JP2003332202A - 基板の現像処理方法および現像処理装置 - Google Patents

基板の現像処理方法および現像処理装置

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JP2003332202A
JP2003332202A JP2002135006A JP2002135006A JP2003332202A JP 2003332202 A JP2003332202 A JP 2003332202A JP 2002135006 A JP2002135006 A JP 2002135006A JP 2002135006 A JP2002135006 A JP 2002135006A JP 2003332202 A JP2003332202 A JP 2003332202A
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light
developing
reflectance
developing solution
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JP2002135006A
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Yoshihiko Okamura
好彦 岡村
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光プロセスでの露光条件の違いがあって
も、現像処理後におけるレジスト膜のプロファイルの変
動を無くすことができる現像処理方法を提供する。 【解決手段】 ウエハWの上面全体に現像液を盛り、こ
の状態を維持して現像反応を進行させた後、ウエハ上へ
リンス液を供給して現像反応を停止させる方法におい
て、現像液が盛られたウエハ上面の所定個所に対し光学
ヘッド10の投光部から斜め方向へ光を照射し、ウエハ
上面で反射した光を分光器42で分光し、得られた分光
強度データから演算・制御部48で現像反応を停止させ
る時点を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置用ガラス基板、フォトマスク用ガラス基
板、光ディスク用基板等の基板の表面に形成された露光
済みのフォトレジスト膜に現像液を供給して現像処理を
行う基板の現像処理方法および現像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体デバイスの製造プロセスに
おいて、近年、半導体ウエハの表面に形成されたフォト
レジスト膜を現像処理する方法の1つとしてスリットス
キャン現像方式が広く用いられている。図5に、その現
像方式を実施するために用いられる現像処理装置の要部
の概略断面図を示す。
【0003】この現像処理装置は、基板、例えば半導体
ウエハWを水平姿勢で吸着保持するウエハ保持部1、上
端部にウエハ保持部1が固着され鉛直に支持された回転
支軸2、および、ウエハ保持部1および回転支軸2を鉛
直軸回りに回転させる回転モータ(図示せず)を備えて
いる。ウエハ保持部1の周囲には、ウエハ保持部1上の
ウエハWを取り囲むように円形の現像カップ3が昇降自
在に配設されている。また、ウエハ保持部1に保持され
るウエハWの上方には、下端面に長手方向(紙面と垂直
な方向)に延びるスリット状吐出口を有する現像液吐出
ノズル4が配設されている。現像液吐出ノズル4は、図
示しない支持・移動機構により、ウエハ保持部1に保持
されたウエハWの一端から他端まで水平方向へ直線状に
移動可能に支持されている。さらに、ウエハ保持部1上
のウエハWの上方には、リンス液、例えば純水を吐出す
る純水吐出ノズル5が配設されている。純水吐出ノズル
5は、ウエハWの上方から退避することができるよう
に、例えば水平面内で回動可能に支持されており、使用
されないときには現像カップ3の側部に配置される。現
像液吐出ノズル4は、図示しない現像液供給管を通して
現像液供給源に接続されている。また、純水吐出ノズル
5は、図示しない純水供給管を通して純水供給源に接続
されている。
【0004】図5に示した装置によりウエハW上に形成
された露光済みのフォトレジスト膜を現像処理するとき
は、現像液吐出ノズル4を、ウエハ保持部1によって水
平姿勢に保持され静止した状態のウエハWの一端から他
端まで矢印Aで示す方向(現像液吐出ノズル4のスリッ
ト状吐出口と直交する方向)へ移動させつつ、スリット
状吐出口からウエハW上へ現像液を吐出する。この動作
により、ウエハWの上面全体に現像液6が膜状に盛られ
る。ウエハW上への液盛りが済むと、ウエハWをそのま
まの状態で一定時間保持する。この間に、現像液による
現像反応が進行する。そして、ウエハW上に液盛りして
