JP2003336333A - サッシ下枠の取付構造、取付方法及び防水透湿シート付き壁体 - Google Patents

サッシ下枠の取付構造、取付方法及び防水透湿シート付き壁体

Info

Publication number
JP2003336333A
JP2003336333A JP2002147768A JP2002147768A JP2003336333A JP 2003336333 A JP2003336333 A JP 2003336333A JP 2002147768 A JP2002147768 A JP 2002147768A JP 2002147768 A JP2002147768 A JP 2002147768A JP 2003336333 A JP2003336333 A JP 2003336333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
sheet
sash
attached
wall body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002147768A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3971956B2 (ja
Inventor
Osamu Izawa
修 井澤
Chiaki Kameda
千秋 亀田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2002147768A priority Critical patent/JP3971956B2/ja
Publication of JP2003336333A publication Critical patent/JP2003336333A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3971956B2 publication Critical patent/JP3971956B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Door And Window Frames Mounted To Openings (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サッシ下枠が取り付けられる開口部の下縁部
を、低コストで容易に、十分な防水処理を施した状態と
することができるサッシ下枠の取付構造、取付方法及び
防水透湿シート付き壁体を提供する。 【解決手段】 防水透湿シート6は、矩形状の開口部2
の大きさに対応した大きさの矩形状のシート開口部13
を有するとともに該シート開口部13を介して開口部2
を露出させて壁体5の表面21に貼り付けられたシート
本体11と、シート開口部13の下縁部12から延出さ
れて設けられるとともにシート本体11が取り付けられ
た壁体5表面と連続する開口部2の下側内面22に貼り
付けられた延出片14とを備えている。サッシ下枠の取
付構造1においては、サッシ下枠3は、延出片14と、
シート本体11のシート開口部13の下縁部12との上
から開口部2の下縁部26に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁体に設けられた
開口部に取り付けられるサッシ枠のサッシ下枠の取付構
造、取付方法、及びサッシ下枠が取り付けられる開口部
を備える防水透湿シート付き壁体に関する。
【0002】
【背景の技術】従来、壁パネル等の壁体に外壁材となる
サイディング等を取り付ける場合、前記壁体の表面に予
め防水透湿シートを取り付けて、壁体の表面に防水処理
を施している。斯かる壁体にサッシ枠等を取り付けるた
めの開口部が設けられている場合、この開口部にサッシ
枠を取り付ける際には、例えば、特開2001−204
10号公報に示されているように、開口部の下縁部から
壁体内部に雨水が浸入するのを防ぐべく、サッシ枠の取
り付けの前に以下のような防水処理を行っていた。
【0003】即ち、まず、防水性及び透湿性を有する防
水透湿シートに、壁体の開口部の大きさに対応した大き
さのシート開口部を設け、このシート開口部を壁体の開
口部に合わせた状態で、防水透湿シートを壁体の表面、
つまり屋外面に貼り付ける。そして、前記表面における
開口部の下縁部、即ち壁体の表面と開口部の下側内面と
が連続する部分に、この下縁部を覆うように縦断面視略
L字状に形成された縁部止水材と、下縁部の両端部を覆
うように形成された止水プレートとを一体化した状態で
取り付け、その後、開口部の下縁部にサッシ枠のサッシ
下枠を取り付ける。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように防水透湿シートを貼り付けるとともに縁部止水材
を取り付けて防水処理を施した開口部の下縁部にサッシ
