JP2002291198A - 小型モータ - Google Patents

小型モータ

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JP2002291198A
JP2002291198A JP2001087269A JP2001087269A JP2002291198A JP 2002291198 A JP2002291198 A JP 2002291198A JP 2001087269 A JP2001087269 A JP 2001087269A JP 2001087269 A JP2001087269 A JP 2001087269A JP 2002291198 A JP2002291198 A JP 2002291198A
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joint
motor
rotor
rotation axis
housing
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JP2001087269A
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English (en)
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Kinya Odagiri
琴也 小田桐
Shohei Kawai
昭平 河合
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Namiki Precision Jewel Co Ltd
Original Assignee
Namiki Precision Jewel Co Ltd
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  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面対向型の偏平モータの駆動騒音の発生を抑
えたモータ構造を提供する。 【解決手段】 本発明にかかるモータ10が、ハウジング
20と、平面内に配列される固定子30及び固定子30に面対
向した状態で回動自在に軸支される回転子40とからなる
モータ本体部と、ハウジング20とモータ本体部の間に配
設され、モータ本体部をハウジング20から離した状態で
間接的に支持する弾性部材50を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信機器、
特に携帯電話や多機能型腕時計、及び超小型モバイル機
器等に用いられる振動アラーム装置用の小型モータに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば携帯電話やPHS等におい
て、音やメロディーによる呼出し方式と共に、振動(バ
イブレーション)によるサイレントモードの呼び出し方
式がすでに一般化されており、これら携帯電話・モバイ
ル機器等に搭載する着信振動を発生させるための小型モ
ータ(振動モータ)についての改良が日々進められてい
る。
【0003】従来、小型モータを用いた振動発生用モー
タは、大きく分けて2種類のタイプのモータが採用され
ていた。その一つは、細長の円筒中空巻線コイルを用い
た円筒コアレスタイプ、又はコアを有するコアードタイ
プの小径なモータの回転出力軸一端に、半月状の偏心分
銅を取り付けたもの、また他方は、複数の偏平コイルと
偏重心の円板状回転子を面対向配置にした、いわゆる出
力軸がハウジング外部にでないボタン電池形状の偏平型
モータが代表的に数多く用いられていた。
【0004】例えば、前記偏平型モータにおいては、図
5に示すように、回転軸Zに直交する平面内又は平面上
に、回転軸Zを中心とした周方向に配設される複数のシ
ートコイル101を内包する平面板101aと、リング状マグ
ネット102を前記コイル101に面対向する位置に保持する
と共に、その一部に錘103が固着されたローターヨーク1
04、及びローターヨーク104の中心に配されたシャフト1
05、及びシャフト105を回転自在に支持するベアリング1
06、またこれらコイル101やマグネット102等のモータ駆
動部全体を格納するハウジング107、及び磁気吸引用の
ワッシャー108等から概略構成されているものがある。
【0005】また、同じく図6に示すように、通常の巻
線コイル109を使用した従来旧タイプの振動モータも知
られている。なお、図6において、符号110は薄板基
板、符号111はスラスト方向の軸受け板、また符号112
は、巻線コイル109を薄板基板110に固定し、さらにベア
リング106を保持するための樹脂モールド体を示してい
る。
【0006】このようにローターヨーク104の一部に錘1
03を取付け、ローターヨーク104の重心位置を回転軸Z
