JP2003336695A - 多軸動力伝達装置 - Google Patents

多軸動力伝達装置

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JP2003336695A
JP2003336695A JP2002315729A JP2002315729A JP2003336695A JP 2003336695 A JP2003336695 A JP 2003336695A JP 2002315729 A JP2002315729 A JP 2002315729A JP 2002315729 A JP2002315729 A JP 2002315729A JP 2003336695 A JP2003336695 A JP 2003336695A
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Masahiro Kanemitsu
雅宏 兼光
Yukimasa Arai
幸正 荒井
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Sumitomo Heavy Industries Gearbox Co Ltd
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SEISA Gear Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同期同方向回転、同期異方向回転等、入力軸
の動力を二つ以上の出力軸に分配して伝動する多軸動力
伝達装置を、構造簡単で小型化する。 【解決手段】 単一の入力軸11から一対の出力軸1
2,13に伝達する多軸伝達装置において、入力軸11
と出力軸12,13との間に回転自在に支持された内歯
車24と、入力軸11の回転を内歯車24に伝達する入
力伝達機構aと、内歯車24を共通の駆動源とし、各出
力軸12,13に伝達する出力伝達機構bとを備える。
出力伝達機構bは、内歯車24の内歯19に噛み合うよ
うに独立して配設され、筒状回転体24の軸方向にずら
されて配置された第1出力軸12の歯車25と第2出力
軸13の歯車26とを有して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二軸押出機等に使
用される多軸動力伝達装置に係り、詳しくは、入力軸の
回転力を、互いに平行な複数の出力軸に伝達するように
構成された多軸動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来周知である熱可塑性樹脂の押出機
(押出成形機)は、スクリュー式と非スクリュー式とに
分けられる。スクリュー式では、特に2本のスクリュー
軸を有する二軸押出機は、同方向回転噛み合い型、異方
向回転型等の区別に関係なく、材料に対して優れた混合
分散を与えるほか、押出し効率がよい、押出し変動が少
ない、樹脂の局部滞留がない等の利点を有するので多用
されている。
【0003】このように、押出機等で用いられる多軸伝
達装置、即ち、入力軸から二軸以上の出力軸に伝達する
多軸伝達装置としては、各軸の歯車どうしを噛み合
せ、一方の歯車から駆動する構造や、動力を予め分配
した歯車を設け、その歯車で夫々の出力軸の歯車を駆動
する構造がある。前記前者の一例としては、特開昭59
−167239号公報にて開示されたものが、そして、
前記後者の一例としては、特開平5−237911号公
報にて開示されたものが夫々知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらいずれの構造の
ものでも、機構が大型化し複雑になるとともに、軸受の
干渉等のため軸間距離を小さくし難い難点があるとか、
出力軸の回転方向を同じとする場合には、出力軸の歯車
どうしを噛み合せることができず、上述の構造に限定
されるという制約を受けざるを得なかった。
【0005】即ち、押出機においては、1本の入力軸に
より2本のスクリュー軸を同方向或いは異方向に回転駆
動するためには、1本のスクリュー軸は直接的に駆動で
きるが、他方のスクリュー軸は歯車装置を介して駆動す
る必要があるので、そのため歯車装置が複雑になる傾向
があった。特に、2本のスクリュー軸間の距離は小さい
ので、歯車装置は構造的に制約を受けて、強度的に大き
な歯車は適用できず、大きなトルクは伝達することが困
難になる等、二軸押出機はスクリュー軸の駆動装置が複
雑で大型化し易いという問題があった。
【0006】本発明の目的は、歯車伝動構造の見直し、
及び工夫を行うことにより、同期同方向回転、同期異方
向回転等、二つ以上の出力軸を種々の駆動形態が採れる
ようにしながら、構造が極力シンプルで、かつ、小型化
された多軸動力伝達装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決する
