JP2003335976A - 易分散性銅フタロシアニン顔料組成物、その製造方法及び着色組成物の製造方法 - Google Patents

易分散性銅フタロシアニン顔料組成物、その製造方法及び着色組成物の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粗製銅フタロシアニンを乾式摩砕し、得られ
た摩砕物をブチルセロソルブ水溶液中で加熱下に顔料化
処理して銅フタロシアニンを製造する方法を改善し、顔
料化効率および顔料品質を高め、易分散性で各種着色組
成物の製造が容易である、赤味鮮明な銅フタロシアニン
顔料組成物、その製造方法および合理化された各種着色
組成物の製造方法を提供すること。 【解決手段】 硫酸法で測定した純度が97%以上の高
純度粗製銅フタロシアニンと着色組成物用樹脂との乾式
摩砕物をブチルセロソルブまたはその水溶液中で顔料化
処理してなることを特徴とする易分散性銅フタロシアニ
ン顔料組成物及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷インキ(オフ
セットインキ、グラビアインキなどの)、各種塗料、電
子写真用(乾式又は湿式)トナー、インクジェット記録
用インキ、熱転写記録用インキ、顔料捺染剤、筆記具用
インキなどの着色組成物、プラスチック、カラーフィル
ターまたは化粧品用などの着色剤として有用な、赤味鮮
明な易分散性銅フタロシアニン顔料組成物、その製造方
法およびこの方法で得られる顔料組成物を使用する着色
組成物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に銅フタロシアニン顔料は、例え
ば、フタル酸またはその誘導体、尿素またはその誘導体
を銅化合物および触媒の存在下に有機溶剤中で加熱反応
させる尿素法(ワイラー法)や、フタロジニトリルを銅
化合物の存在下に有機溶剤中で加熱反応させるニトリル
法などの方法で合成される。合成後の銅フタロシアニン
は粗製銅フタロシアニンとよばれ、一次粒子が非常に粗
大(10〜100μm)であって、そのままでは使用す
ることはできない。このため、印刷インキなどの着色組
成物を製造する際には、粗製銅フタロシアニンを乾式摩
砕法や湿式摩砕法に代表される顔料化の方法によって、
一次粒子を微細(1μm以下)に調整し、顔料としての
適正を付与したものが使用されている。
【0003】通常、印刷インキ、塗料、電子写真用トナ
ー、インクジェット記録用インキ、熱転写記録用イン
キ、顔料捺染剤、筆記具用インキなどの着色組成物、あ
るいはプラスチック、カラーフィルターまたは化粧品用
などの着色組成物は、顔料化された銅フタロシアニン
(銅フタロシアニン顔料)を三本ロールなどのロールミ
ル、ニーダーなどの混練機やボールミルやビーズミルな
どの分散機を使用して、着色組成物用の樹脂(バインダ
ーあるいはビヒクル用)(固体)または樹脂溶液中に均
一に分散させることによって製造されている。
【0004】この顔料化の工程や着色組成物の製造工程
には多大な労力を要することから、合理化された製造法
が求められており、種々の提案がなされている。例え
ば、特公平6−51846号公報には、ロジン類の存在
下に粗製銅フタロシアニンを乾式摩砕し、得られた摩砕
物をブチルセロソルブ水溶液中で加熱処理して顔料形態
に変換する銅フタロシアニン顔料の製造方法が提案され
ている。この方法によれば、ロジン類の存在下に乾式摩
砕することで摩砕物の凝集を抑制ないし防止して次の顔
料形態への変換を容易にし、さらに変換に特定配合のブ
チルセロソルブ水溶液を使用することで、顔料化時の溶
剤使用量を大幅に削減することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法は、顔料化効率が充分とはいえず、その結果、この
方法で得られる銅フタロシアニン顔料は、鮮明性などの
顔料品質や着色組成物製造時の分散性が問題となること
があった。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
のであり、本発明の目的は、特公平6−51846号公
報に記載のロジン類の存在下、粗製銅フタロシアニンを
乾式摩砕し、得られた摩砕物をブチルセロソルブ水溶液
中で加熱処理して顔料化する銅フタロシアニン顔料の製
造方法における、顔料化効率および顔料品質を改善し、
易分散性で各種着色組成物の製造が容易である、赤味鮮
明な銅フタロシアニン顔料組成物の製造方法および合理
化された各種着色組成物及びその製造方法を提供するこ
とにある。
