JP2003334137A - 電磁炊飯器 - Google Patents

電磁炊飯器

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JP2003334137A
JP2003334137A JP2002144044A JP2002144044A JP2003334137A JP 2003334137 A JP2003334137 A JP 2003334137A JP 2002144044 A JP2002144044 A JP 2002144044A JP 2002144044 A JP2002144044 A JP 2002144044A JP 2003334137 A JP2003334137 A JP 2003334137A
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JP
Japan
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supporting member
induction coil
coil unit
rice cooker
core
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JP2002144044A
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English (en)
Inventor
Shozo Ohashi
省三 大橋
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Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
Original Assignee
Tiger Vacuum Bottle Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁炊飯器において、電磁誘導コイルユニッ
ト等の好適な組付構造を提案する。 【解決手段】 保護枠6の下方側に電磁誘導コイルユニ
ット11とコア支持部材36を配置してなる電磁炊飯器
において、電磁誘導コイルユニット11を、保護枠6と
コア支持部材36との間で挟着固定する。かかる構成に
よれば、例えば電磁誘導コイルユニット11を保護枠6
とかコア支持部材36と別個独立に螺合部材によって固
定するような場合に比して、該電磁誘導コイルユニット
11の組付性が良好となり、組付性作業性の向上によっ
て製造コストの低廉化を図ることができる。また、電磁
誘導コイルユニット11を保護枠6の外底部とコア支持
部材36との間で挟着固定することで、例えば螺合部材
の螺解による脱落等が確実に防止され、その取付上の信
頼性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、電磁誘導コイル
の誘導加熱作用を利用して炊飯を行うようにした電磁炊
飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁炊飯器が知られている
が、この誘導加熱は電磁誘導コイルにより発生する高周
波磁界によって該電磁誘導コイルの上に配設された磁性
体からなる飯器を発熱させて炊飯を行うものであって、
高効率であること、飯器のみが発熱するので炊飯器本体
が熱くなりにくいこと、抵抗式ヒータのような寿命の問
題もなく大電流が投入できること、等の利点があること
から、炊飯器の主流となりつつある。
【0003】ところで、かかる電磁炊飯器においては、
その加熱源である電磁誘導コイルとして、多巻されるリ
ッツ線を熱融着にて所定形態に保持させて用いるのが通
例であったが、このような熱融着により形態保持を行っ
た場合、炊飯器の廃棄時においてリッツ線を分解するこ
とが困難であり、従ってそのリサイクル性という点にお
いて問題があった。このような事情から、例えば特開平
7−85959号公報に開示されるように、組立分解可
能な構造をもつリールにリッツ線を巻回してこれをユニ
ット化することが試みられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにユニット化
された電磁誘導コイルユニットにおいては、電磁炊飯器
の製造時における組付性が良好であるとか、電磁炊飯器
の廃棄時における分解が容易でそのリサイクル性が高
い、等の利点を有することから、今後、電磁炊飯器にお
いては広く使用されるに至るものと考えられる。
【0005】然し乍ら、このようなリール巻き付け構造
の電磁誘導コイルユニットを実際に飯器本体側に組み込
んで電磁炊飯器を製造する場合においては、その組付性
とか組付後における使用上の信頼性の確保等の諸点を考
慮すれば、その組付構造が重要となるが、かかる電磁誘
導コイルユニットの好適な組付構造については未だ有効
な提案がなされていないというのが実情である。
【0006】そこで本願発明では、電磁誘導コイルユニ
ットの好適な組付構造、及びこれに関連する他の部材の
好適な組付構造を提案することを主たる目的としてなさ
れたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明では、
飯器と、該飯器を内部に収納し得るように構成された有
底筒状の保護枠と、偏平形態のリール部材にリッツ線を
取り付けて構成され且つ上記保護枠の外底部に配設され
る電磁誘導コイルユニットと、該電磁誘導コイルユニッ
トの下方側に配置されるコアをその下方側から支持する
コア支持部材とを備えた電磁炊飯器において、上記電磁
誘導コイルユニットを、上記保護枠の外底部と上記コア
支持部材との間で挟着固定したことを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる電磁炊飯器において、上記電磁誘導コイルユニッ
トにはこれを厚さ方向に貫通する貫通穴が設けられる一
