JP2003333796A - 振動モータ - Google Patents
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Abstract
付け機器に対する取付スペースの自由度が高く、かつ衝
撃に対する充分な強度を有する振動モータを提供する。 【解決手段】ベース1上に固定された円筒状ハウジング
2の頂板に、リング状のマグネット5を外周に備えるス
テータヨーク3の上端部が固定され、このステータヨー
クに上端部が固定された固定軸4の下端がベースに固定
され、下部が整流子11を兼ねる円筒部7aと、円筒部
に設けたフランジ部7bと、フランジ部の外周辺部から
上方へ突出する複数の支持突起7cとよりなる支持体7
に、複数の極歯をリング状本体部の内側に有し、外周辺
部に偏心分銅13を設けたコア8の隣り合う極歯間に前
記支持体の支持突起を嵌入してコアを取り付け、支持体
7を固定軸4まわりに回転可能に設けた。
Description
帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等の小型
電話機のバイブレータ呼び出し用として好適な小型の振
動モータに関する。
タには従来から各種の構造のものがある。近年、携帯電
話やPHS等の小型電話機において、着信音を鳴らさず
に着信を知らせる手段として、電話機内に小型の振動モ
ータを設け、着信音を鳴らす代わりにこの振動モータを
駆動せしめて電話機自体を振動させ、この振動により使
用者に着信を知らせるようにしたものがあり、このよう
な電話機の機能は「バイブレーション機能」として殆ど
全ての小型電話機に搭載されている。
ている振動モータには、図9に示すようなものがあり、
モータ本体31から外部へ導出された回転軸32の先端
に、偏心分銅33が取り付けられている。
小型化が進む携帯電話等の内部に収納されるので、モー
タ本体31は直径が6mm程度、長さが12mm程度の
極めて小型のものが使用され、回転軸32は直径が0.
7mm程度、偏心分銅33には重さ0.5〜0.7g程
度のものが一般的に使用されている。
心分銅33がモータ本体31の外部に設けられているの
で、偏心分銅が電話機内部における電子回路等の他の構
成部材に接触しないように、これらの構成部材とは充分
な間隔をあけて取り付ける必要があるので、取付位置の
自由度が低いという問題がある。
には上述したように小型であることのほかに、落下衝撃
に対する充分な強度も要求される。
0.7mm程度の細い回転軸32の先端に偏心分銅33
が設けられているので、回転軸32に対してラジアル方
向の衝撃が加わるとモータ本体31から導出されている
部分の基部に衝撃による力が集中してこの部分で折れ曲
がり易く、電話機内の周囲の部材に対して偏心分銅が接
触して回転できなくなるという不具合が生じる。
ることを目的として偏心分銅の偏心量や重量を大ならし
めると、落下時において回転軸に掛かる力はより大とな
り、落下衝撃に対する強度は低下する。
にも、工業用試験機器等の測定機械器具において所定の
振動を発生させたり、ゲーム機等における仮想現実体験
用の振動発生源として用いたり、あるいは小型あんま機
のマッサージ振動発生源として用いられ、これらのよう
な使用目的においても上述した小型電話機用の振動モー
タと同様に耐衝撃性の向上およびより一層の小型化が求
められている。
得ることができ、しかも小型電話機等の被組み付け機器
に対する取付スペースの自由度が高く、かつ衝撃に対す
る充分な強度を有する振動モータを提供することにあ
る。
請求項1に係る振動モータは、頂板は有するが下部が開
口する円筒状ハウジングがベース上に固定され、ハウジ
ングの頂板に、ラジアル方向に着磁されたリング状のマ
グネットを外周に備えるステータヨークの上端部が固定
され、このステータヨークの中央にあけた縦孔内に上端