に対してずらす(偏心させる)ことで、ローターヨーク
104の回転動作時に小刻みな振動を発生する構造となっ
ている。
【0007】なお、振動モータとしては他にも、例え
ば、固定子側にマグネットを配設し、回転子側に回転軸
を中心とした周方向に沿ってコイルを複数配設し、これ
らコイルの一部を削除したり、あるいは、回転子側コイ
ルに錘を埋め込むことで回転子を偏重心させた振動モー
タが知られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような一般的な
偏平型モータにおいては、マグネットとコイルそれぞれ
が発生する磁気的な磁力の吸引反発作用を利用して回転
子を回転動作させている。つまり、例えば、コイルを固
定子側に設け、マグネットを回転子側に設ける場合に
は、回転子側には、マグネットとコイルそれぞれの磁力
により発生する吸引力と反発力が作用し、これら吸引反
発力のうち、主に回転軸に直交するラジアル方向平面内
に作用する力により回転子自身が回転運動する構造とな
っている。
【0009】ここで、上述のようにマグネットとコイル
とが面対向した偏平モータ構造において、回転子には、
マグネットとコイルの吸引反発力により、回転軸方向
(スラスト方向)への力も同時に作用している。そし
て、この回転軸方向に作用する吸引反発力により、回転
子側には、回転子の配置位置により、時には固定子から
離れるスラスト方向に力が作用し、時には固定子に近づ
くスラスト方向に力が作用することになる。
【0010】つまり、回転子は回転軸方向(スラスト方
向)に沿った微少範囲の往復動(振動)を伴いつつ回転
軸に直交する平面内で回転していることになる。
【0011】そして、この回転子の回転軸方向の往復動
の影響を受けて、振動モータ自体が回転軸方向(スラス
ト方向)に共振してしまい、振動モータ駆動時における
異音・騒音発生の要因となるという問題があった。
【0012】しかしまた、本来の振動モータは、上述の
ような異音・騒音を抑えるために、回転軸方向(スラス
ト方向)に発生する振動を抑制する以前に、回転軸に直
交する円周方向に発生する体感振動は維持しなくてはな
らないという相反する課題があった。本発明の課題は、
上述の諸問題を考慮しつつ、異音・騒音の発生を抑えた
偏平型モータを提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載のモータでは、ハウジング内に、平面
上に配列される固定子と、前記固定子に面対向した状態
で回動自在に軸支される回転子とからなる駆動系のモー
タ本体部を格納したモータにおいて、ハウジングとモー
タ本体部の間に配設され、前記モータ本体部をハウジン
グから離した状態で間接的に支持する弾性部材を間に介
して組み立てられた小型モータとした。
【0014】この請求項1記載のモータによれば、弾性
部材がモータ本体部をハウジングから離した状態で、サ
スペンションを介して支持するので、回転子が回転軸Z
方向に往復動することにより発生するモータ本体駆動部
のスラスト方向の振動を弾性部材が吸収し、ハウジング
側への直接的な振動の伝達を抑えることができる。従っ
て、回転子の回転軸Z方向への往復動に起因する異音・
騒音の発生を抑えることができる。
【0015】また請求項2記載のモータでは、請求項1
記載のモータにおいて、前記回転子の重心位置が中心の
回転軸Zに対して偏心して形成され、回転子の回転動作
時の偏重心による振れ回り運動に起因する振動を発生す
る小型モータとした。
【0016】この請求項2記載のモータによれば、請求
項1と同様の効果を得られると共に、弾性部材として、
回転軸Zに直交する平面に沿った平板状の部材を用いる
ものとすれば、回転子の回転により回転軸Zに直交する
平面方向(円周方向)に発生する振動をハウジングに伝
達でき、モータ全体を騒音の発生なく大きく振動させる
ことができる。
【0017】また請求項3記載のモータでは、請求項1
または2記載のモータ10において、前記弾性部材が、前
記モータ本体部側と接合する第一の接合部と、前記ハウ
ジング側と接合する第二の接合部と、これら第一の接合
部と第二の接合部とを連結する連結部とを備える小型モ
ータとした。
【0018】この請求項3記載のモータによれば、請求
項1または2と同様の効果を得られると共に、第一の接
合部がモータ本体部側と接合し、第二の接合部がハウジ
ング側と接合し、これら第一の接合部と第二の接合部と
を連結部が連結することになり、回転子が回転軸Z方向
に往復動することにより発生するモータ本体部のスラス
ト方向の振動成分を、連結部が回転軸Z方向にサスペン
ション的に撓むことにより、より効果的に吸収すること
ができる。
【0019】また請求項4記載のモータでは、請求項1
〜3のいずれかに記載のモータであって、前記第一の接
合部が前記回転軸Zを中心とする略リング状に形成さ
