JP2003339248A - 植栽ネット - Google Patents

植栽ネット

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JP2003339248A
JP2003339248A JP2002155999A JP2002155999A JP2003339248A JP 2003339248 A JP2003339248 A JP 2003339248A JP 2002155999 A JP2002155999 A JP 2002155999A JP 2002155999 A JP2002155999 A JP 2002155999A JP 2003339248 A JP2003339248 A JP 2003339248A
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Japan
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planting net
net
plant
planting
rope
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Application number
JP2002155999A
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English (en)
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Michio Futagawa
道夫 二川
Akihiro Ochiai
章浩 落合
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URBANEX SERVICE KK
Original Assignee
URBANEX SERVICE KK
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/24Structural elements or technologies for improving thermal insulation
    • Y02A30/254Roof garden systems; Roof coverings with high solar reflectance
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Supports For Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 壁面等に着脱自在とすることで取り付けが
簡便なプレファブ性を有するとともに、輸送時に、支持
具から植物が容易に剥離、損傷することがない輸送の容
易な植栽ネットを提供する。 【解決手段】 植栽ネット1,1‘は、蔓植物5を固定
又は支持するための合成樹脂製ロープ2,強化ロープ3
が二次元的に展開されており、畳まれ又は巻かれた状態
で輸送される。合成樹脂製ロープ2,強化ロープ3の少
なくとも一部に、強化ロープ3の所定方向への折れ曲が
りを防止するためのスチールワイヤー4が設けられてい

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の屋上や外壁(壁
面)を緑化して、都市景観の向上、炭酸ガス削減やヒー
トアイランド現象の緩和に貢献し、加えて、建物の省エ
ネルギーや居住環境の改善にも資する植栽ネットに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、建物の壁面を緑化する目的
で、蔓植物等を壁面に繁茂させる壁面緑化方法が種々用
いられている。一般的な壁面緑化では、外壁面に蔓植物
自身の付着根で、壁面に直接付着・成長させるか、その
ようにして付着・成長させたものをさらに金属格子等を
介して壁面に固定する等の方法が用いられている。
【0003】その他、蔓植物の支持具表面への固定は、
上記のように、蔓植物自身の固定機能に頼る以外は、補
助ロープ等で支持部材に結わえ付ける方法が採られて来
た。
【0004】ところが、上記方法を用いて屋上や壁面緑
化を行う場合、一旦緑化してしまうと、対象となる外壁
面は、植物で覆われるため、建物に定期的に必要とされ
る、外壁面の点検やシールの打ち替え、タイル浮き部へ
の接着剤注入、塗装等の作業を行うことが事実上不可能
となる。
【0005】また同様に、上記方法では、外壁面に取り
付け済みの蔓植物に対しては、脱落防止対策としての補
強工事を行うことがきわめて困難となる。仮に補強を行
う場合は、外部足場やゴンドラによる作業を伴う等、建
物の使用に制限が生ずるほか、補強のための費用が多額
にわたるという不利益がある。
【0006】さらには、今後、高層ビル等への緑化面積
の拡大が期待されるが、緑化対象となる建物の高層化
や、緑化面積の拡大に伴い、緑化植物が風の影響を受け
やすくなり、強風の場合には固定が外れて緑化植物が落
下する恐れもある。
【0007】これに対し、昨今では、施工を容易にする
