JP2005294365A - 研磨終点検出方法および研磨終点検出装置ならびに半導体装置 - Google Patents

研磨終点検出方法および研磨終点検出装置ならびに半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】研磨終点を正確に検出することができる化学的機械研磨装置の研磨終点検出装置を提供する。
【解決手段】研磨前、ブリュースター角(ウエハ3の表面に露出している被研磨膜と研磨スラリーとの屈折率で決まる)に相当する傾きをウエハ3表面の法線に対してもつ光源7から測定光12を出射し、ウエハ3の表面から反射光を、該反射光のs偏光波を除去するように偏光軸を配置した偏光板15を通過させ、受光器8に入射した反射光により光電変換する。この構成によって、被研磨膜と屈折率が異なる膜が露出した場合、ブリュースターの条件を満たさないため、ウエハ3からの反射波にp偏光波が含まれる。よって、このp偏光波の光強度変化により研磨終点を検出することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ウエハ研磨装置の研磨終点検出方法,研磨終点検出装置、それらによって製作された半導体装置に係り、特に化学的機械研磨法(CMP:Chemical Mechanical Polishing )によってウエハを研磨するウエハ研磨装置の研磨終点検出の技術に関するものである。
近年、半導体集積回路装置の高集積化、高機能化及び高速化を実現するため、配線の微細化が急速に進んでいる。一方、配線の微細化のためには、高解像度を得るために、高開口率のレンズを使ったステッパーを必要とする。
しかし、高開口率のレンズの使用は、フォトリソグラフィーの焦点深度マージンを小さくし、ウエハ上の段差がリソグラフィーの焦点ずれを引き起こす。そのため、配線微細化の進んだプロセスにおいてはウエハ表面の高い平坦度が要求される。この要求を満たすため、化学的機械研磨が広く用いられている。
化学的機械研磨によって半導体集積回路装置の平坦化を行う場合、研磨時間を固定する方法では設備、あるいは消耗資材の状態変化によって起こる研磨速度の変動、あるいは被研磨膜の初期堆積膜厚の変動などの影響を受けるため、研磨後の残膜厚にばらつきが生じるという問題がある。
そこで正確な研磨後残膜厚を得るため、残膜厚を測定しながら研磨を行い、目標の残膜厚で研磨を停止する研磨終点検出法が利用されている(特許文献1,2参照)。
例えば化学的機械研磨の研磨終点検出法の一つとして、図8に示すような光学式研磨終点検出装置が使用されている。
図8において、1は研磨布、2は研磨定盤、3はウエハ、4はウエハを保持するキャリア、5は研磨スラリー供給系、6は研磨定盤回転軸、7は研磨終点検出用の光源、8は受光器、9は研磨終点検出用の光源駆動回路、10は分光器と光電変換回路、11は信号処理回路、12は測定光、13は測定光通過のための窓、14はスラリーを示す。
図8の光学式研磨終点検出装置は、ウエハ3の表面に対して、ほぼ垂直に測定光12を照射し、反射光の強度とスペクトルの変化を分析して研磨終点の検出を行うものである。受光器8に入射する反射光は、ウエハ3の表面に堆積された膜の表面からの反射光と下地シリコン基板からの反射光とを加えたものである。
研磨が進むと、ウエハ3の表面上の誘電体膜の厚さの変化によって反射光が干渉し、反射光の強度は周期的に変化する。光学式研磨終点検出法は、光の干渉による反射光の強度変化を所定の研磨終点検出アルゴリズムに従って演算処理し、研磨終点検出を行うものである(特許文献1参照)。
特許2002−198342号公報 特開平10−270397号公報
しかし、前記構成の光学式研磨終点検出装置では、ウエハ上のパターン密度の違いによる研磨終点検出のバラツキが避けられない。
図9(a)〜(d)はパターン密度が研磨終点検出に与える影響を説明する図である。
図9(a)は窒化珪素膜(以下、Si膜と表記)と高密度プラズマNSG膜(以下、HDP−NSG膜と表記)との2種類の膜種からなり、それぞれの膜種のパターン占有率が均等なウエハを表している。