方、上記保護枠には上記電磁誘導コイルユニットの貫通
穴に内挿可能なボスが設けられ、上記電磁誘導コイルユ
ニットの貫通穴に上記保護枠のボスを内挿せしめた状態
で上記コア支持部材を螺合部材によって上記ボス側に螺
着したことを特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる電磁炊飯器において、上記電磁誘導コイ
ルユニットを、上記リール部材の中心コア部に該中心コ
ア部を上下に挟む一対のカバー部材の内側に位置するよ
うにリッツ線を巻回してなる第1コイルと該リール部材
の外周部に設けた縦巻部にリッツ線を巻回してなる第2
コイルとを備えて構成するとともに、上記第2コイルの
外側には上記コア支持部材の外周部に設けた縦周壁部を
対向配置したことを特徴としている。
【0010】本願の第4の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる電磁炊飯器において、上下方向に
おいて対向する上記電磁誘導コイルユニットの上記リー
ル部材の上面と上記保護枠の下面の何れか一方側にリブ
を設け、該リブによって上記リール部材の上面と上記保
護枠の下面の間に空隙部を形成したことを特徴としてい
る。
【0011】本願の第5の発明では、上記第1,第2又
は第3の発明にかかる電磁炊飯器において、上下方向に
おいて対向する上記電磁誘導コイルユニットの上記リー
ル部材の上面と上記保護枠の下面の間に断熱材を配置し
たことを特徴としている。
【0012】本願の第6の発明では、上記第1,第2,
第3,第4又は第5の発明にかかる電磁炊飯器におい
て、上記保護枠の外周部に下方へ突出するボスを設ける
一方、上記コア支持部材の外周部の上記保護枠のボスに
対応する位置に貫通穴を設けるとともに該貫通穴の径方
向外側には上方に向かって拡径する傾斜内周面をもつ環
状突起を形成し、上記コア支持部材の下面側から上記貫
通穴を通して上記ボスに螺合される螺合部材によって該
コア支持部材を上記保護枠に固定したことを特徴として
いる。
【0013】本願の第7の発明では、上記第1,第2,
第3,第4又は第5の発明にかかる電磁炊飯器におい
て、上記コア支持部材を、枠部と空間部とを備えた格子
状形態とし、且つ上記空間部の表面積を上記枠部の表面
積よりも大きく設定したことを特徴としている。
【0014】本願の第8の発明では、上記第7の発明に
かかる電磁炊飯器において、上記コア支持部材の上記枠
部に、該コア支持部材の上面側に開口する略樋状の断面
形状を有して該コア支持部材の径方向に延び且つその内
部に上記コアを保持し得るようにした保持部を形成した
ことを特徴としている。
【0015】本願の第9の発明では、上記第1,第2,
第3,第4,第5,第6,第7又は第8の発明にかかる
電磁炊飯器において、上記コア支持部材の内周部を該コ
ア支持部材の中央部に配置されたセンターセンサによっ
て上記保護枠側に固定する一方、その外周部を上記コア
支持部材の下側にこれを覆うように配置された底部材に
よって上記保護枠側に固定したことを特徴としている。
【0016】
【発明の効果】 本願の第1の発明にかかる電磁炊飯
器によれば、上記電磁誘導コイルユニットを、上記保護
枠の外底部と上記コア支持部材との間で挟着固定するよ
うにしているので、例えば上記電磁誘導コイルユニット
を上記保護枠とかコア支持部材と別個独立に螺合部材に
よって固定するような場合に比して、該電磁誘導コイル
ユニットの組付性が良好となり、その作業性の向上によ
って製造コストの低廉化を図ることができる。
【0017】また、電磁誘導コイルユニットを上記保護
枠の外底部と上記コア支持部材との間で挟着固定するこ
とで、例えば螺合部材の螺解による脱落等が確実に防止
され、その取付上の信頼性、延いては製品としての電磁
炊飯器の使用上の信頼性が向上することになる。
【0018】 本願の第2の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記電磁誘導コイルユニットの組付に際し
て、上記電磁誘導コイルユニットにこれを厚さ方向に貫
通する貫通穴を設ける一方、上記保護枠には上記電磁誘
導コイルユニットの貫通穴に内挿可能なボスを設け、上
記電磁誘導コイルユニットの貫通穴に上記保護枠のボス
を内挿せしめた状態で上記コア支持部材を螺合部材によ
って上記ボス側に螺着する構造を採用しているので、上
記電磁誘導コイルユニットの貫通穴と上記保護枠のボス
との嵌合構造という簡単且つ安価な構成によって上記
に記載の効果を確実に得ることができ、上記電磁誘導コ
イルユニットの組付作業性の向上と低コスト化との両立
が可能となるものである。
【0019】さらに、上記ボスに上記螺合部材を螺合さ
せる構造であることから、高い螺合結合強度が確保さ
れ、上記電磁誘導コイルユニットの組付上の信頼性がよ
り一層高められ、延いては製品としての電磁炊飯器の使
用上の信頼性の更なる向上が期待できるものである。
【0020】 本願の第3の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記又はに記載の効果が得られるのに加
えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
にかかる電磁炊飯器では、上記電磁誘導コイルユニット
を、上記リール部材の中心コア部に該中心コア部を上下
に挟む一対のカバー部材の内側に位置するようにリッツ
線を巻回してなる第1コイルと該リール部材の外周部に
設けた縦巻部にリッツ線を巻回してなる第2コイルとを
備えて構成するとともに、上記第2コイルの外側には上
記コア支持部材の外周部に設けた縦周壁部を対向配置し
ているので、上記第1コイルのリッツ線は上記リール部
材のカバー部材によって上下方向から覆蓋され、また上
記第2コイルのリッツ線は上記コア支持部材の外周部の
上記縦周壁部によって覆蓋されることで、上記各リッツ
