JP2003333927A - 屋上や屋根等に適した樹木生育装置とその樹木生育工法 - Google Patents

屋上や屋根等に適した樹木生育装置とその樹木生育工法

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JP2003333927A
JP2003333927A JP2002145354A JP2002145354A JP2003333927A JP 2003333927 A JP2003333927 A JP 2003333927A JP 2002145354 A JP2002145354 A JP 2002145354A JP 2002145354 A JP2002145354 A JP 2002145354A JP 2003333927 A JP2003333927 A JP 2003333927A
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Japan
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frame
space
laid
vegetation mat
curing
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Katsuji Tanno
勝治 丹野
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TANKATSU KK
Tankatsu Corp
Original Assignee
TANKATSU KK
Tankatsu Corp
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B80/00Architectural or constructional elements improving the thermal performance of buildings
    • Y02B80/32Roof garden systems

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  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 植栽装置全体としての薄型化と軽量化を図る
と共に、屋上や屋根においても水分や水質の維持管理を
必要としない樹木生育装置とそれを用いた緑化工法を提
供する。 【解決手段】 枠立上り部と枠底面部とで構成した床枠
アングル体10と、配合土壌を約50mm厚となるよう
に圧縮成型して基盤土壌体31を形成し、当該基盤土壌
体をネット状袋体に収納して形成した養生植生マット体
30とにより樹木生育装置本体1を構成し、床枠アング
ル体の枠底面部に防根板13を敷設し、その内周面に防
根シート14を敷設する。枠立上り部で囲繞形成される
空間部内にスペーサ16を同一方向及び所定間隔毎に敷
設し、防水シートを敷設した上、水質保護材18を敷設
すると共に、当該スペーサの上端面部とほぼ同一面とな
るように保水体を収納して保水部を形成し、スペーサ上
にワイヤーメッシュ体を敷設して養生植生マットの収納
部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物の床や屋上、ベラ
ンダなどのコンクリートで打設された床面又はコンクリ
ート舗装された路面や地面などのコンクリート打設面、
更には傾斜した屋根や屋上等に樹木を植栽して緑化育成
するための屋上や屋根等に適した樹木生育装置とそれを
用いた緑化工法に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】市街地は、都市化が進むにしたがってオ
フィスビルやマンションなどの高層建物が乱立するとと
もに、道路や地面の多くがアスファルトやコンクリート
舗装されて、植物の生育することのできる場所が少なく
なっている。そのため、市街地は、草花や樹木が少なく
自然環境が失われ、安らぎのある生活ができない地域に
なっている。しかも、当該オフィスビルやマンションな
どの高層建物から排出される熱エネルギーは、地球温暖
化など地球の自然環境を壊す一因となっている。
【0003】このため、人間の社会生活に安らぎや潤い
を与え、生活周辺に自然環境を取り戻すために、市街地
