JP2003332013A - 電気部品用ソケット及びその製造方法 - Google Patents

電気部品用ソケット及びその製造方法

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JP2003332013A JP2002134509A JP2002134509A JP2003332013A JP 2003332013 A JP2003332013 A JP 2003332013A JP 2002134509 A JP2002134509 A JP 2002134509A JP 2002134509 A JP2002134509 A JP 2002134509A JP 2003332013 A JP2003332013 A JP 2003332013A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトピンを圧入作業が必要なく容易に
配設できる電気部品用ソケットを提供する。 【解決手段】 複数の板状のコンタクトピン15を有
し、複数の隣接するコンタクトピン15の板面が互いに
平行になるように、絶縁プレート部材18に所定のピッ
チで配設し、この絶縁プレート部材18を複数重ね合わ
せた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体装置(以
下「ICパッケージ」という)等の電気部品を着脱自在
に保持する電気部品用ソケット及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、この種の「電気部品用ソケッ
ト」としては、「電気部品」であるICパッケージを着
脱自在に保持するICソケットがある。
【0003】そのICパッケージには、BGA(Ball Gr
id Array)タイプと称されるものがあり、これは方形の
パッケージ本体の下面に端子としての多数の半田ボール
が設けられている。
【0004】また、ICソケットには、ソケット本体に
コンタクトピンが配設され、このコンタクトピンには、
先端部にICパッケージの半田ボールに離接される接触
部が形成されている。さらに、このソケット本体の上側
には、フローティングプレートが配設され、このフロー
ティングプレート上にICパッケージを収容し、このI
Cパッケージを、ソケット本体に回動自在に設けられた
カバーを閉じて押圧することにより、このICパッケー
ジの半田ボールと、コンタクトピン接触部とを所定の接
圧で接触させるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のものにあっては、多数のコンタクトピンをそ
れぞれソケット本体に圧入するのが大変であると共に、
圧入する場合には、コンタクトピンの圧入部分が直線的
であれば、圧入可能であるが、屈曲している場合には圧
入できず、ソケット本体に配設できるコンタクトピンの
形状に制限があった。
【0006】そこで、この発明は、コンタクトピンを圧
入作業が必要なく容易に配設できる電気部品用ソケット
を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、複数の板状のコンタク
トピンを有し、該複数の隣接するコンタクトピンの板面
が互いに平行になるように、絶縁プレート部材に所定の
ピッチで配設し、該絶縁プレート部材を複数重ね合わせ
た電気部品用ソケットとしたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加え、前記コンタクトピンの上端部には接触部
が形成され、該接触部には、上端面に略平行な2辺の接
触面部が形成されていることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の構成に加え、前記コンタクトピンの接触部が、平面視
において略U字状に折曲げ加工されることにより、該接
触部に、上端面に略平行な2辺の接触面部が形成された
ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、導電性の板材を
打ち抜いて複数のコンタクトピンが連結部で連結された
状態の中間品を形成し、該中間品の連結部をプレスにて
折曲げ加工して、隣接するコンタクトピンの連結部がコ
字状になるように形成することにより、前記隣接するコ
ンタクトピンの板面が互いに平行になるように形成し、
その後、該中間品を絶縁プレート部材にセットし、前記
連結部を切断した電気部品用ソケットの製造方法とした