線の外部への露出が確実に阻止される。
【0021】この結果、例えば、上記電磁誘導コイルユ
ニットの組立作業中に作業者が誤ってリッツ線に触れて
これを断線させるとか、高電流が流れているリッツ線に
他の導線が接触するというようなことが未然に且つ確実
に防止され、電磁誘導コイルユニットの組付作業におけ
る安全性が担保されることになる。
【0022】また、上記第2コイルのリッツ線を、上記
コア支持部材の外周部に設けられた上記縦周壁部によっ
て覆うようにしているので、例えば該縦周壁部の代わり
に他の専用部材を備える場合に比して、部材点数の低減
による低コスト化が期待できる。
【0023】 本願の第4の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記,又はに記載の効果が得られるの
に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この
発明にかかる電磁炊飯器では、上下方向において対向す
る上記電磁誘導コイルユニットの上記リール部材の上面
と上記保護枠の下面の何れか一方側にリブを設け、該リ
ブによって上記リール部材の上面と上記保護枠の下面の
間に空隙部を形成しているので、該空隙部は上記電磁誘
導コイルユニットと上記保護枠の間の断熱空間として、
及びファンからの送風通路として、それぞれ機能し、そ
の結果、電磁炊飯器の使用時においては、上記電磁誘導
コイルユニットに発生する抵抗熱が効率良く上記空隙部
側へ放熱されるとともに、飯器側からの炊飯熱が上記保
護枠を介して上記電磁誘導コイルユニット側に伝達され
るのが可及的に阻止され、これらの相乗効果として上記
電磁誘導コイルユニットの温度上昇が可及的に抑制さ
れ、それだけ電磁炊飯器の使用上における信頼性が向上
することになる。
【0024】また、上記リブの高さを適宜変更すること
で、上記空隙部の大きさ、即ち、該空隙部による断熱性
能及び放熱性能を増減調整することができ、この結果、
熱容量の異なる(即ち、要求放熱量の異なる)各種の電
磁炊飯器への適用が容易となる。
【0025】 本願の第5の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記,又はに記載の効果が得られるの
に加えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この
発明にかかる電磁炊飯器では、上下方向において対向す
る上記電磁誘導コイルユニットの上記リール部材の上面
と上記保護枠の下面の間に断熱材を配置しているので、
電磁炊飯器の使用時における炊飯熱の上記電磁誘導コイ
ルユニット側への伝達が上記断熱材によって阻止され、
該電磁誘導コイルユニットの温度上昇が抑制されること
で電磁炊飯器の使用上における信頼性が向上することに
なる。
【0026】 本願の第6の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記,,,又はに記載の効果に加
えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
では、上記保護枠の外周部に下方へ突出するボスを設け
る一方、上記コア支持部材の外周部の上記保護枠のボス
に対応する位置に貫通穴を設けるとともに該貫通穴の径
方向外側には上方に向かって拡径する傾斜内周面をもつ
環状突起を形成し、上記コア支持部材の下面側から上記
貫通穴を通して上記ボスに螺合される螺合部材によって
該コア支持部材を上記保護枠に固定しているので、上記
保護枠と上記コア支持部材との組付作業に際し、上記保
護枠の外周部に設けた上記ボスを、上記コア支持部材の
外周部に設けた上記環状突起内に臨ませた状態でこれら
両者を接近させることによって、例えこの時点で上記ボ
スと上記環状突起の中心部に設けられた上記貫通穴とが
左右方向に芯ズレしていたとしても、上記ボスが上記環
状突起の傾斜内周面に案内されてその中心寄り引き込ま
れることで上記芯ズレが修正され、上記ボスと上記貫通
穴とが可及的に合致し上記保護枠と上記コア支持部材と
の組付作業が容易且つ正確に行われ、その結果、高い作
業性と信頼性とが確保される。
【0027】また、上記保護枠側のボスと上記コア支持
部材側の貫通穴との芯ズレが可及的に解消された状態
で、上記コア支持部材の下面側から上記貫通穴を通して
上記ボスに螺合部材を螺合させて該コア支持部材を上記
保護枠に固定することで、これら両者間の固定が高い信
頼性の下で実現される。
【0028】 本願の第7の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記,,,又はに記載の効果に加
えて次のような特有の効果が得られる。即ち、この発明
では、上記コア支持部材を、枠部と空間部とを備えた格
子状形態とし、且つ上記空間部の表面積を上記枠部の表
面積よりも大きく設定しているので、上記枠部による上
記コアの支持性能の確保と上記コア支持部材の強度性能
の確保とを両立させつつ、上記空間部による良好な放熱
性を維持して上記コア支持部材の上側に位置する上記電
磁誘導コイルユニットの温度上昇を効果的に抑制し、そ
の使用上の信頼性を高めることが可能となる。
【0029】 本願の第8の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記に記載の効果に加えて次のような特有
の効果が得られる。即ち、この発明では、上記コア支持
部材の上記枠部に、該コア支持部材の上面側に開口する
略樋状の断面形状を有して該コア支持部材の径方向に延
び且つその内部に上記コアを保持し得るようにした保持
部を形成しているので、万一、上記コアが破損した場合
でも、破損したコアは上記保持部において受け止めら
れ、これが落下することが防止され使用上安全である。
【0030】また、上記保持部が上記コア支持部材にそ
の径方向へ延びるように形成され、且つここに剛性の高