【0006】本発明者らは、上記目的を達成すべくロジ
ン類および粗製銅フタロシアニンに着目し、鋭意検討し
た結果、粗製銅フタロシアニンを乾式摩砕する際、ロジ
ン類に代えて、顔料化処理された銅フタロシアニン顔料
を用いた印刷インキなどの目的とする着色組成物の製造
に使用される高分子量の着色組成物用樹脂を選択して使
用することで、顔料化効率、さらに顔料品質が改善され
ることを見出した。また、顔料化処理された銅フタロシ
アニンは、その使用目的に応じた樹脂でコーティングさ
れているために、印刷インキなどの着色組成物の製造に
おいて易分散性であって、各種着色組成物の製造が容易
となること、従って、顔料化に引き続いて着色組成物の
製造を行うことで、合理的に高品質の着色組成物が得ら
れることを見出した。しかしながら、樹脂の変更による
改善は大きいが、それだけでは未だ満足できるものでは
なかった。
【0007】一般に、合成直後の銅フタロシアニンに
は、未反応原料や原材料中に含まれたあるいは合成時に
副成されたフタル酸誘導体類を中心とする化合物や銅化
合物などが、不純物(以下、反応不純物という)として
多量(20〜40重量%)に含まれている。これらの反
応不純物は、酸処理、アルカリ処理などの方法により粗
製銅フタロシアニンの段階である程度まで精製される
が、残留した反応不純物(5〜20重量%)は、銅フタ
ロシアニンの顔料化工程での効率に大きな影響を及ぼす
こと、粗製銅フタロシアニンとしては、硫酸法で測定し
た純度が97%以上の高純度粗製銅フタロシアニンを使
用することで、さらに鮮明で分散性に優れた銅フタロシ
アニン顔料組成物及びそれを使用した高品質の着色組成
物が得られることを見出した。本発明者らは、この知見
および先の知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的は以下の本発
明によって達成される。即ち、本発明は、硫酸法で測定
した純度が97%以上の高純度粗製銅フタロシアニンと
着色組成物用樹脂との乾式摩砕物をブチルセロソルブま
たはその水溶液中で顔料化処理してなることを特徴とす
る易分散性銅フタロシアニン顔料組成物及び粗製銅フタ
ロシアニンを乾式摩砕し、得られた摩砕物をブチルセロ
ソルブまたはその水溶液中で加熱下に顔料化処理するに
際し、粗製銅フタロシアニンとして、硫酸法で測定した
純度が97%以上の高純度粗製銅フタロシアニンを用
い、着色組成物樹脂の存在下に乾式摩砕することを特徴
とする易分散性銅フタロシアニン顔料組成物の製造方法
およびび上記の顔料化処理に引き続き、摩砕物を着色組
成物用樹脂、溶剤またはビヒクルと混合し、次いでブチ
ルセロソルブ水溶液を除去することを特徴とする着色組
成物の製造方法である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明を更に詳細に説明す
る。一般に、反応終了後の銅フタロシアニンは、反応ス
ラリーから減圧下、溶媒を除去した後、酸処理、アルカ
リ処理、さらに温水洗、水洗などの方法で反応不純物を
除去し、濾過および乾燥して粗製銅フタロシアニンとし
て調製される。本発明では粗製銅フタロシアニンは、公
知の方法で調製されたものが使用でき、調製方法は特に
限定されない。粗製銅フタロシアニンとしては、無置換
の銅フタロシアニンの他、分子中に2個以下の塩素原子
または臭素原子を含有する銅フタロシアニン、ポリクロ
ル銅フタロシアニン、分子中に14個以下の臭素原子を
含有するポリクロル−ブロム銅フタロシアニン等が挙げ
られる。これらの粗製銅フタロシアニンは、硫酸法で測
定した純度が97%以上に精製された高純度粗製銅フタ
ロシアニンが好ましい。
【0010】反応不純物中に含まれる成分としては、未
反応原料、原材料中に含まれたあるいは合成時に副成さ
れたフタル酸誘導体類(例えば、フタル酸、無水フタル
酸、フルイミド、イソインドリノンなど)や尿素系化合
物(尿素或いはその重合物)を中心とする化合物や銅化
合物、あるいは遊離銅や残塩類(アンモニウム塩類、そ
の他)などが既知物質として挙げられるが、その他にも
数多くの不明物質が含まれている。反応不純物は、銅フ
タロシアニン粒子の表面に付着、あるいは粒子内部に含
まれるが、通常の洗浄方法では除去されにくい銅フタロ
シアニンの結晶内部に取り込まれて含有される不純物が
特に問題となる。
【0011】本発明では、粗製銅フタロシアニンの純度
は硫酸法によって求めた純度に準拠するが、硫酸法によ
れば結晶内部を含む全ての反応不純物を測定することが
できる。硫酸法による純度測定は以下の手順に従う。 <硫酸法による純度測定法>粗製銅フタロシアニン5.