ために、蔓植物をネット等の支持具に登攀、巻きつけ、
または下垂させた着脱自在な緑化シートを壁面に取り付
けることにより、簡便に壁面を緑化する方法が知られて
いる。
【0008】たとえば、特開2000−166373号
公報には、可撓性を有する網状体からなるネットと、こ
のネットに絡まされた蔓植物とからなる緑化シートが開
示されている。上記緑化シートは、鉛直方向に展開する
だけで緑化壁面を容易に得ることができるものである。
【0009】一方、特開2001−336153号公報には、
短工期で施工できる植栽壁が開示されている。上記植栽
壁は、十分な隙間と形状保持力とを有するマット等に孔
を開け、この孔に土を詰め込み、さらに土に通じる細孔
をマットに開けた構成を備えている。この細孔に植物を
植え付けることで、軽量で施工しやすい植栽壁を提供で
きる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような場合、植物を苗の段階で上記マットやシート等に
植え付けて壁面に施工する形態も考えられるが、それ以
外に、大量生産に適した形態として、蔓植物等を別の場
所でネット又は壁材に予め絡ませ又は繁茂させた状態
で、緑化対象となる建物のある場所まで輸送する施工形
態が想定し得る。
【0011】このような場合には、輸送に適した形態に
該シートを折りたたんだり、ロール型に丸めたりする必
要があるが、上記特開2000−166373号公報記載の緑
化シートでは、植物が剥離したり、また、植物が折れた
り絡んだりして損傷する可能性がある。
【0012】また、特開2001−336153号公報記載の
植栽壁は、主に補強用パネルや防音壁等の壁材として用
いられることを目的としたものである。従って、軽量か
つコンパクトな形態で植栽壁を輸送するために、植物の
支持具である壁材を適宜折りたたんだり、ロール型に丸
める等、輸送に適した形態とし、同時に植物の剥離・損
傷を防止するといった必要性については想定されていな
い構成となっている。
【0013】このため、上記従来の緑化シートまたは植
栽壁では、植物を生育させた状態で輸送する際、支持具
を折りたたんだり丸めたり等することにより植物が支持
具から剥離したり、損傷したりする危険性があるという
問題点を有している。
【0014】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的は、壁面等に着脱自在とするこ
とで取り付けが簡便なプレファブ性を有するとともに、
輸送時に、支持具から植物が容易に剥離、損傷すること
がない輸送の容易な植栽ネットを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】植栽ネットに植物を付着
根等で固定・支持させた緑化ネットは、予め農園等の別
の場所で蔓植物等を所定の大きさまで成長させ、これを
成長とともに支持具に付着等させてシートとし、丸めて
コンパクトにして輸送することにより、そのプレファブ
性を大幅に向上させることができる。本願発明者等は、
このような優れたプレファブ性を備えた緑化シートを開
発する利点に着目し鋭意検討した。その結果、植栽ネッ
トの部材に芯材を沿わす等により、ネットの折れ曲がり
を防止することで緑化シートを簡便にロール型に丸める
等することを可能にし、輸送時に植物が容易に剥離・損
傷しないようにできることを見出し、本発明を完成する
に至った。
【0016】すなわち、請求項1の植栽ネットは、上記
の課題を解決するために、植物を固定又は支持するため
の支持部材が二次元的に展開されており、畳まれ又は巻
かれた状態で輸送される植栽ネットであって、前記支持
部材の少なくとも一部に、前記支持部材の所定方向への
折れ曲がりを防止するための折れ曲がり防止部材が設け
られていることを特徴としている。
【0017】上記の構成によれば、植物を固定又は指示
するための支持部材が二次元的に展開されていること
で、例えば蔓植物等の登攀・下垂性植物を付着根等で付
着させる等して支持部材に固定・支持して緑化ネットを
作成することができる。また、畳まれ又は巻き取られた
状態で輸送されることで、別の場所で予め蔓植物等を付
着した緑化ネットを作成することができる。そして、前
記支持部材の少なくとも一部に支持部材の所定方向への
折れ曲がりを防止する折れ曲がり防止部材が設けられて
いることで、緑化ネットの軽量性を保持したまま、適度
に骨格が形成されるので、緑化ネットを巻いたり折りた
たんだりし易くすることができると同時に、巻いたり折
りたたんだ後に形成された円筒等が折れ曲がることがな
い。これにより、輸送中等に多少の圧力が加えられたと
しても、植物がネットから剥離したり、損傷を受けるこ
とがない。よって、壁面等に着脱自在とすることで取り
付けが簡便なプレファブ性を有するとともに、緑化ネッ
トの輸送時等に植物が支持具から容易に剥離、損傷する
ことがない輸送等に適した植栽ネットを提供することが
できる。
【0018】請求項2の植栽ネットは、上記の課題を解
決するために、前記支持部材は、繊維が網状に展開され
