JP2003338353A - サージアブソーバ - Google Patents

サージアブソーバ

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JP2003338353A JP2003140611A JP2003140611A JP2003338353A JP 2003338353 A JP2003338353 A JP 2003338353A JP 2003140611 A JP2003140611 A JP 2003140611A JP 2003140611 A JP2003140611 A JP 2003140611A JP 2003338353 A JP2003338353 A JP 2003338353A
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Yoshiyuki Tanaka
芳幸 田中
Nobuya Saruwatari
暢也 猿渡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サージ耐量が大きく、寿命特性に優れ小型で
低コストなサージアブソーバを提供する。 【解決手段】 ガラス管5内にサージ吸収素子3をスラ
グリード6A,6Bで封入したサージアブソーバにおい
て、サージ吸収素子3の端部とスラグリード6Bとの間
に高融点金属製の導電性緩衝部材10を介在させる。金
属キャップを省略してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機、モデムな
どの電子機器が通信線と接続する部分、或いはCRT駆
動回路などの雷サージや静電気等の異常電圧による電撃
を受けやすい部分に接続することで、異常電圧によって
電子機器が破壊されるのを防ぐために使用される放電型
成型のサージアブソーバに関する。
【0002】
【従来の技術】図5(a)は、従来のマイクロギャップ
式サージアブソーバを示す断面図である。このサージア
ブソーバは、円柱状(多角柱状であっても良い。)のセ
ラミック素体1の表面にマイクロギャップ2Aを設けて
SnO等の導電性皮膜2を形成したマイクロギャップ
式サージ吸収素子3の両端に、金属製のキャップ電極4
A,4Bを被着したものを、鉛ガラスからなるガラス管
5内に不活性ガスと共に挿入し、端子電極(スラグリー
ド:リード線付き封止電極)6A,6Bで鋏持して固
定、封止することにより作製される。
【0003】このようなサージアブソーバに要求される
特性に、放電開始電圧、絶縁抵抗、寿命特性及びサージ
耐量がある。このうち、サージ耐量は、異常電圧によっ
てサージアブソーバ内でアーク放電が発生した際に、セ
ラミック素体1とガラス管5の熱容量と熱伝導性の差に
よってサージアブソーバが破壊に至る現像に対する耐久
性の程度であり、サージアブソーバの形状により決定さ
れる特性である。このサージ耐量を増大させるために、 図5(b)に示す如く、ガラス管として内径の大き
いガラス管5Aを用いる; 図5(c)に示す如く、ガラス管として、肉厚の厚
いガラス管5Bを用いる;ことが行われている。
【0004】即ち、異常電圧によってサージアブソーバ
内でアーク放電が発生したとき、アーク放電の熱はセラ
ミック素体1よりなるサージ吸収素子3及びガラス管5
に伝導し、それぞれが過熱される。この時、セラミック
素体1は熱容量が小さく熱伝導度が大きいが、ガラス管
5は熱容量が大きくかつ熱伝導度が小さいため、ガラス
管5に比べてセラミック素体1の方が大きく熱膨張す
る。このため、大電流が流れたときにガラス管5内には
引張応力が発生し、応力の集中する端子電極(スラグリ
ード6A,6B)とガラス管5との接触点でクラックが
発生し、破壊に至る。
【0005】上記では、このクラック発生を、内径の
大きいガラス管5Aを用いることにより、セラミック素
体1の熱膨張の影響を緩和して防止する。また、上記
では、肉厚が厚く、耐クラック性に優れたガラス管5B
を用いることにより、クラック発生を防止する。
【0006】また、アーク放電によりギャップ電極が蒸
発しマイクロギャップの特性が劣化してサージ吸収素子
の特性が劣化することもある。これを防止するために、 金属キャップ電極4A,4Bを設けないサージ吸収
素子を用いる;ことも行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記,のサージ耐
量の増大方法では、次のような問題があった。
