JP2003339447A - 伸縮部材及びこれを備える脚付き家具 - Google Patents

伸縮部材及びこれを備える脚付き家具

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JP2003339447A
JP2003339447A JP2002160088A JP2002160088A JP2003339447A JP 2003339447 A JP2003339447 A JP 2003339447A JP 2002160088 A JP2002160088 A JP 2002160088A JP 2002160088 A JP2002160088 A JP 2002160088A JP 2003339447 A JP2003339447 A JP 2003339447A
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movable column
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Naonobu Yamashita
直伸 山下
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Koyo Giken KK
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Koyo Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価な機械式にて容易且つ確実な高さ調整が可
能な伸縮部材を提供すること。 【解決手段】図7(b)に示すようにペダル7を踏んで
可動柱18を上昇させ、可動柱18のバー受け部26に
よりバー32を持ち上げる。バー32の固定柱側端部3
2aが固定柱15の一段上のバー受け部26aに係合す
る。図7(c)に示すように、ペダル7への脚踏みを解
除すると、戻しばね13が可動柱18を下降位置に下降
させ、バー32の可動柱側端部32bを可動柱18の一
段上のバー受け部26aに移動させる。その結果、バー
32を1モジュール分だけ上昇し、バー32を保持する
バー保持体を固定している上筒が下筒から1モジュール
分伸長する。ペダル7による脚踏み往復動作を繰り返す
ことで、上筒を所望の高さまで伸長させて高さ調整でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば机、椅子、
テーブル及びベッド等の脚付き家具の脚体の高さを調節
する伸縮部材及びこれを備える脚付き家具に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
テーブル等の高さ調整のために、床面に載置されるベー
スに固定される下筒と、テーブル等に固定される上筒と
を互いに軸方向への摺動自在に嵌め合わせる伸縮部材が
用いられる。通例、この種の伸縮部材では、テーブル等
を手で引き上げて両筒の嵌合長を変更して伸縮部材の全
長を調節した後、内蔵のロック機構によって両筒の相対
移動を拘束するようにしている。
【0003】しかしながら、テーブルを引き上げるには
相応の力が必要である。また、テーブルを引き上げるに
際して、下筒及びベースが持ち上がらないように、脚で
踏んでおかなければならず、作業が煩雑である。一方、
液圧シリンダやガスシリンダ等の流体圧シリンダや電動
モータを用いて昇降させる機構もあるが、構造が複雑で
あるうえ、製造コストが非常に高くなる。また、ガスシ
リンダを用いる方式では、テーブル等の重さに合わせて
ガスシリンダとしてボア径の異なる多数の仕様のものが
必要となり、この点からも、製造コストが高くなる。
【0004】本発明の課題は、安価な機械式にて容易且
つ確実な高さ調節が可能な伸縮部材及びこれを備える脚
付き家具を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】前記課題
を解決するため、請求項1に係る発明は、互いに軸方向
への摺動自在に嵌合する上筒及び下筒の嵌合長を調整す
ることのできる伸縮部材において、下筒内に固定される
固定柱と、下筒内に1モジュール離間する上昇位置及び
下降位置に昇降自在に支持される可動柱と、この可動柱
を下降位置に付勢する戻しばねと、この戻しばねに抗し
