JP2003336917A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP2003336917A
JP2003336917A JP2002143141A JP2002143141A JP2003336917A JP 2003336917 A JP2003336917 A JP 2003336917A JP 2002143141 A JP2002143141 A JP 2002143141A JP 2002143141 A JP2002143141 A JP 2002143141A JP 2003336917 A JP2003336917 A JP 2003336917A
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evaporator
valve
maintenance
carbon dioxide
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JP2002143141A
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Makoto Kobayashi
誠 小林
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KYORITSU REINETSU KK
Sanden Corp
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KYORITSU REINETSU KK
Sanden Corp
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    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B25/00Machines, plants or systems, using a combination of modes of operation covered by two or more of the groups F25B1/00 - F25B23/00
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25B2309/06Compression machines, plants or systems characterised by the refrigerant being carbon dioxide
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F25B9/00Compression machines, plants or systems, in which the refrigerant is air or other gas of low boiling point
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各メンテナンス用開閉弁で蒸発器側の管路が閉
塞されているときでも、蒸発器側の回路を保全すること
ができる冷却装置を提供する。 【解決手段】アンモニア冷媒が循環する一次側冷凍回路
1と、二酸化炭素冷媒が循環する二次側冷凍回路2と、
アンモニア冷媒と二酸化炭素冷媒との間で熱交換を行う
カスケードコンデンサ3とを備えた冷却装置において、
二次側冷凍回路2の蒸発器23側を閉塞し、蒸発器23
側の回路の冷媒圧力が異常に高くなったときでも、蒸発
器23側の回路に設置した安全弁33,34により冷媒
を外部に放出できる。これにより、蒸発器23側の回路
を確実に保全することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンモニア冷媒が
循環する一次側冷凍回路と二酸化炭素冷媒が循環する二
次側冷凍回路とを組み合わせた冷却装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】現在、室内空調、冷凍・冷蔵庫、冷凍・
冷蔵ショーケース等の冷却装置として、フロン式冷却装
置が一般的に使用されているが、フロン冷媒が地球を取
り巻くオゾン層を破壊することが大きな課題となってい
る。このため、近年、冷却冷媒として自然作動流体であ
るアンモニアと二酸化炭素が着目されており、これを冷
媒として使用する冷却装置が種々提案されている。