部が嵌入固定された固定軸の下端がベースに固定され、
下部が整流子を兼ねる円筒部と、この円筒部から外側に
向かうフランジ部と、このフランジ部の外周辺部から上
方へ突出する複数の支持突起とよりなる支持体に、内側
面が前記マグネットの外周面に対峙する複数の極歯をリ
ング状の本体部の内側に有し、各極歯の脚部まわりにコ
イルが捲装され、外周辺部に偏心分銅が取り付けられた
コアの隣り合う極歯間に前記支持体の支持突起を嵌入し
てコアを取り付け、前記支持体の下部における整流子が
ベース上に設けられたブラシと接触するように支持体を
固定軸まわりに回転可能に設けたものとしてある。
記ステータヨークが、下部が開口する円筒状に形成さ
れ、前記支持体の円筒部の上部をステータヨーク内に臨
ませてたものとしてある。
記固定軸の下端が、上部に外周フランジを有する円柱状
の座台の上面に形成した中央凹部に嵌入固定され、この
座台の下部が、ベースにあけられ、座台の下部の外径よ
りも内径の大なる中央孔内に臨むようにして座台がベー
スに固定されたものとしてある。
記支持体における円筒部の内面に、上下の部分よりもわ
ずかに内径の大なる大内径部を形成して固定軸と円筒部
との間にオイル溜めを設けたものとしてある。
記マグネットの重心を通る水平面が、前記コアの重心を
通る水平面よりも上方に位置し、コアがマグネットの磁
力によって常に上方へ吸引されるようにしたものとして
ある。
板は有するが下部が開口する円筒状ハウジングがベース
上に固定され、ハウジングの頂板に、上部は閉じている
が下部が開口し、ラジアル方向に着磁されたリング状の
マグネットを外周に備えるステータヨークの上端部が固
定され、このステータヨーク内に円筒状の軸受スリーブ
が嵌入固定され、下部が整流子を兼ねる円筒部と、この
円筒部から外側に向かうフランジ部と、このフランジ部
の外周辺部から上方へ突出する複数の支持突起とよりな
る支持体を回転軸まわりに固定し、内側面が前記マグネ
ットの外周面に対峙する複数の極歯をリング状の本体部
の内側に有し、各極歯の脚部まわりにコイルが捲装さ
れ、外周辺部に偏心分銅が取り付けられたコアの隣り合
う極歯間に前記支持体の支持突起を嵌入してコアを支持
体に取り付け、前記支持体の下部における整流子がベー
ス上に設けられたブラシと接触するように前記回転軸の
上部を前記軸受スリーブ内に回転可能に取り付けたもの
としてある。
記軸受スリーブの内面に、動圧溝を形成したものとして
ある。
記偏心分銅を、少なくともその一部分が前記コアのリン
グ状本体部の上下面と重なるようにコアに取り付けたも
のとしてある。
は、前記ハウジングを若干弾性を有する素材、厚さのも
ので構成し、外部からの衝撃を受けると弾性変形して分
銅の上端面に接触し、分銅に掛かる衝撃がハウジングに
分散されて衝撃が緩和されるようにした構成のものとし
てある。
を厚さ0.10〜0.15mmのステンレス鋼よりなる
ものとしてある。
筒部下端とベース上面との間の隙間αと、分銅の下面と
ベース上面との間の隙間βをほぼ同じ寸法に設定し、分
銅にスラスト方向の衝撃が加わると、分銅の下端面と支
持体の下端面がほぼ同時にベース上面に接触して衝撃が
分散されるように構成したものとしてある。
付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。図中の
符号1はベース、2はハウジングを示し、下部開口の円
筒状に形成されたハウジング2の頂板2aの中央にあけ
た孔2b内にステータヨーク3の上端部が加締め固定さ
れている。
筒状に形成されていて、頂部中央にあけた縦孔3a内に
固定軸4の上端部が圧入や接着等により固定され、また
ステータヨークの外周にリング状のマグネット5を取り
付けてあり、このマグネットはラジアル方向に着磁され
ている。
り、この座台は上面に形成された中央凹部6aに固定軸
の下端が嵌入固定され、外周フランジ6bの下面が前記