たロープであり、前記折れ曲がり防止部材は、所定間隔
をもって前記支持部材の長手方向及び/又は短手方向に
沿って設置されている金属及び/又は合成樹脂からなる
芯材であることを特徴としている。
【0019】請求項3の植栽ネットは、上記の課題を解
決するために、前記支持部材は、金属ワイヤ又は金属ロ
ープを用いてなることを特徴としている。
【0020】上記の構成によれば、前記支持部材が、天
然繊維又は合成繊維等の繊維が網状に展開されたロープ
であることで、軽量、かつコンパクトにまとめられる植
栽ネットとすることができる。また、前記折れ曲がり防
止部材として、所定間隔をもって前記支持部材の長手方
向及び/又は短手方向に沿って設置されている金属及び/
又は合成樹脂からなる芯材を用いることで、植栽ネット
を丸めたり折りたたんだりしてコンパクトにまとめたと
きにある程度の可撓性を付与でき、衝撃による植物の剥
離・損傷を防止できる。従って、軽量性・作業性を維持
しつつ、植物が輸送中にも剥離、損傷を受けないので、
植栽ネットのプレファブ性をさらに向上させることがで
きる。
【0021】請求項4の植栽ネットは、上記の課題を解
決するために、支持部材に固定又は支持される植物の
部を収納する袋体を備えたことを特徴としている。
【0022】上記の構成によれば、植物の根部と土壌等
とを収納する袋体を備えていることで、植物の生育環境
を整えることができる。すなわち、植物の成長を妨げ
ず、延命が可能となるとともに、適宜施肥等も行え、緑
化シートとしてのライフサイクルを長くすることができ
る。
【0023】請求項5の植栽ネットは、上記の課題を解
決するために、支持部材の少なくとも一部に、成長途中
または成長済みの植物の葉茎部を貫通又は係止させるた
めの鉤部材が設けられていることを特徴としている。
【0024】上記の構成によれば、上記鉤部材が設けら
れていることで、該鉤部材を適当箇所に取り付けておけ
ば、蔓植物等が、これに案内されて鉤部材内を貫通する
等して伸長するので、付着根等のみで支持部材に接着し
ている場合と比較して、より強固に支持部材に固定され
る。これにより、外部からの衝撃により容易に脱落する
ことがなく、蔓植物が輸送中の衝撃等により剥離した
り、壁に設置後に、強風等により脱落することをさらに
確実に防止できる。
【0025】請求項6の植栽ネットは、上記の課題を解
決するために、支持部材を集層するための集層装置が、
前記支持部材に備えられていることを特徴としている。
【0026】上記の構成によれば、支持部材を集層する
集層装置が備えられていることで、緑化対象となる壁面
に設置する際、回収する際のほか、壁面の洗浄等を行う
ために一時的に壁面を露出させる必要のある場合等に、
随時、鉛直方向又は水平方向等任意の方向に集層し、洗
浄作業等の後に再び展開することが容易となる。これに
より、従来の緑化シートでは困難であった、壁面洗浄時
の労力の低減を図ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の植栽ネットの一実施の形
態について、図1〜図3に基づいて説明すれば以下のと
おりである。
【0028】〔実施の形態1〕本実施の形態に係る植栽
ネットは、植物を固定又は支持するための支持部材(支
持具)が二次元的に展開されたものであり、畳まれ又は
巻き取られた状態での輸送が可能な植栽ネットであっ
て、前記支持部材の少なくとも一部に、前記支持部材の
所定方向への折れ曲がりを防止するための折れ曲がり防
止部材が設けられている。
【0029】図1(a)(b)は、本実施の形態に係る植
栽ネット1(1‘)が二次元的に展開された図である。
植栽ネット1は、図1(a)に示すように、合成樹脂製
ロープ2(支持部材)が縦横に編まれた網状構造からな
る。固定又は支持対象となる図示しない例えば蔓植物
は、付着根等を介して、縦横に張り巡らされた合成樹脂
製ロープ2表面に付着し又は係止され、これにより、合
成樹脂製ロープ2に固定又は支持される。
【0030】図1(a)(b)では、蔓植物等を付着して
いない植栽ネット1(1‘)のみを示したが、植栽ネッ
ト1(1‘)は、通常、緑化ネットとして用いられる。
緑化ネットとは、上記のようにして植栽ネット1
(1‘)の合成樹脂製ロープ2に、図示しない蔓植物等
が固定又は支持された状態のものをいう。
【0031】図1(b)に示す植栽ネット1‘は、上記
合成樹脂製ロープ2が斜交いに編まれた構成である。ネ
ットを形成する網状構造は、特に限定されるものではな
く、図1(a)のような正方形、図1(b)のようなひし
形のほか、円形、長方形、三角形、その他、ランダムな
形状を形成していてもよい。
【0032】また、本実施の形態では、ネットの網状構
造として、図1に示した結節部を有する網状構造を用い
た。しかしながら、網状構造は、これらに限定されず、
無結節網、ラッセル網、蛙又網等を用いても良い。一般
的に、無結節網を用いる場合は、重量が軽くなり、抵抗
が少なく、強度が出るといった利点が挙げられる。ま
た、ラッセル網を用いる場合は、耐摩擦性を有し、伸度
が大きくなる。さらには、蛙又網は一般的に安価であ