れ、前記第二の接合部が前記回転軸Zを中心とし、か
つ、第一の接合部の径よりも大きい径を有する略リング
状に形成され、前記連結部が、第一の接合部及び第二の
接合部それぞれの周方向に沿って、略等間隔で複数配設
される小型モータとした。
【0020】この請求項4記載のモータによれば、請求
項1〜3のいずれかと同様の効果を得られると共に、第
一の接合部と第二の接合部とが回転軸Zを中心とした略
リング状に形成されるので、モータ本体部側及びハウジ
ング側と確実に安定して接合できる。さらに、前記連結
部が、第一の接合部及び第二の接合部それぞれの周方向
に沿って、略等間隔で複数配設されることにより、連結
部が回転軸Z方向に沿って正確に撓むことができ、モー
タ本体部を、モータが取り付けられる平面に沿った平面
内で正確に回転させることができる。
【0021】さらに請求項5記載のモータでは、請求項
1〜4のいずれかに記載のモータにおいて、前記第一の
接合部における前記連結部との接合部分が、前記第二の
接合部における連結部との接合部分に対して、前記回転
子の回転方向に所定角度回転移動し、オフセットして配
設され、連結部の一部が前記回転軸Zを中心とした周方
向に沿って延在させた小型モータとした。
【0022】この請求項5記載のモータによれば、請求
項1〜4のいずれかと同様の効果を得られると共に、連
結部の一部が、前記回転軸Zを中心とした周方向に沿っ
て延在することで、例えば、連結部を直線的な形状と
し、この連結部を第一の接合部から径方向に沿って第二
の接合部に直線的に至るように配置する場合と比較し
て、連結部の形状寸法をより長いものにできる。従っ
て、ストロークが長くなる分、連結部の回転軸Z方向へ
の撓み量を大きくすることができ、モータ本体部の騒音
の原因をなるスラスト方向の共振による振動をより確実
に吸収できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかるモータを、
携帯電話の無音呼び出し時に使用する振動発生装置(振
動モータ)として用いる場合について図1〜図4に示し
説明する。なお、図面は発明の構造が理解できる程度に
概略的に示してあるが、本発明を図示例のみに限定する
ものではない。また、以下の説明において、上下方向と
は回転軸方向(スラスト方向)を指し(図1の上下方向
を参照)、回転子の回転方向とはモータを上面視した場
合に反時計回りとなる方向をそれぞれ指す(図4を参
照)。
【0024】図1に示すように、モータ10全体は、ハウ
ジング20、固定子30、回転子40、弾性部材50等から概略
構成され、フレキシブルプリント基板フィルム60(FP
Cフィルム)等の、モータ10に電源を供給するための部
材を介して、携帯電話等の筐体本体側の回路基板(図示
せず)側に組み込んで取付けられる。
【0025】ハウジング20は、図2(A)に示すように、
後述する固定子30や回転子40(以下、これらをまとめて
「モータ本体部」という。)を内部に格納し、モータ10
の外殻を形成する部材であり、例えば、黄銅板、SUS
板等で、下側が開口した略八角箱状に形成されている。
【0026】またハウジング20の下方側の周縁部分に
は、外方(四方)に突出した4つの突出部21が設けら
れ、これら突出部21はその下面側(図2(B)参照)にお
いて弾性部材の一部と接合固定される。
【0027】さらに固定子30は、図1に示す板状の平面
基板31aにインサートモールドされたコイル(シートコ
イル31)、ベアリング32、磁気吸引のワッシャー33等を
備えている。シートコイル31は回転軸Zに直交する平面
基板31a内において、回転軸Zを中心とした周方向に略
等角度間隔で複数配設され、各シートコイル31をインサ
ートした平面基板31aは、その回転軸中心側の周縁部分
において後述するベアリング32と嵌合固定さている。ま
た平面基板31aの下側には、後述するワッシャー33が接
着部材34により取付けられている。
【0028】ベアリング32は、回転軸Zを中心とした略
円筒状の開口部32aを備える部材であり、この開口部32a
内において、後述するシャフト43を回転自在に軸支す
る。また、上述のように、ベアリング32の側縁部分にお
いて複数のシートコイル31をインサートした平面基板31
aと嵌合固定し、固定子30側として一体化している。
【0029】またワッシャー33は、例えば鉄系等の磁性
体で形成されるリング状の薄板部材である。上述のよう
に、ワッシャー33が固定子30を構成するコイル31側に取
付けられることで、コイル31に面対向して配設されるマ
グネット42の磁力により、このマグネット42を下方側に
吸引し、回転子40自体を固定子30側に引き付ける効果を
奏じ、回転子40のスラスト方向の抜けと下方向への押圧
力を発生させる役割を果たす。またワッシャー33の下面
側は後述する弾性部材50の一部と接合する。
【0030】一方、回転子40側は、ロータヨーク41、マ