下枠を取り付けた場合には、前記下縁部では、防水透湿
シートと縁部止水材とが重なった状態で防水処理が施さ
れたこととなるため、施工の際に2重に防水処理を施す
分、手間がかかるとともに、コストがかさむといった問
題があった。
【0005】本発明の課題は、サッシ下枠が取り付けら
れる開口部の下縁部を、低コストで容易に、十分な防水
処理を施した状態とすることができるサッシ下枠の取付
構造及び取付方法、並びに防水透湿シート付き壁体を提
供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、図1及び図2に示すよう
に、壁体5に設けられた矩形状の開口部2の下縁部に防
水透湿シート6を介して取り付けられたサッシ下枠の取
付構造において、前記防水透湿シート6は、前記開口部
2の大きさに対応した大きさの矩形状のシート開口部1
3を有するとともに該シート開口部13を介して前記開
口部2を露出させて前記壁体5の表面21に貼り付けら
れたシート本体11と、前記シート開口部13の下縁部
12から延出され、前記シート本体11が貼り付けられ
た前記壁体5の表面と連続する前記開口部2の下側内面
22に貼り付けられた延出片14とを備え、前記サッシ
下枠3は、前記延出片14と、前記シート本体11の前
記シート開口部13の下縁部12との上から前記開口部
2の下縁部26に取り付けられていることを特徴とす
る。
【0007】請求項1記載の発明によれば、壁体5の表
面21には、シート開口部13を介して開口部2を露出
させるようにシート本体11が貼り付けられ、この壁体
5の表面21と連続した開口部2の下側内面22には、
シート開口部13の下縁部12から延出された延出片1
4が貼り付けられ、サッシ下枠3は、延出片14と、シ
ート本体11のシート開口部13の下縁部12との上か
ら開口部2の下縁部26に取り付けられているので、サ
ッシ下枠3が取り付けられる開口部2の下縁部26、つ
まり壁体5の表面21と開口部2の下側内面22とが連
続している部分は、防水透湿シート6によって覆われた
状態となっている。即ち、壁体5の表面21及び開口部
2の下側内面22に連続して貼り付けられた防水透湿シ
ート6によって、サッシ下枠3が取り付けられた開口部
2の下縁部26から壁体5内部への雨水の浸入が防がれ
る状態、つまり防水透湿シート6のみで開口部2の下縁
部26の防水処理が施された状態となり、従来と異なり
縁部止水材を開口部2に取り付ける必要がない分、サッ
シ下枠3が取り付けられる開口部2の下縁部26を、低
コストで容易に、十分な防水処理を施した状態とするこ
とができる。
【0008】請求項2記載の発明は、例えば図1及び図
2に示すように、請求項1記載のサッシ下枠の取付構造
において、前記壁体5に設けられた前記開口部2の下縁
部26の両端部25,25には、前記サッシ下枠3の裏
側で、前記両端部25,25のそれぞれを前記壁体5の
表面21側から覆う止水プレート7が前記防水透湿シー
ト6を介して取り付けられていることを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、防水透湿シ
ート6を介して取り付けられた止水プレート7は、下縁
部26の両端部25,25のそれぞれを覆っており、サ
ッシ下枠3は、前記止水プレート7,7の上から開口部
2の下縁部12に取り付けられることになり、止水プレ
ート7によって、サッシ下枠3の裏側における開口部2
の下縁部26の両端部25をそれぞれ確実に防水するこ
とができる。
【0010】請求項3記載の発明は、例えば図1及び図
2に示すように、請求項2記載のサッシ下枠の取付構造
において、前記止水プレート7は、矩形の板状をなすと
ともにコーナー部に略L字状の切欠部90が設けられた
第1止水片51と、この第1止水片の略L字状の切欠部
90の2辺部から、それぞれ前記第1止水片51に対し
て略直交するように立設されるとともに互いに略直交し
て接合された板状の第2止水片52及び第3止水片53
とを備え、前記第2止水片52及び第3止水片53が前
記下側内面22の端部25と前記下側内面22と直交す
る内面24の端部とに取り付けられているとともに前記
第1止水片51が前記壁体5の表面21に取り付けられ
ていることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明によれば、止水プレー
ト7は、その第1止水片と第2止水片と第3止水片と
で、壁体5の表面21と、下側内面22と、該下側内面
22と直交する内面24とにおける、開口部2の下縁部
26の端部25の角部をそれぞれ覆っているので、止水
プレート7を取り付けることによって、開口部2の下縁
の両角部を確実に防水することができる。
【0012】請求項4記載の発明は、例えば図1及び図
2に示すように、壁体5に設けられた矩形状の開口部2
の下縁部26に防水透湿シート6を介してサッシ下枠3
が取り付けられる防水透湿シート付き壁体9であって、