て可動柱を上昇させる操作部材と、上筒内に固定されバ
ーを保持するバー保持体と、バー保持体に設けられバー
の固定柱側端部及び可動柱側端部をスライド自在に保持
する横長溝と、バーの固定柱側端部及び可動柱側端部を
対応する横長溝の一端にそれぞれ付勢するバー付勢手段
と、固定柱び可動柱に設けられバーの固定柱側端部及び
可動柱側端部をそれぞれ受けるための上下多数段のバー
受け部と、可動柱の上昇動作に伴ってバーの固定柱側端
部を固定柱の一段上のバー受け部に移動させるために固
定柱に設けられるカムと、可動柱の下降動作に伴ってバ
ーの可動柱側端部を可動柱の一段上のバー受け部に移動
させるために可動柱に設けられるカムとを備えることを
特徴とする伸縮部材を提供するものである。
【0006】本発明では、例えば脚踏み等の操作部材を
操作して可動柱を上昇位置に上昇させると、この上昇動
作に伴ってバーの固定柱側端部が固定柱の一段上のバー
受け部に移動する。次いで戻しばねが可動柱を下降位置
に下降させると、この下降動作に伴ってバーの可動柱側
の端部が可動柱の一段上のバー受け部に移動する。その
結果、バー及びバー保持体を1モジュール分だけ高くす
ることができ、バー保持体を固定している上筒が下筒か
ら1モジュール分伸長する。操作部材による往復動作を
繰り返すことで、上筒を所望の高さまで伸長させて高さ
調整することができる。これにより安価な機械式にて容
易且つ確実な高さ調節が可能となる。
【0007】また、昇降操作時はバーが何れか一方のバ
ー受け部により受けられるが、昇降操作が終了した状態
でバーを固定柱及び可動柱の一対のバー受け部により受
けることも可能であり、例えば昇降操作時に比べて2倍
の負荷荷重に耐えることもできる。請求項2記載の発明
は、互いに軸方向への摺動自在に嵌合する上筒及び下筒
の嵌合長を調整することのできる伸縮部材において、下
筒内に固定される固定柱と、下筒内に1モジュール離間
する上昇位置及び下降位置に昇降自在に支持される可動
柱と、この可動柱を下降位置に付勢する戻しばねと、こ
の戻しばねに抗して可動柱を上昇させる操作部材と、上
筒内にそれぞれ固定され一対のバーをそれぞれ保持する
一対のバー保持体と、各バー保持体に設けられ対応する
バーをスライド自在に保持する横長溝と、各バーを対応
する横長溝の一端に付勢するバー付勢手段と、固定柱び
可動柱に設けられ対応するバーをそれぞれ受けるための
上下多数段のバー受け部と、可動柱の上昇動作に伴って
固定柱側のバーを固定柱の一段上のバー受け部に移動さ
せるために固定柱に設けられるカムと、可動柱の下降動
作に伴って可動柱側のバーを可動柱の一段上のバー受け
部に移動させるために可動柱に設けられるカムとを備え
ることを特徴とするものである。
【0008】本発明では、例えば脚踏み等の操作部材を
操作して可動柱を上昇位置に上昇させると、この上昇動
作に伴って固定柱側のバーが固定柱の一段上のバー受け
部に移動する。次いで戻しばねが可動柱を下降位置に下
降させると、この下降動作に伴って可動柱側のバーが可
動柱の一段上のバー受け部に移動する。その結果、各バ
ー及び各バー保持体を1モジュール分だけ高くすること
ができ、各バー保持体を固定している上筒が下筒から1
モジュール分伸長する。操作部材による往復動作を繰り
返すことで、上筒を所望の高さまで伸長させて高さ調整
することができる。これにより安価な機械式にて容易且
つ確実な高さ調節が可能となる。
【0009】また、固定柱及び可動柱に対応して個別に
バー及びバー保持部を設けてあるので、上筒によって支
えられるテーブル等を確実に水平を保ったままリフトア
ップして高さ調整することができる。請求項3記載の発
明は、請求項1又は2において、上記固定柱び可動柱は
それぞれ上下に延びる長尺の縦長溝を有し、この縦長溝
の縁に沿って複数の係合凹部が所定間隔毎に設けられ、
各係合凹部は縦長溝に略直交する底辺部とこの底辺部に
斜め対向する斜辺部とを含む略三角形形状をなし、上記
底辺部によってバー受け部を構成すると共に斜辺部によ
ってカムを構成していることを特徴とするものである。
【0010】本発明では、底辺部からなるバー受け部に
よって受けられているバーを斜辺部からなるカムによっ
て駆動してスムーズに縦長溝に導き一段上のバー受け部
に移動させることができる。請求項4記載の発明は、請
求項3において、前記係合凹部に対するバーの係合を解