図9(c)は図9(a)のウエハを研磨したときの研磨時間とウエハからの反射光強度の変化を表す。また図9(b)は、Si膜とHDP−NSG膜との表面積占有比率が約3:1となったウエハを表し、図9(d)は図9(b)のウエハを研磨したときの研磨時間とウエハからの反射光強度の変化を表している。
図9(c),(d)から、図9(b)のウエハを研磨した場合のSi膜からの表面反射光強度ISi3N4は、図9(a)のウエハを研磨した場合のSi膜からの表面反射光強度ISi3N4に比べて、1.5倍の強度となり、逆に図9(b)のウエハを研磨した場合のHDP-NSG膜のからの表面反射光強度IHDP-NSGは、図9(a)のウエハを研磨した場合のHDP-NSG膜からの表面反射光強度IHDP-NSGに比べて0.5倍となる。
図9(c),(d)において、ウエハからの表面反射光強度IHDP-NSG+Si3N4は、Si膜からの表面反射光強度ISi3N4とHDP-NSG膜からの表面反射光強度IHDP-NSGとを加えたものであるが、図9(d)のISi3N4+HDP-NSGは図9(c)のISi3N4+HDP-NSGと形状が異なる。
例えば、表面反射光の強度の時間微係数が負になった時点を研磨終点とするアルゴリズムによって動作する研磨終点検出装置では、図9(c)ではA点で研磨が終了するのに対して、図9(d)ではB点で研磨が終了する事になる。すなわち、B点はA点と比べて早い時点で研磨が終了するので、図9(b)のウエハの方が図9(a)のウエハに比較して、残膜厚が厚く残ることになる。
このような理由で、従来の光学的研磨終点検出装置では研磨後の残膜厚にパターンの依存性が発生する。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであり、研磨中あるいは研磨後に2種類以上の膜が露出するパターンウエハの化学的機械研磨における研磨終点検出装置のもつ研磨後残膜厚のパターン依存性を解決することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明の化学的機械研磨用終点検出装置は、研磨終点検出用の測定光をウエハ表面にブリュースター角(Brewster angle)θbで入射させる。ブリュースター角θbとは以下の式(数1)で定義される。
Figure 2005294365
図10はブリュースター角の説明図であり、横軸は入射角度、縦軸は反射率を表す。図10中のs偏光波とは入射面に対して電界の振動面が平行な偏光波、p偏光波とは入斜面に対して電界の振動面が垂直な偏光波を表す。屈折率nの空気から屈折率nの液体に光束が界面の法線に対して、ある角度θで入射していたものとする。
図10中のp偏光波成分の反射率は、ブリュースター角θbで零となることが分かる。よって、図11に示すように、ウエハ表面に2種類の屈折率の異なる膜が存在する場合、どちらかの一方の膜種に対するブリュースター角に測定光の入射角を合わせ、さらに反射光をs偏光波が通過しない偏向角で設置した偏光板を通して受光器に入射させる。これによって、ブリュースター角θbに入射角を合わせた方の表面反射光は、偏光板で遮られるため、2つの膜種から来た光を分離することができる。
本発明の研磨用終点検出装置は、研磨中のウエハ表面に測定光を照射する光源,偏光フィルタ,反射光を捕らえる受光系を備え、光源をウエハ上の2種類の膜種の内、一方の膜種と空気の屈折率で決まるブリュースター角でウエハ表面に入射させ、その反射光からs偏光波が通過しない所定の角度で偏光板を設置して、受光器に入射させる構成とするものである。
本発明によれば、ウエハ表面に下地膜が露出した時点における表面反射光の強度変化を研磨終点として検出するものであるため、パターンにより研磨後残膜が異なるパターン依存性の影響を受けにくく、正確な研磨終点検出が可能になる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
本発明を実施する場合、化学的機械研磨装置の他に、膜の屈折率に合わせて計算されたブリュースター角に相当する傾斜角でウエハに入射する測定光源と、反射光のp成分を除去する偏光板と、反射光を受ける受光器とを研磨定盤に組み込むことが必要である。