り、補修がし易いという利点を有している。上記例示の
網状構造等は、目的に応じて適宜使い分けて用いればよ
い。
【0033】また、本実施の形態では、合成樹脂製ロー
プ2が網状構造を有している構成であったが、支持部材
は二次元的に展開されていればよく、網状構造には必ず
しも限定されない。従って、本発明の植栽ネットに係る
支持部材は、例えば、二次元的に展開された不織布等で
あってもよい。
【0034】図1に示されるように、上記合成樹脂製ロ
ープ2は、所定間隔を置いて比較的径の大きい強化ロー
プ3(支持部材)を備えている。強化ロープ3は、植栽
ネット1及び植栽ネット1‘において、それぞれ長手方
向及び短手方向に所定間隔を置いて編みこまれている。
強化ロープ3は、複数の合成樹脂製ロープ2を縒り合わ
せる等して綱目状に構成されている。
【0035】図に示すように、それぞれの強化ロープ3
には、該強化ロープ3に沿ってスチールワイヤー4(芯
材)が隣接して同方向に取り付けられている。図2
(a)〜(d)は、スチールワイヤー4が、強化ロープ3
に沿ってどのように固定、設置されるかを、強化ロープ
3とスチールワイヤー4との位置関係を示すことにより
説明した断面図である。
【0036】本実施の形態の植栽ネット1では、強化ロ
ープ3とスチールワイヤー4とが図2(b)に示される
位置関係で隣接している。また、図2(e)に示される
ように、スチールワイヤー4は、縦横に交差した2本の
強化ロープ3どうしの結節部付近において固定されてい
る。すなわち、スチールワイヤー4は、結節部(無結節
網の場合は、交差部)付近において、固定すべきスチー
ルワイヤー4と直交する側の強化ロープ3を構成する縄
目のひとつに貫設されることにより固定される。また、
スチールワイヤー4は、繰返し設けられている複数の結
節部において、繰返し同様に縄目に貫通させることによ
り、複数点で固定することとなるので、より安定的に固
定することができる。
【0037】スチールワイヤー4を強化ロープ3に隣接
して固定する方法としては、上記のほか、例えば、図2
(a)に示すように、スチールワイヤー4を複数の強化ロ
ープ3に並行して完全に縒り込む構成としてもよい。あ
るいは、接着剤等で直接強化ロープ3表面に接着させる
構成としてもよい。
【0038】スチールワイヤー4等の折れ曲がり防止部
材を構成する材質は、植栽ネット1を畳んだり、巻いた
りすることができるとともに、その畳まれ又は巻き取り
状態において、所定方向に植栽ネット1が折り曲げられ
ることを防止できる程度の可撓性を有するものであれば
特に限定されない。折れ曲がり防止部材の材質として
は、具体的には、例えば、上記スチールワイヤー4等の
スチール線、スチールロープ(図2(c),スチールワ
イヤー4’)、その他の金属ワイヤ又は金属ロープ等が
挙げられる。その他、必要に応じて種々の合成樹脂製の
ワイヤ、ロープ、あるいは、金属板又は樹脂板(図2
(d),スチールワイヤー(樹脂板)4’’)等を用い
てもよい。
【0039】上記合成樹脂製ロープ2等、植栽ネット1
の支持部材の材質としては、輸送時又は回収時の折り畳
み、巻き上げ労力を軽減し、輸送コストを低減させるた
めには、軽量で、それ自体が低コストで製造できる材質
であることが好ましく、例えば、綿、カポック、麻(亜
麻、ラミー、大麻、黄麻)、マニラ麻、サイザル麻、ニ
ュージーランド麻、羅布麻、やし、いぐさ、麦わら、羊
毛、やぎ毛、モヘヤ、カシミア、アルパカ、アンゴラ、
キャメル、ビキューナ、絹、羽毛、石綿、アスベスト等
の天然繊維;レーヨン、キュプラ、カゼイン繊維、落花
生タンパク繊維、とうもろこしタンパク繊維、大豆タン
パク繊維、再生絹糸、アルギン繊維、キチン繊維、マン
ナン繊維、ゴム繊維等の再生繊維;金属繊維、炭素繊
維、ガラス繊維等の無機繊維;アセテート、トリアセテ
ート、酸化アセテート、プロミックス、塩化ゴム、塩酸
ゴム等の半合成繊維;ナイロン6、ナイロン66、芳香
族ナイロン、アラミド、ビニロン、ビニリデン、ポリ塩
化ビニル、ポリエステル、アクリル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリクラ
ール、ポリアリレート、フッ素樹脂等の合成繊維;等が
挙げられる。
【0040】本実施の形態の植栽ネット1では、上記の
ように、スチールワイヤー4及び合成樹脂製ロープ2の
材質を、対象となる植物に合わせて適宜選択し、組み合
わせることができる。例えば、植栽ネット1を高層ビル
の外壁面を緑化するために用いる場合等には、合成樹脂
製ロープ2として比較的軽量の材質が採用されるが、合
成樹脂製ロープ2として採用される材質の種類にかかわ
らず、輸送時の畳み状態、巻き取り状態を安定に保持す
ることができる。
【0041】これにより、合成樹脂製ロープ2が上記畳
み状態、巻き取り状態を安定に保持したまま、植栽ネッ
ト1を輸送することができるので、コンパクトな状態で
輸送が可能となり、植栽ネット1のプレファブ性を飛躍
的に向上させることができる。
【0042】ところで、本発明の植栽ネットには、固定
・支持する対象植物の根部を土壌等とともに収納する袋
