JP2003335071A - 感熱色素転写画像形成要素 - Google Patents

感熱色素転写画像形成要素

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JP2003335071A
JP2003335071A JP2003145129A JP2003145129A JP2003335071A JP 2003335071 A JP2003335071 A JP 2003335071A JP 2003145129 A JP2003145129 A JP 2003145129A JP 2003145129 A JP2003145129 A JP 2003145129A JP 2003335071 A JP2003335071 A JP 2003335071A
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alkyl
dye
aryl
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JP2003145129A
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Charles H Weidner
エイチ.ウェイドナー チャールズ
Linda A Kaszczuk
エー.カズズック リンダ
Derek D Chapman
ディー.チャップマン デレク
Ruizheng Wang
ワン ルイツェン
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Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/385Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the transferable dyes or pigments
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 標的とするカラー画像を正確に再現するため
の色素組み合わせと感熱色素転写画像形成要素を提供す
ること。 【解決手段】 次式で表わされるRMSエラーが0.0
15より小さくなるように色素を組み合わせる。 RMSエラー=√Σ380-730(daim−dexp2/(n) 上式において、daimは標的とする色の分光曲線の各波
長の強度を、dexpは試料の分光曲線の各波長の強度
を、nはデータの数を表わす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマゼンタ感熱色素供
与体要素および標的とする印刷インクによく整合するス
ペクトルの色素組み合わせに関する。その組み合わせは
マゼンタ色素と1つまたはそれ以上の黄色色素の組み合
わせを含み、印刷機から得られる印刷されたカラー画像
の色相を正確に表す色校正刷を得るために用いられる。
【0002】
【従来の技術】紙上へのインク印刷によって連続調の
(写真のような)画像の発現に近づけるために、商業的
印刷工業は中間調印刷として知られるプロセスに依存し
ている。中間調印刷では、色濃度段階は、写真印刷でな
されている色濃度を連続的に変化させる代わりに、同じ
色濃度ではあるが面積が変化する網点または領域の印刷
パターンによって作られる。
【0003】印刷機を運転させる前に色校正刷画像を得
るという重要な商業的要求がある。色校正刷は印刷機か
ら得られた印刷物の少なくとも細部とカラートーンスケ
ールを正確に表わすことが望ましい。多くの場合、色校
正刷は印刷機から得られた印刷物の画像特性と中間調パ
ターンを正確に表わすこともまた要求される。インク印
刷されたフルカラーの画像を製作するのに必要な一連の
操作において、校正刷は、最後の3つまたはそれ以上の
印刷版または胴が作られる色分解データの正確性をチェ
ックすることもまた要求される。伝統的に、このような
色分解校正刷は、最後のフルカラーの画像が組み立てら
れる前に多くの露光および処理工程が要求されるハロゲ
ン化銀感光システムを必要としていた。
【0004】印刷工業で使用される色料は不溶性顔料で
ある。それらの顔料特性によって、印刷インクの分光光
度曲線は深色側または浅色側のどちらかにしばしば異常
に鋭くなる。これは、顔料の代わりに色素が用いられる
色校正刷システムにおいて問題の原因となる場合があ
る。一つの色素を用いて定められたインクの色相に整合
させることは非常に困難である。
【0005】米国特許第5,126,760号明細書に
は、色素受容体要素に原画像の直接デジタル中間調色校
正刷を製作するプロセスが記載されている。その後、こ
の校正刷は印刷機から得られる印刷されたカラー画像を
表わすのに用いることができる。そこに記載されたプロ
セスは以下のとおりである。
【0006】a)原画像の形と色段階を表わす一組の電
気信号を発生させること、 b)色素層と赤外線吸収物質を上に有する支持体を含ん
でなる色素供与体要素を、ポリマー色素画像受容層を上
に有する支持体を含んでなる第一の色素受容体要素と接
触させること、 c)色素供与体要素をダイオードレーザーによって画像
様に熱するために前記信号を用いること、それによって
第一の色素受容体要素に色素画像を転写すること、およ
び d)印刷されるカラー画像と同じ基板を有する第二の色
素画像受容体要素にその色素画像を再転写すること。
【0007】上記プロセスにおいて、校正刷の中で完全
な色領域を得るために多数の色素供与体が用いられる。
例えば、フルカラーのためには、4色の、シアン、マゼ
ンタ、黄色および黒色が通常用いられる。
【0008】上記プロセスを用いることによって、色素
を蒸発させるために赤外線吸収物質を含んでいる色素供
与体をダイオードレーザーで熱することによって画像色
素は転写される。ダイオードレーザー線は原画像の形と
色を表わしている一組の信号によって変調され、原画像
を再構築するために色素受容層に要求されている領域で
のみ色素が蒸発するように熱せられる。
【0009】同様に、熱転写校正刷は、米国特許第4,
923,846号明細書に記載されているように、ダイ
オードレーザーの代わりにサーマルプリントヘッドを用
いて作ることもできる。通常手に入るサーマルプリント
ヘッドは適切な解像度の中間調画像を作ることはできな
いが、多くの場合に満足できる高品質の連続調校正刷を
作ることはできる。また、同米国特許明細書は感熱画像
校正刷システムで使用するための色素混合物の選択を開
示している。米国特許第6,022,440号明細書に
記載されているように、低コストの校正刷方法としてイ
ンクジェットも使用される。さらに、インクジェット校
正刷は水性流体中に分散された色素の組み合わせまたは
溶媒系に溶解された色素の組み合わせを用いても作られ
る。米国特許第6,352,330号明細書はこれを完
成させる方法を開示している。また、インクジェット印
刷機は、そのコストによって多くの場合に満足されてい
る高品質の連続調校正刷画像を作ることもできる。色素
は色相エラー値および混濁値に基づいて選ばれる。ザ・
グラフィック・アーツ・テクニカル財団調査報告No.