0grを98重量%の硫酸50mlに加熱溶解(90〜
100℃で40分)させ、この溶液に15重量%の硫酸
を150ml加えて再結晶させる。放置冷却後、250
mlの水を加えて再結晶を完了させ、濾過および充分に
水洗した後、400mlの水に解膠し、28重量%のア
ンモニア水10mlを加えて加熱(90〜100℃で3
0分)する。濾過し充分に水洗した後、105〜110
℃で2時間乾燥する。処理前後の粗製銅フタロシアニン
の質量を測定し、下記の式により純度を算出する。 純度(%)=[処理後の質量(gr)/処理前の質量
(gr)]×100
【0012】高純度粗製銅フタロシアニンの調製方法
は、例えば、合成後の粗製銅フタロシアニンを、酸、ア
ルカリ、あるいは有機溶剤洗浄する方法や、硫酸などの
強酸中に溶解させるか半溶解させ、水などの貧溶媒中に
析出させて再結晶させる精製方法など、従来公知の調製
方法の中から適宜選択でき、特に限定されない。
【0013】本発明で使用される粗製銅フタロシアニン
としては、尿素法(ワイラー法)を加圧下(好ましくは
0.1〜0.7MPa)で行って合成した銅フタロシア
ニンを用いるのが特に好ましい。加圧下で合成した銅フ
タロシアニンは、常圧下で合成したものに比べて、銅フ
タロシアニン結晶内部への反応不純物の取り込み量が少
なく、適度な洗浄によって容易に高純度に調製できる利
点がある。また、結晶内部への反応不純物含有量が少な
いため易分散性であり、顔料化が容易である。
【0014】本発明の易分散性銅フタロシアニン顔料組
成物の製造方法は、先ず、高純度粗製銅フタロシアニン
を着色組成物用樹脂の存在下に乾式摩砕する。ここで着
色組成物用樹脂とは、顔料化処理されて得られる銅フタ
ロシアニン顔料組成物を使用して目的の着色組成物(例
えば、印刷インキ、塗料などの)を製造する際に使用さ
れる樹脂(バインダーあるいはビヒクル用の)を意味
し、着色組成物の種類に応じてその着色組成物用樹脂か
ら適宜選択して使用することができる。着色組成物用樹
脂の例としては、ロジン変性フェノール樹脂、ロジン変
性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、
アルキッド樹脂、フタル酸系樹脂、メラミン樹脂、ポリ
アミド樹脂、ウレタン樹脂、酢塩ビ樹脂などの各種着色
組成物の製造に使用される従来公知のものが挙げられる
が、軟化点の高いものが望ましい。
【0015】例えば、着色組成物が印刷インキの場合に
は、着色組成物用樹脂としては、ロジン変性フェノール
樹脂、ロジン変性アクリル樹脂、ロジン変性アルキッド
樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノー
ル樹脂、ロジン変性フマル酸樹脂、ロジン変性ポリアミ
ド樹脂、ロジン変性ポリエステル樹脂などの各種ロジン
変性樹脂や石油樹脂などが単独で或いは2種以上の混合
物が使用される。好ましくはロジン変性フェノール樹脂
である。
【0016】本発明の乾式摩砕には、乾式アトライタ
ー、ボールミルや振動ミルなどのビーズなどの粉砕メデ
ィアを使用するタイプの分散機;二軸押出機やニーダー
などの混練機;ジェットミルなどの粉砕機;ヘンシルミ
キサーなどの高速撹拌機などの粉砕メディアを使用しな
いタイプのものがいずれも使用できるが、摩砕効率から
粉砕メディアを使用するタイプの分散機の使用が好まし
い。
【0017】乾式摩砕において使用される上記の如き着
色組成物用樹脂は、通常、粗製銅フタロシアニンに対し
て1〜60重量%の範囲で使用される。該樹脂は、乾式
摩砕時に粗製銅フタロシアニンに添加、混合することも
できるが、予め粗製銅フタロシアニンの表面を該樹脂で
均一に処理して使用することもできる。該樹脂を予めそ
れで粗製銅フタロシアニン表面処理して使用する方法
は、比較的少量の樹脂の使用でも摩砕時の粒子の凝集を
効果的に抑制ないし防止することができるので望まし
い。
【0018】該樹脂による粗製銅フタロシアニンの表面
処理は、例えば、銅フタロシアニンの合成段階や反応終
了後の反応スラリー中に、あるいは粗製銅フタロシアニ
ンの洗浄工程のいずれかの段階で行うことができる。表