体が設けられていてもよい。図3は、植栽ネット1に袋
体7を設けた状態を示す説明図である。図3に示すよう
に、対象となる植物の生態にもよるが、通常、根部6と
土壌とを収納した袋体7は、植栽ネット1の下部に取り
付けリング、ジッパー等で取り付けられる。また、袋体
7自体にも、根部6や土壌の入れ替え等に適し、かつ、
輸送中その他に根部6や土壌を零れ落ちなくするよう
に、ジッパーやスナップ等を取り付けることが好まし
い。
【0043】上記袋体7を取り付けることで、植物の生
育環境を整えることができる。すなわち、植物の延命が
可能となるとともに、適宜施肥等も行え、緑化シートと
してのライフサイクルを長くすることができる。
【0044】また、袋体7には、根部6とともに土壌を
充填するほか、土壌に替えて、又は土壌とともに高吸水
性樹脂等を充填する構成としてもよい。高吸水性樹脂を
用いることで、袋体7部分の軽量化、高吸水化を図るこ
とが可能である。
【0045】尚、本実施の形態に係る植栽ネット1は、
上記袋体7を備える構成のほか、緑化対象となる建物外
壁の下層部に、土壌を充填したポットを予め設置してお
き、緑化シート取り付け時において、根部6を上記ポッ
ト内に植え付ける構成としてもよい。
【0046】袋体7の材質としては、天然繊維、合成繊
維等からなる麻袋風のものや、不織布等が考えられる
が、根部6を傷めず、根部6及び土壌を収納できるもの
であれば特に限定されない。また、袋体7の用いる材質
は、植栽ネット1が有する軽量性、プレファブ性を損な
わない程度に軽量かつ柔軟であることが好ましい。
【0047】次に、以下において、本発明の特徴点であ
る、スチールワイヤー4等の折れ曲がり防止部材を用い
ることにより、支持部材が所定方向へ折れ曲がることを
防止し、よって、輸送中等に植物が剥離・損傷すること
を防止する仕組みについて詳述する。
【0048】植栽ネット1に設けられたスチールワイヤ
ー4を、例えば、植栽ネット1の長手方向に沿って、上
記例示の方法で固定した場合を考える。例えば、図1
(c)に示すように、植栽ネット1の長手方向に沿って
蔓植物5を生育させ、蔓植物5の根部6が円筒の内側に
なるように、同方向に沿って植栽ネット1を巻く。
【0049】このように、スチールワイヤー4が長手方
向(巻き方向)及びこれと直交する短手方向に沿って設
置されていることで、両方向に沿って可撓性を付与する
ことができる。これにより、植栽ネット1の軽量性を保
持したまま、適度に骨格が形成されるので、植栽ネット
1を巻きやすくすることができると同時に、巻き上げ後
に形成された円筒側面が安定し、円筒が折れ曲がること
がない。
【0050】例えば、図1(c)において、長手方向
(蔓植物5の伸長方向)に沿ってスチールワイヤー4が
設置されていることで、植栽ネットを丸めて円筒型とし
た場合、円筒側面に上方向から圧力が加えられても、容
易に拉げることがなく円筒形を保持することができる。
これにより、輸送中等に上部から鉛直方向に多少の圧力
が加えられても、円筒側面の円周に沿って付着根等で係
止されている蔓植物5が剥離したり、該圧力で円筒が拉
げた拍子に折れたりして損傷することを防止できる。
【0051】また、短手方向に沿ってスチールワイヤー
4が設置されていることで植栽ネット1が巻きやすくな
るとともに、円筒側面が安定し、円筒側面の途中で円筒
が折れ曲がることがない。これにより、輸送中等に横方
向から多少の圧力が加えられたとしても、蔓植物5が剥
離したり、該圧力で円筒が折れた拍子に損傷を受けるこ
とがない。
【0052】上記のように、スチールワイヤー4等の折
れ曲がり防止部材を設けることで、植栽ネット1の軽量
性を維持しつつ、ロール型に丸めやすくなるとともに、
植栽ネット1に登攀、巻きつけ、下垂等により固定され
た蔓植物5は、輸送中の衝撃によって容易に剥離した
り、損傷することがない。
【0053】本実施の形態の植栽ネット1に固定、支持
して壁面等に供される植物としては、主に壁面に沿って
登攀、巻きつけ、下垂が可能な蔓植物が好ましく、例え
ば、巻きひげを有するツリガネカズラ、アサヒカズラ、
カエンカズラ、ニンニクカズラ、エビヅル、ノブドウ、
ヤマブドウ、ブドウ、カラスウリ、フウセンカズラ;巻
きつるを有するサネカズラ、スイカズラ、ツキヌキニン
ドウ、ツルグミ、ムベ、カロライナジャスミン、フジ、
ムラサキナツフジ、ヘチマ、アケビ、クズ、シナサルナ
シ、ツルウメモドキ、ノウゼンカズラ類、ヤマフジ、マ
タタビ、サルナシ、ルコウソウ、アサガオ;気根・付着
根を有するイタビカズラ類、ヘデラ類、ツルマサキ、テ
イカカズラ、ツルデマリ、ヒハツモドキ、フウトウカズ
ラ、アマミヅタ、ツルアジサイ、ノウゼンカズラ類、イ
ワガラミ、ツタウルシ;吸盤を有するツリガネカズラ、
ナツヅタ、アメリカヅタ;巻き葉柄を有するクレマチス
類、キンレンカ;等、その他、下垂型では、ツルニチニ
チソウ、ハマゴウ等が挙げられる。
【0054】また、本発明の植栽ネットを、壁面緑化等
の環境面での利用よりも、むしろインテリア、エクステ
リアとして装飾的な目的に用いる場合には、対象植物
は、必ずしも天然の植物に限定されず、人工植物等であ