38(The Graphic Arts Technical Foundation Resear
ch Report No.38)、「カラーマテリアル(Color Mater
ial)」(58−(5)、293−301、1985)
はこの方法について説明している。
【0010】色の測定と分析のための別法の、またさら
に正確な方法はCIELABとして知られる均一の色空
間の概念を用いる。その中で、試料は分光光度曲線、試
料がその下で見られる光源の性質、および標準観察者の
カラー視覚によって数学的に分析される。CIELAB
および色測定については、エフ・ダヴリュ・ビルマイア
(F.W.Billmeyer)著、「プリンシプル・オブ・カラー
テクノロジー(Principles of Color Technology)、第
2版、ウィレイ・インターサイエンス(Wiley Intersci
ence)、pp.25−100、および、エフ・グラム
(F.Grum)著、「オプティカル・ラディエイション・メ
ジャメント(Optical Radiation Measurements)」、第
2巻、アカデミック・プレス(Academic Press)、p
p.33−145に記載されている。
【0011】CIELABを用いると、色は3つのパラ
メーター、L*、a*およびb*によって表わされる。こ
こで、L*は明度の関数であり、a*およびb*は色空間
中の点を定義する。このように、ある色試料に関してb
*値に対するa*値のプロットはその試料が色空間中のど
こに存在するか、即ち、その色相が何であるかを正確に
示すために用いられる。これは、異なった試料が類似し
た濃度とL*値を有するかどうか、色相について比較す
ることを可能にする。
【0012】米国特許第5,023,229号明細書に
は、マゼンタ色素と黄色色素の混合物が色校正を目的と
して記載されている。けれども、この米国特許明細書で
は、この混合物を使用する際、一定の黄色やシアンの感
熱転写色素で連続的に重ね印刷する時に、受け入れられ
るグレイバランスが得られないという問題がある。日本
の色校正刷においてその混合物を使うと、測色が望むべ
きカラー規格に十分整合するものではないというもう一
つの問題がある。(特許文献1) 米国特許第5,866,509号明細書には、マゼンタ
色素と黄色色素の混合物が色校正を目的として記載され
ている。これは、米国特許第5,023,229号明細
書で用いられている混合物よりもSWOP色相および日
本のカラー規格により密接に整合するが、まだ不十分で
ある。(特許文献2) 印刷工業における色校正刷においては、インターナショ
ナル・プリプレス・プルーフィング協会(Internationa
l Prepress Proofing Association)によって準備され
た校正インク標準に整合できることが重要である。米国
では、これらのインク標準は標準4色プロセスインクで
作られた濃度パッチであり、SWOP(商標)[スペシ
フィケイション・ウェブ・オフセット・パブリケイショ
ン(Specifications Web Offset Publication)]カラ
ー目標として知られている。SWOP登録プレスシート
・イン1995(SWOP certified press sheet In 199
5)、ANSI CGATS TR 001−1995
が公表され、米国工業での標準となっている。ウェブオ
フセット校正のためのインクの色測定についての追加の
情報は、「印刷の科学と技術における進歩(Advances i
n Printing Science and Technology)」、ジェイ・テ
ィー・リング(J.T.Ling)およびアール・ワーナー(R.
Warner)、印刷研究学会第19回国際会議会報(Procee
dings of the 19th International Conference of Prin
ting Reserch Institutes)、オーストリア、アイゼン
シュタット(Eisenstadt)、1987年6月、pp.5
5に記載されている。
【0013】SWOP(商標)目標を使っていない国で
使える校正刷を準備することもまた望まれる。例えば、
日本では異なった規格が使われており、ジャパンカラー
に密接に整合することが望まれている。ISO/TC1
30日本国内委員会によって最近発表されたジャパンカ
ラー/カラーサンプル測色値2001がカラー標準とし
て用いられた。
【0014】
【特許文献1】米国特許第5,023,229号明細書
【特許文献2】米国特許第5,866,509号明細書
【0015】
【発明が解決しようとする課題】求める標的色をより正
確に再現する色素組み合わせと感熱色素転写供与体とを
提供することが解決されるべき課題である。
【0016】本発明の目的は、標的色と比較した色素組
み合わせのRMSエラー(二乗平均エラー)があらかじ
め決められた値よりも大きくならないように色素組み合
わせを選ぶことにより、色素組み合わせによって生じる
派生的な色エラーを最小化することである。本発明の他
の目的は、色特性が改良された色校正のためのマゼンタ
色素と1つまたはそれ以上の黄色色素との混合物を提供
することである。これらの目的は下記本発明の課題を解
決するための手段の項に記載されている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明はRMSエラーが
0.015より小さいマゼンタ色素と黄色色素の組み合
わせを含有するマゼンタ色素供与体からなる感熱色素転
写画像要素を提供する。本発明はまた色素組み合わせと
画像形成方法を提供する。本発明の各態様は求められた
標的色を正確に再現する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明においてRMSエラーは、
目標分光曲線とそれに整合させる色素組み合わせの分光
曲線の差の二乗の総和を使われたデータの数で割った値
の平方根として定義される。即ち、RMSエラーは次式
で表わされる。
【0019】 RMSエラー=√Σ380-730(daim−dexp2/(n) このケースでは、n=36である。これは統計学の教科
書から案出されたものであり、参考書として、ジョーン
・ネーター(John Neter)、ウィリアム・ウァセルマン
(William Wasserman)、ミハエル・エイチ・クンツナ
ー(Michael H.Kuntner)共著、「応用線形統計モデ
ル:回帰、分散の解析および実験計画(Applied Linear
Statistical Models:Regression,Analysis of Varian
