JP2003331557A - 記録テープカセット - Google Patents

記録テープカセット

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JP2003331557A
JP2003331557A JP2002135048A JP2002135048A JP2003331557A JP 2003331557 A JP2003331557 A JP 2003331557A JP 2002135048 A JP2002135048 A JP 2002135048A JP 2002135048 A JP2002135048 A JP 2002135048A JP 2003331557 A JP2003331557 A JP 2003331557A
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Japan
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reel
recording tape
tape
recording
magnetic tape
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JP2002135048A
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Katsuki Asano
克城 浅野
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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    • G11B23/00Record carriers not specific to the method of recording or reproducing; Accessories, e.g. containers, specially adapted for co-operation with the recording or reproducing apparatus ; Intermediate mediums; Apparatus or processes specially adapted for their manufacture
    • G11B23/02Containers; Storing means both adapted to cooperate with the recording or reproducing means
    • G11B23/04Magazines; Cassettes for webs or filaments
    • G11B23/08Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends
    • G11B23/087Magazines; Cassettes for webs or filaments for housing webs or filaments having two distinct ends using two different reels or cores
    • G11B23/08707Details
    • G11B23/08728Reels or cores; positioning of the reels in the cassette
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B33/00Constructional parts, details or accessories not provided for in the other groups of this subclass
    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉の記録テープを適正に走行させることが
できる記録テープカセットを得る。 【解決手段】 記録テープカセット10では、リールハ
ブ30の上下端に下フランジ28、上フランジ30を有
する一対のリール26がケース12内にそれぞれ回転可
能に収容されており、各リール26は、一方が磁気テー
プTを巻き出し他方が磁気テープTを巻き取りつつ該磁
気テープTを走行させる。各リール26の少なくとも走
行する磁気テープTと接する下フランジ28または上フ
ランジ32は、表面電気抵抗値が1×1013Ω以下であ
る樹脂材を用いた樹脂成形により形成されており、帯電
し難い。このため、厚みが13μm未満の磁気テープT
が静電力によって下フランジ28等に引き寄せられるこ
となく、適正に走行する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、記録テープを巻装
