JP2003332305A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2003332305A
JP2003332305A JP2003040117A JP2003040117A JP2003332305A JP 2003332305 A JP2003332305 A JP 2003332305A JP 2003040117 A JP2003040117 A JP 2003040117A JP 2003040117 A JP2003040117 A JP 2003040117A JP 2003332305 A JP2003332305 A JP 2003332305A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不所望なプラズマリークが発生することを抑
制することができ、安定したプラズマで安定したプラズ
マ処理を行うことのできるプラズマ処理装置を提供す
る。 【解決手段】 半導体ウエハWが載置される載置台2の
周囲を囲むように設けられた排気リング30が、下方に
向けて突出し、断面形状が略U字状となるように形成さ
れ、溝状空隙31が形成されている。また、排気リング
30は、真空チャンバ1と電気的に導通され、接地電位
とされている。高周波電源9から印加する高周波電力を
増大させると、プラズマPが溝状空隙31内に侵入する
ように容積が拡大し、これによって、プラズマリークが
発生することを抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置のエッ
チング処理等に利用されるプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば半導体装置の製造分野
における半導体装置の微細な回路パターンの形成等に、
プラズマエッチング装置等のプラズマ処理装置が多用さ
れている。
【0003】図9は、このようなプラズマ処理装置の一
例として、従来のプラズマエッチング装置の概略構成を
模式的に示すもので、同図において、符号1は、材質が
例えばアルミニウム等からなり、内部を気密に閉塞可能
に構成され、プラズマ処理室を構成する真空チャンバを
示している。
【0004】上記真空チャンバ1は、円筒状とされてお
り、接地電位に接続されている。また、真空チャンバ1
の内部には、被処理基板としての半導体ウエハWを、被
処理面を上側に向けて略水平に支持する下部電極を兼ね
た支持台(サセプタ)2が設けられている。
【0005】この支持台2は、例えばアルミニウム等の
材質で構成されており、セラミックなどの絶縁板3を介
して真空チャンバ1内に支持されている。また支持台2
の上方の外周には導電性材料または絶縁性材料で形成さ
れたフォーカスリング4が設けられている。
【0006】また、支持台2の半導体ウエハWの載置面
には、半導体ウエハWを静電吸着するための静電チャッ
ク5が設けられている。この静電チャック5は、絶縁体
5bの間に電極5aを配置して構成されており、電極5
aには直流電源6が接続されている。そして電極5aに
直流電源6から電圧が印加されることにより、クーロン
力によって半導体ウエハWが吸着されるようになってい
る。
【0007】さらに、支持台2には、冷媒を循環するた
めの冷媒流路(図示せず)と、冷媒からの冷熱を効率よ
く半導体ウエハWに伝達するために半導体ウエハWの裏
面にHeガスを供給するガス導入機構(図示せず)とが
設けられ、半導体ウエハWを所望の温度に温度制御でき
るようになっている。
【0008】また、支持台2のほぼ中央には、高周波電
力を供給するための給電線7が接続されており、この給
電線7にはマッチングボックス8及び高周波電源9が接
続されている。高周波電源9からは、支持台2に、周波
数が例えば13.56〜150MHzの範囲の高周波電
力が供給されるようになっている。
【0009】さらに、支持台2の周囲には、支持台2を
囲むように環状に形成された板材からなる排気リング1
0が設けられている。この排気リング10には、排気を
行うための複数の開口10aが形成されており、これら
の開口10aによって、支持台2の周囲から均一に排気
