JP2000135245A - 折り畳み式車椅子 - Google Patents
折り畳み式車椅子Info
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- JP2000135245A JP2000135245A JP10312429A JP31242998A JP2000135245A JP 2000135245 A JP2000135245 A JP 2000135245A JP 10312429 A JP10312429 A JP 10312429A JP 31242998 A JP31242998 A JP 31242998A JP 2000135245 A JP2000135245 A JP 2000135245A
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- Japan
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- angle
- slide plate
- back frame
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 バックレストシートの角度調整機構を設けた
折り畳み式車椅子を提供する。 【解決手段】 車椅子の左右に設けられ少なくとも前記
車椅子の座部を支持するサイドフレーム部と背凭れ部を
支持するバックフレーム部とを具えるメインフレーム
と、前記左右メインフレームを連結するクロスメンバと
を具える折り畳み式車椅子において、前記左右のメイン
フレームに、前記サイドフレーム部に対する前記バック
フレーム部の角度を調整する角度調整機構を設ける。こ
の角度調整機構は、前記サイドフレーム部と、前記バッ
クフレーム部を回動可能に連結する回動軸と、前記サイ
ドフレーム部に固定的に取付けられた固定プレートと、
前記バックフレームに固定的に設けたスライドプレート
と、前記固定プレートとスライドプレートとを所定の位
置で固定する固定手段とを具え、前記固定プレートとス
ライドプレートとを前記バックフレームの回動方向にお
いて相対的に移動させうるように構成する。
折り畳み式車椅子を提供する。 【解決手段】 車椅子の左右に設けられ少なくとも前記
車椅子の座部を支持するサイドフレーム部と背凭れ部を
支持するバックフレーム部とを具えるメインフレーム
と、前記左右メインフレームを連結するクロスメンバと
を具える折り畳み式車椅子において、前記左右のメイン
フレームに、前記サイドフレーム部に対する前記バック
フレーム部の角度を調整する角度調整機構を設ける。こ
の角度調整機構は、前記サイドフレーム部と、前記バッ
クフレーム部を回動可能に連結する回動軸と、前記サイ
ドフレーム部に固定的に取付けられた固定プレートと、
前記バックフレームに固定的に設けたスライドプレート
と、前記固定プレートとスライドプレートとを所定の位
置で固定する固定手段とを具え、前記固定プレートとス
ライドプレートとを前記バックフレームの回動方向にお
いて相対的に移動させうるように構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は折り畳み式の車椅子に関
し、特に、バックレストの角度調整機構を設けた折り畳
み式車椅子に関する。
し、特に、バックレストの角度調整機構を設けた折り畳
み式車椅子に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、折り畳み式の車椅子の需要は非常
に高まっている。車椅子を必要とする障害者の日常生活
にはもちろんのこと、例えば病院等でも、使用していな
い車椅子の保管収納の便宜のために、折り畳み式の車椅
子の需要は増えつつある。
に高まっている。車椅子を必要とする障害者の日常生活
にはもちろんのこと、例えば病院等でも、使用していな
い車椅子の保管収納の便宜のために、折り畳み式の車椅
子の需要は増えつつある。
【０００３】図４は従来の折り畳み式車椅子の構成を示
す側面図である。図４に示すように、折り畳み式車椅子
１００は座部１１０の下にクロスメンバからなる折り畳
み機構１２０を具え、両側のメインフレーム１３０を互
いに近接させることにより折り畳めるよう構成されてい
る。メインフレーム１３０は各々一本のパイプ部材を屈
曲させて構成しているため、座部に対するバックシート
の角度は固定されている。
す側面図である。図４に示すように、折り畳み式車椅子
１００は座部１１０の下にクロスメンバからなる折り畳
