JP2003335570A - タイルの製造方法及びタイル素地 - Google Patents

タイルの製造方法及びタイル素地

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JP2003335570A
JP2003335570A JP2002144876A JP2002144876A JP2003335570A JP 2003335570 A JP2003335570 A JP 2003335570A JP 2002144876 A JP2002144876 A JP 2002144876A JP 2002144876 A JP2002144876 A JP 2002144876A JP 2003335570 A JP2003335570 A JP 2003335570A
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tile
glass
glass powder
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tile base
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JP2002144876A
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English (en)
Inventor
Kenichi Miyagawa
憲市 宮川
Shigeru Hayashi
茂 林
Moriyuki Hasegawa
盛行 長谷川
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KANEKI SEITOSHO KK
NSG VETROTEX KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
KANEKI SEITOSHO KK
NSG VETROTEX KK
Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃ガラス繊維をタイル原料として有効利用す
ること。 【解決手段】 廃ガラス繊維を暇焼してから粉末状にし
たガラス粉を60〜80重量%含むタイル素地を成形し
焼成する。この方法によれば、吸水率が低く、曲げ強さ
も十分で、顔料の発色が良く、明るく透光性のある乳濁
色となる高品質のタイルを低コストで製造できる。廃ガ
ラス繊維由来のガラス粉末をタイル素地の60〜80重
量%の高配合比にて使用できるから、廃ガラス繊維の処
理効率も極めて高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイルの技術分野
に属する。
【0002】
【従来の技術】ガラス繊維は、その耐火性等に着目して
各種の用途、例えばガラスクロスやマット、フィルター
等に使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラス繊維
を用途に応じて加工する際に不良品が発生したり、また
端材が出たりするので、それらに由来する廃ガラス繊維
も発生する。この廃ガラス繊維を単に廃棄処理するので
は資源の有効利用の観点から問題があり、また廃棄も容
易ではなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためのものであり、請求項1記載のタイルの製造方
法は、ガラス繊維を暇焼してから粉末状にしたガラス粉
を60〜80重量%含むタイル素地を成形し焼成するこ
とを特徴とする。
【0005】請求項2記載のタイルの製造方法は、請求
項1記載のタイルの製造方法において、前記タイル素地
における前記ガラス粉の配合比が62.5〜76.9重
量%であることを特徴とする。また、請求項3記載のタ
イル素地は、ガラス繊維を暇焼してから粉末状にしたガ
ラス粉と水簸粘土とを含むタイル素地であって、前記ガ
ラス粉と水簸粘土とを合わせて100重量部としたとき
に、前記ガラス粉末が60〜80重量部であることを特
徴とする。
【0006】請求項4記載のタイル素地は、請求項3記
載のタイル素地において、前記ガラス粉末が65〜75
重量部であることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】請求項1記載のタイルの製造方法
では、ガラス繊維を暇焼してから粉末状にしたガラス粉
を、タイル素地の1成分(ガラス質の原料)としてい
る。ガラス質の原料を多く使用するとタイルが高品質に
なることが知られており、例えば天然のガラス質原料で
ある長石を使用した長石質のタイルは高品質であること