ce and Experimental Designs)」、第2版、リチャー
ド・デー・イルウィン,Inc.(Richard D.Irwin,In
c)、1985年、がある。
【0020】最も広い態様において、本発明は標的の色
を最もよく再現する色素の組み合わせを、この色素の組
のRMSエラーに基づいて提供する。もう一つの態様で
は、本発明はマゼンタ色素と黄色色素からなる色素の組
み合わせとその組み合わせを含有する要素に関する。好
ましくは、マゼンタ色素は下記式Iで表わされる色素で
ある。
【0021】
【化8】
【0022】式Iにおいて、R1は例えばメチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、アリ
ル、2−ブテニル(but-2-en-1-yl)、1,1−ジクロ
ロプロペン−3−イルのような炭素数1〜6のアルキル
またはアリル基で、このようなアルキルまたはアリル基
には例えばヒドロキシ、アシルオキシ、アルコキシ、ア
リール、カルボキシ、カルボアルコキシ、シアノ、アシ
ルアミド、ハロゲンのような基で置換されたものを含
む。
【0023】Xは炭素数1〜4のアルコキシ基またはR
2と共に5または6員環を形成する原子団を表わす。
【0024】R2はR1のために記載したものと同じいず
れかの基またはXと共に5または6員環を形成する原子
団を表わす。
【0025】R3はR1のために上記したような炭素数1
〜6のアルキル基、または例えばフェニル、ナフチル、
p−トリル、m−クロロフェニル、p−メトキシフェニ
ル、m−ブロモフェニルおよびo−トリルのような炭素
数6〜10のアリール基である。
【0026】JはCO、CO2、SO2、またはCONR
5である。
【0027】R4はR1のために上記したような炭素数1
〜6のアルキルもしくはアリル基、またはR3のために
上記したような炭素数6〜10のアリール基である。
【0028】R5はハロゲン、R1のために上記したよう
な炭素数1〜6のアルキルもしくはアリル基、またはR
3のために上記したような炭素数6〜10のアリール基
である。
【0029】黄色色素は下記式IIまたは式IIIで表
わされる少なくとも1種の色素が好ましい。
【0030】
【化9】
【0031】式IIにおいて、R6は例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、ア
リル、2−ブテニル(but-2-en-1-yl)、1,1−ジク
ロロプロペン−3−イルのような炭素数1〜6のアルキ
ルもしくはアリル基、または例えばヒドロキシ、アシル
オキシ、アルコキシ、アリール、カルボキシ、カルボア
ルコキシ、シアノ、アシルアミド、ハロゲンおよびフェ
ニルのような基で置換されたこのようなアルキルもしく
はアリル基。
【0032】R7はR6のために記載したものと同じいず
れかの基であるか、またはR8と共に5または6員環を
形成する原子団を表わす。
【0033】R8は炭素数1〜6のアルキルもしくはア
ルコキシ基であるか、またはR7と共に5または6員環
を形成する原子団を表わす。
【0034】R9およびR10は各々独立に炭素数1〜6
のアルキル基であるか、または例えばフェニル、ナフチ
ル、p−トリル、m−クロロフェニル、p−メトキシフ
ェニル、m−ブロモフェニルおよびo−トリルのような
炭素数6〜10のアリール基である。
【0035】
【化10】
【0036】式IIIにおいて、R11は例えばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ペンチル、
アリル、2−ブテニル(but-2-en-1-yl)、1,1−ジ
クロロプロペン−3−イルのような炭素数1〜6のアル
キルもしくはアリル基か、または例えばヒドロキシ、ア
シルオキシ、アルコキシ、アリール、カルボキシ、カル
ボアルコキシ、シアノ、アシルアミド、ハロゲンおよび
フェニルのような置換基で置換されたこれらのアルキル
またはアリル基である。
【0037】R12はR11のために記載されたものと同じ
いずれかの基か、またはR13と共に5または6員環基を
形成する原子団を表わす。
【0038】R13は炭素数1〜6のアルキルまたはアル
コキシ基であるか、またはR12と共に5または6員環基
を形成する原子団を表わす。
【0039】R14はシアノ、−C(O)OR15または−
CONR1516である。ここでR15およびR16は各々独
立に炭素数1〜6のアルキル基、炭素数5〜7のシクロ
アルキル基、アリル基、例えばフェニル、ナフチル、p
−トリル、m−クロロフェニル、p−メトキシフェニ
ル、m−ブロモフェニルおよびo−トリルのような炭素
数6〜10のアリール基、または例えば2−チエニル、
2−ピリジルまたは2−フリルのようなヘテロアリール
基である。
【0040】一部の態様では、色素組み合わせは下記式
IVで表わされる追加の色素を含んでいてもよい。
【0041】
【化11】
【0042】式IVにおいて、R17、R18およびR19
それぞれ独立に炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5
〜7のシクロアルキル基、アリル基、例えばフェニル、
ナフチル、p−トリル、m−クロロフェニル、p−メト
キシフェニル、m−ブロモフェニルおよびo−トリルの
ような炭素数6〜10のアリール基、または例えば2−
チエニル、2−ピリジルまたは2−フリルのようなヘテ
ロアリール基である。
【0043】Xは、C(CH、S、O、またはN
17を表わす。
【0044】Yは、置換されたまたは無置換のフェニレ
ン基を表わす。
【0045】レーザー感熱色素供与体要素において、そ
の要素は例えば式Vで表わされるようなIR色素を含有
する。
【0046】
【化12】
【0047】式Vにおいて、R20、R21およびR22は各
々独立に水素、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、アリー
ルオキシ、アシルオキシ、アリールオキシカルボニル、
アルコキシカルボニル、スルフォニル、カルバモイル、
アシル、アシルアミド、アルキルアミノ、アリ−ルアミ
ノ、または置換されたあるいは無置換の、アルキル、ア
リールまたはヘテロアリール基であるか、または、
20、R21およびR22のいずれか2つは5〜7員の炭素
環基ないしはヘテロ環基を形成するようにお互いにまた
は隣接した芳香環と結合していてもよい。
【0048】R23、R24、R25およびR26は各々独立に
水素、炭素数1〜6のアルキルまたはシクロアルキル
基、または、5〜10個の原子を有するのアリールまた
はヘテロアリール基である。また、R23、R24、R25
