JP2003338243A - 表示装置及びその製造方法 - Google Patents

表示装置及びその製造方法

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JP2003338243A JP2002143434A JP2002143434A JP2003338243A JP 2003338243 A JP2003338243 A JP 2003338243A JP 2002143434 A JP2002143434 A JP 2002143434A JP 2002143434 A JP2002143434 A JP 2002143434A JP 2003338243 A JP2003338243 A JP 2003338243A
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明 中澤
Tsutae Shinoda
傳 篠田
Kenji Awamoto
健司 粟本
Manabu Ishimoto
学 石本
Hitoshi Yamada
斉 山田
Akira Tokai
章 渡海
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板の発光管対向面およびその面に形成され
た電極を、加熱処理により発光管の外壁曲面に沿って変
形させることで、電極と発光管との接触面積を増大させ
て放電電圧の低下を図る。 【解決手段】 細管からなる複数の発光管と、複数の発
光管を挟持する一対の基板と、その一対の基板の発光管
対向面に形成され電圧の印加により発光管の内部で放電
を発生させる電極とを備えた表示装置において、電極の
形成された基板を、常温で剛性を有するとともに発光管
よりも低い軟化点を有する基板で構成し、その基板の発
光管対向面およびその面に形成された電極を、加熱処理
により発光管の外壁曲面に沿って変形させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置及びその
製造方法に関し、さらに詳しくは、直径0.5〜5mm
程度の細管の内部に蛍光体層を配置するとともに放電ガ
スを封入した発光管(「表示管」や「ガス放電管」とも
呼ばれる)を並列に複数配置して、任意の画像を表示す
る表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のような表示装置として、例えば特
開2000−315460号公報に記載のような表示装
置が知られている。このような表示装置では、発光管の
長手方向に複数の発光点を形成する方法として、例え
ば、発光管を支持する基板に複数の電極を形成し、その
基板の電極形成面を発光管に接触させ、その複数の電極
に電圧を印加することで、発光管の長手方向に複数の発
光点を形成するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示装置では、発光管を支持する基板に平面状の基
板を用いた場合、電極と発光管との接触面積が狭く、発
光管の発光に高い電圧を必要とするという問題があっ
た。
【0004】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、基板の発光管対向面およびその面に形成さ
れた電極を、加熱処理により発光管の外壁曲面に沿って
変形させることで、電極と発光管との接触面積を増大さ
せて、放電電圧の低下を図り、かつ、各発光管間の放電
特性のばらつきを抑えることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、内部に蛍光体
層が配置されるとともに放電ガスが封入され、長手方向
に複数の発光点を有する細管からなる複数の発光管と、
それら複数の発光管を表示面側と背面側から挟持する一
対の基板と、その一対の基板の少なくとも表示面側に位
置する基板の発光管対向面に形成され電圧の印加により
発光管の内部で放電を発生させることが可能な電極とを
備え、前記電極の形成された基板が、常温で剛性を有す
るとともに発光管よりも低い軟化点を有する基板からな
り、その基板の発光管対向面およびその面に形成された
電極が、加熱処理により発光管の外壁曲面に沿って変形
されてなる表示装置である。
【0006】本発明によれば、電極の形成された基板
が、常温で剛性を有するとともに発光管よりも低い軟化
点を有する基板からなり、その基板の発光管対向面およ
びその面に形成された電極が、加熱処理により発光管の
外壁曲面に沿って変形されているので、電極が直線状で
ある場合よりも、電極と発光管との接触面積が増大し、
発光管を発光させるための印加電圧を低下させることが
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明において、発光管は、内部
に蛍光体層が配置されるとともに放電ガスが封入され、
長手方向に複数の発光点を有する細管で構成されていれ
ばよい。この発光管としては、当該分野で公知の各種の