いコアが取り付けられているので、上記保持部のもつ剛
性と上記コアのもつ剛性とによって上記コア支持部材は
全体として高い剛性を有し、該コア支持部材は例え上記
電磁誘導コイルユニットの抵抗熱あるいは炊飯熱を受け
てもこれが変形するということがほとんどなく、それ本
来のコア支持機能を長期に亙って発揮し得ることにな
る。
【0031】さらに、上記コア支持部材の変形が抑制さ
れることに伴って、その上側に取り付けられる上記保護
枠の変形も同時に抑制され、該保護枠による飯器の保護
機能、延いては該飯器を用いた炊飯機能が長期に亙って
良好に維持され、結果的に電磁炊飯器の商品価値の向上
が期待できるものである。
【0032】 本願の第9の発明にかかる電磁炊飯器
によれば、上記,,,,,,又はに記
載の効果に加えて次のような特有の効果が得られる。即
ち、この発明では、上記コア支持部材の内周部を該コア
支持部材の中央部に配置されたセンターセンサによって
上記保護枠側に固定する一方、その外周部を上記コア支
持部材の下側にこれを覆うように配置された底部材によ
って上記保護枠側に固定しているので、上記コア支持部
材の内周部はこれを螺合部材によって上記保護枠側に固
定するのが通例であるところ、該螺合部材による内周部
の固定を省略することができ、それだけコア支持部材の
組付作業の簡略化、部材点数の削減による低コスト化等
が期待できるものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を好適な実施形態
に基づいて具体的に説明する。
【0034】図1及び図2には、本願発明の実施形態に
かかる電磁炊飯器が示されている。この電磁炊飯器は、
図1に示すよう、内部に磁性体材料からなる炊飯用の飯
器3を収納し得るように構成され且つ空間部4を有する
二重構造の炊飯器本体1と、該炊飯器本体1の上部開口
を開閉自在に覆蓋する蓋体2とを備えている。また、上
記飯器本体1の底部側には、後述する電磁誘導コイルユ
ニット11とコア支持部材36及び底部材7が取り付け
られる。
【0035】A:飯器本体1の構成 上記炊飯器本体1は、外側壁となる胴部5aと肩部5b
とを有する合成樹脂の一体成形品からなる外ケース5
と、内周壁となる合成樹脂製の有底筒状の保護枠6と、
底壁を構成する合成樹脂製の底部材7とによって構成さ
れており、上記外ケース5、保護枠6および底部材7に
囲まれて上記空間部4が形成されている。尚、上記保護
枠6内には、上記飯器3が取り出し可能に収納される。
【0036】B:保護枠6の構成 上記保護枠6は、図4〜図6に示すように、その底面中
央部に上記飯器3の底部中央の凹部が臨む円形の窪み部
8を形成するとともに、該窪み部8の中央部には飯器温
度の検出手段として機能するセンタセンサー9を臨ませ
るためのセンサー穴10を形成している。また、上記保
護枠6の底部の上記窪み部8の周縁部には、周方向に所
定間隔で複数個のボス30が突設されるとともに、該ボ
ス30より外側位置には環状突起27が突設されてい
る。
【0037】さらに、図4に示すように、上記保護枠6
の底部の径方向略中央位置には、ネジ穴34を備えた四
個のガイドボス33が周方向に90°の角度をもって突
設されている。また、図5に示すように、上記保護枠6
の底部外周寄り位置には、下方に向かって突出する4個
の固定ボス39が周方向に90°の角度をもって設けら
れている。さらに、図6に示すように、上記保護枠6の
底部外周の湾曲部には、下方に突出する所定幅(後述す
る温度センサ67の長さ寸法に対応する幅)のリブ25
が下方に向けて突設されており、該リブ25と保護枠6
の周壁との間に空隙部24が形成されている。
【0038】C:電磁誘導コイルユニット11の構成 上記電磁誘導コイルユニット11は、上記保護枠6の外
底部に沿って配置されるものであって、図3ないし図5
に示すように、中心コア16と該中心コア部16から径
方向外方に向かってこれと一体に延設された上下一対の
カバー部13,14とからなる合成樹脂製のリール12
と、該リール12における上記中心コア部16に対して
上記一対のカバー部13,14の内側に位置するように
してリッツ線を巻回してなる内巻コイル20aと該内巻
コイル20aの外側に所定間隔をもってさらにリッツ線
を巻回してなる外巻コイル20bとで構成される底コイ
ル20(特許請求の範囲中の「第1コイル」に該当す
る)と、上記リール12の上記上カバー部14の外周部
にこれから略直交方向に延出するように一体形成した筒
状の縦巻部15にリッツ線を巻回してなる側面コイル2
1(特許請求の範囲中の「第2コイル」に該当する)と
を備えて構成される。尚、上記底コイル20の内巻コイ
ル20aと外巻コイル20bとは、該外巻コイル20b
を上記上カバー部14側に突設した突起22の外周側に
巻回することで、所定の水平方向間隔を保持するように
なっている。
【0039】さらに、上記カバー部13,14のうち、
上カバー部14は、その外周部に位置する分割カバー部
14aと内周部に位置し且つ上記下カバー部13と一体
化された固定カバー部14bとに分割されており、上記
分割カバー部14aは上記固定カバー部14bに対して
ヘリコイド結合18によって着脱自在に取り付けられて
いる。
【0040】また、上記リール12の中心コア部16に
は、センタセンサー9を嵌挿するための穴26が形成さ
れている。この穴26の口縁には、上記保護枠6の外底
部に垂設された環状突起27が進入する環状凹溝28が
形成されるとともに、該環状凹溝28内には上向きの環
状突起29が一体に立設されている。
【0041】さらに、上記リール12の径方向略中央位
置には、上記上カバー部14の分割カバー部14aと上
記下部カバー部15をそれぞれ貫通する貫通穴31,3
2が、周方向に90°間隔で4個づつ形成されており、
該各貫通穴31,32には、上記保護枠6の外底部に突
設した上記ガイドボス33がそれぞれ嵌挿される。
【0042】D:コア支持部材36 コア支持部材36は、上記保護枠6の底部下面側に取り