したリールがケース内に回転可能に収容された記録テー
プカセットに関する。 【0002】 【従来の技術】例えば、オーディオ機器やビデオ機器等
用の記録媒体として、磁気テープ等の記録テープを巻装
したリールをケース内に収容した記録テープカセットが
用いられている。そして、記録テープに情報を記録し、
または記録テープに記録された情報を再生する際には、
リールを回転させて記録テープを巻き出しまたは巻き取
りながら、該記録テープをデッキ等の記録再生装置内に
配置された記録再生ヘッドの近傍を通過(記録再生ヘッ
ドに摺接)させるようになっている。 【0003】リールは、記録テープが巻装されるリール
ハブと、該リールハブの軸方向両端部に設けられ記録テ
ープの上記軸方向(記録テープの幅方向)のずれを規制
する一対のフランジとで構成されている。そして、この
ような記録テープカセットでは、軽量化や加工性を考慮
して、ケースやリール等の主要な部品が樹脂成形によっ
て形成されている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、記録
容量の向上等の要請により、従来厚みが13μm以上で
あった記録テープを薄肉化することが考えられている。 【0005】しかしながら、従来の記録テープカセット
では、汎用樹脂材を用いた樹脂成形によってリールを形
成しており、該樹脂材の表面電気抵抗値が1×1016Ω
と大きいため、リールが帯電しやすいという問題があっ
た。このため、リールのフランジがケースや記録テープ
と摺動してリールが帯電すると、該リールから巻き出さ
れまたは該リールに巻き取られる記録テープをフランジ
(特に下フランジ)側に引き付ける力(静電引力)が作
用する。 【0006】このような静電引力が作用しても、従来の
厚肉の記録テープでは、その強度が高く問題を生じなか
ったが、上記の如く記録テープの薄肉化を図ると、記録
テープが静電引力によってリールのフランジに引き寄せ
られる。すなわち、薄肉の記録テープを使用する場合に
は、上記静電引力が記録テープの適正な走行を阻害する
原因となる。 【0007】本発明は、上記事実を考慮して、薄肉の記
録テープを適正に走行させることができる記録テープカ
セットを得ることが目的である。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る記録テープカセットは、リ
ールハブと、該リールハブの軸方向端部に同軸的に設け
られたフランジとを有し、ケース内に回転可能に収容さ
れたリールと、前記リールハブに巻き回されると共に前
記フランジよって前記軸方向のずれを規制され、回転す
る前記リールから巻き出されまたは該リールに巻き取ら
れつつ情報の記録または再生が為される記録テープと、
を備えた記録テープカセットであって、前記記録テープ
の厚みを13μm未満とし、かつ前記リールの少なくと
も前記フランジを、表面電気抵抗値が1×1013Ω以下
である樹脂材を用いた樹脂成形により形成した、ことを
特徴としている。 【0009】請求項1記載の記録テープカセットでは、
ケースに収容されたリールを回転させ、記録テープをリ
ール(リールハブ)から巻き出しまたは記録テープをリ
ールに巻き取りつつ(記録テープが走行しながら)、記
録テープへの情報の記録または記録テープに記録された
情報の再生が為される。そして、記録テープの厚みが1
3μm未満と薄いため、リールに巻装可能な記録テープ
の長さが増加し記録テープカセットの記録容量が向上す
る。 【0010】ここで、記録テープを巻装するリールの少
なくともフランジを、表面電気抵抗値が1×1013Ω以
下の樹脂材を用いた樹脂成形により形成したため、換言
すれば、リールにおける走行する記録テープに接触する
部分の表面電気抵抗値が小さいため、該リールは帯電し
難い。このため、厚みが13μm未満である薄肉の記録
テープがフランジと接触しても、発生する静電引力(記
録テープをフランジ側に引き寄せる力)が小さく、薄肉
の記録テープの適正な走行が担保される。 【0011】このように、請求項1記載の記録テープカ
セットでは、薄肉の記録テープを適正に走行させること
ができる。 【0012】そして、上記構成の記録テープカセットで
は、記録テープの厚みを12μm以下としても、該記録
テープをリールのフランジに引き寄せることなく適正に
走行させることができる。 【0013】また、上記構成に記録テープカセットにお
いて、前記ケースに軸支されると共に前記記録テープが
巻き掛けられ該記録テープを巻き出しまたは巻き取りの
際にガイドするローラと、板ばね状に形成され一端部が
前記ケースに保持された状態で弾性変形して前記記録テ
ープを裏面側から押圧するパッドとを備え、前記ローラ
及びパッドの少なくとも一方を表面電気抵抗値が1×1
13Ω以下である樹脂材を用いた樹脂成形により形成し
た、構成としても良い。 【0014】この構成では、記録テープの巻き出しまた