発光管を適用することができる。この発光管は、どのよ
うな径の細管を用いて形成されてもよいが、特に直径
0.5〜5mm程度のガラス細管を用いて好ましくは形
成される。この細管は、円形の断面を有していることが
好ましいが、扁平楕円状の断面を有していてもよい。
【0008】一対の基板は、複数の発光管を表示面側と
背面側から挟持することができるものであればよい。一
対の基板の少なくとも表示面側に位置する基板の発光管
対向面には電極が形成されるが、この電極の形成された
基板は、常温で剛性を有するとともに発光管よりも低い
軟化点を有することが必要である。この基板としては、
光透過性の合成樹脂製基板や低融点ガラス製基板を適用
することができる。
【0009】光透過性の合成樹脂としては、例えば、透
明な熱可塑性樹脂を使用することができる。この熱可塑
性樹脂としては、ポリカーボネート樹脂やポリスチレン
樹脂、ポリエチレン樹脂、メタクリル樹脂などが挙げら
れる。
【0010】電極は、一対の基板の少なくとも表示面側
に位置する基板の発光管対向面に形成され、電圧の印加
により発光管の内部で放電を発生させることが可能なも
のであればよく、この電極は、当該分野で公知の材料と
方法を用いていずれも形成することができる。例えば、
この電極は、基板の発光管対向面にITOのような酸化
物をスパッタ法や蒸着法で形成することにより設けるこ
とができる。電極は、この他に、ニッケル、銅、アルミ
ニウム、銀などの金属をスパッタ法、蒸着法、印刷法な
どで形成してもよい。また、例えばポリアミド樹脂のよ
うな樹脂中にカーボンブラックなどの導電材料を分散し
たものを印刷することで形成するようにしてもよい。
【0011】電極は、表示面側に位置する基板の発光管
対向面に形成された、発光管の長手方向に交差する方向
に延びる複数の電極であってもよいし、これら複数の電
極と、背面側に位置する基板の発光管対向面に形成され
た、発光管の長手方向に沿って延びる複数の電極とで構
成された電極であってもよい。
【0012】上記構成の表示装置においては、一対の基
板の発光管対向面に形成された接着層をさらに備えた構
成であることが望ましい。このように接着層を基板の発
光管対向面に形成した場合には、発光管と基板を接着す
ることができる。この接着層としては、例えば光透過性
のポリアミド樹脂などの熱可塑性粘着樹脂を適用するこ
とができる。
【0013】本発明は、また、内部に蛍光体層が配置さ
れるとともに放電ガスが封入され、長手方向に複数の発
光点を有する細管からなる複数の発光管を並列に配置
し、常温で剛性を有するとともに発光管よりも低い軟化
点を有しかつ電圧の印加により発光管の内部で放電を発
生させることが可能な電極が形成された平面状の基板の
電極形成面を、それら複数の発光管に対向させ、加熱処
理により、平面状の基板の発光管対向面およびその面に
形成された電極を発光管の外壁曲面に沿って変形させる
ことからなる表示装置の製造方法である。
【0014】上記製造方法においては、平面状の基板の
電極形成面を複数の発光管に対向させる前に、平面状の
基板の発光管対向面に接着層を形成する工程をさらに備
えていることが望ましい。この接着層としては、例えば
光透過性のアクリル樹脂などを適用することができる。
【0015】以下、図面に示す実施の形態に基づいてこ
の発明を詳述する。なお、この発明はこれによって限定
されるものではなく、各種の変形が可能である。図1は
本発明の表示装置の全体構成を示す説明図である。本発
明の表示装置は、直径0.5〜5mm程度の細管の内部
に蛍光体層を配置するとともに放電ガスを封入した発光
管を並列に複数配置して、任意の画像を表示する表示装
置である。
【0016】この図において、31は前面側(表示面
側)の基板、32は背面側の基板、1は発光管、2は表
示電極対(主電極対)、3はデータ電極(信号電極とも
いう)である。
【0017】前面側の基板31と背面側の基板32は、
透明なポリカーボネート樹脂などで作製されている。ま
た、発光管1はホウケイ酸ガラスなどで作製されてい
る。前面側の基板31の発光管対向面には表示電極対2
が形成されている。この表示電極対2は、ITO、ニッ
ケル、銅、アルミニウム、銀などをスパッタ法、蒸着
法、印刷法などで形成したものである。
【0018】背面側の基板32の発光管対向面にはデー
タ電極3が形成されている。このデータ電極3は、不透
明であってもよいため、ITOを使用せず、ニッケル、
銅、アルミニウム、銀などをスパッタ法、蒸着法、印刷
法などで形成している。
【0019】発光管1の内部(放電空間)には、三原色
R,G,Bの蛍光体層(図示していない)が一色ごとに
設けられ、放電ガスが導入されて、両端が封止されてい
る。データ電極3は上述したように背面側の基板32に
形成され、発光管1の長手方向に沿って発光管1と接触
するように設けられている。表示電極対2は前面側の基
板31に形成され、データ電極3と交差する方向に、発
光管1と接触するように設けられている。表示電極対2
