JP2003335244A - ステアリングコラム装置およびステアリングコラムの製造方法 - Google Patents

ステアリングコラム装置およびステアリングコラムの製造方法

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JP2003335244A
JP2003335244A JP2002145575A JP2002145575A JP2003335244A JP 2003335244 A JP2003335244 A JP 2003335244A JP 2002145575 A JP2002145575 A JP 2002145575A JP 2002145575 A JP2002145575 A JP 2002145575A JP 2003335244 A JP2003335244 A JP 2003335244A
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JP
Japan
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steering column
tilt
main body
convex portion
bracket
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JP2002145575A
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English (en)
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Kenji Sato
藤 健 司 佐
Naoki Sawada
田 直 樹 澤
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】在来成形法を用いて成形される凸状部によりス
テアリングコラムを強固に、安定に支持するステアリン
グコラム装置を提供する。 【解決手段】ステアリングコラム11はチルトブラケッ
ト17のサポートビーム17a、17b間にステアリン
グコラム11を挟持するための凸状部23を備える。こ
の凸状部23は断面円形に成形する前にプレスによる絞
り加工でステアリングコラム11と一体に成形される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車輌用ステアリング
コラム装置に係り、特に、プレスによる絞り加工で成形
される凸状部でステアリングコラムを強固に、安定に支
持するのに好適なステアリングコラム装置およびステア
リングコラムの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌用ステアリング装置にはステアリン
グコラムの傾斜角度を調節して最適な位置に置くチルト
機構を備えるものがある。このチルト機構には車体に固
定したチルトブラケットに対してステアリングコラムの
変位を可能にするようにチルトブラケットと協働する、
ディスタンスブラケットが組み込まれる。
【0003】通常、このディスタンスブラケットはステ
アリングコラムと溶接で接合され、チルトレバーの回転
によりチルトブラケットおよびディスタンスブラケット
に挿通したボルトの締付け力が緩められたとき、ディス
タンスブラケットを介してステアリングコラムの自由な
動作が可能になる。
【0004】ところで、この溶接で固定したディスタン
スブラケットに代えて、ステアリングコラム素材から膨
出した、たとえば、図5に示す凸状部のようなステアリ
ングコラムと一体に構成するものがある。すなわち、こ
のコラムジャケット1は素材表面から膨出した凸状部2
を備える。この凸状部2はチルトブラケットの2つのビ
ーム(図示せず)に挟持される、平坦な面3を有する。
【0005】このような凸状部2を形成する目的は、た
とえば、チルト機構を構成する部品点数が削減可能で、
製造コストの引き下げを達成できること、また、ディス
タンスブラケットを設ける必要がなく、その溶接が不要
になることで、溶接時の入熱に起因するステアリングコ
ラムおよびディスタンスブラケットの変形を回避できる
ことなどにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ステアリングコラムに
膨出した凸状部を形成することはステアリングコラムに
ディスタンスブラケットを固着する必要がなく、好まし
いものであるが、円筒状のステアリングコラムに凸状部
の成形するのに利用できる方法は極めて限られている。
考えられる最も有力な成形法は液圧バルジ成形法であ
る。この方法によれば、ステアリングコラム素材の内部
から液圧を作用させ、素材表面に膨出した凸状部を成形
することが可能である。
【0007】しかしながら、液圧バルジ成形法で成形す
る場合、凸状部形状の自由な成形を妨げる加工上の制約
があり、十分な剛性を持たせることができず、ステアリ
ングコラムの支持が不安定になり、強固な支持が求めら
れる場合に不利になる。さらに、精度も決して十分とは
いえず、量産に適した方法とはいえない。また、バルジ
加工機は極めて高価であり、ステアリングコラムの製造
コストがかさむ要因となる。
【0008】本発明の目的は在来成形法を用いて成形さ
れる凸状部によりステアリングコラムを強固に、しかも
安定に支持することを可能にしたステアリングコラム装
置およびステアリングコラムの製造方法を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明はチルトレバーの回転によりチルトブラケット
のサポートビーム間に挿通したボルトを介して締付け力
を生じさせてステアリングコラムの位置決めを行うチル
ト機構を備えたステアリングコラム装置において、ステ
アリングコラムはチルトブラケットのサポートビーム間
にステアリングコラムを挟持する、断面円形に成形する
前にプレスによる絞り加工で成形した、一体の凸状部を
備えることを特徴とする。
【0010】本発明によれば、凸状部を絞り型を用いた
絞り加工で成形しているので、成形加工で形状の制約を
負わず、特に、チルトブラケットのサポートビームと接
する平面部に高い剛性を持たせることができる。これに
より、ステアリングコラムの支持を強固に、しかも安定
に保つことが可能になる。
【0011】また、ステアリングコラムの製造方法は次
の工程からなる。すなわち、平坦なブランク材に本体か