は巻き取りに伴って、記録テープは、ローラ及びパッド
と摺接する。これにより、記録テープは、パッドによる
押圧に基づく張力によって弛むことなく、かつローラに
よってガイドされつつ、リールから巻き出されまたはリ
ールに巻き取られる。ここで、記録テープの厚み方向の
端面と摺接するローラ及びパッドの少なくとも一方が、
表面電気抵抗値が1×1013Ω以下である樹脂材を用い
た樹脂成形により形成されているため、該少なくとも一
方は記録テープとの摺接によって帯電し難い。このた
め、薄肉の記録テープが一層適正に走行する。また、記
録テープ自体の帯電も防止され、記録テープが所定の走
行経路上に位置する樹脂製部材等に引き寄せられること
もない。 【0015】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る記録テ
ープカセット10について図1及び図2に基づいて説明
する。なお、矢印Aで示す記録テープカセットの記録再
生装置(オーディオ機器やビデオ機器等)への装填方向
を前方向として説明をする。 【0016】図1に示される如く、放送局等で業務用に
使用される磁気テープTを備えた記録テープカセット
(ベータカムLカセット)10は、左右方向が前後方向
よりも長い略矩形箱状のケース12を備えている。ケー
ス12は、それぞれポリアセタール(以下POMとい
う)やアクリロニトリルブタジエートスチレン(以下A
BSという)等の樹脂成形より成る上ケース14と下ケ
ース16とが、複数のビス18を用いたビス止めによっ
て接合されて構成されている。 【0017】下ケース16には、その前側部分における
左右方向中央部を内側(矢印Aとは反対側)に凹ませて
形成された凹部20が設けられている。凹部20の左右
方向両側には、下ケース16の前壁16Aを切り欠いて
形成された左右一対のテープ開口22が位置している。 【0018】また、下ケース16の内面には、部分的に
切欠かれた略円筒状をなす一対の遊動規制壁24が立設
されており、各遊動規制壁24の内側には一対のリール
26がそれぞれ回転可能に収容されるようになってい
る。各リール26は、下フランジ28と、下フランジ2
8の上側に同軸的かつ一体に形成されたリールハブ30
と、リールハブ30の上端に溶着等によって取り付けら
れた上フランジ32とで構成されている。なお、各リー
ル26の材質については後述する。 【0019】そして、各リール26のリールハブ30に
は、中間部が一対のテープ開口22を通して凹部20の
前縁部に沿って(ケース12の外側に)位置する磁気テ
ープTのそれぞれ異なる端部が取り付けられており、該
磁気テープTは、記録テープカセット10の不使用時に
は、通常何れか一方のリール26のリールハブ30に巻
き回され(巻装され)ている。 【0020】また、下ケース16の各テープ開口22の
内側には図示しない保持孔がそれぞれ設けられており、
各保持孔にはそれぞれ金属製のシャフト34の一端部が
嵌合保持されるようになっている。各シャフト34は、
円筒状のガイドローラ36に挿通され該ガイドローラ3
6を回転自在に軸支した状態で、それぞれ上ケース14
の図示しない保持孔に嵌合されている。図2にも示され
る如く、各ガイドローラ36には、各リール26とテー
プ開口22との間を通る磁気テープTが巻き掛けられる
構成である。各ガイドローラ36の材質については後述
する。 【0021】さらに、各ガイドローラ36の近傍には、
それぞれテープパッド38が設けられている。テープパ
ッド38は、フィルム状に形成され、その一端側が下ケ
ース16の遊動規制壁24とテープ開口22の縁部近傍
に設けられた袋部40との間で保持されている。そし
て、各テープパッド38は、厚み方向に弾性変形した状
態で磁気テープTの裏面側に当接し、該裏面側から磁気
テープTを押圧して、磁気テープTの弛みを防止するよ
うになっている。 【0022】すなわち、テープパッド38は、磁気テー
プTに張力を付与する板ばねとして機能する構成であ
る。テープパッド38の材質については後述する。これ
により、磁気テープTは、テープパッド38によって適
度な付勢力で押圧されながら走行するようになってお
り、噛み込まれたり傷ついたりするような不具合が防止
される。なお、袋部40内には、下方に開口し記録テー
プカセット10の記録再生装置内での位置決め基準とな
る基準孔(図示省略)が設けられている。 【0023】また、各テープパッド38よりも前側にお
けるテープ開口22の内側には、それぞれ金属製のガイ
ドシャフト42が設けられている。ガイドシャフト42
は、下ケース16に立設されたピン44の根元部分に嵌
合することで下ケース16に対し回転不能に取り付けら
れている。各ガイドシャフト42は、磁気テープTの非
記録面である裏面側が巻き掛けられて、ガイドローラ3
6と共に、磁気テープTをガイドする構成である。 【0024】以上により、図2に示される如く、磁気テ