付けられる上記電磁誘導コイルユニット11を上記保護
枠6側に支持させるものであって、図2に示すように、
樹脂材により環状格子形態に一体形成される。即ち、上
記コア支持部材36は、同心状に設けられた三つの環状
桟部、即ち、その内周側に位置するとともにその内側に
上記センターセンサ9が挿通配置される小径の第1環状
桟部36aとその径方向中間に位置する第2環状桟部3
6bとその外周部に位置する大径の第3環状桟部36c
と、該各環状桟部36a〜36cに跨がって放射状に延
びる4個の直状桟部36dと、該各直状桟部36dの中
間に位置して後述するコア35を保持する4個の保持部
36eとによって環状格子形態に形成されている。尚、
上記各桟部はこれら一体として特許請求の範囲中の「枠
部」を構成し、また上記各桟部の間に位置する開口部分
は特許請求の範囲中の「空間部」を構成する。
【0043】上記コア支持部材36の上記第1環状桟部
36aは、図2に示すように、上記保護枠6の上記ボス
30に対応する部位であって、ここには貫通穴70が形
成されている。また、図2及び図5に示すように、上記
コア支持部材36の上記第3環状桟部36cの周方向の
四位置には、上記保護枠6の上記固定ボス39に対応す
るように径方向外方へ延出する延出部36fが設けられ
るとともに、該延出部36fには環状突起38が設けら
れている。この環状突起38は、その中心部に形成され
た貫通穴73の周囲を囲繞するように形成されるととも
に、その内周面は上方に向かって拡径する傾斜面とされ
ている。さらに、上記第3環状桟部36cの外周縁の上
記延出部36f部分を除く部位には、図2及び図4に示
すように、該外周縁に連続してこれから上方へ立ち上が
る縦周壁部36fが形成されている。
【0044】一方、上記コア支持部材36の上記各直状
桟部36dと上記第2環状桟部36bとの連続部分は、
図4に示すように、上記保護枠6のガイドボス33に対
応する部位であって、ここには、貫通穴71と該貫通穴
71の外側を囲繞する環状突起72とが形成されてい
る。
【0045】また、上記コア支持部材36における上記
保持部36eは、図2及び図7に示すように、上方に向
かって開口する略樋状の断面形状をもつものであって、
上記コア支持部材36の上記第1環状桟部36aから上
記第3環状桟部36c側に向かって延設されており、且
つその外端側は上記保護枠6の底部外周形状に沿うよう
に斜め上方へ屈曲している。そして、この保持部36e
の内側にコア35が嵌装配置され且つここで支持される
ようになっている。
【0046】E:底部材7 底部材7は、図1に示すように、上記飯器本体1の底部
開口を覆って上記電磁炊飯器の底部を構成するものであ
って、その底面7aには下方へ突出する複数の接地部7
bを設けている。さらに、この底部材7の底面7aの、
上記コア支持部材36の各延出部36fのそれぞれに対
応する位置には、図5に示すように、該底面7aを上方
へ向けて陥没させてなる取付ボス40が形成されてい
る。尚、この取付ボス40の上面には、貫通穴74が設
けられている。
【0047】さらに、上記底部材7は、上記飯器本体1
の上記空間部4に対応する位置に格子状開口でなる空気
入口44を形成する一方、上記保護枠6を挟んで上記空
気入口44の反対側に位置する部位には空気出口75を
形成している。
【0048】F:各部材相互間の組付構造 続いて、上記各部材の組付構造を組付手順に従って説明
する。
【0049】先ず、上記保護枠6を、天地反転させてそ
の底部を上方に向けた状態で載置する。そして、この保
護枠6の底部上に上記電磁誘導コイルユニット11を、
その上カバー部14を上記保護枠6の底部に当接させた
状態で載置する。
【0050】この際、上記保護枠6の窪み部8の周囲に
設けた環状突起27が、上記電磁誘導コイルユニット1
1の中心コア部16に設けた環状凹溝28内に進入する
ことで、これら両者間の径方向における位置決めがなさ
れる。また、上記電磁誘導コイルユニット11の上記リ
ール部材12に設けた上記貫通穴31,32に上記保護
枠6側に設けた上記各ガイドボス33が嵌入することで
これら両者間における径方向の位置決めがなされると同
時に、上記上カバー部14の上面が上記保護枠6の底面
に衝合することでこれにら両者間の上下方向の位置決め
がなされる。
【0051】次に、上記電磁誘導コイルユニット11上
の所定位置に、上記コア35をそれぞれ載置し、しかる
後、これら各コア35の上方から上記コア支持部材36
を載置し、該各コア35を上記コア支持部材36の上記
各保持部36e内に収容せしめる。さらに、上記コア支
持部材36側に設けた上記環状突起72を上記電磁誘導
コイルユニット11のリール部材12を貫通して突出し
ている上記保護枠6側のガイドボス33の外側に嵌入さ
せ、該ガイドボス33のネジ穴34と該コア支持部材3
6側の貫通穴71とを重合させる。また、このとき、上
記コア支持部材36の内周側においては、図5に示すよ
うに、上記保護枠6側の上記ボス30が上記コア支持部
材36側の上記貫通穴70に重合している。
【0052】従って、先ず、上記センターセンサ9を上
記電磁誘導コイルユニット11側の上記穴26及び上記
保護枠6側の上記センサ穴10を通して組み付け、その
フランジ9aを上記コア支持部材36の内周部の上側に
載置させ、この状態で、上記フランジ9a側からビス4
2を上記コア支持部材36の貫通穴70を通して上記保
護枠6側の上記ボス30に螺入させ、該ビス42によっ
て上記保護枠6と上記コア支持部材36及び上記センタ
ーセンサ9の三者を共締め固定する。さらに、図4に示
すように、上記コア支持部材36側の上記貫通穴71か
ら上記ガイドボス33のネジ穴34にビス37を螺入
し、上記電磁誘導コイルユニット11を上記保護枠6と
上記コア支持部材36の間で挟着固定する。これで、上
記電磁誘導コイルユニット11の上記保護枠6側への組
付けが完了する。