から一定時間が経過した後に、純水吐出ノズル5をウエ
ハWの中心部の直上位置へ移動させ、ウエハWを回転さ
せながら、純水吐出ノズル5から純水をウエハWの中心
位置へ吐出し、純水がウエハWの中心部から周辺部へ広
がるようにして、現像液による現像反応を停止させる。
なお、純水吐出ノズルもスリット状の吐出口を有する構
造とし、現像液吐出ノズル4によって液盛りしてから一
定の現像時間を保持した後に、純水吐出ノズルを現像液
吐出ノズルと同じ速度で同じ方向へ移動させながら、純
水吐出ノズルのスリット状吐出口から純水をウエハW上
へ吐出する方式も行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記したよう
に、基板の上面に現像液を盛ってから予め設定された一
定時間が経過した時点で一律に、基板の上面へリンス液
を供給して現像液による現像反応を停止させるようにし
ていた。このため、現像処理の前に行われる露光プロセ
スでの露光条件(フォーカス、ドーズ量等)の違いによ
り、現像処理後におけるレジスト膜のプロファイルが変
動することになる。この結果、現像処理に引き続いて基
板をエッチング処理したときに、基板に形成されるパタ
ーンの溝幅に影響を与えてしまう、といった問題点があ
る。
【0006】この発明は、以上のような事情に鑑みてな
されたものであり、露光プロセスでの露光条件の違いが
あっても、現像液による現像反応を停止させる時点を適
宜変化させることにより、現像処理後におけるレジスト
膜のプロファイルの変動を無くすことができ、各基板間
あるいは複数の基板を単位とする各カセット間等での現
像処理結果のばらつきを抑えることができる基板の現像
処理方法を提供すること、ならびに、その方法を好適に
実施することができる基板の現像処理装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
水平姿勢に保持された基板上へ現像液を供給して基板の
上面全体に現像液を盛り、この状態を維持して現像反応
を進行させた後、基板上へリンス液を供給して現像液に
よる現像反応を停止させる基板の現像処理方法におい
て、現像液が盛られた基板の上面の所定個所に対し斜め
方向へ光を照射して、基板の上面で反射した光を検出
し、この検出動作を繰り返し行って、その検出結果の変
化から現像反応を停止させる時点を決定することを特徴
とする。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の現
像処理方法において、基板の上面で反射した光を分光
し、得られた分光強度曲線上の異なる2つの波長におけ
る反射率(反射光の強度/入射光の強度)の差を順次測
定して、その反射率の差が所定値を超えた時点を現像反
応の停止時点とすることを特徴とする。この場合、分光
強度曲線上の異なる2つの波長は、反射率の差を測定す
るごとに同じであるとは限らない。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項2記載の現
像処理方法において、得られた分光強度曲線上の特定の
波長帯における反射率が最大となる波長と最小となる波
長とにおける反射率の差を順次測定することを特徴とす
る。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の現像処理方法において、基板
の上面に対し偏光器を通して光を照射し、基板の上面で
反射した光を、偏光器を通して検出することを特徴とす
る。
【0011】請求項5に係る発明は、基板を水平姿勢に
保持する基板保持手段と、この基板保持手段に保持され
た基板上へ現像液を供給して基板の上面全体に現像液を
盛る現像液供給手段と、前記基板保持手段に保持され前
記現像液供給手段によって上面全体に現像液が盛られた
基板上へリンス液を供給して現像液による現像反応を停
止させるリンス液供給手段と、を備えた基板の現像処理
装置において、光源と、この光源からの光を、現像液が
盛られた基板の上面の所定個所に対し斜め方向へ照射す
る投光部、および、基板の上面で反射した光を集光する
受光部を有する光学ヘッドと、この光学ヘッドの受光部
からの反射光を検出し、その検出結果に基づいて現像反
応を停止させる時点を決定して、前記リンス液供給手段
を作動させる演算・制御手段と、をさらに備えたことを
特徴とする。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項5記載の現
像処理装置において、前記光学ヘッドの受光部からの反
射光を分光する分光器を設け、前記演算・制御手段にお
いて、反射光を分光して得られた分光強度曲線上の異な
る2つの波長における反射率の差が順次測定されて、そ
の反射率の差が所定値を超えた時点が現像反応の停止時