ベースの中央孔1aの上部内周面に形成された段差部1
bの上面にて支持され、この段差部へ接着剤にて固定さ
れている。
は水平方向に移動できるよう座台下部6c外周面とベー
スの中央孔1a内周面との間に適宜の遊びを設けてあ
り、固定軸4の芯合わせを行なってから座台を段差部へ
接着等の手段によって固定することにより、固定軸をベ
ースに対して正確に垂設できるように構成してある。
3と座台6との間における外周には支持体7を固定軸ま
わりに回転可能に設けてあって、支持体の円筒部7a上
部をステータヨーク3内に臨ませてあり、支持体は円筒
部7aの軸線方向中央部の外周にフランジ部7bを有
し、このフランジ部の外周辺部に上方へ突出する複数の
支持突起7c、7cが形成されていて、上記円筒部、フ
ランジ部および支持突起を、例えばポリフェニレンサル
ファイド等の合成樹脂材により同一材で一体に形成して
ある。
央部には、同円筒部内面の上下の部分よりも若干内径の
大なる大内径部7dを形成してあり、この大内径部は固
定軸4との間におけるオイル溜めとして機能し、固定軸
4に対する支持体7の回転をより円滑ならしめるように
してある。
ており、このコアはリング状のコア本体部8aの内側か
ら内方に突出し、内側面が前記マグネット5の外周面に
対峙する極歯8b、8bを有している。
はコア8の隣り合う極歯8b、8b間とコア本体部8a
内周面との間に嵌入され、この支持突起によって支持体
に対するコアの位置合わせがなされ、かつ前記フランジ
部とともにコアを支持するようになっている。
くとも上下面および極歯の脚部まわりに、例えばポリブ
チレンテレフタレート等の合成樹脂材よりなる保護部材
9をモールド成型により設けてあり、各極歯8bの脚部
まわりにコイル10を捲装してあって、コイルの巻線が
コアに直接接触しないように構成してある。
円筒部7a下部に設けた整流子11に接続されており、
この整流子はベース1上に設けたブラシ12と接触する
ように設けられている。
たる瓦状の分銅13を取り付けてあり、この分銅は例え
ばタングステンよりなり、内周面の長手方向に形成した
溝13aをコアの外周辺部に嵌合せしめて接着剤等で固
定してある。このように分銅に溝を設けてコアに嵌合せ
しめると、分銅は溝の深さ分コアの上下面に重なり、し
たがって溝のない分銅をコアの外周縁に取り付ける場合
に比して分銅の回転半径を小ならしめることができ、振
動モータの小型化を図ることができる。
ネット5よりも下方に位置せしめてあって、より詳しく
は前記マグネット5の重心を通る水平面MPをコアの重
心を通る水平面CPよりも上方に位置せしめてあり、コ
アはマグネットの磁力によって常に上方に吸引された状
態となるようにしてある。
ンナー14に当接させられ、円筒部下端と座台との間に
隙間があいた状態で回転し、通常の使用状態においては
円筒部下端が座台上面に接触することがなく、これら円
筒部下端と座台上面との接触に起因する損傷や磨耗のお
それがまずなく、長寿命の振動モータを実現できるとい
うメリットがある。
面とステータヨーク3の頂部内面との間に介在せしめた
底摩擦係数の合成樹脂材よりなるリング状のランナー、
15はブラシ12と接続され、ハウジング2外に導出さ
れた端子を示す。
は、端子15に駆動用の電流を供給すると、ブラシ12
および整流子11を経てコイル10に通電され、コア8
の極歯に生じる磁力とマグネット5との間の磁気的吸引
・反発力によってコアが支持体7および分銅13ととも
に固定軸4まわりに回転駆動され、分銅13の偏心回転
に伴って振動が発生する。
場合、固定軸4は軸長が短く、かつステータヨーク3と
座台6にて両端が支持されていて、両端支持部の間に支
持体7を設けてあるので、衝撃力が回転軸の一部に集中
して回転軸を破損するようなおそれはまずない。
ステータヨーク3の開口下部から内部に臨んでいて、支
持体と回転軸との軸線方向における接触長さを大ならし