前記防水透湿シート6は、前記開口部2の大きさに対応
した大きさの矩形状のシート開口部13を有するととも
に該シート開口部13を介して前記開口部2を露出させ
て前記壁体5の表面21に貼り付けられたシート本体1
1と、前記シート開口部13の下縁部12から延出さ
れ、前記シート本体11が貼り付けられた表面21と防
水上連続する前記開口部2の下側内面22に貼り付けら
れた延出片14とを備えていることを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、防水透湿シ
ート付き壁体9の防水透湿シート6は、開口部2の大き
さに対応した大きさのシート開口部13を有するととも
に該シート開口部13を介して開口部2を露出させて壁
体5の表面21を覆うように貼り付けられたシート本体
11と、シート開口部13の下縁部12から延出され、
シート本体11が貼り付けられた壁体5の表面21と防
水上連続する開口部2の下側内面22に貼り付けられた
延出片14とを備えているので、開口部2の下縁部26
は、防水透湿シート6によって覆われた状態となってい
る。従って、延出片14と、該延出片14が延出するシ
ート本体11のシート開口部13の下縁部12との上か
ら開口部2の下縁部26にサッシ下枠3を取り付けるこ
とにより、開口部2の下縁部26から壁体5内部への雨
水の浸入が防がれる状態、即ち防水透湿シート6のみで
開口部2の下縁部26に十分な防水処理を施した状態と
することができる。よって、従来と異なり縁部止水材を
開口部2に取り付ける必要がない分、サッシ下枠3が取
り付けられる開口部2の下縁部26を、低コストで容易
に、十分な防水処理を施した状態とすることができる。
【0014】請求項5記載の発明は、例えば図1及び図
2に示すように、壁体5に設けられた矩形状の開口部2
の下縁部26に防水透湿シート6を介してサッシ下枠3
を取り付けるサッシ下枠の取付方法において、前記防水
透湿シート6を、矩形状の開口部2が設けられた前記壁
体5の表面21の全面に貼り付け、次いで、前記防水透
湿シート6を前記壁体5の開口部2の左右側内面24,
24及び上側内面23に沿ってカットするとともに、前
記壁体5の開口部2内の防水透湿シート部分を前記左右
側内面24,24間に渡るように且つ前記壁体5の開口
部2の下側内面22から前記上側内面23側に所定間隔
あけてカットすることで、前記開口部2内に、前記開口
部2の下側内面22の側縁26に沿う防水透湿シート部
分から延出する延出片14を形成し、次いで、前記延出
片14をその基端部で折曲することで前記延出片14を
前記壁体5の下側内面22に貼り付け、次いで、防水透
湿シート6の上から前記サッシ下枠3を取り付けること
を特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、サッシ下枠
3が取り付けられた開口部2の下縁部26を防水透湿シ
ート6と該防水透湿シート6に形成された延出片14と
によって覆うことによって、サッシ下枠3が取り付けら
れた開口部2の下縁部26から壁体5内部への雨水の浸
入が防がれる状態、即ち開口部2の下縁部26に十分な
防水処理を施した状態とすることができる。従って、従
来と異なり縁部止水材を開口部2に取り付ける必要がな
い分、サッシ下枠3が取り付けられる開口部2の下縁部
26を、低コストで容易に、十分な防水処理を施した状
態とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1及び図2を参照して本
発明の実施の形態を詳細に説明する。本発明に係るサッ
シ下枠の取付構造1は、図1に示すように、壁体5に設
けられた矩形状の開口部2の下縁部26に防水透湿シー
ト6を介してサッシ下枠3が取り付けられる防水透湿シ
ート付き壁体9と、該防水透湿シート付き壁体9内部へ
の水の浸入を遮るための止水プレート7と、防水透湿シ
ート付き壁体9の開口部2の下縁部26に取り付けられ
たサッシ下枠3等とからなる。
【0017】防水透湿シート付き壁体9は、壁体5と、
防水透湿シート6等とからなる。壁体5は、図2(a)
に示すように、従来のパネル工法において建物躯体とし
て用いられる2つの壁パネル80,80、小壁パネル8
1及び腰壁パネル82等から形成されている。即ち、壁
体5は、平面視において2つの壁パネル80,80を離
間させて並設し、これら壁パネル80,80の上端部ど
うし及び下端部どうしの間に小壁パネル81及び腰壁パ
ネル82を離間させて設けることによって形成されてい
る。また、このように形成された壁体5において、2つ
の壁パネル80,80、小壁パネル81及び腰壁パネル
82で囲まれる内側部分には、開口部2が設けられてい
る。防水透湿シート6は、壁体5の開口部2の大きさに
対応した大きさのシート開口部13を有したシート本体
11と、シート開口部13の下縁部12からシート開口
部13の内側に延出された延出片14とを備えている。