【0003】その一例を図3を参照して説明する。この
冷却装置は、アンモニア冷媒が循環する一次側冷凍回路
(熱源回路)1と、二酸化炭素冷媒が循環する二次側冷
凍回路(熱負荷冷却回路)2を有している。この一次側
冷凍回路1では、矢印に示すように、圧縮機11→凝縮
器12→アンモニア受液器13→膨張弁14→カスケー
ドコンデンサ3→圧縮機11とアンモニア冷媒が循環し
ており、カスケードコンデンサ3ではアンモニア冷媒の
蒸発により二次側冷凍回路2の二酸化炭素冷媒を冷却し
液化している。
【0004】一方、二次側冷凍回路2では、矢印に示す
ように、カスケードコンデンサ3→二酸化炭素受液器2
1→各蒸発器選択用開閉弁22→各蒸発器23→カスケ
ードコンデンサ3と二酸化炭素冷媒が順次循環してい
る。即ち、このカスケードコンデンサ3で冷却された液
冷媒が液ヘッド差により吐出管24を通じて二酸化炭素
受液器21に流下し、更に、流下した液冷媒は分岐管2
5を通じて各蒸発器23に流下する。各蒸発器23に流
れた冷媒は周りの熱をうばって気化し、このガス冷媒が
合流管26を通じて上昇してカスケードコンデンサ3に
戻り、再び液化される。
【0005】このように、二酸化炭素冷媒の液化及び気
化を繰り返すことにより、二酸化炭素冷媒が二次側冷凍
回路2内で自然循環しており、ここで、各蒸発器23が
それぞれショーケースの冷却器として設置されていると
きは、各ショーケースの庫内商品が冷却される。
【0006】ところで、二次側冷凍回路2は前述の如く
二酸化炭素冷媒を使用しており、常温で二次側冷凍回路
2内の冷媒圧力が5.0MPa以上となる。このため二
次側冷媒回路2の配管は耐圧性を向上させるよう設計さ
れているが、その分、二次側冷凍回路2の製造コストが
高くなるとい問題点を有していた。
【0007】そこで、このような問題点を解決するた
め、二次側冷凍回路2のカスケードコンデンサ3の冷媒
吸入側に安全弁27を設置し、冷媒圧力が3.5MPa
となったときは二次側冷凍回路2の二酸化炭素冷媒を放
出する構造を採用しており、これにより、耐圧設計に伴
うコストアップを押さえるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように構成された
冷却装置において、ショーケースの増設工事や二次側冷
凍回路2のメンテナンスを行う際、カスケードコンデン
サ3側から冷媒が循環しないよう、第1及び第2メンテ
ナンス用開閉弁28,29を閉じて行う。ここで、第1
メンテナンス用開閉弁28は蒸発器選択用開閉弁22と
二酸化炭素受液器21との間に設置され、また、第2メ
ンテナンス用開閉弁29は安全弁27と各蒸発器23と
の間に設置され、これらの各メンテナンス用開閉弁2
8,29を閉じることにより、蒸発器23側の管路とカ
スケードコンデンサ3側の管路が遮断される。
【0009】このショーケースの増設工事等において蒸
発器23側の冷媒が完全に抜かれた状態で作業されると
きは問題はないが、蒸発器23側の冷媒を抜かずに作業
されたり、或いは、冷媒の抜き作業が不十分なときは、
各メンテナンス用開閉弁28,29で遮断され安全弁2
7が作動しないため、作業中に蒸発器23側の冷媒圧力
が上昇し、危険な状態となるという問題点を有してい
た。
【0010】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、各
メンテナンス用開閉弁で蒸発器側の管路が閉塞されてい
るときでも、蒸発器側の回路を保全することができる冷
却装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、アンモニア冷媒が循環す
る一次側冷凍回路と、二酸化炭素冷媒が循環する二次側
冷凍回路と、アンモニア冷媒と二酸化炭素冷媒との間で
熱交換を行うコンデンサとを備え、二次側冷凍回路はコ
ンデンサで冷却された二酸化炭素冷媒を受容する受液器
と、受液器から流れる液冷媒を蒸発する蒸発器と、受液
器と蒸発器の冷媒入口との間の管路に設置された第1メ
ンテナンス用開閉弁と、蒸発器の冷媒出口とコンデンサ
との間の管路に設置された第2メンテナンス用開閉弁と
を有する冷却装置において、第1メンテナンス用開閉弁
と蒸発器の冷媒入口との間の管路又は第2メンテナンス
用開閉弁と蒸発器の冷媒出口との間の管路の少なくとも
一方には、所定冷媒圧力で二酸化炭素冷媒を外部に逃が
す安全弁を設置した構造となっている。