よびR26はお互いに結合して5〜7員のヘテロ環を形成
してもよいし、隣接した芳香環の炭素原子とアニリン窒
素が付いている位置に対してオルト位置で結合して、そ
れらが結合している窒素と共に、5または6員のヘテロ
環基を形成してもよい。
【0049】nは1〜5である。
【0050】Xは1価の陰イオンである。
【0051】Z1およびZ2は各々独立にR20または5〜
7員の縮合された炭素環ないしはヘテロ環を形成するに
必要な原子団である。
【0052】本発明の好ましい態様では、下記赤外線吸
収色素のいずれかが使用される。
【0053】
【化13】
【0054】本発明の範囲内に含まれる式Iの有用なマ
ゼンタ色素としては例えば次のものが挙げられる。
【0055】
【表1】
【0056】
【化14】
【0057】上記の色素およびそれらの合成方法は、米
国特許第3,336,285号明細書、英国特許第1,
566,985号明細書、ドイツ国特許第2,600,
036号明細書および「色素および顔料(Dyes and Pig
ments)」、第3巻、1982年、pp.81、に開示
されており、これらの開示を引用によって本明細書に組
み入れる。
【0058】式IIの範囲内の有用な黄色色素は例えば
次のものが挙げられる。
【0059】
【表2】
【0060】式IIIの範囲内の有用な黄色色素は例え
ば次のものが挙げられる。
【0061】
【表3】
【0062】上記色素およびそれらの合成方法は米国特
許第3,247,211号明細書および米国特許第5,
081,101号明細書に開示されており、これらの開
示を引用によって本明細書に組み入れる。
【0063】式IVの範囲内の有用な付加的色素は例え
ば次のものが挙げられる。
【0064】
【表4】
【0065】上記色素およびそれらの合成方法は特開昭
53−14734号公報に開示されており、これらの開
示を引用によって本明細書に組み入れる。
【0066】式Vの有用な赤外吸収物質は米国特許第
4,950,639号明細書の3〜7欄に開示されてお
り、その開示は本明細書に組み入れられる。上記に開示
された式V−aおよび式V−bの構造を有する色素およ
び同類の構造を有する色素もまた有用である。
【0067】前述の目的に加えて、色素供与体要素が使
用中にさらされる環境条件下で安定であることもまた要
求される。
【0068】別に特別な記載がなければ、「基」、「置
換された」または「置換基」なる用語の使用は水素以外
のいかなる基をも意味する。加えて、この明細書中、置
換し得る水素を含んだ化合物または置換基が言及されて
いる場合、当該置換基が意図した有用性に必要な特性を
破壊しない限り、無置換形体のみならずここに記載され
た如何なる置換基または複数の置換基でさらに置換され
た形体も包含しようとするものである。好ましくは、置
換基はハロゲンであってもよいし、炭素、珪素、酸素、
窒素、燐、または硫黄原子によって分子の残部に結合さ
れていてもよい。例えば、置換基は、例えば塩素、臭素
およびフッ素のようなハロゲン;ニトロ;ヒドロキシ
ル;シアノ;カルボキシル;または、例えばアルキル基
のような更に置換され得る各種の基であってもよい。ア
ルキル基の例としては、例えばメチル、トリフルオロメ
チル、エチル、t−ブチル、3−(2,4−ジ−t−ペ
ンチルフェノキシ)プロピル、シクロヘキシルおよびテ
トラデシルのような直鎖状もしくは枝分かれ状または環
状のアルキル基が挙げられる。更に置換され得る各種の
基としては、アルキル基の他に、例えばエチレンおよび
2−ブテンのようなアルケニル基;例えばメトキシ、エ
トキシ、プロポキシ、ブトキシ、2−メトキシエトキ
シ、sec−ブトキシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘ
キシルオキシ、テトラデシルオキシ、2−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)エトキシおよび2−ドデシ
ルオキシエトキシのようなアルコキシ基;例えばフェニ
ル、4−t−ブチルフェニル、2,4,6−トリメチル
フェニルおよびナフチルのようなアリール基;例えばフ
ェノキシ、2−メチルフェノキシ、α−またはβ−ナフ
チルオキシおよび4−トリルオキシのようなアリ−ルオ
キシ基;例えばアセトアミド、ベンズアミド、ブチルア
ミド、テトラデカンアミド、α−(2,4−ジ−t−フ
ェニル−フェノキシ)アセトアミド、α−(2,4−ジ
−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド、α−(3−
ペンタデシルフェノキシ)−ヘキサンアミド、α−(4
−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキシ)−テトラデ
カンアミド、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、2−
オキソ−5−テトラデシルピロリン−1−イル、N−メ
チルテトラデカンアミド、N−スクシンイミド、N−フ
タルイミド、2,5−ジオキソ−1−オキサゾリジニ
ル、3−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリ
ル、N−アセチル−N−ドデシルアミノ、エトキシカル
ボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、ベンジル
オキシカルボニルアミノ、ヘキサデシルオキシカルボニ
ルアミノ、2,4−ジ−t−ブチルフェノキシカルボニ
ルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、2,5−(ジ−
t−ペンチルフェニル)カルボニルアミノ、p−ドデシ
ル−フェニルカルボニルアミノ、p−トリルカルボニル
アミノ、N−メチルウレイド、N,N−ジメチルウレイ
ド、N−メチル−N−ドデシルウレイド、N−ヘキサデ
シルウレイド、N,N−ジオクタデシルウレイド、N,
N−ジオクチル−N’−エチルウレイド、N−フェニル
ウレイド、N,N−ジフェニルウレイド、N−フェニル
−N−p−トリルウレイド、N−(m−ヘキサデシルフ
ェニル)ウレイド、N,N−(2,5−ジ−t−ペンチ
ルフェニル)−N’−エチルウレイドおよびt−ブチル
カルボンアミドのようなカルボンアミド基;例えばメチ
ルスルホンアミド、ベンゼンスルホンアミド、p−トリ
ルスルホンアミド、p−ドデシルベンゼンスルホンアミ
ド、N−メチルテトラデシルスルホンアミド、N,N−
ジプロピル−スルファモイルアミノおよびヘキサデシル
スルホンアミドのようなスルホンアミド;例えばN−メ
チルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,
N−ジプロピルスルファモイル、N−ヘキサデシルスル
ファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、N−
[3−(ドデシルオキシ)プロピル]スルファモイル、
N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブ
チル]スルファモイル、N−メチル−N−テトラデシル
スルファモイルおよびN−ドデシルスルファモイルのよ
うなスルファモイル基;例えばN−メチルカルバモイ
ル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−オクタデシル
カルバモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチル
フェノキシ)ブチル]カルバモイル、N−メチル−N−
テトラデシルカルバモイルおよびN,N−ジオクチルカ
ルバモイルのようなカルバモイル基;例えばアセチル、
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)アセチル、フェ
ノキシカルボニル、p−ドデシルオキシフェノキシカル
ボニル、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニル、テ
トラデシルオキシカルボニル、エトキシカルボニル、ベ
ンジルオキシカルボニル、3−ペンタデシルオキシカル
ボニルおよびドデシルオキシカルボニルのようなアシル
基;例えばメトキシスルホニル、オクチルオキシスルホ
ニル、テトラデシルオキシスルホニル、2−エチルヘキ
シルオキシスルホニル、フェノキシスルホニル、2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシスルホニル、メチルスル
ホニル、オクチルスルホニル、2−エチルヘキシルスル
ホニル、ドデシルスルホニル、ヘキサデシルスルホニ
ル、フェニルスルホニル、4−ノニルフェニルスルホニ
ルおよびp−トリルスルホニルのようなスルホニル基;
例えばドデシルスルホニルオキシおよびヘキサデシルス
ルホニルオキシのようなスルホニルオキシ基;例えばメ
チルスルフィニル、オクチルスルフィニル、2−エチル
ヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサ
デシルスルフィニル、フェニルスルフィニル、4−ノニ
ルフェニルスルフィニルおよびp−トリルスルフィニル
のようなスルフィニル基;例えばエチルチオ、オクチル
チオ、ベンジルチオ、テトラデシルチオ、2−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エチルチオ、フェニル
チオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオお
よびp−トリルチオのようなチオ基;例えばアセチルオ
キシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイルオキシ、p
−ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N−フェニルカル
バモイルオキシ、N−エチルカルバモイルオキシおよび
シクロヘキシルカルボニルオキシのようなアシルオキシ
基;例えばフェニルアニリノ、2−クロロアニリノ、ジ
エチルアミンおよびドデシルアミンのようなアミン;例
えば1(N−フェニルイミド)エチル、N−スクシンイ
ミドまたは3−ベンジルヒダントイニルのようなイミノ
基;例えばジメチルホスフェイトおよびエチルブチルホ
スフェイトのような燐酸エステル;例えばジエチルホス
ファイトおよびジヘキシルホスファイトのような亜燐酸
エステル;例えば2−フリル、2−チエニル、2−ベン
ゾイミダゾイリルオキシまたは2−ベンゾチアゾリルの
ような酸素、窒素、硫黄からなる群から選ばれた少なく
とも一つのヘテロ原子と炭素原子とから構成される3〜
7員のヘテロ環を有する置換されていてもよいヘテロ環
基、ヘテロ環式オキシ基またはヘテロ環式チオ基;例え
ばトリエチルアンモニウムのような4級アンモニウム
基;および例えばトリメチルシリルオキシのようなシリ
ルオキシ基がある。
【0069】必要であれば、置換基はそれ自身更に1つ
またはそれ以上の記載された置換基でさらに置換されて
いてもよい。特定の用途に要求される特性を達成するた
めに、特別な置換基が当業者によって選択されてもよ
く、例えば、疎水性基、可溶化基、保護基、放出または
放出性基が含まれる。分子が2つまたはそれ以上の置換
基を有する場合、特に断らない限り、置換基はお互いに
結合して縮合環を形成してもよい。一般に、上記の基や
それらの置換基は48個までの炭素原子を、典型的には
1〜36個の炭素原子を、通常24個より少ない炭素原
子を有する。しかし選択される特定の置換基によっては
もっと大きな数も可能である。
【0070】
【実施例】本発明を説明するために、以下の例を記載す
る。 [例1]個々のマゼンタ色素供与体要素を、厚さ100
μmのポリ(エチレンテレフタレイト)支持体上に、
0.46g/m2のポリビニルブチラールバインダー
[ワッカーヘミー(Wacker Chemie)社製BS18]中
に、マゼンタ色素、1つまたはそれ以上の黄色色素、お
よび米国特許第4,950,639号明細書の2欄3〜
68行および3欄1〜3行に記載されている赤外線を吸
収するビス(アミノアリール)ポリメチン色素の混合物
0.046g/m2を含有する色素層を塗布することに
よって調整した。表1に示した実験比をレイダウン中で
用いた。
【0071】
【表5】
【0072】比較目的の対照1は、コダック・アプルー
バル・マゼンタ・デジタル・カラープルーフィング・フ
ィルム(Kodak Approval(商標) Magenta Digital Col
or Proofing Film)、CAT#8160459である。
【0073】中間の色素受容体要素であるコダック・ア
プルーバル・インターミーディエイト・カラープルーフ
ィング・フィルム(Kodak Approval(商標) Intermedi
ateColor Proofing Film)、CAT#1067560を
上記色素供与体要素と共に用いて、画像を印刷した。単
色のマゼンタ画像の場合、米国特許第4,876,23
5号明細書に記載されているようにレーザーアレイに対
する出力を変調して、濃度を変えた均一露光段階の連続