面処理方法としては、例えば、樹脂化合物を有機溶剤に
溶解して加えるなど従来公知の方法が使用可能である
が、前記工程中、反応終了後の反応スラリー中への処理
や溶媒を除去する工程での処理が、処理量や処理方法へ
の制約が少ないため望ましい。
【0019】乾式摩砕は、通常、80〜150℃の温度
で、0.5〜2時間程度行われる。その際、必要によ
り、乾式摩砕を着色組成物用樹脂とともに体質顔料の共
存在下に行うこともできる。体質顔料も摩砕物の凝集を
効果的に抑制ないし防止する。体質顔料としては、屈折
率が小さく顔料の色相や透明性に影響の少ないものであ
ればいずれでもよく、例えば、炭酸カルシウムや酸化亜
鉛(亜鉛華)、硫酸バリウム及びバライト粉、クレー、
タルク、アルミナホワイト、ホワイトカーボン(微粉シ
リカ)等が挙げられるが、好ましくは炭酸カルシウムで
ある。体質顔料の使用量は、着色組成物用樹脂の使用量
によっても異なるが、粗製銅フタロシアニンに対して、
通常、1〜50重量%の割合で使用される。また、乾式
摩砕時に、印刷インキ用ソルベント等の有機溶剤を必要
に応じて配合できる点や、摩砕を窒素ガス雰囲気下で行
うことができる点は従来公知の乾式摩砕の場合と同様で
ある。
【0020】粗製銅フタロシアニン(結晶型はβ型)
は、乾式摩砕により微細化されるが、その際、機械的な
力によって、一部は結晶型がα型に転移し、摩砕物はα
型とβ型の混合物として得られる。このため、顔料化処
理では摩砕物の結晶型を再びβ型へ転換する顔料形態へ
の変換が必要である。本発明の乾式摩砕後の顔料化処理
は、上記の乾式摩砕によって調製された摩砕物を溶剤中
で処理するが、本発明ではブチルセロソルブまたはその
水溶液中で処理を行うことが特徴である。ブチルセロソ
ルブは常温では水溶性で水と良く混ざるが、50℃以上
に加熱すると水に不溶性となる。従って、ブチルセロソ
ルブ水溶液中で50℃以上に加熱して摩砕物を処理する
と、ブチルセロソルブは水と分離して摩砕物表面に吸着
し、効率良く結晶転移と結晶化を促し、摩砕物を顔料形
態に転移させることができる。
【0021】本発明では、ブチルセロソルブは粗製銅フ
タロシアニンに対して、通常5〜200重量%の割合で
使用される。ブチルセロソルブは、通常、濃度が9〜5
8重量%の水溶液として使用することが好ましい。常温
で上記摩砕物とブチルセロソルブ水溶液と混合し、通
常、50〜100℃の温度で0.5〜5時間程度加熱処
理を行う。ブチルセロソルブ水溶液中での加熱処理に
は、通常、公知の攪拌装置、ビーズミル、ボールミルな
どの分散機や、ニーダー、ルーダーなどの混練機が使用
できるが、加熱処理に使用する分散機や混練機などはこ
れらの例示に限定されるものではない。
【0022】本発明では、顔料化処理に引き続いて、摩
砕物を着色組成物用樹脂、ソルベントまたはビヒクルと
混合して各種の着色組成物を製造することができる。そ
の場合には、顔料化処理を、例えば、ニーダーなどの混
練機を使用して行い、続けて着色組成物の製造を行うこ
とが望ましい。
【0023】尚、本発明においては、粗製銅フタロシア
ニンの調製、乾式摩砕、顔料化のいずれかの工程で、必
要により従来公知の顔料誘導体や高分子分散剤等の顔料
処理剤や分散剤或いは界面活性剤、ロジン類等で処理す
ることもできる。
【0024】本発明において、銅フタロシアニン顔料組
成物は、上記のブチルセロソルブまたはその水溶液中で
の加熱処理に引き続き、加熱処理混合物を大量の水中に
投入し、濾過、水洗、必要に応じて乾燥、粉砕して調製
される。
【0025】銅フタロシアニン顔料組成物を用いた着色
組成物を製造する際には、顔料化処理後、分離した銅フ
タロシアニン顔料組成物を用いても製造可能であるが、
上記の加熱処理(顔料化)を、例えば、ニーダーなどの
混練機中で行った後、銅フタロシアニン顔料組成物を分
離せずに引き続いて目的とする着色組成物を製造するこ
とが好ましい。その際には目的の着色組成物に適した着
色組成物用樹脂、溶剤またはビヒクルを適宜選択して加
熱処理後のニーダーに添加および混合した後、ブチルセ
ロソルブ水溶液を、適当な手段、例えば、減圧除去し、