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の構成に加え、前記中間品の連結部をプレスにて折曲げ
加工する前に、前記各コンタクトピンの上端部を平面視
において略U字状に折曲げ加工して接触部を形成したこ
とを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項4又は5
に記載の構成に加え、前記連結部を切断後、複数のコン
タクトピンが配設された複数の絶縁プレート部材を重ね
合わせたことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項4乃至6
の何れか一つに記載の構成に加え、前記絶縁プレート部
材に前記中間品をセットし、該絶縁プレート部材から側
方に突出した連結部を切断したことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0015】[発明の実施の形態1]図1乃至図12に
は、この発明の実施の形態1を示す。
【0016】まず構成を説明すると、図中符号11は、
いわゆるクラムシェルタイプと称される「電気部品用ソ
ケット」としてのICソケットで、このICソケット1
1は、「電気部品」であるICパッケージ12の性能試
験を行うために、このICパッケージ12の端子である
半田ボール12bと、測定器(テスター)のプリント配
線板(図示省略)との電気的接続を図るものである。
【0017】このICパッケージ12は、例えば図12
にその一部を示すように、いわゆるBGA(Ball Grid
Array)タイプと称されるもので、方形のパッケージ本
体12aの下面に多数の略球状の半田ボール12bが突
出してマトリックス状に配列されている。
【0018】このICソケット11は、大略すると、プ
リント配線板上に装着されるソケット本体13を有し、
このソケット本体13には、各半田ボール12bに離接
されるコンタクトピン15が配設されると共に、このソ
ケット本体13の上側にICパッケージ12が収容され
るフローティングプレート16が配設され、更に、この
ソケット本体13にカバー17が回動自在に配設されて
いる。
【0019】そのコンタクトピン15は、図6乃至図8
に示すように、一枚の導電性を有する板材がプレス加工
されることにより、ここでは3本同時に一列に形成さ
れ、各コンタクトピン15は、上端部にICパッケージ
12の半田ボール12bに接触される接触部15aが形
成されると共に、下端部にプリント配線板に挿通されて
半田付けされるリード部15bが形成され、更に、その
接触部15aの下側でリード部15bとの間には、弾性
変形可能なばね部15cが形成されている。この一列に
並んだ3本のコンタクトピン15をコンタクトピン群2
0と称する。
【0020】より詳しくは、そのばね部15cは、板面
と直交する方向Xに略S字状に湾曲して弾性変形可能に
形成されると共に、接触部15a側が、平面視で略U字
状にプレス加工されている。これで、接触部15aの上
面部が、半田ボール12bが接触するU字状の接触面部
15dとなっており、このU字状の相対向する2辺が互
いに平行で、この2辺が板面と直交する方向X(接触部
15aの変位方向)に沿って形成されている。
【0021】この接触部15aは、ばね部15cが弾性
変形されることにより、板面と直交する方向Xに変位す
るように形成されている。
【0022】このコンタクトピン群20の各コンタクト
ピン15は、ばね部15cの下側に第1保持部15eが
形成されると共に、この第1保持部15eの下側に第2
保持部15fが形成されている。3本のコンタクトピン
15の内、両側の2本のコンタクトピン15の第2保持
部15fは、外側に屈曲されて形成されることにより、
隣接する接触部15a同士のピッチより、隣接するリー
ド部15b同士のピッチの方が広く形成されている。こ
の3本のコンタクトピン15は、図7乃至図12に示す
ように、組立完了前の状態で、各第1保持部15eが互
いにコ字状の連結部15gにより連結され、組立途中で
この連結部15gが切断されて一部が除去されるように
なっている。また、その第2保持部15fには、側方に
突出する第2係止片15hが形成されている。
【0023】そして、このコンタクトピン群20の各コ
ンタクトピン15は、板面が互いに平行になるように、
絶縁プレート部材18のスリット18aに嵌合されて配
置されている。
【0024】この絶縁プレート部材18は、絶縁性を有
する合成樹脂で形成され、図9に示すように、両端部に