ために本発明は、次に示すような種々の解決手段を講じ
るものである。先ず、請求項1の構成は、入力軸から二
軸以上の出力軸に伝達する多軸伝達装置において、入力
軸と出力軸との間に回転自在に支持された内歯車と、入
力軸の回転を内歯車の回転に伝達する入力伝達機構と、
内歯車を共通の駆動源とし、二軸以上の出力軸に伝達す
る出力伝達機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項1の構成によれば、入力伝達機構に
よって入力軸の回転動力が伝達される内歯車に、出力伝
達機構によって2以上の出力軸を直接又は間接に咬合し
て回転させる構造であるから、各出力軸は内歯車の径内
のエリアに集約配置して、軸間距離を短くするといった
コンパクトなものに構成できるとともに、各出力軸を同
じ方向に回転させたり、中間歯車を用いることで互いに
異なる方向に回転させたりすることができる。叉、内歯
車に咬合する出力軸の歯車の歯数を異ならせれば、各出
力軸を異なる回転速度で駆動させることも可能である。
【0009】請求項2の構成は、請求項1の構成におい
て、出力伝達機構は、内歯車の内歯に噛み合うように独
立して配設され、内歯車の軸方向にずらされて配置され
た二つの歯車と、この二つの歯車の各々から動力が伝達
される二軸の出力軸とを有したことを特徴とするもので
ある。
【0010】請求項2の構成によれば、内歯車の内歯に
噛み合う複数の出力側歯車を軸方向に互いにずらせて配
置することにより、ずらせない場合には不可能となる大
きな径の歯車に設定することができるとともに、それに
よって出力軸どうしの軸間距離(図2のd参照)をより
小さな値とすることも可能になる。つまり、出力側歯車
の歯数設定の自由度を、即ち、減速、増速等の変速設定
自由度を大きくすること、及び出力軸どうしの軸間距離
の設定自由度を大きくすることが可能になる。
【0011】請求項3の構成は、請求項1の構成におい
て、出力伝達機構は、内歯車の内歯に噛み合うように配
設された二つの歯車と、この二つの歯車の双方に噛み合
う少なくとも一つのバックアップ歯車と、二つの歯車と
少なくとも一つのバックアップ歯車のうち選択された二
つの歯車の各々から動力が伝達される二軸の出力軸とを
有したことを特徴とするものである。
【0012】請求項3の構成によれば、内歯車の内歯に
咬合する二つの歯車と、これら両歯車の双方に咬合する
一つ以上のバックアップ歯車を設けて、それら三つ以上
の歯車のうちの二つの歯車の回転を取出して二軸の出力
軸とするものであるから、各歯車の大きさ(歯数)を適
宜に設定して、出力軸どうしの回転速度を同じにしたり
異ならせたりの回転速度設定が自在になるとともに、選
択する歯車により、出力軸どうしの回転方向を同じにし
たり異ならせたりの回転方向設定も自在になり、従っ
て、二つの出力軸の回転速度、及び回転方向の設定自由
度を大きく改善することができる。
【0013】請求項4の構成は、請求項3の構成におい
て、二つの歯車の一つとバックアップ歯車の一つとが選
択され、この二つの歯車の歯数が同数であって、これら
の歯車から動力が伝達される二軸の出力軸が同期異方向
回転となっていることを特徴とするものである。
【0014】請求項4の構成によれば、内歯車の内径側
部分に2個の歯車と1個以上のバックアップ歯車が配さ
れたコンパクトな構造において、いずれかの歯車の軸と
いずれかのバックアップ歯車の軸とで一対の出力軸を構
成させるものであり、これら一対の出力軸を、互いに同
回転速度で、かつ、互いに回転方向が異なる状態で回転
駆動させることができる。
【0015】請求項5の構成は、請求項3の構成におい
て、二つの歯車が選択され、この二つの歯車が同数であ
って、これらの歯車から動力が伝達される二軸の出力軸
が同期同方向に駆動されることを特徴とするものであ
る。
【0016】請求項5の構成によれば、内歯車の内径側
部分に2個の歯車と1個以上のバックアップ歯車が配さ
れたコンパクトな構造において、バックアップ歯車では
ない二つの歯車夫々の軸を出力軸とするものであり、内
歯車に直接交互するこれら両歯車は同じ方向に回転する
ことから、一対の出力軸を、互いに同じ回転速度で、か
つ、互いに同じ回転方向(内歯車の回転方向と同じ方
向)に回転駆動させることができる。
【0017】請求項6の構成は、請求項3の構成におい
て、バックアップ歯車は二つであって、この二つの歯車
が選択され、この二つの歯車の歯数が同数であって、こ
れらの歯車から動力が伝達される二軸の出力軸が同期同
方向に駆動されることを特徴とするものである。
【0018】請求項6の構成によれば、内歯車の内径側
部分に2個の歯車と2個のバックアップ歯車が配された
コンパクトな構造において、二つのバックアップ歯車夫
