ臭等の悪臭を感覚的に低減させ、消臭を図る
ものである。また、本発明の消臭剤等は、電気式加熱蒸
散器を用いて、気相中に揮散ないし蒸散されることによ
り、その消臭効果をさらに優れたものとすることができ
る。
【0052】従って、本発明の消臭剤及び消臭剤組成物
は、オフィス、応接間、居室、キッチン等において、タ
バコ臭等に対して高い消臭効果を発揮し、また、ゴミ箱
やキッチン等における生ゴミ臭、トイレ等における屎
尿、糞尿臭、下駄箱臭、玄関臭、ペット臭等の各種悪臭
に対しても、高い消臭効果を発揮することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電気式加熱蒸散器の一実施形態例を示す断面
図である。
【図2】 図1の実施形態例における斜視図である。
【符号の説明】
1 …… 電気式加熱蒸散器 2 …… 消臭剤 3 …… 消臭剤容器 4 …… 吸液芯 5 …… 発熱体 6 …… 拡散口 7 …… 拡散口調節部 8 …… プラグ 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米原 麻子 東京都新宿区下落合2丁目4番6号 エス テー化学株式会社エステーR&Dセンター 内 Fターム(参考) 4C080 AA04 BB02 CC12 HH03 KK03 LL03 MM12 MM13 MM14 MM15 MM16 QQ01 QQ14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 β−イオノン、ゲラニウムオイル及びク
    マリンよりなる群から選ばれる化合物の1種または2種
    以上を有効成分として含有することを特徴とする消臭
    剤。
  2. 【請求項2】 タバコ臭を消臭するものである請求項第
    1項記載の消臭剤。
  3. 【請求項3】 電気式加熱蒸散器により揮散ないし蒸散
    させて消臭するものである請求項第1項記載の消臭剤。
  4. 【請求項4】 次の成分(a)及び(b) (a) β−イオノン、ゲラニウムオイルおよびクマリ
    ンから選ばれる化合物の1種または2種以上 (b) 成分(a)以外の香料成分 を有効成分として含有することを特徴とする消臭剤組成
    物。
  5. 【請求項5】 成分(b)が、テルペン類、ジテルペン
    類、テルペン系アルコール、脂肪族系アルコール、芳香
    族系アルコール、テルペン系アルデヒド、脂肪族系アル
    デヒド、芳香族系アルデヒド、テルペン系ケトン、脂環
    式ケトン、大環状ケトン、フェノール誘導体、芳香族炭
    化水素、アセタール類、カルボン酸類、脂肪族エステル
    及び芳香族エステルよりなる群から選ばれる化合物の1
    種又は2種以上である請求項第4項記載の消臭剤組成
    物。
  6. 【請求項6】 タバコ臭を消臭するものである請求項第
    4項または第5項記載の消臭剤組成物。
  7. 【請求項7】 電気式加熱蒸散器により揮散ないし蒸散
    させるものである請求項第4項ないし第6項の何れかの
    項記載の消臭剤組成物。
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EP2812316B1 (en) 2012-02-09 2016-08-17 Kao Corporation Agent for inhibiting odor of pyrazine derivatives
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