JP2003335311A - 充填装置 - Google Patents

充填装置

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JP2003335311A
JP2003335311A JP2002143244A JP2002143244A JP2003335311A JP 2003335311 A JP2003335311 A JP 2003335311A JP 2002143244 A JP2002143244 A JP 2002143244A JP 2002143244 A JP2002143244 A JP 2002143244A JP 2003335311 A JP2003335311 A JP 2003335311A
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bag
sealing
filling
seal
work table
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JP2002143244A
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Koichi Sekiguchi
光一 関口
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋のシール不良による問題の発生を円滑且つ
確実に防止することができる充填装置を提供する。 【解決手段】 パッキングステーション3は、流動性の
物品を袋詰めするための作業用テーブル27と、この作
業用テーブル27に設けられ、物品を袋に充填する充填
バルブ11と、作業用テーブル27に設けられ、充填バ
ルブ11にて物品が充填された袋を搬送するベルトコン
ベア48と、このベルトコンベア48の上方に対応して
作業用テーブル27に設けられ、ベルトコンベア48に
て搬送される袋の開口側の端部を密封するシール・印字
装置12と、シール・印字装置12に設けられ、袋のシ
ール部分のシール不良を検出する発光部50及び受光部
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨房などにおいて
調理された食品などの物品を袋詰めするための充填装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より病院の厨房や食堂の厨房などに
設置される調理装置においては、約500乃至3000
食程度のスープやカレー、シチューなどを一度に製造
し、袋詰めした後、冷却水にて冷却している。このよう
に、比較的多品種少量の食品の生産を行っている厨房に
おいては、何万食もの食品を少品種大量生産する食品加
工センターなどに設置されている大規模な設備を設置す
ることは、コストや設置スペースの関係からできない。
【0003】そこで、従来の厨房用の調理装置において
は、装置の規模が大きくならないように、ケトルにて調
理した流動性の食品をパッキングステーション(充填装
置)にて袋に充填した後、袋の開口側の端部をシールし
て冷却する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなパッキング
ステーションで袋のシールを行う場合、袋としては通常
熱溶着可能な透明樹脂材料のものが用いられる。そし
て、食品を充填した袋の開口側の端部を作業者が密着さ
せた状態でシール機(シール手段)に挿入し、このシー
ル機にて袋の開口を熱溶着するものであるが、袋の開口
部分に食品が付着していると、その付着部分では熱溶着
が行われなくなる危険性がある。
【0005】係る袋のシール部分に熱溶着されない箇所
が生じると、その部分で袋の内外が連通してしまうた
め、内部の食品が漏れ出ると共に、外部から雑菌が侵入
する。このようなシール不良が発生した場合、実験では
シール良好な場合の袋内の一般生菌数が300cfu/
g未満であったものとすると、シール不良のものでは1
000乃至10000cgu/gもの一般生菌数が検出
された。そして、これは冷却水中の雑菌が侵入したもの
と考えられる。
【0006】このように袋のシール不良が発生すると、
袋内で雑菌が繁殖すると共に、係る冷却水中の雑菌は冷
蔵庫などの中でも増殖可能であるため、食中毒等の汚染
の被害は甚大なものとなる。