々の軸を出力軸とするものであり、それら一対の出力軸
を、内歯車の回転方向とは逆の回転方向に互いに揃え、
かつ、互いに同じ回転速度で回転駆動させることができ
る。
【0019】請求項7の構成は、請求項3の構成におい
て、二つの歯車の一つとバックアップ歯車の一つとが選
択され、この二つの歯車の歯数が異なり、これらの歯車
から動力が伝達される二軸の出力軸が非同期異方向回転
となっていることを特徴とするものである。
【0020】請求項7の構成によれば、内歯車の内径側
部分に2個の歯車と1個以上のバックアップ歯車が配さ
れたコンパクトな構造において、二つの歯車の一つの軸
とバックアップ歯車の一つの軸とで一対の出力軸を構成
するから、これら一対の出力軸を互いに異なる速度で、
かつ、互いに異なる回転方向に回転駆動できるようにな
る。
【0021】請求項8の構成は、請求項1〜7の構成に
おいて、多軸動力伝達装置は、二軸押出機用であること
を特徴とするものである。
【0022】請求項8の構成によれば、軸間距離の短い
一対の出力軸を二軸押出機の動力源として好適に用いる
ことができるので、二軸押出機用の合理的な多軸動力伝
達装置を提供することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に、入力軸11の回転動力を
第1及び第2出力軸12,13に伝達する多軸動力伝達
装置1と、両出力軸12,13に作用するスラスト荷重
を受け持つための軸伝動機構2とで成る変速装置Aが、
そして、図2には、両出力軸12,13と入力軸との軸
方向における配置関係を示す模式図が夫々示されてい
る。
【0024】多軸動力伝達装置1は、入力軸11を支承
する第1ケース5と、出力軸12,13を支承する第2
ケース6と、これら両ケース5,6を連結する筒状の第
3ケース7とから成るミッションケースK内に構成され
ている。第1ケース5は、中心に入力軸11を一対の軸
受を介して回転自在に支持し、この入力軸11の周りに
中間支軸16,17を突設するフランジ状である。この
第1ケース5は、第3ケース7の側面にボルト等に固定
される。入力軸11の内側の端には、太陽歯車21が固
定されている。中間支軸16,17には、中間歯車2
2,23が軸受を介して回転自在に支持されている。太
陽歯車21は中間歯車22,23に噛み合っている。第
2ケース6は、第3ケース7の開放端にボルト等で固定
されるフランジ部から第3ケース7内に突出する筒部6
aを有する。この筒部6aの内側に軸方向一対の軸受を
介して、第1出力軸12及び第2出力軸13が回転自在
に支持される。また、前記筒部6aの外側に軸方向一対
の軸受を介して筒状回転体24(内歯車の一例)が支持
される。第1出力軸12の両軸受の間には第1歯車25
が嵌入されており、第2出力軸13の両軸受の間には第
2歯車26が嵌入されている。筒状回転体24は、内側
空間に出力軸側内歯車19(内歯の一例)を有し、先端
に入力側内歯車18を有する。出力軸側内歯車19に
は、第1歯車25及び第2歯車26が噛み合う。入力側
内歯車18には、中間歯車22、23が噛み合う。な
お、筒部6aの側面には、第1歯車25及び第2歯車2
6が出力軸側内歯車19に噛み合うように、適宜の切欠
きが設けられている。第3ケース7は、第1ケース5及
び第2ケース6との取り付け基部となるとともに、全体
を覆う容器となっている。以上の構造により、入力軸1
1に嵌装された太陽歯車21に、中間支軸16,17に
支承された2個の中間歯車22,23を咬合させ、第2
ケース6におけるフランジ筒部6aに支承された筒状回
転体24(内歯車の一例)の入力側内歯車18に、中間
歯車22,23(入力伝達機構aの一例)が咬合されて
いる。ここで、太陽歯車21と、二つ又は三つ等二つ以
上の中間歯車22,23とからなる遊星歯車機構10
は、入力伝達機構aを構成する。この遊星歯車機構10
は、中間歯車22、23の中間支軸16、17が固定さ
れ、中間歯車22、23が入力側内歯車18に噛み合っ
て、筒状回転体24を回転させるスター型のものであ
る。
【0025】第2ケース6に支承された第1出力軸12
に嵌装された第1歯車25、及び第2出力軸13に嵌装
された第2歯車26が、筒状回転体24の出力側内歯車
19(内歯の一例)に咬合されており、それによって出
力分配の為の出力伝達機構bが構成されている。図示の
場合、第1及び第2歯車25,26(出力伝達機構bの
一例)は、互いに軸方向に離間させて干渉しない位置関
係としてあり、それによって第1及び第2歯車25,2
6は、互いに軸方向で重なるように配置してある。
【0026】これにより、図2に示すように、筒状回転
体24の内側空間にて出力側内歯車19に咬合する第1
及び第2歯車25,26の大径化を図りながら、第1及
び第2出力軸12,13どうしの軸間距離dを短いもの
に設定してある。第1及び第2歯車25,26は互いに