調画像を作製した。露光後、その中間の受容体要素をコ
ダック・アプルーバル・プリラミネイト(Kodak Approv
al(商標) Prelaminate)、P01であらかじめ積層さ
れている特菱アート紙(三菱)に積層した。
【0074】マゼンタ画像の全ての測定値は、D50光源
および2°の観察者角度にセットされたX−Rite938ポ
ータブル分光光度計を用いて測定した。読み取りは試料
の背後に黒色の裏張りを用いて行なった。報告したCI
ELABのL***座標を、1.60のステータスT
濃度に対して補間した。
【0075】試料間の色差をΔEとして表わすことがで
き、ΔEはレーザー熱生成画像とジャパンカラー目標と
の間のCIELAB色空間におけるベクトル差である。
【0076】 ΔE=√{(L* e−L* s+(a* e−a* s+(b* e−b* s} 色相角=360−arctanb/a(bが負の場合) =arctanb/a(bが正の場合) ここで、下添字のeは試料からの測定値を表わし、sは
ジャパンカラー目標からの測定値を表わす。
【0077】表2は得られた結果の要約である。カラー
標準として、ISO/TC130日本国内委員会によっ
て最近発表されたジャパンカラー/カラーサンプル測色
値2001を用いた。
【0078】
【表6】
【0079】表2から対照1との比較によって分かるよ
うに、本発明の実施例はジャパンカラー目標との密接な
整合(ΔE)を与え、色相角において良い整合を維持し
ている。
【0080】L***色整合は多数の色素の混合によ
って達成される。けれども、次善の色の最良の再現は、
RMSエラー値を用いて標的の分光特性と最も良く一致
させることによって達成された。 [例2]個々のマゼンタ色素供与体要素を、厚さ100
μmのポリ(エチレンテレフタレイト)支持体上に、
0.463g/m2のポリビニルブチラールバインダー
(ブツバル(Butvar)B−72)中に、マゼンタ色素、
1つまたはそれ以上の黄色色素、および米国特許第4,
950,639号明細書の2欄3〜68行および3欄1
〜3行に記載されている赤外線を吸収するビス(アミノ
アリール)ポリメチン色素の混合物0.054g/m2
を含有する色素層を塗布することによって調整した。表
3に示した実験比をレイダウン中で用いた。
【0081】
【表7】
【0082】中間の色素受容体要素であるコダック・ア
プルーバル・インターミーディエイト・カラープルーフ
ィング・フィルム(Kodak Approval(商標) Intermedi
ateColor Proofing Film)、CAT#1067560を
上記色素供与体要素と共に用いて、例1と同様に画像を
印刷した。露光後、その中間の受容体要素を、コダック
・アプルーバル・プリラミネイト(Kodak Approval(商
標) Prelaminate)、P01であらかじめ積層されてい
る特菱アート紙およびコダック・アプルーバル・プリラ
ミネイト(Kodak Approval(商標)Prelaminate)、P
02であらかじめ積層されている60#テキストウェブ
(TextWebTM)紙[デフェリアントペイパーカンパニー
(Deferient Paper Company)]に積層した。
【0083】マゼンタ画像のジャパンカラー比較測定値
は、D50光源および2°の観察者角度にセットされたX
−Rite938ポータブル分光光度計を用いて測定した。マ
ゼンタ画像のSWOP比較測定値は、D50光源および2
°の観察者角度にセットされたグレタッグ(Gretag)S
PM100ポータブル分光光度計を用いて測定した。全
ての読み取りは試料の背後に黒色の裏張りを用いて行な
った。報告したCIELABのL***座標を、ジャ
パン目標との比較においては1.52のステータスT濃
度に対して、SWOP公認の印刷シート(00−15−
162)との比較においては1.41のステータスT濃
度に対して、比較的低いマゼンタ濃度に用いられる公表
されたANSI−CGATS TR 001−1995
との比較においては1.30のステータスT濃度に対し
て補間した。
【0084】
【表8】
【0085】対照との比較から分かるように、本発明の
例は良好な色相角を維持する一方、目標の色とのより良
い整合を示している(ΔEが小)。 [例3]個々のマゼンタ色素供与体要素を、厚さ100
μmのポリ(エチレンテレフタレイト)支持体上に、
0.463g/m2のポリビニルブチラールバインダー
(ブツバル(Butvar)B−72)中に、マゼンタ色素、
1つまたはそれ以上の黄色色素、および米国特許第4,
950,639号明細書の2欄3〜68行および3欄1
〜3行に記載されている赤外線を吸収するビス(アミノ
アリール)ポリメチン色素の混合物0.054g/m2
を含有する色素層を塗布することによって調整した。表
5に示した実験比をレイダウン中で用いた。
【0086】
【表9】
【0087】中間の色素受容体要素であるコダック・ア
プルーバル・インターミーディエイト・カラープルーフ
ィング・フィルム(Kodak Approval(商標) Intermedi
ateColor Proofing Film)、CAT#1067560を
上記色素供与体要素と共に用いて、上記例1および2と
同様に画像を印刷した。露光後、その中間の受容体要素
を、コダック・アプルーバル・プリラミネイト(Kodak
Approval(商標)Prelaminate)、P02であらかじめ
積層されている60#テキストウェブ(TextWebTM)紙
[デフェリアントペイパーカンパニー(Deferient Pape
r Company)]に積層した。得られた結果を表6に示し
た。
【0088】
【表10】
【0089】対照との比較から再び分かるように、本発
明の例は良好な色相角を維持する一方、目標の色とのよ
り良い整合を示している(ΔEが小)。
【0090】上記例をまた標的の特定されたカラー目標
に対して前記式を用いてRMSエラーに関して比較し
た。その結果を表7に要約する。
【0091】
【表11】
【0092】上記データから分かるように、本発明の例
は、標的とするインクにより密接にスペクトルが整合す
ることを正確に予測する、より小さなRMSエラーを示
す。
【0093】同じような比較をSWOP公認の印刷目標
にし、その結果を表8に示した。
【0094】
【表12】
【0095】上記データから分かるように、本発明の例
は、より小さなRMSエラーを示し、標的とするインク
に対するより密接するスペクトル整合を提供する。
【0096】この明細書の中で言及された特許明細書お
よび他の刊行物の全内容を本明細書に引用することによ
って組み込む。