シート本体11は、壁体5の屋外面(図1(a)におけ
る左側の側面、以下、表面とする)21に、この表面2
1を覆うとともにシート開口部13を介して開口部2を
露出させるように貼り付けられている。また、防水透湿
シート6は開口部2の下側内面22の側縁部、即ち下縁
部26に沿った部分で、該下縁部26に沿って折曲さ
れ、シート本体11が貼り付けられた表面21と防水上
連続した開口部2の下側内面22に貼り付けられて、こ
の下側内面22の屋外側の部位を覆っている。このよう
に、防水透湿シート6は、そのシート本体11と延出片
14とで、開口部2の下縁部26、即ち壁体5の表面2
1と開口部2の下側内面22とが連続する部分を覆った
状態となっている。斯かる防水透湿シート6としては、
例えば、防水性および透湿性を有する「タイベック」
(商品名:デュポン社製)や「インバリア」(商品名:
三菱樹脂株式会社製)、「耐水シート」(商品名:宇部
興産株式会社製)などが使用される。
【0018】止水プレート7は、壁体5の表面21にお
ける開口部2の下縁部26の両端部25,25のそれぞ
れに、防水透湿シート6を介して取り付けられている。
この止水プレート7は、矩形の板状をなすとともにコー
ナー部に略L字状の切欠部90が設けられた第1止水片
51と、この第1止水片の略L字状の切欠部90の2辺
部から、それぞれ第1止水片51に対して略直交するよ
うに立設されるとともに互いに略直交して接合された板
状の第2止水片52及び第3止水片53とから一体に構
成されている。これら第1止水片、第2止水辺及び第3
止水片は、可撓性を有する樹脂製のものである。また、
第1止水片51は、開口部2の下縁部26と側縁部27
とが連続する部分に切欠部90の2辺部を合わせた状態
で壁体5の表面21に取り付けられている。また、第2
止水片52は、下側内面22の端部25に取り付けられ
ている。更に、第3止水片53は、下側内面22と隣り
合う内面、つまり側内面24の端部に取り付けられてい
る。このように、第1止水片、第2止水片及び第3止水
片を備えた止水プレート7,7は、開口部2の下縁部2
6の両端部25,25のそれぞれを壁体5の表面21側
から覆っている。また、これら止水プレート7,7は、
サッシ下枠3の裏側、つまり壁体5と当接する側に位置
している。
【0019】サッシ下枠3は、アルミ製の押出し形材で
あるそれぞれ2本の縦枠及び横枠を矩形状に組立てて形
成されたサッシ枠80の下枠部分である。斯かるサッシ
下枠3は、防水透湿シート6の延出片14と、該延出片
14が延出するシート本体11のシート開口部13の下
縁部12との上から開口部2の下縁部26に取り付けら
れ、壁体5の表面21における開口部2の下縁部26
と、開口部2の下側内面22における屋外側の部位とを
覆っている。なお、本実施の形態においては、サッシ下
枠3は、壁体5の表面21と開口部2の下側内面22と
にねじ40を用いて取り付けられている。また、サッシ
下枠3は、レール54,…を備えており、斯かるレール
54,…の上部には、引き違いのガラス障子41,41
と網戸43とが、それぞれ摺動可能に設けられている。
【0020】次に、図2を参照し、以上のようなサッシ
下枠の取付構造1を形成する手順を説明する。まず、開
口部2が設けられた壁体5を形成し(図2(a)参
照)、図2(b)に示すように、この壁体5の表面21
に、開口部2の周縁部10によって囲まれる内側の部分
を含めた壁体5の表面21の全面を覆うように防水透湿
シート6を貼り付ける(第1貼付工程)。
【0021】次に、図2(c)に示すように、防水透湿
シート6を、開口部2の左右側内面24,24及び上側
内面23に沿ってカットするとともに、壁体5の開口部
2内の防水透湿シート部分を左右側内面24,24間に
渡るように且つ壁体5の開口部2の下側内面22から上
側内面23側に所定間隔あけてカットすることで、開口
部2内に、開口部2の下側内面22の側縁26に沿う防
水透湿シート部分から延出する延出片14を形成する
(第1切取工程)。なお、本実施の形態においては、前
記所定間隔の長さを、壁体5の表面21における開口部
2の下縁部26から、サッシ下枠3によって覆われるべ
き下側内面22の屋内側の端部までの長さよりも長くな
るようにしている。
【0022】次に、図2(d)に示すように、防水透湿
シート6の延出片14の基端部を、開口部2の下側内面
22の側縁、つまり開口部2の下縁部26に沿って折曲
するとともに、開口部2の下側内面22に接着剤やステ
ープル等によって貼り付ける(第2貼付工程)。上記の
ような工程によって、防水透湿シート付き壁体9が形成
される。次に、図2(e)に示すように、開口部2の下
縁部26の両端部25,25のそれぞれに、防水透湿シ
ート6を介して止水プレート7を取り付ける(端部止水
工程)。
【0023】次に、該止水プレート7及び防水透湿シー
ト6の上からサッシ下枠3を開口部2の下縁部26に取