同じ歯数であり、第1及び第2出力軸12,13は、互
いに同じ方向で、かつ、互いに同速度で回転する「同期
同方向回転型」に設定されている。
【0027】軸伝動機構2は、第2ケース6に連結され
る伝動ケース20に、カップリング8を介して第1出力
軸12に連動連結される第1軸14と、カップリング9
を介して第2出力軸13に連動連結される第2軸15と
を、スラスト軸受3,4を介して支承して構成されてい
る。第1軸14のスラスト軸受3は直接第1及び第2軸
14,15の伝動ケース20に支持させてあり、軸方向
で干渉する第2軸15のスラスト軸受4は、中継ケース
27を介して伝動ケース20に支持させるようにしてあ
る。
【0028】以上の構成により、入力軸11の回転は、
中間歯車22,23を介して筒状回転体24に逆回転と
して伝達され、一対の出力軸12,13には筒状回転体
24と同方向の回転が伝達されるようになる。つまり、
一対の出力軸12,13は、互いに同回転速度で、か
つ、入力軸11の回転方向とは逆の方向へ互いに同方向
で若干減速された状態として、入力軸11によって回転
駆動されるようになる。
【0029】そして、出力軸12,13に連動連結され
た第1軸14と第2軸15の先には、スクリュー式押出
機(図示省略)が接続連結されるようになっており、第
1及び第2軸14,15に作用する大きなスラスト荷重
は、スラスト軸受3,4を用いて伝動ケース20に受け
持たせるようにしてあり、各出力軸12,13には及ば
ないようにしてある。
【0030】尚、本実施形態の多軸伝達装置1において
は、入力伝達機構aを構成する遊星歯車機構10は、中
間歯車22、23の中間支軸16、17がミッションケ
ースKに固定され、中間歯車22、23が入力側歯車1
8に噛み合って、筒状回転体24を回転させるスター型
のものについて説明したが、この形態に限定されるもの
ではない。例えば、図3に示すように、本実施形態にお
いて、中間歯車22、23の中間支軸16、17が遊星
枠51に固定され、中間歯車22、23が入力側歯車
(太陽歯車)21に噛み合うと共に、ミッションケース
K側に固定された内歯53に噛み合って、遊星枠51が
回転自在になっており、この回転する遊星枠51に筒状
回転体24が結合されているプラネタリ型の遊星歯車機
構50により構成される入力伝達機構a´であってもよ
い。尚、遊星枠51に筒状回転体24が結合される方法
は、遊星枠51の回転を筒状回転体(内歯)24に伝え
ることができればどのような形態でもよく、図示のよう
なスプライン結合やボルト結合等により結合したり、遊
星枠と筒状回転体24とを一体型に形成してもよい。以
上の構成により、入力軸11の回転は、中間歯車22、
23を介して遊星枠51に逆回転として伝達され、遊星
枠51に固定された筒状回転体24も逆回転され、一対
の出力軸12、13は、互いに同回転速度で、かつ、入
力軸11の回転方向とは逆の方向へ互いに同方向で若干
減速された状態として、入力軸11によって回転駆動さ
れるようになる。また、本実施形態において、入力伝達
機構aは上述したような遊星歯車機構10・50により
構成されるものに限定されることはなく、例えば、円筒
平行軸歯車、傘歯車、ウォーム歯車を組み合わせ等、入
力軸11の回転を筒状回転体24の回転駆動に伝達する
ものであればどのような形態であってもよい。
【0031】また、本実施形態で説明した多軸伝達装置
1において、二つ以上の出力軸12,13,32と、筒
状回転体24の出力側内歯車19と、バックアップ歯車
gとの咬合構造は、以下のように種々のものが可能であ
る。
【0032】(1)図4に示すように、出力側内歯車1
9と第1歯車25、及び第2歯車26とを咬合させ、か
つ、第1歯車25と第2歯車26とを伝動歯車28(バ
ックアップ歯車gの一例)を介して咬合させるととも
に、これら各歯車25,26,28を同じ歯数に設定
し、第1歯車25の第1出力軸12と、伝動歯車28の
第2出力軸13とを互いに同じ回転速度で、かつ、互い
に異なる方向に回転させる「同期異方向回転型」として
も良い(請求項3及び4に対応)。
【0033】(2)図5に示すように、第1歯車25と
第2歯車26との双方を、共に出力側内歯車19に咬合
させ、かつ、両歯車25,26に咬合する伝動歯車28
(バックアップ歯車gの一例)を設けるとともに、第1
歯車25の第1出力軸12、及び第2歯車26の第2出
力軸13とを、同じ速度、同じ方向に回転させる「同期
同方向回転型」としても良い(請求項5に対応)。
【0034】(3)図6に示すように、出力側内歯車1
9に、第1歯車25と第2歯車26とを咬合させ、か
つ、これら第1歯車25と第2歯車26との間に一対の
中間伝動歯車30,30(バックアップ歯車gの一例)
を咬合連動させ、各中間伝動歯車30,30の第1及び
第2出力軸12,13とを、同じ速度、同じ方向に回転
