JP2003334215A - 車椅子用フレームおよび該フレームを用いた車椅子 - Google Patents

車椅子用フレームおよび該フレームを用いた車椅子

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JP2003334215A
JP2003334215A JP2002144186A JP2002144186A JP2003334215A JP 2003334215 A JP2003334215 A JP 2003334215A JP 2002144186 A JP2002144186 A JP 2002144186A JP 2002144186 A JP2002144186 A JP 2002144186A JP 2003334215 A JP2003334215 A JP 2003334215A
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Reiji Shioda
礼二 塩田
Makoto Hanazawa
誠 花澤
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RABOTEKKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車椅子使用者の体格に合わせて車椅子のサイ
ズを好適に調整することができる車椅子用フレームおよ
び該フレームを用いた車椅子を提供する。 【解決手段】 本発明の車椅子用フレーム1は、フロン
トフレーム20と、サイドフレーム10と、サイドフレ
ーム10に対してその位置を車椅子の進行方向に調整可
能に取り付けられた第1の支持部材30と、フロントフ
レーム20に対してその位置を上下方向に調整可能に取
り付けられた第2の支持部材40と、これらの第1およ
び第2の支持部材30および40を互いに連結する連結
部材50とを具え、当該連結部材50が第1の支持部材
30に対してその位置を車椅子の上下方向に調整可能
に、また、第2の支持部材40に対してその位置を車椅
子の進行方向に調整可能に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子用フレーム
および該フレームを用いた車椅子に関し、特に、車椅子
使用者の体格に合わせて車椅子のサイズを好適に調整す
ることができる車椅子用フレームおよび該フレームを用
いた車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子の使用者が体格の小さな子供であ
る場合は、車椅子のサイズを子供の体格に合わせて作る
必要がある。特に、子供が成長期にある場合は、子供の
成長に合わせて車椅子のサイズをこまめに変えてゆく必
要がある。車椅子が使用者の体格に合っていないと、車
椅子の重心やバランスの安定性が保てず、日常生活に支
障をきたすからである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来は、子供用の車椅
子は使用する子供の体格に合わせてオーダーメイドで作
るようにしている。子供が成長期にある場合に、子供の
成長に合わせて車椅子のサイズを大きくして行く必要が
あり、したがって、従来は子供の成長に応じて車椅子を
作り替える必要があった。しかしながら、オーダーメイ
ドの車椅子は高価であり、子供の成長に合わせて車椅子
を買い換えるとなると、費用がかさんでしまうという問
題がある。
【0004】車椅子の買い換えの費用を抑えるため、車
椅子のフレーム部分は通常のサイズのものを使って、座
部や背もたれを形成するシート部材だけを使用者の体格
に合わせてオーダーメイドで作ることも従来なされてい
る。しかしながら、フレーム部分が通常のサイズである
ため、子供にとっては使い勝手が良くないという問題が
ある。さらに、シート部材の製作には時間がかかるた
め、製作途中に子供が成長してしまうこともあり、あま
り好ましくない。
【0005】本発明は、上記課題を解決すべくなされた
ものであって、車椅子使用者の体格に合わせて、車椅子
の全長、全高(座高)、座面の奥行き、座面の角度、全
幅、車軸位置およびホイールベースなど、車椅子のサイ
ズを適宜調整可能な車椅子用フレームおよび該フレーム
を用いた車椅子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
本発明の車椅子用フレームは、フロントフレームと、サ
イドフレームと、前記サイドフレームに対してその位置
を車椅子の進行方向に調整可能に取り付けられた第1の
支持部材と、前記フロントフレームに対してその位置を
上下方向に調整可能に取り付けられた第2の支持部材
と、これらの第1および第2の支持部材を互いに連結す
る連結部材とを具え、当該連結部材が前記第1の支持部