前記説明では、ウエハ表面は空気と接していると仮定しているが、実際は研磨布に設けた測定光通過用の窓材あるいは研磨スラリーと接している。そのため研磨スラリーの屈折率を水の屈折率とほぼ等しいと考えて1.3とし、HDP−NSGの屈折率を1.5として計算されたブリュースター角48.4°の傾きをウエハの法線方向に対してつけて、ウエハパターン面に光を入射させるとよい。
図1は本発明の実施形態1を説明するための研磨終点検出装置の構成図であり、1は研磨布、2は研磨定盤、3はウエハ、7は光源、8は受光器、12は測定光、13は研磨終点検出用の測定光を通過する窓、15は偏光板を示す。
実施形態1において、まず、ウエハ3表面の法線方向に対して研磨スラリーとSi膜の屈折率で決まるブリュースター角θbの傾斜をもつ光源7より測定光12が照射される。この光源のスペクトルに制限はない。
測定光12は光源に組み込まれた凸レンズ(図示せず)によって所定の断面積に絞られている。光源としてはレーザを用いてもよい。測定光12のスポット径の大きさに制約はない。測定光12は、研磨定盤2に設けられた光学窓13を通過し、ウエハ3表面で反射される。このとき、測定光12が光学窓13により散乱されるのを避けるため、光学窓13の表面は平坦である必要がある。
ここで浅溝素子分離への応用の場合、研磨初期段階でウエハ表面全体がHDP−NSG膜で覆われており、測定光12はHDP−NSG膜に対するブリュースターの条件を満たしていないため、反射光はs偏光波とp偏光波成分を含む。研磨が進行して、ウエハ表面にHDP−NSG膜とSi膜が露出すると、反射光に占めるp偏光波成分の大きさが変化する。この反射光は偏光板15を通して受光器8に入り、電気信号に変換される。
偏光板15はウエハ3からの反射光のs偏光波成分を除去する偏光角で配置されている。反射光のp偏光成分の強度の変化からSi膜の露出を検知することができ、研磨終点検出を行うことができる。
図2は本発明の実施形態2である2つのブリュースター角の傾きをもった2つの光源を用いた研磨終点検出装置の構成図であり、1は研磨布、2は研磨定盤、3はウエハ、13は研磨布に設けられた測定光通過のための光学窓、16は第一光源駆動回路、17は第二光源駆動回路、18は第一光源、19は第二光源、20は第一光源18から出射した光を集束し平行光とするための第一光源用レンズ、21は第二光源19から出射した光を集束し平行光とするための第二光源用レンズ、22は第一測定光、23は第二測定光、24は第一測定光22のs偏光波を取り除くための第一偏光板、25は第二測定光23のs偏光波を取り除くための偏光板、26は第一測定光を集光し受光器に導く第一集光レンズ、27は第二測定光を集光し受光器に導く第二集光レンズ、28は第一受光器、29は第二受光器、30は第一受光器28の電気出力を処理する第一光電変換回路、31は第二受光器29の電気出力を処理する第二光電変換回路、32はウエハ表面散乱反射光だけを受光するための散乱光除去マスクである。
実施形態2において、2種類の測定光22,23を準備する。それぞれの光源18,19にて出射する光の波長に制限はない。光源18,19から出射した光は、それぞれレンズ20,21で絞られて平行度の高いビーム状にされ、ウエハ3に照射される。このとき、2つの測定光22,23はウエハ3上の同一領域に照射される。
第一測定光22は、パターンを形成する2種類の膜の内の一方の膜の屈折率と研磨スラリーの屈折率で決まるブリュースター角に相当する傾きをウエハ3表面の法線方向に対して持っている。同様に第二測定光23は、パターンを形成する他方の膜の屈折率と研磨スラリーの屈折率で決まるブリュースター角に相当する傾きをウエハ3の表面の法線方向に対して持って配置されている。
また、第一受光器28は第一光源18からの平行光だけを受光し、第二受光器29は第二光源19からの平行光だけを受光するように、対応するレンズ26,27がそれぞれ配置されている。
本実施形態を浅溝分離の化学的機械研磨への応用例によって、より具体的に説明する。