み機構１２０を具え、両側のメインフレーム１３０を互
いに近接させることにより折り畳めるよう構成されてい
る。メインフレーム１３０は各々一本のパイプ部材を屈
曲させて構成しているため、座部に対するバックシート
の角度は固定されている。
【０００４】一方、車椅子の使用者の間では、使用者の
背凭れとなるバックシートの角度を調整可能にすること
が望まれている。障害の度合いには個人差があるため、
座り心地の良いバックシートの角度は、使用者によって
それぞれ異なるからである。車椅子の製造時に、個人差
に応じてバックシートの角度を設定して固定することも
考えられるが、この場合、製造コストが高くなるととも
に、障害の度合いや好みの変化あるいは使用者の成長な
どに応じて角度調整することができない。
背凭れとなるバックシートの角度を調整可能にすること
が望まれている。障害の度合いには個人差があるため、
座り心地の良いバックシートの角度は、使用者によって
それぞれ異なるからである。車椅子の製造時に、個人差
に応じてバックシートの角度を設定して固定することも
考えられるが、この場合、製造コストが高くなるととも
に、障害の度合いや好みの変化あるいは使用者の成長な
どに応じて角度調整することができない。
【０００５】このような要望に応じて、バックシートの
角度を調節可能に構成した車椅子が提案されている。図
５は、従来よりバックシート角度の調節機構を設けた車
椅子の構成を示す図である。この車椅子２００ではバッ
クシート２１０を板状部材で構成し、このバックシート
２１０を座部２２０に対し回動自在に取付けると共に、
バックシート２１０の背面中央部から下方向に延在する
棒状部材２３０を設け、座部２２０の後側端部に棒状部
材２３０の受け部２４０を設けている。棒状部材２３０
と受け部２４０はねじ構造により螺合しており、受け部
２４０のダイヤル２４１を操作することにより棒状部材
２４０を上下に調整することができる。棒状部材２４１
の上側端部はバックシート２１０に連結されているの
で、ダイヤル２４１の操作により棒状部材２４１を移動
させて、バックシート２１０の角度を調節できる。
角度を調節可能に構成した車椅子が提案されている。図
５は、従来よりバックシート角度の調節機構を設けた車
椅子の構成を示す図である。この車椅子２００ではバッ
クシート２１０を板状部材で構成し、このバックシート
２１０を座部２２０に対し回動自在に取付けると共に、
バックシート２１０の背面中央部から下方向に延在する
棒状部材２３０を設け、座部２２０の後側端部に棒状部
材２３０の受け部２４０を設けている。棒状部材２３０
と受け部２４０はねじ構造により螺合しており、受け部
２４０のダイヤル２４１を操作することにより棒状部材
２４０を上下に調整することができる。棒状部材２４１
の上側端部はバックシート２１０に連結されているの
で、ダイヤル２４１の操作により棒状部材２４１を移動
させて、バックシート２１０の角度を調節できる。
【０００６】
【発明が解決すべき課題】しかしながら、図５に示すよ
うなバックシート用の角度調整機構を折り畳み式の車椅
子に適用すると、上述した角度調整機構２３０〜２４１
を左右のメインフレーム両方に設けなくてはならず、構
成が複雑になると共に、車椅子全体の重量が重くなって
しまうという問題が生ずる。複雑な構成はコスト高及び
収納の不便を招き、重量が増加すると折り畳み式車椅子
の特徴である持ち運びの容易さを維持することができな
くなってしまう。
うなバックシート用の角度調整機構を折り畳み式の車椅
子に適用すると、上述した角度調整機構２３０〜２４１
を左右のメインフレーム両方に設けなくてはならず、構
成が複雑になると共に、車椅子全体の重量が重くなって
しまうという問題が生ずる。複雑な構成はコスト高及び
収納の不便を招き、重量が増加すると折り畳み式車椅子
の特徴である持ち運びの容易さを維持することができな
くなってしまう。
【０００７】本発明は、バックレストシートの角度調整
機構を設けた折り畳み式車椅子であって、十分な構造強
度を有し、コスト高や収納の不便を招くことなく運搬の
容易さを維持した折り畳み式車椅子を提供することを目
的とする。
機構を設けた折り畳み式車椅子であって、十分な構造強
度を有し、コスト高や収納の不便を招くことなく運搬の
容易さを維持した折り畳み式車椅子を提供することを目
的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る折り畳み式車椅子は、車椅子の左右に
設けられ少なくとも前記車椅子の座部を支持するサイド