点とされることを特徴とする。
【0013】請求項7に係る発明は、請求項6記載の現
像処理装置において、前記演算・制御手段において、得
られた分光強度曲線上の特定の波長帯における反射率が
最大となる波長と最小となる波長とにおける反射率の差
が順次測定されることを特徴とする。
【0014】請求項8に係る発明は、請求項5ないし請
求項7のいずれかに記載の現像処理装置において、前記
光学ヘッドの投光部および受光部に偏光器をそれぞれ設
けたことを特徴とする。
【0015】請求項9に係る発明は、請求項5ないし請
求項8のいずれかに記載の現像処理装置において、前記
光学ヘッドの位置合せを行うヘッド位置調整機構を設け
たことを特徴とする。
【0016】請求項10に係る発明は、請求項9記載の
現像処理装置において、前記ヘッド位置調整機構を、前
記光学ヘッドを水平面内で移動させるヘッド移動手段
と、基板の上面上の位置合せ用パターン含む領域を撮影
する撮像手段と、この撮像手段によって撮影された画像
から前記位置合せ用パターンの位置を抽出する画像処理
手段と、この画像処理手段によって抽出された前記位置
合せ用パターンの位置情報に基づき前記ヘッド移動手段
を作動させて前記光学ヘッドを所定位置へ移動させるヘ
ッド制御手段とを備えて構成したことを特徴とする。
【0017】請求項1に係る発明の基板の現像処理方法
によると、現像液が盛られた基板の上面の所定個所に対
し斜め方向へ光が照射され、基板の上面で反射した光が
検出され、この検出動作が繰り返されて、その検出結果
の変化から現像反応を停止させる時点が決定される。し
たがって、従来のように予め設定された現像時間が経過
した時点で一律に現像反応を停止させるのではなく、現
像反応が予め決められた所望の段階まで進行した時点で
現像反応を停止させるので、露光プロセスでの露光条件
の違いがあっても、それに応じて現像液による現像反応
を停止させる時点が適宜変化することになって、現像処
理後におけるレジスト膜のプロファイルの変動が無くな
る。
【0018】請求項2に係る発明の現像処理方法では、
基板の上面で反射した光が分光され、得られた分光強度
曲線上の異なる2つの波長における反射率の差が順次測
定されて、その反射率の差が所定値を超えた時点が現像
反応の停止時点とされる。
【0019】ここで、図3は、基板の上面で反射した光
を分光して得られた分光強度曲線上の異なる2つの波長
における反射率の差(検出値)に対し、エッチング処理
によって基板に形成された溝の幅を走査型電子顕微鏡
(SEM)によって測定した値をプロットした図であ
る。図3から分かるように、反射率の差と溝の幅との間
には、直線Lで近似させることができる比例関係があ
る。すなわち、反射率の差が現像反応の進行度合いを近
似的に呈示していることになる。したがって、反射率の
差が所定値を超えた時点を現像反応の停止時点にする
と、エッチング処理によって基板に形成される溝の幅は
常にほぼ一定となり、すなわち、現像処理後におけるレ
ジスト膜のプロファイルの変動が無くなる。
【0020】請求項3に係る発明の現像処理方法では、
得られた分光強度曲線上の特定の波長帯における反射率
が最大となる波長と最小となる波長とにおける反射率の
差が順次測定される。そして、順次測定された反射率の
差が所定値を超えた時点が現像反応の停止時点とされ
る。
【0021】ここで、図4は、基板の上面に現像液を盛
った後の時間の経過に従ってそれぞれ得られる分光強度
曲線を示す図である。図において、曲線I→II→III→I
V→Vの順で現像時間が長くなっている。なお、この図
では、特定の波長帯(図示例では470nm〜570n
m)における反射率が最小となるそれぞれの波長におけ
る反射率を0に校正して分光強度曲線を表示している。
したがって、縦軸の数値は、特定の波長帯における反射
率が最小となるそれぞれの波長における反射率との差を
示していることになる。図4から分かるように、現像時
間が長くなるのにつれて、反射率が最大となる波長と最
小となる波長とにおける反射率の差が大きくなる。すな
わち、反射率の差が現像反応の進行度合いを近似的に呈
示していることになる。したがって、反射率の差が所定
値を超えた時点を現像反応の停止時点にすると、現像反
応が一定の段階まで進行した時点で常に現像反応を停止
させることになり、現像処理後におけるレジスト膜のプ
ロファイルの変動が無くなる。
【0022】請求項4に係る発明の現像処理方法では、
光波の振動方向が規則的な光を検出して現像反応を停止
させる時点が決定されるので、より精度良く現像反応を
停止させる時点が決定される。
【0023】請求項5に係る発明の基板の現像処理装置
においては、基板保持手段によって水平姿勢に保持され
現像液供給手段によって現像液が盛られた基板の上面の