めてあるので、支持体から回転軸に掛かる力が充分に分
散され、しかも分銅の重心を通る水平面が支持体の円筒
部7aの上部を通るので、落下衝撃により分銅に掛かる
力のラジアル方向成分が円筒部の上部に掛かり、支持体
のねじれが生じにくく、したがってラジアル方向の衝撃
力に対する強度が大である。
支持体7の円筒部下端面と座台6の上端面との間の隙間
αと、分銅13の下端面とベース1の上端面との間の隙
間βの寸法をほぼ同じとしてあり、落下衝撃力のスラス
ト方向成分によって分銅13および支持体7が下方に移
動した場合には分銅の下端面と支持体の下端面がほぼ同
時にベース1の上面に接触して衝撃が分散されるように
してある。
マグネット5によって磁気的に吸引されているので、支
持体7下端面と座台6の上端面の隙間αはモータの回
転、停止にかかわらず常に一定に維持される。
〜0.15mm程度の薄手のステンレス鋼(例えばSU
S303)で構成して若干弾性を有するものとし、振動
モータに衝撃が与えられるとハウジング2が若干変形し
て分銅13の上端面に接触し、分銅に掛かる荷重をハウ
ジングで受け、分銅から支持体に掛かる衝撃を緩和する
ように構成してある。なお、ハウジングの厚さを0.1
0mm未満にすると、ハウジングによるステータヨーク
の支持が不安定となるおそれがあり、また0.15mm
よりも大にすると上述した衝撃の緩和作用が十分に得ら
れない。したがって、スラスト方向の衝撃力に対しても
充分な強度が得られる。
作工程について説明する。まず、予め保護部材9をモー
ルドしたコア8の各極歯8bの脚部にコイル10を捲装
し、隣り合う極歯8b、8bとコア本体部8aとの間に
支持体7の支持突起7cを嵌入し、フランジ部7bの外
周辺部をコア8の内周下辺部に当接せしめ、支持突起と
コアとの間を接着固定する。
に接続し、その後、分銅の溝13aをコア8の外周辺部
に嵌合せしめて接着固定する。以上の工程により、支持
体7、コア8および分銅13よりなる回転部材が製作さ
れる。
テータヨーク3をハウジング2の中央孔2b内に加締め
固定し、ステータヨークの外周面にマグネット5を接着
により固定し、その後、ステータヨークの縦孔3a内に
固定軸4の上端を圧入や接着等により固定する。
14を遊嵌し、前述した工程によりコア8、分銅13を
予め取り付けた支持体7の円筒部7aを固定軸4に嵌合
せしめ、その後、固定軸4の下端に座台6の中央凹部6
aを圧嵌や接着により固定する。
座台下部6cが臨むように取り付け、この状態でハウジ
ング2の下端部を外側から加締め、さらに接着剤にてベ
ース1まわりに固定する。
央孔1a内面との間に接着剤を流し込んで硬化せしめ
る。かくすることにより、固定軸4の上端部を支持して
いるステータヨーク3のハウジング2に対する取り付け
位置やハウジング2のベース1に対する取り付け位置に
水平方向の誤差が生じて、これらの誤差によって固定軸
4の上端位置がずれても、固定軸の上端位置のずれに対
応して固定軸の下端を支持する座台6の水平方向の位置
がベースの中央孔1a内で移動するので、製作時におけ
る組み付け誤差によって固定軸に傾きが生じるようなお
それはまずない。
材がハウジングやベースに接触するというような製作時
の組み付け誤差に起因する不良品の発生が殆どなくな
り、製品歩留まりの向上を期すことができる。
意のタイミングで迅速に硬化させることができる紫外線
硬化タイプや2剤混合タイプの接着剤を用いるのが好適
である。
は、分銅13の内面に形成した溝13aをコア8の外周
辺部に嵌合固定する構成としてあるが、図3、4に示す
第2実施例のもののようにコア8の外周辺部の上下面に
それぞれ上下の分銅16a、16bを接着固定して、分
銅全体をコアの上下面と重なるようにする場合もあり、
この場合には各分銅の外周面をコア8の外周面に揃え、
分銅の内周面がコイル10に接触しないように分銅とコ
イルとの間に保護部材9を介在せしめる。