り付ける(取付工程)。また、サッシ下枠3のレール5
4,…の内側に、ガラス障子41,41及び網戸43を
嵌め込む。最後に、図2(f)に示すように、サッシ下
枠3の外周部分において下側内面22と平行に屋内側に
突出しているフィン部44に沿って(図中の矢印の位置
で)、防水透湿シート6の延出片14の先端部をカット
する(第2取付工程)。
【0024】以上のようなサッシ下枠の取付構造1によ
れば、壁体5の表面21及び開口部2の下側内面22に
連続して貼り付けられた防水透湿シート6によって、サ
ッシ下枠3が取り付けられた開口部2の下縁部26から
壁体5内部への雨水の浸入が防がれる状態、つまり防水
透湿シート6のみで開口部2の下縁部26の防水処理が
施された状態となり、従来と異なり縁部止水材を開口部
2に取り付ける必要がない分、サッシ下枠3が取り付け
られる開口部2の下縁部26を、低コストで容易に、十
分な防水処理を施した状態とすることができる。
【0025】また、止水プレート7によって、サッシ下
枠3の裏側における開口部2の下縁部26の両端部25
をそれぞれ確実に防水することができる。従って、サッ
シ枠80を形成する縦枠部とサッシ下枠3との接合部分
に隙間がある場合であっても、この隙間の外周側に位置
する開口部2の下縁部26の端部25は、止水プレート
7によって防水処理された状態となる。
【0026】また、止水プレート7は、その第1止水
片、第2止水片及び第3止水片とで、壁体5の表面21
と、下側内面22と、該下側内面22と隣り合う側内面
24とにおける、開口部2の下縁部26の端部25をそ
れぞれ覆っているので、止水プレート7を取り付けるこ
とによって、開口部2の下縁部26をより確実に防水処
理することができる。
【0027】なお、以上の実施の形態においては、開口
部2の下縁部26の両端部25,25には止水プレート
7が取り付けられることとして説明したが、これに限ら
ず、サッシ枠80の縦枠と横枠とが樹脂を押出し成形し
てなるとともに、互いに溶着されて接合されるものであ
る場合など、サッシ枠80のサッシ下枠3と縦枠との接
合部分に隙間がなく、開口部2の下縁部26の端部25
の防水処理が必要ない場合には、止水プレート7を用い
ないこととしてもよい。
【0028】また、サッシ下枠3の上部には、引き違い
のガラス障子41などが設けられるものとして説明した
が、嵌め込み窓や上げ下げ窓、滑り出し窓、内倒し窓、
滑り開き窓、外倒し窓などが設けられるものとしても良
い。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、従来と異
なり縁部止水材を開口部に取り付ける必要がない分、サ
ッシ下枠が取り付けられる開口部の下縁部を、低コスト
で容易に、十分な防水処理を施した状態とすることがで
きる。
【0030】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、止水
プレートによって、サッシ下枠の裏側における開口部の
下縁部の両端部をそれぞれ確実に防水することができ
る。
【0031】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、止水
プレートを取り付けることによって、開口部の下縁の両
角部を確実に防水することができる。請求項4記載の発
明によれば、従来と異なり縁部止水材を開口部に取り付
ける必要がない分、サッシ下枠が取り付けられる開口部
の下縁部を、低コストで容易に、十分な防水処理を施し
た状態とすることができる。請求項5記載の発明によれ
ば、従来と異なり縁部止水材を開口部に取り付ける必要
がない分、サッシ下枠が取り付けられる開口部の下縁部
を、低コストで容易に、十分な防水処理を施した状態と
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るサッシ下枠の取付構造及び壁体の
実施の形態を示す図であり、(a)は、縦断面図であ
り、(b)は、斜視図である。
【図2】本発明に係るサッシ下枠の取付方法の手順を説
明する図である。
【符号の説明】
1 サッシ下枠の取付構造 2 開口部 3 サッシ下枠 5 壁体 6 防水透湿シート 7 止水プレート 9 防水透湿シート付き壁体 11 シート本体 12 シート開口部の下縁部 13 シート開口部 14 延出片 21 壁体の表面 22 開口部の下側内面 23 開口部の上側内面 24 開口部の側内面(下側内面と直交する内面) 25 開口部の下縁部の端部 26 開口部の下縁部 51 第1止水片 52 第2止水片 53 第3止水片 90 切欠部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DA01 DB04 FA04 FA32 GA24 HF01 HF05 KA01 LA04 MA01 MA03 MA04 2E002 EC02 MA22 2E011 KB02 KC01 KD14 KG06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁体に設けられた矩形状の開口部の下縁
