JP2003336997A - 熱交換器の汚れ最適化方法及びそのための汚れ測定装置 - Google Patents
熱交換器の汚れ最適化方法及びそのための汚れ測定装置Info
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Abstract
換条件を得る。 【解決手段】 熱交換管と同質のサンプル管12を筒状
セラミック製絶縁継手21を介してサンプル液循環流通
管13に介設する。サンプル管12に電圧をかけてジュ
ール熱により所要温度まで加熱した状態でサンプル液c
を流通させて熱交換させる。ジュール熱による加熱は、
所要加熱温度を容易に得ることができる。このとき、サ
ンプル管12の加熱温度(熱交換温度)、添加薬剤の
量、種類、サンプル管12内面の粗度(平滑度)等の熱
交換条件を適宜に調整し、その各条件下におけるサンプ
ル管12内面の汚れを測定する。その測定は、一条件が
終了後、サンプル管12を適宜個所で切断し、目視及び
解析器等で行なう。このように、ある熱交換器におけ
る、最も汚れが生じにくい熱交換条件が見出せれば、プ
ラントをその条件で運転することにより、従来に比べて
熱交換管2の閉塞を遅くすることができる。すなわち、
メンテナンス期間を長くし得る。
Description
度合が最も少ない最適な熱交換条件を検出する熱交換器
の汚れ最適化方法及びその方法に使用する測定装置に関
するものである。
端板1、1間に複数の熱交換管2を設け、各熱交換管
2、2間に高温蒸気aなどを流通させるとともに、各熱
交換管2に被加熱流体bを流通させ、その各熱交換管2
において、高温蒸気aから被加熱流体bに熱交換するも
のである。
原因として、熱交換管2の内面に種々の汚れが堆積する
状態があり、この堆積が進行すると、熱交換管2が閉塞
される。従来、その閉塞熱交換管2が多くなり、使用に
耐えなくなれば、新しい熱交換器に交換したり、予備の
熱交換器に被加熱流体bの流通をバイパスさせ、その間
に、閉塞した熱交換管2を掃除したり、交換している。
において、今日、エネルギー問題、コスト面などから、
そのプラントの連続作業期間が3年、4年と長くなり、
それに伴い、そのプラントで使用される熱交換器も、で
きれば、その連続作業期間中、修理・交換が少ない方が
コスト面で好ましい。
は、熱交換温度、例えば、蒸気aの温度、被加熱流体b
の流通速度、各種添加薬剤の種類、流通量などの熱交換
条件を適切なものとすることが考えられる。このとき、
従来では、実機による試験によったり、熱交換器の模型
を製作し、その模型によつて、種々の最適な熱交換条件
を得るようにすることが一般的であった。しかし、化学
プラントなどを試験のために停止するのは、コスト的に
問題があるうえに、停止させること自体に問題が生じ
る。また、熱交換器の模型は大型化し、コスト的にも高
いものとなっている。
熱交換器の熱交換条件を得るようにすることを課題とす
る。
め、この発明は、まず、一般の熱交換管は金属製である
ことに着目し、ジュール熱によって加熱することにした
のである。ジュール熱による加熱は、熱交換管に電圧を
かけることにより容易に行なうことができ、その装置も
模型に比較すれば、安価だからである。
なく、ジュール熱で加熱され易い同質のサンプル管、例
えば薄肉管を採用し、その管内に、実際の被加熱流体と
同質のサンプル流体を流通させるようにしたのである。
サンプル管の作成は、熱交換管の作成そのものより容易
であり、かつ、ジュール熱との関係で、薄肉のものを採
用し得るからである。また、サンプル流体には、液体、
気体が考えられ、その温度、薬剤の種類、添加量などの
熱交換条件は容易に変化させ得る。
熱交換管の汚れ度合が最も少ない最適な熱交換条件を検
出する熱交換器の汚れ最適化方法であって、前記熱交換
管と同質のサンプル管をジュール熱により加熱するとと
もに、そのサンプル管にサンプル流体を流通させ、その
ときの前記熱交換条件を変化させて、前記サンプル管の
内面に汚れが生じ難いそれらの熱交換条件を検出するよ
うにしたのである。
ては、上記サンプル管を筒状絶縁継手を介して上記サン
プル流体の流路に介設し、前記サンプル管に高電流供給
電源装置を接続するとともに、サンプル管に温度計を付
設した構成などで採用する。
印加するため、そのサンプル管からサンプル流体流路を
絶縁するためであり、この絶縁によって、高電流供給装
置により、サンプル管に任意の大きさの電流を流すこと
ができて、そのジュール熱により任意の温度にサンプル