【0097】本発明の態様を以下に示す。 1.マゼンタ色素と黄色色素とを含有する、RMSエラ
ーが0.015より小さい色素の組み合わせを含むマゼ
ンタ色素供与体を含んでなる感熱色素転写画像形成要
素。 2.RMSエラーが0.008よりも小さい上記態様1
記載の要素。 3.マゼンタ色素がフェニルアゾピラゾール色素である
上記態様1または2記載の要素。 4.マゼンタ色素が下記式Iで表わされる上記態様3記
載の要素。
【0098】
【化15】
【0099】(式中、R1は炭素数1〜6のアルキルま
たはアリル基であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシル
基またはR2と一緒になって5または6員環基を形成す
る原子団であり、R2はR1のために記載したのと同じい
ずれかの基またはXと一緒になって5または6員環基を
形成する原子団であり、R3は炭素数1〜6のアルキル
基または炭素数6〜10のアリール基であり、JはC
O、CO2、SO2およびCONR5からなる群より選ば
れた基であり、R4は炭素数1〜6のアルキルもしくは
アリル基または炭素数6〜10のアリール基であり、そ
してR5は水素、炭素数1〜6のアルキルもしくはアリ
ル基、または炭素数6〜10のアリール基である。) 5.上記式I中のR1〜R5の各々がアルキル基であり、
Xがアルコキシ基である上記態様4記載の要素。 6.黄色色素が下記式IIIの色素である上記態様1ま
たは2記載の要素。
【0100】
【化16】
【0101】(式中、R11は炭素数1〜6のアルキルま
たはアリル基であり、R12はR11のために記載したのと
同じいずれかの基またはR13と一緒になって5または6
員環基を形成する原子団であり、R13は炭素数1から6
のアルキルもしくはアルコキシ基またはR12と一緒にな
って5または6員環基を形成する原子団であり、R14
シアノ基、−C(O)OR15または−CONR1516
あり、ここでR15およびR16は各々独立に炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、アリ
ル基または炭素数6〜10のアリール基である。) 7.上記式III中のR11およびR12の各々がアルキル
基であり、R14がシアノ基、カルバモイル基、またはア
ルコキシカルボニル基である上記態様6記載の要素。 8.下記式IIで表わされる第二の黄色色素をさらに含
む上記態様1または2に記載の要素。
【0102】
【化17】
【0103】(式中、R6は炭素数1〜6のアルキルま
たはアリル基であり、R7はR6のために記載したのと同
じいずれかの基またはR8と一緒になって5または6員
環基を形成する原子団であり、R8は炭素数1から6の
アルキルもしくはアルコキシ基またはR7と一緒になっ
て5または6員環基を形成する原子団であり、R9およ
びR10は各々独立に炭素数1〜6のアルキル基または炭
素数6〜10のアリール基である。) 9.下記式IVで表わされる追加の色素をさらに含有し
ている上記態様8記載の要素。
【0104】
【化18】
【0105】(式中、R17、R1819は各々独立に炭素
数1〜10のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキ
ル基、アリル基、炭素数6〜10のアリール基、または
5〜10個の原子を有するヘテロアリール基であり、X
は、C(CH、S、O、またはNR17を表わし、
Yは、置換されたまたは無置換のフェニレン基を表わ
す。) 10.下記式Vで表わされるIR色素をさらに有する上
記態様1または2に記載の要素。
【0106】
【化19】
【0107】(式中、R20、R21およびR22は各々独立
に水素、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、アリールオキ
シ、アシルオキシ、アリールオキシカルボニル、アルコ
キシカルボニル、スルフォニル、カルバモイル、アシ
ル、アシルアミド、アルキルアミノ、アリ−ルアミノ、
アルキル、アリールまたはヘテロアリール基であるか、
または、R20、R21およびR22基のいずれか2つはお互
いにまたは隣接した芳香環と結合して5〜7員の炭素環
またはヘテロ環を形成していてもよく、R23、R24、R
25およびR26は各々独立に水素、炭素数1〜6のアルキ
ルまたはシクロアルキル基、5〜10個の原子を有する
アリールまたはヘテロアリール基であるか、または、R
23、R24、R25およびR26はお互いに結合して5〜7員
のヘテロ環を形成してもよいし、隣接した芳香環の炭素
原子とアニリン窒素が付いている位置に対してオルト位
置で結合して、それらが結合している窒素と共に、5ま
たは6員のヘテロ環基を形成してもよく、nは1〜5で
あり、Xは1価の陰イオンであり、そしてZおよびZ
は各々独立にR20または5〜7員の縮合された炭素環
ないしはヘテロ環を形成するに必要な原子団である。) 11.上記式Iで表されるマゼンタ色素と上記式IIお
よび式IIIで表される2種類の黄色色素が存在する上
記態様1または2記載の要素。 12.上記態様1〜11に記載されたいずれかの要素か
ら色素受容体要素に色素を画像様に転写することからな
る画像形成方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リンダ エー.カズズック アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウェブスター,トレジャー サークル 674 (72)発明者 デレク ディー.チャップマン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14624, ロチェスター アンドニー レーン 7 (72)発明者 ルイツェン ワン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14616, ロチェスター,ノースゲート マナー 18 エー Fターム(参考) 2H111 AA01 AA05 AA27 BA39 BA48 BA49 BA74 BA78

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マゼンタ色素と黄色色素とを含有する、
    RMSエラーが0.015より小さい色素の組み合わせ
    を含むマゼンタ色素供与体を含んでなる感熱色素転写画
    像形成要素。
  2. 【請求項2】 マゼンタ色素が下記式Iで表わされるこ
    とを特徴とする請求項1記載の要素。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシル基またはR2