貫通孔18bが形成されると共に、コンタクトピン15
の連結部15gが挿入される挿入開口18cが形成さ
れ、更に、コンタクトピン15の第2係止片15hが挿
入嵌合される図示省略の係止孔が形成されている。ま
た、この絶縁プレート部材18には、側方に突出する嵌
合ピン18dが3カ所形成されると共に、上方に突出す
る遮蔽部18eが形成され、この遮蔽部18eが、隣接
するコンタクトピン群20同士の間に介在して、このコ
ンタクトピン群20同士の接触が防止されるようになっ
ている。
【0025】そして、この絶縁プレート部材18のスリ
ット18aにコンタクトピン群20が嵌合されると共
に、押さえ板19がその絶縁プレート部材18に取り付
けられることにより、コンタクトピン群20の外れが防
止されるようになっている。
【0026】この押さえ板19は、図9に示すように、
コンタクトピン群20の連結部15gが挿入される挿入
開口19aが形成されると共に、絶縁プレート部材18
の嵌合ピン18dが嵌合される嵌合孔19bが3カ所形
成されている。また、この押さえ板19には、コンタク
トピン15の第2係止片15hが嵌合される係止孔19
cが形成されている。
【0027】そして、このコンタクトピン群20が絶縁
プレート部材18及び押さえ板19で挟持されたもの等
が多数重ね合わされて、コンタクトピン群組立体21が
構成されている。
【0028】詳しくは、そのコンタクトピン群20が絶
縁プレート部材18及び押さえ板19で挟持されたもの
が、図4に示すように、複数重ね合わされると共に、両
側に側板23が配設されている。そして、絶縁プレート
部材18及び側板23の貫通孔18a,23aに金属チ
ューブの中空スペーサ24が挿入されると共に、この中
空スペーサ24にボルト25が挿通されてナット26に
螺合されることにより、コンタクトピン群組立体21が
構成されている。
【0029】そして、このコンタクトピン群組立体21
が図3に示すように、枠形状のベース部材29及びボデ
ィ部材30に保持されると共に、フローティングプレー
ト16が図2に示すように、スプリング32により上方
に付勢されている。そして、このフローティングプレー
ト16は、ボディ部材30に図3に示すように係止され
ることにより、上昇が規制されるように構成されてい
る。
【0030】また、このフローティングプレート16に
は、図1乃至図3に示すように、パッケージ本体12a
が載置される載置面部16aが形成されると共に、コン
タクトピン15の接触部15aが挿入される貫通孔16
bがマトリックス状に形成されている。さらに、このフ
ローティングプレート16には、上面部に貫通孔16b
が形成された範囲の周囲に、ICパッケージ12の収容
時の案内を行うガイド部16cが形成されている。
【0031】このベース部材29及びボディ部材30
は、上下方向に沿うボルト33及び図示省略のナットに
より取り付けられている。
【0032】さらに、そのボディ部材30には、図1及
び図2に示すように、軸36を介してカバー17が回動
自在に設けられ、そのカバー17によりフローティング
プレート16上に収容されたICパッケージ12が押圧
されるようになっている。
【0033】そのカバー17は、スプリング37により
開く方向に付勢され、このカバー17の先端部には、ラ
ッチ部材38が回動自在に設けられ、このラッチ部材3
8がボディ部材30に係脱されるようになっている。こ
のラッチ部材38は、図示省略のスプリングにより、閉
じる方向に付勢されている。
【0034】次に、コンタクトピン群組立体21の成形
について説明する。
【0035】まず、3本のコンタクトピン15が連結部
15gで連結されたコンタクトピン群20をプレス加工
により成形する。これは、導電性を有する板材をプレス
金型にて図8に示すように打ち抜く。
【0036】次に、接触部15aを平面視でU字状とな
るようにプレス加工すると同時に、両側の2本のコンタ
クトピン15の第1保持部15eと第2保持部15fと
の間を折り曲げる。
【0037】その後、連結部15gをプレス加工により
平面視でコ字状となるように折り曲げ、図6に示すよう
に、3本のコンタクトピン15の板面が平行となるよう
に形成する。
【0038】次いで、このコンタクトピン群20のコン
タクトピン15を、絶縁プレート部材18の各スリット
18aに嵌合させると共に、コ字状の連結部15gを絶
縁プレート部材18の挿入開口18cに挿入する(図1
0参照))。また、コンタクトピン15の第2係止片1
5hを、絶縁プレート部材18の係止孔に挿入係止す