【0008】図5(b)に示す如く、内径の大きいガラ
ス管5Aを用いると、当然、作製されたサージアブソー
バ自体が大型化し、自動実装に必要な5mmピッチのア
キシャルテーピングが不可能となる。また、ガラス管5
Aの内径が大きくなった分、封止に使用する封止材(ス
ラグリード6A’,6B’)の直径が大型化し、市販品
で入手することが非常に困難になる。このように直径の
大きな封止材を使用することなく、通常の封止材を用い
て封止することができるように、図5(d)に示す如
く、スラグリード6A,6Bとガラス管5Aとの間にガ
ラスビーズ7A,7Bを介在させることが考えられる
が、この場合には、別途ガラスビーズ7A,7Bが必要
となるため、コストアップにつながる。
【0009】図5(c)に示す如く、肉厚のガラス管5
Bを用いる場合にも、サージアブソーバが大型化すると
共に、封止に使用するガラス量が増大する。また、ガラ
ス管自体のコストアップにつながる。
【0010】上記のキャップ電極なしのサージ吸収素
子をガラス管内に入れる場合にあっては、封止後のガラ
ス管にクラックが発生し易い。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決し、サー
ジ耐量が大きく、長寿命であり、小型で低コストなサー
ジアブソーバを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1)のサ
ージアブソーバは、ガラス管と、該ガラス管内に挿入さ
れたサージ吸収素子と、該ガラス管の両端に設けられ
た、該サージ吸収素子を鋏持して固定すると共に該ガラ
ス管を封止する封止電極とを有するサージアブソーバに
おいて、該サージ吸収素子の少なくとも一方の端部と封
止電極との間に、少なくとも表面が導電性材料で構成さ
れた緩衝部材を介在させたことを特徴とする。
【0013】本発明(請求項2)のサージアブソーバ
は、ガラス管と、該ガラス管内に挿入されたサージ吸収
素子と、該ガラス管の両端に設けられた封止電極とを有
する放電型成型のサージアブソーバにおいて、該サージ
吸収素子の端部と封止電極との間に、高融点金属よりな
る緩衝部材が介在しており、該緩衝部材を主放電電極と
したことを特徴とするものである。
【0014】本発明(請求項1,2)のサージアブソー
バでは、異常電圧を受けた際のセラミック素体の瞬間的
な熱膨張を緩衝部材の変形により吸収し、ガラス管に引
張応力が発生するのを防止することで、サージ耐量を増
大させることができる。
【0015】本発明(請求項2)では、サージ吸収素子
が金属キャップ電極を有しておらず、従って金属キャッ
プ電極からの放電による蒸発が無く、これに伴う素子劣
化も無い。
【0016】本発明(請求項2)では、緩衝部材を主放
電電極としてあり、従来に比べこの放電電極がサージ吸
収素子のマイクロギャップから遠ざかっているので、主
放電電極の蒸発の影響が小さい。この主放電電極は高融
点金属よりなるものであるための蒸発がきわめて少な
い。
【0017】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。
【0018】<請求項1の発明の実施の形態>図1は本
発明(請求項1)のサージアブソーバの実施の形態を示
す断面図である。図1に示すサージアブソーバは、サー
ジ吸収素子3の一端とスラグリード6Bとの間に緩衝部
材10を介在させた点が図5(a)に示す従来のサージ
アブソーバと異なり、その他の構成は同様の構成とされ
ている。図1において図5(a)と同一機能を奏する部
材には同一符号を付してある。
【0019】図1に示す緩衝部材10は、図2(a)
(平面図),(b)(側面図)に示す如く、金属板を円
形に切り抜いたものを中央で好ましくはθ=約90〜1
78°とくに好ましくは150〜175°程度に折り曲
げたものである。この緩衝部材10は、矢印X方向に弾
性変形するので、セラミック素体1の熱膨張が吸収され
る。
【0020】この緩衝部材10の直径はガラス管5の内
径よりも若干小さい程度とし、その厚さは0.1〜1m
m程度とするのが適当である。この厚さが0.1mm未
満では弾性係数(バネ強さ)が小さすぎ、1mm超では
弾性係数が大きすぎる場合がある。
【0021】この金属板の材料としては、Fe,Ni,
Cr,Co,Cu,Al,Mo,Wの単体或いはこれら
の2種以上の合金を用いることができる。
【0022】このような金属板よりなる緩衝部材は、円
形に切り抜いた金属板を折り曲げ加工する他、多角形に