除するための解除動作機構をさらに備え、この解除動作
機構は、上筒内に通常位置及び解除位置に昇降自在に支
持される縦長の解除部材と、この解除部材を通常位置に
付勢する付勢手段と、この付勢手段に抗して解除部材を
解除位置に操作可能な解除操作部材とを備え、解除部材
にはバー付勢手段に抗してバーを縦長溝に移動させる解
除カムが設けられることを特徴とするものである。
【0011】本発明では、解除操作部材の操作で、バー
を縦長溝に移動させることで、固定柱及び可動柱に対し
てバーが自由になる。その結果、上筒に押し下げ力を働
かせることで、所望の高さ位置まで上筒を下降させるこ
とができる。一気に最低高さまでローダウンさせること
も可能である。請求項5記載の発明は、請求項1ないし
4の何れか一つにおいて、伸縮部材が所定の荷重を超え
る荷重を受けるときに、バーの各端部が横長溝内で受け
る摩擦抵抗とバー付勢手段の付勢力とが相拮抗するよう
にしてあることを特徴とするものである。伸縮部材が支
えるテーブルに重量物が載っているような場合に、無理
やり操作部材を操作すると、伸縮部材の内部の機構が破
損するおそれがあるが、本発明では、そのような場合
に、操作部材を操作して、バーの例えば固定柱側端部が
バー受け部から離脱して縦長溝内に移動しても、バー付
勢手段の付勢力ではバーの固定側端部をバー保持体の横
長溝内でスライドさせることができない。したがって、
伸縮部材に過負荷がかかることを防止する安全機構とし
て機能することができる。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一つに記載の伸縮部材を含む脚体を備えること
を特徴とする脚付き家具を提供するものである。本発明
では、安価な機械式にて容易且つ確実に高さ調整のでき
る脚付き家具を実現することができる。請求項7記載の
発明は、請求項4に記載の伸縮部材をそれぞれ含む複数
の脚体を備え、各伸縮部材の可動柱を一括して操作する
ための共通の脚踏み操作部材と、各伸縮部材の解除部材
を一括して操作するための共通の解除操作部材とを設け
てあることを特徴とする脚付き家具を提供するものであ
る。本発明では、簡単な操作で複数の脚体の高さを容易
且つ確実に調整することのできる安価な脚付き家具を実
現することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を添
付図面を参照しつつ説明する。図1は本発明の一実施の
形態の脚付き家具としてのテーブルの概略側面図であ
り、図2はテーブルの脚体に用いられる伸縮部材の内部
構成を示す概略断面図である。図1を参照して、テーブ
ルTの脚体として伸縮部材1が用いられている。本実施
の形態では、図1に示すように、伸縮部材1が、脚付き
家具としてのテーブルTの裏面のコーナ部に取付ねじ2
により取り付けられる例に則して説明するが、これに限
るものではなく、例えば、テーブルに予め装備されてい
る脚体の下端に取り付ける構成としても良い。また、伸
縮部材1を机、椅子、ベッドその他の脚付き家具に適用
することができる。
【0014】伸縮部材1は上筒3及び下筒4を備え、こ
れら上筒3及び下筒4は内筒及び外筒として互いに軸方
向の摺動自在に嵌合している。上筒3の上端には、円板
状の取付フランジ5が例えば溶接により固定されてお
り、この取付フランジ5を貫く前記の取付ねじ2によっ
て、取付フランジ5をテーブルTに締結することによ
り、伸縮部材1がテーブルTに固定されている。一方、
下筒4の下端には床面等に載置されるベース6がねじ止
め等により固定されている。
【0015】本伸縮部材1では、脚踏み操作部材として
のペダル7の往復操作で上筒3を一段ずつ(1モジュー
ルずつ)押し上げて、上筒3の高さを多段階に調整する
ことができ、また、解除操作部材としての解除レバー8
を例えば持ち上げ操作することで上筒3を下筒4内への
押し込むことが許容されるようになっている。図2を参
照して、28は下筒4の上部内周に固定されて上筒3の
内周に摺接する環状のスペーサであり、29は上筒3の
下部外周に取り付けられて下筒4の内周に摺接する環状
のスペーサである。これらのスペーサとして、公知のス
ローダウン機構を用いても良い(例えば特開2000−
262332号公報参照)。
【0016】下筒4内に固定される第1底壁部9上に支