必要により、さらに着色組成物用樹脂、溶剤またはビヒ
クルなど、または各種の添加剤を加えて混合することに
よって製造することができる。この場合には、ブチルセ
ロソルブ水溶液の除去は、銅フタロシアニン顔料組成物
の水相から油相への転換と並行して行われることが特徴
である。
【0026】着色組成物を製造する際に加える着色組成
物用樹脂、溶剤またはビヒクルとしては、目的とする着
色組成物の製造に従来から使用されているものがいずれ
も使用でき、特に限定されない。着色組成物としては、
例えば、印刷インキ、塗料、顔料捺染剤、インクジェッ
ト記録用インキ、電子写真用トナー、熱転写記録用イン
キ、筆記具用インキなどが挙げられる。また、プラスチ
ック、カラーフィルターや化粧品用の着色組成物として
も使用することができる。
【0027】例えば、着色組成物としての印刷インキを
製造する場合には、例えば、ニーダー中で加熱処理後、
引き続いて印刷インキ用ソルベントまたは印刷インキ用
ワニスを適当量、ニーダーに添加して混合および混練
し、分離した水成分を除去し、さらに残余の水成分とブ
チルセロソルブを減圧下、50〜100℃に加熱して除
去した後、必要に応じて印刷インキ用ワニス、ソルベン
ト、あるいはその他の添加剤を加えて混合および混練す
ることで印刷インキが調製される。この方法によれば、
従来の顔料の水性プレスケーキを用い、フラッシング法
で印刷インキを調製する方法に比べて、合理的に高品質
の印刷インキを製造することができる。
【0028】尚、合理化された印刷インキの製造方法と
して、例えば、特許第3139396号には、粗製銅フ
タロシアニンを印刷インキ用樹脂と共に乾式粉砕し、得
られた摩砕物を印刷インキ用溶剤またはワニス中で加熱
処理した後、ロール分散し、このベースインキにさらに
ワニスまたは溶剤を加えて印刷インキとする方法が開示
されている。この方法は、摩砕物の顔料形態への変換を
印刷インキの製造と同時に行うことで、顔料の形態を経
ることなく摩砕物から直接印刷インキを製造する非常に
優れた方法である。しかしながら、欠点として、印刷イ
ンキ用溶剤またはワニス中での顔料形態への変換は効率
が極めて悪く、α型結晶が一部不転換のまま残り易いな
ど、印刷インキの品質が安定しないことがあり、また、
変換を完全に行うためにはインキ製造工程中に煩雑な加
熱処理加工が必要であるなどの問題点も抱えている。
【0029】これに対し、前記の顔料化処理に引き続い
て印刷インキなどの着色組成物を製造する本発明の方法
は、顔料形態への変換をブチルセロソルブまたはその水
溶液中で効率的に行い、継続して目的とする着色組成物
を製造することから、上記の様なインキ製造工程中に加
熱処理加工を改めて行う必要はなく、品質的にも安定し
た着色組成物を得ることができる。
【0030】
【実施例】次に顔料製造例、実施例及び比較例を挙げて
本発明をさらに具体的に説明する。以下の文中の「部」
又は「%」は重量基準である。
【0031】顔料製造例1 5リットル容器に、無水フタル酸1000部、尿素20
00部、モリブデン酸アンモニウム10部、塩化第一銅
180部、ハイゾールP(日本石油化学社製 アルキルベ
ンゼン系溶剤)2000部を加え、常圧下、200℃で
4時間加熱反応させた。 反応終了後、溶剤を減圧除去
し、反応生成物を2%希硫酸水溶液20000部に投入
して、80℃で2時間攪拌し、濾過、湯洗および濾液が
中性となるまで水洗して粗製銅フタロシアニンの水性ペ
ーストを得た。次に、この水性ペーストを90℃で乾燥
し、硫酸法で測定した純度が95.5%の粗製銅フタロ
シアニン900部を得た。
【0032】顔料製造例2 反応を5リットルの耐圧容器中、0.4MPaの加圧下
で行った以外は顔料製造例1と同様にして、硫酸法で測
定した純度が98.5%の高純度粗製銅フタロシアニン
890部を得た。
【0033】比較例1 乾式アトライターに顔料製造例1で得た粗製銅フタロシ
アニン100部、水素添加ロジン10部を加え、100
℃で40分間乾式摩砕を行った。この粗製銅フタロシア
ニン磨砕物のX線回折スペクトルから求めたβ型結晶の
含有率は43%であった。次いで、得られた摩砕物10