【0012】請求項1の発明によれば、ショーケース増
設工事等の際には第1及び第2メンテナンス用開閉弁を
閉じて蒸発器側をコンデンサ側から遮断する。この工事
中に蒸発器側の冷媒圧力が上昇し所定圧力に達したとき
は安全弁が作動し、蒸発器側の冷媒が外部に放出され
る。
【0013】なお、安全弁は、第1メンテナンス用開閉
弁と蒸発器の冷媒入口との間の管路又は第2メンテナン
ス用開閉弁と蒸発器の冷媒出口との間の管路の少なくと
も一方に設置していれば良いが、両者に設置するときは
蒸発器の冷媒入口側及び冷媒出口側の何れの冷媒も外部
に放出でき、安全性が更に向上する。
【0014】請求項2の発明は、アンモニア冷媒が循環
する一次側冷凍回路と、二酸化炭素冷媒が循環する二次
側冷凍回路と、アンモニア冷媒と二酸化炭素冷媒との間
で熱交換を行うコンデンサとを備え、二次側冷凍回路は
コンデンサで冷却された二酸化炭素冷媒を受容する受液
器と、受液器から流れる液冷媒を蒸発する蒸発器と、受
液器と蒸発器の冷媒入口との間の管路に設置された第1
メンテナンス用開閉弁と、蒸発器の冷媒出口とコンデン
サとの間の管路に設置された第2メンテナンス用開閉弁
とを有する冷却装置において、受液器と蒸発器の冷媒入
口との間の管路又は蒸発器の冷媒出口とコンデンサとの
間の管路の少なくとも一方には、第1メンテナンス用開
閉弁又は第2メンテナンス用開閉弁を迂回するバイパス
管を連結するとともに、バイパス管には蒸発器側への冷
媒流通を規制する逆止弁を設けた構造となっている。
【0015】請求項2の発明によれば、ショーケース増
設工事等の際には第1及び第2メンテナンス用開閉弁を
閉じて蒸発器側をコンデンサ側から遮断する。この工事
中に蒸発器側の冷媒圧力が上昇しコンデンサ側の冷媒圧
力よりも高くなったときは、蒸発器側の冷媒がバイパス
管を通じてコンデンサ側に流入し、蒸発器側の冷媒圧力
の上昇を抑制する。また、この工事中にコンデンサ側の
冷媒は逆止弁により流通規制されているため、蒸発器側
の管路に流入することはない。
【0016】なお、バイパス管及び逆止弁は、受液器と
蒸発器の冷媒入口との間の管路又は蒸発器の冷媒出口と
コンデンサとの間の管路の少なくとも一方に設置してい
れば良いが、両者に設置するときは蒸発器の冷媒入口側
及び冷媒出口側の何れの冷媒もコンデンサ側に流入させ
ることができるため、安全性が更に向上する。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態に係
る冷却装置の冷媒回路図を示すものである。なお、従来
例で掲げた図3に示す構成部分と同一構成部分は同一符
号をもって説明する。
【0018】この冷却装置は、図1に示すように、従来
技術と同様に、一次側冷凍回路1、二次側冷凍回路2及
びカスケードコンデンサ3を有している。また、一次側
冷凍回路1は圧縮機11、凝縮器12、アンモニア受液
器13、膨張弁14をそれぞれ有し、従来技術と同様
に、アンモニア冷媒が矢印に示すように循環しており、
カスケードコンデンサ3でアンモニア冷媒と二酸化炭素
冷媒が互いに熱交換するようになっている。
【0019】一方、二次側冷凍回路2は、上位にカスケ
ードコンデンサ3を有し、その下位に吐出管24を通じ
て二酸化炭素受液器21が設置され、更に分岐管25を
通じて複数の蒸発器23が並列的に設置されている。こ
こで、各蒸発器23は例えばコンビニエンスストアなど
に配置された各冷却ショーケースの冷却器として用いら
れている。
【0020】各分岐管25のうち蒸発器23の冷媒入口
23a側には、蒸発器選択用開閉弁22が設置されてお
り、各冷却ショーケースの庫内温度に基づき蒸発器選択
用開閉弁22が開閉制御されている。
【0021】各分岐管25のうち各蒸発器23の冷媒出
口23b側には、気液分離器30が設置されている。こ
の気液分離器30は各蒸発器23から流出した冷媒をガ
ス冷媒と液冷媒に分離するもので、ガス冷媒はそのまま
合流管26を通じてカスケードコンデンサ3に向かって
上昇する一方、液冷媒は気液分離器30内に貯留される
構造となっている。また、気液分離器30の液戻し管3
0aはそれぞれ蒸発器選択用開閉弁22と蒸発器23の
冷媒入口23aとの間に接続され、また、液戻し管30
aには逆止弁(以下、第1逆止弁という)30bを設置
して蒸発器選択用開閉弁22を通った液冷媒が液戻し管
30aに流れ込まないようにしている。
【0022】各分岐管25のうち気液分離器30の出口