グネット42、シャフト43、錘44等を備えている。ロータ
ヨーク41は、図3(A)に示す平面視略円形の板状体であ
り、その中央部分においてシャフト43と接合固定され、
シャフト43を介して前記ベアリング32に回転自在に軸支
されている。
【0031】ロータヨーク41の下面側には、図1に示す
ようにリング状のマグネット42が、前記コイル31面に対
して面対向する位置にあって、回転軸Zを中心とした円
周方向に沿って略等角度間隔で交互に複数の磁極が配設
されている。また、ロータヨーク41の上面側の偏心した
一部には錘44が取付けられている。
【0032】錘44は、同じく図3(A)に示すように、ロ
ータヨーク41上面の円形の略半分を覆うように半円薄板
形状に形成され、その下面側においてロータヨーク41と
接合固定されている。なお、ロータヨーク41の外周縁部
分は、錘44の形状に対応して上方に折り曲げられ、この
部分に錘44の外周側の側面が当接することで、錘44のロ
ータヨーク41への保持接合強度を高めている。
【0033】このように、ロータヨーク41の一部に錘44
を取付け、ロータヨーク41の重心位置を回転軸Zに対し
て偏心させることで、ロータヨーク41の回転動作時に、
モータ本体部に振動が発生する構造となっている。な
お、シャフト43の上端面とハウジング20の内壁面の間に
は隙間が設けられているが、これは通常状態では、シャ
フト43はワッシャー33とマグネット42の吸引力により、
下方側に付勢され、シャフト43の下端面とベアリング32
の底面とは常に当接しているが、仮に振動モータ10が何
かの強い力の外力を受けた場合等は、シャフト43は一時
的にこの隙間分、上方へ移動可能となっている構造であ
る。
【0034】また弾性部材50は、例えば、ステンレス鋼
や銅合金等の弾性を有する薄板材料から形成され、ハウ
ジング20とモータ本体部の間に配設され、モータ本体部
をハウジング20から浮かして離した状態で間接的に支持
するためのサスペンション部材である。
【0035】さらに弾性部材50は、図4にその一例を示
すように、第一の接合部51、第二の接合部52、及び連結
部53を備え、第一の接合部51は、回転軸Zを中心とし、
前記ワッシャー33の径と略同一の径を有する略リング状
の板状体である。そして、第一の接合部51の上面部分に
おいてワッシャー33の下面部分と接合する。
【0036】第二の接合部52は、第一の接合部51の径よ
りも大きい径を有する略リング状の板体であり、このよ
うに第二の接合部52の外周縁には、回転軸Zを中心にし
た略90度間隔で、径方向に沿って4つの当接部52aがそ
れぞれ設けられ、これら当接部52aは前記ハウジング20
の突出部21と接合する。
【0037】また、第二の接合部52の下面側は、前記F
PCフィルム60を介し、筐体本体側の回路基板と接合す
ることもできる。なお、FPCフィルム60は、少なくと
もその一部が第二の接合部52と重なるように形成される
略リング状の部材であり、例えばポリイミド樹脂などか
ら形成される。
【0038】前記弾性体部材50の一部である連結部53
は、第一の接合部51と第二の接合部52を連結するための
橋渡し部材であり、連結部53の一部は、回転軸Zを中心
とし、第一の接合部51の径よりも大きく、第二の接合部
52の径よりも小さい径を有する中間径の略円弧状に形成
される。そして、連結部53の一方の端部において第二の
接合部52と接合し、他方の端部において第一の接合部51
と接合される。
【0039】なお、本実施の形態においては、弾性部材
50を上面視した場合(図2を参照)に、その一方の端部
において第二の接合部52と接合した連結部53は、回転子
40の回転方向に延在し、他方の端部において第一の接合
部51と接合する。つまり、第一の接合部51における連結
部53との接合部分が、第二の接合部52における連結部53
との接合部分に対して、回転子40の回転方向に所定角度
回転移動して配設されることになる。
【0040】そして、このような連結部53が、第一の接
合部51及び第二の接合部52の周方向に沿って、略等間隔
で複数(本実施の形態においては4つ)配設される。弾
性部材50がこのような構造を備えることにより、モータ
本体部はワッシャー33を介して第一の接合部51のみと接
合することになる。また、弾性部材50が弾性を有してい
ることから、モータ本体部は回転軸Z方向に若干量、つ
まり、シャフト43上端面とハウジング20内面間に生ずる
隙間分上方へ移動可能となっている。また、弾性部材50
は上述のように、弾性を有し、かつ回転軸Zに直交する
平面に沿った板状部材であるため、上下方向(回転軸Z
方向)へは容易に撓むことができる一方、回転軸Zに直
交する平面内での伸縮等は制限される。
【0041】本実施の形態に係るモータ10によれば、モ
ータ本体部とハウジング20の間に弾性部材50が介在し、