が行われ、真空チャンバ1内に均一なガス流が形成され
るようになっている。
【0010】一方、支持台2の上方の真空チャンバ1の
天壁部分には、上部電極を兼ねたシャワーヘッド11
が、支持台2と平行に対向する如く設けられており、こ
のシャワーヘッド11は接地されている。したがって、
これらの支持台2およびシャワーヘッド11は、一対の
電極として機能するようになっている。
【0011】上記シャワーヘッド11は、その下面に多
数のガス吐出孔12が設けられており、且つその上部に
ガス導入部13を有している。そして、その内部にはガ
ス拡散用空隙14が形成されている。ガス導入部13に
はガス供給配管15が接続されており、このガス供給配
管15の他端には、エッチング用の処理ガスを供給する
処理ガス供給系16が接続されている。
【0012】処理ガス供給系16から供給される処理ガ
スは、ガス供給配管15、ガス導入部13を介してシャ
ワーヘッド11のガス拡散用空隙14に至り、ガス吐出
孔12から吐出され、半導体ウエハWに形成された膜の
エッチングに供されるようになっている。
【0013】また、真空チャンバ1の下部には、排気ポ
ート17が形成されており、この排気ポート17には排
気系18が接続されている。そして排気系18に設けら
れた真空ポンプを作動させることにより真空チャンバ1
内を所定の真空度まで減圧することができるようになっ
ている。
【0014】一方、真空チャンバ1の外側周囲には、真
空チャンバ1と同心状に、環状の磁場形成機構(リング
磁石)19が配置されており、支持台2とシャワーヘッ
ド11との間の処理空間に磁場を形成するようになって
いる。この磁場形成機構19は、回転機構20によっ
て、その全体が、真空チャンバ1の回りを所定の回転速
度で回転可能とされている。
【0015】上記構成のプラズマエッチング装置では、
上部電極を兼ねたシャワーヘッド11と下部電極を兼ね
た支持台2との間に高周波電源9によって高周波電力を
印加し、これらの間に形成された処理空間内に処理ガス
のプラズマを生起して、このプラズマによって半導体ウ
エハWのエッチングを行う。
【0016】しかしながら、支持台2の周囲に設けられ
た排気リング10には、排気系18によって排気を行う
ための複数の開口10aが設けられている。このため、
例えば高周波電源9から支持台2に供給する高周波電力
を増大させてプラズマの密度が高くなった場合などに、
処理空間内に形成されていたプラズマが排気リング10
の開口10aを通って、排気リング10の下方の排気側
へ漏れる所謂プラズマリークが発生することがある。
【0017】また、上記のようなプラズマリークは定常
的に生じるものではなく、プラズマリークが起きたり起
きなかったりするので、プラズマが不安定になり、安定
したエッチング処理を行うことが困難になるという問題
があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したとおり、従来
のプラズマ処理装置では、上部電極と下部電極との間に
印加する高周波電力を増大させた場合などに、排気リン
グの開口等を通じて排気側にプラズマがリークするプラ
ズマリークが発生することがあり、プラズマが不安定に
なって、安定したプラズマ処理を行うことが困難になる
という問題があった。
【0019】本発明はかかる従来の事情に対処してなさ
れたもので、不所望なプラズマリークが発生することを
抑制することができ、安定したプラズマで安定したプラ
ズマ処理を行うことのできるプラズマ処理装置を提供し
ようとするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1記載
の発明は、被処理基板を収容しプラズマ処理するための
真空チャンバと、前記真空チャンバ内に設けられ、前記
被処理基板が載置される下部電極と、前記下部電極と対
向するように前記真空チャンバ内に設けられた上部電極
と、前記真空チャンバ内を排気するための排気手段とを
具備し、前記下部電極と前記上部電極との間に高周波電
源から高周波電力を印加して、前記下部電極と前記上部
電極との間に形成された処理空間内にプラズマを生起す
るプラズマ処理装置であって、前記真空チャンバ内に、