    部に防水透湿シートを介して取り付けられたサッシ下枠
    の取付構造において、 前記防水透湿シートは、前記開口部の大きさに対応した
    大きさの矩形状のシート開口部を有するとともに該シー
    ト開口部を介して前記開口部を露出させて前記壁体の表
    面に貼り付けられたシート本体と、前記シート開口部の
    下縁部から延出され、前記シート本体が貼り付けられた
    前記壁体の表面と連続する前記開口部の下側内面に貼り
    付けられた延出片とを備え、 前記サッシ下枠は、前記延出片と、前記シート本体の前
    記シート開口部の下縁部との上から前記開口部の下縁部
    に取り付けられていることを特徴とするサッシ下枠の取
    付構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサッシ下枠の取付構造に
    おいて、 前記壁体に設けられた前記開口部の下縁部の両端部に
    は、前記サッシ下枠の裏側で、前記両端部のそれぞれを
    前記壁体の表面側から覆う止水プレートが前記防水透湿
    シートを介して取り付けられていることを特徴とするサ
    ッシ下枠の取付構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のサッシ下枠の取付構造に
    おいて、 前記止水プレートは、矩形の板状をなすとともにコーナ
    ー部に略L字状の切欠部が設けられた第1止水片と、こ
    の第1止水片の略L字状の切欠部の2辺部から、それぞ
    れ前記第1止水片に対して略直交するように立設される
    とともに互いに略直交して接合された板状の第2止水片
    及び第3止水片とを備え、 前記第2及び第3止水片が前記下側内面の端部と前記下
    側内面と直交する内面の端部とに取り付けられていると
    ともに前記第1止水片が前記壁体の表面に取り付けられ
    ていることを特徴とするサッシ下枠の取付構造。
  4. 【請求項4】 壁体に設けられた矩形状の開口部の下縁
    部に防水透湿シートを介してサッシ下枠が取り付けられ
    る防水透湿シート付き壁体であって、 前記防水透湿シートは、前記開口部の大きさに対応した
    大きさの矩形状のシート開口部を有するとともに該シー
    ト開口部を介して前記開口部を露出させて前記壁体の表
    面に貼り付けられたシート本体と、前記シート開口部の
    下縁部から延出され、前記シート本体が貼り付けられた
    表面と防水上連続する前記開口部の下側内面に貼り付け
    られた延出片とを備えていることを特徴とする防水透湿
    シート付き壁体。
  5. 【請求項5】 壁体に設けられた矩形状の開口部の下縁
    部に防水透湿シートを介してサッシ下枠を取り付けるサ
    ッシ下枠の取付方法において、 前記防水透湿シートを、矩形状の開口部が設けられた前
    記壁体の表面の全面に貼り付け、 次いで、前記防水透湿シートを前記壁体の開口部の左右
    側内面及び上側内面に沿ってカットするとともに、前記
    壁体の開口部内の防水透湿シート部分を前記左右側内面
    間に渡るように且つ前記壁体の開口部の下側内面から前
    記上側内面側に所定間隔あけてカットすることで、前記
    開口部内に、前記開口部の下側内面の側縁に沿う防水透
    湿シート部分から延出する延出片を形成し、 次いで、前記延出片をその基端部で折曲することで前記
    延出片を前記壁体の下側内面に貼り付け、 次いで、前記防水透湿シートの上から前記サッシ下枠を
    取り付けることを特徴とするサッシ下枠の取付方法。
JP2002147768A 2002-05-22 2002-05-22 サッシ下枠の取付構造 Expired - Fee Related JP3971956B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147768A JP3971956B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 サッシ下枠の取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002147768A JP3971956B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 サッシ下枠の取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003336333A true JP2003336333A (ja) 2003-11-28
JP3971956B2 JP3971956B2 (ja) 2007-09-05