【0053】この電磁誘導コイルユニット11の組み付
け完了状態においては、図5に示すように、上記コア支
持部材36の外周部の上記延出部36fに上記保護枠6
側の上記固定ボス39が対応している。この場合、上記
保護枠6側への上記コア支持部材36の組み付け時に、
例えば組み付け誤差とか製作誤差によって上記保護枠6
と上記固定ボス39との間に径方向の位置ズレが生じる
こともあるが、この実施形態のものでは、上記延出部3
6fにその内周面がすり鉢状の傾斜面とされた上記環状
突起38を設けているので、例え上記の如き位置ズレが
生じていたとしても、上記固定ボス39は上記環状突起
38の内周面に案内されて上記貫通穴73に重合する方
向に引き込まれることで自動的に位置修正が行われ、該
固定ボス39の先端が上記延出部3fに当接した時点で
は、そのビス穴75が上記コア支持部材36側の貫通穴
73に合致せしめられる。この結果、上記保護枠6と上
記コア支持部材36との組付作業が容易且つ正確に行わ
れ、それだけ組み付け作業における作業性と作業の信頼
性とが向上することになる。
【0054】以上で、上記保護枠6に対する上記電磁誘
導コイルユニット11とコア支持部材36の組み付けが
完了し、これらが一体化された保護枠ユニットが得られ
る。次に、この保護枠ユニットを上記飯器本体1内に組
みつけて固定し、しかる後、上記飯器本体1を天地反転
させ、上記保護枠ユニットの上記コア支持部材36に対
してその上方から上記底部材7を載置する。そして、上
記取付ボス40の貫通穴74を上記コア支持部材36側
の貫通穴73に重合させた状態で、上記取付ボス40側
からビス41を上記固定ボス39のビス穴75に螺入
し、該ビス41によって上記保護枠6とコア支持部材3
6と底部材7の三者を共締め固定する。この場合、上述
のように、上記ビス41による締結固定が、上記保護枠
6側の固定ボス39と上記コア支持部材36側の貫通穴
貫通穴73とが可及的に合致した状態で行われることか
ら、高い固定強度が得られることになる。
【0055】以上で、上記飯器本体1の組み付けが完了
する。
【0056】尚、上記作業手順においては言及しなかっ
たが、最終作業として上記底部材7を組付る前に、図6
に示すように、上記コア支持部材36の外周部の所定位
置にビス66によってセンサ支持台65を取付け、この
センサ支持台65に支持された温度センサ67を上記保
護枠6の側壁とここに突設された上記リブ25との間の
空隙部24に配置する。さらに、上記空間部4内には、
上記電磁誘導コイルユニット11の通電制御を行うため
のパワートランジスタおよび整流用ダイオードブリッジ
(図示省略)等の電子部品へ冷却風を圧送する電子部品
冷却用の冷却ファン43とか、保温ヒータ45、断熱材
46、コードリール47等の部材が組み付けられる。
【0057】上記飯器本体1に対して以上のような組み
付け構造を採用することで、以下のような特有の利点が
得られるものである。
【0058】この実施形態においては、上記電磁誘導コ
イルユニット11を、上記保護枠6の外底部と上記コア
支持部材3との間で挟着固定するようにしているので、
例えば上記電磁誘導コイルユニット1を上記保護枠とか
コア支持部材36と別個独立にビスで固定するような場
合に比して、該電磁誘導コイルユニット11の組付性が
良好となり、その作業性の向上が図れることになる。さ
らに、上記電磁誘導コイルユニット11を上記保護枠6
の外底部と上記コア支持部材36との間で挟着固定する
ことで、例えば該電磁誘導コイルユニット11をそれ専
用のビスによって固定した場合のように、ビスの螺解に
よる脱落等が確実に防止され、その取付上の信頼性、延
いては製品としての電磁炊飯器の使用上の信頼性が向上
することになる。
【0059】さらに、上記電磁誘導コイルユニット11
を上記保護枠6と上記コア支持部材36との間で挟着支
持した状態でおいては、図4に示すように、上記コア支
持部材36の外周部に設けた上記縦周壁部36fが、上
記電磁誘導コイルユニット11の外周側に露出する上記
側面コイル21に対してその外側から対向しこれを覆っ
ていることから、例えば、上記電磁誘導コイルユニット
11の組立作業中に作業者が誤ってリッツ線に触れてこ
れを断線させるとか、高電流が流れているリッツ線に他
の導線が接触するというようなことが未然に且つ確実に
防止され、電磁誘導コイルユニット11の組付作業にお
ける安全性が担保されることになる。また、上記縦周壁
部36fが上記コア支持部材の一部で構成されているの
で、例えば該縦周壁部36fの代わりに他の専用部材を
備える場合に比して、部材点数の低減による低コスト化
も期待できる。
【0060】また、上記コア支持部材36を、図2に示
すように、格子状形態とし、且つ枠部(上記各桟部全
体)の表面積よりも空間部(枠部以外の開口部分)の表
面積が大きくなるように形状を設定しているので、上記
空間部の通風によって良好な放熱性が確保される。この
結果、電磁炊飯器の使用時においては、上記コア支持部
材36の上側に位置する上記電磁誘導コイルユニット1
1の温度上昇が効果的に抑制され、その使用上における
信頼性が高められることになる。
【0061】さらに、図2及び図7に示すように、上記
コア支持部材36に、上面側に開口する略樋状の断面形
状をもつ保持部36eを設け、該保持部36eの内部に
上記コア35を保持するようにしているので、万一、上
記コア35が破損したような場合でも、破損したコア3
5は上記保持部3eにおいて受け止められ、これが落下
することが防止され、これが落下散逸するのが防止され
る。
【0062】また、上記保持部36eが上記コア支持部
材36にその径方向へ延びるように形成され、且つここ
に剛性の高い上記コア35が取り付けられているので、
上記保持部36eのもつ剛性と上記コア35のもつ剛性
とによって上記コア支持部材36は全体として高い剛性
を有することになる。この結果、上記コア支持部材コア