切り抜いた金属板を折り曲げ加工することにより作製す
ることもできる。
【0023】緩衝部材は、図3(a)に示す如く線対称
形状に金属板を切り抜いたものを、対象軸(点線で示
す)で図3(b)に示す如く好ましくはθ=約2〜60
°とくに好ましくは5〜30°程度に折り曲げたカスタ
ネット形状の緩衝部材10Aであっても良い。この緩衝
部材10Aも、応力の負荷又は解除により、矢印X方向
に弾性的に変形する。
【0024】また、本発明で用いる緩衝部材は、アルミ
ナ、ムライト等のセラミック或いはポリイミド等の樹脂
などの絶縁性材料よりなる本体部分に、Ti,TiN,
W,Al,SnO,SiC,Nbの単体又は2種以上
の合金、或いはBa−Al合金等のBa含有率50〜6
0重量%程度のBa合金のような導電性皮膜を形成し
て、表面を導電性としたものであっても良い。
【0025】このような緩衝部材としては、具体的に
は、図4(a)(平面図),図4(b)(側面図)に示
すような時計皿形状の緩衝部材10Bが挙げられる。こ
の緩衝部材10Bにおいて、絶縁性材料の本体部分の直
径は、ガラス管の直径よりも若干小さく、肉厚は1μm
〜1mm、例えば10μm程度であることが好ましく、
このような本体部分に対して、蒸着等の手段で容易に導
電性皮膜を形成することができる。この緩衝部材10B
であっても、応力の負荷及び解除により容易に矢印X方
向に可逆的に変形することで、セラミック素体の熱膨張
分を吸収することができる。
【0026】なお、本発明に係る緩衝部材は図4
(a),(b)に示すような形状に前述のような金属材
料を成形したものであっても良い。
【0027】本発明において、このような緩衝部材は、
サージ吸収素子の両端に設けても良いが、一般的には、
一方の端部にのみ設ければ、十分にセラミック素体の熱
膨張分を吸収してサージ耐量を高めることができる。
【0028】本発明のサージアブソーバは、サージ吸収
素子と共に緩衝部材をガラス管内に封止することによ
り、容易に作製することができる。
【0029】<請求項2の発明の実施の形態>図6は本
発明(請求項2)のサージアブソーバの実施の形態を示
す断面図である。図6に示すサージアブソーバは、サー
ジ吸収素子3がキャップ電極4A,4Bを有していない
点、及び、サージ吸収素子3とスラグリード6A,6B
との間に緩衝部材10Bを介在させた点が図5(a)に
示す従来のサージアブソーバと異なり、その他の構成は
同様の構成とされている。図6において図5(a)と同
一機能を奏する部材には同一符号を付してある。
【0030】図6に示す緩衝部材10Bは、図4の通
り、円形の金属板を時計皿状に湾曲させた形状のもので
ある。この緩衝部材10は、矢印X方向に弾性変形する
ので、セラミック素体1の熱膨張が吸収される。
【0031】この緩衝部材10Bの直径はガラス管5の
内径よりも若干小さい程度とし、その厚さは0.1〜1
mm程度とするのが適当である。この厚さが0.1mm
未満では弾性係数(バネ強さ)が小さすぎ、1mm超で
は弾性係数が大きすぎる場合がある。
【0032】この金属板の材料としては、2000℃以
上の融点を有したCr,Mo,Wの単体或いはこれらの
2種以上の合金を用いることができる。
【0033】このような金属板よりなる緩衝部材は、図
2(a)(平面図),(b)(側面図)に示す如く、金
属板を円形に切り抜いたものを中央で好ましくはθ=約
90〜178°とくに好ましくは150〜175°程度
に折り曲げた緩衝部材であってもよい。また、図7
(a),(b)のように方形に切り抜いた金属板の四隅
を約30〜90°折り曲げ加工すると共に板央部を時計
皿状に湾曲加工することにより作製した緩衝部材10C
であってもよい。
【0034】本発明のサージアブソーバも、サージ吸収
素子と共に緩衝部材をガラス管内に封止することによ
り、容易に作製することができる。
【0035】
【実施例】<請求項1の発明の実施例及び比較例>以下
に実施例及び比較例を挙げて本発明(請求項1)をより
具体的に説明する。
【0036】実施例1 ポリイミド製本体(直径1.6mm,厚さ10μm)に
タングステン導電性皮膜を2μmの厚さに形成して、図
4に示す緩衝部材10Bを作製し、緩衝部材としてこの
緩衝部材10Bを用いて、図1に示すような本発明のサ
ージアブソーバを作製した。
【0037】円柱状セラミック素体(直径1mm,長さ
3mm,コランダムムライト製)1に、厚さ2μmのS
nO導電性皮膜2を形成し、両端にキャップ電極(S
US製,肉厚0.1mm)4A,4Bを圧入し、導電性