所定個所に対し光学ヘッドの投光部から斜め方向へ光が
照射され、基板の上面で反射した光が光学ヘッドの受光
部で集光される。そして、演算・制御手段において、受
光部からの反射光が検出され、その検出結果に基づいて
現像反応を停止させる時点が決定されて、リンス液供給
手段が作動させられ、リンス液供給手段から基板上へリ
ンス液が供給されて現像液による現像反応が停止させら
れる。したがって、従来のように予め設定された現像時
間が経過した時点で一律に現像反応を停止させるのでは
なく、現像反応が予め決められた所望の段階まで進行し
た時点で現像反応を停止させるので、露光プロセスでの
露光条件の違いがあっても、それに応じて現像液による
現像反応を停止させる時点が適宜変化することになっ
て、現像処理後におけるレジスト膜のプロファイルの変
動が無くなる。
【0024】請求項6に係る発明の現像処理装置では、
基板の上面で反射した光が分光器によって分光され、演
算・制御手段において、得られた分光強度曲線上の異な
る2つの波長における反射率の差が順次測定されて、そ
の反射率の差が所定値を超えた時点が現像反応の停止時
点とされる。したがって、上記した請求項2に係る発明
の作用が奏される。
【0025】請求項7に係る発明の現像処理装置では、
演算・制御手段において、得られた分光強度曲線上の特
定の波長帯における反射率が最大となる波長と最小とな
る波長とにおける反射率の差が順次測定され、その反射
率の差が所定値を超えた時点が現像反応の停止時点とさ
れる。したがって、上記した請求項3に係る発明の作用
が奏される。
【0026】請求項8に係る発明の現像処理装置では、
基板の上面に対し偏光器を通して光が照射され、基板の
上面で反射した光が偏光器を通して検出される。したが
って、光波の振動方向が規則的な光を検出して現像反応
を停止させる時点が決定されるので、より精度良く現像
反応を停止させる時点が決定される。
【0027】請求項9に係る発明の現像処理装置では、
ヘッド位置調整機構により光学ヘッドの位置合せが正確
に行われるので、光学ヘッドの投光部から常に基板の上
面の一定個所へ光が照射される。したがって、現像反応
を停止させる時点がより精度良く決定される。
【0028】請求項10に係る発明の現像処理装置で
は、撮像手段によって基板の上面上の位置合せ用パター
ン含む領域が撮影され、画像処理手段により、撮像手段
によって撮影された画像から位置合せ用パターンの位置
が抽出され、ヘッド制御手段により、画像処理手段によ
って抽出された位置合せ用パターンの位置情報に基づき
ヘッド移動手段が作動させられて、光学ヘッドが所定位
置へ移動させられる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
について図1および図2を参照しながら説明する。
【0030】図1および図2は、この発明の実施形態の
1例を示し、図1は、この発明に係る基板の現像処理方
法を実施するために使用される装置において現像反応を
停止させるための構成を示す概略図であり、図2は、そ
の装置の構成要素の1である光学ヘッドの概略構成を示
す模式図である。基板の現像処理装置の基本構成は、従
来と同様であり、図5に基づいて既に説明したので、こ
こではその説明を省略する。
【0031】この現像処理装置は、図1に示すように、
基板保持部(図1には図示せず)によって水平姿勢に保
持される基板、例えば半導体ウエハWの上方に、ウエハ
Wに近接しかつウエハWの上面に沿って水平面内で移動
可能に支持された光学ヘド10、および、この光学ヘッ
ド10を微小距離だけ移動させるヘッド移動機構12を
備えている。光学ヘッド10は、図2に示すように、投
光部14および受光部16を具備している。
【0032】光学ヘッド10の投光部14は、2枚の光
学レンズ18a、18b、偏光フィルタ20およびハー
フミラー22を内蔵している。また、一方の光学レンズ
18aに対向するように光ファイバ24の光出射端が配
置され、光ファイバ24の光入射端は光源26に光学的
に接続されている。さらに、ハーフミラー22に向かっ
て光を出射するように光ファイバ28の光出射端が配置
され、光ファイバ28の光入射端は光源30に光学的に
接続されている。また、光ファイバ28の光出射端とハ
ーフミラー22との間にシャッター32が配設されてい
る。
【0033】光学ヘッド10の受光部16は、2枚の光
学レンズ34a、34b、偏光フィルタ36およびハー
フミラー38を内蔵している。また、一方の光学レンズ
34bに対向するように光ファイバ40の光入射端が配
置され、光ファイバ40の光出射端は分光器42に光学
的に接続されている。さらに、ハーフミラー38で反射
した光が入射するように画像入力部44が配設され、画
像入力部44は、画像処理部46に接続されている。ま