16bが2分割タイプであるので、第1実施例のものに
比して分銅の取り付けに若干の手間が掛かるが、分銅の
最大回転半径をコア8の最大回転半径と同じにすること
ができ、振動モータのより一層の小型化を実現できると
いうメリットがある。
に円筒状に形成したステータヨーク3内に支持体7の円
筒部7a上部を臨ませる構成としてあるが、図5に示す
第3実施例のもののように、ステータヨーク17を、固
定軸4を嵌入固定せしめるための縦孔17aを有する円
柱状のもので構成するとともに、支持体18を、フラン
ジ部18bの上方に円筒部18aが突出しない形状のも
のとし、円筒部がステータヨーク内に臨まない構成とす
る場合もある。なお、同図5において符号18cは支持
突起を示す。
下端をベース1の上面に形成した欧部1cに直接嵌入固
定して座台6を設けない場合もある。
ずれも軸が回転しない軸固定タイプのものであるが、図
6、7に示される第4実施例のもののように軸回転タイ
プのものとする場合もある。
上部は閉じているが下部が開口する円筒状のステータヨ
ーク19内に、低摩擦係数の合成樹脂材よりなる円板状
のスラスター20と、同じく低摩擦係数の合成樹脂材よ
りなり、上下が開口する円筒状の軸受スリーブ21を設
けてあり、軸受スリーブ21内に回転軸22の上半部が
回転可能に挿入され、回転軸22の上端はスラスター2
0に当接させられている。
に示されるように例えばヘリンボーン状の動圧溝24を
形成してあり、回転軸との間の摩擦をより小ならしめる
ように構成してある。なお、回転軸22の上端は球面状
に形成されていて、スラスターに対する接触面積を小な
らしめ、回転時の安定性を向上せしめてある。
を固定してあり、この支持体は整流子を兼ねる円筒部2
3aと、この円筒部の上端部から外側に向かうフランジ
部23bと、フランジ部の外周辺部から上方へ突出する
複数の支持突起23cとよりなるものとしてある。
は、第1実施例のものと同じであり、マグネット5の重
心を通る水平面MPをコア8の重心を通る水平面CPよ
りも上方に位置せしめてコア8、支持体23および回転
軸22よりなる回転部材をマグネットのコアに対する磁
気吸引力により上方へ引き付けている。
スター20に当接させられ、回転軸の下端とベース上面
との間には隙間γがあけられ、この隙間γは分銅13の
下端面とベース1上面との間の隙間βとほぼ同じにして
ある。
内に分銅を設けてあるので、振動モータを小型電話機等
の被組付機器内に取り付ける際に、分銅の駆動スペース
を全く考慮する必要がなく、被組付機器の設計の自由度
が格段に向上し、また軸は軸長が短いので、外部からの
衝撃によって折れ曲がるような破損のおそれが殆どな
い。
に、支持体の円筒部の上部を臨ませてあるので、固定軸
に対する支持体の組付け長さが大であり、かつ、分銅の
重心を通る水平面が円筒部の上部を通り、したがって外
部からの衝撃によって分銅に掛かる力のラジアル方向成
分が固定軸のほぼ全長に亘って分散し、支持体のねじれ
や破損のおそれが殆どなく、耐久性の高い振動モータを
実現することができる。
スに固定してあり、座台の下部はベースの中央孔に対し
て水平方向に移動可能な寸法に設定されているので、振
動モータの製作工程の最後に座台とベースを接着固定
し、この際に座台の水平位置を調節することによって固
定軸の立設角度を正確に設定することができ、製作時に
おける各部材の組み付け誤差が生じても、この組み付け
誤差によって固定軸に傾きが生じるようなおそれはまず
なく、したがって、固定軸の傾きによって回転部材がハ
ウジングやベースに接触するというような製作時の組み
付け誤差に起因する不良品の発生が殆どなくなり、製品
歩留まりの向上を期すことができる。
コアの重心を通る水平面よりも上方に位置せしめてある
ので、コアがマグネットの磁力により上方へ吸引され、
したがって支持体がコアとともに上方へ引き上げられて