フレーム部と背凭れ部を支持するバックフレーム部とを
具えるメインフレームと、前記左右メインフレームを連
結するクロスメンバとを具える折り畳み式車椅子であっ
て、前記左右のメインフレームに、前記サイドフレーム
部に対する前記バックフレーム部の角度を調整する角度
調整機構を設けたことを特徴とする。
に、本発明に係る折り畳み式車椅子は、車椅子の左右に
設けられ少なくとも前記車椅子の座部を支持するサイド
フレーム部と背凭れ部を支持するバックフレーム部とを
具えるメインフレームと、前記左右メインフレームを連
結するクロスメンバとを具える折り畳み式車椅子であっ
て、前記左右のメインフレームに、前記サイドフレーム
部に対する前記バックフレーム部の角度を調整する角度
調整機構を設けたことを特徴とする。
【０００９】このように左右のメインフレームにそれぞ
れ別個にサイドフレーム部に対するバックフレーム部の
角度を調節する機構を設けることにより、折り畳み式の
車椅子において、製造・出荷後に必要に応じてバックシ
ートの角度を変えることができる。
れ別個にサイドフレーム部に対するバックフレーム部の
角度を調節する機構を設けることにより、折り畳み式の
車椅子において、製造・出荷後に必要に応じてバックシ
ートの角度を変えることができる。
【００１０】前記角度調整機構は、前記サイドフレーム
部と、前記バックフレーム部を回動可能に連結する回動
軸と、前記サイドフレーム部に固定的に取付けられた固
定プレートと、前記バックフレームに固定的に設けたス
ライドプレートと、前記固定プレートとスライドプレー
トとを所定の位置で固定する固定手段とを具え、前記固
定プレートとスライドプレートとを前記バックフレーム
の回動方向において相対的に移動させうるように構成す
るのが望ましい。
部と、前記バックフレーム部を回動可能に連結する回動
軸と、前記サイドフレーム部に固定的に取付けられた固
定プレートと、前記バックフレームに固定的に設けたス
ライドプレートと、前記固定プレートとスライドプレー
トとを所定の位置で固定する固定手段とを具え、前記固
定プレートとスライドプレートとを前記バックフレーム
の回動方向において相対的に移動させうるように構成す
るのが望ましい。
【００１１】このようにサイドフレーム部とバックフレ
ーム部を回動可能に構成するとともに、各フレーム部に
固定的にプレートを設け、これらプレートの相対位置を
調整して固定手段によって固定してバックシートの角度
を決定できるようにすると、サイドフレーム部とバック
フレーム部を強固に固定することができる。また、各プ
レートをバックフレームの回動方向において相対的に移
動させうるようにしているため、角度調整機構全体とし
て嵩張ることなく、車椅子の持ち運びや収納の便を損な
うことがない。
ーム部を回動可能に構成するとともに、各フレーム部に
固定的にプレートを設け、これらプレートの相対位置を
調整して固定手段によって固定してバックシートの角度
を決定できるようにすると、サイドフレーム部とバック
フレーム部を強固に固定することができる。また、各プ
レートをバックフレームの回動方向において相対的に移
動させうるようにしているため、角度調整機構全体とし
て嵩張ることなく、車椅子の持ち運びや収納の便を損な
うことがない。
【００１２】この固定手段は、前記固定プレートとスラ
イドプレートとにそれぞれ少なくとも１つ設けた貫通孔
と、この貫通孔を介して前記固定プレートとスライドプ
レートとを固定するボルトを具えるのが望ましい。この
構成によればより簡素な機構でバックフレームの角度を
調整し、強固に固定することができる。
イドプレートとにそれぞれ少なくとも１つ設けた貫通孔
と、この貫通孔を介して前記固定プレートとスライドプ
レートとを固定するボルトを具えるのが望ましい。この
構成によればより簡素な機構でバックフレームの角度を
調整し、強固に固定することができる。
【００１３】更に、本発明の折り畳み式車椅子は、前記
角度調整機構が、前記バックシートの角度を段階的に調
整できるように構成されているのが好ましい。折り畳み
式の車椅子はその折り畳み機能を確保すべく、左右のフ
レームにそれぞれ角度調整機構を設けて別個に角度調整
を行い、左右のバックフレーム部の角度を等しくする必
要がある。本発明によれば、バックフレームの角度を左
右のフレーム部において同等に段階的に調整できるよう
にしているため、左右のフレームの角度を容易に揃える
ことができる。
角度調整機構が、前記バックシートの角度を段階的に調
整できるように構成されているのが好ましい。折り畳み
式の車椅子はその折り畳み機能を確保すべく、左右のフ
