JP2003331403A - 隣接トラックデータの保証処理方法及びデイスク装置 - Google Patents

隣接トラックデータの保証処理方法及びデイスク装置

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JP2003331403A JP2002140480A JP2002140480A JP2003331403A JP 2003331403 A JP2003331403 A JP 2003331403A JP 2002140480 A JP2002140480 A JP 2002140480A JP 2002140480 A JP2002140480 A JP 2002140480A JP 2003331403 A JP2003331403 A JP 2003331403A
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    • G11B19/04Arrangements for preventing, inhibiting, or warning against double recording on the same blank or against other recording or reproducing malfunctions
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ライトフォルトによる、隣接トラックのデータ
を保証する保証処理方法に関し、ライトフォルト時に寄
書きの可能性のある場合のみデータ保証する。 【解決手段】ライトフォルト検出又はオフセットリード
リトライが成功しても、直ちに、隣接トラックの保証の
リライトを行わずに、寄書き可能性があるかをヘッドの
動きで判定し、寄書き可能性のある場合には、寄書きに
より読みずらくなったセクタを検出して、そのセクタの
みをリライトする。このため、頻繁にライトフォルトが
検出される環境で使用されても、隣接トラックのデータ
保証処理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を
防止でき、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらく
なったことをリードチエックで検出するため、読みずら
くなったセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短
縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デイスク上の所定
のトラックのデータ書込みにより影響を受けた隣接トラ
ックのデータを保証処理する隣接トラックデータの保証
処理方法及びそれを使用したデイスク装置に関し、特
に、所定度合以上の寄書きを検出した際のみ、データ消
去の影響を受けた可能性のある隣接データをオフセット
リードチェックした後リライトし、寄書きによって隣接
データが完全に読めなくなることを未然に防止するため
の隣接トラックデータの保証処理方法及びデイスク装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】小型で大容量な記憶装置が広く利用され
ている。このような記憶装置は、多数の記録トラックが
同心円又は渦巻き状に形成された記憶媒体と、光又は磁
気ヘッドと、ヘッドを所望のトラックに位置付けるアク
チュエータとを備える。ヘッドは、位置付けたトラック
のデータをリード又はライトする。
【0003】このようなデイスク装置では、所望のトラ
ックにヘッドを位置付け、ヘッドは、トラックサーボ制
御によりトラック追従動作する。この場合に、トラック
のある箇所で、ヘッドがデータを規格内の揺れでライト
しても、ライトしたデータが隣接トラックのデータに影
響を及ぼさないよう且つ揺れて書かれたデータが読める
ようにトラックピッチ等の設計をしていた。
【0004】また、規格外でヘッドが揺れてデータが書
かれても、隣接トラックのデータに影響を及ぼさないよ
うに、十分マージンを見込んで、トラックピッチ等の設
計をしている。更に、恒久的に規格外でヘッドが揺れる
装置は、不良品として出荷されることはない。
【0005】従って、データライト中に、ヘッドの位置
が規格外でライトした場合でも、規格内で書けるまで、
該当セクタのライトリトライのみを行なっていた。尚、
磁気デイスク装置は、ヘッドの規格外位置ライトを検出
すると(ライトフォルト)、直ぐにライト動作を一旦止
めることと、検出するヘッドのサンプリング速度はヘッ
ドの揺れに対して充分速いことから、ヘッドの位置規格
外ライト動作は、1フレームにとどまる。
【0006】前述した通り、磁気デイスク装置は、通常
使用する環境下で、データを仮に規格外の揺れで、ライ
トしてしまっても、メカニカル及び検出サンプリング速
度上、隣接データに影響を与えることはない設計になっ
ている。
【0007】しかし、近年、デイスクの記憶データの高
密度化が進み、デイスクのトラック幅が益々狭くなって
きている。又、磁気デイスク装置の使用用途も拡大さ
れ、固定端末から携帯端末に内蔵されるようになってき
た。このため、規格外の衝撃を受ける機会が増え、それ
に対するDATAの保証も求められてきている。
【0008】また、隣接トラックデータに影響を与えな
い設計になっているとは言え、ヘッドの特性上、数万回
そのトラックをライトすれば、隣接トラックのデータは
少なからず影響される(消される)。
【0009】このため、従来から、ある度合を超した寄
書き(ライトフォルト)を検出した時点で、影響したであ
ろう方の隣接シリンダのデータをその場でリライトし、
データが読めなくなる事態を未然に防ぐ技術が多数提案
されている。
【0010】図18は、磁気デイスク装置のセクタフォ
ーマットの略図であり、サーボ部とデータ部1、2、
3、4、5で1セクターを構成し、サーボ部の信号で、
ヘッドのポジショニングを行なう。図18は、データラ
イト時のフォーマット略図であり、通常使用では、ヘッ
ドの規格外揺れが発生しても、隣接トラックに位置する
隣接セクタに影響を与えないように、トラック間隔が設
計されている。
【0011】図20は、磁気デイスク装置における従来
の寄書きが発生した場合の処理の説明図である。ライト
ヘッドの位置により、データライト時に寄書きを検出す
ると(オフトラックライト又はライトフォルト)、検出
したセクタから特定セクタ戻ってライトをし直すことに
より、自分自身のトラックデータの復旧を行なう。しか
し、寄書きによって隣接セクタのデータD5は、この寄
書きにより、読み辛くなる。このままにしておき、逆ト
ラックn+2からの寄書き等の影響を受けると完全に読
めなくなってしまう。
【0012】このため、寄書きを検出すると、検出した
セクタから特定セクタ戻って、ライトし直すことによ
り、自分自身のデータの復旧をまず行なうと共に、隣接
セクタのデータについても、データが読めるまで、リー
ド動作を試み、データが読めた時点で、データをリライ
トすることにより読み辛くなったデータを復旧させる。
尚、図上では、復旧させる隣接セクタを1セクタとした
が、隣接トラックの特定セクタ戻って複数セクタのデー
タの復旧を行なう場合もある。
【0013】又、データのリードの際も、図21に示す
ように、トラックnでオントラックリードが出来ず、オ
フセットしてリードした時に、このデータ2は、寄書き
の可能性ありと判定し、検出したセクタから特定セクタ
戻って、ライトし直すことにより、自分自身のデータの
復旧をまず行なうと共に、隣接セクタのデータ2につい
ても、データが読めるまで、リード動作を試み、データ
が読めた時点で、データをリライトすることにより読み
辛くなったデータを復旧させる。
【0014】これら寄書き検出時の隣接データの保証処
理は、特開平6−52635号公報、特開平11−20
3614号公報、特開2001−14606号公報、特
開2001−118343号公報等で提案されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術で
は、隣接データの保証処理をする条件が、ライトフォル
ト検出や、所定量のオフセットリードリトライ検出時で
あった。このライトフォルト検出は、データライト時
に、対象セクタのフレームでヘッドの位置が、ライトオ
フトラックスライスを越えたことを認識したことによ
り、検出する。このライトオフトラックスライスの値
は、トラックのセンター位置からのずれで定義され、ヘ
ッドや媒体の特性及び調査から導き出され値である。
【0016】そして、ヘッドが、このライトオフトラッ
クスライス内で、オフセットしてデータを書いても、リ
ードヘッドが、そのトラックのセンターで(オントラッ
ク)、問題なくデータをリードできるよう、ライトオフ
トラックスライス値は決定される。同様に、リード時の
保証処理条件は、リードリトライ時に所定量のヘッドオ
フセットで、リードできた時であった。
【0017】従来は、このライトフォルト検出時やオフ
セットリードリトライでデータリードできた場合には、
何ら条件もなく、隣接セクタが読めなくなるおそれがあ
ると判断し、隣接セクタをリードし、リライトし直し
て、隣接データの保証処理を行っていた。
【0018】しかし、前述したように、携帯機器等に使
用された場合には、振動している場所での設置等の装置
の環境によっては、単発のライトフォルトは頻繁に起こ
りうる。尚、複数回連続でライトリトライを行なって
も、正常にライトできない場合のみ、装置がホストにラ
イトフォルトを報告する。
【0019】従って、毎回単発のライトフォルトを検出
する度に、隣接セクタ保証処理を行なうと、データの保