が知られている。ただし、この場合には、純粋な長石と
ジルコンのような乳濁剤を多量に使うために、原料費が
高くなっていた。
【0008】一方、廃ガラス繊維の場合、廃棄物である
から原料費もきわめて安価であり、例えば長石を使用す
るのに比べれば1/5程の原料費で済む。ところで、い
わゆる廃ガラスをタイル原料として使用する技術は知ら
れている(例えば特開平9−118531号公報)。
【0009】しかしながら、ビンガラスのような混入物
があるガラス(廃材)を粉末にしたものを原料の1成分
とした場合、そのタイルの色合いは明るい色にならな
い。また、無着色ガラスであっても、透光性のある乳濁
色にはならず、通常のタイルと変わらない発色になる。
【0010】これに対して、廃ガラス繊維はほぼ純粋な
ガラスであり、これを用いたタイル素地を焼成してなる
タイルは、顔料の発色が良く、明るく透光性のある乳濁
色となる。つまり、ガラス繊維を暇焼してから粉末状に
したガラス粉は、ガラス質の原料としてきわめて良好
で、他の由来の廃ガラスでは実現できない高品質なタイ
ルを製造できる。
【0011】しかも、タイル素地の60〜80重量%の
高配合比にて使用できるから、廃ガラス繊維の処理効率
も極めて高い。本発明に使用可能なガラス繊維(実施に
当たっては廃ガラス繊維)の材質(ガラス種類)には特
に制限はない。ただし、ソーダガラスであると貫入が入
ることがあるのであまり推奨できないが、無アルカリガ
ラスはそうした欠点が無いので好ましい。この違いは、
ソーダガラスではナトリウム及びカリウムの含有率が多
く、無アルカリガラスではナトリウム及びカリウムの含
有率が少なく(例えばNa2O+K2Oが0.8%以
下)、カルシウムの含有率が多い(例えばCaOが16
〜25%)ことにあるのではないかと推測される。
【0012】ガラス繊維を暇焼するのは、その表面に塗
布されているバインダーを除去するためであり、バイン
ダーの材質にもよるが暇焼温度は600℃程度でよい。
暇焼したガラス繊維の粉砕手法に制限はなく、例えばチ
ューブミル、ジェットミル等の公知の粉砕機を用いれば
よい。
【0013】粉砕後のガラス粉末のサイズは、約70〜
400μm程度にするとよい。ガラス粉末は他の原料
(例えば粘土、カオリン、ベントナイト等)と調合した
後、例えばトロンミルで粉砕し、スプレードライヤーで
顆粒粉にする。この顆粒粉をタイル形状にプレス成形し
焼成すればタイルが完成する。
【0014】焼成時間は従来技術と同様でよく、例えば
トンネルキルン焼成で17時間〜20時間、ローラーハ
ースキルンで60分〜180分程度である。ガラス粉末
以外の原料(粘土等)は、公知のタイル素地と同様の原
料を使用できる。
【0015】調合割合は、ガラス粉が60〜80重量%
の範囲になればよい。なお、上限を80重量%と規定し
たのは、粘土等が20重量%を下回ると成形しにくくな
るからである。一方、下限を60重量%と規定したのは
ガラス粉末すなわち廃ガラス繊維の使用量をできる限り
多くするためであり、この下限値を幾分か下回っても特
段の問題はない。
【0016】特に良好な調合割合は、請求項2に記載の
割合、すなわちガラス粉の配合比が62.5〜76.9
重量%である。また、調合割合についてはガラス粉末と
粘土との比率のみに着目して、請求項3又は4のように
規定することもできる。
【0017】すなわち、請求項3記載のタイル素地は、
ガラス繊維を暇焼してから粉末状にしたガラス粉と水簸
粘土とを含むタイル素地であって、前記ガラス粉と水簸
粘土とを合わせて100重量部としたときに、前記ガラ
ス粉末が60〜80重量部であることを特徴とし、請求
項4記載のタイル素地は、請求項3記載のタイル素地に
おいて、前記ガラス粉末が65〜75重量部であること
を特徴とする。
【0018】ガラス粉末を粘土等と調合したものを粉砕
する手法には制限はない。上述のトロンミルはその一例
である。また、顆粒粉をタイル形状にプレス成形する手
法にも制限はなく、公知のプレス成形機を使用すればよ
い。
【0019】成形後の焼成条件はガラス粉末の配合比、
ガラス粉末と混合使用される他の原料の種類などによっ
て変わってくるので一律ではないが、900℃〜1,1
50℃での焼成で、長石質タイルに匹敵する程度に吸水
率の低いタイルが得られる。一般に長石質タイルの焼成
温度は約1,250℃であるから、これよりも低温での
焼成でよいので、燃料原単位は通常1,200kcal
/kg程度のところが600kcal/kg程度にな
り、燃料の大幅な節約が可能になる。
【0020】
【実施例】次に、実施例により発明の実施の形態をより
具体的に説明する。廃ガラス繊維(無アルカリガラス)
を600℃にて暇焼してバインダーを除去してから粉砕
してガラス粉末とした。これを下記の表1に示す配合で