レームにそれぞれ角度調整機構を設けて別個に角度調整
を行い、左右のバックフレーム部の角度を等しくする必
要がある。本発明によれば、バックフレームの角度を左
右のフレーム部において同等に段階的に調整できるよう
にしているため、左右のフレームの角度を容易に揃える
ことができる。
【００１４】この段階的な調整機構は、少なくともスラ
イドプレート側にバックフレームの回動方向において複
数の貫通孔を設けるか、あるいはスライドプレートに長
孔を設け、その延在方向に沿って複数の凹部を設けるこ
とにより達成することができる。
イドプレート側にバックフレームの回動方向において複
数の貫通孔を設けるか、あるいはスライドプレートに長
孔を設け、その延在方向に沿って複数の凹部を設けるこ
とにより達成することができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら以下に説明する。図１は本発明に係る折り畳
み式車椅子の全体の構成を示す図であり、図１（ａ）は
車椅子の正面図、図１（ｂ）は側面図である。図１に示
すように、本実施形態の折り畳み式車椅子１は、車椅子
の枠組みを形成する左右のフレーム１０と、これらフレ
ーム１０の外側に取付けられたメインホイール１１と、
使用者が座るシート１２と、車椅子の折り畳み機能を担
うクロスメンバ１３と、メインホイール１１の更に外側
に設けられたハンドリム１４と、使用者が腕を載せるア
ームレスト１５等を具えており、左右ほぼ対称に構成さ
れている。この車椅子１はクロスメンバ１３を設けると
ともにシート１２を布状部材で形成しており、両側のメ
インフレーム１０を互いに近接させることにより、車椅
子を使用しないときには車椅子全体をコンパクトに畳ん
でおくことができる。この折り畳み機能については従来
より公知の技術であるので、その説明はここでは省略す
る。
照しながら以下に説明する。図１は本発明に係る折り畳
み式車椅子の全体の構成を示す図であり、図１（ａ）は
車椅子の正面図、図１（ｂ）は側面図である。図１に示
すように、本実施形態の折り畳み式車椅子１は、車椅子
の枠組みを形成する左右のフレーム１０と、これらフレ
ーム１０の外側に取付けられたメインホイール１１と、
使用者が座るシート１２と、車椅子の折り畳み機能を担
うクロスメンバ１３と、メインホイール１１の更に外側
に設けられたハンドリム１４と、使用者が腕を載せるア
ームレスト１５等を具えており、左右ほぼ対称に構成さ
れている。この車椅子１はクロスメンバ１３を設けると
ともにシート１２を布状部材で形成しており、両側のメ
インフレーム１０を互いに近接させることにより、車椅
子を使用しないときには車椅子全体をコンパクトに畳ん
でおくことができる。この折り畳み機能については従来
より公知の技術であるので、その説明はここでは省略す
る。
【００１６】図１（ｂ）に示すように、メインフレーム
１０は使用者の臀部を支えるサイドフレーム部２０と、
背中部分を支えるバックフレーム部３０と、足を支える
レッグフレーム部４０とを具えている。サイドフレーム
部２０とバックフレーム部３０とは、回動軸４１を介し
て前後に回動可能に連結されていると共に、この連結部
分にバックフレーム部３０（バックシート）の角度調整
機構５０が設けられている。又、サイドフレーム部２０
と一体的にＵ字形状のリアフレーム１６が形成されてお
り、このリアフレーム１６にメインホイール１１の回転
軸１１ａが取付けられている。
１０は使用者の臀部を支えるサイドフレーム部２０と、
背中部分を支えるバックフレーム部３０と、足を支える
レッグフレーム部４０とを具えている。サイドフレーム
部２０とバックフレーム部３０とは、回動軸４１を介し
て前後に回動可能に連結されていると共に、この連結部
分にバックフレーム部３０（バックシート）の角度調整
機構５０が設けられている。又、サイドフレーム部２０
と一体的にＵ字形状のリアフレーム１６が形成されてお
り、このリアフレーム１６にメインホイール１１の回転
軸１１ａが取付けられている。
【００１７】図２は、本実施形態の角度調整機構５０の
構成を示す拡大図である。なお、この角度調整機構５０
は、車椅子の両側に設けられている。図２（ａ）に示す
ように、角度調整機構５０は、Ｕ字形状のリアフレーム
１６の間に設けた固定プレート４２と、バックフレーム
部３０と一体的に形成され、バックフレーム部３０の下
端から下側へ突出したスライドプレート４３と、これら
固定プレート４２とスライドプレート４３とを止めつけ
るボルト４４とを具える。固定プレート４２はサイドフ