証の面では、安全度が高いが、隣接セクタをリードし、
ライトし直すという処理が多発し、装置のパフォーマン
ス、特にリード/ライト速度が落ち、非効率である。ま
た、前述した通り、本来ライトフォルトが発生しても、
隣接セクタが読めなくなるような影響を与えないよう十
分にマージンを持たせて設計されているため、隣接セク
タに影響を与えるような酷い衝撃によるライトフォルト
は、非常に希であるといえる。このため、隣接セクタに
影響を与えないライトフォルトも存在するため、従来の
隣接セクタ保証処理は、過剰な保証処理であり、装置の
高速読出し、書込み性能を低下する。
【0020】従って、本発明の目的は、所定の度合いの
寄書きを検出した時点で、影響したであろう隣接セクタ
のデータをチエックして、保証処理を行うための隣接ト
ラックデータの保証処理方法及びそのデイスク装置を提
供するにある。
【0021】又、本発明の他の目的は、ライトフォルト
を検出し、隣接セクタのデータをリードチエックして、
影響されたデータの保証処理を行う隣接トラックデータ
の保証処理方法及びそのデイスク装置を提供するにあ
る。
【0022】更に、本発明の他の目的は、リードリトラ
イ時のリードオフセット量が所定量を越えたことを検出
して、隣接セクタのデータをリードチエックして、影響
されたデータの保証処理を行う隣接トラックデータの保
証処理方法及びそのデイスク装置を提供するにある。
【0023】更に、本発明の別の目的は、所定の度合い
の寄書きを検出した時点で、影響したであろう隣接セク
タのデータをリードチエックし易くし、影響されたデー
タの保証処理を行う隣接トラックデータの保証処理方法
及びそのデイスク装置を提供するにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】この目的の達成のため、
本発明の隣接データの保証処理方法は、前記ヘッドが、
所定のオフトラック量以上で前記トラックのセクタにデ
ータをライトしたことを検出するステップと、前記オフ
トラックライト検出時に、前記ヘッドが前記隣接トラッ
クに寄書きした可能性があるかを検出するステップと、
前記寄書きした可能性がない場合に、前記トラックのセ
クタにデータをリライトするステップと、前記寄書きし
た可能性がある場合に、前記隣接トラックのセクタのデ
ータを前記所定のトラック方向にオフセットして、リー
ドするステップと、前記リードステップで読み出せない
セクタをリトライリードし、データをリードするステッ
プと、前記隣接トラックの前記読み出せないセクタと前
記所定のトラックのセクタをリライトするステップとを
有する。
【0025】又、本発明のデイスク装置は、デイスクの
所定のトラックの所望のセクタにデータをリード及びラ
イトするヘッドと、前記ヘッドを前記デイスクの所定の
トラックに位置付けるアクチュエータと、前記ヘッドと
前記アクチュエータを制御し、前記ヘッドが、所定のオ
フトラック量以上で前記トラックのセクタにデータをラ
イトしたことを検出する制御部とを有し、前記制御部
は、前記オフトラックライト検出時に、前記ヘッドが前
記隣接トラックに寄書きした可能性があるかを検出し、
前記寄書きした可能性がない場合に、前記トラックのセ
クタにデータをリライトするとともに、前記寄書きした
可能性がある場合に、前記隣接トラックのセクタのデー
タを前記所定のトラック方向にオフセットリードし、前
記リードステップで読み出せないセクタをリトライリー
ドし、前記隣接トラックの前記読み出せないセクタと前
記所定のトラックのセクタをリライトする。
【0026】本発明では、ライトフォルト検出しても、
直ちに、隣接トラックの保証のリライトを行わずに、寄
書き可能性のあるライトフォルトであるかを判定し、寄
書き可能性のあるライトフォルトである場合には、寄書
きにより読みずらくなったセクタを検出して、そのセク
タのみをリライトする。
【0027】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、隣接トラックのデータ保証処
理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を防止で
き、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらくなった
ことをリードチエックで検出するため、読みずらくなっ
たセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短縮でき
る。
【0028】又、本発明では、好ましくは、前記リトラ
イリードステップは、第1のリトライリードステップ
と、前記第1のリトライリードで読めなかったセクタが
あった場合、前記読めなかったセクタに対応する前記所
定のトラックのセクタをオフセットDCイレーズするス
テップと、前記DCイレーズ後、前記第1のリトライリ
ードで読めなかったセクタをリトライリードするステッ
プとからなる。
【0029】これにより、よりリトライリードでの寄書
きされたセクタのリード成功率が向上する。
【0030】又、本発明では、好ましくは、前記寄書き
可能性を検出するステップは、前記オフトラックライト
検出の条件と異なる条件で、前記ヘッドの動きを検出す
るステップからなる。
【0031】又、本発明では、好ましくは、前記寄書き
可能性を検出するステップは、前記オフトラックライト
検出のオフトラック位置規格値より大きい位置規格値
で、前記ヘッドの動きを検出するステップからなる。
【0032】又、本発明では、好ましくは、前記寄書き
可能性を検出するステップは、前記オフトラックライト
検出のオフトラック位置規格値に、前記ヘッドの速度又
は加速度の条件を付加して、前記ヘッドの動きを検出す
るステップからなる。
【0033】寄書き可能性の検出が、容易且つ正確とな
り、無用な処理を防止できる。
【0034】更に、本発明の隣接データの保証処理方法
は、ヘッドが、所定のリードオフセット量以上で前記ト
ラックのセクタのデータをリードしたことを検出するス
テップと、前記リードできたリードオフセット量によ
り、前記所定のトラック又は前記隣接トラックに寄書き
した可能性があるかを検出するステップと、前記寄書き
した可能性がある場合に、前記隣接トラックのセクタの
データをオフセットして、リードするステップと、前記
リードステップで読み出せないセクタをリトライリード
し、データをリードするステップと、前記隣接トラック
の前記読み出せないセクタと前記所定のトラックのセク
タをリライトするステップとを有する。
【0035】本発明では、オフセットリードリトライが
成功しても、直ちに、隣接トラックの保証のリライトを
行わずに、寄書き可能性のあるオフセットリードリトラ
イであるかを判定し、寄書き可能性のあるオフセットリ
ードリトライである場合には、寄書きにより読みずらく
なったセクタを検出して、そのセクタのみをリライトす
る。
【0036】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、隣接トラックのデータ保証処
理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を防止で
き、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらくなった
ことをリードチエックで検出するため、読みずらくなっ
たセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短縮でき
る。
【0037】又、本発明では、好ましくは、前記リトラ
イリードステップは、第1のリトライリードステップ
と、前記第1のリトライリードで読めなかったセクタが
あった場合、前記読めなかったセクタに対応する前記所
定のトラックのセクタをオフセットDCイレーズするス
テップと、前記DCイレーズ後、前記第1のリトライリ
ードで読めなかったセクタをリトライリードするステッ
プからなる。
【0038】更に、本発明の隣接データの保証処理方法
は、ヘッドが、所定のリードオフセット量で前記トラッ
クのセクタのデータをリードできないことを検出するス
テップと、前記リードできない場合に、前記所定のトラ
ックに前記隣接トラックから寄書きされた影響があるか
を検出するステップと、前記寄書きされた影響がある場
合に、前記隣接トラックのセクタのデータをリトライリ
ードするステップと、前記リードできなかったセクタに
影響する前記隣接トラックのセクタをオフセットDCイ
レーズした後、前記リードできなかったセクタをリード
するステップと、前記隣接トラックの前記リトライリー
ドされたセクタと前記所定のトラックのセクタをリライ
トするステップとを有する。
【0039】本発明では、オフセットリードリトライが
不成功でも、寄書きにより読みずらくなったセクタであ
るかを検出して、寄書きした隣接トラックのセクタをオ
フセットDCイレーズするため、そのセクタのリード成
功率が向上するとともに、そのセクタのみをリライトす
る。
【0040】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、リード/ライト性能の低下を
防止でき、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらく
なったことをリードチエックで検出するため、読みずら
くなったセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短
縮できる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、デ
イスク記憶装置、第1の実施の形態、第2の実施の形
態、第3の実施の形態、第4の実施の形態、第5の実施