と表示電極対2との間には、非放電領域(非放電ギャッ
プ)21が設けられている。
【0020】データ電極3と表示電極対2は、組み立て
時に発光管1の下側の外周面と上側の外周面にそれぞれ
密着するように接触させるが、後述するように、その密
着性を良くするために、表示電極と発光管面との間に接
着剤を介在させて接着してもよい。
【0021】この表示装置を平面的にみた場合、データ
電極3と表示電極対2との交差部が単位発光領域とな
る。表示は、表示電極対2のいずれか一本を走査電極と
して用い、その走査電極とデータ電極3との交差部で選
択放電を発生させて発光領域を選択し、その発光に伴っ
て当該領域の管内面に形成された壁電荷を利用して、表
示電極対2で表示放電を発生させることで行う。選択放
電は、上下方向に対向する走査電極とデータ電極3との
間の発光管1内で発生される対向放電であり、表示放電
は、平面上に平行に配置される2本の表示電極間の発光
管1内で発生される面放電である。このような電極配置
により、発光管1には長手方向に複数の発光点が形成さ
れる。
【0022】図の電極構造では、一つの発光部位に3つ
の電極が配置された構成であり、表示電極対によって表
示放電が発生される構造であるが、この限りではなく、
表示電極2とデータ電極3との間で表示放電が発生され
る構造であってもよい。
【0023】すなわち、表示電極対2を一本とし、この
表示電極2を走査電極として用いてデータ電極3との間
に選択放電と表示放電(対向放電)を発生させる形式の
電極構造であってもよい。
【0024】図2は表示装置の断面を示す説明図であ
る。この図は発光管の長手方向に直交する断面(図1の
A−A断面)を示している。図において、1aは蛍光体
層である。
【0025】発光管1の管体は、円形の断面を有してお
り、パイレックス(登録商標:米国コーニング社製の耐
熱ガラス)を用い、管の外径1mm、肉厚100μm、
長さ400mmで作製したものである。
【0026】この発光管1の管体を構成するガラス細管
は、発光管1と相似形の大形のガラス母材をダンナー法
で作製し、それを加熱して軟化させながら、リドロー
(引き伸ばし)することにより作製している。発光管1
の内部には蛍光体層1aが配置されている。
【0027】前面側の基板31と背面側の基板32は、
透明なポリカーボネート樹脂製の基板であり、常温で剛
性を有している。また、発光管1よりも低い軟化点を有
している。すなわち、発光管1の管体を構成するガラス
細管の軟化点は500〜600℃であり、ポリカーボネ
ート樹脂の軟化点は130℃前後である。
【0028】前面側の基板31と背面側の基板32は、
ポリカーボネート樹脂の他に、ポリスチレン樹脂、ポリ
エチレン樹脂、メタクリル樹脂等を用いてもよい。ま
た、樹脂製の基板に代えて、低融点ガラス製基板を適用
してもよい。低融点ガラスとしては、軟化点が400℃
以下のものを用いる。
【0029】表示電極対2は、発光管1の長手方向と垂
直に交差する方向に配置されており、前面側の基板31
の発光管対向面にITOをスパッタ法で形成したもので
ある。また、データ電極3は、発光管1に沿って配置さ
れており、背面側の基板32の発光管対向面に、ポリア
ミド樹脂中にカーボンブラックを分散させたインクを印
刷したものである。電極材料は、この他にニッケル、
銅、アルミニウム等の金属を用いてもよい。
【0030】なお、これらの電極は、変形量が少ない場
合は、ITOのような酸化物あるいは金属を用いた電極
でもよいが、例えば表示電極対2のように発光管に垂直
に配置する電極では変形量が大きいため、有機バインダ
ーに導電性フィラーを分散した柔軟性電極とするのが有
利である。
【0031】前面側の基板31と背面側の基板32の発
光管対向面は、加熱処理により発光管1の外壁曲面に沿
って変形されている。そして、それに応じて前面側の基
板31の表示電極対2も発光管1の外壁曲面に沿って変
形されている。また、背面側の基板32のデータ電極3
も発光管1の外壁曲面に沿って変形されている。
【0032】発光管1の外壁を十分に清浄にしておけ
ば、ポリカーボネート樹脂製の基板31,32と発光管
1とを接着維持することは可能であるが、さらに接着強
度を増したければ、発光管の表面またはポリカーボネー
ト樹脂製の基板の表面に、ポリアミド樹脂等の熱可塑性
粘着樹脂を塗布してもよい。
【0033】次に、この表示装置の製造方法を説明す
る。図3(a),図3(b),図3(c)および図4
(a),図4(b),図4(c)はこの表示装置の製造
方法の一例を示す説明図である。まず、厚さ1mmの背
面側の基板32上に、あらかじめデータ電極としての銅
電極3をスパッタ法で形成しておく。
【0034】そして、電極付きの背面側の基板32上に
位置合わせを行って、発光管1と銅電極3とが1対1で
接触するように、複数本の発光管1を背面側の基板32
上に配置する(図3(a)参照)。図ではR,G,B用
の発光管1を3本しか示していないが、表示画面全体に
R,G,B用の発光管1をR,G,Bの順で繰り返し配