ってもよい。
【0055】この場合も、本発明の植栽ネットを用いれ
ば、上記のように、プレファブ性を大幅に向上させるこ
とができる。すなわち、緑化対象となる建物等とは別の
場所で予め人工植物を固定、支持した植栽ネットを製造
し、畳み、又は、巻き取り状態にて輸送する間に、植物
がネットから剥離したり、損傷することにより意匠が損
なわれることがない。
【0056】上記のように、本実施の形態では、折れ曲
がり防止部材を縦横各ネットの長さ方向に沿わして設置
する構成とした。しかしながら、折れ曲がり防止部材
は、支持部材の少なくとも一部の適当な箇所に設置する
ことにより、ネットの軽量性を維持したまま植栽ネット
をロール型に丸めやすくする等、輸送に適した形態とで
き、植物の剥離・損傷を防止できる構成であればよく、
上記構成に限定されるものではない。例えば、植栽ネッ
トの結節部のみに設けられる比較的短いロッド状の部材
としても構わない。
【0057】その他、植栽ネットの曲折箇所に、スプリ
ング、ゴム等の弾性体を設置したり、同箇所付近のロー
プ自体をコイル状等の弾性体で被覆する等する構成とし
てもよい。
【0058】また、輸送に適した形態としては、ロール
型に丸める等のほか、大まかに折り畳む等の構成として
もよい。その際、折り畳む曲折箇所に適度の可撓性を付
与することにより、植物が曲折箇所で極度に折れ曲がる
ことがなく、損傷を受けない構成とすることが好まし
い。
【0059】スチールワイヤー4を設置する間隔は、植
栽ネット1を丸める、開く場合等の作業性に影響を与え
ず、植栽ネット1の特性である軽量性を保持できる程度
で適宜選択すればよい。
【0060】〔実施の形態2〕本発明の他の実施の形態
について、図4に基づいて説明すれば、以下のとおりで
ある。尚、実施の形態1で説明したと同様の機能を有す
る部材については、同一の部材番号を付してその説明を
省略する。
【0061】本実施の形態の植栽ネット11には、支持
部材の一部である強化ロープ3の少なくとも一部に、成
長途中または成長済みの植物の葉茎部を貫通又は係止さ
せるための鉤部材8が設けられている。
【0062】図4(a)は、鉤部材8を植栽ネット11
に設置した状態で、蔓植物5が鉤部材8内部を貫通して
成長している状態を示す説明図であり、図4(b)は、
強化ロープ3に鉤部材8を取り付けた状態で、蔓植物5
がその内部を貫通して成長している状態を示した図4
(b)のA−A‘線一部矢視断面図である。
【0063】図4(b)に示すように、本実施の形態に
係る鉤部材8は、金属又は合成樹脂からなるリング20
と、該リング20と一体成形されている弦21と、同じ
く一体成形されており弦21中心部から突設される矢尻
形の鉤22より構成されている。
【0064】同図に示すように、鉤部材8は、強化ロー
プ3の縄目のひとつに、矢尻形の鉤22の先端を突き刺
すことにより、植栽ネット11の任意の箇所に簡便に固
定することができるようになっている。すなわち、矢尻
の先端により縄目に容易に突き刺すことができると同時
に、矢尻が鉤状に形成されているために、鉤22部分を
適当に回転させないと容易に縄目から外すことができな
い構成となっている。
【0065】図4(a)に示す例では、蔓植物5は、付
着根を有しており、植栽ネット11の支持部材(強化ロ
ープ3等)に該付着根を付着させて成長していく。その
際、上記鉤部材8を適当箇所に取り付けておけば、蔓植
物5は、これに案内されてリング内を貫通して伸長する
ので、付着根のみで支持部材に接着している場合と比較
して、より強固に支持部材に固定されるので、外部から
の衝撃により容易に脱落することがない。
【0066】このように、本実施の形態に係る植栽ネッ
ト11は、鉤部材8を用いることで蔓植物5が輸送中の
衝撃等により剥離することを防止できる。
【0067】本実施の形態では、上記のように、鉤部材
8の形状をリング状に形成したが、これに限定されるも
のではなく、たとえば、S字型、卍型の鉤を有している
ものでもよい。また、特に、植物が成長し植栽ネットに
付着した状態の緑化ネットに対し、後から鉤部材を設置
して植物の脱落防止をする場合には、植栽ネットのロー
プと該ロープに付着等した植物の葉茎部との上から、フ
ック型の鉤部材を掛ける、又は、つる巻き状の鉤部材を
巻きつける等により固定する構成としてもよい。
【0068】鉤部材8に用いられる材質としては、特に
限定はなく、金属製、合成樹脂製等適宜選択される。
【0069】本実施の形態に係る植栽ネット11は、上
記のような付着根のほか、ひげつるを有する蔓植物、下
垂性の蔓植物等を支持部材に固定して輸送する場合に特
に有効である。
【0070】また、上記植栽ネット11は、巻き蔓を有
する蔓植物に対しても、同様にリング20内に案内して
伸長させることにより、確実に固定、係止されるという
補強効果を期待でき、好適に用いられる。
【0071】〔実施の形態3〕本発明の他の実施の形態
について、図5〜図6に基づいて説明すれば、以下のと
おりである。尚、実施の形態1〜2で説明したと同様の
機能を有する部材については、同一の部材番号を付して
その説明を省略する。