素子分離への埋め込み膜の種類をHDP−NSGとし、トレンチエッチングのときに使用するハードマスクをSi膜とする。この場合、それぞれの屈折率は1.5と2.05であるので、屈折率1.3である研磨スラリーに対するブリュースター角θbは、それぞれ49.1°と57.6°である。よって、第一測定光22がウエハ3表面の法線に対して49.1°の傾きを持つように第一光源18を配置し、第二光源19はウエハ3の法線に対して57.6°の傾きで配置する。第一受光器28は第一光源18のブリュースター角のウエハ反射光成分だけを受光できるように配置され、同様に第二受光器29は第二光源19のブリュースター角のウエハ反射光成分だけを受光できるように配置される。
研磨の初期段階では、ウエハ3全面がHDP−NSG膜で覆われているため、第一光源18から出た第二測定光23は、ウエハ3で反射するとき、電界の振動方向が入射面に対して平行なs偏光波だけとなる。s偏光波だけからなる反射光は、第一偏光板24ですべて除去されて、第一受光器28に入射しない。第一受光器28で検出される反射光は、HDP−NSG膜の下のシリコン基板からの成分だけになる。
また、第二光源19から出射した第二測定光23は、ウエハ3の表面で反射されるとき、HDP−NSG膜と研磨スラリーの屈折率で決まるブリュースター角θbで入射しないため、反射光はs偏光成分の他に、光源からの光を100%として1%程度のp偏光の表面反射成分を含む。この反射光は、第二受光器29の前で第二偏光板25によりs偏光成分が除去され、第二受光器29にp偏光成分だけ入射する。その後、光電変換素子などによって光が電気信号に変換される。
研磨が進行し、ウエハ3の表面にHDP−NSG膜とSi膜が露出すると、第一光源18から出射した測定光22のうち、HDP−NSG膜領域からの反射光はs偏光波成分だけを含むが、Si膜からの反射光はs偏光波成分の他にp偏光波の表面反射成分を含む。s偏光波は、第一偏光板24で除去されるため、第一受光器28の出力はSi膜領域からのp偏光波の反射光成分を含む。
また、第二光源19から出射した測定光23の内、ウエハ3上のHDP−NSG膜領域からの反射光は、s偏光波成分とp偏光波成分を含み、Si膜からの反射光は、ブリュースター条件を満たしているため、s偏光波成分だけからなる。よって、s偏光波が第二偏光板25で除去されるので、第二受光器29の出力はNSG膜からのp偏光波の反射光成分だけとなる。
前記説明を図3に示す研磨量と受光器の検出光強度変化の関係図を用いて具体的に説明する。図3は浅溝素子分離の化学的機械研磨に本実施形態を応用した場合の研磨量と反射光強度の関係を示し、図3中、横軸は研磨量を表し、縦軸は反射光の強度を表している。
図3において、Iは第一受光器28の出力であり、Iは第二受光器29の出力である。研磨開始時はHDP−NSG膜で全面が覆われていることから、第一光源18から出射した光のウエハ反射光は、下地のウエハからのp偏光波の反射光が、入射光のp偏光波の25%程度あるが、ブリュースター条件を満たしているため、表面からのp偏光波成分の反射光はない。すべて下層からの反射光である。
また、第二光源19から出射した光のウエハ反射光は、入射光のp偏光波の25%程度あるが、このうち、1%程度はHDP−NSG膜の表面で反射されたものである。これは第二光源19の傾きが、HDP−NSG膜とスラリーのブリュースター条件を満たしていないためである。よって、第二受光部18からの出力は、ウエハの下地層からの反射光とHDP-NSG膜表面からの反射成分との和である。
研磨が進んでSi膜が露出すると、第一光源18から出射した光のうち、HDP−NSG膜部分で反射された光はs偏光波成分だけであるが、Si膜から反射された光はp偏光波を含む。すなわち、反射光にSi膜の露出分だけ、表面から反射されるp偏光波成分が加わる。
また、第二光源19から出射した光のうち、NSG膜で反射された光は、p偏光波成分を含むが、Si膜で反射された光はp偏光波を含まない。よって、第二光源19より出射した測定光は、HDP-NSG膜の面積が減った分、p反射光が減少する。その減少の程度は、ウエハ上のNSG膜占有率を50%とすると、入射光を100%として0.5%程度である。
以上説明したように、研磨の進行に伴うSi膜の露出によって、第一測定光22の反射光のp偏光波成分は0.5%減少し、第二測定光23の反射光のp偏光波成分は0.5%増加する。