の形態、他の実施の形態で、説明するが、本発明は、下
記実施の形態に限られない。
【0042】[デイスク記憶装置]図1は、本発明の一
実施の形態のデイスク記憶装置の構成図である。図1
は、デイスク記憶装置として、磁気デイスク装置を示
す。図1に示すように、磁気記憶媒体である磁気デイス
ク12が、スピンドルモータ36の回転軸に設けられて
いる。スピンドルモータ36は、磁気デイスク12を回
転する。アクチュエータ16は、先端に磁気ヘッド18
を備え、磁気ヘッド18を磁気デイスク12の半径方向
に移動する。
【0043】アクチュエータ16は、回転軸を中心に回
転するアームと、アームの後端に設けられた駆動コイル
と、アームの先端に設けられたサスペンション(ジンバ
ル)からなるVCM(Voice Coil Motor)で構成さ
れ、このサスペンションに磁気ヘッドが設けられる。
【0044】アクチュエータ16には、磁気ヘッド18
と電気的に接続されたライトドライバを含むヘッドIC
34が設けられる。更に、エンクロージャ10内の温度
を検出する温度センサ14が設けられる。図1に示すよ
うに、これらは、デイスクエンクロージャ10内に収容
される。
【0045】磁気ヘッド18は、スライダと、リード素
子(MR素子)と、ライト素子とからなる。磁気ヘッド
18は、スライダに、磁気抵抗素子を含むリード素子を
積層し、その上にライトコイルを含むライト素子を積層
して、構成される。この磁気抵抗素子のコア幅は、磁気
デイスク12のトラックの幅に対応し、例えば、0.3
〜0.4マイクロメータである。
【0046】デイスクエンクロージャ10と別に、プリ
ント回路アセンブリー20が設けられる。プリント回路
アセンブリー20は、磁気デイスク装置の制御回路を搭
載する。この制御回路は、サーボコントローラ24と、
リードライトコントローラ26と、ハードデイスクコン
トローラ/メインコントローラ28と、データバッファ
30と、フラッシュROM32である。
【0047】更に、プリント回路アセンブリー20に
は、装置に付与されるショックを検出するショックセン
サ22と、発振器38とが設けられる。サーボコントロ
ーラ24は、ハードデイスクコントローラ/メインコン
トローラ28の指示された位置に磁気ヘッドを位置付け
るように、アクチュエータをサーボ制御する。
【0048】リードライトコントローラ26は、ヘッド
IC34を介し磁気ヘッド18にライトデータを転送
し、且つ磁気ヘッド18からリードデータを受ける。
又、ヘッド切換え、リード/ライトのタイミング制御を
行う。ハードデイスクコントローラ/メインコントロー
ラ28は、フラッシュROM24に格納されたパラメー
タを含むプログラムを、データバッファ30を使用して
実行する。
【0049】ハードデイスクコントローラ/メインコン
トローラ28は、サーボコントローラ24にヘッド位置
指令を発し、サーボコントローラ24は、これに従いア
クチュエータ16をサーボ制御し、磁気ヘッド18を所
望のトラック位置に位置つける。
【0050】又、ハードデイスクコントローラ/メイン
コントローラ28は、ATAインターフェイス等のイン
ターフェイスで、図示しないホストと接続され、ライト
時に、ライトデータをリードライトコントローラ26に
転送し、ヘッドIC34を介し磁気ヘッド18で書込み
を行わせる。同様に、リード時に、リードライトコント
ローラ26にリード指示を与え、リードライトコントロ
ーラ26は、これに従い磁気ヘッド18からのリードデ
ータをヘッドIC34を介し受け、ハードデイスクコン
トローラ/メインコントローラ28に転送する。
【0051】このような構成の磁気デイスク装置におい
て、ライト時及びリード時の隣接データ保証処理は、ハ
ードデイスクコントローラ/メインコントローラ28
が、プログラムの実行により行う。
【0052】次に、本発明の隣接データ保証処理の原理
を説明する。図2は、磁気デイスク12のトラックnに
ライトヘッドでデータをライトしている状況を説明する
説明図である。
【0053】図2に示すように、サーボ信号Servoを読
取り、サーボコントローラ24は、ヘッドの現在位置を
認識する。但し、位置情報を読取ってから認識するまで
にデレイがあるので、実際には現在位置は、サーボ信号
を読み終わってから認識される。又、ライトオフトラッ
クスライスは、トラックのセンター位置(オントラック
位置という)から、ヘッドの位置ずれを許容する最大値
であり、ヘッドや媒体の特性及び調査から導き出した値
である。
【0054】このライトオフトラックスライスは、ライ
トオフトラックスライス内で、ライトヘッドが位置オフ
セットして、データを書き込んでも、オントラック位置
でリードヘッドが、書込みデータを問題なく読める値に
本来設定される。ライトオフトラックスライスは、ヘッ
ドのバラツキ等のマージンを考慮して決定される。
【0055】ライトフォルトは、データライト時に、対
象セクタのフレームで、ライトヘッドの位置が、ライト
オフトラックスライスを越えたことを、装置(ハードデ
イスクコントローラ28)が認識した時に、発生する。
尚、他にもライトフォルト発生要因はある。
【0056】図2に示すように、ライトヘッドの位置
が、αでもβでも、ライトフォルト検出されるが、殆ど
のライトフォルトは、αであり、図2に示すように、隣
接セクタ(トラックn+1のデータ)には影響を与えな
い。一方、同じ、ライトフォルト検出でも、βの場合に
は、隣接セクタのデータに影響を与える可能性が強い。
【0057】図3は、速度や加速度を考慮したライトフ
ォルト検出の一例の説明図であり、2つ或は3つ連続の
位置情報(サーボ信号)からヘッドの速度或は加速度を
計算し、次の位置情報を予測する。速度や加速度自身或
は、次の予測位置が規格外(ライトオフセットスライス
外)であると検出した時、装置はライトフォルトと認識
する。
【0058】図5に示すように、速度や加速度が大きい
場合には、ライトヘッド18が傾き、トラックピッチに
対し、ライト領域が拡大する。即ち、何かしらの要因で
加速度が異常である時には、隣接セクタに影響を与える
可能性が高い。
【0059】図4は、ライト時に、規格外のオフセット
ライトを装置が認識できない一例の説明図である。つま
り1フレーム内でヘッド18が激しく動いた場合であ
る。適切なオフセットスライスは、隣接セクタに影響を
与える可能性があるライトオフセット量である。
【0060】図4の場合、装置は単純なライトフォルト
と検出できるが、実際には、隣接セクタに影響を与えて
いる可能性がある。本来、このような1フレーム内で装
置が悪影響度合を認識できない程の激しい(高周波の)揺
れは、メカ的にも、ヘッド位置決め制御からも発生しな
い設計になっている。つまり、このようなケースは、非
常に希であるが、外部から衝撃を与えられた場合に生じ
る可能性があり、万が一発生し隣接セクタに影響を与え
た場合、次の対象隣接セクタのリード時に検出する。
【0061】このように、ライトフォルト検出時に、そ
れが隣接セクタに影響を与える寄書きであるかを更にチ
エックし、隣接セクタに影響を与える寄書きでない場合
には、隣接セクタの保証処理を行わず、隣接セクタに影
響を与える寄書きである場合には、隣接セクタの保証処
理を行う。このため、無駄な保証処理の実行を防止で
き、磁気デイスク装置のパフォーマンスの低下を防止で
きる。
【0062】[第1の実施の形態]図6は、本発明の第
1の実施の形態の隣接セクタ保証処理フロー図、図7
は、その動作説明図である。図6の処理は、図1のハー
ドデイスクコントローラ/メインコントローラ28が、
実行する。
【0063】(S1)データライト動作を開始後、ライ
トフォルトを検出したかを判定する。即ち、データライ
ト中に、ヘッドの現在位置とライトオフセットスライス
(図2参照)とを比較し、ヘッドの現在位置がライトオ
フセットスライスを越えたかを判定する。同様に、ヘッ
ドの検出位置から次のサンプルでの予測位置を計算し、
予測位置が、ライトオフセットスライスを越えたかを判
定することもできる。
【0064】(S2)本実施の形態では、データライト
時に、単にライトフォルトを検出しても、隣接セクタの
保証処理は行わない。即ち、ライトフォルト検出された
ヘッドのライト位置が、寄書き可能性のある位置である
かを調べる。例えば、ヘッドのライト位置が、図7に示
す予め設定されている特定オフセット量(保証処理オフ
セットライトスライス)α1(α1>ライトオフトラッ
クスライス)を越えているかを判定し、寄書き可能性を
判定する。
【0065】又、図3で説明したように、ライトフォル
トを検出した時に、ヘッドの速度や加速度が、保証処理
Y軸速度α2、保証処理Y軸加速度α3を越えたことを
検出して、寄書き可能性を判定しても良い。この時、寄
書きの方向が、トラックセンターのプラス側かマイナス
側かも判定する。寄書き可能性がない場合には、ステッ
プS7に進む。
【0066】(S3)トラックn,セクタpで寄書き可
能性を検出すると、保証処理に入る。寄書きの方向が、
プラス側なら、方向ポインタaを「+1」に、マイナス
側なら、方向ポインタaを「−1」にセットする。この
時、バッファメモリ30の格納領域をクリアする。
【0067】(S4)寄書き可能性を検出すると、まず
寄書きによって影響を受けたであろう隣接セクタのデー
タリードを、特定オフセット量ε1を掛けて行う。ε1
は、寄書きを受けていない場合、確実にデータが読める
オフセット量である。即ち、ライトフォルト検出された
トラックがトラックn、セクタpであった場合には、
(n+a)トラックを、即ち、寄書きによって、影響を
受けたであろうトラックを、セクタ<p−γ1>からセ
クタ<γ1+γ2+1>数、リードできるかをチエック
する。ここで、γ1は、隣接トラックのセクタpの前に