材に対してその位置を車椅子の上下方向に調整可能に、
また、前記第2の支持部材に対してその位置を車椅子の
進行方向に調整可能に取り付けられていることを特徴と
する。
【0007】本発明の車椅子用フレームは、上記のよう
に構成されており、第1の支持部材と連結部材の取り付
け位置と、第2の支持部材とフロントフレームの取り付
け位置とを調整することによって車椅子の高さ(座高)
を、また第1の支持部材とサイドフレームの取り付け位
置と、第2の支持部材と連結部材の取り付け位置を調整
することによって車椅子の進行方向における長さ(全
長)を、それぞれ調整することができる。
【0008】さらに、本発明の車椅子用フレームは、前
記フロントフレームが前記サイドフレームに対して車椅
子の進行方向における回動位置を調整可能に、前記第1
の支持部材が前記サイドフレームに対して車椅子の進行
方向における回動位置を調整可能に、前記第2の支持部
材が前記フロントフレームに対して上下方向における回
動位置を調整可能に取り付けられていることを特徴とす
る。
【0009】このようにフロントフレームの回動位置、
第1の支持部材の回動位置および第2の支持部材の回動
位置、の3ヶ所の回動位置を調整可能とすることによっ
て、車椅子の座高、全長、座面の角度(前後差)、前後
のバランス等を微調整することが可能となる。
【0010】さらに、本発明の車椅子用フレームは、メ
インホイールが前記連結部材に対してその車軸位置を上
下方向に調整可能に取り付けられていることを特徴とす
る。
【0011】このような構成によれば、メインホイール
の車軸位置の調整を独立して行うことができる。さら
に、メインホイールが連結部材に取り付けられているの
で、上述の座高・全長の調整に伴って連結部材の位置が
変わり、この変更に伴ってメインホイールの車軸位置も
移動する。すなわち連結部材と、サイドフレームおよび
フロントフレームの相対位置を調整することによっても
車軸の位置を調整可能である。この車軸位置の調整によ
り、キャスタホイールとホイールの間の距離、すなわち
ホイールベースを調整することも可能である。なお、ホ
イールベースの調整ができるので、車椅子の全長や座面
の奥行きの調整に対応させて、車椅子の重心やバランス
の安定性を保つことが可能である。
【0012】さらに、本発明の車椅子用フレームは、背
もたれを支持するバックフレームを具え、当該バックフ
レームが前記サイドフレームに対して、車椅子の進行方
向における位置を調整可能に取り付けられていることを
特徴とする。このように構成することによって、座面の
奥行きの調整が可能となる。
【0013】また、本発明の車椅子用フレームは、上述
した車椅子用フレームを左右に設け、これらのフレーム
同士を互いに連結する連結手段を具え、当該連結手段に
よって車椅子の幅方向における距離を調整可能であるこ
とを特徴とする。このように構成することによって、車
椅子の車幅の調整が可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の車椅
子用フレームを用いた車椅子の構成を示す概略斜視図で
あり、図2はその分解斜視図である。図3は本発明の車
椅子用フレームを用いた車椅子の構成を示す側面図であ
る。なお、各図ともフレーム部分を中心に記載してお
り、ホイールやシート部材、バックレスト等の詳細な構
成は適宜省略した。
【0015】本発明の車椅子用フレーム1は、サイドフ
レーム10と、フロントフレーム20と、サイドフレー
ム10に車椅子の進行方向にその位置を調整可能に取り
付けられた第1の支持部材30と、フロントフレーム2
0に上下方向にその位置を調整可能に取り付けられた第
2の支持部材40と、第1の支持部材30と第2の支持
部材40を連結する連結部材50と、サイドフレーム1
0の後端に連結されたバックフレーム60と、で構成さ
れたメインフレームと、左右に配置したこれらのメイン
フレームを幅方向において連結する3本のバーフレーム
70、72、74を具えている。
【0016】本発明の車椅子用フレーム1は、さらに、
メインホイールの車軸保持部材80、キャスタホイール
の支持部材90、フットレスト100、およびシートフ
レーム110を具える。メインホイールの車軸保持部材
80は連結部材50に、キャスタホイールの支持部材9
0は第2の支持部材40に、それぞれ取り付けられてお
り、メインホイール82とキャスタホイール92をそれ
ぞれ支持している。また、フットレスト100はフロン
トフレーム20の下端側に、シートフレーム110は、
サイドフレーム10の内側に設けられている。なお、シ
ート部材(図示せず)は、サイドフレーム10に対して
シートフレーム110を介して容易に取り付けることが
できるので、車椅子のサイズに対応させて、シート部材
を取り替え可能である。