側には、逆止弁(以下、第2逆止弁という)31が設置
されている。この第2逆止弁31により合流管26側か
ら各分岐管25への冷媒逆流が規制され、更には冷媒侵
入も最小限にしている。
【0023】また、各蒸発器23の冷媒出口23bには
温度センサ、例えばサーミスタ32が設置されている。
このサーミスタ32で冷媒温度が所定温度以下となって
いるときは(液状態の冷媒が冷媒出口から流出している
ときは)、この検知信号が図示しない制御装置(マイコ
ン)に入力され、冷却ショーケースの運転状況に関わら
ず蒸発器選択用開閉弁22が強制的に所定時間に亘って
閉じられる。これにより、気液分離器30内に液冷媒が
溜まっているときは、これが蒸発器23側に流される。
しかる後、蒸発器選択用開閉弁22は庫内温度に対応し
た開閉制御に戻され、通常の冷却運転が継続される。
【0024】また、カスケードコンデンサ3の冷媒流入
側の合流管26には安全弁(以下、第1安全弁という)
27が設置されており、従来と同様に冷媒圧力が3.5
MPaとなったとき二次側冷凍回路2内の二酸化炭素冷
媒を外部に放出する構造となっている。
【0025】更に、従来例と同様に第1メンテナンス用
開閉弁28と第2メンテナンス用開閉弁29が設置され
ている。ここで、第1メンテナンス用開閉弁28は二酸
化炭素受液器21と蒸発器23の冷媒入口23aとの間
の管路、詳しくは、二酸化炭素受液器21と蒸発器選択
用開閉弁22と間の吐出管24に設置されている。第2
メンテナンス用開閉弁29は蒸発器23の冷媒出口23
bとカスケードコンデンサ3との間の管路、詳しくは、
第2逆止弁31と第1安全弁27との間の合流管26に
設置されている。
【0026】以上のように構成された冷却装置におい
て、本実施形態では、二次側冷凍回路2に前記第1安全
弁27に加えて第2安全弁33及び第3安全弁34を設
置している。ここで、第2及び第3安全弁33,34の
圧力設定値は第1安全弁27と同様に3.5MPaに設
定されており、二次側冷凍回路2が設定値となったと
き、回路内の二酸化炭素冷媒を外部の放出するようにな
っている。
【0027】ここで、第2安全弁33は、第1メンテナ
ンス用開閉弁28と蒸発器23の冷媒入口23aとの間
の管路、詳しくは、第1メンテナンス用開閉弁28と蒸
発器選択用開閉弁22との間の吐出管24に設置されて
いる。第3安全弁34は、第2メンテナンス用開閉弁2
9と蒸発器23の冷媒出口23bとの間の管路、詳しく
は、第2メンテナンス用開閉弁29と第2逆止弁31と
の間の合流管26に設置されている。
【0028】本実施形態によれば、二次側冷凍回路2の
運転中は、図1の実線矢印に示すように、カスケードコ
ンデンサ3→二酸化炭素受液器21→第1メンテナンス
用開閉弁28→各蒸発器選択用開閉弁22→各蒸発器2
3→気液分離器30→第2逆止弁31→第2メンテナン
ス用開閉弁29→カスケードコンデンサ3と二酸化炭素
冷媒が順次循環し、各冷却ショーケースで冷却作用を発
揮する。この運転中に冷却負荷が非常に大きくなり二次
側冷凍回路2の冷媒圧力が第1〜第3安全弁27,3
3,34の設定値に達したときは、二酸化炭素冷媒を第
1〜第3安全弁27,33,34を通じて外部に放出
し、二次側冷凍回路2を保全する。
【0029】一方、冷却ショーケースの増設工事などを
行うとき、即ち蒸発器23側の回路の工事を行うとき
は、第1及び第2メンテナンス用開閉弁28,29を閉
じて蒸発器23側をコンデンサ3側から遮断する。この
工事中に蒸発器23側の冷媒圧力が上昇し、第2及び第
3安全弁33,34の設定値に達したときは、第2及び
第3安全弁33,34が作動し、蒸発器23側の冷媒が
外部に放出される。これにより、蒸発器23側の回路が
保全される。
【0030】この実施形態では、第2安全弁33及び第
3安全弁34の両者を設置した例を説明しているが、第
2安全弁33と第3安全弁34は何れか一方が設置され
ている構成でも蒸発器23側の回路保全を行うことがで
きる。即ち、第2安全弁33のみを設置するときは、合
流管26の冷媒を除き、蒸発器23側の冷媒を外部に放
出できる。また、第3安全弁34のみを設置するとき
は、蒸発器23側の全冷媒を外部に放出することができ
る。
【0031】ここで、蒸発器選択用開閉弁22として、
弁体の上流側及び下流側の何れの圧力に対しても充分な
閉塞能力を有する開閉弁が用いられているときは、第2
安全弁33又は第3安全弁34の何れを設置している場
合であっても、蒸発器選択用開閉弁22を開状態となっ