位置する保証セクタ数であり、γ2は、隣接トラックの
セクタpの後ろに位置する保証セクタ数である。
【0068】更に、このリードチエックを、ヘッド位置
を隣接トラックn+aのセンターから(−a×ε1)オ
フセットして、行う。この場合に、(−a×ε1)のオ
フセット量であるから、図7に示すように、a=1であ
るn+1トラックの場合には、n+1トラックのセンタ
ー位置から、nトラック方向にa×ε1オフセットした
位置で、リードチエックを行う。又、a=−1であるn
−1トラックの場合には、n−1トラックのセンター位
置から、nトラック方向にa×ε1オフセットした位置
で、リードチエックを行う。
【0069】即ち、トラックnのライトフォルトで、隣
接トラックn+1又はn−1に寄書きしたかを、隣接ト
ラックn+1又はn−1で、トラックn方向にオントラ
ック位置からオフセットした位置で、リードチエックす
ることにより、寄書き(読みずらくなったか)の有無を
検出できる。このリードチエックでデータが読めなかっ
たセクタアドレスを記憶部(バッファ)30に保持す
る。
【0070】(S5)このチエックで読めなかったセク
タのみ読めるまで試みる。即ち、隣接トラックn+1又
はn−1で、ヘッドの位置オフセット量やアンプゲイン
等の読み取りパラメータを変え、リードリトライする。
リードリトライにより、読めなかったセクタのデータの
読出しが成功すると、記憶部(バッファ)30にいった
んデータを保持する。
【0071】(S6)図7に示すように、読めた時点で
データを、そのセクタにリライトする。これにより、寄
書きにより読みずらくなったセクタを復旧できる。リラ
イトしたので、記憶部(バッファ)30をクリアする。
このアドレスデータは、障害等の解析のため、他のバッ
ファ領域にエラー履歴として格納する。
【0072】(S7)次に、本来ライトするべきトラッ
クnにおいて、ライトフォルト検出したセクタpから特
定セクタ(p−β1)戻って、(β1+β2+1)セク
タ数分ライトをし直す。これにより、自分自身のデータ
の復旧を行なう。そして、終了する。
【0073】尚、特定箇所で寄書きしやすいメカ的或は
サーボトラックライタ上の要因を仮に含んでいる装置で
は、何度も同一箇所で同一方向の寄書きが発生する。こ
の場合、特定の隣接セクタで何度も寄書きを受けること
になり、この様なセクタは危険なので交代処理をさせて
おく方が望ましい場合がある。
【0074】その為に、図6で説明したように、リード
チエックで読めなかったアドレスを動的記憶部から別の
静的記憶部に保存しておくような機構があっても良い。
また、リードチエックで読めなかったアドレスのデータ
を再び使うことになる場合があるので、動的記憶部のデ
ータをクリアするタイミングは指定しない。
【0075】このように、ライトフォルト検出しても、
直ちに、隣接トラックの保証のリライトを行わずに、寄
書き可能性のあるライトフォルトであるかを判定し、寄
書き可能性のあるライトフォルトである場合には、寄書
きにより読みずらくなったセクタを検出して、そのセク
タのみをリライトする。
【0076】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、隣接トラックのデータ保証処
理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を防止で
き、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらくなった
ことをリードチエックで検出するため、読みずらくなっ
たセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短縮でき
る。
【0077】[第2の実施の形態]図8は、本発明の第
2の実施の形態の隣接セクタ保証処理フロー図、図9、
図10は、その動作説明図である。図8の処理も、図1
のハードデイスクコントローラ/メインコントローラ2
8が、実行する。
【0078】第1の実施の形態では、寄書きによって影
響を受けた隣接セクタのデータが、リードチエック後の
リードリトライで全て復旧できることを仮定している。
第2の実施の形態では、隣接セクタのデータが、リード
リトライでも復旧することができなかった場合の対処を
追加する。
【0079】図10は、DC(直流)イレーズによる寄
書きデータ救済率向上の説明図である。図において、オ
フセット(トラック)=0.0を中心に左右±0.3ト
ラック程度がデータ救済率が高い。これに対し、図のト
ラック=−1.0のライトで、点線のように、寄書きを
受け、トラック=0.0のデータが殆ど読めない場合
に、オーバーライトした(寄書きセクタ)をDCイレー
ズすると、救済率が向上することが予測される。
【0080】この場合に、寄書きしたセクタをオントラ
ック(トラック=−1.0)でDCイレーズしても、図
10に示すように、隣接セクタの救済率は殆ど向上しな
い。ある程度、隣接セクタ側(トラック=0.0)であ
るプラス側にオフセットε2して,寄書きセクタをDC
イレーズすると、寄書きされたオーバーライトが消去さ
れ、データ救済率が向上する。この処理により寄書きに
より読まなかったセクタも読めるようになり、データを
リライトすることにより読み辛くなったデータを復旧で
きる。
【0081】以下、図9を参照し、図8の処理フローを
説明する。
【0082】(S11)データライト動作を開始後、ラ
イトフォルトを検出したかを判定する。即ち、データラ
イト中に、ヘッドの現在位置とライトオフセットスライ
ス(図2参照)とを比較し、ヘッドの現在位置がライト
オフセットスライスを越えたかを判定する。同様に、ヘ
ッドの検出位置から次のサンプルでの予測位置を計算
し、予測位置が、ライトオフセットスライスを越えたか
を判定することもできる。
【0083】(S12)本実施の形態でも、データライ
ト時に、単にライトフォルトを検出しても、隣接セクタ
の保証処理は行わない。即ち、ライトフォルト検出され
たヘッドのライト位置が、寄書き可能性のある位置であ
るかを調べる。例えば、ヘッドのライト位置が、図9に
示す予め設定されている特定オフセット量(保証処理オ
フセットライトスライス)α1(α1>ライトオフトラ
ックスライス)を越えているかを判定し、寄書き可能性
を判定する。同様に、図3で説明したように、ライトフ
ォルトを検出した時に、ヘッドの速度や加速度が、保証
処理Y軸速度α2、保証処理Y軸加速度α3を越えたこ
とを検出して、寄書き可能性を判定しても良い。この
時、寄書きの方向が、トラックセンターのプラス側かマ
イナス側かも判定する。寄書き可能性がない場合には、
ステップS18に進む。
【0084】(S13)トラックn,セクタpで寄書き
可能性を検出すると、保証処理に入る。寄書きの方向
が、プラス側なら、方向ポインタaを「+1」に、マイ
ナス側なら、方向ポインタaを「−1」にセットする。
この時、バッファメモリ30の格納領域をクリアする。
【0085】(S14)寄書き可能性を検出すると、ま
ず寄書きによって影響を受けたであろう隣接セクタのデ
ータリードを、特定オフセット量ε1を掛けて行う。ε1
とは、寄書きを受けていない場合、確実にデータが読め
るオフセット量である。即ち、ライトフォルト検出され
たトラックがトラックn、セクタpであった場合には、
(n+a)トラックを、即ち、寄書きによって、影響を
受けたであろうトラックを、セクタ<p−γ1>からセ
クタ<γ1+γ2+1>数、リードできるかをチエック
する。ここで、γ1は、隣接トラックのセクタpの前に
位置する保証セクタ数であり、γ2は、隣接トラックの
セクタpの後ろに位置する保証セクタ数である。
【0086】更に、このリードチエックを、ヘッド位置
を隣接トラックn+aのセンターから(−a×ε1)オ
フセットして、行う。この場合に、(−a×ε1)のオ
フセット量であるから、図9に示すように、a=1であ
るn+1トラックの場合には、n+1トラックのセンタ
ー位置から、nトラック方向にa×ε1オフセットした
位置で、リードチエックを行う。又、a=−1であるn
−1トラックの場合には、n−1トラックのセンター位
置から、nトラック方向にa×ε1オフセットした位置
で、リードチエックを行う。
【0087】即ち、トラックnのライトフォルトで、隣
接トラックn+1又はn−1に寄書きしたかを、隣接ト
ラックn+1又はn−1で、トラックn方向にオントラ
ック位置からオフセットした位置で、リードチエックす
ることにより、寄書き(読みずらくなったか)の有無を
検出できる。このリードチエックでデータが読めなかっ
たセクタアドレスを記憶部(バッファ)30に保持す
る。
【0088】(S15)このチエックで読めなかったセ
クタのみ読めるまで試みる。即ち、隣接トラックn+1
又はn−1で、ヘッドの位置オフセット量やアンプゲイ
ン等の読み取りパラメータを変え、リードリトライす
る。リードリトライにより、読めなかったセクタのデー
タの読出しが成功すると、記憶部(バッファ)30にい
ったんデータを保持する。
【0089】(S16)一方、ステップS15のリード
リトライでデータが読めなかったセクタ<q>に対し、
寄書きしたトラックnのセクタ<q>のデータを保持
後、寄書きされたトラック方向に、a×ε2オフセット
して、トラックnのセクタ<q>をDCイレーズする。
そして、データが読めなかったトラックn+aのセクタ
<q>を再度リードリトライにより、データを読み出
す。リードリトライにより、読めなかったセクタのデー
タの読出しが成功すると、記憶部(バッファ)30にい
ったんデータを保持する。
【0090】(S17)図9に示すように、読めた時点
でデータを、そのセクタにリライトする。これにより、