【0007】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、袋のシール不良による問
題の発生を円滑且つ確実に防止することができる充填装
置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、袋に物品を
充填して密封する充填装置において、袋の開口をシール
するシール手段と、袋の開口のシール不良を検出するシ
ール不良検出手段とを備えているので、物品充填後の袋
のシール不良を円滑且つ確実に検出して排除等を行うこ
とができるようになる。これにより、シール不良によっ
て生じる例えば袋内への外部からの雑菌の侵入や侵入し
た雑菌の増殖等を確実に防止することが可能となるもの
である。
【0009】請求項2の発明では上記に加えて、袋は透
光性を有する熱溶着可能な材質から成り、シール手段は
袋の開口を熱溶着してシールすると共に、シール不良検
出手段は発光部と受光部とを備え、袋のシール部分の光
の透過率が所定値よりも低下したことでシール不良を検
出するようにしたので、比較的簡単な構成で袋のシール
不良を検出することが可能となる。
【0010】特に、袋の開口部のシールと当該シール部
分のシール不良の検出を連続して実行することが可能と
なるので、袋のシール不良の検出を迅速に行い、且つ、
抜き取りでなく全数検査することが可能となるものであ
る。
【0011】請求項3の発明では上記各発明に加えて、
物品を袋詰めするための作業用テーブルと、この作業用
テーブルに設けられ、物品を袋に充填する充填手段と、
作業用テーブルに設けられ、充填手段にて物品が充填さ
れた袋を搬送する搬送手段とを備え、シール手段は、搬
送手段の上方に対応して作業用テーブルに設けられると
共に、シール不良検出手段は、シール手段にてシールさ
れた後の袋が搬送手段にて搬送されて来る位置であっ
て、当該袋のシール部分が通過する高さに配置されてい
るので、物品を袋に充填して密封する一連の作業を作業
用テーブルにて行うことができる。また、搬送手段にて
袋を搬送しながらシール手段による密封を行い、連続し
てシール不良の検出も行えるので、袋の重量が大きくな
る場合には作業性が著しく向上するものである。
【0012】請求項4の発明では上記各発明に加えて、
シール不良検出手段が袋のシール部分のシール不良を検
出した場合に、所定の警報動作を実行する警報手段を備
えているので、シール不良の発生を作業者に確実に報知
することが可能となる。また、シール検査のために例え
ば専任の作業者を常駐させる必要が無くなるなど、省人
化にも寄与できるようになるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用する充填装置の実
施例としての調理装置1のシステム構成図を示してい
る。図1において、実施例の調理装置1は、病院や食堂
の厨房などに設置されるものであり、例えば流動性の食
品(物品)であるスープ(或いは、カレー、シチューな
ど)を蒸気を用いて加熱調理する蒸気加熱式ジャケット
釜であるケトル2と、このケトル2にて調理された食品
をポリエチレンなどの熱溶着可能な透明(透光性)樹脂
製袋Bに充填する充填装置としてのパッキングステーシ
ョン3と、このパッキングステーション3にて袋詰めさ
れた食品を冷却する冷水式の氷水冷却機4とから構成さ
れている。
【0014】前記ケトル2は、上面に開口し、底面が所
定曲率で湾曲したステンレス製の内釜と、この内釜の周
囲を所定の間隔を存して囲繞するステンレス製の外釜と
から構成されており、これら内外釜間にジャケット空間
が構成されている。そして、このジャケット空間内に加
熱蒸気が供給されて調理が行われる。このケトル2の底
面には食品取出口が開口形成されており、この食品取出
口には図示しない取出バルブを介してフレキシブルな搬
送用ホース7が接続される。そして、この搬送用ホース
7の他端は前記パッキングステーション3に設けられた
ポンプ装置8に接続される。
【0015】このポンプ装置8は搬送用ホース7を介し
てケトル2の内釜内から調理済みの食品を吸引し、送出
パイプ9を介して充填手段としての充填バルブ11に搬
送するものである。
【0016】このパッキングステーション3の上面は作
業台とされており、この作業台上には後述する搬送手段
としてのベルトコンベアが配設され、更にこのコンベア
上方には前記袋Bの開口側の端部を熱溶着してシール
(封止)し、食品名などを印字するためのシール・印字
装置12が設けられている。このシール・印字装置12
内には、向かって左側に熱溶着シール部(シール手段)
40とその右側に印字部45が設けられている。そし
て、これら熱溶着シール部40及び印字部45は後述す
る制御装置13に接続されて制御される。
【0017】また、このパッキングステーション3の前
記シール・印字装置12の前面には、温度記録・通信機
能を備えた制御装置13が設けられており、この制御装
置13には前記ケトル2の内釜内の食品温度(ケトル内
食品芯温。以下、ケトル温度と云う。)を検出する温度
センサー14がチャンネル(Ch)1として、また、前
記送出パイプ9を通過する食品温度(充填直前の食品芯
温)を検出する温度センサー16がチャンネル(Ch)
2として接続されている。
【0018】制御装置13には袋Bへの充填量が設定さ
れると共に、この設定充填量に応じて制御装置13は前
記ポンプ装置8を制御する。この場合、制御装置13は
インバータによりポンプ装置8のモータ(駆動部)を回
転数(周波数)制御する。
【0019】一方、前記氷水冷却機4は上面に開口し、
氷水が貯留される断熱水槽15と、この水槽15内にチ
ップ状の氷を供給する製氷装置25とから構成されてい
る。この製氷装置25の前面にも同様に温度記録・通信
機能を備えた制御装置17が設けられており、この制御
装置17には水槽15内に投入された袋B内の食品温度
(食品芯温)を検出する温度センサー18がチャンネル
(Ch)1として、また、前記水槽15内の水温を検出
する温度センサー19がチャンネル(Ch)2として接
続されている。
【0020】そして、これらパッキングステーション3
の制御装置13と氷水冷却機4の制御装置17とは通信
回線21にて接続され、相互にデータを送受信すること
ができるように構成されている。
【0021】ここまでの構成で、調理装置1を用いた食
品の調理・充填・冷却作業の概略を説明する。ケトル2
内には料理の材料となる水や食材、調味料などを投入
し、前述の如く内外釜間のジャケット空間に加熱蒸気を
供給することによって、内釜内にて攪拌しながら食品の
加熱調理を行う。
【0022】調理が終了したら前記取出バルブを開く。
そして、図示しないフットスイッチの操作により、制御
装置13はポンプ装置8の前記モータを制御し、ポンプ
装置8を駆動してケトル2の内釜内から搬送用ホース7
内に食品を吸引し、送出パイプ9から充填バルブ11に
搬送する。
【0023】一方、充填バルブ11には作業者が前記袋
Bを宛い、バルブ11の先端を袋B内に挿入して置く。
これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は充填バ
ルブ11から袋B内に充填される。
【0024】食品を袋B内に一定量充填したら、続いて
パッキングステーション3のシール・印字装置12の熱
溶着シール部40にて袋Bの口を熱溶着して封止(シー
ル)し、印字部45にて所定の印字を行う。そして、前
記ベルトコンベアによって図示しない搬送台車に袋Bを
次々に積載して行く。
【0025】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷
水冷却機4に移動して、袋Bを水槽15内の氷水中に投
入する。これによって、袋詰めされた食品を+75℃〜
+80℃以上の温度から一気に0℃〜+3℃の温度に冷
却するものである。
【0026】前記制御装置13は温度センサー14が検
出する前記ケトル温度と、温度センサー16が検出する
送出パイプ9を通る充填直前の食品温度を入力し、記録
保持する。また、制御装置17は温度センサー18が検
出する投入された袋B内の食品温度と、水槽15内の水
温を入力し、記録保持するものである。
【0027】次に、図2乃至図5を用いて上記パッキン
グステーション3の構造を説明する。このパッキングス
テーション3は、図2に示す如く前面に開口する観音開
き式のパネル26、26を備えた作業用テーブル27か
ら構成されている。この作業用テーブル27はステンレ
ス板にて構成されており、その下面四隅には移動用の車
輪28・・・が取り付けられ、更に、作業用テーブル2
7の上面は外方に突出し、作業台29とされている。ま
た、この作業台29の前面、左右面及び後面と上面とが
作る角部は、所定曲率の湾曲面とされている。
【0028】前記ポンプ装置8は、前面の食品入口31
Aと上面の出口31Bとを備えたポンプ部31と、この
ポンプ部31に駆動軸32を介して連結された前述のモ
ータ(駆動部)33とから構成されている。このモータ
33は作業用テーブル27内の右側底部に設置され、駆
動軸32が作業用テーブル27の右側壁を貫通し、ポン
プ部31は当該右側壁の外面に取り付けられている。
【0029】そして、ポンプ部31の入口31Aに前記
搬送用ホース7が接続され、送出パイプ9が出口31B
に接続され、モータ33により駆動されて、入口31A
より搬送用ホース7から食品を吸引し、出口31Bより
送出パイプ9に圧送する構成とされている。このポンプ
部31はボルトにて組み立てられており、作業用テーブ
ル27の外から分解して清掃することができる。
【0030】一方、充填バルブ11は作業用テーブル2
7の作業台29の右側上方において下方に開口してお
り、その下方に対応する位置の作業台29にはシンク3
6が矩形状に凹陥形成されている。そして、このシンク
36には充填作業台37が着脱自在に取り付けられてい
る。
【0031】この充填作業台37は、所定の高さ(例え
ば100mm)を有した矩形状の枠部材38と、この枠
部材38の上面開口を塞ぐように着脱自在に嵌合される
受け皿39と、この受け皿39内に着脱自在に載置され
た簀の子41から成り、シンク36の開口縁に枠部材3
8の下縁が着脱自在に嵌合された状態で、枠部材38の
上縁は作業台29から前記100mm立ち上がることに
なる。
【0032】更に、枠部材38の前面は作業台29の前
面から後方に所定距離離間(例えば100mm)してい
る。そして、前記簀の子41は充填バルブ11の下方に
対応するが、この簀の子41の充填バルブ11直下に対
応する部分には網目が無く、略円形の中空部が形成され
ている。尚、この図示しない中空部は充填バルブ11の
開口寸法より少許大きく、袋Bよりも小さい径で形成さ
れている。
【0033】また、作業用テーブル27内の右側上部に
は螺旋が切られた複数の軸とハンドル43から構成され
た昇降装置(充填作業台用昇降手段)44が設けられて
いる。この昇降装置44は作業台29を貫通して前記枠
部材38を持ち上げ、ハンドル43の操作によりその高
さを調整するものである。
【0034】充填作業台37の前部左側の作業用テーブ
ル27の作業台29上には、搬送手段としての前記ベル
トコンベア48が左右に渡って設置されている。このベ
ルトコンベア48は後述する如く図2及び図4の右から
左に袋Bを搬送するものである。また、作業用テーブル
27内の左側上部には同様に螺旋が切られた複数の軸と
ハンドル49から構成された昇降装置(搬送手段用昇降
手段)51が設けられている。この昇降装置51は作業
台29を貫通してベルトコンベア48を持ち上げ、ハン
ドル49の操作によりその高さを調整するものである。
【0035】このベルトコンベア48の後側には略門型
の支柱53が作業台29上に立設されており、この支柱
53に前記シール・印字装置12が支持され、架設され
ている。このシール・印字装置12は支柱53の前側に
位置して、ベルトコンベア48の上方に対応しており、
ベルトコンベア48により搬送される袋Bの開口側の端
部を前述の如く熱溶着した後、所定の印字を施すもので
ある。
【0036】このシール・印字装置12は前述同様に螺
旋が切られた複数の軸とハンドル56から構成された昇
降装置(シール機用昇降手段)57を介して支柱53に
取り付けられており、ハンドル56の操作によってその
高さが調整できるように構成されている。
【0037】更にこのシール・印字装置12の後面には
脱気手段としての脱気装置61が取り付けられている。
この脱気装置61は、食品が充填された袋B内に挿入さ
れて空気を吸引するためのノズル62と、空気吸引手段
としての真空ポンプ(若しくは排気ブロワ)63と、そ
れらの間を結ぶ脱気経路64から成る。
【0038】前記真空ポンプ63は作業用テーブル27
内の左側底部に設置されている。前記脱気経路64は二
つの気液分離器66、66と、パイプ67、68、6
9、71(前後二本)、72、73(配管路)から構成
されている。前記気液分離器66、66は何れも上面に
開口する矩形容器であり、蓋により開閉自在に閉塞され
ると共に、取付板76によりシール・印字装置12の後
面に着脱自在に係止されて並設される。
【0039】また、パイプ71の一端とパイプ69は右
側の気液分離器66の蓋に着脱自在に取り付けられ、当
該気液分離器66内上部において開口されており、パイ
プ71の他端とパイプ72は左側の気液分離器66の蓋
に着脱自在に取り付けられ、当該気液分離器66内上部
において開口されている。パイプ68と73はゴム製で
あり、特にパイプ73は上下方向に伸縮可能とされてい
る。そして、パイプ68の一端は着脱自在にパイプ69
に連結され、パイプ73は作業用テーブル27の作業台
29を貫通して、前記真空ポンプ63とパイプ72に着
脱自在に連結される。
【0040】そして、ノズル62とパイプ67は、弾性
を有したゴム製の保持具88に挿脱可能に挿入される。
この保持具88は、シール・印字装置12の側面に取り
付けられた支持金具96に取付具97にて固定される。
【0041】他方、シール・印字装置12内の印字部4
5の向かって左側には、シール不良検出手段を構成する
発光部50及び受光部55が設けられている。この発光
部50は発光ダイオード等から構成されると共に、受光
部55はフォトトランジスタ等から構成される(例えば
オムロン社製ファイバユニットE32−TC200(商
品名)等)。
【0042】そして、発光部50及び受光部55は相互
に間隔を存して対向して配置されると共に、それらの間
をベルトコンベア48にて搬送される袋Bの後述するシ
ール部分Sが通過する高さに設けられている(図5)。
即ち、発光部50から照射された光は袋Bのシール部分
Sを通過して受光部55に至ることになる。また、これ
ら発光部50及び受光部55は制御装置13に接続さ
れ、制御される。更に、シール・印字装置12の上面に
は警報手段を構成するランプ(パトランプ)60が取り
付けられ、制御装置13に接続されている。
【0043】以上の構成でパッキングステーション3に
おける各機器の動作及び作業者の作業について説明す
る。ケトル2で調理された食品をパッキングステーショ
ン3にて袋Bに充填する際には、先ず、袋Bを充填バル
ブ11に宛う。このとき、袋Bの底面は簀の子41上に
載置される。そして、前述の如くフットスイッチによっ
てポンプ装置8のモータ33を駆動し、搬送用ホース7
から食品を吸引して充填バルブ11に送出し、この充填
バルブ11から袋B内に食品を所定量充填する。
【0044】袋B内に食品を充填したら、袋Bの上両端
部を持って枠部材38前側の作業台29上に載置し、斜
め奥方に倒して袋Bを扱く。これによって、袋B内の空
気を概ね追い出すことができる。尚、袋Bが大きい場合
には作業台29の湾曲した前面を利用して袋Bを扱き、
空気を追い出す。充填された食品は通常は温度が高く袋
Bを手で扱くことは困難であるが、上記の如く枠部材3
8や作業台29を使って容易に行うことができる。特
に、作業台29は外方に突出しているので、袋Bの作業
台29の前面で扱く際、食品の入った袋Bの下部は、作
業台29の前面下側に入り込むことができ、作業が一層
容易となる。
【0045】次に、ノズル62を袋B内に挿入し、真空
ポンプ63を運転して袋B内を脱気する。このとき、ノ
ズル62から吸引された空気とそれに混じった液体はノ
ズル62内を経てパイプ67に入り、脱気経路64の各
気液分離器66、66を通過する過程で液体分が分離さ
れて空気のみが真空ポンプ63に吸引されることにな
る。
【0046】このように袋B内の脱気が済んだら、今度
は袋Bの開口側の端部を密着させた状態で左右方向平面
とし、ベルトコンベア48上に載置する。そして、ベル
トコンベア48を駆動し、右から左に搬送しながらシー
ル・印字装置12の熱溶着シール部40に係る開口側の
端部(上側)を挿入して袋Bを熱溶着し、幅約10mm
程の帯状のシール部分Sを全幅に渡って構成することで
熱溶着シールを行う(図5に示す)。そして、引き続い
て印字部45にて所定の印字を行う。
【0047】上述の如き熱溶着シールと印字が終了した
後、袋Bはベルトコンベア48にて搬送され、シール・
印字装置12の左端から出ていくことになるが、その前
に袋Bのシール部分Sはその左右方向の全幅が図5に示
す如く発光部50と受光部55間を通過していく。この
とき、制御装置13は受光部55にて受光する光の量を
判断しており、シール部Sが正常に密着して密封された
状態を正常状態とし、その場合の受光部55の受光量
(光の透過率)を100%とした場合に、受光量が例え
ば当該100%であった場合にはシール正常と判断す
る。その場合は後述するランプ60の点灯は行わない。
【0048】ここで、充填バルブ11にて袋B内に食品
を充填した直後や直前に、充填バルブ11から滴下した
食品(汁等)が袋Bの開口部分内側に付着する場合があ
る。その場合、付着部分は熱溶着シールできなくなるた
め、シール不良が発生する。係るシール不良が発生する
と、その部分にて袋Bの内外が連通してしまうため、袋
B内から食品が漏出し、或いは、外部から雑菌が袋B内
に侵入するようになる。
【0049】一方、そのように食品がシール部分Sに付
着していると、発光部50からの光が遮られるようにな
るため、受光部55における受光量も100%より低下
する。制御装置13は、受光部55の受光量が100%
より低下した場合、シール不良と判断してランプ60を
点灯させる警報動作を実行する。これにより、係る袋B
のシール不良を確実に作業者に報知することができるよ
うになる。
【0050】係る発光部50と受光部55によるシール
不良の検査は、搬送されてくる袋Bに対して次々に連続
して実行されると共に、制御装置13は係るシール不良
が発見された場合は例えばベルトコンベア48を停止し
て充填作業を一旦中止させるものである。
【0051】尚、係るシール・印字装置12の高さ及び
ベルトコンベア48の高さは、袋Bの大きさと作業者の
背丈に合わせて各昇降装置57、51によりハンドル5
6、49で予め調整して置く。この場合は先ず作業者の
見やすい位置でシール・印字装置12の高さを決定し、
次に、袋Bの大きさに合わせてベルトコンベア48の高
さを決定すると良い。これにより、作業者は自然な姿勢
で袋Bのシール部分Sを目視しながら作業を行うことが
可能となり、シール作業の効率化を図って迅速且つ確実
な食品充填を実現することができるようになる。
【0052】また、充填作業台37は昇降装置44にて
高さを調整できるので、ハンドル43で操作して、ベル
トコンベア48の高さに合わせて枠部材38の上面の高
さを調整して置けば、簀の子41に載せたままベルトコ
ンベア48方向に袋Bを移動できるようになり、作業性
が向上する。更に、充填作業台37の高さを袋Bの大き
さに合わせて調整できるので、袋Bの大きさに係わらず
食器の充填中、簀の子41に袋Bを載置しておくことが
可能となり、充填作業も極めて容易となる。
【0053】ここで、実施例では食品を充填する装置に
本発明を適用したが、それに限らず、食品以外の例えば
澱粉質の糊などの物品の充填に適用しても本発明は有効
である。また、実施例では制御装置13はシール部分S
の正常状態を100%として、当該100%より受光量
が低下したときにシール不良と判断したが、それに限ら
ず、使用状況によっては或る程度のマージンを考慮し
て、例えば、90%乃至80%まで正常と判断してもよ
い。即ち、シール正常・不良の判断基準は使用状況に応
じて適宜設定すると良い。特に、実施例では一対の発光
部と受光部を設けたが、複数対設けて検出精度を向上さ
せてもよい。
【0054】また、実施例では発光部と受光部を用いて
光の透過率でシール不良を検出するようにしたが、それ
に限らず、シール部分の厚み(例えば、食品が挟まって
いる場合には厚くなる)等に基づいてシール不良を判断
してもよい。係る場合には光を通さない材質の袋も使用
可能となる。但し、実施例の如く光の透過率を用いれ
ば、非接触にて容易にシール不良を検出できる。
【0055】更に、光の透過率は基本的にはシール部分
Sの上下方向の全幅に対して判断するものであるが、例
えば上側(開口端側)の半分のみを判断してもシール不
良の問題は解決できる。更にまた、袋のシールも熱溶着
に限らず、上述の如き他の検出方法によれば、例えば接
着にてシールする方式でも有効である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、袋に
物品を充填して密封する充填装置において、袋の開口を
シールするシール手段と、袋の開口のシール不良を検出
するシール不良検出手段とを備えているので、物品充填
後の袋のシール不良を円滑且つ確実に検出して排除等を
行うことができるようになる。これにより、シール不良
によって生じる例えば袋内への外部からの雑菌の侵入や
侵入した雑菌の増殖等を確実に防止することが可能とな
るものである。
【0057】請求項2の発明によれば上記に加えて、袋
は透光性を有する熱溶着可能な材質から成り、シール手
段は袋の開口を熱溶着してシールすると共に、シール不
良検出手段は発光部と受光部とを備え、袋のシール部分
の光の透過率が所定値よりも低下したことでシール不良
を検出するようにしたので、比較的簡単な構成で袋のシ
ール不良を検出することが可能となる。
【0058】特に、袋の開口部のシールと当該シール部
分のシール不良の検出を連続して実行することが可能と
なるので、袋のシール不良の検出を迅速に行い、且つ、
抜き取りでなく全数検査することが可能となるものであ
る。
【0059】請求項3の発明によれば上記各発明に加え
て、物品を袋詰めするための作業用テーブルと、この作
業用テーブルに設けられ、物品を袋に充填する充填手段
と、作業用テーブルに設けられ、充填手段にて物品が充
填された袋を搬送する搬送手段とを備え、シール手段
は、搬送手段の上方に対応して作業用テーブルに設けら
れると共に、シール不良検出手段は、シール手段にてシ
ールされた後の袋が搬送手段にて搬送されて来る位置で
あって、当該袋のシール部分が通過する高さに配置され
ているので、物品を袋に充填して密封する一連の作業を
作業用テーブルにて行うことができる。また、搬送手段
にて袋を搬送しながらシール手段による密封を行い、連
続してシール不良の検出も行えるので、袋の重量が大き
くなる場合には作業性が著しく向上するものである。
【0060】請求項4の発明によれば上記各発明に加え
て、シール不良検出手段が袋のシール部分のシール不良
を検出した場合に、所定の警報動作を実行する警報手段
を備えているので、シール不良の発生を作業者に確実に
報知することが可能となる。また、シール検査のために
例えば専任の作業者を常駐させる必要が無くなるなど、
省人化にも寄与できるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する実施例としての調理装置のシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の充填装置としてのパッキングステーシ
ョンの正面図である。
【図3】パッキングステーションの側面図である。
【図4】パッキングステーションの平面図である。
【図5】袋のシール不良検出を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1 調理装置 2 ケトル 3 パッキングステーション(充填装置) 8 ポンプ装置 11 充填バルブ(充填手段) 12 シール・印字装置 13 制御装置 27 作業用テーブル 29 作業台 31 ポンプ部 33 モータ(駆動部) 37 充填作業台 40 熱溶着シール部(シール手段) 44、51、57 昇降装置 48 ベルトコンベア(搬送手段) 50 発光部(シール不良検出手段) 55 受光部(シール不良検出手段) 60 ランプ(警報手段) 61 脱気装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋に物品を充填して密封する充填装置に
    おいて、 前記袋の開口をシールするシール手段と、前記袋の開口
    のシール不良を検出するシール不良検出手段とを備える
    ことを特徴とする充填装置。
  2. 【請求項2】 前記袋は透光性を有する熱溶着可能な材
    質から成り、前記シール手段は前記袋の開口を熱溶着し
    てシールすると共に、 前記シール不良検出手段は発光部と受光部とを備え、前
    記袋のシール部分の光の透過率が所定値よりも低下した
    ことでシール不良を検出することを特徴とする請求項1
    の充填装置。
  3. 【請求項3】 前記物品を袋詰めするための作業用テー
    ブルと、該作業用テーブルに設けられ、前記物品を袋に
    充填する充填手段と、前記作業用テーブルに設けられ、
    前記充填手段にて物品が充填された袋を搬送する搬送手
    段とを備え、 前記シール手段は、前記搬送手段の上方に対応して前記
    作業用テーブルに設けられると共に、前記シール不良検
    出手段は、前記シール手段にてシールされた後の袋が前
    記搬送手段にて搬送されて来る位置であって、当該袋の
    シール部分が通過する高さに配置されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2の充填装置。
  4. 【請求項4】 前記シール不良検出手段が前記袋のシー
    ル部分のシール不良を検出した場合に、所定の警報動作
    を実行する警報手段を備えることを特徴とする請求項
    1、請求項2又は請求項3の充填装置。
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