させる「同期同方向回転型」としても良い(請求項6に
対応)。
【0035】(4)図6において、第1歯車25の回転
軸32と、バックアップ歯車gの第1出力軸12とを一
対の出力軸に設定し、これら出力軸32,12が非同期
異方向回転する構造でも良い(請求項7に対応)。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による多軸
動力伝達装置では、入力軸と出力軸との間に回転自在に
支持された内歯車と、入力軸の回転を内歯車の回転に伝
達する入力伝達機構と、内歯車を共通の駆動源とし、二
軸以上の出力軸に伝達する出力伝達機構とを備えてある
から、各出力軸を内歯車の径内エリアにコンパクトに配
置できるとともに、歯車の歯数変更やバックアップ歯車
を設定する等の工夫により、各出力軸を同じ方向に回転
させたり、互いに異なる方向に回転させたり、叉、各出
力軸を異なる回転速度で駆動させる等、種々の駆動状況
の設定が自在で汎用性が高く、しかもコンパクトなもの
として提供できるに至った。特に、二軸押出機の動力源
として好適なものとすることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】多軸動力伝達装置を有する変速装置の構造を示
す断面図である。
【図2】図1における内歯車と各出力軸との配置関係を
示す模式図である。
【図3】別形態の多軸動力伝達装置を有する変速装置の
構造を示す断面図である。
【図4】2個の歯車と1個のバックアップ歯車とが一直
線上に並ぶ場合の模式図である。
【図5】2個の歯車と1個のバックアップ歯車とが一直
線上に並ばない場合の模式図である。
【図6】2個の歯車と2個のバックアップ歯車とを備え
た場合の模式図である。
【符号の説明】
1 多軸動力伝達装置 11 入力軸 12,13,32 出力軸 19 内歯 24 内歯車 25,26 二つの歯車 a 入力伝達機構 b 出力伝達機構 g バックアップ歯車

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸から二軸以上の出力軸に伝達する
    多軸伝達装置であって、 前記入力軸と前記出力軸との間に回転自在に支持された
    内歯車と、前記入力軸の回転を前記内歯車の回転に伝達
    する入力伝達機構と、前記内歯車を共通の駆動源とし、
    前記二軸以上の出力軸に伝達する出力伝達機構とを備え
    てなる多軸動力伝達装置。
  2. 【請求項2】 前記出力伝達機構は、前記内歯車の内歯
    に噛み合うように独立して配設され、前記内歯車の軸方
    向にずらされて配置された二つの歯車と、この二つの歯
    車の各々から動力が伝達される二軸の出力軸とを有して
    なる請求項1に記載の多軸動力伝達装置。
  3. 【請求項3】 前記出力伝達機構は、前記内歯車の内歯
    に噛み合うように配設された二つの歯車と、この二つの
    歯車の双方に噛み合う少なくとも一つのバックアップ歯
    車と、前記二つの歯車と前記少なくとも一つのバックア
    ップ歯車のうち選択された二つの歯車の各々から動力が
    伝達される二軸の出力軸とを有してなる請求項1に記載
    の多軸動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記二つの歯車の一つと前記バックアッ
    プ歯車の一つとが選択され、この二つの歯車の歯数が同
    数であって、これらの歯車から動力が伝達される二軸の
    出力軸が同期異方向回転となっている請求項3に記載の
    多軸動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記二つの歯車が選択され、この二つの
    歯車が同数であって、これらの歯車から動力が伝達され
    る前記二軸の出力軸が同期同方向に駆動される請求項3
    に記載の多軸動力伝達装置。
  6. 【請求項6】 前記バックアップ歯車は二つであって、
    この二つの歯車が選択され、この二つの歯車の歯数が同
    数であって、これらの歯車から動力が伝達される前記二
    軸の出力軸が同期同方向に駆動される請求項3に記載の
    多軸動力伝達装置。
  7. 【請求項7】 前記二つの歯車の一つと前記バックアッ
    プ歯車の一つとが選択され、この二つの歯車の歯数が異
    なり、これらの歯車から動力が伝達される二軸の出力軸
    が非同期異方向回転となっている請求項3に記載の多軸
    動力伝達装置。
  8. 【請求項8】 前記多軸動力伝達装置は、二軸押出機用
    である請求項1〜7のいずれかに記載の多軸動力伝達装
    置。
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