レーム部２０の後部下側とリアフレーム１６に溶接固定
されている。上述したようにバックフレーム部３０は回
動軸４１を介してサイドフレーム部２０に連結されてお
り、矢印Ａで示す方向に回動可能可能である。
構成を示す拡大図である。なお、この角度調整機構５０
は、車椅子の両側に設けられている。図２（ａ）に示す
ように、角度調整機構５０は、Ｕ字形状のリアフレーム
１６の間に設けた固定プレート４２と、バックフレーム
部３０と一体的に形成され、バックフレーム部３０の下
端から下側へ突出したスライドプレート４３と、これら
固定プレート４２とスライドプレート４３とを止めつけ
るボルト４４とを具える。固定プレート４２はサイドフ
レーム部２０の後部下側とリアフレーム１６に溶接固定
されている。上述したようにバックフレーム部３０は回
動軸４１を介してサイドフレーム部２０に連結されてお
り、矢印Ａで示す方向に回動可能可能である。
【００１８】固定プレート４２とスライドプレート４３
にはそれぞれ貫通孔が設けられており、本例ではスライ
ドプレート４３の貫通孔３２を長孔としている。図２
（ｂ）はこの長孔３２からボルト４４を取り去った状態
を示す図である。図２（ｂ）に明確に示すように、スラ
イドプレート４３の長孔３２は、バックフレーム部３０
の回転軸４１と同心円をなしており、固定プレート４２
に設けた貫通孔３３と長孔３２をボルト４４で止めつけ
てスライドプレート４３と固定プレート４２とを固定す
るようにしている。
にはそれぞれ貫通孔が設けられており、本例ではスライ
ドプレート４３の貫通孔３２を長孔としている。図２
（ｂ）はこの長孔３２からボルト４４を取り去った状態
を示す図である。図２（ｂ）に明確に示すように、スラ
イドプレート４３の長孔３２は、バックフレーム部３０
の回転軸４１と同心円をなしており、固定プレート４２
に設けた貫通孔３３と長孔３２をボルト４４で止めつけ
てスライドプレート４３と固定プレート４２とを固定す
るようにしている。
【００１９】図３は、図２に示す角度調整機構５０を下
方から見た部分斜視図である。図３に示すように、スラ
イドプレート４３は２枚のプレート４３ａ、４３ｂで構
成されており、前記固定プレート４２を２枚のプレート
間に挟み込んで固定するようにしている。
方から見た部分斜視図である。図３に示すように、スラ
イドプレート４３は２枚のプレート４３ａ、４３ｂで構
成されており、前記固定プレート４２を２枚のプレート
間に挟み込んで固定するようにしている。
【００２０】本発明に係る折り畳み式車椅子１では、図
２（ｂ）に示すように、更に長孔３２の延在方向の複数
箇所（本例では５カ所）に凹部３２ａ〜３２ｅを設け、
この凹部にボルト４４を嵌めてプレートを固定すること
によって、バックフレーム部３０の角度を段階的に変化
できるようにしている。これら凹部３２ａ〜３２ｅは、
それぞれ水平方向に対するバックフレーム部３０の角度
が７５°、８２．５°、９０°、９７．５°、１０５°
となる位置に設けられており、９０°を中心に７．５°
づつ段階的に変化できるように設定されている。
２（ｂ）に示すように、更に長孔３２の延在方向の複数
箇所（本例では５カ所）に凹部３２ａ〜３２ｅを設け、
この凹部にボルト４４を嵌めてプレートを固定すること
によって、バックフレーム部３０の角度を段階的に変化
できるようにしている。これら凹部３２ａ〜３２ｅは、
それぞれ水平方向に対するバックフレーム部３０の角度
が７５°、８２．５°、９０°、９７．５°、１０５°
となる位置に設けられており、９０°を中心に７．５°
づつ段階的に変化できるように設定されている。
【００２１】本発明の車椅子１では、両側のメインフレ
ーム１０にそれぞれ別個に上述した角度調整手段５０が
設けられている。左右フレームの角度調整機構５０、５
０はそれぞれ段階的に調整できるので、ボルト４４の位
置を左右同じ段階に合わせて固定することにより、簡単
に左右のバックフレーム部３０の傾斜角度を合わせるこ
とができる。
ーム１０にそれぞれ別個に上述した角度調整手段５０が
設けられている。左右フレームの角度調整機構５０、５
０はそれぞれ段階的に調整できるので、ボルト４４の位
置を左右同じ段階に合わせて固定することにより、簡単
に左右のバックフレーム部３０の傾斜角度を合わせるこ
とができる。
【００２２】以上に本発明の実施の形態を詳細に説明し
たが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態の範囲に限
られるものではなく、他の様々な変形例を考えることが
できる。例えば、上述の実施形態では長孔３２の延在方