モータ本体部は弾性部材50の第一の接合部51のみと接合
する。従って、回転子40が回転軸Z方向に往復動するこ
とにより発生するモータ本体部の回転軸Z方向の振動を
弾性部材50が吸収し、ハウジング20への伝達を抑えるこ
とができる。そして、回転子40の回転軸Z方向への往復
動に起因する騒音の発生を抑えることができる。
【0042】また、上述のように、弾性部材50の回転軸
Zに直交する平面内での撓みや伸縮は制限されるので、
回転子40の回転により回転軸Zに直交する平面内に発生
する振動は、弾性部材50により吸収されず、ハウジング
20及び回路基板側に伝達される。従って、回転子40の回
転により回転軸Zに直交する平面内に発生する振れ回り
振動を携帯電話本体に確実に伝達できる。
【0043】また、第一の接合部51と第二の接合部52を
回転軸Zを中心とした略リング状に形成するので、モー
タ本体部側及びハウジング20側と確実に接合できる。さ
らに、前記連結部53が、第一の接合部51及び第二の接合
部52それぞれの周方向に沿って、略等間隔で複数配設さ
れることにより、連結部53が回転軸Z方向に沿って均一
に撓むことができ、モータ本体部を、モータ10が取り付
けられる回路基板に沿った平面内でバランスよく正確に
回転させることができる。
【0044】また、連結部53の一部が、前記回転軸Zを
中心とし、第一の接合部51の径よりも大きく、前記第二
の接合部52の径よりも小さい径を有する略円弧状に形成
されるので、連結部53を直線的に形成し、この連結部53
を第一の接合部51の周縁部分から径方向に沿って第二の
接合部52に直線的に至るように配置する場合と比較する
と、連結部53の支点間距離を長くできる。従って、連結
部53の回転軸Z方向への撓み量、すなわちストロークを
大きくすることができ、モータ本体部の回転軸Z方向の
振動をより速やかに吸収できる。
【0045】なお、本実施の形態では、本発明にかかる
モータを回転子のアンバランスな回転運動により振動を
発生させる、いわゆる偏平振動モータに適用したが、こ
れに限定されるものではなく、回転子と固定子とが面対
向して配置される構造を備えるモータであれば、例え
ば、偏平ブラシレスモータに限らず、偏平ブラシモータ
等の一般的なモータにおいても適用可能である。また、
弾性部材50の材質は、弾性を有するものであれば良く、
例えば、炭素鋼、合金鋼、銅合金(りん青銅、ベリリウ
ム銅等)、ゴム等を用いても良い。
【0046】また、弾性部材50が第一の接合部51、第二
の接合部52、連結部53を備えるものとしたが、これに限
らず、例えばコイル31下面側の略全域を覆うように形成
された、弾性を有する板状体を配設しても良い。また、
弾性部材50を構成する連結部53の形状や配置数も任意に
変更可能である。さらにまた、モータ10を構成する各部
材の材質についても任意に変更可能である。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載のモータによれば、弾性部
材がモータ本体部をハウジングから離した状態で間接的
に支持するので、回転子が回転軸方向に往復動すること
により発生するモータ本体部の回転軸Z方向の共振振動
を弾性部材が吸収し、ハウジング側への伝達を抑えるこ
とができる。従って、回転子の回転軸Z方向への往復動
に起因する騒音の発生を防止することができる。
【0048】さらに請求項2記載のモータによれば、請
求項1と同様の効果を得られると共に、弾性部材とし
て、回転軸に直交する平面形状に沿った板状の部材を用
いるものとすれば、回転子の偏心回転により発生する回
転軸に直交する平面円周方向の振れ回り振動をハウジン
グ側に伝達でき、騒音の発生なくモータ全体を振動させ
ることができる。
【0049】さらに請求項3記載のモータによれば、請
求項1または2と同様の効果を得られると共に、第一の
接合部がモータ本体部側と接合し、第二の接合部がハウ
ジング側と接合し、これら第一の接合部と第二の接合部
とを連結部が連結することになり、回転子が回転軸方向
(スラスト方向)に往復動することにより発生するモー
タ本体部の回転軸方向の振動を、連結部が回転軸方向
(スラスト方向)に撓むことにより、より効果的に不要
な振動を吸収することができる。
【0050】また請求項4記載のモータによれば、請求
項1〜3のいずれかひとつと同様の効果を得られると共
に、第一の接合部と第二の接合部とが回転軸を中心とし
た略リング状に形成されるので、モータ本体部側及びハ
ウジング側と確実に接合できる。さらに、前記連結部
が、第一の接合部及び第二の接合部それぞれの周方向に
沿って、略等間隔で複数配設されることにより、連結部
が回転軸方向(スラスト方向)に沿って均一に撓むこと
ができ、モータ本体部を、モータが取り付けられる平面
に沿った平面内でバランスよく正確に回転させることが
できる。
【0051】また請求項5記載のモータによれば、請求