他の原料と調合し、それぞれトロンミル粉砕、スプレー
ドライヤーによる顆粒粉化、プレス成形して、ローラー
ハースキルンにて表1の焼成温度で90分焼成した。
【0021】test1〜3、5は、いずれも吸水率が
低く曲げ強さも良好であった。すなわち、タイルに要求
される性能を高レベルに達成している。test4は吸
水率は試験品の耐火度に比較して焼成温度が高かったた
めに、試験品がサヤに融着してしまい曲げ強さを測定で
きなかった。この点から、焼成温度は1150℃以下が
適切と考えられる。
【0022】なお、各原料(ガラス粉末を含めて)の調
合割合や焼成温度を適宜に設定すれば融着を防止できる
と考えられる。
【0023】
【表1】
【0024】また、従来品(比較例)と試験品(本発明
品)とで、2色について測色計にて(Y・x・y)で測
定したところ、反射率のY値で下記表2のような差異が
みられた。なお、従来品と試験品との色を完璧に合わせ
ることができないので、色が近いところ(ほぼ同色)で
比較したものである。
【0025】
【表2】
【0026】表2から明らかなとおり試験品は反射率が
良く、顔料の発色が良くて明るい色合いになることが確
認できる。以上、本発明の実施の形態について説明した
が、本発明は上記の実施例等に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施で
きることは言うまでもない。
【0027】
【発明の効果】本発明のタイルの製造方法では、ガラス
繊維を暇焼してから粉末状にしたガラス粉を、タイル素
地の1成分(ガラス質の原料)としているので、吸水率
が低く、曲げ強さも十分で、顔料の発色が良く、明るく
透光性のある乳濁色となる高品質のタイルを低コストで
製造できる。
【0028】そして、廃ガラス繊維由来のガラス粉末を
タイル素地の60〜80重量%の高配合比にて使用でき
るから、廃ガラス繊維の処理効率も極めて高い。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮川 憲市 岐阜県土岐郡笠原町1198番地の6 (72)発明者 林 茂 岐阜県土岐市曽木町2154−1 (72)発明者 長谷川 盛行 大阪府大阪市中央区北浜四丁目7番28号 日本板硝子株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス繊維を暇焼してから粉末状にした
    ガラス粉を60〜80重量%含むタイル素地を成形し焼
    成することを特徴とするタイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記タイル素地における前記ガラス粉の
    配合比が62.5〜76.9重量%であることを特徴と
    する請求項1記載のタイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラス繊維を暇焼してから粉末状にした
    ガラス粉と水簸粘土とを含むタイル素地であって、 前記ガラス粉と水簸粘土とを合わせて100重量部とし
    たときに、前記ガラス粉末が60〜80重量部であるこ
    とを特徴とするタイル素地。
  4. 【請求項4】 前記ガラス粉末が65〜75重量部であ
    ることを特徴とする請求項3記載のタイル素地。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047395A2 (en) * 2006-10-18 2008-04-24 Rossano Ragazzini Process for producing thermoformed goods.
KR102302443B1 (ko) * 2021-04-02 2021-09-17 손성래 폐글라스울을 이용한 조립식 경량콘크리트블록 외벽체

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008047395A2 (en) * 2006-10-18 2008-04-24 Rossano Ragazzini Process for producing thermoformed goods.
WO2008047395A3 (en) * 2006-10-18 2008-09-25 Rossano Ragazzini Process for producing thermoformed goods.
KR102302443B1 (ko) * 2021-04-02 2021-09-17 손성래 폐글라스울을 이용한 조립식 경량콘크리트블록 외벽체

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