管を加熱できる。サンプル管の汚れは、その管を切断し
て目視などによって検出する。
ずれでもよいが、数百度以上の高温となる場合には、セ
ラミックが好ましい。このとき、絶縁継手構造として
は、セラミック製絶縁継手の端部に、サンプル管及びサ
ンプル流体の流通管の端を挿し込み、その両管の端部の
外周には全周に亘るフランジが設けられて、そのフラン
ジと絶縁継手の端面の間にシール材が介在され、前記絶
縁継手には前記フランジを絶縁継手側への圧接状態を維
持する固定具を設けた構成などを採用できる。
継手を囲む開閉自在なボックスカバーを設けて、高電流
が流れて、高温となるエリアには、人が触れることがで
きないようにするとよい。
実施形態は、図4に示した熱交換器等の熱交換管2の汚
れの最適化を図るためのものであり、その熱交換管2と
同質の例えばSUS304の厚さ:0.25mmのサン
プル管12の両端に電源装置11を接続するとともに、
所要間隔で熱電対TC1〜TC10を付設する。熱電対
の数及び間隔は任意である。電源装置11により、サン
プル管12に電圧をかけて直流電流を流すと、ジュール
熱によりサンプル管12が加熱される。例えば、600
A、20V(12kw)を流すと、300℃前後の加熱
温度となる。その管温度制御は、熱電対で管温度を測定
し、その値に基づく供給電流を調整することにより行な
う。サンプル管12の厚み及び印加電圧(電流)は、熱
交換温度に対応する加熱温度(ジュール熱)との関係で
適宜に設定する。
流通管13の両端部が絶縁継手部20を介して接続さ
れ、その流通管13には、冷却器14、サンプル液cの
ホールドタンク15及び送液ポンプ16が介設されてお
り、ポンプ16により、タンク15、サンプル管12、
冷却器14、タンク15とサンプル液cが循環する。冷
却器14には、工業水、冷却機からの冷却水dが循環し
て、サンプル管12で熱交換により加熱されたサンプル
液cを初期温度、例えば100℃まで冷却する。
に、例えば、アルミナ99.5重量%のセラミック製筒
状絶縁継手21の両端にそれぞれねじスリーブ22を介
してサンプル管12と流通管13を接続したものであ
る。ねじスリーブ22は、絶縁継手21の貫通孔21a
に嵌め込まれた筒状金具22aに押え(フランジ)22
cを介してねじ部22bをねじ込み、他端22b’にサ
ンプル管12又は流通管13を挿し込んで、チューブ継
手23によりその管12、13を固定する。すなわち、
チューブ継手23は、その中にフロントフェルール23
aとバックフェルール23bを有したスウェッジロック
構造となっており、そのチューブ継手23を締め付ける
ことにより、両フェルール23a、23bが縮径して管
12、13をカシメて水密に固着する。押え22cには
Oリング(シール材)24が内装されており、ねじスリ
ーブ22の絶縁継手21へのねじ込みに伴い、そのOリ
ング24が絶縁継手端面に圧接されてシールする。
れ固定具25が嵌められ、この固定具25の基部25a
がねじスリーブ22のナット22dに当接して押圧した
状態で、固定具25がその周囲8等分位でねじ止め26
されて固着され、この固定により、押え22cによるO
リング24の圧接状態が維持され、シール性が担保され
る。固定具25のねじ止め位置は任意である。なお、筒
状金具22aは耐熱接着剤、例えばエポシキ系によって
絶縁継手21に固定した後、パテによりコーティングし
て水密とされており、さらに、周囲からのねじ止め26
によってもその固定力が増している。
20は開閉自在なボックスカバー30で囲み、このカバ
ー30内に空気、N2 ガスなどを流通させて冷却を行
う。カバー30は、人が加熱状態のサンプル管12に触
れるなどの事故を防ぐ。カバー30に人が触れれば、そ
の検出センサにより、警告を発したり、装置を停止した
りし得る。
ル管12を所要の温度に加熱した状態で、サンプル液c
を流通させ、そのサンプル管12における熱交換による
汚れを測定する。このとき、サンプル管12の加熱温度
(熱交換温度)、添加薬剤の量、種類、サンプル管12
内面の粗度(平滑度)等の熱交換条件を適宜に調整し、
その各条件下におけるサンプル管12内面の汚れを測定
する。その測定は、一条件が終了後、サンプル管12を
適宜個所で切断し、目視及び解析器等で行なう。前記粗
度調整には電解研磨を採用できる。
最も汚れが生じにくい熱交換条件が見出せれば、プラン
トをその条件で運転することにより、従来に比べて熱交
換管2の閉塞を遅くすることができる。すなわち、メン