前記処理空間内に形成された前記プラズマの容積が増大
した際に侵入するためのプラズマ拡散用空隙を設けたこ
とを特徴とする。
【0021】請求項2の発明は、請求項1記載のプラズ
マ処理装置において、前記上部電極及び前記真空チャン
バが接地電位とされ、前記下部電極に前記高周波電源が
接続されていることを特徴とする。
【0022】請求項3の発明は、請求項2記載のプラズ
マ処理装置において、排気を行うための開口を有し、前
記下部電極の周囲を囲むように環状に形成され、接地電
位とされた排気リングを具備し、この排気リングによっ
て、前記プラズマ拡散用空隙が形成されていることを特
徴とする。
【0023】請求項4の発明は、請求項3記載のプラズ
マ処理装置において、前記排気リングの前記下部電極の
周囲に配置された部分が、下側に向けて凸となる凸形状
とされ、この凸形状部分が前記プラズマ拡散用空隙とさ
れていることを特徴とする。
【0024】請求項5の発明は、請求項2〜4いずれか
一項記載のプラズマ処理装置において、前記真空チャン
バの内壁に、当該内壁を所定形状に凹陥した凹陥部が設
けられ、この凹陥部が前記プラズマ拡散用空隙とされて
いることを特徴とする。
【0025】請求項6の発明は、請求項5記載のプラズ
マ処理装置において、前記凹陥部が溝状に形成され、複
数設けられていることを特徴とする。
【0026】請求項7の発明は、請求項5記載のプラズ
マ処理装置において、前記凹陥部がディンプル状に形成
され、複数設けられていることを特徴とする。
【0027】請求項8の発明は、請求項1〜7いずれか
一項記載のプラズマ処理装置において、前記真空チャン
バの外側に、当該真空チャンバ内に磁場を形成するため
の磁場形成機構が設けられたことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を、実施の形
態について図面を参照して説明する。
【0029】図1は、本発明をプラズマエッチング装置
に適用した一実施形態の概略構成を示すもので、図9に
示したプラズマエッチング装置と同一部分には、同一符
号を付してある。
【0030】同図に示すように、本実施形態では、下部
電極を兼ね、半導体ウエハWが載置される載置台2の周
囲を囲むように設けられた排気リング30が、下方に向
けて突出し、断面形状が略U字状となるように形成され
ており、実質的に載置台2の周囲に断面形状が略U字状
の溝状空隙31が形成されるように構成されている。そ
して、排気リング30のU字状の部分の側壁部分及び底
部の双方に、排気を行うための開口30aが形成されて
いる。
【0031】また、上記排気リング30は、真空チャン
バ1と電気的に導通されており、真空チャンバ1は接地
電位とされていることから、排気リング30も接地電位
とされている。
【0032】したがって、カソードである載置台2に対
して、シャワーヘッド11と真空チャンバ1の内壁部分
と排気リング30とがアノードとして作用するようにな
っており、かつ、排気リング30の処理空間側に向く面
の表面積が、前述した図9に示した装置の場合に比べて
大きくなっている。このため、本実施形態では、アノー
ド面の全体の面積が前述した図9に示した装置の場合に
比べて大きくなっている。
【0033】上記構成のプラズマエッチング装置におけ
るエッチング手順について説明すると、まず、真空チャ
ンバ1に設けられた図示しないゲートバルブを開放し、
このゲートバルブに隣接して配置されたロードロック室
(図示せず)を介して、搬送機構(図示せず)により半
導体ウエハWを真空チャンバ1内に搬入し、支持台2上
に載置する。そして、直流電源6から静電チャック5の
電極5aに所定の電圧を印加し、半導体ウエハWをクー
ロン力により吸着する。
【0034】この後、搬送機構を真空チャンバ1外へ退
避させた後、ゲートバルブを閉じ、排気系18の真空ポ
ンプにより排気ポート17を通じて真空チャンバ1内を
排気する。
【0035】真空チャンバ1内が所定の真空度になった
後、真空チャンバ1内には、処理ガス供給系16から、
所定のプラズマエッチング用の処理ガスが、所定流量で
導入され、真空チャンバ1内が所定の圧力、例えば1.