の緑化や緑地公園の整備が強く要請されている。しか
し、前記のように都市部においては公園用地や緑地帯の
確保が困難であるため、ビルディングやマンション等の
屋上や床面やベランダは勿論、コンクリート等で舗装さ
れた道路端や広場の周辺域などが緑地化するための空間
として見直されている。このため、これらコンクリート
打設面に庭園を造り、草木を植えるなど緑化する方法や
装置や構造物について多方面で研究され、屋上や屋根を
緑地化することによりCOの排出濃度が低下すること
が確認されている。
【0004】発明者は上記のような課題を解消する手段
として、先に図9で示すような樹木固定具を用いたコン
クリート打設面用の樹木生育装置とその樹木生育工法を
開発した(特開2001−292648)。
【0005】当該従来の植物生育装置の構成は、次のよ
うに構成されている。第1に、施工しようとするコンク
リート打設面A上にアングル部材により枠状アングル体
Bと鉤状アングル体Cから構成したベース基礎体部と外
壁体Dにより樹木生育装置本体を構成して庭園範囲を定
めるように設計されている。
【0006】第2に、ベース基礎体部を構成する枠状ア
ングル体Bは、枠立上り部Baと枠底面部Bbとから構
成し、その適宜個所に所定の高さを有する吊金具と締め
付け金具とをそれぞれ立設固定して、枠状アングル体B
の枠底面部Bbに底板部材Eを敷設されている。
【0007】第3に、ベース基礎体部を構成する鉤状ア
ングル体Cは、枠立上り部Caと対向する庇部とから構
成し、上記の底板部材Eを敷設した枠状アングル体Bの
枠立上り部Baと内周面部に防水処理を施した上、所定
の高さにオーバーフロー孔Fを形成し、枠状アングル体
Bの枠立上り部Baとの間で間隙部が形成されると共
に、枠状アングル体Bの内周面部と庇部との間で内部空
間部が形成されるように鉤状アングル体Cが載置されて
いる。
【0008】第4に、鉤状アングル体Cの適宜個所には
枠状アングル体Bに立設した締め付け金具によって枠状
アングル体Bと一体的に固定される嵌合部が穿設された
突出部が形成されている。
【0009】第5に、外壁体Dは、載置した鉤状アング
ル体Cと枠状アングル体Bとの両枠立上り部Ba,Ca
によって形成された間隙部に、枠状アングル体Bから立
設固定した吊金具を挿通する貫通部を形成すると共に、
所定の高さを有する複数本の連結材G,Gを装設し、こ
の各連結材間に複数枚の外壁材H,H,Hを挿入固定し
て形成されている。
【0010】第6に、上記鉤状アングル体Cによって形
成される内部空間部には、水質浄化材および/または保
水材等の充填材Iを充填すると共に、鉤状アングル体C
の対向する一対の庇部に係止される複数本の係止部材J
が移動自在に挿入されている。
【0011】第7に、上記の枠状アングル体Bと鉤状ア
ングル体Cと外壁体Dとにより構成した外壁体Dの内部
上に網状体Kを敷設した上、更に土流出防止用ネット体
Lを敷設して樹木生育装置本体が用意されている。
【0012】第8に、一方に用意した、葉や茎の部分は
露出しているが、根の部分を付着した土とともに腐蝕性
のある布や不織布で包み根巻き部Maを形成するように
処理した植栽用樹木Mと、他方に用意した、下部に前記
複数本の係止部材J,Jに係止し得る係止部を有し上部
に係止爪体を有してなる連結体とからなるアンカーピン
Nと、前記根巻き部の上部を押圧し且つ係止爪体を係止
し得るように形成した固定補助具Oとからなる樹木固定
具Pと、外壁体D内に根巻き部Maを埋め込み植栽用樹
木Mを植栽するための良質土、肥料などからなる配合土
壌Qとからなる。
【0013】第11に、その上で、施工しようとするコ
ンクリート打設面A上に樹木生育装置本体を組み立てて
載置し、前記上空間部内における前記ベース基礎体部の
上に敷設した網状体Kと土流出防止用ネット体Lの上
に、前記植栽用樹木Mをその葉や茎の部分を上向きにし
根巻き部Maを下にして載置し、次に、樹木固定具Oの
アンカーピンNの下部係止部を前記ベース基礎体部に係
止するとともに、当該アンカーピンNの上部係止爪を当
該根巻き部Maの上部に配設した固定補助具Oに係止し
て、当該植栽用樹木の根巻き部を前記ベース基礎体部に
保持固定されてなる。
【0014】第12に、その後、前記上空間部内の土流
出防止用ネット体L上に所定の厚さに良質土、肥料など
からなる配合土壌Qを投入して根巻き部Maを埋め込
み、植栽用樹木Mをベース基礎体部や外壁体Dと一体に