項1〜4のいずれかひとつと同様の効果を得られると共
に、連結部の一部が、前記回転軸を中心とした周方向に
沿って延在することで、例えば、連結部を直線的な形状
とし、この連結部を第一の接合部から径方向に沿って第
二の接合部に直線的に至るように配置する場合と比較し
て、連結部の形状及び支点間距離を長いものにできる。
従って、連結部の回転軸方向への撓み量(ストローク)
を大きくすることができ、モータ本体部の回転軸方向の
振動をより効果的に吸収できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる偏平振動モータを示す側
断面概略図である。
【図2】ハウジング及び底部にFPCフィルムを取付け
た状態の偏平モータの外観形状を示す平面図(A)及び
底面図(B)である。
【図3】ハウジング内の回転子を示す平面図(A)、及
びFPCフィルムを取り除いた状態の偏平モータの下部
の構造を示す底面図(B)である。
【図4】弾性部材の形状構造を示す平面概略図である。
【図5】従来の偏平振動モータの内部構造を示す側断面
概略図である。
【図6】従来の他の偏平振動モータの内部構造を示す側
断面概略図である。
【符号の説明】
Z 回転軸 10 モータ 20 ハウジング 30 固定子 40 回転子 50 弾性部材 51 第一の接合部 52 第二の接合部 53 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D107 AA16 BB08 CC09 DD09 DD12 5H605 AA04 AA05 BB05 BB20 CC04 CC05 CC08 DD09 DD21 EA09 EA18 EB06 EC20 FF06 GG18 5H621 AA04 BB07 HH01 JK07 JK14 JK17 JK19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に、平面上に配列される固
    定子と、前記固定子に面対向した状態で回動自在に軸支
    される回転子とからなるモータ本体部を格納したモータ
    であって、 ハウジングとモータ本体部の間に配設され、前記モータ
    本体部をハウジングから離した状態で、間接的に支持す
    る弾性部材を備えていることを特徴とする小型モータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のモータであって、 前記回転子の重心位置が回転中心軸に対して偏心して形
    成され、回転子の回転動作時に、偏重心による振れ回り
    振動を発生することを特徴とする小型モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のモータであっ
    て、 前記弾性部材が、前記モータ本体部側と接合する第一の
    接合部と、前記ハウジング側と接合する第二の接合部
    と、これら第一の接合部と第二の接合部とを結ぶ橋渡し
    状の連結部とを備えることを特徴とする小型モータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のモータ
    であって、 前記第一の接合部が前記回転軸を中心とする略リング状
    に形成され、 前記第二の接合部が前記回転軸を中心とし、かつ、第一
    の接合部の径よりも大きい径を有する略リング状に形成
    され、 前記連結部が、第一の接合部及び第二の接合部それぞれ
    の周方向に沿って、略等間隔で複数箇所配設されること
    を特徴とする小型モータ。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のモータ
    であって、 前記第一の接合部における前記連結部との接合部分が、
    前記第二の接合部における連結部との接合部分に対し
    て、前記回転子の回転方向に所定角度回転移動する形で
    オフセットして配設され、 連結部の一部が前記回転軸を中心とした周方向に沿って
    延在することを特徴とする小型モータ。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のモータ
    を装備してなることを特徴とする携帯機器及び携帯情報
    端末などの携帯電話等を含む移動体通信機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006150310A (ja) * 2004-12-01 2006-06-15 Nec Corp スラスト振動併発振動モータ
KR101416185B1 (ko) 2008-03-11 2014-07-09 엘지이노텍 주식회사 편평형 진동 모터

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