寄書きにより読みずらくなったセクタを復旧できる。リ
ライトしたので、記憶部(バッファ)30をクリアす
る。このデータは、障害等の解析のため、他のバッファ
領域にエラー履歴として格納する。
【0091】(S18)次に、本来ライトするべきトラ
ックnにおいて、ライトフォルト検出したセクタpから
特定セクタ(p−β1)戻って、(β1+β2+1)セ
クタ数分及びセクタ<q>ライトし直す。これにより、
自分自身のデータの復旧を行なう。そして、終了する。
【0092】尚、特定箇所で寄書きしやすいメカ的或は
サーボトラックライタ上の要因を仮に含んでいる装置で
は、何度も同一箇所で同一方向の寄書きが発生する。こ
の場合、特定の隣接セクタで何度も寄書きを受けること
になり、この様なセクタは危険なので交代処理をさせて
おく方が望ましい場合がある。
【0093】その為に、図6で説明したように、リード
チエックで読めなかったアドレスを動的記憶部から別の
静的記憶部に保存しておくような機構があっても良い。
また、リードチエックで読めなかったアドレスのデータ
を再び使うことになる場合があるので、動的記憶部のデ
ータをクリアするタイミングは指定しない。
【0094】この例でも、ライトフォルト検出しても、
直ちに、隣接トラックの保証のリライトを行わずに、寄
書き可能性のあるライトフォルトであるかを判定し、寄
書き可能性のあるライトフォルトである場合には、寄書
きにより読みずらくなったセクタを検出して、そのセク
タのみをリライトする。
【0095】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、隣接トラックのデータ保証処
理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を防止で
き、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらくなった
ことをリードチエックで検出するため、読みずらくなっ
たセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短縮でき
る。
【0096】更に、寄書きを受けたトラックのデータが
殆ど読めない場合でも、隣接セクタ側であるプラス側に
オフセットε2して,寄書きセクタをDCイレーズする
ことにより、寄書きされたオーバーライトが消去され、
データ救済率が向上する。この処理により寄書きにより
読まなかったセクタも読めるようになり、データをリラ
イトすることにより読み辛くなったデータを復旧でき
る。
【0097】[第3の実施の形態]次に、リード時に寄
書きを検出した場合の保証処理を説明する。上述した通
り、データは、本来ライトオフトラックスライス内でし
か書かれない。また、ライトオフトラックスライス内で
書かれたデータは、オントラックで本来読める。しか
し、ライト性能が悪くなる条件(例えば低温)でデータを
書くと、オフセットマージンが、設計値より小さくなっ
てしまうものがある。この場合は、少しオフセットリー
ドしないと読めない。
【0098】また、リード時も、ヘッドは規格内で揺れ
ながら読んでいる。このため、ライトオフトラックスラ
イス内のオフセットライトであっても、オントラックリ
ードで、読み辛くなることには変わりがない。この場合
も、少しオフセットしてリードすることにより、問題な
く読むことができる。オフセットリードリトライで救済
される原因のほとんどがこれらであり、少ないオフセッ
ト量で救済される。
【0099】しかし、寄書きによりデータの片側が消さ
れてしまった場合は、オフセットをかなりしないと読め
なくなってしまう。つまり、救済できたリトライのオフ
セット量をチエックすることで、寄書きされた可能性を
予測することができる。従って、何らかの原因で規格外
の寄書きを検出できなくても、リード時にこれを検出し
て、データ保証処理を行うことができる。
【0100】図11は、本発明の第3の実施の形態の隣
接セクタ保証処理フロー図、図12及び図13は、その
動作説明図である。図11の処理は、図1のハードデイ
スクコントローラ/メインコントローラ28が、実行す
る。
【0101】(S21)データリード動作を開始後、リ
ードリトライを行い、トラックn、セクタpのデータを
リードリトライで救済できた。
【0102】(S22)本実施の形態では、オフセット
によるリードリトライを検出しても、単純に、隣接セク
タの保証処理は行わない。即ち、リードリトライで救済
できたリトライ時のヘッドのリードオフセット量から、
寄書きした又はされた可能性のセクタであるかを調べ
る。例えば、ヘッドのリードオフセット量が、図12及
び図13に示す予め設定されている特定オフセット量
(保証処理オフセットリードスライス)α4を越えてい
るかを判定し、寄書き可能性を判定する。この時、寄書
きの方向が、トラックセンターのプラス側かマイナス側
かも判定する。寄書き可能性がない場合には、終了す
る。
【0103】(S23)トラックn,セクタpでリード
オフセット量により寄書き可能性を検出すると、保証処
理に入る。寄書きの方向が、プラス側なら、方向ポイン
タaを「+1」に、マイナス側なら、方向ポインタaを
「−1」にセットする。この時、バッファメモリ30の
格納領域をクリアする。
【0104】(S24)寄書き可能性を検出すると、ま
ず寄書きによって影響を受けたであろう隣接セクタと寄
書きされた隣接セクタのデータリードを、特定オフセッ
ト量ε1を掛けて行う。ε1とは、寄書きを受けていない
場合、確実にデータが読めるオフセット量である。即
ち、リードオフセット量により寄書きの可能性のあるト
ラックがトラックn、セクタpであった場合には、(n
−a)及び(n+a)トラックを、即ち、寄書きした又
は寄書きによって、影響を受けたであろうトラックを、
セクタ<p−γ1>からセクタ<γ1+γ2+1>数、
リードできるかをチエックする。ここで、γ1は、隣接
トラックのセクタpの前に位置する保証セクタ数であ
り、γ2は、隣接トラックのセクタpの後ろに位置する
保証セクタ数である。
【0105】更に、このリードチエックを、ヘッド位置
を隣接トラックn−a、n+aのセンターから(−a×
ε1)オフセットして、行う。この場合に、(−a×ε
1)のオフセット量であるから、図12に示すように、
a=1であるn+1トラックの場合には、n+1トラッ
クのセンター位置から、nトラック方向にa×ε1オフ
セットした位置で、リードチエックを行う。又、a=1
であるn−1トラックの場合には、n−1トラックのセ
ンター位置から、nトラックから離れる方向にa×ε1
オフセットした位置で、リードチエックを行う。
【0106】即ち、図12に示すように、トラックnの
ライトフォルトで、隣接トラックn+1に寄書きしたか
を、隣接トラックn+1で、トラックn方向にオントラ
ック位置からオフセットした位置で、リードチエックす
ることにより、寄書き(読みずらくなったか)の有無を
検出できる。又、図13に示すように、トラックnのオ
フセットリードで、隣接トラックn−1のライトオフト
ラックで、トラックnが寄書きされたかを、隣接トラッ
クn−1で、トラックnから離れた方向にオフセットし
た位置で、リードチエックすることにより、寄書きされ
たかを検出できる。このリードチエックでデータが読め
なかったセクタアドレスを記憶部(バッファ)30に保
持する。
【0107】(S25)このチエックで読めなかったセ
クタのみを読めるまで試みる。即ち、図12及び図13
に示すように、隣接トラックn+1又はn−1で、ヘッ
ドの位置オフセット量やアンプゲイン等の読み取りパラ
メータを変え、リードリトライする。リードリトライに
より、読めなかったセクタのデータの読出しが成功する
と、記憶部(バッファ)30にいったんデータを保持す
る。
【0108】(S26)図12及び図13に示すよう
に、読めた時点でデータを、そのセクタにリライトす
る。これにより、寄書きにより読みずらくなったセクタ
を復旧できる。リライトしたので、記憶部(バッファ)
30をクリアする。このデータは、障害等の解析のた
め、他のバッファ領域にエラー履歴として格納する。
【0109】(S27)次に、本来リードするべきトラ
ックnにおいて、検出したセクタpをライトし直す。こ
れにより、自分自身のデータの復旧を行なう。そして、
終了する。
【0110】尚、同様に、特定箇所で寄書きしやすいメ
カ的或はサーボトラックライタ上の要因を仮に含んでい
る装置では、何度も同一箇所で同一方向の寄書きが発生
する。この場合、特定の隣接セクタで何度も寄書きを受
けることになり、この様なセクタは危険なので交代処理
をさせておく方が望ましい場合がある。
【0111】その為に、図11で説明したように、リー
ドチエックで読めなかったアドレスを動的記憶部から別
の静的記憶部に保存しておくような機構があっても良
い。また、リードチエックで読めなかったアドレスのデ
ータを再び使うことになる場合があるので、動的記憶部
のデータをクリアするタイミングは指定しない。
【0112】このように、オフセットリードリトライし
ても、直ちに、隣接トラックの保証のリライトを行わず
に、寄書き可能性のあるリードリトライであるかを判定
し、寄書き可能性のあるリードリトライである場合に
は、寄書きにより読みずらくなったセクタを検出して、
そのセクタのみをリライトする。
【0113】このため、頻繁にライトフォルトが検出さ
れる環境で使用されても、隣接トラックのデータ保証処
理の回数が減少し、リード/ライト性能の低下を防止で
き、且つ所定のオフセットで、実際に読みずらくなった
ことをリードチエックで検出するため、読みずらくなっ
たセクタのみをリライトでき、保証処理時間も短縮でき
る。
【0114】[第4の実施の形態]次に、オフセットリ