【0072】実施の形態1〜2では、蔓植物5を植栽ネ
ットに沿わして固定、支持した緑化ネットを、主に手作
業で丸める等する場合を想定して記載した。本実施の形
態では、支持部材を、例えば、鉛直方向又は水平方向等
に集層するための集層装置が、前記支持部材の鉛直方向
又は水平方向等に沿って備えられている構成について説
明する。
【0073】図5(a)(b)は、巻き取りドラム23
(集層装置)を備えた植栽ネット31の概略構成を示す
説明図である。同図に示すように、植栽ネット31は、
合成樹脂製ロープ2と、合成樹脂製ロープ2間に所定間
隔で設置される強化ロープ3と、強化ロープ3に沿って
設けられるスチールワイヤー4と、植栽ネット31下部
に設けられ図示しない植物の根部を土壌とともに収納す
るための袋体7と、植栽ネット31上部に、水平方向に
沿って設けられる巻き取りドラム23とを備えている。
【0074】巻き取りドラム23は、その回転軸におい
て、モーター等の動力部により回転する回転軸(図示せ
ず)に軸支されており、モーター等により時計回り・反
時計回りに回転させることができるようになっている。
【0075】図5(b)は、巻き取りドラム23を反時
計回りに回転させることにより、植栽ネット31を上部
に巻き取る様子を示している。植栽ネット31は、巻き
取りドラム23を備えることにより、輸送に適した円筒
形に丸めることができる。この際、植栽ネット31に
は、上述のように強化ロープ3に沿ってスチールワイヤ
ー4が設けられているので、機械的な集層を行っても、
登攀している植物が損傷を受けたり、剥離したりするこ
とがない。また、巻き取った状態の植栽ネット31は、
上記巻取りドラム23と一体として輸送が可能である。
【0076】さらには、上記巻き取りドラム23は、両
方向に回転できるようになっているので、植栽ネット3
1を、緑化対象となる壁面に設置する際、回収する際の
ほか、壁面の洗浄等を行うために一時的に壁面を露出さ
せる必要のある場合等に随時集層し、洗浄作業等の後に
再び展開することが容易である。これにより、従来の緑
化シートでは困難であった、壁面洗浄時の労力の低減を
図ることができる。
【0077】また、巻き取りドラム23を任意の巻き取
り量で停止するよう構成しておけば、任意の面積の緑化
ネットを窓外等に展開できるので、ブラインド代わりと
しても利用でき、便利である。
【0078】図6は、カーテン状に展開、集層すること
ができる植栽ネット41の概略構成を示す説明図であ
る。同図に示すように、植栽ネット41は、合成樹脂製
ロープ2と、合成樹脂製ロープ2間に所定間隔で設置さ
れる強化ロープ3と、強化ロープ3に沿って設けられる
スチールワイヤー4と、カーテンレールのように植栽ネ
ット41をカーテン状に集層するためのワイヤ25と、
該ワイヤ25に植栽ネット41を張架するための複数の
カーテン金具26と、前記ワイヤ25を巻き取ることに
よりカーテン状に集層するための集層装置24とを備え
ている。
【0079】この際、植栽ネット41には、上述のよう
に強化ロープ3に沿ってスチールワイヤー4が設けられ
ているので、機械的な集層を行っても、登攀している植
物が損傷を受けたり、剥離したりすることがない。
【0080】本実施の形態では、上記のような構成とす
ることにより、植栽ネット31,41の集層を機械的に
行うことができ、高層ビル等に設置する場合でも、展
開、集層を安全かつ容易に行うことが可能となる。これ
により、優れたプレファブ性を有する植栽ネットの利用
範囲を大幅に拡大させることができる。
【0081】
【発明の効果】請求項1の植栽ネットは、以上のよう
に、植物を固定又は支持するための支持部材が二次元的
に展開されており、畳まれ又は巻き取られた状態で輸送
される植栽ネットであって、前記支持部材の少なくとも
一部に、前記支持部材の所定方向への折れ曲がりを防止
するための折れ曲がり防止部材が設けられている構成で
ある。
【0082】それゆえ、植栽ネットの軽量性を保持した
まま、適度に骨格が形成されるので、植栽ネットを巻い
たり折りたたんだりし易くすることができると同時に、
巻いたり折りたたんだ後に形成された円筒等が折れ曲が
ることがない。これにより、壁面等に着脱自在とするこ
とで取り付けが簡便なプレファブ性を有するとともに、
輸送時に植物が支持具から容易に剥離、損傷することが
ない輸送の容易な植栽ネットを提供できるという効果を
奏する。
【0083】請求項2の植栽ネットは、以上のように、
前記支持部材は、天然繊維又は合成繊維が網状に展開さ
れたロープであり、前記折れ曲がり防止部材は、所定間
隔をもって前記支持部材の長手方向及び/又は短手方向
に沿って設置されている金属及び/又は合成樹脂からな
る芯材である構成である。
【0084】請求項3の植栽ネットは、以上のように、
前記支持部材は、金属ワイヤ又は金属ロープを用いてな
る構成である。
【0085】それゆえ、軽量性・作業性を維持しつつ、
植物が輸送中にも剥離、損傷を受けないので、植栽ネッ
トのプレファブ性をさらに向上させることができるとい
う効果を奏する。
【0086】請求項4の植栽ネットは、以上のように、