置する。蛍光体層は省略している。
【0035】次に、厚さ1mmの前面側の基板31上
に、あらかじめ表示電極対としてのITO電極2をスパ
ッタ法で形成しておき、この前面側の基板31を、電極
形成面が発光管1に対向するように、複数の発光管1上
に配置する(図3(b)参照)。ここで、前面側の基板
31の発光管対向面と、背面側の基板32の発光管対向
面に、ポリアミド樹脂等の熱可塑性粘着樹脂を塗布して
おいてもよい。
【0036】次に、2枚の基板を挟むようにして、加圧
加熱板11,12を両側に配置する(図3(c)参
照)。そして、片側(図では上側)の加圧加熱板11の
みを加熱して、図中矢印で示す方向に加圧し、前面側の
基板31のみを軟化させる。そして、この軟化の際、前
面側の基板31が沈み込む量が各発光管1で同じになる
よう調整しながら、前面側の基板31の発光管対向面お
よびその面に形成されたITO電極2を、発光管1の外
壁曲面に沿って変形させる。この変形により、ITO電
極2は、発光管1の外壁に沿うので、発光管1に十分に
接触する(図4(a)参照)。
【0037】次に、もう片側(図では下側)の加圧加熱
板12のみを加熱して、図中矢印で示す方向に加圧し、
背面側の基板32のみを軟化させる。そして、この軟化
の際、背面側の基板32が沈み込む量が各発光管1で同
じになるよう調整しながら、背面側の基板32の発光管
対向面およびその面に形成された銅電極3を、発光管1
の外壁曲面に沿って変形させる。この変形により、銅電
極3は、発光管1の外壁に沿うので、発光管1に十分に
接触する(図4(b)参照)。
【0038】最後に、加圧加熱板11,12を除去する
ことで、表示装置が完成する(図4(c)参照)。
【0039】図5(a),図5(b),図5(c)およ
び図6(a),図6(b)はこの表示装置の製造方法の
他の例を示す説明図である。まず、平坦な保持台13の
上に、複数本の発光管1を並行に配置する(図5(a)
参照)。図では前記図3、図4と同様に、発光管1を3
本しか示していないが、表示画面全体に相当する幅で複
数の発光管1を配置する。蛍光体層は省略している。
【0040】次に、厚さ1mmの前面側の基板31上
に、あらかじめ表示電極対としてのITO電極2をスパ
ッタ法で形成しておき、この前面側の基板31を、電極
形成面が発光管1に対向するように、複数の発光管1上
に配置する(図5(b)参照)。
【0041】ここで、前面側の基板31の発光管対向面
に、ポリアミド樹脂等の熱可塑性粘着樹脂を塗布してお
いてもよい。
【0042】次に、前面側の基板の背後に加圧加熱板1
1を配置する(図5(c)参照)。そして、加圧加熱板
11を加熱して、図中矢印で示す方向に加圧し、前面側
の基板31を軟化させる。そして、この軟化の際、前面
側の基板31が沈み込む量が各発光管1で同じになるよ
う調整しながら、前面側の基板31の発光管対向面およ
びその面に形成されたITO電極2を、発光管1の外壁
曲面に沿って変形させる。この変形により、IOT電極
2は、発光管1の外壁に沿うので、発光管1に十分に接
触する(図6(a)参照)。
【0043】次に、あらかじめ、厚さ1mmの背面側の
基板3にデータ電極としての銅電極3をスパッタ法で形
成したものを用意しておき、保持台13を除去し、前面
側の基板31と発光管1を、背面側の基板32上に配置
する。この際、背面側の基板32との位置合わせを行っ
て、発光管1と銅電極3とが1対1で接触するように、
前面側の基板31と発光管1を背面側の基板32上に配
置する(図6(b)参照)。
【0044】この場合、背面側の基板32の発光管対向
面にポリアミド樹脂等の熱可塑性粘着樹脂を塗布してお
いてもよい。銅電極3は、発光管1に沿って形成されて
いるので、加圧加熱処理で変形させなくても、発光管1
の外壁に沿って発光管1に接触する。
【0045】前面側の基板31と背面側の基板32は、
加圧加熱処理の際、基板の背面側から発光管1に押し当
てることで変形させたが、発光管1の代わりに金属等の
型に押し当てるようにしてもよい。このようにした場
合、発光管の径にバラつきがあると、ITO電極2およ
び銅電極3は、必ずしも発光管の外壁形状に完全には沿
わないが、基板に形成された電極は発光管に必ずしも密
着させる必要はなく、発光管と接触させるのみでも使用
可能である。
【0046】このように、前面側の基板と背面側の基板
に、常温で剛性を有するとともに発光管よりも低い軟化
点を有する基板を用い、その基板の発光管対向面および
その面に形成された電極を、加熱処理により発光管の外
壁曲面に沿って変形させることにより、電極と発光管と
の接触面積を増大させることができるので、放電電圧を
従来よりも下げることができ(1〜20V程度)、これ
により発光効率を改善することができ。さらに、各発光
管の放電特性を揃えることが可能になる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、電極が発光管外壁曲面
に沿って変形されているので、電界が発光管内に有効に