皮膜2の中央部に周方向にマイクロギャップ2A(幅5
0μm)を形成して、サージ吸収素子3を作製した。
【0038】これをガラス管(外径3mm,内径1.8
mm,長さ7.3mm)5に挿入し、次いで上記緩衝部
材10Bを挿入した。このガラス管5の端部をスラグリ
ード(封止部の直径1.7mm,長さ1.8mm)でガ
ラス管5の端部を閉じた後、ガラス管5内を封止ガス
(Arガス,800Torr)雰囲気に置換し、その後
加熱して封止した。
【0039】このサージアブソーバについて、サージ耐
量(波形8/20μsecのインパルス電流を3回印加
したときにガラス管にクラックが発生する電流値)を調
べると共に、5mmピッチのアキシャルテーピングの可
否を調べ、結果を表1に示した。
【0040】比較例1 実施例1において、緩衝部材10Bを用いなかったこと
以外は同様にして、図5(a)に示すサージアブソーバ
を作製し、同様にサージ耐量及びテーピングの可否を調
べ、結果を表1に示した。
【0041】比較例2 ガラス管として外径5.3mm,内径1.8mm,長さ
7.3mmのものを用いたこと以外は比較例1と同様に
して、図3(c)に示すサージアブソーバを作製し、同
様にサージ耐量及びテーピングの可否を調べ、結果を表
1に示した。
【0042】比較例3 ガラス管として外径5.3mm,内径3.3mm,長さ
7.3mmのものを用い、外径3.1mm,内径1.8
mm,長さ1.8mmのガラスビーズを介してスラグリ
ードを取り付けたこと以外は比較例1と同様にして図5
(d)に示すサージアブソーバを作製し、同様にサージ
耐量及びテーピングの可否を調べ、結果を表1に示し
た。
【0043】比較例4 比較例3において、ガラスビーズを用いず、封止部の直
径が3.3mmのスラグリードを用いたこと以外は同様
にして図3(b)に示すサージアブソーバを作製し、同
様にサージ耐量及びテーピングの可否を調べ、結果を表
1に示した。
【0044】
【表1】
【0045】表1より、本発明(請求項1)のサージア
ブソーバは、小型でしかもサージ耐量が大きいことが明
らかである。
【0046】なお、実施例1において、緩衝部材とし
て、図2(a),(b)に示す如く、SUS製金属板
(厚さ0.1mm)を直径1.6mmの円板に切り抜
き、これを中央でθ=150°に折り曲げた緩衝部材1
0を用いた場合においても、また、同様の金属板を図3
(a)に示す如く、直径1.6mmの円が2つ部分的に
重なった形状に切り抜き、これを図3(b)に示す如
く、θ=30°に折り曲げた緩衝部材10Aを用いた場
合においても、また、図4(a),(b)に示す形状に
SUSを成形した緩衝部材を用いた場合においても、同
寸法で同サージ耐量のサージアブソーバを作製すること
ができた。
【0047】<請求項2の発明の実施例及び比較例> 実施例2 厚さ0.1mmのタングステン板よりなる直径1.6m
mの図4に示す形状の緩衝部材10Bを用いて、図6に
示す本発明(請求項2)のサージアブソーバを作製し
た。
【0048】サージ吸収素子3としては、円柱状セラミ
ック素体(直径1mm,長さ3mm,コランダムムライ
ト製)1に、厚さ2μmのSnO導電性皮膜2を形成
し、導電性皮膜2の中央部に周方向にマイクロギャップ
2A(幅50μm)を形成したものを用いた。
【0049】これをガラス管(外径3mm,内径1.8
mm,長さ7.3mm)5に挿入し、次いで上記緩衝部
材10を挿入した。このガラス管5の端部をスラグリー
ド(封止部の直径1.7mm,長さ1.8mm)でガラ
ス管5の端部を閉じた後、ガラス管5内を封止ガス(A
rガス,1300Torr)雰囲気に置換し、その後加
熱して封止した。
【0050】このサージアブソーバについて、寿命特性
を次のようにして測定した。即ち、波形8/20μse
c−100Aのインパルス電流を300回印加したとき
の放電開始電圧の変化率を測定し、この変化率が30%
以下のものを寿命範囲内とし、30%超のものを寿命と
判定し、5mmピッチのアキシャルテーピング及び封着
の可否を調べ、結果を表1に示した。
【0051】比較例5 サージ吸収素子3に対しキャップ電極(SUS製、肉厚
0.1mm)を圧入し、マイクロギャップの本数を5本
とした。また、緩衝部材10Bを用いなかった。これら
以外は実施例2と同様にして、図5(a)に示す如きサ
ージアブソーバ(ただし、マイクロギャップの本数は5
本)を作製し、同様にサージ耐量及びテーピングの可否
並びに封着の可否を調べ、結果を表1に示した。