る。
【0039】そして、その絶縁プレート部材18の嵌合
ピン18dを、押さえ板19の嵌合孔19bに嵌合させ
て、この押さえ板19を絶縁プレート部材18に取り付
ける。この際には、嵌合ピン18dの径を嵌合孔19b
の径より多少大きく形成することにより、圧入状態で嵌
合させるようになっている。
【0040】また、この押さえ板19の挿入開口19a
からコンタクトピン15の連結部15gを突出させると
共に、この押さえ板19の係止孔19cにコンタクトピ
ン15の第2係止片15hを挿入係止させる。
【0041】この状態で、絶縁プレート部材18及び押
さえ板19から突出している連結部15gをファインカ
ッタ等により切断し、各コンタクトピン15を独立させ
る。この際には、絶縁プレート部材18を重ね合わせた
時に、連結部15gの切断した部分同士が接触しないよ
うに、絶縁プレート部材18及び押さえ板19の板面よ
り多少深い部分まで切断する。この場合、絶縁プレート
部材18及び押さえ板19の一部を連結部15gと同時
に切断しても問題はない。
【0042】この連結部15gは、切断されて一部が除
去された状態で、残存部分が絶縁プレート部材18及び
押さえ板19の挿入開口18c,19aの周縁部に係止
されるようになっている。
【0043】そして、コンタクトピン15を絶縁プレー
ト部材18と押さえ板19とで挟んだ状態で、これらを
複数重ね合わせると共に、これらの両側に側板23を配
置した上で、全てをボルト25・ナット26により締め
付けて固定する(図4参照)。
【0044】その後、このようにして形成されたコンタ
クトピン群組立体21をベース部材29及びボディ部材
30等で保持して組み立てる。
【0045】次に、作用について説明する。
【0046】ICパッケージ12を収容する場合には、
カバー17を開いた状態で、自動機によりICパッケー
ジ12を搬送して、フローティングプレート16上に乗
せる。この際には、ICパッケージ12は、ガイド部1
6cにガイドされて所定の位置に載置される。
【0047】この状態から、カバー17を閉じて行く
と、ラッチ部材38がボディ部材30に係止されること
により、カバー17が完全に閉じられることとなる。
【0048】この際には、カバー17のカバー押圧部1
7aにより、ICパッケージ12が押圧され、フローテ
ィングプレート16がスプリング32の付勢力に抗して
下降され、コンタクトピン15の接触面部15dがIC
パッケージ12の半田ボール12bに接触される。
【0049】半田ボール12bは、U字状の接触面部1
5dの平行な2辺に接触し、この2辺の間に半田ボール
12bの最下端が位置し、この2辺により、図6中矢印
Y方向に対して半田ボール12bが位置決めされる。
【0050】この場合には、コンタクトピン接触面部1
5dがU字状に形成されているため、接触面部15dの
平面部分の面積が広くなり、半田ボール12bが接触す
る面積を拡大させることができる。してみれば、ICパ
ッケージ12の半田ボール12bの位置ズレや、ICパ
ッケージ12やICソケット11のクリアランスによ
る、コンタクトピン15と半田ボール12bとのずれを
広範囲に許容できる。
【0051】そして、この半田ボール12bにてコンタ
クトピン15の接触面部15dが押圧されることによ
り、コンタクトピン15のばね部15cが弾性変形し
て、コンタクトピン15の接触部15aが図12中矢印
に示すように斜め下方に変位する。
【0052】これにより、半田ボール12bとコンタク
トピン接触面部15dとが相対移動して、ワイピングさ
れ、この場合には、半田ボール12bが接触面部15d
の2辺の間を摺動することでワイピング量を増加させる
ことができると共に、低い圧力でも、コンタクトピン1
5が容易に変形して、接触面部15dが摺動(ワイピン
グ)するため、低接触圧力で高信頼性が得られる。
【0053】この状態で、コンタクトピン15のばね部
15cが弾性変形されることにより、コンタクトピン1
5の接触部15aとICパッケージ12の半田ボール1
2bと所定の接圧で接触されることとなる。
【0054】これにより、ICパッケージ12がコンタ
クトピン15を介してプリント配線板と電気的に接続さ
れて、バーンイン試験が行われることとなる。
【0055】このようなものにあっては、隣接するコン
タクトピン15間を、コ字状の連結部15gで連結し、
隣接するコンタクトピン15の板面が互いに平行になる
ように絶縁プレート部材18に配設することにより、コ
ンタクトピン15を微細ピッチで配設できる。