持ブラケット10が固定され、この支持ブラケット10
に支軸11を介して揺動アーム12が揺動自在に支持さ
れている。この揺動アーム12の一部は下筒4の周壁4
aに設けられた開口4bを通して外部に露出しており、
露出する部分によって上記のペダル7が構成されてい
る。揺動アーム12は戻しばね13によって支軸11を
中心として図2においての反時計回りに付勢されてい
る。戻しばね13として支軸11の回りに配置されるね
じりばねを用い、該ねじりばねの一端を支持ブラケット
10に係合させ、他端を揺動アーム12に係合さるよう
にしても良い。
【0017】図2および分解斜視図である図3を参照し
て、下筒4内には第1底壁部9よりも所定高さ高い第2
底壁部14が固定されており、この第2底壁部14に固
定柱15が固定されている。この固定柱15は上下に延
びる板状体からなる柱体16と、この柱体16の下端に
直交状に折り曲げられ、第2底壁部14に沿って固定さ
れる取付板17とを備えている。取付板17は例えばね
じ止めにより第2底壁部14に締結されている。
【0018】また、下筒4内には、上記ペダル7の操作
によって昇降される可動柱18が昇降自在に支持されて
いる。可動柱18は上下に延びる板状の柱体19と、柱
体19の下方に延設される例えば逆L字形状をなす延設
部20とを備える。延設部20の下端は支軸21を介し
て上記の揺動アーム12の内奥側の端部に揺動自在に支
持されている。ペダル7が脚で踏み下げられることで、
図7(a)〜(b)に示すように可動柱18が上昇位置
に押し上げられ、ペダル7から脚を離すことで、図7
(c)に示すように戻しばね13の付勢力により可動柱
18が下降位置に引き下げられるようになっている。
【0019】図2及び図3を参照して、上記固定柱15
び可動柱18は、その柱体16,19にそれぞれ上下に
延びる長尺の縦長溝22,23を形成しており、この縦
長溝22,23の縁に沿って複数の係合凹部24,25
が所定間隔毎に設けられている。固定柱15の係合凹部
24は、縦長溝22に略直交する底辺部からなるバー受
け部26と、このバー受け部26に斜め対向する斜辺部
からなるカム27とを含む略三角形形状をなしている。
【0020】上筒3内の下部に固定されるバー保持体3
1によってバー32を保持しており、このバー32を固
定柱15及び可動柱18のバー受け部26によって受け
ることで、バー32及びバー保持体31を介して上筒3
を下筒4により支持する。図3を参照して、バー保持体
31は例えば溝形部材からなり、一対の側板33,34
とこれら側板33,34を互いに連結する連結板35と
を備える。連結板35が上筒3の周壁3bに例えばねじ
30により固定されている。
【0021】図6に示すように、バー保持体31の一対
の側板33,34の対向面にそれぞれ沿って固定柱15
及び可動柱18の柱体16,19が配置され、さらにそ
の内側に後述する一対の解除部材51が配置されてい
る。バー32は例えばリベットからなり、バー保持体3
1の側板34の横長溝37、可動柱18の柱体19の縦
長溝22(乃至係合凹部25)、後述する一対の解除部
材51の透孔56、固定柱15の柱体16の縦長溝22
(乃至係合凹部24)、バー保持体31の側板33の横
長溝36を順次に挿通して、かしめ締結されている。バ
ー32の固定柱側端部32a及び可動柱側端部32bは
それぞれ対応する側板33,34に形成された横長溝3
6,37にスライド自在に保持されている。
【0022】図3及び図4を参照して、バー32の固定
柱側端部32a及び可動柱側端部32bを対応する横長
溝36,37の一端側にそれぞれ付勢するバー付勢部3
8,39が設けられている。これらのバー付勢部38,
39は対応する側板33,34の外側面に沿わって作動
する例えば略くの字状をなすねじりばねからなり、側板
33,34間を跨ぐ連結部40を介して互いに連結され
て一体の付勢体41を構成している。連結部40は側板
33,34の端縁に形成された保持溝42に嵌められ、
これにより、付勢体41がバー保持体31に保持されて
いる。
【0023】次いで、図3及び図5を参照して、解除レ
バー8を含む解除動作機構43について説明する。上筒
3内の上部には例えば下向きに開放する溝形をなす固定
ブラケット44が例えば嵌め込みにより固定されてお
り、この固定ブラケット44の側板45によって支持さ