保持固定した状態に植栽することを特徴とする樹木固定
具を用いたコンクリート打設面用樹木生育装置である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ベース基礎体部を構成している鉤状アングル体Cは、枠
立上り部Caと対向する庇部とから構成し、その内周面
部に防水処理を施した上、所定の高さにオーバーフロー
孔Fを形成し、枠状アングル体Bの枠立上り部Baとの
間で間隙部が形成されると共に、枠状アングル体Bの内
周面部と庇部との間で内部空間部が形成されるように鉤
状アングル体Cが載置されているので、内部空間部内の
水分などを維持管理する必要性から水平に設置しなけれ
ばならず、傾斜した屋上や屋根等には設置することがで
きないという課題を有していた。
【0016】また、樹木を植栽する樹木生育装置本体の
上空間部を構成するために、複数枚の外壁材H,H,H
を挿入固定した外壁体Dによって構成されている。その
ために外壁体D内には樹木Mを植栽するための配合土壌
Qの投入量を確保する必要から、装置全体として重量が
重くなると共に、大型化してしまい、屋上や屋根などへ
の設置作業が困難であると同時に、設置個所が制約され
るという課題を有していた。
【0017】本発明は、上記のような課題を解消しよう
とするもので、第1に、装置全体としての薄型化と軽量
化を図ると共に、樹木を植栽するための盛土層を更に薄
く形成しながら植栽植物を安定して保持することができ
ることを目的とする。第2に傾斜した屋上や屋根におい
ても水分の保持や水質の維持管理等を必要としない屋上
や屋根等に適した樹木生育装置とそれを用いた緑化工法
を提供するのが目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を解消しようとするもので、次のような手段を講じた
ものである。特許を受けようとする第1発明は、所定高
の枠立上り部と枠底面部とから構成した床枠アングル体
と、良質土、肥料等からなる配合土壌を約50mm厚と
なるように圧縮成型して基盤土壌体を形成し、当該基盤
土壌体をネット状袋体に収納して逢着することにより形
成した養生植生マット体とにより樹木生育装置本体を構
成し、上記の床枠アングル体の枠底面部に防根板を敷設
すると共に、その内周面に防根シートを敷設して、枠立
上り部で囲繞される所定高の空間部を形成し、上記の枠
立上り部で囲繞形成される空間部内を下部空間部と上部
空間部にほぼ二分するように所定高のスペーサを同一方
向及び所定間隔毎に敷設し、上記スペーサで形成される
下部空間部内には、防水シートを敷設した上、当該スペ
ーサ間により形成される凹部内に水質保護材を敷設する
と共に、当該スペーサの上端面部とほぼ同一面となるよ
うに保水体を収納して保水部を形成し、上記の上部空間
部内には、スペーサ上に載置されるワイヤーメッシュ体
を敷設して養生植生マットの収納部を形成し、床枠アン
グル体の枠底面部とワイヤーメッシュ体の上面側をボル
ト体により固定して下部空間部を保持形成し、ワイヤー
メッシュ体の下面側に板状アングル体を装通しておき、
上部空間部内の収納部に養生植生マット体を収納すると
共に、当該養生植生マット体を貫通して上記の板状アン
グル体とボルト体により養生植生マット体を固定して上
部空間部を保持形成したことを特徴とする屋上や屋根等
に適した樹木生育装置である。
【0019】当該第1発明は、従来の樹木生育装置に比
較して格段に軽量化と薄型化を図ることができるので、
設置作業が容易であり、例え設置個所が屋上や屋根等の
高所であっても取り扱いが簡単なものとなる。また、木
造家屋の屋根の場合であっても軽量化されているため、
その家屋構造に負担となることが少ないものとなると共
に、家屋からの放射熱を低減することができ地域環境に
適したものとなる。
【0020】床枠アングル体の大きさとしては、金属製
の薄板により約1平方メートル単位に形成されており、
装置全体としての高さは120〜150mmの薄型であ
る。床枠アングル体の枠立上り部には、軽量化を図るた
めにその内部に発泡スチロール等により充填補強されて
いる。また、基盤層となる上部空間部は約50mm前後
であり、保水層となる下部空間部は約30mm前後であ
る。保水部の凹部内に敷設する水質保護材としては、
炭、硅石等の水質を活性保全させるものであればよい。
保水体としては、スポンジ状の吸水性を有する材質のも