ていなければならない。即ち、蒸発器選択用開閉弁22
の開放操作を失念した場合や、停電となって蒸発器選択
用開閉弁22を開放できない場合などは、一方の安全弁
33(又は安全弁34)だけでは蒸発器23側の回路が
蒸発器選択用開閉弁22で遮断されているため、また、
第2逆止弁31により合流管26側から分岐管25側へ
の冷媒流通が規制されているため、冷媒圧力の異常上昇
に完全に対処できない。
【0032】一方、蒸発器選択用開閉弁22として、弁
体の上流側の圧力(正圧)に対しては充分な閉塞能力を
有するが、弁体の下流側の圧力(逆圧)に対しては閉塞
能力が著しく低くなっている開閉弁が用いられていると
きは、停電等により開閉弁22が閉じられているときで
も、第2安全弁33を設けておけば、蒸発器23側の冷
媒が蒸発器選択用開閉弁22を通じて第2安全弁33に
流れ冷媒放出できるが、依然として、合流管26側の冷
媒が第2逆止弁31により流入規制されているため、合
流管26側の圧力異常上昇に対処できない。また、第3
安全弁34のみを設けている場合は、蒸発器選択用開閉
弁22で吐出管24と分岐管25が遮断されているた
め、これまた、吐出管24側の圧力異常上昇に対処でき
ない。
【0033】以上の点から、第2安全弁33及び第3安
全弁34の両者を設置することが望ましい。
【0034】図2は本発明の第2実施形態に係る冷却装
置の冷媒回路図を示すものである。なお、前記第1実施
形態と同一構成部分は同一符号をもって表すとともに、
その説明を省略する。
【0035】前記第1実施形態では蒸発器23側を回路
保全するため、第2安全弁及び第3安全弁を設置した
が、本実施形態では、この第2安全弁及び第3安全弁に
代えて、第1及び第2バイパス管35,36及び第3及
び第4逆止弁37,38を用いている。
【0036】第1バイパス管35は、二酸化炭素受液器
21と蒸発器23の冷媒入口23aとの間の管路、詳し
くは、二酸化炭素受液器21と蒸発器選択用開閉弁22
との間の吐出管24に第1メンテナンス用開閉弁28を
迂回するように設置されている。また、この第1バイパ
ス管35には第3逆止弁37が設置されている。この第
3逆止弁37は二酸化炭素受液器21側から蒸発器23
側への冷媒流通を規制するとともに、蒸発器23側から
二酸化炭素受液器21側への冷媒流通を可能としてい
る。
【0037】第2バイパス管36は、蒸発器23の冷媒
出口23bとカスケードコンデンサ3との間の管路、詳
しくは、第2逆止弁31と第1安全弁27との間の合流
管26に第2メンテナンス用開閉弁29を迂回するよう
に設置されている。また、この第2バイパス管36には
第4逆止弁38が設置されている。この第4逆止弁38
はカスケードコンデンサ3側から蒸発器23側への冷媒
流通を規制するとともに、蒸発器23側からカスケード
コンデンサ3側への冷媒流通を可能としている。
【0038】本実施形態によれば、二次側冷凍回路2の
運転中は、図2の実線矢印に示すように、カスケードコ
ンデンサ3→二酸化炭素受液器21→第1メンテナンス
用開閉弁28→各蒸発器選択用開閉弁22→各蒸発器2
3→気液分離器30→第2逆止弁31→第2メンテナン
ス用開閉弁29及び第4逆止弁38→カスケードコンデ
ンサ3と二酸化炭素冷媒が順次循環し、各冷却ショーケ
ースで冷却作用を発揮する。この運転中に冷却負荷が非
常に大きくなり二次側冷凍回路2の冷媒圧力が第1安全
弁27の設定値に達したときは、二酸化炭素冷媒を第1
安全弁27を通じて放出し、二次側冷凍回路2を保全す
る。
【0039】一方、冷却ショーケースの増設工事などを
行うとき、即ち蒸発器23側の回路の工事を行うとき
は、第1及び第2メンテナンス用開閉弁28,29を閉
じて蒸発器23側をコンデンサ3側から遮断する。この
工事中に蒸発器23側の冷媒圧力が上昇し、カスケード
コンデンサ3側の冷媒圧力よりも高くなったときは、蒸
発器23側の冷媒が第1及び第2バイパス管35,36
を通じてカスケードコンデンサ3側に流入し、蒸発器2
3側の冷媒圧力の上昇を抑制し、蒸発器23側の回路が
保全される。また、この工事中にカスケードコンデンサ
3側の冷媒は第3及び第4逆止弁37,38により流通
規制されているため、蒸発器23側の管路に流入するこ
とはない。
【0040】この実施形態では、第1バイパス管35及
び第3逆止弁37の組み合わせと、第2バイパス管36
及び第4逆止弁38の組み合わせの両者を用いた例を説