れる支軸46を介して例えば溝形をなす揺動ブラケット
47が揺動自在に支持されている。この揺動ブラケット
47のウェブ48には上筒3の周壁3aの開口3bを通
して前記の解除レバー8が一体揺動可能に固定される。
48aはウェブ48に設けられるねじ孔であり、解除レ
バー8の端部をねじ込むためのものである。
【0024】支軸46は揺動ブラケット47の側板49
の挿通孔49a及び固定ブラケット44の側板45の挿
通孔45aに挿通される。一方、揺動ブラケット47の
側板49は連結軸50を介して一対の縦長の解除部材5
1の上端に回動自在に連結されている。連結軸50は揺
動ブラケット47の側板49の挿通孔49b及び固定ブ
ラケット44の側板45の円弧状の案内溝53に挿通さ
れる。解除部材51は上筒3内に下方の通常位置及び上
方の解除位置に昇降自在に支持される。
【0025】前記の支軸46の回りには揺動ブラケット
47を図においての反時計回りに回転付勢する例えばね
じりコイルばねからなる戻しばね52が取り付けられて
いる。戻しばね52の一端52aは上筒3に係止され、
他端52bは連結軸50に係止される。戻しばね52は
揺動ブラケット47を介して解除部材51を上方の通常
位置に付勢する。逆に解除レバー8は下方の通常位置
(図5において一点鎖線で示す位置)に付勢される。
【0026】また、揺動ブラケット47の揺動時に、揺
動ブラケット47と解除部材51とを連結する連結軸5
0が固定ブラケット44の側板45の円弧溝からなる案
内溝53によって案内されるようになっている。図3及
び図6に示すように両解除部材51の長手方向中間部は
連結部51cを介して連結され一体昇降可能となってい
る。図6に示すように各解除部材51はそれぞれ固定柱
15及び可動柱18の柱体16,19の内側面に略沿わ
される。図3及び図6を参照して、両解除部材51の下
部の挿通孔51bには案内軸54が挿通され、この案内
軸54の両端はバー保持体31の側板33,34に形成
された縦長溝55に挿通されており、これにより、案内
軸54を介して解除部材51が上下に案内されるように
なっている。
【0027】また、案内軸54は各側板33,34と対
応する解除部材51の間にある固定柱15及び可動柱1
8の柱体16,19の縦長溝22,23(乃至係合凹部
24,25)にも挿通されている。案内軸54は例えば
リベットからなり、先端部がかしめられる。また、各解
除部材51の下部の対応位置には、例えば三角孔からな
る透孔56が形成され、透孔56の周縁に含まれる傾斜
面によって解除カム57が構成されている。前記のバー
32は解除部材51の透孔56に挿通されて解除カム5
7に接している。この解除カム57は、解除レバー8の
持ち上げ操作(図5において一点鎖線で示す状態から実
線で示す状態への操作)によって解除部材51が押し下
げられて下方の解除位置に移動するに伴い、横長溝3
6,37に沿って案内されるバー32を固定柱15及び
可動柱18の係合凹部24,25から縦長溝22,23
に移動させるように働く。これにより、バー32の係合
を解除し、上筒3を押し下げることでバー32と共に上
筒3の下降を許容できる状態にする。
【0028】次いで、ペダル7の操作で伸縮部材1の高
さ調整する動作について説明する。ペダル7が踏まれな
い図7(a)に示す状態では、可動柱18が下降位置に
あり、バー32は固定柱15及び可動柱18の同一レベ
ルのバー受け部26により受けられている。次いで、図
7(b)に示すように、戻しばね13に抗してペダル7
を踏んで、可動柱18を上昇位置に上昇させると、この
上昇動作に伴ってバー32が可動柱18のバー受け部2
6によって持ち上げられる。このため、図8(a),
(b)に示すように、バー32の固定柱側端部32aは
固定柱側のカム27に対して押し上げられ、カム27の
働きで対応するバー付勢部38(図4参照)に抗してバ
ーの固定柱側端部32aを対応する縦長溝22に移動さ
せる。縦長溝22に移動したバー32の固定柱側端部3
2aは対応するバー付勢部38に付勢されて、図8
(c)に示すように、一段上の係合凹部24のバー受け
部26aに係合する。
【0029】次いで、ペダル7への脚踏みを解除する
と、図7(c)に示すように、戻しばね13がペダル7
介して可動柱18を下降位置に下降させる。このとき、
バー32の固定柱側端部32aは固定柱15の前記の一