た、分光器42および画像処理部46は、演算・制御部
48に接続されており、演算・制御部48からは、ヘッ
ド移動機構12およびリンス液吐出ノズルのノズル駆動
部50へそれぞれ制御信号が送られるように構成されて
いる。
【0034】光学ヘッド10の投光部14は、ウエハW
の上面に対し斜め方向へ光が照射されるように、例えば
ウエハWの上面と垂直な面に対して数°〜数十°だけ光
軸を傾けて配置されている。一方、光学ヘッド10の受
光部16も、ウエハWの上面で斜め方向に反射した光が
入射するように、ウエハWの上面と垂直な面に対して数
°〜数十°だけ光軸を傾けて配置されている。また、偏
光フィルタ22、36は、透過軸に対し数°〜数十°だ
け傾けて、特定の偏光成分が取り出されるように配置さ
れる。なお、光学ヘッド10の投光部14および受光部
16に偏光フィルタ等の偏光器を設けなくても好ましい
結果が得られる場合があり、その場合には偏光器を設け
る必要は特に無い。
【0035】上記した構成を備えた現像処理装置を使用
した現像処理は、以下のような手順で行われる。
【0036】露光済みのフォトレジスト膜が被着形成さ
れたウエハWがウエハ保持部上に保持されると、光学ヘ
ッド10がウエハW上の位置合せ用パターンの付近に配
置される。続いて、光源30からの光を光ファイバ28
の光出射端から投光部14のハーフミラー22に向けて
照射し、ハーフミラー22で反射した光をウエハWの上
面上の位置合せ用パターン含む領域に照射し、その画像
を画像入力部44に取り込む。そして、画像入力部44
に入力された画像の信号が画像処理部46へ送られ、画
像処理部46において、画像信号から位置合せ用パター
ンの相対位置が抽出される。この位置合せ用パターンの
位置情報が画像処理部46から演算・制御部48へ送ら
れ、演算・制御部48から方向および移動量を指定する
制御信号がヘッド移動機構12へ送られ、ヘッド移動機
構12が駆動されて光学ヘッド10が微小移動し、ウエ
ハW上の位置合せ用パターンの位置に光学ヘッド10の
位置が合わせられる。光学ヘッド10が所定位置に停止
すると、シャッター32が閉じられる。
【0037】光学ヘッド10の位置合せが終了すると、
上述したようにして現像液吐出ノズルからウエハW上へ
現像液を供給して、ウエハWの上面全体に現像液が盛ら
れる。ウエハW上への液盛りが済むと、分光器42によ
り、所定の時間間隔、例えば数百msec程度ごとにウ
エハWの上面での反射光を分光し、光強度を各波長ごと
に分解して分光強度データ(スペクトル)を得る。この
順次得られる分光強度データが分光器42から演算・制
御部48へ送られ、演算・制御部48において、後述す
るような方法により現像反応の終了時点が決定される。
そして、現像反応の終了時点が決定されると、演算・制
御部48からリンス液吐出ノズルのノズル駆動部50へ
制御信号が送られ、リンス液吐出ノズルが作動してウエ
ハW上へリンス液が供給されることにより、現像液によ
る現像反応が停止させられる。
【0038】次に、現像反応の終了時点を決定する方法
の1例を図4に基づいて説明する。
【0039】分光器42によって得られた分光強度デー
タから、分光強度曲線上の特定の波長帯、図示例では4
70nm〜570nmの波長帯において反射率が最大と
なる波長と最小となる波長とにおける反射率の差(最大
反射率と最小反射率との差)が順次算出される。図4に
関して言えば、反射率が最小となるそれぞれの波長にお
ける反射率を0に校正しているので、各分光強度曲線I
〜V上における反射率の最大値をそれぞれ抽出する。そ
して、その反射率(反射率の差)の最大値が、予め決め
られた設定値を超えた時点を現像反応の停止時点とす
る。
【0040】ここで、分光強度曲線上の特定の波長帯に
おける各反射率は、例えば次のようにして算出される。
すなわち、現像液が盛られた状態のベアウエハ(あるい
は、現像工程以前の下地膜付きウエハ)を用い、図1お
よび図2に示した装置を使用して、分光器42によりウ
エハ上面での反射光を分光し、光強度を各波長ごとに分
解して分光強度データを得て、その分光強度データを演
算・制御部48のメモリに記憶させておく。そして、上
記したように、ウエハWへの液盛り後に所定の時間間隔
で分光強度データが得られるごとに、メモリに記憶させ
ておいた上記分光強度データを用いて、その分光強度デ
ータに対する、ウエハWへの液盛り後に順次得られる各
分光強度データの比を演算・制御部48でそれぞれ算出
し、それを反射率とする。すなわち、現像液が盛られた
状態のベアウエハ(あるいは、現像工程以前の下地膜付
きウエハ)での反射率を1として、ウエハWへの液盛り
後におけるウエハWの上面での反射率を求めるようにす
る。
【0041】特定しようとする波長帯の波長の上限およ
び下限については、ウエハWの下地膜やレジスト、現像