支持部材36は、例え上記電磁誘導コイルユニット11
の抵抗熱あるいは炊飯熱を受けてもこれが変形するとい
うことがほとんどなく、それ本来のコア支持機能を長期
に亙って発揮し得ることになる。また、上記コア支持部
材36の変形が抑制されることに伴って、その上側に取
り付けられる上記保護枠6の変形も同時に抑制され、該
保護枠6による飯器3の保護機能、延いては該飯器3を
用いた炊飯機能が長期に亙って良好に維持され、結果的
に電磁炊飯器の商品価値の向上が期待できることにもな
る。
【0063】ここで、上記実施形態における組付構造の
変形例として他の構造例を幾つか説明する。
【0064】図8及び図9にそれぞれ示すものは、上記
実施形態のものよりも、上記電磁誘導コイルユニット1
1の温度上昇を抑制して電磁炊飯器の使用上の信頼性の
更なる向上を図ったものである。
【0065】即ち、図8に示すものは、上記電磁誘導コ
イルユニット11の上記リール部材12の上面(即ち、
上記上カバー部14の上面)に所定高さのリブ77を設
け、該リブ77によって上記上カバー部14の上面と上
記保護枠6の下面の間に空隙部78を形成したものであ
る。このように上記上カバー部14の上面と上記保護枠
6の下面の間に上記空隙部78を設けることで、該空隙
部78が断熱空間として、及び上記冷却ファン43から
の送風の通路として、それぞれ機能することから、電磁
炊飯器の使用時においては、上記電磁誘導コイルユニッ
ト11に発生する抵抗熱が効率良く上記空隙部78側へ
放熱されるとともに、飯器3側からの炊飯熱が上記保護
枠6を介して上記電磁誘導コイルユニット11側に伝達
されるのが可及的に阻止され、これらの相乗効果として
上記電磁誘導コイルユニット11の温度上昇が可及的に
抑制され、それだけ電磁炊飯器の使用上における信頼性
が向上することになるものである。
【0066】また、この場合、上記リブ77の高さを適
宜変更することで、上記空隙部78の大きさ、即ち、該
空隙部78による断熱性能及び放熱性能を増減調整する
ことができ、この結果、熱容量の異なる(即ち、要求放
熱量の異なる)各種の電磁炊飯器への適用が容易とな
る。
【0067】尚、上記リブ77は、上記上カバー部14
側に設けるものに限らず、例えば上記保護枠6の下面側
に設けることもできるものである。
【0068】図9に示すものは、上下方向において対向
する上記電磁誘導コイルユニット11の上記リール部材
12の上面と上記保護枠6の下面の間に断熱材79を配
置したものである。かかる構成によれば、電磁炊飯器の
使用時における炊飯熱の上記電磁誘導コイルユニット1
1側への伝達が上記断熱材79によって阻止されること
から、該電磁誘導コイルユニット11の温度上昇が抑制
され、それだけ電磁炊飯器の使用上における信頼性が向
上することになる。
【0069】図10に示すものは、上記センターセンサ
9の固定ビスの省略を可能とする構造である。即ち、上
記センターセンサ9のフランジ9aを、上記電磁誘導コ
イルユニット11における上記リール部材12の中心コ
ア部16と、上記コア支持部材36の内周部、即ち、上
記第1環状桟部36aとの間で上下方向に挟むことでこ
れを支持するようにしたものである。かかる構成によれ
ば、上記センターセンサ9の固定用のビスが不要とな
り、それだけ部品点数と作業工数の低減が図れ、結果的
に製造コストの低廉化が期待できるものである。
【0070】尚、ここで、上記飯器本体1と一体となっ
て電磁炊飯器を構成する上記蓋体2の構造等を簡単に説
明する。
【0071】上記蓋体2は、外面を構成する合成樹脂製
の上板48と、該上板48の外周縁に接合される合成樹
脂製のドーナツ形状の下部縁板49と該下部縁板49の
内周縁に取り付けられる熱良導体(例えば、アルミ合金
等)からなる放熱板50とによって構成されており、上
記これらの板材48,49,50に囲まれた空間部51
には、断熱材52が配設されている。
【0072】この蓋体2は、上記外ケース肩部5bの一
側に設けられたヒンジピン53を介して炊飯器本体1に
対して弧回動自在に取り付けられている。
【0073】そして、上記蓋体2の中央部には、上記上
板48から垂設された筒部54が一体に垂設されてお
り、該筒部54の下端には、炊飯時に発生する水蒸気を
外部へ排出するための蒸気排出通路56を有する調圧筒
55が着脱自在に取り付けられている。符号57は調圧
筒55への蒸気入口、58は調圧筒55からの蒸気出
口、59は蓋体2の上板48に形成された蒸気排出口、
60は蓋体2の周縁と飯器3の開口部との間をシールす
るシールパッキン、61は上記蓋体2における放熱板5
0の上面に設けられた蓋ヒータである。
【0074】また、上記炊飯器本体1の反ヒンジ側(即
ち、蓋体2をロックするロック機構62が設けられてい
る側)における空間部4には、電磁誘導コイルユニット
11、保温ヒータ45および蓋ヒータ61等への通電制
御を司る制御ユニットが組み込まれた制御基板63が配
設される一方、上記外ケース肩部5bにおける反ヒンジ
側(即ち、蓋体2をロックするロック機構62が設けら
れている側)には、各種操作スイッチ類(例えば、炊飯
スイッチ、予約スイッチ等)および表示装置として作用
する液晶表示装置を備えた操作パネル部64が設けられ
ている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態にかかる電磁炊飯器の縦
断面図である。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図2に示した電磁誘導コイルユニットの構造説
明図である。
【図4】図2のIV−IV断面図である。
【図5】図2のV−V断面図である。
【図6】図2のVI−VI断面図である。
【図7】図2のVII−VII断面図である。
【図8】図5に示した部位の他の構造例を示す断面図で
ある。
【図9】図5に示した部位の他の構造例を示す断面図で
ある。
【図10】図4に示した部位の他の構造例を示す断面図