【0056】また、連結部15gをコ字状とすることに
より、コンタクトピン15を図8に示すようにプレス打
抜き加工により製作する際に、曲げ加工前の展開(打抜
き形成)状態において隣接するコンタクトピン15間が
広くなり、打ち抜く際の衝撃に対するプレス金型(入れ
子駒)の強度を強くできるため、製造時のプレス金型の
破損の可能性が非常に低くなる。
【0057】さらに、同一平面上に複数のコンタクトピ
ン15が所定のピッチで一列に配設されてコンタクトピ
ン群20が構成され、これらコンタクトピン群20が絶
縁プレート部材18に嵌合され、これらが重ね合わされ
て配設されて、接触部15aがマトリクス状に配列され
ている。してみれば、各コンタクトピン15をそれぞれ
ソケット本体13に圧入する必要が無く、コンタクトピ
ン15の配設作業を簡単に行うことができる。
【0058】また、複数のコンタクトピン15を連結部
15gで連結した状態で、絶縁プレート部材18に嵌合
させ、押さえ板19を重ね合わせた後、連結部15gを
切断するようにしているため、コンタクトピン15を一
本ずつ組み付けるものと比較すると、コンタクトピン1
5の配設作業性を向上させることができる。
【0059】さらに、コンタクトピン群20は、隣接す
るコンタクトピン15の接触部15a同士のピッチよ
り、下端部側のリード部15b同士のピッチの間隔を広
げたため、ICパッケージ12の半田ボール12bが挟
ピッチ化されているものでも、コンタクトピン15のプ
リント配線板への配設を容易に行うことができる。
【0060】しかも、コンタクトピン15の第2係止片
15hを、絶縁プレート部材18の係止孔及び押さえ板
19の係止孔19cに係止させると共に、コンタクトピ
ン15の切断された連結部15gの残存している部分
が、絶縁プレート部材18及び押さえ板19の挿入開口
18c,19aの周縁部に係止されることにより、コン
タクトピン接触部15a側からの入力、コンタクトピン
リード部15b側からの入力をその第2係止片15h及
び連結部15gの残存部分を介して絶縁プレート部材1
8及び押さえ板19で負担でき、ソケット本体13に単
に圧入したものと比較すると、コンタクトピン15が抜
けることなく、コンタクトピン15の保持を確実に行う
ことができる。
【0061】[発明の実施の形態2]図13及び図16
には、この発明の実施の形態2を示す。
【0062】この実施の形態2は、コンタクトピン群2
0の各コンタクトピン15が連結部15gにより連結さ
れておらず、連結部15gの位置に第1係止片15jが
形成されている。
【0063】また、絶縁プレート部材18には、コンタ
クトピン15が嵌合されるスリット18aが形成される
と共に、コンタクトピン15の第1係止片15j及び第
2係止片15hが係止される第1係止孔18g及び第2
係止孔18hが形成されている。
【0064】さらに、押さえ板19にも、コンタクトピ
ン15の第1係止片15j及び第2係止片15hが係止
される第1係止孔18g及び第2係止孔18hが形成さ
れている。
【0065】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0066】[発明の実施の形態3]図17には、この
発明の実施の形態3を示す。
【0067】この実施の形態3は、コンタクトピン15
の接触部15aの形状が、実施の形態1のものと相違し
ている。この接触部15aは、U字状にプレス加工され
ているが、上端部側はU字状にプレス加工される前に切
断されることにより、U字状に形成されておらず、2辺
の対向する接触面部15kが平行に形成されている。
【0068】このようなものにあっても、2辺の接触面
部15kに半田ボール12bが接触することにより、接
触面積を大きくできると共に、両接触面部15kが変位
することにより、ワイピング量を増大させることができ
る。
【0069】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0070】[発明の実施の形態4]図18には、この
発明の実施の形態4を示す。
【0071】この実施の形態4は、コンタクトピン15
の接触部15aの形状が、実施の形態1のものと相違し
ている。この接触部15aは、直方体形状で、プレス加
工されることにより、溝部が形成されて、2辺の対向す
る接触面部15kが平行に形成されている。
【0072】このようなものにあっても、2辺の接触面
部15kに半田ボール12bが接触することにより、接
触面積を大きくできると共に、両接触面部15kが変位