のであればよい。また、下部空間部内は複数のスペーサ
によって仕切られているために、各保水部は個別に独立
したものとなると共に、これら各保水部においては必要
な水分を均一に保持することができ、植栽樹木への潅水
や水腐れ防止等の維持管理を必要としないものとなる。
【0021】養生植生マットは、良質土、肥料等からな
る配合土壌を約50mm厚となるように圧縮成型して基
盤土壌体を形成し、当該基盤用土体をネット状袋体に収
納して逢着することにより形成したものである。例え
ば、基盤土壌体としては、良質土、肥料の他に鹿沼土、
バーミキュライト、汚泥、遅効性肥料、高度化成肥料な
どの配合土壌である。これらの配合土壌を圧縮成型して
50mmの厚さとなるように形成する。ネット状袋体と
しては、不織布、麻布、平織ネット等を用い、上記の基
盤土壌体を収納して一体的に逢着して形成される。
【0022】特許を受けようとする第2発明は、所定高
の枠立上り部と枠底面部とから構成した床枠アングル体
と、良質土、肥料等からなる配合土壌を約50mm厚と
なるように圧縮成型して基盤土壌体を形成し、当該基盤
土壌体をネット状袋体に収納して逢着することにより形
成した養生植生マット体とにより樹木生育装置本体を構
成し、上記の床枠アングル体の枠底面部に防根板を敷設
すると共に、その内周面に防根シートを敷設して、枠立
上り部で囲繞される所定高の空間部を形成し、上記の枠
立上り部で囲繞形成される空間部内を下部空間部と上部
空間部にほぼ二分するように所定高のスペーサを同一方
向及び所定間隔毎に敷設しておき、上記スペーサで形成
される下部空間部内には、防水シートを敷設した上、当
該スペーサ間により形成される凹部内に水質保護材を敷
設すると共に、当該スペーサの上端面部とほぼ同一面と
なるように保水体を収納して保水部を形成し、上記の上
部空間部内には、スペーサ上に載置されるワイヤーメッ
シュ体を敷設して養生植生マットの収納部を形成し、床
枠アングル体の枠底面部とワイヤーメッシュ体とをボル
ト体により固定して下部空間部を保持形成し、ワイヤー
メッシュ体の下面側に板状アングル体を装通しておき、
上部空間部内の収納部に養生植生マット体を収納すると
共に、当該養生植生マット体を貫通して上記の板状アン
グル体とボルト体により養生植生マット体を固定して上
部空間部を保持形成し、前記養生植生マット体の上面に
用土を練り込むと共に、葉や茎の部分は露出している
が、根の部分を付着した土とともに腐蝕性のある布や不
織布で包み根巻き部を形成するように処理した植栽用樹
木を植込み、当該根巻き部を環状ワイヤー体で押圧固定
し、前記板状アングル体に固定されているボルト体と共
に一体的に固定するようにしたことを特徴と屋上や屋根
等の緑化工法である。
【0023】上記の第2発明は、前記第1の発明装置を
用いた緑化工法の発明である。施工に際して植栽植物
は、養生植生マット体と一体的に固定されているため、
中低木の樹木を植栽することができる。また、施工後に
おいてもスペーサによって仕切られた保水部により個別
に水分が保持されるため、潅水や水質保全などの維持管
理を必要としないものとなる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施方法及び装置について、
図面に基づいて説明すると、図1は本発明に係る樹木生
育装置の一部断面側面図であり、図2は同樹木生育装置
の一部を拡大した断面側面図であり、図3は同樹木生育
装置の防根板とワイヤーメッシュ体とをスペーサを介し
てボルト体により固定した状態を示す一部断面図であ
り、図4は同樹木生育装置の床枠アングル体の斜視図で
あり、図5は同樹木生育装置の板状アングル体からボル
ト体を植立した状態を示す斜視図であり、図6は同樹木
生育装置を構成する下部空間部におけるスペーサと保水
体とを分離し、水質保護材を敷設していない状態の斜視
図である。図7は本発明方法により傾斜した屋根に樹木
生育装置を用いて樹木を植栽した状態を示す一部切欠し
た斜視図であり、図8は養生植生マット体上に樹木を植
栽固定する状態を示す斜視図である。
【0025】図において、1は樹木生育装置本体であ
り、当該装置本体1は床枠アングル体10と養生植生マ
ット体30とから構成される。上記の床枠アングル体1
0は、図1、図2及び図4に示すように薄板金属板によ
り形成された所定高の枠立上り部11と枠底面部12と
から構成されている。枠立上り部11は保形性と補強性