小さな変化であるが、第一測定光22と第二測定光23は同一点に照射されており、ウエハ下地からの反射光成分を電気的に除去(図3のAの領域)すること、二つの強度の比を取ることで、さらに研磨終点検出が容易かつ安定となる。
図4は図3の表面以外からの反射光成分であるA領域を除去し、IとIの比をとることにより、Si膜の露出点での変化を大きくすることができることを説明するものである。いま、IとIの比の微係数が負になったとき(図4中のa点)を研磨終点とするアルゴリズムであると、図4中のa点が終点検出点となる。このような演算は図5に示す演算回路により行うことができ、研磨終点検出回路により研磨時間にフィードバックされる。
図6は本発明の実施形態3である任意の膜種に対応可能な研磨終点検出装置の構成図である。
図6において、1は研磨布、2は研磨定盤、3はウエハ、7は光源、8は受光器、13は研磨定盤2の研磨終点検出光通過用の窓、12は測定光、33は光源7から出射した光を絞るためのレンズ、34は測定光の角度を変えるための傾き調整機構であり、15はウエハ3の表面からの反射光からs偏光波成分を除去する偏光板、35はウエハ3からの反射光を集光する集光レンズ、36は受光角度を調整する傾き調整機構、37は受光器の位置を前後する受光器前後移動機構、38は光源の測定光出射角度を変えるためのアクチュエータ、39は受光角度を変化させるアクチュエータ、40は受光器を前後するためのアクチュエータ、41はそれぞれのアクチュエータを制御する制御装置である。
実施形態3では、被研磨膜のデータを入力すると、コンピュータを内蔵した制御装置41により、光源7と受光器8は最適な配置にされる。このような構造とすることにより、任意の膜種のブリュースター角に対応でき、膜種に制限されない化学的機械研磨の研磨終点検出装置を構成することができる。
図7は本発明の実施形態4であるリニアCCD(電荷結合素子)を用いた任意の膜種に対応可能な研磨終点検出装置の構成図である。
図7において、1は研磨布、2は研磨定盤、3はウエハ、7は光源、9は光源駆動回路、12は光源から照射された測定光、13は測定光通過のための窓、15は偏光板、42はリニアCCD、43はリニアCCD光信号処理回路、44は信号演算回路である。
実施形態4では、光源7が、駆動回路9によって駆動されて、測定光12をウエハ3に照射する。また本例の測定光12は、一点から広がるものであって、ウエハ3の法線に対して75°から45°の角度でウエハ3に照射されている。反射光は偏光板15を通してリニアCCD42によって電気信号に変換される。ウエハ3からの反射光強度を反映した電気信号は位置情報を含んでおり、リニアCCD42を構成する光電変換素子は、一つ一つが光源7とウエハ3の幾何学的な位置関係から決まるブリュースター角が割り付けられており、パターンを構成する膜の屈折率を指定すると、自動的に各々の膜のブリュースター角となるリニアCCD42の光電変換素子における電気信号を取得するものである。
本発明に係る化学的機械研磨用光学式研磨終点検出装置は、研磨中に異なる膜の露出を正確に検知することができ、誘電体膜用化学的機械研磨装置の研磨終点検出装置として有用である。
本発明の実施形態1を説明するための研磨終点検出装置の構成図 本発明の実施形態2である2つのブリュースター角の傾きをもった2つの光源を用いた研磨終点検出装置の構成図 本実施形態に係る研磨量と反射光強度変化の関係図 本実施形態に係る研磨量とウエハ上に存在する2種類の膜の反射光強度比の関係 本実施形態に係る2対の研磨終点検出装置を使用した場合の信号演算回路の構成を示すブロック図 本発明の実施形態3である任意の膜種に対応可能な研磨終点検出装置の構成図 本発明の実施形態4であるリニアCCDを用いた任意の膜種に対応可能な研磨終点検出装置の構成図 従来の化学的機械研磨用光学式研磨終点検出装置の断面図 研磨終点検出のパターン依存性の説明図 ブリュースター角に関する説明図 屈折率の異なる2種類の膜が存在するウエハ表面からの反射光の説明図
符号の説明
1 研磨布
2 研磨定盤
3 ウエハ
4 キャリア
5 スラリー供給系
6 定盤回転軸
7 光源
8 受光器
9 光源駆動回路
10 分光器と光電変換回路
11 信号処理回路
12 測定光
13 測定光通過のための窓