0部を0.5リットル容器に採り、これにブチルセロソ
ルブ30部、水200部を加えて常温で30分間攪拌混
合し、さらに内容物を90℃に加熱し、4時間攪拌混合
した。この混合物を1.0% 希硫酸水溶液1000部
に投入し、80℃で1時間加熱処理を行った後、濾過、
水洗、乾燥および粉砕して粉末のβ型銅フタロシアニン
顔料(C.I.Pigment Blue15:3)組
成物を得た。
【0034】上記で得たβ型銅フタロシアニン顔料18
部を印刷インキ用ワニス(ロジン変性フェノール樹脂系
ワニス、不揮発分70%)67部と混合し、3本ロール
にて3回練肉して粒度が7.5μm以下のベースインキ
を得た。このベースインキに、さらに上記の印刷インキ
用ワニス19部、7号ソルベント(日本石油社製石油系
溶剤)6部、コンパウンド(インキ調整助剤)10部を
加えて青色の印刷インキを得た。この青色インキを、銅
フタロシアニン顔料/酸化チタンが1/10の重量比率
となるように白インキと混合し、着色力判定のための淡
色インキを得た。この青色インキ及び淡色インキを、従
来法による比較用のインキとした。
【0035】実施例1 顔料製造例2において、加熱反応後のスラリー中にロジ
ン変性フェノール樹脂(重量平均分子量:12.3万、
酸価:20)178部を投入し、60℃で1時間攪拌し
た後反応溶剤を減圧除去した。以後は顔料製造例2と同
様にして、ロジン変性フェノール樹脂20重量%で表面
処理された粗製銅フタロシアニンを調製した。乾式アト
ライターに、上記の表面処理粗製銅フタロシアニン12
0部、炭酸カルシウム10部、印刷インキ用樹脂(上記
のロジン変性フェノール樹脂)10部を加え、100℃
で1時間乾式磨砕した。得られた磨砕物のβ型結晶の含
有率は49%であった。
【0036】次いで、得られた摩砕物100部を0.5
リットル容器に採り、これにブチルセロソルブ30部、
水200部を加え、常温で30分間混合し、さらに内容
物を90℃に加熱し、4時間攪拌混合した。この混合物
を水1000部に投入し、80℃で1時間加熱処理を行
い、濾過、水洗、乾燥および粉砕して、印刷インキ用の
本発明の銅フタロシアニン顔料(C.I.Pigmen
t Blue15:3)組成物を得た。
【0037】上記銅フタロシアニン顔料組成物50部、
印刷インキ用ワニス(ロジン変性フェノール樹脂ワニ
ス:不揮発分70%)118部、7号ソルベント4.5
部をディゾルバー中で攪拌混合し、混合物を3本ロール
にて1回練肉して粒度が7.5μm以下のベースインキ
を得た。このベースインキに、さらに上記の印刷インキ
用ワニス33部、7号ソルベント13部、コンパウンド
(インキ調整助剤)20部を加えて青色の印刷インキを
調製した。この青色インキを、銅フタロシアニン顔料/
酸化チタンが1/10の重量比率となるように白インキ
と混合し、淡色インキを得た。得られた青色インキ、淡
色インキは、比較例1の従来法によって作製したインキ
と比較して、色相赤味鮮明であり、着色力に優れてい
た。また、本発明の銅フタロシアニン顔料組成物は非常
に易分散性であり、比較例1ではベースインキを得るの
に3本ロールにて3回の練肉を行ったのに対し、1回の
練肉で十分であった。
【0038】実施例2 乾式アトライターに顔料製造例2で得た粗製銅フタロシ
アニン100部、印刷インキ用樹脂(ロジン変性フェノ
ール樹脂、重量平均分子量:12.3万、酸価:20)
40部を加え、100℃で1時間乾式磨砕した。得られ
た磨砕物のβ型結晶の含有率は50%であった。次い
で、得られた摩砕物100部を0.5リットル容器に採
り、これにブチルセロソルブ30部、水200部を加
え、常温で30分間混合し、さらに内容物を90℃に加
熱し、4時間攪拌混合した。この混合物を1.0%希硫
酸水溶液1000部に投入し、80℃で1時間加熱処理
を行った後、濾過、水洗、乾燥および粉砕して、印刷イ
ンキ用の本発明の銅フタロシアニン顔料組成物を得た。
【0039】上記銅フタロシアニン顔料組成物50部、
印刷インキ用ワニス(ロジン変性フェノール樹脂ワニ
ス:不揮発分70%)112.5部、7号ソルベント
6.2部をディゾルバー中で攪拌混合し、混合物を3本