向に凹部３２ａ〜３２ｅを設けて、バックフレーム部３
０の角度を段階的に調整するようにしているが、凹部は
必ずしも設けなくとも良い。この場合、長孔の横に左右
同様にマーク（１〜５、ａ〜ｅ等）を設けておくように
すれば、左右の位置合わせを容易にすることができる。
また、長孔に代えて複数の正孔をバックフレームの回動
方向に沿って設けるようにしても良い。更に、上述の例
ではフレーム延在角度を９０°を中心に７．５°づつ変
化させて５段階設けているが、各段階の角度及びその段
階数は必要に応じて変化させることができる。
たが、本発明の技術的範囲は上述の実施形態の範囲に限
られるものではなく、他の様々な変形例を考えることが
できる。例えば、上述の実施形態では長孔３２の延在方
向に凹部３２ａ〜３２ｅを設けて、バックフレーム部３
０の角度を段階的に調整するようにしているが、凹部は
必ずしも設けなくとも良い。この場合、長孔の横に左右
同様にマーク（１〜５、ａ〜ｅ等）を設けておくように
すれば、左右の位置合わせを容易にすることができる。
また、長孔に代えて複数の正孔をバックフレームの回動
方向に沿って設けるようにしても良い。更に、上述の例
ではフレーム延在角度を９０°を中心に７．５°づつ変
化させて５段階設けているが、各段階の角度及びその段
階数は必要に応じて変化させることができる。
【００２３】
【発明の効果】上記の通り、本発明の折り畳み式車椅子
によれば、左右のメインフレームにそれぞれ別個にサイ
ドフレーム部とバックフレーム部の角度を調節できる角
度調整機構を設けているため、両フレームの角度調整機
構を調節することにより、折り畳み式の車椅子において
車椅子の製造・出荷後に必要に応じてバックシートの角
度を変えることができる。
によれば、左右のメインフレームにそれぞれ別個にサイ
ドフレーム部とバックフレーム部の角度を調節できる角
度調整機構を設けているため、両フレームの角度調整機
構を調節することにより、折り畳み式の車椅子において
車椅子の製造・出荷後に必要に応じてバックシートの角
度を変えることができる。
【００２４】また、車椅子のメインフレームを構成する
サイドフレーム部とバックフレーム部とにそれぞれ固定
的にプレートを取付け、これらのプレートをかみ合わせ
て固定するようにしているため、サイドフレーム部とバ
ックフレーム部を強固に固定することができる。また、
各プレートは車椅子の進行方向に延在するため、横方向
に加わる力に対しても強い応力を持たせることができ
る。
サイドフレーム部とバックフレーム部とにそれぞれ固定
的にプレートを取付け、これらのプレートをかみ合わせ
て固定するようにしているため、サイドフレーム部とバ
ックフレーム部を強固に固定することができる。また、
各プレートは車椅子の進行方向に延在するため、横方向
に加わる力に対しても強い応力を持たせることができ
る。
【００２５】更に、バックフレーム部の角度を段階的に
調整できるようにしたため、左右フレームの傾斜角度を
容易に揃えることができる。
調整できるようにしたため、左右フレームの傾斜角度を
容易に揃えることができる。
【図１】図１は、本発明の折り畳み式車椅子の全体的な
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図２】図２は、図１に示す折り畳み機構の構成を示す
部分拡大図である。
部分拡大図である。
【図３】図３は、図２に示す折り畳み機構を下側から見
た斜視図である。
た斜視図である。
【図４】図４は、従来の折り畳み式車椅子の構成を示す
側面図である。
側面図である。
【図５】図５は、従来のバックシート角度調整機構を設
けた車椅子の構成を示す側面図である。
けた車椅子の構成を示す側面図である。
１ 車椅子 １０ メインフレーム １１ メインホイール １２ シート １３ 折り畳み機構 １４ ハンドリム １５ アームレスト １６ リアフレーム ２０ サイドフレーム部 ３０ バックフレーム部 ３２ 長孔 ３２ａ〜３２ｅ 凹部 ４０ アームフレーム ４２ 固定プレート ４３ スライドプレート ４１ 回動軸 ４４ ボルト ５０ 角度調整機構
Claims (5)
- 【請求項１】 車椅子の左右に設けられ少なくとも前記
車椅子の座部を支持するサイドフレーム部と背凭れ部を
支持するバックフレーム部とを具えるメインフレーム
と、当該左右のメインフレームを連結するクロスメンバ
とを具える折り畳み式車椅子であって、前記左右のメイ
ンフレームに、前記サイドフレーム部に対する前記バッ
クフレーム部の角度を調整する角度調整機構を設けたこ