ードで救済できても、影響した又は影響されたセクタが
リードできない場合がある。本実施の形態は、第3の実
施の形態に、第2の実施の形態のオフセットDCイレー
ズを付加し、リード救済率を向上する。
【0115】図14は、本発明の第4の実施の形態の隣
接セクタ保証処理フロー図、図15は、その動作説明図
である。図14の処理は、図1のハードデイスクコント
ローラ/メインコントローラ28が、実行する。
【0116】(S31)データリード動作を開始後、リ
ードリトライを行い、トラックn、セクタpのデータを
リードリトライで救済できた。
【0117】(S32)本実施の形態でも、オフセット
によるリードリトライを検出しても、単純に、隣接セク
タの保証処理は行わない。即ち、リードリトライで救済
できたリトライ時のヘッドのリードオフセット量から、
寄書きした又はされた可能性のセクタであるかを調べ
る。例えば、ヘッドのリードオフセット量が、図12及
び図13に示す予め設定されている特定オフセット量
(保証処理オフセットリードスライス)α4を越えてい
るかを判定し、寄書き可能性を判定する。この時、寄書
きの方向が、トラックセンターのプラス側かマイナス側
かも判定する。寄書き可能性がない場合には、終了す
る。
【0118】(S33)トラックn,セクタpでリード
オフセット量により寄書き可能性を検出すると、保証処
理に入る。寄書きの方向が、プラス側なら、方向ポイン
タaを「+1」に、マイナス側なら、方向ポインタaを
「−1」にセットする。この時、バッファメモリ30の
格納領域をクリアする。
【0119】(S34)寄書き可能性を検出すると、ま
ず寄書きによって影響を受けたであろう隣接セクタと寄
書きされた隣接セクタのデータリードを、特定オフセッ
ト量ε1を掛けて行う。ε1とは、寄書きを受けていない
場合、確実にデータが読めるオフセット量である。即
ち、リードオフセット量により寄書きの可能性のあるト
ラックがトラックn、セクタpであった場合には、(n
−a)及び(n+a)トラックを、即ち、寄書きした又
は寄書きによって、影響を受けたであろうトラックを、
セクタ<p−γ1>からセクタ<γ1+γ2+1>数、
リードできるかをチエックする。ここで、γ1は、隣接
トラックのセクタpの前に位置する保証セクタ数であ
り、γ2は、隣接トラックのセクタpの後ろに位置する
保証セクタ数である。
【0120】更に、このリードチエックを、ヘッド位置
を隣接トラックn−a、n+aのセンターから(−a×
ε1)オフセットして、行う。この場合に、(−a×ε
1)のオフセット量であるから、a=1であるn+1ト
ラックの場合には、n+1トラックのセンター位置か
ら、nトラック方向にa×ε1オフセットした位置で、
リードチエックを行う。又、a=1であるn−1トラッ
クの場合には、n−1トラックのセンター位置から、n
トラックから離れる方向にa×ε1オフセットした位置
で、リードチエックを行う。
【0121】即ち、図15に示すように、トラックnの
ライトフォルトで、隣接トラックn+1に寄書きしたか
を、隣接トラックn+1で、トラックn方向にオントラ
ック位置からオフセットした位置で、リードチエックす
ることにより、寄書き(読みずらくなったか)の有無を
検出できる。又、トラックnのオフセットリードで、隣
接トラックn−1のライトオフトラックで、トラックn
が寄書きされたかを、隣接トラックn−1で、トラック
nから離れた方向にオフセットした位置で、リードチエ
ックすることにより、寄書きされたかを検出できる。こ
のリードチエックでデータが読めなかったセクタアドレ
スを記憶部(バッファ)30に保持する。
【0122】(S35)このチエックで読めなかったセ
クタのみを読めるまで試みる。即ち、図15に示すよう
に、隣接トラックn+1又はn−1で、ヘッドの位置オ
フセット量やアンプゲイン等の読み取りパラメータを変
え、リードリトライする。リードリトライにより、読め
なかったセクタのデータの読出しが成功すると、記憶部
(バッファ)30にいったんデータを保持する。
【0123】(S36)全ての読めなかったセクタのデ
ータ読出しが成功したかを判定し、全ての読めなかった
セクタのデータの読出しが成功すると、ステップS38
に進む。
【0124】(S37)一方、ステップS35で全ての
セクタのデータの読み出しができない場合、リードリト
ライでデータが読めなかったセクタ<q>に対し、トラ
ックnのセクタ<q>のデータを保持後、寄書きされた
トラック方向に、a×ε2オフセットして、トラックn
のセクタ<q>をオフセットDCイレーズする。そし
て、データが読めなかったトラックn+aのセクタ<q
>を再度リードリトライにより、データを読み出す。リ
ードリトライにより、読めなかったセクタのデータの読
出しが成功すると、記憶部(バッファ)30にいったん
データを保持する。
【0125】(S38)リードチエックにより、読めな
かったデータが、読めた時点でデータを、そのセクタに
リライトする。これにより、寄書きにより読みずらくな
ったセクタを復旧できる。リライトしたので、記憶部
(バッファ)30をクリアする。このデータは、障害等
の解析のため、他のバッファ領域にエラー履歴として格
納する。
【0126】(S39)次に、本来リードするべきトラ
ックnにおいて、検出したセクタpをライトし直す。こ
れにより、自分自身のデータの復旧を行なう。そして、
終了する。
【0127】このように、何らかの理由で規格外寄書き
を検出しなかった場合、寄書きしたセクタ自身及び影響
を受けた隣接セクタは、特定量以上ヘッドをオフセット
してリードしないと救済できなくなる。つまり、通常リ
ード(オントラックでリード)でデータが読めず何度かリ
トライを試み、ある特定量以上のオフセットリードでデ
ータが読めた場合、そのセクタは寄書きを受けたか寄書
きをした可能性が高い。これらの読み辛いデータを復旧
させる為、自分自身の他に隣接セクタとその前後もリー
ドチエックし、チエックエラーのセクタをリードリトラ
イで読んだ後、リライトを行なう。これにより、全く読
めなくなる事態を未然に防ぐことができる。
【0128】更に、隣接セクタ救済処理時(データリー
ド成功後にリライト)にDCイレーズを加えたため、よ
りデータリードの成功率が向上する。
【0129】[第5の実施の形態]この実施の形態は、
リード時に、隣接セクタから寄書きされてリード対象セ
クタ自身が読めなくなった救済処理時に、オフセットD
Cイレーズを加え、リード対象セクタのリード成功率を
向上するものである。図16は、本発明の第4の実施の
形態の隣接セクタ保証処理フロー図、図17は、その動
作説明図である。図16の処理も、図1のハードデイス
クコントローラ/メインコントローラ28が、実行す
る。
【0130】第3の実施の形態では、寄書きによって影
響を受けたセクタのデータが、リードチエック後のリー
ドリトライで全て復旧できることを仮定している。この
第5の実施の形態では、リード対象セクタのデータが、
リードリトライでも復旧することができなかった場合の
対処を追加する。
【0131】以下、図17を参照し、図16の処理フロ
ーを説明する。
【0132】(S41)データリード動作を開始後、オ
フセットリードリトライしても、トラックnのセクタp
のデータがリードできないかを判定する。
【0133】(S42)このリードリトライで救済でき
ないセクタpが、寄書きされた可能性があるかを判定
し、寄書き可能性を判定する。即ち、図17に示すよう
に、トラックn+1のセクタpを、+ε1オフセットさ
せてリードチエックする。同様に、トラックn−1のセ
クタpを、−ε1オフセットさせて、リードチエックす
る。両リードチエックにおいて、片側だけ読めないかを
判定する。片側だけ読めない場合には、その読めない片
側から寄書きされたことを検出できる。そうでない場合
には、救済できないとし、エラー処理する。
【0134】(S43)トラックn,セクタpで寄書き
可能性を検出すると、保証処理に入る。トラックn+1
のリードエラーなら、方向ポインタaを「+1」に、ト
ラックn−1のリードエラーなら、方向ポインタaを
「−1」にセットする。この時、バッファメモリ30の
格納領域をクリアする。
【0135】(S44)寄書き可能性を検出すると、ま
ず寄書きをしたであろう隣接セクタのデータリードを、
特定オフセット量ε1を掛けて行う。ε1とは、寄書きを
受けていない場合、確実にデータが読めるオフセット量
である。即ち、検出されたトラックがトラックn、セク
タpであった場合には、(n+a)トラックを、即ち、
寄書きによって、影響を受けたであろうトラックを、セ
クタ<p−γ1>からセクタ<γ1+γ2+1>数、リ
ードできるかをチエックする。ここで、γ1は、隣接ト
ラックのセクタpの前に位置する保証セクタ数であり、
γ2は、隣接トラックのセクタpの後ろに位置する保証
セクタ数である。
【0136】更に、このリードチエックを、ヘッド位置
を隣接トラックn+aのセンターから(a×ε1)オフ
セットして、行う。この場合に、(a×ε1)のオフセ
ット量であるから、図17に示すように、a=−1であ
るn−1トラックの場合には、n−1トラックのセンタ
ー位置から、nトラック方向にa×ε1オフセットした
位置で、リードチエックを行う。
【0137】即ち、トラックnのリードエラーで、隣接
トラックn+1又はn−1が寄書きしたかを、隣接トラ
ックn+1又はn−1で、トラックn方向にオントラッ
ク位置からオフセットした位置で、リードチエックする
ことにより、寄書き(読みずらくなったか)の有無を検
出できる。このリードチエックでデータが読めなかった
セクタアドレスを記憶部(バッファ)30に保持する。
【0138】(S45)このチエックで読めなかったセ
クタのみ読めるまで試みる。即ち、隣接トラックn+1