【0017】サイドフレーム10は、2枚のプレート状
部材10a、10bとで構成されており、これらのプレ
ート状部材10a、10bには進行方向に並ぶ多数の貫
通孔が設けられている。サイドフレーム10のこの孔は
ネジ切りされており、後述する通り、フロントフレーム
20、第1の支持部材30、バックフレーム60、およ
びバーフレーム72、74がボルトによりそれぞれ固定
支持される。また、このサイドフレーム10の孔には、
フロントフレーム20と第1の支持部材40の間にブレ
ーキが固定支持されており(図示せず)、メインホイー
ル82の径の変更に対応させてブレーキの固定位置を調
整可能である。なお、このサイドフレーム10に設けた
貫通孔は、進行方向における前側部分には比較的広い間
隔で、また後側部分には狭い間隔で形成されている(図
2参照)。
【0018】フロントフレーム20はパイプ形状をなし
ており、角部が丸いL字形状を有する。フレーム20の
下端側には、進行方向に貫通するネジ切りされた孔が多
数形成されており、後述する第2の支持部材40、およ
びフットレスト100をこの貫通孔にてボルトで固定支
持する。フレーム20の上端部21は、幅方向における
両面が平面をなしており、幅方向に貫通孔が設けられて
いる(図2参照)。2枚のサイドフレーム10a、10
bの前端間にこの上端部21を挟みこんで、サイドフレ
ームの前端の貫通孔と、フロントフレーム上端部21の
貫通孔にボルトを挿通して固定保持する。なお、上端部
21の先端は曲面をなしており、このボルトをゆるめる
ことによって、フロントフレーム20は、サイドフレー
ム10に対して回動するので、フロントフレーム20の
回動位置を調整して止め付けることができる。
【0019】第1の支持部材30は、上端がサイドフレ
ーム10に、下端が後述する連結部材50に連結されて
いる。支持部材30の上端部31は、幅方向における両
面が平面を成しており、幅方向に貫通孔が設けられてい
る(図2参照)。この上端部を2枚のサイドフレーム1
0a、10bの間に挟み込んで、サイドフレーム10に
設けた貫通孔と、この先端部31の貫通孔にボルトを挿
通して固定保持する。なお第1の支持部材30は、この
ボルトをゆるめることによって、サイドフレーム10に
対して回動させて、第1の支持部材30の回動位置を調
整して止め付けることができる。また、取り付けを行う
サイドフレーム10の貫通孔の位置を適宜選択すること
によって、第1の支持部材30の進行方向における止め
付け位置を変更することができる。
【0020】また、第1の支持部材30にはその全長に
わたって、幅方向に貫通する多数の孔が等間隔に設けら
れており、後述する連結部材50の止め付け位置を調整
できるように構成されている。
【0021】第2の支持部材40は、前端が連結部材4
2を介してフロントフレーム20の下端側に連結されて
いる。連結部材42には、フロントフレーム20とほぼ
同径の断面半円形の凹部42aと、支持部材40の受け
部42bが形成されている(図2参照)。凹部42a
を、フロントフレーム20の外周に当接させて、凹部4
2aに設けた孔とフロントフレーム20に設けた貫通孔
にボルトを挿通して止め付ける。取り付けを行う貫通孔
の位置を適宜選択することによって、第2の支持部材4
0の上下方向の取り付け位置を変更することができる。
【0022】なお、第2の支持部材40の先端部41
は、幅方向における側面が平面を成しており貫通孔が設
けられている(図2参照)。連結部材42の受け部42
bに、この先端部41を当接させて、受け部42bと、
先端部41に幅方向に貫通孔にボルトを挿通して固定保
持するようにしている。なお、先端部41の頭部は曲面
を成しているので、第2の支持部材40は、連結部材4
2に対して、すなわち、フロントフレーム20に対して
上下方向に回動可能である。
【0023】第2の支持部材40はその全長にわたっ
て、幅方向に貫通する孔が等間隔で設けられており、後
述する通り、その後端が連結部材50に連結されてい
る。
【0024】連結部材50は、くの字形状の板状部材
で、その前後両端に短いパイプ状部材50a、50bを
具える。後側パイプ状部材50aは第1の支持部材30
の下端部を、前側パイプ状部材50bは第2の支持部材
40の後端部を、それぞれ入れ子式に挿通可能な径を有
すると共に、幅方向において、それぞれの支持部材3
0、40の貫通孔に対応する貫通孔が複数設けられてい
る。これらの支持部材30、40の貫通孔と、パイプ状
部材50a、50bの貫通孔にボルトを挿通して、ナッ
トにて固定保持するように構成されている。
【0025】第1の支持部材30を保持するパイプ状部
材50aの後側には、さらに、メインホイール保持部5
0cが設けられている。図1および図2に示すように、
メインホイール82の車軸受け80は、車軸受け部80