とを特徴とする折り畳み式車椅子。 - 【請求項２】 前記角度調整機構が、前記サイドフレー
ム部と、前記バックフレーム部を回動可能に連結する回
動軸と、前記サイドフレーム部に固定的に取付けられた
固定プレートと、前記バックフレームに固定的に設けた
スライドプレートと、前記固定プレートとスライドプレ
ートとを所定の位置で固定する固定手段とを具え、前記
固定プレートとスライドプレートとを前記バックフレー
ムの回動方向において相対的に移動させうるように構成
したことを特徴とする請求項１に記載の折り畳み式車椅
子。 - 【請求項３】 前記固定手段が、前記固定プレートとス
ライドプレートとにそれぞれ少なくとも１つ設けた貫通
孔と、この貫通孔を介して前記固定プレートとスライド
プレートとを固定するボルトを具えることを特徴とする
請求項２に記載の折り畳み式車椅子。 - 【請求項４】 前記角度調整機構が、前記バックフレー
ムの角度を左右のバックフレームにおいて同等に段階的
に調整できるように構成されていることを特徴とする請
求項１乃至３のいずれかに記載の折り畳み式車椅子。 - 【請求項５】 前記スライドプレートに設けた孔が長孔
であり、この長孔にその延在方向に沿って複数の凹部を
設けることによって前記段階的な調整を行うようにした
ことを特徴とする請求項４に記載の折り畳み式車椅子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10312429A JP2000135245A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 折り畳み式車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10312429A JP2000135245A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 折り畳み式車椅子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000135245A true JP2000135245A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18029112
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10312429A Pending JP2000135245A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | 折り畳み式車椅子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000135245A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003126168A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-07 | Miki:Kk | 車椅子 |
| JP2008259546A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Matsunaga Seisakusho:Kk | 車椅子、台車に着設する子供用座部構造体 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP10312429A patent/JP2000135245A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003126168A (ja) * | 2001-10-23 | 2003-05-07 | Miki:Kk | 車椅子 |
| JP3993996B2 (ja) * | 2001-10-23 | 2007-10-17 | 株式会社ミキ | 車椅子 |
| JP2008259546A (ja) * | 2007-04-10 | 2008-10-30 | Matsunaga Seisakusho:Kk | 車椅子、台車に着設する子供用座部構造体 |
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Legal Events
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
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