することにより、ワイピング量を増大させることができ
る。
【0073】他の構成及び作用は実施の形態1と同様で
あるので説明を省略する。
【0074】なお、上記実施の形態では、「電気部品用
ソケット」としてICソケット11に、この発明を適用
したが、これに限らず、他の装置にも適用できることは
勿論である。また、上記実施の形態では、クラムシェル
タイプのICソケットに、この発明を適用したが、これ
に限らず、いわゆるオープントップタイプのICソケッ
トにも適用することができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載の発明によれば、複数の板状のコンタクトピンを有
し、該複数の隣接するコンタクトピンの板面が互いに平
行になるように、絶縁プレート部材に所定のピッチで配
設し、この絶縁プレート部材を複数重ね合わせたため、
従来のように、コンタクトピンを個々に圧入する必要が
なく、コンタクトピンの配設作業を簡単に行うことがで
きると共に、コンタクトピンの挟ピッチ化を図ることが
できる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、コンタク
トピンの上端部の接触部には、上端面に略平行な接触面
部が形成されているため、接触面部の面積を極力広くで
き、ワイピング量を長くすることができ、低接触圧力で
高信頼性が得られると共に、コンタクトピン接触部と電
気部品端子とのずれを広範囲に許容できる。
【0077】請求項3に記載の発明によれば、コンタク
トピンの接触部をU字状にすることにより、接触面部の
面積を広くすることができるため、接触信頼性を向上さ
せることができる。
【0078】請求項4に記載の発明によれば、導電性の
板材を打ち抜いて複数のコンタクトピンが連結部で連結
された状態の中間品を形成し、この中間品の連結部をプ
レスにて折曲げ加工して、隣接するコンタクトピンの連
結部がコ字状になるように形成することにより、隣接す
るコンタクトピンの板面が互いに平行になるように形成
し、その後、この中間品を絶縁プレート部材にセット
し、連結部を切断して成形したため、複数のコンタクト
ピンの配設作業を容易に且つ確実に行うことができる。
【0079】請求項5に記載の発明によれば、中間品の
連結部をプレスにて折曲げ加工する前に、各コンタクト
ピンの上端部を平面視において略U字状に折曲げ加工し
て接触部を形成したため、接触部をプレス打抜き加工に
より製作する際に、曲げ加工前の展開(打抜き形成)状
態において隣接するコンタクトピン間が広くなり、打ち
抜く際の衝撃に対するプレス金型(入れ子駒)の強度を
強くできる。
【0080】請求項6に記載の発明によれば、連結部を
切断後、複数のコンタクトピンが配設された複数の絶縁
プレート部材を重ね合わせたため、多数のコンタクトピ
ンを容易に配設できる。
【0081】請求項7に記載の発明によれば、絶縁プレ
ート部材に中間品をセットし、この絶縁プレート部材か
ら側方に突出した連結部を切断したため、各コンタクト
ピンを容易に電気的に独立した状態に配設できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るICソケットの
平面図で、カバーの半分を省略した状態の平面図であ
る。
【図2】同実施の形態1に係るICソケットの断面図で
ある。
【図3】同実施の形態1に係るICソケットの図2と直
交する方向に沿う断面図である。
【図4】同実施の形態1に係るコンタクトピン群等の配
設状態を示すコンタクトピン群組立体の一部断面図であ
る。
【図5】同実施の形態1に係るコンタクトピン群を絶縁
プレート部材と押さえ板とで挟持した状態を示す図で、
(a)は正面図、(b)は平面図、(c)は右側面図で
ある。
【図6】同実施の形態1に係る3本のコンタクトピンが
連結部で連結されたコンタクトピン群を示す斜視図であ
る。
【図7】同実施の形態1に係る3本のコンタクトピンが
連結部で連結されたコンタクトピン群を示す図で、
(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図8】同実施の形態1に係るコンタクトピン群の成形
途中の状態を示す、板材を打ち抜いた状態の正面図であ
る。
【図9】同実施の形態1に係るコンタクトピン群と絶縁
プレート部材と押さえ板とを示す分解斜視図である。
【図10】同実施の形態1に係るコンタクトピン群と絶
縁プレート部材と押さえ板とを示し、コンタクトピン群
を絶縁プレート部材に組み付けた状態を示す分解斜視図