又はn−1で、ヘッドの位置オフセット量やアンプゲイ
ン等の読み取りパラメータを変え、リードリトライす
る。リードリトライにより、読めなかったセクタのデー
タの読出しが成功すると、記憶部(バッファ)30にい
ったんデータを保持する。
【0139】(S46)一方、リードリトライでデータ
が読めなかったトラックnのセクタ<p>に対し、寄書
きしたトラックn−1のセクタ<p>のデータを保持
後、寄書きされたトラック方向に、−a×ε2オフセッ
トして、トラックn−1のセクタ<p>をオフセットD
Cイレーズする。そして、データが読めなかったトラッ
クnのセクタ<p>を再度リードリトライにより、デー
タを読み出す。リードリトライにより、読めなかったセ
クタのデータの読出しが成功すると、記憶部(バッフ
ァ)30にいったんデータを保持する。
【0140】(S47)図17に示すように、読めた時
点でデータを、その隣接トラックn−1のセクタにリラ
イトする。これにより、寄書きして読みずらくなったセ
クタを復旧できる。リライトしたので、記憶部(バッフ
ァ)30をクリアする。このデータは、障害等の解析の
ため、他のバッファ領域にエラー履歴として格納する。
【0141】(S48)次に、本来リードするべきトラ
ックnにおいて、検出したセクタpから特定セクタ(p
−β1)戻って、(β1+β2+1)セクタ数分及びセ
クタ<q>ライトし直す。これにより、自分自身のデー
タの復旧を行なう。そして、終了する。
【0142】このように、寄書きを受けたトラックのデ
ータが殆ど読めない場合でも、隣接セクタ側であるプラ
ス側にオフセットε2して,寄書きセクタをオフセット
DCイレーズすることにより、寄書きされたオーバーラ
イトが消去され、データ救済率が向上する。この処理に
より寄書きにより読めなかったセクタも読めるようにな
り、データをリライトすることにより読み辛くなったデ
ータを復旧できる。
【0143】[他の実施の形態]デイスク記憶装置を、
磁気デイスク装置で説明したが、光デイスク装置、光磁
気デイスク装置等の他のデイスク記憶装置にも適用でき
る。
【0144】以上、本発明を、実施の形態で説明した
が、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能
であり、これらを本発明の技術的範囲から排除するもの
ではない。
【0145】(付記1)ヘッドにより、所定のトラック
の所望のセクタに、データをライトした時に、前記所定
のトラックに隣接するトラックのデータを保証する隣接
データの保証処理方法において、前記ヘッドが、所定の
オフトラック量以上で前記トラックのセクタにデータを
ライトしたことを検出するステップと、前記オフトラッ
クライト検出時に、前記ヘッドが前記隣接トラックに寄
書きした可能性があるかを検出するステップと、前記寄
書きした可能性がない場合に、前記トラックのセクタに
データをリライトするステップと、前記寄書きした可能
性がある場合に、前記隣接トラックのセクタのデータを
前記所定のトラック方向にオフセットして、リードする
ステップと、前記リードステップで読み出せないセクタ
をリトライリードし、データをリードするステップと、
前記隣接トラックの前記読み出せないセクタと前記所定
のトラックのセクタをリライトするステップとを有する
ことを特徴とする隣接データの保証処理方法。
【0146】(付記2)前記リトライリードステップ
は、第1のリトライリードステップと、前記第1のリト
ライリードで読めなかったセクタがあった場合、前記読
めなかったセクタに対応する前記所定のトラックのセク
タをオフセットDCイレーズするステップと、前記DC
イレーズ後、前記第1のリトライリードで読めなかった
セクタをリトライリードするステップからなることを特
徴とする付記1の隣接データの保証処理方法。
【0147】(付記3)前記寄書き可能性を検出するス
テップは、前記オフトラックライト検出の条件と異なる
条件で、前記ヘッドの動きを検出するステップからなる
ことを特徴とする付記1の隣接データの保証処理方法。
【0148】(付記4)前記寄書き可能性を検出するス
テップは、前記オフトラックライト検出のオフトラック
位置規格値より大きい位置規格値で、前記ヘッドの動き
を検出するステップからなることを特徴とする付記3の
隣接データの保証処理方法。
【0149】(付記5)前記寄書き可能性を検出するス
テップは、前記オフトラックライト検出のオフトラック
位置規格値に、前記ヘッドの速度又は加速度の条件を付
加して、前記ヘッドの動きを検出するステップからなる
ことを特徴とする付記3の隣接データの保証処理方法。
【0150】(付記6)ヘッドにより、所定のトラック
の所望のセクタのデータをリードした時に、前記所定の
トラックに隣接するトラックのデータを保証する隣接デ
ータの保証処理方法において、前記ヘッドが、所定のリ
ードオフセット量以上で前記トラックのセクタのデータ
をリードしたことを検出するステップと、前記リードで
きたリードオフセット量により、前記所定のトラック又
は前記隣接トラックに寄書きした可能性があるかを検出
するステップと、前記寄書きした可能性がある場合に、
前記隣接トラックのセクタのデータをオフセットして、
リードするステップと、前記リードステップで読み出せ
ないセクタをリトライリードし、データをリードするス
テップと、前記隣接トラックの前記読み出せないセクタ
と前記所定のトラックのセクタをリライトするステップ
とを有することを特徴とする隣接データの保証処理方
法。
【0151】(付記7)前記リトライリードステップ
は、第1のリトライリードステップと、前記第1のリト
ライリードで読めなかったセクタがあった場合、前記読
めなかったセクタに対応する前記所定のトラックのセク
タをオフセットDCイレーズするステップと、前記DC
イレーズ後、前記第1のリトライリードで読めなかった
セクタをリトライリードするステップからなることを特
徴とする付記6の隣接データの保証処理方法。
【0152】(付記8)ヘッドにより、所定のトラック
の所望のセクタのデータをリードする時に、前記所定の
トラックに隣接するトラックのデータを保証する隣接デ
ータの保証処理方法において、前記ヘッドが、所定のリ
ードオフセット量で前記トラックのセクタのデータをリ
ードできないことを検出するステップと、前記リードで
きない場合に、前記所定のトラックに前記隣接トラック
から寄書きされた影響があるかを検出するステップと、
前記寄書きされた影響がある場合に、前記隣接トラック
のセクタのデータをリトライリードするステップと、前
記リードできなかったセクタに影響する前記隣接トラッ
クのセクタをオフセットDCイレーズした後、前記リー
ドできなかったセクタをリードするステップと、前記隣
接トラックの前記リトライリードされたセクタと前記所
定のトラックのセクタをリライトするステップとを有す
ることを特徴とする隣接データの保証処理方法。
【0153】(付記9)データを記憶するデイスクに、
データをリード及びライトするデイスク装置において、
前記デイスクの所定のトラックの所望のセクタにデータ
をリード及びライトするヘッドと、前記ヘッドを前記デ
イスクの所定のトラックに位置付けるアクチュエータ
と、前記ヘッドと前記アクチュエータを制御し、前記ヘ
ッドが、所定のオフトラック量以上で前記トラックのセ
クタにデータをライトしたことを検出する制御部とを有
し、前記制御部は、前記オフトラックライト検出時に、
前記ヘッドが前記隣接トラックに寄書きした可能性があ
るかを検出し、前記寄書きした可能性がない場合に、前
記トラックのセクタにデータをリライトするとともに、
前記寄書きした可能性がある場合に、前記隣接トラック
のセクタのデータを前記所定のトラック方向にオフセッ
トリードし、前記リードステップで読み出せないセクタ
をリトライリードし、前記隣接トラックの前記読み出せ
ないセクタと前記所定のトラックのセクタをリライトす
ることを特徴とするデイスク装置。
【0154】(付記10)前記制御部は、前記リトライ
リードするため、第1のリトライリードステップと、前
記第1のリトライリードで読めなかったセクタがあった
場合、前記読めなかったセクタに対応する前記所定のト
ラックのセクタをDCイレーズするステップと、前記D
Cイレーズ後、前記第1のリトライリードで読めなかっ
たセクタをリトライリードするステップを実行すること
を特徴とする付記9のデイスク装置。
【0155】(付記11)前記制御部は、前記寄書き可
能性を検出するため、前記オフトラックライト検出の条
件と異なる条件で、前記ヘッドの動きを検出することを
特徴とする付記9のデイスク装置。
【0156】(付記12)前記制御部は、前記寄書き可
能性を検出するため、前記オフトラックライト検出のオ
フトラック位置規格値より大きい位置規格値で、前記ヘ
ッドの動きを検出することを特徴とする付記11のデイ
スク装置。
【0157】(付記13)前記制御部は、前記寄書き可
能性を検出するため、前記オフトラックライト検出のオ
フトラック位置規格値に、前記ヘッドの速度又は加速度
の条件を付加して、前記ヘッドの動きを検出することを
特徴とする付記11のデイスク装置。
【0158】(付記14)データを記憶するデイスク
に、データをリード及びライトするデイスク装置におい
て、前記デイスクの所定のトラックの所望のセクタにデ
ータをリード及びライトするヘッドと、前記ヘッドを前
記デイスクの所定のトラックに位置付けるアクチュエー
タと、前記ヘッドと前記アクチュエータを制御し、前記
ヘッドが、所定のリードオフセット量以上で前記トラッ
クのセクタのデータをリードしたことを検出して、前記
リードできたリードオフセット量により、前記所定のト
ラック又は前記隣接トラックに寄書きした可能性がある