段上のバー受け部26により受けられており、下降しな
い。このため、図9(a)〜(c)に示すように、バー
32の高さが保持された状態で、バー32の可動柱側端
部32bが可動柱側のカム30の働きで縦長溝23に相
対移動された後、対応するバー付勢部39(図4参照)
の働きで一段上の係合凹部25のバー受け部26aに係
合する。
【0030】その結果、図7(c)に示すように、バー
32を1モジュール分だけ高くすることができ、バー保
持体31を固定している上筒3が下筒4から1モジュー
ル分伸長する。そして、ペダル7による脚踏み往復動作
を繰り返すことで、上筒3を所望の高さまで伸長させて
高さ調整することができる。これにより安価な機械式に
て容易且つ確実な高さ調節が可能となる。次いで、解除
レバー8を押し下げると、上述したように、解除カム5
7がバー32を固定柱15及び可動柱18の縦長溝2
2,23に移動させることで、固定柱15及び可動柱1
8に対してバー32が自由になる。その結果、上筒3に
押し下げ力を働かせることで、所望の高さ位置まで上筒
3を下降させることができ、一気に最低高さまでローダ
ウンさせることも可能となる。
【0031】また、昇降操作時はバー32が何れか一方
のバー受け部26により受けられるが、昇降操作が終了
した状態でバー32を固定柱15及び可動柱18の一対
のバー受け部26により受けることも可能であり、昇降
操作時に比べて2倍の負荷荷重に耐えることも可能であ
る。なお、伸縮部材1によって支持されているテーブル
Tの上に過大な重量物が載っている場合には、ペダル7
を踏んで可動柱18を上昇させるときに、この上昇力が
固定柱側のカム29によってバー32の固定柱側端部3
2aがバー受け部26から離脱して縦長溝22に移動す
るも、バー付勢部38の付勢力では一段上の係合凹部2
4のバー受け部26には移動できないように設定されて
いる。これは、重量物の影響でバー32とこれを受ける
横長溝36,37の摺動時の摩擦抵抗が大きくなり、バ
ー付勢部38の付勢力に拮抗するからである。
【0032】そして、このような場合に、ペダル7の脚
踏みを解除すると、バー32は固定柱15及び可動柱1
8において元の高さのバー受け部26に支持されたまま
となる。すなわち、テーブルT上に過大な重量物が載っ
ている場合等に無理やりペダル操作を行ったときに、内
部の機構の破損を防止する過負荷安全機構として機能す
る。次いで、図10〜図12は本発明の別の実施の形態
を示している。本実施の形態が図1〜図9の実施の形態
と異なるのは、図1〜図9の実施の形態では、単一のバ
ー32を用いたが、本実施の形態では、固定柱15及び
可動柱18にそれぞれ係合する独立した一対のバー32
を設け、各バー32をそれぞれ対応するバー保持体31
により支持する点にある。また、各バー32に対応して
一対ずつ解除部材51を用いている。また、解除部材5
1間の側部を連結する連結部51cを廃止し、対応する
解除部材51の下部間を連結する案内軸54により対応
する解除部材51を一体昇降するようにしている。ま
た、各バー保持体31に対応して、案内軸54を上下に
一対配置し、これに対応して、各バー保持体31にも各
側板33,34にも各一対の縦長溝55を設けてある。
他の構成については、図の実施の形態と同様であるの
で、図に同一符号を付してその説明を省略する。なお、
案内軸54は上又は下の何れか一つを設けるようにして
も良い。
【0033】本実施の形態では、図12(a)に示す状
態から図12(b)に示す状態へとペダル7を踏み、可
動柱18を上昇位置に上昇させると、この上昇動作に伴
って固定柱15側のバー32が固定柱32の一段上のバ
ー受け部26aに移動する。次いで、図12(c)に示
すように戻しばね13が可動柱18を下降位置に下降さ
せると、この下降動作に伴って可動柱18側のバー32
が可動柱18の一段上のバー受け部26aに移動する。
【0034】その結果、各バー32を1モジュール分だ
け高くすることができ、各バー保持体31を固定してい
る上筒3が下筒4から1モジュール分伸長する。ペダル
7による脚踏み往復動作を繰り返すことで、上筒3を所
望の高さまで伸長させて高さ調整することができる。こ
れにより安価な機械式にて容易且つ確実な高さ調節が可
能となる。また、固定柱15及び可動柱18に対応して