33〜133Paに保持される。
【0036】そして、この状態で高周波電源9から、支
持台2に、所定周波数、例えば13.56〜150MH
zの範囲の周波数の高周波電力を供給する。
【0037】この場合に、下部電極である支持台2に高
周波電力が印加されることにより、上部電極であるシャ
ワーヘッド11と下部電極である支持台2との間の処理
空間には高周波電界が形成されるとともに、磁場形成機
構19による磁場が形成され、シャワーヘッド11のガ
ス吐出孔12からこの処理空間に吐出された処理ガスは
励起状態となって、図中に示すようにプラズマPが発生
する。そして、このプラズマPによって半導体ウエハW
のエッチングが行われる。
【0038】また、上記の図1に示される状態から、さ
らに高周波電源9から印加する高周波電力を増大(パワ
ーを増大)させると、プラズマPの容積が増大する。こ
のため、従来においては、プラズマPの容積に対するア
ノード面積が不足することにより、プラズマPが他のア
ノード面を求めて、排気リング30の開口30aを通過
する、いわゆるプラズマリークが発生する可能性が高か
ったが、本実施形態においては、図2に示すように、排
気リング30によって形成された溝状空隙31内に侵入
するようにプラズマPの容積が拡大し、これによって、
プラズマリークが発生することを抑制することができ
る。すなわち、プラズマPが溝状空隙31に廻り込み、
アノード面積が増大することで、排気リング30上にシ
ース(電荷領域)が厚く形成され、プラズマPや漏れ電
子を遮断して、プラズマリークを抑制することができ
る。
【0039】なお、上記のように、高周波電力を増大さ
せた場合にプラズマPが排気リング30によって形成さ
れた溝状空隙31内に侵入するようにその容積が拡大可
能とするためには、溝状空隙31の開口面積と深さとの
比を、適宜選択する必要がある。また、排気リング30
に設けられた排気のための開口30aの開口面積につい
ても、プラズマPのリークを防止するためには狭く設定
する必要があるが、排気に必要なコンダクタンスとする
必要もあるため、かかる開口面積も、適宜選択する必要
がある。上記溝状空隙31の開口面積と深さとの比、及
び、開口30aの開口面積の設定値については、実際の
実験等によってプラズマPの挙動を観察して設定する必
要がある。
【0040】以上のようにして、プラズマPにより半導
体ウエハWに所定のエッチング処理が実行されると、高
周波電源9からの高周波電力の供給を停止し、エッチン
グ処理を停止して、上述した手順とは逆の手順で、半導
体ウエハWを真空チャンバ1外に搬出する。
【0041】以上説明したとおり、本実施形態において
は、排気リング30によって形成された溝状空隙31
が、高周波電源9から印加する高周波電力を増大させた
場合などに、プラズマPの容積が拡大して侵入するため
のプラズマ拡散用空隙として作用する。したがって、高
周波電力を増大させた場合などにおいても、プラズマリ
ークの発生を抑制することができ、安定したプラズマに
よって安定したエッチング処理を行うことができる。
【0042】次に、図3を参照して他の実施形態につい
て説明する。同図に示すように、この実施形態では、円
筒状に形成された真空チャンバ1の内壁部分に、この内
壁の全周に渡る環状の溝を形成するように、凹陥部1a
が形成されている。この凹陥部1aは複数形成されてお
り、これらの凹陥部1aが、前述した溝状空隙31と同
様に、高周波電源9から印加する高周波電力を増大させ
た場合などに、プラズマPの容積が拡大して侵入するた
めのプラズマ拡散用空隙として作用するように構成され
ている。
【0043】このように、真空チャンバ1の内壁部分に
凹陥部1aを形成することにより、プラズマ拡散用空隙
として作用させることができる。
【0044】また、本実施形態では、排気リング30に
よって形成された溝状空隙31に加えて、上記した凹陥
部1aが設けられているので、前述した実施形態よりさ
らにプラズマ拡散用空隙の体積を増やすことができ、ま
た、アノード面の面積を増やすことができ、これによっ
て、プラズマリークが発生する可能性をより一層抑制す
ることができる。
【0045】上記の実施形態では、凹陥部1aを、真空
チャンバ1の内壁の全周に渡って形成された溝状のもの
としたが、凹陥部の形状はかかる形状に限定されるもの
ではなく、どのような形状のものでも良い。例えば、図
4に示すように、円形のディンプル状の凹陥部1bを多
数配列したものとしても良い。
【0046】また、前述した実施形態における排気リン
グ30の形状も、各種の変形が可能であり、例えば、図
5〜8に示すような形状とすることができる。
【0047】すなわち、図5に示す例では、排気リング
300は、断面形状が略L字状とされ、その底面および
側面のそれぞれに開口300aが形成された構成とされ
ている。このように断面形状が略L字状の排気リング3
00とすることによっても、実質的に溝状のプラズマ拡
散用空隙を形成することができる。
【0048】また、図6に示す例では、厚板状の排気リ
ング310とし、この排気リング310を貫通する複数
の開口310aを形成することによって、この開口31
0a内をプラズマ拡散用空隙とすることができる。
【0049】また、図7に示す例は、図6と同様に、厚
板状の排気リング320とし、排気リング320を貫通
する平面視溝形状の開口320aを複数形成して、開口
幅を絞りつつ、十分に深い貫通孔のプラズマ拡散用空隙
を形成している。この形態によれば、プラズマ中の電子