ープTは、その中間部が弛むことなく一対のガイドシャ
フト42間に架け渡された状態で各テープ開口22を通
過し、ケース12の外側(凹部20)に位置するように
なっている。なお、記録テープカセット10は、各リー
ル26の弛み方向の回転を規制する左右一対のロック手
段(図示省略)を備えており、記録テープカセット10
の不使用時には、該弛み方向へのリール26の回転が阻
止される構成である。 【0025】また、各リール26のリールハブ30内の
下部にはリール回転用ギヤ(図示省略)が設けられてお
り、該リール回転用ギヤは、下ケース16に各遊動規制
壁24と同軸的に設けられたギヤ開口46から外部に露
出されるようになっている。 【0026】一方、各リール26のリールハブ30内の
上部には環状の凹部30Aが設けられており、該凹部3
0A内には有底円筒状のリールホルダ48の筒状部が入
り込んでいる。各リールホルダ48は、それぞれの上端
に位置する底部においてそれぞれセンタキャップ50に
係止されており、各センタキャップ50は、上ケース1
4の透明板で構成される左右一対の窓板52に設けられ
た透孔52Aの開口縁で係止されている。そして、各リ
ールホルダ48と窓板52との間には、それぞれ圧縮コ
イルばね54が配設されており、各リール26は、圧縮
コイルばね54の付勢力によってそれぞれ下ケース16
側へ付勢されるようになっている。 【0027】さらに、記録テープカセット10は、ケー
ス12の前側を被覆するカバー56を備えている。カバ
ー56は、POMやABS等の樹脂成形より成り、その
両端部においてケース12の両側壁12A前端に回動可
能に軸支されており、該回動によって、テープ開口22
(前壁16A)及び凹部20を被覆する被覆位置と、上
ケース14よりも上方に位置しテープ開口22及び凹部
20を露出させる露出位置とを取り得るようになってい
る。 【0028】これにより、カバー56は、記録再生装置
に装填しないときには、被覆位置に位置してケース12
の凹部20に位置し露出されている磁気テープTを被覆
し、記録再生装置に装填したときには、凹部20に露出
されている磁気テープTを矢印A側(図2の想像線参
照)に引き出し可能となるように上ケース14の上方側
へ回動して露出位置へ移動するようになっている。 【0029】次に、リール26、ガイドローラ36、テ
ープパッド38の材質について説明する。リール26、
ガイドローラ36、テープパッド38は、それぞれ表面
電気抵抗値が1×1013Ω以下である樹脂材を用いた樹
脂成形によって形成されている。すなわち、所定の条件
(環境)における所定の測定法(例えば、ASTM−D
257に規定される測定法)において表面電気抵抗値が
上記要求性能(1×1013Ω以下)を満たす樹脂材が、
上記各部材の成形に用いられる。 【0030】具体的には、リール26を構成する下フラ
ンジ28(これと一体に成形されるリールハブ30)及
び上フランジ32の成形には、その要求される機械的強
度を考慮して、例えば、汎用ABS若しくは汎用POM
に帯電防止剤(例えば、ナイロン系の樹脂及び/または
他の添加剤)を添加した樹脂材、またはトヨラックパレ
ル(R)の相当するグレードの樹脂材等が用いられる。
さらに、上フランジ32の成形には、上ケース14の透
明な窓板52からテープ残量等を目視可能とするために
透明または半透明の樹脂材を用いることが好ましい。 【0031】また、ガイドローラ36の成形には、その
要求される機械的強度及び摺動性を考慮して、例えば、
汎用POMに帯電防止剤を添加した樹脂材等が用いられ
る。さらに、テープパッド38の成形には、その要求さ
れる可撓性を考慮して、例えば、汎用ポリエチレンテレ
フタレート(PET)に帯電防止剤を添加した樹脂材等
が用いられる。 【0032】そして、以上説明した記録テープカセット
10に使用される磁気テープTの厚みは、12μm以下
とされている。 【0033】次に、本実施の形態の作用を説明する。 【0034】上記構成の記録テープカセット10では、
使用に際して記録再生装置に装填されると、カバー56
が露出位置へ移動すると共にロック手段によるリール2
6のロック状態が解除される。すると、磁気テープTが
凹部20に位置する部分から矢印A側に引き出され、該
磁気テープTは、一方のリール26から巻き出されると
共に他方のリール26に巻き取られ、ガイドローラ3
6、ガイドシャフト42及び記録再生装置のガイドによ
って案内されつつ、所定の走行経路を走行する。 【0035】このとき、磁気テープTは、その幅方向端
部が主に下フランジ28と摺動し、該幅方向のずれが規
制される。また、磁気テープTは、ガイドローラ36及
びテープパッド38と摺接しつつ、弛みなく走行する。
そして、磁気テープTは、記録再生装置の上記所定の走
行経路に沿って配設された記録再生ヘッドによって、情
報の記録または記録された情報の再生が為される。 【0036】この磁気テープTは、その厚みが12μm