かを検出する制御部とを有し、前記制御部は、前記寄書
きした可能性がある場合に、前記隣接トラックのセクタ
のデータをオフセットリードし、前記リードステップで
読み出せないセクタをリトライリードし、前記隣接トラ
ックの前記読み出せないセクタと前記所定のトラックの
セクタをリライトすることを特徴とするデイスク装置。
【0159】(付記15)前記制御部は、前記リトライ
リードするため、第1のリトライリードステップと、前
記第1のリトライリードで読めなかったセクタがあった
場合、前記読めなかったセクタに対応する前記所定のト
ラックのセクタをオフセットDCイレーズするステップ
と、前記DCイレーズ後、前記第1のリトライリードで
読めなかったセクタをリトライリードするステップとを
実行することを特徴とする付記14のデイスク装置。
【0160】(付記16)データを記憶するデイスク
に、データをリード及びライトするデイスク装置におい
て、前記デイスクの所定のトラックの所望のセクタにデ
ータをリード及びライトするヘッドと、前記ヘッドを前
記デイスクの所定のトラックに位置付けるアクチュエー
タと、前記ヘッドと前記アクチュエータを制御し、前記
ヘッドが、所定のリードオフセット量で前記トラックの
セクタのデータをリードできないことを検出し、前記リ
ードできない場合に、前記所定のトラックに前記隣接ト
ラックから寄書きされた影響があるかを検出する制御部
とを有し、前記制御部は、前記寄書きされた影響がある
場合に、前記隣接トラックのセクタのデータをリトライ
リードして保持し、前記リードできなかったセクタに影
響する前記隣接トラックのセクタをオフセットDCイレ
ーズした後、前記リードできなかったセクタをリード
し、前記隣接トラックの前記リトライリードされたセク
タと前記所定のトラックのセクタをリライトすることを
特徴とするデイスク装置。
【0161】
【発明の効果】ライトフォルト検出やオフセットリード
リトライが成功しても、直ちに、隣接トラックの保証の
リライトを行わずに、寄書き可能性のあるかを判定し、
寄書き可能性のある場合には、寄書きにより読みずらく
なったセクタを検出して、そのセクタのみをリライトす
るため、頻繁にライトフォルトが検出される環境で使用
されても、隣接トラックのデータ保証処理の回数が減少
し、リード/ライト性能の低下を防止でき、且つ所定の
オフセットで、実際に読みずらくなったことをリードチ
エックで検出するため、読みずらくなったセクタのみを
リライトでき、保証処理時間も短縮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のデイスク記憶装置の構
成図である。
【図2】図1の寄書き検出動作の説明図である。
【図3】図1の他の寄書き検出動作の説明図である。
【図4】図1の別の寄書き状態の説明図である。
【図5】図3の他の寄書き状態の説明図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態のデータ保証処理フ
ロー図である。
【図7】図6のデータ保証処理の動作説明図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態のデータ保証処理フ
ロー図である。
【図9】図8のデータ保証処理の動作説明図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態のDCイレーズ動
作の説明図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態のデータ保証処理
フロー図である。
【図12】図11のデータ保証処理の動作説明図であ
る。
【図13】図11のデータ保証処理の他の動作説明図で
ある。
【図14】本発明の第4の実施の形態のデータ保証処理
フロー図である。
【図15】図14のデータ保証処理の動作説明図であ
る。
【図16】本発明の第5の実施の形態のデータ保証処理
フロー図である。
【図17】図16のデータ保証処理の動作説明図であ
る。本発明の他の実施の形態のライト駆動回路の回路図
である。
【図18】磁気デイスクのセクタフォーマットの説明図
である。
【図19】磁気デイスクのライトフォーマットの説明図
である。
【図20】従来のライトフォルト時のデータ保証処理の
説明図である。
【図21】従来のオフセットリードリトライ時のデータ
保証処理の説明図である。
【符号の説明】
10 デイスクエンクロージャ 12 磁気デイスク 16 アクチュエータ 18 磁気ヘッド 24 サーボコントローラ 26 リードライトコントローラ 28 ハードデイスクコントローラ/メインコントロー
ラ 30 バッファメモリ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドにより、所定のトラックの所望のセ
    クタに、データをライトした時に、前記所定のトラック
    に隣接するトラックのデータを保証する隣接データの保
    証処理方法において、 前記ヘッドが、所定のオフトラック量以上で前記トラッ
    クのセクタにデータをライトしたことを検出するステッ
    プと、 前記オフトラックライト検出時に、前記ヘッドが前記隣
    接トラックに寄書きした可能性があるかを検出するステ
    ップと、 前記寄書きした可能性がない場合に、前記トラックのセ
    クタにデータをリライトするステップと、 前記寄書きした可能性がある場合に、前記隣接トラック
    のセクタのデータを前記所定のトラック方向にオフセッ
    トして、リードするステップと、 前記リードステップで読み出せないセクタをリトライリ
    ードし、データをリードするステップと、 前記隣接トラックの前記読み出せないセクタと前記所定
    のトラックのセクタをリライトするステップとを有する
    ことを特徴とする隣接データの保証処理方法。
  2. 【請求項2】前記リトライリードステップは、 第1のリトライリードステップと、 前記第1のリトライリードで読めなかったセクタがあっ
    た場合、前記読めなかったセクタに対応する前記所定の
    トラックのセクタをオフセットDCイレーズするステッ
    プと、 前記DCイレーズ後、前記第1のリトライリードで読め
    なかったセクタをリトライリードするステップとからな
    ることを特徴とする請求項1の隣接データの保証処理方
    法。
  3. 【請求項3】ヘッドにより、所定のトラックの所望のセ
    クタのデータをリードした時に、前記所定のトラックに
    隣接するトラックのデータを保証する隣接データの保証
    処理方法において、 前記ヘッドが、所定のリードオフセット量以上で前記ト
    ラックのセクタのデータをリードしたことを検出するス
    テップと、 前記リードできたリードオフセット量により、前記所定
    のトラック又は前記隣接トラックに寄書きした可能性が
    あるかを検出するステップと、 前記寄書きした可能性がある場合に、前記隣接トラック
    のセクタのデータをオフセットして、リードするステッ
    プと、 前記リードステップで読み出せないセクタをリトライリ
    ードし、データをリードするステップと、 前記隣接トラックの前記読み出せないセクタと前記所定
    のトラックのセクタをリライトするステップとを有する
    ことを特徴とする隣接データの保証処理方法。
  4. 【請求項4】ヘッドにより、所定のトラックの所望のセ
    クタのデータをリードする時に、前記所定のトラックに
    隣接するトラックのデータを保証する隣接データの保証
    処理方法において、 前記ヘッドが、所定のリードオフセット量で前記トラッ
    クのセクタのデータをリードできないことを検出するス
    テップと、 前記リードできない場合に、前記所定のトラックに前記
    隣接トラックから寄書きされた影響があるかを検出する
    ステップと、 前記寄書きされた影響がある場合に、前記隣接トラック
    のセクタのデータをリトライリードするステップと、 前記リードできなかったセクタに影響する前記隣接トラ
    ックのセクタをオフセットDCイレーズした後、前記リ
    ードできなかったセクタをリードするステップと、 前記隣接トラックの前記リトライリードされたセクタと
    前記所定のトラックのセクタをリライトするステップと
    を有することを特徴とする隣接データの保証処理方法。
  5. 【請求項5】データを記憶するデイスクに、データをリ
    ード及びライトするデイスク装置において、 前記デイスクの所定のトラックの所望のセクタにデータ
    をリード及びライトするヘッドと、 前記ヘッドを前記デイスクの所定のトラックに位置付け
    るアクチュエータと、 前記ヘッドと前記アクチュエータを制御し、前記ヘッド
    が、所定のオフトラック量以上で前記トラックのセクタ
    にデータをライトしたことを検出する制御部とを有し、 前記制御部は、前記オフトラックライト検出時に、前記
    ヘッドが前記隣接トラックに寄書きした可能性があるか
    を検出し、前記寄書きした可能性がない場合に、前記ト
    ラックのセクタにデータをリライトするとともに、前記
    寄書きした可能性がある場合に、前記隣接トラックのセ
    クタのデータを前記所定のトラック方向にオフセットリ
    ードし、前記リードステップで読み出せないセクタをリ
    トライリードし、前記隣接トラックの前記読み出せない
    セクタと前記所定のトラックのセクタをリライトするこ
    とを特徴とするデイスク装置。
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