である。
【符号の説明】
1は飯器本体、2は蓋体、3は飯器、4は空間部、5は
外ケース、6は保護枠、7は底部材、8は窪み部、9は
センターセンサ、10はセンサ穴、11は電磁誘導コイ
ルユニット、12はリール部材、13は下カバー部、1
4は上カバー部、15は縦巻部、16は中心コア部、1
8はヘリコイド結合、20は底コイル、21は側面コイ
ル、24は空隙部、25はリブ、26は穴、27は環状
突起、28は環状凹溝、29は環状突起、30はボス、
31及び32は貫通穴、33はガイドボス、34はネジ
穴、35はコア、36はコア支持部材、37はビス、3
8は環状突起、39は固定ボス、40は取付ボス、41
及び42はビス、43は冷却ファン、44は空気入口、
45は保温ヒータ、46は断熱材、47はコードリー
ル、48は上板、49は下部縁板、50は放熱板、51
は空間部、52は断熱材、53はヒンジピン、54は筒
部、55は調圧筒、56は蒸気排出通路、57は蒸気入
口、58は蒸気出口、59は蒸気排出口、60はシール
パッキン、61は蓋ヒータ、62はロック機構、63は
制御基板、64は操作パネル部、65はセンサ支持台、
66はビス、67は温度センサ、70及び71は貫通
穴、72は環状突起、73及び74は貫通穴、75はビ
ス穴、77はリブ、78は空隙部である。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飯器と、該飯器を内部に収納し得るよう
    に構成された有底筒状の保護枠と、偏平形態のリール部
    材にリッツ線を取り付けて構成され且つ上記保護枠の外
    底部に配設される電磁誘導コイルユニットと、該電磁誘
    導コイルユニットの下方側に配置されるコアをその下方
    側から支持するコア支持部材とを備えた電磁炊飯器であ
    って、 上記電磁誘導コイルユニットを、上記保護枠の外底部と
    上記コア支持部材との間で挟着固定したことを特徴とす
    る電磁炊飯器。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記電磁誘導コイルユニットにはこれを厚さ方向に貫通
    する貫通穴が設けられる一方、上記保護枠には上記電磁
    誘導コイルユニットの貫通穴に内挿可能なボスが設けら
    れ、上記電磁誘導コイルユニットの貫通穴に上記保護枠
    のボスを内挿せしめた状態で上記コア支持部材を螺合部
    材によって上記ボス側に螺着したことを特徴とする電磁
    炊飯器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記電磁誘導コイルユニットが、上記リール部材の中心
    コア部に該中心コア部を上下に挟む一対のカバー部材の
    内側に位置するようにリッツ線を巻回してなる第1コイ
    ルと該リール部材の外周部に設けた縦巻部にリッツ線を
    巻回してなる第2コイルとを備えるとともに、上記第2
    コイルの外側には上記コア支持部材の外周部に設けた縦
    周壁部が対向配置されていることを特徴とする電磁炊飯
    器。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上下方向において対向する上記電磁誘導コイルユニット
    の上記リール部材の上面と上記保護枠の下面の何れか一
    方側にリブが設けられ、該リブによって上記リール部材
    の上面と上記保護枠の下面の間に空隙部が形成されてい
    ることを特徴とする電磁炊飯器。
  5. 【請求項5】 請求項1,2又は3において、 上下方向において対向する上記電磁誘導コイルユニット
    の上記リール部材の上面と上記保護枠の下面の間に断熱
    材が配置されていることを特徴とする電磁炊飯器。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3,4又は5において、 上記保護枠の外周部に下方へ突出するボスが設けられる
    一方、上記コア支持部材の外周部の上記保護枠のボスに
    対応する位置に貫通穴が設けられるとともに該貫通穴の
    径方向外側には上方に向かって拡径する傾斜内周面をも
    つ環状突起が形成され、上記コア支持部材の下面側から
    上記貫通穴を通して上記ボスに螺合される螺合部材によ
    って該コア支持部材が上記保護枠に固定されていること
    を特徴とする電磁炊飯器。
  7. 【請求項7】 請求項1,2,3,4又は5において、 上記コア支持部材が、枠部と空間部とを備えた格子状形
    態を有し、且つ上記空間部の表面積が上記枠部の表面積
    よりも大きく設定されていることを特徴とする電磁炊飯
    器。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 上記コア支持部材の上記枠部に、該コア支持部材の上面
    側に開口する略樋状の断面形状を有して該コア支持部材
    の径方向に延び且つその内部に上記コアを保持し得るよ
    うにした保持部が形成されていることを特徴とする電磁
    炊飯器。
  9. 【請求項9】 請求項1,2,3,4,5,6,7又は
    8において、 上記コア支持部材は、その内周部が該コア支持部材の中
    央部に配置されたセンターセンサによって上記保護枠側
    に固定される一方、その外周部は上記コア支持部材の下
    側にこれを覆うように配置された底部材によって上記保
    護枠側に固定されていることを特徴とする電磁炊飯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021129843A (ja) * 2020-02-20 2021-09-09 象印マホービン株式会社 加熱調理器

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