明しているが、何れか一方の組み合わせが設置されてい
れば蒸発器23側の回路保全を行うことができる。即
ち、第1バイパス管35及び第3逆止弁37の組み合わ
せた構成のみを設置するときは、合流管26の冷媒を除
き、蒸発器23側の冷媒をカスケードコンデンサ3側に
流すことができる。また、第2バイパス管36及び第4
逆止弁38の組み合わせた構成のみを設置するときは、
蒸発器23側の全てが第2バイパス管36を通じてカス
ケードコンデンサ3側に連通し、蒸発器23側の冷媒を
カスケードコンデンサ3に流すことができる。
【0041】なお、蒸発器選択用開閉弁22として、弁
体の上流側及び下流側の何れの圧力に対しても充分な閉
塞能力を有する開閉弁が用いられているとき、又は、弁
体の上流側の圧力(正圧)に対しては充分な閉塞能力を
有するが、弁体の下流側の圧力(逆圧)に対しては閉塞
能力が著しく低くなっている開閉弁が用いられていると
きの何れであっても、前記第1実施形態で説明した理由
と同様の理由により、第1及び第2バイパス管35,3
6と第3及び第4逆止弁37,38を組み合わせた両者
を設置した方がよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1及び第2メンテナンス用開閉弁を閉じて蒸発器側を
コンデンサ側から遮断した際に、蒸発器側の冷媒圧力が
上昇した場合でも、安全弁を通じて冷媒を外部に放出し
たり、或いは、バイパス管を通じてコンデンサ側に流入
させ、二次側冷媒回路を保全することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る冷却装置の冷媒回路図
【図2】第2実施形態に係る冷却装置の冷媒回路図
【図3】従来の冷却装置の冷媒回路図
【符号の説明】
1…一次側冷凍回路、2…二次側冷凍回路、3…カスケ
ードコンデンサ、21…二酸化炭素受液器、23…蒸発
器、28…第1メンテナンス用開閉弁、29…第2メン
テナンス用開閉弁、33…第2安全弁、34…第3安全
弁、35…第1バイパス管、36…第2バイパス管、3
7…第3逆止弁、38…第4逆止弁。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンモニア冷媒が循環する一次側冷凍回
    路と、二酸化炭素冷媒が循環する二次側冷凍回路と、ア
    ンモニア冷媒と二酸化炭素冷媒との間で熱交換を行うコ
    ンデンサとを備え、前記二次側冷凍回路は該コンデンサ
    で冷却された二酸化炭素冷媒を受容する受液器と、該受
    液器から流れる液冷媒を蒸発する蒸発器と、該受液器と
    該蒸発器の冷媒入口との間の管路に設置された第1メン
    テナンス用開閉弁と、該蒸発器の冷媒出口と該コンデン
    サとの間の管路に設置された第2メンテナンス用開閉弁
    とを有する冷却装置において、 前記第1メンテナンス用開閉弁と前記蒸発器の冷媒入口
    との間の管路又は前記第2メンテナンス用開閉弁と前記
    蒸発器の冷媒出口との間の管路の少なくとも一方には、
    所定冷媒圧力で二酸化炭素冷媒を外部に逃がす安全弁を
    設置したことを特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 アンモニア冷媒が循環する一次側冷凍回
    路と、二酸化炭素冷媒が循環する二次側冷凍回路と、ア
    ンモニア冷媒と二酸化炭素冷媒との間で熱交換を行うコ
    ンデンサとを備え、前記二次側冷凍回路は該コンデンサ
    で冷却された二酸化炭素冷媒を受容する受液器と、該受
    液器から流れる液冷媒を蒸発する蒸発器と、該受液器と
    該蒸発器の冷媒入口との間の管路に設置された第1メン
    テナンス用開閉弁と、該蒸発器の冷媒出口と該コンデン
    サとの間の管路に設置された第2メンテナンス用開閉弁
    とを有する冷却装置において、 前記受液器と前記蒸発器の冷媒入口との間の管路又は前
    記蒸発器の冷媒出口と前記コンデンサとの間の管路の少
    なくとも一方には、前記第1メンテナンス用開閉弁又は
    前記第2メンテナンス用開閉弁を迂回するバイパス管を
    連結するとともに、該バイパス管には該蒸発器側への冷
    媒流通を規制する逆止弁を設けたことを特徴とする冷却
    装置。
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