を貫通孔(開口320a)の内壁面に積極的に衝突させ
ることができ、貫通孔にプラズマを閉じ込めるように、
プラズマリークを効果的に防止することができる。
【0050】また、図8に示す例は、2枚の排気リング
330,340を上下に離間させて配置し、上側の排気
リング330を通過したプラズマを、2枚の排気リング
330,340間で補足するようにしている。つまり、
2枚の排気リング330,340に挟まれる空間が、プ
ラズマ拡散用空隙として機能する。なお、上側の排気リ
ング330の開口330aの開口面積と、下側の排気リ
ング340の開口340aの開口面積を互いに相違させ
ることによって、排気コンダクタンスと排気リング33
0,340を通過するプラズマリーク量を制御すること
ができる。
【0051】なお、上記の各実施形態では、本発明をエ
ッチング装置に適用した場合について説明したが、本発
明はかかる例に限定されるものではなく、例えば成膜装
置などのあらゆるプラズマ処理装置に適用することがで
きる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
不所望なプラズマリークが発生することを抑制すること
ができ、安定したプラズマで安定したプラズマ処理を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のプラズマエッチング装置
の概略構成を模式的に示す図。
【図2】図1のプラズマエッチング装置におけるプラズ
マの変化の様子を示す図。
【図3】本発明の他の実施形態のプラズマエッチング装
置の概略構成を模式的に示す図。
【図4】凹陥部の他の例を拡大して示す図。
【図5】排気リングの他の例の要部構成を模式的に示す
図。
【図6】排気リングの他の例の要部構成を模式的に示す
図。
【図7】排気リングの他の例の要部構成を模式的に示す
図。
【図8】排気リングの他の例の要部構成を模式的に示す
図。
【図9】従来のプラズマエッチング装置の概略構成を模
式的に示す図。
【符号の説明】 W……半導体ウエハ、P……プラズマ、1……真空チャ
ンバ、2……載置台(下部電極)、9……高周波電源、
11……シャワーヘッド(上部電極)、12……ガス吐
出孔、19……磁場形成機構、30……排気リング、3
1……溝状空隙。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板を収容しプラズマ処理するた
    めの真空チャンバと、 前記真空チャンバ内に設けられ、前記被処理基板が載置
    される下部電極と、 前記下部電極と対向するように前記真空チャンバ内に設
    けられた上部電極と、 前記真空チャンバ内を排気するための排気手段とを具備
    し、 前記下部電極と前記上部電極との間に高周波電源から高
    周波電力を印加して、前記下部電極と前記上部電極との
    間に形成された処理空間内にプラズマを生起するプラズ
    マ処理装置であって、 前記真空チャンバ内に、前記処理空間内に形成された前
    記プラズマの容積が増大した際に侵入するためのプラズ
    マ拡散用空隙を設けたことを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記上部電極及び前記真空チャンバが接地電位とされ、
    前記下部電極に前記高周波電源が接続されていることを
    特徴とするプラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプラズマ処理装置におい
    て、 排気を行うための開口を有し、前記下部電極の周囲を囲
    むように環状に形成され、接地電位とされた排気リング
    を具備し、この排気リングによって、前記プラズマ拡散
    用空隙が形成されていることを特徴とするプラズマ処理
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記排気リングの前記下部電極の周囲に配置された部分
    が、下側に向けて凸となる凸形状とされ、この凸形状部
    分が前記プラズマ拡散用空隙とされていることを特徴と
    するプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜4いずれか一項記載のプラズ
    マ処理装置において、 前記真空チャンバの内壁に、当該内壁を所定形状に凹陥
    した凹陥部が設けられ、この凹陥部が前記プラズマ拡散
    用空隙とされていることを特徴とするプラズマ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記凹陥部が溝状に形成され、複数設けられていること
    を特徴とするプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のプラズマ処理装置におい
    て、 前記凹陥部がディンプル状に形成され、複数設けられて
    いることを特徴とするプラズマ処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれか一項記載のプラズ
    マ処理装置において、 前記真空チャンバの外側に、当該真空チャンバ内に磁場
    を形成するための磁場形成機構が設けられたことを特徴
    とするプラズマ処理装置。
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