液等の光学特性に依存するため、測定対象ごとに適宜設
定する必要がある。また、現像反応を停止させるための
設定値についても、ウエハWの下地膜、レジスト、現像
液等の光学特性や必要とするプロファイルによって異な
るため、各条件ごとに決めておく必要がある。
【0042】なお、上記したように分光強度曲線上の特
定の波長帯における最大反射率と最小反射率との差を順
次算出する方法によると、現像反応の停止時点を最も正
確に決定することができるが、それ以外の方法、例え
ば、異なる2つの特定の波長における反射率の差を順次
測定して、その反射率の差が設定値を超えた時点を現像
反応の停止時点とするようにしてもよい。図4により説
明すると、例えば540nmの波長での反射率と490
nmの波長での反射率との差を順次算出し、その反射率
の差が設定値を超えた時点で現像反応を停止させるよう
にしてもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に係る発明の基板の現像処理方
法によると、露光プロセスでの露光条件の違いがあって
も、現像処理後におけるレジスト膜のプロファイルの変
動を無くすことができ、各基板間あるいは複数の基板を
単位とする各カセット間等での現像処理結果のばらつき
を抑えることができる。
【0044】請求項2に係る発明の現像処理方法では、
基板の上面で反射した光を分光して得られた分光強度曲
線上の異なる2つの波長における反射率の差が所定値を
超えた時点を現像反応の停止時点とする、といった方法
で、請求項1に係る発明の上記効果を確実に得ることが
できる。
【0045】請求項3に係る発明の現像処理方法では、
得られた分光強度曲線上の特定の波長帯における反射率
が最大となる波長と最小となる波長とにおける反射率の
差がが所定値を超えた時点を現像反応の停止時点とす
る、といった方法で、請求項1に係る発明の上記効果を
より確実に得ることができる。
【0046】請求項4に係る発明の現像処理方法では、
より精度良く現像反応を停止させる時点を決定すること
ができる。
【0047】請求項5に係る発明の基板の現像処理装置
を使用すると、請求項1に係る方法を好適に実施するこ
とができ、上記した効果が得られる。
【0048】請求項6に係る発明の現像処理装置では、
請求項2に係る方法を好適に実施することができ、上記
した効果が得られる。
【0049】請求項7に係る発明の現像処理装置では、
請求項3に係る方法を好適に実施することができ、上記
した効果が得られる。
【0050】請求項8に係る発明の現像処理装置では、
請求項4に係る方法を好適に実施することができ、上記
した効果が得られる。
【0051】請求項9に係る発明の現像処理装置では、
現像反応を停止させる時点をより精度良く決定すること
ができる。
【0052】請求項10に係る発明の現像処理装置で
は、光学ヘッドを正確に所定位置へ移動させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態の1例を示し、この発明に
係る基板の現像処理方法を実施するために使用される装
置において現像反応を停止させるための構成を示す概略
図である。
【図2】図1に示した装置の構成要素の1である光学ヘ
ッドの概略構成を示す模式図である。
【図3】この発明に係る基板の現像処理方法における原
理について説明するための図であって、基板の上面で反
射した光を分光して得られた分光強度曲線上の異なる2
つの波長における反射率の差(検出値)に対し、エッチ
ング処理によって基板に形成された溝の幅を走査型電子
顕微鏡(SEM)によって測定した値をプロットした図
である。
【図4】同じく、基板の上面に現像液を盛った後の時間
の経過に従ってそれぞれ得られる分光強度曲線を示す図
である。
【図5】スリットスキャン現像方式を実施するために用
いられる現像処理装置の要部の概略断面図である。
【符号の説明】
10 光学ヘッド 12 ヘッド移動機構 14 投光部 16 受光部 18a、18b、34a、34b 光学レンズ 20、36 偏光フィルタ 22、38 ハーフミラー 24、28、40 光ファイバ 26、30 光源 32 シャッター 42 分光器 44 画像入力部 46 画像処理部 48 演算・制御部 50 リンス液吐出ノズルのノズル駆動部 W 半導体ウエハ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平姿勢に保持された基板上へ現像液を
    供給して基板の上面全体に現像液を盛り、この状態を維
    持して現像反応を進行させた後、基板上へリンス液を供
    給して現像液による現像反応を停止させる基板の現像処
    理方法において、 現像液が盛られた基板の上面の所定個所に対し斜め方向
    へ光を照射して、基板の上面で反射した光を検出し、こ