aと、板状の取り付け部80bとを具えており、この取
り付け部80bをメインホイール保持部50cに挟み込
んで、ボルトとナットにて固定するようにしている。な
お、メインホイール保持部50cには、高さ方向に3個
以上の貫通孔が設けられており、車軸受け80の取り付
け高さを調整可能としている。
【0026】バックフレーム60は、背もたれシート
(図示せず)を支持すると共に、介助者用の操作ハンド
ル(図示せず)を保持するためのフレームである。バッ
クフレーム60とサイドフレーム10は、一対の連結プ
レート61を介してボルトで連結されている。この連結
プレート61は、それぞれL字形状をなしており、前端
にはサイドフレーム10の後側に設けた貫通孔に対応す
る間隔で貫通孔が設けられている。なお、内側の連結プ
レートは、シートフレーム110と突き合わせになるた
め、外側のプレートより若干短くなっている。サイドフ
レーム10の貫通孔と連結プレート61の貫通孔との止
め付け位置を調整することにより、シート座面の奥行き
を適宜調整することができる。なお、サイドフレーム1
0とバックフレーム60の連結部分には背もたれ調整機
構が設けられている。この機構については、特願200
1−383032に既に開示されており、ここでの詳細
な説明は省略する。
【0027】このように構成されたメインフレーム1を
車椅子の左右に対称に配置して、3本のバーフレーム7
0、72、74にて互いに連結する。バーフレームは、
それぞれ、中央のパイプ状フレーム70a、72a、7
4aと、その両側にこれらのフレームに入れ子式に設け
られた調整用パイプ70b、72b、74bとで構成さ
れており、調整用パイプ70b、72b、74bと、中
央パイプ70a、72a、74aの止め付け位置を調整
することにより、車椅子の幅を調整することが可能であ
る(図2参照)。バーフレーム70は、連結部材50の
中央部に設けた支持孔50dに挿通してボルトで固定支
持されており、バーフレーム72と74は、サイドフレ
ームの前後端部に止め付け部材72c、74cにて、そ
れぞれボルトで固定保持されている。
【0028】なおバーフレーム70、72、74に替え
て、クロスメンバを用いるようにしても良い。この場合
は、両側に配置したメインフレーム1を中央に引きよせ
て車椅子を折り畳むことが可能となる。クロスメンバの
技術については、公知であるので、詳細な説明は本明細
書では省略する。
【0029】前述したとおり、第2の支持部材40の前
端にはキャスタホイール92が取り付けられている。取
り付けは、断面半円状の凹部を有するキャスタホイール
取り付け部材90と、キャスタホイールの支持部材94
で第2の支持部材40の前端を挟み込んで、取り付け部
材90と、キャスタホイールの支持部材94を貫通する
孔にボルトを挿通してナットで止め付ける。キャスタホ
イール92は、第2の支持部材40を中心にした回動位
置を調整可能であり、この調整によりキャンバ角を調整
することができる。
【0030】なお、フロントフレーム20の下端近傍に
は、フットレスト100がその上下位置を移動可能に取
り付けられている。すなわち、半円状の凹部を有する取
り付け部材102をフロントフレームに当接させて、こ
の凹部に設けた貫通孔とフロントフレーム20に設けた
貫通孔にボルトを挿通して止め付けるようにしている。
止め付けを行うフロントフレーム20の貫通孔を選択す
ることによって、フットレスト100の高さを調整する
ことが可能である。
【0031】以下に、本発明の車椅子用フレーム1を用
いた車椅子のサイズの調整について説明する。なお図3
に示す状態は、車椅子の全長および全高(座高)のサイ
ズが最も大きい状態を示す。したがって以下の説明で
は、車椅子のサイズを小さくする場合を主として説明す
る。
【0032】(1)車椅子の全長を小さくする場合 連結部材50の前側パイプ保持部50bの貫通孔と第2
の支持部材40に設けた貫通孔による止め付け位置を変
更して、フロントフレーム20と連結部材50との間の
距離を小さくすると共に、第1の支持部材30のサイド
フレーム10に対する取り付け位置を前側に移動させ
る。なお、車椅子の全長を長くする場合は、逆にすれば
よい。
【0033】なお、第2の支持部材40と連結部材50
の止め付け位置を調整すると共に、フロントフレーム2
0の回動位置、第1の支持部材30の回動位置および第
2の支持部材40の回動位置の3ヶ所を微調整すること
によっても、車椅子の全長を微調整することが可能であ
る。
【0034】(2)車椅子の全高(座高)を小さくする
場合 連結部材50の後側パイプ保持部50aに設けた貫通孔
と、第1の支持部材30に設けた貫通孔による止め付け
位置を変更して、サイドフレーム10と第2の支持部材
40との距離を短くすると共に、フロントフレーム20