テナンス期間を長くし得る。
管の内面の汚れの最適化条件を簡単かつ安価に得るよう
にしたので、熱交換器の寿命を長くすることができ、メ
ンテナンス費などの削減を図ることができる。
図、(b)は切断正面図
Claims (5)
- 【請求項1】 熱交換器の使用に際し、その熱交換管2
の汚れ度合が最も少ない最適な熱交換条件を検出する熱
交換器の汚れ最適化方法であって、 上記熱交換管2と同質のサンプル管12をジュール熱に
より加熱するとともに、そのサンプル管12にサンプル
流体cを流通させ、そのときの上記熱交換条件を変化さ
せて、前記サンプル管12の内面に汚れが生じ難いそれ
らの最適な熱交換条件を検出するようにしたことを特徴
とする熱交換器の汚れ最適化方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の熱交換器の汚れ最適化方
法に使用する汚れ測定装置であって、 上記サンプル管12を筒状絶縁継手21を介して上記サ
ンプル流体cの流路に介設し、前記サンプル管12に高
電流供給電源装置11を接続するとともに、サンプル管
12に温度計TCを付設したことを特徴とする汚れ測定
装置。 - 【請求項3】 上記絶縁継手21をセラミック製とした
ことを特徴とする請求項2に記載の汚れ測定装置。 - 【請求項4】 セラミック製絶縁継手21の端部に、サ
ンプル管12及びサンプル流体cの流通管13の端を挿
し込み、その両管12、13の端部の外周には全周に亘
るフランジ22cが設けられて、そのフランジ22cと
絶縁継手21の端面の間にシール材24が介在され、前
記絶縁継手21には前記シール材24の絶縁継手21側
への圧接状態を維持する固定具25を設けたことを特徴
とする請求項3に記載の汚れ測定装置。 - 【請求項5】 上記サンプル管12及びその両端の絶縁
継手21を囲む開閉自在なボックスカバー30を設けた
ことを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の汚
れ測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002142819A JP4132965B2 (ja) | 2002-05-17 | 2002-05-17 | 熱交換器の汚れ最適化方法に使用する汚れ測定装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009051735A2 (en) * | 2007-10-18 | 2009-04-23 | Roberts, Wayne | High efficiency, corrosion resistant heat exchanger and methods of use thereof |
CN106662418A (zh) * | 2014-07-25 | 2017-05-10 | 国际纸业公司 | 确定锅炉热传递表面上的结垢位置的系统和方法 |
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2002
- 2002-05-17 JP JP2002142819A patent/JP4132965B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2009051735A2 (en) * | 2007-10-18 | 2009-04-23 | Roberts, Wayne | High efficiency, corrosion resistant heat exchanger and methods of use thereof |
WO2009051735A3 (en) * | 2007-10-18 | 2009-06-18 | Roberts Wayne | High efficiency, corrosion resistant heat exchanger and methods of use thereof |
CN106662418A (zh) * | 2014-07-25 | 2017-05-10 | 国际纸业公司 | 确定锅炉热传递表面上的结垢位置的系统和方法 |
CN106662418B (zh) * | 2014-07-25 | 2019-08-09 | 国际纸业公司 | 确定锅炉热传递表面上的结垢位置的系统和方法 |
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