Family

ID=29706116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002147768A Expired - Fee Related JP3971956B2 (ja) 2002-05-22 2002-05-22 サッシ下枠の取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3971956B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3971956B2 (ja) 2007-09-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2884614A1 (en) Outer wall mounting member and outer wall structure
JP5465054B2 (ja) 開口部装置
JP5863228B2 (ja) 開口部装置及びその製造方法
JP5102514B2 (ja) リフォーム用サッシ枠の取付構造
JP2003336333A (ja) サッシ下枠の取付構造、取付方法及び防水透湿シート付き壁体
JP2718906B2 (ja) カーテンウォールにおける扉用縦枠の取付構造
JP6867238B2 (ja) 建具
JP2010281073A (ja) 開口部装置
JP4588253B2 (ja) リフォーム用サッシ枠の取付構造およびリフォーム用サッシ枠の取付方法
JP4697975B2 (ja) リフォーム用サッシ枠の取付構造
JP2001182259A (ja) 構造物躯体カバーの隙間塞ぎ構造及びその塞ぎ材
JP3413163B2 (ja) サッシ枠の取付構造
JP7267887B2 (ja) 枠体の防水構造および壁面ユニット
JP4092137B2 (ja) 壁体
JP2004332283A (ja) 下枠フラットサッシ
JPH041267Y2 (ja)
JP2747895B2 (ja) シャッターボックス付きサッシ
JP2006057350A (ja) 建具
JP2017043903A (ja) 開閉体収容ケース
JP2004100171A (ja) 改装サッシ
CA1286160C (en) Air-vapour barrier continuity device
JP3970280B2 (ja)
JP4641453B2 (ja) サッシ廻り排水構造
JP2000274146A (ja) サッシ
JP2006083660A (ja) サッシ窓

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050408

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070206

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070404

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070605

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100615

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110615

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130615

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees