JPH11278405A - 充填装置 - Google Patents

充填装置

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JPH11278405A
JPH11278405A JP9857898A JP9857898A JPH11278405A JP H11278405 A JPH11278405 A JP H11278405A JP 9857898 A JP9857898 A JP 9857898A JP 9857898 A JP9857898 A JP 9857898A JP H11278405 A JPH11278405 A JP H11278405A
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JP
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filling
work table
bag
height
food
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JP9857898A
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English (en)
Inventor
Ryoji Sekine
良治 関根
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール機における作業性の改善を図った充填
装置を提供する。 【解決手段】 パッキングステーション3は、流動性の
物品を袋詰めするための作業用テーブル27と、この作
業用テーブル27に設けられ、物品を袋に充填する充填
バルブ11と、作業用テーブル27に設けられ、充填バ
ルブ11にて物品が充填された袋を搬送するベルトコン
ベア48と、このベルトコンベア48の上方に対応して
作業用テーブル27に設けられ、ベルトコンベア48に
て搬送される袋の開口側の端部を密封するシール・印字
装置12と、作業用テーブル27に設けられ、シール・
印字装置12の高さを調整する昇降装置57と、作業用
テーブル27に設けられ、ベルトコンベア48の高さを
調節する昇降装置51とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厨房などにおいて
調理された食品などの流動性の物品を袋詰めするための
充填装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より病院の厨房や食堂の厨房などに
設置される調理装置においては、約500乃至3000
食程度のスープやカレー、シチューなどを一度に製造
し、袋詰めして冷却している。このように、比較的多品
種少量の食品の生産を行っている厨房においては、何万
食もの食品を少品種大量生産する食品加工センターなど
に設置されている大規模な設備を設置することは、コス
トや設置スペースの関係からできない。
【0003】そこで、従来の厨房用の調理装置において
は、装置の規模が大きくならないように、ケトルにて調
理した流動性の食品をパッキングステーション(充填装
置)にて袋に充填した後、袋の開口側の端部をシールし
て冷却する方法が採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなパッキング
ステーションで袋のシールを行う場合、作業者が袋の開
口側の端部を密着させた状態で、シール機に挿入するも
のであるが、従来ではこのシール機の高さが固定されて
いたため、袋の寸法や作業者の背丈によってはシール部
分が目視し難くなり、作業性が低下する問題が生じてい
た。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、作業性の改善を図った充
填装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の充填装
置は、流動性の物品を袋詰めするための作業用テーブル
と、この作業用テーブルに設けられ、物品を袋に充填す
る充填機と、作業用テーブルに設けられ、充填機にて物
品が充填された袋を搬送する搬送手段と、この搬送手段
の上方に対応して作業用テーブルに設けられ、搬送手段
にて搬送される袋の開口側の端部を密封するシール機
と、作業用テーブルに設けられ、シール機の高さを調整
するシール機用昇降手段と、作業用テーブルに設けら
れ、搬送手段の高さを調節する搬送手段用昇降手段とを
備えているものである。
【0007】請求項2の発明の充填装置は、上記におい
て充填機の下方に対応して作業用テーブルに設けられた
シンクと、このシンクに取り付けられた充填作業台とを
備え、この充填作業台は、シンクに着脱自在に嵌合する
枠部材と、この枠部材に着脱自在に取り付けられた受け
皿と、この受け皿内に着脱自在に設けられた簀の子とか
ら構成されているものである。
【0008】請求項3の発明の充填装置は、上記におい
て作業用テーブルに設けられ、充填作業台の高さを調節
する充填作業台用昇降手段を備えているものである。
【0009】請求項4の発明の充填装置は、請求項2又
は請求項3において簀の子の充填機直下に対応する部分
には、中空部を構成したものである。
【0010】請求項5の発明の充填装置は、請求項2、
請求項3又は請求項4において充填作業台の枠部材は作
業用テーブルの上面から所定の高さで立設されると共
に、枠部材の前面は作業用テーブルの前面から後方に離
間しているものである。
【0011】請求項6の充填装置は、上記において作業
用テーブルの前面と上面とが作る角部を所定曲率の湾曲
面としたものである。
【0012】請求項7の充填装置は、流動性の物品を袋
詰めするための作業用テーブルと、この作業用テーブル
に設けられ、物品を袋に充填する充填機と、この充填機
の下方に対応して作業用テーブルに設けられたシンク
と、このシンクに取り付けられた充填作業台と、作業用
テーブルに設けられ、充填作業台の高さを調節する充填
作業台用昇降手段とを備えているものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明を適用する充填装置の実
施例としての調理装置1のシステム構成図を示してい
る。図1において、実施例の調理装置1は、病院や食堂
の厨房などに設置されるものであり、流動性の食品、例
えばスープ(或いは、カレー、シチューなど)を蒸気を
用いて加熱調理する蒸気加熱式ジャケット釜であるケト
ル2と、このケトルにて調理された食品をポリエチレン
などの樹脂製袋Bに充填する充填装置としてのパッキン
グステーション3と、このパッキングステーション3に
て袋詰めされた食品を冷却する冷水式の氷水冷却機4と
から構成されている。
【0014】前記ケトル2は、上面に開口し、底面が所
定曲率で湾曲したステンレス製の内釜と、この内釜の周
囲を所定の間隔を存して囲繞するステンレス製の外釜と
から構成されており、これら内外釜間にジャケット空間
が構成されている。そして、このジャケット空間内に加
熱蒸気が供給されて調理が行われる。このケトル2の底
面には食品取出口が開口形成されており、この食品取出
口には図示しない取出バルブを介してフレキシブルな搬
送用ホース7が接続される。そして、この搬送用ホース
7の他端は前記パッキングステーション3に設けられた
ポンプ装置8に接続される。
【0015】このポンプ装置8は搬送用ホース7を介し
てケトル2の内釜内から調理済みの食品を吸引し、送出
パイプ9を介して充填機としての充填バルブ11に搬送
するものである。
【0016】このパッキングステーション3の上面は作
業台とされており、この作業台上には後述する搬送手段
としてのベルトコンベアが配設され、更にこのコンベア
上方には前記袋Bの開口側の端部を熱溶着して封止し、
食品名などを印字するためのシール・印字装置12が設
けられている。
【0017】また、このパッキングステーション3の前
記シール・印字装置12の前面には、温度記録・通信機
能を備えた制御装置13が設けられており、この制御装
置13には前記ケトル2の内釜内の食品温度(ケトル内
食品芯温。以下、ケトル温度と云う。)を検出する温度
センサー14がチャンネル(Ch)1として、また、前
記送出パイプ9を通過する食品温度(充填直前の食品芯
温)を検出する温度センサー16がチャンネル(Ch)
2として接続されている。
【0018】制御装置13には袋Bへの充填量が設定さ
れると共に、この設定充填量に応じて制御装置13は前
記ポンプ装置8を制御する。この場合、制御装置13は
インバータによりポンプ装置8の後述するモータ(駆動
部)を回転数(周波数)制御する。
【0019】一方、前記氷水冷却機4は上面に開口し、
氷水が貯留される断熱水槽15と、この水槽15内にチ
ップ状の氷を供給する製氷装置25とから構成されてい
る。この製氷装置25の前面にも同様に温度記録・通信
機能を備えた制御装置17が設けられており、この制御
装置17には水槽15内に投入された袋B内の食品温度
(食品芯温)を検出する温度センサー18がチャンネル
(Ch)1として、また、前記水槽15内の水温を検出
する温度センサー19がチャンネル(Ch)2として接
続されている。
【0020】そして、これらパッキングステーション3
の制御装置13と氷水冷却機4の制御装置17とは通信
回線21にて接続され、相互にデータを送受信すること
ができるように構成されている。
【0021】ここまでの構成で、調理装置1を用いた食
品の調理・充填・冷却作業の概略を説明する。ケトル2
内には料理の材料となる水や食材、調味料などを投入
し、前述の如く内外釜間のジャケット空間に加熱蒸気を
供給することによって、内釜内にて攪拌しながら食品の
加熱調理を行う。
【0022】調理が終了したら前記取出バルブを開く。
そして、図示しないフットスイッチの操作により、制御
装置13はポンプ装置8の前記モータを制御し、ポンプ
装置8を駆動してケトル2の内釜内から搬送用ホース7
内に食品を吸引し、送出パイプ9から充填バルブ11に
搬送する。
【0023】一方、充填バルブ11には作業者が前記袋
Bを宛い、バルブ11の先端を袋B内に挿入して置く。
これにより、ポンプ装置8から搬送された食品は充填バ
ルブ11から袋B内に充填される。
【0024】食品を袋B内に一定量充填したら、続いて
パッキングステーション3のシール・印字装置12にて
袋Bの口を熱溶着して封止(シール)し、所定の印字を
行う。そして、前記ベルトコンベアによって図示しない
搬送台車に袋Bを次々に積載して行く。
【0025】搬送台車に袋Bが所定数積載されたら、氷
水冷却機4に移動して、袋Bを水槽15内の氷水中に投
入する。これによって、袋詰めされた食品を+75℃〜
+80℃以上の温度から一気に0℃〜+3℃の温度に冷
却するものである。
【0026】前記制御装置13は温度センサー14が検
出する前記ケトル温度と、温度センサー16が検出する
送出パイプ9を通る充填直前の食品温度を入力し、記録
保持する。また、制御装置17は温度センサー18が検
出する投入された袋B内の食品温度と、水槽15内の水
温を入力し、記録保持するものである。
【0027】次に、図2乃至図26を用いて上記パッキ
ングステーション3の詳細構造を説明する。このパッキ
ングステーション3は、各図に示す如く前面に開口する
観音開き式のパネル26、26を備えた作業用テーブル
27から構成されている。この作業用テーブル27はス
テンレス板にて構成されており、その下面四隅には移動
用の車輪28・・・が取り付けられ、更に、作業用テー
ブル27の上面は外方に突出し、作業台29とされてい
る。また、この作業台29の前面、左右面及び後面と上
面とが作る角部は、所定曲率の湾曲面とされている。
【0028】前記ポンプ装置8は、図7に示す如く前面
の食品入口31Aと上面の出口31Bとを備えたポンプ
部31と、このポンプ部31に駆動軸32を介して連結
された前述のモータ(駆動部)33とから構成されてい
る。このモータ33は作業用テーブル27内の右側底部
に設置され、駆動軸32が作業用テーブル27の右側壁
を貫通し、ポンプ部31は当該右側壁の外面に取り付け
られている。
【0029】そして、ポンプ部31の入口31Aに前記
搬送用ホース7が接続され、送出パイプ9が出口31B
に接続され、モータ33により駆動されて、入口31A
より搬送用ホース7から食品を吸引し、出口31Bより
送出パイプ9に圧送する構成とされている。このポンプ
部31はボルトにて組み立てられており、作業用テーブ
ル27の外から分解して清掃することができる。
【0030】一方、充填バルブ11は作業用テーブル2
7の作業台29の右側上方において下方に開口してお
り、その下方に対応する位置の作業台29にはシンク3
6が矩形状に凹陥形成されている(図6参照)。そし
て、このシンク36には充填作業台37が着脱自在に取
り付けられている。
【0031】この充填作業台37は、所定の高さ(例え
ば100mm)を有した矩形状の枠部材38と、この枠
部材38の上面開口を塞ぐように着脱自在に嵌合される
受け皿39と、この受け皿39内に着脱自在に載置され
た簀の子41から成り、シンク36の開口縁に枠部材3
8の下縁が着脱自在に嵌合された状態で、枠部材38の
上縁は作業台29から前記100mm立ち上がることに
なる。
【0032】更に、枠部材38の前面は作業台29の前
面から後方に所定距離離間(例えば100mm)してい
る。そして、前記簀の子41は充填バルブ11の下方に
対応するが、この簀の子41の充填バルブ11直下に対
応する部分には網目が無く、図5の如く略円形の中空部
42が形成されている。この中空部42は充填バルブ1
1の開口寸法より少許大きく、袋Bよりも小さい径で形
成されている。
【0033】また、作業用テーブル27内の右側上部に
は螺旋が切られた複数の軸とハンドル43から構成され
た昇降装置(充填作業台用昇降手段)44が設けられて
いる。この昇降装置44は作業台29を貫通して前記枠
部材38を持ち上げ、ハンドル43の操作によりその高
さを調整するものである。
【0034】更に、作業用テーブル27内には図5に示
す如く抽出46が引きだし自在に取り付けられており、
この抽出46には前記ポンプ装置8のポンプ部31を分
解するための工具を収納できるように構成されている。
【0035】この充填作業台37の前部左側の作業用テ
ーブル27の作業台29上には、搬送手段としての前記
ベルトコンベア48が左右に渡って設置されている。こ
のベルトコンベア48は後述する如く右から左に袋Bを
搬送するものである。また、作業用テーブル27内の左
側上部には同様に螺旋が切られた複数の軸とハンドル4
9から構成された昇降装置(搬送手段用昇降手段)51
が設けられている。この昇降装置51は作業台29を貫
通してベルトコンベア48を持ち上げ、ハンドル49の
操作によりその高さを調整するものである。
【0036】このベルトコンベア48の後側には略門型
の支柱53が作業台29上に立設されており、この支柱
53に前記シール・印字装置12が支持され架設されて
いる。このシール・印字装置12は支柱53の前側に位
置して、ベルトコンベア48の上方に対応しており、ベ
ルトコンベア48により搬送される袋Bの開口側の端部
を前述の如く熱溶着した後、所定の印字を施すものであ
る。
【0037】このシール・印字装置12は前述同様に螺
旋が切られた複数の軸とハンドル56から構成された昇
降装置(シール機用昇降手段)57を介して支柱53に
取り付けられており、ハンドル56の操作によってその
高さが調整できるように構成されている。
【0038】更にこのシール・印字装置12の後面には
脱気手段としての脱気装置61が取り付けられている。
この脱気装置61は、食品が充填された袋B内に挿入さ
れて空気を吸引するためのノズル62と、空気吸引手段
としての真空ポンプ(若しくは排気ブロワ)63と、そ
れらの間を結ぶ脱気経路64から成る。
【0039】前記真空ポンプ63は作業用テーブル27
内の左側底部に設置されている。前記脱気経路64は図
8、図9に示す如く二つの気液分離器66、66と、パ
イプ67、68、69、71(前後二本)、72、73
(配管路)から構成されている。前記気液分離器66、
66は何れも上面に開口する矩形容器であり、蓋74に
て開閉自在に閉塞されると共に、取付板76によりシー
ル・印字装置12の後面に着脱自在に係止されて並設さ
れる。
【0040】また、パイプ71の一端とパイプ69は右
側の気液分離器66の蓋74に着脱自在に取り付けら
れ、当該気液分離器66内上部において開口されてお
り、パイプ71の他端とパイプ72は左側の気液分離器
66の蓋74に着脱自在に取り付けられ、当該気液分離
器66内上部において開口されている。パイプ68と7
3はゴム製であり、特にパイプ73は上下方向に伸縮可
能とされている。そして、パイプ68の一端は着脱自在
にパイプ69に連結され、パイプ73は作業用テーブル
27の作業台29を貫通して、前記真空ポンプ63とパ
イプ72に着脱自在に連結される。
【0041】他方、前記ノズル62は鋼材から構成され
た板状ノズル部材78、79から構成されている。ノズ
ル部材78、79は図14〜図21に示す如く何れも短
冊状の薄板にて構成されており、それらの一面には同一
形状の凹溝81、82が長手方向の縁から縁に渡って形
成され、凹溝81の外側には突起83・・・が、凹溝8
2の外側には凹陥孔84・・・がそれぞれ一体に形成さ
れている。
【0042】また、各凹溝81、82は先端側が細く、
奥部が拡開された形状を呈している。そして、各ノズル
部材78、79は上記一面が相互に対向するかたちで着
脱自在に密着重合され、ノズル62が構成される。この
とき、各凹溝81、82は相互に対向して内部に吸気通
路86を構成すると共に、突起83・・・は凹陥孔84
・・・内に進入してズレを防ぐ。
【0043】更に、上記の如き各凹溝81、82の形状
により、吸気通路86は先端が細く、奥部が拡開された
形状となり、その先端は小さい吸気孔87にて開口し、
他端はこの吸気孔87より大きい開口となっている。
【0044】このように二枚のノズル部材78、79の
重合により組み立てられたノズル62は、弾性を有した
ゴム製の保持具88に他端が挿脱可能に挿入される。こ
の保持具88は図22〜図26に示す如く全体としては
断面矩形状を呈しており、一端が細くなり、当該部分の
内部に前記ノズル62の外寸に略合致した断面寸法の挿
入孔89が形成され、他端部分の内部には前記脱気経路
64のパイプ67の外径に略合致した断面寸法の挿入孔
91が形成されている。
【0045】そして、両挿入孔89、91は保持具88
内の仕切壁92に形成された連通路93で連通されてい
る。前記ノズル62はこの保持具88の挿入孔89内に
他端が挿脱可能に挿入され、仕切壁92に付き当てられ
る。また、パイプ67は挿入孔91内に挿脱可能に挿入
され、仕切壁92に付き当てられると共に、この状態で
ノズル62内の脱気通路86は連通路93を介してパイ
プ67に連通される(図13参照)。また、この保持具
88の周面には凹陥部90が一体に形成されている。
【0046】このようにノズル62とパイプ67が挿入
された保持具88は、シール・印字装置12の側面に取
り付けられた図10〜図12に示す如き支持金具96に
取付具97にて固定される。この支持金具96には前方
及び上下に開放した断面略コ字状の受け部98(被取付
面)が形成されており、保持具88はこの受け部98内
に収納される。そして、受け部98に収納された状態の
保持具88に取付具97を宛い、支持金具96に螺合す
る手指でねじ込み可能な化粧ビス99によって着脱自在
に固定する。
【0047】このとき、保持具88の凹陥部90内に受
け部98と取付具97は合致して前後から保持具88を
締め付けると共に、取付具97は保持具88内に挿入さ
れたパイプ67の先端からノズル62の他端に渡る範囲
で保持具88を受け部98に押さえ付けるので、ノズル
62とパイプ67の抜けが防止される。また、この状態
でノズル62はシール・印字装置12と充填バルブ11
の間で斜め前下方に吸気孔87を指向させて保持され
る。
【0048】以上の構成でパッキングステーション3に
おける各機器の動作及び作業者の作業について詳述す
る。ケトル2で調理された食品をパッキングステーショ
ン3にて袋Bに充填する際には、先ず、袋Bを充填バル
ブ11に宛う。このとき、袋Bの底面は簀の子41上に
載置される。そして、前述の如くフットスイッチによっ
てポンプ装置8のモータ33を駆動し、搬送用ホース7
から食品を吸引して充填バルブ11に送出し、この充填
バルブ11から袋B内に食品を所定量充填する。
【0049】袋B内に食品を充填したら、袋Bの上両端
部を持って枠部材38前側の作業台29上に載置し、斜
め奥方に倒して袋Bを扱く。これによって、袋B内の空
気を概ね追い出すことができる。尚、袋Bが大きい場合
には作業台29の湾曲した前面を利用して袋Bを扱き、
空気を追い出す。充填された食品は通常は温度が高く袋
Bを手で扱くことは困難であるが、本発明では上記の如
く枠部材38や作業台29を使って容易に行うことがで
きる。特に、作業台29は外方に突出しているので、袋
Bの作業台29の前面で扱く際、食品の入った袋Bの下
部は、作業台29の前面下側に入り込むことができ、作
業が一層容易となる。
【0050】次に、ノズル62を袋B内に挿入し、真空
ポンプ63を運転して袋B内を脱気する。このとき、吸
気孔87から吸引された空気とそれに混じった液体はノ
ズル62内の吸気通路86、保持具88内を経てパイプ
67に入り、脱気経路64の各気液分離器66、66を
通過する過程で液体分が分離されて空気のみが真空ポン
プ63に吸引されることになる。
【0051】このとき、ノズル62内の吸気通路は奥部
が拡開されているので、吸引時の内外の圧力差により各
ノズル部材78、79は強固に密着される。従って、吸
引中にノズル62が分解してしまうことは無い。
【0052】また、前述の如くノズル62や吸気経路6
4には空気と共に食品の液体分が吸引されることになる
が、吸気経路64の各気液分離器66やパイプ67、6
8、69、71、72、73は容易に分解できるので、
内部の清掃も簡単に行える。また、化粧ビス99を手で
緩めて取付具97を外し、保持具88を支持金具98か
ら取り外して保持具88からノズル62とパイプ67を
抜けば、これらも容易に分解され、更に、ノズル62は
重合されているだけで簡単に分解できるので、ノズル6
2内や保持具88内の清掃も容易に行える。
【0053】このように袋B内の脱気が済んだら、今度
は袋Bの開口側の端部を密着させた状態で左右方向平面
とし、ベルトコンベア48上に載置する。そして、ベル
トコンベア48を駆動し、右から左に搬送しながらシー
ル・印字装置12の熱溶着シール部に係る開口側の端部
(上側)を挿入して熱溶着シールを行い、引き続いて印
字部にて所定の印字を行うものである。
【0054】このとき、シール・印字装置12の高さ及
びベルトコンベア48の高さは、袋Bの大きさと作業者
の背丈に合わせて各昇降装置57、51によりハンドル
56、49で予め調整して置く。この場合は先ず作業者
の見やすい位置でシール・印字装置12の高さを決定
し、次に、袋Bの大きさに合わせてベルトコンベア48
の高さを決定すると良い。これにより、作業者は自然な
姿勢で袋Bのシール部分を目視しながら作業を行うこと
が可能となり、シール作業の効率化を図って迅速且つ確
実な食品充填を実現することができるようになる。
【0055】また、袋Bに食品を充填した後、充填バル
ブ11下方から袋Bを外すと、充填バルブ11からは内
部に残留した食品が滴下するが、その直下の簀の子41
には中空部42が形成されているので、食品は簀の子4
1に降りかかること無く、受け皿39に直接入る。従っ
て、次に袋Bを簀の子41上に載置した場合に、袋Bが
汚れることを防止できる。
【0056】更に、この充填作業台37は図6の如く分
解可能であるので、充填バルブ11から滴下した食品で
汚れても容易に清掃することができる。特に、充填作業
台37は昇降装置44にて高さを調整できるので、ハン
ドル43で操作して、ベルトコンベア48の高さに合わ
せて枠部材38の上面の高さを調整して置けば、簀の子
41に載せたままベルトコンベア48方向に袋Bを移動
できるようになり、作業性が向上する。
【0057】また、充填作業台37の高さを袋Bの大き
さに合わせて調整できるので、袋Bの大きさに係わらず
食器の充填中、簀の子41に袋Bを載置しておくことが
可能となり、充填作業も極めて容易となる。
【0058】尚、実施例では食品を充填する装置に本発
明を適用したが、それに限らず、食品以外の例えば糊な
どの流動性の物品の充填に適用しても本発明は有効であ
る。
【0059】
【発明の効果】本発明の充填装置は、流動性の物品を袋
詰めするための作業用テーブルと、この作業用テーブル
に設けられ、物品を袋に充填する充填機と、作業用テー
ブルに設けられ、充填機にて物品が充填された袋を搬送
する搬送手段と、この搬送手段の上方に対応して作業用
テーブルに設けられ、搬送手段にて搬送される袋の開口
側の端部を密封するシール機と、作業用テーブルに設け
られ、シール機の高さを調整するシール機用昇降手段と
を備えているので、流動性の物品を袋に充填して密封す
る一連の作業を作業用テーブルにて行うことができる。
また、搬送手段にて袋を搬送しながらシール機による密
封を行えるので、袋の重量が大きくなる場合には作業性
が著しく向上する。
【0060】特に、シール機の高さを調整するシール機
用昇降手段と搬送手段の高さを調整するを搬送手段用昇
降手段を作業用テーブルに設けたので、袋の寸法や作業
者の背丈などに応じてシール機の高さと搬送手段の高さ
を調整することができる。これにより、作業者は自然な
姿勢でシール部分を目視しながら作業を行うことが可能
となり、シール作業の効率化を図って迅速且つ確実な物
品充填を実現することができるようになるものである。
【0061】請求項2の発明によれば、上記に加えて充
填機の下方に対応して作業用テーブルに設けられたシン
クと、このシンクに取り付けられた充填作業台とを備え
ており、この充填作業台は、シンクに着脱自在に嵌合す
る枠部材と、この枠部材に着脱自在に取り付けられた受
け皿と、この受け皿内に着脱自在に設けられた簀の子と
から構成したので、充填機から袋への充填の際に漏れた
物品は簀の子を介して受け皿で受容することができるよ
うになる。
【0062】そして、充填中袋は簀の子で受けておける
ので、充填作業も容易になると共に、充填作業台を構成
する枠部材、受け皿、簀の子は全て着脱自在に設けられ
ているので、清掃も容易となり、衛生面の保持も容易と
なるものである。
【0063】請求項3の発明によれば、上記に加えて作
業用テーブルに、充填作業台の高さを調節する充填作業
台用昇降手段を設けたので、調整された搬送手段の高さ
に合わせて簀の子面の高さも調整することができるよう
になり、充填から搬送手段への袋の移動も円滑に行える
ようになるものである。
【0064】請求項4の発明によれば、請求項2又は請
求項3に加えて、簀の子の充填機直下に対応する部分
に、中空部を構成したので、袋への充填後、次の袋を準
備する間などに充填機から漏れ落ちた物品は、簀の子に
降りかからずに中空部から直接受け皿に滴下するように
なる。これにより、簀の子に降りかかった物品によって
次に準備した袋が汚れてしまう不都合を効果的に回避す
ることが可能となり、充填作業性が一段と向上するもの
である。
【0065】請求項5の発明によれば、請求項2〜請求
項4に加えて充填作業台の枠部材を、作業用テーブルの
上面から所定の高さで立設すると共に、枠部材の前面が
作業用テーブルの前面から後方に離間するように配置し
たので、物品が充填された袋を枠部材の前面の上角部で
扱き、空気を押し出すことができるようになる。これに
より、温度の高い物品の場合でも、袋からの脱気を容易
且つ円滑に行うことができるようになるものである。
【0066】請求項6の発明によれば、上記に加えて作
業用テーブルの前面と上面とが作る角部を所定曲率の湾
曲面としたので、特に比較的大きな袋の場合にはこの湾
曲した作業用テーブルの前面で扱くことができるように
なり、脱気作業性の一層の改善を図ることができるよう
になるものである。
【0067】請求項7の発明によれば、流動性の物品を
袋詰めするための作業用テーブルと、この作業用テーブ
ルに設けられ、物品を袋に充填する充填機と、この充填
機の下方に対応して作業用テーブルに設けられたシンク
と、このシンクに取り付けられた充填作業台と、作業用
テーブルに設けられ、充填作業台の高さを調節する充填
作業台用昇降手段とを備えているので、袋の寸法に合わ
せて昇降手段により、充填作業台の高さを調節すること
ができるようになり、流動性物品の袋詰め作業性を著し
く改善することが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する実施例としての調理装置のシ
ステム構成図である。
【図2】本発明の充填装置としてのパッキングステーシ
ョンの正面図である。
【図3】パッキングステーションの側面図である。
【図4】パッキングステーションの平面図である。
【図5】パッキングステーションの充填作業台部分の拡
大斜視図である。
【図6】パッキングステーションの充填作業台の分解斜
視図である。
【図7】パッキングステーションのポンプ装置の正面図
である。
【図8】パッキングステーションの脱気装置の正面図で
ある。
【図9】脱気装置の側面図である。
【図10】脱気装置の支持金具、ノズル及び取付具の分
解正面図である。
【図11】脱気装置の支持金具、ノズル及び取付具の一