である。
【図11】同実施の形態1に係るコンタクトピン群と絶
縁プレート部材と押さえ板とを示し、コンタクトピン群
を絶縁プレート部材と押さえ板との間に挟んだ状態を示
す分解斜視図である。
【図12】同実施の形態1に係るコンタクトピンの接触
部にICパッケージの半田ボールが接触した状態を示す
図である。
【図13】この発明の実施の形態2に係るコンタクトピ
ン群と絶縁プレート部材と押さえ板とを示す分解斜視図
である。
【図14】同実施の形態2に係るコンタクトピン群と絶
縁プレート部材と押さえ板とを示し、コンタクトピン群
を絶縁プレート部材に組み付けた状態を示す分解斜視図
である。
【図15】同実施の形態2に係るコンタクトピン群と絶
縁プレート部材と押さえ板とを示し、コンタクトピン群
を絶縁プレート部材と押さえ板との間に挟んだ状態を示
す分解斜視図である。
【図16】同実施の形態2に係るコンタクトピン群を示
す斜視図である。
【図17】この発明の実施の形態3に係るコンタクトピ
ンの接触部を示す斜視図である。
【図18】この発明の実施の形態4に係るコンタクトピ
ンの接触部を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 ICソケット(電気部品用ソケット) 12 ICパッケージ(電気部品) 12a パッケージ本体 12b 半田ボール(端子) 13 ソケット本体 15 コンタクトピン 15a 接触部 15b リード部 15c ばね部 15d 接触面部 15g 連結部 16 フローティングプレート 16a 載置面部 16b 貫通孔 16c ガイド部 18 絶縁プレート部材 18a スリット 18b 貫通孔 18c 挿入開口 19 押さえ板 19a 挿入開口 19b 嵌合孔 19c 係止孔 20 コンタクトピン群 21 コンタクトピン群組立体 23 側板 29 ベース部材 30 ボディ部材 X 板面と直交する方向

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の板状のコンタクトピンを有し、該
    複数の隣接するコンタクトピンの板面が互いに平行にな
    るように、絶縁プレート部材に所定のピッチで配設し、
    該絶縁プレート部材を複数重ね合わせたことを特徴とす
    る電気部品用ソケット。
  2. 【請求項2】 前記コンタクトピンの上端部には接触部
    が形成され、該接触部には、上端面に略平行な2辺の接
    触面部が形成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の電気部品用ソケット。
  3. 【請求項3】 前記コンタクトピンの接触部が、平面視
    において略U字状に折曲げ加工されることにより、該接
    触部に、上端面に略平行な2辺の接触面部が形成された
    ことを特徴とする請求項2に記載の電気部品用ソケッ
    ト。
  4. 【請求項4】 導電性の板材を打ち抜いて複数のコンタ
    クトピンが連結部で連結された状態の中間品を形成し、
    該中間品の連結部をプレスにて折曲げ加工して、隣接す
    るコンタクトピンの連結部がコ字状になるように形成す
    ることにより、前記隣接するコンタクトピンの板面が互
    いに平行になるように形成し、その後、該中間品を絶縁
    プレート部材にセットし、前記連結部を切断したことを
    特徴とする電気部品用ソケットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記中間品の連結部をプレスにて折曲げ
    加工する前に、前記各コンタクトピンの上端部を平面視
    において略U字状に折曲げ加工して接触部を形成したこ
    とを特徴とする請求項4に記載の電気部品用ソケットの
    製造方法。
  6. 【請求項6】 前記連結部を切断後、複数のコンタクト
    ピンが配設された複数の絶縁プレート部材を重ね合わせ
    たことを特徴とする請求項4又は5に記載の電気部品用
    ソケットの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記絶縁プレート部材に前記中間品をセ
    ットし、該絶縁プレート部材から側方に突出した連結部
    を切断したことを特徴とする請求項4乃至6の何れか一
    つに記載の電気部品用ソケットの製造方法。
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