いるので、通常のモータ駆動時すなわち外部からの衝撃
を受けていない状態においては、支持体や回転軸がベー
スと接触するおそれはまずなく、これら支持体や回転体
がベースに接触することによる各部材の損傷や磨耗の発
生が殆どなく、耐久性が大で寿命の長い振動モータを実
現することができる。
ング状本体部の上下面に重なるように分銅をコアに取り
付けるので、分銅をコアの外周縁に取り付ける場合に比
して分銅の回転半径を小ならしめることができ、小型の
振動モータを実現することができる。
断正面図。
断正面図。
断正面図。
断正面図。
Claims (8)
- 【請求項1】頂板は有するが下部が開口する円筒状ハウ
ジングがベース上に固定され、ハウジングの頂板に、ラ
ジアル方向に着磁されたリング状のマグネットを外周に
備えるステータヨークの上端部が固定され、このステー
タヨークの中央にあけた縦孔内に上端部が嵌入固定され
た固定軸の下端がベースに固定され、下部が整流子を兼
ねる円筒部と、この円筒部から外側に向かうフランジ部
と、このフランジ部の外周辺部から上方へ突出する複数
の支持突起とよりなる支持体に、内側面が前記マグネッ
トの外周面に対峙する複数の極歯をリング状の本体部の
内側に有し、各極歯の脚部まわりにコイルが捲装され、
外周辺部に偏心分銅が取り付けられたコアの隣り合う極
歯間に前記支持体の支持突起を嵌入してコアを取り付
け、前記支持体の下部における整流子がベース上に設け
られたブラシと接触するように支持体を固定軸まわりに
回転可能に設けてなる振動モータ。 - 【請求項2】前記ステータヨークは、下部が開口する円
筒状に形成され、前記支持体の円筒部の上部をステータ
ヨーク内に臨ませてなる請求項1に記載の振動モータ。 - 【請求項3】前記固定軸の下端が、上部に外周フランジ
を有する円柱状の座台の上面に形成した中央凹部に嵌入
固定され、この座台の下部が、ベースにあけられ、座台
の下部の外径よりも内径の大なる中央孔内に臨むように
して座台がベースに固定されてなる請求項1に記載の振
動モータ。 - 【請求項4】前記支持体における円筒部の内面に、上下
の部分よりもわずかに内径の大なる大内径部を形成して
固定軸と円筒部との間にオイル溜めを設けてなる請求項
1に記載の振動モータ。 - 【請求項5】前記マグネットの重心を通る水平面が、前
記コアの重心を通る水平面よりも上方に位置し、コアが
マグネットの磁力によって常に上方へ吸引されるように
した請求項1に記載の振動モータ。 - 【請求項6】頂板は有するが下部が開口する円筒状ハウ
ジングがベース上に固定され、ハウジングの頂板に、上
部は閉じているが下部が開口し、ラジアル方向に着磁さ
れたリング状のマグネットを外周に備えるステータヨー
クの上端部が固定され、このステータヨーク内に円筒状
の軸受スリーブが嵌入固定され、下部が整流子を兼ねる
円筒部と、この円筒部から外側に向かうフランジ部と、
このフランジ部の外周辺部から上方へ突出する複数の支
持突起とよりなる支持体を回転軸まわりに固定し、内側
面が前記マグネットの外周面に対峙する複数の極歯をリ
ング状の本体部の内側に有し、各極歯の脚部まわりにコ
イルが捲装され、外周辺部に偏心分銅が取り付けられた
コアの隣り合う極歯間に前記支持体の支持突起を嵌入し
てコアを支持体に取り付け、前記支持体の下部における
整流子がベース上に設けられたブラシと接触するように
前記回転軸の上部を前記軸受スリーブ内に回転可能に取
り付けてなる振動モータ。 - 【請求項7】前記軸受スリーブの内面に、動圧溝を形成
してなる請求項6に記載の振動モータ。 - 【請求項8】前記偏心分銅を、少なくともその一部分が
前記コアのリング状本体部の上下面と重なるようにコア
に取り付けてなる請求項1または請求項6に記載の振動
モータ。
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