    の検出動作を繰り返し行って、その検出結果の変化から
    現像反応を停止させる時点を決定することを特徴とする
    基板の現像処理方法。
  2. 【請求項2】 基板の上面で反射した光を分光し、得ら
    れた分光強度曲線上の異なる2つの波長における反射率
    の差を順次測定して、その反射率の差が所定値を超えた
    時点を現像反応の停止時点とする請求項1記載の基板の
    現像処理方法。
  3. 【請求項3】 得られた分光強度曲線上の特定の波長帯
    における反射率が最大となる波長と最小となる波長とに
    おける反射率の差を順次測定する請求項2記載の基板の
    現像処理方法。
  4. 【請求項4】 基板の上面に対し偏光器を通して光を照
    射し、基板の上面で反射した光を、偏光器を通して検出
    する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の基板の
    現像処理方法。
  5. 【請求項5】 基板を水平姿勢に保持する基板保持手段
    と、 この基板保持手段に保持された基板上へ現像液を供給し
    て基板の上面全体に現像液を盛る現像液供給手段と、 前記基板保持手段に保持され前記現像液供給手段によっ
    て上面全体に現像液が盛られた基板上へリンス液を供給
    して現像液による現像反応を停止させるリンス液供給手
    段と、を備えた基板の現像処理装置において、 光源と、 この光源からの光を、現像液が盛られた基板の上面の所
    定個所に対し斜め方向へ照射する投光部、および、基板
    の上面で反射した光を集光する受光部を有する光学ヘッ
    ドと、 この光学ヘッドの受光部からの反射光を検出し、その検
    出結果に基づいて現像反応を停止させる時点を決定し
    て、前記リンス液供給手段を作動させる演算・制御手段
    と、をさらに備えたことを特徴とする基板の現像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記光学ヘッドの受光部からの反射光を
    分光する分光器が設けられ、前記演算・制御手段におい
    て、反射光を分光して得られた分光強度曲線上の異なる
    2つの波長における反射率の差が順次測定されて、その
    反射率の差が所定値を超えた時点が現像反応の停止時点
    とされる請求項5記載の基板の現像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記演算・制御手段において、得られた
    分光強度曲線上の特定の波長帯における反射率が最大と
    なる波長と最小となる波長とにおける反射率の差が順次
    測定される請求項6記載の基板の現像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記光学ヘッドの投光部および受光部に
    偏光器がそれぞれ設けられた請求項5ないし請求項7の
    いずれかに記載の基板の現像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記光学ヘッドの位置合せを行うヘッド
    位置調整機構が設けられた請求項5ないし請求項8のい
    ずれかに記載の基板の現像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ヘッド位置調整機構が、前記光学
    ヘッドを水平面内で移動させるヘッド移動手段と、基板
    の上面上の位置合せ用パターン含む領域を撮影する撮像
    手段と、この撮像手段によって撮影された画像から前記
    位置合せ用パターンの位置を抽出する画像処理手段と、
    この画像処理手段によって抽出された前記位置合せ用パ
    ターンの位置情報に基づき前記ヘッド移動手段を作動さ
    せて前記光学ヘッドを所定位置へ移動させるヘッド制御
    手段とを備えて構成された請求項9記載の基板の現像処
    理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100931298B1 (ko) * 2008-05-29 2009-12-11 세메스 주식회사 현상 공정 조건 설정 유닛 및 방법, 그리고 기판 처리 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100931298B1 (ko) * 2008-05-29 2009-12-11 세메스 주식회사 현상 공정 조건 설정 유닛 및 방법, 그리고 기판 처리 장치

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