    と一緒になって5または6員環基を形成する原子団であ
    り、R2はR1のために記載したのと同じいずれかの基ま
    たはXと一緒になって5または6員環基を形成する原子
    団であり、R3は炭素数1〜6のアルキル基または炭素
    数6〜10のアリール基であり、JはCO、CO2、S
    2およびCONR5からなる群より選ばれた基であり、
    4は炭素数1〜6のアルキルもしくはアリル基または
    炭素数6〜10のアリール基であり、そしてR5は水
    素、炭素数1〜6のアルキルもしくはアリル基、または
    炭素数6〜10のアリール基である。)
  3. 【請求項3】 黄色色素が下記式IIIの色素であるこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の要素。 【化2】 (式中、R11は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、R12はR11のために記載したのと同じいずれか
    の基またはR13と一緒になって5または6員環基を形成
    する原子団であり、R13は炭素数1から6のアルキルも
    しくはアルコキシ基またはR12と一緒になって5または
    6員環基を形成する原子団であり、R14はシアノ基、−
    C(O)OR15または−CONR1516であり、ここで
    15およびR16は各々独立に炭素数1〜6のアルキル
    基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、アリル基または
    炭素数6〜10のアリール基である。)
  4. 【請求項4】 下記式IIで表わされる第二の黄色色素
    をさらに含むことを特徴とする請求項1〜3いずれか一
    項に記載の要素。 【化3】 (式中、R6は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、R7はR6のために記載したのと同じいずれかの
    基またはR8と一緒になって5または6員環基を形成す
    る原子団であり、R8は炭素数1から6のアルキルもし
    くはアルコキシ基またはR7と一緒になって5または6
    員環基を形成する原子団であり、R9およびR10は各々
    独立に炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜10
    のアリール基である。)
  5. 【請求項5】 下記式Vで表わされるIR色素をさらに
    有することを特徴とする請求項1〜4いずれか一項に記
    載の要素。 【化4】 (式中、R20、R21およびR22は各々独立に水素、ハロ
    ゲン、シアノ、アルコキシ、アリールオキシ、アシルオ
    キシ、アリールオキシカルボニル、アルコキシカルボニ
    ル、スルフォニル、カルバモイル、アシル、アシルアミ
    ド、アルキルアミノ、アリ−ルアミノ、アルキル、アリ
    ールまたはヘテロアリール基であるか、または、R20
    21およびR22基のいずれか2つはお互いにまたは隣接
    した芳香環と結合して5〜7員の炭素環またはヘテロ環
    を形成していてもよく、R23、R24、R25およびR26
    各々独立に水素、炭素数1〜6のアルキルまたはシクロ
    アルキル基、5〜10個の原子を有するアリールまたは
    ヘテロアリール基であるか、または、R23、R24、R25
    およびR26はお互いに結合して5〜7員のヘテロ環を形
    成してもよいし、隣接した芳香環の炭素原子とアニリン
    窒素が付いている位置に対してオルト位置で結合して、
    それらが結合している窒素と共に、5または6員のヘテ
    ロ環基を形成してもよく、nは1〜5であり、Xは1価
    の陰イオンであり、そしてZおよびZは各々独立に
    20または5〜7員の縮合された炭素環ないしはヘテロ
    環を形成するに必要な原子団である。)
  6. 【請求項6】 下記式Iで表されるマゼンタ色素と下記
    式IIおよび式IIIで表される2種類の黄色色素が存
    在することを特徴とする請求項1記載の要素。 【化5】 (式中、R1は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、Xは炭素数1〜4のアルコキシル基またはR2
    と一緒になって5または6員環基を形成する原子団であ
    り、R2はR1のために記載したのと同じいずれかの基ま
    たはXと一緒になって5または6員環基を形成する原子
    団であり、R3は炭素数1〜6のアルキル基または炭素
    数6〜10のアリール基であり、JはCO、CO2、S
    2およびCONR5からなる群より選ばれた基であり、
    4は炭素数1〜6のアルキルもしくはアリル基または
    炭素数6〜10のアリール基であり、そしてR5は水
    素、炭素数1〜6のアルキルもしくはアリル基、または
    炭素数6〜10のアリール基である。) 【化6】 (式中、R6は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、R7はR6のために記載したのと同じいずれかの
    基またはR8と一緒になって5または6員環基を形成す
    る原子団であり、R8は炭素数1から6のアルキルもし
    くはアルコキシ基またはR7と一緒になって5または6
    員環基を形成する原子団であり、R9およびR10は各々
    独立に炭素数1〜6のアルキル基または炭素数6〜10
    のアリール基である。) 【化7】 (式中、R11は炭素数1〜6のアルキルまたはアリル基
    であり、R12はR11のために記載したのと同じいずれか
    の基またはR13と一緒になって5または6員環基を形成
    する原子団であり、R13は炭素数1から6のアルキルも
    しくはアルコキシ基またはR12と一緒になって5または
    6員環基を形成する原子団であり、R14はシアノ基、−
    C(O)OR15または−CONR1516であり、ここで
    15およびR16は各々独立に炭素数1〜6のアルキル
    基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、アリル基または
    炭素数6〜10のアリール基である。)
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