以下と極めて薄いため、リール26に巻装可能な長さが
増加し記録テープカセット10の記録容量が向上する。 【0037】ここで、磁気テープTと摺動しやすいリー
ル26の下フランジ28を上記所定の条件下で表面電気
抵抗値が1×1013Ω以下となる樹脂材を用いた樹脂成
形により形成したため、換言すれば、リール26におけ
る走行する磁気テープTに接触する部分の該走行環境下
における実際の表面電気抵抗値が小さいため、該リール
26は帯電し難い。このため、厚みが12μm以下であ
る薄肉の磁気テープTが下フランジ28と接触しても、
発生する静電引力(磁気テープTを下フランジ28側に
引き寄せる力)が小さく、薄肉の磁気テープTの適正な
走行が担保される。特に、記録テープカセット10で
は、リール26が全体として表面電気抵抗値が1×10
13Ω以下の樹脂材を用いて成形されているため、該リー
ル26は一層帯電し難い。 【0038】また、走行する磁気テープTと摺接する樹
脂製部材(通常帯電しやすい部材)であるガイドローラ
36、テープパッド38の双方を共に表面電気抵抗値が
1×1013Ω以下の樹脂材を用いて成形したため、これ
らのガイドローラ36、テープパッド38は、リール2
6の場合と同様に、磁気テープTとの摺接によって帯電
し難い。このため、上記の通り薄肉の磁気テープTが一
層適正に走行する。さらに、磁気テープT自体の帯電も
防止され、該磁気テープTが所定の走行経路上に位置す
る樹脂製部材等に引き寄せられることも防止される。 【0039】このように、本実施の形態に係る記録テー
プカセット10では、薄肉の磁気テープTを適正に走行
させることができる。 【0040】なお、上記の実施の形態では、ガイドロー
ラ36、テープパッド38の双方を共に表面電気抵抗値
が1×1013Ω以下の樹脂材を用いて成形した好ましい
構成としたが、本発明はこれに限定されず、少なくとも
リール26の下フランジ28または上フランジ32が帯
電し難い樹脂材にて構成されていれば足り(下フランジ
28を帯電し難い樹脂材にて構成するほうが好まし
い)、ガイドローラ36及びテープパッド38の一方ま
たは双方を汎用の樹脂材にて構成しても良い。また、下
フランジ28をリールハブ30と別部品として成形とす
ることで、該下フランジ28のみを帯電し難い樹脂材に
て構成しても良い。 【0041】また、上記の実施の形態では、記録テープ
カセット10が巻き取り用及び巻き出し用の一対のリー
ル26を備えた構成としたが、本発明はこれに限定され
ず、例えば、ケース内に単一のリール26を備えた所謂
シングルリールの記録テープカセット(記録テープカー
トリッジ)に本発明を適用しても良いことは言うまでも
ない。 【0042】さらに、上記の実施の形態では、テープパ
ッド38が全体として帯電し難い樹脂材を用いた樹脂成
形によって形成される構成としたが、本発明はこれに限
定されず、例えば、テープパッド38の磁気テープTと
摺接する部分に帯電し難い樹脂材にて構成した薄板(フ
ィルム)等を貼付した構成としても良い。 【0043】さらにまた、上記の実施の形態では、磁気
テープTの厚みが12μm以下である好ましい構成とし
たが、本発明はこれに限定されず、磁気テープTの厚み
は13μm未満であれば足りる。 【0044】 【発明の効果】以上説明したように本発明に係る記録テ
ープカセットは、薄肉の記録テープを適正に走行させる
ことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態に係る記録テープカセット
の分解斜視図である。 【図2】本発明の実施の形態に係る記録テープカセット
の上ケース及び上フランジを取り除いて見た平面図であ
る。 【符号の説明】 10 記録テープカセット 12 ケース 26 リール 28 下フランジ(フランジ) 30 リールハブ 32 上フランジ(フランジ) 36 ガイドローラ 38 テープパッド T 磁気テープ(記録テープ)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 リールハブと、該リールハブの軸方向端
    部に同軸的に設けられたフランジとを有し、ケース内に
    回転可能に収容されたリールと、 前記リールハブに巻き回されると共に前記フランジよっ
    て前記軸方向のずれを規制され、回転する前記リールか
    ら巻き出されまたは該リールに巻き取られつつ情報の記
    録または再生が為される記録テープと、 を備えた記録テープカセットであって、 前記記録テープの厚みを13μm未満とし、 かつ前記リールの少なくとも前記フランジを、表面電気
    抵抗値が1×1013Ω以下である樹脂材を用いた樹脂成
    形により形成した、 ことを特徴とする記録テープカセット。
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