及び軽量化を図ることを目的として内部に発泡スチロー
ル製の充填材11aが狭着されている。13は防根板で
あり、当該防根板13は上記の床枠アングル体10の内
部の枠底面部12上に敷設されるものである。防根板1
3を敷設した床枠アングル体10の内周面の全面に防根
シート14を張設して、床枠アングル体10の枠立上り
部11及び防根板13で囲繞される所定高の空間部15
が形成される。
【0026】上記の空間部15内は、後述する保水部が
形成される下部空間部15bと後述する収納部が形成さ
れる上部空間部15aにほぼ二分される。下部空間部1
5bは、当該空間部15bを維持するように所定高の複
数個のスペーサ16,16,…が同一方向で、かつ所定間
隔を置いて敷設固定されている。スペーサ16の高さ
は、約30mm前後である。すなわち、下部空間部15
bはスペーサ16の高さ分の空間部を維持するように構
成されている。また、図2及び図6等に示すように、各
スペーサ16,16の間は凹部17に形成されており、
当該凹部17内には炭、硅石等の水質を活性保全させる
水質保護材18が敷設されると共に、当該水質保護材1
8上に上記スペーサ16の上端面部とほぼ同一面となる
ようにスポンジ状の吸水性を有する材質の保水体19を
収納して保水部20が形成されている。なお、各スペー
サ16の間に形成される凹部17には防水シート21が
敷設されている。
【0027】上記のように形成される空間部15内のス
ペーサ16上には、ワイヤーメッシュ体22が載置され
ており、図3に示すように、最下部の防根板13との間
においてスペーサ16及び保水部20を狭着するよう
に、ワイヤーメッシュ体22と防根板13とがボルト体
13aにより固定され、下部空間部15bを維持するよ
うに保持形成されている。そのためにスペーサ16によ
って仕切られた各保水部は個別に独立したものとなると
共に、これら各保水部においては必要な水分を均一に保
持することができる。
【0028】前記した床枠アングル体10の枠立上り部
11及び防根板13で囲繞される所定高の空間部15を
形成する上部空間部15a内には、スペーサ16上に載
置されるワイヤーメッシュ体22を敷設して後述する養
生植生マットの収納部23が形成される。
【0029】上部空間部15a内に形成される収納部2
3には、養生植生マット体30が収納される。当該養生
植生マット体30は、良質土、肥料等からなる配合土壌
を約50mm厚となるように圧縮成型して基盤土壌体3
1を形成し、当該基盤土壌体31をネット状袋体32に
収納して逢着することにより形成したもので、植栽植物
の基盤層となる。例えば、基盤土壌体31としては、良
質土、肥料の他に鹿沼土、バーミキュライト、汚泥、遅
効性肥料、高度化成肥料などの配合土壌である。これら
の配合土壌を圧縮成型して約50mmの厚さとなるよう
に形成する。ネット状袋体32としては、不織布、麻
布、平織ネット等を用い、上記の基盤土壌体31を収納
して一体的に逢着して形成されている。図中、27は通
気ネットであり、当該通気ネット27は、上部空間部1
5a内の枠立上り部11の内周壁に敷設されるものであ
り、下部空間部15b内の保水部20と外気との間にお
いて通気性を維持するように構成されている。
【0030】上部空間部15a内に収納した養生植生マ
ット体30は、図5、図7及び図8に示すように、予め
ワイヤーメッシュ体22の下面側に板状アングル体24
を装通しておき、当該板状アングル体24からボルト体
24aを固定して立設しておき、上部空間部15内の収
納部23に養生植生マット体30を収納すると共に、当
該養生植生マット体30を貫通して上記の板状アングル
体24とボルト体24a及びナット24bにより養生植
生マット体30を固定して上部空間部15a内において
養生植生マット体30を保持するように形成されてい
る。図5の実施例においては2組の板状アングル体2
4,24を示してあるが、低木な樹木の場合には図8に
示すように1組の板状アングル体24で固定するように
しても良い。
【0031】そして、収納部23内に収納した養生植生
マット体30に樹木Mを植栽するにあたっては、養生植
生マット体30の表面32に用土を練り込むと共に、樹
木Mの根巻き部Maが安定するように固定する。その
際、図8に示すように樹木Mの根巻き部Maにステンレ
スワイヤー製の環状体25により固定する。当該環状体