支持部材に固定又は支持される植物の根部と土壌とを収
納する袋体を備えた構成である。
【0087】それゆえ、植物の根部と土壌とを収納する
袋体を備えていることで、植物の成長を妨げず、延命が
可能となるとともに、適宜施肥等も行え、緑化ネットと
してのライフサイクルを長くできるという効果を奏す
る。
【0088】請求項5の植栽ネットは、以上のように、
支持部材の少なくとも一部に、成長途中または成長済み
の植物の葉茎部を貫通又は係止させるための鉤部材が設
けられている構成である。
【0089】それゆえ、上記鉤部材が設けられているこ
とで、蔓植物等が、鉤部材に案内されて鉤部材内を貫通
する等して伸長するので、付着根のみで支持部材に接着
している場合と比較して、より強固に支持部材に固定さ
れる。これにより、外部からの衝撃により容易に脱落す
ることがなく、蔓植物が輸送中の衝撃等により剥離する
ことをさらに確実に防止できるという効果を奏する。
【0090】請求項6の植栽ネットは、以上のように、
支持部材を集層するための集層装置が、前記支持部材に
備えられている構成である。
【0091】それゆえ、緑化対象となる壁面に設置する
際、回収する際のほか、壁面の洗浄等を行うために一時
的に壁面を露出させる必要のある場合等に、随時、鉛直
方向又は水平方向等任意の方向に集層し、洗浄作業等の
後に再び展開することが容易となる。これにより、壁面
洗浄時等の労力の低減を図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明の一実施の形態に係る
植栽ネットが二次元的に展開された状態を示す説明図で
ある。(c)は、本発明の一実施の形態に係る植栽ネッ
トを根部を内側にして円筒状に巻き、輸送に適した状態
とした様子を示す説明図である。
【図2】(a)〜(d)は、スチールワイヤー4が、強化
ロープ3に沿ってどのように固定、設置されるかを、強
化ロープ3とスチールワイヤー4との位置関係を示すこ
とにより説明した断面図である。(e)は、スチールワ
イヤー4が、強化ロープ3どうしの結節部付近において
固定されている状態を示す説明図である。
【図3】植栽ネット1に袋体7を設けた状態を示す説明
図である。
【図4】(a)は、鉤部材を植栽ネットに設置した状態
で、蔓植物が鉤部材内部を貫通して成長している状態を
示す説明図である。(b)は、強化ロープに鉤部材を取
り付けた状態で、蔓植物がその内部を貫通して成長して
いる状態を示した図4(a)のA−A‘線一部矢視断面
図である。
【図5】(a)、(b)は、巻き取りドラム23(集層装
置)を備えた植栽ネット31の概略構成を示す説明図で
ある。
【図6】カーテン状に展開、集層することができる植栽
ネット41の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1,1‘,11,31,41 植栽ネット 2 合成樹脂製ロープ 3 強化ロープ 4 スチールワイヤー(芯
材) 5 蔓植物 6 根部 7 袋体 8 鉤部材 23 巻き取りドラム(集層
装置) 24 巻き取り展開装置(集
層装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 植物を固定又は支持するための支持部材
    が二次元的に展開されており、畳まれ又は巻かれた状態
    で輸送される植栽ネットであって、前記支持部材の少な
    くとも一部に、前記支持部材の所定方向への折れ曲がり
    を防止するための折れ曲がり防止部材が設けられている
    ことを特徴とする植栽ネット。
  2. 【請求項2】 前記支持部材は、繊維が網状に展開され
    たロープであり、前記折れ曲がり防止部材は、所定間隔
    をもって前記支持部材の長手方向及び/又は短手方向に
    沿って設置されている金属及び/又は合成樹脂からなる
    芯材であることを特徴とする請求項1記載の植栽ネッ
    ト。
  3. 【請求項3】 前記支持部材は、金属ワイヤ又は金属ロ
    ープを用いてなることを特徴とする請求項1または2に
    記載の植栽ネット。
  4. 【請求項4】 支持部材に固定又は支持される植物の根
    部を収納する袋体を備えたことを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれか1項に記載の植栽ネット。
  5. 【請求項5】 支持部材の少なくとも一部に、成長途中
    または成長済みの植物の葉茎部を貫通又は係止させるた
    めの鉤部材が設けられていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれか1項に記載の植栽ネット。
  6. 【請求項6】 支持部材を集層するための集層装置が、
    前記支持部材に備えられていることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれか1項に記載の植栽ネット。
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