ロールにて1回練肉してベースインキを得た。このベー
スインキに、さらに上記の印刷インキ用ワニス38部、
7号ソルベント12部、コンパウンド(インキ調整助
剤)20部を加えて青色の印刷インキを調製した。以下
は実施例1と同様にして本発明の青色インキ、淡色イン
キを得た。得られた青色インキ、淡色インキは、従来法
によるインキと比較して、赤味鮮明であり、粘弾性や乳
化特性などのインキ適性についても優れていた。また、
実施例1と同様、得られた銅フタロシアニン顔料組成物
は、印刷インキ調製時において非常に易分散性であっ
た。
【0040】実施例3 乾式アトライターに顔料製造例2で得た粗製銅フタロシ
アニン100部、印刷インキ用樹脂(ロジン変性フェノ
ール樹脂、重量平均分子量:12.3万、酸価:20)
40部を加え、100℃で1時間乾式磨砕した。次い
で、得られた摩砕物100部、ブチルセロソルブ30
部、水200部をニーダー中に加え、常温で30分間混
合し、さらに内容物を90℃に加熱して4時間攪拌し
た。
【0041】続いて、この本発明の印刷インキ用銅フタ
ロシアニン顔料組成物中に印刷インキ用ワニス(ロジン
変性フェノール樹脂ワニス:不揮発分70%)420
部、7号ソルベント50部を加えて90℃で1時間混練
し、減圧下、90℃でブチルセロソルブ水溶液が無くな
るまで加熱混練した。冷却後、コンパウンド(インキ調
整剤)56部を加えて本発明の青色の印刷インキを調製
した。又、この青色インキと白インキを他の実施例と同
様に混合して淡色インキを得た。得られた青色インキ及
び淡色インキは、比較例1の従来法によって作製した各
インキと比較して、色相赤味鮮明であり、着色力に優れ
ていた。
【0042】実施例4 乾式アトライターに顔料製造例2で得た粗製銅フタロシ
アニン100部、スチレン/メタクリレート系共重合樹
脂(GPC法重量平均分子量約5万、軟化点約110
℃、ガラス転移点約56℃)20部を加え、100℃で
1時間乾式磨砕した。得られた磨砕物のβ型結晶の含有
率は48%であった。次いで、得られた摩砕物100
部、ブチルセロソルブ30部、水200部をニーダー中
に加え、常温で30分間混合し、さらに内容物を90℃
に加熱して4時間攪拌した。続いて、この本発明の電子
写真トナー用銅フタロシアニン顔料組成物中に、上記の
スチレン/メタクリレート系共重合樹脂213部を加
え、減圧下、90℃でブチルセロソルブ水溶液が無くな
るまで加熱混練した。冷却後、顔料分を30%で含有す
るシアン色の高濃度着色組成物の粗粉を得た。
【0043】次に、この様にして得たシアン色の高濃度
着色組成物11.7部及びクロム錯塩系負帯電制御剤3
部を上記で使用したスチレン/メタクリレート系共重合
樹脂85.3部と常法に従って混練し、冷却、粉砕後、
ジェットミルで微粉砕し、さらに分級して5〜20μm
のシアン色樹脂組成物の微粉末を得、続いて、常法に従
い流動化剤としてコロイダルシリカを添加して十分に混
合した後、キャリアの磁性鉄粉と混合してシアン色電子
写真乾式現像剤を得た。これを負電荷フルカラー現像用
電子写真複写機にて紙に複写したところ、複写画像は、
比較例1の銅フタロシアニン顔料から同様に作製したシ
アン色電子写真乾式現像剤を使用して複写した複写画像
に比較して、赤味鮮明で冴えた青色を呈し、濃度も優れ
ていた。
【0044】
【発明の効果】以上の本発明によれば、粗製銅フタロシ
アニンを樹脂の存在下に乾式摩砕し、得られた摩砕物を
ブチルセロソルブ水溶液中で加熱下に顔料化処理する
際、(1)粗製銅フタロシアニンとして高純度粗製銅フ
タロシアニンを用い、(2)樹脂として、得られる銅フ
タロシアニン顔料組成物を用いて製造される着色組成物
の種類(印刷インキ、塗料などの)に応じ、その着色組
成物で通常使用される樹脂(バインダーあるいはビヒク
ル用の)を適宜選択して使用することで、顔料化効率、
さらには顔料品質が改善され、また、銅フタロシアニン
顔料組成物は、それを用いて製造される着色組成物に応
じた樹脂でコーティングされているので、着色組成物の
製造に際し非常に易分散性であって、各種着色組成物の
製造が容易となる銅フタロシアニン顔料組成物が提供さ