25は、養生植生マット体30を貫通しているボルト体
24及びナット24bを介してアンカー体26(図1,
図8参照)によって固定される。その後、根巻き部Ma
の全面に客土を練り込んで完了する。このように樹木M
の基盤層である養生植栽マット体30は、ネット状で袋
体のマット体に形成されているので、施工後においても
土壌が飛散することが少ないものとなる。なお、施工に
際しては、当該施工個所において図1、図2及び図7に
示すように養生マット28を敷設してその上に樹木生育
装置本体1を設置するものである。
【0032】
【発明の効果】第1発明は、所定高の枠立上り部と枠底
面部とから構成した床枠アングル体と、良質土、肥料等
からなる配合土壌を約50mm厚となるように圧縮成型
して基盤土壌体を形成し、当該基盤土壌体をネット状袋
体に収納して逢着することにより形成した養生植生マッ
ト体とにより樹木生育装置本体を構成し、上記の床枠ア
ングル体の枠底面部に防根板を敷設すると共に、その内
周面に防根シートを敷設して、枠立上り部で囲繞される
所定高の空間部を形成し、上記の枠立上り部で囲繞形成
される空間部内を下部空間部と上部空間部にほぼ二分す
るように所定高のスペーサを同一方向及び所定間隔毎に
敷設し、上記スペーサで形成される下部空間部内には、
防根シートを敷設した上、当該スペーサ間により形成さ
れる凹部内に水質保護材を敷設すると共に、当該スペー
サの上端面部とほぼ同一面となるように保水体を収納し
て保水部を形成し、上記の上部空間部内には、スペーサ
上に載置されるワイヤーメッシュ体を敷設して養生植生
マットの収納部を形成し、床枠アングル体の枠底面部と
ワイヤーメッシュ体の上面側をボルト体により固定して
下部空間部を保持形成し、ワイヤーメッシュ体の下面側
に板状アングル体を装通しておき、上部空間部内の収納
部に養生植生マット体を収納すると共に、当該養生植生
マット体を貫通して上記の板状アングル体とボルト体に
より養生植生マット体を固定して上部空間部を保持形成
したことを特徴とする屋上や屋根等に適した樹木生育装
置である。
【0033】本発明によれば、従来の樹木生育装置に比
較して格段に軽量化と薄型化を図ることができるので、
設置作業が容易であり、例え設置個所が屋上や屋根等の
高所であっても取り扱いが簡単なものとなる。また、木
造家屋の屋根の場合であっても軽量化されているため、
その家屋構造に負担となることが少ないものとなると共
に、家屋からの放射熱を低減することができ地域環境に
適したものとなる。
【0034】また、下部空間部内は複数のスペーサによ
って仕切られているために、各保水部は個別に独立した
ものとなると共に、これら各保水部においては必要な水
分を均一に保持することができ、植栽樹木への潅水や水
腐れ防止等の維持管理を必要としないものとなり、特に
傾斜した屋根や屋上に設置した場合であっても植栽が容
易なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る樹木生育装置の一部断面側面図
である。
【図2】 同樹木生育装置の一部を拡大した断面側面図
である。
【図3】 同樹木生育装置の防根板とワイヤーメッシュ
体とをスペーサを介してボルト体により固定した状態を
示す一部断面図である。
【図4】 同樹木生育装置の床枠アングル体の斜視図で
ある。
【図5】 同樹木生育装置の板状アングル体からボルト
体を植立した状態を示す斜視図である。
【図6】 同樹木生育装置を構成する下部空間部におけ
るスペーサと保水体とを分離し、水質保護材を敷設して
いない状態の斜視図である。
【図7】 本発明方法により傾斜した屋根に樹木生育装
置を用いて樹木を植栽した状態を示す斜視図である。
【図8】 養生植生マット体上に樹木を植栽固定する状
態を示す一部切欠した斜視図である。
【図9】 従来の樹木生育装置により樹木を植栽した状
態を示す断面側面図である。
【符号の説明】
1 樹木植生装置本体 10 床枠アングル体 11 枠立上り部 12 枠底面部 13 防根板 14 防根シート 15 空間部 15a 上部空間部 15b 下部空間部 16 スペーサ 18 水質保護材 19 保水体 20 保水部 22 ワイヤーメッシュ体 23 収納部 24 板状アングル体 25 環状体 27 通気ネット 30 養生植生マット体 31 基盤土壌体 M 樹木

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定高の枠立上り部と枠底面部とから構