14 研磨スラリー
15 偏光板
16 第一光源駆動回路
17 第二光源駆動回路
18 第一光源
19 第二光源
20 第一光源用レンズ
21 第二光源用レンズ
22 第一測定光
23 第二測定光
24 第一偏光板
25 第二偏光板
26 第一集光レンズ
27 第二集光レンズ
28 第一受光器
29 第二受光器
30 第一光電変換回路
31 第二光電変換回路
32 散乱光除去マスク
33 レンズ
34 傾き調整機構(光源側)
35 集光レンズ
36 受光角度調整機構(受光器側)
37 受光器前後移動機構
38 傾き調整機構アクチュエータ(光源側)
39 傾き調整機構アクチュエータ(受光側)
40 受光器前後移動機構アクチュエータ
41 アクチュエータ制御回路
42 リニアCCD
43 リニアCCD光信号処理回路
44 信号演算回路

Claims (10)

  1. 化学的機械研磨法によりウエハを研磨するウエハ研磨装置に用いられる研磨終点検出方法であって、
    ウエハ表面に対してほぼ垂直に入射される光学式研磨終点検出装置の光源から出射した平行光を、ウエハ表面法線方向に対してブリュースター角(研磨スラリーと被研磨膜の屈折率から決まる、表面反射光にp偏光波が含まれなくなる角度)で斜めに照射し、ウエハの表面から反射されたs偏光波を偏光素子を用いて除去することを特徴とする研磨終点検出方法。
  2. ウエハ表面上のそれぞれの膜の屈折率と前記研磨スラリーの屈折率で決まる前記ブリュースター角に測定光を照射するように調整された前記研磨終点検出装置を複数個備え、かつウエハ表面に対し入射角の異なる測定光をウエハ表面上の同一領域に照射することを特徴とする請求項1記載の研磨終点検出方法。
  3. 化学的機械研磨法によりウエハを研磨するウエハ研磨装置における研磨終点検出装置であって、
    光源の発する光を平行な測定光とするための凸レンズと、ウエハ表面法線方向となす角度がブリュースター角(研磨スラリーと被研磨膜の屈折率から決まる、表面反射光がs偏光波を含まなくなる角度)となる角度で測定光をウエハ表面に照射するように光源およびレンズと、ウエハ表面からの反射光のs偏光波を除去するための偏光素子と、反射光強度を電気信号変化に変換するための光電変換素子とを備えたことを特徴とする研磨終点検出装置。
  4. ウエハ表面上のパターンを構成する膜の屈折率と前記研磨スラリーの屈折率で決まる各々のブリュースター角に相当する傾きを持った2つの測定光を、ウエハ表面同一領域に照射するように前記光源および前記レンズを配置し、それぞれの反射光からのs偏光波を除去するための偏光板を2対備えたことを特徴とする請求項3記載の研磨終点検出装置。
  5. 研磨の進行に伴う2種類のウエハ上の膜からの反射光強度の比を取り、ウエハの表面反射率の変化を拡大することにより精度を高めることを特徴とする請求項4記載の研磨終点検出装置。
  6. 2つの受光器からの出力の比を計算する演算回路を備え、前記演算回路の出力を研磨終点検出回路に入力し、時間に対する2つの受光器からの出力比に基づき研磨終点を検出することを特徴とする請求項4記載の研磨終点検出装置。
  7. 光源から出射した平行光の角度を可変にし、ウエハからの反射光を受光できるように受光器側に受光角度と位置とを変える機構を備えたことを特徴とする請求項4記載の研磨終点検出装置。
  8. 前記研磨終点検出装置において光源として1点から光を発し、かつウエハ表面への測定光入射角が15°から45°までの範囲の光源と、受光器として任意の反射角の測定光の強度を検出できるリニア電荷結合素子とを備えたことを特徴とする請求項3記載の研磨終点検出装置。
  9. 前記研磨終点検出装置において平行光を得るための光源と凸レンズとに代えて、レーザ光源を備えたことを特徴とする請求項3記載の研磨終点検出装置。
  10. 化学的機械研磨法によりウエハを研磨するウエハ研磨装置に用いられる研磨終点検出方法にて用いて製作される半導体装置であって、
    請求項1記載の研磨終点検出方法により製作されたことを特徴とする半導体装置。
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