れる。又、顔料化処理をニーダー中で行い、引き続いて
着色組成物用樹脂、溶剤またはビヒクルを添加、混合し
た後、ブチルセロソルブ水溶液を除去することで、非常
に合理的に高品質の着色組成物を製造することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09B 67/20 C09D 7/12 4J038 11/00 4J039 C09D 7/12 201/00 11/00 G02B 5/22 201/00 B41M 5/26 K G02B 5/22 G03G 9/08 361 G03G 9/09 B41J 3/04 101Y (72)発明者 高見 尚徳 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6号 大日精化工業株式会社内 Fターム(参考) 2C056 FC01 2H005 AA06 CA22 2H048 CA04 CA14 CA17 2H086 BA55 BA59 2H111 AA26 BA03 BA38 BA53 4J038 EA011 JC38 KA08 4J039 BC61 BE01 EA44

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫酸法で測定した純度が97%以上の高
    純度粗製銅フタロシアニンと着色組成物用樹脂との乾式
    摩砕物をブチルセロソルブまたはその水溶液中で顔料化
    処理してなることを特徴とする易分散性銅フタロシアニ
    ン顔料組成物。
  2. 【請求項2】 高純度粗製銅フタロシアニンが、ワイラ
    ー法を加圧条件下で行って製造されたものである請求項
    1に記載の易分散性銅フタロシアニン顔料組成物。
  3. 【請求項3】 粗製銅フタロシアニンを乾式摩砕し、得
    られた摩砕物をブチルセロソルブまたはその水溶液中で
    加熱下に顔料化処理するに際し、粗製銅フタロシアニン
    として、硫酸法で測定した純度が97%以上の高純度粗
    製銅フタロシアニンを用い、着色組成物用樹脂の存在下
    に乾式摩砕することを特徴とする易分散性銅フタロシア
    ニン顔料組成物の製造方法。
  4. 【請求項4】 高純度粗製銅フタロシアニンが、ワイラ
    ー法を加圧条件下で行って製造されたものである請求項
    3に記載の易分散性銅フタロシアニン顔料組成物の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 顔料化処理をニーダー中で混練により行
    う請求項3または4に記載の易分散性銅フタロシアニン
    顔料組成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の易分散性銅フタロシア
    ニン顔料組成物又は請求項3に記載の方法で得られる易
    分散性銅フタロシアニン顔料組成物を、着色組成物用樹
    脂、溶剤またはビヒクルと混合し、次いでブチルセロソ
    ルブ水溶液を除去することを特徴とする着色組成物の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 着色組成物が印刷インキである請求項6
    に記載の着色組成物の製造方法。
  8. 【請求項8】 着色組成物が、塗料、顔料捺染剤、イン
    クジェット記録用インキ、電子写真用トナー、熱転写記
    録用インキ、筆記具用インキ、プラスチック、カラーフ
    ィルター及び化粧品用から選択される用途用である請求
    項6に記載の着色組成物の製造方法。
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JP2010174164A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Toppan Printing Co Ltd 近赤外線吸収インキ及びその製造方法

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