個別にバー32及びバー保持体31を設けてあるので、
上筒3によって支えられるテーブルT等に重量物が載っ
ているような場合でも、確実に上筒3をリフトアップし
て高さ調整することができる。
【0035】次いで、図13は本実施の形態の伸縮部材
1を複数脚体として用いてテーブルT等の家具を支持す
る場合を示している。この場合、複数の伸縮部材1,1
の可動柱18(図示せず)を一括して操作するための共
通の脚踏み操作部材としてのペダル60と、複数の伸縮
部材1,1の解除部材51(図示せず)を一括して操作
するための共通の解除操作部材61とを設けてある。図
1の実施の形態のペダル7を複数の伸縮部材1間で互い
に連結する水平な連結アーム62を設け、この連結アー
ム62の中間部にペダル60を配置すれば良い。また、
図1の実施の形態の解除レバー8を短く構成し、複数の
伸縮部材1,1間で上記の解除レバー8を互いに連結す
る水平な連結アーム63を設け、この連結アーム63の
中間部に解除操作部材61を設ければ良い。
【0036】本実施の形態では、簡単な操作で複数の脚
体の高さを容易且つ確実に調整することができる。な
お、本発明は上記各実施の形態に限定されるものではな
く、例えば、解除カム57の傾斜を逆の傾斜にする場合
には、解除レバー8を押し下げて、解除部材51を持ち
上げることで、解除が可能となる。また、解除レバー8
によりワイヤを介して揺動ブラケット47を駆動するよ
うにしても良く、この場合、解除レバー8を自由な位置
にレイアウトすることが可能となる。その他、本発明の
特許範囲で種々の変更を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の脚付き家具としてのテ
ーブルの概略側面図である。
【図2】テーブルの脚体の一部破断側面図である。
【図3】伸縮部材の要部の分解斜視図である。
【図4】バー保持体の側面図である。
【図5】解除動作機構の断面図である。
【図6】バー保持体の断面図である。
【図7】(a)〜(c)は伸縮部材の高さ調整動作を順
次に示す模式図である。
【図8】(a)〜(c)は可動柱を上昇させるときの固
定柱のカムの働きを示す概略図である。
【図9】(a)〜(c)は可動柱を下降させるときの可
動柱のカムの働きを示す概略図である。
【図10】本発明の別の実施の形態の伸縮部材の要部の
正面図である。
【図11】図10の伸縮部材の要部の側面図である。
【図12】図10の伸縮部材の高さ調整動作を順次に示
す模式図である。
【図13】本発明の別の実施の形態の脚付き家具の概略
斜視図である。
【符号の説明】
T テーブル(脚付き家具) 1 伸縮部材 3 上筒 4 下筒 6 ベース 7,7A,7B ペダル(脚踏み操作部材) 8 解除レバー(解除操作部材) 13 戻しばね 15 固定柱 16 柱体 18 可動柱 19 柱体 22,23 縦長溝 24,25 係合凹部 26 バー受け部(底辺部) 27 カム(斜辺部) 31 バー保持体 32 バー 32a 固定柱側端部 32b 可動柱側端部 33,34 側板 36,37 横長溝 38,39 バー付勢部(バー付勢手段) 43 解除動作機構 50 連結軸 51 解除部材 54 案内軸 55 縦長溝 56 透孔 57 解除カム 60 ペダル 61 解除操作部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに軸方向への摺動自在に嵌合する上筒
    及び下筒の嵌合長を調整することのできる伸縮部材にお
    いて、下筒内に固定される固定柱と、下筒内に1モジュ
    ール離間する上昇位置及び下降位置に昇降自在に支持さ
    れる可動柱と、この可動柱を下降位置に付勢する戻しば
    ねと、この戻しばねに抗して可動柱を上昇させる操作部
    材と、上筒内に固定されバーを保持するバー保持体と、
    バー保持体に設けられバーの固定柱側端部及び可動柱側
    端部をスライド自在に保持する横長溝と、バーの固定柱
    側端部及び可動柱側端部を対応する横長溝の一端にそれ
    ぞれ付勢するバー付勢手段と、固定柱び可動柱に設けら
    れバーの固定柱側端部及び可動柱側端部をそれぞれ受け
    るための上下多数段のバー受け部と、可動柱の上昇動作
    に伴ってバーの固定柱側端部を固定柱の一段上のバー受
    け部に移動させるために固定柱に設けられるカムと、可