部縦断側面図である。
【図12】脱気装置の支持金具、ノズル及び取付具の下
面図である。
【図13】保持具にノズル及びパイプを挿入した状態の
断面図である。
【図14】脱気装置のノズルを構成するノズル部材の正
面図である。
【図15】図14のノズル部材の側面図である。
【図16】図14のノズル部材の下面図である。
【図17】図14のノズル部材の上面図である。
【図18】脱気装置のノズルを構成するもう一つのノズ
ル部材の正面図である。
【図19】図18のノズル部材の側面図である。
【図20】図18のノズル部材の下面図である。
【図21】図18のノズル部材の上面図である。
【図22】脱気装置の保持具の正面図である。
【図23】保持具の側面図である。
【図24】保持具の下面図である。
【図25】保持具の上面図である。
【図26】保持具の断面図である。
【符号の説明】
1 調理装置 2 ケトル 3 パッキングステーション(充填装置) 8 ポンプ装置 11 充填バルブ 12 シール・印字装置(シール機) 27 作業用テーブル 29 作業台 31 ポンプ部 33 モータ(駆動部) 37 充填作業台 38 枠部材 39 受け皿 41 簀の子 42 中空部 44、51、57 昇降装置 46 抽出 48 ベルトコンベア 61 脱気装置 62 ノズル 63 真空ポンプ(空気吸引手段) 64 脱気経路 66 気液分離器 67 パイプ 78、79 ノズル部材 86 脱気通路 87 吸気孔 88 保持具 96 支持金具 97 取付具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動性の物品を袋詰めするための作業用
    テーブルと、この作業用テーブルに設けられ、前記物品
    を袋に充填する充填機と、前記作業用テーブルに設けら
    れ、前記充填機にて物品が充填された袋を搬送する搬送
    手段と、この搬送手段の上方に対応して前記作業用テー
    ブルに設けられ、前記搬送手段にて搬送される袋の開口
    側の端部を密封するシール機と、前記作業用テーブルに
    設けられ、前記シール機の高さを調整するシール機用昇
    降手段と、前記作業用テーブルに設けられ、前記搬送手
    段の高さを調節する搬送手段用昇降手段とを備えたこと
    を特徴とする充填装置。
  2. 【請求項2】 充填機の下方に対応して作業用テーブル
    に設けられたシンクと、このシンクに取り付けられた充
    填作業台とを備え、この充填作業台は、前記シンクに着
    脱自在に嵌合する枠部材と、この枠部材に着脱自在に取
    り付けられた受け皿と、この受け皿内に着脱自在に設け
    られた簀の子とから構成されていることを特徴とする請
    求項1の充填装置。
  3. 【請求項3】 作業用テーブルに設けられ、充填作業台
    の高さを調節する充填作業台用昇降手段を備えたことを
    特徴とする請求項2の充填装置。
  4. 【請求項4】 簀の子の充填機直下に対応する部分に
    は、中空部を構成したことを特徴とする請求項2又は請
    求項3の充填装置。
  5. 【請求項5】 充填作業台の枠部材は作業用テーブルの
    上面から所定の高さで立設されると共に、枠部材の前面
    は作業用テーブルの前面から後方に離間していることを
    特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4の充填装
    置。
  6. 【請求項6】 作業用テーブルの前面と上面とが作る角
    部を所定曲率の湾曲面としたことを特徴とする請求項5
    の充填装置。
  7. 【請求項7】 流動性の物品を袋詰めするための作業用
    テーブルと、この作業用テーブルに設けられ、前記物品
    を袋に充填する充填機と、この充填機の下方に対応して
    前記作業用テーブルに設けられたシンクと、このシンク
    に取り付けられた充填作業台と、前記作業用テーブルに
    設けられ、前記充填作業台の高さを調節する充填作業台
    用昇降手段とを備えたことを特徴とする充填装置。
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