作用し、放電電圧を下げることができ、かつ、各発光管
間の放電特性のばらつきを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示装置の全体構成を示す説明図であ
る。
【図2】実施形態の表示装置の断面を示す説明図であ
る。
【図3】実施形態の表示装置の製造方法の一例を示す説
明図である。
【図4】実施形態の表示装置の製造方法の一例を示す説
明図である。
【図5】実施形態の表示装置の製造方法の他の例を示す
説明図である。
【図6】実施形態の表示装置の製造方法の他の例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 発光管 1a 蛍光体層 2 表示電極対 3 データ電極 11,12 加圧加熱板 13 保持台 31 前面側の基板 32 背面側の基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟本 健司 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 石本 学 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 山田 斉 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 渡海 章 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5C027 AA01 AA09 AA10 5C040 FA01 FA04 GA09 GB02 GC19 GC20 JA21 MA12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に蛍光体層が配置されるとともに放
    電ガスが封入され、 長手方向に複数の発光点を有する細管からなる複数の発
    光管と、 それら複数の発光管を表示面側と背面側から挟持する一
    対の基板と、 その一対の基板の少なくとも表示面側に位置する基板の
    発光管対向面に形成され電圧の印加により発光管の内部
    で放電を発生させることが可能な電極とを備え、 前記電極の形成された基板が、常温で剛性を有するとと
    もに発光管よりも低い軟化点を有する基板からなり、そ
    の基板の発光管対向面およびその面に形成された電極
    が、加熱処理により発光管の外壁曲面に沿って変形され
    てなる表示装置。
  2. 【請求項2】 前記電極の形成された基板が光透過性の
    合成樹脂製基板である請求項1記載の表示装置。
  3. 【請求項3】 前記電極の形成された基板が光透過性の
    低融点ガラス製基板である請求項1記載の表示装置。
  4. 【請求項4】 前記電極が、表示面側に位置する基板の
    発光管対向面に形成され、発光管の長手方向に交差する
    方向に延びる複数の電極からなる請求項1記載の表示装
    置。
  5. 【請求項5】 前記電極が、表示面側に位置する基板の
    発光管対向面に形成され、発光管の長手方向に交差する
    方向に延びる複数の電極と、背面側に位置する基板の発
    光管対向面に形成され、発光管の長手方向に沿って延び
    る複数の電極とからなる請求項1記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 一対の基板の発光管対向面に形成された
    接着層をさらに備えてなる請求項1記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 接着層が光透過性のアクリル樹脂からな
    る請求項6記載の表示装置。
  8. 【請求項8】 内部に蛍光体層が配置されるとともに放
    電ガスが封入され、長手方向に複数の発光点を有する細
    管からなる複数の発光管を並列に配置し、 常温で剛性を有するとともに発光管よりも低い軟化点を
    有しかつ電圧の印加により発光管の内部で放電を発生さ
    せることが可能な電極が形成された平面状の基板の電極
    形成面を、それら複数の発光管に対向させ、 加熱処理により、平面状の基板の発光管対向面およびそ
    の面に形成された電極を発光管の外壁曲面に沿って変形
    させることからなる表示装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 平面状の基板の電極形成面を複数の発光
    管に対向させる前に、平面状の基板の発光管対向面に接
    着層を形成する工程をさらに備えてなる請求項8記載の
    表示装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 接着層が光透過性のアクリル樹脂から
    なる請求項9記載の表示装置の製造方法。
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