    動柱の下降動作に伴ってバーの可動柱側端部を可動柱の
    一段上のバー受け部に移動させるために可動柱に設けら
    れるカムとを備えることを特徴とする伸縮部材。
  2. 【請求項2】互いに軸方向への摺動自在に嵌合する上筒
    及び下筒の嵌合長を調整することのできる伸縮部材にお
    いて、下筒内に固定される固定柱と、下筒内に1モジュ
    ール離間する上昇位置及び下降位置に昇降自在に支持さ
    れる可動柱と、この可動柱を下降位置に付勢する戻しば
    ねと、この戻しばねに抗して可動柱を上昇させる操作部
    材と、上筒内にそれぞれ固定され一対のバーをそれぞれ
    保持する一対のバー保持体と、各バー保持体に設けられ
    対応するバーをスライド自在に保持する横長溝と、各バ
    ーを対応する横長溝の一端に付勢するバー付勢手段と、
    固定柱び可動柱に設けられ対応するバーをそれぞれ受け
    るための上下多数段のバー受け部と、可動柱の上昇動作
    に伴って固定柱側のバーを固定柱の一段上のバー受け部
    に移動させるために固定柱に設けられるカムと、可動柱
    の下降動作に伴って可動柱側のバーを可動柱の一段上の
    バー受け部に移動させるために可動柱に設けられるカム
    とを備えることを特徴とする伸縮部材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、上記固定柱び可
    動柱はそれぞれ上下に延びる長尺の縦長溝を有し、この
    縦長溝の縁に沿って複数の係合凹部が所定間隔毎に設け
    られ、各係合凹部は縦長溝に略直交する底辺部とこの底
    辺部に斜め対向する斜辺部とを含む略三角形形状をな
    し、上記底辺部によってバー受け部を構成すると共に斜
    辺部によってカムを構成していることを特徴とする伸縮
    部材。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記係合凹部に対する
    バーの係合を解除するための解除動作機構をさらに備
    え、この解除動作機構は、上筒内に通常位置及び解除位
    置に昇降自在に支持される縦長の解除部材と、この解除
    部材を通常位置に付勢する付勢手段と、この付勢手段に
    抗して解除部材を解除位置に操作可能な解除操作部材と
    を備え、解除部材にはバー付勢手段に抗してバーを縦長
    溝に移動させる解除カムが設けられることを特徴とする
    伸縮部材。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れか一つにおいて、
    伸縮部材が所定の荷重を超える荷重を受けるときに、バ
    ーの各端部が横長溝内で受ける摩擦抵抗とバー付勢手段
    の付勢力とが相拮抗するようにしてあることを特徴とす
    る伸縮部材。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5の何れか一つに記載の伸
    縮部材を含む脚体を備えることを特徴とする脚付き家
    具。
  7. 【請求項7】請求項4に記載の伸縮部材をそれぞれ含む
    複数の脚体を備え、各伸縮部材の可動柱を一括して操作
    するための共通の脚踏み操作部材と、各伸縮部材の解除
    部材を一括して操作するための共通の解除操作部材とを
    設けてあることを特徴とする脚付き家具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102283503A (zh) * 2011-08-19 2011-12-21 南充市同信电子仪器设备有限公司 可倾斜的学生课桌
CN102293529A (zh) * 2011-08-19 2011-12-28 南充市同信电子仪器设备有限公司 可升降的学生课桌
CN103405032A (zh) * 2013-08-12 2013-11-27 南充市同信电子仪器设备有限公司 快速升降课桌
CN114098291A (zh) * 2021-11-12 2022-03-01 河南工程学院 艺术户外创作可折叠式多功能画架装置

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