【0052】実施例3,4 緩衝部材10Bの代わりに図2に示す緩衝部材10(実
施例2)又は図7に示す緩衝部材10C(実施例3)を
用いた。なお、緩衝部材10は直径1.6mmであり角
度θ=30°である。緩衝部材10Cは一辺1.25m
mの正方形板を加工したものであり、4隅の曲げ角度は
元の板面に対し30°である。これらのこと以外は実施
例1と同様にしてサージアブソーバを作製し、同様にサ
ージ耐量及びテーピングの可否並びに封着の可否を調
べ、結果を表1に示した。
【0053】比較例6 図5(d)に示すサージアブソーバを作製するに当り、
ガラス管として外径5.3mm,内径3.3mm,長さ
7.3mmのものを用い、外径3.1mm,内径1.8
mm,長さ1.8mmのガラスビーズ7A,7Bを介し
てスラグリード6A,6Bを取り付けた。また、サージ
吸収素子としてはマイクロギャップを1本だけ設けたも
のを用いた。これら以外は比較例5と同様にして図5
(d)に示すサージアブソーバを作製し、同様にサージ
耐量及びテーピングの可否並びに封着の可否を調べ、結
果を表1に示した。
【0054】比較例7 実施例2において緩衝部材10Bを用いなかったこと以
外は同様にして図6に示すサージアブソーバを作製し、
同様にサージ耐量及びテーピングの可否並びに封着の可
否を調べ、結果を表2に示した。
【0055】
【表2】
【0056】表2より、本発明(請求項2)のサージア
ブソーバは、小型でしかも寿命特性に優れ、テーピング
特性、封着特性にも優れることが明らかである。
【0057】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のサージアブ
ソーバは、サージ耐量が大きく、寿命特性に優れ、しか
も、ガラス管の内径や肉厚を大きくする必要がないた
め、小型で、自動実装に必要な5mmピッチのテーピン
グが可能であると共に、市販品で入手が容易な通常の封
止材で封着することができる。また、ガラスビーズが不
要で、ガラス管自体のコストアップの問題がないため、
安価に作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1)のサージアブソーバの実施
の形態を示す断面図である。
【図2】図2(a)は緩衝部材の実施例を示す平面図、
図2(b)は同側面図である。
【図3】図3(a)は緩衝部材の別の実施例を示す折り
曲げ前の平面図、図3(b)は同折り曲げ後の斜視図で
ある。
【図4】図4(a)は緩衝部材の他の実施例を示す平面
図、図4(b)は同側面図である。
【図5】従来のサージアブソーバを示す断面図である。
【図6】本発明(請求項2)のサージアブソーバの実施
の形態を示す断面図である。
【図7】図7(a)は緩衝部材の別の実施例を示す正面
図、図7(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 セラミック素体 2 導電性皮膜 2A マイクロギャップ 3 サージ吸収素子 4A,4B キャップ電極 5,5A,5B ガラス管 6A,6B スラグリード 10,10A,10B,10C 緩衝部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 暢也 埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬2270番地 三 菱マテリアル株式会社電子技術研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス管と、該ガラス管内に挿入された
    サージ吸収素子と、該ガラス管の両端に設けられた、該
    サージ吸収素子を鋏持して固定すると共に該ガラス管を
    封止する封止電極とを有するサージアブソーバにおい
    て、 該サージ吸収素子の少なくとも一方の端部と封止電極と
    の間に、少なくとも表面が導電性材料で構成された緩衝
    部材を介在させたことを特徴とするサージアブソーバ。
  2. 【請求項2】 ガラス管と、該ガラス管内に挿入された
    サージ吸収素子と、該ガラス管の両端に設けられた封止
    電極とを有する放電型成型のサージアブソーバにおい
    て、 該サージ吸収素子の端部と封止電極との間に、高融点金
    属よりなる緩衝部材が介在しており、該緩衝部材を主放
    電電極としたことを特徴とするサージアブソーバ。
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