ら突出した凸部を成形し、上記本体の各縁端にジョイン
トを打ち抜き、上記凸部の上端にネックを加工し、凸部
の両側面に孔を打ち抜き、本体下半部を円形に成形し、
本体上半部を円形に成形し、本体の継ぎ目をかしめて接
合する、工程を含む。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して説明する。本発明のステアリングコラム装置
は、図1に示すように、円筒状のステアリングコラム1
1と、このステアリングコラム11の内部を貫いて配置
されたステアリングシャフト12とを備える。このステ
アリングシャフト12はステアリングコラム11の各端
部に固定された軸受13、14によって支承されてい
る。また、ステアリングコラム11はステアリングホイ
ール(図示せず)に近い車体部分に固定したチルト機構
15とステアリングホイールから遠い車体部分に固定し
たロアブラケット16とによって支持されている。
【0013】また、ステアリングコラム11は、図2に
示すように、チルト機構15のチルトブラケット17の
サポートビーム17a、17bに挟持されており、ステ
アリングコラム11に一体に形成された凸状部(後記)
がサポートビーム17a、17bの内面と接するように
配置される。
【0014】一方、チルト機構15は一対のカム18、
19の相対変位で締付け力を生じるボルト20を備え
る。これはチルトブラケット17、ステアリングコラム
11の上記凸状部および一対のカム18、19を挿通し
て設けられ、先端のねじ部にナット21が螺合してい
る。また、可動カム19と係合するチルトレバー22を
備える。
【0015】本実施の形態のステアリングコラム11は
プレスによる絞り加工で成形される、一体の凸状部23
を備える。この凸状部23はチルトブラケット17に対
するステアリングコラム11の支持を強固に、安定に保
つように、特に、サポートビーム17a、17bと接す
る各平面部23a、23bが高い剛性を備える。この平
面部23a、23bは互いに平行であり、それぞれボル
ト20を通すためのボルト孔23cを有する。
【0016】本実施の形態は上記構成からなり、チルト
レバー22を回転すると、可動カム19が回動し、固定
カム18との相対変位でボルト20の軸方向に締め付け
力が発生する。このとき、チルトブラケット17のサポ
ートビーム17a、17bが中心方向に変位し、凸状部
23がサポートビーム17a、17b間に挟持される。
この結果、チルトブラケット17に対してステアリング
コラム11の位置決めを果たすことができる。
【0017】本実施の形態では凸状部23について絞り
型を用いた絞り加工で成形しているので、形状について
加工上の制約を負わず、特に、チルトブラケット17の
サポートビーム17a、17bと接する平面部23a、
23bに高い剛性を持たせることができる。これによ
り、ステアリングコラム11の支持を強固に、しかも安
定に保つことが可能になる。
【0018】平面部23a、23bの剛性を保持する、
ステアリングコラム11の製造は在来プレスによりそれ
ぞれ型を用いて成形する。主要な工程は次の通りであ
る。平坦なブランク材に絞り型を用いて本体hから突出
した凸部iを成形する(図3(a))。この絞り工程で
は幾つかの絞り型を使用して段階を経ながら、設計で規
定された凸状部形状に成形する。次に、本体hの各縁端
に抜き型を用いてジョイントjを打ち抜く(図3
(b))。次に、凸部iの上端にネック型でネックkを
加工する(図3(c))。さらに、凸部iの両側面にパ
ンチで孔lを打ち抜く(図3(d))。
【0019】次いで、本体hの下半部を曲げ型で円形に
成形する(図3(e))。次に、本体hの上半部を曲げ
型を用いて円形に成形する(図3(f))。最後に、本
体h上部の継ぎ目mをパンチでかしめて接合する(図
4)。以上の各工程を実施して一体の凸状部23を備え
たステアリングコラム11を得る。
【0020】上記製造方法で製作したステアリングコラ
ム11の保持力について、典型的な支持手段であるディ
スタンスブラケットを用いたものと比較試験を実施し
た。その結果、両者の保持力は実質的に差がないことが
確認された。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングコラムの
凸状部を在来プレスによる絞り加工で成形しているの
で、チルトブラケットのサポートビームと接する平面部
に高い剛性を持たせることができ、ステアリングコラム
の支持を強固に、安定に保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステアリングコラム装置の一実施
の形態を示す側面図である。
【図2】図1に示されるステアリングコラムの詳細を示
す断面図である。
【図3】本発明に係るステアリングコラムの製造工程を
示すもので、(a)〜(f)は絞り、打ち抜き、ネッ
ク、打ち抜き、曲げ工程図である。
【図4】本発明に係るステアリングコラムの製造工程を
示すもので、図は接合工程図である。
【図5】従来のステアリングコラムの一例を示す斜視図
である。
【符号の説明】
11… ステアリングコラム 17… チルトブラケット 17a、17b… サポートビーム 18、19… カム 20… ボルト 22… チルトレバー 23… 凸状部 23a、23b… 平面部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チルトレバーの回転によりチルトブラケ
    ットのサポートビーム間に挿通したボルトを介して締付
    け力を生じさせてステアリングコラムの位置決めを行う
    チルト機構を備えたステアリングコラム装置において、
    前記ステアリングコラムは前記チルトブラケットの該サ
    ポートビーム間に該ステアリングコラムを挟持する、断
    面円形に成形する前にプレスによる絞り加工で成形し
    た、一体の凸状部を備えることを特徴とするステアリン
    グコラム装置。
  2. 【請求項2】 平坦なブランク材に本体から突出した凸
    部を成形し、前記本体の各縁端にジョイントを打ち抜
    き、前記凸部の上端にネックを加工し、前記凸部の両側
    面に孔を打ち抜き、前記本体下半部を円形に成形し、前
    記本体上半部を円形に成形し、前記本体の継ぎ目をかし
    めて接合するステアリングコラムの製造方法。
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