に対する第2の支持部材40の取り付け位置を上側に移
動させる。なお車椅子の全高(座高)を高くする場合
は、逆にすればよい。
【0035】なお、第1の支持部材30と連結部材50
の止め付け位置を調整すると共に、フロントフレーム2
0の回動位置、第1の支持部材30の回動位置および第
2の支持部材40の回動位置の3ヶ所を微調整すること
によっても、車椅子の全高(座高)を微調整することが
可能である。
【0036】(3)メインホイールの車軸位置の調整 上述したように、連結部材50に対する車軸保持部材8
0の位置止め付け位置を変更することにより、車軸位置
を上下に調整可能である。なお、上記(1)および
(2)の調整に伴って、連結部材50の位置が変わり、
この変更に伴って、連結部材50に固定されている車軸
保持部材80の位置も移動する。すなわち連結部材50
と、サイドフレーム10およびフロントフレーム20の
相対位置を調整することによっても車軸の位置を調整可
能である。また、本発明では車軸保持手段80を連結部
材50とは別体で構成しているので、車軸保持手段80
自体のサイズを変更することによっても車軸位置を変更
することが可能である。
【0037】(4)キャスタホイールの車軸位置の調整 キャスタホイールの取り付け位置は、キャスタホイール
92を取り付ける第2の支持部材40の貫通孔を選択す
ることによって、車椅子の進行方向における位置を変更
することができる。
【0038】(5)ホイールベースの変更 メインホイール82またはキャスタホイール92の取り
付け位置の変更によって、車椅子のホイールベースを変
更できる。また、前記(1)で述べた車椅子の全長を変
更することによって、メインホイールの車軸位置が変わ
るので、キャスタホイール92の位置は固定しておき、
この全長の変更を行うことによってホイールベースを変
えることができる。このように、ホイールベースを容易
に変更することができるので、車椅子の全長や座面の奥
行きの調整に対応させて、車椅子の重心やバランスの安
定性を保つことが可能である。
【0039】(6)座面の奥行きの調整 上述したように、サイドフレーム10とバックフレーム
60を連結する連結プレート61のサイドフレーム10
に対する取り付け位置を変更することによって、車椅子
の座面の奥行きを調整することができる。
【0040】(7)座面の角度(前後差)の調整 連結部材50の後側パイプ保持部50aに設けた貫通孔
と、第1の支持部材30に設けた貫通孔による止め付け
位置を変更すると共に、フロントフレーム20の回動位
置、第1の支持部材30の回動位置および第2の支持部
材40の回動位置、の3ヶ所の回動位置を微調整するこ
とによって、サイドフレーム10の角度(座面の角度・
前後差)の調整が可能である。水平方向に対して座面の
角度をつける場合、連結部材50の後側パイプ保持部5
0aに設けた貫通孔と、第1の支持部材30に設けた貫
通孔による止め付け位置を変更して、サイドフレーム1
0と連結部材50との距離を短くすると共に、前記3ヶ
所の回動位置を微調整することにより角度をつける。角
度をなくす場合は、逆にすればよい。
【0041】(8)車椅子の全幅の調整 上述したように、バーフレーム70、72、74の長さ
を適宜変更することにより、車椅子の横幅を調整するこ
とができる。
【0042】なお、上記に説明した調整(1)〜(8)
は、相互に組み合わせて行うことも可能である。また、
上記(1)〜(4)の調整に、フットレスト100の角
度やキャスタホイール42のキャンバ角・キャスタ角を
組み合わせた調整も可能である。
【0043】さらに、サイドフレーム10に対するフロ
ントフレーム20の取り付け角度、フロントフレーム2
0に対する第2の支持部材40の取り付け角度は、上下
方向に調整可能であるため、フットレストの位置や角
度、あるいは、キャスタホイールの高さや取り付け角度
等を微調整することもできる。
【0044】以上に詳細に説明したように、本発明の車
椅子用フレームおよび該フレームを用いた車椅子によれ
ば、メインフレームを構成する各フレームの固定位置を
適宜調整することにより、車椅子の全長、全高(座
高)、座面の奥行き、座面の角度、全幅、車軸位置およ
びホイールベースなどを好適に調整できる。したがっ
て、車椅子使用者の体格に合わせて車椅子のサイズを調
整可能であり、子供など身体の成長が著しい場合に車椅
子にかかる費用を抑えることができる。また本発明では
シート部材などの上物を容易に取り付けられるように構
成したので、車椅子のサイズに対応させてシート部材を
取り替え可能である。
【0045】なお、本発明の車椅子用フレームおよび該
フレームを用いた車椅子は上記実施例に限定されるわけ
ではなく、様々な変形例を考えることができる。例え
ば、各フレームおよびパイプの大きさ、デザインおよび
固定位置、ボルトおよびナットの止め付け位置、並びに