    成した床枠アングル体と、良質土、肥料等からなる配合
    土壌を約50mm厚となるように圧縮成型して基盤土壌
    体を形成し、当該基盤土壌体をネット状袋体に収納して
    逢着することにより形成した養生植生マット体とにより
    樹木生育装置本体を構成し、 上記の床枠アングル体の枠底面部に防根板を敷設すると
    共に、その内周面に防根シートを敷設して、枠立上り部
    で囲繞される所定高の空間部を形成し、上記の枠立上り
    部で囲繞形成される空間部内を下部空間部と上部空間部
    にほぼ二分するように所定高のスペーサを同一方向及び
    所定間隔毎に敷設し、 上記スペーサで形成される下部空間部内には、防水シー
    トを敷設した上、当該スペーサ間により形成される凹部
    内に水質保護材を敷設すると共に、当該スペーサの上端
    面部とほぼ同一面となるように保水体を収納して保水部
    を形成し、 上記の上部空間部内には、スペーサ上に載置されるワイ
    ヤーメッシュ体を敷設して養生植生マットの収納部を形
    成し、 床枠アングル体の枠底面部とワイヤーメッシュ体とをボ
    ルト体により固定して下部空間部を保持形成し、ワイヤ
    ーメッシュ体の下面側に板状アングル体を装通してお
    き、上部空間部内の収納部に養生植生マット体を収納す
    ると共に、当該養生植生マット体を貫通して上記の板状
    アングル体とボルト体により養生植生マット体を固定し
    て上部空間部を保持形成したことを特徴とする屋上や屋
    根等に適した樹木生育装置。
  2. 【請求項2】 所定高の枠立上り部と枠底面部とから構
    成した床枠アングル体と、良質土、肥料等からなる配合
    土壌を約50mm厚となるように圧縮成型して基盤土壌
    体を形成し、当該基盤土壌体をネット状袋体に収納して
    逢着することにより形成した養生植生マット体とにより
    樹木生育装置本体を構成し、 上記の床枠アングル体の枠底面部に防根板を敷設すると
    共に、その内周面に防根シートを敷設して、枠立上り部
    で囲繞される所定高の空間部を形成し、上記の枠立上り
    部で囲繞形成される空間部内を下部空間部と上部空間部
    にほぼ二分するように所定高のスペーサを同一方向及び
    所定間隔毎に敷設しておき、 上記スペーサで形成される下部空間部内には、防水シー
    トを敷設した上、当該スペーサ間により形成される凹部
    内に水質保護材を敷設すると共に、当該スペーサの上端
    面部とほぼ同一面となるように保水体を収納して保水部
    を形成し、 上記の上部空間部内には、スペーサ上に載置されるワイ
    ヤーメッシュ体を敷設して養生植生マットの収納部を形
    成し、 床枠アングル体の枠底面部とワイヤーメッシュ体の上面
    側をボルト体により固定して下部空間部を保持形成し、
    ワイヤーメッシュ体の下面側に板状アングル体を装通し
    ておき、上部空間部内の収納部に養生植生マット体を収
    納すると共に、当該養生植生マット体を貫通して上記の
    板状アングル体とボルト体により養生植生マット体を固
    定して上部空間部を保持形成し、 前記養生植生マット体の上面に用土を練り込むと共に、
    葉や茎の部分は露出しているが、根の部分を付着した土
    とともに腐蝕性のある布や不織布で包み根巻き部を形成
    するように処理した植栽用樹木を植込み、当該根巻き部
    を環状ワイヤー体で押圧固定し、前記板状アングル体に
    固定されているボルト体と共に一体的に固定するように
    したことを特徴と屋上や屋根等の緑化工法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006061044A (ja) * 2004-08-25 2006-03-09 Asahi Kasei Homes Kk 緑化基盤
JP2008000093A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Takenaka Komuten Co Ltd 緑陰緑化構造及び緑陰緑化工法

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