フレームおよびパイプに穿設した貫通孔の数等は本明細
書または図面に記載した例に限定されるものではなく、
適用する車椅子のデザインや車椅子使用者の注文等の実
施環境に応じて適宜変更してもよい。また、本実施形態
では、サイドフレーム10とフロントフレーム20を別
体として連結しているが、一体的に構成するようにして
も良い。
【0046】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
車椅子用フレームおよび該フレームを用いた車椅子によ
れば、サイドフレームを構成する各フレームおよびパイ
プの固定位置等を適宜調整することにより、車椅子の全
長、全高(座高)、座面の奥行き、座面の角度、全幅、
車軸位置およびホイールベースなどを好適に調整でき
る。したがって、子供のみならず、車椅子使用者の体格
に合わせて車椅子のサイズを調整可能であり、車椅子に
かかる費用を抑えることができる。また本発明ではシー
ト部材などの上物を容易に取り付けられるように構成し
たので、車椅子のサイズに対応させてシート部材を取り
替え可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車椅子用フレームを用いた車椅子の
構成を示す概略斜視図である。
【図2】 図1に示す車椅子の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図3】 本発明の車椅子用フレームを用いた車椅子の
構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 車椅子用フレーム 10 サイドフレーム 20 フロントフレーム 30 第1の支持部材 40 第2の支持部材 50 連結部材 60 バックフレーム 61 連結プレート 70、72、74 バーフレーム 80 メインホイール車軸保持部材 82 メインホイール 90 キャスタホイール取り付け部材 92 キャスタホイール 100 フットレスト 110 シートフレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントフレームと、サイドフレーム
    と、前記サイドフレームに対してその位置を車椅子の進
    行方向に調整可能に取り付けられた第1の支持部材と、
    前記フロントフレームに対してその位置を上下方向に調
    整可能に取り付けられた第2の支持部材と、これらの第
    1および第2の支持部材を互いに連結する連結部材とを
    具え、当該連結部材が前記第1の支持部材に対してその
    位置を車椅子の上下方向に調整可能に、また、前記第2
    の支持部材に対してその位置を車椅子の進行方向に調整
    可能に取り付けられていることを特徴とする車椅子用フ
    レーム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車椅子用フレームにお
    いて、前記フロントフレームが前記サイドフレームに対
    して車椅子の進行方向における回動位置を調整可能に、
    前記第1の支持部材が前記サイドフレームに対して車椅
    子の進行方向における回動位置を調整可能に、前記第2
    の支持部材が前記フロントフレームに対して上下方向に
    おける回動位置を調整可能に取り付けられていることを
    特徴とする車椅子用フレーム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車椅子用フレ
    ームにおいて、メインホイールが前記連結部材に対して
    その車軸位置を上下方向に調整可能に取り付けられてい
    ることを特徴とする車椅子用フレーム。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の車
    椅子用フレームがさらに、背もたれを支持するバックフ
    レームを具え、当該バックフレームが前記サイドフレー
    ムに対して車椅子の進行方向における位置を調整可能に
    取り付けられていることを特徴とする車椅子用フレー
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の車
    椅子用フレームを左右に設け、これらのフレーム同士を
    互いに連結する連結手段を具え、当該連結手段によって
    車椅子の幅方向における距離を調整可能であることを特
    徴とする車椅子用フレーム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の車
    椅子用フレームを用いた車椅子。
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